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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-143463(P2018-143463A)
(43)【公開日】2018年9月20日
(54)【発明の名称】投射装置
(51)【国際特許分類】
   A63H 27/127 20060101AFI20180824BHJP
   G03B 21/00 20060101ALI20180824BHJP
   A63H 30/04 20060101ALI20180824BHJP
   B64C 39/02 20060101ALI20180824BHJP
   B64F 1/20 20060101ALI20180824BHJP
【FI】
   A63H27/127 D
   G03B21/00 D
   A63H30/04 A
   B64C39/02
   B64F1/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2017-41132(P2017-41132)
(22)【出願日】2017年3月3日
(71)【出願人】
【識別番号】899000057
【氏名又は名称】学校法人日本大学
(71)【出願人】
【識別番号】517077692
【氏名又は名称】小野 悟
(71)【出願人】
【識別番号】514074913
【氏名又は名称】株式会社アルサ
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100126882
【弁理士】
【氏名又は名称】五十嵐 光永
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(72)【発明者】
【氏名】出村 克宣
(72)【発明者】
【氏名】小野 悟
(72)【発明者】
【氏名】鹿又 良治
【テーマコード(参考)】
2C150
2K203
【Fターム(参考)】
2C150CA09
2C150DA17
2C150DA18
2C150DK02
2C150DK09
2C150EB01
2K203FA62
2K203FA75
2K203FA82
2K203FA96
2K203FB05
2K203MA30
(57)【要約】
【課題】操縦者の習熟度に基づいて選択された飛行経路画像を投射する仕組みを提供する。
【解決手段】投射装置は、無人飛行体を操縦する操縦者の操縦の習熟度を示す習熟度情報を取得する習熟度情報取得部と、前記無人飛行体が飛行する空間内の飛行経路に投射されて当該飛行経路を示す飛行経路画像を、前記習熟度情報取得部が取得する前記習熟度情報に応じて選択する選択部と、前記選択部によって選択された前記飛行経路画像を投射する投射部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無人飛行体を操縦する操縦者の操縦の習熟度を示す習熟度情報を取得する習熟度情報取得部と、
前記無人飛行体が飛行する空間内の飛行経路に投射されて当該飛行経路を示す飛行経路画像を、前記習熟度情報取得部が取得する前記習熟度情報に応じて選択する選択部と、
前記選択部によって選択された前記飛行経路画像を投射する投射部と、
を備える投射装置。
【請求項2】
前記選択部は、
前記習熟度情報が前記操縦者の前記習熟度が高いことを示す場合、前記無人飛行体の操縦に係る難易度が高い前記飛行経路を示す前記飛行経路画像を選択し、前記習熟度情報が前記操縦者の前記習熟度が低いことを示す場合、前記無人飛行体の操縦に係る難易度が低い前記飛行経路を示す前記飛行経路画像を選択する
請求項1に記載の投射装置。
【請求項3】
前記投射部は、
前記無人飛行体が所定の距離の飛行に要する所要時間と、前記無人飛行体の速度と、前記操縦者に関する情報とのうち、少なくとも1つを示す画像を更に投射する、
請求項1又は請求項2に記載の投射装置。
【請求項4】
前記飛行経路を複数の前記無人飛行体が飛行する場合、前記無人飛行体毎の位置に基づいて、前記無人飛行体、及び前記無人飛行体の前記操縦者のいずれかに順位を付加する順位付加部
を更に備え、
前記投射部は、
前記順位付加部が付加する前記順位を示す画像を更に投射する
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の投射装置。
【請求項5】
前記無人飛行体が飛行した軌跡を検出する飛行軌跡検出部と、
前記飛行軌跡検出部が検出する前記軌跡と、前記飛行経路とに基づいて、前記習熟度を判定する習熟度判定部
を更に備え、
前記習熟度情報取得部は、
前記習熟度判定部が判定する前記習熟度を示す情報を前記習熟度情報として取得する
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の投射装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、投射装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザの嗜好情報に基づく投射画像が選択され、選択された投射画像を所定の領域に投射する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017−3732号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、無人飛行体を空間内において飛行させる場合、空間に飛行経路を示す画像を投射し、投射された飛行経路に沿って無人飛行体を飛行させる競技が行われる場合がある。この場合、空間には、無人飛行体を操縦する操縦者の操縦の習熟度に応じて、多様な飛行経路を示す画像を投射することが求められる場合がある。
本発明は、上記問題に鑑みて為されたものであり、操縦者の習熟度に基づいて選択された飛行経路画像を投射する仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、無人飛行体を操縦する操縦者の操縦の習熟度を示す習熟度情報を取得する習熟度情報取得部と、前記無人飛行体が飛行する空間内の飛行経路に投射されて当該飛行経路を示す飛行経路画像を、前記習熟度情報取得部が取得する前記習熟度情報に応じて選択する選択部と、前記選択部によって選択された前記飛行経路画像を投射する投射部と、を備える投射装置である。
【0006】
また、本発明の一態様の投射装置において、前記選択部は、前記習熟度情報が前記操縦者の前記習熟度が高いことを示す場合、前記無人飛行体の操縦に係る難易度が高い前記飛行経路を示す前記飛行経路画像を選択し、前記習熟度情報が前記操縦者の前記習熟度が低いことを示す場合、前記無人飛行体の操縦に係る難易度が低い前記飛行経路を示す前記飛行経路画像を選択する。
【0007】
また、本発明の一態様の投射装置において、前記投射部は、前記無人飛行体が所定の距離の飛行に要する所要時間と、前記無人飛行体の速度と、前記操縦者に関する情報とのうち、少なくとも1つを示す画像を更に投射する。
【0008】
また、本発明の一態様の投射装置において、前記飛行経路を複数の前記無人飛行体が飛行する場合、前記無人飛行体毎の位置に基づいて、前記無人飛行体、及び前記無人飛行体の前記操縦者のいずれかに順位を付加する順位付加部を更に備え、前記投射部は、前記順位付加部が付加する前記順位を示す画像を更に投射する。
【0009】
また、本発明の一態様の投射装置において、前記無人飛行体が飛行した軌跡を検出する飛行軌跡検出部と、前記飛行軌跡検出部が検出する前記軌跡と、前記飛行経路とに基づいて、前記習熟度を判定する習熟度判定部を更に備え、前記習熟度情報取得部は、前記習熟度判定部が判定する前記習熟度を示す情報を前記習熟度情報として取得する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、操縦者の習熟度に基づいて選択された飛行経路画像を投射する仕組みを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】第1実施形態に係る投射装置の概要を示す図である。
図2】第1実施形態に係る経路画像の一例を示す第1の図である。
図3】第1実施形態に係る経路画像の一例を示す第2の図である。
図4】第1実施形態に係る投射装置の構成の一例を示す図である。
図5】第1実施形態に係る操作装置の一例を示す図である。
図6】第1実施形態に係る習熟度情報と、経路画像との対応の一例を示す表である。
図7】第1実施形態に係る投射装置の動作の一例を示す流れ図である。
図8】第2実施形態に係るドローンの飛行の一例を示す図である。
図9】第2実施形態に係る投射装置の構成の一例を示す図である。
図10】第3実施形態に係るドローンの飛行の一例を示す第1の図である。
図11】第3実施形態に係るドローンの飛行の一例を示す第2の図である。
図12】第3実施形態に係る投射装置の構成の一例を示す図である。
図13】第3実施形態に係る投射装置の動作の一例を示す流れ図である。
図14】変形例1に係る操縦者情報画像の一例を示す図である。
図15】変形例2に係る投射装置の構成の一例を示す構成である。
図16】変形例2に係る飛行結果画像の一例を示す図である。
図17】変形例3に係るドローンの飛行の一例を示す図である。
図18】変形例3に係る投射装置の構成の一例を示す図である。
図19】変形例3に係る順位画像の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[第1実施形態]
以下、図を参照して本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態に係る投射装置1の概要を示す図である。
投射装置1(不図示)は、空間内において無人飛行体の操縦者(以下、操縦者PT)が無人飛行体を飛行させる際に、無人飛行体が飛行する経路(以下、飛行経路)を示す画像(以下、経路画像RP)を投射する。無人飛行体とは、例えば、ドローンDである。以降の説明において、無人飛行体がドローンDである場合について説明する。また、本実施形態の一例では、投射装置1が経路画像RPを投射する空間が4つの壁(壁面W1〜壁面W4)と、床(床面F)とによって構成される。また、本実施形態の一例では、投射装置1が経路画像RPを投射する空間が、建物の屋内に設置される空間である。投射装置1は、制御装置10と、投射部20とを備える。
制御装置10とは、投射部20の動作を制御する装置である。制御装置10と投射部20とは、情報の送受信が可能に接続され、制御装置10は、投射部20が投射する経路画像RPを投射部20に供給する。
【0013】
投射部20とは、制御装置10の制御に基づいて、経路画像RPを投射する装置である。投射部20は、例えば、投射面に画像を拡大投影し、表示するプロジェクターである。投射面とは、例えば、スクリーン、及び壁面等である。投射装置1は、例えば、当該投射装置1が経路画像RPを投射する対象の空間が有する面に応じた数の投射部20を備える。この一例では、投射装置1は、壁面W1〜壁面W4、及び床面Fに対応する5つの投射部20(投射部20−1〜投射部20−5)を備える。投射部20−1は、壁面W1と対向する壁面W3に設置され、壁面W1に対して経路画像RP1を投射する。投射部20−2は、壁面W2と対向する壁面W4に設置され、壁面W2に対して経路画像RP2を投射する。投射部20−3は、壁面W3と対向する壁面W1に設置され、壁面W3に対して経路画像RP3を投射する。投射部20−4は、壁面W4と対向する壁面W2に設置され、壁面W4に対して経路画像RP4を投射する。投射部20−5は、天井Cに設置され、床面Fに対して経路画像RP5を投射する。操縦者PTは、ドローンDを操縦し、壁面W、及び床面Fに投射された経路画像RPが示す飛行経路に沿ってドローンDを飛行させる。
【0014】
以下、図2、及び図3を参照して、経路画像RPの一例について説明する。
図2は、第1実施形態に係る経路画像RPの一例を示す第1の図である。
この一例において、投射部20−1は、低難易度の経路を示す経路画像RP1である低難度経路画像RP1−1を壁面W1に投射する。投射部20−2は、低難度の経路を示す経路画像RP2である低難度経路画像RP2−1を壁面W2に投射する。投射部20−3は、低難度の経路を示す経路画像RP3である低難度経路画像RP3−1を壁面W3に投射する。投射部20−4は、低難度の経路を示す経路画像RP4である低難度経路画像RP4−1を壁面W4に投射する。投射部20−5は、低難度の経路を示す経路画像RP5である低難度経路画像RP5−1を床面Fに投射する。
低難度経路画像RP1−1〜低難度経路画像RP5−1によって示される飛行経路は、操縦者PTが、ドローンDの操縦に係る高い習熟度を必要としない飛行経路である。以降の説明において、ドローンDの操縦に係る習熟度を、単に習熟度と記載する。高い習熟度を必要としない飛行経路とは、例えば、急な上昇、下降、及び旋回等を必要としない飛行経路である。
【0015】
図3は、第1実施形態に係る経路画像RPの一例を示す第2の図である。
この一例において、投射部20−1は、高難易度の経路を示す経路画像RP1である高難度経路画像RP1−2を壁面W1に投射する。投射部20−2は、高難度の経路を示す経路画像RP2である高難度経路画像RP2−2を壁面W2に投射する。投射部20−3は、高難度の経路を示す経路画像RP3である高難度経路画像RP3−2を壁面W3に投射する。投射部20−4は、高難度の経路を示す経路画像RP4である高難度経路画像RP4−2を壁面W4に投射する。投射部20−5は、高難度の経路を示す経路画像RP5である高難度経路画像RP5−2を床面Fに投射する。
高難度経路画像RP1−2〜高難度経路画像RP5−2によって示される飛行経路は、操縦者PTが高い習熟度を必要とする飛行経路である。高い習熟度を必要とする飛行経路とは、例えば、急な上昇、下降、及び旋回等を必要とする飛行経路である。
【0016】
以降の説明において、経路画像RPが示す飛行経路が、同一の箇所を周回する経路である場合について説明する。飛行経路には、ドローンDが飛行を開始する位置(以下、スタート位置)であって、かつドローンDが飛行を終了する位置(以下、ゴール位置)が存在する。
また、低難度経路画像RP1−1〜低難度経路画像RP5−1、及び高難度経路画像RP1−2〜高難度経路画像RP5−2は、例えば、投写面である壁面Wや床面Fの形状に応じた画像である。これにより、空間全体を経路画像RPによって演出することができる。投射部20は、例えば、プロジェクションマッピングによって経路画像RPを投射面に投射する。
【0017】
ここで、投射装置1が経路画像RPを投射する空間において、ドローンDの操縦技術を競う競技が行われる場合がある。以降の説明において、ドローンDの操縦技術を競う競技を、ドローン競技、又は単に競技と記載する。また、操縦者PTには、習熟度が低い操縦者と、習熟度が高い操縦者とが存在する。ドローン競技において、経路画像RPが示す飛行経路は、操縦者PTの習熟度に応じた経路であることが好ましい。具体的には、操縦者PTの習熟度が高い場合、投射装置1は、高い習熟度を必要とする飛行経路を示す経路画像RPを投射することが好ましい。また、操縦者PTの習熟度が低い場合、投射装置1は、高い習熟度を必要としない飛行経路を示す経路画像RPを投射することが好ましい。
つまり、投射装置1は、操縦者PTの習熟度に応じた経路画像RPが空間に照射されることが求められる。本実施形態に係る投射装置1は、操縦者PTの習熟度に基づいて、経路画像RPを選択し、投射する。以下、投射装置1の具体的な構成について説明する。
【0018】
図4は、第1実施形態に係る投射装置1の構成の一例を示す図である。
上述したように、投射装置1は、制御装置10と、投射部20とを備える。
制御装置10には、操縦者PTの習熟度を示す情報である習熟度情報LVが供給される。本実施形態の一例では、操作装置CTL(不図示)と制御装置10とが情報の送受信が可能に接続され、操作装置CTLから制御装置10に対して習熟度情報LVが供給される。
【0019】
以下、図5を参照して操作装置CTLの詳細について説明する。
図5は、第1実施形態に係る操作装置CTLの一例を示す図である。
操作装置CTLとは、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット型のコンピュータ(タブレットPC)、及び携帯型のパーソナルコンピュータ等、可搬型の装置である。
操作装置CTLは、入力デバイスを備え、操縦者PT、又は操縦者PTの習熟度情報LVを入力する入力者の操作を受け付ける。入力デバイスは、例えば、タッチパネル等のポインティングデバイスである。また、操作装置CTLは、表示部を備え、画像、GUI(Graphical User Interface)等を表示する。
【0020】
操作装置CTLの表示部には、操縦者PT、又は入力者に操縦者PTの習熟度情報LVの入力を求める画面が表示される。表示部には、例えば、「コースを選択してください」と表示される。操作装置CTLの入力デバイスは、表示部の表示に応じて、低い習熟度を入力する操作(例えば、「かんたん」を選択)、又は高い習熟度を入力する操作(例えば、「むずかしい」を選択)を検出する。操作装置CTLは、入力デバイスに入力された操作を検出し、習熟度情報LVを制御装置10に供給する。本実施形態において、習熟度情報LV1は、操縦者PTの習熟度が低いことを示す。また、習熟度情報LV2は、操縦者PTの習熟度が高いことを示す。
操作装置CTLには、例えば、操縦者PTの競技が開始されるより前に、習熟度情報LVを入力する操作が入力される。これにより、投射装置1は、操縦者PTの競技毎に当該操縦者PTの習熟度情報LVを取得することができる。
【0021】
図4に戻り、制御装置10は、操作装置CTLから習熟度情報LVを取得する。
制御装置10は、制御部100と、記憶部200と、を備える。記憶部200には、予め経路画像RPが記憶される。
【0022】
図6は、第1実施形態に係る習熟度情報LVと、経路画像RPとの対応の一例を示す表である。
図6に示す通り、記憶部200には、経路画像RPが習熟度情報LVと対応付けられて記憶される。具体的には、記憶部200には、習熟度情報LV1と、低難度経路画像RP1−1〜低難度経路画像RP5−1とが対応付けられて記憶される。また、習熟度情報LV2と、高難度経路画像RP1−2〜高難度経路画像RP5−2とが対応付けられて記憶される。
【0023】
図4に戻り、制御部100は、CPU(Central Processing Unit)を備えており、習熟度情報取得部110と、選択部120とをその機能部として備える。
習熟度情報取得部110は、操作装置CTLから習熟度情報LVを取得する。習熟度情報取得部110は、取得した操作装置CTLを選択部120に供給する。選択部120は、習熟度情報取得部110から取得した習熟度情報LVに基づいて、経路画像RPを選択する。具体的には、選択部120は、習熟度情報LV1を取得した場合、記憶部200に記憶される経路画像RPから低難度経路画像RP1−1〜低難度経路画像RP5−1を選択し、投射部20に供給する。また、選択部120は、習熟度情報LV2を取得した場合、記憶部200に記憶される経路画像RPから高難度経路画像RP1−2〜高難度経路画像RP5−2を選択し、投射部20に供給する。
投射部20は、制御装置10から経路画像RPを取得する。投射部20は、制御装置10から取得した経路画像RPを投射面に投射する。
【0024】
以下、図7を参照し、投射装置1の動作について説明する。
図7は、第1実施形態に係る投射装置1の動作の一例を示す流れ図である。
制御装置10が備える習熟度情報取得部110は、操作装置CTLから習熟度情報LVを取得する(ステップS110)。選択部120は、習熟度情報取得部110が取得した習熟度情報LVが操縦者PTの習熟度が高いことを示すか(習熟度情報LV2であるか)否かを判定する(ステップS120)。選択部120は、取得した取得した習熟度情報LVが操縦者PTの習熟度情報LV2である場合(ステップS120;YES)、記憶部200に記憶される経路画像RPのうち、高難度経路画像RP1−2〜高難度経路画像RP5−2を選択する(ステップS130)。また、選択部120は、取得した取得した習熟度情報LVが操縦者PTの習熟度が低いことを示す(習熟度情報LV1である)場合(ステップS120;NO)、記憶部200に記憶される経路画像RPのうち、低難度経路画像RP1−1〜低難度経路画像RP5−1を選択する(ステップS140)。投射部20は、選択部120が選択した経路画像RPを投射面に投射する(ステップS150)。
【0025】
<第1実施形態のまとめ>
以上説明したように、本実施形態の投射装置1は、習熟度情報LVに応じて経路画像RPを選択し、選択した経路画像RPを投射面に投射する。
ここで、競技に出場する操縦者PTの習熟度が多様である場合、競技の開催者は、操縦者PTの習熟度に応じた競技会場の設営に伴う時間や費用を低減することが困難である場合があった。本実施形態の投射装置1によれば、操縦者PTの習熟度に応じた飛行経路を空間内に投射し、競技会場の設営に伴う時間や費用を低減することができる。
【0026】
また、本実施形態の投射装置1は、習熟度が高い操縦者PTには、高難度経路画像RP1−2〜高難度経路画像RP5−2を投射し、習熟度が低い操縦者PTには、低難度経路画像RP1−1〜低難度経路画像RP5−1を投射する。したがって、操縦者PTは、当該操縦者PTの習熟度に応じた飛行経路において、ドローン競技を行うことができる。
【0027】
[第2実施形態]
以下、図を参照して本発明の第2実施形態について説明する。
第1実施形態では、ドローンDが飛行経路を飛行するより前に取得した習熟度情報LVに基づいて、投射装置1が経路画像RPを選択する場合について説明した。
第2実施形態では、ドローンDが飛行経路を飛行中に取得した習熟度情報LVに基づいて、投射装置2が経路画像RPを選択する場合について説明する。
なお、上述した実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0028】
図8は、第2実施形態に係るドローンDの飛行の一例を示す図である。
具体的には、図8には、高難度経路画像RP5−2が示す飛行経路を飛行するドローンDと、当該ドローンDが飛行した軌跡である飛行軌跡RTとが示される。
上述したように、ドローン競技において、経路画像RPが示す飛行経路は、操縦者PTの習熟度に応じた経路であることが好ましい。ここで、操作装置CTLに入力された操縦者PTの習熟度と、実際の操縦者PTの習熟度とが異なる場合がある。具体的には、操作装置CTLに操縦者PTの習熟度が高いと入力された場合であっても、実際の操縦者PTの習熟度が低い場合がある。この場合、操縦者PTは、ドローンDを高難度経路画像RP5−2が示す飛行経路に沿って飛行させることが困難である。したがって、ドローンDの飛行軌跡RTは、飛行経路を逸脱する場合がある(例えば、図8)。
第2実施形態の投射装置2は、飛行軌跡RTに基づいて、習熟度情報LVを判定し、判定した習熟度情報LVに基づいて経路画像RPを選択する。以下、投射装置2の具体的な構成について説明する。
【0029】
図9は、第2実施形態に係る投射装置2の構成の一例を示す図である。
第2実施形態では、予め取得した習熟度情報LV2に基づいて、高難度経路画像RP1−2〜高難度経路画像RP5−2を制御装置11が投射した空間において、操縦者PTが競技中である場合(例えば、図8)を一例に説明する。
図9に示す通り、投射装置2は、制御装置11と、投射部20とを備える。
制御装置11は、制御部101と、記憶部200とを備える。
制御部101は、CPUを備えており、習熟度情報取得部110と、選択部120と、位置情報取得部130と、習熟度判定部140とをその機能部として備える。
【0030】
位置情報取得部130は、経路画像RPが示す飛行経路に基づいて飛行するドローンDの位置を示す情報(以下、位置情報PI)を取得する。ドローンDは、例えば、歩行者自律航法(PDR:Pedestrian Dead Reckoning)や、マップマッチング(PMM:Pedestrian Map Matching)によって、当該ドローンDの位置を検出する機能を有する。ドローンDは、検出した当該ドローンDの位置を示す位置情報PIを制御装置11(位置情報取得部130)に供給する。この場合、ドローンDと制御装置11とは、例えば、無線通信によって情報の送受信が可能に接続される。位置情報取得部130は、例えば、ドローンDから位置情報PIを常時、又は所定の間隔において取得する。位置情報取得部130は、ドローンDから取得した位置情報PIを習熟度判定部140に供給する。
【0031】
習熟度判定部140は、位置情報取得部130から取得した位置情報PIと、経路画像RPが示す飛行経路の位置(範囲)を示す情報(以下、飛行経路位置情報FPI)とに基づいて、操縦者PTの習熟度情報LVを判定する。習熟度判定部140は、例えば、ドローンDが飛行経路からコースアウトした回数に基づいて、操縦者PTの習熟度情報LVを判定する。具体的には、習熟度判定部140は、位置情報PIに基づいて、飛行軌跡RTを検出する。習熟度判定部140は、例えば、常時、又は所定の時間毎にドローンDから取得した位置情報PIに基づいて、飛行軌跡RTを検出する。習熟度判定部140は、ドローンDの飛行軌跡RTが飛行経路位置情報FPIの位置を逸脱(コースアウト)した回数が所定の回数を超えた場合、操縦者PTの習熟度情報LVが習熟度情報LV1であると判定する。習熟度判定部140は、判定した習熟度情報LVを選択部120に供給する。
【0032】
選択部120は、習熟度判定部140から習熟度情報LVを取得する。選択部120は、取得した習熟度情報LVに基づいて、経路画像RPを選択し、投射部20に供給する。ここで、投射部20は、投射部20が現在投射している経路画像RPと、制御装置11(選択部120)から新たに取得した経路画像RPとが異なる場合がある。この場合、投射部20は、制御装置11から新たに経路画像RPを取得したことに応じて、新たに取得した経路画像RPを投射する。これにより、投射装置2は、ドローンDの飛行中(競技中)に習熟度情報LVに基づいた経路画像RPを選択し、投射することができる。
【0033】
なお、上述では、投射部20が制御装置11から新たに経路画像RPを取得したことに応じて、新たに取得した経路画像RPを投射する場合について説明したが、これに限られない。投射部20は、ドローンDの位置が予め定められた位置(例えば、スタート位置)に到達した場合、制御装置11から新たに取得した経路画像RPを投射する構成であってもよい。また、投射装置2は、投射部20が新たに取得した経路画像RPを投射する前に、経路画像RPが変化することを操縦者PTに通知する機能を有していてもよい。投射装置2は、例えば、「5秒後に飛行経路が変化します」等の情報を音声によって通知する機能を有していてもよい。また、投射装置2は、経路画像RPが変化するまでの時間のカウントダウンを示す画像を投射する機能を有していてもよい。これにより、投射装置2は、経路画像RPが変化することにより、操縦者PTの操縦に与える影響を低減することができる。
【0034】
また、上述では、操作装置CTLに操縦者PTの習熟度が高いと入力され、実際の操縦者PTの習熟度が低い場合の投射装置2の構成について説明したが、これに限られない。投射装置2は、操作装置CTLに操縦者PTの習熟度が低いと入力され、実際の操縦者PTの習熟度が高い場合には、高難度経路画像RP1−2〜高難度経路画像RP5−2を選択し、投射する構成であってもよい。この場合、習熟度判定部140は、位置情報PIに基づいて、ドローンDの飛行軌跡RTが飛行経路位置情報FPIの位置を逸脱(コースアウト)した回数が所定の回数以下である場合、操縦者PTの習熟度情報LVが習熟度情報LV2であると判定する。
【0035】
<第2実施形態のまとめ>
以上説明したように、本実施形態の投射装置2は、ドローンDが飛行経路を飛行中に取得した習熟度情報LVに基づいて、経路画像RPを選択し、投射する。
これにより、操縦者PTは、当該操縦者PTの習熟度に応じたドローン競技を行うことができる。
【0036】
なお、上述では、操縦者PTが競技を開始する前に、操作装置CTLに習熟度情報LVが入力される場合について説明したが、これに限られない。例えば、複数の操縦者PTが競技を行う場合、操作装置CTLには、すべての操縦者PTが競技を開始する前に、複数の操縦者PTの習熟度情報LVが入力される構成であってもよい。この場合、投射装置1、及び投射装置2は、競技を行う操縦者PTを通知する機能を有し、かつ通知する操縦者PTに応じた経路画像RPを投射する機能を有する。これにより、投射装置1に通知された操縦者PTは、当該操縦者PTの習熟度情報LVに応じた飛行経路に基づいて、ドローンDを飛行させることができる。
【0037】
[第3実施形態]
以下、図を参照して本発明の第3実施形態について説明する。
第1実施形態、及び第2実施形態では、ドローンDが1つずつ飛行する場合に、投射装置1、及び投射装置2が経路画像RPを選択する構成について説明した。
第3実施形態では、習熟度が互いに異なる複数の操縦者PTが、それぞれドローンDを飛行させる場合について説明する。
なお、上述した実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0038】
図10は、第3実施形態に係るドローンDの飛行の一例を示す第1の図である。
図10に示す通り、第3実施形態の一例では、飛行経路を同時に2つのドローンD(以下、ドローンD1、及びドローンD2)が飛行する場合について説明する。また、第3実施形態の一例では、ドローンD1を操縦する操縦者(以下、操縦者PT1)の習熟度が高く、ドローンD2を操縦する操縦者(以下、操縦者PT2)の習熟度が低い。この場合、投射装置3は、低難度経路画像RP1−1〜低難度経路画像RP5−1と、高難度経路画像RP1−2〜高難度経路画像RP5−2とを組み合わせた経路画像RPを投射する。投射装置3は、例えば、低難度経路画像RP5−1、及び高難度経路画像RP5−2を投射部20−5によって投射させる。これにより、投射装置3は、習熟度が低い操縦者PT、及び習熟度が高い操縦者PTのいずれもドローンDを飛行させることが可能な飛行経路を投射することができる(例えば、図10)。
例えば、ドローン競技において、習熟度の高い操縦者PTが操縦するドローンD(この一例では、ドローンD1)は、外周の飛行経路を飛行した後、分岐点(以下、分岐点BF)において内周の飛行経路を飛行した後、再び外周の飛行経路を飛行することが求められる。また、習熟度の低い操縦者PTが操縦するドローンD(この一例では、ドローンD2)は、外周の飛行経路のみを飛行することが求められる。
【0039】
第3実施形態の一例において、ドローン競技が行われる空間には、分岐点BFに接近するドローンDを検出する検出装置DDが設置される。検出装置DDと、投射装置3とは、情報の送受信が可能に接続されており、検出装置DDは、検出したドローンDを示す情報を投射装置3に供給する。ドローンDを示す情報とは、ドローンDを操縦する操縦者PTの習熟度を示す習熟度情報LVである。この場合、ドローンDには、例えば、習熟度情報LVが埋め込まれたRFID(Radio Frequency IDentifier)タグ等が添付される。検出装置DDは、ドローンDに添付されたRFIDタグを検出し、検出した習熟度情報LVを投射装置3に供給する。投射装置3は、取得した習熟度情報LVに基づいて、ドローンDの進行を促す画像(以下、誘導経路画像RPD)を選択し、投射する。
【0040】
図10に示す通り、検出装置DDは、分岐点BFに接近するドローンD1を検出する。上述したように、ドローンD1を操縦する操縦者PT1の習熟度は高い(習熟度情報LV2)。このため、投射装置3は、外周の飛行経路への進行を促す誘導経路画像RPD(以下、誘導経路画像RPD2)を選択し、投射する。誘導経路画像RPD2とは、例えば、内周の飛行経路の方向に飛行するよう促す矢印の画像や、外周の飛行経路の方向に飛行することを抑制する線の画像である。
【0041】
図11は、第3実施形態に係るドローンDの飛行の一例を示す第2の図である。
図11に示す通り、検出装置DDは、分岐点BFに接近するドローンD2を検出する。上述したように、ドローンD2を操縦する操縦者PT2の習熟度は低い(習熟度情報LV1)。このため、投射装置3は、外周の飛行経路への進行を促す誘導経路画像RPD(以下、誘導経路画像RPD1)を選択し、投射する。誘導経路画像RPD1とは、例えば、外周の飛行経路の方向に飛行するよう促す矢印の画像や、内周の飛行経路の方向に飛行することを抑制する線の画像である。
以下、投射装置3の具体的な構成について説明する。
【0042】
図12は、第3実施形態に係る投射装置3の構成の一例を示す図である。
図12に示す通り、投射装置3は、制御装置12と、投射部20とを備える。
制御装置12は、制御部100と、記憶部201とを備える。記憶部201には、予め、経路画像RPと、誘導経路画像RPDとが記憶される。
また、第3実施形態において、習熟度情報取得部110は、検出装置DDから習熟度情報LVを取得する。具体的には、習熟度情報取得部110は、検出装置DDがドローンDを検出することに応じて習熟度情報LVを取得する。習熟度情報取得部110は、取得した習熟度情報LVを選択部120に供給する。
【0043】
選択部120は、習熟度情報取得部110から習熟度情報LVを取得する。また、選択部120は、取得した習熟度情報LVに基づいて、誘導経路画像RPDを選択する。具体的には、選択部120は、習熟度情報LVが習熟度情報LV1である場合、誘導経路画像RPD1を選択する。また、選択部120は、習熟度情報LVが習熟度情報LV2である場合、誘導経路画像RPD2を選択する。選択部120は、選択した誘導経路画像RPDを投射部20に供給する。投射部20は、選択部120から取得した誘導経路画像RPDを投射面に投射する。
【0044】
以下、図を参照して、投射装置3の動作の詳細について説明する。
図13は、第3実施形態に係る投射装置3の動作の一例を示す流れ図である。
制御装置10が備える習熟度情報取得部110は、検出装置DDがドローンDを検出するまでの間(ステップS210;NO)、待機する。習熟度情報取得部110は、検出装置DDがドローンDを検出した場合(ステップS210;YES)、検出装置DDから習熟度情報LVを取得する(ステップS220)。選択部120は、習熟度情報取得部110が取得した習熟度情報LVが操縦者PTの習熟度が高いことを示すか(習熟度情報LV2であるか)否かを判定する(ステップS230)。選択部120は、取得した取得した習熟度情報LVが習熟度情報LV2である場合(ステップS230;YES)、記憶部200に記憶される誘導経路画像RPDのうち、誘導経路画像RPD2を選択する(ステップS240)。また、選択部120は、取得した取得した習熟度情報LVが操縦者PTの習熟度が低いことを示す(習熟度情報LV1である)場合(ステップS230;NO)、記憶部200に記憶される誘導経路画像RPDのうち、誘導経路画像RPD1を選択する(ステップS250)。投射部20は、選択部120が選択した誘導経路画像RPDを投射面に投射する(ステップS260)。
【0045】
ここで、投射部20は、検出装置DDがドローンDを検出してから、分岐点BFに到達するより前に投射面に誘導経路画像RPDを投射させる。これにより、操縦者PTは、分岐点BFにおいて誘導経路画像RPDに基づく操縦を行うことができる。
【0046】
<第3実施形態のまとめ>
以上説明したように、本実施形態の投射装置3は、検出装置DDが検出した習熟度情報LVに基づいて、誘導経路画像RPDを選択し、投射する。
したがって、本実施形態の投射装置3によれば、異なる習熟度の操縦者PTが操縦するドローンDが、複数同時に飛行経路を飛行する場合であっても、操縦者PTの習熟度に応じた飛行経路を投射することができる。これにより、操縦者PTは、操縦者PTの習熟度に応じたドローン競技を行うことができる。
また、本実施形態の投射装置3によれば、異なる習熟度の操縦者PTが同時にドローンDを飛行させることにより、多様な競技を行うことができる。
【0047】
[変形例1]
以下、図を参照して本発明の実施形態に係る変形例1について説明する。
第1実施形態、第2実施形態、及び第3実施形態では、投射部20が経路画像RPや誘導経路画像RPDを投射する場合について説明した。変形例1では、投射部20が、操縦者PTに関する情報を示す画像を更に投射する場合について説明する。
なお、上述した実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
【0048】
図14は、変形例1に係る操縦者情報画像PPの一例を示す図である。
図14に示す通り、操縦者情報画像PPには、操縦者PTに関する情報が示される。操縦者PTに関する情報とは、例えば、操縦者PTの名前、操縦者PTが操縦するドローンDの名称、及び操縦者PTのプロフィール等である。ドローンDの名称とは、例えば、ドローンDの製品名である。操縦者PTのプロフィールとは、例えば、過去に操縦者PTが出場したドローン競技大会の名称や、入賞経験等である。操縦者情報画像PPは、予め生成され、記憶部200に記憶されていてもよく、操作装置CTLに入力された操作に基づいて生成されてもよい。投射部20は、操縦者PTの競技中、又は操縦者PTの競技前後に操縦者情報画像PPを投写面に投射する。なお、投射部20は、投射部20−1〜投射部20−5の全てが操縦者情報画像PPを投射する構成であってもよく、投射部20−1〜投射部20−5のうち、特定の投射部20が操縦者情報画像PPを投射する構成であってもよい。
【0049】
以上説明したように、変形例1の投射装置は、操縦者PTに関する情報に基づいて、操縦者情報画像PPを生成し、投射する。これにより、変形例1の投射装置は、ドローン競技において、操縦者PTを応援する観客を盛り上げる演出として操縦者情報画像PPを投射することができる。
【0050】
[変形例2]
以下、図を参照して本発明の実施形態に係る変形例2について説明する。
変形例1では、投射部20が投射面に操縦者情報画像PPを投射する場合について説明した。変形例2では、投射部20が、ドローンDの飛行に関する情報を示す画像を更に投射する場合について説明する。
なお、上述した実施形態、及び変形例と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
【0051】
図15は、変形例2に係る投射装置4の構成の一例を示す構成である。
図15に示す通り、投射装置4は、制御装置13と、投射部20とを備える。制御装置13は、制御部102と、記憶部200とを備える。
制御部102は、CPUを備えており、習熟度情報取得部110と、選択部120と、位置情報取得部130と、飛行結果画像生成部150とをその機能部として備える。
【0052】
飛行結果画像生成部150は、位置情報取得部130から位置情報PIを取得する。飛行結果画像生成部150は、取得した位置情報PIに基づいて、飛行結果画像FPを生成する。
【0053】
以下、図を参照して飛行結果画像FPの詳細について説明する。
図16は、変形例2に係る飛行結果画像FPの一例を示す図である。
変形例2の一例では、ドローン競技は、ドローンDが周回経路を3周する時間を競うものである場合について説明する。この場合、飛行結果画像FPには、周回毎の経過時間と、ラップタイムとが示される。経過時間とは、あるドローンDが飛行経路の飛行を開始してから、ゴール位置に到達するまでに経過した時間である。ラップタイムとは、ドローンDがスタート位置から飛行を開始してから、次にスタート位置(ゴール位置)に到達するまでに経過した時間が、周回(1周目〜3周目)毎に示される時間である。
【0054】
飛行結果画像生成部150は、例えば、位置情報PIが示すドローンDの位置がスタート位置である時刻に基づいて、周回毎の経過時間、及び周回毎のラップタイムを算出する。飛行結果画像生成部150は、算出した経過時間、及びラップタイムに基づいて、飛行結果画像FPを生成する。飛行結果画像生成部150は、生成した飛行結果画像FPを投射部20に供給する。投射部20は、操縦者PTの競技中、又は操縦者PTの競技後に飛行結果画像FPを投写面に投射する。投射部20は、投射部20−1〜投射部20−5の全てが飛行結果画像FPを投射する構成であってもよく、投射部20−1〜投射部20−5のうち、特定の投射部20が飛行結果画像FPを投射する構成であってもよい。
【0055】
また、上述では、飛行結果画像生成部150が経過時間やラップタイムを算出する場合について説明したが、これに限られない。飛行結果画像生成部150は、位置情報PIに基づいて、ドローンDの飛行速度を算出する構成であってよい。ドローンDの飛行速度とは、例えば、飛行速度の平均、最高飛行速度、及び最低飛行速度である。この場合、飛行結果画像生成部150は、ドローンDの飛行速度を示す飛行結果画像FPを生成し、投射部20に供給する。
【0056】
<変形例2のまとめ>
以上説明したように、変形例2の投射装置4は、ドローンDが所定の距離(この一例では、周回毎)の飛行に要する所要時間(この一例では、経過時間、及びラップタイム)や、ドローンDの飛行速度を示す飛行結果画像FPを生成し、投射する。
これにより、変形例2の投射装置4は、ドローン競技において、競技を観戦する観客を盛り上げる演出として飛行結果画像FPを投射することができる。
【0057】
[変形例3]
以下、図を参照して本発明の実施形態に係る変形例3について説明する。
変形例3では、複数のドローンDが飛行経路を飛行する場合であって、投射装置5がドローンDの順位を示す画像を投射する場合について説明する。
なお、上述した実施形態、及び変形例と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0058】
図17は、変形例3に係るドローンDの飛行の一例を示す図である。
図17に示す通り、変形例3の一例では、飛行経路を同時に2つのドローンD(以下、ドローンD1、及びドローンD2)が飛行する場合について説明する。この場合、ドローンD1は、当該ドローンD1の位置を示す位置情報PI1を投射装置5に供給する。また、ドローンD2は、当該ドローンD2の位置を示す位置情報PI2を投射装置5に供給する。以降の説明において、ドローンD1と、ドローンD2とを区別しない場合には、総称してドローンDと記載する。また、位置情報PI1、及び位置情報PI2を区別しない場合には、総称して位置情報PIと記載する。
【0059】
なお、上述では、飛行経路を同時に飛行するドローンDの数が2つである場合について説明したが、これに限られない。飛行経路を同時に飛行するドローンDの数は、2つより多い数であってもよい。
【0060】
以下、図18を参照して変形例3の投射装置5の構成について説明する。
図18は、変形例3に係る投射装置5の構成の一例を示す図である。
図18に示す通り、投射装置5は、制御装置14と、投射部20とを備える。制御装置14は、制御部103と、記憶部200とを備える。
制御部103は、CPUを備えており、習熟度情報取得部110と、選択部120と、位置情報取得部130と、飛行結果画像生成部150と、順位付加部160とをその機能部として備える。
変形例3において、位置情報取得部130は、ドローンD1から位置情報PI1を取得し、ドローンD2から位置情報PI2を取得する。位置情報取得部130は、取得した位置情報PI1と、位置情報PI2とを飛行結果画像生成部150、及び順位付加部160に供給する。
【0061】
順位付加部160は、取得した位置情報PI1、及び位置情報PI2に基づいて、ドローンDに順位を付加する。ここで、ドローン競技では、飛行経路のうち、ゴール位置に近い(スタート位置から遠い)位置のドローンDの順位が高く、ゴール位置から遠い位置のドローンDの順位が低い。順位付加部160は、位置情報PIがゴール位置に近いドローンDに高い順位を付加する。この一例では、ドローンD1の位置の方がドローンD2の位置よりもゴール位置に近い。したがって、順位付加部160は、ドローンD1に高い順位(この一例では、1位)を付加し、ドローンD2に低い順位(この一例では、2位)を付加する。順位付加部160は、付加した順位を示す順位情報RKを飛行結果画像生成部150に供給する。
なお、順位付加部160は、例えば、ドローンD1、及びドローンD2が飛行経路を飛行中に順位を付加してもよく、ドローンD1、及びドローンD2が飛行経路の飛行を終えた後に順位を付加してもよい。
【0062】
変形例3において、飛行結果画像生成部150は、順位付加部160から順位情報RKを取得する。飛行結果画像生成部150は、取得した順位情報RKに基づいて、順位画像OPを生成する。
【0063】
以下、図19を参照して順位画像OPについて説明する。
図19は、変形例3に係る順位画像OPの一例を示す図である。
図19に示す通り、順位画像OPには、飛行経路を飛行するドローンDに関する情報(この一例では、ドローンDの名称)と、ドローンDの順位とが示される。飛行結果画像生成部150は、生成した順位画像OPを投射部20に供給する。投射部20は、操縦者PTの競技中、又は操縦者PTの競技後に順位画像OPを投写面に投射する。投射部20は、投射部20−1〜投射部20−5の全てが順位画像OPを投射する構成であってもよく、投射部20−1〜投射部20−5のうち、特定の投射部20が順位画像OPを投射する構成であってもよい。
【0064】
なお、上述では、順位付加部160が飛行経路を飛行するドローンDに順位を付加する場合について説明したが、これに限られない、順位付加部160は、位置情報PIに基づいて、操縦者PTに順位を付加してもよい。この場合、投射装置2は、飛行経路を飛行するドローンDと、ドローンDを操縦する操縦者PTとが対応付けられた情報を有する。順位付加部160は、当該情報と、位置情報PIとに基づいて、操縦者PTに順位を付加する。飛行結果画像生成部150は、操縦者PTの順位を示す順位情報RKに基づいて、ドローンDの操縦者PTに関する情報(この一例では、操縦者PTの名称)と、操縦者PTの順位とが示される順位画像OPを生成する。
【0065】
<変形例3のまとめ>
以上説明したように、変形例3の投射装置5は、位置情報PIに基づいて、ドローンD、又はドローンDの操縦者PTに順位を付加する。また、投射装置2は、順位情報RKに基づいて、順位画像OPを生成し、投射する。
これにより、変形例3の投射装置2は、ドローン競技において、競技を観戦する観客を盛り上げる演出として順位画像OPを投射することができる。
【0066】
なお、上述では、操作装置CTLが可搬型の装置である場合について説明したが、これに限られない。操作装置CTLは、例えば、据置型の装置(例えば、据置型のパーソナルコンピュータ)であってもよい。
【0067】
また、上述では、投射装置1、投射装置2、投射装置3、投射装置4、及び投射装置5が5つの投射部20を備える場合について説明したが、これに限られない。投射装置1、投射装置2、投射装置3、投射装置4、及び投射装置5は、ドローンDの経路画像RPを投射することができれば、5より少ない数の投射部20を備えていてもよく、5つより多い数の投射部20を備えていてもよい。
【0068】
また、上述では、経路画像RPが投射される空間が建物の屋内に設置される空間である場合について説明したが、これに限られない。経路画像RPが投射される空間が屋外に設置される場合、ドローンDは、GPS(Global Positioning System)などの全地球航法衛星システム(Global Navigation Satellite System(s):GNSS)を利用した方法や、準天頂衛星(quasi−zenith satellites:QZS)などの地域的衛星測位システム(Regional Navigation Satellite System:RNSS)を利用した方法によっての当該ドローンDの位置を検出する機能を有していてもよい。
【0069】
また、上述した実施形態、及び変形例において、経路画像RP、及び誘導経路画像RPDとは、飛行経路画像の一例である。また、位置情報取得部130とは、飛行軌跡検出部の一例である。また、誘導経路画像RPD1とは、高難度経路画像の一例である。また、誘導経路画像RPD2とは、低難度経路画像の一例である。
【0070】
なお、上記の各実施形態における投射装置1、投射装置2、投射装置3、投射装置4、及び投射装置5が備える各部は、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、メモリおよびマイクロプロセッサにより実現させるものであってもよい。
【0071】
なお、投射装置1、投射装置2、投射装置3、投射装置4、及び投射装置5が備える各部は、メモリおよびCPU(中央演算装置)により構成され、投射装置1、投射装置2、投射装置3、投射装置4、及び投射装置5が備える各部の機能を実現するためのプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
【0072】
また、投射装置1、投射装置2、投射装置3、投射装置4、及び投射装置5が備える各部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0073】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
【0074】
以上、本発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。上述した各実施形態に記載の構成を組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0075】
1、2、3、4、5…投射装置、10、11、12、13、14…制御装置、20、20−1、20−2、20−3、20−4、20−5…投射部、100、101、102、103…制御部、110…習熟度情報取得部、120…選択部、130…位置情報取得部、140…習熟度判定部、150…飛行結果画像生成部、160…順位付加部、200、201…記憶部、D、D1、D2…ドローン、PT、PT1、PT2…操縦者、LV、LV1、LV2…習熟度情報、RP…経路画像、OP…順位画像、FP…飛行結果画像、PP…操縦者情報画像、PI、PI1、PI2…位置情報、RP1、RP2、RP3、RP4、RP5…経路画像、RP1−1、RP2−1、RP3−1、RP4−1、RP5−1…低難度経路画像、RP1−2、RP2−2、RP3−2、RP4−2、RP5−2…高難度経路画像、RPD、RPD1、RPD2…誘導経路画像
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