(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-104321(P2018-104321A)
(43)【公開日】2018年7月5日
(54)【発明の名称】抗酸化組成物
(51)【国際特許分類】
A61K 8/97 20170101AFI20180608BHJP
A61Q 19/00 20060101ALI20180608BHJP
A61K 36/282 20060101ALI20180608BHJP
A61P 17/18 20060101ALI20180608BHJP
A61P 17/00 20060101ALI20180608BHJP
【FI】
A61K8/97
A61Q19/00
A61K36/282
A61P17/18
A61P17/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2016-251446(P2016-251446)
(22)【出願日】2016年12月26日
(71)【出願人】
【識別番号】000106324
【氏名又は名称】サンスター株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】特許業務法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中川 晶子
【テーマコード(参考)】
4C083
4C088
【Fターム(参考)】
4C083AA111
4C083AA112
4C083CC03
4C083CC04
4C083CC05
4C083CC11
4C083CC12
4C083CC19
4C083DD22
4C083DD23
4C083DD27
4C083DD31
4C083DD38
4C083DD39
4C083DD41
4C083EE12
4C083EE17
4C088AB29
4C088AC01
4C088AC02
4C088BA08
4C088CA05
4C088CA08
4C088CA11
4C088MA17
4C088MA28
4C088MA41
4C088MA43
4C088MA63
4C088NA14
4C088ZA89
(57)【要約】
【課題】抗酸化効果を得られる新規手段を提供すること。
【解決手段】ヨモギエキスを含有する抗酸化組成物。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヨモギエキスを乾燥質量換算で0.05〜0.5質量%含有する抗酸化組成物。
【請求項2】
外用組成物である、請求項1に記載の抗酸化組成物。
【請求項3】
肌用抗酸化組成物である、請求項1又は2に記載の抗酸化組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、抗酸化組成物等に関する。
【背景技術】
【0002】
キノンは高反応分子であり、容易に1電子あるいは2電子還元を受ける。キノンやその誘導体の2電子還元は、キノン酸化還元酵素NQO1(NAD(P)H:quinone oxidoreductase 1、別名:DT−diaphorase)で触媒され、キノン類に基づくフリーラジカルによる毒性に対して、この2電子還元で細胞保護作用を誘導する。このため、NAD(P)Hキノン還元酵素(NQO1)は、抗酸化タンパク質として知られている。
【0003】
例えば、NQO1の効果として、glutathione S−transferases、UDP−glucuronosyltransferases、epoxide hydrolase、γ−glutamylcysteine synthetaseなどの抗酸化/解毒関連遺伝子と協調的に発現して、フリーラジカル損傷、酸化ストレスなどに対して細胞を保護すること、膜結合型coenzyme Qを還元型に維持し、膜脂質の過酸化を阻害することが知られている(特許文献1)。
【0004】
また、NQO1の発現には転写因子Nrf2が関与しており、NQO1遺伝子上流に位置するARE(Antioxidant Response Element)にNrf2が結合することによってNQO1の発現が誘導される。一般にNrf2は抗酸化・解毒関連酵素の遺伝子を誘導することが知られているが、老齢ラットの核内におけるNrf2量は低下しており、その結果としてgcl(γ−glutamylcysteine ligase)産生量が減少するという報告があり、これらの両報告から、NQO1の産生量は老化(加齢)に伴って低下する可能性が考えられる。従って、NQO1の発現を増強する素材は、老化に伴うNQO1量低下をサポートすることに有用であり、アンチエージング/デトックス効果も期待できる(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−260743号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、抗酸化効果を得られる新規手段を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、ヨモギエキスがNQO1遺伝子の発現を亢進することを見出し、さらに改良を重ねて本発明を完成させるに至った。
【0008】
本発明は例えば以下の項に記載の主題を包含する。
項1.
ヨモギエキスを乾燥質量換算で0.05〜0.5質量%含有する抗酸化組成物。
項2.
外用組成物である、項1に記載の抗酸化組成物。
項3.
肌用抗酸化組成物である、項1又は2に記載の抗酸化組成物。
項A.
ヨモギエキスを乾燥質量換算で0.05〜0.5質量%含有するNQO1遺伝子発現亢進用組成物。
項B.
外用組成物である、項Aに記載の組成物。
項C.
肌のNQO1遺伝子発現亢進用組成物である、項A又はBに記載の組成物。
【発明の効果】
【0009】
本発明の抗酸化組成物により、NQO1遺伝子の発現が亢進され、体内での抗酸化効果を得ることができる。特に、肌荒れや皮膚炎、紫外線による光老化など、酸化により肌で生じる各症状に好ましく用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】ヨモギエキスのNQO1遺伝子発現亢進効果をRT−PCRにより検討した結果を示す。
【
図2】ヨモギエキスのFLG遺伝子発現亢進効果をRT−PCRにより検討した結果を示す。
【
図3】ヨモギエキスのLOR遺伝子発現亢進効果をRT−PCRにより検討した結果を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の各実施形態について、さらに詳細に説明する。
【0012】
本発明に包含される抗酸化組成物は、ヨモギエキスを含有する。
【0013】
本発明に用いるヨモギエキスは、キク科ヨモギ属の多年草であるヨモギの抽出物を指す。具体的には、ヨモギ(Artemisia vulgaris L. もしくはArtemisia princeps)、ヤマヨモギ (Artemisia montana)、オトコヨモギ(Artemisia japonica Thun.)、シロヨモギ(Artemisia stelleriana)、イヌヨモギ (Artemisia keiskeana)、ヒメヨモギ(Artemisia lavandulaefolia)、ヒトツバヨモギ(Artemisia-monophylla)、ミヤマオトコヨモギ(Artemisia pedunculosa)、タカネヨモギ(Artemisia sinanensis)、ヨモギナ(Artemisia lactiflora)、ニガヨモギ(Artemisia absinthium L.)、カワラニンジン(Artemisia api-acea)、カワラヨモギ(Artemisia capillaris Thunb.)、クソニンジン(Artemisia annua L.)およびハマヨモギ(Artemisia hukudo Makino)等が例示される。
【0014】
ヨモギエキスの抽出溶媒は、水および/または水性溶媒を用いることが好ましい。水性溶媒としては、例えば、エチルアルコール、プロピレングリコール、1、3―ブチレングリコール、イソプレングリコール、ブチルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、エチレングリコール、ポリエチレングリコールが挙げられる。このうち、エタノール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコールが好ましい。抽出溶媒としては、水が好ましいが、抽出液の防腐性を向上させるため、水と水性溶媒の混合溶媒を使用することもできる。混合溶媒を用いる場合は、混合溶媒中の水性有機溶媒の濃度は、5%(v/v)以上でかつ50%(v/v)以下が好ましく、5%(v/v)以上でかつ30%(v/v)以下がより好ましく、10%(v/v)以上でかつ30%(v/v)以下がさらに好ましい。
【0015】
抽出に用いるヨモギは、通常、全草又は地上部を用いる。収穫後、直ちに抽出に供しても良いが、通常、乾燥させた後に供することが好ましい。また、ヨモギの乾燥方法としては、自然乾燥、天日乾燥、熱風乾燥など手段は問わない。さらに、抽出効率を高めるため、抽出に供する前に、植物体を切断若しくは破砕処理することが好ましい。なお、ヨモギは単独の植物種のみを用いても良いし、複数の植物種を混合して用いても良い。
【0016】
抽出は、通常行われる方法を用いることができる。抽出回数は1回若しくは数回に分けて行なうことができるが、2〜3回繰返して抽出することが好ましい。数回繰返す場合は、各々の抽出液は合一して用いることもできる。1回の抽出に使用する抽出溶媒の量は、「抽出時にヨモギの全てが浸漬可能な量」より多いことが好ましく、溶質濃度を高くするため、可能な限り少ない量に設定することが好ましい。よって、「抽出時にヨモギの全てが浸漬可能な量」より多く且つできるだけ少量が好ましい。例えば、抽出時に攪拌などの機械力を与えない場合は、被抽出物が全て浸漬する程度の量でも十分であるが、攪拌しながら抽出する場合は、(被抽出物の破砕等の処理の有無や破砕の程度によっても異なるが、)被抽出物の2〜5倍容量の溶媒を使用することが好ましい。
【0017】
ヨモギエキスとしては、植物体から抽出したもの(あるいはそれを乾燥したもの)をそのまま使用することもできるが、ヨモギ抽出物にはアレルギーを引き起こす成分が含まれる恐れがあるため、精製処理を行うことが好ましい。また、ヨモギの抽出物には、抗炎症、抗かゆみ作用を有する多糖類が含まれることも知られている。これらの多糖類を高濃度で得る目的で精製を行うことも好ましい。特に、ヨモギ水抽出液(あるいはその濃縮液)をエタノールもしくはエタノールと水の混合溶液を加えて不溶部を回収して用いることが好ましい。つまり、ヨモギ水抽出物のエタノール不溶部を用いることが好ましい。精製法としては、より具体的には、例えば、ヨモギ抽出液を減圧濃縮した濃縮液もしくは乾燥物(好ましくは噴霧乾燥物)に、エタノールもしくはエタノールと水の混合溶液を添加して沈澱を生じさせ、これを濾別することで沈澱精製物を得る方法などが挙げられる。更に、前記で得られた沈殿精製物を水に再溶解し、透析処理、濃縮処理などを行って、特定の分子量を有する多糖類を多く含有する精製ヨモギ抽出物としても良い。ヨモギエキスは、例えば、溶液、軟ペースト、乾燥物(特に粉末、顆粒など)等の形態として得られうる。好ましくは、乾燥物である。
【0018】
本発明の抗酸化組成物には、上記の成分に加え必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲内で通常化粧品や医薬部外品に用いられる成分を適宜配合することができる。例えば、界面活性剤や高分子化合物、油脂類、アルコール類、保湿剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、防腐剤、キレート剤、アミノ酸類、糖類、ビタミン類、動植物抽出物、着色剤、無機粉末および有機粉末などの粉末剤などの成分を用途に応じ適宜配合することができる。以下に配合可能な成分の具体的な例を列挙する。本発明の抗酸化組成物は、化粧品組成物や医薬部外品組成物、医薬組成物等として好ましく用いることができる。また、特に外用組成物として、好ましく用いることができる。
【0019】
界面活性剤としては、特に限定されるものではないが、アニオン界面活性剤;カチオン界面活性剤;イミダゾリン系両性界面活性剤、ベタイン系界面活性剤などの両性界面活性剤;ソルビタン系界面活性剤、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、アルキルグリコシド、ツィーン系界面活性剤、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘導体、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、プルロニック型界面活性剤、アルカノールアミドなどのノニオン界面活性剤が挙げられる。
【0020】
高分子化合物としては、特に限定されるものではないが、平均分子量が数百〜2万程度のポリエチレングリコール;セルロース系高分子;アルギン酸系高分子;澱粉系高分子;アクリル系高分子;ビニル系高分子などの非天然系高分子や、カラギーナン、ペクチン、カンテン、澱粉、アラビアガム、グアーガム、アルゲコロイドなどの植物系高分子、コラーゲン及びその誘導体、カゼイン、ゼラチンなどの動物系高分子、キサンタンガム、ジェランガムなどの微生物系高分子などの天然系高分子などが挙げられる。
【0021】
油脂類としては、特に限定されるものではないが、植物油;動物油;流動パラフィン、スクワラン、ワセリンなどの炭化水素油;鎖状ポリシロキサン、環状ポリシロキサン、メチルトリメチコン、シリコーン樹脂、変性ポリシロキサンなどのシリコーン;ラウリン酸、ステアリン酸、オレイン酸などの高級脂肪酸;ミツロウ、ラノリン及びその誘導体などのロウ類;モノアルキル脂肪酸エステル類;多価アルコール脂肪酸エステル類;硬化油などが挙げられる。
【0022】
アルコール類としては、エチルアルコール、ブチルアルコールなどの低級アルコール;ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、バチルアルコールなどの高級アルコール;エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリンなどの多価アルコール;ジプロピレングリコール、ジグリセリン、ポリグリセリンなどの多価アルコール重合体;ソルビトール、マルチトール、マンニトール、エリトリトールなどの糖アルコール;ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロールなどのその他のアルコール、などが挙げられる。
【0023】
保湿剤としては、低分子量のポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリンなどの多価アルコール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸塩、コラーゲン類、植物抽出物等が挙げられる。
【0024】
本発明の抗酸化組成物の剤型は任意であり、溶液系、可溶化系、乳化系、粉末分散系、水−油二層系、水−油−粉末三層系、ローション、ジェル、ムースなどの剤型を取ることが出来る。また、本発明を外用組成物に使用した場合は、例えば、化粧水、乳液、クリーム、美容液、メイクアップベースローション、メイクアップベースクリーム、リキッドファンデーション、日焼け止めなどとして使用できる。このような剤型には、常法により調製することができる。
【0025】
本発明に係る抗酸化組成物は、ヨモギエキスを含有することにより、NQO1遺伝子の発現を亢進させることができ、ひいては抗酸化効果を奏する。
【0026】
当該組成物におけるヨモギエキスの含有量は、0.05〜0.5質量%であることが好ましく、0.05より大きく0.4質量%以下であることがより好ましく、0.06〜0.3質量%であることがさらに好ましく、0.07〜0.2質量%であることがよりさらに好ましい。なお、当該含有量は、ヨモギエキスが乾燥した際の質量と組成物全体の質量を基にした値である。言い換えれば、ヨモギエキス乾燥質量換算の値である。
【0027】
なお、本明細書において「含む」とは、「本質的にからなる」と、「からなる」をも包含する(The term "comprising" includes "consisting essentially of” and "consisting of.")。
【実施例】
【0028】
以下、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の例に限定されるものではない。なお、以下特に断りのない限り「%」は「質量%」を示す。但し、CO
25%との記載の%はモル濃度を示す。
【0029】
ヨモギエキス
ヨモギ(Artemisia vulgaris L.)乾燥物300kgに10倍量の水を加え加熱抽出した。この抽出を2回繰り返し、抽出液を濾過して合一し、減圧下、溶媒を留去して濃縮した後、噴霧乾燥した。この抽出乾燥物にエタノールを撹拌しながら加え、析出する沈澱を濾取した。沈澱物を合し、水に溶解させた後、噴霧乾燥させ褐色粉末状物質を得た(収率約13%)。以下、当該褐色粉末状物質をヨモギエキスとして検討に用いた。
【0030】
実施例:NQO1(NAD(P)Hキノン還元酵素)遺伝子の発現の検討
表皮ケラチノサイトを用いて、RT−PCRにより、NQO1遺伝子の発現について検討した。具体的には、次のようにして行った。
【0031】
24穴ウェルプレートにヒト表皮ケラチノサイトを播種し、コンフルエントになるまで37℃、CO
25%インキュベーター内で2日間培養した。2日後、増殖用培地を除去してPBSで洗浄し、乾燥物として0.01%又は0.1%のヨモギエキスを含む評価用培地に交換した。ヨモギエキスを含まない培地も用意し、当該培地を用いたものをコントロールとした。24時間後、ヒト表皮ケラチノサイトを回収してRNAを抽出し、これを用いてRT−PCRにより遺伝子発現量の評価を行った。なお、ヒト表皮ケラチノサイトからのRNA抽出は、RNeasy(登録商標) Mini Kit(キアゲン)を用いて行った。また、トータルRNA濃度は、NANODROP 2000 Spectriphotometer(Thermo Fisher SCIENTIFIC)を用いて測定した。
【0032】
PrimeScript RT reagent Kit(Takara)を用いて、約500ngのTotal RNAから鋳型DNA(cDNA)を作成した。そして、SYBR Pri mix Ex Taq
TM II(Takara) 10μlにプライマー(200nM)とRNase free水を加え、18μlの混合液を調製し、2μlのcDNAを加えることにより、Real−Time PCR測定サンプルを各プライマーごとに調製した。内在性コントロールとしてはβ−actinを用いた。そして、ViiA7 Real−Time PCR Fast(Applied Biosystems)による相対定量法で、ターゲット遺伝子(NQO1遺伝子)の発現定量を行なった。コントロールにおける遺伝子発現を1とし、それに対する遺伝子発現の割合を算出した。結果を
図1に示す。なお、ヒト表皮ケラチノサイトにおいてヨモギエキス0.3%以下では細胞毒性がないことを確認しており、本評価においてはヨモギエキスによる毒性はないものと考えられる。
【0033】
参考例:FLG(フィラグリン)遺伝子及びLOR(ロリクリン)遺伝子の発現の検討
皮膚バリア機能との関連することが知られるFLG(フィラグリン)遺伝子及びLOR(ロリクリン)遺伝子についても、上記と同様にして発現を検討した。但し、当該検討では、乾燥物として0.01%、0.03%、0.05%、0.07%、又は0.1%のヨモギエキスを含む評価用培地を使用した。結果を
図2(FLG遺伝子)及び
図3(LOR遺伝子)に示す。
【0034】
図1〜3から分かるように、ヨモギエキスを用いて各遺伝子の発現を亢進させることができるが、遺伝子の種類によって亢進することができるヨモギエキス濃度は変化し得、特にNQO1遺伝子は組成物中の濃度が0.01質量%のときには発現亢進は起こらず、0.1質量%のときに発現亢進が起こることが分かった。このことから、NQO1遺伝子発現を亢進させるヨモギエキス濃度は0.01質量%よりも大きいことが分かった。