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特開2018-129744アドレスID変換システム及びアドレスID変換方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-129744(P2018-129744A)
(43)【公開日】2018年8月16日
(54)【発明の名称】アドレスID変換システム及びアドレスID変換方法
(51)【国際特許分類】
   H04Q 9/00 20060101AFI20180720BHJP
   H02J 13/00 20060101ALI20180720BHJP
   G06F 17/30 20060101ALI20180720BHJP
   G06Q 50/06 20120101ALI20180720BHJP
【FI】
   H04Q9/00 311J
   H02J13/00 301A
   H04Q9/00 301D
   G06F17/30 330B
   G06Q50/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2017-23003(P2017-23003)
(22)【出願日】2017年2月10日
(71)【出願人】
【識別番号】000134707
【氏名又は名称】株式会社ナカヨ
(71)【出願人】
【識別番号】899000057
【氏名又は名称】学校法人日本大学
(71)【出願人】
【識別番号】599016431
【氏名又は名称】学校法人 芝浦工業大学
(74)【代理人】
【識別番号】110000062
【氏名又は名称】特許業務法人第一国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】上田 清志
(72)【発明者】
【氏名】三好 匠
(72)【発明者】
【氏名】高橋 庸祐
【テーマコード(参考)】
5G064
5K048
5L049
【Fターム(参考)】
5G064AA01
5G064AC01
5G064AC09
5G064DA05
5K048AA04
5K048BA12
5K048BA34
5K048BA35
5K048EB01
5K048EB10
5K048GC02
5K048HA01
5K048HA02
5L049CC06
(57)【要約】
【課題】各ユーザ自身でスマートメータIDと住所情報をアドレスID変換システムへ提供し、アドレスID変換システムからスマートメータIDと住所情報の検索を可能とする仕組みの情報転送技術を提供すること。
【解決手段】スマートメータシステムや配信センタとの間で相互無線チャネルにて情報の送受を可能とするアドレスID変換システムを含む無線ネットワークシステムにおいて、各ユーザのOA装置からスマートメータシステムを介してスマートメータIDと住所情報をアドレスID変換システムへ登録し、各ユーザのOA装置からアドレスID変換システムに登録したスマートメータIDと住所情報の検索を可能とする仕組みの情報転送する手段を設ける。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ユーザ建屋内において消費する電力消費量を収集し、当該電力消費量を検針する第1スマートメータ装置を含む第1スマートメータシステムと、
第2ユーザ建屋内において消費する電力消費量を収集し、当該電力消費量を検針する第2スマートメータ装置を含む第2スマートメータシステムと、
前記第1スマートメータシステムにおける第1スマートメータ装置と前記第2スマートメータシステムにおける第2スマートメータ装置間、及び前記第2スマートメータシステムにおける第2スマートメータ装置と各ユーザのスマートメータIDと住所を含む住所データベースをもつ配電事業者システムの信号の送受信チャネルをAルート無線チャネルとし、
前記第1スマートメータシステムにおける第1スマートメータ装置及び前記第2スマートメータシステムにおける第2スマートメータ装置とスマートメータ通信装置、アドレスIDデータベースを含むアドレスID変換システム間の信号の送受信チャネルを相互通信無線チャネルとし、
前記第1スマートメータシステム及び前記第2スマートメータシステムの通信ネットワークをマルチホップネットワークとする
無線ネットワークシステムであって、
前記アドレスID変換システムのスマートメータ通信装置は、
前記第1OA装置からの登録ユーザ信号を元に前記第1スマートメータシステムから前記第2スマートメータシステムへ送信されるデータIDとデータに住所を含む登録信号を受信したとき、
スマートメータIDと住所を含むID住所信号を前記アドレスID変換システムにおけるアドレスIDデータベースに送出し、
前記第2スマートメータシステムにおける第2スマートメータ装置から前記第1OA装置から送信される検索ユーザ信号に対応し、データIDを含む検索信号を受信したとき、
当該検索信号を前記アドレスIDデータベースに送出し、
前記アドレスID変換システムにおけるアドレスIDデータベースから、データを含む検索応答信号を受信したとき、
当該検索応答信号を、前記第2スマートメータシステムを介して、前記第1スマートメータシステムに送信し、
前記アドレスIDデータベースは、
前記第1、第2スマートメータシステムから前記ID住所信号を受けたとき、当該ID住所信号に含まれるスマートメータIDと住所を保存し、
前記検索応答信号は、前記第2スマートメータシステムにおける第2スマートメータ装置から前記第1スマートメータシステムにおける第1スマートメータ装置に転送され、当該第1スマートメータ装置より、ゲートウェイ装置を介して、データを含む検索応答ユーザ信号として前記第1OA装置に送信される、
ことを特徴とするアドレスID変換システム。
【請求項2】
請求項1項に記載されたアドレスID変換システムにおいて、
前記第1、第2スマートメータシステムは、
前記第1、第2ユーザ建屋における前記第1、第2OA装置を含む機器が消費する電力消費量を収集する第1、第2電力消費量収集装置、を含み、
前記第1、第2電力消費量収集装置は、ゲートウェイ装置又はHEMS装置であり、
前記検索ユーザ信号及び前記検索信号は、住所又はID検索であり、
前記検索応答信号及び前記検索応答ユーザ信号におけるデータは、住所又はIDであることを特徴とするアドレスID変換システム。
【請求項3】
各ユーザのスマートメータIDと住所を含む住所データベースをもつ配電事業者システムとも無線マルチホップのAルート無線チャネルで接続し、
HEMS装置ともBルート無線チャネルで接続する、複数のユーザ建屋にそれぞれ配置され、相互通信無線チャネルで通信するスマートメータ装置と、
各ユーザ建屋で該スマートメータ装置に接続され、ユーザ建屋内通信で各種OA装置と接続するゲートウェイ装置からなる、通信システムに接続する、スマートメータ通信装置と,アドレスIDデータベースからなる、アドレスID変換システムにおいて、
上記スマートメータ通信装置は、
相互通信チャネルと、宛先IDにAITが設定され、発元IDとTTLとサービスIDに登録が設定され、データIDとデータに住所を含む登録信号を通信システムから受けた場合に、発元IDと住所を含むID住所信号をアドレスIDデータベースに送出し、
相互通信チャネルと、宛先IDにAITが設定され、発元IDとTTLとサービスIDに住所検索かID検索が設定され、データIDを含む検索信号を通信システムから受けた場合に、検索信号をアドレスIDデータベースに送出し、
宛先IDと発元IDにAITが設定され、サービスIDに住所検索かID検索が設定され、データIDとデータに住所かIDが設定された検索応答ユーザ信号をアドレスIDデータベースから受けた場合には、相互通信チャネルと、宛先IDと発元IDにAITが設定され、発元IDとTTLとサービスIDに住所検索かID検索が設定され、データIDとデータに住所かIDを含む検索応答信号を通信システムへ送出し、
前記アドレスIDデータベースは、
スマートメータ通信装置からID住所信号を受けた場合には、スマートメータIDと住所を保存し、
前記スマートメータ通信装置から検索信号を受けた場合には、検索応答信号を前記スマートメータ通信装置へ送出する
ことを特徴とするアドレスID変換システム。
【請求項4】
第1ユーザ建屋内において消費する電力消費量を収集し、当該電力消費量を検針する第1スマートメータ装置を含む第1スマートメータシステムと、
第2ユーザ建屋内において消費する電力消費量を収集し、当該電力消費量を検針する第2スマートメータ装置を含む第2スマートメータシステムと、
前記第1スマートメータシステムにおける第1スマートメータ装置と前記第2スマートメータシステムにおける第2スマートメータ装置間、及び前記第2スマートメータシステムにおける第2スマートメータ装置と各ユーザのスマートメータIDと住所を含む住所データベースをもつ配電事業者システムの信号の送受信チャネルをAルート無線チャネルとし、
前記第1スマートメータシステムにおける第1スマートメータ装置及び前記第2スマートメータシステムにおける第2スマートメータ装置とスマートメータ通信装置、アドレスIDデータベースを含むアドレスID変換システム間の信号の送受信チャネルを相互通信無線チャネルとし、
前記第1スマートメータシステム及び前記第2スマートメータシステムの通信ネットワークをマルチホップネットワークとする
無線ネットワークシステムにおけるアドレスID変換方法であって、
前記第1OA装置からの登録ユーザ信号を元に前記第1スマートメータシステムから前記第2スマートメータシステムへ送信されるデータIDとデータに住所を含む登録信号を受信したとき、
発元IDと住所を含むID住所信号を前記アドレスID変換システムにおけるアドレスIDデータベースに送出し、
前記第2スマートメータシステムにおける第2スマートメータ装置から前記第1OA装置から送信される検索ユーザ信号に対応し、データIDを含む検索信号を受信したとき、当該検索信号を前記アドレスIDデータベースに送出し、
前記アドレスID変換システムにおけるアドレスIDデータベースから、データを含む検索応答信号を受信したとき、当該検索応答信号を、前記第2スマートメータシステムを介して、前記第1スマートメータシステムに送信し、
前記アドレスIDデータベースは、
前記第1、第2スマートメータシステムから前記ID住所信号を受けたとき、、当該ID住所信号に含まれるスマートメータIDと住所を保存し、
前記検索応答信号は、前記第2スマートメータシステムにおける第2スマートメータ装置から前記第1スマートメータシステムにおける第1スマートメータ装置に転送され、当該第1スマートメータ装置より、ゲートウェイ装置を介して、データを含む検索応答ユーザ信号として前記第1OA装置に送信される、
ことを特徴とするアドレスID変換方法。
【請求項5】
請求項4項に記載されたアドレスID変換方法において、
前記検索ユーザ信号及び前記検索信号は、住所又はID検索であり、
前記検索応答信号及び前記検索応答ユーザ信号におけるデータは、住所又はIDであることを特徴とするアドレスID変換方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アドレスID変換システム及びアドレスID変換方法に関する。
更に詳しくは、例えば、電力会社から供給される電力を消費するOA(Office Automation)装置などの機器の電力使用量/電力消費量(電力使用データ)を無線ネットワーク、つまり、下流のスマートメータ装置から上流のスマートメータ装置へ無線マルチホップ通信ネットワークの通信路(複数のルート無線チャネル)を構築し、各OA装置などの機器の電力使用データを電力会社の配電事業者システムへ送信する機能を有するスマートメータシステム及びアドレスID変換システムを含み、無線通信機能を有するスマートメータ装置間を無線チャネルで接続し、スマートメータ装置とアドレスID変換システム間を相互通信無線チャネルで相互通信し、ID住所信号(含スマートメータID、住所)のアドレスID変換システムへの登録機能、及びアドレスID変換システムへの検索機能を可能とするアドレスID変換システム及びアドレスID変換方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートメータIDや住所情報を扱うシステムとして、特開2014−176117号公報(特許文献1)、特開2015−191349号公報(特許文献2)に記載の技術がある。
【0003】
この特許文献1には、「低圧電力を発電する発電設備3と、発電設備3によって発電された低圧電力を配電設備4に供給する引込線9と、引込線9に配置されたスマートメータ5と、通信手段を介してスマートメータ5や各営業所6,7が接続される復旧支援システム1において、発電設備3やスマートメータ5の住所情報が収納される住所データベース13と、スマートメータ5からの電力供給情報に基づき引込線9の事故(ヒューズ切れ)であるか否かを判定し、引込線9の事故であると判定された場合に、住所データベース13から該当する発電設備3若しくはスマートメータ5の住所情報を検索し、該当引込線9の担当営業所7に検索された住所情報を送信して修理を依頼する。」との記載がある(要約書参照)。
換言すれば、特許文献1には、スマートメータと電力会社のシステム(復旧支援システム)とを通信ネットワークを介して接続した通信システムにおいて、例えば、スマートメータに接続された配電設備との間の引き込み線にヒューズ等の故障が発生した場合、その旨をスマートメータから電力会社のシステム(復旧支援システム)に対して通知し、電力会社のシステム(復旧支援システム)における電力会社の住所データベースのスマートメータIDを利用して住所を検索し、当該住所(住所情報)を、通信ネットワークを介して修理担当の営業所に送信し、派遣先を指定する復旧支援システムが開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、「サービス事業者のデバイス管理サーバ1は、公開鍵を送信する。ユーザ建屋のOA機器13は、その公開鍵を受信し、OA機器13のデバイスIDをその公開鍵で暗号化し、暗号化されたデバイスID及び公開鍵をスマートメータ11へ送信する。配電事業者では、電力情報収集装置21は、スマートメータ11から、暗号化されたデバイスID及び公開鍵を取得し、顧客管理サーバ23は、そのスマートメータ11の住所情報を特定し、特定した住所情報をその公開鍵で暗号化し、暗号化されたデバイスID及び暗号化された住所情報を送信する。デバイス管理サーバ41は、暗号化されたデバイスID及び暗号化された住所情報を受信し、公開鍵に対応する秘密鍵で復号する。」との記載がある(要約書参照)。 換言すれば、特許文献2には、デバイス管理サーバを含むサービス事業者、スマートメータ、OA機器、を含む建屋電力情報変換装置、顧客管理サーバ、通信サーバを含む配電事業者、を備えたデバイス管理システムにおいて、ユーザのOA機器が接続しているスマートメータからIDを配電事業者に送信し、配電会社の顧客情報管理サーバから、そのスマートメータの住所情報とIDをサービス事業者のデバイス管理サーバに送信し、デバイス管理サーバにてIDと住所情報を管理するデバイス管理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2014−176117号公報
【特許文献2】特開2015−191349号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載された発明は、電力会社内で住所データベースを利用する際のものであり、この特許文献1では、第三者がスマートメータIDからそのIDを持つユーザの住所を検索する、または住所からスマートメータIDの検索を実現する場合が想定されていない。そのため、「引込線のヒューズ切れ等の故障を検出して修理人員を速やかに派遣すると共に、引込線の故障状態を自動把握して管理者に速やかに伝達することが可能な復旧支援システムを提供する」ことができる、という効果に留まる。
【0007】
また、特許文献2に記載された発明は、IDと住所情報を転送する際に、暗号化して情報を勝手にみられないようにするものであり、この特許文献2では、IDと住所情報を転送する仕組み、検索要求と応答を転送する仕組みを実現する場合が想定されていない。そのため、「管理対象のデバイスの現在位置を正確かつ確実に特定する」ことができる、という効果に留まる。
【0008】
要するに、従来として、電力供給や、その管理を行う電力会社の電力網に接続している各家庭やビルなどに設置された各ユーザ(需要者=消費者)が利用可能なスマートメータシステムの無線マルチホップを利用して、各ユーザ自身でスマートメータIDと住所情報(住所)をネットワークシステム側へ提供し、アドレスID変換システムに登録すること、各ユーザ自身がネットワークシステム側のアドレスID変換システムに登録したスマートメータIDと住所情報の検索を可能とすること、などの仕組みの情報転送方法がなかった。
【0009】
そこで、本発明では、各ユーザ自身でスマートメータIDと住所情報をネットワークシステム側へ提供し、アドレスID変換システムへの登録を可能とすること、各ユーザ自身がネットワークシステム側のアドレスID変換システムに登録したスマートメータIDと住所情報の検索を可能とすること、などの仕組みの情報転送技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、代表的な本発明のアドレスID変換システム及び方法の一つは、
第1ユーザ建屋内において消費する電力消費量を収集し、当該電力消費量を検針する第1スマートメータ装置を含む第1スマートメータシステムと、
第2ユーザ建屋内において消費する電力消費量を収集し、当該電力消費量を検針する第2スマートメータ装置を含む第2スマートメータシステムと、
前記第1スマートメータシステムにおける第1スマートメータ装置と前記第2スマートメータシステムにおける第2スマートメータ装置間、及び前記第2スマートメータシステムにおける第2スマートメータ装置と各ユーザのスマートメータIDと住所を含む住所データベースをもつ配電事業者システムの信号の送受信チャネルをAルート無線チャネルとし、
前記第1スマートメータシステムにおける第1スマートメータ装置及び前記第2スマートメータシステムにおける第2スマートメータ装置とスマートメータ通信装置、アドレスIDデータベースを含むアドレスID変換システム間の信号の送受信チャネルを相互通信無線チャネルとし、
前記第1スマートメータシステム及び前記第2スマートメータシステムの通信ネットワークをマルチホップネットワークとする
無線ネットワークシステムであって、
前記アドレスID変換システムのスマートメータ通信装置は、
前記第1OA装置からの登録ユーザ信号を元に前記第1スマートメータシステムから前記第2スマートメータシステムへ送信されるデータIDとデータに住所を含む登録信号を受信したとき、
スマートメータIDと住所を含むID住所信号を前記アドレスID変換システムにおけるアドレスIDデータベースに送出し、
前記第2スマートメータシステムにおける第2スマートメータ装置から前記第1OA装置から送信される検索ユーザ信号に対応し、データIDを含む検索信号を受信したとき、
当該検索信号を前記アドレスIDデータベースに送出し、
前記アドレスID変換システムにおけるアドレスIDデータベースから、データを含む検索応答信号を受信したとき、
当該検索応答信号を、前記第2スマートメータシステムを介して、前記第1スマートメータシステムに送信し、
前記アドレスIDデータベースは、
前記第1、第2スマートメータシステムから前記ID住所信号を受けたとき、当該ID住所信号に含まれるスマートメータIDと住所を保存し、
前記検索応答信号は、前記第2スマートメータシステムにおける第2スマートメータ装置から前記第1スマートメータシステムにおける第1スマートメータ装置に転送され、当該第1スマートメータ装置より、ゲートウェイ装置を介して、データを含む検索応答ユーザ信号として前記第1OA装置に送信される、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、電力網に接続している全ユーザが利用可能なスマートメータの無線マルチホップを利用して、各ユーザ自身でスマートメータIDと住所情報をネットワークシステム側へ提供し登録を可能とし、各ユーザ自身がネットワークシステム側に対して、IDと住所情報の検索を可能とする仕組みにより、その検索結果のデータをユーザ側へ提供するアドレスID変換システムを実現することができるものである。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は本発明の実施例を示す通信システムの構成を示すブロック図。
図2図2は本発明におけるスマートメータ装置の概略構成を示すブロック図。
図3図3は本発明におけるゲートウェイ装置の概略構成を示すブロック図。
図4図4は本発明におけるOA装置の概略構成を示すブロック図。
図5図5は本発明におけるアドレスID変換システムの概略構成を示すブロック図。
図6図6は住所を登録する時の動作シーケンスを説明する図。
図7図7はスマートメータIDから住所を検索する時の動作シーケンスを説明する図。
図8図8は住所からスマートメータIDを検索する時の動作シーケンスを説明する図。
図9図9はデータ配信時に係る通信システムの構成を示すブロック図。
図10図10は本発明における配信センタの概略構成を示すブロック図。
図11図11はデータ配信時の動作シーケンスを説明する図。
図12図12(A)〜(J)は本発明の実施例で扱う各データテーブルの構成を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【実施例】
【0014】
図1は、本発明の実施例を示す無線ネットワーク通信システムの構成を示すブロック図である。
【0015】
無線ネットワーク通信システムは、配電事業者システム6、スマートメータシステム10、アドレスID変換システム7、又は、データを配信する配信センタ8、を備えている。
【0016】
スマートメータシステム10は、スマートメータ装置1(1−1、1−2)と、ゲートウェイ装置2(2−1、2−2)を有する。本実施形態では、説明を簡略化する上で、スマートメータ装置1(1−1、1−2)、ゲートウェイ装置2(2−1、2−2)を2つとして説明するが、その数は、2つに限定する必要はない。
【0017】
スマートメータ装置1−1は、ユーザAの建屋5−1に設置され、スマートメータ装置1−2は、ユーザBの建屋5−2に設置される。そして、各ユーザ建屋内において消費する、つまり、スマートメータ装置1−1、1−2は、各建屋に設置されたOA装置を含む各消費電力機器の電力消費量を収集する機能を有する。
【0018】
ユーザAの建屋5−1には、ユーザAが使用する1つ以上のOA装置3−1、ゲートウェイ装置2−1、HEMS(Home Energy Management System)装置4が設置され、ユーザBの建屋5−2には、ユーザBが使用する1つ以上のOA装置3−2、ゲートウェイ装置2−2が設置されている。
【0019】
スマートメータ装置1(1−1、1−2)は、無線通信機能を有するスマートメータであり、周知の技術を利用することができる。故に、その詳細な構成、動作についての詳細説明は省略する。また、ゲートウェイ装置2(2−1、2−2)、HEMS装置4も、周知技術のため、その詳細説明は省略する。
【0020】
スマートメータ装置1(1−1、1−2)は、マルチホップ通信機能を有し、マルチホップ通信によって相互に多段接続、例えば、無線LAN接続することにより、スマートメータ装置1−2を頂点とするツリー構造の無線マルチホップネットワーク、つまり、無線マルチホップ通信ネットワークの通信路(複数のルート無線チャネル、本例では、Aルート無線チャネル、Bルート無線チャネル/無線ネットワーク通信システム)を構築する。多段接続は、本例では、無線LAN接続としているが、その他の接続方式であってもよい。
【0021】
スマートメータ装置1(1−1、1−2)は、図2に示すように、スマートメータIDを管理するスマートメータID管理手段101、電力消費量(電力資料用データ)を検針するスマートメータ手段102、外部装置(OA装置やゲートウェイ装置など)と接続し、外部装置からの信号などを受信する外部接続受け手段104、各信号を他の装置(ゲートウェイ装置や配電事業者システム、アドレスID変換システム)間で無線通信する無線通信手段103、を有する。
【0022】
ユーザAの建屋5−1におけるスマートメータ装置1−1は、例えば、OA装置3−1からアドレスID変換システム7に対して、住所/ID取得、登録(以下、住所登録と称する)する場合、ユーザAの建屋5−1のOA装置3−1からID住所取得信号(ID住所信号要求)を、HEMS装置4を経由して受信したとき、当該ID住所取得信号をユーザBの建屋5−2のスマートメータ装置1−2に送信し、また、スマートメータ装置1−2から配電事業者システム6における住所データベース601からID住所信号11を受信する機能を有する。住所データベース601は、図12(A)に示すように、スマートメータID101、住所102、などの各情報を格納する。
【0023】
ID住所信号11は、図12(B)に示すように、スマートメータID111、住所112、などの情報を含む。
【0024】
また、スマートメータ装置1−1は、ゲートウェイ装置2−1から登録信号14を受けたとき、当該登録信号をスマートメータ装置1−2に転送(送信)する機能を有する。
【0025】
登録信号14は、図12(E)に示すように、相互通信チャネル141、AIT(Address ID Translator)/宛先142、発元ID143、TTL(Time To Live)144、登録/サービスID145、データID146、住所147、などの各情報を含む。
【0026】
また、更に、スマートメータ装置1−1は、アドレスID変換システム7に対して、住所検索/ID検索する場合、ゲートウェイ装置2−1から検索ユーザ信号(住所検索/ID検索)15を受信したとき、当該検索ユーザ信号15に対応する検索信号(住所検索/ID検索)16が出力し、スマートメータ装置1−1に転送(送信)し、検索応答信号19を受信したとき、当該検索応答信号19をゲートウェイ装置2−1に転送(送信)する機能を有する。
【0027】
検索ユーザ信号15は、図12(F)に示すように、AIT151、発元ID152、住所検索又はID検索153、データID154、ID又は住所155、などの各情報を含む。
【0028】
ゲートウェイ装置2(2−1、2−2)は、図3に示すように、スマートメータ装置1−1と接続する外部接続手段201、OA装置3(3−1、3−2)と接続するOA装置接続手段204、ID住所信号や検索応答信号などを中継する受信中継手段202、ID住所取得信号などを送信する送信手段203、を有する。
【0029】
そして、ゲートウェイ装置2−1は、例えば、OA装置3−1から配電事業者システム6に対して、住所登録(住所/ID登録)する場合、OA装置3−1から登録ユーザ信号13を受けたとき、当該登録ユーザ信号13に対応する登録信号14を内部のスマートメータ装置1−1を経由して外部のスマートメータ装置1−2に送信する機能を有する。
このとき、ゲートウェイ装置2−1は、相互通信チャネルとTTLを登録信号14に乗せてスマートメータ装置1−1を介して、アドレスID変換システム7へ送信する。
【0030】
登録ユーザ信号13は、図12(D)に示すように、AIT131、発元ID132、登録133、データID134、住所135、などの各情報を含む。
【0031】
スマートメータ装置1−2に送信された登録信号14は、ゲートウェイ装置2−2、スマートメータ装置1−2を経由してアドレスID変換システム7のスマートメータ通信装置701に転送され、これにより、配電事業者システム6の住所データベース601のID住所信号11がアドレスID変換システム7のアドレスIDデータベース702に登録される(図12(C)参照)。
【0032】
OA装置3(3−1、3−2)は、図4に示すように、通信システム接続手段301、住所検索/ID検索する場合、ユーザ(A、B)に対して、検索応答ユーザ信号17に含まれるデータ(住所やID)を表示出力する出力手段302、を有する。
【0033】
通信システム接続手段301は、ゲートウェイ装置2、スマートメータ装置1を含む通信システムに接続する通信システム接続インターフェース部である。
【0034】
そして、OA装置3−1は、例えば、住所登録(住所/ID登録)する場合、ID住所取得信号をHEMS装置4に送信し、HEMS装置4のID住所信号11を受信する機能を有する。また、住所検索/ID検索する場合、検索ユーザ信号15をゲートウェイ装置2−1に送信し、ゲートウェイ装置2−1の検索応答ユーザ信号17を受信する機能を有する。OA装置3−1は、その自スマートメータIDと住所情報を登録ユーザ信号13に乗せてゲートウェイ装置2−1に送信する。
【0035】
ID住所取得信号は、ユーザAの建屋5−1に設置されたOA装置3−1(最下流のOA装置)から送信されるものであり、ID住所取得信号は、HEMS装置4、スマートメータ装置1−1、スマートメータ装置1−2を経由して配電事業者システム6に送信される。
【0036】
配電事業者システム6は、住所データベース601を含み、住所登録(住所/ID登録)する場合、例えば、配電事業者システム6がスマートメータ装置1−2からID住所取得信号を受信したとき、住所データベース601に格納、登録されたID住所信号11を読み出し、当該ID住所信号をスマートメータ装置1−2(最上流のスマートメータ装置)に送信する機能を有する。
【0037】
アドレスID変換システム7は、スマートメータ通信装置701、アドレスIDデータベース702、を含み、ネットワーク上で送受信される通信データの宛先変換を行う機能を有する。アドレスIDデータベース702は、図12(C)に示すように、スマートメータID121、住所122、などの各情報を格納する。
【0038】
アドレスID変換システム7は、スマートメータ通信装置701、アドレスIDデータベース702、を有する。
【0039】
スマートメータ通信装置701は、スマートメータシステムのスマートメータ装置1−1、1−2との間で検索信号16、検索応答信号19を相互通信し、また、配信センタ8のスマートメータ通信装置801との間で検索ユーザ信号15、検索応答ユーザ信号17を相互通信する機能を有する。
すなわち、スマートメータ通信装置701は、図示してないが、CPUなどの制御部を含む制御装置を備え、内部に格納されたプログラムに従って、後述する登録信号14、ID住所信号11、検索信号16、検索応答信号19、などの送受信(転送)処理を実行する。
【0040】
また、アドレスID変換システム7は、住所登録(住所/ID登録)する場合には、例えば、スマートメータ装置1−2から登録信号14を受信したとき、先にOA装置3−1のユーザAが取得したID住所信号11をアドレスID変換システム7のスマートメータ通信装置701にて受信し、アドレスIDデータベース702を格納、登録する機能を有する。登録信号14の送受信は、スマートメータ装置1−2とアドレスID変換システム7を接続する相互通信無線チャネルにて実行する。登録信号14は、OA装置3−1から送信される登録ユーザ信号13をゲートウェイ装置2−1が受信したとき、ゲートウェイ装置2−1から送信されるものであり、登録信号14は、ゲートウェイ装置2−1、スマートメータ装置1−1、1−2、ゲートウェイ装置2−2、スマートメータ装置1−2、を経由してスマートメータ通信装置701に送信される。
住所/ID登録手順の詳細は後述する。
【0041】
また、アドレスID変換システム7は、住所検索/ID検索する場合には、スマートメータ装置1−2から検索信号(住所検索/ID検索)16、スマートメータ装置1−1、スマートメータ装置1−2、スマートメータ装置1−1を経由して受信したとき、当該検索信号16にて、アドレスIDデータベース702を検索し、検索応答信号(データ=住所/データ=ID)をスマートメータ装置1−2に送信する機能を有する。
【0042】
検索信号(住所検索/ID検索)16は、図12(G)に示すように、相互通信チャネル161、AIT162、発元ID163、TTL164、住所検索又はID検索165、データID166、ID又は住所167、などの各情報を含む。
住所/ID検索の手順の詳細は後述する。
【0043】
また、アドレスID変換システム7は、配信センタ8がデータ配信する場合、配信センタ8から検索ユーザ信号(153=ID検索、155=住所)15を受信したとき、アドレスIDデータベース702を検索し、当該検索ユーザ信号15に対応する検索応答ユーザ信号(173=ID検索、175=#2)17を配信センタ8に送信する機能を有する。
【0044】
検索応答ユーザ信号17は、図12(H)に示すように、宛先ID171、AIT172、住所又はID検索173、データID174、住所又はID175、などの各情報を含む。検索応答信号19は、図12(J)に示すように、相互通信チャネル191、宛先ID192、TTL193、AIT194、住所検索又はID検索195、データID196、住所又はID197、などの各情報を含む。
【0045】
アドレスIDデータベース702は、配電事業者システム6の住所データベース601と同様にスマートメータID、住所、などの情報を含む信号を格納、登録する。
【0046】
配信センタ8は、配信装置802、スマートメータ通信装置801、を有する。
スマートメータ通信装置801は、データを配信する場合、配信データベース803に登録されている検索ユーザ信号15(153=ID検索、155=住所)を読み出し、当該検索ユーザ信号15を、アドレスID変換システム7のスマートメータ通信装置701に送信する。また、スマートメータ通信装置801は、スマートメータ通信装置701から検索応答ユーザ信号17を受信したとき、当該検索応答ユーザ信号17に対応するデータ信号(182=#2、187=配信データ)18を、ユーザ建屋5−1のゲートウェイ装置2−1、スマートメータ装置を含む通信システム9(図示せず)に対して、データ信号18を送信する通信機能を有する。
【0047】
データ信号18は、ユーザ建屋5−2の通信システム9を介してOA装置3−2へ送信される。
【0048】
データ信号18は、図12(I)に示すように、相互通信チャネル181、宛先ID182、発元ID183、TTL184、住所配信185、データID186、配信データ187、などの各情報を含む。
【0049】
これにより、OA装置3−2にてユーザは、検索結果におけるデータ信号18を出力装置にて見ることができる。
データ配信の手順の詳細は、後述する。
【0050】
次に、具体的な実施例として、自スマートメータID=#1のユーザ建屋5−1から自スマートメータID=#2のユーザ建屋5−2を介して、アドレスID変換システム7にスマートメータIDと住所を登録する場合の動作を説明する。
図6は、住所登録時の動作シーケンス図である。
【0051】
OA装置3−1は、HEMS装置4を介してBルート無線チャネルでスマートメータ装置1−1へID住所取得信号を送信し(S101、S102)、
【0052】
スマートメータ装置1−1、1−2を介して配電事業者システム6までAルート無線チャネルでID住所取得信号を転送する(S103、S104)。
【0053】
配電事業者システム6内の住所データベース601からスマートメータIDと住所を得て、ID住所信号11をAルート無線チャネルで、自スマートメータID=#1のユーザ建屋5−1へ転送し(S105、S106)、Bルート無線チャネルでOA装置3−1へ転送する(S107、S108)。
【0054】
OA装置3−1は、その自スマートメータIDと住所情報を登録ユーザ信号13に乗せてゲートウェイ装置2−1に送信する(S109)。
【0055】
ゲートウェイ装置2−1は、相互通信チャネルとTTLを登録信号14に乗せてスマートメータ装置1−1を介して、アドレスID変換システム7へ送信する(S110〜S114)。
【0056】
アドレスID変換システム7のスマートメータ通信装置701で登録信号14を受信し、IDと住所を抽出し、ID住所信号11としてアドレスIDデータベース702に送信し、アドレスIDデータベースを構築する。
【0057】
次に、自スマートメータID=#1のユーザ建屋5−1のOA装置3−1が第三者の住所をスマートメータIDから検索する場合の動作について説明する。
【0058】
図7は、スマートメータIDから住所を検索する時の動作シーケンスを説明する図である。
【0059】
まず、OA装置3−1は、検索ユーザ信号15の153に住所検索と設定し155に住所を検索したいスマートメータIDを設定して、ゲートウェイ装置2−1に送信する(S201)。
【0060】
ゲートウェイ装置2−1から、相互通信チャネルとTTLを検索信号16に乗せてスマートメータ装置1−1を介してアドレスID変換システム7に送信する(S202〜S206)。
【0061】
アドレスID変換システム7のスマートメータ通信装置701が検索信号16を受信すると、197に住所をいれた検索応答信号19を送出する(S208)。
【0062】
スマートメータの相互通信無線チャネルを使った通信システムを介して自スマートメータID=#1のユーザ建屋5−1のOA装置3−1へ検索応答ユーザ信号17が返される(S214)。
【0063】
同様に、自スマートメータID=#1のユーザ建屋5−1のOA装置3−1が第三者のスマートメータIDを住所から検索する動作について説明する。
【0064】
図8は、住所からスマートメータIDを検索する時の動作シーケンスを説明する図である。
【0065】
まず、検索ユーザ信号15の153にID検索と設定し155にスマートメータIDを検索したい住所を設定して、ゲートウェイ装置2−1に送信する(S301)。
【0066】
次に、ゲートウェイ装置2−1から、相互通信チャネルとTTLを検索信号16に乗せてスマートメータ装置1−1を介してアドレスID変換システム7に送信する(S302〜S306)。
【0067】
アドレスID変換システム7のスマートメータ通信装置701が検索信号16を受信すると、データ部にスマートメータIDをいれた検索応答信号19を送出する(S308)。
スマートメータの相互通信無線チャネルを使った通信システムを介して自スマートメータID=#1のユーザ建屋5−1のOA装置3−1へ検索応答ユーザ信号17が返される(S314)。
【0068】
以下、上述した本発明を利用したサービスの一例として、配信センタ8を設け、当該配信センタから特定のOA装置3−1、3−2にデータ配信する実施例を図9に基づいて詳細に説明する。
図9は、本発明の実施例に係る配信システムの構成を示すブロック図である。
【0069】
各ユーザ建屋5−1、5−2内に配置されるスマートメータ装置1−1、1−2と、スマートメータ装置1−1、1−2に接続した各種OA装置3−1、3−2のユーザ間通信にスマートメータ無線マルチホップによる通信路を提供するゲートウェイ装置2−1、2−2により構成される通信システムと、アドレスID変換システム7と、配信センタ8で構成される。
【0070】
配信センタ8には、配信するコンテンツである配信データがデータ配信依頼者から依頼であらかじめ保管されている。その配信データの配信を制御する配信装置802と、通信システムと接続するスマートメータ通信装置801をもつ。
【0071】
OA装置3−1、3−2は、通信システムに接続する通信システム接続手段301とユーザにデータを表示出力する出力手段302で構成される。
【0072】
図11は、具体的な実施例として、配信センタ8がデータ配信する動作を説明する図である。
【0073】
配信センタ8の配信装置802は、まず、配信先住所のスマートメータIDを検索する。153にID検索と設定し、155に配信先住所を入れた検索ユーザ信号15をスマートメータ通信装置801へ送りアドレスID変換システム7へ送出する(S401、S402)。
【0074】
検索ユーザ信号15はアドレスID変換システム7のスマートメータ通信装置701を介してアドレスIDデータベース702に届く(S403)。
【0075】
173にID検索を設定し、175に検索した住所に対応するスマートメータIDの#2を設定した検索応答ユーザ信号17を返送し、配信センタ8の配信装置802に届く(S404、S405、S406)。
【0076】
配信装置802は、検索応答ユーザ信号17から得た宛先IDの#2宛に、データ信号18を通信システム9へ送る(S407、S408)。
#2のOA装置3−2が受信したデータ信号18を出力手段302、例えば、ディスプレイでユーザに表示出力する。
【0077】
以上、述べた本発明の実施例によれば、スマートメータ通信装置701は、相互通信チャネルでユーザ建屋5−2のスマートメータ装置1−1から登録信号14を受信したとき、アドレスIDデータベース702にID住所信号11を送信し、検索信号16を受信したとき、アドレスIDデータベース702に転送してアドレスIDデータベース702から返信された検索応答信号19をスマートメータ装置1−1に送信する。そして、アドレスIDデータベース702はスマートメータ通信装置701からID住所信号11を受信したときはスマートメータIDと住所をアドレスIDデータベース12に保存し、検索信号16を受信したときはアドレスIDデータベース12に該当する住所またはスマートメータIDを乗せた検索応答信号19を送信する。
これにより、電力網に接続している全ユーザが利用可能なスマートメータの無線マルチホップを利用して、各ユーザ自身でスマートメータIDと住所情報をネットワークムシステム側(アドレスID変換システム)へ提供し、各ユーザ自身がネットワークシステム側(アドレスID変換システム)に対して、IDと住所情報を検索することができ、検索結果のデータをユーザ(第三者)側へ情報転送し、提供するアドレスID変換システムを実現することができる。
また、本発明の実施例によれば、配信センタ8がアドレスID変換システム7に住所からユーザ建屋5−1、5−2に設置されているスマートメータ装置1−1、1−2のスマートメータIDを検索し、例えば、自然災害を受けた特定のユーザに必要な情報を有効に配信することができる。
【0078】
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
【符号の説明】
【0079】
1(1−1、1−2) スマートメータ装置
2(2−1、2−2) ゲートウェイ装置
3(3−1、3−2) OA装置(OA機器)
4 HEMS装置
5(5−1、5−2) 建屋
6 配電事業者システム
7 アドレスID変換システム
8 配信センタ
9 通信システム
10 スマートメータシステム

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12