(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-18436(P2018-18436A)
(43)【公開日】2018年2月1日
(54)【発明の名称】情報共有サーバ、情報共有システム、情報共有方法、および情報共有プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/22 20180101AFI20180105BHJP
G16H 10/00 20180101ALI20180105BHJP
【FI】
G06Q50/22
G06Q50/24
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2016-150472(P2016-150472)
(22)【出願日】2016年7月29日
(11)【特許番号】特許第6146838号(P6146838)
(45)【特許公報発行日】2017年6月14日
(71)【出願人】
【識別番号】516168964
【氏名又は名称】株式会社ニイム
(74)【代理人】
【識別番号】100131853
【弁理士】
【氏名又は名称】澤邉 由美子
(72)【発明者】
【氏名】鈴本 康弘
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA00
5L099AA25
(57)【要約】
【課題】患者と薬剤師のどちらにも負担をかけることなく患者に関する医療情報を薬剤師と共有することができる情報共有サーバ、情報共有システム、情報共有方法、および情報共有プログラムを提供する。
【解決手段】送受信部101は、患者識別情報と医療情報とを受信し、医療情報格納部102は、受信した医療情報を医療情報記憶部110に格納し、通知情報生成部103は、医療情報が格納された旨とを含む通知情報を生成し、送受信部101は、患者識別情報に対応付けられた通知方法および通知先を通知先情報記憶部130から取得し、取得した通知先に通知情報を前記通知方法によって送信する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者に関する医療情報を記憶する第1医療情報記憶手段と、
前記患者を識別する患者識別情報と、通知方法と、通知先とを対応付けて記憶する通知先情報記憶手段と、
前記患者識別情報と、前記医療情報とを受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信した前記医療情報を前記第1医療情報記憶手段に格納する格納手段と、
前記医療情報が格納された旨を含む通知情報を生成する通知情報生成手段と、
前記患者識別情報に対応付けられた前記通知方法および前記通知先を前記通知先情報記憶手段から取得し、取得した前記通知先に前記通知情報を前記通知方法によって送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする情報共有サーバ。
【請求項2】
医療関係者の操作する情報端末装置からアクセス可能であり、かつ、前記医療情報を記憶する第2医療情報記憶手段、をさらに備え、
前記格納手段は、前記受信手段によって受信した前記医療情報を前記第1医療情報記憶手段に格納し、さらに前記医療情報を複製し前記第2医療情報記憶手段に格納すること、を特徴とする請求項1に記載の情報共有サーバ。
【請求項3】
薬局で操作する情報端末装置からアクセス可能であり、かつ、前記医療情報を記憶する第3医療情報記憶手段、をさらに備え、
前記受信手段は、前記薬局で操作する情報端末装置から送信された、前記患者識別情報と、前記医療情報とを受信し、
前記格納手段は、前記受信手段によって受信した前記医療情報を前記第3医療情報記憶手段に格納し、さらに前記医療情報を複製し前記第1医療情報記憶手段に格納すること、を特徴とする請求項1に記載の情報共有サーバ。
【請求項4】
前記受信手段は、前記患者の操作する携帯端末装置で印刷物に印刷されたQRコードから読み取った前記医療情報を受信すること、を特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報共有サーバ。
【請求項5】
前記医療情報が所定の判断基準に合致しているか否かを判断する判断手段、をさらに備え、
前記通知情報生成手段は、前記判断手段によって前記医療情報が所定の判断基準に合致していない場合に、前記判断手段による判断結果を加えた前記通知情報を生成すること、を特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の情報共有サーバ。
【請求項6】
患者の操作する携帯端末装置と、薬局の操作する情報端末装置からアクセス可能であり、かつ、前記患者に関する医療情報を記憶する第1医療情報記憶部と、薬剤師の操作する情報端末装置からアクセス可能であり、かつ、前記医療情報を記憶する第2医療情報記憶部とを備える情報共有サーバとをネットワークを介して接続する情報共有システムであって、
前記携帯端末装置は、
前記第1医療情報記憶部に記憶する前記医療情報に対するダウンロード要求に応じ、前記医療情報を受信する第1受信手段と、
前記第1受信手段によって受信した前記医療情報と、前記患者を識別する患者識別情報とを、前記第2医療情報記憶部に送信する第1送信手段と、を備え、
前記情報共有サーバは、
前記患者識別情報と、通知方法と、通知先とを対応付けて記憶する通知先情報記憶手段と、
前記携帯端末装置から前記医療情報と、前記患者識別情報とを受信する第2受信手段と、
前記第2受信手段によって受信した前記医療情報を前記第2医療情報記憶部に格納する格納手段と、
前記医療情報が格納された旨を含む通知情報を生成する通知情報生成手段と、
前記患者識別情報に対応付けられた前記通知方法および前記通知先を前記通知先情報記憶手段から取得し、取得した前記通知先に前記通知情報を前記通知方法によって送信する第2送信手段と、
を備えることを特徴とする情報共有システム。
【請求項7】
前記情報共有サーバは、
前記医療情報が所定の判断基準に合致しているか否かを判断する判断手段、をさらに備え、
前記通知情報生成手段は、前記判断手段によって前記医療情報が所定の判断基準に合致していない場合に、前記判断手段による判断結果を加えた前記通知情報を生成すること、を特徴とする請求項6に記載の情報共有システム。
【請求項8】
情報共有サーバで実行される情報共有方法であって、
患者に関する医療情報を記憶する第1医療情報記憶手段と、
前記患者を識別する患者識別情報と、通知方法と、通知先とを対応付けて記憶する通知先情報記憶手段と、を備え、
前記患者識別情報と、前記医療情報とを受信する受信ステップと、
前記受信ステップによって受信した前記医療情報を前記第1医療情報記憶手段に格納する格納ステップと、
前記医療情報が格納された旨を含む通知情報を生成する通知情報生成ステップと、
前記患者識別情報に対応付けられた前記通知方法および前記通知先を前記通知先情報記憶手段から取得し、取得した前記通知先に前記通知情報を前記通知方法によって送信する送信ステップと、
を含むことを特徴とする情報共有方法。
【請求項9】
患者の操作する携帯端末装置と、薬局の操作する情報端末装置からアクセス可能であり、かつ、前記患者に関する医療情報を記憶する第1医療情報記憶部と、薬剤師の操作する情報端末装置からアクセス可能であり、かつ、前記医療情報を記憶する第2医療情報記憶部とを備える情報共有サーバとをネットワークを介して接続する情報共有システムで実行される情報共有方法であって、
前記携帯端末装置は、
前記第1医療情報記憶部に記憶する前記医療情報に対するダウンロード要求に応じ、前記医療情報を受信する第1受信ステップと、
前記第1受信ステップによって受信した前記医療情報と、前記患者を識別する患者識別情報とを、前記第2医療情報記憶部に送信する第1送信ステップと、を含み、
前記情報共有サーバは、
前記患者識別情報と、通知方法と、通知先とを対応付けて記憶する通知先情報記憶手段、を備え、
前記携帯端末装置から前記医療情報と、前記患者識別情報とを受信する第2受信ステップと、
前記第2受信ステップによって受信した前記医療情報を前記第2医療情報記憶部に格納する格納ステップと、
前記医療情報が格納された旨を含む通知情報を生成する通知情報生成ステップと、
前記患者識別情報に対応付けられた前記通知方法および前記通知先を前記通知先情報記憶手段から取得し、取得した前記通知先に前記通知情報を前記通知方法によって送信する第2送信ステップと、
を含むことを特徴とする情報共有方法。
【請求項10】
患者に関する医療情報を記憶する第1医療情報記憶手段と、
前記患者を識別する患者識別情報と、通知方法と、通知先とを対応付けて記憶する通知先情報記憶手段と、を備える情報共有サーバに、
前記患者識別情報と、前記医療情報とを受信する受信ステップと、
前記受信ステップによって受信した前記医療情報を前記第1医療情報記憶手段に格納する格納ステップと、
前記医療情報が格納された旨を含む通知情報を生成する通知情報生成ステップと、
前記患者識別情報に対応付けられた前記通知方法および前記通知先を前記通知先情報記憶手段から取得し、取得した前記通知先に前記通知情報を前記通知方法によって送信する送信ステップと、
を実行させることを特徴とする情報共有プログラム。
【請求項11】
患者の操作する携帯端末装置と、薬局の操作する情報端末装置からアクセス可能であり、かつ、前記患者に関する医療情報を記憶する第1医療情報記憶部と、薬剤師の操作する情報端末装置からアクセス可能であり、かつ、前記医療情報を記憶する第2医療情報記憶部とを備える情報共有サーバとをネットワークを介して接続する情報共有システムであって、
前記携帯端末装置に、
前記第1医療情報記憶部に記憶する前記医療情報に対するダウンロード要求に応じ、前記医療情報を受信する第1受信ステップと、
前記第1受信ステップによって受信した前記医療情報と、前記患者を識別する患者識別情報とを、前記第2医療情報記憶部に送信する第1送信ステップと、実行させ、
前記患者識別情報と、通知方法と、通知先とを対応付けて記憶する通知先情報記憶手段、を備える前記情報共有サーバに、
前記携帯端末装置から前記医療情報と、前記患者識別情報とを受信する第2受信ステップと、
前記第2受信ステップによって受信した前記医療情報を前記第2医療情報記憶部に格納する格納ステップと、
前記医療情報が格納された旨を含む通知情報を生成する通知情報生成ステップと、
前記患者識別情報に対応付けられた前記通知方法および前記通知先を前記通知先情報記憶手段から取得し、取得した前記通知先に前記通知情報を前記通知方法によって送信する第2送信ステップと、
を実行させることを特徴とする情報共有プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報共有サーバ、情報共有システム、情報共有方法、および情報共有プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、医薬分業が進められ医師と薬剤師がそれぞれの専門分野で業務を分担し国民医療の質的向上が図られている。薬剤師については、医療機関で発行された処方箋に基づき調剤するだけでなく、その専門性を活かし患者の服薬情報を管理し飲み合わせや残薬管理なども担える「かかりつけ薬剤師」として活躍することが求められている。そのような服薬情報を管理するために、ICT技術も活用されており、患者の医療情報や健康情報を閲覧・管理することができる電子お薬手帳端末と薬歴を管理する薬歴管理装置とが連携する技術が開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-079492号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した公報に記載した技術では、患者はサーバに記憶する薬歴をいつでも確認することはできるが、患者が1つまたは複数の医療機関を受診し投薬を受けた際に、かかりつけ薬剤師は担当の患者にどのような投薬をされたのかを知ることができず、患者が自らかかりつけ薬剤師に対し処方箋を提示し相談しなければアドバイスを受けることができないという問題があった。また、このようなかかりつけ薬剤師への相談は、患者の意思や都合によって行なわれるため、適切なタイミングで薬剤師の知見を活用することができないという問題があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、患者と薬剤師のどちらにも負担をかけることなく患者に関する医療情報を薬剤師と共有することができる情報共有サーバ、情報共有システム、情報共有方法、および情報共有プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明では、患者識別情報と、医療情報とを受信し、受信した医療情報を第1医療情報記憶手段に格納し、医療情報が格納された旨を含む通知情報を生成し、患者識別情報に対応付けられた通知方法および通知先を通知先情報記憶手段から取得し、取得した通知先に通知情報を通知方法によって送信することを特徴とする。
【0007】
また、本発明の他の態様では、携帯端末装置は、第1医療情報記憶部に記憶する医療情報に対するダウンロード要求に応じ、医療情報を受信し、受信した医療情報と、患者を識別する患者識別情報とを、第2医療情報記憶部に送信し、情報共有サーバは、携帯端末装置から医療情報と、患者識別情報とを受信し、受信した医療情報を第2医療情報記憶部に格納し、医療情報が格納された旨を含む通知情報を生成し、患者識別情報に対応付けられた通知方法および通知先を通知先情報記憶手段から取得し、取得した通知先に通知情報を通知方法によって送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
上記のように構成した本発明によれば、患者と薬剤師のどちらにも負担をかけることなく患者に関する医療情報を薬剤師と共有することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施例にかかる情報共有システム10の構成例を示すブロック図である。
【
図2】管理情報記憶部120のデータ構成の一例を示す説明図である。
【
図3】通知先情報記憶部130のデータ構成の一例を示す説明図である。
【
図4】情報共有サーバ100と情報端末装置200と情報端末装置300で実行する情報共有処理手順を示すフローチャートである。
【
図5】情報共有サーバ100と情報端末装置300と携帯端末装置400で実行する情報共有処理手順を示すフローチャートである。
【
図6】情報共有サーバ100と情報端末装置200と情報端末装置300と携帯端末装置400で実行する情報共有処理手順を示すフローチャートである。
【
図7】情報共有サーバ100と情報端末装置200と情報端末装置300と携帯端末装置400で実行する情報共有処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照し本発明の実施例を説明する。なお、以下の説明は、実施の形態の一例であり、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
【実施例1】
【0011】
図1は、本実施例にかかる情報共有システム10の構成例を示すブロック図である。情報共有システム10は、情報共有サーバ100と、薬局で操作する情報端末装置200と、薬剤師が操作する情報端末装置300と、患者が操作する携帯端末装置400とを備え、これらの装置はネットワークNを介し互いに通信可能に接続する。ネットワークNは、インターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)、移動体通信網等の通信ネットワークである。
【0012】
まず、情報共有サーバ100について説明する。情報共有サーバ100は、患者の医療情報(例えば処方箋情報)を記憶し管理するサーバであり、患者の医療情報を格納する際に患者が指定する薬剤師、いわゆるかかりつけ薬剤師に通知情報を通知するサーバである。
【0013】
情報共有サーバ100は、送受信部101と、医療情報格納部102と、通知情報生成部103と、医療情報判断部104と、医療情報記憶部110と、管理情報記憶部120と、通知先情報記憶部130とを備える。
【0014】
医療情報記憶部110は、患者の医療情報を記載したファイル(一例として処方箋情報を記載したファイルであり、以下処方箋情報と記載して説明する)を記憶する記憶領域であり、その領域は、患者が管理する記憶領域、薬局が管理する記憶領域、薬剤師が管理する記憶領域に分かれる。各記憶領域は、患者のディレクトリ、薬局のディレクトリ、薬剤師のディレクトリによって管理し、フォルダに読み出し可不可、書込み可不可等のアクセス権を設定することによって記憶領域に対するアクセスを制御する。なお、各記憶領域は、1つのサーバに限らず複数のサーバで構成してもよい。
【0015】
図2は、管理情報記憶部120のデータ構成の一例を示す説明図である。管理情報記憶部120は、患者、薬剤師、薬局それぞれの記憶領域を記憶する。管理情報記憶部120は、利用者識別情報と、記憶領域のディレクトリとを対応付けて記憶する。利用者識別情報は、患者、薬剤師または薬局を識別する情報である。記憶領域のディレクトリは、利用者それぞれが管理する医療情報記憶部110上の記憶領域である。
【0016】
図3は、通知先情報記憶部130のデータ構成の一例を示す説明図である。通知先情報記憶部130は、医療情報記憶部110に医療情報を格納した旨を通知する通知先に関する情報を記憶する。通知先情報記憶部130は、患者識別情報と、医療関係者識別情報と、通知方法と、通知先とを対応付けて記憶する。
【0017】
ここで、患者識別情報は、医療情報記憶部110に医療情報を記憶する患者を識別する情報である。医療関係者識別情報は、患者が自身の医療情報へのアクセスを許可する医療関係者(一例としてかかりつけ薬剤師)を識別する情報を記憶する。なお、かかりつけ薬剤師を記憶するためには、前提として患者と薬剤師との間でかかりつけ薬剤師の契約を結んだうえで医療関係者識別情報を記憶する。
【0018】
通知方法は、医療関係者に通知する通知方法であり、例えばメール、ショートメッセージ、チャット等を記憶する。通知先は、通知情報を送信する宛先であり、メールであればメールアドレス、ショートメッセージであれば携帯電話番号、チャットであればチャットソフトウェアに登録したユーザID等を記憶する。なお、その他の情報として医療情報に対する許可内容をさらに記憶してもよい。許可内容として、患者の記憶領域への閲覧(読出)可不可や書込可不可等を記憶する。患者の記憶領域であるフォルダに対し許可内容を設定するほか、フォルダ下に存在するファイルのうち特定のファイルのみ(例えば処方箋ファイルのみ)等の条件を加え制御してもよい。
【0019】
送受信部101は、薬局で操作する情報端末装置200、薬剤師の操作する情報端末装置300、患者の操作する携帯端末装置400との間でネットワークNを介しデータを送受信する。送受信部101は、情報端末装置200から送信された、患者識別情報と処方箋情報を受信する。送受信部101は、情報端末装置300に通知情報を送信する。
【0020】
医療情報格納部102は、患者識別情報に対応する記憶領域のディレクトリを管理情報記憶部120から取得し、取得した記憶領域のディレクトリ(患者の記憶領域)に処方箋情報を格納する。通知情報生成部103は、医療情報記憶部110に患者の処方箋情報を格納した旨を通知する通知情報を生成する。
【0021】
医療情報判断部104は、患者の記憶領域に記憶する処方箋情報が所定の判断基準に合致しているか否かを判断する。所定の判断基準とは、薬の飲み合わせや重複投薬等の投薬に関し患者に連絡すべき事項である。
【0022】
情報端末装置200は、薬局で操作されるコンピュータであり、情報端末装置200は、送受信部201と、入出力部202とを備える。
【0023】
入出力部202は、入力部と出力部を備え、入力部はキーボード、マウス等の入力装置および入力制御部、出力部はディスプレイ等の出力装置および出力制御部である。入力部は、医療機関が発行した処方箋の入力を受付ける。なお、薬局に設置された診療報酬明細書の作成を支援するレセプトコンピュータから出力される処方箋情報を送受信部201を介して受信してもよい。
【0024】
送受信部201は、情報共有サーバ100との間でデータを送受信する。送受信部201は、受付けた処方箋情報を患者識別情報とともに情報共有サーバ100に送信する。
【0025】
情報端末装置300は、医療関係者、本実施例では薬剤師が操作するコンピュータであり、情報端末装置300は、送受信部301と、入出力部302とを備える。
【0026】
送受信部301は、情報共有サーバ100との間でデータを送受信する。送受信部301は、情報共有サーバ100から送信された通知情報を受信する。
【0027】
入出力部302は、入力部と出力部を備え、入力部はキーボード、マウス等の入力装置および入力制御部、出力部はディスプレイ等の出力装置および出力制御部である。入出力部302は、情報共有サーバ100から受信した通知情報を表示する。入出力部302は、患者の記憶領域の表示指示を受付け、患者の記憶領域に記憶する処方箋情報を表示する。
【0028】
携帯端末装置400は、患者として医療機関を受診した利用者が操作するコンピュータであり、例えばスマートフォン、タブレット端末、ノート型パーソナルコンピュータ等である。携帯端末装置400は、送受信部401と、操作表示部402と、QRコード(登録商標)読取部403と、医療情報記憶部410とを備える。
【0029】
医療情報記憶部410は、患者に関する医療情報を記述したファイル、例えば処方箋情報を記述したファイルを記憶する。送受信部401は、情報共有サーバ100との間でデータを送受信する。操作表示部402は、入力部と表示部とからなり、携帯端末装置400がスマートフォンやタブレット端末の場合は、液晶ディスプレイとタッチセンサを重畳し構成するタッチパネルである。QRコード読取部403は、印刷物である処方箋に印刷されたQRコードを読取り、読取ったQRコードから処方箋情報を取得する。なお、読み取る対象をQRコードに限る必要はなく、他の2次元コードやその他のものでもよい。
【0030】
上述のように構成された情報共有システム10で実行する情報共有処理について説明する。
図4は、情報共有サーバ100と情報端末装置200と情報端末装置300で実行する情報共有処理手順を示すフローチャートである。
【0031】
情報端末装置200の入出力部202は、患者識別情報と処方箋情報の入力を受付ける(ステップS401)。送受信部201は、患者識別情報と処方箋情報を情報共有サーバ100に送信する(ステップS402)。
【0032】
情報共有サーバ100の送受信部101は、患者識別情報と処方箋情報を情報端末装置200から受信する(ステップS403)。医療情報格納部102は、薬局の記憶領域に処方箋情報を格納する(ステップS404)。なお、複数の薬局の記憶領域を備える場合は、薬局を識別する利用者識別情報を情報端末装置200から受信し、受信した利用者識別情報に対応付けられた記憶領域のディレクトリを管理情報記憶部120から取得し、取得した記憶領域のディレクトリに処方箋情報を格納する。
【0033】
医療情報格納部102は、患者識別情報に対応付けられた記憶領域のディレクトリを管理情報記憶部120から取得する(ステップS405)。医療情報格納部102は、処方箋情報を複製し(ステップS406)、取得した患者の記憶領域に処方箋情報を格納する(ステップS407)。これにより、患者の記憶領域に1また複数の薬局で発行する処方箋情報が次々と格納されることになる。
【0034】
通知情報生成部103は、患者に対応する通知方法と通知先を取得する(ステップS408)。より具体的には、通知情報生成部103は、患者識別情報に対応付けられた通知方法、通知先情報を通知先情報記憶部130から取得する。通知情報生成部103は、通知情報を生成する(ステップS409)。より具体的には、通知情報生成部103は、患者の記憶領域に新たな処方箋情報が格納された旨を記述した通知情報を生成する。なお、通知情報には、患者の記憶領域のディレクトリのリンクを加えて記述してもよい。送受信部101は、通知先を宛先にした通知情報を通知方法、例えばメール送信によって送信する(ステップS410)。
【0035】
情報端末装置300の送受信部301は、通知情報を情報共有サーバ100から受信する(ステップS411)。さらに通知情報に患者の記憶領域のディレクトリのリンクが記載されていれば、そのリンクを指示することによって、または、情報端末装置300で患者の記憶領域のディレクトリを管理している場合には、情報端末装置300で管理する患者に対応する記憶領域のディレクトリに対しアクセスし、患者の記憶領域に記憶する処方箋情報を表示する。
【0036】
このように、患者が医療機関を受診し医療機関から発行された処方箋を持参し薬局で医薬を処方されるごとに、患者の記憶領域に処方箋情報が格納され、新たな処方箋情報を格納した旨を患者の担当であるかかりつけ薬剤師に通知するため、かかりつけ薬剤師の薬局で調剤した医薬でなくとも患者の服用する薬を把握することができ、時期を逸することなく飲み合わせ確認や重複投薬の確認、服薬指導等を行なうことができる。
【0037】
また、上述した実施例では、患者の記憶領域に処方箋情報が格納されたタイミングで通知情報をかかりつけ薬剤師に送信するが、さらに医療情報判断部104によって所定の判断基準に合致しているか否かを判断してもよい。処方箋情報が複数の処方箋情報から飲み合わせや重複投薬を一定の判断基準でチェックすることによって、所定の判断基準に合致しないと判断された場合、すなわち何らかの問題が発見された場合にのみ通知情報を送信するようにしてもよい。また判断基準も複数を設け、合致する基準に応じた通知情報や通知の有無を制御してもよい。
【0038】
これにより、かかりつけ薬剤師は、緊急性の高い患者に対しより手厚くサポートをすることができる。また、患者にとっても薬剤師にとっても特に確認の必要のない処方箋情報を、通知情報を送信する段階でフィルタリングすることができるため、患者と薬剤師のいずれの負担も削減することができる。
【0039】
上述した実施例では、医療情報として、薬局で実際に処方された処方箋情報を例として説明したが、処方箋情報のほかに、医療機関で検査した検査結果、例えば血液検査結果、レントゲンやCT、MRIの画像データ、診察結果等を医療機関の記憶領域から患者の記憶領域に格納してもよい。
【実施例2】
【0040】
次に実施例2について説明する。実施例2は、薬局の情報端末装置200から情報共有サーバ100に患者の処方箋情報を送信するのではなく、患者の携帯端末装置400で印刷物である処方箋に印刷されたQRコードから処方箋情報を読み取る。
図5は、情報共有サーバ100と情報端末装置300と携帯端末装置400で実行する情報共有処理手順を示すフローチャートである。
【0041】
携帯端末装置400のQRコード読取部403は、紙の処方箋に印刷されたQRコードを読み取る(ステップS501)。QRコード読取部403は、QRコードから患者識別情報と処方箋情報を取得する(ステップS502)。送受信部401は、患者識別情報と処方箋情報を情報共有サーバ100に送信する(ステップS503)。
【0042】
情報共有サーバ100の送受信部101は、患者識別情報と処方箋情報を携帯端末装置400から受信する(ステップS504)。医療情報格納部102は、患者の記憶領域に処方箋情報を格納する(ステップS505)。より具体的には、医療情報格納部102は、患者識別情報に対応付けられた記憶領域のディレクトリを管理情報記憶部120から取得し、取得した記憶領域のディレクトリに処方箋情報を格納する。医療情報格納部102は、患者に対応する薬剤師を取得する(ステップS506)。より具体的には、医療情報格納部102は、患者識別情報に対応付けられた医療関係者識別情報を通知先情報記憶部130から取得する。
【0043】
医療情報格納部102は、薬剤師の記憶領域のディレクトリ、すなわち医療関係者識別情報に対応付けられた記憶領域のディレクトリを管理情報記憶部120から取得する(ステップS507)。医療情報格納部102は、処方箋情報を複製し(ステップS508)、取得した薬剤師の記憶領域に処方箋情報を格納する(ステップS509)。なお、薬剤師が担当する患者が複数である場合は、さらに患者識別情報に対応する患者ごとのフォルダに格納する。
【0044】
通知情報生成部103は、通知方法と通知先を取得する(ステップS510)。より具体的には、通知情報生成部103は、患者識別情報に対応付けられた、医療関係者への通知方法、通知先情報を通知先情報記憶部130から取得する。通知情報生成部103は、患者の新たな処方箋情報が格納された旨を記述した通知情報を生成する(ステップS511)。なお、通知情報には、患者の記憶領域のディレクトリのリンクを加えて記述してもよい。送受信部101は、通知先を宛先にした通知情報を通知方法によって送信する(ステップS512)。
【0045】
情報端末装置300の送受信部301は、通知情報を受信する(ステップS513)。さらに通知情報に患者の記憶領域のディレクトリのリンクが記載されていれば、そのリンクを指示することによって、または、情報端末装置300で患者の記憶領域のディレクトリを管理している場合には、情報端末装置300で管理する患者に対応する記憶領域のディレクトリに対しアクセスし、患者の記憶領域に記憶する処方箋情報を表示する。
【0046】
このように、携帯端末装置400でQRコードを読込み、情報共有サーバ100の患者の記憶領域に処方箋情報を格納したうえで処方箋情報を複製し、さらに薬剤師の記憶領域に格納することによって、薬局を介することなくかかりつけ薬剤師と情報共有することができ、患者は薬局に気兼ねすることなくかかりつけ薬剤師を選択することができる。
【実施例3】
【0047】
次に、実施例3について説明する。実施例3は、まず情報共有サーバ100に備える薬局の記憶領域に患者の処方箋情報を記憶するとともに、患者が操作する携帯端末装置400に患者の処方箋情報をダウンロードし、ダウンロードした処方箋情報を薬剤師の記憶領域にアップロードする。
図6、
図7は、情報共有サーバ100と情報端末装置200と情報端末装置300と携帯端末装置400で実行する情報共有処理手順を示すフローチャートである。
【0048】
情報端末装置200の入出力部202は、患者識別情報と処方箋情報の入力を受付ける(ステップS601)。送受信部201は、患者識別情報と処方箋情報を情報共有サーバ100に送信する(ステップS602)。
【0049】
情報共有サーバ100の送受信部101は、患者識別情報と処方箋情報を情報端末装置200から受信する(ステップS603)。医療情報格納部102は、薬局の記憶領域に処方箋情報を格納する(ステップS604)。なお、複数の薬局の記憶領域を備える場合は、薬局を識別する利用者識別情報を情報端末装置200から受信し、受信した利用者識別情報に対応付けられた記憶領域のディレクトリを管理情報記憶部120から取得し、取得した記憶領域のディレクトリに処方箋情報を格納する。
【0050】
医療情報格納部102は、患者識別情報に対応付けられた記憶領域のディレクトリを管理情報記憶部120から取得する(ステップS605)。医療情報格納部102は、処方箋情報を複製し(ステップS606)、取得した患者の記憶領域に処方箋情報を格納する(ステップS607)。これにより、患者の記憶領域に1また複数の薬局で発行する処方箋情報が格納される。
【0051】
携帯端末装置400の操作表示部402は、患者の記憶領域に記憶する処方箋情報のダウンロード要求を受付ける(ステップS608)。送受信部401は、ダウンロード要求を情報共有サーバ100に送信する(ステップS609)。
【0052】
情報共有サーバ100の送受信部101は、ダウンロード要求を受信する(ステップS610)。送受信部101は、患者の記憶領域に記憶する処方箋情報を取得し、取得した処方箋情報を携帯端末装置400に送信する(ステップS611)。
【0053】
携帯端末装置400の送受信部401は、処方箋情報を受信する(ステップS612)。送受信部401は、受信した処方箋情報を医療情報記憶部410に格納する(ステップS613)。送受信部401は、患者識別情報と処方箋情報を情報共有サーバ100に送信する(ステップS614)。
【0054】
情報共有サーバ100の送受信部101は、患者識別情報と処方箋情報を携帯端末装置400から受信する(ステップS615)。医療情報格納部102は、患者に対応する薬剤師を取得する(ステップS616)。より具体的には、医療情報格納部102は、患者識別情報に対応付けられた医療関係者識別情報を通知先情報記憶部130から取得する。
【0055】
医療情報格納部102は、薬剤師の記憶領域のディレクトリ、すなわち医療関係者識別情報に対応付けられた記憶領域のディレクトリを管理情報記憶部120から取得する(ステップS617)。医療情報格納部102は、取得した薬剤師の記憶領域に処方箋情報を格納する(ステップS618)。なお、薬剤師が担当する患者が複数である場合は、さらに患者ごとのフォルダに格納する。
【0056】
通知情報生成部103は、通知方法と通知先を取得する(ステップS619)。より具体的には、通知情報生成部103は、患者識別情報に対応付けられた、医療関係者への通知方法、通知先情報を通知先情報記憶部130から取得する。通知情報生成部103は、患者の新たな処方箋情報が格納された旨を記述した通知情報を生成する(ステップS620)。なお、通知情報には、患者の記憶領域のディレクトリのリンクを加えて記述してもよい。送受信部101は、通知先に通知情報を通知方法によって送信する(ステップS621)。
【0057】
情報端末装置300の送受信部301は、通知情報を受信する(ステップS622)。通知情報に患者の記憶領域のディレクトリのリンクが記載されていれば、そのリンクを指示することによって、または、情報端末装置300において管理する患者の記憶領域のディレクトリに対しアクセスすることによって、患者の記憶領域に記憶する処方箋情報を表示する。
【0058】
このように、薬局の記憶領域に格納する処方箋情報を患者の記憶領域に格納し、患者の携帯端末装置にダウンロードし患者の携帯端末装置から薬剤師の記憶領域に格納することによって、患者はかかりつけ薬剤師と共有したい処方箋情報を選択し共有することができる。また、薬局以外で入手した検査結果等もかかりつけ薬剤師と共有することができる。
【0059】
上述した実施例にかかる情報共有サーバ100、情報端末装置200、情報端末装置300、携帯端末装置400のハードウェア構成は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等の外部記憶装置、通信制御装置等を備えた通常のコンピュータであり、ROMやRAM、HDD等に記憶されたプログラムをCPUが読み出し動作させることによって、上述した構成や機能を実現する。
【0060】
情報共有サーバ100、情報端末装置200、情報端末装置300、携帯端末装置400で動作するプログラムは、それぞれインターネット等のネットワークNに接続されたコンピュータ上に格納しておき、ネットワークN経由でダウンロードさせることにより提供したり、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、DVD、USBメモリ、SDカード等のコンピュータで読取り可能な記録媒体に記録し提供してもよい。また、上述した機能や処理を実現するプログラムは、API(Application Programming Interface)やSaaS(Software as a Service)、クラウドコンピューティングという利用形態で提供してもよい。
【0061】
なお、本発明は、上述した実施例そのままに限定されるものではなく、必ずしも物理的に図示のように構成されている必要はない。また、本発明は、実施例で説明した構成要素の全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じ、任意の単位で機能的または物理的に分割、統合、入替、変形または削除して構成することができる。
【符号の説明】
【0062】
10…情報共有システム、100…情報共有サーバ、101…送受信部、102…医療情報格納部、103…通知情報生成部、104…医療情報判断部、110…医療情報記憶部、120…管理情報記憶部、130…通知先情報記憶部、200…情報端末装置、201…送受信部、202…入出力部、300…情報端末装置、301…送受信部、302…入出力部、400…携帯端末装置、401…送受信部、402…操作情報生成部、403…QRコード読取部、410…医療情報記憶部
【手続補正書】
【提出日】2017年2月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者の管理する記憶領域であり、かつ、複数の医療機関が発行した前記患者に関する医療情報を記憶する第1医療情報記憶手段と、
前記患者が自身の医療情報へのアクセスを許可するかかりつけ薬剤師の管理する記憶領域である第2医療情報記憶手段と、
前記患者を識別する患者識別情報と、前記かかりつけ薬剤師を識別するかかりつけ薬剤師識別情報と、前記かかりつけ薬剤師への通知方法と、前記かかりつけ薬剤師の通知先とを対応付けて記憶する通知先情報記憶手段と、
前記かかりつけ薬剤師識別情報と、記憶領域のディレクトリとを対応付けて記憶する管理情報記憶手段と、
前記患者識別情報と、前記医療情報とを受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信した前記医療情報を前記第1医療情報記憶手段に格納する第1格納手段と、
前記患者識別情報に対応付けられた前記かかりつけ薬剤師識別情報を前記通知先情報記憶手段から取得し、取得した前記かかりつけ薬剤師識別情報に対応付けられた前記記憶領域のディレクトリを前記管理情報記憶手段から取得し、前記医療情報を複製し前記記憶領域のディレクトリで示す前記第2医療情報記憶手段に格納する第2格納手段と、
前記第2格納手段によって前記医療情報が前記第2医療情報記憶手段に格納されるごとに前記医療情報が前記第2医療情報記憶手段に格納された旨を含む通知情報を生成する通知情報生成手段と、
前記患者識別情報に対応付けられた前記通知方法および前記通知先を前記通知先情報記憶手段から取得し、取得した前記通知先に前記通知情報を前記通知方法によって送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする情報共有サーバ。
【請求項2】
薬局の管理する記憶領域である第3医療情報記憶手段、をさらに備え、
前記受信手段は、前記薬局で操作する情報端末装置から送信された、前記患者識別情報と、前記医療情報とを受信し、
前記第1格納手段は、前記受信手段によって受信した前記医療情報を前記第3医療情報記憶手段に格納するとともに、前記医療情報を複製し前記第1医療情報記憶手段に格納すること、を特徴とする請求項1に記載の情報共有サーバ。
【請求項3】
前記受信手段は、前記患者の操作する携帯端末装置でQRコードから読み取った前記医療情報を受信すること、を特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報共有サーバ。
【請求項4】
前記医療情報が所定の判断基準に合致しているか否かを判断する判断手段、をさらに備え、
前記通知情報生成手段は、前記判断手段によって前記医療情報が所定の判断基準に合致していない場合に、前記判断手段による判断結果を加えた前記通知情報を生成すること、を特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の情報共有サーバ。
【請求項5】
患者の操作する携帯端末装置と、前記患者の管理する記憶領域であり、かつ、複数の医療機関が発行した前記患者に関する医療情報を記憶する第1医療情報記憶部と、前記患者が自身の医療情報へのアクセスを許可するかかりつけ薬剤師の管理する記憶領域である第2医療情報記憶部とを備える情報共有サーバと、をネットワークを介して接続する情報共有システムであって、
前記携帯端末装置は、
前記第1医療情報記憶部に記憶する前記医療情報に対するダウンロード要求に応じ、前記医療情報を受信する第1受信手段と、
前記第1受信手段によって受信した前記医療情報と、前記患者を識別する患者識別情報とを、前記第2医療情報記憶部に送信する第1送信手段と、を備え、
前記情報共有サーバは、
前記患者識別情報と、前記かかりつけ薬剤師を識別するかかりつけ薬剤師識別情報と、前記かかりつけ薬剤師への通知方法と、前記かかりつけ薬剤師の通知先とを対応付けて記憶する通知先情報記憶手段と、
前記かかりつけ薬剤師識別情報と、記憶領域のディレクトリとを対応付けて記憶する管理情報記憶手段と、
前記携帯端末装置から前記医療情報と、前記患者識別情報とを受信する第2受信手段と、
前記患者識別情報に対応付けられた前記かかりつけ薬剤師識別情報を前記通知先情報記憶手段から取得し、取得した前記かかりつけ薬剤師識別情報に対応付けられた前記記憶領域のディレクトリを前記管理情報記憶手段から取得し、前記医療情報を複製し前記記憶領域のディレクトリで示す前記第2医療情報記憶部に格納する格納手段と、
前記格納手段によって前記医療情報が前記第2医療情報記憶部に格納されるごとに前記医療情報が前記第2医療情報記憶部に格納された旨を含む通知情報を生成する通知情報生成手段と、
前記患者識別情報に対応付けられた前記通知方法および前記通知先を前記通知先情報記憶手段から取得し、取得した前記通知先に前記通知情報を前記通知方法によって送信する第2送信手段と、
を備えることを特徴とする情報共有システム。
【請求項6】
前記情報共有サーバは、
前記医療情報が所定の判断基準に合致しているか否かを判断する判断手段、をさらに備え、
前記通知情報生成手段は、前記判断手段によって前記医療情報が所定の判断基準に合致していない場合に、前記判断手段による判断結果を加えた前記通知情報を生成すること、を特徴とする請求項5に記載の情報共有システム。
【請求項7】
情報共有サーバで実行される情報共有方法であって、
患者の管理する記憶領域であり、かつ、複数の医療機関が発行した前記患者に関する医療情報を記憶する第1医療情報記憶手段と、
前記患者が自身の医療情報へのアクセスを許可するかかりつけ薬剤師の管理する記憶領域である第2医療情報記憶手段と、
前記患者を識別する患者識別情報と、前記かかりつけ薬剤師を識別するかかりつけ薬剤師識別情報と、前記かかりつけ薬剤師への通知方法と、前記かかりつけ薬剤師の通知先とを対応付けて記憶する通知先情報記憶手段と、
前記かかりつけ薬剤師識別情報と、記憶領域のディレクトリとを対応付けて記憶する管理情報記憶手段と、を備え、
前記患者識別情報と、前記医療情報とを受信する受信ステップと、
前記受信ステップによって受信した前記医療情報を前記第1医療情報記憶手段に格納する第1格納ステップと、
前記患者識別情報に対応付けられた前記かかりつけ薬剤師識別情報を前記通知先情報記憶手段から取得し、取得した前記かかりつけ薬剤師識別情報に対応付けられた前記記憶領域のディレクトリを前記管理情報記憶手段から取得し、前記医療情報を複製し前記記憶領域のディレクトリで示す前記第2医療情報記憶手段に格納する第2格納ステップと、
前記第2格納ステップによって前記医療情報が前記第2医療情報記憶手段に格納されるごとに前記医療情報が前記第2医療情報記憶手段に格納された旨を含む通知情報を生成する通知情報生成ステップと、
前記患者識別情報に対応付けられた前記通知方法および前記通知先を前記通知先情報記憶手段から取得し、取得した前記通知先に前記通知情報を前記通知方法によって送信する送信ステップと、
を含むことを特徴とする情報共有方法。
【請求項8】
患者の操作する携帯端末装置と、前記患者の管理する記憶領域であり、かつ、複数の医療機関が発行した前記患者に関する医療情報を記憶する第1医療情報記憶部と、前記患者が自身の医療情報へのアクセスを許可するかかりつけ薬剤師の管理する記憶領域である第2医療情報記憶部とを備える情報共有サーバとをネットワークを介して接続する情報共有システムで実行される情報共有方法であって、
前記携帯端末装置は、
前記第1医療情報記憶部に記憶する前記医療情報に対するダウンロード要求に応じ、前記医療情報を受信する第1受信ステップと、
前記第1受信ステップによって受信した前記医療情報と、前記患者を識別する患者識別情報とを、前記第2医療情報記憶部に送信する第1送信ステップと、を含み、
前記情報共有サーバは、
前記患者識別情報と、前記かかりつけ薬剤師を識別するかかりつけ薬剤師識別情報と、前記かかりつけ薬剤師への通知方法と、前記かかりつけ薬剤師の通知先とを対応付けて記憶する通知先情報記憶手段と、
前記かかりつけ薬剤師識別情報と、記憶領域のディレクトリとを対応付けて記憶する管理情報記憶手段と、を備え、
前記携帯端末装置から前記医療情報と、前記患者識別情報とを受信する第2受信ステップと、
前記患者識別情報に対応付けられた前記かかりつけ薬剤師識別情報を前記通知先情報記憶手段から取得し、取得した前記かかりつけ薬剤師識別情報に対応付けられた前記記憶領域のディレクトリを前記管理情報記憶手段から取得し、前記医療情報を複製し前記記憶領域のディレクトリで示す前記第2医療情報記憶手段に格納する格納ステップと、
前記格納ステップによって前記医療情報が前記第2医療情報記憶部に格納されるごとに前記医療情報が前記第2医療情報記憶部に格納された旨を含む通知情報を生成する通知情報生成ステップと、
前記患者識別情報に対応付けられた前記通知方法および前記通知先を前記通知先情報記憶手段から取得し、取得した前記通知先に前記通知情報を前記通知方法によって送信する第2送信ステップと、
を含むことを特徴とする情報共有方法。
【請求項9】
患者の管理する記憶領域であり、かつ、複数の医療機関が発行した前記患者に関する医療情報を記憶する第1医療情報記憶手段と、
前記患者が自身の医療情報へのアクセスを許可するかかりつけ薬剤師の管理する記憶領域である第2医療情報記憶手段と、
前記患者を識別する患者識別情報と、前記かかりつけ薬剤師を識別するかかりつけ薬剤師識別情報と、前記かかりつけ薬剤師への通知方法と、前記かかりつけ薬剤師の通知先とを対応付けて記憶する通知先情報記憶手段と、
前記かかりつけ薬剤師識別情報と、記憶領域のディレクトリとを対応付けて記憶する管理情報記憶手段と、を備える情報共有サーバに、
前記患者識別情報と、前記医療情報とを受信する受信ステップと、
前記受信ステップによって受信した前記医療情報を前記第1医療情報記憶手段に格納する第1格納ステップと、
前記患者識別情報に対応付けられた前記かかりつけ薬剤師識別情報を前記通知先情報記憶手段から取得し、取得した前記かかりつけ薬剤師識別情報に対応付けられた前記記憶領域のディレクトリを前記管理情報記憶手段から取得し、前記医療情報を複製し前記記憶領域のディレクトリで示す前記第2医療情報記憶手段に格納する第2格納ステップと、
前記第2格納ステップによって前記医療情報が前記第2医療情報記憶手段に格納されるごとに前記医療情報が前記第2医療情報記憶手段に格納された旨を含む通知情報を生成する通知情報生成ステップと、
前記患者識別情報に対応付けられた前記通知方法および前記通知先を前記通知先情報記憶手段から取得し、取得した前記通知先に前記通知情報を前記通知方法によって送信する送信ステップと、
を実行させることを特徴とする情報共有プログラム。
【請求項10】
患者の操作する携帯端末装置と、前記患者の管理する記憶領域であり、かつ、複数の医療機関が発行した前記患者に関する医療情報を記憶する第1医療情報記憶部と、前記患者が自身の医療情報へのアクセスを許可するかかりつけ薬剤師の管理する記憶領域である第2医療情報記憶部とを備える情報共有サーバとをネットワークを介して接続する情報共有システムであって、
前記携帯端末装置に、
前記第1医療情報記憶部に記憶する前記医療情報に対するダウンロード要求に応じ、前記医療情報を受信する第1受信ステップと、
前記第1受信ステップによって受信した前記医療情報と、前記患者を識別する患者識別情報とを、前記第2医療情報記憶部に送信する第1送信ステップと、実行させ、
前記患者識別情報と、前記かかりつけ薬剤師を識別するかかりつけ薬剤師識別情報と、前記かかりつけ薬剤師への通知方法と、前記かかりつけ薬剤師の通知先とを対応付けて記憶する通知先情報記憶手段と、
前記かかりつけ薬剤師識別情報と、記憶領域のディレクトリとを対応付けて記憶する管理情報記憶手段と、を備える前記情報共有サーバに、
前記携帯端末装置から前記医療情報と、前記患者識別情報とを受信する第2受信ステップと、
前記患者識別情報に対応付けられた前記かかりつけ薬剤師識別情報を前記通知先情報記憶手段から取得し、取得した前記かかりつけ薬剤師識別情報に対応付けられた前記記憶領域のディレクトリを前記管理情報記憶手段から取得し、前記医療情報を複製し前記記憶領域のディレクトリで示す前記第2医療情報記憶部に格納する格納ステップと、
前記格納ステップによって前記医療情報が前記第2医療情報記憶部に格納されるごとに前記医療情報が前記第2医療情報記憶部に格納された旨を含む通知情報を生成する通知情報生成ステップと、
前記患者識別情報に対応付けられた前記通知方法および前記通知先を前記通知先情報記憶手段から取得し、取得した前記通知先に前記通知情報を前記通知方法によって送信する第2送信ステップと、
を実行させることを特徴とする情報共有プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明では、患者識別情報と、医療情報とを受信し、受信した医療情報を第1医療情報記憶手段に格納し、
患者識別情報に対応付けられたかかりつけ薬剤師識別情報を通知先情報記憶手段から取得し、取得したかかりつけ薬剤師識別情報に対応付けられた記憶領域のディレクトリを管理情報記憶手段から取得し、医療情報を複製し記憶領域のディレクトリで示す第2医療情報記憶手段に格納し、医療情報が第2医療情報記憶手段に格納されるごとに医療情報が
第2医療情報記憶手段に格納された旨を含む通知情報を生成し、患者識別情報に対応付けられた通知方法および通知先を通知先情報記憶手段から取得し、取得した通知先に通知情報を通知方法によって送信することを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
また、本発明の他の態様では、携帯端末装置は、第1医療情報記憶部に記憶する医療情報に対するダウンロード要求に応じ、医療情報を受信し、受信した医療情報と、患者を識別する患者識別情報とを、第2医療情報記憶部に送信し、情報共有サーバは、携帯端末装置から医療情報と、患者識別情報とを受信し、
患者識別情報に対応付けられたかかりつけ薬剤師識別情報を通知先情報記憶手段から取得し、取得したかかりつけ薬剤師識別情報に対応付けられた記憶領域のディレクトリを管理情報記憶手段から取得し、医療情報を複製し記憶領域のディレクトリで示す第2医療情報記憶部に格納し、医療情報が第2医療情報記憶部に格納されるごとに医療情報が
第2医療情報記憶部に格納された旨を含む通知情報を生成し、患者識別情報に対応付けられた通知方法および通知先を通知先情報記憶手段から取得し、取得した通知先に通知情報を通知方法によって送信することを特徴とする。