特開2018-127725(P2018-127725A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-127725(P2018-127725A)
(43)【公開日】2018年8月16日
(54)【発明の名称】エクステンション用まつ毛の装着方法
(51)【国際特許分類】
   A41G 5/02 20060101AFI20180720BHJP
【FI】
   A41G5/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-19821(P2017-19821)
(22)【出願日】2017年2月6日
(71)【出願人】
【識別番号】516379098
【氏名又は名称】株式会社mou
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100128886
【弁理士】
【氏名又は名称】横田 裕弘
(72)【発明者】
【氏名】山中 麻里江
(57)【要約】
【課題】エクステンション用まつ毛の装着による美容効果をより長時間持続させる。
【解決手段】自まつ毛10に装着されるエクステンション用まつ毛20の装着方法では、まず、自まつ毛10にカール部12の形成を行う。そして、自まつ毛10に形成されたカール部20をエクステンション用まつ毛20で維持した状態でエクステンション用まつ毛20を自まつ毛10に固定する。このように、エクステンション用まつ毛20そのものが自まつ毛10のカール部12の状態を維持することで、自まつ毛10が立ち上がった状態がより長時間持続する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自まつ毛に装着されるエクステンション用まつ毛の装着方法であって、
前記自まつ毛に形成されたカールを前記エクステンション用まつ毛で維持した状態で当該エクステンション用まつ毛を当該自まつ毛に固定するエクステンション用まつ毛の装着方法。
【請求項2】
前記エクステンション用まつ毛の端部に付着させた接着剤を前記自まつ毛の前記カールの内側に付け、当該自まつ毛の付根側に向けて当該端部を移動させる請求項1に記載のエクステンション用まつ毛の装着方法。
【請求項3】
前記エクステンション用まつ毛が前記自まつ毛の前記カールの少なくとも一部に重なるように当該エクステンション用まつ毛を当該自まつ毛に固定する請求項1に記載のエクステンション用まつ毛の装着方法。
【請求項4】
前記自まつ毛の前記カールを弓として、前記エクステンション用まつ毛が弦となる関係で、当該エクステンション用まつ毛を当該自まつ毛に固定する請求項1に記載のエクステンション用まつ毛の装着方法。
【請求項5】
自まつ毛に装着されるエクステンション用まつ毛の装着方法であって、
前記自まつ毛に形成されたカールに対して前記エクステンション用まつ毛を交差させ、当該カールの内側と当該エクステンション用まつ毛との対向部に接着剤を設けて、当該エクステンション用まつ毛を当該自まつ毛に固定するエクステンション用まつ毛の装着方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自まつ毛に対するエクステンション用まつ毛の装着方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば人工まつ毛等のエクステンション用まつ毛を自まつ毛に装着することによって、まつ毛全体のボリュームを増加させるまつ毛エクステンションが知られている。
特許文献1には、少なくとも根本部にザラザラした表面部が形成された人工まつげ本体部を用意する工程と、人工まつげ本体部の根本部に接着剤を塗布する工程と、人工まつげ本体部の根本部に接着剤が塗布された状態で、接着剤をまつげに付ける工程とを含む、エクステンション用まつげの取付け方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−169524号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、自まつ毛の生え方には個人差があり、例えば上まつ毛において、自まつ毛が下向きに生えている場合もある。このような下向きの自まつ毛に対して、エクステンション用まつ毛を装着しても、まつ毛全体が下がった印象になってしまう。
そこで、例えば、化粧具等を用いて自まつ毛にカールを形成し、自まつ毛を持ち上げてからエクステンション用まつ毛を装着することが考えられる。ただし、エクステンション用まつ毛をカールが形成された自まつ毛に単に装着しても、時間の経過に伴って自まつ毛が下がってしまい、エクステンション用まつ毛の装着による美容効果を長い時間持続することが難しかった。
【0005】
そこで、本発明は、エクステンション用まつ毛の装着による美容効果をより長時間持続させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的のもと、本発明は、自まつ毛に装着されるエクステンション用まつ毛の装着方法であって、前記自まつ毛に形成されたカールを前記エクステンション用まつ毛で維持した状態で当該エクステンション用まつ毛を当該自まつ毛に固定するエクステンション用まつ毛の装着方法である。
そして、前記エクステンション用まつ毛の端部に付着させた接着剤を前記自まつ毛の前記カールの内側に付け、当該自まつ毛の付根側に向けて当該端部を移動させることを特徴とする。
また、前記エクステンション用まつ毛が前記自まつ毛の前記カールの少なくとも一部に重なるように当該エクステンション用まつ毛を当該自まつ毛に固定することを特徴とする。
さらに、前記自まつ毛の前記カールを弓として、前記エクステンション用まつ毛が弦となる関係で、当該エクステンション用まつ毛を当該自まつ毛に固定することを特徴とする。
また、かかる目的のもと、本発明は、自まつ毛に装着されるエクステンション用まつ毛の装着方法であって、前記自まつ毛に形成されたカールに対して前記エクステンション用まつ毛を交差させ、当該カールの内側と当該エクステンション用まつ毛との対向部に接着剤を設けて、当該エクステンション用まつ毛を当該自まつ毛に固定するエクステンション用まつ毛の装着方法である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、エクステンション用まつ毛の装着による美容効果をより長時間持続させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】(A)および(B)は、本実施形態のエクステンション用まつ毛の装着方法の概要の説明図である。
図2】(A)〜(C)は、本実施形態のカール工程の説明図である。
図3】(1)〜(4)は、本実施形態の取付工程の説明図である。
図4】(A)〜(D)は、変形例のエクステンション用まつ毛の装着方法の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態のエクステンション用まつ毛の装着方法の概要の説明図である。
図1(A)および図1(B)に示すように、まつ毛全体1は、美容施術を受ける人のまつ毛である自まつ毛10、およびエクステンション用まつ毛20(以下、エクステまつ毛20と呼ぶ)の複数の集合によって形成されている。
本実施形態のエクステンション用まつ毛の装着方法では、自まつ毛10を持ち上げる(上向きにする)リフトアップと、自まつ毛10にエクステまつ毛20を取り付けて、まつ毛全体1のボリュームを増加させるエクステンションとを行う。
【0010】
そして、本実施形態のエクステンション用まつ毛の装着方法によって、図1(A)に示すように、自まつ毛10が下がった状態、かつ、まつ毛全体1のボリュームが少ない状態から、図1(B)に示すように、自まつ毛10が持ち上がり、かつ、まつ毛全体のボリュームが増した状態になる。このように、本実施形態のエクステンション用まつ毛の装着方法を行うことで、まつ毛全体1が根元から綺麗に上向きになり、また、不自然さのない自然な仕上がりとなる。
【0011】
なお、本実施形態において、エクステまつ毛20の最大径は、自まつ毛10の最大径と同径、または、自まつ毛10の最大径よりも大きい。本実施形態のエクステンション用まつ毛の装着方法では、後述するように、エクステまつ毛20によって、自まつ毛10のカールの状態を維持させる。そのため、本実施形態では、エクステまつ毛20の剛性が高くなるように、自まつ毛10よりも太いエクステまつ毛20を用いている。
ただし、自まつ毛10のカールを維持することが可能なものであれば、自まつ毛10よりも細いエクステまつ毛20を用いても構わない。
【0012】
また、本実施形態では、エクステまつ毛20の全長は、自まつ毛10の付根から毛先までの長さよりも長くなっている。ただし、エクステまつ毛20は、自まつ毛10よりも全長が短くても良い。
【0013】
さらに、本実施形態のエクステまつ毛20には、例えば樹脂を材料とする人工毛を用いることができる。ただし、エクステまつ毛20としては、樹脂を材料とする人工毛に限らず、他の材料を用いても良い。
【0014】
次に、本実施形態のエクステンション用まつ毛の装着方法の流れについて説明する。
なお、本実施形態の説明においては、上まつ毛を代表例として説明するが、下まつげについても同様である。
【0015】
本実施形態のエクステンション用まつ毛の装着方法は、施術前の自まつ毛10をきれいにする前処理工程と、自まつ毛10をカールさせるカール工程と、エクステまつ毛20に接着剤を付着させる付着工程と、エクステまつ毛20を自まつ毛10に取り付ける取付工程と、を有している。
【0016】
(前処理工程)
前処理工程では、自まつ毛10にエクステまつ毛20を取り付けるにあたって、まつ毛全体1に対して事前に必要な処理を施す。具体的には、前処理工程では、エタノール等の消毒液等を用いて、まつ毛全体1に付着している油分や付着物等を取り除く。
【0017】
(カール工程)
図2は、本実施形態のカール工程の説明図である。
図2(A)に示すように、カール工程では、例えばアイラッシュカーラー等の化粧具50を用いて自まつ毛10の一部を挟んで、自まつ毛10にカールの形成を行う。そして、本実施形態のカール工程では、自まつ毛10の毛先を上向きにする。
【0018】
また、本実施形態では、目尻から目頭にかけて、まつ毛全体1を、目尻側の第1領域R1、中央部の第2領域R2、および目頭側の第3領域R3の3つの領域に分割する。そして、本実施形態のカール工程では、カールの形成を領域毎に順に行う。
なお、本実施形態のカール工程では、まつ毛全体1の全幅の1/3程度の幅の挟み部51を有する化粧具50を用いている。
【0019】
まず、1本の自まつ毛10に対し、図2(B)に示すように、自まつ毛10に対して長さ方向に位置が異なる第1挟部C1と第2挟部C2との2箇所に化粧具50の挟み部51をそれぞれ当てる。第1挟部C1は、自まつ毛10の付根近傍(付根から約1mm離れた箇所)である。また、第2挟部C2は、第1挟部C1から所定の距離(第1挟部C1からさらに約1mm離れた箇所)である。
なお、本実施形態では、自まつ毛10の中央部(付根から毛先までの半分)よりも付根側に対して挟み部51を当てる。
【0020】
そして、図2(C)に示すように、カールが施された自まつ毛10は、付根側において直線状に形成される第1直線状部11と、カールしているカール部12と、毛先側において直線状に形成される第2直線状部13とがそれぞれ形成された状態になる。なお、本実施形態において、カール部12は、自まつ毛10において他の箇所よりもカール(曲率)が最も大きくなっている部分である。また、本実施形態において、カール部12は、自まつ毛10の長さ方向において3mm〜4mmの幅で形成される。
【0021】
以下の説明では、図2(C)に示すように、自まつ毛10においてカール部12の付根側の端部を付根側カール端部12aと呼び、自まつ毛10においてカール部12の毛先側の端部を毛先側カール端部12bと呼ぶ。そして、本実施形態においては、付根側から毛先側に向けて挟み部51を順に位置させてカールを形成する際、付根側カール端部12aがカールの上げ始めとなり、毛先側カール端部12bがカールの上げ終わりとなる。
【0022】
また、本実施形態では、図2(C)に示すように、自まつ毛10にカール部12を形成することで、毛先が顔の上側であって付根側を向くようにする。なお、本実施形態のカール工程では、自まつ毛10が、例えば直角に折れ曲がったり、例えばV字状に折れたりしないようにしている。
【0023】
次に、本実施形態のカール工程の具体的な手順を説明する。
カール工程では、まず、目尻側の第1領域R1(図2(A)参照)の自まつ毛10の第1挟部C1(図2(B)参照)に対して、化粧具50による挟み込みを行う。第1挟部C1に対する化粧具50による挟み込みは、2回〜3回行う。その後、第1領域R1の自まつ毛10の第2挟部C2(図2(B)参照)に対して、化粧具50による挟み込みを行う。第2挟部C2に対する化粧具50による挟み込みは、2回〜3回行う。
【0024】
そして、中央部の第2領域R2の自まつ毛10においても、第1領域R1と同様に、第1挟部C1および第2挟部C2に対する化粧具50による挟み込みを行う。
さらに、目頭側の第3領域R3の自まつ毛10においても、第1領域R1および第2領域R2と同様に、第1挟部C1および第2挟部C2に対する化粧具50による挟み込みをそれぞれ行う。
【0025】
なお、第1領域R1の自まつ毛10のカール部12の形成が完了した後に、第2領域R2のカール部12の形成を行う際、また、第2領域R2に対するカール部12の形成が完了した後に、第3領域R3におけるカール部12の形成を行う際、それぞれ既に終わった領域の一部にオーバーラップしながら新たな領域に対するカール部12の形成を行う。このように領域をオーバーラップしてカール部12の形成を行うことで、カール部12の形成が行われていない部分を無くし、自まつ毛10のカールを確実に行うようにしている。
【0026】
(付着工程)
付着工程では、エクステまつ毛20の根元側端部20R(後述の図3(1)参照)に接着剤を付着させる。接着剤としては、特に限定されないが、例えば瞬間的な接着が可能な溶剤等を用いることができる。また、接着剤には、例えば自まつ毛10の色が黒色である場合には、黒色や透明色を呈する接着剤を用いるなど、自まつ毛10の色に対応する色の接着剤を用いることができる。
本実施形態の付着工程では、エクステまつ毛20の根元側端部20Rに接着剤を球状に付着させる。この接着剤の量は、後述する対向領域40(後述の図3(3)参照)に過不足無く充填される量に基づいて定められる。従って、本実施形態にて1本のエクステまつ毛20に用いる接着剤の量は、対向領域40を形成せずにエクステまつ毛20を自まつ毛10に単に接着させる従来の施術と比較して多くなっている。
【0027】
(取付工程)
図3は、本実施形態の取付工程の説明図である。
取付工程では、1本の自まつ毛10に対して1本のエクステまつ毛20を取り付ける。この際に、本実施形態の取付工程では、カール工程にてカールが施された自まつ毛10のカール形状が維持されるようにする。
本実施形態の取付工程では、まず、図3(1)に示すように、例えばツイーザー等を用いて1本にかき分けられた自まつ毛10の毛先側カール端部12bであってカール部12の内側(凹側)に、エクステまつ毛20の根元側端部20Rの接着剤30を付ける。
【0028】
なお、自まつ毛10のカール部12の内側(凹側)に根元側端部20Rの接着剤30を付けることで、例えば自まつ毛10のカール部12の外側(凸側)から接着剤30を付けた場合と比較して、後述するようにエクステまつ毛20を移動させた際に、自まつ毛10に接着剤30が局所的に溜まらず接着剤30が伸びる。
【0029】
その後、図3(2)に示すように、エクステまつ毛20の根元側端部20Rを、カール部12に沿って、自まつ毛10の付根に向けて移動させる(図3(2)中の矢印参照)。このエクステまつ毛20の移動に伴って、根元側端部20Rに付着している接着剤30が自まつ毛10の長さ方向に伸び広がる。また、エクステまつ毛20をカール部12の内側にて自まつ毛10の毛先側から付根側に移動させることで、自まつ毛10の先端側が付根側に引っ張られてカール部12の形成がより助長される。
【0030】
そして、図3(3)に示すように、エクステまつ毛20の根元側端部20Rを、自まつ毛10のカール部12の付根側カール端部12aまで移動させる。そして、エクステまつ毛20の根元側端部20Rが付根側カール端部12aに到達したら、エクステまつ毛20の根元側端部20Rの移動を止める。
このとき、カール部12とエクステまつ毛20とが対向することで形成される領域(以下、対向領域40と呼ぶ)が接着剤30によって満たされた状態になっている。
【0031】
なお、本実施形態では、エクステまつ毛20の根元側端部20Rが自まつ毛10の付根側カール端部12aにおいて大きく飛び出さないようにしている。本実施形態の取付工程では、エクステまつ毛20の根元側端部20Rが自まつ毛10上に位置している。
【0032】
最終的に、接着剤30が硬化することで、図3(4)に示すように、エクステまつ毛20が自まつ毛10に固定される。
本実施形態では、自まつ毛10のカール部12とエクステまつ毛20とは、毛先側にて交差する第1接続部41と付根側にて接続する第2接続部42との2点でつながっている。すなわち、本実施形態では、自まつ毛10のカール部12を弓(弧)に見立てた場合に、エクステまつ毛20が弦の関係になっている。そして、自まつ毛10のカール部12とエクステまつ毛20とは、例えば弓と弦との関係において弦によって弓がしなることと同様の作用が生じている。これによって、本実施形態では、エクステまつ毛20によって、自まつ毛10のカール部12の形状が維持され、ひいては、自まつ毛10が上向きに持ち上がった状態が維持される。
【0033】
また、本実施形態では、対向領域40に接着剤30が充填された状態で接着剤30が硬化することで、エクステまつ毛20と自まつ毛10との接着がより強固になる。そして、エクステまつ毛20による自まつ毛10のカールの維持がより強く、また、より長く持続する。
【0034】
〔変形例〕
図4は、変形例のエクステンション用まつ毛の装着方法の説明図である。
上述したように、本実施形態のエクステンション用まつ毛の装着方法では、自まつ毛10のカール部12の状態が維持されれば良い。従って、上述した実施形態に限定されず、以下のような態様であっても構わない。
図4(A)に示すように、第1接続部41が毛先側カール端部12bよりも毛先側に位置し、第2接続部42が付根側カール端部12aよりも付根側に位置していても良い。すなわち、第1接続部41および第2接続部42は、カール部12の領域外にそれぞれ位置していても良い。
【0035】
また、図4(B)に示すように、第1接続部41が毛先側カール端部12bよりも付根側に位置し、第2接続部42が付根側カール端部12aよりも毛先側に位置していても良い。すなわち、第1接続部41および第2接続部42は、カール部12の領域内にそれぞれ位置していても良い。
【0036】
なお、図4(A)および図4(B)の態様の他、第1接続部41および第2接続部42のうち一方がカール部12の領域内に位置し、他方がカール部12の領域外に位置していても良い。
さらに、図4(A)および図4(B)において、エクステまつ毛20の根元側端部20Rが自まつ毛10上に位置していても良いし、根元側端部20Rが自まつ毛10の外側(凸側)に突き抜けていても良い。
【0037】
また、図4(C)に示すように、エクステまつ毛20の根元側端部20Rが自まつ毛10上に位置していなかったり自まつ毛10と交差していなかったりする状態で、接着剤30によって位置が固定されているだけでも良い。
【0038】
また、図4(D)に示すように、自まつ毛10のカール部12とエクステまつ毛20とは、第1接続部41および第2接続部42にてそれぞれ局所的に接着剤30によって固定されていても良い。この局所的な固定は、図4(A)および図4(B)に示す第1接続部41および第2接続部42の位置にて同様に行っても良い。
【0039】
以上の変形例も含めて、本実施形態のエクステンション用まつ毛の装着方法では、自まつ毛10のカール部12を含むべく、カール部12の少なくとも一部に重なるように接着剤30によってエクステまつ毛20を固定すれば良い。すなわち、本実施形態のエクステンション用まつ毛の装着方法では、自まつ毛10に対して化粧具50の挟み部51(図2参照)が当てられた箇所を含むように接着剤30によってエクステまつ毛20を取り付ければ良い。
また、エクステまつ毛20を自まつ毛10のカール部12に交差(例えば、第1接続部41)させることでエクステまつ毛20の根元側端部20Rをカール部12の内側(凹側)に位置させ、カール部12にてエクステまつ毛20と自まつ毛10とを接着剤30で固定させれば良い。
これによって、自まつ毛10のカール部12の状態がより強く維持され、より長い時間持続する。
【0040】
また、本実施形態のカール工程にて自まつ毛10にカール部12を形成する工程は、必須の工程ではない。例えば、自まつ毛10に予めカールが形成されている場合には、そのカールを維持するようにエクステまつ毛20を固定すれば良い。また、自まつ毛10をカールさせながら、自まつ毛10に接着剤30が付着したエクステまつ毛20を取り付けても良い。さらに、図3(1)および図3(2)を参照しながら説明したように、自まつ毛10の毛先側に接着剤30を付着させ、付根側に自まつ毛10を引っ張ることでカールを形成し、そのまま、引っ張りにより形成されたカールをエクステまつ毛20によって維持しても良い。
【0041】
なお、本実施形態では、1本の自まつ毛10に対して1本のエクステまつ毛20を取り付けているが、例えば1本の自まつ毛10に対して複数のエクステまつ毛20を取り付けても良い。
また、エクステまつ毛20は、例えば図2(A)に示す第1領域R1、第2領域R2および第3領域R3のいずれかの領域のみなど、まつ毛全体1のうち一部にだけ装着しても良い。
【符号の説明】
【0042】
10…自まつ毛、12…カール部、20…エクステンション用まつ毛(エクステまつ毛)、30…接着剤
図1
図2
図3
図4