特開2018-110815(P2018-110815A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特開2018110815-艾燃焼灰取り除き部材並びに器具 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-110815(P2018-110815A)
(43)【公開日】2018年7月19日
(54)【発明の名称】艾燃焼灰取り除き部材並びに器具
(51)【国際特許分類】
   A61H 39/06 20060101AFI20180622BHJP
【FI】
   A61H39/06 318
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2017-11659(P2017-11659)
(22)【出願日】2017年1月9日
(71)【出願人】
【識別番号】302037423
【氏名又は名称】若林 明彦
(72)【発明者】
【氏名】若林 明彦
【テーマコード(参考)】
4C101
【Fターム(参考)】
4C101CA04
4C101CB30
(57)【要約】
【課題】素手やちり紙等で艾燃焼灰を取り除くよりは、従来技術での燃焼灰取り除き器具は、良いが、鍼根段差の対策が施されていないので、引っ掛け誤抜鍼されやすい。
【解決手段】概V字形状の左右斜めに開いた部材を交差させ、互いに末端指定の角や辺縁部位同士を重ね合わせることで漏斗形を作る艾燃焼灰取り除き部材を内側に収める艾燃焼灰取り除き器具を備えることである。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
概V字形状の左右斜めに開いた部材を交差させ、互いに重複接合の角や辺縁同士を重ね合わせることで漏斗形を形成し、当該内側中心底部に鍼柄通し用に波形曲線の切込みを施した漏斗形暖簾状の鍼柄通し口を備えた艾燃焼灰取り除き部材。
【請求項2】
鋏形状本体の支点から左右に徐々に広がり程なく並行を保つ腕を持ち、その内側に、二つに開閉できる半円状漏斗形成部を設け、その半円状漏斗形成部が円形を形作る内側に、請求項1の艾燃焼灰取り除き部材を設置することで、漏斗形を形づくり灸頭鍼の艾燃焼灰を取り除く艾燃焼灰取り除き器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、灸頭鍼の艾燃焼灰を取り除き艾交換を支援する部材と器具に関する。
【背景技術】
【0002】
普段の灸頭鍼による施術は、置鍼した鍼の鍼柄に拇指頭大に丸めた艾を付け、点火・燃焼させ、灸の温熱効果と鍼刺激効果を期待する灸法のため、3回から5回の艾燃焼灰と艾の交換除去が、行なわれる。艾燃焼灰を鍼柄から、ちり紙等を利用し摘み取り灰皿等に取り除くか、下敷きを用意し厚紙等で削ぎ落としたりして取り除いて新しい艾との交換を行うのが、現状である。
【0003】
現在、灸頭鍼の艾燃焼灰取り除きに器具を使うとして調べると、一つは、「片手で握り持ったピンセット状の柄を或いは強く、或いは弱く押圧するのみの極めて簡単な操作で分割片同士を夫々閉開する作用でもって鍼上の灰を的確に除去したり、又、熱した鍼も速やかに、且つ容易に抜去出来るので作業能率が著しく向上し、且つ操作も楽なので弱視の人や婦女子など非力な施術者にとって極めて便利な器具であるのみならず、灰取り作業と鍼抜き作業とが同一器具で行えるので一石二鳥とも言える効果を有する極めて価値ある灸頭鍼治療における灰取り器具」である。(特許文献1)
【0004】
もう一つは、「皿状に凹んだ灰受け部の一方に手で握り持つ短い保持腕を有し、他方向にフォーク状に二股となった灰の把部が形成されており、この二股の一方のアームが他方のアームより短くなっている。使用時には、灸頭鍼の艾がのっている鍼管の上部に本発明の匙の二股の長い方のアームの突出部分の内側の側面をあて、矢印方向に匙をスライドしていくことにより、二股の付け根まで差し込み、灰受け部にて灰となった艾を受け取る。素手で灰に触れないので、たとえ燃焼中であっても灰を安全に取り除くことができ、火傷や汚れ、あるいは火事などの危険性を気にせずに施灸できる。さらに、鍼把部の一方を長いアームとしてあることにより、細い鍼と二股の狭い溝同士であっても簡単に二股内に鍼を導くことができるので、灰の取り除き作業が簡単に、そして安全に行える」とする物がある。(特許文献2)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開平6−17739号公報
【特許文献2】特開平7−284516号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1と特許文献2と共に、素手やちり紙等で灰を取り除くよりは、各考案者たちが創作した器具を使用するため、より安全で衛生的に感じ取れると思えるのですが、特許文献1は、使用説明においても、鍼の、どの位置に器具を設置するのが効果を発揮するのに理想的なのか、説明も無く、引っ掛け易い鍼根段差(鍼根部における鍼柄と鍼体の直径の差で出来る段差)に対する懸念も対策にも触れず、鍼根段差への器具の引っかけを想定もしていないようですし、「柄を或いは強く、或いは弱く押圧するのみの極めて簡単な操作」って、その微妙な力加減や見極めは、熟練した技術や経験が必要ではないのか、特許文献2は、使用法の説明から推量すると鍼根段差を懸念しているようですが、的確で正しい説明と対処法が示されていないし、前者も後者も誤抜鍼を施術者自身の施術事故で防止し防ぐ努力をすべきことで、施術者が鍼一本抜鍼するにしても、一箇所の刺鍼部位でも衛生処置に配慮し保ちながら、鍼を抜き、抜き痕も別の手で透かさずアルコール消毒し、感染防止を心掛け、鍼皿に鍼を置くまで、指や鍼に集中しているのが施術であり、これらの解決策には、人体に対する施術行為の一環であると言う緊張感と慎重さが、足りないという課題がある。
【0007】
現在行なわれている灸頭鍼の艾燃焼灰交換除去の方法は、各先生方が工夫し実施されていることでしょうが、鍼灸学生の際、灸頭鍼施術技法の体験実習時、施術技法を体験し非常に感じ入り、先生の仕草のひとつひとつを注視し、施術実習では燃焼灰を取り除く時、どうしても鍼根段差が気がかりでしたが、小心のため先生に質問も出来ず、学友に相談したら嘲笑され、一人で対処法を考え続けている現状から課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第一実施形態は、概V字形状の左右斜めに開いた部材を交差させ、互いに重複接合目標の角や辺縁同士を重ね合わせることで漏斗形を形成し、当該内側中心底部に鍼柄通し用に波形の切込みを施した漏斗形暖簾状の鍼柄通し口を備えた艾燃焼灰取り除き部材。
【0009】
本発明の第二実施形態は、鋏形状本体の支点から左右に徐々に広がり程なく並行を保つ腕を持ち、その内側に、二つに開閉できる半円状漏斗形成部を設け、その半円状漏斗形成部が円形を形作る内側に、第一実施形態の艾燃焼灰取り除き部材を設置することで、漏斗形を形成し、その内側に灸頭鍼を収め、鍼に沿い上へ移動することで、艾燃焼灰を除去できる、艾燃焼灰取り除き器具。
【発明の効果】
【0010】
本発明の第一実施形態の艾燃焼灰取り除き部材は、大きく開いた漏斗形を形作る概V字形状に開いた部材を交差させ作るため、灸頭鍼を導き入れる、入り口を広く設定でき、余裕のある自在に開ける入り口により、灸頭鍼を導き収め易く、艾燃焼灰取り除き部材の入り口から内側中心までと、導入手順も設置位置も短く定まっており設置し易く、作業行程を確認し易い。作る漏斗形は、もろい艾燃焼灰に等しく接触支え持つので崩し難く、内側中心底部に備える漏斗形暖簾状の鍼柄通し口により、灰の取りこぼしが少なく、輻射熱による温熱効果の施術のため3回から5回も繰り返される艾燃焼灰と艾の除去交換を、円滑で整った施術作業行為として手間を掛けずに、患部周囲を清潔に且つ衛生的に保ちつつ施術作業処理が行なえます。
【0011】
また、当該第一実施形態の艾燃焼灰取り除き部材は、漏斗形を作り、閉じたままの内側中心底部に鍼柄を通すために波形の切り込みで、小さな漏斗形暖簾状の鍼柄通し口を形作り設けることで、万一、艾燃焼灰を漏斗上部で多少崩したり、燃焼灰と鍼柄との間に僅かに、燃焼灰の取り残しが出ても、器具使用の普段の鍼柄を通すだけの通過口や隙間や溝よりは、漏斗形暖簾状の面と波形の切り込み辺の持つ摩擦力により、更に零しや散らかし取り残しを少なく出来ます。
【0012】
本発明の第二実施形態の艾燃焼灰取り除き器具は、内側に設置の半円状漏斗形成部の内側から、第一実施形態部材の外側に設けた4つの固定部を、中央凹み部で挟み固定することで、艾燃焼灰取り除き器具と一体となり当該器具操作部の開閉操作により少ない労力と動作により、艾燃焼灰取り除き部材の漏斗形を形作れることで、灸頭鍼を導き収め易い入り口を備え、連動開閉操作できる艾燃焼灰取り除き器具を、常備し使用出来ることとなります。自在に開く入り口内側中心の鍼柄設置位置へは、灸頭鍼を導き収め設置し易く、当該器具を閉じた後、灸頭鍼に沿い上へ移動させることで、艾燃焼灰の形状を壊す事少なく艾燃焼灰除去が、少ない労力と動作で手順良く行なえることとなります。
【図面の簡単な説明】
図1】 艾燃焼灰取り除き部材の平面図
図2】 艾燃焼灰取り除き部材の漏斗形形成図(当該部材の重複接合部位を合わせようとする図)
図3】 艾燃焼灰取り除き部材内側中央の漏斗形暖簾図 (a)艾燃焼灰取り除き部材内側中央の漏斗形暖簾の拡大図 (b)艾燃焼灰取り除き部材内側中央の漏斗形暖簾の全体図
図4】 艾燃焼灰取り除き部材の単独使用例図 (a)艾燃焼灰取り除き部材の重複接合角を合わせようとする図 (b)艾燃焼灰取り除き部材の重複接合辺縁を合わせ漏斗形を形成した図 (c)艾燃焼灰取り除き部材を鍼に沿い上へ移動している図
図5】 艾燃焼灰取り除き器具の斜視図
図6】 艾燃焼灰取り除き器具の開閉段階例図 (a)艾燃焼灰取り除き部材装着時の開いた例図 (b)艾燃焼灰取り除き部材装着時の閉じた例図
図7】 艾燃焼灰取り除き器具の使用段階例図 (a)当該器具の艾燃焼灰取り除き部材装着時の開いた例図 (b)当該器具の艾燃焼灰取り除き部材装着時の閉じた例図 (c)当該器具の当該部材装着時の燃焼灰除去例図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、従来の深刺し灸頭鍼施術を想定しての一実施例を示します。図1に示したものが、艾燃焼灰取り除き部材1の全体図です。漏斗形を形成するための重複接合角12や辺縁14は、左右に別れて上部を占め、固定安定を保つための胴体部15は、円形を形作り下部を占めます。図2の様に、艾燃焼灰取り除き部材1で漏斗形を形作る概V字形状で、左重複接合角12aと右重複接合角12bは、左右の其れ其れ重ね合わせるための第一目標となり、第二目標の辺縁14の左上縁14aと右上縁14bは互いに反対側の右外縁14dと左外縁14cへと、重複接合角12と二箇所の重複接合の辺縁14を重ね合わせることで漏斗形を形成出来、艾燃焼灰を乗せた灸頭鍼3の残った鍼柄30部分に、図4(a)の様に艾燃焼灰取り除き部材1の内側中心を設置し、大きく開いた左右の部材を交差させ、同じ重複接合角12である右重複接合角12bに左重複接合角12aを重ね合わせ一致させたままで、図4(b)の様に、相互に自らの右上縁14bを相方の左外縁14cへ、左上縁14aを右外縁14dへ、両手を使って重ね合わせると、漏斗形が形づくれます。この艾燃焼灰取り除き部材1は平面素材をとるため内側面は、凹凸の無い傾斜面となり、その内側中心の底部には鍼根31に引っかかることの無い鍼柄30の通る、図3(a)の拡大図に示した緩い波形曲線の切込みが設けられた漏斗形暖簾状鍼柄通し口2を備え、片手で艾燃焼灰取り除き部材1の重なり合った部分を持ち、もう片手で刺鍼周囲を押さえ、その持った手を図4(c)の様に、水平を保ち灸頭鍼3に沿って上へ移動させると鍼根31に引っかかる事無く鍼柄30から、手間を掛けず綺麗に艾燃焼灰の除去が、艾燃焼灰取り除き部材1単独でも行えることとなります。
【0014】
艾燃焼灰取り除き部材1が、火に強い不燃素材で、柔軟で形を作り易く、元の形に戻り易く、灰除去にふさわしい摩擦力のある面を持つ素材であれば、取りこぼし少なく、一人の患者さんへの一度の施術での繰り返し使用出来ることと成りますし、この概V字形状の左右斜めに開いた部材の交差で形作る漏斗形の優れた長所は、燃焼灰の形を壊す事少なく、ほぼ燃焼後のそのままの灰の形での鍼柄30からの除去を可能にしてくれ、刺鍼部位周囲を綺麗に保てます。
【0015】
図4(a)及び図4(b)に示す、最善の設置位置である鍼柄30下部の艾設置し残った範囲から艾燃焼灰取り除き部材1が、それより下の鍼柄30直径と鍼体32直径との差で出来る鍼根31の段差を超えて鍼体32へ、外れて設置されても、この艾燃焼灰取り除き部材1の作る漏斗形は、全体が斜め形状の凹凸の無い傾斜面であるため鍼根31段差に引っ掛かる事なく、また、鍼柄30の通る漏斗形暖簾状鍼柄通し口2も緩やかな波形の曲線の切り込みが形取られているため、鍼根31に引っ掛かる事無く、切り込みや小さな漏斗形を成す暖簾面の摩擦力により、軽く小さな灰片を取り残し取りこぼし無く、艾燃焼灰の除去が出来ることとなります。
【0016】
少なからず、燃焼灰除去作業時に除去灰が崩れ零れ落ちることはありますが、艾燃焼灰取り除き部材1の漏斗形内側中心の底部に作る、小さな漏斗形暖簾状鍼柄通し口2により、鍼柄30を通しても鍼柄通し口2切り込み同士の間は最小の開閉幅を保っての鍼柄30の通過であり、切り込みの緩い波線は、直線の辺よりも波辺は長く、摩擦力作用部分が長くなるため、零れ灰を取り損なう事が、直線よりも少なくなります。艾が、硬く成型され完全燃焼後であれば鍼柄30から問題なく、艾燃焼灰の大多数は、その燃焼後の灰の形状のまま除去されることとなります。
【0017】
図5に示すのは、第二実施形態である艾燃焼灰取り除き器具4の全体斜視図です。鋏形状で二本の腕41を持ち、艾燃焼灰取り除き器具4の支点40近くでは、徐々に広げる腕41bを程なく、並行を保つ腕41aへと変えて設け、その内側には、艾燃焼灰取り除き部材1を挟み固定し、艾燃焼灰取り除き部材1の漏斗形を作るための半円状漏斗形成部5を設け、艾燃焼灰取り除き器具4の開閉用支点40と半円状漏斗形成部5の開閉用支点54を連結バネ6で結び、艾燃焼灰取り除き器具4の開閉操作を半円状漏斗形成部5の開閉動作に連動させる時、図6(a)に示す様に、艾燃焼灰取り除き器具4の操作部を開くと半円状漏斗形成部5も開く初動のとき半円状漏斗形成部5の開閉支点54が、不規則な移動したり片寄った移動をして、開閉支点54を頂点に二等辺の底辺の二角となる半円状固定用支持柄53との一定の相互の位置関係で半円状漏斗形成部5や入り口7を保てなくなるのを防ぐためと、入り口7を広く自在に操作し一定の広さを保つため連結バネ6を設置しました。
【0018】
図5に示す、半円状漏斗形成部開閉支点54と左右両側を支える半円状漏斗形成用支持柄53により円形を形作る半円状漏斗形成部5により、艾燃焼灰取り除き部材1を半円状漏斗形成部5内側に収め、艾燃焼灰取り除き部材1の外側部に出た固定部10と10aと11と11aを外周辺より折り曲げ、図6(a)や図7(a)のように半円状漏斗形成部5の中央凹み固定用挟み部50にて挟み固定をすることで、左の半円状内側強制指導指51と艾燃焼灰取り除き部材1の左の半円内側強制指導用固定部10と半円内側用固定部10aにより強い曲面で形作る半円状漏斗を作り、右の半円状内側指導指52と艾燃焼灰取り除き部材1の右の半円内側用固定部11と11aにより、左側漏斗部を外側より優しく包み込む半円状漏斗形の艾燃焼灰取り除き部材1を備えることで、艾燃焼灰取り除き器具4の操作部の開閉により、半円状漏斗形成部5内側に設置備えた漏斗形の艾燃焼灰取り除き部材1の開閉操作を連動させ、常時、より安全に少ない労力と少ない動作で操作し、手順良く使用できる艾燃焼灰取り除き器具4となります。
【0019】
図7に示す、半円状漏斗形成部5が、開閉するために左右両側を支える半円状固定用支持柄53は、半円状漏斗形成部5にとって開閉操作補助支持柄であって、艾燃焼灰取り除き器具4の並行を保つ腕41aに対しては、開閉のたび開いた時は、図7(a)に示す様に手前に移動し、灸頭鍼3を導き収め易い入り口7を充分に開き、閉じたときには、図7(b)の様に奥へ移動することで確り艾燃焼灰取り除き部材の漏斗形の形作りを繰り返し、開閉操作を支え実行します。
【0020】
図6図7で示すように、艾燃焼灰取り除き部材1の入り口7は、艾燃焼灰取り除き器具4への装着時での擬似漏斗形を形成しての入り口7の開きの為に、平面状よりは少々狭まるが、手間を掛けずに自在に開げられ、灸頭鍼3を内側中心に導き収め易く、図6(b)や図7(b)の様に、片手での艾燃焼灰取り除き器具4の開閉操作による艾燃焼灰取り除き部材1の開閉を可能にし、重複接合角12や辺縁14を重ね合わせ作る漏斗形を少ない労力と少ない動作と手順で作成出来る行程へと変え、艾燃焼灰取り除き器具4操作柄の開閉操作する施術作業動作により、艾燃焼灰取り除き部材1での漏斗形を作成出来ることとなり、艾と艾燃焼灰交換除去の時間短縮と、施術全体の処置管理時間短縮を行なえます。
【0021】
図1の艾燃焼灰取り除き部材1の外周部に不規則に出た半円内側強制指導用固定部10は、図7に示す半円状漏斗形成部5内側に、交差で作る内側漏斗形を内側に整え設置するために強い曲面で作り形成し易く固定するための配置で、図5で示すように半円内側用固定部11aと半円状内側指導指52よりも半円状内側強制指導指51に近付けたもので、固定部10aと11の間にある艾燃焼灰取り除き部材の内側切り込み16は、半円状漏斗形成部5が開閉により作る円形と艾燃焼灰取り除き部材1が、作る円形の差を調整するための切り込みで、開閉支点54付近では、開閉による差が大きいので付けました。
【0022】
不燃素材の艾燃焼灰取り除き部材1を基本とし、火の恵みを活用し火の起こす過ちを再認識するためと、摩擦力と不慮の備えのために灰取り除き作用部である概V字形状の漏斗形の左右斜めに開いた部材1は、燃焼灰に対し使用するにしても不燃紙を採用し、艾燃焼灰取り除き器具4の扱い易さと艾燃焼灰取り除き部材1に講じた工夫の効果を手軽に体験し活用出来ることとなります。
【符号の説明】
【0023】
1、 艾燃焼灰取り除き部材
10 半円内側強制指導用固定部
10a 半円内側用固定部
11 半円内側用固定部
11a 半円内側用固定部
12 重複接合角
12a 左重複接合角
12b 右重複接合角
14 辺縁
14a 左上縁
14b 右上縁
14c 左外縁
14d 右外縁
15 胴体部
16 切込み
2 漏斗形暖簾状鍼柄通し口
3 灸頭鍼
30 鍼柄
31 鍼根
32 鍼体
4 艾燃焼灰取り除き器具
40 支点
41 腕
41a 並行を保つ腕
41b 広げる腕
5 半円状漏斗形成部
50 中央凹み固定用挟み部
51 半円状内側強制指導指
52 半円状内側指導指
53 半円状固定用支持柄
54 開閉支点
6 連結バネ
7 入り口
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7