特開2017-99836(P2017-99836A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特開2017099836-くるくる傘鞘 図000003
  • 特開2017099836-くるくる傘鞘 図000004
  • 特開2017099836-くるくる傘鞘 図000005
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-99836(P2017-99836A)
(43)【公開日】2017年6月8日
(54)【発明の名称】くるくる傘鞘
(51)【国際特許分類】
   A45B 25/24 20060101AFI20170512BHJP
【FI】
   A45B25/24 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2015-246718(P2015-246718)
(22)【出願日】2015年12月1日
(71)【出願人】
【識別番号】515351415
【氏名又は名称】太田 健司
(72)【発明者】
【氏名】太田 健司
【テーマコード(参考)】
3B104
【Fターム(参考)】
3B104WA01
3B104WB06
(57)【要約】
【課題】 傘を入れる袋やケースを別途に用意して持ち歩く等の面倒がなく、出し入れが簡単で、くるくると巻丸められる携帯便利な傘鞘を提供する。
【解決手段】 防水性の布地を用い、傘の長さ程度であって、出し入れ口を板バネで形成し、偏平に畳んだ時の袋の両縁にピアノ線を内設し、袋内の先端部に水受け部を設け、袋の中央部に肩掛け帯を設け、板バネ中央に指掛け帯を設けたことを特徴とするくるくる傘鞘。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
防水性の布地を用い、普通の傘が入る程度の大きさで袋状を形成し、傘の出し入れ口となる開口部の反対端、即ち底部端の内側に水受け部を内設し、水受け部の側面一カ所に水抜き栓を設置し、開口部の内側を1〜2cm程度の幅で縁取る様に板バネを内設し、更にこの袋状を偏平に畳んだ状態において、板バネの上縁、即ち開口部縁から底部端まで左右の側縁に沿ってピアノ線を内設し、この偏平に畳まれた状態における対向的な二つの袋外面の一方側において、左右のピアノ線に挟まれた中間域に、ピアノ線と同方向に肩掛け帯を設置し、同じ側の板バネ面の中央部に指掛け帯を設置し、非使用時には、水受け部を芯として、ゼンマイの様に開口部近くまでクルクルと丸め留めて、傘鞘を畳む手間が省けるようにしたことを特徴とするクルクル傘鞘。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明、普通の傘を簡単に出し入れするために使う一種の傘袋にかんするものである。
【背景の技術】
【0002】
筒体内に軸芯を設けだ収納容器があり、軸芯の割れ目に偏平状の傘袋の先端を挟み留めて、筒内ニロール状に収納するという先行技術がしられている(特許文献1参照)。
また、傘袋開口部近く外側に設けたポケットに丸め畳んだ傘袋を収納して携帯できるという先行技術もしられている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】 特許公開2007−125201号広報
【特許文献2】 登録実用新案第3142786号広報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に示される先行技術は、使用にあたって、まず、傘袋を筒から取り出して、傘袋を軸心のスリットをかえして、引き伸ばして、傘を入れる事になるが、それまでの面倒な手順もさることながら、筒状本体を何かしらの仕法で取り付けるか、別々に携帯して持ち歩くかする必要が有り、余分な荷物が増えることになって、とても実用的とはいえない。
特許文献2に示される先行技術は、丁度買い物袋に付設してある小ポケット同様に、傘袋の入り口外側に備えた小ポケットに傘袋を収納しようとする際、傘袋その物を小さくていねいに丸めて畳む面倒な作業を要する。
本発明は以上の様な問題点を解決する為になされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
防水性の布地を用い、普通の傘が入る程度の大きさで袋状を形成し、傘の出し入れ口となる開口部の反対側、即ち底部の内側に水受け部を内設し、水受け部の側面一カ所に水抜き栓を設置し、開口部の内側を1〜2cm程度の幅で縁取る様に板バネを内設し、更にこの袋状を偏平に畳んだ状態において、板バネの上縁、即ち開口部縁から底部端まで、左右の側縁に沿ってピアノ線を内設する。この偏平に畳まれた状態における対向的な二つの袋外面の一方側において、左右のピアノ線に挟まれた中間域に、ピアノ線と同方向に肩掛け帯を設置し、同じ側の板バネ面の中央部に、指掛け帯を設置する。非使用時には、水受け部を芯として、ゼンマイの様に開口部近くまでクルクルと丸め留めておく。
以上を特徴とするくるくる傘鞘である。
【発明の効果】
【0006】
雨の日に、買い物先のデパートやスーパーの出入り口付近にお店の備え付けの傘用ビニール袋を取ろうとする人達で、順番を待つことがあったり、ビニール袋がゴミ箱からこぼれ落ちていて、周りに散らかり、それを踏んで転倒することもある。こう言った事態に備えて、手軽に携帯できる傘鞘として利用できる。傘鞘に肩掛け帯が設置してあるので、持ち歩きが便利である。又、開口部に板バネを内設してあり。傘を挟み締めているので、傘鞘がずり落ちる心配がない、また、傘鞘の非使用時には傘鞘の内側に内設したピアノ線を活かして、傘鞘の底部内の水受け部を芯として、ゼンマイの用にくるくる丸め留めて収納できる。傘鞘を使用にあたっては、傘を鞘に差し入れて行けば、ゼンマイが伸びて行き、傘を抜けば伸びたゼンマイが戻るようにひとりでにくるくると丸まり、手のひらに乗るくらいにになるので使い易く、収納も便利である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】 本発明の正面図
図2図1に示される本発明から傘袋地を取り除き、板バネとピアノ線と水受け部と側面の水抜き栓の構造的関連を見えるように表した正面図
図3】 本発明の非使用時において丸め留めている状態を示す正面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
防水性の布地を用い、普通の傘が入る程度の大きさで袋状を形成し、傘の出し入れ口となる(2)開口部の反対端、即ち底部(9)の端内側に水受け部(7)を内設し、水受け部の側面一カ所に水抜き栓(8)を設置し、開口部の内側を1〜2cm程度の幅で縁取る様に板バネ(3)を内設し、更にこの袋状を偏平に畳んだ状態において、板バネの上縁、即ち開口部縁から底部端まで左右の側縁に沿ってピアノ線(4)を内設し、この偏平に畳まれた状態における対向的な二つの袋外面の一方側において、左右のピアノ線(4)に挟まれた中間域に、ピアノ線(4)と同方向に肩掛け帯(6)を設置し、同じ側の板バネ面の中央部に指掛け帯(5)を設置する。非使用時には、水受け部(7)を芯として、ゼンマイの様に開口部(2)近くまでクルクルと丸め留めて、傘鞘を畳む手間が省ける。
本発明は以上のような構成である。
本発明を使用するときは、傘鞘(1)の開口部(2)に、傘を挟む様に内設してある板バネ(3)の両端を親指と人差し指で挟んで力を入れると、開口部(2)の板バネ(3)が開くので傘の出しい入れが楽に出来る。
また。傘鞘の指描け帯(5)に人差し指を入れ、板バネ(3)の両端に親指と中指を添えて、人指し指を曲げると板バネ(3)が開くので傘の出し入れが楽に出来る。非使用時には、薄く偏平状になるので、くるくる巻丸め留めて携帯しやすい(図3参照)。
【符号の説明】
【0009】
1 傘鞘
2 開口部
3 板バネ
4 ピアノ線
5 指掛け帯
6 肩掛け帯
7 水浮け部
8 水抜き栓
9 底部
図1
図2
図3