特開2018-131872(P2018-131872A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-131872(P2018-131872A)
(43)【公開日】2018年8月23日
(54)【発明の名称】吊り上げベルト形状保持具
(51)【国際特許分類】
   E02B 3/04 20060101AFI20180727BHJP
   B65D 88/22 20060101ALI20180727BHJP
【FI】
   E02B3/04 301
   B65D88/22 A
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-27902(P2017-27902)
(22)【出願日】2017年2月17日
(11)【特許番号】特許第6182684号(P6182684)
(45)【特許公報発行日】2017年8月16日
(71)【出願人】
【識別番号】000201490
【氏名又は名称】前田工繊株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(72)【発明者】
【氏名】田中 紘一朗
(72)【発明者】
【氏名】井坂 慎吾
(72)【発明者】
【氏名】竹内 啓哉
【テーマコード(参考)】
2D118
3E070
【Fターム(参考)】
2D118AA20
2D118BA07
2D118CA07
2D118GA44
2D118GA46
3E070AA31
3E070QA08
3E070WJ10
3E070WK03
(57)【要約】
【課題】設置の作業効率がよく安定して設置可能な土嚢袋の吊り上げベルト形状保持具を提供すること。
【解決手段】本発明の吊り上げベルト形状保持具は、吊り上げベルトを備える土嚢袋において、吊り上げベルトを起立した状態に支持することによって、土嚢袋の上部と吊り上げベルトの間に吊り上げ具の挿通空間を確保する、吊り上げベルト形状保持具であって、枠状の定置部と、定置部の対向する二点に両端部を接続して定置部から立設したアーチ形状の支持部と、を備え、支持部は、形状を弾性的に復元可能な可撓性を有することを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吊り上げベルトを備える土嚢袋において、前記吊り上げベルトを起立した状態に支持することによって、前記土嚢袋の上部と前記吊り上げベルトの間に吊り上げ具の挿通空間を確保する、吊り上げベルト形状保持具であって、
枠状の定置部と、
前記定置部の対向する二点に両端部を接続して前記定置部から立設したアーチ形状の支持部と、を備えることを特徴とする、
吊り上げベルト形状保持具。
【請求項2】
前記支持部の頂部に、吊り上げベルトを固定するための固定部を備えることを特徴とする、請求項1に記載の吊り上げベルト形状保持具。
【請求項3】
前記固定部は、紐状体、面ファスナー、または結束バンドのいずれかを備えることを特徴とする、請求項2に記載の吊り上げベルト形状保持具。
【請求項4】
前記定置部は、底面と上面を有する底部と、前記底部の上面から上方へ立設した壁部と、を備える環状体であることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の吊り上げベルト形状保持具。
【請求項5】
前記定置部は、ポリプロピレン、ポリエチレン、またはポリ塩化ビニルのいずれかからなることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の吊り上げベルト形状保持具。
【請求項6】
前記支持部は、ポリプロピレン、ポリエチレン、またはポリ塩化ビニルのいずれかからなることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の吊り上げベルト形状保持具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は土嚢袋の吊り上げベルトを形状保持した状態に支持する、吊り上げベルト形状保持具に関する。
【背景技術】
【0002】
河川や道路などの災害復旧工事における仮設資材や、除染作業における放射性物質の封入容器として、大型土嚢やコンテナバッグなどの土嚢袋が利用されている。土嚢袋の運搬や設置は、袋体に取付けられた吊り上げベルトにフックなどの吊り上げ具を挿通し、重機でこれを吊り上げて行う。
従来は、作業者が吊り上げベルトを持ち上げて、手作業で吊り上げ具に掛けていた。また、手作業による玉掛けをなくすため、次の特許文献1および2のような技術が開発された。
特許文献1には、撓み変形可能な環状体を固定部材で変形した状態に拘束し、環状体の撓み変形からの弾性復元力によって2本の吊り上げベルトを自立させる、吊り上げベルト支持具が開示されている。
特許文献2には、弾性と形状復元性を有する素材を吊り上げベルトに固着または縫製して、吊り上げベルト自体を自立させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5830621号公報
【特許文献2】特開平9−150889号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
手作業による玉掛けには、次のような課題がある。
<1>吊り上げベルトの玉掛け作業時に作業者が土嚢袋に近接するため、放射性物質の搬送作業において作業者の被曝リスクが高い。
<2>作業者がクレーンのフックに吊り上げベルトを手で掛けるため作業に危険が伴う。
【0005】
特許文献1の技術には、次のような課題がある。
<1>治具を、撓み変形させた状態で吊り上げベルトのループ内に差し入れ、位置を合わせた上で展開させるため、取付作業が煩雑で作業効率が悪い。このため、作業者の土嚢袋への近接時間が長く、被曝リスクが高い。
<2>段積みした土嚢袋を再度吊り上げる際、上段の土嚢袋を除去すると、下段の土嚢袋に設置した環状体が弾性復元する勢いで、土嚢袋から外れやすい。このため、再設置の際に再度環状体の位置決めが必要となり作業効率が悪い。
<3>再利用タイプであり、作業員による取り外し作業が必要であるため、被曝リスクが高い。
【0006】
特許文献2の技術には、次のような課題がある。
<1>土嚢袋自体への加工が必要であるため、製造工程が多く土嚢袋の製造コストが高い。また、既存の土嚢袋へ適用できないため、汎用性が低い。
<2>段積みすると吊り上げベルトが上段の土嚢袋に潰されて変形するため、再度立設させる作業が必要となる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上の課題を解決する本発明の吊り上げベルト形状保持具は、吊り上げベルトを備える土嚢袋において、吊り上げベルトを起立した状態に支持することによって、土嚢袋の上部と吊り上げベルトの間に吊り上げ具の挿通空間を確保する、吊り上げベルト形状保持具であって、枠状の定置部と、定置部の対向する二点に両端部を接続して定置部から立設したアーチ形状の支持部と、を備え、支持部は、形状を弾性的に復元可能な可撓性を有することを特徴とする。
【0008】
本発明の吊り上げベルト形状保持具は、支持部の頂部に、吊り上げベルトを固定するための固定部を備えてもよい。
【0009】
本発明の吊り上げベルト形状保持具は、固定部が、紐状体、面ファスナー、または結束バンドのいずれかを備えてもよい。
【0010】
本発明の吊り上げベルト形状保持具は、定置部が、底面と上面を有する底部と、底部の上面から上方へ立設した壁部と、を備える環状体であってもよい。
【0011】
本発明の吊り上げベルト形状保持具は、定置部が、ポリプロピレン、ポリエチレン、またはポリ塩化ビニルのいずれかからなってもよい。
【0012】
本発明の吊り上げベルト形状保持具は、支持部が、ポリプロピレン、ポリエチレン、またはポリ塩化ビニルのいずれかからなってもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明の吊り上げベルト形状保持具は、以上の構成より、次の効果のうち少なくとも一つが期待できる。
<1>玉掛け作業時に作業者が土嚢袋に近接する必要がない。このため、安全で放射性物質への被曝リスクが低い。
<2>土嚢袋の上に配置して吊り上げベルトに固定具を留めるだけで設置でき、作業効率がよい。このため、取付けを短時間で行えるので、被曝リスクが低い。
<3>段積みする場合、上段の土嚢袋を持ち上げれば下段の土嚢袋の支持部が弾性復元するため、再度立設し直す必要がない。
<4>段積みされても、定置部は変形せず、支持部のみが弾性変形する構造であるため、土嚢袋から外れにくい。
<5>様々な形状の土嚢袋に適用可能であるため、汎用性が高い。
<6>焼却可能な使い捨てタイプであるため、取り外し作業が不要で作業効率がよく、被曝リスクが低い。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明に係る吊り上げベルト形状保持具の説明図。
図2】固定部の説明図。
図3】本発明に係る吊り上げベルト形状保持具の使用方法の説明図。
図4】本発明に係る吊り上げベルト形状保持具の使用方法の説明図。
図5】実施例3の説明図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら本発明の吊り上げベルト形状保持具について詳細に説明する。
【実施例1】
【0016】
[吊り上げベルト形状保持具]
<1>全体の構成。
本発明の吊り上げベルト形状保持具1は、土嚢袋Aの吊り上げベルトa1を起立した状態に支持することで、吊り上げベルトa1のループ内に吊り上げ具Hの挿通空間Sを確保するための補助治具である。
吊り上げベルト形状保持具1は、枠状の定置部10と、定置部10の対向する二点から上方に立設したアーチ形状の支持部20と、支持部20の頂部21に付設した固定部30と、を備える。
なお、定置部10と支持部20とはスナップ式などにより分離可能な構成としてもよい。
【0017】
<2>定置部。
定置部10は、土嚢袋A上に安定的に位置決めするための枠状の部材である。ここで枠状とは、円環状、矩形状などの各種形状を含む。
本例では、定置部10として、底面と上面を有する平座金状の底部11と、底部11の上面内側から上方へ立設した壁部12と、を一体に備えた断面L字形状のリング体を採用する。断面がL字形状であるため、構造上の強度が高く、破損や歪みが生じにくい。
但し、定置部10の形状は断面L字形状に限られず、断面逆T字形状、断面円形、または断面矩形などを採用してもよい。
定置部10の素材は、例えば、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、塩化ビニルなどの合成樹脂の他、アルミニウムやステンレスなどの金属を採用してもよい。
【0018】
<3>支持部。
支持部20は、吊り上げベルトa1を支持して起立させるための部材である。
本例では、支持部20として、定置部10の対向する二点から上方に立設したアーチ形状の帯状部材を採用する。
支持部20は、例えば、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、塩化ビニルなどの、形状を弾性的に復元可能な可撓性を有する合成樹脂からなる。
支持部20は、素材の剛性でなくアーチ構造による構造の剛性により吊り上げベルトa1を支持し、素材そのものは柔軟であるため、上に土嚢袋Aを積み重ねても座屈変形せず、形状を復元可能である。
なお、支持部20はチューブ状またはリブ状(断面にリブで仕切られた複数の空間を備えた形状)であってもよい。また、帯状体に限らず、断面円形や断面矩形の部材を採用してもよい。
このほか、支持部20としてアルミニウムやステンレスなどの金属を採用してもよい。
【0019】
<4>固定部(図2)。
固定部30は、支持部20の頂部21に吊り上げベルトa1を固定するための部材である。
本例では、固定部30として、スナップ嵌合式のベルトを採用する。ベルトの基端は支持部20の頂部21に接続し、先端には円形の取付孔31が形成されている。また、頂部21の、ベルトの基端付近には、取付孔に対応する凸部32が突設されている(図2)。
なお、固定部30の構造はこれに限られず、ロープ、ワイヤ、チェーンなどの紐状体、面ファスナー、または結束バンドなどを採用してもよく、要は支持部20の頂部21に吊り上げベルトa1を固定できる機能を備えていればよい。
また、固定部30は、支持部20と一体成型であっても、別部材であってもよい。
【0020】
<5>素材。
定置部10と支持部20は射出成形によって製造することができる。また、素材が合成樹脂の場合には発泡剤を加えた射出発泡成形によっても製造することができる。
射出発泡成形を採用することで、軽量化および材料コストの低廉化を図ることができる。
また、素材にポリプロピレンやポリエチレン、ポリ塩化ビニルなどを採用すれば、吊り上げベルト形状保持具1は焼却可能な使い捨てタイプとなる。
この場合、使用後の土嚢袋Aからの取り外し作業が不要となるため、作業効率が高く、また、放射性物質を取り扱う場合の被曝リスクを低減することができる。
【0021】
[吊り上げベルト形状保持具の使用方法]
引き続き、本発明の吊り上げベルト形状保持具の使用方法について説明する。
<1>土嚢袋。
本発明の使用対象となる土嚢袋Aは、上部に開口を備えた袋体であって、大型土嚢、フレコンバッグなどを含む。
土嚢袋Aの内部には中詰材や放射性物質などが封入され、開口がロープで縛って閉じられることで、僅かに上方に突起した縛り口部a2を形成する。
土嚢袋Aの周面の上部には、ループ状の一対の吊り上げベルトa1が付設されている。
【0022】
<2>吊り上げベルト形状保持具の設置。
土嚢袋Aの上部に吊り上げベルト形状保持具1を設置する(図3(a))。
土嚢袋Aの上方から、縛り口部a2に定置部10を被せ、定置部10が縛り口部a2の周囲を囲むように配置する。
本発明の吊り上げベルト形状保持具1は、弾性変形させた状態で吊り上げベルトa1内に差し入れる従来技術と異なり、土嚢袋Aの上部に定置部10を載せるだけで容易に位置決めできるため、作業効率がよい。
【0023】
<3>吊り上げベルトの固定。
2本の吊り上げベルトa1を土嚢袋Aの上部に持ち上げる。この際、固定部30を、片側の吊り上げベルトa1の中にくぐらせて、2本の吊り上げベルトa1を固定部30の片側に位置させる(図3(b))。
続いて固定部30を曲げて、先端の取付孔31に凸部32を嵌合させることで、2本の吊り上げベルトa1を固定部30のリング内に拘束する(図2)。
これによって、2本の吊り上げベルトa1が支持部20に支持されて起立し、吊り上げベルトa1のループと土嚢袋Aの上部との間に、挿通空間Sが形成される(図4(c))。
【0024】
<4>吊り上げ。
吊り上げベルト形状保持具1によって確保された挿通空間S内に、クレーンのフックなどの吊り上げ具Hの先端を差し入れて、吊り上げベルト形状保持具1ごと土嚢袋Aを吊り上げる(図4(d))。
【0025】
<5>積み上げ・再吊り上げ。
土嚢袋Aは、施工にあたって一旦仮置き場などへ積み上げられ、その後に最終設置場所へ搬送されることがある。
このような場合、下段の土嚢袋Aに吊り上げベルト形状保持具1を設置したまま、その上に上段の土嚢袋Aを積み重ねることができる。この際、支持部20は上段の土嚢袋Aの荷重で撓んで平らに変形する。
仮置き後、再度上段の土嚢袋Aを吊り上げると、下段の土嚢袋Aの吊り上げベルト形状保持具1の支持部20が弾性復元して、挿通空間Sが自動的に形成される。
特許文献1の吊り上げベルト支持具は、環状体全体が撓み変形する構造であるため、積み上げた上段の土嚢袋を持ち上げると、下段の土嚢袋に設置した吊り上げベルト支持具が弾性復元する際に、土嚢袋の上面からずれて外れてしまう。よって、作業員による再設置が必要となる。
これに対し、本願の吊り上げベルト形状保持具1は、支持部20のみを撓み変形させ、定置部10を変形させない構造であるため、上段の土嚢袋Aを持ち上げても、定置部10が縛り口部a2の周囲に確実に保持され、外れることがない。
よって、土嚢袋Aの積み上げ・再吊り上げを、作業員を介在させず重機のみで行うことができる。
【実施例2】
【0026】
[固定部を設けない例]
引き続き、固定部30を設けない他の実施例について説明する。
本発明の吊り上げベルト形状保持具1は、固定部30を設けなくても、吊り上げベルトa1を支持部20の上に載せることで挿通空間Sを形成することができる。
この場合、支持部20が平面視で各吊り上げベルトa1の長手方向と直交する向きに設置する。
また、2本の吊り上げベルトa1に、互いに接続できるように面ファスナーなどが付設されている場合には、これを接続することで吊り上げベルトa1が側方へ倒れにくくなるため、支持部20の頂部21で吊り上げベルトa1を下方から支持するだけで、挿通空間Sを確保することができる。
あるいは、吊り上げベルトa1を支持部20の頂部21に載せた後、これに簡易に粘着テープや番線などを巻き付けて吊り上げベルトa1に固定してもよい。
本例の場合、材料コストと製造コストがより低廉となる、突出部が減るため運搬・取り扱いが容易になる、などの更なる効果を奏する。
【実施例3】
【0027】
[支持部を折り畳み可能とした例]
支持部20を折り畳み可能とした他の実施例について説明する。
本例では、定置部10と支持部20とを別部材として、支持部20を定置部10に対して折り畳めるように構成する(図5)。
例えば、支持部20の各端と定置部10とを、水平方向の2点スナップ嵌合構造とする。
供用時には、2点のスナップ部の両方を嵌合することで、支持部20を立設した状態に固定する。
折り畳み時には、2点のスナップ部のうち1点を外し、嵌合された1点を軸に支持部20を定置部10の底面側に倒して寝かせる。
本例の場合、吊り上げベルト形状保持具1の荷姿を平坦にして取扱やすくすることができる。また、複数の吊り上げベルト形状保持具1を重ねることで、少スペースで保管することができる。
【符号の説明】
【0028】
1 吊り上げベルト形状保持具
10 定置部
11 底部
12 壁部
20 支持部
21 頂部
22 端部
30 固定部
31 取付孔
32 凸部
A 土嚢袋
a1 吊り上げベルト
a2 縛り口部
H 吊り上げ具
S 挿通空間
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2017年4月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吊り上げベルトを備える土嚢袋において、前記吊り上げベルトを起立した状態に支持することによって、前記土嚢袋の上部と前記吊り上げベルトの間に吊り上げ具の挿通空間を確保する、吊り上げベルト形状保持具であって、
状の定置部と、
前記定置部の対向する二点に両端部を接続して前記定置部から立設したアーチ形状の支持部と、を備え
前記支持部は、形状を弾性的に復元可能な可撓性を有することを特徴とする、
吊り上げベルト形状保持具。
【請求項2】
前記支持部の頂部に、吊り上げベルトを固定するための固定部を備えることを特徴とする、請求項1に記載の吊り上げベルト形状保持具。
【請求項3】
前記固定部は、紐状体、面ファスナー、または結束バンドのいずれかを備えることを特徴とする、請求項2に記載の吊り上げベルト形状保持具。
【請求項4】
前記定置部は、底面と上面を有する底部と、前記底部の上面から上方へ立設した壁部と、を備えることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の吊り上げベルト形状保持具。
【請求項5】
前記定置部は、ポリプロピレン、ポリエチレン、またはポリ塩化ビニルのいずれかからなることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の吊り上げベルト形状保持具。
【請求項6】
前記支持部は、ポリプロピレン、ポリエチレン、またはポリ塩化ビニルのいずれかからなることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の吊り上げベルト形状保持具。