(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-129634(P2018-129634A)
(43)【公開日】2018年8月16日
(54)【発明の名称】機能性携帯機器用ホルダー
(51)【国際特許分類】
H04M 1/11 20060101AFI20180720BHJP
A45C 11/00 20060101ALI20180720BHJP
H05K 5/02 20060101ALN20180720BHJP
【FI】
H04M1/11 Z
A45C11/00 E
H05K5/02 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-20802(P2017-20802)
(22)【出願日】2017年2月7日
(71)【出願人】
【識別番号】516099288
【氏名又は名称】寺島 満
(74)【代理人】
【識別番号】100134119
【弁理士】
【氏名又は名称】奥町 哲行
(72)【発明者】
【氏名】寺島 満
【テーマコード(参考)】
3B045
4E360
5K023
【Fターム(参考)】
3B045BA26
3B045DA22
4E360AB22
4E360AB42
4E360AD03
4E360BA08
4E360BB12
4E360BB22
4E360BC03
4E360BC06
4E360GA07
4E360GA08
4E360GB26
5K023AA07
5K023BB11
5K023DD06
5K023KK04
5K023KK10
5K023PP02
5K023PP12
5K023PP16
5K023RR09
(57)【要約】 (修正有)
【課題】持ち運び、収納、開閉、位置調整、操作等の複数の機能を一体的に持ち合わせ、特に位置調整を容易に行うことのできる機能性携帯機器用ホルダーを提供する。
【解決手段】機能性携帯機器用ホルダー10は、携帯機器Pと面積が同程度か又はやや大きい板状の基材1と、携帯機器Pを基材1とともに相互に対向して覆うための板状の蓋部材2と、基材1と蓋部材2とを繋いでそれらを開閉可能になすための第一のヒンジ3と、携帯機器Pを嵌合させて保持するための保持部材4を備える。基材1は、上下に分別された基材上部1a及び基材下部1bを第二のヒンジ13で折板状に所望の角度に調整可能であり、蓋部材2は、保持部材4により保持された携帯機器Pを蓋部材2の面に沿って移動させるためのスライド部材を設け、スライド部材は、ホルダー10が閉じられている際には蓋部材2の下方に位置し、ホルダー10が開かれると自動的に蓋部材2の上方に移動できる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯機器と面積が同程度か又はそれよりもやや大きい板状の基材と、
前記携帯機器を前記基材とともに相互に対向して覆うための板状の蓋部材と、
前記基材と前記蓋部材とを繋いでそれらを開閉可能になすための第一のヒンジと、
前記携帯機器を嵌合させて保持するための保持部材と、を備えた携帯機器用ホルダーであって、
前記基材は、上下に二分された基材上部及び基材下部を第二のヒンジで折板状に所望の角度に調整可能になされており、
前記蓋部材は、前記保持部材により保持された前記携帯機器を該蓋部材の面に沿って移動させるためのスライド部材が設けられ、
前記スライド部材は、ホルダーが閉じられている際には前記蓋部材の下方に位置し、ホルダーが開かれると自動的に前記蓋部材の上方に移動できるように構成されていることを特徴とする機能性携帯機器用ホルダー。
【請求項2】
前記スライド部材は、前記保持部材の略中央部を固定しつつ、前記蓋部材の左右両側部に位置する弾性体としての二つのバネによって移動可能になされている、請求項1記載の機能性携帯機器用ホルダー。
【請求項3】
前記スライド部材は、前記蓋部材の左右両側部にある二つの前記バネそれぞれの一端と連結した薄板状の橋架部と、該橋架部の中央付近から前記蓋部材の上方に向けて突出して設けられた薄板状の突出部とが一体化されてなる、請求項2記載の機能性携帯機器用ホルダー。
【請求項4】
前記薄板状の突出部は、その先端に開口が設けられ、該開口が前記保持部材における前記携帯機器を保持する面と反対側の面の略中央部に設けられた突起と嵌合する構成となされている、請求項3記載の機能性携帯機器用ホルダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スマートフォン、タブレット型携帯情報端末等の携帯機器(携帯電話端末、携帯電子デバイスを含む)の持ち運びに便利な携帯機器用ホルダー、詳細には、持ち運び、収納、開閉、位置調整、操作等の複数の機能を一体的に持ち合わせ、特に位置調整を容易に行うことのできる機能性携帯機器用ホルダーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、スマートフォン等の携帯電子機器が広く利用され、これを持ち運ぶ際には、安易に落とさないように手に固定するホルダーやケースに入れる等のさまざまな工夫がなされてきた。
【0003】
これまでに、例えば、スマートフォン等の携帯機器の側面又は側面付近に、指挿通部を形成し得る伸縮性部材を取り付け、落下防止を図るとともに操作する指の可動域を広げ、片手での操作を容易にする携帯機器用落下防止ホルダー(特許文献1)が開示されている。このように、片手を使って、指で止める等の手段は散見されるものの、両手を使わずに落下を防止する手段ではなかった。
【0004】
また、嵩張らず、持ち運びしやすく、ポケットや鞄から出し入れの必要がなく、音楽を聴く時も両手フリーにできる吊りスマートフォンケース(特許文献2)が開示されている。
【0005】
しかしながら、このケースでは、両手をフリーにしての持ち運びには便利かもしれないが、スマートフォンをケースから取り出し、画面を表示してそれを視る際には結局手を使う必要がある。このため、持ち運びに便利であり、一度画面を開けば手を使わなくても表示部位を確認できるようなスマートフォン等のための物品が望まれていた。
【0006】
そこで、本願発明者によって携帯機器用ホルダーが開発された(特許文献3)。そして、さらに表示画面の位置調整等の機能を備えた携帯機器用ホルダーの開発がなされていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2015−23564号公報
【特許文献2】特開2015−213720号公報
【特許文献3】特許第6046846号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、スマートフォンなどの携帯機器の持ち運び、収納、開閉、位置調整、操作等の複数の機能を一体的に持ち合わせ、特に位置調整を容易に行うことのできる機能性携帯機器用ホルダーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、前記課題を解決するべく鋭意研究した結果、スマートフォンを両面から覆う二の板状部材とこれらをヒンジで繋いで開閉可能になし、スマートフォンを保持するための保持部材を設けて特定の可動構造とし、板状部材のうちの1つと保持部材の可動部材とを携帯機器が見易くなる位置に調整できる構造にした携帯機器用ホルダーが、前記目的を達成し得ることの知見を得た。
【0010】
本発明は、前記知見に基づきなされたもので、下記の発明を提供することにより、その目的を達成したものである。
【0011】
1.携帯機器と面積が同程度か又はそれよりもやや大きい板状の基材と、
前記携帯機器を前記基材とともに相互に対向して覆うための板状の蓋部材と、
前記基材と前記蓋部材とを繋いでそれらを開閉可能になすための第一のヒンジと、
前記携帯機器を嵌合させて保持するための保持部材と、を備えた携帯機器用ホルダーであって、
前記基材は、上下に二分された基材上部及び基材下部を第二のヒンジで折板状に所望の角度に調整可能になされており、
前記蓋部材は、前記保持部材により保持された前記携帯機器を該蓋部材の面に沿って移動させるためのスライド部材が設けられ、
前記スライド部材は、ホルダーが閉じられている際には前記蓋部材の下方に位置し、ホルダーが開かれると自動的に前記蓋部材の上方に移動できるように構成されていることを特徴とする機能性携帯機器用ホルダー。
【0012】
2.前記スライド部材は、前記保持部材の略中央部を固定しつつ、前記蓋部材の左右両側部に位置する弾性体としての二つのバネによって移動可能になされている、前記1記載の機能性携帯機器用ホルダー。
【0013】
3.前記スライド部材は、前記蓋部材の左右両側部にある二つの前記バネそれぞれの一端と連結した薄板状の橋架部と、該橋架部の中央付近から前記蓋部材の上方に向けて突出して設けられた薄板状の突出部とが一体化されてなる、前記2記載の機能性携帯機器用ホルダー。
【0014】
4.前記薄板状の突出部は、その先端に開口が設けられ、該開口が前記保持部材における前記携帯機器を保持する面と反対側の面の略中央部に設けられた突起と嵌合する構成となされている、前記3記載の機能性携帯機器用ホルダー。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、スマートフォンなどの携帯機器の持ち運び、収納、開閉、位置調整、操作等の複数の機能を一体的に持ち合わせ、特に位置調整を容易に行うことのできる機能性携帯機器用ホルダーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の一実施形態に係る機能性携帯機器用ホルダーの使用状態の一例(蓋となる部材を開いた状態)を示す斜視図である。
【
図2】
図1の機能性携帯機器用ホルダーにおける携帯機器が保持部材とともに上部にスライドした後の位置調整の状態を示す斜視図である。
【
図3】
図1の機能性携帯機器用ホルダーにおける基材を説明するために構成部材の一部を省略して示す斜視図である。
【
図4】(a)は、
図1の機能性携帯機器用ホルダーにおける蓋となる部材の面上を移動するスライド部材の可動状態を説明するための概略説明図であり、(b)は、蓋となる部材を開いた状態でのスライド部材の停止位置を示すための概略説明図である。
【
図5】(a)は、
図1の機能性携帯機器用ホルダーにおける保持部材の裏面の縦向き状態を示す斜視図であり、(b)は、(a)を横向きにした状態を示す斜視図である。
【
図6】
図1の機能性携帯機器用ホルダーにおけるスライド部材を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明について、その好ましい実施形態に基づき詳細に説明する。
本発明の一実施形態に係る機能性携帯機器用ホルダーは、
図1に示すように、通常、スマートフォンやタブレット型携帯情報端末等の携帯機器を使用する者の胸部から腹部にかけての所望する位置において使用される。このような位置に設置すれば、携帯機器の持ち運び、収納、開閉、位置調整、操作等の機能を容易に発揮できるため好ましい。この際、例えば、吊り下げ用紐12等を携帯機器用ホルダー10に取り付けて使用することができる。
【0018】
本実施形態に係る機能性携帯機器用ホルダー10について、蓋を開いた状態の斜視図(
図1)、携帯機器としてのスマートフォンPの位置を調整する状態を示す斜視図(
図2)等を参照しながら説明する。
【0019】
本実施形態の機能性携帯機器用ホルダー10は、
図1及び
図2に示すように、携帯機器としてのスマートフォンPと面積が同程度か又はそれよりもやや大きい板状の基材1と、スマートフォンPを基材1とともに相互に対向して覆うための板状の蓋部材2と、基材1と蓋部材2とを繋いでそれらを開閉可能になすための第一のヒンジ3と、スマートフォンPを嵌合させて保持するための保持部材4と、を備えている。
【0020】
そして、基材1は、
図3に示すように、その中央付近で上下に二分された基材上部1a及び基材下部1bを第二のヒンジ13で折板状に所望の角度に調整可能になされている。基材上部1a及び基材下部1bは、スマートフォンPの収納時には真っ直ぐ(両部のなす角度は180°)なっているが、蓋部材2を開いた際にこれらの角度を調整することで、スマートフォンPを見る角度の調整の幅に自由度が増し、最も適切な位置に容易にすることができる(
図2参照)。
【0021】
蓋部材2は、保持部材4により保持された携帯機器Pを蓋部材2の面に沿って移動させるためのスライド部材5が設けられている。
【0022】
スライド部材5は、ホルダー10が閉じられている際には蓋部材2の下方(第一のヒンジ3のある方)に位置し、ホルダー10が開かれると自動的に蓋部材2の上方に移動できる(
図1の矢印の方向に動く)ように構成されている。
【0023】
図4(a)に示すように、スライド部材5は、図示しない保持部材4の略中央部を固定しつつ、蓋部材2の左右両側部に位置する弾性体としての二つのバネ6,6によって移動可能になされている。かかる構造により、蓋部材2を開くだけで手動による力を加えずに保持部材4を安定して移動でき、スマートフォンPの最も高く見易い位置を確保できる。また、バネ6,6は、蓋部材2の両側部(外側)における丸みを帯びた曲面の溝内、具体的には内側のスライド部材5が通過する部分を開けた半筒状の溝内に設けられている。これにより、ホルダー10の全体を薄型にしても強度を高めることができ、側方等からの耐衝撃性を備えるものにできる。
【0024】
スライド部材5は、二つのバネ6,6の引張力によって、ホルダー10における蓋部材2の最上部に留まるようになる。これにより、スライド部材5と連動して移動した保持部材4におけるスマートフォンPを最も高く見易い位置で表示の閲覧や操作等を行うことが可能となる。かかる構造とともに、前述の基材1における上下部1a及び1bの両部材の角度調整を併せて行うようにすれば、本発明の機能・効果は顕著に発揮される。
【0025】
開いた状態のホルダー10からスマートフォンPを収納する際には、最上部に位置するスマートフォンPを含む保持部材4を蓋部材2の下方へ手動で押し込む等すればよい。蓋部材2の下方へのスマートフォンPの移動は、バネ6,6の反発力に対してそれほど強い力を要することもない。
【0026】
本実施形態では、基材1の上部中央部位に、蓋止め部材14が取り付けられている(
図1及び3参照)。この蓋止め部材14が下方へ移動させたスマートフォンPをロックする機能を果たす。これによりホルダー10を閉じることができ、スマートフォンPを収納することができる。
【0027】
スライド部材5の構造は、
図4(a)に示すように、蓋部材2の左右両側部にある二つのバネ6,6それぞれの一端と連結した薄板状の橋架部5aと、その中央付近から蓋部材2の上方に向けて突出して設けられた薄板状の突出部5bとが一体化されて構成されている。なお、薄板状の橋架部5aと連結したバネ6,6それぞれの他端は、蓋部材2の左右両側部の最上部に固定されている。
【0028】
薄板状の突出部5bは、その先端が丸みを帯びており、そこに開口(丸い溝)Oが設けられている。この開口Oが保持部材4におけるスマートフォンPを保持する面と反対側の面の略中央部に設けられたボタン部(丸い突起)Bと嵌合する構成となされている(
図5(a)及び(b)参照)。この構成により、スマートフォンPを有する保持部材4は、蓋部材2上のスライド部材5から容易に取り外しができ、また取付けた状態で自由に回転可能なものとなる。
【0029】
スライド部材5の開口に保持部材4裏面のボタン部Bを取付けて嵌合させる際には、
図6に示すように、突出部5bにおける開口Oの周囲の一部を開けてボタン部Bを押し込むことで容易に取り付けられる。そして、開いた開口Oの周囲の一部を閉じるとロック機能により保持部材4のボタン部Bが開口Oから外れることなく固定される。
【0030】
このようにして、スライド部材5は、保持部材4と固定され、バネ6,6によって蓋部材2の上部へ移動できる。特に、スライド部材5における突出部5bを設けたことで、より高くスマートフォンPを位置させることができ、本発明の機能を一層発揮できる。
【0031】
本実施形態においては、基材1の上部に、取り付け部11が設けられ、該取り付け部11に吊り下げ用紐を取り付けて首紐等として使用されることが好ましい。
【0032】
本実施形態に係る携帯機器用ホルダー10は、前述した構造を備えるため、スマートフォンP等の携帯機器の持ち運びに便利であり、その収納や開閉のほか、位置調整や操作し易い等の機能を有し、特に位置調整を容易に行うことができる。
【0033】
次に、本実施形態に係る携帯機器用ホルダー10の機能について、使用時における状態を示して説明する。
【0034】
まず、携帯機器用ホルダー10を持ち運ぶ際には、図示しないが、スマートフォンPを保持部材4に嵌め込み、これを蓋部材2の下方へ押し込んで、基材1に寄り合わせて蓋部材2を閉じた状態とする。このとき、蓋部材2を閉じたまま動かないように、通常、基材1の上部中央部位に、蓋止め部材14が取り付けられている。そして、基材1の上部に設けた取り付け部11に吊り下げ用紐を取り付けて、これを首にかけて携帯機器用ホルダー10を使用者の胸部から腹部における所望の位置に保持して持ち運ぶ。このように、携帯機器用ホルダー10は、両手をフリーにしたまま、いつでも、すぐにスマートフォンPを適切な位置で開ける状態にしておくことができる。
【0035】
携帯機器用ホルダー10におけるスマートフォンPを使う際には、閉じられた状態から、
図1に示すように、蓋部材2を矢印(左側)の方向に開く。このとき、蓋部材2におけるスライド部材5(スマートフォンP及びの保持部材4の裏側で
図2に示される)に取付けられた保持部材4の中のスマートフォンPが、蓋部材2と連動して開くことになる。蓋部材2を開く際には、スマートフォンPを操作、閲覧等し易くなるように、適宜な角度まで開いて止める。特にスマートフォンPの画面を閲覧するだけの場合には、両手をフリーにして行うことができる。
【0036】
携帯機器用ホルダー10におけるスマートフォンPは、蓋部材2を開くと同時に、保持部材4ごと斜め上(矢印(右側)の方向)に自動的に移動する。これにより、スマートフォンPの操作、閲覧等を一層し易くなる。
【0037】
本実施形態に係る携帯機器用ホルダー10は、持ち運びの必要がない場合には、第一のヒンジ3を調整して、携帯機器用ホルダー10における蓋部材2を180°以上開いて置物として用いることもできる。
【0038】
本実施形態においては、第一のヒンジ3自体の摩擦抵抗により、簡易な構造として、蓋部材2を手で動かしたり、適宜な位置に留めることができる。なお、第一のヒンジ3として摩擦抵抗のない自然に動くフリーなものを使用する場合は、蓋部材2を適宜な位置に留ませることのできるストッパー部材を別に設ける等により、本発明の機能を発揮することができる。
【0039】
本発明は、前述した実施形態を好ましく提供できるが、これに限定されず、他の変更形態とすることもできる。
例えば、スマートフォンに対応するホルダーに代えて、その大きさを調整することにより、タブレットPC等のタブレット型携帯情報端末用のホルダーにすることも可能である。
【0040】
また、基材1として、前述の第二のヒンジ13によって1a,1bに二分されたもののほか、更に第三、第四…のヒンジを設けて、三分、四分…としたものを用いてより微調整を行うこともできる。これにより、画面表示内容が見やすくなる等により一層本発明の機能を発揮できる。
【0041】
スマートフォンPを含む保持部材4は、前述の実施形態では回転可能であるが、さらに、スライド部材5と保持部材4との間に、特定の向きで回転を止める部材を挟み込んで取り付けることで、スマートフォンPを含む保持部材4をスライドさせた後、スマートフォンPを90°回転させて左右横向きにしたり、180°回転させて下向きにすることもできる。このような部材のほか種々の部材を取り入れることで、多機能ホルダーとして提供することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は、スマートフォンなどの携帯機器の持ち運び、収納、開閉、位置調整、操作等の複数の機能を一体的に持ち合わせ、特に位置調整を容易に行うことのできる機能性携帯機器用ホルダーとして、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0043】
10…機能性携帯機器用ホルダー
1…基材
1a…基材上部,1b…基材下部
11…吊り下げ用紐取り付け部
12…吊り下げ用紐
13…第二のヒンジ
14…蓋止め部材
2…蓋部材
3…第一のヒンジ
4…携帯機器の保持部材
5…スライド部材
5a…薄板状の橋架部
5b…薄板状の突出部
P…携帯機器(スマートフォン)
O…開口
B…ボタン部(突起)