【解決手段】この画像形成装置100は、媒体Pが載置される第1トレイ11と、印刷部5aを有するキャリッジ5と、制御部1とを備える。また、発光部3aがキャリッジ5に配置されているとともに、第1有無受光部3bが第1トレイ11に配置されている。そして、発光部3aの照射方向(矢印C1方向)は、載置面11aに対してキャリッジ5の移動方向に傾斜している。
前記発光部および前記受光部を含み、前記媒体載置部に載置された前記媒体の幅を検出する媒体幅検出部をさらに備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
前記媒体載置部は、前記媒体の幅に応じて前記移動方向に沿って移動可能に構成され、前記発光部および前記受光部の一方が1つ以上設けられたガイド部を含む、請求項4に記載の画像形成装置。
前記媒体幅検出部は、前記発光部からの光を前記受光部が受光した時点における前記キャリッジの位置情報に基づいて、前記媒体載置部に載置された前記媒体の幅を検出する、請求項4または5に記載の画像形成装置。
前記制御部は、前記印刷幅指定情報と前記媒体幅検出部により検出された前記媒体の幅とが対応しない場合に、異常を報知する情報を前記情報処理装置に送信する、請求項9に記載の画像形成装置。
前記制御部は、前記印刷幅指定情報と前記媒体幅検出部により検出された前記媒体の幅とが対応する場合に、前記媒体に対する印刷を開始する、請求項9または10に記載の画像形成装置。
前記制御部は、前記媒体幅検出部により検出された前記媒体の幅が、所定の範囲ごとに区分された複数の媒体幅群のうちのいずれの前記媒体幅群であるかを判別する、請求項9〜11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
前記キャリッジは、前記移動方向に垂直な方向に延びるとともに、前記キャリッジと一体的に直線移動され、前記発光部および前記受光部の一方が取り付けられた取付部を含む、請求項1〜13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0026】
[第1実施形態]
図1〜
図13を参照して、本発明の第1実施形態による画像形成装置100の構成について説明する。
【0027】
画像形成装置100は、たとえば、プリンタ(印刷装置)として構成されている。たとえば、画像形成装置100は、用紙やカード等の媒体P(
図4参照)を搬送しながらインクを吐出することによって、媒体Pに印刷する(画像を印刷する)ように構成されているインクジェット式の印刷装置として構成されている。なお、本願明細書では、「媒体」に画像形成装置100によって印刷され得るあらゆる被印刷体(被印刷体)が含まれるものとして記載している。
【0028】
また、
図1に示すように、画像形成装置100は、情報処理装置200とともに、画像形成システム300を構成する。具体的には、画像形成装置100は、情報処理装置200から画像情報205aを取得して、取得した画像情報205aに基づいて、媒体Pに印刷するように構成されている。
【0029】
情報処理装置200は、たとえば、携帯情報端末(スマートフォン)またはパーソナルコンピュータとして構成されている。そして、情報処理装置200は、媒体Pに印刷するための画像情報205aを画像形成装置100に送信するように構成されている。
【0030】
(画像形成装置の構成)
画像形成装置100には、制御部1が設けられている。制御部1は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)を含み、画像形成装置100の各部を制御するように構成されている。具体的には、制御部1は、後述する記憶部8に格納されているプログラム8aを実行するように構成されている。なお、制御部1は、特許請求の範囲の「媒体有無検出部」および「媒体幅検出部」の一例である。
【0031】
また、画像形成装置100には、通信部2が設けられている。通信部2は、たとえば、無線通信回路または有線通信回路を含み、情報処理装置200と通信するように構成されている。
【0032】
また、画像形成装置100には、センサ部3が設けられている。センサ部3は、たとえば、光透過型センサとして構成されている。そして、センサ部3は、第1トレイ11(
図2参照)または第2トレイ12(
図4参照)に載置されている媒体Pの有無を検出するように構成されている。また、センサ部3は、第1ガイド部21(
図2参照)の位置を検出することにより、第1トレイ11に載置されている媒体Pの幅を検出するとともに、第2ガイド部22(
図6参照)の位置を検出することにより、第2トレイ12に載置されている媒体Pの幅を検出するように構成されている。なお、センサ部3は、特許請求の範囲の「媒体有無検出部」および「媒体幅検出部」の一例である。また、第1トレイ11は、特許請求の範囲の「媒体載置部」および「第1媒体載置部」の一例である。また、第2トレイ12は、特許請求の範囲の「媒体載置部」および「第2媒体載置部」の一例である。
【0033】
具体的には、センサ部3は、発光部3aと、第1有無検出用受光部3b(以下、「第1有無受光部3b」)と、第2有無検出用受光部3c(以下、「第2有無受光部3c」)と、第1幅検出用受光部3d(以下、「第1幅受光部3d」)と、第2幅検出用受光部3e(以下、「第2幅受光部3e」)とを含む。なお、発光部3aは、特許請求の範囲の「発光部または受光部の他方」の一例である。また、第1有無受光部3bは、特許請求の範囲の「発光部または受光部の一方」および「一方側受光部」の一例である。また、第2有無受光部3cは、特許請求の範囲の「発光部または受光部の一方」および「他方側受光部」の一例である。また、第1幅受光部3dは、特許請求の範囲の「媒体幅検出部」の一例である。また、第2幅受光部3eは、特許請求の範囲の「媒体幅検出部」の一例である。
【0034】
なお、本願明細書では、「第1トレイ11の媒体の有無」について、第1トレイ11に媒体Pが載置されている状態を「有」とし、第1トレイ11に媒体Pが載置されていない状態を「無」として記載している。また、「第1トレイ11に載置されている媒体Pの幅」とは、第1トレイ11に媒体Pが載置された状態の媒体PのX方向(
図2のキャリッジ5の移動方向)の幅を意味するものとして記載している。なお、「第2トレイ12の媒体の有無」および「第2トレイ12に載置されている媒体Pの幅」は、「第1トレイ11の媒体の有無」および「第1トレイ11に載置されている媒体Pの幅」と同様である。
【0035】
そして、
図3に示すように、発光部3aは、後述するキャリッジ5(キャリア)の取付部52に配置されている。また、第1有無受光部3bは、第1トレイ11に配置されている。また、
図4および
図6に示すように、第2有無受光部3cは、第2トレイ12に配置されている。そして、
図7に示すように、第1幅受光部3dは、第1ガイド部21に配置されている。また、第2幅受光部3eは、第2ガイド部22に配置されている。
【0036】
また、
図1に示すように、画像形成装置100には、駆動部4が設けられている。駆動部4は、たとえば、モータおよびエンコーダを含む。そして、駆動部4は、たとえば、ギアやベルトを介して、キャリッジ5および媒体搬送部6を駆動させるとともに、キャリッジ5の位置情報4aを制御部1に伝達するように構成されている。
【0037】
また、画像形成装置100には、媒体Pに印刷する印刷部5aを有するとともに、直線移動するキャリッジ5が設けられている。印刷部5aは、たとえば、
図4に示すように、インクが充填されているインクカートリッジ5bとインクヘッド5cとを含む。そして、印刷部5aは、制御部1からの指令に基づいて、媒体Pにインクを滴下することにより、画像や文字を媒体Pに形成するように構成されている。
【0038】
また、第1実施形態では、
図4に示すように、画像形成装置100には、印刷領域R1に媒体Pを搬送させるL字状の搬送経路F1を有する第1媒体搬送部6aと、印刷領域R1に媒体Pを搬送させるU字状(C字状)の搬送経路F2を有する第2媒体搬送部6bとが設けられている。なお、印刷領域R1とは、印刷部5aにより媒体Pに印刷される領域である。具体的には、印刷領域R1とは、矢印Z1方向側から見て、キャリッジ5の移動領域(可動範囲)であり、かつ、矢印X1方向側から見て印刷部5aの矢印Z2方向側の領域である。
【0039】
第1媒体搬送部6aおよび第2媒体搬送部6bは、駆動部4に接続された搬送ローラ等を含む。そして、第1媒体搬送部6aは、第1トレイ11から印刷領域R1に、印刷される前の媒体Pを搬送するとともに、印刷領域R1から媒体排出トレイ13に印刷後の媒体Pを搬送するように構成されている。また、第2媒体搬送部6bは、第2トレイ12から印刷領域R1に、印刷される前の媒体Pを搬送するとともに、印刷領域R1から媒体排出トレイ13に印刷後の媒体Pを搬送するように構成されている。
【0040】
すなわち、第1実施形態では、第1トレイ11は、第1媒体搬送部6aに媒体Pを供給する、いわゆるLパス用トレイとして構成されている。第2トレイ12は、第2媒体搬送部6bに媒体Pを供給する、いわゆるCパス用トレイとして構成されている。
【0041】
また、
図1に示すように、画像形成装置100には、表示部7が設けられている。表示部7は、たとえば、液晶パネルにより構成されている。そして、表示部7は、制御部1からの指令に基づいて、媒体切れ(用紙切れ)を報知する画像、インク切れを報知する画像、および、後述する判別された媒体Pの種類が正しいか否かをユーザに確認するための画像(
図9参照)を表示するように構成されている。
【0042】
また、画像形成装置100には、記憶部8が設けられている。記憶部8は、たとえば、揮発性メモリおよび不揮発性メモリを含む。そして、記憶部8には、予めプログラム8aが記憶されているとともに、後述する第1テーブル8b(
図10参照)および第2テーブル8c(
図11参照)が記憶されている。
【0043】
また、画像形成装置100には、操作部9が設けられている。操作部9は、ユーザからの入力操作(たとえば、タッチ入力操作またはボタン押下操作)を受け付けて、入力操作の情報を制御部1に伝達するように構成されている。なお、操作部9は、表示部7と別個に構成する場合に限らず、
図9示すように、表示部7と一体的に構成されたタッチパネル上に表示する操作部9として構成されていてもよい。
【0044】
(情報処理装置の構成)
図1に示すように、情報処理装置200には、制御部201と、通信部202と、表示部203と、操作部204と、記憶部205とを含む。制御部201は、情報処理装置200の各部を制御するように構成されている。通信部202は、画像形成装置100と有線通信または無線通信可能に構成されている。表示部203は、画像を表示するように構成されている。また、操作部204はユーザからの入力操作を受け付けるように構成されている。記憶部205は、画像情報205aが記憶されている。
【0045】
ここで、記憶部205には、印刷幅指定情報205b(媒体サイズ情報)が記憶されている。たとえば、印刷幅指定情報205bは、印刷される媒体Pの種類(幅)を指定する情報であり、画像情報205aの画像サイズに応じて自動的に設定されている。また、印刷幅指定情報205bは、ユーザによる入力操作により変更可能に構成されている。また、印刷幅指定情報205bは、画像情報205aと別個の情報として、情報処理装置200から画像形成装置100に送信されてもよいし、画像情報205aと合わせて送信されてもよい。
【0046】
ここで、制御部201は、印刷幅指定情報205bと検出された媒体Pの幅とが対応しないことを示す異常情報を画像形成装置100から受信した場合には、
図12に示すように、表示部203に、印刷幅指定情報と検出された媒体Pの幅とが対応しないことを示す異常表示(正しい種類の媒体Pに交換することを促す画像)を行うように構成されている。これにより、ユーザに異常表示を視認させることが可能になり、載置されている媒体Pの種類の変更をユーザに促すことが可能になる。
【0047】
また、情報処理装置200では、媒体Pの有無の情報を画像形成装置100から取得するように構成されている。そして、制御部201は、媒体Pの有無の情報のうちの媒体Pがないことを示す情報を画像形成装置100から受信した場合には、
図13に示すように、表示部203に、媒体Pがないことを示す画像(たとえば、「媒体がトレイに載置されていません」等の文字画像)を表示させるように構成されている。
【0048】
(媒体の有無の検出のための構造)
図2に示すように、画像形成装置100には、筐体100aが設けられている。第1トレイ11は、筐体100aの矢印Y2方向側の部分から矢印A1方向に突出するように配置されている。また、
図4に示すように、第2トレイ12は、筐体100aの内部の矢印Z2方向側の部分において、XY平面に沿って配置されている。そして、第1トレイ11および第2トレイ12は、それぞれ、複数の媒体Pが積層されて載置されるように構成されている。
【0049】
また、
図2に示すように、排出トレイ13は、筐体100aの矢印Y1方向側の部分に配置されている。そして、筐体100aの矢印Y1方向側の側面には開口13aが設けられており、開口13aを介して、排出トレイ13に載置された媒体Pが外部に排出可能に構成されている。
【0050】
また、
図4に示すように、印刷領域R1は、媒体Pの搬送経路F1およびF2上に設けられている。また、印刷領域R1は、筐体100aの内部において、XY平面に沿って設けられている。そして、第1媒体搬送部6aおよび第2媒体搬送部6bは、それぞれ、媒体Pを矢印Y1方向に搬送するように構成されている。なお、以下の説明で「媒体の搬送方向」と記載した場合には、図中のY方向に平行な方向を意味するものとし、「キャリッジの移動方向」と記載した場合には、X方向に平行な方向を意味するものとする。また、「平面視」とは、図中の矢印Z1方向側から矢印Z2方向に見た状態を意味するものとする。
【0051】
また、
図3に示すように、画像形成装置100には、矢印Z1方向側から見て、媒体Pの搬送方向に垂直な方向(X方向)に沿って延びるとともに、キャリッジ5を矢印X1方向または矢印X2方向に直線移動させる移動機構部51が設けられている。移動機構部51は、たとえば、X軸に沿って延びるレール部材を含む。
【0052】
そして、キャリッジ5は、移動機構部51の矢印Y1方向側に配置されており、移動機構部51に沿って、矢印B1方向または矢印B2方向に直線移動するように構成されている。また、
図3および
図4に示すように、キャリッジ5は、印刷領域R1の上方(矢印Z1方向側)をX方向に走査(往復移動)しながら、印刷部5aのインクヘッド5cからインクを媒体Pに滴下して媒体Pに画像を形成するように構成されている。
【0053】
ここで、第1実施形態では、
図3に示すように、画像形成装置100は、矢印Z1方向側から見て、発光部3aからキャリッジ5の移動方向側(矢印X1方向側)に傾斜した方向(矢印C1方向)に照射された光が第1有無受光部3bにより受光されたか否かに基づいて、第1トレイ11に載置されている媒体Pの有無を検出するように構成されている。
【0054】
キャリッジ5は、取付部52を含む。取付部52は、移動機構部51の矢印Z1方向側に位置し、移動機構部51よりも矢印Y2方向に突出する。取付部52は、キャリッジ5と一体的に直線移動する。そして、取付部52の矢印Z2方向側の部分(
図4参照)に、発光部3aが取り付けられている。ここで、発光部3aは、たとえば、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)からなる。発光部3aは、放射状に光(たとえば、赤外光)を照射可能に構成されている。好ましくは、
図5に示すように、発光部3aは、光量が半値(0.5)となる角度範囲が120度以上になるように構成されている。
図5に示す例では、片側−63度であり、光量が半値以上となる角度範囲が126度である発光部3aの構成例を示している。
【0055】
ここで、
図3に示すように、第1実施形態では、矢印Z1方向側から見て、第1有無受光部3bは、キャリッジ5が原点位置G(ホームポジション)に位置する状態で、発光部3aからキャリッジ5の移動方向側(矢印B1方向側)に傾斜した方向である矢印C1方向に光が照射された際に受光可能な位置に配置されている。言い換えると、発光部3aは、発光部3aから矢印Y2に対して、所定の角度(たとえば、略30度)、矢印X1方向側に向いた方向に配置された第1有無受光部3bに光を照射するように構成されている。すなわち、発光部3aの照射方向(矢印C1方向)は、載置面11aに対してキャリッジ5の移動方向に傾斜している。また、原点位置Gは、第1トレイ11よりもキャリッジ5の移動方向の一方側に位置する。
【0056】
また、第1有無受光部3bの受光面は、矢印C1方向に略垂直になるように配置されている。すなわち、第1有無受光部3bは、矢印X1方向に対して、矢印D1方向に傾斜するように配置されている。
【0057】
また、第2有無受光部3cは、キャリッジ5が原点位置Gに位置する状態で、発光部3aからキャリッジ5の移動方向側(矢印B1方向側)に傾斜した方向である矢印C2方向に光が照射された際に受光可能な位置に配置されている。また、
図6に示すように、第2有無受光部3cは、矢印Y1方向側から見て、キャリッジ5が原点位置Gに位置する状態で、発光部3aからキャリッジ5の移動方向側(矢印X1方向側)に傾斜した方向である矢印C3方向に光が照射された際に受光可能な位置に配置されている。
【0058】
ここで、第1実施形態では、原点位置Gは、矢印Y1方向側から見て、第1トレイ11および第2トレイ12よりも矢印X2方向側に設けられている。そして、原点位置Gには、キャップ部53が設けられている。キャップ部53は、キャリッジ5が原点位置Gに位置する状態で、印刷部5aのインクヘッド5cをキャッピングするように構成されている。そして、キャリッジ5は、画像形成装置100が待機状態において、原点位置Gに位置するように制御されている。なお、「待機状態」とは、たとえば、画像形成装置100の主電源はオンとなっている一方、媒体検出制御処理(
図14参照)が実行されていない状態である。
【0059】
また、
図4に示すように、第1有無受光部3bは、発光部3aに対して第1トレイ11の載置面11aの反対側(載置面の裏側)に固定されている。そして、第1有無受光部3bは、媒体Pが載置面11aに載置されていない状態では、第1トレイ11の開口部11bを介して発光部3aから照射された光を受光して、制御部1に受光を示す信号を伝達するように構成されている。
【0060】
また、
図6に示すように、第2有無受光部3cは、第2トレイ12の載置面12aよりも矢印Z2方向側(載置面の裏側)に固定されている。そして、第2有無受光部3cは、媒体Pが載置面12aに載置されていない状態では、第2トレイ12の開口部12bを介して発光部3aから矢印C3方向に照射された光を受光して、制御部1に受光を示す信号を伝達するように構成されている。また、第2有無受光部3cは、載置面12a(XY平面)に対して矢印D2方向に傾斜して配置されている。
【0061】
また、
図4に示すように、発光部3aは、XY平面から矢印D3方向に傾斜して取付部52に配置されている。言い換えると、取付部52は、XY平面に対して角度φ1の傾斜角を有する。また、矢印X1方向側から見て、発光部3aは、発光部3aと第1有無受光部3bとを通る線E1と、発光部3aと第2有無受光部3cとを通る線E2との間(角度θ1の範囲内)に発光中心(
図5の0度の方向)が設けられるように配置されている。
【0062】
また、第1有無受光部3bおよび第2有無受光部3cは共に、発光部3aの光量の半値角(配光角)の範囲内に配置されている。これにより、発光部3aが点灯された際に、第1有無受光部3bと第2有無受光部3cとの両方に光が照射される。すなわち、発光部3aは、第1有無受光部3bに対する発光部と、第2有無受光部に対する発光部とを兼ねるように構成されている。
【0063】
そして、制御部1は、キャリッジ5が原点位置Gに位置する状態(待機状態)で、発光部3aから光を照射した際に、第1有無受光部3bから受光を示す信号を取得した場合には、第1トレイ11に媒体Pが載置されていないとして制御処理を行う。また、制御部1は、発光部3aから光を照射した際に、第1有無受光部3bから受光を示す信号を取得しない場合には、第1トレイ11に媒体Pが載置されている(媒体Pが検出された)として制御処理を行う。
【0064】
また、制御部1は、発光部3aから光を照射した際に、第2有無受光部3cから受光を示す信号を取得した場合には、第2トレイ12に媒体Pが載置されていないとして制御処理を行い、発光部3aから光を照射した際に、第2有無受光部3cから受光を示す信号を取得しない場合には、第2トレイ12に媒体Pが載置されている(媒体Pが検出された)として制御処理を行う。
【0065】
そして、第1実施形態では、制御部1は、通信部2を介して、媒体Pの有無の情報を情報処理装置200に送信するように構成されている。
【0066】
(媒体の幅の検出のための構造)
ここで、第1実施形態では、
図3に示すように、制御部1は、媒体Pが検出されたことに基づいて、媒体Pの幅を検出するためにキャリッジ5の移動(矢印B1方向への移動)を開始するように構成されている。具体的には、キャリッジ5が原点位置Gよりも矢印X1方向側(点線表示の位置)に移動される。なお、
図3では、説明のために媒体Pは図示していない。
【0067】
具体的には、第1ガイド部21は、第1トレイ11の矢印X1方向側の部分に載置面11aに沿って設けられている。また、第1ガイド部21は、媒体Pの幅に応じて移動方向(X軸)に沿って移動可能に構成されている。また、第1ガイド部21は、媒体Pが第1トレイ11から搬送される際に媒体Pをガイドするように構成されている。具体的には、第1ガイド部21は、ガイド移動機構部23に沿って移動されるように構成されている。そして、第1実施形態では、第1トレイ11に1つの第1ガイド部21が設けられており、第1トレイ11は、いわゆる片寄せ型の媒体トレイとして構成されている。
【0068】
また、
図7に示すように、第2ガイド部22は、第2トレイ12の矢印X1方向側の部分に載置面12aに沿って設けられている。また、第2ガイド部22は、媒体Pの幅に応じて移動方向(X軸)に沿って移動可能に構成されている。また、第2ガイド部22は、媒体Pが第2トレイ12から搬送される際に媒体Pをガイドするように構成されている。
【0069】
そして、第1ガイド部21および第2ガイド部22は、それぞれ、ユーザにより把持されて移動されるように構成されている。また、第1ガイド部21は、第1トレイ11に載置された媒体Pの矢印X1方向側の端部に近接(または接触)して配置されている。第1ガイド部21の配置位置は、媒体Pの幅に対応する。そして、第2ガイド部22は、第2トレイ12に載置された媒体Pの矢印X1方向側の端部に近接(接触)して配置されている。第2ガイド部22の配置位置は、媒体Pの幅に対応する。
【0070】
ここで、制御部1は、第1ガイド部21の配置位置を検出することにより、第1トレイ11に載置された媒体Pの幅を取得して、第1トレイ11に載置された媒体Pの種類を判別する制御を行うように構成されている。また、制御部1は、第2ガイド部22の配置位置を検出することにより、第2トレイ12に載置された媒体Pの幅を取得して、第2トレイ12に載置された媒体Pの種類を判別する制御を行うように構成されている。
【0071】
具体的には、
図7に示すように、第1ガイド部21の内部には、第1幅受光部3dが設けられている。また、第2ガイド部22の内部には、第2幅受光部3eが設けられている。詳細には、
図8に示すように、第1ガイド部21のキャリッジ5側の側面には、開口部21aが形成されている。そして、開口部21aと第1幅受光部3dとの間に筒状部21bが設けられている。また、発光部3aと第2幅受光部3eとの間に筒状部22aが設けられている。また、筒状部21bは、特許請求の範囲の「光規制部」の一例である。また、筒状部22bは、特許請求の範囲の「光規制部」の一例である。
【0072】
そして、第1実施形態では、開口部21aおよび筒状部21bと、筒状部22bとにより、発光部3aから照射された光の照射範囲が光路E3の近傍および光路E4の近傍に制限されるように構成されている。なお、光路E3は、発光部3aと第1幅受光部3dとを通る線上に位置する。また、光路E4は、発光部3aと第2幅受光部3eとを通る線上に位置するとともに、矢印Z2方向に対して矢印Y2方向に角度θ2を有する。すなわち、発光部3aの照射方向(光路E3)は、キャリッジ5の移動方向に略垂直な方向である。
【0073】
そして、第1幅受光部3dおよび第2幅受光部3eは、たとえば、赤外光を検出可能なフォトセンサ(フォトトランジスタ)として構成されている。第1幅受光部3dおよび第2幅受光部3eは、略同様に構成されているため、以下に第1幅受光部3dに関する構成について説明し、第2幅受光部3eに関する構成の説明を省略する。
【0074】
筒状部21bは、キャリッジ5の移動方向に垂直な方向(光路E3)に沿って延びるように形成されている。たとえば、
図8に示すように、筒状部21bは、開口部21aの直径d1より大きい、光路E3に沿った長さL1を有する。また、筒状部22aは、直径d2より大きい、光路E4に沿った長さL2を有する。たとえば、長さL1は、直径d1の5倍以上の大きさである。また、長さL2は、直径d2の5倍以上の大きさである。
【0075】
これにより、
図7に示すように、キャリッジ5が原点位置Gから移動されて、キャリッジ5の発光部3aが第1ガイド部21の略同一のX軸に沿った位置(略同一のX座標位置)に到達した時に、第1幅受光部3dは、発光部3aから照射された光を受光する。すなわち、この時、第1実施形態では、筒状部21bが発光部3aと第1幅受光部3dとの間に配置された状態になる。そして、第1幅受光部3dは、受光したことを示す信号を制御部1に伝達するように構成されている。
【0076】
ここで、第1実施形態では、制御部1は、発光部3aからの光を第1幅受光部3dが受光したことに基づいて、第1トレイ11に載置された媒体Pの幅を検出するように構成されている。すなわち、第1実施形態では、発光部3aは、媒体Pの有無の検出のための発光部と、媒体Pの幅の検出のための発光部とを兼ねるように構成されている。
【0077】
具体的には、第1実施形態では、制御部1は、発光部3aからの光を第1幅受光部3dが受光した時点(受光を示す信号を取得した時点)におけるキャリッジ5の位置情報(X座標情報)に基づいて、第1トレイ11に載置された媒体Pの幅を検出するように構成されている。たとえば、記憶部8には、
図10に示すように、予めキャリッジ5のX座標情報と媒体Pの幅とのテーブルである第1テーブル8bが記憶されている。そして、制御部1は、発光部3aからの光を第1幅受光部3dが受光した時点のキャリッジ5のX座標がc1の場合、第1テーブル8bを参照して、媒体Pの幅c2(たとえば、210.0mm)を取得するように構成されている。
【0078】
そして、第1実施形態では、
図11に示すように、制御部1は、取得された媒体Pの幅が、所定の範囲ごとに区分された複数の媒体幅群(媒体幅群No.1〜No.13)のうちのいずれの媒体幅群であるかを判別するように構成されている。
【0079】
具体的には、制御部1は、記憶部8に記憶されている媒体Pの幅と媒体幅群との対応テーブルである第2テーブル8cを参照して、媒体幅群を判別するように構成されている。たとえば、制御部1は、媒体Pの幅として「210.0mm」を取得した場合、媒体幅群として「2」を取得するように構成されている。なお、同一の媒体幅群には、互いに近い幅を有する媒体Pの種類が設定されている。
【0080】
そして、媒体幅群には、それぞれ、媒体Pの種類が設定されている。媒体Pの種類には、たとえば、
図11に示すように、米国(US)タイプおよび日本国(JP)タイプを含む。ここで、制御部1は、媒体幅群の各々に、ユーザまたは初期設定として1つの媒体Pの種類が設定されている。たとえば、媒体幅群「4」には、互いに近い幅を有する「Executive」および「B5」が含まれており、ユーザまたは初期設定として日本国(JP)タイプの「B5」が設定されている。この場合、制御部1は、媒体幅群「4」を取得した場合、「B5」の媒体Pが第1トレイ11に載置されていると判別する。
【0081】
そして、
図9に示すように、制御部1は、判別された媒体Pの種類が正しいか否かをユーザに確認するための画像を表示部7に表示させるように構成されている。たとえば、表示部7に、「媒体サイズは正しいですか?」等の文字画像が表示される。そして、制御部1は、操作部9の「OK」ボタンがユーザにより押下された場合には、判別された媒体Pの種類を決定(設定)するとともに、操作部9の「設定」ボタンがユーザにより押下された場合には、ユーザの入力操作に基づいた媒体Pの種類を決定(設定)するように構成されている。
【0082】
また、制御部1は、情報処理装置200から取得した印刷幅指定情報205bと、取得した媒体Pの種類(媒体Pの幅)とを比較するように構成されている。そして、制御部1は、印刷幅指定情報205bと取得した媒体Pの種類(媒体Pの幅)とが対応しない場合(一致しない場合)に、印刷幅指定情報205b(用紙設定)と載置された媒体P(用紙)が異なること(異常)を報知する情報を情報処理装置200に送信するように構成されている。
【0083】
具体的には、制御部1は、印刷幅指定情報205bとして「B5」を取得した場合に、取得した(検出した)媒体Pの種類が「A4」の場合には、異常を報知する情報を情報処理装置200に送信する。そして、
図12に示すように、情報処理装置200は、異常を報知する情報を取得して、表示部203に、印刷幅指定情報205bと載置された媒体Pの種類が異なること(異常)を報知する表示または正しい種類の媒体Pに交換することを促す画像の表示を行うように構成されている。たとえば、表示部203に、「印刷しようとする媒体サイズと、トレイに載置されている媒体サイズが一致しません」等の文字画像および「正しい媒体サイズの媒体をトレイに載置して下さい」等の文字画像が表示される。
【0084】
そして、制御部1は、印刷幅指定情報205bと取得した媒体Pの種類(媒体Pの幅)とが対応する場合に、媒体Pに対する印刷を開始する制御を行うように構成されている。具体的には、第1トレイ11の媒体Pに印刷する場合には、第1トレイ11の媒体Pが第1媒体搬送部6aにより、矢印Y1方向の印刷領域R1に搬送されて、キャリッジ5が矢印X1方向または矢印X2方向に直線移動されながら、媒体Pに画像情報に対応する画像が印刷(印字)される。そして、印刷された媒体Pが、排出トレイ13に排出される。
【0085】
また、制御部1は、媒体Pが「有」の状態から媒体Pが「無」の状態に変化して、再び媒体Pが「有」の状態に変化した場合、媒体Pが交換されたと判断して、再び媒体Pの幅を検出して、媒体Pの幅(媒体Pの種類)を再設定する制御を行うように構成されている。
【0086】
また、制御部1は、媒体Pの有無の検出を常時行うか、または、所定の時間間隔で行うように構成されており、媒体Pの有無の情報を、情報処理装置200に伝達するように構成されている。これにより、情報処理装置200では、画像情報205aを画像形成装置100に送信するか否かに関わらず、最新の媒体Pの有無の情報が保持されている。なお、情報処理装置200では、媒体Pのないことを示す情報を取得した場合、
図13に示す画像が表示部203に表示される。また、制御部1は、媒体Pの有無の情報に加えて、媒体Pの種類の判別結果を、情報処理装置200に送信するように構成されている。
【0087】
(画像形成装置の制御処理)
〈媒体の検出の制御処理〉
次に、
図14を参照して、第1実施形態の画像形成装置100による媒体Pの検出の制御処理フローについて説明する。以下の制御処理は、制御部1により実行される。なお、
図14における「スタート」とは、たとえば、画像形成装置100の電源がオフからオンに切り替えられた時点である。
【0088】
まず、ステップS1において、媒体Pの有無が検出される。すなわち、キャリッジ5が原点位置Gに位置する状態で、発光部3aから光を照射して、第1有無受光部3bまたは第2有無受光部3cが受光したか否かが判断される。そして、媒体Pが「有」の場合、ステップS2に進み、媒体Pが「無」の場合、ステップS12に進む。
【0089】
ステップS2において、キャリッジ5の移動が開始される。すなわち、ステップS1において媒体Pが検出されたことに基づいて、媒体Pの幅を検出するためのキャリッジ5の移動が開始される。その後、ステップS3に進む。
【0090】
ステップS3において、媒体Pの幅の検出が行われる。すなわち、キャリッジ5が移動されながら発光部3aから光が照射されて、第1幅受光部3dまたは第2幅受光部3eが受光した時点におけるキャリッジ5の位置情報に基づいて、媒体Pの幅が検出される。また、この時、第1実施形態では、媒体Pの幅に基づいて、媒体Pの種類が判別される。その後、ステップS4に進む。
【0091】
ステップS4において、画像形成装置100に表示部7が搭載されているか否かが判断される。すなわち、制御部1(プログラム8a)は、表示部7が搭載されていない画像形成装置、および、表示部7が搭載されている第1実施形態の画像形成装置100の両方に適用可能である。画像形成装置100に表示部7が搭載されている(表示部7がある)場合、ステップS5に進み、表示部7が搭載されていない(表示部7がない)場合、ステップS8に進む。
【0092】
ステップS5において、判別された媒体Pの種類が正しいか否かをユーザに確認するための画像が表示部7(
図9参照)に表示される。その後、ステップS6に進む。
【0093】
ステップS6において、ユーザにより正しいことを示す入力操作(たとえば、
図9の「OK」ボタンの操作)が行われたか否かが判断される。たとえば、操作部9に設けられ、判別された媒体Pの種類を設定することを示すボタン「設定」が押下された場合には、ステップS7に進む。また、操作部9に設けられ、判別された媒体Pの種類が正しいことを示すボタン「OK」が押下された場合には、ステップS9に進む。
【0094】
ステップS7において、ユーザの入力操作に基づいて媒体Pの種類が設定される。その後、ステップS9に進む。
【0095】
表示部7がない場合に進むステップS8において、検出された媒体Pの幅に基づいて媒体Pの種類が設定される。その後、ステップS9に進む。
【0096】
ステップS9において、媒体Pの種類が記憶部8に記憶される。すなわち、ステップS6において、「OK」が押下された場合には、判別された媒体Pの種類が記憶部8に記憶され、ステップS6において、「設定」が押下された場合には、ステップS7においてユーザの入力操作に基づく媒体Pの種類が記憶される。また、表示部7がない場合には、ステップS8において設定された媒体Pの種類が記憶部8に記憶される。その後、ステップS10に進む。
【0097】
ステップS10において、画像形成装置100が待機状態またはスリープ状態にされる。なお、スリープ状態とは、画像形成装置100の主電源はオンである一方、制御部1の主なソフトウェアの電源がオフされた状態であり、待機状態では、ソフトウェアの電源はオンにされている。その後、ステップS11に進む。
【0098】
ステップS11において、媒体Pが載置または交換されたか否かが判断される。すなわち、媒体Pが載置または交換(「有」の状態から「無」の状態への変化した後、「有」の状態への変化)されるまで、この判断を繰り返し、媒体Pが載置または交換された場合、ステップS2に戻る。なお、媒体Pが載置されるとは、媒体Pが「無」の状態から「有」の状態への変化したことを意味する。また、媒体Pが交換されるとは、媒体Pが「有」の状態から「無」の状態へ変化して、再び「有」の状態への変化したことを意味する。
【0099】
ステップS12において、表示部7が画像形成装置100に搭載されているか否かが判断される。画像形成装置100に表示部7が搭載されている場合、ステップS13に進み、表示部7が搭載されていない場合、ステップS14に進む。
【0100】
ステップS13において、媒体Pが無いことを示す画像(媒体P切れの画像)が表示部7に表示される。その後、ステップS15に進む。また、ステップS14では、媒体Pが無いことが記憶部8に記憶される。その後、ステップS15に進む。
【0101】
ステップS15において、媒体Pが載置されたか否かが判断される。媒体Pが載置された場合、ステップS2に進み、媒体Pが載置されない場合、ステップS10に進む。上記ステップS1〜S15の処理により、媒体Pの有無の検出および媒体Pの種類の設定(記憶)が行われる。
【0102】
〈印刷制御処理〉
次に、
図15を参照して、第1実施形態の画像形成装置100(画像形成システム300)による媒体Pに対する印刷の制御処理フローについて説明する。以下の制御処理は、画像形成装置100においては制御部1により実行され、情報処理装置200においては制御部201により実行される。なお、
図15における「待機状態」とは、
図14の媒体Pの検出の制御処理の待機状態に対応する。
【0103】
まず、ステップS101において、情報処理装置200から画像情報205aが画像形成装置100に送信される。そして、ステップS102において、情報処理装置200から送信された画像情報205aが画像形成装置100により受信される。その後、ステップS103に進む。
【0104】
ステップS103において、スリープ状態か否かが判断される。スリープ状態の場合、ステップS104に進み、スリープ状態でない場合、ステップS105に進む。そして、ステップS104において、スリープ状態から復帰(スリープ状態が解除)される。その後、ステップS105に進む。
【0105】
ステップS105において、媒体Pの有無の検出がされる。媒体Pが「有」の場合、ステップS107に進み、媒体Pが「無」の場合、ステップS108に進む。
【0106】
ステップS106において、情報処理装置200から画像形成装置100に印刷幅指定情報205bが送信され、媒体Pが「有」の場合に進むステップS107において、画像形成装置100により印刷幅指定情報205bが受信される。その後、ステップS113に進む。なお、印刷幅指定情報205bは、上記した画像情報205aに含まれていてもよい。
【0107】
媒体Pが「無」の場合に進むステップS108において、媒体Pがないことを示す情報(媒体Pの有無の情報)が画像形成装置100から情報処理装置200に送信される。その後、画像形成装置100では、ステップS110に進む。そして、ステップS109において、媒体Pがないことを示す情報が情報処理装置200により受信されて、媒体Pが載置されていないことを示す画像が情報処理装置200の表示部203に表示される。
【0108】
ステップS110において、媒体Pが載置されたか否かが判断される。媒体Pが載置される(「有」の状態になる)までこの判断は繰り返され、媒体Pが載置された場合、ステップS111に進む。
【0109】
ステップS111において、キャリッジ5の移動が開始される。その後、ステップS112において、媒体Pの種類(幅)が検出される。すなわち、媒体Pの幅が検出され、検出された媒体Pの幅に基づいて媒体の種類が判別される。その後、ステップS107に進む。
【0110】
ステップS113において、印刷幅指定情報205bと判別された媒体Pの種類(媒体サイズ)とが対応(一致)しているか否かが判断される。印刷幅指定情報205bと媒体Pの種類とが対応する場合、ステップS114に進み、印刷幅指定情報205bと媒体Pの種類とが対応しない場合、ステップS115に進む。
【0111】
ステップS114において、媒体Pが第1媒体搬送部6aまたは第2媒体搬送部6bにより印刷領域R1に搬送されて、印刷が実行される。その後、待機状態に戻る。その後、印刷制御処理が終了される。
【0112】
また、印刷幅指定情報205bと媒体Pの種類とが対応しない場合に進むステップS115において、印刷幅指定情報205bと検出された媒体Pの幅とが対応しないことを示す異常情報が画像形成装置100から情報処理装置200に送信される。そして、ステップS116において、情報処理装置200の表示部203に印刷幅指定情報205bと検出された媒体Pの幅とが対応しないことを示す画像(
図12参照)が表示される。
【0113】
ステップS117において、媒体Pが交換されたか否かが判断される。媒体Pが交換された場合、ステップS111に戻り、媒体Pが交換されない場合、ステップS118に進む。そして、ステップS118において、ユーザによる印刷指示を示す入力操作が行われたか否かが判断される。印刷指示を示す入力操作が行われた場合、ステップS114に進み、印刷指示を示す入力操作が行われていない場合、ステップS119に進む。
【0114】
ステップS119において、ユーザによる印刷指示をキャンセルする入力操作が行われたか否かが判断される。印刷指示をキャンセルする入力操作が行われた場合、ステップS120に進み、印刷制御処理が終了され、印刷指示をキャンセルする入力操作が行われていない場合、ステップS117に戻る。
【0115】
ステップS120において、印刷処理のキャンセルが行われる。すなわち、媒体Pに対する印刷が実行されずに待機状態に戻る。なお、情報処理装置200の制御処理フローでは、ステップS101、ステップS109、ステップS106、および、ステップS116のこの順に処理される例を記載したが、媒体Pがないことを示す情報が画像形成装置100から送信されない場合は、ステップS101の後にステップS106に進む。
【0116】
[第1実施形態の効果]
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0117】
第1実施形態では、上記のように、発光部3aの照射方向(矢印C1方向)は、載置面11aに対してキャリッジ5の移動方向に傾斜している。すなわち、画像形成装置100を、平面視において、発光部3aからキャリッジ5の移動方向側に傾斜した方向に照射された光が第1有無受光部3bにより受光されたか否かに基づいて、第1トレイ11に載置されている媒体Pの有無を検出するように構成する。これにより、キャリッジ5を移動させることなく、平面視において、キャリッジ5の移動方向側の第1有無受光部3bに光を照射して、媒体Pの有無を検出することができる。また、キャリッジ5を移動させることなく、媒体Pの有無を検出することができるので、キャリッジ5を移動させて媒体Pの有無を検出する場合と異なり、キャリッジ5を移動させる期間の分、印刷の開始を早めることができる。また、情報処理装置200に媒体Pの有無の情報を送信する場合には、キャリッジ5を移動させることなく、媒体Pの有無の情報を情報処理装置200に送信することができる。たとえば、情報処理装置200が媒体Pの有無の情報を画像形成装置100に要求を行うように構成されている場合に、画像形成装置100の機構部を駆動させることなく、要求に応じて、媒体Pの有無の情報を画像形成装置100から情報処理装置200に送信することができる。
【0118】
また、第1実施形態では、上記のように、画像形成装置100を、キャリッジ5が原点位置Gに位置する状態で、媒体Pの有無を検出するように構成する。これにより、キャリッジ5が原点位置G(ホームポジション)に位置する状態で、媒体Pの有無を検出することができるので、キャリッジ5を原点位置Gから移動させることなく、媒体Pの有無を検出することができる。
【0119】
また、第1実施形態では、上記のように、原点位置Gを、第1トレイ11よりもキャリッジ5の移動方向の一方側に設ける。これにより、第1トレイ11から原点位置Gに位置するキャリッジ5に向けて光を照射することができるので、キャリッジ5を原点位置G(ホームポジション)から移動方向の他方側(矢印B1方向側)に移動させることなく、媒体Pの有無を容易に検出することができる。
【0120】
また、第1実施形態では、上記のように、画像形成装置100に、第1トレイ11に設けられ、媒体Pの幅に応じて移動方向に沿って移動可能に構成されているとともに、媒体Pが第1トレイ11から搬送される際に媒体Pをガイドする第1ガイド部21を設ける。そして、画像形成装置100を、発光部3aおよび第1幅受光部3dを含み、第1トレイ11に載置された媒体Pの幅を検出するように構成する。また、発光部3aをキャリッジ5に配置して、第1幅受光部3dを第1ガイド部21に配置する。そして、画像形成装置100を、キャリッジ5が原点位置Gから移動された状態で、発光部3aから照射された光を第1幅受光部3dが受光したことに基づいて、第1トレイ11に載置された媒体Pの幅を検出するように構成する。これにより、キャリッジ5を原点位置Gから移動させることなく、媒体Pの有無を検出することができるとともに、キャリッジ5を原点位置Gから移動させれば、第1トレイ11に載置された媒体Pの幅を検出することができる。すなわち、キャリッジ5に配置された発光部3aを用いて、媒体Pの有無および媒体Pの幅の両方を検出することができる。
【0121】
また、第1実施形態では、上記のように、制御部1を、発光部3aからの光を第1幅受光部3dが受光した時点におけるキャリッジ5の位置情報4aに基づいて、第1トレイ11に載置された媒体Pの幅を検出するように構成する。これにより、第1幅受光部3dが受光した時点に対応するキャリッジ5の位置情報4aを取得すれば、容易に第1ガイド部21の位置情報を取得することができるので、第1ガイド部21を媒体Pの幅に合わせておくことにより、容易に媒体Pの幅を検出することができる。
【0122】
また、第1実施形態では、上記のように、画像形成装置100を、平面視において、発光部3aから移動方向に略垂直な方向に光を照射するように構成するとともに、発光部3aと第1幅受光部3dとの間に、発光部3aからの光の照射範囲を規制する筒状部21bを設ける。これにより、発光部3aから第1幅受光部3dに照射される光の照射角度が規制されるので、キャリッジ5の位置(X座標)と受光する時点とをより精度良く対応させることができる。その結果、第1ガイド部21の位置情報をより精度良く取得することができるので、媒体Pの幅をより正確に検出することができる。
【0123】
また、第1実施形態では、上記のように、制御部1を、キャリッジ5を、媒体Pが検出されたことに基づいて、媒体の幅を検出するための移動を開始させるように構成する。これにより、媒体Pが第1トレイ11に載置されていない状態で、キャリッジ5が移動されるのを抑制することができるので、不要なキャリッジ5の移動を抑制することができる。
【0124】
また、第1実施形態では、上記のように、画像形成装置100に、媒体Pに印刷するための画像情報205aと印刷される媒体Pの幅を指定する印刷幅指定情報205bを有する情報処理装置200と通信する通信部2と、通信部2を介して、情報処理装置200から画像情報205aおよび印刷幅指定情報205bを受信するとともに、キャリッジ5が原点位置Gに位置する状態で媒体Pの有無を示す情報を情報処理装置200に送信する制御部1とを設ける。これにより、キャリッジ5を移動させることなく、外部の情報処理装置200に媒体Pの有無を示す情報を送信することができる。
【0125】
また、第1実施形態では、上記のように、制御部1を、情報処理装置200から取得した印刷幅指定情報205bと検出された媒体Pの幅とが対応しない場合に、印刷幅指定情報205bを情報処理装置200に送信するように構成する。これにより、情報処理装置200によって印刷幅指定情報205bと載置された媒体Pの種類が異なることをユーザに報知させることにより、印刷幅指定情報205bと検出された媒体Pの幅とが対応していないことを、情報処理装置200を介してユーザに報知することができる。
【0126】
また、第1実施形態では、上記のように、制御部1を、印刷幅指定情報205bと検出された媒体Pの幅とが対応する場合に、媒体Pに対する印刷を開始する制御を行うように構成する。これにより、印刷幅指定情報205bと検出された媒体Pの幅とが対応する状態で、媒体Pに対して印刷することができるので、指定した媒体Pの幅を有する媒体Pに、確実に印刷することができる。
【0127】
また、第1実施形態では、上記のように、制御部1を、検出された媒体Pの幅が、所定の範囲ごとに区分された複数の媒体幅群のうちのいずれの媒体幅群であるかを判別するように構成する。これにより、互いに近い幅を有する複数の媒体Pの種類を1つの媒体幅群に設定することができるので、印刷の際の媒体Pの大きさの自由度を向上させることができる。すなわち、判別された媒体幅群のうちの第1トレイ11に載置される媒体Pの種類を予め設定しておくことにより、媒体幅群(互いに近い幅を有する複数の媒体Pの種類)のうちから第1トレイ11に載置された媒体Pの種類を適切に取得することができる。
【0128】
また、第1実施形態では、上記のように、キャリッジ5に、移動方向に垂直な方向に延びるとともに、キャリッジ5と一体的に直線移動され、発光部3aが取り付けられた取付部52を設ける。これにより、キャリッジ5に発光部3aを容易に取り付けることができる。
【0129】
また、第1実施形態では、上記のように、画像形成装置100に、キャリッジ5の移動方向に見て、L字状の搬送経路F1上で媒体を搬送させる第1媒体搬送部6aと、移動方向に見て、U字状の搬送経路F2上で媒体を搬送させる第2媒体搬送部6bとを備える。また、画像形成装置100に、第1媒体搬送部6aに媒体Pを供給する第1トレイ11と、第2媒体搬送部6bに媒体Pを供給する第2トレイ12とを設ける。そして、発光部3aを、キャリッジ5に配置して、第1有無受光部3bを第1トレイ11に配置して、第2有無受光部3cを第2トレイ12に配置する。これにより、第1トレイ11(Lパス用トレイ)および第2トレイ12(Cパス用トレイ)の両方が設けられている画像形成装置100においても、それぞれ、媒体Pの有無を検出することができる。
【0130】
[第2実施形態]
次に、
図16を参照して、第2実施形態の画像形成装置400について説明する。この第2実施形態では、第1トレイ11に1つの第1ガイド部21が設けられていた、いわゆる片寄せ型の媒体トレイを備えた画像形成装置100と異なり、第1トレイ411に一方側第1ガイド部421aと他方側第1ガイド部421bとが設けられている。なお、上記第1実施形態と同一の構成については、同じ符号を付してその説明を省略する。また、第1トレイ411は、特許請求の範囲の「媒体載置部」の一例である。また、一方側第1ガイド部421aと他方側第1ガイド部421bとは、特許請求の範囲の「ガイド部」の一例である。
【0131】
図16に示すように、第2実施形態の画像形成装置400には、第1トレイ411に一方側第1ガイド部421aと他方側第1ガイド部421bとが設けられている。そして、一方側第1ガイド部421aは、第1トレイ411の矢印X1方向側の部分に配置されており、他方側第1ガイド部421bは、第1トレイ411の矢印X2方向側の部分に配置されている。
【0132】
また、一方側第1ガイド部421aと他方側第1ガイド部421bとは、それぞれ、移動機構部423により、X方向に移動可能に構成されている。そして、一方側第1ガイド部421aと他方側第1ガイド部421bとは、互いにギア(図示せず)を介して接続されている。一方側第1ガイド部421aと他方側第1ガイド部421bとは、一方側第1ガイド部421aと他方側第1ガイド部421bとのうちの一方を矢印G1方向に移動させた場合、他方が反対方向の矢印G2方向に移動されるように構成されている。これにより、第1トレイ411に載置された媒体Pが第1トレイ411のX方向において中央部に位置される。すなわち、第2実施形態による画像形成装置400の第1トレイ411は、センターピック型の画像形成装置のトレイとして構成されている。
【0133】
ここで、第2実施形態では、キャリッジ405の取付部52に発光部403aが配置されているとともに、一方側第1ガイド部421aに第1幅受光部403dが配置されている。また、X軸に沿った方向において、第1トレイ411の一方側第1ガイド部421aと他方側第1ガイド部421bとの間に第1有無受光部403bが配置されている。これにより、第2実施形態においても、キャリッジ405が原点位置Gに位置する状態で、発光部403aから矢印C11方向に光を照射することにより、媒体Pの有無を検出することができるとともに、キャリッジ405を直線移動させて(点線参照)、第1幅受光部403dの受光に基づいて、媒体Pの幅(媒体Pの種類)を検出することが可能となる。
【0134】
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0135】
[第2実施形態の効果]
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0136】
第2実施形態では、上記のように、画像形成装置100に、キャリッジ405の移動方向において、第1トレイ411の一方側に配置された一方側第1ガイド部421aと他方側に配置された他方側第1ガイド部421bとを設ける。また、一方側第1ガイド部421aおよび他方側第1ガイド部421bを、それぞれ、キャリッジ405の移動方向に移動可能に構成するとともに、一方側第1ガイド部421aに、第1幅受光部403dを設ける。これにより、第1トレイ411に媒体Pが中央部に配置される構造(センター合わせ構造)を有する画像形成装置400においても、キャリッジ405を移動させて媒体Pの幅を容易に検出することができる。
【0137】
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
【0138】
[第3実施形態]
次に、
図17を参照して、第3実施形態の画像形成装置500について説明する。この第3実施形態では、第1トレイ11および第2トレイ12の両方が設けられていた第1実施形態による画像形成装置100と異なり、第1トレイ511のみが設けられている。なお、上記第1および第2実施形態と同一の構成については、同じ符号を付してその説明を省略する。
【0139】
図17に示すように、第3実施形態による画像形成装置500は、第1トレイ511およびキャリッジ505を備える。そして、キャリッジ505には、取付部材552が設けられている。そして、取付部材552には、発光部503aが配置されている。そして、第1トレイ511には、第1有無受光部503bが配置されている。そして、発光部503aは、矢印X1方向側から見て、発光部503aの光量が最も多くなる方向(発光中心であり
図5の0度参照)が第1有無受光部503b(線E11上)に向くように、取付部材552に取り付けられている。言い換えると、発光部503aは、取付部材552に第1トレイ511に略平行に、XY平面に対して角度φ2を有するように配置されている。
【0140】
なお、第3実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0141】
[第3実施形態の効果]
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0142】
第3実施形態では、上記のように、発光部503aを、矢印X1方向側から見て、発光部503aの光量が最も多くなる方向が第1有無受光部503b(E11線上)に向くように取付部材552に取り付ける。これにより、発光部503aの光量を必要以上に大きくする必要がなくなるので、この分、発光部503aの大型化を抑制することができる。
【0143】
なお、第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
【0144】
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
【0145】
また、上記第1〜第3実施形態では、本発明の媒体として、用紙を用いた例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、媒体として、カードを用いてもよいし、紙以外のシート状の媒体を用いてもよい。
【0146】
たとえば、上記第1〜第3実施形態では、画像形成装置を、インクジェット式のキャリッジを備える画像形成装置として構成する例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、インクリボンを有するキャリッジを備える画像形成装置として構成してもよいし、熱により印字を行うキャリッジを備える画像形成装置として構成してもよい。
【0147】
また、上記第1〜第3実施形態では、キャリッジに発光部を設けて、第1トレイおよび第2トレイに受光部(第1有無受光部および第2有無受光部)を設ける例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、キャリッジに受光部を設けて、第1トレイおよび第2トレイに発光部(第1有無発光部および第2有無発光部)を設けてもよい。
【0148】
また、上記第1〜第3実施形態では、キャリッジの原点位置を第1トレイおよび第2トレイの矢印X2方向側に配置する例を示したが、本発明はこれに限らない。すなわち、キャリッジの原点位置を第1トレイおよび第2トレイの矢印X1方向側に配置してもよい。
【0149】
また、上記第1〜第3実施形態では、発光部に発光ダイオードを用いる例を示したが、本発明はこれに限らない。すなわち、発光ダイオード以外により発光部を構成してもよい。たとえば、電球により発光部を構成してもよい。
【0150】
また、上記第1〜第3実施形態では、第1有無受光部、第2有無受光部、第1幅受光部、および、第2幅受光部に光を照射する発光部を1つの発光部として構成する例を示したが、本発明はこれに限らない。すなわち、画像形成装置の構成が複雑化することに問題がなければ、受光部の各々に対応する複数の発光部を画像形成装置に設けてもよい。
【0151】
また、上記第1〜第3実施形態では、情報処理装置から受信した画像情報に基づいて、媒体に印刷する例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、画像形成装置の記憶部に記憶された画像情報に基づいて媒体に印刷を行うように構成してもよい。
【0152】
また、上記第1〜第3実施形態では、印刷幅指定情報と検出された媒体の幅(種類)とが対応しない場合に、情報処理装置の表示部に印刷幅指定情報と載置された媒体の種類が異なること(異常)を報知する画像(
図12参照)を表示させる例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、画像形成装置および情報処理装置の両方に画像を表示させてもよいし、画像形成装置または情報処理装置のみに画像を表示させてもよい。
【0153】
また、上記第1〜第3実施形態では、発光部を、赤外光を照射するように構成する例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、発光部を、可視光を照射するように構成してもよいし、紫外光を照射するように構成してもよい。
【0154】
また、上記第1〜第3実施形態では、説明の便宜上、本発明の制御部の処理を処理フローに沿って順番に処理を行うフロー駆動型のフローチャートを用いて説明したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部の処理動作を、イベントごとに処理を実行するイベント駆動型(イベントドリブン型)の処理により行ってもよい。この場合、完全なイベント駆動型で行ってもよいし、イベント駆動およびフロー駆動を組み合わせて行ってもよい。