【解決手段】情報処理装置は、タッチパネル式ディスプレイに表示された文字を含む情報に対する特定のタッチ操作を検出する検出ステップS101と、タッチ操作によりタッチされた情報のうちのテキストを注目テキストとして取得する注目テキスト取得ステップS102と、注目テキストに対して単語分割と固有表現識別に基づく第1の自然言語理解処理を行って、単語分割及び固有表現識別の結果を取得する第1の自然言語理解ステップS103と、注目テキストに対して語義分析に基づく第2の自然言語理解処理を行って、語義セグメントを単位とした構造化語義を取得する第2の自然言語理解ステップS104と、語義セグメントをマークするようにディスプレイに注目テキストを表示する表示ステップS105と、を含む。
ユーザ意図取得ステップ(S205)では、さらに、注目テキストの語義セグメントのうち、取得した各ユーザ意図に関連付けられた語義セグメントをキー語義セグメントとして、当該ユーザ意図に関連付けて記憶し、かつ、
当該情報処理方法は、
表示された候補操作に対するユーザの選択を検出するユーザ選択受付ステップ(S308)と、
それぞれの選択された候補操作にマッチングしたユーザ意図と関連付けられたキー語義セグメントを、ウェイクアップ操作に導入する語義セグメントとして、ユーザが選択した候補操作をウェイクアップする操作ウェイクアップステップ(S309)と、をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の情報処理方法。
ユーザ意図取得ステップでは、さらに、注目テキストにおける各語義セグメントに対してユーザ意図への識別を行うことで、ユーザ意図を反映可能な各語義セグメントに対応したユーザ意図を取得する(S505)ことを特徴とする請求項2または3に記載の情報処理方法。
前記表示ステップでは、語義セグメントのマークを付けて単語分割するように注目テキストを表示することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報処理方法。
前記表示ステップでは、さらに、注目テキストの語義セグメントのうち、ユーザ意図に関連付けられたキー語義セグメントに対してタイプ別にマークするように、注目テキストを表示し、
前記候補操作は、ユーザ意図にマッチングすることができる候補アプリケーションプログラムまたは候補ウェブサイトリンクであることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の情報処理方法。
前記ユーザ意図取得ユニットは、さらに、注目テキストの語義セグメントのうち、取得した各ユーザ意図に関連付けられた語義セグメントをキー語義セグメントとして、当該ユーザ意図に関連付けて記憶し、かつ、
当該情報処理装置は、
表示された候補操作に対するユーザの選択を検出するユーザ選択受付ユニット(1308)と、
それぞれの選択された候補操作にマッチングしたユーザ意図と関連付けられたキー語義セグメントを、ウェイクアップ操作に導入する語義セグメントとして、ユーザが選択した候補操作をウェイクアップする操作ウェイクアップユニット(1309)と、をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
前記ユーザ意図取得ユニットは、さらに、注目テキストにおける各語義セグメントに対してユーザ意図への識別を行うことで、ユーザ意図を反映可能な各語義セグメントに対応したユーザ意図を取得することを特徴とする請求項11または12に記載の情報処理装置。
前記表示ユニットは、語義セグメントのマークを付けて単語分割するように注目テキストを表示することを特徴とする請求項10〜13のいずれか1項に記載の情報処理装置。
前記表示ユニットは、注目テキストの語義セグメントのうち、ユーザ意図に関連付けられたキー語義セグメントに対してタイプ別にマークするように、注目テキストを表示し、
前記候補操作は、ユーザ意図にマッチングすることができる候補アプリケーションプログラムまたは候補ウェブサイトリンクであることを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項に記載の情報処理装置。
コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される際に、情報を表示するためのタッチパネル式ディスプレイを備えた情報処理装置に用いられる情報処理方法を実現し、
当該情報処理方法は、
ディスプレイに表示された文字を含む情報に対する特定のタッチ操作を検出する検出ステップ(S101)と、
検出された特定のタッチ操作に基づき、前記タッチ操作によりタッチされた情報のうちのテキストを注目テキストとして取得する注目テキスト取得ステップ(S102)と、
注目テキストに対して単語分割と固有表現識別に基づく第1の自然言語理解処理を行って、注目テキストの単語分割の結果及び固有表現識別の結果を取得する第1の自然言語理解ステップ(S103)と、
注目テキストに対して語義分析に基づく第2の自然言語理解処理を行って、注目テキストの語義セグメントを単位とした構造化語義を取得する第2の自然言語理解ステップ(S104)と、
語義セグメントをマークするようにディスプレイに注目テキストを表示する表示ステップ(S105)と、を含むことを特徴とするコンピュータ読取可能な記憶媒体。
注目テキストに対して単語分割と固有表現識別に基づく第1の自然言語理解処理を行って、注目テキストの単語分割の結果及び固有表現識別の結果を取得する第1の自然言語理解ユニット(1103)と、
注目テキストに対して語義分析に基づく第2の自然言語理解処理を行って、注目テキストの語義セグメントを単位とした構造化語義を取得する第2の自然言語理解ユニット(1104)と、をさらに含み、
前記表示ユニットは、さらに、語義セグメントをマークするように注目テキストを表示し、
前記ユーザ意図取得ユニットは、注目テキストの語義セグメントのうち、取得した各ユーザ意図に関連付けられた語義セグメントをキー語義セグメントとして、当該ユーザ意図に関連付けて記憶することを特徴とする請求項20に記載の情報処理装置。
注目テキストに対して単語分割と固有表現識別に基づく第1の自然言語理解処理を行って、注目テキストの単語分割の結果及び固有表現識別の結果を取得する第1の自然言語理解ステップ(S103)と、
注目テキストに対して語義分析に基づく第2の自然言語理解処理を行って、注目テキストの語義セグメントを単位とした構造化語義を取得する第2の自然言語理解ステップ(S104)と、をさらに含み、
前記表示ステップ(S105)では、さらに、語義セグメントをマークするように注目テキストを表示し、
前記ユーザ意図取得ステップでは、注目テキストの語義セグメントのうち、取得した各ユーザ意図に関連付けられた語義セグメントをキー語義セグメントとして、当該ユーザ意図に関連付けて記憶することを特徴とする請求項23に記載の情報処理方法。
コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される際に、情報を表示するためのタッチパネル式ディスプレイを備えた情報処理装置に用いられる情報処理方法を実現し、
前記情報処理方法は、
ディスプレイに表示された文字を含む情報に対する特定のタッチ操作を検出する検出ステップ(S101)と、
検出された特定のタッチ操作に基づき、前記タッチ操作によりタッチされた情報のうちのテキストを注目テキストとして取得する注目テキスト取得ステップ(S102)と、
注目テキストに対してユーザ意図への識別を行うことで、注目テキストに対応したユーザ意図を取得するユーザ意図取得ステップ(S205)と、
予め定義された辞書に基づき、前記ユーザ意図にマッチングした1つまたは複数の候補操作を確定する候補操作確定ステップ(S206)と、
ディスプレイに、確定された候補操作を操作可能に表示する表示ステップ(S207)と、を含むことを特徴とするコンピュータ読取可能な記憶媒体。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来技術における上記の問題に鑑みてなされたものである。本発明は、ユーザによる情報操作の利便性を向上することができる、ユーザフレンドリーが高い情報処理方法及び情報処理装置を提供することを目的にしている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様は、情報を表示するためのタッチパネル式ディスプレイを備えた情報処理装置に用いられる情報処理方法を提供し、当該情報処理方法は、ディスプレイに表示された文字を含む情報に対する特定のタッチ操作を検出する検出ステップと、検出された特定のタッチ操作に基づき、タッチ操作によりタッチされた情報のうちのテキストを注目テキストとして取得する注目テキスト取得ステップと、注目テキストに対して単語分割と固有表現識別に基づく第1の自然言語理解処理を行って、注目テキストの単語分割の結果及び固有表現識別の結果を取得する第1の自然言語理解ステップと、注目テキストに対して語義分析に基づく第2の自然言語理解処理を行って、注目テキストの語義セグメントを単位とした構造化語義を取得する第2の自然言語理解ステップと、語義セグメントをマークするようにディスプレイに注目テキストを表示する表示ステップと、を含む。本発明の上記構成要件によれば、以下のような技術的効果を実現した。即ち、ユーザは、語義セグメントに含まれた全ての分割された単語を1回限りの操作で選択することができ、ユーザによる操作の利便性を向上し、注目テキストに語義セグメントをマークすることで、ユーザは、その情報の語義構造を一目瞭然のように把握することができ、ユーザによる閲覧のフレンドリーを向上し、語義セグメントを取得してマークすることにより、そのセグメントに含まれた全ての分割された単語または固有表現に対する自動的な選択を可能にし、ユーザによる次の操作に利便性を図る。
【0007】
好ましくは、当該情報処理方法は、注目テキストに対してユーザ意図への識別を行うことで、注目テキストに対応したユーザ意図を取得するユーザ意図取得ステップと、予め定義された辞書に基づき、前記ユーザ意図にマッチングした1つまたは複数の候補操作を確定する候補操作確定ステップと、をさらに含み、前記表示ステップでは、語義セグメントをマークするように注目テキストを表示し、かつ、確定された候補操作を操作可能に表示する。本発明の上記構成要件によれば、ユーザ意図への識別、候補操作への確定および候補操作への表示により、ユーザによる1回限りの操作だけで、ユーザ意図を反映する候補操作を表示することができ、さらに、ユーザによる操作の利便性を向上させることができる。
【0008】
好ましくは、語義セグメントをマークするように注目テキストが表示された表示インターフェースに、確定された候補操作を操作可能に表示する。本発明の上記構成要件によれば、以下のような技術的効果を実現した。即ち、言語構造化された語義セグメントが表示された表示インターフェースに操作候補を操作可能に表示することで、ユーザは、現在の表示インターフェースを閉じてから操作に対応した表示インターフェースをさらに開くことなく、同一のインターフェースに操作候補を選択することだけで、テキストにおけるキー語義セグメントへの自動的な操作を実現することができ、インターフェースのフレンドリーやユーザによる操作の利便性を向上した。
【0009】
好ましくは、ユーザ意図取得ステップでは、さらに、注目テキストの語義セグメントのうち、取得した各ユーザ意図に関連付けられた語義セグメントをキー語義セグメントとして、当該ユーザ意図に関連付けて記憶し、かつ、当該情報処理方法は、表示された候補操作に対するユーザの選択を検出するユーザ選択受付ステップと、それぞれの選択された候補操作にマッチングしたユーザ意図と関連付けられたキー語義セグメントを、ウェイクアップ操作に導入する語義セグメントとして、ユーザが選択した候補操作をウェイクアップする操作ウェイクアップステップと、をさらに含む。本発明の上記構成要件によれば、以下のような技術的効果を実現した。即ち、操作ウェイクアップステップによって、ユーザが選択した候補操作(例えば、アプリケーション)は、テキストにおけるキー語義セグメントに対して自動的に所望の操作を行うことができるようになり、インターフェースのフレンドリー及びユーザによる操作の利便性を向上した。
【0010】
好ましくは、当該情報処理方法は、表示された語義セグメントに対するユーザの選択を検出したか否かを判断する語義セグメント選択判断ステップと、ユーザが語義セグメントを選択したことを検出したと判断された場合、ユーザが選択した語義セグメントを注目テキストとして、ユーザが選択した語義セグメントに第2の自然言語理解処理を適用する注目テキストリセットステップと、をさらに含む。本発明の上記構成要件によれば、以下のような技術的効果を実現した。即ち、ユーザが選択した語義セグメントを一緒に合わせて第1の実施例における過程を新たに実行することができるし、第1の実施例の結果を部分的または全部活用して、後続の操作を行うこともできるので、インターフェースのフレンドリー及びユーザによる操作の利便性を向上した。
【0011】
好ましくは、ユーザ意図取得ステップでは、さらに、注目テキストにおける各語義セグメントに対してユーザ意図への識別を行うことで、ユーザ意図を反映可能な各語義セグメントに対応したユーザ意図を取得し、かつ、候補操作確定ステップでは、取得された各ユーザ意図に対応した候補操作を確定する。本発明の上記構成要件によれば、以下のような技術的効果を実現した。即ち、注目テキストに対応した候補操作を、ユーザ意図を反映可能な各語義セグメントの候補操作とともに、ユーザに表示することで、ユーザは注目テキストまたは注目テキストにおける語義セグメントに対して所望の操作をさらに行いやすくすることができ、インターフェースのフレンドリー及びユーザによる操作の利便性を向上した。
【0012】
好ましくは、前記表示ステップでは、語義セグメントのマークを付けて単語分割するように注目テキストを表示する。
【0013】
好ましくは、前記表示ステップでは、さらに、注目テキストの語義セグメントのうち、ユーザ意図に関連付けられたキー語義セグメントに対してタイプ別にマークするように、注目テキストを表示する。
【0014】
好ましくは、前記候補操作は、ユーザ意図にマッチングすることができる候補アプリケーションプログラムまたは候補ウェブサイトリンクである。
【0015】
好ましくは、前記候補操作確定ステップは、確定された複数の候補操作を並び替える候補操作並び替えステップをさらに含み、前記表示ステップでは、候補操作並び替えステップでの並び替えに従って、選択される候補操作を表示する。
【0016】
好ましくは、前記操作ウェイクアップステップは、前記構造化語義と前記ユーザ意図とに基づき、候補操作を呼び出すための、ウェイクアップ指令と指令パラメータを含む呼び出し指令を生成する操作指令生成ステップと、検出されたユーザ選択操作によりトリガされた呼び出し指令に応じて、キー語義セグメントを指令パラメータとして抽出するキー語義セグメント抽出ステップと、指令パラメータによって、キー語義セグメントをユーザが選択した候補操作に導入し、かつ、ウェイクアップ指令を用いてユーザが選択した候補操作をウェイクアップする導入・ウェイクアップステップと、をさらに含む。
【0017】
本発明の第2の態様は、情報を表示するためのタッチパネル式ディスプレイを備えた情報処理装置を提供し、当該情報処理装置は、ディスプレイに表示された文字を含む情報に対する特定のタッチ操作を検出する検出ユニットと、検出された特定のタッチ操作に基づき、前記タッチ操作によりタッチされた情報のうちのテキストを注目テキストとして取得する注目テキスト取得ユニットと、注目テキストに対して単語分割と固有表現識別に基づく第1の自然言語理解処理を行って、注目テキストの単語分割の結果及び固有表現識別の結果を取得する第1の自然言語理解ユニットと、注目テキストに対して語義分析に基づく第2の自然言語理解処理を行って、注目テキストの語義セグメントを単位とした構造化語義を取得する第2の自然言語理解ユニットと、語義セグメントをマークするようにディスプレイに注目テキストを表示する表示ユニットと、を含む。
【0018】
本発明の第3の態様は、情報を表示するためのタッチパネル式ディスプレイを備えた情報処理装置を提供し、当該情報処理装置は、ディスプレイに表示された文字を含む情報に対する特定のタッチ操作を検出する検出ユニットと、検出された特定のタッチ操作に基づき、前記タッチ操作によりタッチされた情報のうちのテキストを注目テキストとして取得する注目テキスト取得ユニットと、注目テキストに対してユーザ意図への識別を行うことで、注目テキストに対応したユーザ意図を取得するユーザ意図取得ユニットと、予め定義された辞書に基づき、前記ユーザ意図にマッチングした1つまたは複数の候補操作を確定する候補操作確定ユニットと、ディスプレイに、確定された候補操作を操作可能に表示する表示ユニットと、を含む。本発明の上記構成要件によれば、以下のような技術的効果を実現した。即ち、ユーザ意図への識別、候補操作への確定および候補操作への表示により、ユーザによる1回限りの操作だけで、ユーザ意図を反映する候補操作を表示することができ、さらに、ユーザによる操作の利便性を向上させることができる。
【0019】
本発明の第4の態様は情報処理装置を提供し、当該情報処理装置は、ディスプレイに表示された文字を含む情報に対する特定のタッチ操作を検出する検出ユニットと、文字を含む情報に対する特定のタッチ操作が検出されたことに応じて、前記情報のユーザ意図を反映可能な候補操作を、操作可能に表示する表示ユニットと、を含む。
【0020】
本発明の第5の態様は情報処理装置を提供し、当該情報処理装置は、ディスプレイに表示された文字を含む情報に対する特定のタッチ操作を検出する検出ユニットと、文字を含む情報に対する特定のタッチ操作が検出されたことに応じて、前記情報を、語義セグメントをマークするように表示する表示ユニットと、を含む。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下は、本発明の実施例を添付図面を参照しながら、詳しく記載する。理解すべきなのは、下記の実施例は本発明を限定するものではなく、かつ、本発明に係る問題解決の手段については、必ずしも下記の実施例に記載の各態様の全ての組み合わせに基づくものとは限らない。簡素化のために、同一の構成部分またはステップに対して、同一のマークまたは符号を使用し、その説明を省略する。
【0023】
[情報処理装置のハードウェア構造]
図1は、本実施例における情報処理装置1000のハードウェア構造を示す図である。本実施例において、スマートフォンを情報処理装置の例示として記述する。しかし、注意されたいのは、本実施例では、スマートフォンを情報処理装置1000として例示するが、明らかなことに、それに限らず、本発明の情報処理装置は、移動端末(スマートフォン、スマートウォッチ、スマートリストバンド、音楽プレーヤー)、ラップトップ、タブレット、PDA(パーソナルデジタルアシスタント)、ファクシミリ装置、プリンタ、または、タッチスクリーン及び情報処理機能を有するインターネット機器(例えば、デジタルカメラ、冷蔵庫、テレビなど)などの種々の装置であってもよい。
【0024】
まず、
図1のブロック図を参照しながら、情報処理装置1000(2000、3000、4000、5000)のハードウェア構造を説明する。また、本実施例では、以下の構造を例示として記述するが、本発明の情報処理装置は
図1に示す構造に限らない。
【0025】
情報処理装置1000は、システムバスを介して互いに接続されている入力インターフェース102、CPU103、ROM104、RAM105、記憶装置106、出力インターフェース107、ディスプレイ108、通信ユニット109及び短距離無線通信ユニット110を含む。入力インターフェース102は、ユーザが入力したデータ及び機能の実行指令を受信するためのインターフェースであり、かつ、例えば、キー、ボタンまたはタッチスクリーンの操作ユニット(図示されない)を介してユーザから入力されたデータ及び操作指令を受信するためのインターフェースでもある。注意されたいのは、後述するディスプレイ108と操作ユニットは少なくとも、部分的に集成されてもよい。かつ、例えば、同一の画面に画面出力やユーザによる操作の受信を行う構造であってもよい。
【0026】
CPU103は、システム制御ユニットであり、かつ、全般的に、情報処理装置1000を全面的に制御するものである。また、例えば、CPU103は情報処理装置1000のディスプレイ108の表示制御を行う。ROM104はCPU103によって実行される、例えば、データテーブル、制御プログラム及び操作システム(OS)プログラムなどの固定データを記憶する。本実施例では、ROM104に各制御プログラムが記憶されており、例えば、ROM104に記憶されているOSによる管理下で、例えば、呼び出し、タスク切り替え及び中断処理などのソフトウェア実行制御を行う。
【0027】
RAM105は、例えば、スタンバイ電源が必要なSRAM(Static Random Access Memory:スタティックランダムアクセスメモリ)、DRAM等により構成されている。そのような場合に、RAM105は、例えば、プログラム制御変数等の重要なデータを不揮発的に記憶することができる。また、情報処理装置1000の設置情報、情報処理装置1000の管理データ等を記憶するための記憶領域もRAM105に配設されている。また、RAM105は、CPU103のワーキングメモリとメインメモリとして使用されている。
【0028】
記憶装置106は、例えば、予め定義された辞書、本発明に係る情報処理方法を実行するためのアプリケーションプログラム等を記憶する。また、記憶装置106は、例えば、通信ユニット109と通信装置(図示されない)を介して送受信を行う情報送受信制御プログラム等の種々のプログラム、および、それらのプログラムに使用された種々の情報を記憶する。
【0029】
出力インターフェース107は、ディスプレイ108を制御することで情報及びアプリケーションプログラムを表示するための表示画面のインターフェースである。ディスプレイ108は、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)により構成されている。ディスプレイ108に例えば、数値入力キーやモード設置キーや決定キーや取消キーや電源キー等のキーを有するソフトキーボードを配置することで、ディスプレイ108を介したユーザからの入力を受信することができるようになる。
【0030】
情報処理装置100は、通信ユニット109を介して例えば、Wi−Fi(ワイヤレス・フィデリティ)またはBluetooth(ブルートゥース)、例えば2G、3GあるいはLETなどのセルラ移動通信等の無線通信方法により、外部装置(図示されない)とデータの通信を行う。
【0031】
また、情報処理装置1000は、短距離無線通信ユニット110を介して、短距離の範囲内に外部装置等と無線接続されてデータの通信を実行することもできる。かつ、短距離無線通信ユニット110は、通信ユニット109とは異なる通信方法により通信を行う。例えば、通信ユニット109の通信方法と比べてその通信範囲がより短いブルートゥース低エネルギー(BLE)を、短距離無線通信ユニット110の通信方法として使用することができる。また、短距離無線通信ユニット110の通信方法として、例えば、NFC(近距離無線通信)またはWi−Fi感知(Wi−Fi Aware)が使用されてもよい。
【0032】
[第1の実施例]
[第1の実施例に係る情報処理方法]
本発明に係る情報処理方法は、情報処理装置1000のCPU103が、ROM104または記憶装置106に記憶された制御プログラム、或いは、通信ユニット109を介してネットワークで情報処理装置1000に接続されたネットワークサーバ(図示されない)からダウンロードされた制御プログラムを読み取ることによって実現されてもよい。
【0033】
以下は、本発明の第1の実施例に係る情報処理方法を、
図2〜
図4(d)を参照しながら説明する。そのうち、
図2は、本発明の第1の実施例に係る情報処理方法を例示するフローチャートであり、
図3は、本発明に係る情報処理方法の第1の自然言語理解処理を例示するフローチャートであり、
図4(a)と
図4(b)は、本発明の第1の実施例に係る情報処理方法の操作過程を示す表示画面であり、
図4(c)と
図4(d)は本発明の第1の実施例に係る情報処理方法の表示ステップの好ましい方案を示す表示画面である。
【0034】
図2に示すように、まず、検出ステップS101では、ディスプレイに表示された文字を含む情報に対する特定のタッチ操作を検出する。当該特定のタッチ操作は、タッチ方式、スクリーンにタッチした面積、持続時間のうちの少なくとも1つが各々の閾値条件を満たしたタッチ操作であってもよい。例えば、持続時間とスクリーンにタッチした面積が一定の特定範囲内にあるスライド操作、または、スクリーンにタッチした面積と持続時間が相応な閾値に達した静止押圧操作などであってもよい。表示情報に対する特定のタッチ操作が検出されると、処理はステップS102に進む。
【0035】
注目テキスト取得ステップS102では、検出された特定のタッチ操作に基づき、前記タッチ操作によりタッチされた情報のうちのテキストを注目テキスト(すなわち、処理しようとするテキスト)として取得する。例えば、タッチ操作の位置情報によって表示情報を確定することができ、または、タッチ操作が行われる位置範囲によってタッチの表示情報を確定することができる。かつ、テキストモジュールにおける文字に対して、直接に読み取るように取得することができるが、しかし、画像モジュールにおける文字に対して、文字識別ソフトウェアによる識別で画像モジュールにおける文字を注目テキストとして取得することができる。次は、処理はステップS103に進む。
【0036】
第1の自然言語理解ステップS103では、注目テキストに対して単語分割と固有表現識別に基づく第1の自然言語理解処理を行って、注目テキストの単語分割の結果及び固有表現識別の結果を取得する。好ましくは、
図3に示すように、第1の自然言語理解ステップS103は、注目テキストに対して単語分割を行うことで、注目テキストの単語分割の結果を取得する単語分割ステップS1031と、注目テキストに対して固有表現識別を行うことで、注目テキストの固有表現識別の結果を取得する固有表現識別ステップS1032と、をさらに含む。好ましくは、本発明に係る情報処理方法における固有表現識別処理は、条件付き確率場(CRF)または双方向長期・短期記憶ネットワーク+条件付き確率場(BiLSTM−CRF)という2つのモデルによって実現されてもよいが、それらに限らず、異なる効果、性能要求及びソフトウェア・ハードウェア環境に応じて、適切なモデルを選択して実施することができる。
【0037】
例えば、ユーザが2017年2月23日に
図4(a)に示す情報を受信する場合、ユーザは、その表示情報に対して特定の静止押圧操作を行うことにより、ステップS101によって当該表示情報に対する特定の静止押圧操作が検出され、ステップS102によって表示されたテキスト情報である「明日の午後3時に会議があり、国貿ビル302に来てください」を注目テキストとして取得される。そして、ステップS1031では、その注目テキストに対して単語分割を行い、「明日、の、午後、3時、に、会議、が、あり、国貿、ビル、302、に、来て、ください」という単語分割の結果を取得する。そのうち、それぞれの分割された単語を隔てるために使用されたカンマは例示的なものである。ステップS1032では、「明日の午後3時」が時間タイプの固有表現であり、「国貿ビル302」がアドレスタイプの固有表現であると識別された。
【0038】
そして、処理はステップS104に進み、第2の自然言語理解ステップS104では、注目テキストに対して語義分析に基づく第2の自然言語理解処理を行って、注目テキストの語義セグメントを単位とした構造化語義を取得する。好ましくは、本発明に係る情報処理方法における語義分析処理は、例えば、フレーム意味論(Frame Semantic)と文脈自由文法に基づく語義分析器によって実現されてもよいが、それに限らない。
【0039】
例えば、
図4(a)に示す表示情報について、ステップS104を経て、例えばJSON構造体で示された以下のような語義構造が得られる。
【0040】
{"time":"2017−02−24 15:00:00","location":"国貿ビル302","title":"会議があり"}
そのうち、「2017−02−24 15:00:00」(「明日の午後3時」に対応)は時間タイプを示す語義セグメントであり、「国貿ビル302」はアドレスタイプを示す語義セグメントであり、「会議があり」はイベントタイプを示す語義セグメントである。
【0041】
そして、表示ステップS105に進み、語義セグメントをマークするようにディスプレイに注目テキストを表示する。そのうち、語義セグメントをマークするように表示するために、各語義セグメントを隔てるように表示することができる。具体的には、例えば、語義セグメントごとに1つのビューコントロールを割り当てて、各語義セグメントをそれぞれに相応なビューコントロールに添加することで、表示インターフェースを生成する。
図4(b)に示すように、4つの語義セグメントである「明日の午後3時」、「会議があり」、「国貿ビル302」、「来てください」のそれぞれを各語義セグメントを単位として隔てるように表示する。勿論、当業者により公知された他の方式によりマークすることもできる。
【0042】
好ましくは、
図4(c)に示すように、各語義セグメントをタイプ別にマークすることもできる。例えば、時間タイプの固有表現である「明日の午後3時」に時間的アイコンをマークする。かつ、好ましい方案として、このタイプ別のマークは、操作可能のように実行されてもよい。例えば、ユーザは、1つのタイプ別のマークを選択するとき、そのタイプ別のマークに対応した語義セグメントは自動的に選定されるようになる。
【0043】
好ましくは、各語義セグメントに含まれた単語分割の結果に対して、単語を分割するように表示することもできる。例えば、
図4(d)に示すように、それぞれの分割された単語を単独のビューコントロールに配置するという方式がある。勿論、他の方式を採用してもよい。例えば、各語義セグメントにおけるそれぞれの分割された単語を隔てるように表示することなどが考えられる。
【0044】
以上は、第1の自然言語理解ステップS103の後に、第2の自然言語理解ステップS104が実行される流れが示されているが、勿論、当業者であれば、第1の自然言語理解ステップS103と第2の自然言語理解ステップS104の実行順序が互いに交換されたり、あるいは、両者が並行に実行されたりすることができることも理解できるはずである。
【0045】
本発明の第1の実施例に係る情報処理方法により、注目テキストに対して語義分析に基づく第2の自然言語理解処理を行って、注目テキストの語義セグメントを単位とした構造化語義を取得し、かつ、語義セグメントをマークするようにディスプレイに注目テキストを表示することにより、以下のような技術的効果を実現することができる。即ち、a、ユーザは、その語義セグメントに含まれた全ての分割された単語を1回限りの操作で選択することができ、ユーザによる操作の利便性を向上することができる。b、ユーザは、その情報の語義構造を一目瞭然のように把握することができ、ユーザによる閲覧のフレンドリーを向上した。c、語義セグメントに含まれた全ての分割された単語または固有表現に対する自動的な選択を可能にし、ユーザによる次の操作に利便性を図る。
【0046】
[第1の実施例に係る情報処理装置のソフトウェア構造]
図5は、第1の実施例に係る情報処理装置のソフトウェア構造を例示するブロック図である。
図5に示すように、情報処理装置1000は、検出ユニット1101、注目テキスト取得ユニット1102、第1の自然言語理解ユニット1103、第2の自然言語理解ユニット1104および表示ユニット1105を含む。検出ユニット1101は、ディスプレイ108に対するタッチ操作を検出する。注目テキスト取得ユニット1102は、検出された特定のタッチ操作に基づき、前記タッチ操作によりタッチされた情報のうちのテキストを注目テキストとして取得する。第1の自然言語理解ユニット1103は、単語分割ユニット11031と固有表現識別ユニット11032を含み、単語分割ユニット11031は、注目テキストに対して単語分割を行うことで単語分割の結果を取得し、かつ、固有表現識別ユニット11032は注目テキストに対して固有表現識別処理を行うことで、注目テキストの固有表現識別の結果を取得する。第2の自然言語理解ユニット1104は、注目テキストに対して語義分析を行うことで、注目テキストの構造化語義を取得する。表示ユニット1105は、表示インターフェースを生成するとともに、ディスプレイに注目テキストが含まれた表示インターフェースを表示させる。
【0047】
[第2の実施例]
[第2の実施例に係る情報処理方法]
以下は、本発明の第2の実施例に係る情報処理方法を、
図6〜
図7(b)を参照しながら説明する。そのうち、
図6は、本発明の第2の実施例に係る情報処理方法を例示するフローチャートである。
図7(a)〜
図7(b)は、本発明の第2の実施例に係る情報処理方法の操作過程を示す例示的な表示画面である。
【0048】
図6に示すように、第2の実施例に係る情報処理方法と第1の実施例に係る情報処理方法との相違点は、ユーザ意図取得ステップS205と候補操作確定ステップS206とが追加され、かつ、第1の実施例における表示ステップS105の代わりに、表示ステップS207を用いることである。
【0049】
具体的には、ユーザ意図取得ステップS205では、注目テキストに対してユーザ意図への識別を行うことで、注目テキストに対応したユーザ意図を取得する。好ましくは、ユーザ意図取得ステップS205では、さらに、注目テキストの語義セグメントのうち、取得した各ユーザ意図に関連付けられた語義セグメントをキー語義セグメントとして、当該ユーザ意図に関連付けて記憶する。そのうち、本発明では、「ユーザ意図」は、ユーザが注目テキストの内容に基づいて、注目テキストに対して意図的に行う所望の処理を表す。好ましくは、本発明に係る情報処理方法における意図識別は、サポートベクターマシン(SVM)と、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)との2種類のモジュールのうちのいずれかによって実現されてもよいが、それらに限らない。異なる効果、性能要求及びソフトウェア・ハードウェア環境に応じて、そのうちの1つを選択して実施することができる。
【0050】
そして、候補操作確定ステップS206では、予め定義された辞書に基づき、ユーザ意図にマッチングした1つまたは複数の候補操作を確定する。候補操作は、ユーザ意図にマッチングすることができる操作であり、即ち、ユーザが所望の処理を実現できるようにさせる操作である。好ましくは、候補操作は、ユーザ意図にマッチングすることができる候補アプリケーションプログラムまたは候補ウェブサイトリンクである。そして、表示ステップS207では、語義セグメントをマークするように注目テキストを表示し、かつ、確定された候補操作を操作可能に表示する。例示として、語義セグメントをマークするように注目テキストが表示された表示インターフェースに、確定された候補操作を操作可能に表示することができることが挙げられる。例えば、
図7(b)に示すように、注目テキストが表示された同一の表示画面に、候補操作を示す候補アプリケーションプログラムまたは候補ウェブサイトリンクのアイコンを表示することができ、または、注目テキストが表示された表示画面に、候補操作を示す候補アプリケーションプログラムまたは候補ウェブサイトリンクのフローティングウィンドウを重畳配置することができる。記述や理解に利便性を図るために、例示として、
図6には、ユーザ意図取得ステップS205と候補操作確定ステップS206が第2の自然言語理解ステップS104の後に実行されることが示されているが、勿論、ステップS205とステップS206が、第1の自然言語理解ステップS103の前に実行されたり、または、第2の自然言語理解ステップS104の前であって第1の自然言語理解ステップS103の後に実行されたり、または、第1の自然言語理解ステップS103および/または第2の自然言語理解ステップS104と並行に実行されたりすることもできる。
【0051】
好ましい方式として、候補操作確定ステップS206の後には、確定された複数の候補操作を並び替える候補操作並び替えステップS2061をさらに実行することができる。相応的に、表示ステップS207では、候補操作並び替えステップでの並び替えに従って、選択される候補操作を表示する。好ましくは、本発明に採用された候補操作に対する並び替えは、以下のような方法によって実現されてもよいが、これらに限らない。即ち、各アプリケーションプログラムまたはウェブサイトリンクに対して、アプリケーションプログラムまたはウェブサイトリンクの品質スコア、プリケーションプログラムまたはウェブサイトリンクのオークションスコア、アプリケーションプログラムまたはウェブサイトリンクの流行度スコア、アプリケーションプログラムまたはウェブサイトリンクと意図との相関性スコア、意図分類の自信度スコア等のような特徴を算出し、上記の特徴に対して重み付けを行って最終的なアプリケーションプログラムとウェブサイトリンクのスコアを取得し、さらに、最終的なスコアに基づいて並び替える。特徴に対して重み付けを行って最終的なスコアを取得する過程は、線形モデルであってもよいし、非線形モデルであってもよい。
【0052】
表1は、本発明の第2の実施例に係る情報処理方法で識別されたユーザ意図のリストを例示する。例えば、
図7(a)に示す表示情報に対して、表1に示すように、ユーザ意図取得ステップS205では、注目テキストである「明日の午後3時に会議があり、国貿ビル302に来てください」に対して意図識別を行うことで、ユーザ意図である「リマインド」および「インスタント通信ソフトウェアの連絡先へ転送」を取得する。
【0054】
予め定義された辞書は、情報処理装置に予め記憶されたものであり、予め定義された辞書では、ユーザ意図とそのユーザ意図にマッチングすることができる候補操作とが関連付けて記憶されている。表2は、本発明に係る情報処理方法における予め定義された辞書を例示する。そのうち、それぞれの意図に対して、同一の候補操作種類(例えば、第三者アプリケーション)に対応して複数の候補操作がある可能性があり、ユーザによる実際なインストールされた状況に応じて、どの候補操作を呼び出すかを確定する。
【0056】
表2に示すように、意図である「アドレス(Address)」に対応した候補操作は、第三者アプリケーションソフトウェア(App)である「滴滴」または「Uber」、第三者アプリケーションソフトウェア(App)である「ガオ・デ・マップ」または「百度マップ」、ウェブサイトリンク(URL)である「www.baidu.com」または「www.google.com」、第三者アプリケーションソフトウェア(App)である「WeChat」または「Momo」、および、システムに内蔵されたアプリケーションソフトウェア(Sys)である「SMS」がある。
【0057】
例えば、
図7(a)に示す表示情報に対して、表1に示すように、ユーザ意図取得ステップS205では、注目テキストである「明日の午後3時に会議があり、国貿ビル302に来てください」に対して意図識別を行うことで、ユーザ意図である「リマインド」および「インスタント通信ソフトウェアの連絡先へ転送 」を取得する。候補操作確定ステップS206では、予め定義された辞書に基づき、ユーザが使用している情報処理装置にインストールされたソフトウェアの場合に応じて、ユーザ意図である「リマインド」にマッチングした候補操作がシステムに内蔵されたアプリケーションプログラムである「カレンダー(Calendar)」と第三者アプリケーションソフトウェアである「WeChat」であると確定する。表示ステップ(S207)では、語義セグメントをマークするように注目テキストが表示された表示インターフェースに、確定された候補操作である「カレンダー(Calendar)」と「WeChat」を操作可能に表示し、例えば、
図7(b)に示す通りである。
【0058】
本発明の第2の実施例に係る情報処理方法により、ユーザ意図を取得して、ユーザ意図に対応した候補操作を確定して、候補操作を表示することで、ユーザによる1回限りの操作だけで、ユーザ意図を反映する候補操作を表示することができ、さらに、インターフェースのフレンドリーやユーザによる操作の利便性を向上させることができる。また、言語構造化された語義セグメントが表示された表示インターフェースに操作候補を操作可能に表示することで、ユーザは、現在の表示インターフェースを閉じてから操作に対応した表示インターフェースを開くことなく、同一のインターフェースに操作候補を選択することだけで、テキストにおけるキー語義セグメントへの自動的な操作を実現することができ、インターフェースのフレンドリーやユーザによる操作の利便性を向上した。
【0059】
また、上記第2の実施例では、例示として、自然言語理解処理(第1の自然言語理解ステップおよび/または第2の自然言語理解ステップ)と意図識別処理(ユーザ意図取得ステップ)とを並行に、または、前後に実行する場合が示されているが、意図識別処理は上記した自然言語理解処理の処理結果に依存しないため、意図識別処理と自然言語理解処理とが互いに独立して行われてもよい。つまり、変形例として、特定のタッチ操作を検出して注目テキストを取得した(ステップS101とステップS102)後、上記した自然言語理解処理を実行しない(即ち、ステップS103とステップS104を実行しない)場合に、注目テキストのみに対して意図識別を行い(ステップS205)、かつ、ユーザ意図にマッチングした1つまたは複数の候補操作を確定した(ステップS206)後、確定された候補操作を表示することができる、ことが挙げられる。好ましくは、注目テキストが表示された表示インターフェースに、確定された候補操作を表示することができる。好ましくは、前記表示ユニットは、確定された候補操作が操作可能に表示された表示インターフェースに、語義セグメントをマークするように注目テキスを表示することができる。
【0060】
上記変形例によれば、ユーザ意図識別処理、およびユーザ意図を反映する候補操作の表示により、ユーザは、1回限りの操作だけで、ユーザ意図にマッチングすることができる候補アプリケーションプログラムまたは候補ウェブサイトリンクを表示することができる。それにより、インターフェースのフレンドリーや操作の利便性をさらに向上した。同時に、注目テキストのみに対して意図識別を行うことで、リソース消費を節約し、処理速度を向上させることもできる。
【0061】
[第2の実施例に係る情報処理装置のソフトウェア構造]
図8は、第2の実施例に係る情報処理装置のソフトウェア構造を例示するブロック図である。
図8に示すように、第2の実施例に係る情報処理装置2000と第1の実施例に係る情報処理装置1000との相違点は、ユーザ意図取得ユニット1205と候補操作確定ユニット1206とが追加され、かつ、表示ユニット1105の代わりに、表示ユニット1207を用いることである。
【0062】
具体的には、ユーザ意図取得ユニット1205は、注目テキストに対してユーザ意図への識別を行うことで、注目テキストに対応したユーザ意図を取得し、かつ、注目テキストの語義セグメントのうち、取得した各ユーザ意図に関連付けられた語義セグメントをキー語義セグメントとして、当該ユーザ意図に関連付けて記憶する。候補操作確定ユニット1206は、予め定義された辞書に基づき、前記ユーザ意図にマッチングした1つまたは複数の候補操作を確定し、かつ、表示ユニット1207は、語義セグメントをマークするように注目テキストを表示するだけではなく、語義セグメントをマークするように注目テキストが表示された表示インターフェースに、確定された候補操作を操作可能に表示する。
【0063】
[第3の実施例]
[第3の実施例に係る情報処理方法]
以下は、本発明の第3の実施例に係る情報処理方法を、
図9および
図10(a)〜
図10(c)を参照しながら説明する。そのうち、
図9は、本発明の第3の実施例に係る情報処理方法を例示するフローチャートである。
図10(a)〜
図10(c)は、本発明の第3の実施例に係る情報処理方法の操作過程を示す例示的な表示画面である。
【0064】
図9に示すように、第3の実施例に係る情報処理方法と第2の実施例に係る情報処理方法との相違点は、ユーザ選択受付ステップS308と操作ウェイクアップステップS309とが追加されることである。
【0065】
具体的には、ユーザ選択受付ステップS308では、表示された候補操作に対するユーザの選択を検出する。ユーザの選択が検出された場合、操作ウェイクアップステップS309に進み、それぞれの選択された候補操作にマッチングしたユーザ意図と関連付けられたキー語義セグメントを、ウェイクアップ操作に導入する語義セグメントとして、ユーザが選択した候補操作をウェイクアップする。
【0066】
また、好ましくは、
図11(
図11は、本発明に係る情報処理方法における操作ウェイクアップ処理のフローチャートを示すものである)に示すように、操作ウェイクアップステップS309は、構造化語義と前記ユーザ意図とに基づき、候補操作を呼び出すための、ウェイクアップ指令と指令パラメータを含む呼び出し指令を生成する操作指令生成ステップS3091と、検出されたユーザ選択操作によりトリガされた呼び出し指令に応じて、キー語義セグメントを指令パラメータとして抽出するキー語義セグメント抽出ステップS3092と、指令パラメータによって、キー語義セグメントをユーザが選択した候補操作に導入し、かつ、ウェイクアップ指令を用いてユーザが選択した候補操作をウェイクアップする導入・ウェイクアップステップS3093と、をさらに含む。
【0067】
好ましくは、
図12(
図12は、本発明に係る情報処理方法における操作指令生成処理のフローチャートを示すものである)に示すように、操作指令生成ステップS3091は、候補操作をウェイクアップする指令を生成するステップS30911と、候補操作インターフェース関数を呼び出す指令を生成するステップS30912と、前記構造化語義におけるキー語義セグメントを、候補操作インターフェースパラメータの形式で前記インターフェース関数に伝送するステップS3013と、をさらに含む。
【0068】
図10(a)に示すように、ステップS101では、表示情報である「三角獣科学技術の王様の電話番号18512345678を見つける」に対するユーザの特定のタッチが検出されると、第2の実施例に係る情報処理方法のステップS102〜S104に進み、
図10(b)に示す注目テキストにおけるそれぞれの語義セグメントが得られ、かつ、ユーザ意図取得ステップS205を経てユーザ意図である「連絡先を検索する」と「通信履歴を検索する」が得られ、候補操作確定ステップS206では、システムに内蔵されたアプリケーションプログラムである「連絡先」と「通信履歴」を呼び出することを確定し、表示ステップS207では、情報処理装置のディスプレイに、語義セグメントのタイプ(
図10(b)におけるアドレス、人物及び電話アイコンを参照)がマークされた注目テキストである「三角獣科学技術の王様の電話番号18512345678を見つける」を、確定された候補操作である「連絡先」と「通信履歴」と共に表示し、例えば
図10(b)に示す通りである。そして、ステップS308では、ユーザが「連絡先」を選択したことが検出されると、ステップS309に進み、キー語義セグメントである「王様」、「三角獣科学技術」および「18512345678」を導入して、「連絡先」のアプリケーションプログラムをウェイクアップし、例えば
図10(c)に示す通りである。
【0069】
もう1つの例示として、例えば、表示情報が「私は、明日、上海に行く」の場合、「私は、明日、上海に行く」を注目テキストとして取得し、語義解析を経て、構造化された語義である「Destination:上海,Date.Relative:+1(現在の日付に1日を足すことを示す),Departure:_current_city(システムgps位置付けにより現在の都市を自動的に取得することを示す)」を取得し、対応した意図はチケット(Ticket)であって、候補操作としてのアプリケーションプログラムリストは、Ctrip、カレンダー、WeChat等であってもよい。ユーザが「Ctrip」を選定すると、チケット予約のページが直接に開き、出発地、目的地、及び日付等の情報が自動的に記入されるようになる。
【0070】
第3の実施例に係る情報処理方法により、表示された候補操作に対するユーザの選択を検出し、かつ、それぞれの選択された候補操作にマッチングしたユーザ意図と関連付けられたキー語義セグメントを、導入してユーザが選択した候補操作をウェイクアップすることで、以下のような技術的効果を実現した。即ち、操作ウェイクアップステップによって、ユーザが選択したアプリケーションはテキストにおけるキー語義セグメントに対して自動的に所望の操作を行うことができるようになり、インターフェースのフレンドリー及びユーザによる操作の利便性を向上した。
【0071】
[第3の実施例に係る情報処理装置のソフトウェア構造]
図13は、第3の実施例に係る情報処理装置のソフトウェア構造を例示するブロック図である。
図13に示すように、第3の実施例に係る情報処理装置3000と第2の実施例に係る情報処理装置2000との相違点は、ユーザ選択受付ユニット1308と操作ウェイクアップユニット1309とが追加されることである。
【0072】
具体的には、ユーザ選択受付ユニット1308は、表示された候補操作に対するユーザの選択を検出し、操作ウェイクアップユニット1309は、それぞれの選択された候補操作にマッチングしたユーザ意図と関連付けられたキー語義セグメントを、ウェイクアップ操作に導入する語義セグメントとして、ユーザが選択した候補操作をウェイクアップする。
【0073】
[第4の実施例]
[第4の実施例に係る情報処理方法]
以下は、本発明の第4の実施例に係る情報処理方法を、
図14および
図15(a)〜
図15(e)を参照しながら説明する。そのうち、
図14は、本発明の第4の実施例に係る情報処理方法を例示するフローチャートである。
図15(a)〜
図15(e)は、本発明の第4の実施例に係る情報処理方法の操作過程を示す例示的な表示画面である。
【0074】
図14に示すように、第4の実施例に係る情報処理方法と第3の実施例に係る情報処理方法との相違点は、語義セグメント選択判断ステップS410と注目テキストリセットステップS411とが追加されることである。
【0075】
具体的には、語義セグメント選択判断ステップS410では、表示された語義セグメントに対するユーザの選択を検出したか否かを判断し、ユーザが語義セグメントを選択したことを検出した場合、注目テキストリセットステップS411に進み、ユーザが選択した語義セグメントを注目テキストとして、処理がステップS205に戻り、ユーザが選択した語義セグメントに第2の自然言語理解処理を適用する。即ち、ステップS205〜S309が繰り返される。ステップS410では、表示された語義セグメントに対するユーザの選択を検出しなかったと判断された場合、処理を終了する。
【0076】
例えば、
図15(c)に示すように、ステップS308では、ユーザが「カレンダー」というソフトウェアを選択したことが検出されると、ステップS309に進み、
図15(d)に示すように、それぞれの選択された候補操作である「カレンダー」にマッチングしたユーザ意図である「リマインド」と関連付けられたキー語義セグメントである「明日の午後3時」、「国貿ビル302」および「会議があり」を、アプリケーションプログラムである「カレンダー」に導入して、「カレンダー」をウェイクアップする。理解しやすくするために、以下は、JSON構造体で示された候補操作である「カレンダー」と「WeChat」を例示的に示す。
【0077】
[
{
"app_name" : "Calendar",
"app_type": "system",
"command" : "create_calendar_event",
"arguments": "{\"time\":\"2017−02−24 15:00:00\",\"location\":\"国貿ビル302\",\"title\":\"会議があり\"}"
},
{
"app_name" : "WeChat",
"app_type": "third_party",
"command" : "share_to_wechat",
"arguments":"{\"text\":\"明日の午後3時に会議があり、国貿ビル302に来てください\"}"
}
]
そのうち、app_nameは、候補操作の唯一の標識IDを示し、app_typeは候補操作の種類を示し、commandは予め定義された候補操作を呼び出す命令の名称であり、argumentsは呼び出し命令に伝送するパラメータである。
【0078】
導入の完了後、
図15(e)に示すように、もし、ステップS401では、ユーザがアドレスの語義セグメントである「国貿ビル302」を選択したことを検出したと判断された場合、ステップS411に進み、ユーザが選択した語義セグメントである「国貿ビル302」を注目テキストとし、処理はステップS205に戻り、意図である「アドレス」が識別され、ステップS206では、意図である「アドレス」にマッチングした複数の候補操作のアプリケーションプログラムである「電子マップ」、アプリケーションプログラムである「ネットワーク配車」およびURLリンクである「検索エンジン」を確定して、ステップS207で表示する。
【0079】
第4の実施例に係る情報処理方法により、表示された語義セグメントに対するユーザの選択を検出したか否かを判断し、ユーザが語義セグメントを選択したことを検出したと判断された場合、ユーザが選択した語義セグメントを注目テキストとすることで、ユーザが選択した語義セグメントに第2の自然言語理解処理を適用することにより、以下のような技術的効果を実現した。即ち、ユーザが選択した語義セグメントを一緒に合わせて第1の実施例における過程を新たに実行することができるし、第1の実施例の結果を部分的または全部活用して、後続の操作を行うこともできるので、インターフェースのフレンドリー及びユーザによる操作の利便性を向上した。
【0080】
[第4の実施例に係る情報処理装置のソフトウェア構造]
図16は、第4の実施例に係る情報処理装置のソフトウェア構造を例示するブロック図である。
図16に示すように、第4の実施例に係る情報処理装置4000と第3の実施例に係る情報処理装置3000との相違点は、語義セグメント選択判断ユニット1410と注目テキストリセットユニット1411とが追加されることである。
【0081】
具体的には、語義セグメント選択判断ユニット1410は、表示された語義セグメントに対するユーザの選択を検出したか否かを判断し、注目テキストリセットユニット1411は、ユーザが語義セグメントを選択したことを検出したと判断された場合、ユーザが選択した語義セグメントを注目テキストとして、ユーザが選択した語義セグメントに第2の自然言語理解処理を適用する。
【0082】
[第5の実施例]
[第5の実施例に係る情報処理方法]
以下は、本発明の第5の実施例に係る情報処理方法を、
図17及び
図18(a)と
図18(b)を参照しながら説明する。そのうち、
図17は、本発明の第5の実施例に係る情報処理方法を例示するフローチャートである。
図18(a)と
図18(b)は、本発明の第5の実施例に係る情報処理方法の操作過程を示す例示的な表示画面である。
【0083】
図17に示すように、第5の実施例に係る情報処理方法と第3の実施例に係る情報処理方法との相違点は、ユーザ意図取得ステップS505では、注目テキストに対してユーザ意図への識別を行うことで、注目テキストに対応したユーザ意図を取得し、かつ、注目テキストにおける各語義セグメントに対してユーザ意図への識別を行うことで、ユーザ意図を反映可能な各語義セグメントに対応したユーザ意図を取得するということである。
【0084】
例えば、
図18(b)に示すように、ユーザによる選択のために、注目テキストである「明日の午後3時に会議があり、国貿ビル302に来てください」に関連付けられた候補操作である「カレンダー」と「WeChat」を、アドレスの語義セグメントである「国貿ビル302」に関連付けられた候補操作のアプリケーションプログラムである「電子マップ」、アプリケーションプログラムである「ネットワーク配車」、およびURLリンクである「検索エンジン」と共に表示する(同時に表示されることができる候補操作の数は限られることを鑑みて、時間の語義セグメントである「明日の午後3時」に関連付けられた候補操作は隠して表示され、例えば、候補操作リストをスライドすることでそれを表示させることができる)。その後、第3の実施例に記載されるように、表示された候補操作に対するユーザの選択操作を検出して、ユーザが選択した候補操作をウェイクアップすることができる。例えば、「カレンダー」または「WeChat」に対するユーザの操作が検出されると、注目テキストである「明日の午後3時に会議があり、国貿ビル302に来てください」に対して、選択された操作をウェイクアップし、「電子マップ」、「ネットワーク配車」または「検索エンジン」に対するユーザの操作が検出されると、アドレスの語義セグメントである「国貿ビル302」に対して、選択された操作をウェイクアップする。
【0085】
もう1つの例示として、チケット予約の場合、例えば、注目されるテキストが「私は、明日、上海に行く」であると、語義解析は、「Destination:上海,Date.Relative:+1(現在の日付に1日を足すことを示す),Departure:_current_city(システムgps位置付けにより現在の都市を自動的に取得することを示す)」となり、対応した意図はTicketで、アプリケーションプログラムリストは、Ctrip、カレンダー、WeChat等であってもよい。ユーザが「Ctrip」をクリックすると、チケット予約のページが直接に開き、出発地、目的地、及び日付等の情報が自動的に記入されるようになる。
【0086】
第5の実施例に係る情報処理方法により、注目テキストにおける各語義セグメントに対してユーザ意図への識別を行い、ユーザ意図に対応した操作候補を取得し、以下のような技術的効果を実現した。即ち、注目テキストに対応した候補操作を、ユーザ意図を反映可能な各語義セグメントの候補操作とともに、ユーザに表示することで、ユーザは注目テキストまたは注目テキストにおける語義セグメントに対して所望の操作を行いやすくすることができ、インターフェースのフレンドリー及びユーザによる操作の利便性を向上した。
【0087】
[第5の実施例に係る情報処理装置のソフトウェア構造]
図19は、第5の実施例に係る情報処理装置のソフトウェア構造を例示する。
図19に示すように、第5の実施例に係る情報処理装置5000と第3の実施例に係る情報処理装置3000との相違点は、ユーザ意図取得ユニット1205の代わりに、ユーザ意図取得ユニット1505を用いて、そのうち、ユーザ意図取得ユニット1505は、注目テキストに対してユーザ意図への識別を行うことで、注目テキストに対応したユーザ意図を取得するほかに、さらに、注目テキストにおける各語義セグメントに対してユーザ意図への識別を行うことで、ユーザ意図を反映可能な各語義セグメントに対応したユーザ意図を取得するということである。
【0088】
以上は、本発明を例示的な実施例を参照しながら記述してきたが、上記の実施例は本発明の技術的思想及び特徴を説明するためのものに過ぎず、本発明の保護範囲を制限することができない。本発明の精神の実質を基に行われる如何なる等価的な変形または修正は、本発明の保護範囲内にカバーされるべきである。