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特開2018-166393非接触型電力伝送装置、電磁波照射/受信装置、電力伝送/情報通信装置及び自律可動型ロボットシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-166393(P2018-166393A)
(43)【公開日】2018年10月25日
(54)【発明の名称】非接触型電力伝送装置、電磁波照射/受信装置、電力伝送/情報通信装置及び自律可動型ロボットシステム
(51)【国際特許分類】
   H02J 50/10 20160101AFI20180928BHJP
【FI】
   H02J50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2017-151951(P2017-151951)
(22)【出願日】2017年8月4日
(31)【優先権主張番号】特願2017-62554(P2017-62554)
(32)【優先日】2017年3月28日
(33)【優先権主張国】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000004330
【氏名又は名称】日本無線株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100119677
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 賢治
(74)【代理人】
【識別番号】100115794
【弁理士】
【氏名又は名称】今下 勝博
(72)【発明者】
【氏名】小林 茂
(57)【要約】
【課題】本開示は、回転動作及び傾き動作を伴う複数の機構部間での非接触型電力伝送装置において、装置の小型化を図ること、傾き動作の可動範囲を広げること、及び、コイル間の磁界結合を強くすることを目的とする。
【解決手段】本開示は、互いに並行して配置される第1コイル11−1と第2コイル11−2と、第1コイル11−1と第2コイル11−2との中心軸の間の傾きを可変とする傾き軸12と、第1コイル11−1及び第1コイル11−1と第2コイル11−2との中心軸の間の傾きがないときでの第1コイル11−1のいずれかのコイルの中心軸を回転軸として、第1コイル11−1及び第2コイル11−2のいずれかのコイルを回転させるベアリング13と、を備えることを特徴とする非接触型電力伝送装置P1である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに並行して配置される第1コイルと第2コイルと、
前記第1コイルと前記第2コイルとの中心軸の間の傾きを可変とする傾き可変部材と、
前記第1コイル及び前記第1コイルと前記第2コイルとの中心軸の間の傾きがないときでの前記第1コイルのいずれかのコイルの中心軸を回転軸として、前記第1コイル及び前記第2コイルのいずれかのコイルを回転させるコイル回転部材と、
を備えることを特徴とする非接触型電力伝送装置。
【請求項2】
複数の前記第2コイルは、前記第1コイルに関して点対称に配置されており、
前記コイル回転部材は、複数の前記第2コイルを回転させる
ことを特徴とする、請求項1に記載の非接触型電力伝送装置。
【請求項3】
前記第1コイルを保持する第1コイル保持部材と、
前記第2コイルを保持する第2コイル保持部材と、
をさらに備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の非接触型電力伝送装置。
【請求項4】
前記第2コイル保持部材は、前記第1コイルを収容する第1コイル収容空間を有し、
前記第1コイル収容空間は、前記第2コイルの中心軸に垂直なオバール形断面を有し、
前記第1コイル収容空間のオバール形断面の長軸は、前記傾き可変部材の傾き軸と、前記第2コイルの中心軸と、に対して垂直になるように配置される
ことを特徴とする、請求項3に記載の非接触型電力伝送装置。
【請求項5】
前記第1コイルと前記第1コイル保持部材との間に配置される第1磁性体部材と、
前記第2コイルと前記第2コイル保持部材との間に配置される第2磁性体部材と、
をさらに備えることを特徴とする、請求項3又は4に記載の非接触型電力伝送装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載の非接触型電力伝送装置を備え、電磁波の照射及び/又は受信の指向方向を可変とすることを特徴とする電磁波照射/受信装置。
【請求項7】
請求項3から5のいずれかに記載の非接触型電力伝送装置を備え、
前記第1コイル保持部材は、前記第1コイルを内側から保持し、
前記第2コイル保持部材は、前記第2コイルを外側から保持し、前記第2コイルに対する前記第1コイルの相対運動を可能とする第1コイル収容空間を有し、
前記第1コイル保持部材の先端に配置される第1無線通信機と、
前記第1コイルと前記第2コイルとの中心軸の間の傾きがないときでの、前記第1コイル収容空間を介して前記第1コイル保持部材の先端と対向する前記第2コイル保持部材の場所に配置される第2無線通信機と、
をさらに備えることを特徴とする電力伝送/情報通信装置。
【請求項8】
前記傾き可変部材は、前記第1コイル保持部材の先端に配置されるフック部材と、前記第1コイル収容空間内に配置され前記フック部材を着脱可能な着脱軸部材と、を備え、
前記フック部材及び前記着脱軸部材は、前記第1無線通信機と前記第2無線通信機との間の無線通信を可能とする無線通信路空間を確保する
ことを特徴とする、請求項7に記載の電力伝送/情報通信装置。
【請求項9】
請求項7又は8に記載の電力伝送/情報通信装置と、
前記電力伝送/情報通信装置を搭載される自律可動型ロボット装置と、
前記第1コイル保持部材に沿って配置され、前記第1コイルに接続され、外部から前記電力伝送/情報通信装置への電力伝送を行う第1電力伝送線と、
前記第1コイル保持部材に沿って配置され、前記第1無線通信機に接続され、外部と前記電力伝送/情報通信装置との間の情報通信を行う第1情報通信線と、
前記第1コイルと磁界結合する前記第2コイルに接続され、前記電力伝送/情報通信装置から前記自律可動型ロボット装置への電力伝送を行う第2電力伝送線と、
前記第1無線通信機と無線通信を行う前記第2無線通信機に接続され、前記電力伝送/情報通信装置と前記自律可動型ロボット装置との間の情報通信を行う第2情報通信線と、
を備えることを特徴とする自律可動型ロボットシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、回転動作及び傾き動作を伴う複数の機構部間での電力伝送技術に関する。
【背景技術】
【0002】
回転動作及び傾き動作を伴う複数の機構部間において、電力伝送を行なうことがある。従来の接触型電力伝送装置では、回転軸及び傾き軸についてそれぞれ1セットの回転可能な接触型電極を備えるため、電極摩耗、機械的振動及び屈曲疲労による導通不良及びメンテナンス作業が発生する。一方、従来の非接触型電力伝送装置では、回転軸及び傾き軸についてそれぞれ1セットの回転可能な磁界結合コイルを備えるため、電極摩耗、機械振動及び屈曲疲労による導通不良及びメンテナンス作業が発生しない(特許文献1等を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015−220801号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の非接触型電力伝送装置では、回転軸及び傾き軸について「それぞれ1セット」の回転可能な対向配置コイルを備えるため、装置の小型化を図ることができない。そこで、回転軸及び傾き軸について「合わせて1セット」の回転可能な対向配置コイルを備えることにより、小型化を図ることが考えられる。しかし、対向配置コイル間の間隔を狭め過ぎれば、対向配置コイル間の磁界結合は強くなるが、一方のコイルに対する他方のコイルの傾き動作による対向配置コイル間の機械的干渉が生じやすい。一方で、対向配置コイル間の間隔を広げ過ぎれば、一方のコイルに対する他方のコイルの傾き動作による対向配置コイル間の機械的干渉は生じにくいが、対向配置コイル間の磁界結合が弱くなる。
【0005】
そこで、前記課題を解決するために、本開示は、回転動作及び傾き動作を伴う複数の機構部間での非接触型電力伝送装置において、装置の小型化を図ること、傾き動作の可動範囲を広げること、及び、コイル間の磁界結合を強くすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、回転軸及び傾き軸について「合わせて1セット」の回転可能な並行配置される第1コイル及び第2コイルを備えることとした。
【0007】
具体的には、本開示は、互いに並行して配置される第1コイルと第2コイルと、前記第1コイルと前記第2コイルとの中心軸の間の傾きを可変とする傾き可変部材と、前記第1コイル及び前記第1コイルと前記第2コイルとの中心軸の間の傾きがないときでの前記第1コイルのいずれかのコイルの中心軸を回転軸として、前記第1コイル及び前記第2コイルのいずれかのコイルを回転させるコイル回転部材と、を備えることを特徴とする非接触型電力伝送装置である。
【0008】
この構成によれば、回転軸及び傾き軸について「合わせて1セット」の回転可能な並行配置される第1コイル及び第2コイルを備えるため、装置の小型化を図ることができる。そして、回転軸及び傾き軸を適切に設定すれば、第1コイルと第2コイルとを互いに近付けても、傾き動作の可動範囲を広げることができる。さらに、第1コイルと第2コイルとを互いに近付ければ、コイル間の磁界結合を強くすることができる。
【0009】
また、本開示は、複数の前記第2コイルは、前記第1コイルに関して点対称に配置されており、前記コイル回転部材は、複数の前記第2コイルを回転させることを特徴とする非接触型電力伝送装置である。
【0010】
この構成によれば、複数の第2コイルの回転のバランスを改善することができ、第1コイルと第2コイルとの結合係数を広範囲に調整することができる。
【0011】
また、本開示は、前記第1コイルを保持する第1コイル保持部材と、前記第2コイルを保持する第2コイル保持部材と、をさらに備えることを特徴とする非接触型電力伝送装置である。
【0012】
この構成によれば、非接触型電力伝送装置を送受電側機構部に接続可能となる。
【0013】
また、本開示は、前記第2コイル保持部材は、前記第1コイルを収容する第1コイル収容空間を有し、前記第1コイル収容空間は、前記第2コイルの中心軸に垂直なオバール形断面を有し、前記第1コイル収容空間のオバール形断面の長軸は、前記傾き可変部材の傾き軸と、前記第2コイルの中心軸と、に対して垂直になるように配置されることを特徴とする非接触型電力伝送装置である。
【0014】
この構成によれば、第1コイル収容空間の断面サイズを第1コイルの断面サイズより十分に大きくするため、傾き動作の可動範囲をより広げることができる。
【0015】
また、本開示は、前記第1コイルと前記第1コイル保持部材との間に配置される第1磁性体部材と、前記第2コイルと前記第2コイル保持部材との間に配置される第2磁性体部材と、をさらに備えることを特徴とする非接触型電力伝送装置である。
【0016】
この構成によれば、第1コイル保持部材及び第2コイル保持部材が金属であるときでも、第1コイル保持部材及び第2コイル保持部材での渦電流損失を防止可能となる。
【0017】
また、本開示は、以上に記載の非接触型電力伝送装置を備え、電磁波の照射及び/又は受信の指向方向を可変とすることを特徴とする電磁波照射/受信装置である。
【0018】
この構成によれば、非接触型電力伝送装置を電磁波照射/受信に適用可能となる。
【0019】
また、本開示は、以上に記載の非接触型電力伝送装置を備え、前記第1コイル保持部材は、前記第1コイルを内側から保持し、前記第2コイル保持部材は、前記第2コイルを外側から保持し、前記第2コイルに対する前記第1コイルの相対運動を可能とする第1コイル収容空間を有し、前記第1コイル保持部材の先端に配置される第1無線通信機と、前記第1コイルと前記第2コイルとの中心軸の間の傾きがないときでの、前記第1コイル収容空間を介して前記第1コイル保持部材の先端と対向する前記第2コイル保持部材の場所に配置される第2無線通信機と、をさらに備えることを特徴とする電力伝送/情報通信装置である。
【0020】
この構成によれば、非接触型電力伝送装置を用いて、電力伝送と情報通信との融合を図ることができる。ここで、第1コイル保持部材の先端と第2コイル保持部材の上記場所とは、第1、2無線通信機により接続される。よって、非接触型電力伝送装置の回転動作及び傾き動作の可動範囲が、有線ケーブルのねじれ、屈曲及び断線の問題により制限されることがない。そして、第1、2無線通信機は、非接触型電力伝送装置の中心軸上に配置される。よって、非接触型電力伝送装置の回転動作及び傾き動作の可動範囲が、第1、2無線通信機の指向性の問題により制限されることが少なくなる。さらに、第1、2無線通信機は、第2コイル保持部材内の第1コイル収容空間を介して通信する。よって、第1、2無線通信機の間の無線通信が、介在物により途絶えることがなく、電磁波の減衰の大きい媒体中(例えば浮遊物が多く存在する水中など)でも途絶えることが少なくなる。
【0021】
また、本開示は、前記傾き可変部材は、前記第1コイル保持部材の先端に配置されるフック部材と、前記第1コイル収容空間内に配置され前記フック部材を着脱可能な着脱軸部材と、を備え、前記フック部材及び前記着脱軸部材は、前記第1無線通信機と前記第2無線通信機との間の無線通信を可能とする無線通信路空間を確保することを特徴とする電力伝送/情報通信装置である。
【0022】
この構成によれば、第2コイル及び第2無線通信機が取り付けられる第2コイル保持部材の着脱軸部材に、第1コイル及び第1無線通信機が取り付けられるフック部材を引っ掛けるのみにより、たとえ水中でも電力伝送及び情報通信を容易に開始することができる。
【0023】
また、本開示は、以上に記載の電力伝送/情報通信装置と、前記電力伝送/情報通信装置を搭載される自律可動型ロボット装置と、前記第1コイル保持部材に沿って配置され、前記第1コイルに接続され、外部から前記電力伝送/情報通信装置への電力伝送を行う第1電力伝送線と、前記第1コイル保持部材に沿って配置され、前記第1無線通信機に接続され、外部と前記電力伝送/情報通信装置との間の情報通信を行う第1情報通信線と、前記第1コイルと磁界結合する前記第2コイルに接続され、前記電力伝送/情報通信装置から前記自律可動型ロボット装置への電力伝送を行う第2電力伝送線と、前記第1無線通信機と無線通信を行う前記第2無線通信機に接続され、前記電力伝送/情報通信装置と前記自律可動型ロボット装置との間の情報通信を行う第2情報通信線と、を備えることを特徴とする自律可動型ロボットシステムである。
【0024】
この構成によれば、電力伝送/情報通信装置を用いて、自律可動型ロボット装置を操作することができる。ここで、外部と電力伝送/情報通信装置とは、第1コイル保持部材に沿って配置される第1電力伝送線により接続され、第1コイル保持部材は、第2コイル保持部材に対して相対的に回転動作及び傾き動作を行う。よって、自律可動型ロボット装置への大電力伝送及びバッテリレスの長時間連続可動が必要なときでも、自律可動型ロボット装置の可動範囲が、第1電力伝送線のねじれ、屈曲及び断線の問題により制限されることが少なくなる。そして、外部と電力伝送/情報通信装置とは、第1コイル保持部材に沿って配置される第1情報通信線により接続され、第1コイル保持部材は、第2コイル保持部材に対して相対的に回転動作及び傾き動作を行う。よって、自律可動型ロボット装置との大容量通信及びリアルタイム通信が必要なときでも、自律可動型ロボット装置の可動範囲が、第1情報通信線のねじれ、屈曲及び断線の問題により制限されることが少なくなる。
【発明の効果】
【0025】
このように、本開示は、回転動作及び傾き動作を伴う複数の機構部間での非接触型電力伝送装置において、装置の小型化を図ること、傾き動作の可動範囲を広げること、及び、コイル間の磁界結合を強くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】第1実施形態の非接触型電力伝送装置の構成を示す図である。
図2】第2実施形態の非接触型電力伝送装置の構成を示す図である。
図3】第3実施形態の非接触型電力伝送装置の構成を示す図である。
図4】第4実施形態の非接触型電力伝送装置の構成を示す図である。
図5】第5実施形態の非接触型電力伝送装置の構成を示す図である。
図6】第6実施形態の非接触型電力伝送装置の構成を示す図である。
図7】第7実施形態の電磁波照射/受信装置の構成を示す図である。
図8】第8実施形態の電力伝送/情報通信装置の構成を示す図である。
図9】第9実施形態の電力伝送/情報通信装置の構成を示す図である。
図10】第9実施形態の変形例の電力伝送/情報通信装置の構成を示す図である。
図11】第10実施形態の自律可動型ロボットシステムの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
添付の図面を参照して本開示の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本開示の実施の例であり、本開示は以下の実施形態に制限されるものではない。
【0028】
(第1実施形態の非接触型電力伝送装置)
第1実施形態の非接触型電力伝送装置の構成を図1に示す。非接触型電力伝送装置P1は、第1コイル11−1、第2コイル11−2、傾き軸12、ベアリング13、回転支柱14、回転支柱15、フレーム16、第1支持部材17−1、第2支持部材17−2、第1内側磁性体18−1及び第2内側磁性体18−2から構成される。
【0029】
図1の左上欄は、傾きがないときでの正面図を示す。図1の左下欄は、平面図を示す。図1の中上欄は、図1の左上欄の正面図に対して、ベアリング13の右側から見た右側面図を示す。図1の中下欄は、図1の左下欄の平面図に対して、ベアリング13の右側から見た右側面図を示す。図1の右上欄は、傾きがあるときでの正面図を示す。ここで、図1の左上欄の正面図、図1の左下欄の平面図及び図1の右上欄の正面図では、フレーム16については断面形状を示すが、他の部材については平面投影形状を示す。そして、図1の左上欄の正面図及び図1の右上欄の正面図では、第2コイル11−2及び第2内側磁性体18−2については、フレーム16を介した透視形状を示す。
【0030】
第1コイル11−1及び第2コイル11−2は、互いに並行して配置される。ここで、第1コイル11−1及び第2コイル11−2は、図1のように、同一の寸法でもよく、変形例として、異なる寸法でもよい。そして、第1コイル11−1及び第2コイル11−2は、図1のように、円柱形コイルでもよく、変形例として、四角柱コイル等でもよい。
【0031】
フレーム16は、第2コイル11−2を外側から保持する。ここで、フレーム16は、第1コイル11−1と第2コイル11−2との間の磁界結合を妨げないような、材料(例えば、樹脂等。)からなる構造を有する。第1支持部材17−1は、第1コイル11−1を内側から保持する。第2支持部材17−2は、第2コイル11−2を内側から保持する。ここで、第1支持部材17−1及び第2支持部材17−2は、金属等からなる軸部材又はパイプである。そして、第2支持部材17−2は、フレーム16により保持される。
【0032】
傾き軸12は、第1コイル11−1と第2コイル11−2との中心軸の間の傾きを可変とする。具体的には、傾き軸12は、第1コイル11−1の中心軸に対する第2コイル11−2の中心軸の傾きを可変とする(図1の右上欄の正面図を参照。)。ここで、傾き軸12は、必ずしも第1コイル11−1及び第2コイル11−2の中心部を通らなくてもよい。
【0033】
ベアリング13、回転支柱14及び回転支柱15は、第1コイル11−1の中心軸を回転軸として、第2コイル11−2を回転させる。具体的には、ベアリング13の内輪は、第1支持部材17−1に固定され、ベアリング13の外輪は、回転支柱14に接続される。回転支柱14は、回転支柱15に直角に接続される。回転支柱15は、フレーム16に固定される。ベアリング13の外輪が、ベアリング13の内輪に対して回転すると、回転支柱14及び回転支柱15は、第1支持部材17−1に対して回転し、フレーム16及び第2コイル11−2は、第1コイル11−1の中心軸を回転軸として回転する(図1の左下欄の平面図を参照。)。
【0034】
フレーム16は、第1コイル11−1を収容する第1コイル収容空間19を有する。第1コイル収容空間19は、第2コイル11−2の中心軸に垂直なオバール形断面を有する。ここで、オバール形とは、少なくとも1本の対称軸を有する平面図形であり、長円形、楕円形及び円形等である。そして、第1コイル収容空間19のオバール形断面の長軸は、傾き軸12と、第2コイル11−2の中心軸と、に対して垂直になるように配置される(図1の中上欄及び中下欄の右側面図を参照。)。
【0035】
第1内側磁性体18−1は、第1コイル11−1と第1支持部材17−1との間に配置される。第2内側磁性体18−2は、第2コイル11−2と第2支持部材17−2との間に配置される。ここで、第1内側磁性体18−1及び第2内側磁性体18−2は、円筒形に焼成された磁性体でもよく、ほぼ円筒形に配置された複数の磁性体の小片でもよい(図1の中上欄及び中下欄の右側面図を参照。)。後者では前者より、第1内側磁性体18−1及び第2内側磁性体18−2の製造工程を簡便にしやすく、第1内側磁性体18−1及び第2内側磁性体18−2のクラックを生じにくい。
【0036】
このように、回転軸及び傾き軸について「合わせて1セット」の回転可能な並行配置される第1コイル11−1及び第2コイル11−2を備えるため、非接触型電力伝送装置P1の小型化を図ることができる。そして、第1コイル11−1と第2コイル11−2とを互いに近付ければ、コイル間の磁界結合を強くすることができる。さらに、第1内側磁性体18−1及び第2内側磁性体18−2を第1コイル11−1及び第2コイル11−2と第1支持部材17−1及び第2支持部材17−2との間に配置するため、第1支持部材17−1及び第2支持部材17−2が金属であるときでも、第1支持部材17−1及び第2支持部材17−2での渦電流損失を防止可能となる。
【0037】
そして、図1のように回転軸及び傾き軸を適切に設定すれば、第1コイル11−1と第2コイル11−2とを互いに近付けても、第1コイル11−1に対する第2コイル11−2の傾き動作の可動範囲を広げることができる。さらに、第1コイル収容空間19の断面サイズを第1コイル11−1の断面サイズより十分に大きくするため、第1コイル11−1に対する第2コイル11−2の傾き動作の可動範囲を広げることができる。
【0038】
ここで、第1コイル11−1に対する第2コイル11−2の傾き角度が大きすぎれば、第1コイル11−1と第2コイル11−2との間の磁界結合が弱くなる。そこで、第1コイル収容空間19の断面サイズを意図的に制限することにより、第1コイル11−1に対する第2コイル11−2の傾き動作の可動範囲を意図的に制限することができる。ただし、図1に不図示の第1コイル収容空間19以外のストッパー等を配置することによっても、第1コイル11−1に対する第2コイル11−2の傾き動作の可動範囲を意図的に制限することができる。
【0039】
(第2実施形態の非接触型電力伝送装置)
第2実施形態の非接触型電力伝送装置の構成を図2に示す。非接触型電力伝送装置P2は、第1コイル21−1、第2コイル21−2、傾き軸22、傾き支柱23、傾き支柱24、固定部材25、ベアリング26、フレーム27、第1支持部材28−1、第2支持部材28−2、第1内側磁性体29−1及び第2内側磁性体29−2から構成される。
【0040】
図2の左上欄は、傾きがないときでの正面図を示す。図2の左下欄は、平面図を示す。図2の中上欄は、図2の左上欄の正面図に対して、固定部材25の右側から見た右側面図を示す。図2の中下欄は、図2の左下欄の平面図に対して、固定部材25の右側から見た右側面図を示す。図2の右上欄は、傾きがあるときでの正面図を示す。ここで、図2の左上欄の正面図、図2の左下欄の平面図及び図2の右上欄の正面図では、ベアリング26及びフレーム27については断面形状を示すが、他の部材については平面投影形状を示す。そして、図2の左上欄の正面図及び図2の右上欄の正面図では、第2コイル21−2及び第2内側磁性体29−2については、フレーム27を介した透視形状を示す。
【0041】
第1コイル21−1及び第2コイル21−2は、互いに並行して配置される。ここで、第1コイル21−1及び第2コイル21−2は、図2のように、同一の寸法でもよく、変形例として、異なる寸法でもよい。そして、第1コイル21−1及び第2コイル21−2は、図2のように、円柱形コイルでもよく、変形例として、四角柱コイル等でもよい。
【0042】
フレーム27は、第2コイル21−2を外側から保持する。ここで、フレーム27は、第1コイル21−1と第2コイル21−2との間の磁界結合を妨げないような、材料(例えば、樹脂等。)からなる構造を有する。第1支持部材28−1は、第1コイル21−1を内側から保持する。第2支持部材28−2は、第2コイル21−2を内側から保持する。ここで、第1支持部材28−1及び第2支持部材28−2は、金属等からなる軸部材又はパイプである。そして、第2支持部材28−2は、フレーム27により保持される。
【0043】
傾き軸22は、第1コイル21−1と第2コイル21−2との中心軸の間の傾きを可変とする。具体的には、傾き軸22は、第2コイル21−2の中心軸に対する第1コイル21−1の中心軸の傾きを可変とする(図2の右上欄の正面図を参照。)。ここで、傾き軸22は、必ずしも第1コイル21−1及び第2コイル21−2の中心部を通らなくてもよい。
【0044】
傾き支柱23、傾き支柱24、固定部材25及びベアリング26は、第1コイル21−1と第2コイル21−2との中心軸の間の傾きがないときでの第1コイル21−1の中心軸を回転軸として、第1コイル21−1を回転させる。具体的には、ベアリング26の内輪は、フレーム27に固定され、ベアリング26の外輪は、傾き支柱23に接続される。傾き支柱23は、傾き支柱24に直角に接続される。傾き支柱24は、固定部材25に固定される。固定部材25は、第1支持部材28−1に固定される。ベアリング26の外輪が、ベアリング26の内輪に対して回転すると、傾き支柱23及び傾き支柱24は、フレーム27に対して回転し、固定部材25、第1支持部材28−1及び第1コイル21−1は、第1コイル21−1と第2コイル21−2との中心軸の間の傾きがないときでの第1コイル21−1の中心軸を回転軸として回転する(図2の左下欄の平面図を参照。)。
【0045】
フレーム27は、第1コイル21−1を収容する第1コイル収容空間30を有する。第1コイル収容空間30は、第2コイル21−2の中心軸に垂直なオバール形断面を有する。ここで、オバール形とは、少なくとも1本の対称軸を有する平面図形であり、長円形、楕円形及び円形等である。そして、第1コイル収容空間30のオバール形断面の長軸は、傾き軸22と、第2コイル21−2の中心軸と、に対して垂直になるように配置される(図2の中上欄及び中下欄の右側面図を参照。)。
【0046】
第1内側磁性体29−1は、第1コイル21−1と第1支持部材28−1との間に配置される。第2内側磁性体29−2は、第2コイル21−2と第2支持部材28−2との間に配置される。ここで、第1内側磁性体29−1及び第2内側磁性体29−2は、円筒形に焼成された磁性体でもよく、ほぼ円筒形に配置された複数の磁性体の小片でもよい(図2の中上欄及び中下欄の右側面図を参照。)。後者では前者より、第1内側磁性体29−1及び第2内側磁性体29−2の製造工程を簡便にしやすく、第1内側磁性体29−1及び第2内側磁性体29−2のクラックを生じにくい。
【0047】
このように、回転軸及び傾き軸について「合わせて1セット」の回転可能な並行配置される第1コイル21−1及び第2コイル21−2を備えるため、非接触型電力伝送装置P2の小型化を図ることができる。そして、第1コイル21−1と第2コイル21−2とを互いに近付ければ、コイル間の磁界結合を強くすることができる。さらに、第1内側磁性体29−1及び第2内側磁性体29−2を第1コイル21−1及び第2コイル21−2と第1支持部材28−1及び第2支持部材28−2との間に配置するため、第1支持部材28−1及び第2支持部材28−2が金属であるときでも、第1支持部材28−1及び第2支持部材28−2での渦電流損失を防止可能となる。
【0048】
そして、図2のように回転軸及び傾き軸を適切に設定しても、第1コイル11−1と第2コイル11−2とを互いにある程度遠ざければ、第2コイル21−2に対する第1コイル21−1の傾き動作の可動範囲を広げることができる。さらに、第1コイル収容空間30の断面サイズを第1コイル21−1の断面サイズより十分に大きくするため、第2コイル21−2に対する第1コイル21−1の傾き動作の可動範囲を広げることができる。
【0049】
ここで、第2コイル21−2に対する第1コイル21−1の傾き角度が大きすぎれば、第1コイル21−1と第2コイル21−2との間の磁界結合が弱くなる。そこで、第1コイル収容空間30の断面サイズを意図的に制限することにより、第2コイル21−2に対する第1コイル21−1の傾き動作の可動範囲を意図的に制限することができる。ただし、図2に不図示の第1コイル収容空間30以外のストッパー等を配置することによっても、第2コイル21−2に対する第1コイル21−1の傾き動作の可動範囲を意図的に制限することができる。
【0050】
(第3実施形態の非接触型電力伝送装置)
第3実施形態の非接触型電力伝送装置の構成を図3に示す。非接触型電力伝送装置P3は、第1コイル31−1、2個の第2コイル31−2、傾き軸32、ベアリング33、回転支柱34、回転支柱35、フレーム36、第1支持部材37−1、2個の第2支持部材37−2、第1内側磁性体38−1及び2個の第2内側磁性体38−2から構成される。フレーム36は、第1コイル収容空間39を有する。
【0051】
図3の左上欄は、傾きがないときでの正面図を示す。図3の左下欄は、平面図を示す。図3の中上欄は、図3の左上欄の正面図に対して、ベアリング33の右側から見た右側面図を示す。図3の中下欄は、図3の左下欄の平面図に対して、ベアリング33の右側から見た右側面図を示す。図3の右上欄は、傾きがあるときでの正面図を示す。ここで、図3の左上欄の正面図、図3の左下欄の平面図及び図3の右上欄の正面図では、フレーム36については断面形状を示すが、他の部材については平面投影形状を示す。そして、図3の左上欄の正面図及び図3の右上欄の正面図では、1個の第2コイル31−2及び1個の第2内側磁性体38−2については、フレーム36を介した透視形状を示す。
【0052】
第1コイル31−1、一の第2コイル31−2、傾き軸32、ベアリング33、回転支柱34、回転支柱35、フレーム36、第1支持部材37−1、一の第2支持部材37−2、第1内側磁性体38−1及び一の第2内側磁性体38−2は、それぞれ、第1コイル11−1、第2コイル11−2、傾き軸12、ベアリング13、回転支柱14、回転支柱15、フレーム16、第1支持部材17−1、第2支持部材17−2、第1内側磁性体18−1及び第2内側磁性体18−2と同様である。
【0053】
第3実施形態で追加された他の第2コイル31−2、他の第2支持部材37−2及び他の第2内側磁性体38−2について説明する。2個の第2コイル31−2は、第1コイル31−1に関して点対称に配置される。各々の第2支持部材37−2は、各々の第2コイル31−2を内側から保持する。各々の第2内側磁性体38−2は、各々の第2コイル31−2と各々の第2支持部材37−2との間に配置される。ベアリング33、回転支柱34及び回転支柱35は、第1コイル31−1の中心軸を回転軸として、2個の第2コイル31−2を回転させる(図3の左下欄の平面図を参照。)。
【0054】
このように、2個の第2コイル31−2の回転のバランスを改善することができ、第1コイル31−1と第2コイル31−2との結合係数を広範囲に調整することができる。
【0055】
(第4実施形態の非接触型電力伝送装置)
第4実施形態の非接触型電力伝送装置の構成を図4に示す。非接触型電力伝送装置P4は、第1コイル41−1、第2コイル41−2、傾き軸42、ベアリング43、フレーム44、第1支持部材45−1、第2支持部材45−2、第1内側磁性体46−1及び第2内側磁性体46−2から構成される。フレーム44は、第1コイル収容空間47を有する。
【0056】
図4の左上欄は、傾きがないときでの正面図を示す。図4の左下欄は、平面図を示す。図4の中上欄は、図4の左上欄の正面図に対して、第1内側磁性体46−1及び第2内側磁性体46−2の右側から見た右側面図を示す。図4の中下欄は、図4の左下欄の平面図に対して、第1内側磁性体46−1及び第2内側磁性体46−2の右側から見た右側面図を示す。図4の右上欄は、傾きがあるときでの正面図を示す。ここで、図4の左上欄の正面図、図4の左下欄の平面図及び図4の右上欄の正面図では、フレーム44については断面形状を示すが、他の部材については平面投影形状を示す。そして、図4の左上欄の正面図及び図4の右上欄の正面図では、第2コイル41−2及び第2内側磁性体46−2については、フレーム44を介した透視形状を示す。
【0057】
第1コイル41−1、第2コイル41−2、フレーム44、第1支持部材45−1、第2支持部材45−2、第1内側磁性体46−1及び第2内側磁性体46−2は、それぞれ、第1コイル11−1、第2コイル11−2、フレーム16、第1支持部材17−1、第2支持部材17−2、第1内側磁性体18−1及び第2内側磁性体18−2と同様である。傾き軸42及びベアリング43が、それぞれ、傾き軸12及びベアリング13と異なる点について説明する。
【0058】
傾き軸42は、第1コイル41−1と第2コイル41−2との中心軸の間の傾きを可変とする。具体的には、傾き軸42は、フレーム44の内部に固定され、第1コイル41−1の中心軸に対する第2コイル41−2の中心軸の傾きを可変とする(図4の右上欄の正面図を参照。)。
【0059】
ベアリング43は、第1コイル41−1の中心軸を回転軸として、第1コイル41−1を回転させる。具体的には、ベアリング43は、傾き軸42のアームに固定され、手動で又は電気的に、第1コイル41−1の中心軸を回転軸として、第1コイル41−1を回転させる。
【0060】
このように、傾き軸42及びベアリング43をフレーム44の内部に配置するため、非接触型電力伝送装置P4のさらなる小型化を図ることができる。
【0061】
(第5実施形態の非接触型電力伝送装置)
第5実施形態の非接触型電力伝送装置の構成を図5に示す。非接触型電力伝送装置P5は、第1コイル51−1、第2コイル51−2、傾き軸52、フック53、ベアリング54、フレーム55、第1支持部材56−1、第2支持部材56−2、第1内側磁性体57−1及び第2内側磁性体57−2から構成される。フレーム55は、第1コイル収容空間58を有する。
【0062】
図5の左上欄は、傾きがないときでの正面図を示す。図5の左下欄は、平面図を示す。図5の中上欄は、図5の左上欄の正面図に対して、第1内側磁性体57−1及び第2内側磁性体57−2の右側から見た右側面図を示す。図5の中下欄は、図5の左下欄の平面図に対して、第1内側磁性体57−1及び第2内側磁性体57−2の右側から見た右側面図を示す。図5の右上欄は、傾きがあるときでの正面図を示す。ここで、図5の左上欄の正面図、図5の左下欄の平面図及び図5の右上欄の正面図では、フレーム55については断面形状を示すが、他の部材については平面投影形状を示す。そして、図5の左上欄の正面図及び図5の右上欄の正面図では、第2コイル51−2及び第2内側磁性体57−2については、フレーム55を介した透視形状を示す。
【0063】
第1コイル51−1、第2コイル51−2、フレーム55、第1支持部材56−1、第2支持部材56−2、第1内側磁性体57−1及び第2内側磁性体57−2は、それぞれ、第1コイル11−1、第2コイル11−2、フレーム16、第1支持部材17−1、第2支持部材17−2、第1内側磁性体18−1及び第2内側磁性体18−2と同様である。傾き軸52、フック53及びベアリング54が、それぞれ、傾き軸12及びベアリング13と異なる点について説明する。
【0064】
傾き軸52及びフック53は、第1コイル51−1と第2コイル51−2との中心軸の間の傾きを可変とする。具体的には、傾き軸52は、フレーム55の内部に固定され、フック53は、傾き軸52に着脱でき、傾き軸52及びフック53は、第2コイル51−2の中心軸に対する第1コイル51−1の中心軸の傾きを可変とする(図5の右上欄の正面図を参照。)。
【0065】
ベアリング54は、第1コイル51−1の中心軸を回転軸として、第1コイル51−1を回転させる。具体的には、ベアリング54は、フック53のアームに固定され、手動で又は電気的に、第1コイル51−1の中心軸を回転軸として、第1コイル51−1を回転させる。
【0066】
このように、傾き軸52及びベアリング54をフレーム55の内部に配置するため、非接触型電力伝送装置P5のさらなる小型化を図ることができる。そして、フック53を傾き軸52に着脱するため、第1コイル51−1を第2コイル51−2に結合/非結合できる。
【0067】
(第6実施形態の非接触型電力伝送装置)
第6実施形態の非接触型電力伝送装置の構成を図6に示す。非接触型電力伝送装置P6は、第1コイル61−1、第2コイル61−2、球体軸62、フレーム63、第1支持部材64−1、第2支持部材64−2、第1内側磁性体65−1及び第2内側磁性体65−2から構成される。フレーム63は、第1コイル収容空間66を有する。
【0068】
図6の左上欄は、傾きがないときでの正面図を示す。図6の左下欄は、平面図を示す。図6の中上欄は、図6の左上欄の正面図に対して、第1内側磁性体65−1及び第2内側磁性体65−2の右側から見た右側面図を示す。図6の中下欄は、図6の左下欄の平面図に対して、第1内側磁性体65−1及び第2内側磁性体65−2の右側から見た右側面図を示す。図6の右上欄は、傾きがあるときでの正面図を示す。ここで、図6の左上欄の正面図、図6の左下欄の平面図及び図6の右上欄の正面図では、フレーム63については断面形状を示すが、他の部材については平面投影形状を示す。そして、図6の左上欄の正面図及び図6の右上欄の正面図では、第2コイル61−2及び第2内側磁性体65−2については、フレーム63を介した透視形状を示す。
【0069】
第1コイル61−1、第2コイル61−2、フレーム63、第1支持部材64−1、第2支持部材64−2、第1内側磁性体65−1及び第2内側磁性体65−2は、それぞれ、第1コイル11−1、第2コイル11−2、フレーム16、第1支持部材17−1、第2支持部材17−2、第1内側磁性体18−1及び第2内側磁性体18−2と同様である。球体軸62が、傾き軸12及びベアリング13と異なる点について説明する。
【0070】
球体軸62は、第1コイル61−1と第2コイル61−2との中心軸の間の傾きを可変とする。具体的には、球体軸62は、フレーム63の内部に固定され、第1コイル61−1の中心軸に対する第2コイル61−2の中心軸の傾きを可変とする(図6の右上欄の正面図を参照。)。
【0071】
球体軸62は、第1コイル61−1の中心軸を回転軸として、第1コイル61−1を回転させる。具体的には、球体軸62は、フレーム63の内部に固定され、手動で又は電気的に、第1コイル61−1の中心軸を回転軸として、第1コイル61−1を回転させる。
【0072】
このように、球体軸62をフレーム63の内部に配置するため、非接触型電力伝送装置P6のさらなる小型化を図ることができる。そして、球体軸62を配置するときには、傾き軸42及びベアリング43を配置するときより、傾き軸及び回転軸を簡素化できる。
【0073】
(第7実施形態の電磁波照射/受信装置)
第7実施形態の電磁波照射/受信装置の構成を図7に示す。電磁波照射/受信装置Aは、非接触型電力伝送装置P1、送電側制御装置71、送電側電源72、固定部材73、受電側制御装置74、受電側電源75、照射/受信機器76、照射/受信部材77、傾き軸モータ78、回転軸モータ79、回転軸ギア80及び回転軸リング81から構成される。
【0074】
図7の左上欄は、傾きがないときでの正面図を示す。図7の左下欄は、平面図を示す。図7の右上欄は、傾きがあるときでの正面図を示す。図7の右下欄は、図7の左下欄の平面図に対して、固定部材73の左側から見た右側面図を示す。ここで、図7の左上欄の正面図、図7の左下欄の平面図及び図7の右上欄の正面図では、フレーム16については断面形状を示すが、他の部材については平面投影形状を示す。そして、図7の左上欄の正面図及び図7の右上欄の正面図では、第2コイル11−2及び第2内側磁性体18−2については、フレーム16を介した透視形状を示す。
【0075】
送電側制御装置71は、送電側電源72を制御し、動作制御及びデータ伝送のために、無線装置を搭載する。送電側電源72は、第1コイル11−1に電力を伝送する。固定部材73は、第1支持部材17−1を固定し、送電側制御装置71及び送電側電源72を搭載する。
【0076】
受電側制御装置74は、受電側電源75を制御し、動作制御及びデータ伝送のために、無線装置を搭載する。受電側電源75は、フレーム16に固定され、第2コイル11−2から電力を受電する。照射/受信機器76は、フレーム16に固定され、照射/受信部材77を制御する。照射/受信部材77は、電磁波を照射及び/又は受信する。
【0077】
ここで、電磁波照射/受信装置Aは、照明装置、カメラ装置、赤外線センサ装置、X線解析装置及びレーダ装置等である。そして、照射/受信部材77は、光源、レンズ、赤外線センサ、X線光源/センサ及び送受信アンテナ等である。
【0078】
傾き軸モータ78は、傾き軸12に搭載され、傾き軸12を回転させる。傾き軸モータ78が回転すると、傾き軸12が回転し、フレーム16及び第2コイル11−2が傾き、受電側制御装置74、受電側電源75、照射/受信機器76及び照射/受信部材77が傾く。
【0079】
回転軸モータ79は、固定部材73に固定され、回転軸ギア80を回転させる。回転軸ギア80は、回転軸モータ79に接続され、回転軸ギア80自身の回転により、回転軸リング81を回転させる。回転軸リング81は、回転支柱15に固定され、回転軸リング81自身の回転により、フレーム16、第2コイル11−2を回転させ、ひいては、受電側制御装置74、受電側電源75、照射/受信機器76及び照射/受信部材77を回転させる。
【0080】
ここで、傾き軸モータ78は、受電側電源75から給電され、受電側制御装置74により制御される。そして、回転軸モータ79は、送電側電源72から給電され、送電側制御装置71により制御される。よって、非接触型電力伝送装置P1の使命である、ワイヤレスによる送電側装置と独立な受電側装置の稼働を実現することができる。
【0081】
なお、第7実施形態では、電磁波照射/受信装置Aは、非接触型電力伝送装置P1を備えている。しかし、その他の変形例として、電磁波照射/受信装置Aは、非接触型電力伝送装置P2、P3、P4、P5、P6を備えてもよい。
【0082】
(第8実施形態の電力伝送/情報通信装置)
第8実施形態の電力伝送/情報通信装置を図8に示す。図8に示した電力伝送/情報通信装置P8は、図1に示した非接触型電力伝送装置P1に加えて、第1無線通信機20−1及び第2無線通信機20−2を備える。
【0083】
第1支持部材17−1は、第1コイル保持部材として、第1コイル11−1を内側から保持する。フレーム16は、第2コイル保持部材として、第2コイル11−2を外側から保持し、第2コイル11−2に対する第1コイル11−1の相対運動を可能とする第1コイル収容空間19を有する。
【0084】
第1無線通信機20−1は、第1支持部材17−1の先端に配置される。第2無線通信機20−2は、第1コイル11−1と第2コイル11−2との中心軸の間の傾きがないときでの、第1コイル収容空間19を介して第1支持部材17−1の先端と対向するフレーム16の場所に配置される。
【0085】
第1無線通信機20−1及び第2無線通信機20−2として、(1)電波による無線通信を行うアンテナであってもよく、(2)赤外線又は可視光による無線通信を行うLED、LD及びPD(さらにこれら周辺のレンズ部材)であってもよい。
【0086】
このように、図1に示した非接触型電力伝送装置P1を用いて、図8に示した電力伝送/情報通信装置P8において、電力伝送と情報通信との融合を図ることができる。
【0087】
ここで、第1支持部材17−1の先端とフレーム16の上記場所とは、第1、2無線通信機20−1、20−2により接続される。よって、電力伝送/情報通信装置P8の回転動作及び傾き動作の可動範囲が、有線ケーブルのねじれ、屈曲及び断線の問題により制限されることがない。
【0088】
そして、第1、2無線通信機20−1、20−2は、電力伝送/情報通信装置P8の中心軸上に配置される。よって、電力伝送/情報通信装置P8の回転動作及び傾き動作の可動範囲が、第1、2無線通信機20−1、20−2の指向性の問題により制限されることが少なくなる。
【0089】
さらに、第1、2無線通信機20−1、20−2は、フレーム16内の第1コイル収容空間19を介して通信する。よって、第1、2無線通信機20−1、20−2の間の無線通信が、介在物により途絶えることがなく、電磁波の減衰の大きい媒体中(例えば浮遊物が多く存在する水中など)でも途絶えることが少なくなる。
【0090】
なお、第8実施形態では、電力伝送/情報通信装置P8は、図1に示した非接触型電力伝送装置P1を備えている。しかし、その他の変形例として、電力伝送/情報通信装置P8は、図2、3に示した非接触型電力伝送装置P2、P3を備えてもよい。
【0091】
(第9実施形態の電力伝送/情報通信装置)
第9実施形態の電力伝送/情報通信装置を図9に示す。図9に示した電力伝送/情報通信装置P9は、図5に示した非接触型電力伝送装置P5に加えて、第1無線通信機59−1及び第2無線通信機59−2を備える。
【0092】
第1支持部材56−1は、第1コイル保持部材として第1コイル51−1を内側から保持する。フレーム55は、第2コイル保持部材として、第2コイル51−2を外側から保持し、第2コイル51−2に対する第1コイル51−1の相対運動を可能とする第1コイル収容空間58を有する。
【0093】
第1無線通信機59−1は、第1支持部材56−1の先端に配置される。第2無線通信機59−2は、第1コイル51−1と第2コイル51−2との中心軸の間の傾きがないときでの、第1コイル収容空間58を介して第1支持部材56−1の先端と対向するフレーム55の場所に配置される。
【0094】
フック53は、傾き可変部材の構成要素として、第1支持部材56−1の先端に配置される。傾き軸52は、傾き可変部材の構成要素として、第1コイル収容空間58内に配置され、フック53を着脱可能である。フック53及び傾き軸52は、第1無線通信機59−1と第2無線通信機59−2との間の無線通信を可能とする無線通信路空間を確保する。
【0095】
具体的には、フック53のアーム部分は、中空円筒であり、フック53の引っ掛け部分は、二股に分かれている。そして、傾き軸52は、二本に分かれており、二股に分かれたフック53の各々の引っ掛け部分は、二本に分かれた各々の傾き軸52に引っ掛けられる。すると、電波、赤外線又は可視光は、フック53のアーム部分の中空円筒内、二股に分かれたフック53の各々の引っ掛け部分の隙間、及び、二本に分かれた各々の傾き軸52の隙間を通って、第1無線通信機59−1と第2無線通信機59−2との間を伝搬する。
【0096】
このように、第2コイル51−2及び第2無線通信機59−2が取り付けられるフレーム55の傾き軸52に、第1コイル51−1及び第1無線通信機59−1が取り付けられるフック53を引っ掛けるのみにより、たとえ水中でも電力伝送及び情報通信を容易に開始することができる。
【0097】
なお、第9実施形態では、電力伝送/情報通信装置P9は、図5に示した非接触型電力伝送装置P5を改良している。しかし、その他の変形例として、電力伝送/情報通信装置P9は、図4、6に示した非接触型電力伝送装置P4、P6を改良してもよい。
【0098】
例えば、図10に示した電力伝送/情報通信装置P10において、二系統に分かれた傾き軸42を平行して配置して、第1無線通信機48−1と第2無線通信機48−2との間で、二系統に分かれた傾き軸42の隙間を電波、赤外線又は可視光が伝搬するようにしてもよい。そして、図6に示した非接触型電力伝送装置P6において、球体軸62の球体部内部及び支持台内部に空間を配置して、第1無線通信機と第2無線通信機との間で、球体軸62の球体部内部及び支持台内部の空間を電波、赤外線又は可視光が伝搬するようにしてもよい。
【0099】
(第10実施形態の自律可動型ロボットシステム)
第10実施形態の自律可動型ロボットシステムの構成を図11に示す。図11に示した自律可動型ロボットシステムSは、図8に示した電力伝送/情報通信装置P8、自律可動型ロボット装置R、送電側電源82、第1電力伝送線83、第2電力伝送線84、情報処理端末86、送電側制御装置87及び第1情報通信線88を備える。自律可動型ロボット装置Rは、受電側電源85、第2情報通信線89及び受電側制御装置90を備える。
【0100】
自律可動型ロボット装置Rは、電力伝送/情報通信装置P8を搭載する。例えば、自律可動型ロボット装置Rとして、自律歩行型ロボット装置、物品搬送型ロボット装置、ドローン装置及び水中探査型ロボット装置などが挙げられる。
【0101】
第1電力伝送線83は、第1支持部材17−1に沿って配置され、第1コイル11−1に接続され、送電側電源82から電力伝送/情報通信装置P8への電力伝送を行う。例えば、第1電力伝送線83として、大電力用の径が太いケーブルなどが挙げられる。
【0102】
第1情報通信線88は、第1支持部材17−1に沿って配置され、第1無線通信機20−1に接続され、情報処理端末86及び送電側制御装置87と電力伝送/情報通信装置P8との間の情報通信を行う。例えば、第1情報通信線88として、大容量用の同軸ケーブル及び光ファイバケーブルなどが挙げられる。
【0103】
第2電力伝送線84は、第1コイル11−1と磁界結合する第2コイル11−2に接続され、電力伝送/情報通信装置P8から自律可動型ロボット装置Rの受電側電源85への電力伝送を行う。ここで、第2電力伝送線84は、電力伝送/情報通信装置P8の回転動作及び傾き動作によって、ねじれ及び屈曲を引き起こすことはない。
【0104】
第2情報通信線89は、第1無線通信機20−1と無線通信を行う第2無線通信機20−2に接続され、電力伝送/情報通信装置P8と自律可動型ロボット装置Rの受電側制御装置90との間の情報通信を行う。ここで、第2情報通信線89は、電力伝送/情報通信装置P8の回転動作及び傾き動作によって、ねじれ及び屈曲を引き起こすことはない。
【0105】
このように、図8に示した電力伝送/情報通信装置P8を用いて、図11に示した自律可動型ロボットシステムSにおいて、自律可動型ロボット装置Rを操作することができる。
【0106】
ここで、送電側電源82と電力伝送/情報通信装置P8とは、第1支持部材17−1に沿って配置される第1電力伝送線83により接続され、第1支持部材17−1は、フレーム16に対して相対的に回転動作及び傾き動作を行う。よって、自律可動型ロボット装置Rへの大電力伝送及びバッテリレスの長時間連続可動が必要なときでも、自律可動型ロボット装置Rの可動範囲が、第1電力伝送線83のねじれ、屈曲及び断線の問題により制限されることが少なくなる。
【0107】
そして、情報処理端末86及び送電側制御装置87と電力伝送/情報通信装置P8とは、第1支持部材17−1に沿って配置される第1情報通信線88により接続され、第1支持部材17−1は、フレーム16に対して相対的に回転動作及び傾き動作を行う。よって、自律可動型ロボット装置Rとの大容量通信及びリアルタイム通信が必要なときでも、自律可動型ロボット装置Rの可動範囲が、第1情報通信線88のねじれ、屈曲及び断線の問題により制限されることが少なくなる。
【0108】
なお、第10実施形態では、自律可動型ロボットシステムSは、図8に示した電力伝送/情報通信装置P8を備えている。しかし、その他の変形例として、自律可動型ロボットシステムSは、図9、10に示した電力伝送/情報通信装置P9、P10を備えてもよい。
【0109】
また、第10実施形態では、天井、壁、床及び他の装置などの固定部材Fに、送電側電源82、情報処理端末86及び送電側制御装置87を固定している。しかし、その他の変形例として、天井、壁、床及び他の装置などの固定部材Fに、電源プラグ及び情報処理端末86を配置する一方、電力伝送/情報通信装置P8の第1支持部材17−1又は第1支持部材17−1に固定された他の部材に、送電側電源82及び送電側制御装置87を固定してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0110】
本開示の非接触型電力伝送装置は、コネクタ、ロボット、光学機器及びレーダ等に適用できる。本開示の電磁波照射/受信装置は、光学機器及びレーダ等に適用できる。本開示の電力伝送/情報通信装置は、ロボット、光学機器及びレーダ等に適用できる。本開示の自律可動型ロボットシステムは、様々な種類のロボットに適用できる。
【符号の説明】
【0111】
P1、P2、P3、P4、P5、P6:非接触型電力伝送装置
P8、P9、P10:電力伝送/情報通信装置
A:電磁波照射/受信装置
S:自律可動型ロボットシステム
R:自律可動型ロボット装置
F:固定部材
11−1、21−1、31−1、41−1、51−1、61−1:第1コイル
11−2、21−2、31−2、41−2、51−2、61−2:第2コイル
12、22、32、42、52:傾き軸
13、26、33、43、54:ベアリング
14、34:回転支柱
15、35:回転支柱
16、27、36、44、55、63:フレーム
17−1、28−1、37−1、45−1、56−1、64−1:第1支持部材
17−2、28−2、37−2、45−2、56−2、64−2:第2支持部材
18−1、29−1、38−1、46−1、57−1、65−1:第1内側磁性体
18−2、29−2、38−2、46−2、57−2、65−2:第2内側磁性体
19、30、39、47、58、66:第1コイル収容空間
20−1、48−1、59−1:第1無線通信機
20−2、48−2、59−2:第2無線通信機
23:傾き支柱
24:傾き支柱
25:固定部材
53:フック
62:球体軸
71:送電側制御装置
72:送電側電源
73:固定部材
74:受電側制御装置
75:受電側電源
76:照射/受信機器
77:照射/受信部材
78:傾き軸モータ
79:回転軸モータ
80:回転軸ギア
81:回転軸リング
82:送電側電源
83:第1電力伝送線
84:第2電力伝送線
85:受電側電源
86:情報処理端末
87:送電側制御装置
88:第1情報通信線
89:第2情報通信線
90:受電側制御装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11