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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-99741(P2017-99741A)
(43)【公開日】2017年6月8日
(54)【発明の名称】運動競技用ゴール
(51)【国際特許分類】
   A63B 63/04 20060101AFI20170512BHJP
【FI】
   A63B63/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-236430(P2015-236430)
(22)【出願日】2015年12月3日
(71)【出願人】
【識別番号】391042656
【氏名又は名称】株式会社ルイ▲高▼
(74)【代理人】
【識別番号】100129425
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 護晃
(74)【代理人】
【識別番号】100087505
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 春之
(72)【発明者】
【氏名】児島 雅美
(57)【要約】
【課題】国内試合や国際試合等の大会規模に応じて、簡易な構成でゴールポストの高さを変更可能とする運動競技用ゴールを提供する。
【解決手段】左右一対の互いに平行なゴールポスト10A,10Bと、該ゴールポスト10A,10B間に連結され左右方向に延びるクロスバー20と、前記ゴールポスト10A,10Bをグラウンド2の設置位置3に対して直立状態に支持可能な左右一対の固定支持部30A,30Bと、を備えた運動競技用ゴール1であって、前記ゴールポスト10A,10Bの下端と前記固定支持部30A,30Bとの間に着脱可能に構成された延長用ゴールポスト50A,50Bを更に備え、前記ゴールポスト10A,10Bの下端と前記固定支持部30A,30Bとの間に前記延長用ゴールポスト50A,50Bを着脱可能に連結することにより、前記ゴールポスト10A,10Bの前記グラウンド2からの高さを変更可能としたものである。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右一対の互いに平行なゴールポストと、該ゴールポスト間に連結され左右方向に延びるクロスバーと、前記ゴールポストをグラウンドの設置位置に対して直立状態に支持可能な左右一対の固定支持部と、を備えた運動競技用ゴールであって、
前記ゴールポストの下端と前記固定支持部との間に着脱可能に構成された延長用ゴールポストを更に備え、
前記ゴールポストの下端と前記固定支持部との間に前記延長用ゴールポストを着脱可能に連結することにより、前記ゴールポストの前記グラウンドからの高さを変更可能としたことを特徴とする運動競技用ゴール。
【請求項2】
前記延長用ゴールポストは、前記ゴールポストの下端に継ぎ部材を介して連結され、前記固定支持部から立ち上がる接続部材に該延長用ゴールポストの下端を接続して連結されることを特徴とする請求項1に記載の運動競技用ゴール。
【請求項3】
前記ゴールポスト及び前記延長用ゴールポストのそれぞれは、前記クロスバーを連結するための連結部材を所定の位置に取り付け可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の運動競技用ゴール。
【請求項4】
前記固定支持部は、前記設置位置に埋設固定された基礎部に対してボルトを介して固定されると共に、前記ゴールポストを支持して前記グラウンドに対して傾倒可能なヒンジ構造を有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の運動競技用ゴール。
【請求項5】
前記ゴールポスト及び前記クロスバーは、アルミ合金で形成された中空の管状部材であり、
前記延長用ゴールポストは、鉄で形成された中空の管状部材であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の運動競技用ゴール。
【請求項6】
前記ゴールポストは、継ぎ部材を介して相互に連結される複数の管状部材から成ることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の運動競技用ゴール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラグビーやアメリカンフットボール等で使用される運動競技用ゴールに関し、詳しくは、国内試合や国際試合等の大会規模に応じてゴールポストの高さを変更可能な運動競技用ゴールに係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来の運動競技用ゴールは、グラウンドの設置位置に対して直立する左右一対のゴールポストと、左右一対のゴールポストの間に連結されて左右方向に延びるクロスバーと、を含む略H形状のものとなっている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特公平7−28940号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記運動競技用ゴールにおけるゴールポスト(例えば、ラグビーのゴールポスト)のグラウンドからの高さは、ルール上、3.4m以上とされており、使用者の年齢、設置施設の状況、又は大会規模等に応じて高さが選択されている。また、国内のグラウンドはサッカーや陸上など多目的に利用されることが多いことから、他の競技を行う際に支障がないよう設置及び撤去が容易な運動競技用ゴール(ラグビーゴール)が望まれている。このため、主に日本国内で使用される従来のラグビーゴールにおいては、設置及び撤去が容易な高さ9.2mのゴールポストを使用することが多い。しかし、大会規模によっては、トライ後のコンバージョン(ゴールキック)やペナルティキック等のプレー時にボールがゴールポストの高さよりも高い軌跡を描くことがあり、ゴールの判定が難しい場合があった。このため、ラグビーワールドカップ等の国際試合においては、高さ15mを超えるゴールポストを使用する場合がある。
【0005】
従来において、高さ15mを超えるゴールポストを使用する場合には、予め組立てられたラグビーゴールを、クレーン等の重機を用いて上方に吊り上げつつ、グラウンドの設置位置に移動して設置又は撤去していた。しかし、高さ15mを超えるゴールポストを使用するラグビーゴールをグラウンドに常設するためには、日本の法令上、建築確認申請が必要となる。このため、高さ15mを超えるラグビーゴールを設置及び撤去するために、グラウンド上でクレーン等の重機を用いる頻度が増えてしまうと、設置及び撤去にかかる費用が増大すると共にグラウンドの芝生等を保護するために重機の通行路を養生する手間や作業人数が多くなるおそれがある。
【0006】
そこで、このような問題点に対処し、本発明が解決しようとする課題は、国内試合や国際試合等の大会規模に応じて、簡易な構成でゴールポストの高さを変更可能とする運動競技用ゴールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明による運動競技用ゴールは、左右一対の互いに平行なゴールポストと、該ゴールポスト間に連結され左右方向に延びるクロスバーと、前記ゴールポストをグラウンドの設置位置に対して直立状態に支持可能な左右一対の固定支持部と、を備えた運動競技用ゴールであって、前記ゴールポストの下端と前記固定支持部との間に着脱可能に構成された延長用ゴールポストを更に備え、前記ゴールポストの下端と前記固定支持部との間に前記延長用ゴールポストを着脱可能に連結することにより、前記ゴールポストの前記グラウンドからの高さを変更可能としたものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明による運動競技用ゴールは、前記ゴールポストの下端と前記固定支持部との間に着脱可能に構成された延長用ゴールポストを更に備え、前記ゴールポストの下端と前記固定支持部との間に前記延長用ゴールポストを着脱可能に連結することにより、前記ゴールポストの前記グラウンドからの高さを変更可能とすることができる。このため、国内試合や国際試合等の大会規模に応じて、簡易な構成でゴールポストの高さを容易に変更することができる。
また、前記固定支持部がグラウンドに対して傾倒可能なヒンジ構造を有するものであれば、前記ゴールポスト又は前記延長用ゴールポストを前記固定支持部に対して容易に連結及び取り外すことが可能となるので、前記運動競技用ゴールをクレーン等の重機を使用することなく容易に設置及び撤去することができると共に、設置及び撤去にかかる手間や作業人数の削減、及びコストダウンが図れる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明による運動競技用ゴールの実施形態を示す図であり、(a)はグラウンドからの高さを変更する前の状態を示す正面図であり、(b)はグラウンドからの高さを変更した後の状態を示す正面図である。
図2】前記運動競技用ゴールの構造を示す分解図であり、(a)はグラウンドからの高さを変更する前の運動競技用ゴールを示す分解正面図であり、(b)はグラウンドからの高さを変更した後の運動競技用ゴールを示す分解正面図である。
図3】前記運動競技用ゴールにおけるゴールポスト、延長用ゴールポスト及び固定支持部を示す図であり、(a),(b),(c)は前記ゴールポストを構成する3つの部材を示す正面図であり、(d)は延長用ゴールポストを示す正面図であり、(e)は固定支持部を示す側面図である。
図4】前記ゴールポストの下端と固定支持部との間に連結された延長用ゴールポストを示す図1(b)の左側面図である。
図5】前記ゴールポストと前記延長用ゴールポストとを連結するための継ぎ部材を説明するための図であり、(a)は継ぎ部材を示す正面図であり、(b)はゴールポストと延長用ゴールポストとを継ぎ部材を介して連結した状態を示す図であり、(c)は(b)のA−A線断面図であり、(d)は(c)のB−B線断面図である。
図6】前記ゴールポスト又は前記延長用ゴールポストにクロスバーを連結するための連結部材を示す図であり、(a)はゴールポスト又は延長用ゴールポストに取り付けられた連結部材を示す正面図であり、(b)は(a)の右側面図であり、(c)は(a)の底面図である。
図7】前記固定支持部を構成する第1の部材を示す図であり、(a)は前記第1の部材を示す正面図であり、(b)は(a)の左側面図であり、(c)は(a)の平面図である。
図8】前記固定支持部材を構成する第2の部材を示す図であり、(a)は前記第2の部材を示す正面図であり、(b)は(a)の左側面図であり、(c)は(a)の平面図である。
図9】前記固定支持部を構成する第3の部材及び固定支持部を固定するための基礎部を示す図であり、(a)は第3の部材を示す平面図であり、(b)は基礎部を示す断面図である。
図10】前記運動競技用ゴールにおける固定支持部の設置状態を示す図であり、(a)は前記基礎部に設置されている固定支持部を示す図であり、(b)は(a)の平面図である。
図11】本発明による運動競技用ゴールの組立方法を説明するための図であり、(a)はグラウンドに対して運動競技用ゴールを傾倒させたとき又は直立させたときの状態を示す図であり、(b)は運動競技用ゴールを傾倒させたとき又は直立させたときの固定支持部の状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明による運動競技用ゴールの実施形態を示す図であり、図2は、前記運動競技用ゴールの構造を示す分解図である。この運動競技用ゴール1(以下、「ゴール1」と略称する)は、ラグビー又はアメリカンフットボール等で使用される略H形状のものであり、図1(a)に示すように、左右一対のゴールポスト10A,10Bと、クロスバー20と、左右一対の固定支持部30A,30Bと、を備えている。
【0011】
前記左右一対のゴールポスト10A,10Bは、それぞれ同一の材料で形成された中空の管状部材であり、その軸線が互いに平行な状態でグラウンド2の設置位置3に対して直立状態に支持されている。また、各ゴールポスト10A,10Bは、同一の材料で形成された複数の管状部材を相互に連結することによって形成されてもよい。本実施形態において、各ゴールポスト10A,10Bは、3つの管状部材、すなわち第1の管状部材10aと、第2の管状部材10bと、第3の管状部材10cとから成る。第1〜第3の管状部材10a〜10cは、図2(a)に示すように、継ぎ部材60を介して相互に連結される。また、図示左側のゴールポスト10Aと図示右側のゴールポスト10Bとは、通常、5.6mの間隔をあけてグラウンド2に対して直立している。
【0012】
前記クロスバー20は、中空の管状部材であり、図1(a)に示すように、左右一対の連結部材40A,40Bを介してゴールポスト10A,10B間に連結され左右方向に延びている。また、このクロスバー20は、通常、グラウンド2からの高さが約3mの位置でゴールポスト10A,10B間に連結されている。
【0013】
前記左右一対の固定支持部30A,30Bのそれぞれは、左側のゴールポスト10A及び右側のゴールポスト10Bをグラウンド2の設置位置3に対して直立状態に支持可能に構成されている。また、固定支持部30A,30Bは、グラウンド2の設置位置3に埋設固定された左右一対の基礎部31A,31Bに対して固定されている。本実施形態において、固定支持部30A,30Bは、基礎部31A,31BのコンクリートCRから上方に突き出たアンカーボルト31aなどのボルトを介して基礎部31A,31Bに固定されている。
【0014】
ここで、本発明においては、前記ゴール1は、図1(b)及び図2(b)に示すように、ゴールポスト10A,10Bの下端と固定支持部30A,30Bとの間に着脱可能に構成された左右一対の延長用ゴールポスト50A,50Bを更に備えている。この延長用ゴールポスト50A,50Bは、ゴールポスト10A,10Bの下端と固定支持部30A,30Bとの間に着脱可能に連結されるものであり、ゴールポスト10A,10Bのグラウンド2からの高さを変更可能とするものである。
【0015】
前記左右一対の延長用ゴールポスト50A,50Bは、それぞれ同一の材料で形成された中空の管状部材であり、その軸線が互いに平行な状態でグラウンド2の設置位置3に対して直立状態に支持されている。また、延長用ゴールポスト50A,50Bは、図2(b)に示すように、ゴールポスト10A,10Bの下端、すなわち第1の管状部材10aの下端に継ぎ部材60を介して連結される。
【0016】
また、本実施形態において、ゴールポスト10A,10Bのグラウンド2からの高さ、すなわち、ゴールポスト10A,10Bの長さは13mであり、第1の管状部材10aの長さは4.4mであり、第2及び第3の管状部材10b,10cのそれぞれの長さは4.3mである。延長用ゴールポスト50A,50Bの長さは4mであり、これによりゴールポスト10A,10Bと固定支持部30A,30Bとの間に延長用ゴールポスト50A,50Bを連結した場合に、ゴール1のグラウンドからの高さが17mとなる。
【0017】
以下、ゴール1における各部材の構造について詳細に説明する。なお、ゴールポスト10B、固定支持部30B、基礎部31B、連結部材40B、及び延長用ゴールポスト50Bについては、ゴールポスト10A、固定支持部30A、基礎部31A、連結部材40A、及び延長用ゴールポスト50Aと同じ構造であり説明を省略する。
【0018】
図3は、前記ゴール1におけるゴールポスト10A、延長用ゴールポスト50A及び固定支持部30Aを示す図である。図3(a)〜(c)に示すように、第1〜第3の管状部材10a〜10cは、断面円形状の中空のものであり、炭素鋼などの鉄、又はアルミ合金で形成されている。本実施形態において、第1〜第3の管状部材10a〜10cは、軽量化を図るため鉄よりも軽量なアルミ合金で形成されている。図3(a)に示すように、第1の管状部材10aの一端には、貫通孔100,101が例えば2つずつ設けられており、他端には、貫通孔102が例えば2つ設けられている。また、第1の管状部材10aの中間部には、貫通孔103が例えば2つ設けられている。さらに、第1の管状部材10aの貫通孔103よりも図示左側には、後述するゴール1の組立時に使用されるワイヤ80bがシャックル等を介して取り付けられる取付部104が設けられている。第2の管状部材10bの両端には、貫通孔105,106が2つずつ設けられている(図3(b)を参照)。第3の管状部材10cの一端には、貫通孔107が2つ設けられている(図3(c)を参照)。
【0019】
延長用ゴールポスト50A,50Bは、断面円形状の中空のものであり、炭素鋼などの鉄、又はアルミ合金で形成されている。本実施形態において、延長用ゴールポスト50A,50Bは、強度向上のため炭素鋼などの鉄で形成されている。図3(d)に示すように、延長用ゴールポスト50Aの一端には、第1の管状部材10aと同様、貫通孔500,501が2つずつ設けられており、他端には、貫通孔502が2つ設けられている。また、延長用ゴールポスト50Aの中間部には、第1の管状部材10aと同様、貫通孔503が2つ設けられている。さらに、延長用ゴールポスト50Aの貫通孔503よりも図示左側には、第1の管状部材10aと同様の取付部504が設けられている。
【0020】
固定支持部30Aは、図3(e)に示すように、ゴールポスト10A又は延長用ゴールポスト50Aを連結するための接続部材30aが例えば溶接により接合された第1の部材である第1のプレート30bと、第1のプレート30bの下側に配置された第2の部材である第2のプレート30cと、第2のプレート30cの下側に配置された第3の部材である第3のプレート30dと、を備えている。
【0021】
接続部材30aは、ゴールポスト10A(第1の管状部材10a)の下端又は延長用ゴールポスト50Aの下端に接続されるものである。本実施形態において、接続部材30aは、その外径がゴールポスト10A(第1の管状部材10a)及び延長用ゴールポスト50Aの内径よりも小さく形成されており、これらゴールポスト10Aの下端又は延長用ゴールポスト50Aの下端に挿入することができる。接続部材30aの両端には、第1の管状部材10aの貫通孔100,101及び延長用ゴールポスト50Aの貫通孔500,501のそれぞれと対応するように、貫通孔30e,30fがそれぞれ2つずつ設けられている。接続部材30aの下側部分には、接続部材30aよりも径方向外側に突出する環状部材30gが例えば溶接により接合されている。接続部材30aの下側部分と第1のプレート30bとの間には、例えば溶接によりそれぞれと接合された補強用のリブ30hが設けられている。第1のプレート30bと第2のプレート30cとは、ヒンジ部30i及びヒンジ取付部30jを介して連結されている。すなわち、固定支持部30Aは、ヒンジ部30iと、ヒンジ取付部30jと、を含むヒンジ構造を有しており、第1のプレート30bを第2のプレート30cに対して回動自在に構成されている。
【0022】
このように構成されたゴールポスト10A、延長用ゴールポスト50A、及び固定支持部30Aは以下のように連結される。図4は、図1(b)の左側面図である。延長用ゴールポスト50Aは、固定支持部30Aから立ち上がる接続部材30aを延長用ゴールポスト50Aの下端に接続してゴールポスト10Aと固定支持部30Aとの間に連結される。具体的には、延長用ゴールポスト50Aの下端に固定支持部30Aの接続部材30aを挿入する。そして、延長用ゴールポスト50Aの貫通孔501及び固定支持部30Aの貫通孔30fのそれぞれにボルト70aを挿通し、各ボルト部に後述するナット70bを螺合することにより、延長用ゴールポスト50Aと固定支持部30Aとが連結されて固定される。また、延長用ゴールポスト50Aの貫通孔500及び固定支持部30Aの貫通孔30eのそれぞれは、雄ネジが螺合される雌ネジ部を有しており、貫通孔501及び貫通孔30fのそれぞれにボルト71を螺合することにより、延長用ゴールポスト50Aの固定支持部30Aからのガタつきが防止される。なお、延長用ゴールポスト50Aを用いない場合、すなわち高さ13mのゴール1を使用する場合は、ゴールポスト10Aの第1の管状部材10aが、延長用ゴールポスト50Aの場合と同様に、固定支持部30Aに連結されて固定される。
【0023】
また、図4に示すように、ゴールポスト10A(第1の管状部材10a)と延長用ゴールポスト50Aとは、継ぎ部材60を介して連結されている。図5は、ゴールポスト10Aと延長用ゴールポスト50Aとを連結するための継ぎ部材60を説明するための図である。継ぎ部材60は、例えば、アルミ合金で形成された中空の管状部材であり、延長用ゴールポスト50A及び第1の管状部材10aの端部に設けられた貫通孔502,100と対応するように、貫通孔60a,60bがそれぞれ2つずつ設けられている(図5(a)参照)。また、継ぎ部材60は、第1の管状部材10a及び延長用ゴールポスト50Aの端部に挿入可能なように、その外径がこれら第1の管状部材10a及び延長用ゴールポスト50Aの内径よりも小さく形成されている。なお、継ぎ部材60は、強度向上のため炭素鋼などの鉄で形成されたものであってもよい。
【0024】
そして、継ぎ部材60は、図5(b)〜(d)に示すように、第1の管状部材10a及び延長用ゴールポスト50Aに挿入される。その後、延長用ゴールポスト50Aの貫通孔502及び継ぎ部材60の貫通孔60aのそれぞれにボルト70aを挿通し、各ボルト部にナット70bを螺合することにより、延長用ゴールポスト50Aと継ぎ部材60とが連結されて固定される。同様に、第1の管状部材10aの貫通孔100及び継ぎ部材60の貫通孔60bのそれぞれにボルト70aを挿通し、各ボルト部にナット70bを螺合することにより、第1の管状部材10aと継ぎ部材60とが連結されて固定される。なお、第1の管状部材10aと第2の管状部材10b、及び第2の管状部材10bと第3の管状部材10cについても上記と同様に継ぎ部材60を介して連結される。すなわち、ゴールポスト10Aは、継ぎ部材60を介して連結される複数の管状部材10a〜10cから成る。
【0025】
図4に戻って、第1の管状部材10aと継ぎ部材60を介して連結された部分よりも下側の延長用ゴールポスト50Aには、クロスバー20を連結するための連結部材40Aが取り付けられている。図6は、ゴールポスト10A又は延長用ゴールポスト50Aにクロスバー20を連結するための連結部材40Aを示す図である。連結部材40Aは、図6(a)〜(c)に示すように、断面円形状の中空の管状部材40aと、断面円形状の中空の管状部材を半割りにした半円部材40bと、を備えている。管状部材40aは、第1の管状部材10a及び延長用ゴールポスト50Aの外径よりも大きい内径を有している。また、管状部材40aには、貫通孔40cが2つ設けられている。半円部材40bは、クロスバー20の外径よりも大きな内径を有し、例えば溶接により管状部材40aに接合されている。また、半円部材40bには、雌ネジ部を有する貫通孔40dが2つ設けられている。なお、連結部材40Aの材料としては、炭素鋼などの鉄、又はアルミ合金が用いられる。
【0026】
連結部材40Aは、管状部材40aに延長用ゴールポスト50Aを挿入し、延長用ゴールポスト50Aの貫通孔503及び管状部材40aの貫通孔40cのそれぞれにボルト70a、72aを挿通し、各ボルト部にナット70b及びアイナット72bを螺合することにより、延長用ゴールポスト50Aに取り付けられる。なお、延長用ゴールポスト50Aを使用しない場合、すなわち高さ13mのゴール1を使用する場合は、連結部材40Aは、第1の管状部材10aに取り付けられる。この場合、ボルト70a、72aは、第1の管状部材10aの貫通孔103及び管状部材40aの貫通孔40cのそれぞれに挿通され、各ボルト部にナット70b及びアイナット72bが螺合される。すなわち、ゴールポスト10A(第1の管状部材10a)及び延長用ゴールポスト50Aのそれぞれは、クロスバー20を連結するための連結部材40Aを所定の位置に取り付け可能に構成されている。
【0027】
クロスバー20は、ゴールポスト10Aと同様、断面円形状の中空の管状部材であり、炭素鋼などの鉄、又はアルミ合金で形成されている。本実施形態において、クロスバー20は、軽量化を図るため鉄よりも軽量なアルミ合金で形成されている。また、クロスバー20の両端には、連結部材40Aの半円部材40bに設けられた貫通孔40dに対応するように、雌ネジ部を有する貫通孔(図示省略)が2つ設けられている。そして、クロスバー20を半円部材40bに乗せた状態で、クロスバー20の貫通孔と半円部材40bの貫通孔40dとにボルト73を挿通し、各ボルト部をクロスバー20の貫通孔及び半円部材40bの貫通孔40dの雌ネジ部に螺合することにより、クロスバー20が延長用ゴールポスト50A(又はゴールポスト10Aの第1の管状部材10a)に連結されて固定される。
【0028】
次に、固定支持部30Aの構造について図7〜10を参照して説明する。固定支持部30Aは、上述したように、接続部材30aが接合された第1のプレート30bと、第2のプレート30cと、第3のプレート30dと、を備えている。図7は、固定支持部30Aを構成する第1のプレート30bを示す図である。図7(a)〜(c)に示すように、第1のプレート30bは、炭素鋼などの鉄で形成された平板上の板材である。第1のプレート30bの上面には、上方に向かって立ち上がる接続部材30aが例えば溶接により接合されている(図7(a)を参照)。この接続部材30aは、第1のプレート30bと同一の材料で形成されたものであり、断面円形状の中空の管状部材である。また、接続部材30aには、上述した環状部材30gが設けられている。第1のプレート30bと接続部材30aとの間には、補強用のリブ30hが2つ設けられている。第1のプレート30bには、第2のプレート30cのヒンジ取付部30jに取り付けられるヒンジ部30iが設けられている。このヒンジ部30iには、後述するヒンジピン30rが挿通される貫通孔30kが設けられている(図7(a),(b)を参照)。また、第1のプレート30bには、後述するボルト30uが挿通されると共に雌ネジ部を有する貫通孔30lが例えば4つ設けられている(図7(c)を参照)。さらに、第1のプレート30bの底面には、平面視で接続部材30aの中心に対応する位置に、穴部30tが設けられている。
【0029】
図8は、固定支持部30Aを構成する第2のプレート30cを示す図である。図8(a)〜(c)に示すように、第2のプレート30cは、第1のプレート30bと同様、炭素鋼などの鉄で形成された平板状の板材であり、略四角形状のものである。第2のプレート30cには、ヒンジ取付部30jが設けられている。このヒンジ取付部30jには、後述するヒンジピン30rが挿通される貫通孔30mが設けられている(図8(a),(b)を参照)。また、第2のプレート30cには、各頂点付近に貫通孔30nが4つ設けられている(図8(c)を参照)。さらに、第2のプレート30cには、上方に突出するプレート30oが設けられている。このプレート30oには、後述するピン30xが挿通される貫通孔30wが設けられている(図8(b)を参照)。さらにまた、第2のプレート30cには、平面視でその中央部よりやや右側に偏心した位置であって、第1のプレート30bの穴部30tに対応する位置に、上方に突出する半球状部材30pが設けられている(図8(b),(c)を参照)。また、第2のプレート30cには、半球状部材30pの周囲であって、第1のプレート30bの貫通孔30lに対応する位置に、後述するボルト30uが挿通されると共に雌ネジ部を有する貫通孔30qが4つ設けられている(図8(c)を参照)。
【0030】
図9は、固定支持部30Aを構成する第3のプレート30d及び固定支持部30Aを固定するための基礎部31Aを示す図である。図9(a)に示すように、第3のプレート30dは、第2のプレート30cと同様、炭素鋼などの鉄で形成された平板状の板材であり、略四角形状のものである。第3のプレート30dには、各頂点付近であって、第2のプレート30cの貫通孔30nと対応する位置に、貫通孔30sが4つ設けられている。
【0031】
基礎部31Aは、固定支持部30Aを設置して固定するためのものであり、図9(b)に示すように、グラウンド2の設置位置3に埋設されたコンクリートCRと、コンクリートCRと一体化され、上方に突出する複数のアンカーボルト31aと、その底壁にアンカーボルト31aが挿通されてコンクリートCRに固定される略立方形状のケーシング本体31bと、を備えている。ケーシング本体31bの底壁には、強度向上のため無収縮モルタル材31cが注入されている。ケーシング本体31bの内部には、上記複数のアンカーボルト31aが上方に突出している。また、ケーシング本体31bは、ゴール1の使用時に固定支持部30Aを挿入可能なように、その上面が開放されている。一方、ゴール1を使用しないときには、ケーシング本体31bの上面は、別途設けられた蓋部材(図示省略)によって閉鎖される。このとき、アンカーボルト31aの先端部には、キャップ31dが嵌め込まれていてもよい(図9(b)を参照)。また、上記蓋部材は、その上面にグラウンド2と同様の芝生が取付けられており、ゴール1を使用しない他の競技を行う際に支障をきたすことがないように設けられている。すなわち、ケーシング本体31bは、グラウンド2の設置位置3に埋設固定される、いわゆるターフトレイである。
【0032】
また、固定支持部30Aは、以下のように構成された状態で基礎部31Aに設置されている。図10は、前記ゴール1における固定支持部30Aの設置状態を示す図である。なお、図10(b)においては、以下で説明する基礎部31A、ボルト30u等を省略している。図10(a),(b)に示すように、第1のプレート30bと第2のプレート30cとは、ヒンジ部iの貫通孔30k及びヒンジ取付部30jの貫通孔30mのそれぞれにヒンジピン30rを挿通することによって一体化されている。これにより、固定支持部30Aのヒンジ構造が形成される。第1のプレート30bが一体化された第2のプレート30c及び第3のプレート30dは、ケーシング本体31b内に配設されている。そして、各プレート30c、30dは、貫通孔30n、30sのそれぞれにアンカーボルト31aを挿通し、各ボルト部にナット31eを螺合することにより、基礎部31Aに対して固定されている。
【0033】
一方、第1のプレート30bと第2のプレート30cとは、各プレート30b、30cに設けられると共に雌ネジ部を有する貫通孔30l、30qのそれぞれにボルト30uを挿通して螺合することによって互いに固定されている。このとき、第1のプレート30bの穴部30tには、第2のプレート30cの半球状部材30pが嵌合している(図10(a)を参照)。これにより、第1のプレート30bは、第2のプレート30cに対して位置決めされた状態でボルト30uによって固定されるので、第1のプレート30b(接続部材30a)の第2のプレート30cに対する位置ずれが抑制される。また、図10(b)に示すように、第2のプレート30cのプレート30oには、所定の長さのピン30xが挿通されている。このピン30xは、第1のプレート30bと第2のプレート30cとがボルト30uによって固定される前に第1のプレート30bが第2のプレート30cに対してヒンジ構造を支点として回動してしまった場合に、第1のプレート30bと当接することにより、それ以上の回動を規制する役割を果たす。以上のように、固定支持部30Aは、グラウンド2の設置位置3に埋設固定された基礎部31Aに対してアンカーボルト31aを介して固定されることにより、グラウンド2の設置位置3に設置されている。
【0034】
そして、固定支持部30Aには、接続部材30aに延長用ゴールポスト50Aが連結されている。なお、図10(a)に示すように、固定支持部30Aの環状部材30gは、その上端がグラウンド2の地平線と同じ高さとなるように接続部材30aに接合されており、延長用ゴールポスト50A又はゴールポスト10Aの連結時にこれらゴールポスト10A,50Aの下端を受ける受け部として機能する。
【0035】
次に、以上のように構成された本発明によるゴール1の組立方法について、図11を参照して説明する。なお、以下では、高さ17mのゴール1を組み立てる場合について説明する。
まず、グラウンド2の設置位置3に埋設固定された基礎部31Aに固定支持部30Aを挿入し固定する。ここで、固定支持部30Aは、上述したヒンジ構造によりグラウンド2に対して図11(a),(b)に示す矢印Cの方向に傾倒可能である。次に、このように構成された固定支持部30Aをグラウンド2に対して傾倒させた状態で延長用ゴールポスト50Aを固定支持部30Aの接続部材30aに挿入して連結する。そして、第1〜第3の管状部材10a〜10cを、継ぎ部材60を介して相互に連結する。なお、各管状部材10a〜10cを相互に連結させてゴールポスト10Aを予め構成し、固定支持部30Aに連結された延長用ゴールポスト50Aに連結してもよい。また、高さ13mのゴール1を組み立てる場合には、延長用ゴールポスト50Aを使用せず、固定支持部30Aには、第1の管状部材10aが連結される。この場合も、ゴールポスト10Aを予め構成し、固定支持部30Aに連結してもよい。
【0036】
一方、図11(a)に示すように、ゴールポスト10A及び延長用ゴールポスト50Aが傾倒している側とは反対側の、基礎部31A,31Bに隣接する位置には、コンクリートCR等で形成された一対のポール設置部4が予め埋設固定されている。このポール設置部4には、ゴール1を直立させるために使用されるポール80が直立状態に設置されている。ポール80の上端部には、第1の滑車80aが設けられている。ポール80のグラウンド2付近には、ワイヤ80bを巻き取るための手動ウインチ80cが取り付けられている。手動ウインチ80cに巻回されているワイヤ80bは、第1の滑車80aに下方から巻き付けられて反転され、延長用ゴールポスト50Aの取付部504(又は第1の管状部材10aの取付部104)に対してシャックル等を介して取り付けられる第2の滑車80dに上方から巻き付けられる。そして、第2の滑車80dに巻き付けられたワイヤ80bがポール80の上端にあるワイヤ取付部80eに取り付けられる。
【0037】
その後、ワイヤ80bを手動ウインチ80cで巻き取ることにより、ゴールポスト10A及び延長用ゴールポスト50Aは、ワイヤ80bに引っ張られ、固定支持部30Aのヒンジ構造を支点として図11(a),(b)に示す矢印Dの方向に徐々に回動して直立状態となる。そして、ゴールポスト10A及び延長用ゴールポスト50Aを直立位置に保持させた状態で固定支持部30Aの第1のプレート30bの貫通孔30l及び第2のプレート30cの貫通孔30qのそれぞれにボルト30uを挿通して螺合することにより、第1のプレート30b及び第2のプレート30cを互いに固定する。次いで、ゴールポスト10B及び延長用ゴールポスト50Bを、上記と同様な方法で直立状態とする。
【0038】
また、連結部材40A,40Bについては、延長用ゴールポスト50A,50B(又はゴールポスト10A,10Bの第1の管状部材10a)に予め取付けておくことが好ましい。そして、左右の設置位置3のそれぞれに脚立を設置し、複数人でクロスバー20を連結部材40A,40Bの位置まで運搬し、連結部材40A,40Bを介して延長用ゴールポスト50A,50B(又はゴールポスト10A,10B)のそれぞれに連結する。
【0039】
なお、組立作業完了後は、ポール80を取り外して、試合に支障がないようにする。また、延長用ゴールポスト50A,50B(高さ13mのゴール1の場合はゴールポスト10A,10B)の下部周囲には、弾力性のあるマット等を巻き付けてゲーム中に選手が延長用ゴールポスト50A,50B(ゴールポスト10A,10B)にぶつかった場合でも怪我のないようにする。
【0040】
以上説明したように本発明の運動競技用ゴール1によれば、ゴールポスト10A,10Bの下端と固定支持部30A,30Bとの間に延長用ゴールポスト50A,50Bを着脱可能に連結することにより、ゴールポスト10A,10Bのグラウンド2からの高さを変更可能とすることができる。したがって、本発明の運動競技用ゴール1は、国内試合や国際試合の大会規模に応じて、簡易な構成でゴールポスト10A,10Bの高さを容易に変更することができる。
【0041】
また、上述した実施形態によれば、固定支持部30A,30Bが基礎部31A,31Bに対してアンカーボルト31aを介して固定されているので、運動競技用ゴール1を固定支持部30A,30Bを介して安定して保持することができる。
【0042】
さらに、上述した実施形態では、延長用ゴールポスト50A,50Bは、アルミ合金で形成されたゴールポスト10A,10Bとは異なり、炭素鋼などの鉄で形成されている。このため、延長用ゴールポスト50A,50Bを使用して高さ17mの運動競技用ゴール1を使用した場合であっても、延長用ゴールポスト50A,50Bの上側に配置されたゴールポスト10A,10Bを安定して保持することができる。
【0043】
さらにまた、上述した実施形態では、固定支持部30A,30Bは、ゴールポスト10A,10B(又は延長用ゴールポスト50A,50B)を支持すると共に、グラウンド2に対して傾倒可能なヒンジ構造を有しており、ワイヤ80bにより各ゴールポスト10A(50A),10B(50B)を引き起こすことにより、運動競技用ゴール1が直立状態に組み立てられる。より詳細には、固定支持部30A,30Bをグラウンド2に対して傾倒させることができるので、前記ゴールポスト10A,10B又は前記延長用ゴールポスト50A,50Bを前記固定支持部30A,30Bに対して容易に連結及び取り外すことが可能となる。このため、運動競技用ゴール1をクレーン等の重機を用いることなく容易に設置及び撤去することができると共に、設置及び撤去にかかる手間や作業人数の削減、及び費用のコストダウンが図れる。
【0044】
なお、本発明は、本実施形態において説明したゴールポスト10A,10Bを3つの管状部材10a〜10cから成るものとしたが、これに限られず、2つの管状部材、又は1つの管状部材のみから成るものとしてもよい。
【0045】
また、運動競技用ゴール1の組立方法の説明においては、左右の各ゴールポスト10A(50A),10B(50B)を順番に直立させ、その後、脚立を使用してクロスバー20を左右の各ゴールポスト10A(50A),10B(50B)に連結するものとしたが、これに限られるものではない。例えば、グラウンド2上で各ゴールポスト10A(50A),10B(50B)、及びクロスバー20を相互に連結して略H形状としたものを、固定支持部30A,30Bのそれぞれに連結し、その後、手動ウインチ80cによって直立させてもよい。
【0046】
なお、上述した実施形態では、運動競技用ゴール1のグラウンド2からの高さを13m又は17mに変更可能なものとしたが、これに限られるものではない。例えば、ゴールポスト10A,10B又は延長用ゴールポスト50A,50Bの長さのそれぞれを適宜選択することによって、高さ9.2m又は15m等、あらゆる高さに変更可能な運動競技用ゴール1を構成することが可能である。
【符号の説明】
【0047】
1…運動競技用ゴール
2…グラウンド
3…設置位置
10A,10B…ゴールポスト
10a…第1の管状部材
10b…第2の管状部材
10c…第3の管状部材
20…クロスバー
30A,30B…固定支持部
30a…接続部材
31A,31B…基礎部
31a…アンカーボルト
40A,40B…連結部材
50A,50B…延長用ゴールポスト
60…継ぎ部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11