【解決手段】薄板平板形状の一方の面に有感面を有し、測定線種としてβ線を採用して検査対象の放射能汚染量を検出する検出器と、タイヤハウスの検査対象面と、検出器の有感面との間の距離を計測する距離センサと、検出器および距離センサが取り付けられたアームを所望の位置に駆動させる駆動機構と、距離センサによる計測結果に基づいて有感面から検査対象面までの距離があらかじめ設定された所望範囲内となるように駆動機構の位置決め制御を実行し、検出器による放射能汚染量の検出を実行させるコントローラとを備える。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明のタイヤハウス汚染検査装置の好適な実施の形態につき、図面を用いて説明する。
【0018】
実施の形態1.
まず始めに、本発明における放射能汚染の検査対象となるタイヤハウスについて説明する。タイヤハウスとは、自動車の車体におけるタイヤが取り付けられたスペースのことである。
図1は、本発明の実施の形態1におけるトラックの前輪側のタイヤハウスを説明するための図である。具体的には、
図1(a)は、前輪の全体図であり、
図1(b)は、前輪の断面図である。
【0019】
前輪におけるタイヤとタイヤハウスとの隙間は、
図1(a)に示すように、場所によって、8cm〜20cmと異なっている。また、
図1(b)に示すように、前輪は、左右1本ずつのタイヤが装着されている。
【0020】
一方、
図2は、本発明の実施の形態1におけるトラックの後輪側のタイヤハウスを説明するための図である。具体的には、
図2(a)は、後輪の全体図であり、
図2(b)は、後輪の断面図である。
【0021】
後輪におけるタイヤとタイヤハウスとの隙間は、
図2(a)に示すように、上下方向で20cmとなっている。また、
図2(b)に示すように、後輪は、左右2本ずつのタイヤが装着されている。
【0022】
このようなタイヤハウスにおける放射能汚染に関して、ハンディタイプの放射線検出器を用いた人手による検査ではなく、自動検査を行うためには、検出器の小型化、および検出器の走査方法を工夫する必要がある。そこで、以下に、検出器およびタイヤハウス汚染検査装置の具体的な構成、および検出器の具体的な位置制御方法について説明する。
【0023】
[1]検出器の構成について
図3は、本発明の実施の形態1における検出器10の構成を示す説明図である。本実施の形態1における検出器10は、プラスティックシンチレータ11、ライトガイド12、光電子増倍管13を備えて構成されている。
【0024】
この検出器10は、測定線種としてβ線を採用し、プラスティックシンチレータ11の有感面11aが、検出器の上面に設けられている。なお、図示していないが、検出器10の外側の保護フィルムは、汚れる可能性があるため、容易に交換可能となっている。
図3に示すように、平板薄型のプラスティックシンチレータ11を用いた検出器10を、
図1、
図2に示したようなタイヤハウスの隙間に挿入することで、タイヤハウス内の放射能汚染の検査を可能としている。
【0025】
図4は、本発明の実施の形態1における検出器10の内部構成を示す説明図である。具体的には、
図4(a)は、
図3に示した検出器10を、有感面11aが上側になるようにした状態を示した斜視図である。また、
図4(a)では、プラスティックシンチレータ11が、長方形として例示されている。
【0026】
一方、
図4(b)は、
図4(a)に示した検出器10の縦断面図を示している。本実施の形態1に係る検出器10は、薄型の放射能検出器を実現するために、以下のような構造を有している。
・プラスティックシンチレータ11において発生した励起光を効率よく光電子増倍管13の面に入力させるために、ライトガイド12を空気層としている。
・プラスティックシンチレータ11を固定するため、アクリル14に貼り付ける構成としている。
【0027】
[2]タイヤハウス汚染検査装置の構成について
図5は、本発明の実施の形態1におけるタイヤハウス汚染検査装置の全体構成図である。検出器駆動ユニット20は、例えば、ゲート支柱1に取り付けられている。そして、検出器駆動ユニット20は、前後方向D1、左右方向D2、上下方向D3に移動可能な駆動機構21と、コントローラ22が設けられている。
【0028】
また、駆動機構21により3次元的に所望の位置に移動可能なアーム21aの先端には、距離センサ23と、2つの検出器10が取り付けられている。また、ゲート支柱1には、タイヤ位置把握用の距離センサ24が取り付けられている。
【0029】
コントローラ22は、距離センサ23、およびタイヤ位置把握用の距離センサ24による検出結果に基づいて、駆動機構21の位置制御を行うことで、2つの検出器10をタイヤハウス内の所望の位置に挿入させ、放射能汚染の検査を行う。コントローラ22による2つの検出器10の具体的な制御方法について、
図6および
図7を用いて後述する。
【0030】
[3]検出器10の走査方法について
放射能汚染を定量的に測定するためには、車両の検査部位の形状を正確に把握して、コントローラ22により、その形状に沿って、一定距離を保って検出器10を走査させる位置制御を行うことが必要である。
【0031】
特に、タイヤハウスのような狭く奥まった部分の検査を行うためには、
図3、
図4で説明したようなコンパクトな検出器10を、タイヤハウス内に挿入して、タイヤハウス内面にできるだけ近づけ、検査を行うことが必要である。このためには、タイヤおよびタイヤハウスの形状と位置を正確に把握することが必要である。
【0032】
図1および
図2で説明したように、検査するタイヤハウス壁は、車両側面から奥まっている。また、車種により、タイヤハウスの形状が、やや異なる。さらに、車両側面より前輪と後輪とで奥行きが異なるとともに、開口部が小さい。そこで、タイヤハウスの正確な位置の把握方法を、以下に示す。
【0033】
地上からある高さで距離センサを水平に走査させることで、タイヤの位置は容易に把握することができる。コントローラ22は、検査対象である車両のタイヤの規格を、データとしてあらかじめ記憶しておくことで、タイヤの位置から、タイヤハウスの位置を計算することができる。なお、10トントラックであれば、使用しているタイヤの規格は、ほぼ同じである。
【0034】
ここで、タイヤの位置把握のためには、地上からある高さ位置で水平に距離センサを動かし、タイヤにセンサが接触した所が、タイヤ位置と考えることができる。当然、非接触の距離センサを用いてタイヤ位置を検知することも可能である。また、距離センサを固定して、車両を動かして、距離センサがタイヤを感知した時に車両を停止させてもよい。
【0035】
任意に可動できる駆動機構21(あるいはロボットアーム)に対象物までの距離を測定できる距離センサを取付け、タイヤハウス部分を走査し、距離センサと車両の距離を測定し、タイヤハウス相当の窪み部分をタイヤハウスとして認識することができる。
【0036】
なお、タイヤおよびタイヤハウスの位置を認識するに当たっては、車両面の認識しやすい点を基準点として定め、その基準点を認識することが考えられる。基準点を認識させる方法として、地上からある高さで水平に距離センサを走査させ、距離センサが車両面と接触した点を基準点とする方法、非接触の距離センサを走査させて車両端面を認識する方法が考えられる。
【0037】
また、タイヤおよびタイヤハウスの位置を特定する手法は、上述したセンサを用いる手法に限定されるものではない。別の手法として、例えば、画像処理装置を利用することも考えられる。具体的には、タイヤハウス部分を2台のカメラで撮像し、2台のカメラ画像の視差を認識するような画像処理を行うことで、タイヤおよびタイヤハウスの位置を認識することができる。
【0038】
このような画像処理によりタイヤおよびタイヤハウスの位置を認識する際に、画像の中から基準点を認識することができる。
【0039】
タイヤやタイヤハウスの位置を、基準点からの距離(x、y、z)で定義しておくことで、コントローラ22は、基準点からの(x、y、z)の距離で、タイヤ、タイヤハウスの位置を把握することができる。
【0040】
タイヤハウスの位置が特定できた後に、コントローラ22は、距離センサ23により測定された車両面と検出器10との距離を取得する。そして、コントローラ22は、車両面と放射線検出器間の距離を、あらかじめ設定された所望範囲内で一定となるように、駆動機構21を位置制御する。この結果、コントローラ22は、駆動機構21の位置制御をリアルタイムで行いながら、検出器10を用いて、タイヤハウス内の放射能汚染の自動検査を行うことができる。
【0041】
そこで、次に、
図6および
図7を用いて、具体的な自動検査手法について説明する。
図6は、本発明の実施の形態1におけるタイヤハウス汚染検査装置によって前輪側タイヤハウスの自動検査を行う説明図である。また、
図7は、本発明の実施の形態1におけるタイヤハウス汚染検査装置によって後輪側タイヤハウスの自動検査を行う説明図である。これら
図6、
図7は、先の
図5に示した2つの検出器10の位置制御を模式的に示したものである。
【0042】
図6(a)は、2つの検出器10が前輪タイヤハウスに挿入された状態を、車両側面からを見た図である。一方、
図6(b)は、2つの検出器10が前輪タイヤハウスに挿入された状態を、前輪タイヤハウス内の上から見た図である。
【0043】
コントローラ22は、前輪タイヤハウスの位置が特定できた後に、この
図6(a)、(b)で示すような位置に検出器10を移動させることで、前輪タイヤハウス内における放射能汚染状態を自動検査することができる。自動検査が終了した後、コントローラ22は、検出器10をタイヤハウスから引き抜くこととなる。
【0044】
一方、
図7(a)は、2つの検出器10が後輪タイヤハウスに挿入された状態を、車両側面からを見た図である。また、
図7(b)は、2つの検出器10が後輪タイヤハウスに挿入された状態を、後輪タイヤハウス内の上から見た図である。
【0045】
コントローラ22は、後輪タイヤハウスの位置が特定できた後に、この
図7(a)、(b)の左側に示すように、まずは、前方側のタイヤ上の位置に検出器10を移動させることで、後輪タイヤハウス内における前方タイヤの放射能汚染状態を自走検査することができる。
【0046】
その後、コントローラ22は、
図7(a)、(b)の右側に示すように、後輪タイヤハウス内で検出器10を後方に移動させることで、後輪タイヤハウス内における後方タイヤの放射能汚染状態を自動検査することができる。後方側の自動検査が終了した後、コントローラ22は、検出器10をタイヤハウスから引き抜くこととなる。
【0047】
なお、本発明に係るタイヤハウス汚染検査装置に適用される検出器10は、
図3、
図4に示した形状に限定されるものではない。一例として、厚さが先端に行くほど先細るくさび形状を備え、先端と逆側の根元部分に光電子増倍管13を備えた検出器10aを用いることもできる。そこで、
図8および
図9を用いて、検出器10aを用いる具体的な自動検査手法について説明する。
【0048】
図8は、本発明の実施の形態1におけるタイヤハウス汚染検査装置によって、くさび形状を有する検出器10aを用いて前輪側タイヤハウスの自動検査を行う説明図である。また、
図9は、本発明の実施の形態1におけるタイヤハウス汚染検査装置によって、くさび形状を有する検出器10aを用いて後輪側タイヤハウスの自動検査を行う説明図である。これら
図8、
図9は、1つの検出器10aの位置制御を模式的に示したものである。
【0049】
図8(a)は、1つの検出器10aが前輪タイヤハウスに挿入された状態を、車両側面からを見た図である。一方、
図8(b)は、1つの検出器10aが前輪タイヤハウスに挿入された状態を、前輪タイヤハウス内の上から見た図である。
【0050】
コントローラ22は、前輪タイヤハウスの位置が特定できた後に、この
図8(a)、(b)で示すような位置に検出器10aを移動させることで、前輪タイヤハウス内における放射能汚染状態を自動検査することができる。自動検査が終了した後、コントローラ22は、検出器10aをタイヤハウスから引き抜くこととなる。
【0051】
一方、
図9(a)は、1つの検出器10aが後輪タイヤハウスに挿入された状態を、車両側面からを見た図である。また、
図9(b)は、1つの検出器10aが後輪タイヤハウスに挿入された状態を、後輪タイヤハウス内の上から見た図である。
【0052】
コントローラ22は、後輪タイヤハウスの位置が特定できた後に、この
図9(a)、(b)の左側に示すように、まずは、前方側のタイヤ上の位置に検出器10aを移動させることで、後輪タイヤハウス内における前方タイヤの放射能汚染状態を自走検査することができる。
【0053】
その後、コントローラ22は、
図9(a)に示す検査器挿入範囲ΔLにわたって、後輪タイヤハウス内で検出器10aを後方に移動させながら、後輪タイヤハウス内における後方タイヤの放射能汚染状態を自動検査することができる。検出器挿入範囲にわたる自動検査が終了した後、コントローラ22は、検出器10aをタイヤハウスから引き抜くこととなる。
【0054】
なお、このようなくさび形状を有する検出器10aは、くさび先端部の厚みが、根元部分と比較して薄い。このため、タイヤハウス内でのタイヤTOPの狭い空間に対して、タイヤと接触することなしに検出器10aを挿入することができる。また、タイヤTOP位置から検出器10aの端面までの距離がずれた場合にも、タイヤハウス内に検出器10aを挿入することができ、挿入可能範囲を拡大することができる。
【0055】
図10は、本発明の実施の形態1における汚染検査対象である車両が傾いて停車した場合を想定した説明図である。より具体的には、この
図10は、車両が斜めに、前後それぞれ±ammずれて停車した場合の、タイヤの位置ズレ量を示している。車両の全長をXmm、前輪タイヤの幅をYmm、ずれて停止した量が2ammとした場合には、前輪タイヤの中心位置が、約±Pmmずれることとなる。このような位置ズレが発生した場合にも、検出器10aをタイヤハウス内に確実に挿入し、放射能汚染の検査を実施することができる。
【0056】
図11は、本発明の実施の形態1において、くさび形状を有する検出器10aを挿入した状態を示した説明図である。コントローラ22は、
図5の左下に示したタイヤ位置把握用の距離センサ24の検出結果により、タイヤ位置を把握することができる。そして、コントローラ20は、把握できたタイヤ位置に対して、所望の位置に検出器10aを挿入することができる。
【0057】
図11(a)は、タイヤTOP位置から検出器10aの端面までの距離Lが、Pmmとなるように、検出器10aをタイヤハウス内に挿入した場合を示している。これに対して、
図11(b)は、L=0mmとなるように、検出器10aをタイヤハウス内に挿入した場合を示しており、
図11(c)は、L=2Pmmとなるように、検出器10aをタイヤハウス内に挿入した場合を示している。
【0058】
図11(a)〜
図11(c)に示したように、くさび形状を有する検出器10aを用いることで、タイヤハウス内に検出器10aを挿入することができる範囲を拡大することができ、位置ズレが発生した場合にも、放射能汚染の検査を確実に実施することができる。
【0059】
以上で説明した本実施の形態1に係るタイヤハウス汚染検査装置の主要構成、制御手順、および効果を整理すると、以下のようになる。
【0060】
<主要構成>
構成1:第1センサ(距離センサ24に相当)
車両の側面側から、タイヤおよびタイヤハウスの位置を特定するための第1センサを備えている。
図5における距離センサ24は、この第1センサに相当し、非接触でタイヤおよびタイヤハウスの位置を特定できる。なお、上述したように、この第1センサとしては、接触式のセンサ、あるいは画像処理装置を、距離センサ24の代わりとして用いることも可能である。
【0061】
構成2:平板薄型構造の放射線検出器(検出器10に相当)
タイヤハウスの限られた空間に挿入可能な薄板形状を有し、測定線種としてβ線を採用した検出器を備えている。この検出器10の具体的な一例としては、
図3、
図4を用いて説明した構成を採用することができる。
【0062】
構成3:第2センサ(距離センサ23に相当)
検出器10の近傍に取り付けられ、検査対象であるタイヤハウスの面と、検出器10の有感面との間の距離を計測可能なセンサを備えている。
図5に示した構成例では、アーム21aの先端において、検出器10の近傍に距離センサ23が設けられている。
【0063】
構成4:駆動機構(駆動機構21に相当)
アーム先端に取り付けられた放射線検出器を、タイヤハウス内の所望の位置に移動させる駆動機構を備えている。
図5では、このような駆動機構の一例を、検出器駆動ユニット20内に設けられ、前後方向D1、左右方向D2、上下方向D3に移動可能な駆動機構21として説明した。これ以外にも、三次元空間の所望の位置に移動可能なロボットアームを駆動機構として採用することも可能である。
【0064】
構成5:統括制御器(コントローラ22に相当)
第1センサおよび第2センサの検出結果に基づいて、駆動機構の位置決め制御を行い、放射線検出器をタイヤハウス内の所望の位置に移動させるとともに、放射線検出器の検出結果に基づいて汚染状態を判断する統括制御器を備えている。なお、統括制御器は、あらかじめ記憶部に記憶された車両の機種、タイヤの規格などに関するデータを活用して、位置決め制御の精度を向上させることも可能である。
【0065】
なお、構成1における第1センサは、必須ではなく、タイヤおよびタイヤハウスの位置の特定までは、人手で行い、その後の位置決め制御を自動で行う構成を採用することも可能である。
【0066】
<制御手順>
コントローラ22は、以下のような手順で自動検査を実行する。
ステップ1:第1センサの検出結果に基づいて、放射線汚染の検査対象であるタイヤハウスの位置を特定する。
ステップ2:ステップ1の位置特定結果に基づいて、駆動機構を位置決め制御することで、放射線検出器をタイヤハウス内に挿入する。
【0067】
ステップ3:第2センサの検出結果に基づいて、タイヤハウス内の検査対象面に対する放射線検出器の有感面の位置が、放射線計測に適した所望の間隔を有するように、駆動機構を位置決め制御する。
【0068】
ステップ4:ステップ2、3による位置決め制御が完了した後に、放射線検出器による放射能汚染状態の計測を実施する。
ステップ5:後輪側のように、複数の計測ポイントがある場合には、次の計測ポイントに放射線検出器を移動させ、ステップ4の計測を繰り返す。
【0069】
ステップ6:全ての計測点での放射能汚染状態の計測が完了した後に、放射線検出器をタイヤハウス内から引き抜き、一連の自動検査を終了する。
【0070】
<効果>
本実施の形態1に係るタイヤハウス汚染検査装置を用いることで、以下のような顕著な効果を実現できる。
効果1:ゲートタイプの構造物を使用せず、車両の位置、形状を正確に把握し、タイヤハウス内の放射能汚染状態を自動検査できる装置を実現できる。この結果、比較的複雑な形状のタイヤハウス部、タイヤ部の自動検査を実現できる。
効果2:装置の外形や重量は、ゲートタイプの構造物を使用する場合と比較して小型軽量になり、必要に応じて装置を最適な場所に移動させて使用することも可能となる。
【0071】
効果3:車両の検査範囲が大きい場合には、放射線検出器を取付けた駆動機構(ロボット)を複数台用いて、複数の放射線検出器により分担して自動検査を行うことができ、自動検査の効率向上を実現できる。