特開2018-126468(P2018-126468A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-126468(P2018-126468A)
(43)【公開日】2018年8月16日
(54)【発明の名称】収納室付ベッド
(51)【国際特許分類】
   A47C 17/54 20060101AFI20180720BHJP
【FI】
   A47C17/54
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-23578(P2017-23578)
(22)【出願日】2017年2月10日
(71)【出願人】
【識別番号】505455978
【氏名又は名称】コイズミファニテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002310
【氏名又は名称】特許業務法人あい特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鍛治 勝
(57)【要約】
【課題】従来の収納機能を有するベッドは、収納部の容量が少ないという課題があった。
【解決手段】支持枠12は、右側壁板12R、左側壁板12L、フットボード12Fおよびヘッドボード12Hを有し、これら4枚の板によって囲まれた平面視矩形の閉領域空間20が収納室として形成されている。右側壁板12Rおよび左側壁板12Lの内面には、床板11を係止するための桟14が設けられている。床板11は、桟14に係止されて閉領域空間20の上面を覆い、床板上に寝具を配置できる第1状態と、斜めに立て掛けて、閉領域空間20の上面を開いた第2状態とに変位可能とされている。第2状態を維持するために、フットボード12Fおよびヘッドボード12Hの内面下方には、それぞれ、床板用端縁支持材が備えられ、かつ、右側壁板12Rおよび左側壁板12Lの内面に設けられた桟14のフット側およびヘッド側の各端縁は、それぞれ、斜め状態の床板を支持する支持部を構成している。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
床板と、床板を所定の高さ位置に保持するための支持枠とを含むベッドであって、
前記支持枠は、高さH1の右側壁板および左側壁板、高さH2のフットボードならびに高さH3のヘッドボードを有し、これら4枚の板によって囲まれた平面視矩形の閉領域空間が収納室として形成されており、
少なくとも前記右側壁板および左側壁板の内面には、所定の高さH4の位置に、前記床板を係止するための水平方向に長手をした桟が設けられており、
前記床板は、前記閉領域空間のフットボード側半分を覆う足部床板と、前記閉領域空間のヘッドボード側半分を覆う頭部床板との2分割態様を有し、
前記足部床板および頭部床板が前記桟に係止されて前記閉領域空間の上面を覆い、床板上に寝具を配置できる第1状態と、前記足部床板および頭部床板を、それぞれ、前記フットボードおよびヘッドボードの内面下方を起点に斜めに立て掛けて、前記閉領域空間の上面を開いた第2状態と、に変位可能とされ、
前記第2状態を維持するために、前記フットボードおよびヘッドボードの内面下方には、それぞれ、床板用端縁支持材が備えられ、かつ、前記右側壁板および左側壁板の内面に設けられた前記桟のフット側およびヘッド側の各端縁は、それぞれ、斜め状態の床板を支持する支持部を構成していることを特徴とする、ベッド。
【請求項2】
請求項1記載のベッドにおいて、
前記フットボードおよびヘッドボードの内面には、所定の高さH4の位置に、前記床板を係止するための水平方向に長手をした桟が設けられていることを特徴とする、ベッド。
【請求項3】
請求項1または2に記載のベッドにおいて、
前記足部床板および頭部床板の互いに対向する端縁の各中央位置には、前記足部床板および頭部床板を前記第2状態に変位する際に把持することのできる持ち手が設けられていることを特徴とする、ベッド。
【請求項4】
床板と、床板を所定の高さ位置に保持するための支持枠とを含むベッドであって、
前記支持枠は、高さH1の右側壁板および左側壁板、高さH2のフットボードならびに高さH3のヘッドボードを有し、これら4枚の板によって囲まれた平面視矩形の閉領域空間が収納室として形成されており、
前記右側壁板、左側壁板、フッドボードおよびヘッドボードの内面には、所定の高さH4の位置に、前記床板を係止するための水平方向に長手をした桟が設けられており、
前記床板は、前記閉領域空間の上面を覆う1枚の板を有し、
前記床板が前記桟に係止されて前記閉領域空間の上面を覆い、床板上に寝具を配置できる第1状態と、前記床板を、前記右側壁板または左側壁板の内面下方を起点に斜めに立て掛けて、前記閉領域空間の上面を開いた第2状態と、に変位可能とされ、
前記第2状態を維持するために、前記右側壁板または左側壁板の内面下方には、それぞれ、床板用側縁支持材が備えられ、かつ、前記フッドボードおよびヘッドボードの内面に設けられた前記桟の右側壁板側または左側壁板側の各端縁は、それぞれ、斜め状態の床板を支持する支持部を構成していることを特徴とする、ベッド。
【請求項5】
請求項4に記載のベッドにおいて、
前記床板の左側縁および右側縁の中央位置には、少なくとも一方に、床板を前記第2状態に変位する際に把持することのできる持ち手が設けられていることを特徴とする、ベッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ベッドに関し、特に、収納機能を有するベッドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のベッドにおいても、収納機能を有するものが存在する。
例えば、特許文献1には、座部2の下部を成す収納枠3に収納箱4が引出し自在に設けられた収納ソファベッドが提案されている。
また、特許文献2には、ベッド1下の空間に自由に出し入れできる収納用ボックス2が提案されている。
【0003】
さらに、非特許文献1には、ベッド支持枠に、側方から引き出し自在に組み合わされた引き出し付ベッドが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−358013号公報
【特許文献2】特開平7−236549号公報
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】フランスベッド商品一覧、RDシリーズRD−112 http://www.beds.jp/index.php
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記従来の収納機能を有するベッドは、いずれも、収納部がベッド下から出し入れできる容器状または箱状の構成をしており、収納部の容量が少ないという課題があった。
この発明は、従来の構成が有していた課題を解決しようとするものであり、大きな収納容量を有するベッドを実現することを主たる目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、床板と、床板を所定の高さ位置に保持するための支持枠とを含むベッドであって、前記支持枠は、高さH1の右側壁板および左側壁板、高さH2のフットボードならびに高さH3のヘッドボードを有し、これら4枚の板によって囲まれた平面視矩形の閉領域空間が収納室として形成されており、少なくとも前記右側壁板および左側壁板の内面には、所定の高さH4の位置に、前記床板を係止するための水平方向に長手をした桟が設けられており、前記床板は、前記閉領域空間のフットボード側半分を覆う足部床板と、前記閉領域空間のヘッドボード側半分を覆う頭部床板との2分割態様を有し、前記足部床板および頭部床板が前記桟に係止されて前記閉領域空間の上面を覆い、床板上に寝具を配置できる第1状態と、前記足部床板および頭部床板を、それぞれ、前記フットボードおよびヘッドボードの内面下方を起点に斜めに立て掛けて、前記閉領域空間の上面を開いた第2状態と、に変位可能とされ、前記第2状態を維持するために、前記フットボードおよびヘッドボードの内面下方には、それぞれ、床板用端縁支持材が備えられ、かつ、前記右側壁板および左側壁板の内面に設けられた前記桟のフット側およびヘッド側の各端縁は、それぞれ、斜め状態の床板を支持する支持部を構成していることを特徴とする、ベッドである。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のベッドにおいて、前記フットボードおよびヘッドボードの内面には、所定の高さH4の位置に、前記床板を係止するための水平方向に長手をした桟が設けられていることを特徴とする、ベッドである。
請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載のベッドにおいて、前記足部床板および頭部床板の互いに対向する端縁の各中央位置には、前記足部床板および頭部床板を前記第2状態に変位する際に把持することのできる持ち手が設けられていることを特徴とする、ベッドである。
【0009】
請求項4記載の発明は、床板と、床板を所定の高さ位置に保持するための支持枠とを含むベッドであって、前記支持枠は、高さH1の右側壁板および左側壁板、高さH2のフットボードならびに高さH3のヘッドボードを有し、これら4枚の板によって囲まれた平面視矩形の閉領域空間が収納室として形成されており、前記右側壁板、左側壁板、フッドボードおよびヘッドボードの内面には、所定の高さH4の位置に、前記床板を係止するための水平方向に長手をした桟が設けられており、前記床板は、前記閉領域空間の上面を覆う1枚の板を有し、前記床板が前記桟に係止されて前記閉領域空間の上面を覆い、床板上に寝具を配置できる第1状態と、前記床板を、前記右側壁板または左側壁板の内面下方を起点に斜めに立て掛けて、前記閉領域空間の上面を開いた第2状態と、に変位可能とされ、前記第2状態を維持するために、前記右側壁板または左側壁板の内面下方には、それぞれ、床板用側縁支持材が備えられ、かつ、前記フッドボードおよびヘッドボードの内面に設けられた前記桟の右側壁板側または左側壁板側の各端縁は、それぞれ、斜め状態の床板を支持する支持部を構成していることを特徴とする、ベッドである。
【0010】
請求項5記載の発明は、請求項4に記載のベッドにおいて、前記床板の左側縁および右側縁の中央位置には、少なくとも一方に、床板を前記第2状態に変位する際に把持することのできる持ち手が設けられていることを特徴とする、ベッドである。
【発明の効果】
【0011】
この発明のベッドは、床板(1枚の床板または足部床板および頭部床板)を第2状態にすることにより、支持枠で囲まれた平面視矩形の閉領域空間(収納室)が開かれ、当該収納室への物の入出が容易に行える。収納室は、物の収容に対して十分な容量を備えており、季節毎に使用する衣類や日用品等の比較的大きな物も収納することができる。
また、床板を第2状態にすることにより、ベッド全体に通風でき、ベッドや収納物の乾燥が行え、有用である。
【0012】
床板を第2状態に変位する際には、持ち手を持って容易に変位をさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、この発明の一実施形態に係るベッド10の外観斜視図である。
図2図2は、この発明の一実施形態に係るベッド10において、足部床板および頭部床板を第2状態にした状態の斜視図である。
図3図3は、この発明の一実施形態に係るベッド10において、足部床板および頭部床板を取り出した状態の平面図である。
図4図4は、図3におけるIV−IVに沿う縦断面図である。
図5図5は、図4の縦断面図において、足部床板および頭部床板を第2状態にした状態の図である。
図6図6は、フットボードを内面側から見た正面図である。
図7図7は、ヘッドボードを内面側から見た正面図である。
図8図8は、端縁支持部材としての当り止め桟15の拡大断面図である。
図9図9は、この発明の一実施形態に係るベッド10における、床板を第2状態に支持するための支持部を説明するための部分側面図である。
図10図10は、この発明の他の実施形態に係るベッド30の外観斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、この発明の一実施形態を図1図9に基づいて説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係るベッド10の外観斜視図である。ベッド10は、床板11と、床板11を所定の高さ位置に保持するための支持枠12とを含んでいる。床板11上には、破線で示すように、マット13が載置されてもよい。
図3および図4を参照して、支持枠12は、高さH1の右側壁板12R、高さH1の左側壁板12L、高さH2のフットボード12Fおよび高さH3のヘッドボード12Hを有している。そして、これら4枚の板は、この実施形態では木製とされ、これら4枚の板によって囲まれた平面視矩形の閉領域空間20が収納室として形成されている。
【0015】
この実施形態では、右側壁板12Rおよび左側壁板12Lの高さH1とフットボード12Fの高さH2とは等しくされており(H1=H2)、ヘッドボード12Hの高さH3は、それよりも十分に高くされている。しかし、ヘッドボード12Hの高さH3とフットボード12Fの高さH2とを等しくし(H3=H2)、それら高さ(H3,H2)を、右側壁板12R、左側壁板12Lの高さH1と等しくしてもよいし、高さH1よりも高くした構成としてもよい。
【0016】
右側壁板12R、左側壁板12L、フットボード12Fおよびヘッドボード12Hの各内面には、それぞれ、所定の高さH4の位置に、床板11を係止するための桟14が設けられている。各桟14は、水平方向に長手をなすように、支持枠12(右側壁板12R、左側壁板12L、フットボード12F、ヘッドボード12H)の内面に、一例として、ねじにより固定されている。
【0017】
この実施形態では、右側壁板12Rおよび左側壁板12Lには、それぞれ、水平方向に長手に、3つの桟14が固定されており、フットボード12Fおよびヘッドボード12Hには、各1つの桟14が固定されている。しかし、桟14の形態は、これに限定されるものではなく、右側壁板12Rおよび左側壁板12Lに固定する各桟14を、長い1本の桟14としてもよいし、3本以上からなる水平に並んだ桟14であってもよい。また、フットボード12Fおよび/またはヘッドボード12Hに固定された桟14は、省略することも可能である。
【0018】
図1図2および図5を参照して、床板11は、足部床板11Fと頭部床板11Hとに2分割されていて、それぞれ、閉領域空間20のフットボード12F側半分を覆うものと、閉領域空間20のヘッドボード12H側半分を覆うものとが備えられている。
この実施形態の特徴は、足部床板11Fおよび頭部床板11Hが、桟14に係止されて閉領域空間(収納室)20の上面を覆い、床板11F,11Hの上にマット13等の寝具を配置できる第1状態(図1を参照)と、足部床板11Fおよび頭部床板11Hを、それぞれ、フットボード12Fおよびヘッドボード12Hの内面下方を起点に斜めに立て掛けて、閉領域空間(収納室)20の上面を開いた第2状態(図2および図5を参照)とに変位可能とされていることである。
【0019】
これにより、第2状態においては、支持枠12(12R,12L,12F,12H)で周囲が囲まれた閉領域空間20という大容量の収納室を開けることができ、各種の物、特に季節毎に使用する比較的大きな物や衣類などを、良好に収納室から出し入れでき、かつ、収納することができる。
足部床板11Fおよび頭部床板11Hの、互いに対向する端縁111F,111Hの長さ方向各中央位置には、持ち手17が設けられていてもよい。持ち手17は、足部床板11Fおよび頭部床板11Hを第2状態に変位する際に把持し、変位を行いやすくするためのものである。持ち手17は、布、皮、紐等の柔軟な素材で作られ、端縁111F,111Hに取り付けられたものとすることができる。また、持ち手17は、端縁111F,111Hの長さ方向中央位置に形成された手指を掛けることのできる凹部によって構成することもできる。
【0020】
図6図9を参照して、床板11(足部床板11Fおよび頭部床板11H)を第2状態に維持するための構造について説明する。
図6を参照して、フットボード12Fの内面下方には、フットボード12Fの幅方向中央部に、床板11の端縁を支持するための端縁支持部材としての当り止め桟15が、たとえば、ねじによって固定されている。同様に、図7を参照して、ヘッドボード12Hの内面下方には、ヘッドボード12Hの幅方向中央部に、床板11の端縁を支持するための端縁支持部材としての当り止め桟15が、たとえば、ねじによって固定されている。
【0021】
図8の拡大断面図に示すように、端縁支持部材としての当り止め桟15は、直角をなす第1当り止め桟151と第2当り止め桟152とを有しており、これら2つの当り止め桟151,152によって床板11の端縁を受け止めて保持するものである。
図9を参照して、端縁部が端縁支持部材15で受け止められ、斜めに上方へ立て掛けられた床板11Hは、その両側部が、右側壁板12R、左側壁板12Lに設けられた桟14の端部14Eによって係止され、斜め立て掛け状態が維持される。
【0022】
なお、この実施形態では、壁板12R,12Lに設けられた桟14の端部14Eによって、斜め上方へ立て掛けられた床板11を係止する構成としたが、これに代え、右側壁板12Rおよび左側壁板12Lの長さ方向端部に、それぞれ、斜め上方へ立て掛けられる床板11を係止するための渡し棒16(図2を参照)を設けた構成とすることもできる。
次に、この発明の他の実施形態を図10に基づいて説明する。
【0023】
図10は、この発明の他の実施形態に係るベッド30の外観斜視図であり、床板11を第2状態にした状態の図である。
ベッド30は、先に説明した一実施形態に係るベッド10と同様に、床板11と、床板11を所定の高さ位置に保持するための支持枠12とを含んでいる。
支持枠には、右側壁板12R、左側壁板12L、フットボード12Fおよびヘッドボード12Hを含み、これら4枚の板は、一例として木製である。そして、これら4枚の板によって囲まれた平面視矩形の閉領域空間20が収納室として形成されている。
【0024】
右側壁板12R、左側壁板12L、フットボード12Fおよびヘッドボード12Hの各内面には、それぞれ、所定の高さ位置に、床板11を係止するための桟14が設けられている。また、右側壁板12Rおよび左側壁板12Lの内面下方には、それぞれ、床板用側縁支持材としての当り止め桟15が備えられている。当り止め桟15の構成は、図8を参照して説明した当り止め桟15の構成と同じであってもよい。
【0025】
床板11は、閉領域空間20の上面を覆う平面視矩形の1枚の板部材で構成されている。床板11の左側縁11Lおよび右側縁11Rの長さ方向中央位置には、床板11を第2状態に変位する際に把持することのできる持ち手17が設けられている。この実施形態では、持ち手17は、一例として、床板11の左側縁11Lの長さ方向中央位置において、側縁11Lに凹設された、手指を掛けることのできる凹部によって形成されている。
【0026】
しかし、持ち手17は、先の実施形態と同様に、布、皮、紐等の柔軟な素材で作られ、側縁11L,11Rに取り付けられたものであってもよい。
この実施形態では、1枚の床板11は、一例として、右側壁板12Rの内面下方を起点に、床板11の右側縁11Rが下になり、床板11の左側縁11Lが上になるように斜めに立て掛けて、閉領域空間(収納室)20の上面を開いた第2状態(図10を参照)に維持することができる。
【0027】
第2状態では、床板11の足部側端縁11Fおよび頭部側端縁11Hは、それぞれ、フットボード12Fおよびヘッドボード12Hの各内面に固定された桟14の端部14Eによって係止され、斜め立て掛け状態が維持される。
これにより、第2状態においては、支持枠12で周囲が囲まれた閉領域空間20という大容量の収納室を、手軽に開けることができる。
【0028】
この実施形態では、当り止め桟15は、左右に設けられ、床板11の持ち手17も左右に設けられた例を示したが、当り止め桟15および持ち手17は、左または右のいずれか一方にだけ設けた構成であってもよい。
また、この実施形態では、ヘッドボード12Hは、いわゆる一枚板構成とし、その上方内面に、飾り突部18を有するものとしたが、係る構成に限定されるものではない。
【0029】
この発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内で種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0030】
10、30 ベッド
11 床板
11F 足部床板
11H 頭部床板
111F,111H 端縁
12 支持枠
12R 右側壁板
12L 左側壁板
12F フットボード
12H ヘッドボード
13 マット
14 桟
14E 端部
15 当り止め桟
151 第1当り止め桟
152 第2当り止め桟
16 渡し棒
17 持ち手
18 飾り突部
20 閉領域空間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10