【解決手段】制御部を備えた荷主別原価算出装置であって、前記制御部は、運行単位で発生する日報データに基づいて、標準原価計算を行って運行単位の配送原価を算出する配送原価算出手段と、前記日報データと受注単位で発生する受注データを紐付けして、算出した運行単位の配送原価を、複数の按分手法のうちの1又は複数を使用して、受注単位に按分することで荷主別原価を算出する荷主別原価算出手段と、を備える。
前記複数の按分手法は、同一の比率で按分する均等按分、配車換算量の比率で按分する配車換算量按分、売上本体金額の比率で按分する売上本体金額按分、実車の走行距離で按分する実車走行距離按分、及び任意に設定可能な基準値の比率で按分する明細基準値按分の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の荷主別原価算出装置。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施の形態により限定されるものではない。
【0015】
[1.概要]
図1を参照して、本発明の概要を説明する。
図1は、一般的な配送パターンと積み合わせによる配送パターンを説明するための図である。
【0016】
輸配送にかかる原価管理を行う目的は、主として、(1)原価管理による原価の低減を図ること、(2)原価把握による適正運賃を荷主に提示することにある。これらの目的を達成するために原価計算を行うが、輸配送にかかる原価は実際原価では粒度が粗いため捉えにくく、また、原価を把握できるタイミングが遅くなるため、スピーディーに原価を求めることのできる標準原価が使用される場合が多い。
【0017】
また、輸配送にかかる原価については、これまで車両別原価計算が主流として求められていた。車両別原価計算においては、運行単位の原価が最小単位となり、1運行の原価が1荷主で納まるチャーターなどの運行については対応できていた。しかしながら、昨今の個建配送における複数荷主の混載(共同配送など)においては、荷主別原価が把握できなかった。
【0018】
図1の(A)に示すように、一般的な配送パターン(専属チャーター)では、受注1件に対して配車が1つとなり、受注(売上)データ1件に対して1配送(原価)データを管理する。これに対して、
図1の(B)に示すように、積み合わせによる配送パターンでは、受注N件に対して配車が1つとなり、複数荷主の混載が行われる可能性があり、受注(売上)データN件(同図に示す例では、例えば、受注A、B、C)に対して1配送(原価)データとなり、売上と原価が対応しないため、荷主別原価が把握できなかった。
【0019】
そこで、本実施の形態では、業務上必要とされる運行単位に発生する日報データを基礎データとして活用し、日報データを元に標準原価計算を行い配送原価を算出する。計算された運行単位の原価を受注単位で按分を行うことで荷主別原価を算出することを可能とした。また、本実施の形態では、日報データからの配送原価算出、荷主別原価の按分に際しては、原価費用別の単位設定及び原価種別毎の按分パターンをマスタとして管理可能とした。
【0020】
[2.構成]
図2を参照して、本実施形態に係る荷主別原価算出装置100の構成の一例について説明する。
図2は、荷主別原価算出装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0021】
荷主別原価算出装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、荷主別原価算出装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0022】
荷主別原価算出装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。荷主別原価算出装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0023】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、荷主別原価算出装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、荷主別原価算出装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0024】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、および、マイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114として記載する場合がある。また、モニタ114に表示して、入力装置112で操作等をすることを、「UIを介したユーザ操作」と記載する場合がある。
【0025】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、および、ファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、日報データファイル106aと、受注データファイル106b、荷主別データファイル106cと、乗務員単価マスタ106dと、車両単価マスタ106eとを備えている。
【0026】
ユーザは、日報データファイル106aと、受注データファイル106b、荷主別データファイル106cと、乗務員単価マスタ106dと、車両単価マスタ106eの内容をモニタ114の画面に表示して確認することが可能となっており、また、UIを介したユーザ操作により、入力・変更・追加等の編集が可能に構成されている。
【0027】
日報データファイル106aは、運行単位で発生する日報データを格納するためのファイルである。日報データは、日報を識別するための日報NO、乗務員が車両で出発した日を示す出発日、乗務員が車両で帰着した日を示す帰着日、車両を識別するための車両NO、乗務員、乗務員が拘束された時間を示す拘束時間、及び車両で走行した距離を示す走行km、給油量等を含んでいてもよい(例えば、
図5参照)。乗務員は、運行単位で、入力装置112又はネットワーク300に接続された端末装置を介して、日報データを荷主別原価算出装置100に入力し、制御部102は、入力される日報データを日報データファイル106aに格納する。
【0028】
受注データファイル106bは、受注単位で発生する受注データを格納するためのファイルである。受注データは、日報NO、受注を識別するための受注NO、当該受注での集荷を行った日を示す集荷日、当該受注での配達を行った日を示す配達日、当該受注を行ったお客様を示す得意先(荷主)、当該受注での出発地を示す発地、当該受注での到着地を示す着地、当該受注での売り上げを示す売上、当該受注において車両で実際に走行した距離を示す実車km、当該受注の荷物の重量を示す重量、明細基準値(例えば、明細基準値=実走km×重量としても良い)等を含んでいてもよい(例えば、
図6参照)。
【0029】
単一の荷主の場合は、1回の運行(1つの日報データ)に対して1つの受注データが対応する。複数荷主の場合は、1回の運行(1つの日報データ)に対して、複数の受注データが対応する。乗務員又はオペレータは、受注単位で、入力装置112又はネットワーク300に接続された端末装置を介して、受注データ(日報NO、受注NO、集荷日、配達日、得意先(荷主)、発地、到着地、売上、実車km)を荷主別原価算出装置100に入力し、制御部102は、入力される受注データを受注データファイル106bに格納してもよい。制御部102は、その際、明細基準(例えば、明細基準値=実走km×重量)を計算して、受注データに付加してもよい。乗務員又はオペレータは、日報データと受注データを一緒に入力することにしてもよい。
【0030】
荷主別データファイル106cは、荷主別原価算出部102bで算出された荷主別原価のデータや荷主別収支集計部102cで算出された荷主別収支のデータを格納する。
【0031】
乗務員単価マスタ106dは、乗務員毎の1時間当たりの人件費のデータ(時間単価)や乗務員毎の一日当たりの人件費のデータ(稼働日数単価)を格納するテーブル等である(
図5参照)。
【0032】
車両単価マスタ106eは、車両(車両NO)毎の走行距離1km当たりの車両費と、車両(車両NO)毎の走行距離1km当たりの修繕費のデータと、車両(車両NO)毎の給油量1L当たりの車両費や、車両(車両NO)毎の給油量1L当たりの修繕費のデータ等を格納するテーブル等である(
図5参照)。
【0033】
制御部102は、荷主別原価算出装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、配送原価算出部102aと、荷主別原価算出部102bと、荷主別収支集計部102cを備えている。
【0034】
配送原価算出部102aは、日報データファイル106aから対象の日報データを読み出し、日報データに基づいて、原価種別(例えば、人件費、車両費、修繕費)毎に、標準原価計算を行って運行単位の配送原価を算出する。より具体的には、配送原価算出部102aは、日報データに基づいて、原価種別毎に、乗務員単価マスタ106d及び/又は車両単価マスタ106eを参照して、車両及び/又は乗務員毎に設定した原価単価を使用して標準原価計算を行って、運行単位の配送原価を算出する。
【0035】
荷主別原価算出部102bは、日報NOをキーとして、日報データと受注データを紐付けして、算出した原価種別毎の運行単位の配送原価を、複数の按分手法のうちの1又は複数を使用して、受注(受注NO)単位に按分することで荷主別原価を算出する。荷主別原価算出部102dは、算出した荷主別原価のデータを荷主別データファイル106cに格納する。
【0036】
荷主別収支集計部102cは、荷主別原価算出部102dで算出された荷主別原価に基づいて、荷主別の売上・利益の収支を集計して、その収支データを荷主別データファイル106cに格納する。
【0037】
[3.全体の処理の概略]
図2及び
図3を参照して、本実施形態における荷主別原価算出装置100の全体の処理を流れの概略を説明する。
図3は、本実施形態における荷主別原価算出装置100の全体の処理の一例を示すフローチャートである。
【0038】
図3において、配送原価算出部102aは、日報データファイル106aから対象となる日報データを読み出し、日報データに基づいて、原価種別毎に標準原価計算を行って運行単位の配送原価を算出する(ステップS1)。
【0039】
荷主別原価算出部102bは、運転日報データの日報NOをキーとして、受注データファイル106bから受注データを読み出し、日報データと受注データを紐付けして、算出した運行単位の配送原価を、複数の按分手法のうちの1又は複数を使用して、受注単位に按分することで荷主別原価を算出する(ステップS2)。
【0040】
荷主別収支集計部102cは、算出した荷主別原価に基づいて、荷主別の売上・利益の収支を集計する(ステップS3)。
【0041】
[4.具体例]
図2および
図4から
図7を参照して、本実施形態における荷主別原価算出装置100の処理の具体例について説明する。
図4は、本実施形態における配送原価の算出方法を説明するための図である。
図5は、本実施形態における配送原価算出処理の一例を示す図である。
図6は、本実施形態における荷主別原価算出処理の一例を示す図である。
図7は、本実施形態における荷主別収支集計処理の一例を示す図である。
【0042】
図4において、配送原価算出部102aは、UIを介したユーザ操作に応じて、使用する単価を選択可能となっている。車両単価の場合は、走行距離単価及び給油量単価のいずれかを使用することができる。走行距離単価の場合は、例えば、日報データから取得した車両毎の走行距離kmの合計×車両単価マスタ106eの走行距離1km当たりの車両単価で算出することができる。給油量単価の場合は、例えば、日報データから取得した車両毎の給油量の合計×車両単価マスタ106eの給油量1L当たりの車両単価で算出することができる。
【0043】
乗務員単価の場合は、時間単価及び稼働日数のいずれかを使用することができる。時間単価の場合は、例えば、日報データから取得した乗務員の拘束時間hrの合計×乗務員単価マスタ106dの乗務員の時間単価で算出することができる。稼働日数の場合は、例えば、日報データから取得した乗務員の稼働日数の合計×乗務員単価マスタ106dの乗務員の1日単価で算出することができる。
【0044】
以下の例では、走行距離単価及び時間単価を使用した場合を一例として説明する。
図5に示すように、配送原価算出部102aは、日報データファイル106aから対象となる日報データを読み出す。日報データは、日報NO=NO01、出発日=2016/5/1、帰着日=2016/5/1、車両NO=1234、乗務員=A乗務員、拘束時間=10時間、及び走行km=200kmとなっている。
【0045】
人件費について、配送原価算出部102aは、A乗務員の拘束時間は10時間であるので、乗務員単価マスタ106dのA乗務員の単価(1200円/hr)×拘束時間(10時間)=12000円を人件費として算出する。
【0046】
車両費について、配送原価算出部102aは、車両NO=1234の走行距離は200kmであるので、車両単価マスタ106eの車両NO=1234の車両単価(30円/km)×走行距離(200km)=6000円を車両費として算出する。
【0047】
修繕費について、配送原価算出部102aは、車両NO=1234の走行距離は200kmであるので、車両単価マスタ106eの修理単価(15円/km)×走行距離(200km)=3000円を修繕費として算出する。
【0048】
なお、ここでは、配送原価を算出する場合に、走行距離と時間単価を使用しているが、給油量単価や稼働日数単価を使用してもよい。
【0049】
図6において、荷主別原価算出部102bは、UIを介したユーザ操作に応じて、荷主別原価を算出する場合に使用する按分方法を選択可能となっている。全ての配送原価について同じ按分方法を使用してもよいし、配送原価種別毎に異なる按分方法を使用してもよい。一例では、按分方法は、1.均等按分{同一の比率で按分(受注データの明細数で均等按分)}、2.配車換算量{受注データの明細の配車換算量の比率で按分}、3.売上本体金額{受注データの明細の売上本体金額の比率で按分}、4.実車(走行)km{受注データの明細の実車kmの比率で按分}、5.明細基準値{受注データの明細基準値の比率で按分(日報データと受注データの紐付け時に比率を任意に指定することが可能)}から選択可能となっている。
【0050】
ここでは、按分方法として、人件費については、5.明細基準値、車両費については、4.実車km、修繕費については、3.売上本体金額を選択した場合について説明する。
【0051】
荷主別原価算出部102bは、受注データファイル106bから日報NO=0001の注文データを読み出し、日報データと注文データを紐付けする。
図6に示す例では、日報NO=N001の運行では、受注NO=J001〜J003(3つの荷主)の混載が行われている。具体的には、注文データは、受注NO=J001、集荷日=2016/5/1、配達日=2016/5/1、得意先(荷主)=ABC商事、発地=自社倉庫、着地=ABC商事、売上=6,000円、実走km=50km、重量=1.5t、明細基準値(=実走km×重量)=75である。また、受注NO=J002、集荷日=2016/5/1、配達日=2016/5/1、得意先(荷主)=EFG製菓、発地=自社倉庫、着地=EFG製菓、売上=8,000円、実走km=60km、重量=2.2t、明細基準値=176である。また、受注NO=J003、集荷日=2016/5/1、配達日=2016/5/1、得意先(荷主)=HIK食品、発地=自社倉庫、着地=HIK食品、売上=10,000円、実走km=80km、重量=1.8t、明細基準値=108である。
【0052】
荷主別原価算出部102bは、受注データ単位での原価按分を行う。人件費は、J001の場合は、12,000円×(75/359(明細書基準値の合計))=2,507円、J002の場合は、12,000円×(176/359)=5,883円、J003の場合は、12,000円×(108/359)=3,610円となる。
【0053】
車両費は、J001の場合は、6,000円×(50/190(実車kmの合計))=1,579円、J002の場合は、6,000円×(60/190)=1,895円、J003の場合は、6,000円×(80/190)=1,805円となる。
【0054】
修繕費は、J001の場合は、3,000円×(6,000/24,000(売上本体金額の合計))=750円、J002の場合は、3,000円×(8,000/24,000)=1,000円、J003の場合は、3,000円×(10000/24,000)=1,250円となる。
【0055】
荷主別収支集計部102cは、荷主別の収支を集計し、運行が行われる毎に荷主別の収支を積算し、荷主(ABC商事、HIK食品、EFG製菓)収支のデータを荷主別データファイル106cに格納する。
図7に示す例では、荷主別に、売上、人件費、車両費、修繕費、利益が示されている。利益は、売上から人件費、車両費、及び修繕費を引いたものである。ABC商事及びHIK食品は黒字、EFG製菓は赤字となっている。
【0056】
以上説明したように、本実施の形態によれば、配送原価算出部102aは、運行単位で発生する日報データに基づいて、標準原価計算を行って運行単位の配送原価を算出し、荷主別原価算出部102bは、日報データと受注単位で発生する受注データを紐付けして、算出した運行単位の配送原価を、原価種別毎に、複数の按分手法のうちの1又は複数を使用して、受注単位に按分することで荷主別原価を算出することとしたので、複数荷主の混載(共同配送など)において、荷主別原価を把握することが可能となる。
【0057】
また、本実施の形態では、配送原価種別は、人件費、車両費、及び修繕費の少なくとも1つとしたので、複数荷主の混載(共同配送など)において、荷主別の人件費、車両費、及び修繕費の少なくとも1つを把握することが可能となる。
【0058】
また、複数の按分手法は、同一の比率で按分する均等按分、配車換算量の比率で按分する配車換算量按分、売上本体金額の比率で按分する売上本体金額按分、実車の走行距離で按分する実車走行距離按分、及び任意に設定可能な基準値の比率で按分する基準値按分の少なくとも1つを含むこととしたので、多様な按分手法を使用して多角的に荷主別原価を作成することが可能となる。
【0059】
また、荷主別収支集計部102cは、算出した荷主別原価に基づいて、荷主別の売上・利益の収支を集計することとしたので、荷主別の利益の収支を把握することが可能となる。
【0060】
なお、本実施の形態では、運送手段として、車両を使用した場合の配送について説明したが、本発明は、車両に限られるものではなく、列車、バイク、自転車、飛行機、ヘリコプター、ドローン、及び船舶等の他の運送手段等にも適用可能である。
【0061】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0062】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0063】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0064】
また、荷主別原価算出装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0065】
例えば、荷主別原価算出装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて荷主別原価算出装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0066】
また、このコンピュータプログラムは、荷主別原価算出装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0067】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto−Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu−ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0068】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0069】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0070】
また、荷主別原価算出装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、荷主別原価算出装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0071】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。