特開2017-99807(P2017-99807A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-99807(P2017-99807A)
(43)【公開日】2017年6月8日
(54)【発明の名称】電子機器カバー
(51)【国際特許分類】
   A45C 11/00 20060101AFI20170512BHJP
   A45C 13/02 20060101ALI20170512BHJP
【FI】
   A45C11/00 E
   A45C13/02 G
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2015-237598(P2015-237598)
(22)【出願日】2015年12月4日
(71)【出願人】
【識別番号】714012326
【氏名又は名称】坂野 誠
(72)【発明者】
【氏名】坂野 誠
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045BA25
3B045BA26
3B045CE08
3B045CE09
3B045DA22
3B045DA23
3B045GB02
3B045GB04
(57)【要約】      (修正有)
【課題】携帯型の電子機器を収納したカバーを把持した手を不用意に広げても、電子機器を確実に保持することができ、また指挿入部の出し入れに手間がかからず、さらにはカバーに突起がなく収納時にスムーズな電子機器カバーを提供する。
【解決手段】電子機器カバーの蓋部材の裏側に指挿入部2を設け、そして蓋部材を折り返した時に飛び出す指挿入部に電子機器カバーを持つ手の指を挿入して把持する。これにより不用意に手を広げても、電子機器カバーの指挿入部に指が挿入されているから、電子機器カバーが手から滑り落ちることはない。また蓋部材を閉じれば指挿入部は、収納されるので手間がかからない。さらには外表面に突起がないので電子機器カバーをポケット等に収納する際もスムーズに収納することができる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部を備えた携帯型の電子機器を収納するカバー本体と、該カバー本体と一体化された蓋部材と、前記カバー本体に前記蓋部材を折り返した時に側方へ飛び出す指挿入部とを備えていることを特徴とする電子機器カバー。
【請求項2】
前記指挿入部は、蓋部材の内側に着脱可能に取り付けられている請求項1に記載の電子機器カバー。
【請求項3】
前記指挿入部は、前記蓋部材に嵌め込み式に起伏自在に連結されている請求項1または2に記載の電子機器カバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯型の電子機器、例えば、携帯電話、ノートパソコン、タブレット、スマートフォン、ゲーム機、電子辞書等の破損を防止するカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯型の電子機器が広く普及し、子供から高齢者まで幅広く使用している。このような電子機器を使用する際は、片手で本体を持ち、他方の手で表示部や操作ボタンを操作するが、ときには片手で本体を操作することもある。
【0003】
そうしたとき、不注意で電子機器(携帯電話やスマートフォン等)を落としてしまうことがあるので、下記特許文献に記載の発明では、電子機器の背面に、あるいは、それを収納するケース本体の背面に、第二指から第五指の少なくとも複数の指を挿入できる指挿入部材を設けたものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013−215460号公報
【特許文献2】特開2002−199070号公報
【特許文献3】US2011/0084081A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献に記載の発明では、電子機器(携帯電話、スマートフォン等)の背面に取り付けられた指挿入部を使用する際に、指挿入部を指先でつまんで引き起こさなければ指を挿入することができず、面倒である。また、本体から取り外した指挿入部を使用時に取り付けるのも煩わしく、紛失してしまう可能性もある。さらには、指挿入部が電子機器の背面や収納ケース本体の背面から飛び出ているので、ポケットや鞄に収納する時に、飛び出した指挿入部が邪魔になるという問題がある。
【0006】
本発明は、こうした問題を解決しようとするもので、カバーに収納された電子機器を把持する手を不用意に広げても電子機器が手から離れず、指挿入部も邪魔にならない電子機器カバーを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る電子機器カバーは、表示部を備えた携帯型の電子機器を収納するカバー本体と、該カバー本体と一体化された蓋部材と、前記カバー本体に前記蓋部材を折り返した時に側方へ飛び出す指挿入部とを備えていることを特徴とする。
【0008】
ここで、カバー本体とは、電子機器を収納する部位を差し、蓋部材とは、カバー本体と一体となって電子機器の表示部を被せる部位を差す。また、カバーとは、カバー本体と蓋部材とを合わせた全体を指している。使用に際しては、前記蓋部材を開いて反対側に折り畳むと、指挿入部が側方に飛び出すから、飛び出した指挿入部に手の指を挿入して電子機器の収納されたカバーを把持する。
【0009】
また、指挿入部は、蓋部材の内側に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする。例えば、前記蓋部材の内側と前記指挿入部の連結部とに面ファスナーを取り付けて、指挿入部が蓋部材から取り外せるようにしておく。そして、電子機器が収納されたカバーを手に持つ時に、最も持ち易い位置に指挿入部が位置するように、指挿入部と蓋部材との取り付け位置を調整しておく。これにより、使用する人の手のサイズに応じて、最も使いやすい位置で指挿入部を位置決めすることができる。
【0010】
また、指挿入部と蓋部材とは、固定されていても良いが、着脱自在に連結する場合は、前述の面ファスナーの他に、例えば、ボタンや磁石で連結するようにしても良い。ボタンや磁石を用いる場合に、蓋部材に指挿入部の取り付け箇所を複数箇所設けておけば、電子機器を把持する手や指の大きさに合わせて、最も使いやすい箇所に指挿入部を取り付けて使用することができる。
【0011】
また、指挿入部や指挿入孔は、必要に応じて第一指から第五指までの何れか、あるいは、男性用、女性用、またその中の複数本の指が挿入できる形状としておくのが良い。また、指挿入部は、指を挿入する角度に応じて変形する柔軟な素材、例えば、合成皮革や合成ゴム等で形成しておく。
【0012】
また、本発明に係る電子機器カバーでは、指挿入部が蓋部材自体にその裏面に設けられているので、蓋部材の外表面には、突起がない状態になる、したがって、電子機器を収納したカバーをポケット等に収納する際も、外表面に突起がないからスムーズに収納することができる。
【0013】
また、前記指挿入部は、前記蓋部材に嵌め込み式に起伏自在に連結されていることを特徴とする。これにより、蓋部材を裏返しにすれば、指挿入部が蓋部材から飛び出すので、指挿入部を別途取り付ける必要がなくなる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、電子機器を収納するカバーの蓋部材を折り返せば、指挿入部が飛び出すので、飛び出た指挿入部に指を挿入するだけで、電子機器を持った手から抜け落ちる心配はなくなる。また、指挿入部を収納する場合は、蓋部材を閉じれば、自然にカバー内に収納されるから、収納に手間がかからない。
【0015】
また、電子機器カバーの蓋部材の裏面と指挿入部の連結部とに面ファスナーを貼り付けることによって、手や指の大きさにあわせて、指挿入部の取り付け位置を適宜に選択することができる。また、指挿入部を第一指だけでなく他の指も挿入できる形状に形成すれば、電子機器を安定させた状態で確実に保持することができる。
【0016】
また、指挿入部を電子機器カバーの蓋部材自体や、その裏面に設けることによって、電子機器カバー本体や蓋部材の外表面を突起のない状態にすることができるから、電子機器が収納された電子機器カバーをポケットなどにスムーズに収納することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明に係る電子機器カバーをスマートフォンカバーに適用し蓋部材を開いた状態の一実施形態の図面代用写真。
図2図1の蓋部材1を底面側に折り返して、指挿入部2が飛び出した(ぶら下がった)状態を示す。
図3図1の指挿入部に親指を挿入した使用例の図面代用写真。
図4図1の指挿入部に第3指を挿入した使用例の図面代用写真。
図5】他の実施形態に係るスマートフォンカバーを開いた状態の図面代用写真。
図6図5の蓋部材1を底面側に折り返して、指挿入部2が飛び出した(ぶら下がった)状態を示す。
図7図5の指挿入部に第3指と第4指を挿入した使用例の図面代用写真。
図8】他の実施形態に係るスマートフォンカバーに親指を挿入した使用例の図面代用写真。
図9】スマートフォンカバーを手から放した状態の図面代用写真。
図10】指挿入部の種々の実施形態を示す図面代用写真。
図11】本発明に係る電子機器カバーをスマートフォンカバーに適用し、蓋部材を開いた状態の他の実施形態の図面代用写真。
図12図11の蓋部材を折り曲げて垂らした状態の図面代用写真。
図13図11の蓋部材を折り返して指挿入部が飛び出た状態の図面代用写真。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明に係る電子機器カバーでスマートフォンを収納する場合の一実施形態を図1図9に基づいて説明する。なお、これらの図面代用写真では、カバー部分を示し、そこに収納される電子機器としてのスマートフォンは説明の便宜上取り外している。また、ここでの電子機器は、落下させると壊れる怖れのある表示部を備えた、例えば、スマートフォン、タブレット端末、電子辞書等の機器で、これらは周知であるため、ここには載せていない。
【0019】
図1は、ブック型のスマートフォンカバーCの表面カバー、すなわち、蓋部材1の裏面に指挿入部2を設けて開いた状態を示す。この指挿入部2は、柔軟な合成皮革製で形成したもので、この実施形態では、指挿入部2の端部は、カバー本体に固定してある。
【0020】
図2図1の蓋部材1を反対側に折り返して、指挿入部2を露出させた状態を示す。
【0021】
図3は、図1の蓋部材1を反対側に折り返し、露出した指挿入部2に親指を挿入した状態を示す。
【0022】
図4は、図1の蓋部材1を反対側に折り返し、露出した指挿入部2に第3指を挿入した状態を示す。
【0023】
図5は、スマートフォンカバーCの蓋部材1に、他の実施形態である指挿入部2を設けて、蓋部材を開いた状態の一実施形態を示す。この実施形態の指挿入部2を使用するときは、図6に示すように、指挿入部2を蓋部材1から起こし、起こした指挿入部2に、図7に示すように、指を挿入した状態で電子機器を保持する。
【0024】
図8は、スマートフォンカバーCの蓋部材1にデザインを施した別の指挿入部2を設けて、さらに蓋部材1を反対側に折り返して、指挿入部2に親指を挿入した状態を示す。
【0025】
以上のように構成したことにより、図9に示すように、指挿入部2を親指に装着した状態で手を広げても、カバー全体が親指にぶら下がるから、スマートフォンを傷付けたり、その表示部を壊したりする恐れはない。
【0026】
以上の実施形態では、指挿入部2連結部を蓋部材の裏面に固定しているが、これに代えて、面ファスナーで着脱自在に取り付けても良い。この場合において、面ファスナーを広い面積に取り付け、指挿入部2を使用する人の手のサイズに応じて、指挿入部2の取り付け位置を最適な場所に移動させれば、その人の手のサイズに合わせることができる。
【0027】
また、面ファスナーの他に、マグネットシート、ホック等を使用しても良い。この場合には、指挿入部2が種々の場所に移動できるように、これらを複数箇所に取り付けて、使用する人の手のサイズに応じた位置に指挿入部2を取り付けて使用するように構成する。
【0028】
また、指挿入部2は、親指だけでなく、他の指も挿入できるように、挿入孔を複数設けたり、図10に示すように、指挿入部2の連結部にホックを取り付けたり、二本の指が挿入できるような指挿入部2を形成したりしても良い。さらに、指挿入部に種々のデザインを施しても良い。
【0029】
さらに、以上の実施形態では、柔軟な合成皮革で指挿入部2を形成したが、これに代えて、柔軟な革製部材や合成樹脂や合成ゴム等で指挿入部2を形成しても良い。さらには、ハードな革製の電子機器カバーに、柔軟な革製部材で造った指挿入部2を取り付けても良い。そうすれば、高級な電子機器カバーを形成することができる。
【0030】
また指挿入部2を蓋部材1に埋め込み式に起伏自在に連結してもよい、例えば図11図12図13に示すように、指挿入部2がすっぽり嵌り込むようにカバーCの蓋部材1に指挿入部2を形成し、蓋部材1を閉じたときは、その蓋部材1に指挿入部2が嵌りこみ、蓋部材1を開いて折り返せば、指挿入部2が飛び出すようにすれば、カバーCの蓋部材1の裏面が平坦で薄くなり、ポケット等への収納が楽になる。なお、この場合には、指挿入部2の連結部は、蓋部材1と連結されている。
【符号の説明】
【0031】
スマートフォンカバー C
蓋部材 1
指挿入部 2



図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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