【解決手段】合成樹脂フィルムと耐油耐水紙とを有し、耐油耐水紙の下端を側面視で逆V字状に折り曲げてガゼット付き底部を形成する。耐油耐水紙にポリマーエマルジョンによりポリマー粒子が分散したヒートシール部を形成することで、ポリマー粒子間に多数の隙間を有し、紙本来の通気性を担保することができ、揚げ物惣菜の包装用素材として使用した場合、揚げ物が作った状態のサクサク感を持続させることができ、しかも、ガゼット付きの底部を形成する際の紙同士の接合も表面のポリマー粒子同士が溶融してヒートシールを容易に行うことができる。
一面に配置された合成樹脂フィルムと、他面に配置された耐油耐水紙とを有し、前記耐油耐水紙の下端が側面視で逆V字状に折り曲げられてガゼット付き底部が形成された包装用袋であって、
前記耐油耐水紙の片面又は両面にポリマーエマルジョンが塗布されてポリマーが分散したヒートシール部が形成され、
ヒートシール部を構成するポリマーエマルジョンは、坪量20〜200g/m2 、厚さ25〜300μm、透気度200秒以下であって、前記ポリマーエマルジョンの固形分付着量が0.5〜5.0g/m2 とされており、
前記底部の逆V字状中央折れ目から先端側の周縁が前記合成樹脂フィルムの下端部にヒートシールされ、
前記底部の逆V字状中央折れ目から胴部側の両端部で耐油耐水紙同士がヒートシールされた
ことを特徴とするスタンド型の包装用袋。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1の包装用袋では、ガゼット付きの底部が透明性の高い合成樹脂でヒートシール性を付与した積層材によって構成され、底面までも透明であるため透明感が強すぎる。そのため、底面に未晒クラフト紙等の耐油耐水紙を使用したスタンド型の包装用袋についても既に市販されている。
【0006】
このような底面を耐油耐水紙とするスタンド型の包装用袋において、底部にガゼットを形成する場合、耐油耐水紙の側面同士も接合しなければならないため、耐油耐水紙にヒートシール性を確保する必要がある。耐油耐水紙にヒートシール性を持たせるには、耐油耐水紙に接着剤を塗布するか、あるいは耐油耐水紙自体にヒートシール性の樹脂フィルムをラミネートしたものを使用することになる。さらに、耐油耐水紙の紙と紙の間に不織布を挿入してヒートシール性を持たせる手法も採用されている。
【0007】
しかし、耐油耐水紙に接着剤を塗布して積層材と接着する場合は、その製袋工程に接着剤塗布工程が増えることになり生産効率に難点がある。また、耐油耐水紙にヒートシール性の樹脂フィルムをラミネートしたものを使用すると、電子レンジで加熱した場合、収容したフライ食品から発生した水蒸気が耐油耐水紙側から抜けにくくなるといった難点がある。さらに、不織布を挿入してヒートシール性を持たせる手法では、耐油耐水紙のシール強度が弱く、また、不織布を挿入する分、包装用袋自体の価格が高くなる難点がある。
【0008】
本発明は、上記に鑑み、適度な耐油耐水性を有することは無論、ヒートシール性及び通気性の何れにおいても優れた、特にファーストフードや揚げ物、焼き物などの惣菜等の調理済食品の包装に適したスタンド型の包装用袋の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明は、複合フィルムの耐油耐水紙として、本出願人が先に出願したヒートシール性の耐油耐水紙を使用して、この耐油耐水紙によりガゼット付き底部を構成し、ガゼット付きの底部における耐油耐水紙同士のヒートシールも容易に行えるスタンド型の包装用袋を提供するものである。
【0010】
すなわち、本発明の好ましい実施形態は、一面に配置された合成樹脂フィルムと、他面に配置された耐油耐水紙とを有し、前記耐油耐水紙の下端が側面視で逆V字状に折り曲げられてガゼット付き底部が形成された包装用袋であって、前記耐油耐水紙の片面又は両面にポリマーエマルジョンが塗布されてポリマーが分散したヒートシール部が形成され、ヒートシール部を構成するポリマーエマルジョンは、坪量20〜200g/m
2 、厚さ25〜300μm、透気度200秒以下であって、前記ポリマーエマルジョンの固形分付着量が0.5〜5.0g/m
2 とされており、前記底部の逆V字状中央折れ筋から先端側の周縁が前記合成樹脂フィルムの下端部にヒートシールされ、前記底部の逆V字状中央折れ筋から胴部側の両端部で耐油耐水紙同士がヒートシールされている。
【発明の効果】
【0011】
上記構成によると、ポリマーエマルジョンの塗布により紙表面にポリマー粒子が点在して付着されることになり、従来のラミネートフィルムによる樹脂層と比べてポリマー粒子間に多数の隙間を有し、紙本来の通気性を担保することができる。そのため、揚げ物惣菜の包装用資材として使用した場合、コロッケ等の揚げ物が作った状態のサクサク感を持続させることができる。しかも、紙表面はポリマーエマルジョンによりポリマー粒子が点在しているため、ヒートシール性を有し、かつガゼット付きの底部を形成する際の紙同士の接合も表面のポリマー粒子同士が溶融して容易にヒートシールすることができる。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の包装用袋1は、
図1〜
図5に示すように、一面に配置された合成樹脂フィルム2と、他面に配置された耐油耐水紙3とから構成される。そして、耐油耐水紙3の下端部は側面視で逆V字状(内側に凸)に折り曲げられ、ガゼット(マチ)付きの底部4が形成されている。
【0014】
合成樹脂フィルム2は、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)と無軸延伸ポリプロピレン(CPP)との積層材である。OPPは、光沢があり、透明性も高く、防湿性、耐水性に優れており、かつ、耐熱性、耐油性にも優れ、引張強度、引き裂き強度ともに優れた素材である。ただし、ヒートシール性がないので、次のCPPフィルム2Aと積層させた積層材として用いるのが好ましい。
【0015】
CPPフィルム2Aは、光沢があり、透明性も高くヒートシール性にも優れている。耐熱性、防湿性、耐水性、耐油性にも優れている。したがって、合成樹脂フィルム2は、CPPフィルム2Aを内側にして耐油耐水紙3と接合し、OPPフィルム2Bを外側に配置する。なお、合成樹脂フィルムは、上記に例示したものに限定されるものでなく、他の樹脂素材であってもよいことは勿論である。
【0016】
前記耐油耐水紙3は、本出願人が開示した特開2001−254293号公報記載の耐油耐水紙を使用する。具体的には、耐油耐水紙3は、製紙用繊維から得られ、耐油耐水剤の内添、含浸、塗布等により耐油耐水性を付与された紙であれば特に制約されない。ただ、リサイクル性を付与するならば、針葉樹パルプ、広葉樹パルプ等の木材パルプ、マニラ麻パルプ、サイザル麻パルプ、亜麻パルプ等の非木材パルプ、およびそれらのパルプに化学変性を施したパルプ等の製紙用天然繊維を、必要に応じて叩解して、使用した紙が好ましい。耐油耐水紙の坪数、厚さ及び透気度は、ヒートシール性耐油耐水紙として必要な坪数、厚さ及び透気度とポリマーエマルジョンの種類及び固形分付着量との関係で適宜選択されるが、坪量19.5〜195g/m
2 、厚さ22〜295μm、透気度200秒以下のものが適当である。
【0017】
耐油耐水紙3には、ヒートシール性を付与するために、片面又は両面にポリマーエマルジョンが塗布されてポリマー粒子3aが分散したヒートシール部とする。ヒートシール部を構成するポリマーエマルジョンは、坪量20〜200g/m
2 、厚さ25〜300μm、透気度200秒以下であって、前記ポリマーエマルジョンの固形分付着量が0.5〜5.0g/m
2 とされている。
【0018】
ポリマーエマルジョンとしては、特に限定はないが、酢酸ビニルエマルジョン、酢酸ビニルとアクリル酸、マレイン酸、フマル酸等の不飽和酸又はこれらのエステルとの共重合体エマルジョン、エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン、スチレン−アクリル酸エステル共重合体エマルジョン、アクリル酸エステル共重合体エマルジョン、アイオノマーエマルジョン等が適当である。
【0019】
これらのポリマーエマルジョンとしては、ケミパールSシリーズ(三井石油化学工業株式会社製アイオノマーエマルジョン;ナトリウムで架橋)、AD−37P295及びAD−37P345(東洋モートン株式会社製エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン)、ビニブラン2750(日信化学工業株式会社製アクリルエマルジョン)等として市販されているものを使用することができる。ヒートシール部3aのポリマーエマルジョンの付着量(固形分)は、0.5〜5.0g/m
2 が適当であり、特に2.5〜3.5g/m
2 が好ましい。付着量が、0.5g/m
2 未満の場合は、ヒートシール性が不充分となり、5.0g/m
2を超えた場合は、通気性が低くなりコスト高ともなる。
【0020】
耐油耐水紙3の表面(片面又は両面)のヒートシール部は、ポリマーエマルジョンを塗工することにより形成される。塗工条件には特に制約はなく、ポリマーエマルジョンを塗工する際に通常採用されている条件が採用できる。
【0021】
このようにして得られた耐油耐水紙3は、坪量20〜200g/m
2 、厚さ25〜300μm、透気度200秒以下である。特に、坪量30〜70g/m
2 、厚さ37〜105μm、透気度50〜200秒が好ましい。坪量が20g/m
2 未満では耐水性不足となり、200g/m
2 を超えると透気度が200秒を超える場合があり、厚さが25μm未満では耐水性不足となり、300μmを超えると透気度が200秒を超える場合がある。透気度が200秒を超えると加熱時調理済食品からの水蒸気の外部への放出が阻害される。また、透気度が50秒未満であると、加熱時に食品が乾きすぎる場合がある。
【0022】
本実施形態のように、ポリマーエマルジョンによりヒートシール部を構成した場合、ヒートシール部はポリマー粒子3aが付着して形成されているため、従来のラミネートフィルムにおけるヒートシール性樹脂層と異なり、多数の隙間を有していると推測される。食品の包装において、耐油耐水紙のヒートシール部を食品に接する内側にして包装し、ヒートシールするのが一般的使用方法であり、本実施形態の耐油耐水紙3においても、通常は、ヒートシール部を耐油耐水紙3の片面に形成するが、包装の形態等との関係において必要な場合、両面に形成することもできる。
【0023】
耐油耐水紙3を用いて加熱用包装用袋1とする場合、例えば、横20cm、縦16cmの耐油耐水紙3と、横20cm、縦15cmの透明な合成樹脂フィルム2とを用いて作成する。耐油耐水紙3は、縦10cmの胴部と縦6cmの底部4とを備え、胴部と底部の境界を内側に折り曲げる。さらに、底部4は縦方向6cmの中央を側面視で逆V字状(内側が凸)に折り曲げ、それぞれのヒートシール部を設けた面を内側にして、底部ガゼット付きの包装用袋1を形成することができる。合成樹脂フィルム2の上端部は耐油耐水紙3よりも上方に突出した、いわゆる口ずらしの態様とする。この場合、突出した合成樹脂フィルム部分(口ずらし部分)は包装用袋1の開口を塞ぐ蓋として機能させればよい。
【0024】
このとき、合成樹脂フィルム2の左右側部2bと耐油耐水紙3とは左右側部とがヒートシールされる。また、底部4の中央折れ目7から先端側の周縁4a、4bが合成樹脂フィルム2の下端部2a,2bにヒートシールされる。さらに、底部4の中央折れ目7から胴部側の両端部4c、4dで耐油耐水紙同士がヒートシールされる。
図1、
図2及び
図4にハッチングで示した部分がヒートシール部分である。また、
図4において、耐油耐水紙3の折れ筋8および合成樹脂フィルム2の折れ筋9は、包装用袋1の底部4と胴部の境界線を示す。
【0025】
なお、本実施形態のスタンド型の包装用袋1は、その用途として油性調理済食品を例示しているが、その他に医療用の滅菌紙や衛生用品の包装材としても使用することができる。
【0026】
また、本実施形態の耐油耐水紙3として、特開2001−254293号公報開示の組成と物性を有する紙を使用する。本実施形態はスタンド型の包装用袋に関するもので、合成樹脂フィルム2と耐油耐水紙3の複合型であるため、全体としての性能評価よりも個々の素材の性能評価の方が好ましく、特に、ヒートシール性および通気性などの性能評価は、耐油耐水紙3のみの評価で十分と考えられる。故に、耐油耐水紙3の性能評価を以下に記載する。
【0027】
まず、耐油耐水紙3の耐油度、透気度、ヒートシール強度、保水性、調理済食品の加熱試験を次のように測定・評価した。
【0028】
〔耐油度〕
TAPPI T559 pm−96(2000)に記載されている3Mキット試験により測定した。試験片を試験面を上にして置き、13mmの高さからキット試験液を1滴落として15秒後に過剰液を拭い取り、キット試験液が浸透してシミとなるか観察した。組成の異なる16種類の試験液について試験を行い、シミにならないキット試験液の最大の液番号を耐油度として表示した。耐油度の番号が大きい程、耐油性が高く、耐油紙としては通常7以上が望まれる。
【0029】
〔透気度〕
JISP8117(1980)に準拠して、東洋精機(株)社製デンソーメータータイプモデルBを用い、空気100ccが透過する時間を秒単位で測定し、ガーレー透気度として表示した。透気度の値が小さい程、透気性は高い。
【0030】
〔ヒートシール強度〕
ヒートシールテスター(テスター産業株式会社製TP−7018)を用い、190℃、0.3MPaで、4秒間ヒートシールした後、完全密着性を確認した。剥がしてみて、紙層破れとなった場合は、「完全密着」と評価した。
【0031】
〔保水性〕
試料を二つ折(試料の表面内側又は裏面内側)にし、更に左右を逆台形を作るように折り曲げて作成した、上辺12cm、下辺6cm、高さ10cmの逆台形の袋の中に20mlの水を入れ、垂直に保持して、紙面に水が漏れるまでの時間を測定する。試料の表面内側と裏面内側との2種の袋について測定する。
【0032】
〔調理済食品の加熱試験〕
この試験では、合成樹脂フィルムと耐油耐水紙とを使用した底部ガゼット付きの包装用袋を使用して試験を行った。例えば、横20cm、縦16cmの耐油耐水紙3と、横20cm、縦15cmの透明な合成樹脂フィルム2とを用いて、耐油耐水紙3の下端部は縦方向6cmを2つ折りにして底部4とし、底部4はその中央を側面視で逆V字状(内側が凸)に折り曲げ、それぞれのヒートシール部を設けた面を内側にして、底部ガゼット付きの包装用袋1をとした。縦方向の両側部と底部4とを幅25mmで190℃、0.3MPaで4秒間ヒートシールした。得られた包装用袋1にカキフライ4個を入れ、合成樹脂フィルム2の上端部を蓋部として機能させ、これを折り曲げて、前記と同様にしてヒートシールする。
これを電子レンジで1分間加熱後、包装用袋1を取り出し、次の基準で加熱性を確認する。
ア)包装用袋が破裂しない、
イ)包装用袋を開封後、内部に水滴が付着していない、
ウ)揚げ物が過度に柔らかくなっていない、
のすべての条件を満たす場合を「良好」とし、いずれか一つでも満たさない場合を「不可」として評価した。
【0033】
使用した耐油耐水紙3の組成と物性は以下のとおりである。
<耐油耐水紙3の組成>
(1)パルプ:N−BKP:26% L−BKP:74%
(2)叩解度:37°SR
(3)内添成分(数量はパルプ1000kg当りの固形分重量)
定着剤:硫酸バンド 5kg、
紙力剤:カチオンデンプン 9kg、
湿潤紙力剤:ポリアミドエピクロルヒドリン樹脂 3.25kg。
(4)サイズプレスコート成分(数量はサイズプレスコート液1m
3 当りの固形分重量)
耐油耐水剤:フッ素樹脂 9kg、
紙力剤:カチオンデンプン 30kg、
消泡剤:シリコーン系消泡剤0.20kg、
(5)サイズプレスコート成分の固形分付着量 1.2g/m
2
【0034】
<耐油耐水紙の物性>
(1)坪量 50.0g/m
2
(2)厚さ 71μm
(3)透気度 71秒
(4)耐油性 3Mキッド 11
(5)保水性 2時間以上。
【0035】
上記耐油耐水紙3の片面に、アイオノマーエマルジョン(三井石油化学工業株式会社製ナトリウムで架橋したアイオノマーエマルジョン、商品名ケミパールS−100)を下記の条件で塗工した。なお、カール防止のため、裏面にローターダンプニングにて水を付与した。
塗工機:エアナイフコーター、
乾燥温度:最高120℃、
ラインスピード:100m/min、
アイオノマーエマルジョンの固形分付着量:3.2g/m
2。
【0036】
得られた耐油耐水紙の物性は、以下のとおりである。
(1)坪量 53.2g/m
2
(2)厚さ 76μm
(3)透気度 96秒
(4)耐油性 3Mキット 12
(5)保水性 24時間以上
(6)ヒートシール性 完全密着
(7)調理食品の加熱試験 良好
【0037】
以上のとおり、上記実施形態においては、耐油耐水紙にポリマーエマルジョンの塗布により紙表面にポリマー粒子が点在して付着されることになり、従来のラミネートフィルムによる樹脂層と比べてポリマー粒子間に多数の隙間を有し、紙本来の通気性(透気度)を担保することができる。そのため、揚げ物惣菜の包装用素材として使用した場合、コロッケ等の揚げ物が作った状態のサクサク感を持続させることができる。しかも、紙表面はポリマーエマルジョンによりポリマー粒子が点在しているため、ヒートシール性を有し、かつガゼット付きの底部を形成する際の紙同士の接合も表面のポリマー粒子同士が溶融してヒートシールを容易に行うことができる。
【0038】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で多くの修正・変更を加えることができるのは勿論である。例えば、上記実施形態では、耐油耐水紙の片面にポリマーエマルジョンを塗工した例を示したが、両面にポリマーエマルジョンを塗工してもよい。さらに、上記実施形態では、合成樹脂フィルムの上端部が耐油耐水紙よりも上方に突出した、いわゆる口ずらし態様の包装用袋を例示したが、これに限らず、口ずらしのない態様であってもよい。さらに、袋の底部において紙同士が接合される態様ならば、上記実施形態の態様に限定されるものではない。