特開2018-11915(P2018-11915A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-11915(P2018-11915A)
(43)【公開日】2018年1月25日
(54)【発明の名称】打撃用練習用具
(51)【国際特許分類】
   A63B 69/00 20060101AFI20171222BHJP
   A63B 59/55 20150101ALI20171222BHJP
   A63B 59/58 20150101ALI20171222BHJP
   A63B 102/18 20150101ALN20171222BHJP
【FI】
   A63B69/00 505A
   A63B59/55
   A63B59/58
   A63B102:18
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2016-156988(P2016-156988)
(22)【出願日】2016年7月24日
(71)【出願人】
【識別番号】399043417
【氏名又は名称】有限会社内田販売システム
(71)【出願人】
【識別番号】592047663
【氏名又は名称】斎藤 辰夫
(71)【出願人】
【識別番号】597030637
【氏名又は名称】内田 広子
(72)【発明者】
【氏名】斎藤 辰夫
(72)【発明者】
【氏名】内田 広子
(57)【要約】      (修正有)
【課題】野球の打撃において、ボールの芯を捉えることと、ヘッドの傾きを矯正し、ボールを捕らえた後の押し出す角度を体で覚えることを目的とした打撃用練習用具を提供する。
【解決手段】円柱状の形状を有する打撃部3において、スイートスポットを中心に、凹状となるよう両側から所定深さに所定長さの面取りを行う。面取りされた面はスイング方向と略平行な面となる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
グリップとヘッドを有する略円柱形の打撃用練習用具において、前記ヘッド側長手方向の円周の一部に溝様の1カ所以上の開口部を形成し、前記開口部の底面は側面から見て略方形に形成し、前記開口部以外は、開口せずにボールを当てるための打撃部として形成することを特徴とする打撃用練習用具。
【請求項2】
前記開口部の底面は平らに形成することを特徴とする請求項1に記載の打撃用練習用具。
【請求項3】
前記打撃部及び前記開口部は、スイートスポットの位置に形成することを特徴とする請求項1、請求項2に記載の打撃用練習用具。
【請求項4】
前記打撃部が2カ所ある場合には、前記打撃部の一方の幅は広く、他方の幅は狭く形成することを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の打撃練習用具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、野球のバッティング練習をする際に、ボールの芯がよく見えることとボールを捕らえた後のバットを押し出す角度が分かる打撃用練習用具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、円柱状の野球用のバットを使用して打撃トレーニングをしていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
背景技術に記載のトレーニングバットは、円柱状であるために、球を捕らえた際にバットがどのような角度で傾いているかが自分では分からなかった。
【0004】
本発明は、野球、ソフトボール、ゴルフなどにおいて、ボールを打った際の打撃用練習用具のヘッドの傾きが確認できることと、ボールがよりよく目視でき、ボールの芯を捉える練習ができる打撃用練習用具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の本発明の打撃用練習用具は、グリップとヘッドを有する略円柱形の打撃用練習用具において、ヘッド側長手方向の円周の一部に溝様の1カ所以上の開口部を形成し、開口部の底面は側面から見て略方形に形成し、開口部以外は、開口せずにボールを当てるための打撃部として形成することを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の本発明の打撃用練習用具は、開口部の底面は平らに形成することを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の本発明の打撃用練習用具は、打撃部及び開口部はスイートスポットの位置に形成することを特徴とする。
【0008】
請求項4に記載の本発明の打撃用練習用具は、打撃部が2カ所ある場合には、打撃部の一方の幅は広く、他方の幅は狭く形成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の打撃用練習用具は、ボールの芯を打つ練習を容易にすることができるというものである。なぜなら、開口部が窓のような役割を果たし、ボールが来る位置をバットの後からはっきり確認できるように形成しているためである。また、底部を方形に形成することでボールを捕える際にヘッドが外角を向いているか、真ん中を向いているか、内角を向いているかなどの角度を確認することができ、ワンステップ上の打撃レベルに挑戦しながら練習ができるという優れた効果を奏するものである。
【0010】
また、本発明の打撃練習用具は、底面を平らに形成することでヘッドの傾きの角度を目視で確認することができ、ボールを捕えた後のバットを押し出す角度を見極められるという優れた効果を奏するものである。
【0011】
また、打撃部及び開口部をスイートスポットの位置に形成することで、打撃用練習用具の芯でボールの芯を捕える練習ができるという優れた効果を奏するものである。
【0012】
また、打撃部の幅を一方を広く、他方を狭くすることで、打撃のレベルに合わせてトレーニングをすることができるという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】 本発明の打撃用練習用具の斜視図である。
図2】 本発明の打撃用練習用具の正面図である。
図3】 本発明の打撃用練習用具の背面図である。
図4】 本発明の打撃用練習用具の右側面図である。
図5】 本発明の打撃用練習用具の左側面図である。
図6】 本発明の打撃用練習用具の平面図である。
図7】 本発明の打撃用練習用具の底面図である。
図8】 本発明の打撃用練習用具でボールをレベルスイングで打撃するイメージ図である。
図9】 本発明の打撃用練習用具の第2の実施例である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を図面に示す実施形態図1〜9に基づき説明をする。ただし、以下の実施するための形態は、本発明を打撃用練習用具についての一例として説明するものであり、この説明の図の項に限定されるものではない。
【0015】
図1は、本発明の打撃練習用具の斜視図である。打撃用練習用具1、底部2、2′打撃部3、3′、ヘッド部4、グリップ部5、グリップエンド部6から構成される。
【0016】
図2は、本発明の打撃用練習用具1の正面図である。打撃部3、3′、ヘッド部4、打撃部3に形成するアール状の角a、打撃部3′に形成するアール状の角a′から構成される。打撃部3は幅を広く形成し、打撃部3′は幅を狭く形成する。幅が広いほうの打撃部3は、例えばティーバッティング、トスバッティング、バント練習をする際に、容易にボールが当たるように形成することができる。一方、打撃部3′は幅を狭く形成することで、打撃部3より、ボールが容易に当たらないようになっており、ボールに集中しないと打撃用練習用具のスイートスポット(バットの芯)でボールの芯に当てることができない。よって、集中力を鍛えながらワンランク上の打撃練習をすることができ、1本の打撃用練習用具で、2段階のレベルでトレーニングができるようになっている。
【0017】
図3は、本発明の打撃用練習用具1の背面図である。打撃部3、3′、グリップエンド6、打撃部3に形成するアール状の角a、打撃部3′に形成するアール状の角a′から構成される。打撃部3、3′にそれぞれ形成されるアール状の角a、a′は丸みを帯びており、ボールを打撃した際にあらぬ方向にボールが飛んでいかないように丸みを形成している。この、アールの角度は小さくもでき、大きくもできトレーニングの方法により適宜加減できる。また、トレーニングの方法、種類によっては、アールを取らずに略直角にしてもよい。
【0018】
図4は、本発明の打撃用練習用具の右側面図である。底部2、打撃部3、3′、ヘッド部4、グリップエンド6、ヘッド部4と底部2の境目7から構成される。打撃部3に対して略直角に形成される底部2は、平らに且つ方形に形成することが肝要である。また、方形に形成する場合は、縦、横が直角である矩形が理想である。なぜなら、縦、横が交わる角が直角である場合は、底部2の平らな面を含め、縦横の直線、四隅の直角がヘッドの傾きを目視で容易に確認できる尺度になるからである。
【0019】
図5は、本発明の打撃用練習用具の左側面図である。底部2′、打撃部3、3′、ヘッド部4、ヘッド部4と底部2′の境目7′から構成される。境目7′は、底部2′に対して外側に開くように鈍角に形成される。これは例えば、ヘッド4と底部2′の境目にボールが当たった場合に、あらぬ方向にボールが飛んでいかないためのものであり、且つヘッド部4と底部2′(スイートスポット)の境目がよりよく目視で確認できるためのものである。
【0020】
図6は、本発明の打撃用練習用具の平面図である。打撃部3、ヘッド部4、グリップエンド6から構成される。打撃部3はヘッド部4より細く形成され、底部2、2′は開口されている。打撃部3は、野球のバットでいうところのスイートスポットの部分に形成することが肝要である。なぜなら、スイートスポット(バットの芯)で打撃することは、ボールをよりよく捕らえることにつながり、普段から、スイートスポットにボールを当てる練習をすることで、打撃レベルの向上が図られるものである。
【0021】
また、打撃部3がヘッド部4より細くなっていることで、開口部が形成され、この開口部が窓の役割を果たし、例えばトスバッティング、バント練習をする際に、バットの後側からボールの芯を目視で確認することができ、打撃用練習用具のスイートスポット(バットの芯)となる打撃部3でボールの芯を捕らえることができるトレーニングができるというものである。
【0022】
図7は、本発明の打撃用練習用具の底面図である。打撃部3′、ヘッド4、グリップエンド6から構成される。打撃部3′は、反対側の打撃部3より細く形成されており、ティーバッティング、トスバッティング、バント練習などにはハードルの高い練習として更に打撃レベルの向上が図られるというものである。
【0023】
図8は、本発明の打撃用練習用具でボールをレベルスイングで打撃するイメージ図である。底部2′、打撃部3、3′、ヘッド部4から構成される。レベルスイングとは、バットを水平に振るスイング方法であり、バットを地面に対して水平に振ることでライナー性の球を打つのに適していることと、ボールに当たりやすいことから、打率向上にも貢献できるというスイングである。また、他にはアッパースイング、ダウンスイングなどがあり、それぞれに長所短所が知られている。
【0024】
図からも分かるように、打者から見ると底部2′が地面に対して平行になっているか、斜めに傾いているか、その斜めの傾きは、後方に傾いているか、打球側に傾いているかを確認することができる。ヘッドの傾きが確認できることに加え、手首の角度も自分で確認でき、底部2′の傾き、手首の角度により、球がどのような角度で飛んでいくかを確認することができる。また底部2′によりヘッドの軌道も確認することができ、打撃のレベル向上には最適の用具といえる。また、打撃部3′の面の面積が少ないことで、打つ際に集中力が高まることもトレーニングには、必要不可欠なものである。
【0025】
また、底部2、2′、打撃部3、3′に彩色を施すことも可能である。
【0026】
図9は、本発明の打撃用練習用具の第2の実施例である。第2の実施例の打撃用練習用具8、底部9、打撃部10、ヘッド部11、ヘッド部11と底部9の境目12、12′から構成される。開口部となる底部9は1カ所となり、打撃部10は底部9以外の全ての部分となる。これにより、ティーバッティング、トスバッティング、バント練習に加え、ピッチャーが投げたボールを打つことができ、フリーバッティングにも応用できるというものである。底部9は、開口されていることで、窓の役割を果たし、窓越しにボールの芯をよりよく確認できるものである。これにより、ボールの芯をバットの芯で叩くというトレーニングが容易にできるものである。
【産業上の利用可能性】
【0027】
打撃できる部分の面積が少ないことで、集中力を養いながらボールを捕らえる練習ができることと、ボールの芯をバットの芯で叩くトレーニングをすることで、打撃のレベルアップに貢献できる。
【符号の説明】
【0028】
1 打撃用練習用具
2 底部
2′ 底部
3 打撃部
3′ 打撃部
4 ヘッド部
5 グリップ部
6 グリップエンド部
7 ヘッドと底部の境目
7′ ヘッドと底部の境目
8 打撃用練習用具の第2の実施例
9 第2の実施例の打撃部9
10 第2の実施例の打撃部10
11 ヘッド部
12 ヘッドと底部の境目
a 打撃部に形成するアール状の角
a′ 打撃部に形成するアール状の角
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9