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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-154315(P2018-154315A)
(43)【公開日】2018年10月4日
(54)【発明の名称】変速操作装置
(51)【国際特許分類】
   B60K 20/02 20060101AFI20180907BHJP
【FI】
   B60K20/02 A
   B60K20/02 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-55108(P2017-55108)
(22)【出願日】2017年3月21日
(71)【出願人】
【識別番号】391064005
【氏名又は名称】株式会社アツミテック
(74)【代理人】
【識別番号】100095614
【弁理士】
【氏名又は名称】越川 隆夫
(72)【発明者】
【氏名】中島 亮
(72)【発明者】
【氏名】小田 繁朗
(72)【発明者】
【氏名】村木 周二
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 貴之
【テーマコード(参考)】
3D040
【Fターム(参考)】
3D040AA03
3D040AA14
3D040AB01
3D040AC29
3D040AC60
3D040AE09
3D040AF07
(57)【要約】
【課題】シフトロック機構の構成部品及びプリント基板をケースにて保持したシフトロックユニットを具備しつつ当該構成部品の組み付け精度を向上させることができる変速操作装置を提供する。
【解決手段】ブラケット1に回動自在に支持されたシフトレバー2と、ソレノイド4を有し、シフトレバー2のパーキング位置からの移動を規制又は許容するシフトロック機構と、ソレノイド4を含むシフトロック機構の構成部品が組み付けられるプリント基板8と、シフトロック機構の構成部品及びプリント基板8を保持してシフトロックユニットYを構成するケース9とを有した変速操作装置において、ケース9は、ブラケット1に対する位置決めが可能な位置決め手段(P1、P2)を有するとともに、当該位置決め手段によってプリント基板8をケース9に対して位置決め可能とされたものである。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に固定されるブラケットと、
該ブラケットに回動自在に支持され、回動により車両の自動変速機を任意操作可能とされたシフトレバーと、
車両側から送信される信号に基づき伸縮させ得る操作部を有したソレノイドを有し、該ソレノイドの操作部の伸縮により前記シフトレバーのパーキング位置からの移動を規制又は許容するシフトロック機構と、
少なくとも前記ソレノイドを含む前記シフトロック機構の構成部品が組み付けられるとともに、所定の電気回路が形成されたプリント基板と、
前記シフトロック機構の構成部品及び前記プリント基板を保持してシフトロックユニットを構成するとともに、当該プリント基板を覆った状態で前記ブラケットに組み付け可能なケースと、
を有した変速操作装置において、
前記ケースは、前記ブラケットに対する位置決めが可能な位置決め手段を有するとともに、当該位置決め手段によって前記プリント基板を前記ケースに対して位置決め可能とされたことを特徴とする変速操作装置。
【請求項2】
前記シフトレバーの突端部に形成された操作手段の操作に応じて動作し、前記シフトレバーの回動を規制する規制位置と当該シフトレバーの回動を許容する許容位置との間で移動可能なロックピンを具備するとともに、前記シフトロック機構は、前記ソレノイドの操作部の伸縮と連動して回動することにより前記ロックピンの前記規制位置から前記許容位置への移動を規制又は許容するシフトロックストッパと、前記シフトレバーがパーキング位置にあるとき前記ロックピンが前記規制位置にあることを検出するパーキング検出スイッチとを前記構成部品として有するものとされ、且つ、
前記位置決め手段は、前記シフトレバーがパーキング位置にある状態における前記ロックピンの移動軌跡の延長線上に形成されたことを特徴とする請求項1記載の変速操作装置。
【請求項3】
前記位置決め手段は、
前記ケースに一体形成されるとともに、前記パーキング検出スイッチに隣接した位置に形成された凸部から成る第1位置決め手段と、
前記ケースに取り付けられるとともに、前記シフトロックストッパを支持しつつ回動させ得る支持軸の軸部から成る第2位置決め手段と、
を有することを特徴とする請求項2記載の変速操作装置。
【請求項4】
前記第2位置決め手段は、前記プリント基板の所定位置に形成された嵌合孔に嵌合可能とされるとともに、当該嵌合孔は、前記ロックピンの移動軌跡の延長線に沿って延びた長孔から成ることを特徴とする請求項3記載の変速操作装置。
【請求項5】
前記支持軸は、前記シフトロックストッパと前記プリント基板の間に介在するフランジ部が形成されたことを特徴とする請求項3又は請求項4記載の変速操作装置。
【請求項6】
前記ケースは、前記シフトレバーがパーキング位置にある状態において、前記許容位置から前記規制位置に移動した前記ロックピンと当接する当接部を具備したことを特徴とする請求項2〜5の何れか1つに記載の変速操作装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両側から送信される信号に基づき伸縮させ得る操作部を有したソレノイドを有し、該ソレノイドの操作部の伸縮によりシフトレバーのパーキング位置からの移動を規制又は許容するシフトロック機構を有する変速操作装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
変速操作装置は、自動車の車体に固定されたブラケットからシフトレバーが突設されており、該シフトレバーの前後方向への回動操作により自動車が具備する自動変速機に対して所望操作を行い得るよう構成されている。かかる変速操作装置において、通常、シフトレバーの突端にプッシュノブが形成され、該プッシュノブの押圧操作により下降するロッドロックピンにロックピンを形成する一方、ブラケットの側方に形成された誤操作防止窓部(同ディテント係合部)に当該ロックピンを挿通させておき、パーキング(P)位置からニュートラル(N)位置へのシフトレバーの回動を規制していた。
【0003】
具体的には、運転者による誤操作防止を図るため、シフトレバーがパーキング位置(P)(又はニュートラル位置(N))にあるとき、ロックピンが誤操作防止窓部と係合して揺動動作を規制するとともに、プッシュノブを押圧操作してロックピンをロッドロックピンと共に下降させれば、誤操作防止窓部との係合が解除され、シフトレバーの回動動作を許容することができるよう構成されているのである。誤操作防止窓部には、シフトレバーのパーキング位置(P)又はニュートラル位置(N)に対応した位置に段部が形成されており、かかる段部にロックピンが係合して回動が規制され、段部よりロックピンが下降して係合が解除され得る形状とされている。
【0004】
さらに、運転者による誤操作防止をより確実に図るため、シフトレバーがパーキング位置(P)にあるとき、ロックピンの下降動作を規制する(すなわち、プッシュノブを押圧操作してもピンが下降動作せず、誤操作防止窓部との係合が解除されない)とともに、運転者がブレーキペダルを踏んだことを検知すると、当該ロックピンの下降動作を許容することにより、シフトレバーのパーキング位置(P)からの回動動作を許容するシフトロック機構が設けられている。
【0005】
従来、例えば特許文献1に開示されているように、ソレノイドを含むシフトロック機構を別個独立させてユニット化するとともに、ブラケットの所定部位に組み付ける構成の変速操作装置(従来技術1)が提案されている。かかる従来技術1に係る変速操作装置においては、ユニット化したシフトロック機構からハーネスを延設させ、ブラケットや車体側との間で電気信号を送受信してシフトロック機構における所望の機能を果たすようになっていた。
【0006】
しかし、従来技術1においては、変速操作装置の組み付け時、手作業によるハーネスの取り回しが必要とされるため、かかるハーネスを廃し、例えば特許文献2に開示されているように、所定の電気回路が印刷されたプリント基板をユニット化したシフトロック機構に配設したものが提案されている(従来技術2)。この従来技術2によれば、手作業で取り回しが必要なハーネスの代わりにプリント基板を使用しているので、組み付け作業を容易として自動化することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−214811号公報
【特許文献2】特開2011−225200号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記従来技術2においては、シフトロック機構の構成部品及びプリント基板をケースに保持させてシフトロックユニットを構成し、ブラケットに組み付けているので、ブラケット側に配設されたロックピンと、シフトロックユニット側に配設されたシフトロック機構の構成部品、及びシフトロックユニット側のプリント基板に取り付けられたパーキング検出スイッチ等の電子部品との間の位置関係を維持しつつ精度よく組み付けるのが困難となっていた。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、シフトロック機構の構成部品及びプリント基板をケースにて保持したシフトロックユニットを具備しつつ当該構成部品の組み付け精度を向上させることができる変速操作装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1記載の発明は、車両に固定されるブラケットと、該ブラケットに回動自在に支持され、回動により車両の自動変速機を任意操作可能とされたシフトレバーと、車両側から送信される信号に基づき伸縮させ得る操作部を有したソレノイドを有し、該ソレノイドの操作部の伸縮により前記シフトレバーのパーキング位置からの移動を規制又は許容するシフトロック機構と、少なくとも前記ソレノイドを含む前記シフトロック機構の構成部品が組み付けられるとともに、所定の電気回路が形成されたプリント基板と、前記シフトロック機構の構成部品及び前記プリント基板を保持してシフトロックユニットを構成するとともに、当該プリント基板を覆った状態で前記ブラケットに組み付け可能なケースとを有した変速操作装置において、前記ケースは、前記ブラケットに対する位置決めが可能な位置決め手段を有するとともに、当該位置決め手段によって前記プリント基板を前記ケースに対して位置決め可能とされたことを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の変速操作装置において、前記シフトレバーの突端部に形成された操作手段の操作に応じて動作し、前記シフトレバーの回動を規制する規制位置と当該シフトレバーの回動を許容する許容位置との間で移動可能なロックピンを具備するとともに、前記シフトロック機構は、前記ソレノイドの操作部の伸縮と連動して回動することにより前記ロックピンの前記規制位置から前記許容位置への移動を規制又は許容するシフトロックストッパと、前記シフトレバーがパーキング位置にあるとき前記ロックピンが前記規制位置にあることを検出するパーキング検出スイッチとを前記構成部品として有するものとされ、且つ、前記位置決め手段は、前記シフトレバーがパーキング位置にある状態における前記ロックピンの移動軌跡の延長線上に形成されたことを特徴とする。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の変速操作装置において、前記位置決め手段は、前記ケースに一体形成されるとともに、前記パーキング検出スイッチに隣接した位置に形成された凸部から成る第1位置決め手段と、前記ケースに取り付けられるとともに、前記シフトロックストッパを支持しつつ回動させ得る支持軸の軸部から成る第2位置決め手段とを有することを特徴とする。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の変速操作装置において、前記第2位置決め手段は、前記プリント基板の所定位置に形成された嵌合孔に嵌合可能とされるとともに、当該嵌合孔は、前記ロックピンの移動軌跡の延長線に沿って延びた長孔から成ることを特徴とする。
【0014】
請求項5記載の発明は、請求項3又は請求項4記載の変速操作装置において、前記支持軸は、前記シフトロックストッパと前記プリント基板の間に介在するフランジ部が形成されたことを特徴とする。
【0015】
請求項6記載の発明は、請求項2〜5の何れか1つに記載の変速操作装置において、前記ケースは、前記シフトレバーがパーキング位置にある状態において、前記許容位置から前記規制位置に移動した前記ロックピンと当接する当接部を具備したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
請求項1の発明によれば、ケースは、ブラケットに対する位置決めが可能な位置決め手段を有するとともに、当該位置決め手段によってプリント基板をケースに対して位置決め可能とされたので、シフトロック機構の構成部品及びプリント基板をケースにて保持したシフトロックユニットを具備しつつ当該構成部品の組み付け精度を向上させることができる。
【0017】
請求項2の発明によれば、位置決め手段は、シフトレバーがパーキング位置にある状態におけるロックピンの移動軌跡の延長線上に形成されたので、シフトレバーのパーキング位置に対するパーキング検出スイッチの組み付け精度を向上させることができる。
【0018】
請求項3の発明によれば、位置決め手段は、ケースに一体形成されるとともに、パーキング検出スイッチに隣接した位置に形成された凸部から成る第1位置決め手段と、ケースに取り付けられるとともに、シフトロックストッパを支持しつつ回動させ得る支持軸の軸部から成る第2位置決め手段とを有するので、シフトレバーのパーキング位置に対するパーキング検出スイッチの組み付け精度をより一層向上させることができる。
【0019】
請求項4の発明によれば、第2位置決め手段は、プリント基板の所定位置に形成された嵌合孔に嵌合可能とされるとともに、当該嵌合孔は、ロックピンの移動軌跡の延長線に沿って延びた長孔から成るので、ロックピンからシフトロックストッパに入力される荷重が、支持軸を介してプリント基板に伝達されてしまうのを回避でき、プリント基板の破損を防止することができる。
【0020】
請求項5の発明によれば、支持軸は、シフトロックストッパとプリント基板の間に介在するフランジ部が形成されたので、シフトロックストッパの回動時にプリント基板上で摺動してしまうのを回避でき、プリント基板の摩耗を防止することができるとともにシフトロックストッパの動作不良を抑制することができる。
【0021】
請求項6の発明によれば、ケースは、シフトレバーがパーキング位置にある状態において、許容位置から規制位置に移動したロックピンと当接する当接部を具備したので、パーキング検出スイッチに対するロックピンの過度な押圧をケース内の当接部にて規制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施形態に係る変速操作装置を示す全体側面図
図2図1におけるII−II線断面図
図3図1におけるIII−III線断面図
図4】同変速操作装置におけるシフトロックユニットを示す斜視図
図5】同変速操作装置におけるシフトロックユニットを示す正面図
図6】同変速操作装置におけるシフトロックユニットのブラケットに対する取付位置を示すための斜視図
図7】同変速操作装置におけるシフトロックユニットの分解斜視図
図8】同変速操作装置におけるシフトロックユニットの分解斜視図
図9】同変速操作装置におけるシフトロック機構の作用を示すための模式図
図10】同変速操作装置におけるシフトロック機構の作用を示すための模式図
図11】同変速操作装置におけるソレノイドの操作部を抜け止め部に嵌入させた状態を示す斜視図
図12】同変速操作装置における誤操作防止窓を示す模式図
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係る変速操作装置は、シフトレバーのパーキング位置からの移動を規制又は許容するシフトロック機構を具備したもので、図1〜11に示すように、自動車等の車両に固定される筐体としてのブラケット1と、運転者が把持して操作可能なシフトレバー2と、シフトロック機構(ソレノイド4、シフトロックストッパ5、パーキング検出スイッチ6等)と、プリント基板8と、ケース9とから主に構成されている。
【0024】
ブラケット1は、その上面にエスカッションが取り付けられるとともに、シフトレバー2を回動自在に保持しつつ車両の運転席近傍に固定されるものであり、例えば樹脂成形品やダイカスト成形品等で構成される。本実施形態に係るブラケット1は、図1〜3に示すように、シフトロック機構を有するシフトロックユニットYが側面に取り付けられており、シフトレバー2の回動を規制可能とされている。
【0025】
シフトレバー2は、ブラケット1に回動自在に支持され、前後方向への回動により車両の自動変速機(不図示)を任意操作可能とされたものである。より具体的には、シフトレバー2は、図6に示すように、その基端側に回動部Kが取り付けられており、当該回動部Kに形成された回動軸Lを中心として回動可能とされている。また、回動部Kには、ワイヤ取付部Tが形成されており、シフトレバー2と回動操作すると、ワイヤ取付部Tに取り付けられたワイヤを介して変速操作装置を操作可能とされている。
【0026】
また、シフトレバー2は、その突端側に運転者が把持して操作可能なシフトノブ3が取り付けられているとともに、当該シフトノブ3には、運転者が押圧操作可能なプッシュボタン3a(操作手段)が形成されている。一方、シフトレバー2の内部には、プッシュボタン3aの押圧操作に伴って下降するロッドロックピン2a(図3、6参照)が配設されている。かかるロッドロックピン2aは、シフトレバー2内に配設されたコイルスプリングSにより上方へ付勢されており、プッシュボタン3aの押圧操作後、初期位置まで上昇し得るよう構成されている。
【0027】
さらに、ロッドロックピン2aには、ブラケット1の側方に突出したロックピン2b(図3参照)が形成されており、シフトレバー2及びロッドロックピン2aの回動動作に当該ロックピン2bが追従し得るよう構成されている。このロックピン2bの移動軌跡内には、図12に示すように、パーキング位置a、リバース位置b、ニュートラル位置c、ドライブ位置d、セカンド位置eを有した誤操作防止窓Mが形成されており、シフトレバー2がパーキング位置aにあるとき、当該誤操作防止窓Mに形成された段部Maにロックピン2bが干渉して、そこからの回動操作が規制されているとともに、プッシュボタン3aを押圧操作してロックピン2bを下方へ移動することによりシフトレバー2がパーキング位置aから回動操作可能となっている。
【0028】
すなわち、ロックピン2bは、シフトレバー2の突端部に形成されたプッシュボタン3a(操作手段)の操作に応じて動作し、シフトレバー2の回動を規制する規制位置(図9で示す位置)と当該シフトレバー2の回動を許容する許容位置(図10で示す位置)との間で移動可能とされているのである。そして、ロックピン2bが規制位置にあるときは、シフトレバー2をパーキング位置aから回動操作しようとしても、当該ロックピン2bが誤操作防止窓Mの段部Maと干渉することとなり、回動操作が行われないようになっている。なお、本実施形態においては、パーキング位置a、リバース位置b、ニュートラル位置c、ドライブ位置d、セカンド位置eの5つのポジションを有しているが、これとは異なるポジション数のものであってもよい。
【0029】
シフトロック機構は、車両側から送信される信号に基づき伸縮させ得る操作部4bを有したソレノイド4を有し、該ソレノイド4の操作部4bの伸縮によりシフトレバー2のパーキング位置(P位置)からの移動を規制又は許容するものであり、このソレノイド4の他、シフトロックストッパ5、パーキング検出スイッチ6等の構成部品を有して成る。これらソレノイド4を含むシフトロック機構の構成部品は、図4、5に示すように、ケース9に保持されて一体化され、シフトロックユニットYを構成している。
【0030】
ソレノイド4は、汎用的な電気式アクチュエータであり、図2に示すように、運転者がブレーキペダルを踏んだことが検知されると通電可能なコイル4aと、該コイル4aへの通電により進退可能な操作部4b(プランジャ)と、該操作部4bを突出する方向へ付勢するコイルスプリング4c(付勢手段)とを有して構成されている。そして、ブレーキが踏まれたことを条件としてコイル4aに対して通電すれば、発生する磁力により操作部4bがコイルスプリング4cの付勢力に抗して、突出状態から後退状態に移動し得るようになっている。
【0031】
操作部4bの先端には、組付孔4baが形成されており、この組付孔4baを介してシフトロックストッパ5が組み付けられている。かかるシフトロックストッパ5は、ソレノイド4の操作部4bの進退と連動して回動することによりロックピン2bの規制位置から許容位置への移動を規制又は許容するもので、図7、8に示すように、突出部5a、支持孔5b、突出部5c、5d及び規制部5eなどを具備している。
【0032】
そして、突出部5aが組付孔4baに挿通されるとともに、支持孔5bがケース9に取り付けられた支持軸10を挿通して組み付けられることにより、シフトロックストッパ5がケース9に対して回転自在に支持されている。なお、突出部5dは、シフトロックストッパ5の回動時における異音を抑制するためのゴム材Gが取り付けられるようになっている。
【0033】
しかして、シフトレバー2がパーキング位置にあり、運転者がブレーキペダルを踏んでいないとき(コイル4aに通電がなされていないとき)、シフトロックストッパ5は、図9で示す位置にあり、プッシュボタン3aを押圧操作してロックピン2bを下方へ移動させようとしても当該ロックピン2bがシフトロックストッパ5の規制部5eと干渉するよう設定されている。これにより、ロックピン2bの規制位置から許容位置への移動が規制され、シフトレバー2のパーキング位置からの移動が規制されることとなる。
【0034】
その状態から、運転者がブレーキペダルを踏むと、コイル4aに通電がなされて操作部4bが移動し、これと連動してシフトロックストッパ5が支持軸10を中心に回動するよう構成されている。これにより、シフトロックストッパ5は、図10で示す位置まで回動するので、プッシュボタン3aを押圧操作すればロックピン2bが下方へ移動可能とされる。これにより、ロックピン2bが規制位置から許容位置へ移動し、シフトレバー2のパーキング位置からの移動が許容されることとなる。
【0035】
パーキング検出スイッチ6は、汎用的なマイクロスイッチから成り、シフトレバー2がパーキング位置にあるときロックピン2bが規制位置にあることを検出するためのものである。すなわち、パーキング検出スイッチ6は、図9〜11に示すように、プリント基板8の所定部位に取り付けられており、シフトレバー2がパーキング位置にあり、且つ、ロックピン2bが規制位置にあるとき、当該ロックピン2bが作動部6aに当接してオンして検出状態とされるとともに、ロックピン2bが規制位置から移動すると、作動部6aに対する当接がなくなってオフし、非検出状態とされるよう構成されている。
【0036】
プリント基板8は、少なくともソレノイド4(特定の構成部品)を含むシフトロック機構の構成部品が組み付けられるとともに、所定の電気回路が形成(印刷)されたもので、図7、8に示すように、ソレノイド4の他、パーキング検出スイッチ6及びカプラー7が取り付けられている。カプラー7は、車両側から延びた配線(不図示)のコネクタ(不図示)と連結し得るもので、このカプラー7を介して車両側との間で電気信号を送受信可能とされるとともに、変速操作装置に対する電力の供給が行われるようになっている。なお、本実施形態に係るカプラー7は、図4に示すように、プリント基板8がケース9に組み付けられた状態において、当該ケース9に形成された凹部9b内に収容されるようになっている。
【0037】
ケース9は、シフトロック機構の構成部品及びプリント基板8を保持してシフトロックユニットYを構成するとともに、当該プリント基板8を覆った状態でブラケット1に組み付け可能なものである。すなわち、ケース9には、シフトロックストッパ5や、ソレノイド4及びパーキング検出スイッチ6等が固定されたプリント基板8がネジn1(図7、8参照)によって取り付けられ、一体化されたシフトロックユニットYを構成するとともに、ブラケット1に組み付けられることにより、シフトロック機構を機能させ得るよう構成されているのである。
【0038】
なお、ケース9は、その表裏を貫通して形成された開口部9aを有しており、この開口部9aにシフトロックストッパ5の突出部5cが挿通して外側へ突出し得るようになっている。これにより、例えばイグニッションキー等により突出部5cを押圧操作すれば、シフトロックストッパ5を強制的に回動させることができ、ソレノイド4に対する通電がなくてもシフトレバー2のパーキング位置からの移動を許容し得るようになっている。
【0039】
また、ケース9の内側の面(プリント基板8が取り付けられる面)には、図8に示すように、支持軸10の端部10bを嵌合して支持軸10を組み付けるための取付穴h3が形成されている。すなわち、支持軸10における端部10bをシフトロックストッパ5の支持孔5bに挿通させつつ取付穴h3に嵌合させることにより、支持軸10をケース9に固定可能とされているのである。そして、かかる支持軸10により、シフトロックストッパ5をケース9に対して支持させつつ回動させ得るようになっている。
【0040】
さらに、ケース9の内側の面(プリント基板8が取り付けられる面)には、図8に示すように、当接部11を取り付けるための突起部1bが一体形成されている。かかる当接部11は、シフトレバー2がパーキング位置にある状態において、許容位置から規制位置に移動したロックピン2bと当接する樹脂製部品又はゴム材等から成るもので、図3に示すように、突起部1bに係止されてケース9に組み付けられるようになっている。
【0041】
ここで、本実施形態に係るプリント基板8は、図4、5等に示すように、所定位置に貫通孔8aが形成されるとともに、シフトロック機構の構成部品のうちソレノイド4(特定の構成部品)が当該貫通孔8aに嵌入した状態で配設されている。より具体的には、ソレノイド4は、プリント基板8の貫通孔8aに嵌入した状態とされ、ネジn2にて固定されるとともに、プリント基板8に印刷された所定回路と電気的に接続されており、車体側からの電気信号を受信することにより、操作部4bを進退可能とされている。
【0042】
また、本実施形態に係るソレノイド4は、プリント基板8の貫通孔8aに嵌入した状態で固定されることにより、図2に示すように、シフトロックユニットYがブラケット1に取り付けられた状態において、ブラケット側に突出した第1部位Aと、ケース側に突出した第2部位Bとを構成するようになっている。なお、本実施形態においては、第1部位Aの突出寸法と、第2部位Bの突出寸法とは、略同一寸法とされている。
【0043】
しかるに、ブラケット1には、同図に示すように、収容凹部1aが形成されており、シフトロックユニットYがブラケット1に取り付けられると、ブラケット1側に突出した第1部位Aが当該収容凹部1aに収容されるとともに、ケース9側に突出した第2部位Bによって形成されたプリント基板8とケース9との間の隙間にソレノイド4(特定の構成部品)以外のシフトロック機構の構成部品(本実施形態においては、シフトロックストッパ5及びパーキング検出スイッチ6)が配設されるよう構成されている。
【0044】
さらに、プリント基板8における貫通孔8aの開口縁部には、図11に示すように、ソレノイド4の操作部4bと当接して抜け止め可能な抜け止め部8aaが形成されている。かかる抜け止め部8aaは、同図に示すように、貫通孔8aの開口縁部に形成されて操作部4bの先端部を嵌入可能な切欠きから成り、操作部4bの抜け止めに加え、軸周りの回転止めが可能とされている。
【0045】
すなわち、操作部4bは、シフトロックストッパ5に組み付けられる前の状態の状態においては、コイルスプリング4c(付勢手段)の付勢力によってコイル4aの形成部位から抜けてしまう虞があることから、同図に示すように、貫通孔8aの開口縁部に形成された抜け止め部8aaによって当接させることにより、ソレノイド4からの抜け止めを図ることができる。
【0046】
また、操作部4bは、シフトロックストッパ5に組み付けられる前の状態の状態においては、コイル4aの形成部位に対して軸方向に回転しまう虞があることから、同図に示すように、シフトロックストッパ5に組み付ける状態に対して90度回転させた状態にて貫通孔8aの開口縁部に形成された抜け止め部8aaに係止させることにより、ソレノイド4からの抜け止めに加え、軸周りの回転止めを図ることができる。
【0047】
加えて、本実施形態に係るケース9は、ブラケット1に対する位置決めが可能な位置決め手段(P1、P2)を有するとともに、当該位置決め手段(P1、P2)によってプリント基板8をケース9に対して位置決め可能とされている。かかる位置決め手段(P1、P2)は、シフトレバー2がパーキング位置にある状態におけるロックピン2bの移動軌跡の延長線Q上に形成されたもので、ケース9に一体形成された凸部P1から成る第1位置決め手段と、ケース9に取り付けられた支持軸10の軸部P2から成る第2位置決め手段とを有している。
【0048】
より具体的には、図9、10に示すように、第1位置決め手段としての凸部P1は、シフトレバー2がパーキング位置にある状態におけるロックピン2bの移動軌跡の延長線Q上であって、且つ、パーキング検出スイッチ6に隣接した位置に一体形成されるとともに、第2位置決め手段としての軸部P2は、シフトレバー2がパーキング位置にある状態におけるロックピン2bの移動軌跡の延長線Q上に取り付けられた支持軸10に形成された部位(図7、8参照)から成る。
【0049】
しかるに、凸部P1は、プリント基板8に形成された挿通孔h1に挿通して嵌合し、ケース9に対するプリント基板8の位置決めが行われるとともに、ブラケット1に形成された挿通穴(不図示)に挿通して嵌合し、ブラケット1に対するケース9の位置決めが行われることとなる。一方、軸部P2は、プリント基板8に形成された嵌合孔h2に挿通して嵌合し、ケース9に対するプリント基板8の位置決めが行われるとともに、ブラケット1に形成された挿通穴(不図示)に挿通して嵌合し、ブラケット1に対するケース9の位置決めが行われることとなる。
【0050】
しかして、シフトロックユニットYのケース9をブラケット1に組み付ける際の位置決め手段(凸部P1、及び軸部P2)を、ケース9にプリント基板8を組み付ける際の位置決め手段として共用化させることができ、プリント基板8に組み付けられたパーキング検出スイッチ6と、ケース9に組み付けられたシフトロックストッパ5と、ブラケット1側に取り付けられるロックピン2bとの間の組み付け誤差を抑制することができる。
【0051】
また、本実施形態に係る軸部P2(第2位置決め手段)は、図4、5、9、10に示すように、プリント基板8の所定位置に形成された嵌合孔h2に嵌合可能とされるとともに、当該嵌合孔h2は、ロックピン2bの移動軌跡の延長線Qに沿って延びた長孔(ロックピン2bの移動方向に延びた長孔)から成る。これにより、軸部P2は、ロックピン2bの移動軌跡の延長線Q方向に対しては、微小寸法の移動が許容されるとともに、他の方向に対しては移動が規制されている。
【0052】
本実施形態に係る支持軸10は、図7、8に示すように、端部10b及び軸部P2が一体的に形成された金属製の軸状部品から成り、既述したように、端部10bがケース9の取付穴h3に嵌合して固定されるとともに、軸部P2がブラケット1とケース9及びプリント基板8との間の位置決めを可能としている。さらに、支持軸10は、端部10b及び軸部P2に加え、フランジ部10aが一体的に形成されている。かかるフランジ部10aは、端部10b及び軸部P2より大径な部位から成り、図3に示すように、ケース9に組み付けられた際、シフトロックストッパ5とプリント基板8の間に介在するようになっている。
【0053】
上記実施形態によれば、プリント基板8は、所定位置に貫通孔8aが形成されるとともに、シフトロック機構の構成部品のうち特定の構成部品(本実施形態においてはソレノイド4)が当該貫通孔8aに嵌入した状態で配設されたので、プリント基板8を含むシフトロック機構の構成部品をケース9にて保持したシフトロックユニットYを具備しつつ装置全体を薄型化することができる。特に、本実施形態においては、貫通孔8aに嵌入して配設する特定の構成部品がソレノイド4であるので、プリント基板8の貫通孔8a内においてソレノイド4の機能を十分確保しつつ装置全体を薄型化することができる。
【0054】
また、ソレノイド4(特定の構成部品)におけるブラケット1側に突出した第1部位Aを収容する収容凹部1aがブラケット1の所定位置に形成されるとともに、ソレノイド4(特定の構成部品)におけるケース9側に突出した第2部位Bによって形成されたプリント基板8とケース9との間の隙間にソレノイド4(特定の構成部品)以外のシフトロック機構の構成部品を配設したので、ブラケット1におけるデッドスペースに収容凹部1aを形成して装置全体をより薄型化することができる。
【0055】
なお、収容凹部1aが形成される部位は、例えばシフトレバー2の回動部Kに形成されたワイヤ取付部Tの下側(図6参照)とするのが好ましい。この場合、ワイヤ取付部Tの下側部位におけるデッドスペースを有効活用することができるとともに、操作部4bをシフトロックストッパ5の配設位置近傍に位置させることができるので、装置全体をより一層薄型化することができる。
【0056】
さらに、本実施形態によれば、プリント基板8における貫通孔8aの開口縁部には、操作部4bと当接して抜け止め可能な抜け止め部8aaが形成されたので、貫通孔8aの開口縁部を利用して、プリント基板8にソレノイド4を取り付けた状態における操作部4bの脱落を容易に防止することができる。特に、本実施形態に係る抜け止め部8aaは、貫通孔8aの開口縁部に形成されて操作部4bの先端部を嵌入可能な切欠きから成り、操作部4bの抜け止めに加え、軸周りの回転止めが可能とされたので、貫通孔8aの開口縁部を利用して、プリント基板8にソレノイド4を取り付けた状態における操作部4bの脱落に加え、軸周りの回転を容易に防止することができる。
【0057】
加えて、本実施形態に係るケース9は、ブラケット1に対する位置決めが可能な位置決め手段(P1、P2)を有するとともに、当該位置決め手段(P1、P2)によってプリント基板8をケース9に対して位置決め可能とされたので、シフトロックユニットYのケース9をブラケット1に組み付ける際の位置決め手段(凸部P1、及び軸部P2)を、ケース9にプリント基板8を組み付ける際の位置決め手段として共用化させることができる。
【0058】
したがって、プリント基板8を含むシフトロック機構の構成部品をケース9にて保持したシフトロックユニットYを具備しつつ当該構成部品の組み付け精度を向上させることができる。特に、本実施形態に係る位置決め手段(P1、P2)は、シフトレバー2がパーキング位置にある状態におけるロックピン2bの移動軌跡の延長線Q上に形成されたので、シフトレバー2のパーキング位置に対するパーキング検出スイッチ6の組み付け精度を向上させることができる。
【0059】
また、本実施形態に係る位置決め手段(P1、P2)は、ケース9に一体形成されるとともに、パーキング検出スイッチ6に隣接した位置に形成された凸部P1から成る第1位置決め手段と、ケース9に取り付けられるとともに、シフトロックストッパ5を支持しつつ回動させ得る支持軸10の軸部P2から成る第2位置決め手段とを有するので、シフトレバー2のパーキング位置に対するパーキング検出スイッチ6の組み付け精度をより一層向上させることができる。
【0060】
さらに、本実施形態に係る第2位置決め手段としての軸部P2は、プリント基板8の所定位置に形成された嵌合孔h2に嵌合可能とされるとともに、当該嵌合孔h2は、ロックピン2bの移動軌跡の延長線Qに沿って延びた長孔から成るので、ロックピン2bからシフトロックストッパ5に入力される荷重が、支持軸10を介してプリント基板8に伝達されてしまうのを回避でき、プリント基板8の破損を防止することができる。
【0061】
またさらに、本実施形態に係る支持軸10は、シフトロックストッパ5とプリント基板8の間に介在するフランジ部10aが形成されたので、シフトロックストッパ5の回動時にプリント基板8上で摺動してしまうのを回避でき、プリント基板8の摩耗を防止することができるとともにシフトロックストッパ5の動作不良を抑制することができる。また、本実施形態に係るケース9は、シフトレバー2がパーキング位置にある状態において、許容位置から規制位置に移動したロックピン2bと当接する当接部11を具備したので、パーキング検出スイッチ6に対するロックピン2bの過度な押圧をケース9内の当接部11にて規制することができる。
【0062】
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば位置決め手段として凸部P1及び軸部P2に限定されず、他の形状及び位置に形成された位置決め手段としてもよい。また、本実施形態においては、第2位置決め手段として、支持軸10の軸部P2から成るものとしているが、第1位置決め手段と同様の凸部から成るものとしてもよい。
【0063】
さらに、プリント基板8の貫通孔8aに嵌入した状態で配設する特定の構成部品は、ソレノイド4に限定されず、シフトロック機構を構成する他の構成部品であってもよく、或いは貫通孔8aを有さないプリント基板4上に特定の構成部品(ソレノイド4含む)を形成したものであってもよい。また、シフトロック機構の構成部品について、本実施形態においては、ソレノイド4、シフトロックストッパ5、パーキング検出スイッチ6とされているが、これらに限定されるものではなく、例えばパーキング検出スイッチ6を過電流から保護するリレーやシフトレバー2がパーキング位置にあることを検出するスイッチ等、他の構成部品を含むものであってもよい。なお、本実施形態においては、ブラケット1側に突出した第1部位Aと、ケース9側に突出した第2部位Bとは、突出寸法が略同一とされているが、何れかの突出寸法の方が大きくなるよう設定してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0064】
ケースは、ブラケットに対する位置決めが可能な位置決め手段を有するとともに、当該位置決め手段によってプリント基板をケースに対して位置決め可能とされた変速操作装置であれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
【符号の説明】
【0065】
1 ブラケット
1a 収容凹部
2 シフトレバー
2a ロッドロックピン
2b ロックピン
3 シフトノブ
3a プッシュボタン
4 ソレノイド
4a コイル
4b 操作部
4c コイルスプリング(付勢手段)
5 シフトロックストッパ
5a 突出部
5b 支持孔
5c、5d 突出部
6 パーキング検出スイッチ
6a 作動部
7 カプラー
8 プリント基板
8a 貫通孔
8aa 抜け止め部
9 ケース
9a 開口部
9b 凹部
10 支持軸
10a フランジ部
11 当接部
P1 凸部(第1位置決め手段)
P2 軸部(第2位置決め手段)
Y シフトロックユニット
M 誤操作防止窓
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図8
図9
図10
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図12