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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-11580(P2018-11580A)
(43)【公開日】2018年1月25日
(54)【発明の名称】鉢カバー
(51)【国際特許分類】
   A01G 9/02 20180101AFI20171222BHJP
【FI】
   A01G9/02 101W
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-144858(P2016-144858)
(22)【出願日】2016年7月22日
(71)【出願人】
【識別番号】516221856
【氏名又は名称】株式会社ハルインテリアディレクションズ
(74)【代理人】
【識別番号】100118256
【弁理士】
【氏名又は名称】小野寺 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100166338
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 正夫
(72)【発明者】
【氏名】辻 千春
【テーマコード(参考)】
2B327
【Fターム(参考)】
2B327ND01
2B327UB11
(57)【要約】
【課題】着脱を容易にし、鉢に対して装着する労力を軽減する。
【解決手段】第1の縦切断筒状部材と、第2の縦切断筒状部材とを備え、前記第1の縦切断筒状部材の側面と前記第2の縦切断筒状部材の側面とが鉢の側面を覆うように自立して配置された鉢カバー。第1の縦切断筒状部材の2つの側面端部と第2の縦切断筒状部材の2つの側面端部とが互いに重なるように配置されることが望ましい。第1の縦切断筒状部材と、第2の縦切断筒状部材との少なくとも一方は、円筒状部材又は正角筒状部材を等分に縦切断した縦切断筒状部材よりも両端部が延長されていることが好ましい。第1の縦切断筒状部材及び第2の縦切断筒状部材は、横断面の形状が半輪状、「コ」の字状、又は「U」字状であることが好ましい。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の縦切断筒状部材と、第2の縦切断筒状部材とを備え、前記第1の縦切断筒状部材の側面と前記第2の縦切断筒状部材の側面とが鉢の側面を覆うように配置された鉢カバー。
【請求項2】
前記第1の縦切断筒状部材の2つの側面端部と前記第2の縦切断筒状部材の2つの側面端部とが互いに重なるように配置された請求項1に記載の鉢カバー。
【請求項3】
前記第1の縦切断筒状部材の2つの側面端部と前記第2の縦切断筒状部材の2つの側面端部とが互いに重なる重ね合わせ部において、前記第1の縦切断筒状部材の一方の側面端部の内面と前記第2の縦切断筒状部材の一方の側面端部の外面とが向かい合い、前記第1の縦切断筒状部材の他方の側面端部の外面と前記第2の縦切断筒状部材の一方の側面端部の内面とが向かい合っている、請求項2に記載の鉢カバー。
【請求項4】
前記第1の縦切断筒状部材の2つの側面端部と前記第2の縦切断筒状部材の2つの側面端部とが互いに重なる重ね合わせ部において、前記第1の縦切断筒状部材の2つの側面端部の内面と前記第2の縦切断筒状部材の2つの側面端部の外面とが向かい合っている、請求項2に記載の鉢カバー。
【請求項5】
前記第1の縦切断筒状部材と、前記第2の縦切断筒状部材との少なくとも一方は、円筒状部材又は正角筒状部材を等分に縦切断した縦切断筒状部材よりも両端部が延長されている請求項1から4のいずれか1項に記載の鉢カバー。
【請求項6】
前記第1の縦切断筒状部材及び前記第2の縦切断筒状部材は、横断面の形状が半輪状、「コ」の字状、又は「U」字状である請求項1から5のいずれか1項に記載の鉢カバー。
【請求項7】
前記第1の縦切断筒状部材と、前記第2の縦切断筒状部材とは同一形状である請求項1から6のいずれか1項に記載の鉢カバー。
【請求項8】
前記第1の縦切断筒状部材の高さと、前記第2の縦切断筒状部材の高さとが異なる請求項1から6のいずれか1項に記載の鉢カバー。
【請求項9】
前記第1の縦切断筒状部材及び前記第2の縦切断筒状部材の少なくとも一方は、底部に複数の切り欠き部を有する請求項1から8のいずれか1項に記載の鉢カバー。
【請求項10】
前記第1の縦切断筒状部材と、前記第2の縦切断筒状部材とは底部が広くなるように縦切断された形状を有する請求項1から9のいずれか1項に記載の鉢カバー。
【請求項11】
前記第1の縦切断筒状部材と、前記第2の縦切断筒状部材とは互いに一方の端部が回動可能に接合している請求項1に記載の鉢カバー。
【請求項12】
前記第1の縦切断筒状部材と、前記第2の縦切断筒状部材とは、底部の横断面の形状と上部の横断面の形状とが異なっている請求項1から11のいずれか1項に記載の鉢カバー。
【請求項13】
前記第1の縦切断筒状部材と、前記第2の縦切断筒状部材とは、上部に折り返し部が形成されている請求項1から12のいずれか1項に記載の鉢カバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉢の周囲を囲う鉢カバーに関する。
【背景技術】
【0002】
鉢カバーとしては、特許文献1に記載されるように、扇形形状の可撓性シートを円筒状に巻いて両端部を接続する植木鉢カバーが提案されている。
また、特許文献2に記載されるように、経糸に綿を素材とした繊維を使用し、緯糸にゴム糸を使用して編成された伸縮性を有する編体から構成され、略円筒形状に形成された鉢カバーが提案され、この鉢カバーを鉢に装着することの記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭61−73276号公報
【特許文献2】特開2005−210916号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示される鉢カバーは着脱が煩雑で、両端部の接続を解除すると元のシートに戻ってしまう。また鉢の大きさにバラツキがあっても伸縮できないので対応することができない。
また、特許文献2に記載の鉢カバーは鉢に装着するために、植木等が挿入された鉢を持ちあげて鉢カバーを装着する必要があるために、労力を要することになる。
【0005】
本発明の1つの目的は、着脱が容易で、鉢に対して装着する労力を軽減することができる鉢カバーを提供することを目的とする。
また本発明の他の目的は、鉢の大きさにバラツキを許容できる鉢カバーを提供することを目的とする。
また本発明のさらに他の目的は、鉢の数の増加にも対応できる鉢カバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る鉢カバーは、第1の縦切断筒状部材と、第2の縦切断筒状部材とを備え、前記第1の縦切断筒状部材の側面と前記第2の縦切断筒状部材の側面とが鉢の側面を覆うように配置された鉢カバーである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、着脱を容易にし、鉢に対して装着する労力を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の第1の実施形態の鉢カバーの構成と、鉢への装着方法を示す図である。
図2】第1の実施形態の鉢カバーにおける、第1の縦切断円筒状部材と第2の縦切断円筒状部材との組み合わせ、及び縦切断円筒状部材の変形例を説明する図である。
図3】本発明の第2の実施形態の鉢カバーにおける第1の縦切断円筒状部材と第2の縦切断円筒状部材との組み合わせを説明する図である。
図4】本発明の第3の実施形態の鉢カバーにおける第1の縦切断角筒状部材と第2の縦切断角筒状部材との組み合わせを説明する図である。
図5】本発明の第4の実施形態の鉢カバーにおける第1の縦切断角筒状部材と第2の縦切断角筒状部材との組み合わせを説明する図である。
図6】本発明の第5の実施形態の鉢カバーにおける第1の縦切断円筒状部材と第2の縦切断円筒状部材との組み合わせを説明する図である。
図7】本発明の第6の実施形態の鉢カバーにおける縦切断円筒状部材を説明する図である。
図8】本発明の第7の実施形態の鉢カバーにおける第1の縦切断円筒状部材と第2の縦切断円筒状部材との組み合わせを説明する図である。
図9】本発明の第8の実施形態の鉢カバーにおける第1の縦切断筒状部材と第2の縦切断筒状部材との組み合わせを説明する図である。
図10】本発明の第8の実施形態の鉢カバーにおける第1の縦切断筒状部材と第2の縦切断筒状部材との組み合わせを説明する図である。
図11】本発明の第9の実施形態の鉢カバーにおける第1の縦切断筒状部材と第2の縦切断筒状部材との組み合わせを説明する図である。
図12】本発明の第10の実施形態の鉢カバーにおける縦切断角筒状部材を説明する図である。
図13】本発明の第11の実施形態の鉢カバーにおける第1の縦切断円筒状部材と第2の縦切断円筒状部材との組み合わせを説明する図である。
図14】第11の実施形態の鉢カバーにおける第1の縦切断円筒状部材と第2の縦切断円筒状部材との接合方法を示す図である。
図15】第11の実施形態の鉢カバーにおける第1の縦切断円筒状部材と第2の縦切断円筒状部材との他の接合方法を示す図である。
図16】本発明の第12の実施形態の鉢カバーにおける第1の縦切断円筒状部材と第2の縦切断円筒状部材との組み合わせを説明する図である。
図17】本発明の第13の実施形態の比較例となる鉢カバーにおける横断面が「U」字状の縦切断筒状部材を説明する図である。
図18】本発明の第13の実施形態の鉢カバーにおける横断面が「U」字状の縦切断筒状部材を説明する図である。
図19】本発明の第14の実施形態の鉢カバーにおける第1の縦切断円筒状部材と第2の縦切断円筒状部材との組み合わせを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態の鉢カバーの構成と、鉢への装着方法を示す図である。図2(A)は第1の縦切断円筒状部材と第2の縦切断円筒状部材との組み合わせを説明する図である。図2(B)は縦切断円筒状部材の変形例を示す図である。本実施形態では縦切断筒状部材として縦切断円筒状部材を用いた場合について説明する。
本発明の第1実施形態の鉢カバーは、第1の縦切断円筒状部材11と、第2の縦切断円筒状部材12とから構成される。鉢13の側面から鉢13の周囲を覆うように第1の縦切断円筒状部材11と、第2の縦切断円筒状部材12とを組み合わせることで、鉢カバーを構成することができ、鉢13及び水受け皿14を持ち上げることなく、水受け皿14上の鉢13を鉢カバー内に配置することができる。通常の鉢カバーは底面に水抜き穴がないものと水抜き穴があるものとがあるが、本実施形態の鉢カバーは底面がない。鉢カバーに底面がないことは後述する各実施形態の鉢カバーにおいても同様である。ただし、鉢カバーの自立性を高めるために水受け皿14に接しない範囲で図2(B)に示すように第1の縦切断円筒状部材11に突き出し部11Aを設けてもよい。突き出し部の形状は図2(B)に示した形状に限定されず、底部全体に半円輪状に設けてもよい。第2の縦切断円筒状部材12にも突き出し部を設けてもよい。縦切断円筒状部材11、12の着脱に支障がなければ、突き出し部の一部が水受け皿14の下に入り込むようにしてもよい。突き出し部は後述する各実施形態の鉢カバーの縦切断筒状部材においても同様に設けることができる。
【0010】
第1の縦切断円筒状部材11の両端部(2つの側面端部)は第2の縦切断円筒状部材12の両端部(2つの側面端部)と互いに重なるように配置される。第1の縦切断円筒状部材11と第2の縦切断円筒状部材12とは鉢の周囲を覆うように配置される。第1の縦切断円筒状部材11は、円筒を縦方向に等分に2分割した縦切断円筒の1つである。第2の縦切断円筒状部材12は、円筒を縦方向に等分に2分割した縦切断円筒よりも周方向が長くなるように両端部が延長され、第1の縦切断円筒状部材11の両端部との間で重なり部が構成できるようになっている。
このように重なり部ができるように、第1の縦切断円筒状部材と、第2の縦切断円筒状部材とが配置されれば、鉢の径にばらつきがあっても、重なり部の長さを調整することで鉢カバーの径のばらつきを許容することができる。
第1の縦切断円筒状部材11の横断面は半円輪状でそれ自体に自立性を有するが、第2の縦切断円筒状部材12の横断面は半円輪よりも大きい形状となっているのでさらに自立性が高い。第1の縦切断円筒状部材11と第2の縦切断円筒状部材12は自立性を有するので、重なり部で接合したり、接する必要はなく、一定の隙間を空けて配置される。ただし、重なり部で互いに接したり、磁石等を用いて接合したりするように配置してもよい。
【0011】
第1の縦切断円筒状部材11の横断面における半円輪の径は、第2の縦切断円筒状部材12の横断面の半円輪部分の径よりも大きく、第2の縦切断円筒状部材12の両端部は、第1の縦切断円筒状部材11内に入り込むように重なり部を形成している。この重なり部において、第1の縦切断円筒状部材11の2つの側面端部の内面と第2の縦切断円筒状部材12の2つの側面端部の外面とが向かい合っている。
第1の縦切断円筒状部材11と第2の縦切断円筒状部材12の材料は、自立が可能であればよく、FRPやアクリル等のプラスチック、プライウッド等の木製品、木、ガラス、陶磁器、アルミやスチール等の金属、かご状、シリコーン樹脂、セメント、厚紙、革等を用いることができる。また、例えばプラスチックに布を貼ってもよい。第1の縦切断円筒状部材11と第2の縦切断円筒状部材12とは同一材料でなくともよく、例えば、第1の縦切断円筒状部材11をプラスチック、第2の縦切断円筒状部材12を革としてもよい。以下に説明する各実施形態の縦切断筒状部材においても同様な材料を用いることができる。
【0012】
(第2の実施形態)
図3は本発明の第2の実施形態の鉢カバーにおける第1の縦切断円筒状部材と第2の縦切断円筒状部材との組み合わせを説明する図である。本実施形態では、第1の縦切断円筒状部材15と第2の縦切断円筒状部材16とが同一形状である。重ね合わせ部において、第1の縦切断円筒状部材15の一方の側面端部の内面と第2の縦切断円筒状部材16の一方の側面端部の外面とが向かい合い、第1の縦切断円筒状部材15の他方の側面端部の外面と第2の縦切断円筒状部材16の他方の側面端部の内面とが向かい合っている。
第1の縦切断円筒状部材15と第2の縦切断円筒状部材16はともに、円筒を縦方向に等分に2分割した縦切断円筒よりも周方向が長くなるように両端部が延長され、第1の縦切断円筒状部材15の両端部と第2の縦切断円筒状部材16の両端部との間で重なり部が構成できるようになっている。第1の縦切断円筒状部材15と第2の縦切断円筒状部材16はともに、横断面が半円輪よりも大きい形状となっているので自立性が高い。
本実施形態では第1の縦切断円筒状部材15と第2の縦切断円筒状部材16とが同一形状なので、同じ製品で構成できる利点がある。
【0013】
(第3の実施形態)
図4は本発明の第3の実施形態の鉢カバーにおける第1の縦切断角筒状部材と第2の縦切断角筒状部材との組み合わせを説明する図である。
本実施形態は、第1の実施形態の第1の縦切断円筒状部材11と第2の縦切断円筒状部材12を第1の縦切断角筒状部材21と第2の縦切断角筒状部材22に変えている。第1の実施形態と同様の効果がある。
第1の縦切断角筒状部材21は、正角筒を縦方向に等分に2分割した縦切断角筒である。第2の縦切断角筒状部材22は、正角筒を縦方向に等分に2分割した縦切断角筒よりも辺が長くなるように両端部が延長され、第1の縦切断角筒状部材21の両端部との間で重なり部が構成できるようになっている。縦切断角筒状部材22は両端部の延長幅を大きくとって第1の縦切断角筒状部材21内に入り込む幅を大きくしてもぶつからないので、重なり部を広くとることができる。よって、挿入する鉢が四角であって、その鉢の長さが変わってもそれに対応させて重なり部の長さを調整することができる。
【0014】
(第4の実施形態)
図5は本発明の第4の実施形態の鉢カバーにおける第1の縦切断角筒状部材と第2の縦切断角筒状部材との組み合わせを説明する図である。
本実施形態は、第2の実施形態の第1の縦切断円筒状部材11と第2の縦切断円筒状部材12を第1の縦切断角筒状部材23と第2の縦切断角筒状部材24に変えている。第2及び第3の実施形態と同様の効果があり、また第4の実施形態と同様に、重なり部を広くとることができ、挿入する鉢が四角であって、その鉢の長さが変わってもそれに対応させて重なり部の長さを調整することができる。
【0015】
(第5の実施形態)
図6は本発明の第5の実施形態の鉢カバーにおける第1の縦切断円筒状部材と第2の縦切断円筒状部材との組み合わせを説明する図である。
本実施形態は、第1の実施形態の第1の縦切断円筒状部材11と第2の縦切断円筒状部材12よりも、底の円周の長さを長くした、第1の縦切断円筒状部材31と第2の縦切断円筒状部材32として、床や地面に接する長さを長くし、縦切断円筒状部材の自立性を高めている。第1の縦切断円筒状部材31と、第2の縦切断円筒状部材32とは底部が広くなるように縦切断された形状を有する。第1の縦切断円筒状部材31と第2の縦切断円筒状部材32の上の周の長さは第1の縦切断円筒状部材11と第2の縦切断円筒状部材12と同様である。第1の縦切断円筒状部材31と第2の縦切断円筒状部材32は、実際は円筒状部材を斜め方向に切断したものであるが、通常は45度よりも大きい角度で切断されるので、このような切断方向も縦切断に含むものとする。
本実施形態の構成は、図3に示した第2の実施形態、後述する第7の実施形態にも適用することができる。また実施形態の構成は、他の縦切断筒状部材、例えば図4及び図5に示した縦切断角筒状部材にも適用することができる。
【0016】
(第6の実施形態)
図7は本発明の第6の実施形態の鉢カバーにおける縦切断円筒状部材を説明する図である。第1から第5に示した縦切断筒状部材の着脱を容易化するために、図7に示すような、抓み41と持ち手(手かけ)42を第1から第5に示した縦切断筒状部材に設けたものである。持ち手(手かけ)42は鉢カバーの持ち運びを容易にする。持ち手42は手がかかればよく、ここでは開口部を設けているが、突き出し部であってもよい。抓み41と持ち手42はいずれか一方であってもよい。この抓み及び/又は持ち手(手かけ)は他の縦切断筒状部材、例えば縦切断角筒状部材や後述する各実施形態にも適用することができる。
【0017】
(第7の実施形態)
図8は本発明の第7の実施形態の鉢カバーにおける第1の縦切断円筒状部材と第2の縦切断円筒状部材との組み合わせを説明する図である。
本実施形態は、第1の実施形態の第1の縦切断円筒状部材11と第2の縦切断円筒状部材12を第1の縦切断円筒状部材51と第2の縦切断円筒状部材52に変えている。第1の実施形態と同様の効果がある。
本実施形態では第1の縦切断円筒状部材51と第2の縦切断円筒状部材52はともに、第1の縦切断円筒状部材51の両端部と第2の縦切断円筒状部材52の両端部との間で重なり部が構成できるようになっている。第1の縦切断円筒状部材51と第2の縦切断円筒状部材52はともに、横断面が半円輪よりも大きい形状となっているので自立性が高い。
【0018】
(第8の実施形態)
図9及び図10は本発明の第8の実施形態の鉢カバーにおける第1の縦切断筒状部材と第2の縦切断筒状部材との組み合わせを説明する図である。
本実施形態は図5に示した第4の実施形態の第1の縦切断角筒状部材23と第2の縦切断角筒状部材24を横断面が「U」字状の縦切断筒状部材61、62に置き換えたものである。第3の実施形態及び第4の実施形態と同様に、重なり部を広くとることができ、挿入する鉢が四角であって、その鉢の長さが変わってもそれに対応させて重なり部の長さを調整することができる。図9においては、「U」字状の縦切断筒状部材61、62内に鉢13を1つ挿入した場合、図10においては、「U」字状の縦切断筒状部材61、62内に鉢13を2つ挿入した場合を示している。このように重なり部の長さを調整して鉢13の数を変えることができることは第3の実施形態及び第4の実施形態においても同様である。
【0019】
(第9の実施形態)
図11は本発明の第9の実施形態の鉢カバーにおける第1の縦切断筒状部材と第2の縦切断筒状部材との組み合わせを説明する図である。
図9及び図10に示した「U」字状の縦切断筒状部材61、62の地面や床に接する部分は周囲全てである必要はなく、本実施形態の「U」字状の縦切断筒状部材71、72のように、底部に切り欠き部を設けて、地面や床に接する部分を1つの縦切断筒状部材について複数としてもよい。図11では地面や床に接する部分が1つの縦切断筒状部材について3か所であるが、この数に限定されるものではない。
【0020】
(第10の実施形態)
図12は本発明の第10の実施形態の鉢カバーにおける縦切断角筒状部材を説明する図である。
図9及び図10に示した「U」字状の縦切断筒状部材71、72の形態には縦切断角筒状部材にも適用できる。図11は、1つの縦切断角筒状部材のみを示し、地面や床に接する部分を1つの縦切断角筒状部材について4か所とした形態を示している。図11では地面や床に接する部分が1つの縦切断筒状部材について4か所であるが、この数に限定されるものではない。
【0021】
(第11の実施形態)
図13は本発明の第11の実施形態の鉢カバーにおける第1の縦切断円筒状部材と第2の縦切断円筒状部材との組み合わせを説明する図である。
本実施形態では、第1の縦切断円筒状部材91と第2の縦切断円筒状部材92とは蝶番で一方の端部どうしが接合され、蝶番を中心に回動させて他方の端部どうしを接合するようにしている。接合方法は蝶番に限定されず、第1の縦切断円筒状部材91と、第2の縦切断円筒状部材91とは互いに一方の端部が回動可能に接合していればよい。他方の端部どうしを接合させるには、第1の縦切断円筒状部材91と第2の縦切断円筒状部材92との他方の端部に磁石をとりつけて接合させたり、図14に示すように、端部をさね加工をして接合させたり、図15に示すように他方の端部に穴を設けて、紐で結んだりすることで接合させることができる。図14は上部から接合状態を見た図、図15は側面から接合状態を見た図である。
【0022】
(第12の実施形態)
図16は第1の縦切断円筒状部材と第2の縦切断円筒状部材との組み合わせを説明する図である。第1から第11の実施形態では、第1の縦切断筒状部材と第2の縦切断筒状部材とが同じ高さである場合について説明したが、本実施形態では高さの異なる第1の縦切断円筒状部材101と第2の縦切断円筒状部材102とを組み合わせた場合を示す。上部から見た様子は第1の実施形態を示す図2と同様である。このように高さを変えることは第1から第11の実施形態及び後述する実施形態でも適用することができる。
【0023】
(第13の実施形態)
図17は本発明の第13の実施形態の比較例となる鉢カバーにおける横断面が「U」字状の縦切断筒状部材を説明する図である。図18は、本発明の第13の実施形態の鉢カバーにおける横断面が「U」字状の縦切断筒状部材を説明する図である。
図17に示す縦切断筒状部材111は上から見た場合に「U」字状となっている(図17の右図は上面図を示す)。これは、底部の横断面の形状と上部の横断面の形状とが同じ「U」字状だからである。本実施形態では、図18に示すように、縦切断筒状部材112の底部の横断面の形状は「U」字状であるが、上部の横断面の形状は一部が波状(「S」字状)となっている。このように、横断面形状は底部から上部まで同一でなくてもよい。このような形状は横断面が「U」字状の縦切断筒状部材に限られず、他の縦切断筒状部材、例えば、縦切断円筒状部材、縦切断角筒状部材等のような他の縦切断筒状部材にも適用される。
【0024】
(第14の実施形態)
図18は第1の縦切断円筒状部材と第2の縦切断円筒状部材との組み合わせを説明する図である。本実施形態では、第1の縦切断円筒状部材121と第2の縦切断円筒状部材122との上部が鉢の土が見えないように、折り返されて折り返し部が形成されている。それぞれ折り返し部が第1の縦切断円筒状部材121と第2の縦切断円筒状部材122が組み合わせられると、上部に開口部が形成され、鉢に植えられた植物はこの開口部を介して上に突き出るようになる。このような折り返し部は縦切断円筒状部材に限られず、「U」字状の縦切断筒状部材、縦切断角筒状部材等のような他の縦切断筒状部材にも適用される。
【0025】
以上説明した各実施形態において、自立性をさらに高めるために、各縦切断筒状部材の底部の厚さを厚くしたり、底部のみ重い材料で構成してもよい。
また、以上説明した実施形態では、縦切断筒状部材の代表的な例として、縦切断円筒状部材、縦切断角筒状部材(横断面が「コ」の字状)、横断面が「U」字状の縦切断筒状部材について説明したが、本実施形態に用いられる縦切断筒状部材はこの様な形状に限定されず、その他の形状であってもよい。縦切断筒状部材は、上部と下部との形状が異なっていてもよく、例えば、底部が縦切断円錐を横切断した形状で、その上が縦断円筒状となっていてもよい。
また、以上説明した各実施形態において、縦切断辺は直線として示したが、曲線でもよく、波型等の装飾を施してもよい。
【符号の説明】
【0026】
11、12、15、16、31、32、51、52、91、92、101、102、121、122 縦切断円筒状部材
13 鉢
14 水受け皿
21、22、23、24、81 縦切断角筒状部材
41 抓み
61、62、71、72、111、112 横断面が「U」字状の縦切断筒状部材
図1
図2
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