特開2018-181824(P2018-181824A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本航空電子工業株式会社の特許一覧 ▶ ジェイエイイイ エレクトロニクス インクの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-181824(P2018-181824A)
(43)【公開日】2018年11月15日
(54)【発明の名称】コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/639 20060101AFI20181019BHJP
   H01R 12/71 20110101ALI20181019BHJP
【FI】
   H01R13/639 Z
   H01R12/71
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2017-222452(P2017-222452)
(22)【出願日】2017年11月20日
(31)【優先権主張番号】62/484,108
(32)【優先日】2017年4月11日
(33)【優先権主張国】US
(71)【出願人】
【識別番号】000231073
【氏名又は名称】日本航空電子工業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】513049697
【氏名又は名称】ジェイエイイイ エレクトロニクス インク
(74)【代理人】
【識別番号】100117341
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 拓哉
(72)【発明者】
【氏名】芦部 健太
(72)【発明者】
【氏名】山口 修平
(72)【発明者】
【氏名】帯金 宏明
(72)【発明者】
【氏名】西村 貴行
(72)【発明者】
【氏名】町原 大介
【テーマコード(参考)】
5E021
5E123
【Fターム(参考)】
5E021FA05
5E021FA14
5E021FA16
5E021FB02
5E021FC31
5E021FC36
5E021HC14
5E021HC31
5E021HC35
5E123AB28
5E123AB62
5E123AC28
5E123BA01
5E123BA07
5E123BB01
5E123BB12
5E123CB22
5E123CB25
5E123CB27
5E123CB31
5E123CD01
5E123CD04
5E123DA05
5E123DB08
5E123DB11
5E123DB25
5E123DB33
5E123DB36
5E123EA03
5E123EC07
5E123EC32
(57)【要約】
【課題】治具を用いてロックの解除が可能である一方で、相手側コネクタがコネクタから無理に引き抜くことができない構造を有するコネクタを提供すること。
【解決手段】コネクタ100は、ハウジングと、複数の端子と、2つの規制機構500を夫々有する2つの付加部材400とを備えている。規制機構500の夫々は、ロック部512を有するバネ部510と、第1被規制部を有する操作部550と、第1規制部と、第2規制部416とを備えている。第1被規制部が上方に移動して第1規制部に突き当たると、ロック部512の上方への移動が規制される。第2規制部416は、第1被規制部が第1規制部に突き当てられている状態においてロック部512が上向きの力を受けると、操作部550に設けられた第2被規制部562と接触してロック部512の第2方向外側への移動を規制する。
【選択図】図17
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下方向において対象物上に搭載されると共に相手側コネクタと前記上下方向に沿って嵌合可能なコネクタであって、
前記相手側コネクタは、被受容部と、4つの被ロック部とを備えており、
前記被ロック部の夫々は、前記被受容部に設けられており、
前記コネクタと前記相手側コネクタとが嵌合した嵌合状態において、前記被ロック部の夫々は、前記上下方向において上方に向いており、
前記コネクタは、ハウジングと、複数の端子と、2つの付加部材とを備えており、
前記端子の夫々は、前記ハウジングに保持されており、
前記付加部材の夫々は、前記ハウジングに保持されており、
前記ハウジングには、受容部が形成されており、
前記嵌合状態において、前記受容部は、前記被受容部を受容しており、
前記2つの付加部材は、上下方向と直交する第1方向において前記ハウジングの両端に夫々位置しており、
前記付加部材の夫々は、2つの規制機構を備えており、
前記付加部材の夫々において、前記2つの規制機構は、前記上下方向及び前記第1方向の双方と直交する第2方向において互いに離れて位置しており、
前記規制機構の夫々は、バネ部と、操作部と、第1規制部と、第2規制部とを備えており、
前記規制機構の夫々において、前記バネ部は、弾性変形可能であり、且つ、ロック部を有しており、
前記規制機構の夫々において、前記ロック部は、前記受容部内に位置しており、且つ、前記上下方向において下方に向いており、
前記ロック部は、前記被ロック部と夫々対応しており、
前記嵌合状態において、前記被ロック部の夫々は、前記被ロック部に対応する前記ロック部と前記上下方向において少なくとも部分的に重なっており、
前記規制機構の夫々において、前記操作部は、前記バネ部から前記第1方向において外側に延びており、
前記規制機構の夫々において、前記操作部は、被押圧部と、第1被規制部とを有しており、
前記規制機構の夫々において、前記被押圧部は、前記第1方向において前記受容部の外側に位置しており、
前記規制機構の夫々において、前記バネ部及び前記操作部のいずれか一方には、第2被規制部が設けられており、
前記規制機構の夫々において、前記被押圧部が前記第2方向において外側に移動すると、前記ロック部は前記第2方向において外側に移動し、
前記規制機構の夫々において、前記第1被規制部は、前記第1方向において前記ロック部と前記被押圧部との間に位置しており、
前記規制機構の夫々において、前記第1規制部は、前記上下方向において前記第1被規制部の上方に位置しており、
前記規制機構の夫々において、前記第1被規制部が前記上下方向において上方に移動して前記第1規制部に突き当たると、前記ロック部の上方への移動が規制され、
前記規制機構の夫々において、前記第2規制部は、前記第1被規制部が前記第1規制部に突き当てられている状態において前記ロック部が上向きの力を受けると、前記第2被規制部と接触して前記ロック部の前記第2方向外側への移動を規制する
コネクタ。
【請求項2】
請求項1記載のコネクタであって、
前記規制機構の夫々において、前記バネ部は、前記上下方向と直交する面内においてU字形状又はJ字形状を有している
コネクタ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載のコネクタであって、
前記規制機構の夫々において、前記バネ部は、前記第2方向の内側に突出している突起を有しており、
前記規制機構の夫々において、前記突起は、前記上下方向において下面を有しており、
前記規制機構の夫々において、前記突起の前記下面は、前記ロック部として機能し、
前記相手側コネクタは、4つの凹部を備えており、
前記凹部の夫々は、前記上下方向において下面を有しており、
前記凹部の夫々の前記下面は、前記被ロック部として機能する
コネクタ。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれかに記載のコネクタであって、
前記付加部材の夫々は、2つの基部と、梁部とを有しており、
前記2つの基部は、前記2つの規制機構に夫々属しており、
前記規制機構の夫々において、前記バネ部は、前記基部から延びており、
前記規制機構の夫々において、前記第2規制部は、前記基部に設けられており、
前記梁部は、前記2つの基部を前記第2方向において互いに連結しており、
前記規制機構の夫々の前記第1規制部は、前記梁部の一部として形成されている
コネクタ。
【請求項5】
請求項4記載のコネクタであって、
前記ハウジングは、前記2つの付加部材に夫々対応する2つの変形防止部を有しており、
前記変形防止部の夫々は、前記上下方向において対応する前記付加部材の前記梁部の下方に位置しており、前記梁部が前記上下方向において下方に押圧された際に、前記梁部と接触して前記梁部の変形を防止する
コネクタ。
【請求項6】
請求項4又は請求項5記載のコネクタであって、
前記梁部は、前記上下方向と交差する平板形状を有しており、
前記基部の夫々は、上板部を有しており、
前記上板部は、前記上下方向と交差する平板形状を有しており、
前記上板部は、前記第2方向において縁部を有しており、
前記梁部は、前記2つの基部の前記上板部を互いに連結しており、
前記規制機構の夫々において、前記第2規制部は、前記基部の前記上板部の前記縁部に設けられている
コネクタ。
【請求項7】
請求項1から請求項6までのいずれかに記載のコネクタであって、
前記規制機構の夫々において、前記嵌合状態において、前記第1被規制部が前記第1規制部と接触することなく、前記被押圧部が前記第2方向外側に移動して所定位置に達すると、前記ロック部と前記ロック部に対応する前記被ロック部とは前記上下方向において互いに重なっておらず、
前記規制機構の夫々において、前記嵌合状態において、前記被押圧部が前記所定位置まで前記第2方向外側に移動しても、前記第2被規制部は前記第2規制部に接触しない
コネクタ。
【請求項8】
請求項1から請求項7までのいずれかに記載のコネクタであって、
前記規制機構の夫々において、前記第2規制部は、前記第1方向において前記第1規制部よりも外側に位置している
コネクタ。
【請求項9】
請求項8記載のコネクタであって、
前記規制機構の夫々において、前記ロック部に上向きの力が加えられていないとき、前記第2被規制部は、前記第2規制部と前記上下方向において異なる位置に位置している
コネクタ。
【請求項10】
請求項8及び請求項9記載のコネクタであって、
前記規制機構の夫々において、
前記操作部は、前記上下方向において上方に突出する突出部を有しており、
前記突出部は、前記第2方向において側面を有しており、
前記突出部の前記側面は、前記第2被規制部として機能する
コネクタ。
【請求項11】
請求項1から請求項5までのいずれかに記載のコネクタであって、
前記規制機構の夫々において、前記第2規制部は、前記第1方向において前記第1規制部よりも内側に位置している
コネクタ。
【請求項12】
請求項11記載のコネクタであって、
前記規制機構の夫々において、前記嵌合状態において、前記第1被規制部が前記第1規制部と接触することなく、前記被押圧部が前記第2方向外側に移動して所定位置に達すると、前記ロック部と前記ロック部に対応する前記被ロック部とは前記上下方向において互いに重なっておらず、
前記規制機構の夫々において、前記嵌合状態において、前記被押圧部が前記所定位置まで前記第2方向外側に移動しても、前記第2被規制部は前記第2規制部に接触しない
コネクタ。
【請求項13】
請求項12記載のコネクタであって、
前記付加部材の夫々は、前記2つの規制機構に夫々属する2つの収容部を有しており、
前記規制機構の夫々において、前記収容部は、前記第2方向において内縁を有しており、
前記内縁は、前記第2規制部として機能し、
前記規制機構の夫々において、前記嵌合状態にあるとき、前記被押圧部が前記所定位置まで前記第2方向外側に移動すると、前記第2被規制部は前記収容部に収容される
コネクタ。
【請求項14】
請求項13記載のコネクタであって、
前記規制機構の夫々において、前記ロック部に上向きの力が加えられていないとき、前記第2被規制部は、前記第2規制部と前記上下方向において同じ位置に位置している
コネクタ。
【請求項15】
請求項14記載のコネクタであって、
前記規制機構の夫々において、前記第2被規制部は、前記上下方向において前記ロック部の上方に位置している
コネクタ。
【請求項16】
請求項11から請求項15までのいずれかに記載のコネクタであって、
前記規制機構の夫々において、
前記バネ部は、前記上下方向において上方に突出している突出部を有しており、
前記突出部は、前記第2方向において側面を有しており、
前記突出部の前記側面は、前記第2被規制部として機能する
コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、対象物に搭載されるコネクタであって、相手側コネクタと嵌合可能なコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
図33から図35までに示されるように、特許文献1は、上下方向(Z方向)において対象物860に搭載されると共に相手側コネクタ900と上下方向(Z方向)に沿って嵌合可能なコネクタ800を開示している。相手側コネクタ900は、被受容部910と、被ロック部920とを備えている。コネクタ800と相手側コネクタ900とが嵌合した状態において、被ロック部920の夫々は、上下方向において上方(+Z側)に向いている。コネクタ800は、ハウジング810と、複数の端子820と、2つの付加部材830とを備えている。端子820の夫々はハウジング810に保持されている。付加部材830の夫々は、ハウジング810に保持されている。ハウジング810には受容部812が形成されている。コネクタ800と相手側コネクタ900とが嵌合した嵌合状態において、受容部812は、被受容部910を受容している。2つの付加部材830は、上下方向と直交する直交方向(X方向)において、ハウジング810の両側に夫々位置している。付加部材830の夫々は、バネ部840と、操作部850とを備えている。バネ部840は弾性変形可能であり、且つ、ロック部842を有している。ロック部842は、上下方向において下方(−Z側)に向いている。操作部850は、バネ部840から直交方向において外側に延びている。操作部850は、被押圧部852を有している。被押圧部852は、直交方向において、受容部812の外側に位置している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5716803号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図35から理解されるように、特許文献1のコネクタ800と相手側コネクタ900との嵌合状態を解除する場合、操作部850の被押圧部852に治具950を当てて力を加えることにより、ロック部842を直交方向の内側に移動させて嵌合を解除する。即ち、ロック部842は弾性変形可能なバネ部840に支持されており、ロック部842は直交方向に移動可能となっている。しかしながら、コネクタ800と相手側コネクタ900とが嵌合した状態において、相手側コネクタ900をコネクタ800から無理に引き抜こうと上方に引き上げた場合、ロック部842が移動してバネ部840が変形することにより、相手側コネクタ900がコネクタ800から引き抜くことができる可能性がある。
【0005】
そこで本発明は、治具を用いてロックの解除が可能である一方で、相手側コネクタがコネクタから無理に引き抜くことができない構造を有するコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、第1のコネクタとして、
上下方向において対象物上に搭載されると共に相手側コネクタと前記上下方向に沿って嵌合可能なコネクタであって、
前記相手側コネクタは、被受容部と、4つの被ロック部とを備えており、
前記被ロック部の夫々は、前記被受容部に設けられており、
前記コネクタと前記相手側コネクタとが嵌合した嵌合状態において、前記被ロック部の夫々は、前記上下方向において上方に向いており、
前記コネクタは、ハウジングと、複数の端子と、2つの付加部材とを備えており、
前記端子の夫々は、前記ハウジングに保持されており、
前記付加部材の夫々は、前記ハウジングに保持されており、
前記ハウジングには、受容部が形成されており、
前記嵌合状態において、前記受容部は、前記被受容部を受容しており、
前記2つの付加部材は、上下方向と直交する第1方向において前記ハウジングの両端に夫々位置しており、
前記付加部材の夫々は、2つの規制機構を備えており、
前記付加部材の夫々において、前記2つの規制機構は、前記上下方向及び前記第1方向の双方と直交する第2方向において互いに離れて位置しており、
前記規制機構の夫々は、バネ部と、操作部と、第1規制部と、第2規制部とを備えており、
前記規制機構の夫々において、前記バネ部は、弾性変形可能であり、且つ、ロック部を有しており、
前記規制機構の夫々において、前記ロック部は、前記受容部内に位置しており、且つ、前記上下方向において下方に向いており、
前記ロック部は、前記被ロック部と夫々対応しており、
前記嵌合状態において、前記被ロック部の夫々は、前記被ロック部に対応する前記ロック部と前記上下方向において少なくとも部分的に重なっており、
前記規制機構の夫々において、前記操作部は、前記バネ部から前記第1方向において外側に延びており、
前記規制機構の夫々において、前記操作部は、被押圧部と、第1被規制部とを有しており、
前記規制機構の夫々において、前記被押圧部は、前記第1方向において前記受容部の外側に位置しており、
前記規制機構の夫々において、前記バネ部及び前記操作部のいずれか一方には、第2被規制部が設けられており、
前記規制機構の夫々において、前記被押圧部が前記第2方向において外側に移動すると、前記ロック部は前記第2方向において外側に移動し、
前記規制機構の夫々において、前記第1被規制部は、前記第1方向において前記ロック部と前記被押圧部との間に位置しており、
前記規制機構の夫々において、前記第1規制部は、前記上下方向において前記第1被規制部の上方に位置しており、
前記規制機構の夫々において、前記第1被規制部が前記上下方向において上方に移動して前記第1規制部に突き当たると、前記ロック部の上方への移動が規制され、
前記規制機構の夫々において、前記第2規制部は、前記第1被規制部が前記第1規制部に突き当てられている状態において前記ロック部が上向きの力を受けると、前記第2被規制部と接触して前記ロック部の前記第2方向外側への移動を規制する
コネクタを提供する。
【0007】
また、本発明は、第2のコネクタとして、第1のコネクタであって、
前記規制機構の夫々において、前記バネ部は、前記上下方向と直交する面内においてU字形状又はJ字形状を有している
コネクタを提供する。
【0008】
また、本発明は第3のコネクタとして、第1又は第2のコネクタであって、
前記規制機構の夫々において、前記バネ部は、前記第2方向の内側に突出している突起を有しており、
前記規制機構の夫々において、前記突起は、前記上下方向において下面を有しており、
前記規制機構の夫々において、前記突起の前記下面は、前記ロック部として機能し、
前記相手側コネクタは、4つの凹部を備えており、
前記凹部の夫々は、前記上下方向において下面を有しており、
前記凹部の夫々の前記下面は、前記被ロック部として機能する
コネクタを提供する。
【0009】
また、本発明は、第4のコネクタとして、第1から第3までのいずれかのコネクタであって、
前記付加部材の夫々は、2つの基部と、梁部とを有しており、
前記2つの基部は、前記2つの規制機構に夫々属しており、
前記規制機構の夫々において、前記バネ部は、前記基部から延びており、
前記規制機構の夫々において、前記第2規制部は、前記基部に設けられており、
前記梁部は、前記2つの基部を前記第2方向において互いに連結しており、
前記規制機構の夫々の前記第1規制部は、前記梁部の一部として形成されている
コネクタを提供する。
【0010】
また、本発明は、第5のコネクタとして、第4のコネクタであって、
前記ハウジングは、前記2つの付加部材に夫々対応する2つの変形防止部を有しており、
前記変形防止部の夫々は、前記上下方向において対応する前記付加部材の前記梁部の下方に位置しており、前記梁部が前記上下方向において下方に押圧された際に、前記梁部と接触して前記梁部の変形を防止する
コネクタを提供する。
【0011】
また、本発明は、第6のコネクタとして、第4又は第5のコネクタであって、
前記梁部は、前記上下方向と交差する平板形状を有しており、
前記基部の夫々は、上板部を有しており、
前記上板部は、前記上下方向と交差する平板形状を有しており、
前記上板部は、前記第2方向において縁部を有しており、
前記梁部は、前記2つの基部の前記上板部を互いに連結しており、
前記規制機構の夫々において、前記第2規制部は、前記基部の前記上板部の前記縁部に設けられている
コネクタを提供する。
【0012】
また、本発明は、第7のコネクタとして、第1から第6までのいずれかのコネクタであって、
前記規制機構の夫々において、前記嵌合状態において、前記第1被規制部が前記第1規制部と接触することなく、前記被押圧部が前記第2方向外側に移動して所定位置に達すると、前記ロック部と前記ロック部に対応する前記被ロック部とは前記上下方向において互いに重なっておらず、
前記規制機構の夫々において、前記嵌合状態において、前記被押圧部が前記所定位置まで前記第2方向外側に移動しても、前記第2被規制部は前記第2規制部に接触しない
コネクタを提供する。
【0013】
また、本発明は、第8のコネクタとして、第1から第7までのいずれかのコネクタであって、
前記規制機構の夫々において、前記第2規制部は、前記第1方向において前記第1規制部よりも外側に位置している
コネクタを提供する。
【0014】
また、本発明は、第9のコネクタとして、第8のコネクタであって、
前記規制機構の夫々において、前記ロック部に上向きの力が加えられていないとき、前記第2被規制部は、前記第2規制部と前記上下方向において異なる位置に位置している
コネクタを提供する。
【0015】
また、本発明は、第10のコネクタとして、第8又は第9のコネクタであって、
前記規制機構の夫々において、
前記操作部は、前記上下方向において上方に突出する突出部を有しており、
前記突出部は、前記第2方向において側面を有しており、
前記突出部の前記側面は、前記第2被規制部として機能する
コネクタを提供する。
【0016】
また、本発明は、第11のコネクタとして、第1から第5までのいずれかのコネクタであって、
前記規制機構の夫々において、前記第2規制部は、前記第1方向において前記第1規制部よりも内側に位置している
コネクタを提供する。
【0017】
また、本発明は、第12のコネクタとして、第11のコネクタであって、
前記規制機構の夫々において、前記嵌合状態において、前記第1被規制部が前記第1規制部と接触することなく、前記被押圧部が前記第2方向外側に移動して所定位置に達すると、前記ロック部と前記ロック部に対応する前記被ロック部とは前記上下方向において互いに重なっておらず、
前記規制機構の夫々において、前記嵌合状態において、前記被押圧部が前記所定位置まで前記第2方向外側に移動しても、前記第2被規制部は前記第2規制部に接触しない
コネクタを提供する。
【0018】
また、本発明は、第13のコネクタとして、第12のコネクタであって、
前記付加部材の夫々は、前記2つの規制機構に夫々属する2つの収容部を有しており、
前記規制機構の夫々において、前記収容部は、前記第2方向において内縁を有しており、
前記内縁は、前記第2規制部として機能し、
前記規制機構の夫々において、前記嵌合状態にあるとき、前記被押圧部が前記所定位置まで前記第2方向外側に移動すると、前記第2被規制部は前記収容部に収容される
コネクタを提供する。
【0019】
また、本発明は、第14のコネクタとして、第13のコネクタであって、
前記規制機構の夫々において、前記ロック部に上向きの力が加えられていないとき、前記第2被規制部は、前記第2規制部と前記上下方向において同じ位置に位置している
コネクタを提供する。
【0020】
また、本発明は、第15のコネクタとして、第14のコネクタであって、
前記規制機構の夫々において、前記第2被規制部は、前記上下方向において前記ロック部の上方に位置している
コネクタを提供する。
【0021】
また、本発明は、第16のコネクタとして、第11から第15までのいずれかのコネクタであって、
前記規制機構の夫々において、
前記バネ部は、前記上下方向において上方に突出している突出部を有しており、
前記突出部は、前記第2方向において側面を有しており、
前記突出部の前記側面は、前記第2被規制部として機能する
コネクタを提供する。
【発明の効果】
【0022】
本発明のコネクタが相手側コネクタと嵌合した嵌合状態において、被ロック部はロック部と上下方向において少なくとも部分的に重なっている。また、嵌合状態においてコネクタから相手側コネクタを無理に引き抜こうとした場合、第1被規制部が第1規制部に突き当たることによりロック部の上方への移動が規制され、また、第1被規制部が第1規制部に突き当てられている状態においてロック部が上向きの力を受けると、第2規制部が第2被規制部と接触することによりロック部の第2方向外側への移動が規制される。この結果、被ロック部がロック部と上下方向において少なくとも部分的に重なっている上述の状態が維持されるため、コネクタから相手側コネクタが無理に引き抜かれることは避けられる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の第1の実施の形態によるコネクタを示す上面斜視図である。
図2図1のコネクタを示す上面図である。
図3図1のコネクタを示す側面図である。
図4図3のコネクタをA--A線に沿って示す断面図である。
図5図3のコネクタをB--B線に沿って示す断面図である。
図6図1のコネクタに含まれる付加部材の一方を示す前方斜視図である。
図7図6の付加部材を示す上面図である。
図8図6の付加部材を示す後方斜視図である。
図9図6の付加部材を示す正面図である。
図10図6の付加部材を示す背面図である。
図11図6の付加部材を示す下面図である。
図12】本発明の相手側コネクタを示す下側斜視図である。
図13図12の相手側コネクタを示す側面図である。
図14図13の相手側コネクタをC--C線に沿って示す断面図である。
図15図13の相手側コネクタをD--D線に沿って示す断面図である。
図16図1のコネクタと図12の相手側コネクタとが嵌合した状態を示す側面図である。
図17図16のコネクタと相手側コネクタをE--E線に沿って示す断面斜視図である。
図18図1のコネクタと図12の相手側コネクタとが嵌合を解除した状態を示す側面図である。
図19図18のコネクタ及び相手側コネクタをF--F線に沿って示す断面斜視図である。
図20図1のコネクタと図12の相手側コネクタとが嵌合した状態において、相手側コネクタを上方に引き上げた状態を示す側面図である。
図21図20のコネクタ及び相手側コネクタをG--G線に沿って示す断面斜視図である。
図22】本発明の第2の実施の形態によるコネクタを示す上面斜視図である。
図23図22のコネクタを示す上面図である。
図24図22のコネクタを示す側面図である。
図25図24のコネクタをH--H線に沿って示す断面図である。
図26図24のコネクタをI--I線に沿って示す断面図である。
図27図22のコネクタに含まれる付加部材の一方を示す前方斜視図である。
図28図27の付加部材を示す上面図である。
図29図27の付加部材を示す後方斜視図である。
図30図27の付加部材を示す正面図である。
図31図27の付加部材を示す背面図である。
図32図27の付加部材を示す下面図である。
図33】特許文献1のコネクタを示す上側斜視図である。
図34図33のコネクタと特許文献1の相手側コネクタとを示す斜視図である。図において、コネクタと相手側コネクタとは嵌合していない。
図35図34のコネクタと相手側コネクタとを示す部分断面図である。図において、コネクタと相手側コネクタとは嵌合している。
【発明を実施するための形態】
【0024】
(第1の実施の形態)
図1図12図16及び図17を参照すると、本発明の第1の実施の形態によるコネクタ100は、上下方向において対象物(図示せず)上に搭載されると共に相手側コネクタ700と上下方向に沿って嵌合可能なものである。本実施の形態において、上下方向はZ方向である。更に、本実施の形態において、上方を+Z方向とし、下方を−Z方向とする。
【0025】
図12から図15までを参照すると、本実施の形態の相手側コネクタ700は、被受容部710と、4つの被ロック部722とを備えている。
【0026】
図12から図15までに示されるように、本実施の形態の被受容部710は、相手側ハウジング705と、2つの電源端子715と、複数の相手側端子730とを有している。
【0027】
図12から図15までに示されるように、相手側ハウジング705は、上下方向と直交する第1方向に延びる概略直方体形状を有している。本実施の形態において、第1方向は、X方向である。相手側ハウジング705は、島状部収容部740を有している。島状部収容部740は、上下方向において上方に凹んでおり、下方に向いた底面742を有している。具体的には、相手側ハウジング705は、絶縁体からなるものである。
【0028】
図12から図15までに示されるように、2つの電源端子715は、第1方向において相手側ハウジング705の両端に夫々位置している。具体的には、2つの電源端子715の夫々は、金属製である。電源端子715の夫々は、上下方向及び第1方向の双方と直交する第2方向において、2つの凹部720と、2つの角部718とを備えている。即ち、相手側コネクタ700は、4つの凹部720と、4つの角部718とを備えている。本実施の形態において、第2方向はY方向である。凹部720の夫々は、第2方向において内側に凹んでおり、第2方向と直交する側面724を有している。凹部720の夫々は、上下方向において下面722を有している。下面722は、上下方向と直交する平面である。凹部720の夫々の下面722は、被ロック部722として機能する。即ち、被ロック部722の夫々は、被受容部710に設けられている。角部718は、凹部720と夫々対応している。角部718の夫々は、上下方向において角部718に対応する凹部720の下方に位置している。
【0029】
図12から図15までを参照すると、相手側端子730の夫々は、導電体からなるものであり、相手側ハウジング705に保持されている。
【0030】
図1から図4までに示されるように、本実施の形態のコネクタ100は、ハウジング200と、複数の端子300と、2つの付加部材400とを備えている。
【0031】
図1から図4までに示されるように、本実施の形態のハウジング200は、第1方向に延びている。ハウジング200は、絶縁体からなるものである。ハウジング200には、受容部210と、島状部230とが形成されている。受容部210は、上下方向において下方に凹んでいる。島状部230は、上下方向と直交する平面内において受容部210の内部に位置している。本実施の形態において、上下方向と直交する平面は、XY平面である。島状部230は、上下方向において上方に突出している。また、ハウジング200は、2つの付加部材400に夫々対応する2つの変形防止部220を有している。
【0032】
図1から図4までに示されるように、本実施の形態の端子300の夫々は、ハウジング200に保持されている。端子300の夫々は、導電体からなるものである。図4図14及び図16を参照すると、後述するように、コネクタ100の端子300は、コネクタ100と相手側コネクタ700とが嵌合した嵌合状態において、相手側コネクタ700の相手側端子730と夫々接続されるものである。
【0033】
図1から図5までに示されるように、本実施の形態の付加部材400の夫々は、ハウジング200に保持されている。より詳しくは、2つの付加部材400は、第1方向においてハウジング200の両端に夫々位置している。また、付加部材400の夫々は、第1方向においてハウジング200の島状部230と対向している。本実施の形態の付加部材400の夫々は、金属製である。
【0034】
図1図2及び図4から図11までに示されるように、第1方向と上下方向とで規定される平面であって、第2方向における付加部材400の中央を通る平面に対して、付加部材400は対称な構造を有している。本実施の形態において、第1方向と上下方向とで規定される平面は、XZ平面である。
【0035】
図6から図11までに示されるように、本実施の形態の付加部材400の夫々は、2つの規制機構500を備えている。付加部材400の夫々において、2つの規制機構500は、第2方向において互いに離れて位置している。2つの規制機構500は、第1方向と上下方向とで規定される平面であって、第2方向における付加部材400の中央を通る平面に対して互いに鏡像対称となるように配置されている。2つの規制機構500の夫々は、独立して可動可能となっている。規制機構500の夫々は、バネ部510と、操作部550と、第1規制部580と、第2規制部416とを備えている。
【0036】
図6から図11までに示されるように、規制機構500の夫々において、本実施の形態のバネ部510は、上下方向と直交する面内においてU字形状又はJ字形状を有している。バネ部510は、弾性変形可能となっている。本実施の形態のバネ部510は、曲部517と、平板部518と、突起511とを有している。
【0037】
図6から図11までに示されるように、曲部517は、上下方向に沿って見た場合、C字形状を有している。平板部518は、概略第1方向に延びる平板形状を有している。平板部518の第2方向におけるサイズは、上下方向におけるサイズより小さい。
【0038】
図6から図11までに示されるように、突起511は、第2方向の内側に突出している。より詳しくは、突起511は、バネ部510の平板部518の内面から第2方向内側に突出している。突起511は、上下方向において、下面512及び傾斜面514を有している。下面512は、上下方向において下方に向いている。より詳しくは、下面512は、上下方向と直交する平面である。傾斜面514は、上下方向及び第2方向の双方と交差している。また、突起511は、第2方向と交差する側面516を有している。側面516は、第2方向において内側に向いている。側面516は、上下方向において傾斜面514と下面512との間に位置している。突起511の下面512は、ロック部512として機能する。即ち、バネ部510は、ロック部512を有している。ロック部512は、ハウジング200の受容部210内に位置している。ロック部512は、上下方向において下方に向いている。ロック部512は、相手側コネクタ700の被ロック部722と夫々対応している。
【0039】
図6から図11までに示されるように、規制機構500の夫々において、本実施の形態の操作部550は、板部556と、隆起部551と、突出部560とを有している。規制機構500の夫々において、本実施の形態の操作部550は、バネ部510から第1方向において外側に延びている。より詳しくは、本実施の形態の操作部550の板部556は、バネ部510の平板部518の外端から第1方向において外側に延びている。隆起部551は、第1方向において板部556の外端近傍に位置している。板部556の上下方向における上端の一部は、第1被規制部554として機能する。隆起部551の第2方向における内端は、被押圧部552として機能する。即ち、操作部550は、被押圧部552と、第1被規制部554とを有している。被押圧部552は、第1方向において受容部210の外側に位置している。規制機構500の夫々において、被押圧部552が第2方向において外側に移動すると、バネ部510のロック部512は第2方向において外側に移動する。規制機構500の夫々において、第1被規制部554は、第1方向においてバネ部510のロック部512と被押圧部552との間に位置している。突出部560は、上下方向において上方に突出している。突出部560は、第2方向において側面562を有している。側面562は、突出部560の第2方向における外面である。突出部560の側面562は、第2被規制部562として機能する。即ち、規制機構500の夫々において、操作部550には、第2被規制部562が設けられている。
【0040】
図6から図11までに示されるように、本実施の形態の付加部材400の夫々は、2つの基部410と、梁部420とを有している。
【0041】
図6から図11までに示されるように、本実施の形態の基部410の夫々は、上板部412と、側板部413とを有している。上板部412は、上下方向と交差する平板形状を有している。上板部412は、第2方向において縁部414を有している。縁部414は、上板部412の第1方向の外端付近であって、第2方向の内端に位置している。側板部413は、上下方向において上方に延びている。側板部413の上下方向における上端は、上板部412の第2方向における外端と接続されている。2つの基部410は、2つの規制機構500に夫々属している。規制機構500の夫々において、バネ部510は、基部410から延びている。より詳しくは、バネ部510の曲部517は、基部410の側板部413の第1方向における内端から延びている。規制機構500の夫々において、第2規制部416は、基部410に設けられている。より詳しくは、規制機構500の夫々において、第2規制部416は、基部410の上板部412の縁部414に設けられている。
【0042】
図6から図11までに示されるように、本実施の形態の梁部420は、上下方向と交差する平板形状を有している。より詳しくは、梁部420は、上下方向と直交する平板形状を有している。即ち、梁部420は、上下方向において上面及び下面を有している。梁部420は、2つの基部410を第2方向において互いに連結している。より詳しくは、梁部420は、2つの基部410の上板部412を互いに連結している。規制機構500の夫々の第1規制部580は、梁部420の一部として形成されている。より詳しくは、第1規制部580は、梁部420の下面の一部である。
【0043】
図5及び図9に示されるように、規制機構500の夫々において、第1規制部580は、上下方向において第1被規制部554の上方に位置している。
【0044】
図5に示されるように、変形防止部220の夫々は、上下方向において対応する付加部材400の梁部420の下方に位置している。変形防止部220は、付加部材400の梁部420が上下方向において下方に押圧された際に、梁部420と接触して梁部420の変形を防止するものである。より詳しくは、変形防止部220の上面は、梁部420の上面が下方に押圧された際、梁部420の下面と接触して梁部420の変形を防止する。
【0045】
図5及び図8から図11までから理解されるように、規制機構500の夫々において、第2規制部416は、第1方向において第1規制部580よりも外側に位置している。また、規制機構500の夫々において、ロック部512に上向きの力が加えられていないとき、第2被規制部562は、第2規制部416と上下方向において異なる位置に位置している。より詳しくは、規制機構500の夫々において、ロック部512に上向きの力が加えられていないとき、第2被規制部562は、上下方向において第2規制部416から離れて第2規制部416の下方に位置している。
【0046】
コネクタ100と相手側コネクタ700とを嵌合する操作について、以下に詳述する。
【0047】
図1図12及び図16から図19までを参照すると、本実施の形態のコネクタ100と相手側コネクタ700とを、コネクタ100の突起511の傾斜面514が相手側コネクタ700の電源端子715の角部718と夫々上下方向において対向するように配置したうえで、相手側コネクタ700をコネクタ100に対して上下方向に沿って下方に移動させる。すると、コネクタ100の突起511の夫々の傾斜面514が相手側コネクタ700の電源端子715の対応する角部718に突き当たって、バネ部510の夫々が弾性変形し、突起511の夫々は第2方向において外側に移動する。この状態で、相手側コネクタ700をコネクタ100に対して更に下方に移動させてロック部512と対応する被ロック部722とが上下方向において同じ位置に位置すると、コネクタ100の突起511は相手側コネクタ700の凹部720に夫々収容される。即ち、コネクタ100と相手側コネクタ700とは、互いに嵌合した嵌合状態となる。
【0048】
図1図12図16及び図17を参照すると、本実施の形態のコネクタ100と相手側コネクタ700とが嵌合した嵌合状態において、被ロック部722の夫々は、上下方向において上方に向いており、相手側コネクタ700の被ロック部722の夫々は、被ロック部722に対応するロック部512と上下方向において少なくとも部分的に重なっている。また、嵌合状態において、コネクタ100のハウジング200の受容部210は、相手側コネクタ700の被受容部710を受容しており、コネクタ100のハウジング200の島状部230は相手側コネクタ700の相手側ハウジング705の島状部収容部740に収容されている。加えて、嵌合状態において、コネクタ100の端子300は、相手側コネクタ700の相手側端子730と夫々接続されている。更に加えて、嵌合状態において、相手側コネクタ700の電源端子715の凹部720の側面724は、コネクタ100の付加部材400のバネ部510の突起511の側面516と夫々接触しており、相手側コネクタ700の電源端子715とコネクタ100の付加部材400との間で導通が確保されている。
【0049】
コネクタ100と相手側コネクタ700との嵌合状態を解除する操作について、以下に詳述する。
【0050】
図1図8図12及び図16から図19までを参照すると、図16及び図17に示される嵌合状態から、第1被規制部554が第1規制部580と接触しないように操作部550の被押圧部552を第2方向において外側に押圧すると、被押圧部552は第2方向外側に移動して図19に示される所定位置に達する。本実施の形態において、被押圧部552の押圧は治具を用いて行う。治具はコネクタ100の上方から被押圧部552の間に挿入されてもよいし、第1方向外側から内側に向けて被押圧部552の間に挿入されてもよい。ここで、被押圧部552が図19に示される所定位置に位置しているとき、ロック部512とロック部512に対応する被ロック部722とは上下方向において互いに重なっておらず、第2規制部416は、上下方向において第2被規制部562の上方に位置している。即ち、規制機構500の夫々において、嵌合状態において、第1被規制部554が第1規制部580と接触することなく、被押圧部552が第2方向外側に移動して所定位置に達すると、ロック部512とロック部512に対応する被ロック部722とは上下方向において互いに重なっていない。また、規制機構500の夫々において、嵌合状態において、被押圧部552が所定位置まで第2方向外側に移動しても、第2被規制部562は第2規制部416に接触しない。より具体的には、規制機構500の夫々において、被押圧部552が図19に示される所定位置に位置しているとき、突出部560の上端は、上下方向において第2規制部416の下方に位置している。このように、嵌合状態において被押圧部552を第2方向外側に所定位置まで動かすことにより、本実施の形態のコネクタ100と相手側コネクタ700との嵌合状態は解除される。この状態において、相手側コネクタ700をコネクタ100に対して上方に引き上げると、図18及び図19に示される状態となり、相手側コネクタ700をコネクタ100から取り外すことができる。
【0051】
コネクタ100と相手側コネクタ700とが嵌合した嵌合状態においてコネクタ100から相手側コネクタ700を無理に引き抜こうとした場合の付加部材400の構成部位の動作について、以下に詳述する。
【0052】
図1図8図12図16図17図20及び図21までを参照すると、図16及び図17に示される嵌合状態から、コネクタ100に対して相手側コネクタ700を上下方向において上方に持ち上げて相手側コネクタ700をコネクタ100から無理に引き抜こうとした場合、コネクタ100及び相手側コネクタ700は、図20及び図21に示される状態となる。より詳しくは、嵌合状態にある相手側コネクタ700をコネクタ100に対して持ち上げると、相手側コネクタ700の被ロック部722は、コネクタ100の被ロック部722に対応するロック部512と上下方向において接触し、操作部550の第1被規制部554が上方に移動して第1規制部580に突き当たる。これにより、ロック部512の上方への移動は規制される。即ち、規制機構500の夫々において、第1被規制部554が上下方向において上方に移動して第1規制部580に突き当たると、ロック部512の上方への移動が規制される。このとき、第2被規制部562の位置は、上下方向において、第2規制部416の位置と部分的に重なっている。換言すると、第2被規制部562の上端は第2規制部416の下端よりも上方に位置している。第1被規制部554が第1規制部580に突き当てられている状態において、更に相手側コネクタ700に上向きの力を加えると、ロック部512は上向きの力を受ける。これにより、操作部550の突出部560の上端が第2方向外側に移動しようとするが、第2被規制部562が第2規制部416と第2方向において接触し、ロック部512の第2方向外側への移動は規制される。即ち、規制機構500の夫々において、第2規制部416は、第1被規制部554が第1規制部580に突き当てられている状態においてロック部512が上向きの力を受けると、第2被規制部562と接触してロック部512の第2方向外側への移動を規制する。これにより、嵌合状態において、相手側コネクタ700をコネクタ100に対して上方に引き上げても嵌合状態が維持されるため、相手側コネクタ700をコネクタ100から無理に引き抜くことが防がれる。また、嵌合状態において、相手側コネクタ700をコネクタ100に対して上方に引き上げても、バネ部510の変形が第1規制部580及び第2規制部416により抑制されるため、バネ部510の弾性は適切に維持される。これにより、嵌合状態において、相手側コネクタ700の電源端子715の凹部720の夫々の側面724と、コネクタ100の付加部材400のバネ部510の突起511の対応する側面516との接触は適切に確保され、相手側コネクタ700の電源端子715とコネクタ100の付加部材400との間の導通も適切に確保される。
【0053】
(第2の実施の形態)
図22から図32までを参照すると、本発明の第2の実施の形態によるコネクタ100Aは、上述した第1の実施の形態のコネクタ100の変形例である。コネクタ100Aは、付加部材400Aとその周辺部の構造のみにおいて、コネクタ100と異なっている。図22から図32までにおいて、図1から図11を用いて既に説明された構成要素と同一の構成要素については同一の参照符号を付し、それらの構成要素については詳細な説明を省略する。例えば、コネクタ100Aの端子300は、上述した第1の実施の形態の端子300と同じである。同様に、コネクタ100Aのハウジング200Aと端子300との構造的関係は、上述したコネクタ100のハウジング200と端子300との構造的関係と同じである。また、本実施の形態における方位及び方向は、第1の実施の形態のものと同じ表現を以下において使用する。
【0054】
図22から図26までに示されるように、本実施の形態のコネクタ100Aは、ハウジング200Aと、複数の端子300と、2つの付加部材400Aとを備えている。
【0055】
図22から図26までに示されるように、本実施の形態のハウジング200Aは、第1方向に延びている。ハウジング200Aは、絶縁体からなるものである。ハウジング200Aには、受容部210Aと、島状部230Aとが形成されている。受容部210Aは、上下方向において下方に凹んでいる。島状部230Aは、上下方向と直交する平面内において受容部210Aの内部に位置している。島状部230Aは、上下方向において上方に突出している。また、ハウジング200Aは、2つの付加部材400Aに夫々対応する2つの変形防止部220Aを有している。
【0056】
図22から図26までに示されるように、本実施の形態の付加部材400Aの夫々は、ハウジング200Aに保持されている。より詳しくは、2つの付加部材400Aは、第1方向においてハウジング200Aの両端に夫々位置している。また、付加部材400Aの夫々は、第1方向においてハウジング200Aの島状部230Aと対向している。本実施の形態の付加部材400Aの夫々は、金属製である。
【0057】
図22図23及び図25から図32までに示されるように、第1方向と上下方向とで規定される平面であって、第2方向における付加部材400Aの中央を通る平面に対して、付加部材400Aは対称な構造を有している。
【0058】
図27から図32までに示されるように、本実施の形態の付加部材400Aの夫々は、2つの規制機構500Aを備えている。付加部材400Aの夫々において、2つの規制機構500Aは、第2方向において互いに離れて位置している。2つの規制機構500Aは、第1方向と上下方向とで規定される平面であって、第2方向における付加部材400Aの中央を通る平面に対して互いに鏡像対称となるように配置されている。2つの規制機構500Aの夫々は、独立して可動可能となっている。規制機構500Aの夫々は、バネ部510Aと、操作部550Aと、第1規制部580Aと、第2規制部432とを備えている。
【0059】
図27から図32までに示されるように、規制機構500Aの夫々において、本実施の形態のバネ部510Aは、上下方向と直交する面内においてU字形状又はJ字形状を有している。バネ部510Aは、弾性変形可能となっている。規制機構500Aの夫々において、本実施の形態のバネ部510Aは、曲部517Aと、平板部518Aと、突起511Aと、突出部520とを有している。
【0060】
図27から図32までに示されるように、曲部517Aは、上下方向に沿って見た場合、C字形状を有している。平板部518Aは、概略第1方向に延びる平板形状を有している。平板部518Aの第2方向におけるサイズは、上下方向におけるサイズより小さい。
【0061】
図27から図32までに示されるように、本実施の形態の突起511Aは、第2方向の内側に突出している。より詳しくは、突起511Aは、バネ部510Aの平板部518Aの内面から第2方向内側に突出している。突起511Aは、上下方向において、下面512A及び傾斜面514Aを有している。下面512Aは、上下方向において下方に向いている。より詳しくは、下面512Aは、上下方向と直交する平面である。傾斜面514Aは、上下方向及び第2方向の双方と交差している。また、突起511Aは、第2方向と交差する側面516Aを有している。側面516Aは、第2方向において内側に向いている。側面516Aは、上下方向において傾斜面514Aと下面512Aとの間に位置している。突起511Aの下面512Aは、ロック部512Aとして機能する。即ち、バネ部510Aは、ロック部512Aを有している。ロック部512Aは、ハウジング200Aの受容部210A内に位置している。ロック部512Aは、上下方向において下方に向いている。ロック部512Aは、相手側コネクタ700の被ロック部722と夫々対応している。
【0062】
図27から図32までに示されるように、本実施の形態の突出部520は、上下方向において上方に突出している。突出部520は、第2方向において側面522を有している。側面522は、第2方向における突出部520の外面である。突出部520の側面522は、第2被規制部522として機能する。即ち、規制機構500Aの夫々において、バネ部510Aには、第2被規制部522が設けられている。規制機構500Aの夫々において、第2被規制部522は、上下方向においてロック部512Aの上方に位置している。
【0063】
図27から図32までに示されるように、規制機構500Aの夫々において、操作部550Aは、板部556Aと、折曲部551Aとを有している。規制機構500Aの夫々において、本実施の形態の操作部550Aは、バネ部510Aから第1方向において外側に延びている。より詳しくは、本実施の形態の操作部550Aの板部556Aは、バネ部510Aの平板部518Aの外端から第1方向において外側に延びている。折曲部551Aは、第1方向において板部556Aの外端近傍に位置している。板部556Aの上下方向における上端の一部は、第1被規制部554Aとして機能する。また、折曲部551Aの第2方向における内端は、被押圧部552Aとして機能する。即ち、操作部550Aは、被押圧部552Aと、第1被規制部554Aとを有している。被押圧部552Aは、第1方向において受容部210Aの外側に位置している。規制機構500Aの夫々において、被押圧部552Aが第2方向において外側に移動すると、バネ部510Aのロック部512Aは第2方向において外側に移動する。規制機構500Aの夫々において、第1被規制部554Aは、第1方向においてバネ部510Aのロック部512Aと被押圧部552Aとの間に位置している。
【0064】
図27から図32までに示されるように、本実施の形態の付加部材400Aの夫々は、2つの基部410Aと、梁部420Aとを有している。
【0065】
図27から図32までに示されるように、本実施の形態の基部410Aの夫々は、上板部412Aと、側板部413Aとを有している。上板部412Aは、上下方向と交差する平板形状を有している。側板部413Aは、上下方向において上方に延びている。側板部413Aの上下方向における上端は、上板部412Aの第2方向における外端と接続されている。2つの基部410Aは、2つの規制機構500Aに夫々属している。規制機構500Aの夫々において、バネ部510Aは、基部410Aから延びている。より詳しくは、バネ部510Aの曲部517Aは、基部410Aの側板部413Aの第1方向における内端から延びている。
【0066】
図27から図32までに示されるように、規制機構500Aの夫々において、第2規制部432は、基部410Aに設けられている。具体的には、規制機構500Aの夫々において、基部410Aの上板部412Aには、収容部430が形成されている。収容部430は、第2方向において外側に凹んでいる凹部である。収容部430は、第2方向において内縁432を有している。内縁432は、第2規制部432として機能する。即ち、付加部材400Aの夫々は、2つの規制機構500Aに夫々属する2つの収容部430を有している。
【0067】
図27から図32までに示されるように、本実施の形態の梁部420Aは、上下方向と交差する平板形状を有している。より詳しくは、梁部420Aは、上下方向と直交する平板形状を有している。即ち、梁部420Aは、上下方向において上面及び下面を有している。梁部420Aは、2つの基部410Aを第2方向において互いに連結している。より詳しくは、梁部420Aは、2つの基部410Aの上板部412Aを互いに連結している。規制機構500Aの夫々の第1規制部580Aは、梁部420Aの一部として形成されている。より詳しくは、第1規制部580Aは、梁部420Aの下面の一部である。
【0068】
図26図30及び図31に示されるように、規制機構500Aの夫々において、第1規制部580Aは、上下方向において第1被規制部554Aの上方に位置している。
【0069】
図26に示されるように、変形防止部220Aの夫々は、上下方向において対応する付加部材400Aの梁部420Aの下方に位置している。変形防止部220Aは、付加部材400Aの梁部420Aが上下方向において下方に押圧された際に、梁部420Aと接触して梁部420Aの変形を防止するものである。より詳しくは、変形防止部220Aの上面は、梁部420Aの上面が下方に押圧された際、梁部420Aの下面と接触して梁部420Aの変形を防止する。
【0070】
図26から図32までから理解されるように、規制機構500Aの夫々において、第2規制部432は、第1方向において第1規制部580Aよりも内側に位置している。また、規制機構500Aの夫々において、ロック部512Aに上向きの力が加えられていないとき、第2被規制部522は、第2規制部432と上下方向において同じ位置に位置している。
【0071】
コネクタ100Aと相手側コネクタ700とを嵌合する操作について、以下に詳述する。
【0072】
図1図12図16から図19及び図22までを参照すると、本実施の形態のコネクタ100Aと相手側コネクタ700とを、コネクタ100Aの突起511Aの傾斜面514Aが相手側コネクタ700の電源端子715の角部718と夫々上下方向において対向するように配置したうえで、相手側コネクタ700をコネクタ100Aに対して上下方向に沿って下方に移動させる。すると、コネクタ100Aの突起511Aの夫々の傾斜面514Aが相手側コネクタ700の電源端子715の対応する角部718に突き当たって、バネ部510Aの夫々が弾性変形し、突起511Aの夫々は第2方向において外側に移動する。このとき、突出部520は収容部430に収容されるが、第2被規制部522は第2規制部432に接触しないので、バネ部510Aの変形は抑制されない。この状態で、相手側コネクタ700をコネクタ100Aに対して更に下方に移動させてロック部512Aと対応する被ロック部722Aとが上下方向において同じ位置に位置すると、コネクタ100Aの突起511Aは相手側コネクタ700の凹部720に夫々収容される。即ち、コネクタ100Aと相手側コネクタ700とは、互いに嵌合した嵌合状態となる。
【0073】
図1図12図16図17及び図22までを参照すると、本実施の形態のコネクタ100Aと相手側コネクタ700とが嵌合した嵌合状態において、被ロック部722の夫々は、上下方向において上方に向いており、相手側コネクタ700の被ロック部722の夫々は、被ロック部722に対応するロック部512Aと上下方向において少なくとも部分的に重なっている。また、嵌合状態において、コネクタ100Aのハウジング200Aの受容部210Aは、相手側コネクタ700の被受容部710を受容しており、コネクタ100Aのハウジング200Aの島状部230Aは相手側コネクタ700の相手側ハウジング705の島状部収容部740に収容されている。加えて、嵌合状態において、コネクタ100Aの端子300は、相手側コネクタ700の相手側端子730と夫々接続されている。更に加えて、嵌合状態において、相手側コネクタ700の電源端子715の凹部720の側面724は、コネクタ100Aの付加部材400Aのバネ部510Aの突起511Aの側面516Aと夫々接触しており、相手側コネクタ700の電源端子715とコネクタ100Aの付加部材400Aとの間で導通が確保されている。
【0074】
コネクタ100Aと相手側コネクタ700との嵌合状態を解除する操作について、以下に詳述する。
【0075】
図1図12図16から図19及び図22までを参照すると、コネクタ100Aと相手側コネクタ700とが嵌合している嵌合状態から、第1被規制部554Aが第1規制部580Aと接触しないように、例えば治具を用いて、操作部550Aの被押圧部552Aを第2方向において外側に押圧すると、被押圧部552Aは第2方向外側に移動して所定位置(図示せず)に達する。ここで、被押圧部552Aが所定位置に位置しているとき、ロック部512Aとロック部512Aに対応する被ロック部722とは上下方向において互いに重なっておらず、第2被規制部522と第2規制部432とは第2方向において離れて位置している。即ち、規制機構500Aの夫々において、嵌合状態において、第1被規制部554Aが第1規制部580Aと接触することなく、被押圧部552Aが第2方向外側に移動して所定位置に達すると、ロック部512Aとロック部512Aに対応する被ロック部722とは上下方向において互いに重なっていない。また、規制機構500Aの夫々において、嵌合状態において、被押圧部552Aが所定位置まで第2方向外側に移動しても、第2被規制部522は第2規制部432に接触しない。加えて、規制機構500Aの夫々において、嵌合状態にあるとき、被押圧部552Aが所定位置まで第2方向外側に移動すると、第2被規制部522は収容部430に収容される。このように、嵌合状態において被押圧部552Aを第2方向外側に所定位置まで動かすことにより、本実施の形態のコネクタ100Aと相手側コネクタ700との嵌合状態は解除される。この状態において、相手側コネクタ700をコネクタ100Aに対して上方に引き上げると、相手側コネクタ700をコネクタ100Aから取り外すことができる。
【0076】
コネクタ100Aと相手側コネクタ700とが嵌合した嵌合状態においてコネクタ100Aから相手側コネクタ700を無理に引き抜こうとした場合の付加部材400Aの構成部位の動作について、以下に詳述する。
【0077】
図1図12図16図17及び図20から図22までを参照すると、嵌合状態から、コネクタ100Aに対して相手側コネクタ700を上下方向において上方に持ち上げて相手側コネクタ700をコネクタ100Aから無理に引き抜こうとした場合、コネクタ100A及び相手側コネクタ700は、図20及び図21に示される状態と同様の状態となる。より詳しくは、嵌合状態にある相手側コネクタ700をコネクタ100Aに対して持ち上げると、相手側コネクタ700の被ロック部722は、コネクタ100Aの被ロック部722に対応するロック部512Aと上下方向において接触し、これにより、操作部550Aの第1被規制部554Aが上方に移動して第1規制部580Aに突き当たる。これにより、ロック部512Aの上方への移動は規制される。即ち、規制機構500Aの夫々において、第1被規制部554Aが上下方向において上方に移動して第1規制部580Aに突き当たると、ロック部512Aの上方への移動が規制される。また、第1被規制部554Aが第1規制部580Aに突き当てられている状態において、更に相手側コネクタ700に上向きの力を加えると、ロック部512Aは上向きの力を受ける。これにより、バネ部510Aの突出部520の上端が第2方向外側に向かうようにバネ部510Aは捻じれて、第2被規制部522は第2規制部432と第2方向において接触し、ロック部512Aの第2方向外側への移動は規制される。即ち、規制機構500Aの夫々において、第2規制部432は、第1被規制部554Aが第1規制部580Aに突き当てられている状態においてロック部512Aが上向きの力を受けると、第2被規制部522と接触してロック部512Aの第2方向外側への移動を規制する。これにより、嵌合状態において、相手側コネクタ700をコネクタ100Aに対して上方に引き上げても嵌合状態が維持されるため、相手側コネクタ700をコネクタ100Aから無理に引き抜くことが防がれる。また、嵌合状態において、相手側コネクタ700をコネクタ100Aに対して上方に引き上げても、バネ部510Aの変形が第1規制部580A及び第2規制部432により抑制されるため、バネ部510Aの弾性は適切に維持される。これにより、嵌合状態において、相手側コネクタ700の電源端子715の凹部720の夫々の側面724と、コネクタ100Aの付加部材400Aのバネ部510Aの突起511Aの対応する側面516Aとの接触は適切に確保され、相手側コネクタ700の電源端子715とコネクタ100Aの付加部材400Aとの間の導通も適切に確保される。
【符号の説明】
【0078】
100,100A コネクタ
200,200A ハウジング
210,210A 受容部
220,220A 変形防止部
230 島状部
300 端子
400,400A 付加部材
410,410A 基部
412,412A 上板部
413,413A 側板部
414 縁部
416 第2規制部
420,420A 梁部
430 収容部
432 内縁(第2規制部)
500,500A 規制機構
510,510A バネ部
511,511A 突起
512,512A 下面(ロック部)
514,514A 傾斜面
516,516A 側面
517,517A 曲部
518,518A 平板部
520 突出部
522 側面(第2被規制部)
550,550A 操作部
551 隆起部
551A 折曲部
552,552A 被押圧部
554,554A 第1被規制部
556,556A 板部
560 突出部
562 側面(第2被規制部)
580,580A 第1規制部
700 相手側コネクタ
705 相手側ハウジング
710 被受容部
715 電源端子
718 角部
720 凹部
722 下面(被ロック部)
724 側面
730 相手側端子
740 島状部収容部
742 底面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35