特開2018-162661(P2018-162661A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2018-162661型枠用可変形状スペーサコネクタおよびその様なコネクタを含むモジュール式型枠システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-162661(P2018-162661A)
(43)【公開日】2018年10月18日
(54)【発明の名称】型枠用可変形状スペーサコネクタおよびその様なコネクタを含むモジュール式型枠システム
(51)【国際特許分類】
   E04B 2/84 20060101AFI20180921BHJP
   E04C 5/18 20060101ALI20180921BHJP
   E04B 2/86 20060101ALI20180921BHJP
【FI】
   E04B2/84 E
   E04C5/18 104
   E04B2/86 601D
   E04B2/86 601R
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】32
(21)【出願番号】特願2018-93397(P2018-93397)
(22)【出願日】2018年5月15日
(62)【分割の表示】特願2013-548943(P2013-548943)の分割
【原出願日】2012年1月10日
(31)【優先権主張番号】TO2011A000011
(32)【優先日】2011年1月13日
(33)【優先権主張国】IT
(71)【出願人】
【識別番号】513175435
【氏名又は名称】カボニ,ミケーレ
【氏名又は名称原語表記】CABONI,Michele
(74)【代理人】
【識別番号】100149906
【弁理士】
【氏名又は名称】國生 泰広
(72)【発明者】
【氏名】カボニ,ミケーレ
【テーマコード(参考)】
2E164
【Fターム(参考)】
2E164BA43
2E164BA46
2E164BA50
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ポリスチレン発泡パネルおよびスペーサコネクタを含む蒸散性および熱−音響の放散性を有する型枠に関連するシステムを提供する。
【解決手段】型枠(11)を組み立てるために使用され、かつ少なくとも1つの横材から構成されるスペーサコネクタ(1)に関し、横材はその互いに対向する側端部の両方において、かかる型枠(11)の少なくとも1つのパネル(10)との接続状態を形成するのに適した少なくとも1つの接続部分の各々と接続され、スペーサコネクタ(1)はまた、2つの端部開口(15)の各々を有することを特徴とする少なくとも1つの蒸散ダクトを含み、各々の端部開口(15)が各々の接続部分の端面上に開口している。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの横材(3)から構成された可変形状のスペーサコネクタ(1)であって、前記横材(3)が、その互いに対向する側端部の両方において、型枠(11)の少なくとも1つのパネル(10)との接続状態を形成するのに適した少なくとも1つの接続部分(5)の各々と接続されており、
可変形状の前記スペーサコネクタ(1)が、2つの端部開口(15)の各々を有することを特徴とする少なくとも1つの蒸散ダクトをさらに含み、
前記端部開口(15)のそれぞれが前記各接続部分(5)を貫通し、前記端部開口(15)間に存在する差圧に応じて作動するのに適した少なくとも1つの逆止装置が前記蒸散ダクトに装備されている
ことを特徴とする、可変形状スペーサコネクタ(1)。
【請求項2】
請求項1に記載のスペーサコネクタ(1)において、前記横材(3)を貫通して前記蒸散ダクトが前記接続部分(5)の間を延伸するパイプ(17)から少なくともなることを特徴とする、スペーサコネクタ(1)。
【請求項3】
請求項2に記載のスペーサコネクタ(1)において、前記パイプ(17)の各端部が、少なくとも1つの追加のロックイン形状部(21)を接続するために使用される少なくとも1つのネジ(19)を備え、
前記追加のロックイン形状部(21)は、前記パネル(10)の対応する形状部(23)に嵌合するのに適した構造を有することを特徴とし、
前記ロックイン形状部(21)のそれぞれに、前記蒸散ダクトの前記端部開口(15)の各々と対応する少なくとも1つの貫通穴(25)が装備されている
ことを特徴とする、スペーサコネクタ(1)。
【請求項4】
請求項1に記載のスペーサコネクタ(1)において、前記蒸散ダクトが、少なくとも1つの第1仕切壁(39)、少なくとも一つの第2仕切壁(43)および少なくとも1つのヒンジ機構(49)から構成され、
前記第1仕切壁(39)は、前記蒸散ダクトの1つの第1半部(41)を実質的に含み、前記第2仕切壁(43)は、前記蒸散ダクトの1つの第2半部(45)を実質的に含み、
前記第1仕切壁(39)と前記第2仕切壁(43)は、前記ヒンジ機構(49)を間に介在させることによって、互いに接続される
ことを特徴とするスペーサコネクタ(1)。
【請求項5】
請求項1に記載のスペーサコネクタ(1)において、前記第1仕切壁(39)と前記第2仕切壁(43)が、少なくとも1つの逆止弁(47)を収容するのに適した収容空間であるウェルを備える
ことを特徴とする、スペーサコネクタ(1)。
【請求項6】
請求項1に記載のスペーサコネクタ(1)において、前記スペーサコネクタ(1)が、前記横材(3)に沿って水平方向にまたは垂直方向に互いに接続可能な少なくとも2つの半部(1aおよび1b)からなる
ことを特徴とする、スペーサコネクタ(1)。
【請求項7】
請求項6に記載のスペーサコネクタ(1)において、前記半部(1aおよび1b)の両方の内側に中空部分が設けられている
ことを特徴とする、スペーサコネクタ(1)。
【請求項8】
請求項1に記載のスペーサコネクタ(1)において、前記スペーサコネクタ(1)が、少なくとも前記横材(3)の内側に配置された少なくとも1つの金属コアを含む
ことを特徴とする、スペーサコネクタ(1)。
【請求項9】
請求項1に記載のスペーサコネクタ(1)において、前記パイプ(17)が金属から作製されることを特徴とする、スペーサコネクタ(1)。
【請求項10】
請求項8又は請求項9に記載のスペーサコネクタ(1)において、前記スペーサコネクタ(1)が、少なくとも:
センチメートル単位で150.00cmに等しい長さ;または
センチメートル単位で1.25cmの倍数に等しい長さ、
の何れか一方の長さを有することを特徴とする、スペーサコネクタ(1)。
【請求項11】
請求項1に記載のスペーサコネクタ(1)において、
前記横材(3)が少なくとも1本の補強用の鉄骨(13)を収容するのに適した少なくとも1つのハウジング座部(9)を特徴部分として有し、前記ハウジング座部(9)が好ましくは互いに2.5cmの配置間隔で配置される
ことを特徴とする、スペーサコネクタ(1)。
【請求項12】
請求項11に記載のスペーサコネクタ(1)において、前記スペーサコネクタ(1)において、前記補強用の鉄骨を配置する際の初期の配置間隔を実測値で2.5cmの倍数に等しくなるようにすることで、垂直方向および水平方向の両方で位置決め規制された配置を提供することを特徴とする、スペーサコネクタ(1)。
【請求項13】
請求項1乃至12の何れか一項に記載のスペーサコネクタ(1)において、
前記スペーサコネクタ(1)が、モジュール式接続要素(48)を含み、前記モジュール式接続要素(48)は、複数の前記スペーサコネクタ(1)を互いに直列に接続するために、前記接続部分(5)の前記接続手段に対応する構造となるように成形されており、
前記モジュール式接続要素(48)が、互いに接続される前記スペーサコネクタ(1)の前記蒸散ダクトに対応する少なくとも1つの内側チャネルを有する
ことを特徴とする、スペーサコネクタ(1)。
【請求項14】
請求項1乃至13のいずれか一項に記載のスペーサコネクタ(1)において、前記接続部分(5)に、少なくとも1つの各除去可能フィン(47)が備えられ、
前記除去可能フィン(47)は切込み線(48)に沿って前記接続部分(5)から取り外すことができることを特徴とする、スペーサコネクタ(1)。
【請求項15】
請求項1に記載のスペーサコネクタ(1)において、
前記スペーサコネクタ(1)が、前記パネル(10)間の各接合線における騒音の遮断を保証するために、複数のパネル(10)を一体的に接合するのに適するように構成され、
前記複数のパネル(10)は、互いに挿入され、および/またはダブテールにより互いに一体化されるように構成され、前記複数のパネル(10)の各々は、互いに異なる材料から作製されている、
ことを特徴とする、スペーサコネクタ(1)。
【請求項16】
モジュール式に構成され、蒸散性および熱−音響の放散性を有する型枠(11)を作製するためのモジュール式構成システムにおいて、前記モジュール式構成システムが、
請求項1〜請求項14に記載のパネル(10)およびスペーサコネクタ(1)を含み、
前記パネル(10)が前記スペーサコネクタ(1)を間に配置することによって互いに接続され、前記パネル(10)のそれぞれに、複数のロックイン形状部(27)が備え付けられ、
前記ロックイン形状部(27)のそれぞれが各形状部(23)と一体化され、前記スペーサコネクタ(1)に設けられた前記接続手段および追加のロックイン形状部(21)を挿入可能とするのに適している
ことを特徴とする、モジュール式構成システム。
【請求項17】
請求項16に記載の構成システムにおいて、2つ以上の前記スペーサコネクタ(1)が、対応する接続形状部(33)を間に配置することによって、互いに対向する前記接続手段の間で接続されることを特徴とする、構成システム。
【請求項18】
請求項16に記載の構成システムにおいて、2つ以上の前記パネル(10)が、対応する接続形状部(35)を間に配置することによって平面的に互いに接続され、
前記接続形状部(35)が前記パネル(10)の対応する前記ロックイン形状部(27)を充填するように嵌合する
ことを特徴とする、構成システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可変形状のスペーサコネクタに関し、特にコンクリートを注入して成る単一体であるセパレータを作製するための型枠を組み立てる際に使用される。さらに、本発明は、そのようなコネクタを含むモジュール型枠システムに関する。
【背景技術】
【0002】
注目すべきは、型枠は鉄筋コンクリート建造物を建てるために建築業界および建設業界で使用される製造物であるという点である。型枠は、補強用の鉄骨が適切に位置付けられたあと、液状のコンクリートが流し込まれるケーシングを提供する。そして、流し込まれたコンクリートの固化状態が一旦始まると、コンクリートの凝結プロセスが完了するまでコンクリートはケーシング中に存在し続け、それにより、型枠自体が取り外された直後に構造物が耐えなければならない応力の吸収を保証するような機械的強度をコンクリートが得るようになる。
【0003】
型枠はいくつかの材料から作製可能である。特に、断熱コンクリート型枠(ICF:Insulated Concrete Form)と一般に呼ばれる技法を用いて作製されるポリスチレン発泡パネルから、およびそれらの各スペーサコネクタから構成される型枠が現在利用可能であり、それらは、鉄筋コンクリート壁の遮蔽用の型および/または型枠を構成する様々な前述のパネルの組立ておよび内部ブロックに必要な使い捨て可能な物品である。結果として、既存のスペーサコネクタは、別個の、事前にプレス加工された(pre−stamped)金属部材またはプラスチック部材(すなわちPVCまたはPP)、および一度のプレス加工でパネル本体と同時に打抜き成形された部材の両方であり得る。そのようなスペーサコネクタは、国際公開公報第0058577号に記載されている。
【0004】
しかしながら、既存のスペーサコネクタおよびそれらを用いる既存の型枠システムの各々には、なおもいくつかの問題がある。実際に、一度のプレス加工でスペーサコネクタとパネルが同時に打抜き成形される型枠システムは、輸送の観点で見ると非常に非効率的であることが分かっている。その理由は、それらの幾何学的形状は、大幅に枝分かれした形状であると同時にさらに大部分が空隙から構成されているにことより、全体的に非常に嵩張る体積を成すことを特徴とするからである。
【0005】
この問題を改善するため、壁のみを建てるための型枠システムが提案され、当該システムは、ポリスチレン発泡パネルと別個のスペーサコネクタとから構成され、それらは、型枠自体が、10cmから始まる15cm−20cm−25cm−30cmの5段階の寸法に分けられる公知の中空部分を有することを特徴とするにもかかわらず、(分解された後には)より小さい全体寸法を実現し、かつまた輸送および取扱い費用を最小化することを可能にする。当然、追加の鉄筋コンクリートがそのような中空部分に打設され得る。
【0006】
米国の製造業者らによって供給される断熱性のコンクリート型枠(Insulated Concrete Form)(またはICF)として知られ、ポリスチレン発泡パネルから作られることを特徴とする「使い捨て」式の全ての型枠システムにはさらに蒸散の問題があり、それは、特に民生用建物の場合、結果的に建築された鉄筋コンクリート構造物が、SBS(シックハウス症候群)の原因としてよく知られるものをもたらし得る可能性がある。
【0007】
さらに、ポリスチレン発泡パネルを特徴とする型枠システム(ICF)にはさらに、それらが適切に騒音を遮断することができないので、防音性の問題がある。
【0008】
さらに、ICF工法を適用することにより建てられた「使い捨て」型枠内に配置される公知のスペーサコネクタは、10cmを初期寸法として、5cmの整数倍の寸法となるように延伸することで30cmの最大長さに到達する標準長さを有することを特徴とする。そのような最大長さは、そのようなコネクタの構造強度の脆弱さに応じて決まる。ICF型枠を構成するように互いに向き合う2つのパネル間の幅が30cmを超えなければならない場合、このような事情により、いくつかのコネクタを、適切な「接合ブライドル」を用いて、入れ子式に直列に相互接続せざるをえなくなってしまうだろう。
【0009】
さらに、ICF工法を適用することにより製造された「使い捨て」式の型枠内に配置される公知のスペーサコネクタは、完全に位置決め規制されていないにもかかわらず、補強用の鉄骨を水平方向において30cm刻みでのみ位置決めすることを保証し得る−スペーサコネクタは、そのような鉄骨の垂直方向における拘束されない位置付けを可能にすることができる。なお、棒材の均質な分布配置状態はスペーサコネクタが耐用年数要件および耐火性規格に準拠する石造建築物を完成するための国際技術規格に定められているが、上述したスペーサコネクタによれば、このような棒材の均質な分布配置状態を保証不要な程度まで垂直方向位置の拘束をなくすことができる。
【発明の概要】
【0010】
従って、本発明の目的は、特に蒸散性および熱−音響の放散性を有する型枠を組み立てるために使用されるスペーサコネクタであって、そのような蒸散性および熱−音響の放散性を有する型枠を構成する内側パネルさらには外側パネルと構造的コンクリート隔壁との間における蒸散を容易にすることを可能し得る少なくとも1つの蒸散ダクトを備えたスペーサコネクタを提供することによって、従来式の方法に関連する上述の問題を解決することである。
【0011】
本発明の別の目的の一つは、例えば実測寸法で2.50cmの倍数および1.25cmの約数に等しい長さを有し、少なくとも150.00cmの長さを有するスペーサコネクタが製造および使用されることを可能にし得るような構造強度を確保することを特徴とするスペーサコネクタを提供することであるが、実際に発明を実施するに際しては、そのようなコネクタの長さに制約はない。
【0012】
本発明の別の目的の一つは、(可能であれば)完全にグリッド配置状の幅広い補強を、そのようなグリッド構造の実測寸法上の制約なしに形成するような方法で、補強用の鉄骨を水平方向および垂直方向において完全に位置決め規制して位置付けることを可能にし得るスペーサコネクタを提供することである。
【0013】
本発明の別の目的の一つは、ポリスチレン発泡パネルおよびスペーサコネクタを含む蒸散性および熱−音響の放散性を有する型枠に関連するシステムを提供することであり、スペーサコネクタのそれぞれには少なくとも1つの蒸散ダクトが備えられ、その結果、それらがそのような型枠内において上述したパネルの内側と外側の間での蒸散性を実現可能な均質なグリッド構造を形成し得るようにする。
【0014】
さらに、本発明の別の目的の一つは、好ましくは押出成形されたポリスチレンおよび/またはポリスチレン発泡パネル、ならびにスペーサコネクタを含み、蒸散性および熱−音響の放散性を有する型枠に関連するシステムを提供することであり、スペーサコネクタのそれぞれには少なくとも1つの蒸散ダクトが備えられ、その結果、システムが蒸散性および熱−音響の放散性を有する型枠自体のより良い防音性を達成するために、(異なる材料で作製されてさえいる)いくつかのそのようなパネルの重なり合った接続状態を実現できるようにする。
【0015】
以後の記載において詳述されるような本発明の上記のおよび他の目的および利点は、蒸散性および熱−音響の放散性を有する型枠とともに使用される可変形状のスペーサコネクタの使用により達成され得、そのようなスペーサコネクタは請求項1の記載において具現化される。
【0016】
さらに、以後の記載において詳述されるような本発明の上記のおよび他の目的および利点は、全てのその構成要素および/または構成要素のモジュール設計に特徴を有する型枠システムの使用により達成され得、そのようなモジュール式型枠システムは請求項13の記載において具現化される。
【0017】
本発明の好ましい実施形態の設計および最初の変形形態は、関連請求項の目的であり得る。
【0018】
当然のことながら、本発明の保護の範囲から逸脱することなく、添付の請求項中で参照されるような、多数の変形形態および修正形態を記載の物品に対して作ることができる(例えば、形状および寸法、ならびに等価機能を実行する装置および部品に関連する変形形態および修正形態)。
【0019】
本発明はいくつかの好ましい実施形態により、最も良く記載され得る。好ましい実施形態は、添付の図面を参照して、例として、かつ限定せずに提供され得る。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、本発明に従うスペーサコネクタの好ましい実施形態の上面斜視図を示す。
図2図2は、本発明に従って実施され、図1に示されるタイプの複数のスペーサコネクタを含み、蒸散性および熱−音響の放散性を有する型枠に関連するシステムの一部分の斜視図を示す。
図3図3は、本発明に従って実施され、図1に示されるタイプの複数のスペーサコネクタを含み、蒸散性および熱−音響の放散性を有する型枠に関連するシステムの上面図を示す。
図4図4は、本発明に従って実施されるコネクタおよび/またはスペーサの別の好ましい実施形態の上面斜視図を示す
図5図5は、本発明に従って実施され、図4に示されるタイプのスペーサコネクタを含み、蒸散性および熱−音響の放散性を有する型枠に関連するシステムの組立段階における詳細な上面斜視図を示す。
図6図6は、本発明に従い、本発明において参照されるスペーサコネクタの別の好ましい一実施形態を含み、蒸散性および熱−音響の放散性を有する型枠に関連するシステムの上面図を示す。
図7図7は、本発明の好ましい変形形態に従って組み立てられ、本発明において参照される複数のスペーサコネクタを含み、本発明に従って実施される蒸散性および熱−音響の放散性を有する型枠に関連するシステムの上面図を示す。
図8図8は、本発明において参照されるスペーサコネクタの別の好ましい一実施形態の上面斜視図を示す。
図9図9は、本発明において参照されるスペーサコネクタの別の好ましい一実施形態の上面図を示す。
図10図10は、本発明において参照されるスペーサコネクタの別の好ましい一実施形態の正面斜視図を示す。
図11図11は、本発明において参照されるスペーサコネクタのさらに好ましい一実施形態の正面斜視図を示す。
図12図12は、本発明に従う蒸散性および熱−音響の放散性を有する型枠に関連するシステムの実施可能な組立構造における上面図を示す。
図13図13は、本発明に従う蒸散性および熱−音響の放散性を有する型枠に関連するシステムのさらに別の実施可能な組立構造における上面斜視図を示す。
図14図14は、本発明に従う型枠システムのさらに他の実施可能な一組立構造における上面斜視図を示す。
図15図15は、本発明において参照されるスペーサコネクタの好ましい実施形態の上面斜視図を示す。
図16図16は、本発明において参照されるコネクタの好ましい構成変形形態を(例として、限定せずに)示す。
図17図17は、本発明において参照されるコネクタの好ましい構成変形形態を(例として、限定せずに)示す。
図18図18は、本発明において参照されるコネクタの好ましい構成変形形態を(例として、限定せずに)示す。
図19図19は、本発明において参照されるコネクタの好ましい構成変形形態を(例として、限定せずに)示す。
図20図20は、本発明において参照されるコネクタの好ましい構成変形形態を(例として、限定せずに)示す。
【発明の実施するための形態】
【0021】
図面を参照することによって、以下のことを理解することができる。すなわち、本発明において参照される可変形状のスペーサコネクタ1は、少なくとも1つの横材3から構成され、かかる横材3はその2つの両端部が各々の接続部分5とそれぞれ接続され、接続部分5は、蒸散性および熱−音響の放散性を有する型枠11の少なくとも1つのパネル10との間の接続状態を形成するのに適している。
【0022】
生産的に、本発明において参照されるスペーサコネクタ1はまた、2つの端部開口15の各々を特徴部分とする少なくとも1つの蒸散ダクトを含むことができ、各々の端部開口15は各々の接続部分5の端面上に開口するようになっている。従って、そのような蒸散ダクトは、パネル10(2枚のパネル10の間には本発明にて参照されるスペーサコネクタ1が配置される)を接続するのに適している。さらに、そのような蒸散ダクトは、上記の端部開口15の間においてはっきり見出される差圧に起因して、特に内側パネルから外側パネルに向かうそのようなパネル10の間の蒸散を可能とするのに適している。さらに、蒸散ダクトには、少なくとも1つの逆止装置47(例えば逆止弁など)が装備されていてもよく、逆止装置47は、上記の差圧に応じて好適に作動する。さらに逆止装置47は、本発明にて参照されるスペーサコネクタ1を用いて蒸散プロセスおよび飽和蒸気の放出の効率を高めるのに適している。
【0023】
図1図4を参照することで理解できるように、蒸散ダクトは、好ましくは横材3を貫通して接続部分5の間を結ぶように延伸する少なくとも1つのパイプ17から構成され得る。
【0024】
さらに、特に図6から理解できるように、そのようなパイプ17の各端部は、少なくとも1つのネジ19を特徴部分として有することができる。そして、少なくとも1つの追加のロックイン形状部21(一般に「ブライドル」と呼ばれる)がネジ19を介してパイプ17の各端部に接続可能である。なお、上記ロックイン形状部は、実質的に「T字型」および/または「H字型」の形状となるように成形された形状部分を特徴として有する。なおかつ、上記ロックイン形状部21は、本発明にて参照されるスペーサコネクタ1によって提供される引張強さを増強するためにパネル10側における対応するロックイン形状部23に嵌め込まれるのに適している。上記ロックイン形状部21のそれぞれはまた、蒸散ダクトの端部開口15の各々に対応する少なくとも1つの貫通穴25を特徴部分として有する。
【0025】
代替策として、図10および図11から理解できるように、蒸散ダクトは少なくとも1つの第1仕切壁39および第2仕切壁43から構成されてもよく、これらの間に配置された少なくとも1つのヒンジ機構49を介在することによって、第1仕切壁39は第2仕切壁43と接続されている。また、第1仕切壁39は実質的にかかる蒸散ダクトの一方の半円筒部を成す第1半部41を含み、第2仕切壁43は、実質的に蒸散ダクト自体の他方の半円筒部を成す第2半部45を含む。この好ましい変形形態は、蒸散ダクトを構成する構成部品39および構成部品43を同時打抜き工程によって一回のプレス加工で作製することが可能であり得るので、本発明にて参照されるスペーサコネクタ1を製造する一連の工程をかなり簡単にすることを生産的に可能にし得る。その後、組立段階の間、第2仕切壁39を第1仕切壁43に対して閉鎖して蒸散ダクトを形成することにより、発生した蒸気または凝縮液を外部に円滑に流出させることを可能にすることは本発明の課題解決のために実際に十分な工夫であり得る。さらに、上述の変形形態はまた、蒸散ダクトを実装する仕切壁に沿って、逆止弁をダクト内に収容するのに適した収容空間であるウェル部分を形成し、かつ第2仕切壁43を第1仕切壁39に対して閉鎖する前に逆止弁自体をその収容空間内に配置することを可能にし得る。本発明にて参照されるスペーサコネクタ1がプラスチック材料から作製される場合、そのようなプラスチック材料をネッキング(necking)する単なる線の形態でヒンジ機構を生産的に実現することができる。
【0026】
さらに、補強用の鉄骨13の正確な位置決めを可能にするために、接続部分5に少なくとも1つの各除去可能なフィン47が装備されてもよく、具体的には、除去可能フィン47は、切込み線48に沿って分断することによって、接続部分5から除去することができ、それによって、上記のロックイン形状部5がパネル自体の各ロックイン形状部に一旦挿入されると、蒸散性および熱−音響の放散性を有する型枠11のパネル10に沿ってスペーサコネクタ1の高さ位置を変えることを可能とし、さらにスペーサコネクタ1が高い精度まで高さ方向において位置決めされることを可能とすることができる。
【0027】
当然、蒸散性および熱−音響の放散性を有する型枠11のパネル10間で得られる幅に応じて、本発明にて参照されるいくつかのスペーサコネクタ1を、互いに直列に接続することができ、例えば、図11に例示する例では、モジュール接続要素48を使用して所望の長さが得られるまでスペーサコネクタ1を直列接続する構成とすることができ、ここで、図11に示すモジュール接続要素48は、各々の接続部分5が有する各接続手段に対応するように適切に成形されているものである。そのようなモジュール接続要素48にはまた、互いに接続された様々なスペーサコネクタ1の蒸散ダクトに対応した内部構造を有し、かつ互いに直列接続されたスペーサコネクタ1の蒸散ダクト間を繋いで連続性をもたらすのに適した少なくとも1つの内側チャネルが好ましくは装備される。
【0028】
当然、接続部分5には、任意の1つの接続手段が装備されてもよく、それは例えば、少なくとも1つのダブテール形状部7などの機械的接続手段または任意の1つのロックイン形状部5であってもよい。そして、本発明の権利保護範囲から逸脱させることなく、そのような機械的接続手段(5)は、本明細書中にて参照されるスペーサコネクタ1を、1つのパネル10の対応するロックイン形状部27と接続可能にすることができる。なお、パネル10としては、関連工学分野で周知な任意の形態のパネルを用いることができる。特に、ダブテール形状部7の個数および配置は、大幅に変更して実施可能であることにも留意されたい。実際に、本発明の技術的範囲を限定することなく、例示のためにのみ本明細書に添付された図面は、多数の代替実施例を示し、その中では、ダブテール形状部7の個数、寸法および形状は発明の実施に際して変更可能である(例えば、図1に示すスペーサコネクタ1の接続部分5における1つの雄型部材;図4に示すスペーサコネクタ1の接続部分5における2つの雄型部材;図6に示すスペーサコネクタ1の接続部分5における2つの雌型部材)。
【0029】
特に、横材3には、少なくとも1つの補強用の鉄骨13を収容するのに適した少なくとも1つのハウジング座部9が装備されてもよい。当然、そのようなハウジング座部9の個数および配置は、本発明の権利保護範囲から逸脱することなく、大幅に変更して実施可能である。実際に、本発明の技術的範囲を限定することなく、例示のためにのみ本明細書に添付された図面は、多数の代替実施例を示し、図面中、ハウジング座部9の個数および配置は発明の実施に際して変更可能である。そのようなハウジング座部9は、好ましくは、互いに2.5cmの配置間隔で配置されるべきであり、その結果、補強用の鉄骨13を上記のピッチに従って水平に配列することができる。さらに、特に図13から理解できるように、スペーサコネクタ1は、補強用の鉄骨13を垂直方向にも位置決め規制して配置することを可能にし、その結果、(関連の国際規格およびUNI規格に従って用意されたもののような)電気溶接された金属メッシュと同様の幅広い補強を達成することができる。
【0030】
本発明にて参照されるスペーサコネクタ1を、目的に適した任意の1つの材料−具体的には、ポリプロピレンなどのプラスチック材料(充填材をタルクとすることも可能である)または他の材料から作製できることも明白であるが、本発明の実施に必要な材料はこれらに限定する必要はない。さらに、当然のことながら、本発明の保護の範囲から逸脱することなく、本発明にて参照されるスペーサコネクタ1を、下記の2通りの作成方法の両方に従って作製可能である。第1の方法は、構成部品の全てが1つの単一材料から作製される1つの単一部品としてスペーサコネクタ1を作成する方法である。第2の方法は、互いに異なる材料から作製される互いに別個の部品を作成した後に、これらの部品を組み立ててスペーサコネクタを作成する方法である。
【0031】
さらに、本発明にて参照されるスペーサコネクタ1を、少なくとも2つの半部(図に示す1aおよび1b)で構成してもよく、上述した2つの半部(1aおよび1b)は、異なる材料から作製されてもよい。さらに、上述した2つの半部(1aおよび1b)は、組立て式のスペーサコネクタ1を構成するために、(図8および図9で例として示されるように)水平または垂直に、横材3に沿って互いに接続することができる。例えば、横材3に沿って2つの半部(1aおよび1b)を互いに接続する手段として、(必要であれば)プラスチック製のブライドル(不図示)で補強された適切なロックイン形状部29を用いてもよい。さらに、前述の2つの半部(1aおよび1b)が、(必要であればモータ駆動可能な)通気装置を収容することができる内側キャビティを特徴部分として有していてもよいことが発明の変形実施形態として想定され得る。これら変形実施形態は、以下の利点を得ることを可能にする:
−各部品1aおよび1bの可能な可逆性、
−輸送時におけるより小さい全体体積、
−横材3に沿って得られる特別な座部の内側に形成されるパイプ17の簡単な設置。
【0032】
さらに、本発明中参照されるスペーサコネクタ1の長さは、好ましくはセンチメートル単位で1.25cmの倍数に等しい長さであり、従って、本発明にて参照されるスペーサコネクタ1の好ましい長さは、例えば1.25cm、2.50cm、3.75cm、5.00cmなどであり得る。少なくとも1つの金属コア(不図示)を、少なくとも横材3に嵌め込むことが生産的に可能であり、そのような金属コアは、本発明にて参照されるスペーサコネクタ1によって提供される引張強度および剛性をさらに高めるのに適している。代替手段として、または追加的な手段として、スペーサコネクタ1をなおも構造的に補強するために、パイプ17は好ましくは金属から作製される。金属コアおよび/または金属パイプ17の存在により、限定せずに、少なくとも150.00cmの長さを有することを特徴とする(本発明にて参照されるような)必要な構造的信頼性のあるスペーサコネクタ1を作製および使用することが生産的に可能になり得る。
【0033】
本発明にて参照されるコネクタ1の(図15に示される)代替実施形態から理解できるように、蒸散ダクトを含むパイプが目的に適した構造強度を特徴とする材料から作製される場合、パイプ自体が横材3の機能を代行し得る。ここでまた、パイプ/横材3の各端部には、少なくとも1つのネジ部が備えられていてもよく、このネジ部によって、スペーサコネクタ1をパネル10の各形状部に螺合により挿入できるようにするために、実質的に「T字型」および/または「H字型」の形状となるように成形される形状部分を特徴として有する少なくともロックイン形状部(51)を接続することができる。
【0034】
さらに、本発明は、モジュール式の構成を有し、蒸散性と熱−音響の放散性を有する型枠11を作製する動的構成システムに関し、この動的構成システムは、任意の1つの材料から作製されたパネル10および上述したような構成のスペーサコネクタ1を含む。特に、図面を参照することによって、本発明にて参照される動的構成システムは、パネル間に上記のスペーサコネクタ1を配置することによって互いに接続される少なくとも2つのパネル10を含み、各パネル10は、好ましくはポリウレタンおよび/またはポリウレタン発泡型のパネルであってもよいことを理解することができる。従って、各パネル10には、好ましくは、複数のロックイン形状部27が装備され、それらの各々は、(必要であれば)ロックイン形状部23の各々とも一体化した形で設けられ得る。つまり、(図4および図5に示される例に従うならば)そのようなロックイン形状部27に対して、本発明にて参照されるスペーサコネクタ1の接続手段5を挿入可能であるだけでなく、もし必要であれば、スペーサコネクタ1に対して追加的に設けられるロックイン形状部21の接続手段を追加のロックイン形状部23にさらに挿入可能となるように構成可能である。パネル10側におけるロックイン形状部23、27の個数および配置、ならびに蒸散性と熱−音響の放散性を有する型枠11を作製するために使用されるスペーサコネクタ1の個数および配置は、音響吸収性能および放熱性能の両方に関連する様々な特定構成要件に完全に適合するために、生産的に大幅に変更して実施可能であることに留意されたい。さらに、各パネル10には、関連工学分野で共通して知られるような、積層によっていくつかのパネル10自体と係合することを可能にするのに適した複数の係合歯部37が装備されてもよい。
【0035】
また、例のみによって、および図7の例を参照することによって、蒸散性と熱−音響の放散性を有する型枠11の側面を構成するパネル10間に配置される空間は、そのようなパネル10間に本発明にて参照される2つ以上のスペーサコネクタ1を単に配置することによって寸法を変えることができ、例えばパネル10は、互いに向き合う接続手段の間に対応する接続形状部33を介装することによって接続され、接続形状部33の形状は、例えば、そのようなスペーサコネクタ1自体の接続部分5に見出される(もしあれば)ダブテール形状部7と対応する形状となるように適切に成形されることに留意されたい。
【0036】
さらに、特に図12および図14から理解できるように、本発明にて参照される動的構成システムは、蒸散性と熱−音響の放散性を有する型枠11の壁厚を増し、さらにそのようなパネル10間の接合線に沿った騒音の遮断性を増大するために、2つ以上のパネル10を、同じ層に配置し、もし必要であれば、異なる材料(例えば、木、MDF、れんが、粉砕された破片、石、コンクリートウッド(concrete wood)、気泡コンクリートなど)から作製された他の層50間に配置することによって、互いに平面的に接続することを可能にする。ここでまた、いくつかのパネルは、対応する接続形状部35を間に配置することによって、平面的に互いに接続されてもよく、その接続形状部はパネル10自体の対応するロックイン形状部27を満たす。
【0037】
本発明にて参照されるモジュール式構成システムは、従って、スペーサコネクタ1およびパネル10を使用することによって、以下の利点を得ることを可能にし得る。
−任意の一形態を特徴とし、かつ任意の一建築構造、すなわち、最も変化する単一の組積造形状の土台、および/または一方向性および双方向性ロフトおよび一方向性および双方向性単一体スラブを建てるための蒸散性と熱−音響の放散性を有する型枠11を作製する際の最善のモジュール設計、
−スペーサコネクタ1の蒸散ダクト間の協働、およびパネル10間の接合線により作られる水平方向および垂直方向に広がる蒸散グリッド構造の形成、
−英語表現「フラット型 ICF」として知られる工法に特有な型枠の使用に代わる、結果として非単一体の梁ネットワーク構造を得る打設を可能にし得る蒸散性と熱−音響の放散性を有する型枠11を作製可能である。
【0038】
図16図20は、本発明にて参照されるスペーサコネクタ1の好ましい変形形態を(これらに限定しないで)示す。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
【外国語明細書】