【解決手段】マシニングセンターは、主軸22と、主軸22と対向する位置にワークを保持するテーブル41と、加工エリア200を区画形成するスプラッシュガード51と、ワーク加工に関する情報を表示する表示部とを備える。スプラッシュガード51は、マシニングセンターを平面視した場合においてテーブル41を挟んで主軸22の反対側の位置に設けられる窓部57を有する。テーブル41は、ワークを着脱可能に搭載する主面48を含む搭載部42と、搭載部42を旋回させる旋回機構部44とを有する。搭載部42が、主面48が主軸22と対向する姿勢に位置決めされた場合に、鉛直方向における主面48の上端部および表示部の下端部の間の少なくとも一部の範囲に、窓部57が存在する。
【発明を実施するための形態】
【0016】
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
【0017】
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1におけるマシニングセンターを示す斜視図である。
図2は、
図1中のマシニングセンターを示す正面図である。
図3は、
図1中のマシニングセンターの内部構造を示す斜視図である。
【0018】
なお、本明細書では、機械の左右方向であって、水平方向に延びる軸を「X軸」といい、機械の前後方向であって、水平方向に延びる軸を「Z軸」といい、鉛直方向に延びる軸を「Y軸」という。X軸、Y軸およびZ軸は、互いに直交する直交3軸である。
【0019】
図1から
図3を参照して、この発明の実施の形態1におけるマシニングセンター(横型マシニングセンター)100は、ベッド12と、主軸頭21と、サドル26と、コラム31と、マガジン37と、テーブル41と、テーブル支持台46とを有する。
【0020】
ベッド12は、コラム31やテーブル支持台46等を搭載するためのベース部材であり、工場などの据え付け面に設置されている。
【0021】
ベッド12には、コラム31が取り付けられている。コラム31は、ベッド12に固定されている。コラム31は、X軸方向における機械中心に対して左右非対称の形状を有する。コラム31は、Z軸方向から見て、略L字形状を有する。
【0022】
より具体的には、コラム31は、その構成部位として、基部32および立ち上がり部33を有する。基部32は、ベッド12上に配置されている。基部32は、ベッド12に締結されている。立ち上がり部33は、基部32から鉛直上方向に立ち上がるように設けられている。立ち上がり部33は、ベッド12の、X軸方向における一方の端部の直上に設けられている。
【0023】
コラム31には、サドル26が取り付けられている。サドル26は、コラム31に対して、Y軸方向にスライド移動可能に設けられている。サドル26には、主軸頭21が取り付けられている。主軸頭21は、サドル26に対して、Z軸方向にスライド移動可能に設けられている。
【0024】
主軸頭21は、主軸22を有する。主軸22は、Z軸に平行な中心軸210を中心に、モータ駆動により回転可能に設けられている。主軸22には、加工対象であるワークを加工するための工具が装着される。主軸22の回転に伴って、主軸22に装着された工具が中心軸210を中心に回転する。
【0025】
コラム31、サドル26および主軸頭21には、サドル26のY軸方向へのスライド移動、および、主軸頭21のZ軸方向へのスライド移動を可能とするための送り機構や案内機構、駆動源としてのサーボモータなどが適宜、設けられている。
【0026】
マガジン37は、支持部材36を介して、サドル26により支持されている。すなわち、マガジン37は、主軸頭21とともにY軸方向に移動する。
【0027】
マガジン37は、主軸22に装着する交換用の工具を収納するための装置である。マガジン37には、X軸に平行な中心軸220を中心に旋回可能なように複数の工具が保持されている。主軸22に装着された工具と、マガジン37において所定の工具交換位置に割り出しされた工具とが、図示しない自動工具交換装置(ATC:Automatic Tool Changer)により交換される。
【0028】
ベッド12には、テーブル支持台46が取り付けられている。テーブル支持台46は、ベッド12に固定されている。テーブル支持台46は、主軸22が配置される機械後方側に傾いて設けられている。テーブル支持台46には、テーブル41が取り付けられている。テーブル41は、テーブル支持台46に対して、X軸方向にスライド移動可能に設けられている。
【0029】
図4および
図5は、
図1中のマシニングセンターを示す断面図である。図中には、Y軸−Z軸平面により切断した場合のマシニングセンター100の断面が示されている。
図1から
図5を参照して、テーブル41は、ワークを保持するための装置である。テーブル41は、搭載部(ゆりかご治具)42と、旋回機構部44と、基台45とを有する。
【0030】
搭載部42は、主面48を有する。主面48は、X軸に平行な軸を含む平面である。主面48は、搭載部42の平板部分の一面である。主面48には、各種のクランプ機構を用いて、ワークが着脱可能に搭載される。
【0031】
搭載部42は、旋回機構部44により支持されている。搭載部42は、X軸に平行な中心軸230の両端において、旋回機構部44により支持されている。搭載部42は、旋回機構部44により、中心軸230を中心に旋回可能なように設けられている。
【0032】
搭載部42は、少なくとも、
図4中に示す、主面48が主軸22と平行となる姿勢(以下、「搭載部42の基本姿勢」ともいう)と、
図5中に示す、主面48が主軸22と対向する姿勢(以下、「搭載部42の対向姿勢」ともいう)との間で旋回可能に設けられている。搭載部42の基本姿勢において、主面48は、主軸22の回転軸である中心軸210と平行関係となる。搭載部42の基本姿勢において、主面48は、X軸−Z軸平面上で延在する水平面となる。搭載部42の対向姿勢において、主面48は、主軸22の回転軸である中心軸210と直交関係となる。搭載部42の対向姿勢において、主面48は、X軸−Y軸平面上で延在する鉛直面となる。
【0033】
旋回機構部44は、基台45に接続されている。テーブル41のうちの基台45が、テーブル支持台46に取り付けられている。
【0034】
テーブル支持台46および基台45には、テーブル41のX軸方向へのスライド移動を可能とするための送り機構や案内機構、駆動源としてのサーボモータなどが適宜、設けられている。
【0035】
マシニングセンター100は、スプラッシュガード51と、操作盤61とをさらに有する。
【0036】
スプラッシュガード51は、マシニングセンター100の外観をなすカバー体である。スプラッシュガード51は、
図4および
図5中に示す加工エリア200を区画形成する。主軸22およびテーブル41は、加工エリア200内に配置されている。スプラッシュガード51は、全体として、機械の前後方向および上下方向に相対的に長く、機械の左右方向に相対的に短い直方体形状を有する。
【0037】
スプラッシュガード51は、その構成部位として、前部52および側部53を有する。前部52は、マシニングセンター100の機械前部に設けられている。前部52は、マシニングセンター100を平面視した場合においてテーブル41を挟んで主軸22の反対側に設けられている。側部53は、マシニングセンター100の機械側部に設けられている。側部53は、X軸方向において、主軸22およびテーブル41の両側に設けられている。
【0038】
操作盤61は、マシニングセンター100の運転操作や調整に必要な各種装置をまとめて配置したものである。操作盤61は、スプラッシュガード51に設けられている。操作盤61は、スプラッシュガード51の前部52に設けられている。
【0039】
操作盤61は、表示部62および操作部63を有する。表示部62および操作部63は、上下に並んで設けられている。表示部62は、ワーク加工に関する情報を表示可能なように構成されている。表示部62は、矩形形状を有する。表示部62は、たとえば、液晶パネルである。操作部63は、ワーク加工のためにユーザにより操作される部分であり、たとえば、ボタンやスイッチ、ダイヤルなどから構成されている。
【0040】
スプラッシュガード51は、扉部56および窓部57を有する。扉部56は、開閉可能に設けられている。扉部56が閉状態とされることにより、加工エリア200が、外部空間から遮断され、扉部56が開状態とされることにより、加工エリア200が、外部空間に解放される。
【0041】
扉部56は、前部52に設けられている。扉部56は、X軸方向にスライド可能なように設けられている。扉部56は、左右一対の扉部56jおよび扉部56kにより構成されている。扉部56jおよび扉部56kは、X軸方向に並んで設けられている。扉部56jおよび扉部56kが、X軸方向において互いに突き合されることにより、扉部56の閉状態が得られる。このとき、扉部56は、前部52において加工エリア200を区画形成している。扉部56jおよび扉部56kが、X軸方向において互いに離れることにより、扉部56の開状態が得られる。
【0042】
窓部57は、ユーザが外部空間から加工エリア200内を視認するために設けられている。窓部57は、透明部材から形成されている。窓部57は、マシニングセンター100を平面視した場合においてテーブル41を挟んで主軸22の反対側の位置に設けられている。窓部57は、前部52に設けられている。搭載部42の旋回軸である中心軸230は、Z軸方向において、主軸22および窓部57の間に位置する。
【0043】
窓部57は、扉部56に設けられている。窓部57は、左右一対の窓部57jおよび窓部57kにより構成されている。窓部57jおよび窓部57kは、それぞれ、扉部56jおよび扉部56kに設けられている。窓部57jおよび窓部57kは、矩形形状を有する。
【0044】
スプラッシュガード51は、凹部58を有する。凹部58は、加工エリア200内に向けて凹むように設けられている。凹部58は、前部52に設けられている。
【0045】
より具体的には、
図1中に示すように、前部52は、その構成部位として、凹部58と、凸部81および凸部82と、傾斜部83と、下部84とを有する。凹部58は、前部52の上部であって、X軸方向において前部52の中心部に設けられている。凸部81および凸部82は、X軸方向において凹部58の両側に設けられている。下部84は、前部52の下部に設けられている。凸部81、凸部82および下部84は、凹部58を基準とした場合に外部空間に向けて突出する凸形状を有する。傾斜部83は、X軸方向において凸部81および凸部82の間であって、Y軸方向において凹部58および下部84の間に設けられている。傾斜部83は、凹部58および下部84の間において、機械後方から機械前方に傾きながら延在している。
【0046】
扉部56は、傾斜部83から下部84の一部の範囲に渡って設けられている。窓部57は、傾斜部83に設けられている。操作盤61は、凸部81に設けられている。
【0047】
図6は、
図1中のマシニングセンターにおいて、窓部、表示部およびテーブルの主面の位置関係を模式的に示す図である。
【0048】
図1から
図6を参照して、搭載部42の対向姿勢において、鉛直方向における主面48の上端部48pおよび表示部62の下端部62qの間(
図6中の範囲320)の少なくとも一部の範囲に、窓部57が存在する。本実施の形態では、窓部57の上端部57pが、表示部62の下端部62qよりも低い位置に存在し、窓部57の下端部57qが、主面48の上端部48pよりも低い位置に存在する。
【0049】
搭載部42が対向姿勢とされた場合、搭載部42がワーク(主軸22)およびユーザの間を遮るように位置決めされるため、ワークの加工状況を確認し難くなる懸念がある。これに対して、本実施の形態では、搭載部42の対向姿勢において、鉛直方向における主面48の上端部48pおよび表示部62の下端部62qの間の少なくとも一部の範囲に、窓部57が存在するため、窓部57を通じて搭載部42の上方の空間を通り、ワークの加工点へと向かうユーザの視線(
図5中の視線310)を確保することができる。これにより、加工エリア200内のワークの加工状況を確認し易くできる。また、加工エリア200内を確認するための鏡やCCDカメラ等を設置する必要がないため、マシニングセンター100の構造を簡易にすることができる。
【0050】
図7および
図8は、
図6中の窓部、表示部およびテーブルの主面の位置関係の変形例を示す図である。
図7および
図8を参照して、搭載部42の対向姿勢において、鉛直方向における主面48の上端部48pおよび表示部62の下端部62qの間(
図7および
図8中の範囲320)の少なくとも一部の範囲に、窓部57が存在する。
【0051】
図7中に示す第1変形例では、窓部57の上端部57pが、表示部62の下端部62qよりも低い位置に存在し、窓部57の下端部57qが、主面48の上端部48pより高い位置に存在する。
図8中に示す第2変形例では、窓部57の上端部57pが、表示部62の下端部62qよりも高い位置に存在し、窓部57の下端部57qが、主面48の上端部48pより低い位置に存在する。
【0052】
これら変形例によっても、窓部57を通じて搭載部42の上方の空間を通り、ワークの加工点へと向かうユーザの視線を確保することができる。
【0053】
以上に説明した、この発明の実施の形態1におけるマシニングセンター100の構造についてまとめて説明すると、本実施の形態におけるマシニングセンター100は、鉛直方向に交差する方向に延びる第1軸としてのZ軸に平行な軸(中心軸210)を中心に工具を回転させる主軸22と、主軸22と対向する位置にワークを保持するテーブル41と、加工エリア200を区画形成するスプラッシュガード51と、ワーク加工に関する情報を表示する表示部62とを備える。スプラッシュガード51は、マシニングセンターを平面視した場合においてテーブル41を挟んで主軸22の反対側の位置に設けられ、加工エリア200内を視認するための窓部57を有する。テーブル41は、ワークを着脱可能に搭載する主面48を含む搭載部42と、搭載部42を、水平方向に延び、Z軸に直交する第2軸としてのX軸に平行な軸(中心軸230)を中心に旋回させる旋回機構部44とを有する。搭載部42が、主面48が主軸22と対向する姿勢に位置決めされた場合に、鉛直方向における主面48の上端部48pおよび表示部62の下端部62qの間の少なくとも一部の範囲に、窓部57が存在する。
【0054】
このように構成された、この発明の実施の形態1におけるマシニングセンター100によれば、搭載部42の姿勢にかかわらず、窓部57を通じて加工エリア200内のワークの加工状況を確認し易くできる。
【0055】
(実施の形態2)
図9は、この発明の実施の形態2におけるマシニングセンターを示す斜視図である。本実施の形態におけるマシニングセンターは、実施の形態1におけるマシニングセンター100と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造については、その説明を繰り返さない。
【0056】
図9を参照して、本実施の形態におけるマシニングセンターは、実施の形態1において説明したマシニングセンター100の2台(100L,100M)を、X軸方向に並べて配置した構造を有する。マシニングセンター100Lおよびマシニングセンター100Mは、2台のマシニングセンター100の合わせ面(Y軸−Z軸平面)に対して左右対称の構造を有する。
【0057】
このような構成を備えるマシニングセンターにおいては、機械側方のスペースに制約が生じるため、加工エリア200内を視認するための窓部57が機械正面側に設けられる。この場合に、搭載部42の対向姿勢において、鉛直方向における主面48の上端部48pおよび表示部62の下端部62qの間の少なくとも一部の範囲に、窓部57が存在する構成によって、窓部57を通じて搭載部42の上方の空間を通り、ワークの加工点へと向かうユーザの視線を確保することができる。
【0058】
このように構成された、この発明の実施の形態2におけるマシニングセンターによれば、実施の形態1に記載の効果を同様に奏することができる。
【0059】
(実施の形態3)
図10は、この発明の実施の形態3におけるマシニングセンターを示す斜視図である。
図10を参照して、本実施の形態におけるマシニングセンターは、実施の形態2におけるマシニングセンターと比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造については、その説明を繰り返さない。
【0060】
図10を参照して、本実施の形態におけるマシニングセンターは、2台のマシニングセンター100(100L,100M)を、X軸方向に並べて配置した構造において、ワークストッカ71,72と、ワーク搬送装置76とをさらに有する。
【0061】
ワークストッカ71,72は、ワークを収納するための装置である。ワークストッカ71は、マシニングセンター100Lを挟んでマシニングセンター100Mの反対側に設けられている。ワークストッカ71は、マシニングセンター100Lのスプラッシュガード51の側部53と隣り合って設けられている。ワークストッカ72は、マシニングセンター100Mを挟んでマシニングセンター100Lの反対側に設けられている。ワークストッカ72は、マシニングセンター100Mのスプラッシュガード51の側部53と隣り合って設けられている。
【0062】
ワーク搬送装置76は、マシニングセンター100Lおよびマシニングセンター100Mにワークを搬送するための装置である。本実施の形態では、ワーク搬送装置76が、ワークストッカ71、マシニングセンター100L、マシニングセンター100Mおよびワークストッカ72の間でワークを搬送する。
【0063】
図11は、
図10中のマシニングセンターを示す断面図である。
図10および
図11を参照して、ワーク搬送装置76は、把持したワークを、X軸方向およびY軸方向に移動可能なように構成されている。ワーク搬送装置76は、マシニングセンター100Lおよびマシニングセンター100Mの間に渡って、加工エリア200の上方の空間に設けられている。
【0064】
より具体的には、ワーク搬送装置76は、ワーク搬送機構部77と、ワーク搬送機構部78と、把持部79とを有する。把持部79は、ワークを把持可能なように構成されている。把持部79は、ワーク搬送機構部78に接続されている。ワーク搬送機構部78は、リニアガイド等の直動機構により、把持部79をY軸方向に移動可能なように構成されている。ワーク搬送機構部78は、ワーク搬送機構部77に接続されている。ワーク搬送機構部77は、リニアガイド等の直動機構により、ワーク搬送機構部78をX軸方向に移動可能なように構成されている。
【0065】
マシニングセンター100のスプラッシュガード51は、隔壁部86をさらに有する。隔壁部86は、鉛直方向においてテーブル41およびワーク搬送装置76の間に配置されている。隔壁部86は、加工エリア200と、ワーク搬送装置76が配置される空間との間を区画するように設けられている。隔壁部86には、開閉可能なシャッター(不図示)が設けられている。シャッターは、ワーク搬送装置76によるワークの搬入時、搬出時に開状態とされ、ワーク加工時に閉状態とされる。隔壁部86は、主軸22およびテーブル41の上方において、加工エリア200を区画形成している。
【0066】
図12は、
図10中のマシニングセンターにおいて、窓部、表示部およびテーブルの主面の位置関係を模式的に示す図である。
【0067】
図10から
図12を参照して、搭載部42の対向姿勢において、鉛直方向における主面48の上端部48pおよび表示部62の下端部62qの間(
図12中の範囲320)の少なくとも一部の範囲に、窓部57が存在する。本実施の形態ではさらに、搭載部42の対向姿勢において、鉛直方向における主面48の上端部48pおよび隔壁部86の下端部86qの間(
図12中の範囲340)の少なくとも一部の範囲に、窓部57が存在する。
【0068】
このような構成を備えるマシニングセンターにおいては、機械側方のスペースに制約が生じるため、加工エリア200内を視認するための窓部57が機械正面側に設けられる。この場合に、搭載部42の対向姿勢において、鉛直方向における主面48の上端部48pおよび隔壁部86の下端部81qの間の少なくとも一部の範囲に、窓部57が存在する構成によって、窓部57を通じて搭載部42および隔壁部86の間の隙間を通り、ワークの加工点へと向かうユーザの視線(
図11中の視線330)を確保することができる。
【0069】
このように構成された、この発明の実施の形態3におけるマシニングセンターによれば、実施の形態1に記載の効果を同様に奏することができる。
【0070】
(実施の形態4)
図13は、この発明の実施の形態4におけるマシニングセンターを示す断面図である。本実施の形態におけるマシニングセンターは、実施の形態1におけるマシニングセンター100と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造については、その説明を繰り返さない。
【0071】
図13を参照して、スプラッシュガード51は、頂部54をさらに有する。頂部54は、マシニングセンターの機械上部に設けられている。頂部54は、主軸22およびテーブル41の上方において、加工エリア200を区画形成している。
【0072】
窓部57は、テーブル41の鉛直上側の位置に設けられている。窓部57は、頂部54に設けられている。
【0073】
図14は、
図13中のマシニングセンターにおいて、窓部、表示部およびテーブルの主面の位置関係を模式的に示す図である。
【0074】
図13および
図14を参照して、搭載部42の対向姿勢において、鉛直方向における主面48の上端部48pおよび表示部62の下端部62qの間(
図14中の範囲320)の少なくとも一部の範囲に、窓部57が存在する。これにより、窓部57を通じてテーブル41の上方からワークの加工点へと向かうユーザの視線(
図13中の視線350)を確保することができる。
【0075】
このように構成された、この発明の実施の形態4におけるマシニングセンターによれば、実施の形態1に記載の効果を同様に奏することができる。
【0076】
なお、以上の実施の形態では、主軸22の回転軸(中心軸210)が水平方向に延びる場合について説明したが、主軸の回転軸が水平方向および鉛直方向の間の斜め方向に延びるマシニングセンターに本発明を適用することも可能である。
【0077】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。