特開2018-16591(P2018-16591A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-16591(P2018-16591A)
(43)【公開日】2018年2月1日
(54)【発明の名称】毛髪化粧料
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/87 20060101AFI20180105BHJP
   A61K 8/44 20060101ALI20180105BHJP
   A61K 8/73 20060101ALI20180105BHJP
   A61Q 5/00 20060101ALI20180105BHJP
   A61Q 5/06 20060101ALI20180105BHJP
【FI】
   A61K8/87
   A61K8/44
   A61K8/73
   A61Q5/00
   A61Q5/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-149047(P2016-149047)
(22)【出願日】2016年7月28日
(71)【出願人】
【識別番号】710009494
【氏名又は名称】株式会社サイエンスリン
(72)【発明者】
【氏名】藤岡 純
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AC122
4C083AC172
4C083AC341
4C083AC342
4C083AC432
4C083AC581
4C083AC582
4C083AC711
4C083AC712
4C083AD071
4C083AD072
4C083AD112
4C083AD201
4C083AD202
4C083AD211
4C083AD221
4C083AD241
4C083AD242
4C083AD331
4C083AD332
4C083CC31
4C083CC32
4C083EE06
4C083EE28
(57)【要約】
【課題】
本発明は、自然な風合いと艶感を保ちながら、ヘアスタイルを作り、セット力のみならずセット力を持続する機能、さらには再整髪性にも優れた毛髪化粧料を提供することを目的とする。
【解決手段】
疎水変性ポリエーテルウレタンと水溶性成分と有機シラノール誘導体を含有し、流動性を有しない透明ゲル状で、洗い流さないことを特徴とする毛髪化粧料。
【選択図】 なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の成分(A)〜(C)、
(A)下記一般式(1)で表される疎水変性ポリエーテルウレタン
【化1】
(式中、R1、R2及びR4は、互いに同一でも異なってもよい炭化水素基を表し、R3は、ウレタン結合を有してもよい炭化水素基を表し、R5は、炭化水素基を表す。mは、2以上の数であり、hは、1以上の数であり、k及びnは、独立に0〜1000の数である。)
(B)20℃の水100gに対する溶解度が30g以上である水溶性成分
(C)有機シラノール誘導体
を含有し、流動性を有しない透明ゲル状で、洗い流さないことを特徴とする毛髪化粧料。
【請求項2】
成分(B)の水溶性成分が、キシロース、D-グルコース、スクロース、トレハロース、フルクトース、マルトース、マンノースから選ばれる糖類と、プロリン、グリシン、セリン、トレオニン、アルギニン、グルタミン酸、アスパラギン酸、リジン、トリメチルグリシンから選ばれるアミノ酸およびアミノ酸誘導体類の一種又は二種以上であることを特徴とする請求項1記載の毛髪化粧料。
【請求項3】
成分(C)が、マンヌロン酸メチルシラノール、ヒアルロン酸ジメチルシラノール、ペクチニン酸アスコルビルメチルシラノール、アスパラギン酸オキシプロリンメチルシラノールから選ばれる有機シラノール誘導体の一種又は二種以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の毛髪化粧料。
【請求項4】
さらに、成分(D)として疎水化デンプンを含有することを特徴とする請求項1〜3何れか1項に記載の毛髪化粧料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自然な風合いを保ちながら、ヘアスタイルを作り、セット力のみならずセット力を持続する機能、さらには再整髪性にも優れた毛髪化粧料に関する。さらに詳しくは、疎水変性ポリエーテルウレタンと水溶性成分と有機シラノール誘導体を含有し、流動性を有しない透明ゲル状で、洗い流さないことを特徴とする毛髪化粧料に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ヘアスタイルを整えるために、ヘアジェル、ヘアフォーム、ヘアスプレー等の種々の整髪用毛髪化粧料が一般的に用いられてきた。それらは主に、ヘアスタイルを形作るためのスタイリング力と、形作ったヘアスタイルを保つための持続力を重視するものであった。そのため、従来の整髪料で多用される合成樹脂等は、セット力とセット力を持続するヘアスタイル保持力に優れている反面、整髪した後に、不快となるゴワツキが感じられる欠点がある。さらにこのゴワツキを軽減させるために、シリコーンオイルを併用することが行われているが、このことが逆にセット力が不足する結果となっている。さらに、このような整髪料は一度セットすると、再度セットするのが難しく、一度決定した髪型がどうしても気に入らない場合、再セットできない欠点も指摘されていた。
【0003】
また、合成樹脂を用いず、固形状またはペースト状の油脂、ロウ類、炭化水素および合成エステルなどの油性成分を用いた整髪料は、合成樹脂の場合に比べ、ゴワツキが軽減され、比較的自然な風合いが感じられるが、仕上がりの重さやベタツキが気になるという欠点を有していた。
【0004】
このようなことから、消費者は、ヘアスタイルを形作るだけでなく、自然な風合いや、健康的な髪の風合いを重視する傾向にあり、本来のセット力、持続力に加え、セット時の指通りの良さ、セット後の柔らかさと自然な艶、さらには再セット可能な毛髪化粧料が望まれていた。
【0005】
再整髪可能な整髪剤に関する技術としては、アクリル系、ビニル系、ウレタン系の皮膜性子分子と糖及び/又は糖アルコールとを含有する整髪化粧料(特許文献1)、(A)アクリル酸ヒドロキシエチルとアクリル酸メトキシエチルの共重合体、(B)ノニオン性界面活性剤、および(C)多価アルコールを夫々含有し、ベタつきがなく、毛髪をしっかりと固めることなく、さらさらとした質感でスタイルを保持することに優れ、再整髪可能なスタイリング化粧料(特許文献2)、(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体、皮膜形成性高分子、一価の低級アルコールおよび糖アルコールを配合することを特徴とする整髪用化粧料であって、整髪力(セット力)に優れ、フレーキングを起こしにくく、再整髪が可能であって、かつべたつきの少ない整髪用化粧料(特許文献3)などが報告されている。
【0006】
疎水変性ポリエーテルウレタンは、弾力感を有するゲルを形成するポリマーとして知られている素材で、そのゲルは指で崩しても粘度の低下が起こらず、剤型がもとの状態のままで保持されることから、毛髪化粧料や皮膚外用剤に応用されている公知の化合物である。疎水変性ポリエーテルウレタンを毛髪化粧料に用いた例としては以下の報告がある。
【0007】
ワックスの微粒子と疎水変性ポリエーテルウレタンを含有し、ワックスで毛髪をコートすることでドライヤーやブラッシング等の損傷原因から毛髪を保護でき、光沢感やつるつる感、さらに高い整髪性を付与できる毛髪化粧料(特許文献4)、(a)ワックスと、(b)疎水変性ポリエーテルウレタンと、(c)イオン性ビニルポリマーと、(d)アルコールとを含有し、従来にはなかった、曳糸性、弾力感を有した使用性、使用感のある優れたヘアワックス等の毛髪化粧料(特許文献5)、などの報告がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2010−111594号公報
【特許文献2】特開2011−251930号公報
【特許文献3】特開2013−227311号公報
【特許文献4】特開2006−096670号公報
【特許文献5】特開2006−062996号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、優れたセット力、持続力がありながらも、毛髪に自然で健康的な風合いを与え、さらには再セット可能な毛髪化粧料を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するために研究を行った結果、毛髪化粧料において、特定構造の疎水変性ポリエーテルウレタンと20℃の水100gに対する溶解度が30g以上である水溶性成分、有機シラノール誘導体を配合することによって、外観の透明性を保ちつつ、高い粘性を有し、使用性の著しく改善された毛髪化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
つまり本発明は、セット力を維持しながら毛髪に柔らかさと指通りの良さを与えることが出来る疎水変性ポリエーテルウレタンと、製剤中の水分量を減らせることで毛髪塗布後の乾燥を早め、毛髪に自然な艶を付与することが出来る水溶性成分と、さらっとした使用感の膜を形成し、特に再整髪性を付与できる有機シラノール誘導体を同時に配合することで前述課題を解決した毛髪用化粧料を得ることが出来た。
【0012】
すなわち本発明は、次の成分(A)〜(C)、
(A)下記一般式(1)で表される疎水変性ポリエーテルウレタン
【0013】
【化2】
【0014】
(式中、R1、R2及びR4は、互いに同一でも異なってもよい炭化水素基を表し、R3は、ウレタン結合を有してもよい炭化水素基を表し、R5は、炭化水素基を表す。mは、2以上の数であり、hは、1以上の数であり、k及びnは、独立に0〜1000の数である。)
(B)20℃の水100gに対する溶解度が30g以上である水溶性成分
(C)有機シラノール誘導体
を含有し、流動性を有しない透明ゲル状で、洗い流さないことを特徴とする毛髪化粧料である。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、前述の構成をとることによって、流動性を有しない透明性の高いゲル状を呈し、優れたセット力、持続力がありながらも、指通りの良さ、艶感、柔軟性を付与し、さらには再整髪性にも優れた毛髪化粧料が得られる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の構成について説明する。
【0017】
本発明において前記一般式(1)で示される疎水変性ポリエーテルウレタンは、R1がエチレン基、R2がエチレン基、R3が炭素数が4〜8のアルキレン基、R4がエチレン基、R5が分岐鎖を有する炭素数16〜32のアルキル基、mが2、hが1、k及びnがそれぞれ独立に10〜200の範囲の数であることが好ましい。
【0018】
本発明において、前記疎水変性ポリエーテルウレタンとしては市販品を用いても良い。市販品としては、例えば、アデカノールGT−700(アデカ社製)が挙げられる。
【0019】
また、本発明にかかる毛髪化粧料においては、(A)疎水変性ポリエーテルウレタンを、化粧料全量に対して0.1〜5質量%含有していることが好ましく、特に0.5〜4質量%含有していることがさらに好ましい。0.1質量%未満ではセット力及びセット力持続性が十分に発揮されず、5質量%を超えるとゲルが固くなりすぎてしまい指取れが悪くなる、さらにはべたつきを生じる等、悪影響を与える場合がある。
【0020】
本発明に用いられる水溶性成分(B)は、20℃の水100gに対する溶解度が30g以上の高い溶解性を有する水溶性成分であることが好ましい。
【0021】
本発明に用いられる水溶性成分としては、糖類、アミノ酸およびアミノ酸誘導体類が溶解度が高く、刺激性も低く、毛髪に自然な艶感を与える上で好ましい。具体的には糖類としては、キシロース、D−グルコース、スクロース、トレハロース、フルクトース、マルトース、マンノースが挙げられる。アミノ酸およびアミノ酸誘導体類としては、プロリン、グリシン、セリン、トレオニン、アルギニン、グルタミン酸、アスパラギン酸、リジン、トリメチルグリシンが挙げられる。糖類のうち、D−グルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)、マルトース(麦芽糖)がべたつきが感じられず、毛髪に自然な艶感を与える上でさらに好ましい。アミノ酸およびアミノ酸誘導体類としては、グリシン、トリメチルグリシンが匂いもほとんどなく、毛髪に自然な艶感を与えることから、さらに好ましい。
【0022】
また、これらは溶解度が高い成分にも関わらず、溶解性が低く、溶解に時間を要する成分が多いことから、調製時の溶解の速さの観点で、予め20μm以下に調製されたものが好ましい。
【0023】
本発明にかかる毛髪化粧料において、(B)水溶性成分は、化粧料全量に対して固形分で0.1〜20質量%配合することが好ましく、特に0.5〜10質量%含有していることがさらに好ましい。0.1質量%未満では製剤中の水分量を減らすには十分ではないことから髪の乾燥が遅く、スタイリングできるまで時間がかかるのと、艶感が不足する。20質量%を超えると乾燥速度は速くなるがべたつきを生じる等、悪影響を与えてしまう。
【0024】
本発明に用いられる有機シラノール誘導体としては、マンヌロン酸メチルシラノール、ヒアルロン酸ジメチルシラノール、ペクチニン酸アスコルビルメチルシラノール、アスパラギン酸オキシプロリンメチルシラノールから選ばれる一種又は二種以上が好ましい。有機シラノール誘導体は、疎水変性ポリエーテルウレタンの被膜を適度に柔軟化する効果がありながら、疎水変性ポリエーテルウレタンの水性ゲルの形状記憶性能を強化してくれることから、再整髪を可能にした。これら有機シラノール誘導体のうち、再整髪性に優れることからマンヌロン酸メチルシラノール、ヒアルロン酸ジメチルシラノールが特に好ましい。
【0025】
有機シラノール誘導体の毛髪化粧料中の配合量としては、0.05〜5質量%が好ましく、0.1〜3質量%がさらに好ましい。0.05質量%未満では、再整髪を可能にする効果が得られにくく、5質量%を超えると過度の被膜感によりフレーキング現象を起こしやすい。
【0026】
さらに本発明の毛髪化粧料には、(D)成分として疎水化デンプンを配合することにより、指通りを滑らかにし、べたつきの無いさらっとした被膜を形成することで、セット力持続性を向上させることができる。
【0027】
疎水化デンプンは、デンプン分子に、酢酸、ヒドロキシ酢酸、オクテニルコハク酸などを接合するために、アルカリ媒体にてエステル化したものである。これらの中で無水オクテニルコハク酸をエステル化したもの、さらにその塩が好ましい。市販品としては、デンプンにコーンスターチと無水オクテニルコハク酸をエステル化したもののアルミニウム塩であるオクテニルコハク酸トウモロコシデンプンエステルアルミニウム、(商品名:DRY−FLO{ナショナルスターチ社製})がある。
【0028】
疎水化デンプンは、疎水化していることから、水に馴染みにくく、被膜剤として使用する場合、予め60℃以上の熱水にて膨潤させ、錬合して糊化してから用いなければ配合できない。
【0029】
疎水化デンプンの毛髪化粧料中の配合量としては、0.01〜3質量%が好ましく、0.03〜2質量%がさらに好ましい。0.01質量%未満では、前述の効果が得られにくく、3質量%を超えると、透明性が低下する傾向にあり、その曳糸性による影響から、指通りが悪くなり使用性が低下する。
【0030】
本発明の毛髪化粧料には、上記必須成分以外に、他の成分としては、例えば、防腐剤、殺菌剤、香料、抗炎症剤、保存料、安定剤、緩衝剤、その他の有効成分等の添加成分を本発明の効果を損なわない範囲にて含有することができる。
【実施例】
【0031】
次に実施例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明はこれによって何ら限定されるものではない。実施例の説明に先立ち、本発明で実施した効果試験方法について説明する。
【0032】
[評価試験]
18名の専門パネルによる使用テストを行い、(1)セット力、(2)セット力持続性、(3)スタイリングし易さ、(4)指通り、(5)ごわつきの無さ、(6)べたつき感、(7)艶感、(8)風合い、(9)再整髪性、の9つの評価項目それぞれについて、下記の評価点基準に基づき絶対評価を行った。評価データはパネル18名の平均値を用いた。
【0033】
(評価項目(1)セット力(2)セット力持続性(9)再整髪性についての評価点基準)
5点:非常に優れている
4点:優れている
3点:ふつう
2点:劣る
1点:非常に劣る
【0034】
(評価項目(3)スタイリングし易さについての評価点基準)
5点:非常にし易い
4点:し易い
3点:ふつう
2点:しにくい
1点:非常にしにくい
【0035】
(評価項目(4)指通りについての評価点基準)
5点:非常に良い
4点:良い
3点:ふつう
2点:しにくい
1点:非常にしにくい
【0036】
(評価項目(5)ごわつきの無さ(6)べたつき感についての評価点基準)
5点:全く気にならない
4点:気にならない
3点:ふつう
2点:気になる
1点:非常に気になる
【0037】
(評価項目(7)艶感についての評価点基準)
5点:非常に自然な艶感がある
4点:自然な艶感がある
3点:ふつう
2点:不自然に感じる
1点:非常に不自然に感じる
【0038】
(評価項目(8)風合いについての評価点基準)
5点:非常に自然な風合いがある
4点:自然な風合いがある
3点:ふつう
2点:不自然に感じる
1点:非常に不自然に感じる
【0039】
以下、本発明の実施例についてさらに具体的に説明する。表1に示す組成の毛髪化粧料を常法により調製し、それぞれについて、前記評価試験を行い評価した。実施例1の比較例として、(B)成分を除いたものを比較例1、(C)成分を除いたものを比較例2、(A)成分を従来用いられる成分に替えたものを比較例3及び4、として比較評価を実施した。(D)成分を追加した実施例2についても評価試験を実施した。その結果を表1に記載する。評価データは専門パネル18名の平均値を記載する。
【0040】
【表1】
【0041】
また、その他の実施例3〜7を表2に示す。
【表2】
【0042】
表1の結果から、本発明の毛髪化粧料については、(1)セット力、(2)セット力持続性、(3)スタイリングし易さ、(4)指通り、(5)ごわつきの無さ、(6)べたつき感、(7)艶感、(8)風合い、(9)再整髪性、の9項目にて評価した結果、実施例の整髪料は、比較例と比較してすべての項目において優れていることが確認された。また実施例2の整髪料は、実施例1からさらにセット力持続性、指通り、べたつき感において、極めて満足するものであることが確認された。
【0043】
また表2に示す、実施例3〜7の毛髪化粧料についても、セット力、セット力持続性、再整髪性に優れ、指通りが良く、スタイリングし易く、べたつきやごわつきが少なく、髪の艶感、風合いも良いものであった。
【0044】
以上のようにして得られた本発明の毛髪化粧料は、優れたセット力、持続力がありながらも、指通りの良さ、ごわつきの無さ、スタイリングのし易さ、艶感、さらには再整髪性にも優れた毛髪化粧料であることが確認された。つまり、本発明は従来技術における技術課題を見事に解決したものであり、近年の消費者の要望をかなえたスタイリング剤として極めて有用な毛髪化粧料である。