【課題】回路基板上にチョークコイルを含む複数の部品を高密度に実装可能にするとともに、浮遊容量に起因する高周波特性の劣化を抑制することができるチョークコイル実装基板を提供する。
【解決手段】コイル状の導体部が埋め込まれた本体部11、及び、本体部11の長手方向の両端部を覆うようにそれぞれ設けられ、導体部の両端に電気的に接続された外部電極12,13を有するチョークコイル10と、チョークコイル10が実装される回路基板30と、を含むチョークコイル実装基板1であって、長手方向が回路基板30の基板面に対して垂直となる状態で、外部電極12が回路基板30に電気的に接続されている。
コイル状の導体部(14)が埋め込まれた本体部(11)、及び、前記本体部の長手方向の両端部を覆うようにそれぞれ設けられ、前記導体部の両端に電気的に接続された第1及び第2の外部電極(12,13)を有するチョークコイル(10)と、
前記チョークコイルが実装される回路基板(30)と、を含むチョークコイル実装基板(1)であって、
前記長手方向が前記回路基板の基板面に対して垂直となる状態で、前記第1の外部電極が前記回路基板に電気的に接続されていることを特徴とするチョークコイル実装基板。
前記チョークコイルの前記第2の外部電極の上面の高さと、前記高周波用チョークコイルの最外端の前記端子部の高さが等しいことを特徴とする請求項2又は請求項4に記載のチョークコイル実装基板。
【背景技術】
【0002】
近年、光通信の高速化及び大容量化が加速しており、100Gbit/sの光通信システムの導入が活発に進められている。さらには、次世代の400Gbps光通信システムの実用化に向けた研究開発も盛んに行われている。これらの光通信システムに採用される光送受信機や計測機器用の高周波回路にはバイアスT用途として、積層コイルなどのチョークコイルが多数用いられている(例えば、特許文献1参照)。チョークコイルは、直流を通過させ、周波数の高い交流(高周波)に対して高インピーダンスを示す特性を有している。
【0003】
図8に示すように、チョークコイル40は、高周波用チョークコイル(以下、「RFC」という)50などの他の部品と共に、回路基板60に実装される。チョークコイル40は、その長手方向が回路基板60の基板面に対して平行となる状態で、一対の外部電極42,43が回路基板60のランド電極62a,62bに電気的に接続される。符号63は、はんだなどの接合剤である。なお以降では、
図8に示した従来のチョークコイルの姿勢を「横置き姿勢」という。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、近年、光通信システムに採用される高周波回路には小型化の要求が高まっており、従来の横置き姿勢のチョークコイルを使用した回路では、その要求に十分に応えられないという問題が生じてきている。
【0006】
また、
図9に示すように、従来の横置き姿勢のチョークコイルでは、回路基板のグランド面との間において浮遊容量が発生し、この浮遊容量に起因する共振がチョークコイルを含む回路全体の周波数特性を劣化させてしまうという問題もあった。
【0007】
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであって、回路基板上にチョークコイルを含む複数の部品を高密度に実装可能にするとともに、浮遊容量に起因する高周波特性の劣化を抑制することができるチョークコイル実装基板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明に係るチョークコイル実装基板は、コイル状の導体部が埋め込まれた本体部、及び、前記本体部の長手方向の両端部を覆うようにそれぞれ設けられ、前記導体部の両端に電気的に接続された第1及び第2の外部電極を有するチョークコイルと、前記チョークコイルが実装される回路基板と、を含むチョークコイル実装基板であって、前記長手方向が前記回路基板の基板面に対して垂直となる状態で、前記第1の外部電極が前記回路基板に電気的に接続されている構成である。
【0009】
この構成により、本発明に係るチョークコイル実装基板は、回路基板上にチョークコイルを含む複数の部品を高密度に実装することができるとともに、チョークコイルと回路基板のグランド間の浮遊容量を減少させて、この浮遊容量に起因する高周波特性の劣化を抑制することができる。
【0010】
また、本発明に係るチョークコイル実装基板においては、絶縁性基板と、前記絶縁性基板の一面側に導体で渦巻き状に複数周パターン形成されたコイル本体と、前記絶縁性基板の一面側で、前記コイル本体の最外端と最内端にパターン形成されたワイヤボンディング用の端子部と、前記絶縁性基板の一面側で、前記コイル本体の異なる周の導体間を等価的に抵抗成分で接続するようにパターン形成され、前記導体間の線間容量、浮遊容量に起因する共振を抑圧する抵抗体と、を有する高周波用チョークコイルが前記回路基板に実装されており、前記チョークコイルの前記第2の外部電極が、前記高周波用チョークコイルの最外端の前記端子部にワイヤボンディングにより電気的に接続されている構成であってもよい。
【0011】
この構成により、本発明に係るチョークコイル実装基板は、ワイヤボンディングにより、チョークコイルと高周波用チョークコイルとを容易に電気的に接続することができる。
【0012】
また、本発明に係るチョークコイル実装基板においては、前記チョークコイルが直方体形状であってもよい。
【0013】
この構成により、本発明に係るチョークコイル実装基板は、市販で入手可能なチョークコイルを用いて構成することができる。
【0014】
また、本発明に係るチョークコイル実装基板においては、前記チョークコイルの前記第2の外部電極の上面の高さと、前記高周波用チョークコイルの最外端の前記端子部の高さが等しい構成であってもよい。
【0015】
この構成により、本発明に係るチョークコイル実装基板は、チョークコイルの第2の外部電極と、高周波用チョークコイルの最外端の端子部のボンディング面の高さが一致するため、ワイヤボンディングが更に容易になる。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、回路基板上にチョークコイルを含む複数の部品を高密度に実装可能にするとともに、浮遊容量に起因する高周波特性の劣化を抑制することができるチョークコイル実装基板を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の一実施形態に係るチョークコイル実装基板に実装されるチョークコイルの構成を示す斜視図である。
【
図2】(a)はチョークコイルの軸心方向が長手方向に平行である構成を概念的に示す正面図であり、(b)はチョークコイルの軸心方向が長手方向に垂直である構成を概念的に示す正面図である。
【
図3】(a)は本発明の一実施形態に係るチョークコイル実装基板の構成を示す正面図であり、(b)は本発明の一実施形態に係るチョークコイル実装基板の構成を示す平面図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係るチョークコイル実装基板に実装されたチョークコイルの等価回路図である。
【
図5】縦置き姿勢のチョークコイルとRFCを含む本発明の一実施形態に係るチョークコイル実装基板の特性と、横置き姿勢のチョークコイルとRFCを含む従来のチョークコイル実装基板の特性を示すグラフである。
【
図6】(a)はRFCの構造を示す平面図であり、(b)はRFCの構造を示す正面図である。
【
図8】従来のチョークコイル実装基板の構成を示す正面図である。
【
図9】従来のチョークコイル実装基板に実装されたチョークコイルの等価回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明に係るチョークコイル実装基板の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、各図面上の各構成の寸法比は、実際の寸法比と必ずしも一致していない。
【0019】
図1に示すように、本実施形態に係るチョークコイル実装基板に実装されるチョークコイル10は、例えば周知の積層コイルであり、バイアスT回路用のコイルとして使用することができる。チョークコイル10の長手方向の長さは1mm以下であり、長手方向と短手方向の長さの比、及び、長手方向と高さ方向の長さの比は、いずれも2:1程度である。
【0020】
チョークコイル10は、直方体形状の本体部11と、本体部11の長手方向の両端部を覆うようにそれぞれ設けられた第1及び第2の外部電極12,13を有する。本体部11は、フェライトなどの磁性材料の内部に、銀(Ag)などの金属を含むコイル状の導体部が埋め込まれた構造になっている。
【0021】
図2に概念的に示すように、外部電極12,13は、それぞれコイル状の導体部14の両端に電気的に接続されている。導体部14の軸心方向は、
図2(a)のように本体部11の長手方向に平行であってもよく、
図2(b)のように長手方向に垂直であってもよい。
【0022】
外部電極12,13は、銀などの金属を含む導体から成る。外部電極12,13の表面には、例えば、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、錫(Sn)などのめっきが施されている。
【0023】
図3(a)及び(b)に示すように、本実施形態のチョークコイル実装基板1は、チョークコイル10と、高周波用チョークコイル(以下、「RFC」という)20と、チョークコイル10及びRFC20が実装される回路基板30と、を含む。
【0024】
RFC20は、チョークコイル10の自己共振周波数よりも高い自己共振周波数を有する、例えばスパイラル型のコイルや円錐型の巻線コイルであり、バイアスT回路用のコイルとして使用することができる。RFC20とチョークコイル10とが直列に接続されることにより、より広帯域なバイアスT回路用のコイルを構成することが可能である。
【0025】
回路基板30は、例えば、ICパッケージ基板やプリント基板である。回路基板30には、複数のチョークコイル10とRFC20の組や、他の部品31が多数実装されている。
【0026】
チョークコイル10は、その長手方向が回路基板30の基板面に対して垂直となる状態で、外部電極12が回路基板30のランド電極32に電気的に接続される。なお以降では、
図3に示したチョークコイル10の姿勢を「縦置き姿勢」という。
【0027】
チョークコイル10を縦置き姿勢にすることにより、従来よりも回路基板30上でのチョークコイルの実装面積が減少するため、回路基板30上に多数の部品を高密度に実装することが可能になる。
【0028】
外部電極12は、はんだ又は接着剤などの接合剤33により回路基板30のランド電極32に固定される。はんだとしては、例えば、金錫はんだ、錫銀銅はんだ、インジウムはんだ等を用いることができる。接着剤としては、導電性接着剤を用いることができる。
【0029】
なお、本実施形態のチョークコイル実装基板1を更に他のプリント基板等に実装する際には、リフロー工程において250℃程度までチョークコイル実装基板1が加熱されることになる。この場合には、接合剤33として融点が300℃程度の金錫はんだを使用すれば、リフロー工程を経てもチョークコイル10の設置位置や姿勢が変化することがないため好ましい。
【0030】
ところで、
図8に示した従来の横置き姿勢のチョークコイルでは、一対のランド電極62a,62b上のはんだ量のバランスが悪い場合には、リフロー工程で外部電極42,43の一方がランド電極62a,62bから浮き上がってしまい、外部電極とランド電極の電気的な接続が確保されなくなるなどの問題があった。これに対して、本実施形態における縦置き姿勢のチョークコイル10は、一対の外部電極のうち外部電極12のみがランド電極32に固定されるため、ランド電極32から外部電極12が浮き上がることがなく、外部電極とランド電極の電気的な接続が確保される。また、従来よりも、外部電極とランド電極の電気的な接続に関する工数を減らすことができる。
【0031】
図3(a)に示すように、回路基板30の基板面から離れた位置にある外部電極13は、回路基板30に実装されたRFC20などの他の部品の電極にワイヤボンディングにより電気的に接続される。ワイヤボンディング用の金属ワイヤ34としては、例えば、金ワイヤ、銀ワイヤ、銅ワイヤなどを用いることができる。
【0032】
ところで、
図8に示した従来の横置き姿勢のチョークコイル40は、回路基板60の基板面からの高さが比較的低い外部電極42,43のボンディング面に接着剤やはんだが付着してしまうことがあり、その付着した箇所にボンディングできなくなるという問題があった。これに対して、本実施形態における縦置き姿勢のチョークコイル10であれば、ランド電極32から十分に離れた外部電極13の上面にまで接合剤33が乗ることがないため、ボンディングに悪影響が及ぼされることがない。
【0033】
図4はチョークコイル10の等価回路図である。本実施形態における縦置き姿勢のチョークコイル10は、
図8に示した従来のチョークコイル40と比較して、一対の外部電極12,13のうち外部電極13が回路基板30のグランド面から十分に離れることにより、チョークコイル10と回路基板30のグランド間の浮遊容量を減少させることができる。
【0034】
図5は、RFC20と従来の横置き姿勢のチョークコイルが直列に接続されて成る広帯域チョークコイルの特性(破線)と、RFC20と本実施形態の縦置き姿勢のチョークコイル10が直列に接続されて成る広帯域チョークコイルの特性(実線)のシミュレーション結果を示すものである。これらのシミュレーション結果は、50Ωの伝送線路(例えばマイクロストリップ線路)の主線路導体とグランド導体の間に各広帯域チョークコイルを並列接続したときの伝送線路の入出力間の損失(S
21)をそれぞれ示している。
【0035】
チョークコイル10が横置き姿勢の場合の1.3GHz付近に見られる周波数特性の劣化は、チョークコイル10が縦置き姿勢の場合には消失し、周波数特性が向上していることが分かる。これは、チョークコイル10を縦置き姿勢にすることにより、チョークコイル10とグランド間の浮遊容量による共振を抑圧することができたためである。このようにして、チョークコイル10とRFC20とで広帯域な特性が得られる。
【0036】
以下、RFC20の構成の一例を説明する。RFC20は、数10MHzから60GHz程度まで安定した高周波阻止特性を実現するためのものであり、
図6(a)の平面図に示しているように、所定厚さで外形がほぼ正方形の絶縁性基板21と、絶縁性基板21の一面としての上面21a側の中央に導体で渦巻き状に複数周パターン形成されたコイル本体25と、コイル本体25の異なる周の導体間を等価的に抵抗成分で接続するようにパターン形成された抵抗体26,27とを有している。
【0037】
絶縁性基板21は、絶縁体で、誘電正接(損失)が小さく比誘電率が小さい(3に近い)材料、例えば石英ガラスやテフロン(登録商標)等で、1辺が0.8mm程度、厚さ0.2mm程度に形成され、その下面21b側の四隅には、
図6(b)の正面図に示すように、基板設置用の脚部22が絶縁性基板21の厚さと同じ程度の高さで突設されている。
【0038】
このように、絶縁性基板21の下面21b側に基板設置用の脚部22を突設しているので、絶縁性基板21の下面21b側と設置面の間に空気の層が形成され、コイル本体25と設置面との間の浮遊容量を減少させることができ、浮遊容量による使用帯域内での共振をさらに効果的に防ぐことができる。
【0039】
ここでは脚部22が絶縁性基板21と同一材料で形成されているものとするが、誘電正接(損失)が小さく比誘電率が小さい別の材料で脚部22を形成してもよい。なお、脚部22の位置は、コイル本体25の磁束が集中する基板中央部を避けた位置に設けることが好ましく、理想的には浮遊容量を増加させないようにコイル本体25と重ならない位置に設けることができれば最良である。
【0040】
コイル本体25の導体は、例えば金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)等を材料とし、所定幅(例えば25μm)、所定の隙間(例えば15μm)で絶縁性基板21の上面21aの中心部から外縁まで外形に沿った四角形の渦巻き状に所定周(例えば8周)形成されている。また、コイル本体25の導体の最外端と最内端には、ワイヤボンディングによる接続を容易にするために幅と長さが広く形成された端子部25a,25bが設けられている。
【0041】
図3に示したように、RFC20の最外端の端子部25aには、チョークコイル10の外部電極13をワイヤボンディングにより電気的に接続することが可能である。特に、チョークコイル10の外部電極13の上面の高さと、RFC20の最外端の端子部25aの高さが等しい構成、すなわちボンディング面の高さが等しい構成であれば、ワイヤボンディングが容易になるため好ましい。
【0042】
そして、
図6(a)に示すように、絶縁性基板21の上面21aには、コイル本体25の中心から絶縁性基板21の1辺とその対辺に直交するように延びた線に沿ってパターン形成された抵抗体26,27が設けられている。抵抗体26,27は、例えば窒化タンタル(Ta
2N)、ニッケルクロム(NiCr)、酸化珪素(SiO
2)等を材料とし、所定幅(例えば15μm)、所定厚さ(例えば0.01μm)で、コイル本体25の異なる周の導体間を接続する長さにパターン形成されている。ここでは、抵抗体26,27は、コイル本体25の外側の4本の隣り合う導体間を所定抵抗(数100Ω)で接続している。この比較的低い抵抗でコイル本体25の導体間を接続したことにより、導体のインダクタンスと線間容量や浮遊容量に起因する共振を抑圧することができ、RFCとして広帯域な特性が得られる。
【0043】
図7は、このRFC20の回路を等価的に示したものであり、コイル本体25に複数のタップを設け、その間を抵抗体26,27の抵抗分R1,R2,R3で接続したものと言え、1周当りの導体長が短い部分より長い部分に集中的に抵抗分が接続されている。これは、1周当りの導体長が短い部分では線間容量や浮遊容量も少なくなりそれによる共振周波数が使用帯域を越えていてその影響を無視できるが、1周当りの導体長が長い部分では線間容量や浮遊容量も多くなりそれによる共振周波数が使用帯域内に入って無視できない影響が現れることを阻止するためである。
【0044】
また、上記構造のRFC20においては、絶縁性基板21は、石英ガラス材で外形(横×縦)が0.8×0.75mm、厚さ0.2mmである。コイル本体25は、導体材料金(Au)、導体幅25μm、導体間隙間15μm、巻き数8周である。抵抗体26,27は、窒化タンタル(Ta
2N)を材料とし、幅15μm、厚さ0.01μmで、コイル本体25の導体4本分の幅25μm×4とその4本の導体の間の隙間15μm×3の合計145μmの長さを持ち、コイル本体25の外側4周分の各導体間を約200Ωの抵抗で接続している。なお、抵抗体26,27単独では単位長さ当りの抵抗値は全長にわたって均一とするが、コイル本体25の導体と重なった部分の抵抗値は導体により0Ωに近い低抵抗となり、導体と導体の間だけが200Ωの抵抗値を持つことになる。
【0045】
以上説明したように、本実施形態に係るチョークコイル実装基板1は、縦置き姿勢のチョークコイル10が回路基板30上に実装されることにより、回路基板30上にチョークコイル10を含む複数の部品を高密度に実装することができる。
【0046】
また、本実施形態に係るチョークコイル実装基板1は、縦置き姿勢のチョークコイル10が回路基板30上に実装されることにより、チョークコイル10と回路基板30のグランド間の浮遊容量を減少させて、この浮遊容量に起因する高周波特性の劣化を抑制することができる。
【0047】
また、本実施形態に係るチョークコイル実装基板1は、ワイヤボンディングにより、チョークコイル10とRFC20とを容易に電気的に接続することができる。
【0048】
また、本実施形態に係るチョークコイル実装基板1は、チョークコイル10の外部電極13と、RFC20の最外端の端子部25aのボンディング面の高さを一致させる構成とすれば、ワイヤボンディングが更に容易になる。
【0049】
なお、チョークコイル10の本体部11、あるいは外部電極12,13を含めたチョークコイル10全体の形状は、直方体形状に限定されるものではない。チョークコイル10の本体部11又はチョークコイル10全体の形状は、「縦置き姿勢」を実現することが可能な形状であれば、例えば、円柱や四角柱などの柱体形状、円錐や角錐などの錐体形状、円錐台や角錐台などの錐台形状などでもよく、多面体形状や不定形形状であってもよい。
【0050】
上記の不定形形状の場合には、チョークコイル10は、回路基板30の基板面に固定される平面を有していればよい。この場合、チョークコイル10の長手方向は、基板面に固定される平面に対しての法線ベクトルの方向となる。
【0051】
あるいは、回路基板30の基板面に固定されるチョークコイル10の面は3つ以上の曲面を組み合わせたものでもよい。この場合、各々の曲面の点を支点として「縦置き姿勢」を実現することができる。また、この場合、チョークコイル10の長手方向はそれぞれの曲面の支点が形成する平面の法線ベクトルの方向となる。