(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-11902(P2018-11902A)
(43)【公開日】2018年1月25日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
A63F 5/04 20060101AFI20171222BHJP
【FI】
A63F5/04 512C
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-144952(P2016-144952)
(22)【出願日】2016年7月22日
(11)【特許番号】特許第6049234号(P6049234)
(45)【特許公報発行日】2016年12月21日
(71)【出願人】
【識別番号】505092131
【氏名又は名称】エピクロス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108006
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 昌弘
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 圭一
【テーマコード(参考)】
2C082
【Fターム(参考)】
2C082DA02
2C082DA14
2C082DA90
(57)【要約】
【課題】遊技機の設置スペースファクタを落とすことなく、隣席からのタバコの煙等の流入を防止できる遊技機を提供する。
【解決手段】スロット機1の筐体2は、板金により形成された左右の側板2Aを有し、各側板2Aの内側面には板金により形成された長尺状の筐体補強用枠体3が溶接により取り付けられている。筐体補強用枠体3内には、枠体側送風路20、21、22が形成され、これら枠体側送風路20、21、22から筐体2の前方に送り出される空気により、前面パネル4の左右両サイドにエアーカーテンが生成される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
遊技者が対面する前記筐体の前方に取り付けられた前面パネルと、
前記筐体における左右の側板の少なくとも一方の内側面に取り付けられ、縦方向に延設された筐体補強用枠体と、
少なくとも1つの送風機とを有し、
前記筐体補強用枠体には、前記送風機が取り付けられた空気流入口と前記筐体の前方側に向かって開口した空気流出口とを連通する筐体側送風路が少なくとも1つ形成され、
前記筐体側送風路の前記空気流出口から前記筐体の前方に送り出される空気により、前記前面パネルの横にエアーカーテンが生成される、
遊技機。
【請求項2】
前記筐体補強用枠体が板金により形成され、
前記筐体の前記側板と前記筐体補強用枠体の前記板金とにより囲われた空間を利用して前記筐体側送風路が形成されている、
請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記筐体側送風路は、前記筐体の後方側に向かって開口した1つの前記空気流入口と前記筐体の前方側に向かって開口した複数の前記空気流出口とを連通する、
請求項2に記載の遊技機。
【請求項4】
少なくとも1つの前記筐体側送風路が、前記空気流入口からの距離が等しい2つの前記空気流出口を備える、
請求項3に記載の遊技機。
【請求項5】
少なくとも1つの前記筐体側送風路が、前記空気流入口からの距離が等しい2つの前記空気流出口と、当該2つの空気流出口の中間に設けられた1つの前記空気流出口とを備える、
請求項3に記載の遊技機。
【請求項6】
少なくとも1つの前記筐体側送風路にプラズマ発生器が取り付けられている、
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の遊技機。
【請求項7】
前記前面パネルの左右両側縁には、左右一対の仕切り用パネルが対向するように突設され、
前記各仕切り用パネルには、それぞれ前記筐体側送風路の前記空気流出口と連通する複数のパネル側送風路が形成され、
前記複数のパネル側送風路の空気流出口は、前記各仕切り用パネルの先端縁に沿って所定間隔を置いて形成され、
前記複数のパネル側送風路の空気流出口から前記筐体の前方に送り出される空気により、前記前面パネルの左右両側にエアーカーテンが生成される、
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の遊技機。
【請求項8】
前記各仕切り用パネルは、透光性を有する材料で形成され、内部にLED表示部材が組み付けられている、
請求項7に記載の遊技機。
【請求項9】
前記各パネル側送風路の空気流出口は、縦長のスリット状に形成されている、
請求項7または8に記載の遊技機。
【請求項10】
前記各パネル側送風路は上方側に湾曲形成され、
前記各パネル側送風路の空気流出口から前記筐体の前方に送り出される空気が斜め上方に導かれる、
請求項7乃至9のいずれか一項に記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコホール等の遊技場に設置されるパチンコ機やスロット機等の遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、遊技場においては、多数の遊技機が直線的に一列に配列されるとともに、このような遊技機の列が平行に複数並んで配置される。遊技機の列の間には、細い通路が確保されている。したがって、横に並んで座った多数の遊技者が、背中合わせで遊技機に向かい遊技を行なうようになっている。
【0003】
遊技場には、遊技者の喫煙によるタバコの煙等が遊技場内に滞留しないように、換気装置等の設備が備えられている。換気装置等は天井や側壁に設置されているために、その設置場所近辺の換気は良いが、遊技者の周囲の換気は不十分なものとなっており、隣席の遊技者が喫煙した場合にタバコの煙等の流入が避けられなかった。
隣席の遊技者が喫煙すると、喫煙者が直接吐出すタバコの煙や灰皿に置かれたタバコの煙が隣席の非喫煙者の方に流入し、非喫煙者にとっては極めて不愉快なものとなっていた。したがって、非喫煙者は遊技に集中することができず、遊技場へ通うことを避けるようになっていた。
【0004】
また、隣り合う遊技機が接近して設置されているので、飲酒した隣席の遊技者の口臭等も不愉快なものとなっていた。
【0005】
そこで、非喫煙者が隣席の遊技者の喫煙によるタバコの煙等で不愉快にならないように、隣り合う遊技機の間に換気装置等を設置し、隣席の遊技者のタバコの煙等の流入を防ぐ遊技場が見られるようになった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、遊技機の間に換気装置等を設置する場合、一列に配置される各遊技機の間に換気装置等を置くためのスペースを確保しておく必要がある。
上記スペースを各遊技機の間に設けた場合、一列に配置可能な遊技機の数が少なくなり、遊技機の設置スペースファクタが悪いものとなっていた。
【0007】
本発明は上述した従来の課題に鑑みてなされたものであり、遊技機の設置スペースファクタを落とすことなく、隣席からのタバコの煙等の流入を防止できる遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した従来の課題を解決し、上述した目的を達成するため、本発明の遊技機は、筐体と、遊技者が対面する前記筐体の前方に取り付けられた前面パネルと、前記筐体における左右の側板の少なくとも一方の内側面に取り付けられ、縦方向に延設された筐体補強用枠体と、少なくとも1つの送風機とを有する。前記筐体補強用枠体には、前記送風機が取り付けられた空気流入口と前記筐体の前方側に向かって開口した空気流出口とを連通する筐体側送風路が少なくとも1つ形成される。前記筐体側送風路の前記空気流出口から前記筐体の前方に送り出される空気により、前記前面パネルの横にエアーカーテンが生成される。
【0009】
この構成によれば、前記筐体側送風路から前記筐体の前方に送り出される空気によって前記前面パネルの横にエアーカーテンが形成されるため、隣席からのタバコの煙等の流入が防止される。また、前記筐体の前記側板に取り付けられた前記筐体補強用枠体に前記筐体側送風路が形成されることから、前記筐体の横方向に前記筐体側送風路の専用のスペースを設ける必要がない。そのため、遊技機の横方向における設置スペースファクタが低下しない。
【0010】
好適には、前記筐体補強用枠体が板金により形成され、前記筐体の前記側板と前記筐体補強用枠体の前記板金とにより囲われた空間を利用して前記筐体側送風路が形成されている。
この構成によれば、前記筐体の前記側板と前記筐体補強用枠体の前記板金とにより囲われた空間に仕切りを設けることにより、簡易な構成で前記筐体側送風路が形成されるので、前記筐体側送風路を形成するための部材が少なくて済み、製造コストが抑制される。
【0011】
好適には、前記筐体側送風路は、前記筐体の後方側に向かって開口した1つの前記空気流入口と前記筐体の前方側に向かって開口した複数の前記空気流出口とを連通する。
この構成によれば、前記筐体の後方側から前方側に向かって前記送風機からの空気が一方向に流れるため、空気の抵抗が小さくなって風圧の低下が抑えられる。また、1つの前記送風機によって複数の前記空気流出口から空気が流出されるため、簡易な構成でエアーカーテンの範囲が広くなる。
【0012】
好適には、少なくとも1つの前記筐体側送風路が、前記空気流入口からの距離が等しい2つの前記空気流出口を備える。
この構成によれば、前記筐体側送風路の前記空気流入口から送り込まれる空気が、2つの前記空気流出口へ均等に配分され易くなる。したがって、前記筐体側送風路の2つの前記空気流出口から送り出される空気の流量のばらつきが小さくなる。
【0013】
好適には、少なくとも1つの前記筐体側送風路が、前記空気流入口からの距離が等しい2つの前記空気流出口と、当該2つの空気流出口の中間に設けられた1つの前記空気流出口とを備える。
この構成によれば、前記筐体側送風路の前記空気流入口から送り込まれる空気が、3つの前記空気流出口へ均等に配分され易くなる。したがって、前記筐体側送風路の3つの前記空気流出口から送り出される空気の流量のばらつきが小さくなる。
【0014】
好適には、少なくとも1つの前記各筐体側送風路にプラズマ発生器が取り付けられている。
この構成によれば、タバコの煙等の臭い成分がイオン粒子により分解され除去されるため、タバコの煙等の臭いが脱臭される。
【0015】
好適には、前記前面パネルの左右両側縁には、左右一対の仕切り用パネルが対向するように突設され、前記各仕切り用パネルには、それぞれ前記各筐体側送風路の前記空気流出口と連通する複数のパネル側送風路が形成され、前記複数のパネル側送風路の空気流出口は、前記各仕切り用パネルの先端縁に沿って所定間隔を置いて形成され、前記複数のパネル側送風路の空気流出口から前記筐体の前方に送り出される空気により、前記前面パネルの左右両側にエアーカーテンが生成される。
この構成によれば、各仕切り用パネルの先端縁に形成された前記空気流出口から送り出される空気により、前記前面パネルの左右両側にエアーカーテンが生成されるため、タバコの煙等の流入が防止される。また、各仕切り用パネルによってもタバコの煙等の流入が防止されるため、タバコの煙等の流入防止効果が向上する。
【0016】
好適には、前記各仕切り用パネルは、透光性を有する材料で形成され、内部にLED表示部材が組み付けられている。
この構成によれば、遊技機より離れた位置からも遊技機本体の動作を確認することが可能になり、遊技機本体の動作の視認性が向上する。
【0017】
好適には、前記各パネル側送風路の空気流出口は、縦長のスリット状に形成されている。
この構成によれば、各パネル側送風路の空気流出口から空気が縦方向に拡散して送り出されるので、縦方向において密なエアーカーテンが生成される。なお、各空気流出口の長さは、遊技者が誤って遊技用コインを投入することないように、遊技用コインの直径より短く形成されることが望ましい。
【0018】
好適には、前記各パネル側送風路は上方側に湾曲形成され、前記各パネル側送風路の空気流出口から前記筐体の前方に送り出される空気が斜め上方に導かれる。
この構成によれば、タバコの煙等が上方に吹き飛ばされるため、隣席からのタバコの煙等が遊技者の身体に直接吹きかかり難くなる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、遊技機の設置スペースファクタを落とすことなく、隣席からのタバコの煙等の流入を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の実施形態に係るスロット機の外観斜視図である。
【
図2】スロット機の筐体内及び仕切り用パネル内を示す右側面図である。
【
図3】スロット機の右側上部における筐体内及び仕切り用パネル内を示す拡大斜視図である。
【
図4A】筐体補強用枠体の要部拡大斜視図であり、第1筐体側送風路の空気流入口の部分を示す図である。
【
図4B】筐体補強用枠体の要部拡大斜視図であり、第1筐体側送風路の空気流出口の部分を示す図である。
【
図5】上側前面パネル補強用枠体の空気流出口の部分を示す拡大斜視図である。
【
図6】上側前面パネル補強用枠体の空気流入口の部分を示す拡大斜視図である。
【
図7】上側前面パネル補強用枠体を正面側から見た一部切欠き拡大斜視図である。
【
図8】スロット機の右側側部における筐体内及び仕切り用パネル内を示す拡大斜視図である。
【
図9】右側の仕切り用パネルの一部切欠き拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の遊技機の一実施形態に係るスロット機について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明はスロット機に限定されず、パチンコ機等の各種の遊技機にも適用可能である。
図1は、本発明の実施形態に係るスロット機の外観斜視図である。
図2は、スロット機の筐体内及び仕切り用パネル内を示す右側面図であり、筐体側送風路及びパネル側送風路を模式的に示す図である。
図3は、スロット機の右側上部における筐体内及び仕切り用パネル内を示す拡大斜視図である。
図4Aは、筐体補強用枠体の要部拡大斜視図であり、第1筐体側送風路の空気流入口の部分を示す図である。
図4Bは、筐体補強用枠体の要部拡大斜視図であり、第1筐体側送風路の空気流出口の部分を示す図である。
図5は、上側前面パネル補強用枠体の空気流出口の部分を示す斜視図である。
図6は、上側前面パネル補強用枠体の空気流入口の部分を示す斜視図である。
図7は、上側前面パネル補強用枠体の空気流出口の部分を示す斜視図である。
図8は、スロット機の右側側部における筐体内及び仕切り用パネル内を示す拡大斜視図であり、筐体側送風路、枠体側送風用筒部、及びパネル側送風路の関係を示す図である。
図9は、右側の仕切り用パネルの一部切欠き拡大斜視図である。
【0022】
(スロット機の全体構成)
図1〜
図3に示すように、スロット機1は、板金により形成された直方体形状の筐体2を有している。
筐体2における左右の側板2Aの内側面には、筐体2の縦方向に延設された長尺状の筐体補強用枠体3が溶接により取り付けられている。筐体補強用枠体3は、板金により形成される。筐体補強用枠体3を筐体2の側板2Aの内側面に取り付けることにより、筐体2の側板2Aが薄板状の板金によって形成されていても、筐体2の強度を十分に確保することができる。
【0023】
本発明は、筐体が例えば板状の強化プラスチックによって形成されたものであっても良い。また、筐体補強用枠体はダイキャストにより成形されたものであっても良い。
【0024】
遊戯者が対面する筐体2の前面側には、開口部が形成されている。筐体2には、開口部を開閉する前面パネル4が取り付けられている。前面パネル4は、縦方向の中央部分を境に、上側前面パネル4Aと下側前面パネル4Bとに分離形成されている。
上側前面パネル4Aの周囲には、上側前面パネル補強用枠体5が取り付けられている。上側前面パネル補強用枠体5の上縁部分は、筐体2の開口部の上縁部分にヒンジ部(図示は省略する)を介して取り付けられている。
上側前面パネル4Aがヒンジ部を支点として回動することにより、筐体2の開口部が開閉される。
また、下側前面パネル4Bの周囲には、下側前面パネル補強用枠体6が取り付けられている。下側前面パネル4Bと下側前面パネル補強用枠体6との間には、下側前面パネル4Bを上向きに所定角度傾斜させた状態で支持するための左右一対の支持用パネル7が対向するように取り付けられている。支持用パネル7は、透光性を有するプラスチックによって形成されている。
下側前面パネル補強用枠体6は、筐体2内に設けられているスライド機構(図示は省略する)に取り付けられている。下側前面パネル4Bは、このスライド機構により、筐体2の前後方向に往復移動が可能となっている。下側前面パネル4Bを前方に移動させることにより、筐体2の開口部が開き、下側前面パネル4Bを後方に移動させることにより、筐体2の開口部が閉じる。
【0025】
筐体2の内部には、絵柄を回転させるドラム等を備えたスロット機本体1Aが収納されている。ドラムの絵柄は、上側前面パネル4Aを介して視認できるようになっている。また、上側前面パネル4A及び下側前面パネル4Bには液晶表示パネル(図示は省略する)が組み込まれており、液晶表示パネルに動画等の画像が表示されるようになっている。なお、上側前面パネル4Aには、スロット機本体1Aを操作するスイッチ部等を備えたタッチパネル(図示は省略する)が組み込まれている。
【0026】
上側前面パネル4Aの左右両側縁には、左右一対の仕切り用パネル8が対向するように前方へ突設されている。仕切り用パネル8は、透光性を有するプラスチックによって形成されている。仕切り用パネル8の上端縁は、上部パネル9により連結されており、上側前面パネル4Aは左右一対の仕切り用パネル8と上部パネル9とによって囲まれた状態になっている。
これにより、上側前面パネル4Aの表面には、周囲の光が入り込んで反射することが生じ難くなるため、上側前面パネル4Aに表示されるドラムの絵柄や画像等の視認性が良いものとなっている。
【0027】
仕切り用パネル8の先端縁には、後述する第1パネル側空気流出口40A、第2パネル側空気流出口41A、第3パネル側空気流出口42A及び第4パネル側空気流出口43Aが先端縁に沿って所定間隔を置いて形成されている。また、支持用パネル7の先端縁には、後述する第5パネル側空気流出口44A、第6パネル側空気流出口45A及び第7パネル側空気流出口46Aが先端縁に沿って所定間隔を置いて形成されている。
【0028】
本実施形態のスロット機1は、仕切り用パネル8の複数のパネル側空気流出口(40A、41A、42A、43A)及び支持パネル7の複数のパネル側空気流出口(44A、45A、46A)から前方へ空気が送り出される構造となっている。これにより、前面パネル4の側部には、前面パネル4に対して垂直なエアーカーテンが生成される。
左右のエアーカーテンの生成構造は略同一につき、以下では右側のエアーカーテンを構成する右側の筐体補強用枠体3、右側の仕切り用パネル8及び右側の支持用パネル7について説明し、左側のエアーカーテンの生成構造については説明を省略する。
【0029】
(筐体側送風路)
筐体補強用枠体3は、筐体2の右側板2Aの内側面において、筐体2の天板2Bから底板2Cに亘り延設されており、所定角度後方側に傾斜した状態で取り付けられている。
図4A及び
図4Bに示すように、筐体補強用枠体3において前後方向に対向する前方縁及び後方縁には、右側板2Aと筐体補強用枠体3とにより仕切られた内部空間を形成するための前方側片3A及び後方側片3Bが対向するように立ち上がっている。前方側片3A及び後方側片3Bは、筐体補強用枠体3の一部を折り曲げて形成される。また、前方側片3Aの端縁には、筐体補強用枠体3を筐体2の右側板2Aの内側面に貼り付け固定するための取り付け片3Cが設けられている。取り付け片3Cは、筐体補強用枠体3の一部を折り曲げることにより形成される。
筐体補強用枠体3は、後方側片3B及び取り付け片3Cの先端を筐体の右側板2Aの内側面に溶接することにより、右側板2Aに固定される。
【0030】
筐体補強用枠体3内には、第1筐体側送風路20、第2筐体側送風路21及び第3筐体側送風路22が筐体補強用枠体3の縦方向に所定間隔を置いて形成される。
【0031】
第1筐体側送風路20は、板金からなる略L字状の一対の仕切り片20aを所定距離隔てて対向させることにより形成される。各仕切り片20aの端部は、前方側片3Aと後方側片3Bに溶接される。第1筐体側送風路20は、第1筐体側空気流入口20A側に比べて第1筐体側空気流出口20B側が幅広となっている。
【0032】
第1筐体側送風路20は、後方側片3Bに形成された1つの第1筐体側空気流入口20Aと、前方側片3Aに形成された2つの第1筐体側空気流出口20Bとを連通する。第1筐体側空気流入口20Aは筐体2の後方側に向かって開口し、第1筐体側空気流出口20Bは筐体2の前方側に向かって開口する。2つの第1筐体側空気流出口20Bは、前方側片3Aにおいて、第1筐体側空気流入口20Aを中心として対称な距離を隔てた2箇所に形成されている。すなわち、2つの第1筐体側空気流出口20Bは、第1筐体側空気流入口20Aからの距離が略等しい。なお、2つの第1筐体側空気流出口20Bは、それぞれ縦長のスリット状に形成されている。
【0033】
第2筐体側送風路21は、第1筐体側送風路20と同様に、板金からなる略L字状の一対の仕切り片21aを所定距離隔てて対向させることにより形成される。各仕切り片21aの端部は前方側片3Aと後方側片3Bに溶接される。第2筐体側送風路21は、第2筐体側空気流入口21Aに比べて第2筐体側空気流出口21B側が幅広となっている。
第2筐体側送風路21は、後方側片3Bに形成された1つの第2筐体側空気流入口21Aと、前方側片3Aに形成された3つの第2筐体側空気流出口21Bとを連通する。第2筐体側空気流入口21Aは筐体2の後方側に向かって開口し、第2筐体側空気流出口21Bは筐体2の前方側に向かって開口する。1つの第2筐体側空気流出口21Bは、前方側片3Aにおいて、第2筐体側空気流入口21Aと対向する箇所に形成され、他の2つの第2筐体側空気流出口21Bは、第2筐体側空気流入口21Aを中心として対称な距離を隔てた2箇所に形成されている。すなわち、3つの第2筐体側空気流出口21BBのうち2つの第2筐体側空気流出口21Bは、第2筐体側空気流入口21Aからの距離が互いに等しく、この2つの第2筐体側空気流出口21Bの中間に、残りの1つの第2筐体側空気流出口21Bが設けられている。なお、3つの第2筐体側空気流出口21Bは、それぞれ縦長のスリット状に形成されている。
【0034】
第3筐体側送風路22は、第1筐体側送風路20と同様に、板金からなる略L字状の一対の仕切り片22aを所定距離隔てて対向させることにより形成される。各仕切り片22aの端部は前方側片3Aと後方側片3Bに溶接される。第3筐体側送風路22は、第3筐体側空気流入口22Aに比べて第3筐体側空気流出口22B側が幅広となっている。
第3筐体側送風路22は、後方側片3Bに形成された1つの第3筐体側空気流入口22Aと、前方側片3Aに形成された2つの第3筐体側空気流出口22Bとを連通する。第3筐体側空気流入口22Aは筐体2の後方側に向かって開口し、第3筐体側空気流出口22Bは筐体2の前方側に向かって開口する。2つの第3筐体側空気流出口22Bは、前方側片3Aにおいて、第3筐体側空気流入口22Aを中心として対称な距離を隔てた2箇所に形成されている。すなわち、2つの第3筐体側空気流出口22Bは、第3筐体側空気流入口22Aからの距離が略等しい。なお、2つの第3筐体側空気流出口22Bは、それぞれ縦長のスリット状に形成されている。
【0035】
第1筐体側空気流入口20A、第2筐体側空気流入口21A及び第3筐体側空気流入口22Aには、それぞれ送風機50が取り付けられている。各送風機50によって送り出される空気は、各筐体側空気流入口(20A、21A、22A)から各筐体側空気送風路(20、21、22)を通り、各筐体側空気流出口(20B、21B、22B)から筐体2の前方側へ送り出される。
【0036】
筐体補強用枠体3において、第1筐体側送風路20の第1筐体側空気流入口20Aの近傍には開口部3Dが形成され、この開口部3Dにプラズマ発生器51が取り付けられている。プラズマ発生器51は、タバコの煙等の臭い成分をイオン粒子によって分解することにより除去するものであり、タバコの臭い等を脱臭できる。
イオン粒子はタバコの煙等に付着して下の方に落ちていく性質があるため、プラズマ発生器51は筐体2内の上部側に取り付けておくことが好ましい。なお、本実施形態においては、第1筐体側送風路20にプラズマ発生器51が取り付けられているが、プラズマ発生器51の取り付け位置はこれに限定されず、第2筐体側送風路21の第2筐体側空気流入口21Aの近傍や、第3筐体側送風路22の第2筐体側空気流入口22Aの近傍などに取り付けられても良い。
【0037】
(枠体側送風用筒部)
図5〜
図7に示すように、上側前面パネル補強用枠体5における左右の側枠部5Aの背面側には、第1枠体側送風用筒部30、第2枠体側送風用筒部31、第3枠体側送風用筒部32及び第4枠体側送風用筒部33がそれぞれ縦方向に所定間隔を置いて突設されている。
上側前面パネル3Aの回動操作によって筐体2の開口部が閉じられた時、各枠体側送風用筒部(30、31、32、33)の先端は、筐体補強用枠体3の前方片3Aに突き当て支持される。
【0038】
この時、第1枠体側送風用筒部30の先端に開設されている第1枠体側空気流入口30Aと、第2枠体側送風用筒部31の先端に開設されている第2枠体側空気流入口31Aとが、2つの第1筐体側空気流出口20Bに接合される状態になる。また、第3枠体側送風用筒部32の先端に開設されている第3枠体側空気流入口32Aと、第4枠体側送風用筒部33の先端に開設されている第4枠体側空気流入口33Aとが、2つの第2筐体側空気流出口21Bに接合される状態になる。
【0039】
上側前面パネル補強用枠体5における左右の側枠部5Aの正面側には、第1枠体側送風用筒部30の第1枠体側空気流出口30B、第2枠体側送風用筒部31の第2枠体側空気流出口31B、第3枠体側送風用筒部32の第3枠体側空気流出口32B及第4枠体側送風用筒部33の第4枠体側空気流出口33Bが開設されている。
【0040】
下側前面パネル補強用枠体6における左右の側枠部6Aの背面側には、上側前面パネル補強用枠体5と同じように、第5枠体側送風用筒部34、第6枠体側送風用筒部35及び第7枠体側送風用筒部36がそれぞれ縦方向に所定間隔を置いて突設されている。
下側前面パネル4Bの移動操作によって筐体2の開口部が閉じられた時、各枠体側送風用筒部(34、35、36)の先端は、筐体側補強用枠体3の前方片3Aに突き当て支持される。
【0041】
この時、第5枠体側送風用筒部34の先端に開設されている第5枠体側空気流入口34Aが、第2筐体側空気流出口21Bに接合される状態になる。第6枠体側送風用筒部35の先端に開設されている第6枠体側空気流入口35Aと、第7枠体側送風用筒部36の先端に開設されている第7枠体側空気流入口36Aとが、2つの第3筐体側空気流出口22Bに接合される状態になる。
【0042】
下側前面パネル補強用枠体6における左右の側枠部6Aの正面側には、第5枠体側送風用筒部34の第5枠体側空気流出口34B、第6枠体側送風用筒部35の第6枠体側空気流出口35B及び第7枠体側送風用筒部36の第7枠体側空気流出口36Bが開設されている。
【0043】
(パネル側送風路)
<仕切り用パネル>
一対の仕切り用パネル8の先端縁は、筐体2の中央から上方へ向かうにつれて前方へせり出すように湾曲形成されており、上部パネル9がひさしのように前方へ突き出ている。
仕切り用パネル8は、一対のパネル部を重ね合わせて形成されており、内側に空間部を有する。仕切り用パネル8の空間部は、第1パネル側送風路40、第2パネル側送風路41、第3パネル側送風路42及び第4パネル側送風路43に区画形成されている。
図8及び
図9に示すように、仕切り用パネル8の各パネル側送風路(40、41、42、43)は、上方側に湾曲形成される。これにより、各パネル側送風路(40、41、42、43)の各パネル側空気流出口(40A、41A、42A、43A)から筐体2の前方に送り出される空気は、斜め上方に導かれる。
【0044】
送風機50によって各筐体側送風路(20、21)内に送り込まれた空気は、各枠体側送風用筒部(30、31、32、33)及び各パネル側送風路(40、41、42、43)を通り、各パネル側空気流出口(40A、41A、42A、43A)から筐体2の前方に送り出される。この送り出された空気により、上側前面パネル3Aの左右両側にエアーカーテンが生成される。
【0045】
左右の仕切り用パネル8の内部には、スロット機本体1Aの入賞等の動作を表示するLED表示シート52が組み込まれている。
【0046】
<支持用パネル>
支持用パネル7は、仕切り用パネル8と同じように、一対のパネル部を重ね合わせて形成されており、内側に空間部を有する。支持用パネル7の空間部は、第5パネル側送風路44、第6パネル側送風路45及び第7パネル側送風路46に区画形成されている。
支持用パネル7の各パネル側送風路(44、45、46)は、仕切り用パネル8の各パネル側送風路(40、41、42、43)と同じように、上方側に湾曲形成される。これにより、各パネル側送風路(44、45、46)の各パネル側空気流出口(44A、45A、46A)から筐体2の前方に送り出される空気は、斜め上方に導かれる。
【0047】
送風機50によって各筐体側送風路(21、22)内に送り込まれた空気は、各枠体側送風用筒部(34、35、36)及び各パネル側送風路(44、45、46)を通り、各パネル側空気流出口(44A、45A、46A)から筐体2の前方に送り出される。この送り出された空気により、下側前面パネル3Bの左右両側にエアーカーテンが生成される。
【0048】
左右の支持用パネル7の内部には、スロット機本体1Aの入賞等の動作を表示するLED表示シート53が組み込まれている。
【0049】
(エアーカーテンの生成動作)
筐体2内に組み込まれた送風機50によって、筐体補強用枠体の各筐体側送風路(20、21、22)に空気が送り込まれる。この送り込まれた空気は、各筐体側送風路(20、21、22)を通り、各枠体側送風用筒部(30、31、32、33、34、35、36)を通り、さらに各パネル側送風路(40、41、42、43、44、45、46)を通って、各パネル側空気流出口(40A、41A、42A、43A、44A、45A、46A)から筐体2の前方に送り出される。この前方に送り出された空気により、前面パネル3の左右両側にエアーカーテンが生成される。
【0050】
各パネル側空気流出口(40A、41A、42A、43A、44A、45A、46A)は、縦長のスリット状に形成されている。これにより、空気は各空気流出口(40A、41A、42A、43A、44A、45A、46A)から縦方向に拡散して送り出されるため、縦方向における風量のむらが小さくなり、均一な風量のエアーカーテンが生成される。なお、各パネル側空気流出口(40A、41A、42A、43A、44A、45A、46A)の開口長さは、遊技者が誤って遊技用コインを投入することないように、遊技用コインの直径より短く形成されている。
【0051】
(まとめ)
本実施形態に係るスロット機1によれば、仕切り用パネル8及び支持用パネル7の先端縁に形成されている各パネル側空気流出口(40A、41A、42A、43A、44A、45A、46A)から筐体2の前方側へ空気が送り出されることにより、前面パネル4の側縁に沿ってエアーカーテンが生成される。そのため、隣席からのタバコの煙等の流入を効果的に防止でき、不快感を軽減することができる。また、各仕切り用パネル8もタバコの煙等の流入を遮断する機能を備えているため、タバコの煙等の流入をより効果的に抑えることができる。
【0052】
また、本実施形態に係るスロット機1によれば、筐体2の側板2Aに取り付けられた筐体補強用枠体3に筐体側送風路(20、21、22)が形成されることから、筐体2の横方向に筐体側送風路3の専用のスペースを設ける必要がない。すなわち、筐体側送風路を持たない通常の筐体補強用枠体で側板が補強された従来のスロット機と比較して、横幅を広げる必要がない。そのため、スロット機1の横方向における設置スペースファクタを低下させずにエアーカーテンを生成できる。
【0053】
また、本実施形態に係るスロット機1によれば、筐体補強用枠体3が板金により形成されており、筐体2の側板2Aと筐体補強用枠体3の板金とにより囲われた空間を利用して筐体側送風路(20、21、22)が形成されている。これにより、筐体2の側板2Aと筐体補強用枠体3の板金とにより囲われた空間に仕切り(20a、21a、22a)を設けるだけの簡易な構成で筐体側送風路3を形成できるため、筐体側送風路3を形成するための部材が少なくて済み、製造コストを安価にすることができる。
【0054】
また、本実施形態に係るスロット機1によれば、筐体2の後方側に向かって開口した1つの空気流入口(20A、21A、22A)と、筐体2の前方側に向かって開口した複数の空気流出口(20B、21B、22B)とを、1つの筐体側送風路(20、21、22)が連通する。これにより、送風機からの空気が筐体2の後方側から前方側に向かって概ね一方向に流れるため、空気の抵抗が小さくなり、風圧の低下を抑えることができる。しかも、1つの送風機50によって複数の空気流出口(20B、21B、22B)から空気を流出させることができるため、筐体側送風路(20、21、22)の本数を少なくした簡易な構成でエアーカーテンの範囲を広げることができる。
【0055】
また、本実施形態に係るスロット機1によれば、筐体側送風路(20、22)において1つの筐体側空気流入口(20A、22A)と2つの筐体側空気流出口(20B、22B)との距離が等しい。これにより、筐体側送風路(20,22)の筐体側空気流入口(20A、22A)から送り込まれる空気が、2つの筐体側空気流出口(20B、22B)へ均等に配分され易くなる。したがって、筐体側送風路(20、22)の2つの筐体側空気流出口(20B、22B)から送り出される空気の流量のばらつきを小さくすることができ、エアーカーテンの空気の流量を均一にすることができる。
【0056】
また、本実施形態に係るスロット機1によれば、筐体側送風路21において1つの筐体側空気流入口21Aと2つの筐体側空気流出口21Bとの距離が等しく、当該2つの筐体側空気流出口21Bの中間に1つの筐体側空気流出口21Bが設けられている。これにより、筐体側送風路21の筐体側空気流入口21Aから送り込まれる空気が、3つの筐体側空気流出口21Bへ均等に配分され易くなる。したがって、筐体側送風路21の2つの筐体側空気流出口21Bから送り出される空気の流量のばらつきを小さくすることができ、エアーカーテンの空気の流量を均一にすることができる。
【0057】
また、本実施形態に係るスロット機1によれば、仕切り用パネル8のパネル側送風路(40、41、42、43、44、45、46)が上方側に湾曲形成され、パネル側送風路(40、41、42、43、44、45、46)のパネル側空気流出口(40A、41A、42A、43A、44A、45A、46A)から筐体2の前方に送り出される空気が斜め上方に導かれる。
これにより、パネル側空気流出口(40A、41A、42A、43A、44A、45A、46A)から送り出される空気によりタバコの煙等を上方に吹き飛ばすことができるため、遊技者の身体に直接タバコの煙等が吹きかかることを防ぐことができる。
【0058】
また、本実施形態に係るスロット機1によれば、仕切り用パネル8の内部及び支持用パネル7の内部にLED表示シート(52、53)が組み込まれている。
これにより、スロット機1の入賞時におけるスロット機本体1Aの動作表示等を離れた位置から容易に確認できるため、スロット機本体1Aの動作の視認性を高めることができる。
【0059】
本発明は上述した実施形態には限定されない。すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
【0060】
例えば、本発明の他の実施形態では、前面パネルの左右両側に仕切り用パネルが設けられていなくてもよい。この場合、筐体側送風路の空気流出口から筐体の前方に送り出される空気により、前面パネルの左右両側にエアーカーテンが生成されてもよい。
【0061】
また、本発明の他の実施形態では、左右の一方のみでエアーカーテンが生成されるように、筐体補強用枠体の筐体側送風路と送風機とが左右の一方のみに設けられていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明は、隣席からのタバコの煙等の流入を防止する機能を備えた遊技機に利用可能である。
【符号の説明】
【0063】
1・・・・・・・・・・・・・・・・・スロット機(遊技機)
1A・・・・・・・・・・・・・・・・スロット機本体
2・・・・・・・・・・・・・・・・・筐体
2A・・・・・・・・・・・・・・・・側板
3、3・・・・・・・・・・・・・・・筐体補強用枠体
4・・・・・・・・・・・・・・・・・前面パネル
4A・・・・・・・・・・・・・・・・上側前面パネル
4B・・・・・・・・・・・・・・・・下側前面パネル
7、7・・・・・・・・・・・・・・・支持用パネル
8、8・・・・・・・・・・・・・・・仕切り用パネル
20、21、22・・・・・・・・・・筐体側送風路
20A、21A、22A・・・・・・・筐体側空気流入口
20B、21B、22B・・・・・・・筐体側空気流出口
40、41、42、43・・・・・・・パネル側送風路
44、45、46・・・・・・・・・・パネル側送風路
40A、41A、42A・・・・・・・パネル側空気流出口
43A、44A、45A、46A・・・パネル側空気流出口
50、50、50・・・・・・・・・・送風機
51・・・・・・・・・・・・・・・・プラズマ発生器
52、53・・・・・・・・・・・・・LED表示シート
【手続補正書】
【提出日】2016年10月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
遊技者が対面する前記筐体の前方に取り付けられた前面パネルと、
板金により形成され、前記筐体における左右の側板の少なくとも一方の内側面に取り付けられ、縦方向に延設された筐体補強用枠体と、
少なくとも1つの送風機とを有し、
前記筐体補強用枠体には、前記送風機が取り付けられた空気流入口と前記筐体の前方側に向かって開口した空気流出口とを連通する筐体側送風路が少なくとも1つ形成され、
前記筐体側送風路の前記空気流出口から前記筐体の前方に送り出される空気により、前記前面パネルの横にエアーカーテンが生成され、
前記筐体側送風路が、前記筐体の前記側板と前記筐体補強用枠体の前記板金とにより囲われた空間を利用して形成された、
遊技機。
【請求項2】
前記筐体側送風路は、前記筐体の後方側に向かって開口した1つの前記空気流入口と前記筐体の前方側に向かって開口した複数の前記空気流出口とを連通する、
請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
少なくとも1つの前記筐体側送風路が、前記空気流入口からの距離が等しい2つの前記空気流出口を備える、
請求項2に記載の遊技機。
【請求項4】
少なくとも1つの前記筐体側送風路が、前記空気流入口からの距離が等しい2つの前記空気流出口と、当該2つの空気流出口の中間に設けられた1つの前記空気流出口とを備える、
請求項2に記載の遊技機。
【請求項5】
少なくとも1つの前記筐体側送風路にプラズマ発生器が取り付けられている、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の遊技機。
【請求項6】
前記前面パネルの左右両側縁には、左右一対の仕切り用パネルが対向するように突設され、
前記各仕切り用パネルには、それぞれ前記筐体側送風路の前記空気流出口と連通する複数のパネル側送風路が形成され、
前記複数のパネル側送風路の空気流出口は、前記各仕切り用パネルの先端縁に沿って所定間隔を置いて形成され、
前記複数のパネル側送風路の空気流出口から前記筐体の前方に送り出される空気により、前記前面パネルの左右両側にエアーカーテンが生成される、
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の遊技機。
【請求項7】
前記各仕切り用パネルは、透光性を有する材料で形成され、内部にLED表示部材が組み付けられている、
請求項6に記載の遊技機。
【請求項8】
前記各パネル側送風路の空気流出口は、縦長のスリット状に形成されている、
請求項6または7に記載の遊技機。
【請求項9】
前記各パネル側送風路は上方側に湾曲形成され、
前記各パネル側送風路の空気流出口から前記筐体の前方に送り出される空気が斜め上方に導かれる、
請求項6乃至8のいずれか一項に記載の遊技機。