【解決手段】名簿作成システムは、名刺、Webページ、およびWebページに接続したサーバを用いる。前記名刺は、前記名刺を受領した受領者の氏名を記入する氏名記入欄と、前記Webページをブラウザに表示させる案内表示とを備え、前記Webページは、前記受領者の氏名を記入する第1記入欄と、前記受領者から前記名刺を入手した転得者の氏名を記入する第2記入欄とを備え、前記サーバは、前記転得者の氏名および前記受領者の氏名を記憶する名簿ファイルとを備える。名簿作成システムは、前記名簿ファイルに基づき、名簿を作成する。
長方形の第1のカード部と、第2のカード部とからなり、前記第1および前記第2のカード部が一辺で連なり、該連なる一辺で折り曲げ可能な折りたたみ型の名刺であって、
前記第1のカード部は、少なくとも個人の名称が記載され、
前記第2のカード部は、所定のWebページへの案内表示が記載され、かつ、前記名刺の受取人の氏名を記入する氏名記入欄を備え、
前記連なる一辺は、前記第1のカード部と前記第2のカード部とを切断容易にするミシン目加工が施されている、折りたたみ型の名刺。
前記第2のカード部に、名刺を受領した者から前記第2のカード部を転得した者への特典事項が記載されていることを特徴とする、請求項4または請求項5に記載の折りたたみ型の名刺。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記特許文献1に記載の名刺は、名刺を受け取った人(以下「受領者」ともいう。)が、切り離した流通用紙片をそのまま知人等に手渡すだけであり、当該知人等が受け取った流通用紙片を持参して名刺名義人を訪れても、直接話をすることでもない限り、名刺名義人は誰が流通用紙片を仲介してくれたかが分からなかった。そのため、名刺名義人は仲介してくれた受領者にお礼をすることができず、受領者はせっかく仲介したのに何のメリットも得られなかった。このように、特許文献1に記載の型名刺は、受領者が知人に名刺名義人を紹介しようとする動機付けに欠けていた。
【0006】
本発明は、これらの問題を解決するためになされたもので、名刺の受領者が、知人等の第三者に当該名刺を手渡す動機付けを与える名刺、名刺に関連づけられた名刺作成方法および名刺作成システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明に係る名簿作成方法は、名刺、Webページ、およびWebページに接続したサーバを用いた名簿作成方法であって、前記名刺は、前記名刺を受領した受領者の氏名を記入する氏名記入欄と、前記Webページをブラウザに表示させる案内表示とを備え、前記Webページは、前記受領者の氏名を記入する第1記入欄と、前記受領者から前記名刺を入手した転得者の氏名を記入する第2記入欄とを備え、前記サーバは、前記転得者の氏名および前記受領者の氏名を記録する名簿ファイルとを備える。
【0008】
この名簿作成方法によれば、名刺名義人が名刺を手渡した受領者と、当該受領者が名刺名義人の名刺を渡してくれた転得者とを関連づけた名簿ファイルによって名簿を作成することができる。この方法で作成された名簿を用いることにより、名刺名義人は、転得者の受領者の両方の名前を関連づけて把握することができる。そのため、受領者に対して転得者を紹介してくれたことに対する特典を付与することにより、受領者が当該名刺を知人等の第三者に手渡す強い動機付けを与えることができる。
【0009】
(2)前記サーバは、さらに、前記受領者が前記名刺を名刺交換により交換した際に、前記受領者が手渡し受領者名刺を記録する受領者名刺ファイルを備え、前記名簿ファイルと前記受領者名刺ファイルとから前記受領者が一致するか否かを照合するとよい。
【0010】
この名簿作成方法によれば、名刺交換により名刺名義人が名刺を手渡した際に受領者からも受領者名刺を受領し、当該受領者名刺に基づいて、受領者名刺ファイルを作成する。サーバは、受領者名刺ファイルと名簿ファイルとを照合し、受領者の一致、不一致を照合することができるため、名刺名義人は、自分が名刺交換をした相手が紹介者であるか否かを知ることができる。これにより、紹介者を容易に特定し、
【0011】
(3)本発明に係る第1の名刺は、本発明の名簿作成方法に使用可能であるとよい。
【0012】
この名刺は、受領者の氏名を記入する氏名記入欄を備えるものであればよい。また、この名刺は、Webページをブラウザに表示させる案内表示を備えるものであればよい。
【0013】
(4)また、本発明に係る第2の名刺は、長方形の第1のカード部と、第2のカード部とからなり、前記第1および前記第2のカード部が一辺で連なり、該連なる一辺で折り曲げ可能な折りたたみ型の名刺であって、前記第1のカード部は、少なくとも個人の名称が記載され、前記第2のカード部は、所定のWebページへの案内表示が記載され、かつ、前記名刺の受取人の氏名を記入する氏名記入欄を備え、前記連なる一辺は、前記第1のカード部と前記第2のカード部とを切断容易にするミシン目加工が施されている。
【0014】
この折りたたみ型の名刺は、第1のカード部と第2のカード部とをミシン目に沿って切断することにより、第1のカード部と第2のカード部とに分離することができる。分離された第1のカード部は名刺の受領者が一般的な名刺として所持し、第2のカード部は受領者が自分の名前を氏名記入欄に記入した上で第三者に手渡して、名刺名義人を紹介するのに用いる。これにより、名刺名義人が名刺を手渡した受領者は、容易に第三者である転得者に第2のカードを手渡すことができるため、受領者が当該名刺を転得者に手渡す強い動機付けを与えることができる。
【0015】
(5)本発明に係る名刺は、前記第1のカード部に、名刺を受領した者への特典事項が記載されている。
【0016】
第1のカード部に特典事項を記載しておくことにより、受領者が第三者に第2のカード部を手渡す強い動機付けを与えることができる。さらに特典事項が記載された第1のカード部は受領者が所持しておくことができるため、名刺名義人に特典を要求するにあたって、特典を記録しておく必要がない。また、第1のカードの特典事項は転得者に知られないため、第1のカードを保持する受領者は、自分が転得者に紹介をする動機を知られることがない。
【0017】
(6)本発明に係る名刺は、前記第2のカード部に、名刺を受領した者から前記第2のカード部を転得した者への特典事項が記載されている。
【0018】
第2のカード部に特典事項を記載しておくことにより、転得者がWebページにアクセスする動機付けを与えることができる。Webページで転得者および受領者の氏名を登録できるようにしておくことにより、名刺名義人が転得者および受領者の氏名を関連づけた名簿を自動的に作成することができる。
【0019】
(7)本発明に係る名簿作成システムは、複数のデータ入力欄を有するWebページをブラウザに表示させる案内表示を有する名刺と、名簿のデータベースファイルを収容し、ネットワークに接続されたサーバとを備え、前記名刺を前記名刺の名義人から受け取った受領者から前記名刺を転得した転得者が、前記案内表示に基づき、ブラウザに前記Webページを表示させるステップと、前記転得者が、前記Webページの前記データ入力欄の1つに前記受領者の氏名を記入し、前記データ入力欄の別の1つに前記転得者の氏名を記入するステップと、前記記入欄に記入された前記受領者の氏名および前記転得者の氏名を前記サーバに収容された前記データベースファイルに転送するステップと、を含む。
【発明の効果】
【0020】
本発明に係る名簿作成方法によれば、名刺名義人が名刺を受領者に渡した後、受領者がさらに第三者に仲介してくれた場合に、当該第三者(転得者)および受領者の名前を関連づけた名簿を作成することができる。
【発明を実施するための形態】
【0022】
[第1の実施形態(名刺の実施形態)]
【0023】
本発明の実施の形態に係る名刺について、図面を参照して説明する。本実施例において、名刺とは、従来よく知られるように、平面視して縦寸法(上下方向の寸法)が91mm、横寸法(左右方向の寸法)が55mmの縦長のカードを意味する。しかし、名刺の寸法は、交換用のカードとして機能すれば、これに限定されず、横長や正方形であってもよい。
【0024】
折りたたみ型の名刺とは、折りたたんだ状態(閉状態)で名刺の寸法となるカードを意味する。また、折りたたみ型の名刺は、開いた状態(開状態)で、通常の名刺の略二倍の寸法を有する。
【0025】
また、名刺に記載される情報は、少なくとも個人の名称を含み、これに加えて、一般的に、個人の所属する団体名称、役職、所在地、電話番号、FAX番号、メールアドレス等の個人情報を含む。また、名刺は、個人の考え、略歴、保有資格、写真等の個人に関する個人関連情報や、個人の所属する団体の理念、歴史、団体の所有資格等の団体に関する団体関連情報を含んでいてもよい。
【0026】
図1〜
図4を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る折りたたみ型の名刺100(以下、単に「名刺100」ともいう。)について説明する。
図1は、名刺100の斜視図を示す。
図2(A)は、開状態の名刺100の表面を示し、
図2(B)は、開状態の名刺100の裏面を示す。また、
図3(A)は、閉状態の名刺100の表面を示し、
図3(B)は、閉状態の名刺100の裏面を示す。さらに、
図4(A)は、分離した状態の名刺100の第1のカード部110の表面を示し、
図4(B)は、分離した状態の名刺100の第1のカード部110の裏面を示し、
図4(C)は、分離した状態の名刺100の第2のカード部120の表面を示し、
図4(D)は、分離した状態の名刺100の第2のカード部120の裏面を示す。
【0027】
説明を容易にするために、
図2〜
図4には、名刺100に、方向を特定するための印Mが仮想的に記されている。例えば、印Mは、
図2(A)において、名刺100の左上に記され、
図2(B)において、折りたたみ型の名刺100の右上に記されている。これにより、
図2(A)と
図2(B)との関係は、名刺100を左右方向にひっくり返した状態であること、すなわち、上下方向を維持したまま左右方向に反転されていることが特定される。
【0028】
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る折りたたみ型の名刺100は、第1のカード部110と、第2のカード部120と、折目部130とからなる。第1および第2のカード部110,120は同一の矩形の形状である。ここで同一とは、完全に寸法が同一の場合に限らず、数ミリ程度の誤差を含む。第1および第2のカード部110,120は、それぞれが名刺として機能する形状である。
【0029】
図2に示すように、第1のカード部110および第2のカード部120は、折目部130を介して連結されており、一体的なカード100aを形成している。本実施の形態において、第1および第2のカード部110,120は、それぞれ、寸法を55mmとした横方向の短辺である110a,110b,120a,120bを有し、寸法を91mmとした縦方向の長辺110c,110d,120c,120dを有する。これにより、カード100aは、縦寸法91mm、横寸法110mmの横長の矩形となる。
【0030】
名刺100は、第1のカード部110と第2のカード部120とが横方向に隣接して位置し、折目部130は、各カード部110,120の長辺110d,120cから形成されている。第1のカード部110と第2のカード部120とは、開状態において、両一方の面110f,120fを表面とし、かつ、両他方の面110r,120rを裏面として折目部130を介して連なっている。
【0031】
第1のカード部110は、短辺110b側(短辺110aの反対側)を識別の上方向として、一方の面110fに少なくとも個人の名称111が記載され、かつ、短辺110b側を識別の上方向として、他方の面110rに少なくとも他の情報が記載されている。また、第2のカード部120は、短辺120b側(短辺120aの反対側)を識別の上方向として、一方の面120fに少なくとも他の情報が記載され、かつ、短辺120b側を識別の下方向として、他方の面120rに他の情報が記載されている。
【0032】
本実施の形態において、第1のカード部110には、表面である一方の面110f(
図2(A)参照)に、個人(以下「名刺名義人」ともいう。)の名称111の他に、他の情報として役職(肩書)、電話番号および電子メールアドレスが記載されている。これらに加えて、団体名称、所在地(住所)、FAX番号、Webサイト(以下、Webページまたはホームページもしくは略してHPともいう。)のURLが記載されていてもよい。
【0033】
さらに、第1のカード部110は、裏面である他方の面110r(
図2の(B)参照)に、名刺名義人の所属する組織の名称、第1の特典事項、組織の住所、電話番号、ファクシミリ番号およびHPのURL、ならびに名刺名義人の自己紹介、写真および肩書が記載されている。他方の面110r、120rは折りたたみ型名刺100の内側面となる。第1の特典事項は、名刺の受領者が得られる特典である。例えば、第1の特典事項は、名刺名義人の行うセミナーへの割引招待や、名刺名義人の作成した小冊子等の提供である。
【0034】
また、本実施の形態において、第2のカード部120は、表面である一方の面120f(
図2の(A)参照)に、他の情報として名刺名義人の写真、当該個人が運営するセミナーに対して持っている思い、インターネット上で当該セミナーの情報が掲載されたWebページへ誘導するための検索キーワード、第2の特典事項が記載されている。第2の特典事項は、名刺の転得者が得られる特典である。例えば、第2のカード部120によって当該セミナーを知ったことによる特典である。
【0035】
さらに、第2のカード部120は、裏面である120r(
図2の(B)参照)に、他の情報として、面120fに記載された名刺名義人が運営するセミナーのタイトル、セミナーの紹介文、図表、セミナーを受講することで得られる効果が期さされている。
【0036】
第2のカード部120の面120fには、さらに、当該セミナーに参加を申し込む申し込みフォームが掲載されたWebページへ誘導するための案内表示140と、名刺を受領した受領者の氏名を記入する氏名記入欄が設けられている。案内表示は、例えば、QRコード(登録商標)であるとよい。案内表示は、Webページへ誘導するための表示であれば、二次元コードの含むデータは、URLやIPアドレスとするとよい。また、氏名記入欄は、第2のカード部120を譲渡することで当該セミナーを紹介した人の氏名を記入する紹介者記入欄であるとよい。
【0037】
図3に示すように、折りたたみ型の名刺100は、閉状態で第1のカード部110の一方の面110fを表面とし、第2のカード部120の一方の面120fを裏面として、かつ、それぞれの識別の上下方向を同一にしており、両面名刺として機能する。
【0038】
本実施の形態において、第1のカード部110の一方の面110fには、閉状態の名刺100を左右方向に裏返して第2のカード部120の一方の面120fに案内する案内表記を設け、第2のカード部120の一方の面120fには、閉状態の名刺100を開状態に案内する案内表記を設けるとよい。これにより、名刺交換時に、名刺100を、面110fを上にして名刺名義人から受け取った受領者は、案内表記に従い名刺100を開状態とする前に、左右方向に裏返し、その後、案内表記に従い名刺100を開状態とする。名刺100は、この順に案内することにより、識別の上下方向が変動することなく、名刺の情報を識別できる。面110fに設ける案内表記は「裏返す」の文言や反転を意味する半円状の円弧の一端に矢印を付したマークとするとよい。面120fに設ける案内表記は、例えば右下部に「はがす」の文言とともに左斜め上方向の矢印を付すとよい。
【0039】
図4に示すように、名刺100は、折目部130に沿って第1のカード部110と第2のカード部120とを切り離して分離できる。折目部130は、前記第1のカード部と前記第2のカード部とを切断容易にするミシン目加工が施されている。ミシン目加工のミシン目の寸法、間隔は、必要時には容易に切断でき、不要時には容易に切断されないように、適宜変更できる。折りたたみ型の名刺100は、折目部130に沿って切断されることで、第1のカード部110と第2のカード部120の2枚のカードとして機能する。
【0040】
第1のカード部110は、一方の面110fと他方の面110rとで識別の上下方向を同一としており、左右方向にひっくり返すことにより識別方向を同一にしている。これにより、切り離された第1のカード部110は、両面名刺として機能する。
【0041】
第2のカード部120も、第1のカード部110と同様に、一方の面120fと他方の面120rとで識別の上下方向を同一としている。他方の面120rに設けられた紹介者記入欄142には、折りたたみ型名刺100を名刺名義人から受け取った人(以下「受領者」ともいう。)が自分の名前を記入して、第2のカード部120を切り離して、第2のカード部120に記載された情報を紹介したい人(以下「転得者」ともいう。)に渡す。これにより、転得者は第2のカード部120に記載された検索キーワードやQRコード(登録商標)、HPのURLに基づいて名刺名義人がインターネット上に開示したセミナー情報に触れることができ、Webページに設けられた申し込みフォームにも「紹介者記入欄」が設けられている場合には、第2のカード部120の紹介者記入欄142の記載に基づいて受領者の氏名を記入することができる。
【0042】
なお、閉状態の折りたたみ型名刺100は、第1のカード部110と第2のカード部120が切り離し可能であれば、
図1等に示した縦長ではなく横長や正方形としてもよく、閉状態における上下左右いずれの辺を折目部130としてもよい。
【0043】
[第2の実施形態(名簿作成システム)]
【0044】
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る名簿作成システムの概念図である。同図を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る名簿作成システムについて説明する。名簿作成システム200は、第1の実施形態で説明した名刺100と、サーバ210と端末機220とを備える。サーバ210および端末機220は、インターネット230に接続される。
【0045】
端末機220は表示部222を備え、Webページをブラウザ上に表示させることができる。端末機220としては、例えばパーソナルコンピュータ220aやスマートフォン220b等を使用することができる。サーバ210は、名簿のデータベースファイル212を収容するものである。インターネット以外のネットワークを利用してもよい。
【0046】
図6は、本実施形態にかかるWebページを表示させたブラウザの例であり、(A)は第1のページ、(B)は第2のページを表示させた状態を示す。名刺100に記載されたHPのURLやQRコード(登録商標)142により誘導されるWebページは、
図6(A)に示す第1のページ310である。ブラウザ300に表示された第1のページ310には、名刺名義人の開設するセミナーの情報が記載されるとともに、セミナーの情報を読んでセミナーに参加したいと思った人が参加を申し込むための申し込みボタン312が設けられている。
図6(B)に示す第2のページ320は、第1のページ310に設けられた申し込みボタン312をクリックすると表示される。
【0047】
第2のページ320には、セミナーの申し込みフォーム322が設けられている。申し込みフォーム322には、複数の記入欄が設けられており、記入欄322aには申込者の氏名、記入欄322bには名前のフリガナ、記入欄322cにはメールアドレス、記入欄322dには申込者の勤務する会社名、記入欄322eには連絡先の郵便番号、記入欄322fには住所、記入欄322gには電話番号、記入欄322hには参加を希望する日、記入欄322iには紹介者の氏名がそれぞれ記入される。
【0048】
記入欄322aは名刺の転得者の氏名を記入する申込者記入欄であり、記入欄322iは受領者の氏名を記入する紹介者記入欄である。
【0049】
申し込みフォーム322には、送信ボタン324が設けられており、送信ボタン324をクリックすると、申し込みフォーム322の記入欄322a〜322iに記入されたデータがインターネット230を介してサーバ210に送信され、サーバ210では所定のデータベースファイル212に当該データが追加される。
【0050】
サーバ210は、記入欄322a〜322iに記入された申込者(転得者)の情報を記録する転得者名簿ファイル212を備える。また、サーバ210は、名刺名義人が受領者と名刺交換により入手した受領者の名刺情報を記録した受領者名刺ファイルを備える。各ファイルは、個別のファイルとして管理されてもよく、1つにまとめられたファイルであってもよい。
【0051】
各ファイルのデータは、相互に関連付けられデータの一致、不一致を照合することができる。例えば、転得者名簿ファイルの申込者の氏名と、受領者名刺ファイルの受領者の氏名が一致するか否かを照合できる。照合の結果、紹介者が名刺交換をしたことのある相手であることを確認できる。受領者名刺ファイルは、従来よく知られる名刺管理ソフト等により作成できる。
【0052】
なお、名刺100に記載されたHPのURLやQRコード(登録商標)142により誘導されるWebページは、第1のページ310ではなく第2のページ320であってもよい。
【0054】
本発明の第3の実施形態に係る名簿作成方法では、第2の実施形態に係る名簿作成システムを用いて名簿を作成する。具体的には、名簿作成システムを構成するサーバ210に収容されたデータベースファイル212に名前を含むデータを追加し、名簿を作成する。以下では、名簿を作成するステップについて説明する。
【0055】
(ステップ1)名刺100を名刺名義人から受け取った受領者は、折目部130に沿って第1のカード部110と第2のカード部120とを切り離して分離し、第2のカード部120に設けられた紹介者記入欄142に自分の名前を記入する。受領者は、自分の名前を記入した第2のカード部120を、名刺100に記載の情報を渡したいと思う相手に手渡す。第2のカード部120を受け取った者(転得者)にとって、第2のカード部120を渡した受領者は「紹介者」となる。
【0056】
(ステップ2)受領者から第2のカード部120を受け取った転得者は、第2のカード部120に記載されたQRコード(登録商標)140に基づき端末機220を操作して、ブラウザに第1のページ310を端末機220の表示部222に表示させる。
【0057】
(ステップ3)転得者は、第1のページ310の申し込みボタン312をクリックして第2のページ320を表示させ、第2のページ320に設けられた申し込みフォーム322の各記入欄322a〜322iに所定の事項を記入し、送信ボタン324をクリックする。
【0058】
(ステップ4)申し込みフォーム322の記入欄322a〜322iに記入されたデータがインターネット230を介してサーバ210に送信される。
【0059】
(ステップ5)サーバ210は、受信したデータを所定のデータベースファイル212に追加する。追加するデータにはデータの受信時間も加えるとよい。
【0060】
(ステップ6)サーバ210は、データベースファイルのデータを照合する。照合の結果を名刺名義人に報知する。
【0061】
以上のステップでデータベースファイル212にデータが蓄積されることにより、名簿が作成される。当該名簿には、セミナーへの参加を申し込む転得者の名前のみならず、転得者を紹介した紹介者である受領者の名前も併せて記載されている。この名簿に基づけば、名刺名義人は、転得者と受領者とを関連づけて認識することができ、例えば、受領者には転得者の紹介のお礼等の対応をすることができる。そのため、名刺100の受領者は、第2のカード部120を積極的に第三者に渡そうという意欲を持つ。