【解決手段】情報送信装置は、無人飛行体が撮像する画像であって、前記無人飛行体の周辺の風景が撮像された風景画像を取得する画像取得部と、前記無人飛行体の周囲の環境情報である周囲環境情報を取得する周囲環境情報取得部と、前記無人飛行体の操縦者が使用する端末に、前記画像取得部が取得する前記風景画像のうち前記無人飛行体の操縦に用いられる前記風景画像と、前記周囲環境情報のうち前記無人飛行体の操縦に用いられる前記周囲環境情報とを送信する操縦情報送信部と、コンテンツを再生する再生装置であって、前記コンテンツに応じた環境情報を再生可能な再生装置に、前記取得する前記風景画像と、前記周囲環境情報とのうち、少なくとも一方を送信するコンテンツ情報送信部と、を備える。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[実施形態]
以下、図を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る情報送信装置10の概要を示す図である。
無人飛行体は、情報送信装置10と、撮像装置Cとを備える。無人飛行体とは、例えば、ドローンDである。以降の説明において、無人飛行体がドローンDである場合について説明する。ドローンDは、例えば、ヘリコプター等の航空機が飛行困難である場所を飛行する。具体的には、ドローンDは、高度150m以下や、狭所等を飛行する。撮像装置Cは、ドローンDが飛行することに伴って、撮像対象を撮像し、画像を生成する。ここで、撮像装置Cが撮像し、生成する画像を観光資源として用いる場合、ドローンDは、観光地の上空や、自然景観の良い場所の上空を飛行することが好ましい。この場合、撮像装置Cの撮像対象とは、観光地、及び自然景観を構成する地形や植生等である。以降の説明において、ドローンDが観光地の上空や、自然景観の良い場所を飛行することに伴い、撮像装置Cが撮像し、生成する画像を風景画像Pと記載する。撮像装置Cは、常時、又は所定の間隔によって風景画像Pを生成し、情報送信装置10に供給する。
【0012】
情報送信装置10は、撮像装置Cから風景画像Pを取得する。また、情報送信装置10は、ドローンDが飛行する周囲環境の情報(以下、周囲環境情報AEI)を常時、又は所定の間隔によって取得する。周囲環境情報AEIとは、ドローンDの周囲の音、湿度、温度、におい、ドローンDの傾き、及びドローンDの振動等である。情報送信装置10は、風景画像Pと、周囲環境情報AEIとを、再生情報PBとして再生装置20に送信する。再生装置20とは、情報送信装置10から受信する再生情報PBを再生する装置である。
【0013】
また、情報送信装置10は、取得した風景画像Pと、周囲環境情報AEIとのうち、ドローンDの操縦に用いられる情報(以下、操縦情報MP)を操縦端末TMに送信する。操縦端末TMとは、ドローンDの操縦者(以下、操縦者PT)がドローンDの操縦に用いる端末である。操縦者PTは、操縦端末TMが受信する操縦情報MPに基づいて、ドローンDを操縦する。操縦情報MPとは、例えば、ドローンDの周囲の画像(この一例では、風景画像P)や、ドローンDの周囲の音、及びドローンDの傾き等である。
情報送信装置10は、常時、又は所定の間隔によって風景画像Pと、周囲環境情報AEIとを操縦端末TM、及び再生装置20に送信する。
【0014】
以下、
図2を参照して、操縦端末TMの詳細について説明する。
図2は、本実施形態に係る操縦端末TMの一例を示す図である。
本実施形態の一例では、操縦端末TMは、操作入力装置CTLと、表示装置VRGとを備える。操作入力装置CTLは、操縦者PTがドローンDの飛行を指示する操作を入力する装置である。操作入力装置CTLには、例えば、ドローンDの飛行方向を指示する操作が入力される。ドローンDの飛行方向とは、例えば、左右方向、及び上下方向である。
表示装置VRGは、情報送信装置10から風景画像Pを取得し、取得した風景画像Pを表示する。表示装置VRGとは、例えば、VR(Virtual Reality)ゴーグルである。操縦者PTは、表示装置VRGに表示される風景画像Pに基づいて、ドローンDを操縦する。操縦者PTは、例えば、風景画像Pを参照し、操縦することによって、障害物に接触しないようにドローンDを飛行させる。また、操縦者PTは、例えば、風景画像Pを参照し操縦することによって、目的地の方向にドローンDを飛行させる。
【0015】
なお、表示装置VRGは、VRゴーグルである構成に代えて、風景画像Pを表示するディスプレイであってもよい。また、操縦端末TMは、操作入力装置CTLと、表示装置VRGが一体であるに構成であってもよい。この場合、操縦端末TMは、例えば、ポインティングデバイスと、ディスプレイとを備えるスマートフォンや、タブレット型のコンピュータ(タブレットPC)である。
【0016】
以下、
図3を参照して、再生装置20の詳細について説明する。
図3は、本実施形態に係る再生装置20の概要を示す図である。
再生装置20は、風景画像P、及び周囲環境情報AEIを再生する空間(以下、再生空間TH)に設置される。再生空間THとは、例えば、映画館や、可搬型の空間である。可搬型の空間とは、例えば、エアドームシアターや、トレーラー等である。本実施形態の一例では、再生空間THがトレーラーである。
また、再生空間THには、例えば、風景画像P、及び周囲環境情報AEIを鑑賞する鑑賞者(以下、鑑賞者VW)が着座する椅子CHが複数備えられ、複数の鑑賞者VWが同時に風景画像P、及び周囲環境情報AEIを鑑賞することができる。本実施形態の一例では、再生空間THには、椅子CH1〜椅子CH4が備えられる。
【0017】
再生装置20は、制御部200(不図示)と、投射部220と、再生部221と、調湿部222と、調温部223と、噴射部224と、傾度調整部225と、加振部226と、の各機能部を備える。制御部200は、情報送信装置10から受信する風景画像Pと、周囲環境情報AEIとを各機能部に供給する。各機能部は、取得した風景画像Pや、周囲環境情報AEIを再生する。
【0018】
投射部220は、受信した風景画像Pを投射面SCに投射する。投射部220は、例えば、投射面SCに画像を拡大投影し、表示するプロジェクターである。投射面SCとは、例えば、スクリーン、及び壁面等である。鑑賞者VWは、投射面SCに投射された風景画像Pによって、ドローンDの周囲の風景を鑑賞することができる。
再生部221は、受信した周囲環境情報AEIに含まれる音を示す情報(以下、音情報SD)を再生する。再生部221とは、例えば、スピーカーである。再生部221が再生する音情報SDによって、鑑賞者VWは、ドローンDの周囲の音を鑑賞することができる。
【0019】
調湿部222は、受信した周囲環境情報AEIに含まれる湿度を示す情報(以下、湿度情報HT)に基づいて、再生空間THの湿度を調整する。調湿部222とは、例えば、加湿機能と除湿機能とを備える空気清浄器である。調湿部222が再生空間THの湿度を調整することにより、鑑賞者VWは、ドローンDの周囲の湿度を知覚することができる。
調温部223は、受信した周囲環境情報AEIに含まれる温度を示す情報(以下、温度情報TP)に基づいて、再生空間THの温度を調整する。調温部223とは、例えば、空気の冷却機能と、空気の加熱機能とを備える空調装置(例えば、エアコン)である。調温部223が再生空間THの温度を調整することにより、鑑賞者VWは、ドローンDの周囲の温度を知覚することができる。
【0020】
噴射部224は、受信した周囲環境情報AEIに含まれるにおいを示す情報(以下、におい情報SM)に基づいて、再生空間THににおいを噴射する。噴射部224とは、例えば、香気を噴射させる機能を備えるにおいの提示装置である。噴射部224が再生空間THに香気を噴射することにより、鑑賞者VWは、ドローンDの周囲のにおいを知覚することができる。
傾度調整部225は、受信した周囲環境情報AEIに含まれるドローンDの角度を示す情報(以下、傾き情報AG)に基づいて、椅子CHを傾ける。この一例では、椅子CH1〜椅子CH4は、台座Bの上に設置される。傾度調整部225は、傾き情報AGに基づいて台座Bを傾けることにより、椅子CHを傾ける。傾度調整部225とは、例えば、6軸モーションベースである。傾度調整部225が椅子CHを傾けることにより、鑑賞者VWは、飛行に伴うドローンDの機体の傾きを知覚することができる。
【0021】
加振部226は、受信した周囲環境情報AEIに含まれるドローンDの振動を示す情報(以下、振動情報VR)に基づいて、椅子CHに振動を加える。この一例では、加振部226は、椅子CH1〜椅子CH4の下部にそれぞれ備えられる。具体的には、再生装置20は、加振部226−1〜加振部226−4を、椅子CHの下部に備える。加振部226とは、例えば、体感音響装置である。加振部226が椅子CHに振動を加えることにより、鑑賞者VWは、ドローンDの振動を知覚することができる。
【0022】
以下、
図4を参照して情報送信装置10の詳細について説明する。
図4は、本実施形態に係る情報送信装置10の構成の一例を示す図である。
情報送信装置10は、音検出部11と、湿度検出部12と、温度検出部13と、におい検出部14と、傾き検出部15と、振動検出部16と、制御部100とを備える。
音検出部11は、ドローンDの周囲の音を検出(集音)する。音検出部11とは、例えば、マイクロフォンである。音検出部11は、検出したドローンDの周囲の音を示す音情報SDを制御部100に供給する。
湿度検出部12は、ドローンDの周囲の湿度を検出する。湿度検出部12とは、例えば、湿度センサである。湿度検出部12は、検出したドローンDの周囲の湿度を示す湿度情報HTを制御部100に供給する。
温度検出部13は、ドローンDの周囲の温度を検出する。温度検出部13とは、例えば、温度センサである。温度検出部13は、検出したドローンDの周囲の温度を示す温度情報TPを制御部100に供給する。
【0023】
におい検出部14は、ドローンDの周囲のにおいを検出する。におい検出部14とは、例えば、バイオセンサ(例えば、QCM(Quartz Crystal Microbalance)センサ)である。におい検出部14は、検出したドローンDの周囲のにおいを示すにおい情報SMを制御部100に供給する。
傾き検出部15は、ドローンDの機体の傾きを検出する。傾き検出部15とは、例えば、ジャイロセンサである。傾き検出部15は、例えば、ある状態からドローンDの機体が傾く際の傾きの方向、及び角速度をドローンDの傾きとして検出する。傾き検出部15は、検出したドローンDの機体の傾きを示す傾き情報AGを制御部100に供給する。
振動検出部16は、ドローンDの振動を検出する。振動検出部16とは、例えば、加速度センサである。振動検出部16は、検出したドローンDの振動を示す振動情報VRを制御部100に供給する。
【0024】
音検出部11、湿度検出部12、温度検出部13、におい検出部14、傾き検出部15、及び振動検出部16は、検出した各情報を常時、又は所定の間隔によって制御部100に供給する。
【0025】
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)を備えており、画像取得部110と、周囲環境情報取得部120と、選択部130と、通信部140とをその機能部として備える。
画像取得部110は、撮像装置Cから風景画像Pを取得する。画像取得部110は、取得した風景画像Pを選択部130に供給する。
周囲環境情報取得部120は、音検出部11から音情報SDを取得し、湿度検出部12から湿度情報HTを取得し、温度検出部13から温度情報TPを取得し、におい検出部14からにおい情報SMを取得し、傾き検出部15から傾き情報AGを取得し、振動検出部16から振動情報VRを取得する。周囲環境情報取得部120は、取得した音情報SD、湿度情報HT、温度情報TP、におい情報SM、傾き情報AG、及び振動情報VRを周囲環境情報AEIとして選択部130に供給する。
【0026】
選択部130は、画像取得部110から風景画像Pを取得する。また、選択部130は、周囲環境情報取得部120から周囲環境情報AEIを取得する。選択部130は、風景画像Pと、周囲環境情報AEIとのうち、操縦情報MPを選択する。本実施形態の一例において、選択部130は、取得した各種情報のうち、周囲環境情報AEIに含まれる音情報SD、及び傾き情報AGと、風景画像Pとを操縦情報MPとして選択する。また、選択部130は、取得した各種情報(この一例では、風景画像P、及び周囲環境情報AEI)を再生情報PBとして選択する。選択部130は、選択した操縦情報MP、及び再生情報PBを通信部140に供給する。
【0027】
通信部140は、選択部130が選択した操縦情報MPを操縦端末TMに送信する。また、通信部140は、選択部130が選択した再生情報PBを再生装置20に送信する。
【0028】
以下、
図5を参照して情報送信装置10の動作の詳細について説明する。
図5は、本実施形態に係る情報送信装置10の動作の一例を示す流れ図である。
画像取得部110は、撮像装置Cから風景画像Pを取得する(ステップS110)。周囲環境情報取得部120は、音検出部11、湿度検出部12、温度検出部13、におい検出部14、傾き検出部15、及び振動検出部16から各種情報(周囲環境情報AEI)を取得する(ステップS120)。選択部130は、風景画像Pと、周囲環境情報AEIとのうち、操縦に用いられる情報(操縦情報MP)を選択する(ステップS130)。選択部130は、取得した周囲環境情報AEIが音情報SD、傾き情報AG、及び風景画像Pである場合(ステップS130;YES)、当該周囲環境情報AEIを操縦情報MPとして選択する(ステップS140)。選択部130は、取得した周囲環境情報AEIが音情報SD、傾き情報AG、及び風景画像P以外の情報である場合(ステップS130;NO)、当該周囲環境情報AEIを操縦情報MPとして選択せず、処理をステップS150に進める。次に、選択部130は、風景画像P、及び周囲環境情報AEIを再生情報PBとして選択する(ステップS150)。通信部140は、操縦情報MPを操縦端末TMに送信し、再生情報PBを再生装置20に送信する(ステップS160)。
【0029】
以下、
図6を参照して再生装置20の詳細について説明する。
図6は、本実施形態に係る再生装置20の構成の一例を示す図である。
上述したように、再生装置20は、制御部200と、投射部220と、再生部221と、調湿部222と、調温部223と、噴射部224と、傾度調整部225と、加振部226とを備える。
制御部200は、CPUを備えており、通信部210と、出力部211とをその機能部として備える。
通信部210は、情報送信装置10から再生情報PBを受信する。通信部210は、受信した再生情報PBを出力部211に供給する。
【0030】
出力部211は、取得した再生情報PBのうち、風景画像Pを投射部220に供給する。また、出力部211は、取得した再生情報PBのうち、音情報SDを再生部221に供給し、湿度情報HTを調湿部222に供給し、温度情報TPを調温部223に供給し、におい情報SMを噴射部224に供給し、傾き情報AGを傾度調整部225に供給し、振動情報VRを加振部226に供給する。
【0031】
ここで、再生装置20は、風景画像Pが再生されることに応じて、周囲環境情報AEIを再生するように各種情報の再生を制御することが好ましい。具体的には、情報送信装置10によって取得された時期が一致する風景画像P、及び周囲環境情報AEIは、再生装置20によって再生される時期が一致するように制御されることが好ましい。
この場合、通信部140は、画像取得部110が風景画像Pを取得した時刻(又は撮像装置Cが風景画像Pを生成した時刻)と、風景画像Pとを関連付けて再生装置20に送信する。また、通信部140は、周囲環境情報取得部120が周囲環境情報AEIと取得した時刻(又は、各検出部が各種情報を検出した時刻)と、周囲環境情報AEIとを関連付けて再生装置20に送信する。
再生装置20(出力部211)は、風景画像Pに関連付けられた時刻と、周囲環境情報AEIに関連付けられた時刻とが一致するように、風景画像P、及び周囲環境情報AEIを再生する。これにより、再生装置20は、風景画像Pが再生されることに応じて、周囲環境情報AEIを再生することができる。
【0032】
<実施形態のまとめ>
以上説明したように、本実施形態の情報送信装置10は、ドローンDに搭載され、当該ドローンDの周辺の情報(この一例では、風景画像P、及び周囲環境情報AEI)を取得(検出)する。また、本実施形態の情報送信装置10は、取得した風景画像P、及び周囲環境情報AEIのうち、ドローンDの操縦に用いられる情報(この一例では、音情報SD、傾き情報AG、及び風景画像P)を選択し、操縦情報MPとして操縦端末TMに送信する。また、本実施形態の情報送信装置10は、取得した風景画像P、及び周囲環境情報AEIを再生情報PBとして選択し、再生装置20に送信する。
したがって、本実施形態の情報送信装置10によれば、ドローンDが飛行することに伴って取得した風景画像P、及び周囲環境情報AEIを鑑賞者VW、及び操縦者PTに提供することができる。
本実施形態の情報送信装置10によれば、高度150m以下、狭所、水面や火山等の人が接近し難い場所、撮像対象に極めて近い場所等をドローンDが飛行し、風景画像Pや周囲環境情報AEIを再生装置20に送信することができる。
【0033】
また、本実施形態の情報送信装置10によれば、ドローンDの操縦者PTは、操縦情報MPを参照することにより、ドローンDを所望の方向へ飛行させることができる。具体的には、操縦者PTは、風景画像Pを参照し、ドローンDの周囲の障害物を把握し、当該障害物に接触しないようにドローンDを飛行させることができる。また、操縦者PTは、風景画像Pを参照し、目的地の方向にドローンDを飛行させることができる。また、操縦者PTは、傾き情報AGを参照し、ドローンDの姿勢を所望の傾きに操縦することができる。また、操縦者PTは、障害物が音を発する物体である場合(例えば、ドローンD以外の飛行体や鳥類等)、音情報SDを参照し、障害物を把握、及び回避することができる。また、操縦者PTは、目的地が音の発生源である場合(例えば、お祭り会場、花火会場、線路上空、及び滝などの水系)、音情報SDを参照し、目的地の方向にドローンDを飛行させることができる。
【0034】
また、本実施形態の情報送信装置10によれば、再生装置20は、情報送信装置10から受信した再生情報PBを再生し、鑑賞者VWにドローンDの周囲の情報を提供することができる。
したがって、本実施形態の情報送信装置10によれば、操縦者PTが操縦するドローンDの周囲の情報を取得し、鑑賞者VWに提供することができる。これにより、鑑賞者VWは、ドローンDが飛行することに伴いリアルタイムに取得された、臨場感のある風景画像P、及び周囲環境情報AEIを鑑賞することができる。
また、本実施形態の情報送信装置10によれば、実際の遊覧飛行サービスを鑑賞者VWに対して提供するよりも安価に、鑑賞者VWに風景画像P、及び周囲環境情報AEIを提供することができる。
【0035】
また、本実施形態の情報送信装置10は、音情報SD、湿度情報HT、温度情報TP、におい情報SM、傾き情報AG、及び振動情報VRを周囲環境情報AEIとして取得する。したがって、本実施形態の情報送信装置10によれば、再生装置20は、ドローンDの周囲の音、湿度、温度、におい、ドローンDの傾き、及びドローンDの振動を示す情報を再生することができる。これにより、鑑賞者VWは、より臨場感のある再生空間THによって風景画像Pを鑑賞することができる。
【0036】
また、本実施形態の再生装置20は、トレーラーやエアドームシアター等の可搬可能な再生空間THに設置される。
本実施形態の再生装置20、及び再生空間THによれば、再生空間THが可搬可能であるため、再生空間THとしての映画館や劇場等がない地域(例えば、山村等の過疎地域)に居住する人に対しても風景画像P、及び周囲環境情報AEIを提供することができる。
また、再生空間THとしての劇場が近郊にある場合であっても、移動手段を持たない人や、長距離の移動が困難である人(例えば、高齢者)は、当該劇場に行くことが困難である場合がある。本実施形態の再生装置20、及び再生空間THによれば、移動手段を持たない人、長距離の移動が困難である人、及び旅行の機会をなかなか得られない人に対しても風景画像P、及び周囲環境情報AEIを提供することができる。
【0037】
なお、上述では、周囲環境情報AEIには、音情報SD、湿度情報HT、温度情報TP、におい情報SM、傾き情報AG、及び振動情報VRが含まれる場合について説明したが、これに限られない。周囲環境情報AEIには、音情報SD、湿度情報HT、温度情報TP、におい情報SM、傾き情報AG、及び振動情報VRのうち、少なくとも1つの情報が含まれる構成であってもよい。
【0038】
また、上述では、再生装置20が備える投射部220が投射面SCに風景画像Pを投射する場合について説明したが、これに限られない。再生装置20は、鑑賞者VWが装着し、風景画像Pを鑑賞するVRゴーグルを備える構成であってもよい。
【0039】
また、実施形態において、操縦情報送信部とは、通信部140の一例である。また、実施形態において、コンテンツ情報送信部とは、通信部140の一例である。また、実施形態において、風景画像、及び周囲環境情報AEIとは、コンテンツの一例である。また、実施形態において、投射部220とは、投射装置の一例である。
【0040】
なお、上記の各実施形態における情報送信装置10、及び再生装置20が備える各部は、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、メモリおよびマイクロプロセッサにより実現させるものであってもよい。
【0041】
なお、情報送信装置10、及び再生装置20が備える各部は、メモリおよびCPU(中央演算装置)により構成され、情報送信装置10、及び再生装置20が備える各部の機能を実現するためのプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
【0042】
また、情報送信装置10、及び再生装置20が備える各部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0043】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
【0044】
以上、本発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。上述した各実施形態に記載の構成を組み合わせてもよい。