特開2018-172313(P2018-172313A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社東洋新薬の特許一覧

<>
  • 特開2018172313-粉末状擬似毛髪材 図000007
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-172313(P2018-172313A)
(43)【公開日】2018年11月8日
(54)【発明の名称】粉末状擬似毛髪材
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/27 20060101AFI20181012BHJP
   A61Q 5/00 20060101ALI20181012BHJP
   A61Q 5/12 20060101ALI20181012BHJP
   A61Q 5/06 20060101ALI20181012BHJP
   A61K 8/02 20060101ALI20181012BHJP
   A41G 3/00 20060101ALI20181012BHJP
【FI】
   A61K8/27
   A61Q5/00
   A61Q5/12
   A61Q5/06
   A61K8/02
   A41G3/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-70573(P2017-70573)
(22)【出願日】2017年3月31日
(71)【出願人】
【識別番号】398028503
【氏名又は名称】株式会社東洋新薬
(74)【代理人】
【識別番号】100090527
【弁理士】
【氏名又は名称】舘野 千惠子
(72)【発明者】
【氏名】秋本 恵子
(72)【発明者】
【氏名】山下 実夏
(72)【発明者】
【氏名】高垣 欣也
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AB032
4C083AB211
4C083AB212
4C083AB232
4C083AB432
4C083AC102
4C083AC172
4C083AD092
4C083AD132
4C083BB23
4C083BB25
4C083CC31
4C083CC33
4C083CC36
4C083DD06
4C083DD08
4C083DD17
4C083DD23
4C083DD27
4C083EE06
4C083EE07
4C083EE26
4C083EE28
(57)【要約】
【課題】光沢、ツヤ感、手触りのなめらかさ、薄毛や白髪のカバー力、撥水性に優れた粉末状擬似毛髪材を提供することを目的とする。
【解決手段】酸化亜鉛を含むことを特徴とする粉末状擬似毛髪材により解決される。さらに酸化亜鉛以外の無機顔料を含有し、前記無機顔料はシリコン処理等の表面処理がなされていることが好ましい。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
酸化亜鉛を含むことを特徴とする粉末状擬似毛髪材。
【請求項2】
さらに酸化亜鉛以外の無機顔料を含有することを特徴とする請求項1に記載の粉末状擬似毛髪材。
【請求項3】
前記無機顔料は表面処理されていることを特徴とする請求項2に記載の粉末状擬似毛髪材。
【請求項4】
前記表面処理はシリコン処理であることを特徴とする請求項3に記載の粉末状擬似毛髪材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉末状擬似毛髪材に関する。特に、人間の頭部における薄毛部分や白髪部分に適用することで頭部の見た目を向上させる粉末状擬似毛髪材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、頭部における薄毛部分や白髪部分を一時的に目立たなくすることを目的として擬似毛髪材が広く使用されている。擬似毛髪材には、顔料等と付着性樹脂が混合された組成物をスプレーして毛髪に付着させて使用するエアゾール状のタイプと、粉末状の擬似毛髪材を毛髪や頭皮に振りかけて使用する粉末状のタイプがある。
【0003】
エアゾール状のタイプは、付着性樹脂が混合されているため毛髪に付着しやすいという利点がある。例えば特許文献1、2では、固体微粉末、カーボンブラック、付着性樹脂、揮発性有機溶剤、分散剤、噴射剤を含有する擬似増毛用スプレー組成物が提案されている。
しかし、スプレーとして塗布するため、各部に振りかける擬似毛髪材の量を自分の思い通りに調整することが困難であるという欠点がある。
【0004】
一方、粉末状のタイプは、パフ等で粉末状の擬似毛髪材を振りかけることができるため、振りかける擬似毛髪材の量の調整がしやすく、適用したい部分に重点的に振りかけることができるという利点がある。このような利点から粉末状の擬似毛髪材に関しての提案が多くなされている。例えば特許文献3では、松樹皮抽出物及び陳皮抽出物を含有する粉末状擬似増毛材が知られている。
【0005】
しかし、粉末状のタイプは、優れた利点がありながらも、擬似毛髪材の毛髪への付着が不十分であり、薄毛や白髪のカバー力が不十分であるという欠点がある。塗布後の擬似毛髪に固着剤をスプレーすることにより、付着性を改善することが試みられているが、塗布した全ての擬似毛髪材に固着剤を付着させることは難しく、擬似毛髪材が落ちやすいという問題を未だ解決できていない。
【0006】
また、見た目が自然な毛髪に近づくようにするために、均一性、光沢、ツヤ感が良好であることが求められるが、既存の粉末状擬似毛髪材では未だ不十分である。さらに、使用者や他人が頭部に触れることや、日常生活において雨などにより頭部に水が降りかかることを考慮し、良好な手触り感や撥水性が求められるが、既存の粉末状擬似毛髪材では未だ不十分である。
【0007】
また、特許文献4では、吸湿・吸水に優れた特性を有するセルローズ系繊維を主軸とした多機能性擬似毛髪材が提案されている。これによれば、人の頭部毛髪に調和する色彩やツヤ感を有するように染色することができるとしているが、上記の諸問題を解決するには至っていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平9−87145号公報
【特許文献2】特開平9−87146号公報
【特許文献3】特開2015−30669号公報
【特許文献4】特開2012−26070号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記のように、既存の粉末状擬似毛髪材について、均一性、光沢、ツヤ感、手触りに優れ、薄毛や白髪のカバー力、撥水性が良好なものが求められている。
【0010】
本発明はこのような従来の事情に対処してなされたもので、均一性、光沢、ツヤ感、手触りのなめらかさ、薄毛や白髪のカバー力、撥水性に優れた粉末状擬似毛髪材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本発明の粉末状擬似毛髪材は酸化亜鉛を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、光沢、ツヤ感、手触りのなめらかさ、薄毛や白髪のカバー力、撥水性に優れた粉末状擬似毛髪材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】比較例・実施例における撥水性の評価結果を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の粉末状擬似毛髪材について詳細を説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
【0015】
(粉末状擬似毛髪材)
本発明の粉末状擬似毛髪材とは、パフ等を用いて粉末状態で頭髪や頭皮にふりかけて付着させる擬似毛髪材を意味する。付着性樹脂や溶媒等と固体微粉末を混合した組成物をエアゾールとして頭髪や頭皮に付着させる擬似毛髪材は本発明の粉末状擬似毛髪材に含まれない。
本発明の粉末状擬似毛髪材は、パフ等を用いて頭髪や頭皮にふりかけてそのまま使用することもできるが、頭皮や頭髪にふりかけた後、固着用スプレーを塗布することによって、頭髪や頭皮への付着性をより向上させることができる。
【0016】
(酸化亜鉛)
本発明の粉末状擬似毛髪材は酸化亜鉛を含むことを特徴とする。酸化亜鉛を含むことにより、光沢、ツヤ感、手触りのなめらかさ、薄毛や白髪のカバー力、撥水性に優れた粉末状擬似毛髪材を提供することができる。
さらに、酸化亜鉛を配合することによって紫外線防御機能を付与することができるので、紫外線防御能を有する粉末状擬似毛髪材として本発明を用いることもできる。
【0017】
粉末状擬似毛髪材中における酸化亜鉛の含有量は特に制限されないが、光沢、ツヤ感、撥水性を良好にする観点から、0.001質量%以上が好ましく、0.01質量%以上がより好ましく、0.05質量%以上がさらに好ましく、0.1質量%以上が特に好ましい。また、髪の毛に馴染んだ自然な光沢にする観点から、5質量%未満が好ましく、3質量%未満がより好ましく、2質量%未満がさらに好ましく、1質量%未満が特に好ましい。
【0018】
酸化亜鉛の粒子径としては、適宜変更することが可能であるが、例えば、平均粒子径(二次粒子径)が0.1〜5μm(D90)であることが好ましく、0.3〜5μmであることがより好ましい。
【0019】
(無機顔料)
本発明の粉末状擬似毛髪材は、さらに酸化亜鉛以外の無機顔料を含有することが好ましい。本発明における無機顔料とは、毛髪を着色させるための着色顔料の他、体質顔料が含まれる。
着色顔料としては、例えば、酸化鉄、ベンガラ、酸化チタン、酸化ジルコニウム等が挙げられる。
体質顔料としては、例えば、マイカ、水酸化アルミニウム、タルク、シリカ等が挙げられる。
【0020】
酸化亜鉛以外の無機顔料の含有量としては、適宜変更することが可能であるが、毛髪に似た外観にする観点から、40質量%以上が好ましく、50質量%以上がより好ましく、70質量%以上がさらに好ましく、80質量%以上が特に好ましい。また、酸化亜鉛等の他の原料を配合する配合する観点から、99.99質量%未満が好ましく、99.9質量%未満がより好ましく、99.5質量%未満がさらに好ましく、99質量%未満が特に好ましい。
【0021】
前記無機顔料の平均粒径としては、特に制限されるものではないが、例えば、0.001μm以上が好ましく、0.01μm以上がより好ましく、0.05μm以上がさらに好ましい。また、20μm未満が好ましく、18μm未満がより好ましく、15μm未満がさらに好ましく、12μm未満が特に好ましい。
【0022】
前記無機顔料は表面処理されていることが好ましい。表面処理された無機顔料を用いることにより、均一性、光沢、ツヤ感、手触りのなめらかさ、撥水性をさらに向上させることができる。
【0023】
前記表面処理としては、例えば、シリコン処理が挙げられる。
シリコン処理としては、適宜変更することが可能であるが、例えば、溶剤にメチルハイドロゲンポリシロキサンやハイドロゲンジメチコン等を溶解した後、顔料を混合し溶剤を除去し、さらに100〜200℃で30分〜6時間加熱してシリコン処理顔料を得る方法等が挙げられる。
シリコン処理に用いられる表面処理剤としては、例えば、メチルハイドロゲンポリシロキサン、ジメチコン、ハイドロゲンジメチコン等が挙げられる。中でも、ハイドロゲンジメチコンによる表面処理が好ましい。また、複数の表面処理剤を混合して用いてもよい。
【0024】
顔料と表面処理剤の混合割合としては、特に制限されるものではないが、例えば、顔料100質量部に対して、表面処理剤を1質量部以上混合させることが好ましい。また、顔料100質量部に対して、表面処理剤は20質量部以下であることが好ましく、15質量部以下であることがより好ましく、10質量部以下であることがさらに好ましい。
なお、シリコン処理された無機顔料としては、市販品を用いてもよい。
【0025】
(その他の成分)
本発明の粉末状擬似毛髪材には、必要に応じてその他の成分として、例えば、フェノキシエタノール、ポリクオタニウム−64等の液体原料を含有させてもよい。
【0026】
(製造方法)
本発明の粉末状擬似毛髪材の製造方法としては、特に制限されるものではなく、適宜変更することが可能である。例えば、原料をビニール袋に入れて袋の口を閉じ、内容物が混合されるように振って混合させる方法が挙げられる。また、この他にも、原料を混合して粉砕した後、メッシュ(篩過)する方法等が挙げられる。また、量産する場合には、市販の混合機等を用いて適宜製造することが可能である。
【0027】
(使用方法)
本発明の粉末状擬似毛髪材は、直接毛髪や頭皮に付与して使用される。付与する方法としては、特に制限されるものではないが、本発明の粉末状擬似毛髪材を毛髪や頭皮に振りかけたり、スポンジ状のパフ等に付着させ、毛髪や頭皮に付与したりする方法が好ましい。このような使用方法により、適用したい部分に対して所望の量の擬似毛髪を付与することができ、さらに、適用したい部分に対してより局所的に付与することができる。
【0028】
なお、擬似毛髪材をスプレー塗布する方法でもよいが、噴射により広がって塗布されることから、適用したい部分に所望の量を付与することが難しい。
【0029】
本発明の粉末状擬似毛髪材を毛髪や頭皮に付与した後、手で毛髪や頭皮になじませてもよいし、櫛(歯の間隔は問わない)等を用いてなじませてもよい。また、この他にも固着用スプレーを塗布して擬似毛髪材を落ちにくくしてもよい。
【0030】
上記の中でも、固着用スプレーを塗布することが好ましい。これにより、付着性をより向上させることができる。従来の擬似毛髪材では固着用スプレーを用いたとしても全ての擬似毛髪材に固着剤を付着させることは難しく、付着性が不十分であった。これに対し、本発明の粉末状擬似毛髪材によれば、より多くの擬似毛髪材に固着剤を付着させることができるため、付着性をより向上させることができる。
【0031】
固着用スプレーにおける固着剤としては、特に制限されるものではなく、適宜変更することが可能であるが、例えば、皮膜形成剤を含む固着用スプレーを用いることができる。皮膜形成剤としては、例えば、(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーAMP等が挙げられる。
【実施例】
【0032】
本発明について以下に実施例を挙げてさらに詳述するが、本発明はこれによりなんら限定されるものではない。
【0033】
(比較例及び実施例1、2)
まず、総量が10gになるように表1の割合で定量し、ビニール袋に入れた。袋の口を閉じ、内容物が混合されるように20秒間程度振って混合した。これにより、比較例及び実施例1、2の擬似毛髪材を作製した。得られた擬似毛髪材は粉末状であった。
【0034】
表1において、平均粒子径0.3μmの酸化鉄、平均粒子径10μmのマイカ、平均粒子径0.3μmの酸化亜鉛を用いた。
シリコン処理された酸化鉄としては、ジメチコン及びハイドロゲンジメチコンによって表面処理(シリコン処理)された酸化鉄を用いた(平均粒子径0.3μm)。なお、前記酸化鉄は、酸化鉄100質量部に対して、ジメチコン及びハイドロゲンジメチコンを2質量部含む。
シリコン処理されたマイカも同様に、ジメチコン及びハイドロゲンジメチコンによって表面処理(シリコン処理)されたマイカを用いた(平均粒子径10μm)。なお、前記酸化鉄は、酸化鉄100質量部に対して、ジメチコン及びハイドロゲンジメチコンを2質量部含む。
【0035】
【表1】
【0036】
(評価)
得られた擬似毛髪材について、以下の評価を行った。
【0037】
<均一性、光沢、ツヤ感、カバー力の評価>
まず、白髪の毛束(約10cm、約1g)に、上記得られた擬似毛髪材を専用パフにて100回塗布した。塗布は白髪の毛束に擬似毛髪材がまんべんなく付着する量(約30mg)を付与し、比較例及び実施例1、2で塗布した量が統一になるようにした。
次に、比較例及び実施例の擬似毛髪材を付着させた毛束をそれぞれ単独で撮影し、さらに比較例及び実施例の擬似毛髪材を付着させた毛束を並べて撮影した。このようにして得られた写真を試験担当者3名により官能試験を行った。評価は比較例に比べてどうであるかをランク付けすることにより行った。
【0038】
[評価基準]
3:比較例に比べて非常に良い
2:比較例に比べて良い
1:比較例に比べてやや良い
0:比較例と変わらない
−1:比較例に比べてやや悪い
−2:比較例に比べて悪い
−3:比較例に比べて非常に悪い
【0039】
<手触りの評価>
上記と同様にして白髪の毛束に擬似毛髪材を塗布した。評価は試験担当者3名により官能試験を行い、比較例に比べて手触りがどうであるかをランク付けすることにより行った。
【0040】
[評価基準]
3:比較例に比べて非常になめらか
2:比較例に比べてなめらか
1:比較例に比べてややなめらか
0:比較例と変わらない
−1:比較例に比べてやや悪い
−2:比較例に比べて悪い
−3:比較例に比べて非常に悪い
【0041】
<付着性(落ちにくさ)の評価>
上記の白髪の毛束に、上記得られた擬似毛髪材を専用パフにて200回塗布した。
次に、固着用スプレーを毛束から30cmほど離して、毛束に表裏1回ずつ霧吹きで吹付けた。
なお、固着用スプレーとしては、水及びエタノールを含みアクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーAMPを皮膜形成剤とする固着用スプレーを用いた。
固着用スプレーが乾いたら、毛束をキッチンペーパーに包んで10回程度こすり、色移りの程度を目視評価した。評価は試験担当者3名により官能試験を行い、比較例に比べてどうであるかをランク付けすることにより行った。
【0042】
[評価基準]
3:比較例に比べてキッチンペーパーへの付着が非常に少ない
2:比較例に比べてキッチンペーパーへの付着が少ない
1:比較例に比べてキッチンペーパーへの付着がやや少ない
0:比較例と変わらない
−1:比較例に比べてキッチンペーパーへの付着がやや多い
−2:比較例に比べてキッチンペーパーへの付着が多い
−3:比較例に比べてキッチンペーパーへの付着が非常多い
【0043】
<撥水性の評価>
上記と同様の白髪の毛束に擬似毛髪材を専用パフにて100回塗布した。
次に、擬似毛髪材を付与した毛束の重さを測定し、霧吹きで水を10プッシュ吹付け、毛束を3回振って軽く水をきり、重さを測定した。撥水性の評価は、霧吹き前後の重さを比較することにより行い、変化量が小さいものを撥水性が良好であるとした。
結果を図1に示す。撥水性の評価は、比較例における水の変化量を100%として、実施例における水の変化量が何%であるかをランク付けすることにより行った。
【0044】
[評価基準]
3:比較例に対する水の変化量が80%未満
2:比較例に対する水の変化量が80%以上90%未満
1:比較例に対する水の変化量が90%以上95%未満
0:比較例に対する水の変化量が95%以上105%未満
−1:比較例に対する水の変化量が105%以上110%未満
−2:比較例に対する水の変化量が110%以上115%未満
−3:比較例に対する水の変化量が115%以上120%未満
【0045】
上記得られた評価結果を表2に示す。表2中、数値は、撥水性の評価を除いて、試験担当者3名の評価の数値を平均したものである。
【0046】
【表2】
【0047】
上記の結果から、本発明の擬似毛髪材は、光沢、ツヤ感、手触りのなめらかさ、薄毛や白髪のカバー力、撥水性に優れることがわかる。また、固着用スプレーを用いた場合、従来例に比べて付着性が非常に優れていることがわかる。
【0048】
以下に本発明の粉末状擬似毛髪材の処方例を示すが、本発明はこの処方例によって限定されるものではない。なお、以下の処方例では、上記実施例で用いたものと同じものを用いた。
【0049】
【表3】
【0050】
【表4】
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明は、人間の頭部における薄毛部分や白髪部分を一時的に目立たなくするために用いられる頭皮・頭髪用化粧料の用途に適用し得る。
図1