【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一の実施態様は、患者インターフェースからのガスを通気させるように構成されているエルボー及びコネクタに関する。
【0008】
本発明の一の実施態様は、一の部品若しくは構成要素として及び/又は共に製造された状態で、例えばすべてが共に形成された急速解除ボタン/部材/アクチュエータ、バッフル、及び回り継手のような多数の機能を有しているので、患者は分解する必要が無く、全体的な部品コストを低減させる可能性を高めることができる。
【0009】
本発明の一の実施例は、チューブからの抗力を実質的に絶縁すると共に接続されたチューブが2つの独立した平面内で移動可能とされる多軸エルボー組立体に関する。
【0010】
本発明の他の実施態様は、患者インターフェース組立体のためのエルボーを製造するための方法であって、高剛性材料又は半剛性材料から成る骨格部分であって、圧力が作用した状態で空気搬送導管とマスクとの間において空気流を流通させるように構成されている骨格部分を準備するステップと、プルタブを具備する窒息防止バルブ(AAV)を別々に成形するステップと、AAVを骨格部分に対して保持及び/又は密閉するために、骨格部分の内側から骨格部分の開口部を通じてプルタブを引っ張ることによって、骨格部分とAAVとを組み付けるステップと、を備えている方法に関する。当該方法は、エルボーの外面と同一平面上に配置されたAAVの外側フランジを提供するように構成されているプルタブを引っ張ると、プルタブの少なくとも一部分が取り除かれるステップを含んでいる場合がある。当該方法は、AAVを所定位置に固定するために、可撓性を有している構成要素を準備するステップを備えている場合がある。可撓性を有している構成要素が、エルボー上に1つ以上の解除ボタンを形成している場合がある。
【0011】
本発明の他の実施態様は、患者インターフェース組立体のためのエルボーであって、高剛性材料又は半剛性材料から成る骨格部分又はフレームであって、圧力が作用した状態で空気搬送導管とマスクとの間において空気流を流通させるように構成されている骨格部分又はフレームと、AAVを骨格部分に組み付けるためのプルタブを具備する窒息防止バルブ(AAV)とを備えているエルボーにおいて、AAVを骨格部分に対して位置決め、保持、及び/又は密閉するために、プルタブが、骨格部分の内側に挿入又は案内され、骨格部分の開口部を通じて引っ張られる、エルボーに関する。AAVの外側フランジの少なくとも一部分は、プルタブが引っ張られると、エルボーの外面と同一平面上に配置される。エルボーは、AAVを所定位置に固定するための、及び/又は、1つ以上の解除場端又はアクチュエータをエルボーに形成するための可撓性を有している構成要素を含んでおり、解除ボタンは、エルボーをフレームから取り外すように構成されている。
【0012】
本発明の他の実施態様は、加圧された呼吸可能ガスをPAP装置から患者に搬送するための患者インターフェースのための、エルボー及びコネクタを具備する旋回式組立体に関する。一の実施態様では、エルボー及びコネクタを具備する旋回式組立体は、患者インターフェース構造体の開口部を通じて、例えばクッションのような可撓性を有している患者インターフェース構造体に接続されている。他の実施態様では、エルボー及びコネクタを具備する旋回式組立体は、開口部において患者インターフェースに対して脱着可能とされる、例えばリングのようなコネクタを含んでいる。コネクタは、患者インターフェース構造体の内部からのガスを患者インターフェース構造体の外部に通気させるための、複数のスロットを含んでいる。
【0013】
本発明のさらなる他の実施態様は、コネクタに接続されている旋回式エルボー、及び、リングと旋回式エルボーとの間においてガスの通気を可能とするためのスロットに関する。他の実施態様では、旋回式エルボーは、コネクタに接続されており、スロットは、コネクタと例えばクッションのような患者インターフェースとの間においてガスを通気させることができ、コネクタと旋回式エルボーとの間では通気が発生しない。
【0014】
本発明のさらなる実施態様は、拡散通気口を有していると共に、エルボー及び窒息防止バルブを具備する旋回式組立体に関する。本発明のさらにさらなる実施態様は、一体に成形されている拡散通気口を有していると共に、エルボー及び窒息防止バルブを具備する旋回式組立体に関する。本発明のさらなる実施態様は、押圧された場合にエルボー及び窒息防止バルブを具備する旋回式組立体を例えばマスクのような患者インターフェースに対して係合及び係合解除することができる係合部分を有していると共に、エルボー及び窒息防止バルブを具備する旋回式組立体に関する。
【0015】
本発明の一の実施例では、エルボー及びコネクタを備えている旋回式組立体であって、旋回式組立体が、患者インターフェースシステムの開口部内に密閉状態で固定されるように構成されているリングであって、リングが開口部内に固定された場合に、リングが、患者インターフェースシステムの内部に位置する第1の側面と、患者インターフェースの外部に位置する第2の側面とを含んでおり、リングが、患者インターフェースシステムの内部から外部にガスを流すように構成されている複数の通気口を備えているリングと、リング内に旋回可能に固定されているエルボーとを備えている、患者インターフェースシステムのための旋回式組立体に関する。リングが、第1の側面に配設された第1のフランジと、第2の側面に配設された第2のフランジとを備えており、第1のフランジと第2のフランジとが、患者インターフェースシステムの開口部に密閉状態で係合するチャネルを形成しており、第2のフランジが、リングの長手方向軸線に対して所定の角度で複数の通気口からのガスの流れを方向づける傾斜面を備えている。
【0016】
本発明の他の実施例では、呼吸可能ガスの流れを利用者に搬送するための患者インターフェースシステムは、利用者の顔に密閉状態で係止するように構成されていると共に開口部を有している患者インターフェース構造体と、本明細書で説明されるエルボー及びコネクタを具備する旋回式組立体とを備えている。
【0017】
本発明の他の実施例では、ガスを患者インターフェースに搬送するためのエルボーは、第1の接続部分と第2の接続部分と通気部分とを備えている。第1の接続部分が、チューブ接続部を受容するように構成されており、第2の接続部分が、患者インターフェース組立体を受容するように構成されており、通気部分が、第2の接続部分の近傍に配置されている。通気部分は、第2の接続部分の周囲に拡散させるようになっている。エルボーは、第1の接続部分から流入する空気流から通気部分を隔離するためのバッフルを備えている。
【0018】
本発明のさらにさらなる実施例では、エルボー及び窒息防止バルブを備えている旋回式組立体であって、患者インターフェース組立体のための旋回式組立体において、患者インターフェースの開口部内に又は開口部に対して密閉状態で固定されるように構成されている第1の接続部分と、回り継手又は搬送導管に接続されるように構成されている第2の接続部分と、第1の接続部分と第2の接続部分との間に配設されている1つ以上の第1のサポートと、1つ以上の第1のサポート同士の間に配設されている第1の開口部及び第2の開口部と、を含んでいる第1の構成要素、及び、バルブ部材と1つ以上の係合部材と可撓性を有している部材とを含んでいる第2の構成要素であって、バルブ部材が、第1の構成要素の1つ以上の第1のサポート同士の間に配設されており、バルブ部材が第1の開口部を閉塞している第1の位置と、バルブ部材が第1の開口部を閉塞していない第2の位置との間において移動可能とされ、係合部材が、患者インターフェースの利用者によって押圧された場合に、1つ以上の第1のサポートと係合するように構成されており、可撓性を有している部材が、1つ以上の係合部材に接続されており、第2の開口部を密閉している、第2の構成要素 を備えている旋回式組立体に関する。
【0019】
本発明の他の実施態様、特徴、及び利点は、本出願の一部分であると共に本発明の原理を例示的に説明する添付図面と関連して、以下の発明の詳細な説明を精読することによって明らかとなる。
【0020】
添付図面は、本発明に関する技術の様々な例示を理解するための手助けとなる。
[付記項1]
マスクに取り外し可能に接続される端部分を有している空気搬送チューブにおいて、
前記端部分が、第1の材料から構成されている第1の弧状領域と、第2の材料から構成されている第2の弧状領域とを含んでおり、
前記第1の弧状領域と前記第2の弧状領域とが、シリンダの少なくとも一部分を形成するように構成及び配置されていることを特徴とする空気搬送チューブ。
[付記項2]
前記第1の材料の剛性が、前記第2の材料の剛性より高いことを特徴とする付記項1に記載の空気搬送チューブ。
[付記項3]
前記第1の材料が、弾性を有しており、及び/又は堅いことを特徴とする付記項1又は2に記載の空気搬送チューブ。
[付記項4]
前記第2の材料が、可撓性を有していることを特徴とする付記項1〜3のいずれか一項に記載の空気搬送チューブ。
[付記項5]
前記第1の材料が、通気口を形成していることを特徴とする付記項1〜4のいずれか一項に記載の空気搬送チューブ。
[付記項6]
前記第2の材料が、バルブを形成していることを特徴とする付記項1〜5のいずれか一項に記載の空気搬送チューブ。
[付記項7]
前記第1の弧状領域が、ストッパを含んでいることを特徴とする付記項1〜6のいずれか一項に記載の空気搬送チューブ。
[付記項8]
前記第1の弧状領域と前記第2の弧状領域とが、一体に形成されているか、及び/又はオーバーモールド成形されていることを特徴とする付記項1〜7のいずれか一項に記載の空気搬送チューブ。
[付記項9]
アクチュエータを備えていることを特徴とする付記項1〜8のいずれか一項に記載の空気搬送チューブ。
[付記項10]
前記アクチュエータが、前記第2の弧状領域を変形させるように構成されていることを特徴とする付記項9に記載の空気搬送チューブ。
[付記項11]
エルボー及び窒息防止バルブを備えている旋回式組立体であって、患者インターフェース組立体のための前記旋回式組立体において、
患者インターフェースの開口部内に又は前記開口部に対して密閉状態で固定されるように構成されている第1の接続部分と、回り継手又は搬送導管に接続されるように構成されている第2の接続部分と、前記第1の接続部分と前記第2の接続部分との間に配設されている1つ以上の第1のサポートと、1つ以上の前記第1のサポート同士の間に配設されている第1の開口部及び第2の開口部と、を含んでいる第1の構成要素、及び、
バルブ部材と1つ以上の係合部材と可撓性を有している部材とを含んでいる第2の構成要素であって、前記バルブ部材が、前記第1の構成要素の1つ以上の前記第1のサポート同士の間に配設されており、前記バルブ部材が前記第1の開口部を閉塞している第1の位置と、前記バルブ部材が第1の開口部を閉塞していない第2の位置との間において移動可能とされ、前記係合部材が、前記患者インターフェースの利用者によって押圧された場合に、1つ以上の前記第1のサポートと係合するように構成されており、前記可撓性を有している部材が、1つ以上の前記係合部材に接続されており、前記第2の開口部を密閉している、前記第2の構成要素、
を備えていることを特徴とする旋回式組立体。
[付記項12]
前記第1の構成要素の1つ以上の前記第1のサポートが、可撓性を有しており、前記第2の構成要素の1つ以上の前記係合部材と係合した場合に、第1の位置から第2の位置に変形することを特徴とする付記項11に記載の旋回式組立体。
[付記項13]
前記第1の構成要素が、1つ以上の第2のサポートを備えており、
前記第2のサポートが、前記第2の構成要素の1つ以上の前記係合部材を支持するように構成されていることを特徴とする付記項12に記載の旋回式組立体。
[付記項14]
前記第2の構成要素の前記係合部材が、ボタン、グリップ、又はタブを備えていることを特徴とする付記項11〜13のいずれか一項に記載の旋回式組立体。
[付記項15]
前記第1の構成要素の前記第2の開口部が、前記第1の構成要素の前記第1の接続部分内に形成された間隙に至るまで延在しており、これにより、1つ以上の前記第1のサポートの変形によって、前記第1の接続部分が、第1の位置から第2の位置に変形されることを特徴とする付記項12〜14のいずれか一項に記載の旋回式組立体。
[付記項16]
前記第1の接続部分が、前記第1の位置において円状とされ、前記第2の位置において長円状又は楕円状とされることを特徴とする付記項15に記載の旋回式組立体。
[付記項17]
前記第1の構成要素の前記第1の接続部分が、前記患者インターフェースに係合するように構成されている係合タブを備えていることを特徴とする付記項11〜16のいずれか一項に記載の旋回式組立体。
[付記項18]
前記第1の構成要素が、前記患者インターフェースの前記開口部の内部に対する前記第1の構成要素の挿入を制限するように構成されているストッパを備えていることを特徴とする付記項11〜17のいずれか一項に記載の旋回式組立体。
[付記項19]
前記第1の構成要素が、前記患者インターフェースに搬送されるガスを患者が吐出したガスから隔離するように構成されているバッフルを備えていることを特徴とする付記項11〜18のいずれか一項に記載の旋回式組立体。
[付記項20]
前記第1の構成要素が、複数の通気口を備えていることを特徴とする付記項11〜19のいずれか一項に記載の旋回式組立体。
[付記項21]
複数の前記通気口が、前記第1の接続部分と前記第1の開口部との間に形成された表面に配設されていることを特徴とする付記項20に記載の旋回式組立体。
[付記項22]
前記表面が、テーパ状になっていることを特徴とする付記項21に記載の旋回式組立体。
[付記項23]
前記表面が、円状とされるか、又は丸くなっていることを特徴とする付記項21又は22に記載の旋回式組立体。
[付記項24]
複数の前記通気口が、20個〜60個の通気口であることを特徴とする付記項20〜23のいずれか一項に記載の旋回式組立体。
[付記項25]
複数の前記通気口が、30個〜50個の通気口であることを特徴とする付記項24に記載の旋回式組立体。
[付記項26]
複数の前記通気口が、38個の通気口であることを特徴とする付記項25に記載の旋回式組立体。
[付記項27]
複数の前記通気口が、40個の通気口であることを特徴とする付記項26に記載の旋回式組立体。
[付記項28]
複数の前記通気口が、42個の通気口であることを特徴とする付記項27に記載の旋回式組立体。
[付記項29]
複数の前記通気口それぞれが、約0.5mm×約0.5mm〜約1.0mm×約1.0mmの断面積を有していることを特徴とする付記項19〜28のいずれか一項に記載の旋回式組立体。
[付記項30]
複数の前記通気口それぞれが、約0.7mm×約0.7mmの断面積を有していることを特徴とする付記項29に記載の旋回式組立体。
[付記項31]
複数の前記通気口が、等間隔で配置されていることを特徴とする付記項19〜30のいずれか一項に記載の旋回式組立体。
[付記項32]
複数の前記通気口が、不等間隔で配置されていることを特徴とする付記項19〜30のいずれか一項に記載の旋回式組立体。
[付記項33]
前記第1の構成要素が、ポリカーボネート、ポリプロピレン、又はナイロンを含む高剛性材料から形成されていることを特徴とする付記項11〜32のいずれか一項に記載の旋回式組立体。
[付記項34]
前記第2の構成要素が、TPE、シリコーン、又はゲルを含む可撓性を有している材料から形成されていることを特徴とする付記項11〜33のいずれか一項に記載の旋回式組立体。
[付記項35]
前記第2の構成要素が、前記第1の構成要素の前記第1の開口部を囲むように構成されているリップを備えていることを特徴とする付記項11〜34のいずれか一項に記載の旋回式組立体。
[付記項36]
前記第2の構成要素が、前記第1の構成要素に対してオーバーモールド成形されていることを特徴とする付記項11〜35のいずれか一項に記載の旋回式組立体。
[付記項37]
付記項11〜35のいずれか一項に記載の旋回式組立体を製造するための方法において、
第1のツールによって前記第1の構成要素を形成するステップと、
第2のツールによって前記第2の構成要素を前記第1の構成要素に対してオーバーモールド成形するステップと、
を備えていることを特徴とする方法。
[付記項38]
前記第1のツールが、成形型であることを特徴とする付記項37に記載の方法。
[付記項39]
エルボー及びコネクタを備えている旋回式組立体であって、患者インターフェースシステムのための前記旋回式組立体において、
前記旋回式組立体が、
前記患者インターフェースシステムの開口部内に密閉状態で固定されるように構成されているリングであって、前記リングが前記開口部内に固定された場合に、前記リングが、前記患者インターフェースシステムの内部に位置する第1の側面と、前記患者インターフェースの外部に位置する第2の側面とを含んでおり、前記リングが、前記患者インターフェースシステムの内部から外部にガスを流すように構成されている複数の通気口を備えている、前記リングと、
前記リング内に旋回可能に固定されているエルボーと、
を備えており、
前記リングが、前記第1の側面に配設された第1のフランジと、前記第2の側面に配設された第2のフランジとを備えており、
前記第1のフランジと前記第2のフランジとが、前記患者インターフェースシステムの前記開口部に密閉状態で係合するチャネルを形成しており、
前記第2のフランジが、前記リングの長手方向軸線に対して所定の角度で複数の前記通気口からのガスの流れを方向づける傾斜面を備えていることを特徴とする旋回式組立体。
[付記項40]
第1の端部において前記エルボーに回転可能に接続されている第1の端部と、呼吸可能ガスの流れを前記患者インターフェースシステムに搬送するための導管に接続されるように、又は、第2の旋回式カフスに接続されるように構成されている第2の端部と、を有している第1の旋回式カフスを備えていることを特徴とする付記項39に記載の旋回式組立体。
[付記項41]
前記第1の旋回式カフスが、前記エルボーに回転可能に接続されており、
前記エルボーが、前記第1の旋回式カフスが前記エルボーに対して相対的に回転するに従って、前記第1の旋回式カフスの長手方向軸線と前記エルボーの長手方向軸線とが成す角度を変化させるように構成されていることを特徴とする付記項40に記載の旋回式組立体。
[付記項42]
前記角度が、約40°〜約60°の範囲で変化することを特徴とする付記項41に記載の旋回式組立体。
[付記項43]
前記角度が、約50°であることを特徴とする付記項42に記載の旋回式組立体。
[付記項44]
前記第2の旋回式カフスが、前記第1の旋回式カフスに回転可能に接続されており、
前記第1の旋回式カフスが、前記第2の旋回式カフスが前記第1の旋回式エルボーに対して相対的に回転するに従って、前記第2の旋回式カフスの長手方向軸線と前記第1の旋回式カフスの長手方向軸線とが成す角度を変化させるように構成されていることを特徴とする付記項40〜43のいずれか一項に記載の旋回式組立体。
[付記項45]
前記角度が、約40°〜約60°の範囲にあることを特徴とする付記項39に記載の旋回式組立体。
[付記項46]
前記角度が、約50°であることを特徴とする付記項45に記載の旋回式組立体。
[付記項47]
複数の前記通気口が、前記リングの内面に配設されていることを特徴とする付記項39〜46のいずれか一項に記載の旋回式組立体。
[付記項48]
前記リングと前記エルボーとの間にスリーブを備えていることを特徴とする付記項47に記載の旋回式組立体。
[付記項49]
前記エルボーが、前記リングと前記エルボーとの間に前記スリーブを固定するためのテーパ状のフランジを備えていることを特徴とする付記項48に記載の旋回式組立体。
[付記項50]
前記スリーブが、前記リングの第2のフランジと前記エルボーのフランジとの間にフランジを備えていることを特徴とする付記項47又は48に記載の旋回式組立体。
[付記項51]
複数の前記通気口が、前記リングの外面に配設されていることを特徴とする付記項39〜46のいずれか一項に記載の旋回式組立体。
[付記項52]
前記リングの内面が、部分的に球状とされ、
前記エルボーの外面が、部分的に球状とされ、
前記エルボーと前記リングとが、自在継手を形成していることを特徴とする付記項51に記載の旋回式組立体。
[付記項53]
前記エルボーの環状の表面が、前記エルボーの長手方向軸線と前記リングの長手方向軸線とが一直線上に配置された場合に、前記リングの環状の表面と同一平面上に配置されることを特徴とする付記項52に記載の旋回式組立体。
[付記項54]
前記エルボーが、前記リングの第2の環状の表面に係合することによって前記エルボーの旋回を制限するように構成されている環状結合部分を備えていることを特徴とする付記項53に記載の旋回式組立体。
[付記項55]
前記リング及び前記エルボーの部分的に球状の表面同士が、略同一の曲率半径を有していることを特徴とする付記項52〜54のいずれか一項に記載の旋回式組立体。
[付記項56]
エルボー及びコネクタを備えている旋回式組立体であって、患者インターフェースシステムのための前記旋回式組立体において、
前記旋回式組立体が、
前記患者インターフェースシステムの開口部内に密閉状態で受容されるように構成されているリングであって、前記リングが前記開口部内に固定された場合に、前記患者インターフェースシステムの内部に配設された第1の側面と、前記患者インターフェースシステムの外部に配設された第2の側面とを含んでいる前記リング、及び
前記リング内に旋回可能に固定されているエルボーであって、第1の接続部分と第2の接続部分と通気部分とバッフルとを備えている前記エルボー、
を備えており、
前記第1の接続部分が、チューブ接続部を受容するように構成されており、
前記第2の接続部分が、前記リングを受容するように構成されており、
前記通気部分が、前記第2の接続部分の近傍に位置しており、前記第2の接続部分の周囲から拡散するようになっており、
前記バッフルが、前記通気部分を前記第1の接続部分から流入する空気流から隔離するように構成されていることを特徴とする旋回式組立体。
[付記項57]
前記通気部分が、前記第2の接続部分の傾斜フランジ内に配設されていることを特徴とする付記項56に記載の旋回式組立体。
[付記項58]
前記第2の接続部分が、前記傾斜フランジに隣り合っている径方向フランジと、前記第2の接続部分の端部に配設されているテーパ状のフランジとを備えており、
前記径方向フランジと前記テーパ状のフランジとが、前記リングを受容するように構成されていることを特徴とする付記項57に記載の旋回式組立体。
[付記項59]
前記リングが、楕円状の断面を有していることを特徴とする付記項56〜58のいずれか一項に記載の旋回式組立体。
[付記項60]
前記リングが、前記エルボーの前記第2の接続部分を囲むように構成されている円状の径方向フランジを有していることを特徴とする付記項59に記載の旋回式組立体。
[付記項61]
複数の前記通気口が、20個〜60個の通気口であることを特徴とする付記項39〜60のいずれか一項に記載の旋回式組立体。
[付記項62]
複数の前記通気口が、30個〜50個の通気口であることを特徴とする付記項61に記載の旋回式組立体。
[付記項63]
複数の前記通気口が、38個の通気口であることを特徴とする付記項62に記載の旋回式組立体。
[付記項64]
複数の前記通気口が、40個の通気口であることを特徴とする付記項62に記載の旋回式組立体。
[付記項65]
複数の前記通気口が、42個の通気口であることを特徴とする付記項62に記載の旋回式組立体。
[付記項66]
複数の前記通気口それぞれが、約0.5mm×約0.5mm〜約1.0mm×約1.0mmの断面積を有していることを特徴とする付記項39〜65のいずれか一項に記載の旋回式組立体。
[付記項67]
複数の前記通気口それぞれが、約0.7mm×約0.7mmの断面積を有していることを特徴とする付記項66に記載の旋回式組立体。
[付記項68]
呼吸可能ガスの流れを利用者に搬送するための患者インターフェースにおいて、
利用者の顔に密閉状態で係止されるように構成されている患者インターフェース構造体であって、開口部を備えている前記患者インターフェース構造体と、
エルボー及びコネクタを備えている付記項39〜67のいずれか一項に記載の旋回式組立体又は旋回式エルボーと、
前記開口部内に密閉状態で固定可能とされる付記項11〜66のいずれか一項に記載の窒息防止バルブ組立体と、
を備えていることを特徴とする患者インターフェースシステム。
[付記項69]
前記患者インターフェースが、クッションを備えていることを特徴とする付記項37に記載の患者インターフェースシステム。
[付記項70]
前記クッションが、鼻用枕を備えていることを特徴とする付記項38に記載の患者インターフェースシステム。
[付記項71]
患者インターフェース組立体のためのエルボーを製造するための方法において、
高剛性材料又は半剛性材料から成る骨格部分であって、圧力が作用した状態で空気搬送導管とマスクとの間において空気流を流通させるように構成されている前記骨格部分を準備するステップと、
プルタブを具備する窒息防止バルブ(AAV)を別々に成形するステップと、
前記AAVを前記骨格部分に対して位置決め、保持及び/又は密閉するために、前記骨格部分の内側から前記骨格部分の開口部を通じて前記プルタブを引っ張ることによって、前記骨格部分と前記AAVとを組み付けるステップと、
を備えていることを特徴とする方法。
[付記項72]
前記エルボーの外面と同一平面上に配置された前記AAVの外側フランジを提供するように構成されている前記プルタブを引っ張ると、前記プルタブの少なくとも一部分が取り除かれるステップを備えていることを特徴とする付記項71に記載の方法。
[付記項73]
前記AAVを所定位置に固定するために、可撓性を有している構成要素を準備するステップを備えていることを特徴とする付記項71又は72に記載の方法。
[付記項74]
前記可撓性を有している構成要素が、前記エルボー上に1つ以上の解除ボタンを形成していることを特徴とする付記項73に記載の方法。
[付記項75]
患者インターフェースシステムのためのコネクタにおいて、
患者インターフェースに取り外し可能に接続されるように構成されている第1の部分と、
前記第1の部分との係合及び係合解除を可能とするように屈曲するように構成されている可撓性を有している部分であって、バルブを有している前記可撓性を有している部分と、
を備えていることを特徴とするコネクタ。
[付記項76]
患者インターフェースシステムのためのエルボーであって、
バルブを含んでいる可撓性を有している部分と、
外界に通じている開口部、及び通気口を含んでいる骨格部分と、
を備えている前記エルボーにおいて、
前記可撓性を有している部分によって、前記骨格部分が、前記患者インターフェースとの係合及び係合解除のために屈曲可能とされることを特徴とするエルボー。
[付記項77]
呼吸マスクと共に利用するためのコネクタであって、
ウエブ及びバルブを有している可撓性を有している部分と、
開口部、及び外界に通じている排出口を有しているカラーと、
を備えている前記コネクタにおいて、
前記カラーが、第1の位置から第2の位置に屈曲するように構成及び配置されており、
前記ウエブが、前記開口部に密閉状態で係合しており、
前記バルブが、前記排出口に隣接して位置決めされていることを特徴とするコネクタ。
[付記項78]
呼吸マスクのためのアダプタであって、
呼吸ガスを搬送するためのチャネルを具備するように構成されている骨格部分であって、アクチュエータを有している前記骨格部分と、
前記アクチュエータに密閉状態で係合するように構成されている可撓性を有している部分と、
バルブと、
を備えている前記アダプタにおいて、
前記可撓性を有している部分が、所定位置において前記バルブを前記骨格部分に密閉状態で係合させるように構成及び配置されており、
前記アクチュエータが、前記アダプタを前記呼吸マスクに対して係合及び係合解除するように構成されていることを特徴とするアダプタ。
[付記項79]
呼吸マスクのためのエルボーであって、
前記呼吸マスクと取り外し可能に接続するように構成されている接続領域と、
第1の位置と第2の位置とを有している変形可能領域であって、前記接続領域が前記呼吸マスクと係合及び係合解除可能とされるように構成されている前記変形可能領域と、
窒息防止バルブと、
を備えている前記エルボーにおいて、
前記変形可能領域と前記窒息防止バルブとが、一体に形成されていることを特徴とするエルボー。
[付記項80]
呼吸マスクのためのエルボーであって、
前記呼吸マスクと取り外し可能に接続するように構成されている接続領域と、
第1の位置及び第2の位置を有している変形可能領域であって、前記接続領域が前記呼吸マスクと係合及び係合解除可能とされるように構成されている前記変形可能領域と、
窒息防止バルブと、
を備えている前記エルボーにおいて、
前記変形可能領域の一部分が、前記窒息防止マスクを覆うように延在していることを特徴とするエルボー。