【解決手段】モノアセチルジアシルグリセロールを使用することにより、好中球の生産を刺激し、血小板の生産を向上させて、血液外への好中球の移動を阻害し、好中球減少症及び又は血小板減少症を治療及び緩和する。さらに、血液からリンパ節への癌細胞の移動阻害によって、血液癌の転移を予防する。
上記R1及びR2は、それぞれ独立して、パルミトイル、オレオイル、リノレオイル、リノレノイル、ステアロイル、ミリストイル、及びアラキドノイルからなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
上記R1及びR2(R1/R2)は、オレオイル/パルミトイル、パルミトイル/オレオイル、パルミトイル/リノレオイル、パルミトイル/リノレノイル、パルミトイル/アラキドノイル、パルミトイル/ステアロイル、パルミトイル/パルミトイル、オレオイル/ステアロイル、リノレオイル/パルミトイル、リノレオイル/ステアロイル、ステアロイル/リノレオイル、ステアロイル/オレオイル、ミリストイル/リノレオイル、ミリストイル/オレオイルからなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
上記化学療法は、ゲムシタビン、タモキシフェン、シクロホスファミド、イマチニブ、レナリドミド、ボルテゾミブ、ペメトレキセド、メトトレキサート、パクリタキセル、エトポシド、トポテカン、イリノテカン、メクロレタニメ、クロラムブシル、メルファラン、カルムスチン(BCNU)、ロムスチン(CCNU)、イホスファミド、プロカルバジン、ダカルバジン(DTIC)、アルトレタミン、メスナ、シスプラチン、カルボプラチン、アクチノマイシンD、ドキソルビシン、ダウノルビシン、6−メルカプトプリン、6−チオグアニン、イダルビシン、エピルビシン、ミトキサントロン、アザチオプリン、2−クロロデオキシアデノシン、ヒドロキシウレア、5−フルオロウラシル、シトシンアラビノシド、アザシチジン、リン酸フルダラビン、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビノレルビン、ドセタキセル、ナブパクリタキセル、ダサチニブ及びスニチニブからなる群から選択される化学治療剤の投与によって実施される、請求項7に記載の組成物。
上記化学治療剤が、ゲムシタビン、タモキシフェン、シクロホスファミド、イマチニブ、レナリドミド、ボルテゾミブ、ペメトレキセド、メトトレキサート、パクリタキセル、エトポシド、トポテカン、イリノテカン、メクロレタニメ、クロラムブシル、メルファラン、カルムスチン(BCNU)、ロムスチン(CCNU)、イホスファミド、プロカルバジン、ダカルバジン(DTIC)、アルトレタミン、メスナ、シスプラチン、カルボプラチン、アクチノマイシンD、ドキソルビシン、ダウノルビシン、6−メルカプトプリン、6−チオグアニン、イダルビシン、エピルビシン、ミトキサントロン、アザチオプリン、2−クロロデオキシアデノシン、ヒドロキシウレア、5−フルオロウラシル、シトシンアラビノシド、アザシチジン、リン酸フルダラビン、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビノレルビン、ドセタキセル、ナブパクリタキセル、ダサチニブ及びスニチニブからなる群から選択される、請求項11に記載の組成物。
【背景技術】
【0003】
造血作用の間に、骨髄から造血幹細胞(造血母細胞、hematopoieticstemcells、HSCs)は共通白血球前駆体(common lymphocyte precursors、CLPs)及び共通骨髄前駆体(common myeloid precursors、CMPs)に分化される。CMPsは赤血球(erythrocytes)、巨核球/血小板(megakaryocytes/platelets)、好中球(neutrophils)、好酸球(eosinophils)、好塩基球(basophils)、単核球(monocytes)、マクロファージ(大食細胞、macrophages)及び樹状細胞(dendriticcells)のような骨髄系細胞(myeloidlineage)に分化される。CLPsはT細胞、B細胞及びNK細胞のようなリンパ球系統の細胞を作る。
【0004】
機能的に、血液細胞は組織へ酸素を供給する赤血球(red blood cells.)、凝固を制御する血小板、及び伝染病及び外部物質に対抗する白血球で構成される。白血球(Leukocytes、 white blood cells)は好中球、好酸球、好塩基球及び単核球のような骨髄系細胞の白血球だけではなく、T細胞及びB細胞のようなリンパ球を含む。血液の1μl当り約4,000−10,000の白血球がある。白血球個体群は一般的に50−60%の好中球、1−6%の好酸球、1%未満の好塩基球、2−10%の単核球、及び20−30%のリンパ球で構成される。しかし白血球の量(level)及び構成は身体的条件及び炎症状態(inflammation)のような要件に依存して、個人間でも又は同一個人においても時間経過によって、相当に異なることができる。
【0005】
万一、CMP細胞へのHSCsの分化が抑制されるなら、血液での白血球の濃度は正常範囲下に減少して、白血球減少症を誘発するのである。白血球減少症は細菌又はウイルス感染によって良く誘発されることができる。一方、白血球減少症は再生不良性貧血(aplastic anemia)、白血病(leukemia)、骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndrome、MDS)又は他の骨髄障害(other bone marrow disorders)によって誘発されることができる。弱い(mild)白血球減少症は免疫反応に少しの欠乏を招来することに反して、酷い(severe)白血球減少症は敗血症(sepsis)を起こす可能性がある。
【0006】
好中球は一番豊かな白血球で、白血球減少症は一般的に好中球減少症を伴う。好中球は血液で細菌を消すことによって感染に対する主たる防御役割をする。好中球減少症の患者は細菌の感染にかかりやすく、疾患(condition)が抑制されない場合には潜在的に致死敗血症(lethalsepsis)に脆弱である。絶対好中球数(Absolute neutrophil count、ANC)は年齢と性別によって多様であり、成人での正常的な範囲は血液1マイクロリットル(μl)当り1500乃至8000細胞(cells)で、健康な成人でのANCは一般的に>2500Cells/μlである。ANCが<500cells/μlであれば、深刻な及びとても危険な状態で仮定されて、深刻な感染の高い危険と関連がある。好中球減少症は多くのものどもたち、例えば、癌又は骨髄に損傷を与える他の疾病、貧弱な骨髄機能で特徴づけられる先天的な障害(congenital disorders)、骨髄機能を妨害するウイルス感染(viral infections)、好中球又は骨髄細胞を破壊する自己免疫障害、好中球が生産されることができるよりも早く好中球を消耗してしまう圧倒的な(overwhelming)感染、又は好中球を破壊したり又は骨髄に損傷を与える薬物たちによって誘発されることができる。多くの抗癌薬物たちだけではなく癌に対する放射線治療の投与依存的骨髄抑制(dose−dependent bone marrow suppression)を直接誘発することができる。他の抗癌薬物たちは骨髄隔室(bone marrow compartment)の中で幹細胞(progenitor cell)の免疫媒介破壊及び場合によっては末梢(peripheral)好中球の破壊又は除去の増加を助長する。
【0007】
多様なサイトカインたちは造血に連関される。コロニー刺激因子3(colony−stimulating factor3、CSF3)とも知られた、顆粒球コロニー刺激因子(Granulocyte−colony stimulating factor、G−CSF又はGCSF)は骨髄の造血前駆細胞を活性化して増殖させて、そして成熟した顆粒球と幹細胞に分化させて、そしてかれらを血流へ放出させる糖蛋白質である。これは又骨髄から血流へ造血幹細胞の放出を誘導して、ただしこの細胞たちを特別に刺激はしない。人間で、これは2つの活性型で存在して、その中174アミノ酸の長さ(amino acids long)の方がより豊かで、他の方は177アミノ酸のながさである。G−CSFの自然発生的に生ずる薬学的類似体は人間174−アミノ酸ペプチド(rhG−CSF)組み替え形態で、そしてフィルグラスチム(filgrastim);レノグラスチム(lenograstim);フィルグラスチムのPEG化形態であるペグフィルグラスチム(pegfilgrastim)を含む:
・フィルグラスチム(filgrastim)(例えば、AmgenのNeupogen(登録商標))は、大腸菌(E.coli)から作られて、同一な活性を持つが、N−末端メチオニン残余物を有しそしてグリコシル化がない点で天然糖蛋白質とは差がある;
・レノグラスチム(lenograstim)(例えば、ChugaiのGranocyte(登録商標))は、哺乳類細胞(Chinese Hamster Ovary(CHO)cells)から作られて、だから人間G−CSFと本質的に区別しにくい;
・フィルグラスチムのPEG化形態であるペグフィルグラスチム(pegfilgrastim)は、(例えば、AmgenのNeulasta(登録商標)及びRocheのNeulastim(登録商標))、フィルグラスチムのN−末端メチオニル残余物に共有結合された20kDのモノメトキシポリエチレングリコール基を有し、フィルグラスチムと比較して溶解度及び活性持続時間を増加させる;
これら薬物は米国(US)及び多くの他の国たちで、主に抗癌化学療法を受ける癌患者たちの好中球減少症の治療及び緩和のため、例えば、一つ又はそれ以上の下記症状に対して承認(approved)を受けた。
・臨床的に重要な発熱性好中球減少症の発生程度と関連された骨髄抑制性抗癌薬物を受ける非骨髄性癌(non−myeloid malignancies)を持つ患者で発熱性好中球減少症によって現れた様に、感染の発生程度を減少させること;
・急性骨髄性リンパ腫である成人の抗癌化学療法治療の誘導又は強化によって、好中球再生時間及び発熱期間を減少させること;
・好中球減少症及び好中球減少症関連臨床的な後遺症、例えば以後に骨髄移植を受ける骨髄切除式抗癌化学療法(myeloablative chemotherapy)を受ける非骨髄性(nonmyeloid)悪性腫瘍患者での発熱性好中球減少症の期間を減少させること;
・白血球アフェレーシス(leukapheresis)による収集のため造血幹細胞(hematopoietic progenitor cells)を末梢血液(peripheral blood)へ動員することで、これは骨髄切除式抗癌化学療法後に患者に移植されることができ、これは支持療法(supportive care)の必要を減らす結果を生むこともできる;
・先天的好中球減少症(congenital neutropenia)、周期性好中球減少症(cyclic neutropenia)、又は特発性好中球減少症(idiopathic neutropenia)の兆候がいる患者から好中球減少症の後遺症(例えば、熱、感染、口腔咽頭の潰瘍(oropharyngeal ulcers))の発生程度及び期間を減少させること。
【0008】
Neupogen(登録商標)は一般的に4乃至8mcg/kg/day、10mcg/kg/dayまでの服用量で与えられる。より高い服用量(Higher doses)、138mcg/kg/dayまでは毒性効果なく投与されるけど、10mcg/kg/dayより多い一日投与量を越える用量反応曲線平坦化がある。Neupogen(登録商標)及び他の形態のG−CSFの副作用では繰り返される投与の後に軽度から重度の間の(mild−to−moderate)骨の痛み(bone pain)、注射部位の局部的皮膚反応、アレルギー反応、大きくなったり又は破裂された脾臓(enlarged or ruptured spleen)、歯槽の出血(alveolar hemorrhage)、急性呼吸困難症候群(acute respiratory distress syndrome、ARDS)、喀血(hemoptysis)、及び(既存鎌状赤血球疾患を持つ患者から)鎌状赤血球分利(sickle cell crises)を含むこともできる。G−CSF薬物は癌細胞たちの成長を潜在的に刺激できて一般的に慢性骨髄性白血病(chronic myelogenous leukemia、CML)又は骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndrome)患者に渡さない。
【0009】
又血栓細胞(thrombocytes)と呼ばれる血小板は、血液凝固を手伝う色が無い血液細胞である。正常の人の血小板数値範囲は血液マイクロリットル(μl)当り血小板130,000−400,000である。好中球減少症の場合のように、万一HSCsのCMPsへの分化が抑制されるなら、又は万一血小板が破壊されるなら、例えば自己免疫疾患の結果として、血液での血小板の濃度が標準範囲下に落ちることができる(血小板減少症)。<50,000血小板/μl(血液)の血小板数値は深刻な状態と仮定されて、そして<20,000血小板/μl(血液)の数値なら、生命を脅かす内出血が自然に発生することができる。血小板減少症は血小板数値が極度に下がるまで症状がほぼ現れないないし、凝固障害(impairment to clotting)は自然にできるあざ、すごく軽い外傷後のあざ、 点状出血(petechia)(皮膚及び粘膜内での小さな出血による皮膚上の赤色又は紫色の点/染み)、及び小さな傷(minorcuts)、鼻血又は嗽からの過度な出血によって証明される。他の症状では(出血を随伴したり又は随伴しない)不快感、疲労感及び全般的な弱化を含むことができる。血小板減少症は例えば、細菌又はウイルス性感染、肝硬変(cirrhosis)、抗癌化学療法(chemotheray)又は放射線治療、急性白血病(acuteleukemia)、再生不良性貧血(aplastic anemia)、又は自己免疫疾患によって誘発されることができて又は多様な薬物たちの副作用であることもできる。好中球減少症のように、血小板減少症は癌のための抗癌化学療法又は放射線治療(radiation therapy)のよく起こる副作用である。
【0010】
血小板減少症は貧血誘発、悪化又は貧血合併症(co−morbid with anemia)を起こすこともできる。貧血は例えば過度な月経出血(heavy menstrual bleeding)、負傷(wounds)、胃腸潰瘍(gastrointestinal ulcers)、又は徐々に血が漏れ出すこともできる結腸癌(cancer of the colon)のような癌からの、活動性出血によって発生されることができて、そしてこんな出血は血小板減少症によって起きたり悪化されることができる。貧血は又慢性疾患(chronic disease)、栄養不足(poor nutrition)、及び腎不全(kidney failure)を病んでいる患者たちに有り触れ、この全てのものは抗癌化学療法又は放射線治療を受ける癌患者で発病することができる。
【0011】
多発性骨髄腫(Multiple myeloma、 MM)は抗体を生産するプラズマ細胞の癌である。骨髄腫は正常的な抗体の生産を妨害し、腎臓損傷を起こすこともできる欠陥がある抗体を生産しながら、免疫システムを弱化させてそして患者たちは感染に脆弱に残しておく。骨髄腫細胞たちの増殖は又赤血球及び白血球の正常的な生産及び機能を妨害し、そして骨髄腫細胞たちは一般的に骨痛(bone pain)及び/又は骨折に繋がる骨破壊を起こす結晶体を生産する。多発性骨髄腫は特にG−CSFによって刺激される。急性骨髄性白血病(Acute myeloid leukemia、AML)は、又急性骨髄白血病(acute myelogenous leukemia)又は急性非リンパ球性白血病(acute nonlymphocytic leukemia、ANLL)と知られていて、骨髄に蓄積され正常的な血液細胞の生成を阻害する非正常的な白血球細胞の早い成長で特徴づけられる、血液細胞の骨髄性ライン(myeloidline)の癌である。AMLは成人に影響を及ぼす一番一般的な急性白血病である。骨髄形成異常症候群(myelodysplastic syndromes、又MDS又はmyelodysplasiaで知られた)は血液細胞の骨髄種類(myeloidclass)の非効率的な生産(又は形成異常(dysplasia))で特徴づけられる。MDSの患者は深刻な貧血が起って輸血が必要とすることができる。場合によっては、疾病が悪化しそして患者には漸進的骨髄障害(progressive bone marrow failure)によって血球減少症(cytopenias)が発病する。慢性骨髄性白血病(Chronic myelogenous leukemia、CML)は骨髄での骨髄性細胞の際立った増加及び統制されない成長、そして血液でのこの細胞たちの蓄積によって特徴づけられる白血病の形態である。CMLは成熟した顆粒球たち(mature granulocytes)(好中球、好酸球(eosinophils)及び好塩基球(basophils))及びかれらの前駆体(precursors)の増殖が発見される複製骨髄幹細胞疾患(clonal bone marrow stemcell disorder)である。
【0012】
MM、AML、MDS及びCMLのような骨髄悪性腫瘍(Bone marrow malignancies)は顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)によって誘導されたり又は刺激されることができる。幾つかの場合には(一般的に増殖する細胞を目標とする)化学治療剤の感受性/敏感性を向上させるために、G−CSFがこんな種類の癌に癌細胞増殖刺激に意図的に使用されるが、組み替えG−CSF薬物たち(例えば、フィルグラスチム(filgrastim)、レノグラスチム(lenograstim)、又はペグフィルグラスチム(pegfilgrastim))は、このような種類の癌たちから回復中である患者で抗癌化学療法から誘導された好中球減少症治療には一般的によい選択はない。
【0013】
例えば、レナリドミド(Revlimid(登録商標))はタリドミド(thalidomide)の誘導体で、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群及び他の癌たちの治療に使用される。レナリドミド(一般的に良くない予後を持つ)骨髄腫で全般的な生存が有意味に向上されるけど、この薬は相当に有毒である。骨髄抑制(Myelosuppression)は激しい好中球減少症及び血小板減少症へ繋がって、これは主たる毒性制限投与量(majordoselimitingtoxicity)である。
【0014】
好中球減少症及び血小板減少症の治療及び管理によって、例えば現在安全(currently safe)と言われることよりも、さらに多くのさらに多くの投与量(higher doses)及び又はさらに長い期間でより積極的な抗癌化学療法を許すことで、特にG−CSF誘導性癌を持つG−CSFで管理されることができない、好中球減少症の患者で許される新しい接近方が必要である。
【0015】
鹿茸は角化されていない鹿(Cornu cervi)の角を乾燥して製造したもので、伝統的に広範囲に使用されている東洋の薬材である。鹿茸は、1613年に始めて公開された韓国医学書籍であるトンイボガムに説明されているとおり、生長及び発達促進効果、造血機能促進、神経衰弱治療のような各種医学的効果を持って、心不全症に有益で、五臓六腑機能を改善すると好評を受けてきた。鹿茸の有効成分及びその効能たちは研究されている。例えば、鹿茸のクロロホルム抽出物から得られたrac−1−パルミトイル−2−リノレオイル−3−アセチルグリセロール(rac−1−palmitoyl−2−linoleoyl−3−acetylglycerol、PLAG)を含む、鹿茸の所定成分は造血幹細胞及び巨核細胞の生長促進活性を持つと報告された(WO99/26640)。又、鹿茸の活性成分であるモノアセチルジアシルグリセロール誘導体は自己免疫疾患、敗血症、胆道癌(bile duct cancer)、腎臓癌(kidney cancer)又は悪性黒色腫(malignant melanoma)等の癌の治療に効果的と知られている(特許文献1)。
【発明を実施するための形態】
【0033】
血小板減少症及び/又は白血球減少症の治療のための本発明の組成物下記化学式1の1つのアセチル基及び2つのアシル基を持つグリセロール誘導体を含む:
【化3】
上記R1及びR2は独立的に炭素数14乃至22の脂肪酸基である。
【0034】
本発明にあって、化学式1のグリセロール誘導体は時々モノアセチルジアシルグリセロール(monoacetyldiacylglycerols、MDAG)で言及される。脂肪酸基は脂肪酸及びアルコールの反応によるエステルボンドの形成によって生成されるアシル(acyl)部分を表す。R1及びR2の非制限的例は、パルミトイル(palmitoyl)、オレオイル(oleoyl)、リノレオイル(linoleoyl)、リノレノイル(linolenoyl)、ステアロイル(stearoyl)、ミリストイル(myristoyl)、アラキドノイル(arachidonoyl)等を含む。R1及びR2の望ましい組合(R1/R2)はオレオイル/パルミトイル、パルミトイル/オレオイル、パルミトイル/リノレオイル、パルミトイル/リノレノイル、パルミトイル/アラキドノイル、パルミトイル/ステアロイル、パルミトイル/パルミトイル、オレオイル/ステアロイル、リノレオイル/パルミトイル、リノレオイル/ステアロイル、ステアロイル/リノレオイル、ステアロイル/オレオイル、ミリストイル/リノレオイル、ミリストイル/オレオイル等を含むことができる。光学活性で、化学式1のモノアセチルジアシルグリセロール誘導体はR−型(form)、S−型又はラセミ混合物(racemic mixture)であることができて、かれらの立体異性体(stereoisomers)を含むことができる。上記R1及び/又はR2置換基が不飽和脂肪酸基であれば、2重結合はシス構造を持つことができる。
【0035】
一実施例にあって、モノアセチルジアシルグリセロールは下記化学式2の化合物である:
【化4】
【0036】
化学式2の化合物は1−パルミトイル−2−リノレオイル−3−アセチルグリセロール(1−palmitoyl−2−linoleoyl−3−acetylglycerol)で、本明細書で時々“PLAG”と言及される。化学式2化合物のR1及びR2は各々パルミトイル及びリノレオイルである。グリセロール部分の2−炭素はキラル性である(chiral)。PLAGは一般的にラセミ(racemic)化合物で提供されて、R−及びS−鏡像異性体(enantiomers)は同一な活性を持つものと見える。化学式2のPLAGは盲腸−結紮−穿刺(cecal−ligation−puncture)を使用した実験の敗血症動物モデルで動物の生存率を増加させて、GLP(GoodLaboratoryPractice)毒性試験で毒性が無いことと知られている。一方、血小板減少症及び白血球減少症、特に好中球減少症に対するPLAGを含めたモノアセチルジアシルグリセロール化合物の効果及びG−CSF薬物と結合したモノアセチルジアシルグリセロール化合物の効果は先行技術で知られたり又は公開されなかった。
【0037】
モノアセチルグリセロール化合物は天然鹿茸から分離及び抽出又は従来の有機合成法によって生産されることができる。より具体的に、鹿茸をヘキサンで抽出した後、残留物をクロロホルムで抽出して、クロロホルムを除去しクロロホルム抽出物を得る。上記抽出で使用される溶媒のかさは鹿茸が浸れる程度の量であれば充分である。一般的に、鹿茸1kgに対してヘキサン及び/又はクロロホルムが4−5L程度が使用されることができるが、これに制限されない。このような方法で収得した抽出物を一連のシリかゲルカラムクロマトグラフィー及びTLC方法によってもっと分別し精製して、本発明に使用されるモノアセチルジアシルグリセロール類化合物を得られる。上記抽出のための溶液はクロロホルム/メタノール、ヘキサン/酢酸エチル/酢酸等で選択されて、ただこれに制限されない。
【0038】
モノアセチルジアシルグリセロール化合物製造のための化学的合成方法は、例えば、大韓民国特許登録番号10−0789323及び番号10−1278874に開示されており、その内容は参照として本明細書に含まれる。例えば、PLAGはアセチル、パルミトイル及びリノレオイル官能基でグリセリンのヒドロキシ基をアシル化して合成されることができる。最終産物は鹿茸から確認及び分離された天然成分と類似である。二つ全部ラセミ化合物である(racemates)。
【0039】
本発明で、用語“治療(treatment)”又は“処理(treating)”は治療される疾患の予防(prophylaxis)、減少(reduction)、改善(amelioration)又は除去(elimination)、例えば、本発明の薬学的組成物の投与によって血小板減少症及び白血球減少症の開始の抑制(suppression)又は遅延(delay)(時々予防で言及される)させるだけではなく、血小板減少症及び白血球減少症を改善し又は血小板減少症及び白血球減少症の症状をより良い状態へ変化させることを含む。
【0040】
体外の(Invitro)細胞株での薬理学研究はPLAGが、HSCでリンパ球前駆細胞(lymphoid progenitor cells)の成熟に関連されたPKCθ/p38/ERK経路を阻害できることを見せてくれる。また、invitroで増加された群集形成の誘導は骨髄由来HSCで見せられる。さらに、PLAGは人間HMC−1細胞での補体C3発現を阻害する。体内(Invivo)PLAGは共通遺伝子のHSCで移植された放射線照射されたマウス(mice)の脾臓での結節形成の増加を見せてくれる。PLAG投与は細胞毒性剤で誘導された好中球減少症を予防して、タモキシフェン(tamoxifen)処理されたマウスの生存率を改善する。
【0041】
モノアセチルジアシルグリセロール化合物、特にPLAGは、造血幹細胞(hematopoieticstemcell、HSC)の(i)血小板に分化する巨核細胞(megakaryocytes)及び(ii)一般的なリンパ球前駆細胞(CLP)よりは、好中球、好酸球、好塩基球、単核球等に、分化する骨髄芽細胞(myeoloblasts)の前駆体である、一般的な骨髄前駆体(common myeloid precursor、CMP)への分化を促進して、よって好中球、好酸球、単核球、等のようなマクロファージ(macrophages)の比率を増加させて、そして余りに生産されたリンパ球を減少させる。かれらは白血球減少症を予防及び治療し、そしてより具体的に好中球減少症を予防、減少又は治療し先天的免疫を向上させる。
【0042】
群集形成の増加及び好中球及び巨核細胞のようなHSCsの骨髄細胞への分化に加えて、モノアセチルジアシルグリセロール化合物、特にPLAGは、補体活性を減少させる。薬物誘導された好中球減少症での補体−依存的メカニズム及び血管炎症及び敗血症に対する反応での好中球の役割に対し公開された報告書は補体活性が抗癌化学療法によって誘導される血小板減少症及び白血球減少症に関連されている可能性もあることを示唆する。どの理論にも捕らわれずに、化合物は抗癌化学療法によって陽性フィードバックされたり又は活性化することもある、STAT6の活性阻害によってC3を抑制すると信じられている。STAT6阻害剤はIL−4による細胞でのSTAT6信号伝達を遮断することであり、これは結局C3の発現を抑制するのである。
【0043】
化学式1のモノアセチルジアシルグリセロール化合物、特にPLAGを使用した、補体活性の選択的減少は、このように抗癌化学療法で誘導される好中球減少症及び血小板減少症に対するかれらの有効性に寄与する。さらに補体活性の減少は、循環から補体−誘導好中球の流出減少によって好中球減少症の治療を向上させる。これは又、例えば自己免疫血小板減少症で、補体媒介血小板破壊の減少によって血小板減少症の治療を向上させる。
【0044】
化学式1のモノアセチルジアシルグリセロール化合物、特にPLAGは、G−CSFと他のメカニズムによって好中球生産を刺激して、そしてG−CSF単独投与で達成できない程度で好中球減少症の治療又は緩和及び/又は末梢血液前駆細胞(peripheral blood progenitor cells、 PBPCs)動員でフィルグラスチム、ペグフィルグラスチム、及びレノグラスチムのようなG−CSF薬物の効果を向上させることができる。又モノアセチルジアシルグリセロール化合物は場合によっては例えば、血小板生産向上によって及びG−CSF投与と関連された骨痛の減少によってG−CSFの副作用を緩和させる。よって、本発明は好中球減少症治療及び/又はPBPCs動員のため、それを必要とする患者に、同時に、連続的に又は顆粒球コロニー刺激因子(granulocyte colony stimulating factor、 G−CSF)と結合してモノアセチルジアシルグリセロール、例えば、PLAGの投与を含む方法を提供する。患者は例えば抗癌化学療法及び/又は放射線治療を受ける癌患者又は好中球減少症を病んでいたり、危険性を持つ他の患者であることができ、そしてモノアセチルジアシルグリセロール、例えば、PLAGは、結果に招来される好中球減少症の治療のため、抗癌化学療法及び/又は放射線治療間及び/又は以後に与えられることができ、そして/又はPLAGはそのような治療の影響の緩和を手伝うため以前に与えられることができ又は白血球アフェレーシス(leukapheresis)による収集のために末梢血液で造血前駆細胞を動員し、そして骨髄切除式抗癌化学療法(myeloablative chemotherapy)以後に患者の救助をするのに後続的に与えられることができる。
【0045】
化学式1のモノアセチルジアシルグリセロール、具体的にPLAGは、G−CSFと他のメカニズムによって好中球生産を刺激うる。化学式1の化合物、例えば、PLAGは、血小板水準(levels)だけではなく好中球水準を向上させるので、かれらはG−CSFから遡って(upstream)拡散及び分化を促進すると仮定されることができる。さらに、化学式1の化合物、例えば、PLAGは、補体活性を減少させ、炎症性刺激次に後続するリンパ節への好中球の流出を減少させ、及び血小板の破壊を減少させて、全てのものはG−CSFと違う活性を持つ。
【0046】
従って化学式1の化合物、特にPLAGは、特にG−CSFを使用できない患者、例えばG−CSFによって誘導されたり又は悪化されることができる癌で苦しんでいる患者で、レナリドミドのような化学治療剤による、好中球減少症及び血小板減少症の緩和を手伝うことができる。化学式1の化合物で、特にPLAGは、G−CSFと競争しないでG−CSFの効果を向上させて、かれらは例えば、G−CSFの副作用を経験する患者で効能に必要なG−CSFの水準を減少させるためにG−CSFと結合して利用されて、G−CSF単独では達成できない水準の効能を提供し、又は例えばG−CSFの副作用を経験する患者で効能に必要なG−CSF水準を減少させる。
【0047】
化学式1の化合物、特にPLAGは、さらに血液からリンパ節への癌細胞の移動を減少させることでこのような血液癌の転移予防を手伝う。実施例で説明されたものと同じく、PLAGの存在又は非存在で、免疫反応を誘発するために脂質多党類(lipopolysaccharide、LPS)がマウスへ注射される時、LPS及びPLAG処理されたマウスでの、好中球の濃度は増加されて、一方、LPSだけの対照群(control)と比較して、リンパでの好中球水準はより低い。これはPLAGが血液で好中球水準を向上させるが、これは又リンパ節への移動を阻害することを見せてくれる。
【0048】
モノアセチルジアシルグリセロールを含む薬学的組成物はただ又はかなり多くの量の純粋な化学式1のモノアセチルジアシルグリセロール誘導体(derivatives)で構成されることもできて、又は有効成分(化学式1のモノアセチルジアシルグリセロール誘導体)及び薬学的に許される通常の担体(carriers)、賦形剤(excipients)又は希釈剤(diluents)を含むこともできる。薬学的組成物に含まれるモノアセチルジアシルグリセロール量は特別な制限無く広く多様で、組成物総重量に対し、具体的には0.0001乃至100重量%、例えば、0.001乃至50重量%、0.01乃至20重量%、又は95乃至99重量%であることができる。薬学的組成物は経口(oral)又は非経口(non−oral)投与のための固体(solid)、液体(liquid)、ゲル(gel)又は懸濁液(suspension)形態、例えば、錠剤(tablet)、丸剤(bolus)、散剤(powder)、顆粒剤(granule)、硬質(hard)又は軟質(soft)ゼラチンカプセル(gelatincapsule)のようなカプセル剤(capsule)、油剤(emulsion)、懸濁剤(suspension)、シロップ剤(syrup)、油剤濃縮物(emulsifiable concentrate)、滅菌された水溶液(sterilizedaqueoussolution)、非水性溶剤(non−aqueous solution)、凍結乾燥剤(freeze−dried formulation)、座剤(suppository)等で調剤されることができる。組成物の製剤化によって、充填剤(filler)、増量剤(bulking agent)、結合剤(binder)、湿潤剤(wetting agent)、崩解劑(disintegrating agent)及び界面活性剤(surfactant)のような通常的な賦形剤又は希釈剤を使用できる。経口投与のための固形製剤には錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤等が含まれて、このような固形製剤は1つ又はそれ以上の有効成分及び澱粉(starch)、炭酸カルシウム(calciumcarbonate)、スクロース(sucrose)、ラクトース(lactose)、ゼラチン(gelatin)等のような少なくとも1つの添加剤の混合で遂行することができる。上記添加剤以外にも、ステアリン酸マグネシウム(Magnesiumstearate)及びタルク(talc)のような潤滑剤(lubricant)も使用される。経口投与のための液状製剤としては油剤、懸濁剤、シロップ剤等が含まれて、水及びリキッドパラフィン(liquidparaffin)のような通常の希釈剤又は湿潤剤、甘味剤(sweeting agent)、芳香剤(flavoring agent)及び保存剤(preserving agent)のような多様な添加剤を含むことができる。非経口投与のための製剤では滅菌された水溶液、非水性溶剤、凍結乾燥製剤、座剤等が含まれて、このような溶媒のための溶媒はプロピレン・グリコール(propyleneglycol)、ポリエチレン・グリコール(polyethyleneglycol)、オリーブ・オイル(oliveoil)のような植物性オイル(vegetableoil)及びオレイン酸エチル(ethyloleate)のような注射器注射のためのエステルを含むことができる。座剤の基剤はウィテップゾール(witepsol)、マクロゴール(macrogol)、ツイーン(tween)61、カカオバター(cacaobutter)、ラウリン(Laurin)及びグリセロゼラチン(glycerogelatine)が含まれることができる。
【0049】
上記モノアセチルジアシルグリセロール化合物は薬学的に有効な量で投与されることができる。用語“薬学的に有効な量”は医学的治療で望む結果を達成するのに充分な量を指称するために使用される。“薬学的に有効な量”は対象の範疇(subject’s category)、年齢、性別、疾病の種類及び程度、薬物の活性、薬物に対する敏感度、投与時間、投与経路、排出比率等によって決定されることができる。
【0050】
用語“治療(treatment)”又は“処理(treating)”は本発明の組成物の投与による血小板減少症及び/又は白血球減少症の、症状の予防(prophylaxis)、緩和、改善、遅延又は減少だけではなく、症状の部分的な又は完全な除去又は予防(prevention)を含む。本発明の組成物は単独に又は他の薬と共に連続的に又は同時に投与されることができる。本発明の組成物がG−CSF薬物と共に投与される時、用語“治療”又は“処理”は、G−CSF薬物と結合して(連続的に又は同時に)モノアセチルジアシルグリセロールを投与するによって、好中球減少症及び/又はG−CSFの副作用の、症状の予防(prophylaxis)、緩和、改善、遅延又は減少だけではなく、症状の部分的な又は完全な除去又は予防を含む。
【0051】
本発明の組成物の望ましい量は患者の状態及び体重、疾病の程度、薬物の剤型、投与経路及び処理期間によって違う。適合な総1日投与量は正しい医学的判断範囲内で処置医によって決定されることができて、一般的には約0.05乃至200mg/kgである。生体内(invivo)動物実験及び生体外(invitro)細胞実験を基盤に推定すれば、望ましい総1日投与量は成人1人当0.1乃至100mg/kgで決定される。例えば、50mg/kgの総量を一日1回乃至2、3又は4回で分けて投与できる。
【0052】
例えば、一実施例で、本発明は、実質的に他のトリグリセライドが無く、酸化防止剤として、例えばα−トコフェロール(α−tocopherol)等の薬学的に許されるトコフェロール化合物0.1−3mg、例えば1mgと共に、250乃至1000mg、例えば、500mgのPLAG薬物を含めて、例えば、500mg乃至4,000mgの一日投与量で、例えば、1000mg/dayが朝に500mg及び夕に500mgで分かれて投与されるように、一日に1回又は2回投与のための、単位服用形態(unit dose form)の、経口投与のための軟質ゼラチンカプセル形態の新しい薬学的組成物を提供する。
【0053】
本発明の組成物は血小板減少症及び白血球減少症の予防又は治療を必要とするある対象に投与されることができる。例えば、本発明の組成物は人間だけではなく人間ではない動物(具体的に哺乳動物)、例えば猿、犬、猫、ウサギ、ギニー・ピッグ、ネズミ(rat)、マウス(mouse)、牛、羊、豚、ヤギ、等にも投与されることができる。本発明の組成物は通常の多様な方法によって、例えば、経口又は直腸投与によって、又は静脈(intravenous、i.v.)、筋肉内(intramuscular、i.m.)、皮下(subcutaneous、s.c.)又は脳血管(cerebrovascular)注射によって投与されることができる。モノアセチルジアシルグリセロールは経口活性(orallyactive)で、かれらは一般的に、例えばゼラチンカプセルの形態で、又は健康機能性食品の形態で経口投与されて、健康機能食品は、化学式1のモノアセチルジアシルグリセロールの有効量を含有する食品である。
【0054】
本発明は、1つの様相で、化学式1の化合物、例えばPLAGの有効量(例えば、好中球−又は血小板−保護量)をこれを必要とする患者に投与することを含む、白血球減少症(例えば、好中球減少症)、及び/又は血小板減少症から選択される疾患の治療(例えば、阻害、減少、制御、緩和又は回復)方法(方法1)を提供する:
【化5】
上記R1及びR2は独立的に炭素数14乃至22の脂肪酸基である;
例えば、
1.1.上記R1及びR2は独立的にパルミトイル、オレオイル、リノレオイル、リノレノイル、ステアロイル、ミリストイル及びアラキドノイルで構成される群から選択される方法1。
1.2.R1及びR2(R1/R2)はオレオイル/パルミトイル、パルミトイル/オレオイル、パルミトイル/リノレオイル,パルミトイル/リノレノイル、パルミトイル/アラキドノイル、パルミトイル/ステアロイル、パルミトイル/パルミトイル、オレオイル/ステアロイル、リノレオイル/パルミトイル、リノレオイル/ステアロイル、ステアロイル/リノレオイル、ステアロイル/オレオイル、ミリストイル/リノレオイル、ミリストイル/オレオイルで構成される群から選択されるものである方法1又は1.1。
1.3.上記化学式1の化合物は化学式2の化合物(PLAG)であることである、上述したもののいずれかの方法:
【化6】
1.4.上記化学式2の化合物は、他のモノアセチルジアシルグリセロールを実質的に含まないし、例えば、製剤(formulation)中で、全体モノアセチルジアシルグリセロールの少なくとも95%、例えば、少なくとも99%が化学式2である薬学的組成物で投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
1.5.上記化学式2の化合物は他のモノアセチルジアシルグリセロール化合物を実質的に含まない薬学的組成物で投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
1.6.上記化学式2の化合物は他のトリグリセライド化合物を実質的に含まない薬学的組成物で投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
1.7.上記化学式1の化合物は天然鹿茸から分離及び抽出されることである、上述したもののいずれかの方法。
1.8.上記化学式1の化合物は化学合成で製造されることである、上述したもののいずれかの方法。
1.9.上記化学式1の化合物は経口投与のための薬学的組成物の形態で投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
1.10.上記化学式1の化合物は、化学式1の化合物と薬学的に許される希釈剤又は担体、例えば上記薬学的に許される希釈剤(diluent)又は担体(carrier)は食用油(edible oil)、例えば、植物性オイル(vegetable oil)、例えば、オリーブ・オイル(olive oil)を組合して一緒に含む、軟質ゼラチンカプセルである薬学的組成物の形態で投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
1.11.上記化学式1の化合物は組成物重量に対して0.0001乃至100.0重量%、例えば、50乃至95%、又は95乃至99%で含まれる薬学的組成物の形態で投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
1.12.上記組成物は、薬学的に許される酸化防止剤、例えばアスコルビン酸(Ascorbicacid、AA、E300)及びトコフェロール(tocopherols、E306)だけではなく没食子酸プロピル(propylgallate、PG、E310)、ターシャリー・ブチルヒドロキノン(tertiary butylhydroquinone、TBHQ)、ブチル化されたヒドロキシアニソール(butylated hydroxyanisole、BHA、E302)及びブチル化されたヒドロキシトルエン(butylated hydroxytolunen、BHT、E321)、例えばα−トコフェロール等の合成酸化防止剤をもっと含むことである、上述したもののいずれかの方法。
1.13.上記化学式1の化合物は、化学式2の化合物250mgと組合して又は共に、約50mgの薬学的に許される希釈剤又は担体、例えば食用油、例えば植物性オイル、例えばオリーブ・オイルを含む軟質ゼラチンカプセルの形態で投与される化学式2の化合物であるものである、上述したもののいずれかの方法。
1.14.上記化学式1の化合物は機能性食品(functional food)、例えば人間の消費に適合な食品の添加剤(additive)又は混合物(admixture)の形態で投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
1.15.上記化学式1の化合物は1日1回(q.d.)又は1日2回(b.i.d.)投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
1.16.上記化学式1の化合物の1日総投与量は250mg乃至2000mg/day、例えば500mg乃至1500mg/day、例えば、500mg/day、1000mg/day、又は1500mg/dayであるものである、上述したもののいずれかの方法。
1.17.上記化学式1の化合物は500mgの投与量で1日2回、例えば朝及び夕に投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
1.18.上記化学式1の化合物は500mgの服用量で1日1回、例えば、夕に投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
1.19.上記化学式1の化合物は少なくとも2週を越える期間、例えば少なくとも一ヶ月の間投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
1.20.上記薬学的組成物は経口又は非経口投与のための固体、液体、ゲル又は懸濁液の形態で調剤されることである、上述したもののいずれかの方法。
1.21.上記化学式1の化合物は化学式2の化合物(PLAG)であって、PLAG薬物500mg及び抗酸化剤でα−トコフェロール1mgを含む経口投与のための軟質ゼラチンカプセルの形態で投与されて、1日1回又は2回投与されて、1日総投与量は500mg乃至4,000mgであるものである、上述したもののいずれかの方法。
1.22.上記治療される疾患は好中球減少症である上述したある一つの方法。
1.23.上記治療される疾患は肺炎(pneumonia)、耳疾(ear infection)、口腔歯茎感染(oral gum infection)、砒素中毒(arsenic poisoning)、血液透析(hemodialysis)、化学化合物、たんぱく質、抗癌剤、抗癌化学療法(chemotherapy)及び照射治療(irradiation therapy)で構成される群から選択される疾病(disease)の中で一つによって誘発されることである、上述したもののいずれかの方法。
1.24.上記治療される疾患は肺炎、耳疾、口腔歯茎感染、砒素中毒、血液透析、化学化合物、たんぱく質、抗癌剤、抗癌化学療法及び照射治療で構成される群から選択される疾病の中で一つによって誘発されることである、上述したもののいずれかの方法。
1.25.上記治療される疾患はziv−アフリベルセプト(ziv−aflibercept)、ブレンツキシマブベドチン(brentuximabvedotin)、プララトレキサート(pralatrexate)、ガンシクロビル(ganciclovir)、バルガンシクロビル(valganciclovir)、ロミデプシン(romidepsin)、ルキソリチニプ(ruxolitinib)、デシタビン(decitabine)、イマチニプ(imatinib)、トポテカン(topotecan)、レナリドミド、イリノテカン(irinotecan)、インターフェロン(interferons)、フェニルヒドラジン(phenylhydrazine)、タモキシフェン(tamoxifen)、脂質多党類(lipopolysaccharide)、アンソラサイクリン抗生物質(anthracyclin antibiotics)、ゲムシタビン(gemcitabine)、シトキサン(cytoxan)、パクリタキセル(paclitaxel)、アルキル化剤(alkylating antineoplastic agent)、DNA挿入性物質(DNA intercalating agent)、異性化酵素抑制剤(topoisomerase inhibitor)、及び誘導体又はかれらの混合物で構成される群から選択される化合物によって誘発されたり又は悪化されるものである、上述したもののいずれかの方法。
1.26.上記治療される疾患は薬によって誘導される血小板減少症を含めて、例えば薬は、ziv−アフリベルセプト、ブレンツキシマブベドチン、プララトレキサート、ガンシクロビル、バルガンシクロビル、ロミデプシン、ルキソリチニプ、デシタビン、イマチニプ、トポテカン、レナリドミド、イリノテカン、インターフェロン、フェニルヒドラジン、タモキシフェン、脂質多党類、アンソラサイクリン抗生物質(例えば、ダウノルビシン(daunorubicin)、ドキソルビシン(doxorubicin)(=アドリアマイシン(Adriamycin)))、ゲムシタビン、シトキサン、パクリタキセル、アルキル化剤、DNA挿入性物質(例えば、アルキル化剤(alkylating agent)、ベンダムスチン(bendamustin)、mustard)、異性化酵素抑制剤(Topoisomerase inhibitor)、ボルテゾミブ(Bortezomib)、テムシロリムス(Temsirolimus)、ボリノスタット(Vorinostat)、イホスファミド(Ifosfamide)、Lxabepilone及びかれらの誘導体から選択される薬であることである、上述したもののいずれかの方法。
1.27.上記治療される疾患は薬によって誘導される白血球減少症、例えば、好中球減少症を含む、例えば薬は、Ziv−アフリベルセプト、ブレンツキシマブベドチン、デフェリプロン(Deferiprone)、ゲムシタビン、プララトレキサート、ガンシクロビル、バルガンシクロビル、タリドミド(Thalidomide)、ロミデプシン、ボセプレビル(Boceprevir,)、デシタビン、イマチニプ、トポテカン、レナリドミド、パクリタキセル、オランザピン(Olanzapine)、イリノテカン、パリペリドン(Paliperidone)、インターフェロン、脂質多党類、タモキシフェン、フレカイニド(Flecainide)(class1C心臓病抗不静脈薬)、フェニトイン(Phenytoin)、インドメタシン(Indomethacin)、プロピルチオウラシル(Propylthiouracil)、カルビマゾール(Carbimazole)、クロルプロマジン(Chlorpromazine)、トリメトプリム(Trimethoprim)/スルファメトキサゾール(sulfamethoxazole)(コトリモキサゾール(cotrimoxazole))、クロザピン(Clozapine)、チクロジピン(Ticlodipine)、及びかれらの誘導体、シクロホスファミド(Cyclophosphamide)、メクロレタニメ(Mechlorethanime)、クロラムブシル(Chlorambucil)、メルファラン(Melphalan)、カルムスチン(Carmustine、BCNU)、ロムスチン(Lomustine、CCNU)、プロカルバジン(Procarbazine)、ダカルバジン(Dacarbazine、DTIC)、アルトレタミン(Altretamine)、シスプラチン(Cisplatin)、カルボプラチン(Carboplatin)、アクチノマイシンD(ActinomycinD)、エトポシド(Etoposide)、トポテカン、イリノテカン、ドキソルビシン&ダウノルビシン、6−メルカプトプリン(6−Mercaptopurine)、6−チオグアニン(6−Thioguanine)、イダルビシン(Idarubicin)、エピルビシン(Epirubicin)、ミトキサントロン(Mitoxantrone)、アザチオプリン、2−クロロデオキシアデノシン(2−Chlorodeoxyadenosine)、ヒドロキシカルバミド(Hydroxyurea)、メトトレキサート、5−フルオロウラシル(5−Fluorouracil)、シトシンアラビノシド(Cytosine arabinoside)、アザシチジン(Azacytidine)、ゲムシタビン、リン酸フルダラビン(Fludarabine phosphate)、ビンクリスチン(Vincristine)、ビンブラスチン(Vinblastine)、ビノレルビン(Vinorelbine)、パクリタキセル、ドセタキセル(Docetaxel)、タモキシフェン、ペメトレキセド(Pemetrexed)、Nab−パクリタキセル、ダサチニプ(Dasatinib)、プララトレキサート(Paralatrexate)、デシタビン、ロミデプシン、イマチニプ、レナリドミド、スニチニブ(Sunitinib)、オキサリプラチン(Oxaliplatin)、及びタリドミドから選択されることである、上述したもののいずれかの方法。
1.28.上記患者は化学式1の化合物が欠如された治療で好中球減少症又は血小板減少症を起こす充分な服用(投与)量で抗癌化学療法を受けるかまたは受ける予定である、又は抗癌化学療法の結果で起る好中球減少症又は血小板減少症を病むことである、上述したもののいずれかの方法。
1.29.上記患者は骨髄抑制性抗癌化学療法(myelosuppressive chemotherapy)を受ける癌患者であることである、上述したもののいずれかの方法。
1.30.上記患者は骨髄抑制性抗癌化学療法を受ける癌患者で、例えば、抗癌化学療法に対する化学式1の化合物によって刺激される細胞の脆弱性を減少させるため、上記化学式1の化合物を使用した治療は少なくとも抗癌化学療法の投与前少なくとも24時間、投与後少なくとも24時間の間中止されることである、上述したもののいずれかの方法。
1.31.上記患者は骨髄移植を受けた癌患者である、上述したもののいずれかの方法。
1.32.上記患者は癌患者で、骨髄切除式抗癌治療(myeloablative chemotherapy)の後に患者へ再導入するために収集される末梢血前駆細胞の水準 の向上のために、化学式1の化合物は骨髄切除式抗癌治療の前に投与されて、及び化学式1の化合物は又骨髄切除式抗癌治療の後で選択的に投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
1.33.上記患者は慢性的な好中球減少症(chronic neutropenia)、例えば、先天的な好中球減少症(congenital neutropenia)、周期性好中球減少症(cyclic neutropenia)又は特発性好中球減少症(idiopathic neutropenia)を病んでいることである、上述したもののいずれかの方法。
1.34.上記治療される疾患は好中球減少症で、例えば、“好中球減少症”は血液のマイクロリットル当り好中球2000又はそれ以下(fewer)、例えば、1,700又はそれ以下、例えば1500又はそれ以下の数値に仮定されることである、上述したもののいずれかの方法。
1.35.上記治療は患者が血液マイクロリットル当り好中球を少なくとも5000、例えば、少なくとも8000、例えば、少なくとも10,000を持つまで続くのである、上述したもののいずれかの方法。
1.36.上記好中球減少症は熱と連されたことである、上述したもののいずれかの方法。
1.37.上記化学式1の化合物はG−CSFの副作用、例えば、血小板減少症及び/又はG−CSFによって誘導される骨痛の、緩和又は治療に効果的な量で投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
1.38.上記患者はシクロホスファミド、ドキソルビシン、エトポシド、イホスファミド、メスナ、シスプラチン、ゲムシタビン、及びタモキシフェンから選択される一つ又はそれ以上の化学治療剤の治療から起因する好中球減少症又は血小板減少症を病んでいたり、又は危険を持つことである、上述したもののいずれかの方法。
1.39.上記患者は放射線療法から起因する好中球減少症又は血小板減少症を病んでいたり、又は危険を持つことである、上述したもののいずれかの方法。
1.40.上記治療される疾患は抗癌化学療法によって全部又は部分的に誘発されることである上記の請求項のいずれかの方法。
1.41.上記治療される疾患は放射線療法によって全部又は部分的に誘発されることである上記の請求項のいずれかの方法。
1.42.上記治療される疾患は血小板減少症を含めて、例えばここで血小板減少症は血液のマイクロリットル(μl)当り血小板130,000未満、例えば、100,000未満、例えば、50,000未満であることと仮定される、上述したもののいずれかの方法。
1.43.上記患者は例えば、癌、ウイルス感染(viral infection)、再生不良性貧血(aplastic anemia)、免疫血小板紫斑病(immune thrombocytic purpura、ITP)、血栓性血小板減少性紫斑病(thrombotic thrombocytopenic purpura、TTP)又は肝疾患による慢性的な血小板減少症(chronic thrombocytopenia)を病んでいる、上述したもののいずれかの方法。
1.44.上記治療される疾患は、点状出血(petechiae)、胃出血(stomachbleeding)、血尿(hematuria、小便からの出血)、過度な月経出血(excessive menstrual flow)、脳卒中(stroke)、失明(blindness)、特発性血小板減少紫斑病(idiopathic thrombocytopenic purpura、ITP)、過度な脾臓活動(hyper−spleen activities)、肝硬変(cirrhosis)、肝炎(hepatitis、特にC型肝炎)、慢性肝疾患(chronic liver disease)、白血病(leukemia)、リンパ腫(lymphoma)、狼瘡(lupus)、人体免疫欠乏ウイルス(human immunodeficiency virus、HIV)感染、化学化合物(chemical compound)、抗癌剤(anticancer agent)、たんぱく質(protein)、及び照射法治療(irradiation therapy)で構成される群から選択される疾患によって誘発されたり又はそれと一致する血小板減少症である、上述したもののいずれかの方法。
1.45.治療は患者が血液のマイクロリットル当り血小板を少なくとも50,000、例えば、少なくとも100,000、例えば少なくとも130,000を持つまで続くのである、上述したもののいずれかの方法。
1.46.上記治療される疾患は好中球減少症であり上記患者はG−CSFによって誘導されたり又は刺激されることもできる癌の治療のための化学治療剤(chemotherapeuticagent)を受けて、例えば上記化学治療剤はシクロホスファミド、ドキソルビシン、エトポシド、イホスファミド、メスナ、シスプラチン、ゲムシタビン、タモキシフェン及びレナリドミドから1つ又はそれ以上選択されて;例えば上記化学治療剤はレナリドミドで;例えば上記癌は多発性骨髄腫、慢性骨髄性白血病(CML)、急性骨髄性白血病、又は骨髄異形成症候群であることである、上述したもののいずれかの方法。
1.47.上記化学式1の化合物は骨髄切除式抗癌治療の次に患者に再導入(reintroduction)のため収集されて、末梢血前駆細胞の水準向上のため骨髄切除式抗癌治療の前に投与されて、そして化学式1の化合物は又骨髄切除式抗癌治療の次に選択的に投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
1.48.上記化学式1の化合物は造血幹細胞(HSC)の分化を誘導して共通骨髄前駆体(CMP)、好中球、好酸球及び単核球を形成して、そして共通白血球前駆体及びリンパ球を形成する共通リンパ前駆体(commonly mphoid precursor、CLP)を形成する造血幹細胞(HSC)の分化を抑制することである、上述したもののいずれかの方法。
1.49.上記治療される疾患は好中球減少症及び血小板減少症二つ全部であることである、上述したもののいずれかの方法。
1.50.上記治療は予防のためのものである、上述したもののいずれかの方法。
1.51.上記患者は人間であることである、上述したもののいずれかの方法。
1.52.上記患者は以前に癌診断を受けたことがあるものである、上述したもののいずれかの方法。
【0055】
本発明は例えば、方法1及びそれ以下のあるものに使用するための、白血球減少症(例えば、好中球減少症)、及び/又は血小板減少症から選択される疾患の治療(例えば、阻害、減少、抑制、緩和、又は回復)に使用される化学式1の化合物、例えば、PLAG(又は例えば、ここで説明された、化学式1の化合物、例えば、PLAGの有効量を含む薬学的組成物)を追加に提供する。
【0056】
本発明は例えば、方法1及びそれ以下のあるもので、白血球減少症(例えば好中球減少症)、及び/又は血小板減少症から選択される疾患の治療(例えば阻害、減少、抑制、緩和、又は回復)のための薬の製造で化学式1の化合物例えば、PLAGの使用を追加に提供する。
【0057】
具体的な実施例で、本発明は化学治療剤は化学式1の化合物と方法1及びそれ以下によって投与された化学式1の化合物と共に、化学治療剤を必要とする患者に投与することを含む癌治療方法を提供して、上記化学治療剤は化学式1の化合物を受けない患者で好中球減少症及び/又は血小板減少症を起こす投与量及び又は期間で投与される。
【0058】
本発明は化学式1の化合物、特にPLAGの有効量で投与することを含めて、例えば方法1及びそれ以下のあるものにしたがって化学式1の化合物を投与することによって、例えば抗癌化学療法で誘導される疲労又は粘膜炎(mucositis)を減少させるため、抗癌化学療法及び/又は放射線療法を受ける患者の生きの質を向上させるための方法を追加に提供する。
【0059】
本発明は、また他の側面で、G−CSFによって刺激されたり又は悪化される癌(例えば、骨髄癌(bone marrow malignancy)、例えば多発性骨髄腫、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病又は骨髄異形成症候群)を治療するため、化学治療剤、例えばレナリドミドを受ける患者で、好中球減少症及び/又は血小板減少症の治療、抑制又は緩和のための、化学式1の化合物の有効量を例えば、方法1及びそれ以下のある1つに従って、それを必要とする患者に投与することを含む、方法(方法2)を提供する:
【化7】
ここでR1及びR2は独立的に炭素数14乃至22の脂肪酸基、例えば、PLAGである;
例えば、
2.1.ここでR1及びR2はパルミトイル、オレオイル、リノレオイル、リノレノイル、ステアロイル、ミリストイル、及びアラキドノイルで構成される群から独立的に選択されることである方法2。
2.2.上記化学式1の化合物は化学式2の化合物であるものである方法2又は2.1:
【化8】
2.3.ここで化学式2の化合物は、他のモノアセチルジアシルグリセロールを実質的に含まないし、例えば、製剤中で、全体モノアセチルジアシルグリセロールの少なくとも95%、例えば、少なくとも99%が化学式2である薬学的組成物で投与されることである方法2.2。
2.4.上記化学式1の化合物は天然化学式2である分離又は抽出されることである、上述したもののいずれかの方法。
2.5.上記化学式1の化合物は化学合成で製造されることである、上述したもののいずれかの方法。
2.6.上記化学式1の化合物は経口投与のための薬学的組成物の形態で投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
2.7.上記化学式1の化合物は、化学式1の化合物と薬学的に許される希釈剤又は担体を組合して一緒に含む軟質ゼラチンカプセルである薬学的組成物の形態で投与されて、ここで例えば上記薬学的に許される希釈剤又は担体は食用油、例えば、植物性オイル、例えば、オリーブ・オイルを含むことである、上述したもののいずれかの方法。
2.8.上記化学式1の化合物は組成物重量に対して0.0001乃至100.0重量%、例えば、50−95%を含む薬学的組成物の形態で投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
2.9.上記化学式1の化合物は、化学式2の化合物250mgと約50mgの薬学的に許される希釈剤又は担体、例えば食用油、例えば、植物性オイル、例えばオリーブ・オイルとの組合又はこれらを共に含む軟質ゼラチンカプセルの形態で投与される化学式2の化合物であるものである、上述したもののいずれかの方法。
2.10.上記化学式1の化合物は機能性食品、例えば人間消費に適合な食品の添加剤又は混合物の形態で投与されることである上述した方法2乃至2.5のいずれかの方法。
2.11.上記化学式1の化合物は1日1回(q.d.)又は1日2回(b.i.d.)投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
2.12.化学式1の化合物の1日総投与量は250mg乃至2000mg/day、例えば500mg−1500mg/day、例えば、500mg/day、1000mg/day、又は1500mg/dayであることである、上述したもののいずれかの方法。
2.13.上記化学式1の化合物は500mgの投与量で1日2回、例えば、朝及び夕に投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
2.14.上記化学式1の化合物は500mgの投与量で1日1回、例えば、夕に投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
2.15.上記化学式1の化合物は食べ物と一緒に、例えば夕食以後に投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
2.16.上記化学式1の化合物は少なくとも2週を越える期間、例えば少なくとも一ヶ月の間投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
2.17.上記化学式1の化合物は化学式2(PLAG)の化合物であり、PLAG薬物500mg及び抗酸化剤でα−トコフェロール1mgを含む経口投与のための軟質ゼラチンカプセルの形態で投与されて、1日1回又は2回、500mg乃至4,000mgの1日総投与量で投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
2.18.上記化学治療剤はシクロホスファミド、ドキソルビシン、エトポシド、イホスファミド、メスナ、シスプラチン、ゲムシタビン、タモキシフェン及びレナリドミドから1つ又はそれ以上選択されることである、上述したもののいずれかの方法。
2.19.上記化学治療剤はレナリドミドであることである、上述したもののいずれかの方法。
2.20.上記癌は多発性骨髄腫であることである、上述したもののいずれかの方法。
2.21.上記癌は慢性骨髄性白血病(CML)であることである、上述したもののいずれかの方法。
2.22.上記癌は急性骨髄性白血病であることである、上述したもののいずれかの方法。
2.23.上記癌は骨髄異形成症候群であることである、上述したもののいずれかの方法。
2.24.上述したもののいずれかの方法で上記患者は
01.24.1.他の治療無く好中球減少症を起こすのに充分な投与量で抗癌化学療法治療を受ける予定であるか、又は
01.24.2.抗癌化学療法による好中球減少症を病んでいるものである、上述したもののいずれかの方法。
2.25.上記患者は癌患者であって、骨髄切除式抗癌治療後に患者に再導入するために収集される末梢血前駆細胞の水準の向上のために、化学式1の化合物は骨髄切除式抗癌治療の前に投与されて、及び化学式の化合物は又骨髄切除式抗癌治療後に選択的に投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
2.26.“好中球減少症”は血液マイクロリットル当り好中球2000又はそれ以下、例えば、1,700又はそれ以下、例えば1500又はそれ以下の数値で仮定されることである、上述したもののいずれかの方法。
2.27.治療は患者が血液マイクロリットル当り好中球を少なくとも5000、例えば、少なくとも8000、例えば少なくとも10,000を持つまで続くのである、上述したもののいずれかの方法。
2.28.上記好中球減少症は熱と連されたものである、上述したもののいずれかの方法。
2.29.上記患者はシクロホスファミド、ドキソルビシン、エトポシド、イホスファミド、メスナ、シスプラチン、ゲムシタビン、及びタモキシフェンから選択される1つ又はそれ以上の化学治療剤の治療から起因する好中球減少症又は血小板減少症を病んでいたり又は危険を持つものである、上述したもののいずれかの方法。
2.30.上記治療される疾患は血小板減少症を含めて、例えばここで血小板減少症は血液のマイクロリットル(μl)当り血小板130,000未満、例えば、100,000未満、例えば、50,000未満であることで仮定されることである、上述したもののいずれかの方法。
2.31.上記患者は例えば、癌、ウイルス感染、再生不良性貧血、免疫血小板紫斑病(ITP)、血栓性血小板紫斑病(TTP)又は肝疾患に起因する慢性血小板減少症を病んでいることである、上述したもののいずれかの方法。
2.32.治療は患者が血液のマイクロリットル当り血小板を少なくとも50,000、例えば、少なくとも100,000、例えば少なくとも130,000持つ時まで続くのである、上述したもののいずれかの方法。
2.33.化学式1の化合物は方法1及びそれ以下のあるものに従って投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
【0060】
本発明は例えば、方法2及びそれ以下のある1つで使用するための化学治療剤、例えば、レナリドミドと組合して使用するための、化学式1の化合物例えば、PLAG(又は例えば、ここで説明された、化学式1の化合物、例えばPLAGの有効量を含む薬学的組成物)を追加に提供する。
【0061】
本発明は例えば、方法2及びそれ以下のある1つで使用するための化学治療剤、例えばレナリドミドと組合して使用するための薬の製造で、化学式1の化合物例えば、PLAGの使用を追加に提供する。
【0062】
又他の側面で、本発明は血液癌、例えば、骨髄悪性腫瘍(bone marrow malignancy)、例えばG−CSFによって誘導されたり又は悪化されることもできる、例えば、多発性骨髄腫、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病及び骨髄異形成症候群から選択される血液癌の治療のため、(i)化学治療剤、例えば、レナリドミド、及び(ii)化学式1の化合物の有効量をそれを必要とする患者に共同投与(co−administering)(連続的に又は同時に)を含むことである方法(方法3)を提供する:
【化9】
ここでR1及びR2は独立的に炭素数14乃至22の脂肪酸基、例えば、PLAGである;
例えば、
3.1.ここでR1及びR2はパルミトイル、オレオイル、リノレオイル、リノレノイル、ステアロイル、ミリストイル、及びアラキドノイルで構成される群から独立的に選択されることである方法3.
3.2.上記化学式1の化合物は化学式2の化合物であるものである方法3又は3.1:
【化10】
3.3.上記化学式2の化合物は、他のモノアセチルジアシルグリセロールを実質的に含まないし、例えば、製剤中で、全体モノアセチルジアシルグリセロールの少なくとも95%、例えば、少なくとも99%が化学式2である薬学的組成物で投与されることである方法3.2。
3.4.上記化学式1の化合物は天然鹿茸から分離又は抽出されることである、上述したもののいずれかの方法。
3.5.上記化学式1の化合物は化学合成で製造されることである、上述したもののいずれかの方法。
3.6.上記化学式1の化合物は経口投与のための薬学的組成物の形態で投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
3.7.上記化学式1の化合物は、化学式1の化合物と薬学的に許される希釈剤又は担体を組合して一緒に含む軟質ゼラチンカプセルである薬学的組成物の形態で投与されて、ここで例えば上記薬学的に許される希釈剤又は担体は食用油、例えば、植物性オイル、例えば、オリーブ・オイルを含むことである、上述したもののいずれかの方法。
3.8.上記化学式1の化合物は組成物重量に対して0.0001乃至100.0重量%、例えば、50乃至95%で含まれる薬学的組成物の形態で投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
3.9.上記化学式1の化合物は、化学式2の化合物250mgと約50mgの薬学的に許される希釈剤又は担体、例えば食用油、例えば、植物性オイル、例えばオリーブ・オイルを組合又はこれと一緒に含めて、軟質ゼラチンカプセルの形態で投与される化学式2の化合物であるものである、上述したもののいずれかの方法。
3.10.上記化学式1の化合物は機能性食品、例えば人間消費に適合な食品の添加剤又は混合物の形態で投与されることである方法3−3.5のいずれかの方法。
3.11.上記化学式1の化合物は1日1回(q.d.)又は1日2回(b.i.d.)投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
3.12.化学式1の化合物の1日総投与量は250mg乃至2000mg/day、例えば500mg−1500mg/day、例えば、500mg/day、1000mg/day、又は1500mg/dayであることである、上述したもののいずれかの方法。
3.13.上記化学式1の化合物は500mgの投与量で1日2回、例えば、朝及び夕に投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
3.14.上記化学式1の化合物は500mgの投与量で1日1回、例えば、夕に投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
3.15.上記化学式1の化合物は化学式2(PLAG)の化合物であり、PLAG薬物500mg及び抗酸化剤でα−トコフェロール1mgを含む経口投与のための軟質ゼラチンカプセルの形態で投与されて、1日1回又は2回、500mg乃至4,000mgの1日総投与量で投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
3.16.上記化学式1の化合物は食べ物と一緒に、例えば夕食以後に投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
3.17.上記化学式1の化合物は少なくとも2週を越える期間、例えば少なくとも一ヶ月の間投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
3.18.上記化学治療剤はシクロホスファミド、ドキソルビシン、エトポシド、イホスファミド、メスナ、シスプラチン、ゲムシタビン、タモキシフェン及びレナリドミドから1つ又はそれ以上選択されることである、上述したもののいずれかの方法。
3.19.上記化学治療剤はレナリドミドであることである、上述したもののいずれかの方法。
3.20.上記癌は多発性骨髄腫であることである、上述したもののいずれかの方法。
3.21.上記癌は慢性骨髄性白血病(CML)であることである、上述したもののいずれかの方法。
3.22.上記癌は急性骨髄性白血病であることである、上述したもののいずれかの方法。
3.23.上記癌は骨髄異形成症候群であることである、上述したもののいずれかの方法。
3.24.上述したもののいずれかの方法で上記患者は
.24.1.他の治療無く好中球減少症を起こすのに充分な投与量で抗癌化学療法治療を受ける予定であるか、又は
.24.2.抗癌化学療法による好中球減少症を病んでいるものである、上述したもののいずれかの方法。
3.25.上記患者は癌患者であって、骨髄切除式抗癌治療後に患者に再導入するために収集される末梢血前駆細胞の水準の向上のために、化学式1の化合物は骨髄切除式抗癌治療の前に投与されて、そして化学式の化合物は又骨髄切除式抗癌治療後に選択的に投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
3.26.治療は患者が血液マイクロリットル当り好中球を少なくとも5000、例えば、少なくとも8000、例えば少なくとも10,000を持つまで続くのである、上述したもののいずれかの方法。
3.27.ここで化学式1の化合物は方法1及びそれ以下に従って投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
【0063】
本発明は例えばG−CSFによって誘導されたり又は悪化されることができる血液癌の、例えば、骨髄悪性腫瘍、例えば、多発性骨髄腫、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病及び骨髄異形成症候群から選択される血液癌の治療に使用するための、化学治療剤、例えば、レナリドミドの有効量と結合して共同−投与(連続的に又は同時に)する、例えば、方法3及びそれ以下のある1つで使用される化学式1の化合物、例えば、PLAG(又は例えば、ここで説明された、化学式1の化合物、例えばPLAGの有効量で構成された薬学的組成物)を追加に提供する。
【0064】
本発明は、血液癌治療のための薬の製造で、例えば方法3及びそれ以下のある一つの方法で使用するための、骨髄悪性腫瘍の血液癌を治療するため、例えばG−CSFによって誘導されたり又は悪化されることができる血液癌、例えば、骨髄悪性腫瘍、例えば、多発性骨髄腫、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病及び骨髄異形成症候群から選択される血液癌の化学治療剤、例えば、レナリドミドの有効量と結合して共同−投与(連続的に又は同時に)する化学式1の化合物、例えばPLAGの使用を追加に提供する。
【0065】
又、他の側面で、本発明は好中球減少症治療(予防(prophylaxis)を含む)及び/又は末梢血前駆細胞(PBPCs)の動員のためのもので、(i)化学式1の化合物:
【化11】
ここでR1及びR2は独立的に炭素数14乃至22の脂肪酸基、例えば、PLAG、及び(ii)G−CSF、例えば、フィルグラスチム、ペグフィルグラスチム、及びレノグラスチムから選択されるG−CSFの有効量をそれを必要とする患者に投与(連続的に又は同時に)することを含む方法(方法4)を提供する;
例えば、
4.1.ここでR1及びR2はパルミトイル、オレオイル、リノレオイル、リノレノイル、ステアロイル、ミリストイル、及びアラキドノイルで構成される群から独立的に選択されることである方法4.
4.2.上記化学式1の化合物は化学式2の化合物であるものである方法4又は4.1:
【化12】
4.3.上記化学式2の化合物は他のモノアセチルジアシルグリセロールを実質的に含まないし、例えば、製剤中で、全体モノアセチルジアシルグリセロールの少なくとも95%、例えば、少なくとも99%が化学式2である薬学的組成物で投与されることである方法4.2。
4.4.上記化学式1の化合物は天然鹿茸から分離又は抽出されることである、上述したもののいずれかの方法。
4.5.上記化学式1の化合物は化学合成で製造されることである、上述したもののいずれかの方法。
4.6.上記化学式1の化合物は経口投与のための薬学的組成物の形態で投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
4.7.上記化学式1の化合物は、化学式1の化合物と薬学的に許される希釈剤又は担体を組合して一緒に含む軟質ゼラチンカプセルである薬学的組成物の形態で投与されて、そして例えば上記薬学的に許される希釈剤又は担体は食用油、例えば、植物性オイル、例えば、オリーブ・オイルを含むことである、上述したもののいずれかの方法。
4.8.上記化学式1の化合物は組成物重量に対して0.0001乃至100.0重量%、例えば、50−95%で含まれる薬学的組成物の形態で投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
4.9.上記化学式1の化合物は、化学式2の化合物250mgと約50mgの薬学的に許される希釈剤又は担体、例えば食用油、例えば、植物性オイル、例えばオリーブ・オイルを組合又はこれと一緒に含めて、軟質ゼラチンカプセルの形態で投与される化学式2の化合物であるものである、上述したもののいずれかの方法。
4.10.上記化学式1の化合物は機能性食品、例えば人間消費に適合な食品の添加剤又は混合物の形態で投与されることである方法4−4.5のいずれかの方法。
4.11.上記化学式1の化合物は1日1回(q.d.)又は1日2回(b.i.d.)投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
4.12.化学式1の化合物の1日総投与量は250mg乃至2000mg/day、例えば500mg−1500mg/day、例えば、500mg/day、1000mg/day、又は1500mg/dayであることである、上述したもののいずれかの方法。
4.13.上記化学式1の化合物は500mgの投与量で1日2回、例えば、朝及び夕に投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
4.14.上記化学式1の化合物は500mgの投与量で1日1回、例えば、夕に投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
4.15.上記化学式1の化合物は化学式2(PLAG)の化合物であり、PLAG薬物500mg及び抗酸化剤でα−トコフェロール1mgを含む経口投与のための軟質ゼラチンカプセルの形態で投与されて、1日1回又は2回、500mg乃至4,000mgの1日総投与量で投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
4.16.上記化学式1の化合物は食べ物と一緒に、例えば夕食以後に投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
4.17.上記化学式1の化合物は少なくとも2週を越える期間、例えば少なくとも一ヶ月の間投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
4.18.上記G−CSFはフィルグラスチム、ペグフィルグラスチム、及びレノグラスチムから選択されて、例えば、上記G−CSFはフィルグラスチムである、上述したもののいずれかの方法。
4.19.上述したもののいずれかの方法で上記患者は
01.19.1.他の治療無く好中球減少症を起こすのに充分な投与量で抗癌化学療法治療を受ける予定であるか、又は
01.19.2.抗癌化学療法による好中球減少症を病んでいるものである、上述したもののいずれかの方法。
4.20.上記患者は骨髄抑制性抗癌化学療法(myelosuppressivechemotherapy)を受ける癌患者であることである、上述したもののいずれかの方法。
4.21.上記患者は骨髄抑制性抗癌化学療法を受ける癌患者で、そして上記化学式1の化合物及びG−CSFを使用した治療は例えば、化合物1と抗癌化学療法に対するG−CSFによって刺激される細胞の脆弱性を減少させるため、少なくとも抗癌化学療法の投与前少なくとも24時間、投与後少なくとも24時間の間中止されることである、上述したもののいずれかの方法。
4.22.上記患者は骨髄移植を受けた癌患者である、上述したもののいずれかの方法。
4.23.上記患者は癌患者であって、骨髄切除式抗癌治療後に患者に再導入するために収集される末梢血前駆細胞の水準の向上のために、化学式1の化合物は骨髄切除式抗癌治療の前に投与されて、そして化学式1の化合物は又骨髄切除式抗癌治療後に選択的に投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
4.24.上記患者は慢性的な好中球減少症、例えば、先天的な好中球減少症、周期性好中球減少症又は特発性好中球減少症を病んでいることである、上述したもののいずれかの方法。
4.25.“好中球減少症”は血液のマイクロリットル当り好中球2000又はそれ以下、例えば、1,700又はそれ以下、例えば1500又はそれ以下の数値で仮定されることである、上述したもののいずれかの方法。
4.26.治療は患者が血液マイクロリットル当り好中球を少なくとも5000、例えば、少なくとも8000、例えば、少なくとも10,000を持つまで続くのである、上述したもののいずれかの方法。
4.27.上記好中球減少症は熱と連されたものである、上述したもののいずれかの方法。
4.28.上記化学式1の化合物はG−CSFの副作用、例えば、血小板減少症及び/又はG−CSFによって誘導される骨痛の、緩和又は治療に効果的な量で投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
4.29.上記患者はシクロホスファミド、ドキソルビシン、エトポシド、イホスファミド、メスナ、シスプラチン、ゲムシタビン、及びタモキシフェンから選択される1つ又はそれ以上の化学治療剤の治療から起因する好中球減少症又は血小板減少症を病んでいたり、又は病む危険を持つものである、上述したもののいずれかの方法。
4.30.化学式1の化合物は方法1及びそれ以下の中である1つに従って投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
【0066】
本発明はG−CSFの副作用、例えば、血小板減少症及び/又はG−CSFによって誘導される骨痛の緩和又は治療のためのもので、化学式1の化合物、例えば、PLAGを、それを必要とする患者へ、例えば、方法1及びそれ以下に説明された方法で、連続的に又は同時に共同投与を含む方法(方法5)を追加に提供する。
【0067】
本発明は例えば方法1及びそれ以下、方法4及びそれ以下、又は方法5の中である1つで使用するため、G−CSFと結合して使用するための、化学式1の化合物、例えばPLAG(又は例えば、ここで説明された、化学式1の化合物、例えばPLAGの有効量で構成された薬学的組成物)を追加に提供する。
【0068】
本発明は例えば、方法1及びそれ以下、方法4及びそれ以下、又は方法5の中である1つで使用するため、G−CSFと結合して使用するための薬の製造で、化学式1の化合物、例えば、PLAGの使用を追加に提供する。
【0069】
本発明は化学式1の化合物の有効量をそれを必要とする患者に投与することを含む貧血(anemia)の治療の方法(方法6)を追加に提供する:
【化13】
ここでR1及びR2は独立的に炭素数14乃至22の脂肪酸基、例えば、PLAGである;
例えば、
6.1.ここでR1及びR2はパルミトイル、オレオイル、リノレオイル、リノレノイル、ステアロイル、ミリストイル、及びアラキドノイルで構成される群から独立的に選択されることである方法6.
6.2.上記化学式1の化合物は化学式2の化合物であるものである方法6又は6.1:
【化14】
6.3.上記化学式2の化合物は他のモノアセチルジアシルグリセロールを実質的に含まないし、例えば、製剤中で、全体モノアセチルジアシルグリセロールの少なくとも95%、例えば、少なくとも99%が化学式2である薬学的組成物で投与されることである方法6.2.
6.4.上記化学式1の化合物は天然鹿茸から分離又は抽出されることである、上述したもののいずれかの方法。
6.5.上記化学式1の化合物は化学合成で製造されることである、上述したもののいずれかの方法。
6.6.上記化学式1の化合物は経口投与のための薬学的組成物の形態で投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
6.7.上記化学式1の化合物は、化学式1の化合物と薬学的に許される希釈剤又は担体を組合して一緒に含む軟質ゼラチンカプセルである薬学的組成物の形態で投与されて、そして例えば上記薬学的に許される希釈剤又は担体は食用油、例えば、植物性オイル、例えば、オリーブ・オイルを含むことである、上述したもののいずれかの方法。
6.8.上記化学式1の化合物は組成物重量に対して0.0001乃至100.0重量%、例えば、50−95%で含まれる薬学的組成物の形態で投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
6.9.上記化学式1の化合物は、化学式2の化合物250mgと約50mgの薬学的に許される希釈剤又は担体、例えば食用油、例えば、植物性オイル、例えばオリーブ・オイルとの組合又はこれらと一緒に含む、軟質ゼラチンカプセルの形態で投与される化学式2の化合物であるものである、上述したもののいずれかの方法。
6.10.上記化学式1の化合物は機能性食品、例えば人間消費に適合な食品の添加剤又は混合物の形態で投与されることである方法6−6.5のいずれかの方法。
6.11.上記化学式1の化合物は1日1回(q.d.)又は1日2回(b.i.d.)投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
6.12.化学式1の化合物の1日総投与量は250mg乃至2000mg/day、例えば500mg−1500mg/day、例えば、500mg/day、1000mg/day、又は1500mg/dayであることである、上述したもののいずれかの方法。
6.13.上記化学式1の化合物は500mgの投与量で1日2回、例えば、朝及び夕に投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
6.14.上記化学式1の化合物は500mgの投与量で1日1回、例えば、夕に投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
6.15.上記化学式1の化合物は化学式2(PLAG)の化合物であり、PLAG薬物500mg及び抗酸化剤でα−トコフェロール1mgを含む経口投与のための軟質ゼラチンカプセルの形態で投与されて、1日1回又は2回、500mg乃至4,000mgの1日総投与量で投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
6.16.上記化学式1の化合物は食べ物と一緒に、例えば夕食以後に投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
6.17.上記化学式1の化合物は少なくとも2週を越える期間、例えば少なくとも一ヶ月の間投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
6.18.上記患者は又血小板減少症を病んでいることである、上述したもののいずれかの方法。
6.19.上記患者は抗癌化学療法及び/又は放射線治療を受けていることである、上述したもののいずれかの方法。
6.20.上記貧血は正赤血球性貧血(normocytic anemia)であることである、上述したもののいずれかの方法。
6.21.上記貧血は月経過多出血、負傷、胃腸の潰瘍、又は例えば、大腸癌(cancer of the colon)である癌でからの、活動性出血(active bleeding)によって招来されることである、上述したもののいずれかの方法。
6.22.上記貧血は骨髄異形成が起源(myelodysplastic origin)であることである、上述したもののいずれかの方法。
6.23.上記患者は12g/dL未満であるヘモグロビン(hemoglobin)数値(level)を持つことである、上述したもののいずれかの方法。
6.24.上記治療は患者が少なくとも12g/dLのヘモグロビン数値を持つ時まで続くのである、上述したもののいずれかの方法。
6.25.上記患者は又追加鉄粉(supplemental iron)を受けることである、上述したもののいずれかの方法。
6.26.化学式1の化合物は方法1及びそれ以下の中である1つに従って投与されることである、上述したもののいずれかの方法。
【0070】
本発明は貧血を治療するため例えば、方法6及びそれ以下の中である1つに使用するため、化学式1の化合物、例えば、PLAG(又は例えば、ここで説明された、化学式1の化合物、例えばPLAGの有効量で構成された薬学的組成物)を追加に提供する。
【0071】
本発明は貧血を治療するための薬物の製造に例えば、方法6及びそれ以下の中である1つに使用するため、化学式1の化合物、例えば、PLAGを追加に提供する。
【0072】
全般的に使用された通り、範囲は上記範囲の中に存在する各々及び全ての値(value)を叙述するため簡略化された表現(shorthand)で使用された。範囲の中のある(any)値は範囲の境界で選択されることができる。又、ここに引用された全ての参考文献はその全体が参照によって含まれた。本明細書と引用された参照の精義が衝突する場合には本明細書が支配(control)する。他に明示されない限り、本明細書に表現された百分率及び量は重量パーセントを意味することで理解されるべきである。与えられた量は物質の有効重さ(active weight)に根拠する。
【実施例】
【0073】
下記実施例は本発明のもっと良い理解のため提供される。しかし、本発明は実施例によって限定されない。
実施例1−RBL−2H3細胞からのPKCθ/p38/ERK活性の体外(InVitro)阻害。
【0074】
細胞株(celllines)からのIn-vitro薬理学研究はPLAGがHSCからリンパ球前駆細胞(lymphoid progenitor cells)の成熟と関連されたPKCθ/p38MAPK/ERK経路を阻害することができるのを見せてくれる。PLAG処理されたRBL−2H3細胞からのp38MAPK及びERK1/2の脱リン酸化(Dephosphorylation)は各々anti−phospho−p38及びanti−phospho−ERK1/2を使用したウエスタンブロット解析(western blot analysis)によって明かされた。RBL−2H3細胞でp38及びERK1/2を活性化させるため、細胞はanti−DNP−IgEの50ng/mLで一夜の間(overnight)敏感化(sensitized)された。PBSで3回洗浄後、20ng/mlのDNP−HSAを追加した。ウエスタンブロットのため各々の細胞熔解物(cell lysate)はPLAG処理されたRBL−2H3細胞で投与量依存方法(dose−dependent manner)及び同じ時間(15分)の間培養されて準備された。β−actinは内部統制(internal controls)で使用された。ERK1/2及びp38燐酸化(phosphorylation)はIgE−抗原複合体(IgE−antigencomplex)刺激後に即時に始めて、そして5分間充分に継続活性化される。しかしPLAG予備培養(pre−incubated)されたRBL−2H3細胞でIgE−抗原複合体刺激が掛れる時、ERK1/2及びp38燐酸化は下向調節(down−regulated)される。ウエスタンブロットはp38MAPキナ─ゼ及びIgE−抗原複合体で刺激されたRBL−2H3細胞からのERK1/2(MEK1/2)の活性化に対するPLAGの阻害効果を見せてくれる。
実施例2−補体活性化経路の体外阻害
【0075】
補体活性の調節のためのPLAGの活性はC3の生産抑制によって達成される。C3の生産はSTAT6の活性に掛っている。よってPLAGがSTAT6の活性を抑制して、そうすることで抗癌化学療法によって陽性フィードバック(up−regulated)されたり又は活性化されるC3の生産を抑制すると仮定される。
【0076】
PLAG処理された細胞からのSTAT6の脱リン酸化:STAT6の脱リン酸化は0.01乃至10μg/ml濃度のPLAGで処理されたU937、A549、及びJurkat細胞熔解物で抗−燐酸化STAT6(anti−phosphorylatedSTAT6)を使用して調査される。STAT6の燐酸化はIL−4の10ng/ml処理(treatment)によって誘導される。STAT1の脱リン酸化はPLAG(0.01乃至10μg/ml)で処理されたU937細胞熔解物で調査される。STAT1の燐酸化はIFN−γの10ng処理によって誘導される。STAT1及びSTAT6の脱リン酸化はPLAG先処理された(pretreated)細胞で、IFN−γ及びIL−4各々の刺激15分後に調査される。ウエスタンブロット分析はSTAT6及びSTAT1の活性を見せてくれる。STAT6の転写活性はSTAT6の脱リン酸化によって減少される。リンパから派生された細胞株(lymphoma−derived cell line)U937、T細胞から派生されたJurkat細胞、及び肺上皮細胞細胞株A549から、IL−4処理によって誘導されたSTAT6燐酸化はPLAG濃度増加で阻害される。STAT1の燐酸化に対するPLAGの効果が無いことが観測された。
【0077】
STAT6の活性:STAT6阻害剤(S6I)の使用によって、HepG2細胞(人間肝細胞細胞株、human hepatocyte cell line)から補体3の減少がSTAT6によって調節されるのが確認された。PLAGでHepG2細胞を処理した時、ルシフェラーゼ活性研究(luciferase activity study)によって確認された通り、STAT6の転写活性がPLAGの量に従って徐々に減少される。これは又PLAGがSTAT1よりSTAT6に対して選択的である効能を持つのが確認された。
図1はPLAG処理されたHepG2細胞からのSTAT1及びSTAT6の転写活性を見せてくれる。NCは刺激されてない対照群細胞(control cell)表す。STAT1分析のため、遺伝子転移されたHepG2(human hepatocyte cell line)は刺激された細胞からの遺伝子発現の効果を見るために10ngのIFN−γで処理されてそして連続的に、希釈されたPLAGが添加(表せた通り0.01νg/ml、0.1νg/ml、1νg/ml、及び10νg/ml)される。STAT6分析のため、遺伝子転移されたHepG2(human hepatocyte cell line)は刺激された細胞からの遺伝子発現の効果を見るために10ngのIFN−γで処理されてそして連続的に、希釈されたPLAGが添加(表せた通り0.01νg/ml、0.1νg/ml、1νg/ml、及び10νg/ml)される。分析は処理された細胞の12時間培養後に遂行される。PLAGはこの分析でのSTAT1の発現に何の影響を持たなかったが、STAT6発現に投与−依存的に有意な影響を及んだ。
【0078】
人間HMC−1細胞からのC3発現の体外阻害:薬物で誘導される好中球減少症での補体依存メカニズム(complement−dependent mechanism)の役割及び血管炎症及び敗血症に対する反応好中球の役割に対して発表された報告書は補体活性が抗癌化学療法によって誘導された血小板減少症及び白血球減少症と関連されていることができることを示唆する。我らはPLAGが補体活性を弱化させることでC3を下向調節(down−regulate)することができることを発見した;PLAG処理された人間単核球細胞(HMC−1)及びPLAG処理された肝細胞(HepG2)がC3の発現が減少されることを見せる。
【0079】
血液細胞株(blood cell line)、HMC−1(人間肥満細胞(human mastcell)、American Type Culture Collection、ATCC、Rockville、MD)は37℃、5%CO2維持下で湿った条件で培養されて維持される。培養液(medium)は10%ウシ胎仔血清(Fetal Calf Serum、FCS、HyClone、Logan、UT)、2mML−グルタミン酸(L−glutamate)、100μg/mlペニシリン(penicillin)、100μg/mlストレプトマイシン(streptomycin、Life Technologies)を含めたIMDM(Life Technologies、Karlsruhe、Germany)である。培養されたHMC−1細胞(1x106cell/ml)は0.1及び1μg/mL濃度のPLAGで前処理されて、続いてIL−4(5ng)及び/又はTNF−α(10ng)処理によって細胞活性を誘導する。
【0080】
発現されたC3及びそのmRNA水準/濃度変化はRT−PCT(逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応、Reverse Transcriptase Polymerase Chain Reaction)を使用して観測される。RT−PCRは次のように遂行される:総RNAは標準プロトコル(standard protocol)によって分離してそしてcDNAはAccuScript High Fidelity 1st Strand cDNA Synthesis Kit(Stratagene)を製造社の指示(manufacturer’s instructions)によって使用して合成される。二段階のRT−PCR反応はOligo−dTプライマ─(Oligo−dT primer)及び逆転写酵素(reverse transcriptase)、プライマ─(primer)及びTaqポリメタ─ゼ(Taq polymerase、Takara、Shiga、Japan)の対を使用して実施される。合成されたcDNA(1μl)は0.5UExTaqDNAポリメタ─ゼ、1バッファ(buffer)及び1mMdNTPmix(Takara)及びプライマ─対と一緒に20μlPCR反応のため使用される。PCR増幅はGeneAmpPCRsystem2700(Applied Biosystems、Fostercity、CA、USA)を使用して次の条件下で実施される;94℃で5分、続いて94℃で45秒、56℃で45秒及び72℃で1分、25−40周期(cycles)で、そして最後延長反応(extensionreaction)は72℃で7分間遂行された。cDNA増幅に使用されるPCRプライマ─はプライマ─3プログラム(Primer3program)で設計されたし、Bioneer(Daejeon、KOREA)で購入された。PCR生産物は1.5%アガロースゲル(agarosegel)を使用して分離、エチジウムブロマイド(ethidium bromide、EtBr)で染色及びGelDoc2000UVtrans−illuminator(Bio−Rad Laboratories、Hercules、CA、USA)で視覚化されて、そして実験データはQuantity One software(Bio−Rad Laboratories)を使用して分析される。ウエスタンブロットはHMC−1細胞のIL−4及びTNF−α処理結果でIL−4及びTNF−α処理に続いてS6I(信号トランスデューサー(signal transducer)及び転写6(transcription6、STAT6)阻害剤の活性化因子(activator)、AS1517499、AxonMedchem、Netherlands)処理された細胞と似た、PLAGの濃度に依存的に抑制C3の発現を見せてくれる。STAT6阻害剤はIL−4によって細胞でのSTAT6信号伝達を遮断してこれは結局C3の発現を抑制する。この資料はPLAGがSTAT6阻害剤と類似な方式で作用することもできることを示唆する。
【0081】
HMC−1でのPLAGによるC3阻害:別途の実験で、人間肥満細胞(HMC−1、1x105cell/ml)は多様な濃度(1、10及び100μg/mL)のPLAGで2時間処理された。細胞は72時間の間IMDMを含む10%FBS(ウシ胎仔血清、Fetal bovine serum)で活性化される。C3の減少は発現されたたんぱく質のELISA分析(ELISA analysis)によって確認された。
図2に表せた通り、C3の減少はPLAG(PLAGは図でECで呼ばれて;単位はνg/mlである)の濃度に比例する。
【0082】
HepG2細胞株からのC3分泌/排出:肝細胞株、HepG2(American Type Culture Collection、 ATCC、Rockville、 MD)は、DMEM培養液で37℃、5%CO2湿った大気条件で培養されて維持される。培養で補体を生成するので知られたHepG2細胞は、PLAGで処理される時、mRNAのRT−PCRによって確認されたのと同じく、補体の活性が効果的に減少される。RT−PCRで、5x105個のHepG2cells/ml(5x105number of HepG2 cells/ml)は12ウェルプレート(12well plates)に分配されて、10%FCSで12時間の間C3が誘導される。その時PLAGは追加されてそして2時間の間もっと培養される。細胞が採取されて、そしてmRNAが遊離されて、そしてRT−PCRがC3の特異性プライマ─で遂行されて、GAPDHは内部統制(internal control)で使用される。RT−PCRはPLAGがC3発現を、S6Iの10及び100microgram/mlを使用して得た結果と匹敵するように、1microgram/mlで多少そして10microgram/mlで完全に阻害することを見せてくれる。
【0083】
PLAG(1〜100μg/ml)、続いてIL−4及びTNF−αで処理された培養されたHepG2細胞株は、1時間の間反応されて、37℃で8時間の間培養されてそして上澄み液(supernatant)が分離される。細胞の培養培地(cellular culture medium)でHepG2細胞からC3の量の定量は商業的に入手可能な単一クローン抗体(monoclonal antibody、 mAb、 R&DSystems)及び製造社のプロトコル(manufacture’s protocol)を使用してELISAによって遂行される:結果は
図3に現せた。C3は12時間の間培養されたHepG2細胞に加えて10%FCSを使用した体外培養(invitro culture)条件下で自発的に発現される。細胞たちは他の量の1乃至100μg/ml(Panel A、Panel B)のPLAG又は10及び100μg/mlのS6I(Panel C)で処理されて、IL−4及びTNF−αで1時間の間反応された後18時間の間37℃で培養される。細胞生存率(Cellular viability)はWST−1分析(Panel A)を使用して確認される。この分析は細胞内のミトコンドリアでジオキシゲナーゼ(deoxygenase)によってテトラゾリウム塩(tetrazolium salts)(WST−1)から蛍光物質、ホルマザンの形成によって測定される細胞生存率を見せてくれる。
図3AはPLAG投与量が細胞の増殖と死に影響を及ばないことを確認する。
図3BはC3の発現がPLAGの投与によって投与量依存的に減少されることを見せて、
図C3はS6Iの投与によって類似な結果が得られることを見せてくれる。
実施例3−マウス(mouse)生体内での好中球減少症、血小板減少症及び補体活性化に対するPLAGの生体内(in vivo)効果
【0084】
生体内脾臓のコロニー形成単位(Colony Forming Units in Spleen、CFUs)分析:血液生成(hematopoiesis)の回復(recovery)に対するPLAGの生体内効果測定のために、CFUs分析は酷く放射能照射されたマウスで遂行された。50mg/kg/di.p.又はp.o.の投与量のPLAGで処理されたマウスの脾臓の顕微鏡検査(microscopic examination)は全ての治療された動物たちで脾臓結節(splenic nodules)の数及び原始前駆細胞(primitive progenitor cells)及び巨核細胞(megakaryocytes)の数ではっきりした増加を表す。
【0085】
マウスでの生体内効能研究:抗癌化学療法(CIN)で誘導される好中球減少症及び血小板減少症の治療のためのPLAGの効果は動物モデルで評価される。抗癌剤(Anti−cancer agents)(ゲムシタビン50mg/kg、シクロホスファミド(Cyclosphosphamide)100mg/、又はタモキシフェン50mg/kg)は3週の間毎日投与される;PLAGは又50mg/kgで3週の間毎日投与される。3週後に、好中球はAuto Hematology Analyzer BC−5300で採取及び計算される。
図4に表せた通り、抗癌化学療法に従って減少される好中球数値はPLAGの治療によって予防される。タモキシフェンだけで処理されたマウスは活動及び生存率の早い向上を見せたPLAGを一緒に処理したグループと比較して、激しい体重減少、脱水及び逃避活動(activity to retreat)の喪失を見せる。PLAGとゲムシタビンで処理されたマウスグループは、好中球数が有意に増加した。例えPLAGの共同−投与を貰った動物からゲムシタビンが好中球数値を減少させるとしても、好中球数値は正常に回復し、正常水準に維持して、そして持続的なPLAGの投与はゲムシタビンだけを処理したグループに比較して改善された生存率の結果を惹起する。PLAG及びシクロホスファミドで処理されたマウスグループで好中球数値は又対照群(control group)と比較して有意に増加する。
【0086】
血小板数値に対するデータは
図5に描写されており、PLAGがゲムシタビン50mg/kg、シクロホスファミド100mg/、又はタモキシフェン50mg/kgに抵抗して血小板に対して類似な保護効果提供することを見せてくれる。
【0087】
このような薬品(agent)及び他の化学治療剤の好中球減少症及び血小板減少症は少なくとも特定補体媒介細胞毒性(specific complement−mediated toxicity)の一部のためであることができると信じられる。これは
図6で見られる。このような薬品の全ては補体3を有意に活性化させて、そしてこの活性は主にPLAGによって遮断される。
実施例4−マウスで血小板減少症からの生体内保護
【0088】
血小板の濃度に対するPLAGの効果を評価するため血小板数減少が予想される化合物、特にフェニルヒドラジン(phenylhydrazine)、タモキシフェン又は脂質多党類(lipopolysaccharide)でマウスを処理する。
【0089】
マウスは貧血及び血小板減少を誘導するためフェニルヒドラジン(PHZ)100mg/kg、i.p.で注射される。PLAG5mg/kgがマウスに経口投与されて、血液サンプルが3及び13日後に採取される。それに加えて、比較のため、フェニルヒドラジンで処理しなかった正常マウスが正常群(normal group)で準備されて、そしてPLAGの代わりにPHZ及びオリーブ・オイルで処理されたマウスが対照群で準備された。マウスから得られた血液サンプルは0.5mlEDTA(Minicollect tube、 Greinerbio−one、 Austria)処理されて、そして血小板の濃度はmL(k:1,000)当り血小板の数で自動血液サンプル分析噐(automated blood sample analyzer)BC−6800(Mindray、Shenzhen、China)を使用して測定される。結果は表1に表せた。
【表1】
【0090】
実験は血小板減少を誘導するため、100mg/kgの量で抗癌剤であるタモキシフェン(Tam)を注射して、又は1mg/kgの量で炎症誘導因子である脂質多党類(LPS)を使用して反復された。血小板濃度はPLAG処理15時間後に測定される。比較のためで、PLAGの代わりにオリーブ・オイル及びPBSが対照群で、タモキシフェン及び脂質多党類実験に従って各々使用される。結果は表2及び3に表せた。
【表2】
【表3】
【0091】
正常血小板濃度は400乃至1600k/μlであってこれは環境によって多様であることができる。表1−3は貧血がこのような化合物たちの投与によって人為的に誘発される時、血液内での血小板濃度が減少されて、そしてこのような患者にPLAGの投与で血小板濃度が回復されることを見せてくれる。
実施例5−マウスで他の白血球にかんする好中球の量(levels)に対するPLAGの効果
【0092】
好中球及びリンパ球:Balb/Cマウスの血液内で好中球及びリンパ球の比率(ratio)測定のためで、炎症を誘導するため1mg/kgの脂質多党類(LPS)をマウスいi.p。注射した。5mg/kgのPLAGはマウスに経口投与されて、そして血液サンプルが3及び13日後に採取される。それに加えて、比較のためで、PLAGを処理しなかった正常マウスは、PBS(phosphate buffered saline)及びオリーブ・オイルを貰う。マウスから得た血液サンプルはEDTA瓶(bottle)0.5ml(Minocollect tube、 Greinerbio−one、 Austria)処理されて、そして総白血球の百分率で好中球(NEU)及びリンパ球(LYM)の量(levels)が自動血液サンプル分析噐BC−6800(Mindray、Shenzhen、China)を使用して測定される。表4に表せた通り、好中球の相対的な量(relativelevel)はLPS反応で増加したのであって、LPS+PLAGに反応でもっと増加した。
【表4】
【0093】
単核球:Balb/Cマウスの代わりにC57BL/6マウスを使用することを除いて、マウスは実施例6と同じ方法で処理されて、全体白血球に対する単核球比率(Mono)を測定してその結果を表5に表せた。
【表5】
【0094】
タモキシフェン及びPLAGの処理後好中球、リンパ球及び好酸球の比率:100mg/kgの抗癌剤タモキシフェン(Tam)は好中球減少の誘導に使用され、続いて5mg/kgのPLAGで処理されてあって、そして好中球(NEU)、リンパ球(LYM)、及び好酸球(EOS)の比率が以前実験と同じく15時間後に測定された。結果は表6に表せた。
【表6】
【0095】
たとえ各々の白血球の比率が対象条件によって変わるとしても、本実験で、白血球での好中球比率の正常範囲は7−50%そしてリンパ球比率は42−92%である。表4及び5で見る通り、LPS及びPLAGの処理によってリンパ球の比率が減少する反面、好中球及び単核球の比率は有意に増加する。表6はPLAGがタモキシフェンの攻撃(challenge)に抵抗して一般的に好中球、リンパ球及び好酸球の正常比率を維持するのを表す。
実施例6−好中球の動員減少に対するPLAGの効果
【0096】
マウスにPLAGの存在又は不在下で炎症反応を誘発するため細菌糖脂質(LPS)を注射する:
【表7】
【0097】
PLAGは血液での好中球数値を向上させる反面、リンパ節への移動は阻害する。
実施例7−マウスモデルからのG−CSFとPLAGの併用の効果
【0098】
マウスは10日の期間の間シクロホスファミド(100mpk、i.p.)を受けてここにG−CSF(0.25mpk、i.p.)又はG−CSF(0.25mpk、i.p.)にPLAG(25mpk、p.o.)を加えて使用したり又は使用しない:
【表8】
【0099】
この実験でのG−CSFの投与量は有効量で、投与量と関係無く、G−CSFの効果に対する上限だけではなく、副作用による上位レベル(upperlevel)がある。本実験で、G−CSF単独に比較してPLAGは60%以上のWBC及び70%以上の好中球の増加を提供する。よってPLAGにG−CSFを加えばG−CSF単独で到達できることよりもっと大きい利益を提供して、これは驚くほど及び重要な新しい技術的効果である。G−CSFにPLAGを添加すれば白血球及び好中球水準(levels)が処理されてないマウスの水準まで達していて、シクロホスファミドで誘導される好中球減少症から実質的に完全に保護されることができる。
実施例8−臨床的研究:補体3に対するPLAGの活性
【0100】
大韓民国關東大學校明知病院臨床研究センター(Gwandong University MyungJi Hospital Clinical Study Center in Republic of Korea)で施行された臨床的研究は27名の健康した患者を対象でPLAGの免疫調節(immune−modulating)効果を研究した。志願者たちは合法的に臨床承認(legitimate clinical approval)下で30日間経口投与(日当500mgのPLAG)で体内試験を経た。補体3はC3分析キット(C3assaykit)を使用して計算(counted)された分析結果は
図7に表せ、健康した対象でのPLAGによる免疫活性(immunoactivity)の変化は表8に表せた(介入(intervention)4−週(4−wk)後の末梢血の免疫機能に対するPLAGの補充効果)。
図7及び表8に表せた通り、一ヶ月の間PLAGを摂取した大多数の人々(27名中26名の患者)は補体3が減少されることを見せてくれる反面に豆油(soybean oil)処理された対照群はC3の増加及び減少二つ全部を見せる。血液でのC3の濃度平均は<0.001のp値(p value)でPLAG投与後に約10mg/dlの減少を見せる。
【表9】
実施例9−試験研究(Pilot study):抗癌化学療法を受ける患者から血小板減少症及び好中球減少症に対するPLAGの活性
【0101】
PLAGは抗癌化学治療後16名の膵臓癌患者に投与される。本研究の対象者たちは“0”又は“1”のECOG機能状態(Eastern Cooperative Oncology Group performance status)で手術を受けられない膵臓癌患者、つまり患者は多くの苦痛が無い良好な身体条件(physical condition)、ほぼ正常の生活方式を楽しめることができて、よって、少なくとも2月間の抗癌治療に相応しい患者である。膵臓癌患者は膵臓回りの重要血管に腫瘍が転移された“局所進行性(locally advanced)”患者又は肝、肺、骨等への遠隔転移“遠隔転移(Distant metastasis)”患者がいる。ECOG機能状態“0”は無症状で、充分に活動的であり、全ての疾病前の活動たちを制限無く、苦痛無く及び問題なく正常的な生活方式を続けることができる患者を言うし、“1”は症状を見せるけど多い(mile)苦痛があってそして正常生活のためでは多少の問題ある全的に歩行可能な患者である。抗癌剤(ゲムシタビン及びエルロチニプ(Erlotinib)結合(combo)治療)療法は次の通りである:1,000mgのゲムシタビンは週に一度3週間(1日、8日、15日)注射される、そして次の一週は注射されない(22日)。従って抗癌治療の1回(cycle)は1月を必要とする。100mgのエルロチニプ(Tarceva)は1日1回経口で投与される。1,000mgのPLAGは又抗癌治療3日前から初めて最後の抗癌化学療法治療まで1日1回経口で投与される。PLAG処理群及び対照群二つ全部2回の抗癌治療が完了される。抗癌治療の量及び日程で対照群及びPLAG処理群間に違いは無い。
【0102】
血小板に対する効果:PLAG処理群で、血小板数が50,000/μl未満に減少して抗癌治療の延期が必要したり又は投与量の調節が必要な患者は無かった。PLAG処理群で、又臨床的に出血の危険が高いことを意味する、血小板数が25,000/μl未満に落ちた患者は無かった。PLAG処理群での16名の患者中で、血小板数値が>50%減少した患者が7名(43.8%)、>60%減少した患者が4名(25%)、及び>70%減少は無かった。
【0103】
対照群で、抗癌治療を受けた患者中5名(15.6%)が出血の危険が高い<50,000の血小板数を持っていて、抗癌治療は延期されたり又は投与量が調節されるべきであるのを意味して、そして患者1名(3.1%)は血小板が<25,000/μlに減少されて、重大な(critical)内出血の深刻な危険を表せた。血小板が50%以上減少した患者が24名(75%)、血小板が60%以上減少した患者が14名(43.8%)、血小板が70%以上減少した患者が6名(18.8%)、及び血小板が75%以上減少した患者が4名(12.5%)あった(
図8参照)。
【0104】
好中球に対する効果:PLAG処理群で、好中球(絶対好中球数(Absolute Neutrophil Count): ANC)が1,500/μl未満に減少した患者が6名(37.5%);好中球が1,000/μl未満に減少した患者が3名(18.8%);500/μl未満に減少した患者は無かったし;好中球数が50%未満に減少した患者は6名(37.5%);好中球数が60%未満に減少した患者は3名(18.8%)、及び好中球数75%未満の減少は無かった。
【0105】
対照群で、1,500/μl未満に減少した患者が26名(81.3%);好中球が1,000/μl未満に減少した患者は13名(40.6%);500/μl未満に減少したので患者のため抗癌治療が中断された患者は2名(6.3%);好中球数が50%以上減少した患者は29名(90.6%);好中球数が60%以上減少した患者は21名(65.6%)、及び好中球数75%以上減少した患者は12名(37.5%)あった(
図9参照)。対照群で、患者26名(81.3%)は好中球数1,500未満に抗癌治療の間感染に高い危険を持っていることと発見されたが、PLAG処理群では、ただ患者6名(37.5%)だけが好中球数1,500未満に感染に高い危険を持っていることと発見されて、よってPLAGの有効性を確認した。又、抗癌治療が対照群で患者12名(37.5%)で好中球の75%減少を起こす反面に、PLAG処理群で好中球の75%減少を持つ患者は無かった。
【0106】
この予備試験(pilot trial)は処理群及び対照群(treatment and control groups)間で統計的に意味ある<0.05のp−値を持つ。結果は好中球及び血小板の量(levels)が二つのグループで抗癌化学療法によって減少されることを見せてくれるが、PLAG群で顕著に少かった。PLAG群での患者は血小板減少症及び好中球減少症に対するより低い危険状態にいるだけではなく、その結果かれらの抗癌化学療法をよりうまく完了することができるが、これは癌から生存する可能性がよりもっと多いはすだと予想されることを意味する。よってこの結果はPLAGが抗癌化学療法を受ける癌患者で血小板減少症及び白血球減少症(thrombocytopenia and leukopenia in cancer patients receiving chemotherapy)の治療及び管理にとても効果的であることを見せてくれる。
実施例10−単位投薬製剤(Unit dosage formulation)
【0107】
ここに説明された方法に使用するための例示的な(exemplary)軟質ゼラチンカプセルは、(i)PLAG及び(ii)α−トコフェロールを含有する組成物が次のような組成を持つように製造される:
【表10】
【表11】