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特開2018-18322情報処理装置、入力切替方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-18322(P2018-18322A)
(43)【公開日】2018年2月1日
(54)【発明の名称】情報処理装置、入力切替方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0488 20130101AFI20180105BHJP
   H03M 11/04 20060101ALI20180105BHJP
   G06F 3/023 20060101ALI20180105BHJP
【FI】
   G06F3/0488 160
   G06F3/023 310L
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2016-148413(P2016-148413)
(22)【出願日】2016年7月28日
(11)【特許番号】特許第6162299号(P6162299)
(45)【特許公報発行日】2017年7月12日
(71)【出願人】
【識別番号】505205731
【氏名又は名称】レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100140914
【弁理士】
【氏名又は名称】三苫 貴織
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100169199
【弁理士】
【氏名又は名称】石本 貴幸
(74)【代理人】
【識別番号】100172524
【弁理士】
【氏名又は名称】長田 大輔
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 浩
(72)【発明者】
【氏名】王 哲▲鵬▼
(72)【発明者】
【氏名】ガーナー ジャービス コン タン
【テーマコード(参考)】
5B020
5E555
【Fターム(参考)】
5B020CC06
5B020DD04
5B020DD30
5B020FF15
5B020FF17
5E555AA04
5E555BA02
5E555BB02
5E555BC08
5E555CA15
5E555CA22
5E555CB13
5E555CB22
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】文字入力とは異なる入力を受け付けるモードとなるように、ソフトウェアキーボードを操作性良く切り替える、ことを目的とする。
【解決手段】ノートPCは、文字入力を受け付けるための文字キー領域を有するOSK5を表示しているタッチパネルディスプレイに対する指や手の接触態様を検知し、接触態様が第3ステートであると判定した場合に、OSK5の表示領域を、文字入力を受け付けるキーボードモードから、文字入力とは異なる入力を受け付けるポインティングデバイスモードへ切り替える。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
文字入力操作を受け付ける情報処理装置であって、
文字入力を受け付けるための文字キー領域を有するソフトウェアキーボードを表示する表示制御手段と、
前記ソフトウェアキーボードを表示している領域に対する指示体の操作態様が少なくとも前記文字キー領域を含む領域への操作であって、前記文字入力操作以外の所定態様であることを判定する操作態様判定手段と、
前記操作態様判定手段によって前記操作態様が前記所定態様であると判定された場合に、前記文字キー領域の少なくとも一部を含む、前記ソフトウェアキーボードの表示領域における一部又は全部の領域の機能を、前記文字入力を受け付ける第1機能から、前記文字入力とは異なる入力を受け付ける第2機能へ切り替える入力機能切替手段と、
を備える情報処置装置。
【請求項2】
前記所定態様は、前記ソフトウェアキーボードに対する前記指示体の接触又は近接が保持される態様である請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記所定態様は、前記ソフトウェアキーボードの複数個所における前記指示体の接触又は近接が同時に行われる態様である請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記所定態様は、前記ソフトウェアキーボードに対する前記指示体の接触又は近接の面積が所定の面積よりも大きい態様である請求項2又は請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記入力機能切替手段は、前記ソフトウェアキーボードが表示された領域の中で、前記所定態様での接触があった領域とは異なる領域において、前記第2機能へ切り替える請求項1から請求項4の何れか1項記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記操作態様判定手段は、前記所定態様を判定した後、前記ソフトウェアキーボードを表示している領域に対する前記指示体の継続的な接触又は継続的な近接を判定し、
前記入力機能切替手段は、前記指示体の継続的な接触又は継続的な近接が検知されている状態で前記第2機能とし、前記指示体の継続的な接触又は継続的な近接が検知されなくなると前記第2機能から前記第1機能へ切り替える請求項1から請求項5の何れか1項記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記入力機能切替手段は、前記指示体の前記操作態様が前記所定態様とは異なる態様となった後も、前記第2機能を解除する指令を受け付けるまでは前記第2機能を維持する請求項1から請求項5の何れか1項記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記操作態様判定手段は、前記所定態様を判定した後、前記第2機能を解除する操作を判定し、
前記入力機能切替手段は、前記指示体の前記操作態様が前記所定態様とは異なる態様となった後も、前記操作態様判定手段で前記第2機能を解除する操作が判定されるまでは前記第2機能を維持する請求項7記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記表示制御手段は、前記入力機能切替手段によって前記第2機能への切り替えが行われた場合、前記第2機能と組み合わせて操作される機能キーを表示する請求項1から請求項8の何れか1項記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記表示制御手段は、前記入力機能切替手段によって機能の切り替えが行われた場合、前記ソフトウェアキーボードの表示状態を切り替える請求項1から請求項9の何れか1項記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記表示制御手段は、前記ソフトウェアキーボードの前記第2機能を実行する領域に対して、表示画像又は明るさを切り替える請求項10記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記第2機能は、少なくともポインティング操作を受け付ける機能である請求項1から請求項11の何れか1項記載の情報処理装置。
【請求項13】
文字入力操作を受け付ける情報処理装置であって、
文字入力を受け付けるための文字キー領域を有するソフトウェアキーボードを表示する表示制御手段と、
前記ソフトウェアキーボードを表示している領域に対する指示体の操作態様が少なくとも前記文字キー領域を含む領域への操作であって、前記文字入力操作以外の所定態様であることを判定する操作態様判定手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、前記操作態様判定手段によって前記操作態様が前記所定態様であると判定された場合に、前記文字キー領域の少なくとも一部を含む、前記ソフトウェアキーボードの表示領域における一部又は全部の領域の表示状態を切り替える情報処置装置。
【請求項14】
文字入力操作を受け付ける情報処理装置の入力切替方法であって、
文字入力を受け付けるための文字キー領域を有するソフトウェアキーボードを表示する第1工程と、
前記ソフトウェアキーボードを表示している領域に対する指示体の操作態様が少なくとも前記文字キー領域を含む領域への操作であって、前記文字入力操作以外の所定態様であることを判定する第2工程と、
前記操作態様が前記所定態様であると判定された場合に、前記文字キー領域の少なくとも一部を含む、前記ソフトウェアキーボードの表示領域における一部又は全部の領域の機能を、前記文字入力を受け付ける第1機能から、前記文字入力とは異なる入力を受け付ける第2機能へ切り替える第3工程と、
を有する入力切替方法。
【請求項15】
文字入力操作を受け付ける情報処理装置の入力切替方法であって、
文字入力を受け付けるための文字キー領域を有するソフトウェアキーボードを表示する第1工程と、
前記ソフトウェアキーボードを表示している領域に対する指示体の操作態様が少なくとも前記文字キー領域を含む領域への操作であって、前記文字入力操作以外の所定態様であることを判定する第2工程と、
を有し、
前記第2工程は、前記操作態様が前記所定態様であると判定された場合に、前記文字キー領域の少なくとも一部を含む、前記ソフトウェアキーボードの表示領域における一部又は全部の領域の表示状態を切り替える入力切替方法。
【請求項16】
文字入力操作を受け付ける情報処理装置が備えるコンピュータを、
文字入力を受け付けるための文字キー領域を有するソフトウェアキーボードを表示する表示制御手段と、
前記ソフトウェアキーボードを表示している領域に対する指示体の操作態様が少なくとも前記文字キー領域を含む領域への操作であって、前記文字入力操作以外の所定態様であることを判定する接触態様検知手段と、
前記接触態様検知手段によって前記操作態様が所定態様であると判定された場合に、前記文字キー領域の少なくとも一部を含む、前記ソフトウェアキーボードの表示領域における一部又は全部の領域の機能を、前記文字入力を受け付ける第1機能から、前記文字入力とは異なる入力を受け付ける第2機能へ切り替える入力機能切替手段と、
して機能させるためのプログラム。
【請求項17】
文字入力操作を受け付ける情報処理装置が備えるコンピュータを、
文字入力を受け付けるための文字キー領域を有するソフトウェアキーボードを表示する表示制御手段と、
前記ソフトウェアキーボードを表示している領域に対する指示体の操作態様が少なくとも前記文字キー領域を含む領域への操作であって、前記文字入力操作以外の所定態様であることを判定する操作態様判定手段と、
して機能させ、
前記表示制御手段は、前記操作態様判定手段によって前記操作態様が前記所定態様であると判定された場合に、前記文字キー領域の少なくとも一部を含む、前記ソフトウェアキーボードの表示領域における一部又は全部の領域の表示状態を切り替えるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、入力切替方法、及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、画像表示手段としてタッチパネルディスプレイを備える情報処理装置の普及と共に、ソフトウェアキーボード(On Screen Keyboard:OSKやスクリーンキーボードともいう。)によってキー入力が可能な情報処理装置が開発されている。
【0003】
モード切替ボタンによってソフトウェアキーボードをタッチパッドとして使用可能なものがある。しかしながら、ユーザがモード切替ボタンを操作する場合、モード切替ボタンの位置を確認するために視線をディスプレイからソフトウェアキーボードへ落とす必要がある。このため、ユーザは、キー入力操作からタッチパッド操作への連続動作ができず、スムーズ(シームレス)な操作ができなかった。
【0004】
モード切替ボタンを用いずにモードの切り替えを行うものとして、特許文献1には、タッチパネル上におけるパーム(掌)の接触の検知結果に応じて、ソフトウェアキーボードからの入力が可能なキー入力モードと、ポインティングデバイスとしての入力が可能なポインティングデバイスモードとを切り替える情報入力装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2014−52864号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示されている情報入力装置では、パームを検知するためのパームレスト領域をタッチパネルに設ける必要があり、ソフトウェアキーボードの構成に制限が生じる。また、キー入力を行う際に、ユーザは必ずパームレスト領域にパームを載せ続ける必要があるため、ユーザに対して特定の姿勢を強要するものであり操作性が良くない。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、文字入力とは異なる入力を受け付けるモードとなるように、ソフトウェアキーボードを操作性良く切り替えることができる、情報処理装置、入力切替方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の情報処理装置、入力切替方法、及びプログラムは以下の手段を採用する。
【0009】
本発明の第一態様に係る情報処置装置は、文字入力操作を受け付ける情報処理装置であって、文字入力を受け付けるための文字キー領域を有するソフトウェアキーボードを表示する表示制御手段と、前記ソフトウェアキーボードを表示している領域に対する指示体の操作態様が少なくとも前記文字キー領域を含む領域への操作であって、前記文字入力操作以外の所定態様であることを判定する操作態様判定手段と、前記操作態様判定手段によって前記操作態様が前記所定態様であると判定された場合に、前記文字キー領域の少なくとも一部を含む、前記ソフトウェアキーボードの表示領域における一部又は全部の領域の機能を、前記文字入力を受け付ける第1機能から、前記文字入力とは異なる入力を受け付ける第2機能へ切り替える入力機能切替手段と、を備える。
【0010】
本発明の第二態様に係る情報処置装置は、文字入力操作を受け付ける情報処理装置であって、文字入力を受け付けるための文字キー領域を有するソフトウェアキーボードを表示する表示制御手段と、前記ソフトウェアキーボードを表示している領域に対する指示体の操作態様が少なくとも前記文字キー領域を含む領域への操作であって、前記文字入力操作以外の所定態様であることを判定する操作態様判定手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記操作態様判定手段によって前記操作態様が前記所定態様であると判定された場合に、前記文字キー領域の少なくとも一部を含む、前記ソフトウェアキーボードの表示領域における一部又は全部の領域の表示状態を切り替える。
【0011】
本発明の第三態様に係る入力切替方法は、文字入力操作を受け付ける情報処理装置の入力切替方法であって、文字入力を受け付けるための文字キー領域を有するソフトウェアキーボードを表示する第1工程と、前記ソフトウェアキーボードを表示している領域に対する指示体の操作態様が少なくとも前記文字キー領域を含む領域への操作であって、前記文字入力操作以外の所定態様であることを判定する第2工程と、前記操作態様が前記所定態様であると判定された場合に、前記文字キー領域の少なくとも一部を含む、前記ソフトウェアキーボードの表示領域における一部又は全部の領域の機能を、前記文字入力を受け付ける第1機能から、前記文字入力とは異なる入力を受け付ける第2機能へ切り替える第3工程と、を有する。
【0012】
本発明の第四態様に係る入力切替方法は、文字入力操作を受け付ける情報処理装置の入力切替方法であって、文字入力を受け付けるための文字キー領域を有するソフトウェアキーボードを表示する第1工程と、前記ソフトウェアキーボードを表示している領域に対する指示体の操作態様が少なくとも前記文字キー領域を含む領域への操作であって、前記文字入力操作以外の所定態様であることを判定する第2工程と、を有し、前記第2工程は、前記操作態様が前記所定態様であると判定された場合に、前記文字キー領域の少なくとも一部を含む、前記ソフトウェアキーボードの表示領域における一部又は全部の領域の表示状態を切り替える。
【0013】
本発明の第五態様に係るプログラムは、文字入力操作を受け付ける情報処理装置が備えるコンピュータを、文字入力を受け付けるための文字キー領域を有するソフトウェアキーボードを表示する表示制御手段と、前記ソフトウェアキーボードを表示している領域に対する指示体の操作態様が少なくとも前記文字キー領域を含む領域への操作であって、前記文字入力操作以外の所定態様であることを判定する接触態様検知手段と、前記接触態様検知手段によって前記操作態様が所定態様であると判定された場合に、前記文字キー領域の少なくとも一部を含む、前記ソフトウェアキーボードの表示領域における一部又は全部の領域の機能を、前記文字入力を受け付ける第1機能から、前記文字入力とは異なる入力を受け付ける第2機能へ切り替える入力機能切替手段と、して機能させる。
【0014】
本発明の第六態様に係るプログラムは、文字入力操作を受け付ける情報処理装置が備えるコンピュータを、文字入力を受け付けるための文字キー領域を有するソフトウェアキーボードを表示する表示制御手段と、前記ソフトウェアキーボードを表示している領域に対する指示体の操作態様が少なくとも前記文字キー領域を含む領域への操作であって、前記文字入力操作以外の所定態様であることを判定する操作態様判定手段と、して機能させ、前記表示制御手段は、前記操作態様判定手段によって前記操作態様が前記所定態様であると判定された場合に、前記文字キー領域の少なくとも一部を含む、前記ソフトウェアキーボードの表示領域における一部又は全部の領域の表示状態を切り替える。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、文字入力とは異なる入力を受け付けるモードとなるように、ソフトウェアキーボードを操作性良く切り替えることができる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の第1実施形態に係るノートPCの概略外観図である。
図2】本発明の第1実施形態に係るノートPCの電気的構成を示すブロック図である。
図3】本発明の第1実施形態に係るキーボードモードのOSKの概略図である。
図4】本発明の第1実施形態に係るポインティングデバイスモードのOSKの概略図である。
図5】本発明の第1実施形態に係るOSKモード切替機能に関する機能ブロック図である。
図6】本発明の第1実施形態に係るOSKモード切替機能の処理の流れを示すフローチャートである。
図7】本発明の第1実施形態に係る他のポインティングデバイスモードのOSKの概略図である。
図8】本発明の第1実施形態に係る他のポインティングデバイスモードのOSKの概略図である。
図9】本発明の第2実施形態に係るOSKモード切替機能の処理の流れを示すフローチャートである。
図10】本発明の他の実施形態に係るポインティングデバイスモードのOSKの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
【0018】
図1は、本実施形態に係るノートPC1の概略外観図である。
【0019】
ノートPC1は、図1に示すように一例として、いずれも略直方体である第1筐体2A及び第2筐体2Bを備える。
【0020】
第1筐体2A及び第2筐体2Bは、それぞれの端部で左右一対の連結部3A,3Bによって連結されている。連結部3A,3Bは、ヒンジであり、第1筐体2A及び第2筐体2Bを開閉自在に支持している。
【0021】
第1筐体2Aはタッチパネルディスプレイ4Aを備え、第2筐体2Bはタッチパネルディスプレイ4Bを備える。なお、以下の説明において、タッチパネルディスプレイ4A,4Bを区別する場合は、符号の末尾にA,Bの何れかを付し、各タッチパネルディスプレイ4A,4Bを区別しない場合は、A,Bを省略する。
【0022】
タッチパネルディスプレイ4は、入力される表示データをビデオ信号に変換し、変換したビデオ信号に応じた各種情報を表示画面に表示すると共に、ユーザの指やペン等の指示体によりタッチされることで入力を受け付け、これによる各種操作を検知する。
【0023】
また、ノートPC1は、ユーザによる入力操作を行うためのユーザインターフェースとして、タッチパネルディスプレイ4にソフトウェアキーボード(以下「OSK」という。)5を表示可能とされている。
【0024】

OSK5には、文字入力を受け付けるための文字キー領域5A、文字入力以外の機能を受け付ける機能キー領域5Bを有する。文字キー領域5Aは複数の文字キーを有し、機能キー領域5Bは複数の機能キーを有する。図1の例において、OSK5における破線内の領域が文字キー領域5Aであり、破線外の領域が機能キー領域5Bである。そして、文字キー領域5Aを含む領域、本実施形態では文字キー領域5Aと機能キー領域5Bの領域を総称してキー領域5Cという。
【0025】
なお、文字キー領域5A及び機能キー領域5Bは、各キーを示す画像のみならず、隣接する各キー間の領域及びの各キーの外周領域も含む。また、機能キーとしては、例えば、所謂シフトキー「Shift」、ファンクションキー「Fn」、コントロールキー「Ctrl」、オルタネートキー「Alt」、削除キー「Delete」、バックスペースキー「BackSpace」、エンターキー「Enter」、入力文字種類を切り替えのためのキー「&123」や「記号」、大文字入力と小文字入力を切り替えるためのキー等の周知のキーが、本実施形態に添付の図面に不図示のものや、ノートPC1の種類やノートPC1で実行されるアプリケーションソフトウェアの種類に応じて採用されたりされなかったりするものも含めて各種存在する。また、本実施形態において、所謂スペースキーは文字キーの1つとして扱う。なお、キー領域5Cは、機能キー領域5Bを含まずに、文字キー領域5Aのみであってもよい。
【0026】
なお、図1の例では、タッチパネルディスプレイ4Bがセカンダリモニタとして機能し、OSK5が表示される。一方、タッチパネルディスプレイ4Aがプライマリモニタとして機能し、OSK5によって操作される各種アプリケーション、ウィンドウ、ポインタ6(マウスカーソルともいう。)等が表示される。
【0027】
図2は、ノートPC1のハードウェアの構成を示す概略図である。
【0028】
ノートPC1は、CPU(Central Processing Unit)20、ROM(Read Only Memory)21、メモリ22、LCD(Liquid Crystal Display)23、グラフィクスアダプタ24、タッチセンサ25、タッチIC26、フラッシュメモリ27、通信デバイス28、及び電源回路29を備えており、各部はバス30を介して直接又は間接的に接続されている。なお、タッチパネルディスプレイ4A,4Bは、各々、LCD23とタッチセンサ25を含んで構成される。
【0029】
CPU20は、フラッシュメモリ27に格納されたOS(Operating System)によりノートPC1全体の制御を行うと共に、フラッシュメモリ27に格納された各種のプログラムに基づいて、タッチパネルディスプレイ4等を介したユーザの操作に応じた処理を実行する機能を有する。
【0030】
ROM21は、BIOS(Basic Input/Output System)や各種データ等を格納している。
【0031】
メモリ22は、キャッシュメモリやRAM(Random Access Memory)で構成されており、CPU20の実行プログラムの読み込み、及び実行プログラムによる処理データの書き込みを行う作業領域として利用される書き込み可能なメモリである。
【0032】
LCD23は、CPU20の制御に従って、グラフィクスアダプタ24からのビデオ信号を画像として表示する。
【0033】
グラフィクスアダプタ24は、CPU20の制御に従って、表示情報をビデオ信号に変換し、変換したビデオ信号をLCD23に出力する。
【0034】
タッチセンサ25は、LCD23に対するユーザの指及びタッチペン等のタッチ位置を検知して、タッチIC26に出力する。そして、タッチセンサ25は、LCD23の画面に表示される各種メニュー、アイコン、ボタン、及びキーボード等の画面オブジェクトを選択して入力操作を行ったり、テキストの入力操作や、スクロールやスワイプ等の画面操作がユーザの指やタッチペン等により行われる。
【0035】
タッチIC(Integrated Circuit)26は、プロセッサがROM21等に格納されたプログラムを実行することにより各種処理を行い、タッチセンサ25の動作を制御する。
【0036】
フラッシュメモリ27は、ノートPC1全体の制御を行うためのOS、周辺機器類をハードウェア操作するための各種ドライバ、特定業務に向けられたアプリケーション、及び各種データやファイル等を格納する機能を有する。なお、ノートPC1は、フラッシュメモリ27に替わる記憶手段としてHDD(Hard Disk Drive)等、他の記憶手段を備えてもよい。
【0037】
通信デバイス28は、他のデバイスとの間との通信を行う。
【0038】
電源回路29は、ACアダプタ、電池、電池を充電するための充電器、及びDC/DCコンバータ等を備えており、CPU20の制御に従って、各デバイスに電力を供給する。
【0039】
図3は、本実施形態に係るOSK5の概略図である。
【0040】
OSK5は、上述した様に、文字やコマンド等の入力を受け付ける各種キーより構成される文字キー領域5Aと機能キー領域5Bを含むキー領域5Cを有する。以下の説明では、このキーによって文字入力等を受け付けるモード(機能)をキーボードモードという。
【0041】
本実施形態に係るOSK5は、文字入力とは異なる入力を受け付けるモード(機能)であるポインティングデバイスモードを有する。ポインティングデバイスモードは、少なくともポインティング操作を受け付ける機能であり、ユーザが自身の指やペン等の指示体をOSK5上で移動させたりすることで、プライマリモニタであるタッチパネルディスプレイ4Aに表示されるポインタ6を移動させるポインティング操作や、操作対象に対するタップ操作、フリック操作、ピンチイン操作、ピンチアウト操作、ドラッグ操作、スクロール操作等を可能とする。このようなポインティングデバイスモードを実現するものの一例として、タッチパッドがある。
【0042】
本実施形態に係るノートPC1は、タッチパネルディスプレイ4Bに表示されているOSK5のキー領域5Cに対する指示体による操作態様に応じて、キーボードモードとポインティングデバイスモードを切り替えるOSKモード切替機能を有する。
【0043】
より具体的には、キー領域5Cに対する操作態様が文字入力操作以外の所定態様である場合に、キーボードモードがポインティングデバイスモードへ切り替わる。なお、以下の説明では、OSK5を操作する指示体を、一例として指や手として説明する。
【0044】
OSK5に対する操作態様として、OSK5に対して文字入力を行う態様(タイピング)である第1ステート、及び文字入力操作以外の態様であって、OSK5に対する指の接触又は近接が保持された態様(フィンガーレスト)である第2ステートとがある。
【0045】
本実施形態では、一例として、キー領域5Cに接触している指の本数、接触面積、接触時間がタイピングであるとされる予め設定された値である場合に、第1ステートと判定される。一方、キー領域5Cに接触している指の本数、接触面積、接触時間がフィンガーレストであるとされる予め設定された値である場合に、第2ステートと判定される。
【0046】
そして、ポインティングデバイスモードへ切り替わる上記所定態様は、第2ステートとするが、第2ステートのうち特定の態様(以下「第3ステート」という。)としてもよい。なお、以下の説明では、第3ステートと判定された場合にポインティングデバイスモードへ切り替わる。
【0047】
第3ステートは、例えば、OSK5のキー領域5C内での複数個所における指の接触又は近接が同時に行われる態様や、キー領域5Cに対する指や手の接触又は近接の面積が所定の面積よりも大きい態様とされる。
【0048】
具体的には、キー領域5Cのうちの左側或は右側のどちらか一方において、接触又は近接している箇所が予め設定された数(以下「設定数」という。)となった場合に第3ステートになる。この設定数は、タイピング時に接触又は近接する指の数よりも多い値である。また、キー領域5Cのうちの左側或は右側のどちらか一方において、接触又は近接の面積が、予め設定された面積(以下「設定面積」という。)より大きくなった場合に第3ステートとされる。この設定面積は、例えば、掌や拳をキー領域5Cに載置した場合の面積である。図3の例では、左手の握り拳をキー領域5Cに載置しているので、第3ステートと判定される。
【0049】
図4は、第3ステートであると判定されて、キーボードモードからポインティングデバイスモードへ切り替わったOSK5の概略図である。
【0050】
図4の例では、左手を握り拳とし、OSK5上に載置することでOSK5の右側がポインティングデバイスモードに切り替っている。すなわち、本実施形態に係るノートPC1は、OSK5が表示された領域の中で、第3ステートでの接触があった領域とは異なる領域において、ポインティングデバイスモードへ切り替える。
【0051】
例えば、OSK5の表示領域が仮想的に左右に2分割され、左側で第3ステートであると判定された場合、OSK5の右側がタッチパッド31となる。一方、右側で第3ステートが判定された場合、OSK5の左側がタッチパッド31となる。第3ステートであると判定されたOSK5の表示領域は、キーボードモードとしての機能はなく、操作態様のみを判定する。
【0052】
なお、例えば、OSK5の表示領域が仮想的に上下に2分割され、上側で第3ステートであると判定された場合、OSK5の下側がタッチパッド31となり、下側で第3ステートであると判定された場合、OSK5の上側がタッチパッド31となってもよい。
【0053】
また、ポインティングデバイスモードに切り替わったOSK5の表示領域は、キーボードを示す画像からタッチパッド31を示す画像に切り替わる。
【0054】
図5は、OSKモード切替機能に関する機能ブロック図である。CPU20は、画像表示制御部40、操作態様判定部41、及び入力機能切替部42を備える。CPU20が備える各機能は、プログラムによって実現される。
【0055】
画像表示制御部40は、タッチパネルディスプレイ4に各種画像を表示させる。本実施形態に係る画像表示制御部40は、後述する操作態様判定部41によってOSK5に対する操作態様が第3ステートであると判定された場合に、文字キー領域5Aの少なくとも一部を含む、OSK5の表示領域における一部又は全部の領域の表示状態を切り替える。
【0056】
より具体的には、画像表示制御部40は、OSK5のポインティングデバイスモードの機能を実行する領域に対して、表示画像又は明るさを切り替える。図4の例では、OSK5がポインティングデバイスモードへ切り替わるとタッチパッド31を示す画像として白色の矩形画像を表示させている。なお、これに限らず、モードの切り替わりがユーザに認識できる表示状態であれば、OSK5がポインティングデバイスモードへ切り替わると、白色以外の他の色の画像を表示させてもよいし、タッチパネルディスプレイ4Bのバックライトを消灯させてもよい。
【0057】
操作態様判定部41は、OSK5に対するユーザの指や手による操作態様が少なくとも文字キー領域5Aを含む領域、すなわち本実施形態ではキー領域5Cへの操作であって、第3ステートであることを判定する。操作態様は、タッチセンサ25の検知結果から得られる接触点の分散度合い、圧力値、又は圧力面積等に基づいて判定される。そして、操作態様判定部41は、操作態様が第1ステート、第2ステート、又は第3ステートの何れであるかを判定する。さらに、操作態様判定部41は、第3ステートを判定した後、OSK5を表示している領域に対する指示体の継続的な接触又は継続的な近接を判定する。
【0058】
入力機能切替部42は、操作態様判定部41によって操作態様が第3ステートであると判定された場合に、文字キー領域5Aの少なくとも一部を含む、OSK5の表示領域における一部又は全部の領域の機能を、キーボードモードからポインティングデバイスモードへ切り替える。
【0059】
本実施形態に係る入力機能切替部42は、指や手の継続的な接触又は継続的な近接が検知されている状態でポインティングデバイスモードとし、指や手の継続的な接触又は継続的な近接が検知されなくなるとポインティングデバイスモードからキーボードモードへ切り替える。すなわち、第3ステートと判定された接触又は近接の状態がそのまま継続されているだけでなく、その後に異なる接触又は近接の状態となっても、接触又は近接が継続されている限りポインティングデバイスモードが継続される。なお、異なる接触又は近接の状態とは、例えば、第3ステートと判定された状態に対して、キー領域5Cに接触している指の本数が減少又は増加することや、キー領域5Cに接触している掌や拳の接触面積が減少又は増加することである。
【0060】
図6は、実施形態に係るOSKモード切替機能の処理の流れを示すフローチャートである。本処理は、OSK5が起動すると開始し、OSK5が終了すると終了する。
【0061】
まず、ステップ100では、OSK5をキーボードモードとする。
【0062】
次のステップ102では、キー領域5Cに対する操作態様が第3ステートであるか否かを判定し、肯定判定の場合はステップ104へ移行する一方、否定判定の場合はステップ100へ戻り、キーボードモードを維持する。
【0063】
ステップ104では、操作態様が第3ステートであることをトリガとして、キーボードモードをポインティングデバイスモードへ切り替える。
【0064】
次のステップ106では、キー領域5Cに対する接触又は近接が継続されているか否かを判定し、肯定判定の場合はステップ104へ戻り、ポインティングデバイスモードを維持する。一方、否定判定の場合はステップ100へ戻り、ポインティングデバイスモードをキーボードモードへ切り替える。
【0065】
このように、本願発明に係るノートPC1は、キー領域5Cに対して指や手の接触又は近接が継続している間をポインティングデバイスモードとし、接触又は近接が終了するとポインティングデバイスモードからキーボードモードへ切り替える。
【0066】
また、図7に示されるように、OSK5の表示領域の全部をタッチパッド31としてもよい。また、画像表示制御部40は、ポインティングデバイスモードに切り替えられた場合、タッチパッド31と組み合わされて操作される機能キーの一部(例えばShiftキー、Ctrlキー等)を表示してもよい。これにより、例えば、ポインティングデバイスモードにおいて、ユーザは右手でポインティング操作を行うと共に左手でキー入力操作を行える。
【0067】
さらに、図8に示されるように、OSK5の一部をタッチパッド31とした場合に、機能キーがキー領域5Cを移動している指と共に移動してもよい。例えば、人差指でポインティング操作を行っている場合、親指で機能キーを押すことが可能な位置に機能キーが移動する。
【0068】
以上説明したように、本実施形態に係るノートPC1は、OSK5を表示しているタッチパネルディスプレイ4Bに対する指や手による操作態様を判定し、操作態様が第3ステートであると判定した場合に、OSK5の表示領域を、文字入力を受け付けるキーボードモードから、文字入力とは異なる入力を受け付けるポインティングデバイスモードへ切り替える。
【0069】
このように、ユーザはキー領域5Cに対する操作態様を第3ステートとするだけで、キーボードモードからポインティングデバイスモードへOSK5を操作性良く切り替えることができる。これにより、ユーザは、キー入力を行っていても、スムーズ(シームレス)にポインティング操作へ移行し、また、キー入力へ戻ることができる。
【0070】
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態について説明する。
【0071】
本実施形態に係るノートPC1は、ポインティングデバイスモードへ切り替わった後、ユーザが第3ステートと判定された接触又は近接を解除、すなわち、手や指を完全にキー領域5Cから離しても、ポインティングデバイスモードを維持する。なお、本実施形態に係るノートPC1の構成は、図1に示す第1実施形態に係るノートPC1の構成と同様であるので説明を省略する。
【0072】
本実施形態に係る操作態様判定部41は、第3ステートを判定した後、ポインティングデバイスモードを解除するトグル操作(以下「解除操作」という。)を判定する。解除操作とは、例えば、第3ステートとなるための所定の操作と同じ操作である。解除操作は他の態様でもよく、例えば、タッチパッド31が表示されていない領域(例えば図4のハッチング領域)でのタッチパッド31が表示されている方向へのスワイプ、タッチパッド31が表示されていない領域でのダブルタップ等、予め定められた操作(動作)である。
【0073】
操作態様判定部41は、解除操作であると判定すると、ポインティングデバイスモードを解除する指令(以下「解除指令」という。)を入力機能切替部42に出力する。また、操作態様判定部41は、解除操作だけでなく、OSK5の表示領域以外のタッチパネルディスプレイ4へ接触又は近接があった場合、予め定められた時間以上操作入力が無かった場合、アプリの切り替えがあった場合、その他予め定められたイベントを行う操作があった場合等に、解除指令を入力機能切替部42に出力してもよい。
【0074】
本実施形態に係る入力機能切替部42は、指示体(指や手)の操作態様が第3ステートとは異なる態様となった後も、解除指令を受け付けるまではポインティングデバイスモードを維持する。そして、入力機能切替部42は、解除指令を受け付けると、ポインティングデバイスモードからキーボードモードへ切り替える(トグル機能)。
【0075】
図9は、本実施形態に係るOSKモード切替機能の処理の流れを示すフローチャートである。本処理は、OSK5が起動すると開始し、OSK5が終了すると終了する。
【0076】
まず、ステップ200では、OSK5をキーボードモードとする。
【0077】
次のステップ202では、キー領域5Cに対する操作態様が第3ステートであるか否かを判定し、肯定判定の場合はステップ204へ移行する一方、否定判定の場合はステップ200へ戻り、キーボードモードを維持する。
【0078】
ステップ204では、操作態様が第3ステートであることをトリガとして、キーボードモードをポインティングデバイスモードへ切り替える。そして、本実施形態に係るノートPC1では、ユーザが手や指を完全にキー領域5Cから離しても、ポインティングデバイスモードは維持される。
【0079】
次のステップ206では、入力機能切替部42が解除指令を受け付けたか否かを判定し、肯定判定の場合はステップ204へ戻り、ポインティングデバイスモードを維持する。一方、否定判定の場合はステップ200へ戻り、ポインティングデバイスモードをキーボードモードへ切り替える。
【0080】
以上、本発明を、上記実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記実施形態を適宜組み合わせてもよい。
【0081】
例えば、上記実施形態では、ポインティングデバイスモードとしてOSK5をタッチパッド31とする形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。ポインティングデバイスモードは、少なくともポインティング操作を受け付ける機能であればよく、例えば、図10に示すようにポインティングデバイスモードとしてOSK5にポインティング操作を行うためのソフトウェアボタン43(ポインティング・スティックともいう。)を表示する形態としてもよい。
【0082】
ソフトウェアボタン43は、一例として、OSK5の中央近辺に表示される。ソフトウェアボタン43は、ユーザによって上側を押されるとポインタ6を上方向へ移動させ、ユーザによって下側を押されるとポインタ6を下方向へ移動させ、ユーザによって右側を押されるとポインタ6を右方向へ移動させ、ユーザによって下側を押されるとポインタ6を下方向へ移動させる。なお、ソフトウェアボタン43が表示されているポインティングデバイスモードでは、全てのキー入力を可能としてもよい。
【0083】
また、上記実施形態では、ポインティングデバイスモードにおいてOSK5の表示領域の一部又は全部をタッチパッド31とする形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば、OSK5の表示領域のみならず、タッチパネルディスプレイ4Bの表示領域全体をタッチパッド31とする形態としてもよい。
【0084】
また、上記実施形態では、本発明をノートPC1の表示装置を担うタッチパネルディスプレイ4にOSK5を表示させる形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば、タッチパネルディスプレイからなるノートPC1とは別体のキーボード装置にOSK5が表示される形態としてもよい。さらに、OSK5は、机、紙媒体、人体等の任意の物体、又は空中等に投影したキーボードであってもよい。この形態の場合、投影したキーボードの文字キー領域5Aにおける操作態様をカメラ等で取得した画像等によって判定する。
【0085】
また、本実施形態に係るOSK5は、常設のタッチパッドを有していないが、本発明は、これに限定されるものではなく、常設のタッチパッドを有するOSK5に適用してもよい。この形態の場合、より操作性良くポインティング操作を行いたいユーザは、OSK5をキーボードモードからポインティングデバイスモードに切り替える。
【0086】
また、上記実施形態で説明したOSKモード切替機能の処理の流れも一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよい。
【符号の説明】
【0087】
1 ノートPC
4B タッチパネルディスプレイ
5 OSK(ソフトウェアキーボード)
5A 文字キー領域
5C キー領域
31 タッチパッド
41 操作態様判定部(操作態様判定手段)
42 入力機能切替部(入力機能切替手段)
43 ソフトウェアボタン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2017年5月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
文字入力操作を受け付ける情報処理装置であって、
文字入力を受け付けるための文字キー領域を有するソフトウェアキーボードを表示する表示制御手段と、
前記ソフトウェアキーボードを表示している領域に対する指示体の操作態様が少なくとも前記文字キー領域を含む領域への操作であって、前記文字入力操作以外の所定態様であることを判定する操作態様判定手段と、
前記操作態様判定手段によって前記操作態様が前記所定態様であると判定された場合に、前記文字キー領域の少なくとも一部を含む、前記ソフトウェアキーボードの表示領域における一部又は全部の領域の機能を、前記文字入力を受け付ける第1機能から、前記文字入力とは異なる入力を受け付ける第2機能へ切り替える入力機能切替手段と、
を備え
前記入力機能切替手段は、前記ソフトウェアキーボードが表示された領域の中で、前記所定態様での接触があった領域とは異なる領域において、前記第2機能へ切り替える情報処置装置。
【請求項2】
文字入力操作を受け付ける情報処理装置であって、
文字入力を受け付けるための文字キー領域を有するソフトウェアキーボードを表示する表示制御手段と、
前記ソフトウェアキーボードを表示している領域に対する指示体の操作態様が少なくとも前記文字キー領域を含む領域への操作であって、前記文字入力操作以外の所定態様であることを判定する操作態様判定手段と、
前記操作態様判定手段によって前記操作態様が前記所定態様であると判定された場合に、前記文字キー領域の少なくとも一部を含む、前記ソフトウェアキーボードの表示領域における一部又は全部の領域の機能を、前記文字入力を受け付ける第1機能から、前記文字入力とは異なる入力を受け付ける第2機能へ切り替える入力機能切替手段と、
を備え、
前記操作態様判定手段は、前記所定態様を判定した後、前記ソフトウェアキーボードを表示している領域に対する前記指示体の継続的な接触又は継続的な近接を判定し、
前記入力機能切替手段は、前記指示体の継続的な接触又は継続的な近接が検知されている状態で前記第2機能とし、前記指示体の継続的な接触又は継続的な近接が検知されなくなると前記第2機能から前記第1機能へ切り替える情報処置装置。
【請求項3】
前記所定態様は、前記ソフトウェアキーボードに対する前記指示体の接触又は近接が保持される態様である請求項1または2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記所定態様は、前記ソフトウェアキーボードの複数個所における前記指示体の接触又は近接が同時に行われる態様である請求項記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記所定態様は、前記ソフトウェアキーボードに対する前記指示体の接触又は近接の面積が所定の面積よりも大きい態様である請求項又は請求項記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記入力機能切替手段は、前記指示体の前記操作態様が前記所定態様とは異なる態様となった後も、前記第2機能を解除する指令を受け付けるまでは前記第2機能を維持する請求項1または請求項2に従属しない請求項3から請求項5の何れか1項記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記操作態様判定手段は、前記所定態様を判定した後、前記第2機能を解除する操作を判定し、
前記入力機能切替手段は、前記指示体の前記操作態様が前記所定態様とは異なる態様となった後も、前記操作態様判定手段で前記第2機能を解除する操作が判定されるまでは前記第2機能を維持する請求項記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記表示制御手段は、前記入力機能切替手段によって前記第2機能への切り替えが行われた場合、前記第2機能と組み合わせて操作される機能キーを表示する請求項1から請求項の何れか1項記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記表示制御手段は、前記入力機能切替手段によって機能の切り替えが行われた場合、前記ソフトウェアキーボードの表示状態を切り替える請求項1から請求項の何れか1項記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記表示制御手段は、前記ソフトウェアキーボードの前記第2機能を実行する領域に対して、表示画像又は明るさを切り替える請求項記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記第2機能は、少なくともポインティング操作を受け付ける機能である請求項1から請求項10の何れか1項記載の情報処理装置。
【請求項12】
文字入力操作を受け付ける情報処理装置の入力切替方法であって、
文字入力を受け付けるための文字キー領域を有するソフトウェアキーボードを表示する第1工程と、
前記ソフトウェアキーボードを表示している領域に対する指示体の操作態様が少なくとも前記文字キー領域を含む領域への操作であって、前記文字入力操作以外の所定態様であることを判定する第2工程と、
前記操作態様が前記所定態様であると判定された場合に、前記文字キー領域の少なくとも一部を含む、前記ソフトウェアキーボードの表示領域における一部又は全部の領域の機能を、前記文字入力を受け付ける第1機能から、前記文字入力とは異なる入力を受け付ける第2機能へ切り替える第3工程と、
を有し、
前記第3工程は、前記ソフトウェアキーボードが表示された領域の中で、前記所定態様での接触があった領域とは異なる領域において、前記第2機能へ切り替える入力切替方法。
【請求項13】
文字入力操作を受け付ける情報処理装置の入力切替方法であって、
文字入力を受け付けるための文字キー領域を有するソフトウェアキーボードを表示する第1工程と、
前記ソフトウェアキーボードを表示している領域に対する指示体の操作態様が少なくとも前記文字キー領域を含む領域への操作であって、前記文字入力操作以外の所定態様であることを判定する第2工程と、
前記操作態様が前記所定態様であると判定された場合に、前記文字キー領域の少なくとも一部を含む、前記ソフトウェアキーボードの表示領域における一部又は全部の領域の機能を、前記文字入力を受け付ける第1機能から、前記文字入力とは異なる入力を受け付ける第2機能へ切り替える第3工程と、
を有し、
前記第2工程は、前記所定態様を判定した後、前記ソフトウェアキーボードを表示している領域に対する前記指示体の継続的な接触又は継続的な近接を判定し、
前記第3工程は、前記指示体の継続的な接触又は継続的な近接が検知されている状態で前記第2機能とし、前記指示体の継続的な接触又は継続的な近接が検知されなくなると前記第2機能から前記第1機能へ切り替える入力切替方法。
【請求項14】
文字入力操作を受け付ける情報処理装置が備えるコンピュータを、
文字入力を受け付けるための文字キー領域を有するソフトウェアキーボードを表示する表示制御手段と、
前記ソフトウェアキーボードを表示している領域に対する指示体の操作態様が少なくとも前記文字キー領域を含む領域への操作であって、前記文字入力操作以外の所定態様であることを判定する操作態様判定手段と、
前記操作態様判定手段によって前記操作態様が所定態様であると判定された場合に、前記文字キー領域の少なくとも一部を含む、前記ソフトウェアキーボードの表示領域における一部又は全部の領域の機能を、前記文字入力を受け付ける第1機能から、前記文字入力とは異なる入力を受け付ける第2機能へ切り替える入力機能切替手段と、
して機能させ
前記入力機能切替手段は、前記ソフトウェアキーボードが表示された領域の中で、前記所定態様での接触があった領域とは異なる領域において、前記第2機能へ切り替えるためのプログラム。
【請求項15】
文字入力操作を受け付ける情報処理装置が備えるコンピュータを、
文字入力を受け付けるための文字キー領域を有するソフトウェアキーボードを表示する表示制御手段と、
前記ソフトウェアキーボードを表示している領域に対する指示体の操作態様が少なくとも前記文字キー領域を含む領域への操作であって、前記文字入力操作以外の所定態様であることを判定する操作態様判定手段と、
前記操作態様判定手段によって前記操作態様が所定態様であると判定された場合に、前記文字キー領域の少なくとも一部を含む、前記ソフトウェアキーボードの表示領域における一部又は全部の領域の機能を、前記文字入力を受け付ける第1機能から、前記文字入力とは異なる入力を受け付ける第2機能へ切り替える入力機能切替手段と、
して機能させ、
前記操作態様判定手段は、前記所定態様を判定した後、前記ソフトウェアキーボードを表示している領域に対する前記指示体の継続的な接触又は継続的な近接を判定し、
前記入力機能切替手段は、前記指示体の継続的な接触又は継続的な近接が検知されている状態で前記第2機能とし、前記指示体の継続的な接触又は継続的な近接が検知されなくなると前記第2機能から前記第1機能へ切り替えるためのプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本発明の第一態様に係る情報処置装置は、文字入力操作を受け付ける情報処理装置であって、文字入力を受け付けるための文字キー領域を有するソフトウェアキーボードを表示する表示制御手段と、前記ソフトウェアキーボードを表示している領域に対する指示体の操作態様が少なくとも前記文字キー領域を含む領域への操作であって、前記文字入力操作以外の所定態様であることを判定する操作態様判定手段と、前記操作態様判定手段によって前記操作態様が前記所定態様であると判定された場合に、前記文字キー領域の少なくとも一部を含む、前記ソフトウェアキーボードの表示領域における一部又は全部の領域の機能を、前記文字入力を受け付ける第1機能から、前記文字入力とは異なる入力を受け付ける第2機能へ切り替える入力機能切替手段と、を備え、前記入力機能切替手段は、前記ソフトウェアキーボードが表示された領域の中で、前記所定態様での接触があった領域とは異なる領域において、前記第2機能へ切り替える
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
本発明の第二態様に係る情報処置装置は、文字入力操作を受け付ける情報処理装置であって、文字入力を受け付けるための文字キー領域を有するソフトウェアキーボードを表示する表示制御手段と、前記ソフトウェアキーボードを表示している領域に対する指示体の操作態様が少なくとも前記文字キー領域を含む領域への操作であって、前記文字入力操作以外の所定態様であることを判定する操作態様判定手段と、前記操作態様判定手段によって前記操作態様が前記所定態様であると判定された場合に、前記文字キー領域の少なくとも一部を含む、前記ソフトウェアキーボードの表示領域における一部又は全部の領域の機能を、前記文字入力を受け付ける第1機能から、前記文字入力とは異なる入力を受け付ける第2機能へ切り替える入力機能切替手段と、を備え、前記操作態様判定手段は、前記所定態様を判定した後、前記ソフトウェアキーボードを表示している領域に対する前記指示体の継続的な接触又は継続的な近接を判定し、前記入力機能切替手段は、前記指示体の継続的な接触又は継続的な近接が検知されている状態で前記第2機能とし、前記指示体の継続的な接触又は継続的な近接が検知されなくなると前記第2機能から前記第1機能へ切り替える
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
本発明の第三態様に係る入力切替方法は、文字入力操作を受け付ける情報処理装置の入力切替方法であって、文字入力を受け付けるための文字キー領域を有するソフトウェアキーボードを表示する第1工程と、前記ソフトウェアキーボードを表示している領域に対する指示体の操作態様が少なくとも前記文字キー領域を含む領域への操作であって、前記文字入力操作以外の所定態様であることを判定する第2工程と、前記操作態様が前記所定態様であると判定された場合に、前記文字キー領域の少なくとも一部を含む、前記ソフトウェアキーボードの表示領域における一部又は全部の領域の機能を、前記文字入力を受け付ける第1機能から、前記文字入力とは異なる入力を受け付ける第2機能へ切り替える第3工程と、を有し、前記第3工程は、前記ソフトウェアキーボードが表示された領域の中で、前記所定態様での接触があった領域とは異なる領域において、前記第2機能へ切り替える。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
本発明の第四態様に係る入力切替方法は、文字入力操作を受け付ける情報処理装置の入力切替方法であって、文字入力を受け付けるための文字キー領域を有するソフトウェアキーボードを表示する第1工程と、前記ソフトウェアキーボードを表示している領域に対する指示体の操作態様が少なくとも前記文字キー領域を含む領域への操作であって、前記文字入力操作以外の所定態様であることを判定する第2工程と、前記操作態様が前記所定態様であると判定された場合に、前記文字キー領域の少なくとも一部を含む、前記ソフトウェアキーボードの表示領域における一部又は全部の領域の機能を、前記文字入力を受け付ける第1機能から、前記文字入力とは異なる入力を受け付ける第2機能へ切り替える第3工程と、を有し、前記第2工程は、前記所定態様を判定した後、前記ソフトウェアキーボードを表示している領域に対する前記指示体の継続的な接触又は継続的な近接を判定し、前記第3工程は、前記指示体の継続的な接触又は継続的な近接が検知されている状態で前記第2機能とし、前記指示体の継続的な接触又は継続的な近接が検知されなくなると前記第2機能から前記第1機能へ切り替える
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
本発明の第五態様に係るプログラムは、文字入力操作を受け付ける情報処理装置が備えるコンピュータを、文字入力を受け付けるための文字キー領域を有するソフトウェアキーボードを表示する表示制御手段と、前記ソフトウェアキーボードを表示している領域に対する指示体の操作態様が少なくとも前記文字キー領域を含む領域への操作であって、前記文字入力操作以外の所定態様であることを判定する操作態様判定手段と、前記操作態様判定手段によって前記操作態様が所定態様であると判定された場合に、前記文字キー領域の少なくとも一部を含む、前記ソフトウェアキーボードの表示領域における一部又は全部の領域の機能を、前記文字入力を受け付ける第1機能から、前記文字入力とは異なる入力を受け付ける第2機能へ切り替える入力機能切替手段と、して機能させ、前記入力機能切替手段は、前記ソフトウェアキーボードが表示された領域の中で、前記所定態様での接触があった領域とは異なる領域において、前記第2機能へ切り替える。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
本発明の第六態様に係るプログラムは、文字入力操作を受け付ける情報処理装置が備えるコンピュータを、文字入力を受け付けるための文字キー領域を有するソフトウェアキーボードを表示する表示制御手段と、前記ソフトウェアキーボードを表示している領域に対する指示体の操作態様が少なくとも前記文字キー領域を含む領域への操作であって、前記文字入力操作以外の所定態様であることを判定する操作態様判定手段と、前記操作態様判定手段によって前記操作態様が所定態様であると判定された場合に、前記文字キー領域の少なくとも一部を含む、前記ソフトウェアキーボードの表示領域における一部又は全部の領域の機能を、前記文字入力を受け付ける第1機能から、前記文字入力とは異なる入力を受け付ける第2機能へ切り替える入力機能切替手段と、して機能させ、前記操作態様判定手段は、前記所定態様を判定した後、前記ソフトウェアキーボードを表示している領域に対する前記指示体の継続的な接触又は継続的な近接を判定し、前記入力機能切替手段は、前記指示体の継続的な接触又は継続的な近接が検知されている状態で前記第2機能とし、前記指示体の継続的な接触又は継続的な近接が検知されなくなると前記第2機能から前記第1機能へ切り替える
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0079】
次のステップ206では、入力機能切替部42が解除指令を受け付けたか否かを判定し、定判定の場合はステップ204へ戻り、ポインティングデバイスモードを維持する。一方、定判定の場合はステップ200へ戻り、ポインティングデバイスモードをキーボードモードへ切り替える。
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正の内容】
図9