特開2018-190032(P2018-190032A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特開2018-190032画像処理装置、画像処理装置の制御方法及び画像処理装置の制御プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-190032(P2018-190032A)
(43)【公開日】2018年11月29日
(54)【発明の名称】画像処理装置、画像処理装置の制御方法及び画像処理装置の制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/00 20120101AFI20181102BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20181102BHJP
   G06F 3/0481 20130101ALI20181102BHJP
【FI】
   G06Q50/00 300
   G06F13/00 560A
   G06F3/0481
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2017-89667(P2017-89667)
(22)【出願日】2017年4月28日
(71)【出願人】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社ミクシィ
(74)【代理人】
【識別番号】100134706
【弁理士】
【氏名又は名称】中山 俊彦
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 裕介
【テーマコード(参考)】
5B084
5E555
5L049
【Fターム(参考)】
5B084AA01
5B084AA17
5B084AB06
5B084CE02
5B084CE12
5E555AA51
5E555AA61
5E555BA02
5E555BB02
5E555BC09
5E555BD06
5E555CA42
5E555DB53
5E555DC11
5E555DC32
5E555DD11
5E555EA07
5E555EA22
5E555FA00
5L049CC11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】入力画像を処理する画像処理装置の動作を入力画像により制御する、画像処理装置、画像処理装置の制御方法及び画像処理装置の制御プログラムを提供する。
【解決手段】画像処理装置(画像処理システム20)は、入力画像が特殊処理の実行を指示する特殊画像に該当するか否かを該入力画像の解析結果に応じて判定する判定手段(判定部822)と、入力画像が判定手段により特殊画像に該当すると判定された場合に該特殊画像が指示する特殊処理を実行する第1実行手段(特殊処理実行部830)と、入力画像に対する通常処理を入力画像が判定手段により特殊画像に該当しないと判定された場合に限り実行する第2実行手段(通常処理実行部850)と、を備える。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力画像が特殊処理の実行を指示する特殊画像に該当するか否かを該入力画像の解析結果に応じて判定する判定手段と、
前記入力画像が前記判定手段により前記特殊画像に該当すると判定された場合に該特殊画像が指示する特殊処理を実行する第1実行手段と、
前記入力画像に対する通常処理を該入力画像が前記判定手段により前記特殊画像に該当しないと判定された場合に限り実行する第2実行手段と、
を備える画像処理装置。
【請求項2】
前記第1実行手段が、前記特殊処理において前記通常処理に係る設定を更新する、
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記第1実行手段が、前記通常処理の種類と態様の少なくともいずれかを設定するパラメータを更新する、
請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記第1実行手段が、前記特殊画像に映る被写体の種類に応じて前記パラメータを更新する、
請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記第1実行手段が、前記特殊画像において前記被写体が示す内容に応じて前記パラメータを更新する、
請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記第1実行手段が、前記被写体が示す時期に応じて前記パラメータを更新する、
請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記第1実行手段が、前記特殊画像の撮影時期に応じて前記パラメータを更新する、
請求項3から請求項5までのいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項8】
撮影した画像を直ちに投稿する撮像装置から前記入力画像を取得する取得手段をさらに備え、
前記第1実行手段が、前記特殊画像の取得時期に応じて前記撮影時期を特定する、
請求項7に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記判定手段が、前記入力画像に所定の被写体が映っている場合に前記特殊画像に該当すると判定する、
請求項1から請求項8までのいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記判定手段が、前記入力画像に所定属性の画素が所定基準を満たす程度に含まれる場合に前記特殊画像に該当すると判定する、
請求項1から請求項9までのいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項11】
前記第1実行手段が、前記判定手段による直後の入力画像に対する判定の結果を制御するフラグを有意化する予備的特殊処理を実行し、
前記判定手段が、前記入力画像を前記フラグが示す状態を加味して判定する、
請求項1から10までのいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項12】
前記第1実行手段が、直後の入力画像が特殊画像であるか否かを示す特殊フラグを有意化し、
前記判定手段が、前記特殊フラグが有意であれば解析結果に関わらず前記特殊画像に該当すると判定する、
請求項11に記載の画像処理装置。
【請求項13】
前記第1実行手段が、前記第2実行手段による直前の入力画像に対する通常処理の効果を打ち消す遡及的特殊処理を実行する、
請求項1から請求項12までのいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項14】
前記第1実行手段が、SNSに投稿された直前の入力画像を削除する、
請求項13に記載の画像処理装置。
【請求項15】
入力画像が特殊処理の実行を指示する特殊画像に該当するか否かを該入力画像の解析結果に応じて判定する判定ステップと、
前記入力画像が前記判定ステップにおいて前記特殊画像に該当すると判定された場合に該特殊画像が指示する特殊処理を実行する第1実行ステップと、
前記入力画像に対する通常処理を該入力画像が前記判定ステップにおいて前記特殊画像に該当しないと判定された場合に限り実行する第2実行ステップと、
を含む、画像処理装置の制御方法。
【請求項16】
入力画像が特殊処理の実行を指示する特殊画像に該当するか否かを該入力画像の解析結果に応じて判定する判定機能と、
前記入力画像が前記判定機能により前記特殊画像に該当すると判定された場合に該特殊画像が指示する特殊処理を実行する第1実行機能と、
前記入力画像に対する通常処理を該入力画像が前記判定機能により前記特殊画像に該当しないと判定された場合に限り実行する第2実行機能と、
を画像処理装置のコンピュータに実現させる制御プログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力画像を順次処理する画像処理装置に関する。
本発明は、特に、入力画像の内容に応じて動作を変える画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
取り込んだ画像の内容に応じて画像処理の条件を設定する画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1記載の実施例に係る複写機は、設定中のコピー条件に対応するバーコードを用紙に印刷する機能と、バーコードを含む原稿の内容をスキャナで読み取った場合に当該バーコードに対応するコピー条件を自動的に設定する機能と、を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平07−287477号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の実施例に係る複写機は、コピースタートキーが押下された場合には原稿をコピーし、バーコード入力キーが押下された場合には原稿に含まれるバーコードを読み取りこれに対応するコピー条件を設定する。したがって、複写機の動作はユーザにより選択されたキーにより一義的に決定する。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、入力画像を順次処理する画像処理装置の動作を入力画像により制御することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
〔A〕上記課題を解決するため、本発明の一態様である「画像処理装置」は、入力画像が特殊処理の実行を指示する特殊画像に該当するか否かを該入力画像の解析結果に応じて判定する判定手段と、前記入力画像が前記判定手段により前記特殊画像に該当すると判定された場合に該特殊画像が指示する特殊処理を実行する第1実行手段と、前記入力画像に対する通常処理を該入力画像が前記判定手段により前記特殊画像に該当しないと判定された場合に限り実行する第2実行手段と、を備える。
〔B〕上記課題を解決するため、本発明の一態様である「画像処理装置の制御方法」は、入力画像が特殊処理の実行を指示する特殊画像に該当するか否かを該入力画像の解析結果に応じて判定する判定ステップと、前記入力画像が前記判定ステップにおいて前記特殊画像に該当すると判定された場合に該特殊画像が指示する特殊処理を実行する第1実行ステップと、前記入力画像に対する通常処理を該入力画像が前記判定ステップにおいて前記特殊画像に該当しないと判定された場合に限り実行する第2実行ステップと、を含む。
〔C〕上記課題を解決するため、本発明の一態様である「制御プログラム」は、入力画像が特殊処理の実行を指示する特殊画像に該当するか否かを該入力画像の解析結果に応じて判定する判定機能と、前記入力画像が前記判定機能により前記特殊画像に該当すると判定された場合に該特殊画像が指示する特殊処理を実行する第1実行機能と、前記入力画像に対する通常処理を該入力画像が前記判定機能により前記特殊画像に該当しないと判定された場合に限り実行する第2実行機能と、を画像処理装置のコンピュータに実現させる。
〔D〕上記課題を解決するため、本発明の一態様である「コンピュータ読取り可能な記録媒体」に記録される制御プログラムは、入力画像が特殊処理の実行を指示する特殊画像に該当するか否かを該入力画像の解析結果に応じて判定する判定機能と、前記入力画像が前記判定機能により前記特殊画像に該当すると判定された場合に該特殊画像が指示する特殊処理を実行する第1実行機能と、前記入力画像に対する通常処理を該入力画像が前記判定機能により前記特殊画像に該当しないと判定された場合に限り実行する第2実行機能と、を画像処理装置のコンピュータに実現させる。
【0007】
上記〔A〕の「画像処理装置」には、下記の技術的限定を加えてもよい。また、同様の技術的限定を、上記〔B〕の「制御方法」,上記〔C〕の「制御プログラム」及び上記〔D〕の「記録媒体」が記録する制御プログラムに加えてもよい。
・前記第1実行手段が、前記特殊処理において前記通常処理に係る設定を更新する。
・前記第1実行手段が、前記通常処理の種類と態様の少なくともいずれかを設定するパラメータを更新する。
・前記第1実行手段が、前記特殊画像に映る被写体の種類に応じて前記パラメータを更新する。
・前記第1実行手段が、前記特殊画像において前記被写体が示す内容に応じて前記パラメータを更新する。
・前記第1実行手段が、前記被写体が示す時期に応じて前記パラメータを更新する。
・前記第1実行手段が、前記特殊画像の撮影時期に応じて前記パラメータを更新する。
・撮影した画像を直ちに投稿する撮像装置から前記入力画像を取得する取得手段をさらに備え、前記第1実行手段が、前記特殊画像の取得時期に応じて前記撮影時期を特定する。
・前記判定手段が、前記入力画像に所定の被写体が映っている場合に前記特殊画像に該当すると判定する。
・前記判定手段が、前記入力画像に所定属性の画素が所定基準を満たす程度に含まれる場合に前記特殊画像に該当すると判定する。
・前記第1実行手段が、前記判定手段による直後の入力画像に対する判定の結果を制御するフラグを有意化する予備的特殊処理を実行し、前記判定手段が、前記入力画像を前記フラグが示す状態を加味して判定する。
・前記第1実行手段が、直後の入力画像が特殊画像であるか否かを示す特殊フラグを有意化し、前記判定手段が、前記特殊フラグが有意であれば解析結果に関わらず前記特殊画像に該当すると判定する。
・前記第1実行手段が、前記第2実行手段による直前の入力画像に対する通常処理の効果を打ち消す遡及的特殊処理を実行する。
・前記第1実行手段が、SNSに投稿された直前の入力画像を削除する。
【0008】
本明細書では、下記のように用語を用いる。
・「入力画像」とは、画像処理装置による画像処理の対象になる画像をいう。静止画像でも動画像でもよい。
・「通常処理」とは、入力画像に対して実行される通常の処理をいう。例えば、入力画像を加工ツール(例えば、フィルタリングツール,スタンプ付加ツール,フレーム付加ツールなど)で加工する処理,入力画像を特定のSNS(Social Networking Service)に投稿して指定範囲のユーザに公開する処理等が想定される。
・「特殊画像」とは、入力画像のうち画像処理装置の動作を制御する目的で撮影され当該画像処理装置に入力される特殊な画像をいう。特殊画像は、通常処理の対象から除外される。
・「特殊処理」とは、特殊画像により指定される特殊な処理をいう。例えば、通常処理に係る設定を更新する処理,直後の入力画像に対する判定の結果を制御するフラグを有意化する予備的処理,直前の通常処理の効果を打ち消す遡及的処理等が想定される。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る画像処理装置は、入力画像の解析結果に応じて特殊画像に該当するか否かを判定し、判定結果に応じてその後に実行する処理を選択する。
よって、本発明によれば、入力画像を順次処理する画像処理装置の動作が入力画像により制御可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】システムの概要を示す。(実施例)
図2】システム構成例を示す。(実施例)
図3】簡易カメラのハードウェア構成例を示す。(実施例)
図4】サーバ装置のハードウェア構成例を示す。(実施例)
図5】ユーザ装置のハードウェア構成例を示す。(実施例)
図6】画像処理システムのデータ構成例を示す。(実施例)
図7】プリセット情報登録画面の構成例を示す。(実施例)
図8】画像処理システムの機能構成例を示す。(実施例)
図9】画像処理手順の一例を示す。(実施例)
図10】特殊処理手順の一例を示す。(実施例)
図11】通常処理手順の一例を示す。(実施例)
図12】ユーザ端末の機能構成例を示す。(変形例4)
【発明を実施するための形態】
【0011】
[1.実施形態]
[1−1.概要]
本実施形態は、入力画像を順次処理する画像処理装置に関する。
本実施形態に係る画像処理装置は、入力画像の解析結果に応じて動作を選択するので、入力画像により動作が制御され得る。ユーザは画像の撮影行為により画像処理の設定を更新することが可能である。
本実施形態に係る画像処理装置は、ユーザが所持するユーザ装置であってもよいし、ユーザに対してサービスを提供するサーバ装置であってもよい。
【0012】
[1−2.画像処理装置]
本実施形態に係る画像処理装置(例えば、画像処理サーバ21)は、入力画像が特殊処理の実行を指示する特殊画像に該当するか否かを該入力画像の解析結果に応じて判定する判定手段(例えば、判定部822)と、前記入力画像が前記判定手段により前記特殊画像に該当すると判定された場合に該特殊画像が指示する特殊処理を実行する第1実行手段(例えば、特殊処理実行部830)と、前記入力画像に対する通常処理を該入力画像が前記判定手段により前記特殊画像に該当しないと判定された場合に限り実行する第2実行手段(例えば、通常処理実行部850)と、を備える。
【実施例】
【0013】
[2.実施例]
[2−1.概要]
本実施例は、撮影機能と投稿機能に特化した簡易カメラから取得される入力画像を取得順に加工して投稿する画像処理システムと、画像処理システムから取得される投稿画像を所定範囲のユーザ端末に提供する画像共有システムと、を含む情報処理システムに関する。
本実施例では、画像処理システムの設定を直接的に更新するアクセス機能を有しない簡易カメラのユーザに画像処理システムの動作を制御させるために、画像処理システムが入力画像の解析結果に応じて動作を選択するように構成されている。本実施例のシステムによれば、簡易カメラのユーザは画像の撮影行為により画像処理の設定を間接的に更新することが可能である。
【0014】
図1は、実施例のシステムの概要を示す。
簡易カメラ10は、(1)視野範囲を撮影して画像を生成し、(2)生成した画像を直ちに画像処理システム20に投稿する。
画像処理システム20は、(3)簡易カメラ10から取得した入力画像の解析結果に応じて特殊処理を実行し又は当該入力画像に対する通常処理を実行する。通常処理では、例えば、(4)入力画像を加工し画像共有システム30に投稿する。
画像共有システム30は、(5)画像処理システム20から取得した投稿画像を指定範囲のユーザ端末40に提供する。
【0015】
[2−2.システム構成]
図2は、実施例のシステム構成例を示す。
本実施例のシステムは、ユーザがそれぞれ使用する複数の簡易カメラ10と、画像処理サービスを提供する画像処理システム20と、画像共有サービスをそれぞれ提供する複数の画像共有システム30と、ユーザがそれぞれ使用する複数のユーザ端末40と、を含む。
画像処理システム20は、画像処理サーバ21とストレージ22を含む。画像共有システム30は、画像共有サーバ31とストレージ32をそれぞれ含む。
【0016】
簡易カメラ10は、通信ネットワーク50を通じて画像処理サーバ21に対し画像データを送信することができる。
画像処理サーバ21は、ストレージ22にアクセス可能である。また、画像処理サーバ21は、通信ネットワーク50を通じて画像共有サーバ31に対しデータを送信することができる。
画像共有サーバ31は、ストレージ32にアクセス可能である。また、画像共有サーバ31は、通信ネットワーク50を通じてユーザ端末40に対しデータを送信することができる。
【0017】
ユーザ端末40と画像処理サーバ21とは、通信ネットワーク50を通じてデータの授受が可能である。
通信ネットワーク50は、インターネット(Internet),携帯電話網,無線WAN(Wireless Wide Area Network),無線LAN(Wireless Local Area Network),イーサネット(Ethernet)(登録商標)などの既存のネットワークのうち少なくともいずれかを含んでいてよい。
【0018】
[2−2−1.簡易カメラ]
簡易カメラ10は、撮像機能と通信機能に特化した簡易型のデジタルカメラ装置である。
本実施例のシステムでは、画像処理サービス向けに設計された簡易カメラの使用が想定されている。なお、撮像機能と通信機能を有する高機能のデジタルカメラ装置や、撮像機能と通信機能を有する汎用の携帯装置(例えば、携帯電話,スマートフォン(smartphone),タブレット(tablet)端末,タブレットPC(personal computer),ウェアラブルデバイス(wearable device)など)で代用することもできる。
【0019】
[2−2−2.画像処理システム]
画像処理システム20は、画像処理サーバ21とストレージ22を含む。
画像処理サーバ21は、Webサーバプログラム(HTTPデーモン(HyperText Transfer Protocol Daemon)ともいう。)と所定の画像処理プログラムがインストールされたサーバ装置(コンピュータ)である。
【0020】
画像処理サーバ21は、要求(リクエスト)に応じて、ストレージ22から必要なデータを読み出し、要求元に提供(レスポンス)する。また、画像処理サーバ21は、要求(リクエスト)に応じて、要求元から取得したデータをストレージ22に書き込み、処理結果を要求元に提供(レスポンス)する。さらに、画像処理サーバ21は、所定の画像処理を実行する。
なお、複数のサーバ装置を連携させてサーバシステムを構成し、画像処理サーバ21の機能を分担させ又は画像処理サーバ21にかかる負荷を分散させてもよい。
【0021】
ストレージ22は、画像処理サービスに関連する各種データを記憶する記憶装置である。
なお、複数の記憶装置を用意し、ストレージ22が記憶するデータの種類ごとに別々に記憶させてもよい。またストレージ22が記憶するデータを複数の記憶装置に分散配置することも可能である。
【0022】
[2−2−3.画像共有システム]
画像共有システム30は、画像共有サーバ31とストレージ32を含む。
画像共有サーバ31は、Webサーバプログラムがインストールされたサーバ装置(コンピュータ)である。
画像共有サーバ31は、要求(リクエスト)に応じて、要求元から取得した画像データをストレージ32に記憶させ、処理結果を要求元に提供(レスポンス)する。また、画像共有サーバ31は、要求(リクエスト)に応じて、ストレージ32から必要な画像データを読み出し、要求元に提供(レスポンス)する。
なお、複数のサーバ装置を連携させてサーバシステムを構成し、画像共有サーバ31の機能を分担させ又は画像共有サーバ31にかかる負荷を分散させてもよい。
【0023】
ストレージ32は、画像共有サービスに関連する各種データを記憶する記憶装置である。
なお、複数の記憶装置を用意し、ストレージ32が記憶するデータの種類ごとに別々に記憶させてもよい。またストレージ32が記憶するデータを複数の記憶装置に分散配置することも可能である。
【0024】
[2−2−4.ユーザ端末]
ユーザ端末40は、所定のSNSプログラム及びWebブラウザプログラムがインストールされたユーザ装置(コンピュータ)である。
本実施例のシステムでは、ユーザ装置として、SNSプログラム及びWebブラウザプログラムをインストール可能な汎用の携帯装置(例えば、携帯電話,スマートフォン(smartphone),タブレット(tablet)端末,タブレットPC(personal computer),ウェアラブルデバイス(wearable device)など)や汎用の処理装置(例えば、PC(personal computer)など)を用いることができる。
【0025】
[2−3.ハードウェア構成]
[2−3−1.簡易カメラのハードウェア構成]
図3は、簡易カメラのハードウェア構成例を示す。
簡易カメラ10は、制御処理部を構成するMPU(Micro-Processing Unit)310と、主記憶部を構成するRAM(Random Access Memory)320と、補助記憶部を構成するROM(Read Only Memory)330と、操作部を構成するボタン340と、撮像部を構成するカメラ350と、通信制御部を構成するNIC(Network Interface Controller)360と、を有する。
なお、通信制御部は、NIC360に代えて又はこれとともに無線LANチップにより構成してもよい。
【0026】
RAM320と、ROM330と、ボタン340と、カメラ350と、NIC360とは、バスラインを介してMPU310と接続される。
MPU310は、(1)ROM330に記憶されたプログラムをRAM320上に読み込み、(2)ボタン340が押下された際にカメラ350を作動させ、(3)プログラムに規定される手順で画像データを生成した上で、(4)生成された画像データをNIC360を介して所定の宛先に向けて送信する。
【0027】
[2−3−2.サーバ装置のハードウェア構成]
図4は、サーバ装置のハードウェア構成例を示す。
典型的なサーバ装置は、MPUやROMを含む制御処理装置410と、RAMを含む主記憶装置420と、HDD(Hard Disc Drive)を含む補助記憶装置430と、マウスやキーボードを含む入力装置440と、ディスプレイやスピーカを含む出力装置450と、ネットワークカード(Network Interface Card)を含む通信制御装置460と、を有する。
【0028】
主記憶装置420、補助記憶装置430、入力装置440、出力装置450及び通信制御装置460は、バスラインを介して制御処理装置410とそれぞれ接続される。
制御処理装置410は、(1)補助記憶装置430に記憶されたプログラムを主記憶装置420上に読み込み、(2)プログラムの指示に従って入力装置440と補助記憶装置430と通信制御装置460との少なくともいずれかからデータを取得し、(3)取得したデータをプログラムに規定される手順で演算・加工した上で、(4)演算済み・加工済みのデータを補助記憶装置430と出力装置450と通信制御装置460との少なくともいずれかに提供する。
【0029】
[2−3−3.ユーザ装置のハードウェア構成]
図5は、ユーザ装置のハードウェア構成例を示す。
典型的なユーザ装置は、制御処理部を構成するMPU(Micro-Processing Unit)511と、主記憶部を構成するRAM(Random Access Memory)521と、補助記憶部を構成するROM(Read Only Memory)522及びEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)523と、入力部及び表示部を構成するタッチパネルディスプレイ531と、音声出力部を構成するスピーカ532と、通信制御部を構成するNIC(Network Interface Controller)541及び無線LAN(Local Area Network)チップ542と、撮像部を構成するカメラ551と、を少なくとも有する。
【0030】
RAM521と、ROM522と、EEPROM523と、タッチパネルディスプレイ531と、スピーカ532と、NIC541と、無線LANチップ542と、カメラ551とは、バスラインを介してMPU511と接続される。
MPU511は、(1)ROM522又はEEPROM523に記憶されたプログラムをRAM521上に読み込み、(2)プログラムの指示に従ってタッチパネルディスプレイ531とEEPROM523とNIC541と無線LANチップ542とカメラ551との少なくともいずれかからデータを取得し、(3)取得したデータをプログラムに規定される手順で演算・加工した上で、(4)演算済み・加工済みのデータをEEPROM523とタッチパネルディスプレイ531とスピーカ532とNIC541と無線LANチップ542との少なくともいずれかに提供する。
【0031】
[2−4.データ構成]
[2−4−1.ユーザ情報]
図6(a)は、ユーザ情報の項目例を示す。ユーザ情報は、画像処理サービスのユーザに関する情報である。
図6(a)に例示されるように、ユーザ情報は、キー項目である「ユーザID」と、「ユーザ識別情報」と、を含む。「ユーザ識別情報」は、簡易カメラ10に装着されるSIMカード(Subscriber Identity Module Card)に記録されている固有番号である。
ユーザ情報は、ユーザによる画像処理サービスへのユーザ登録を経てストレージ22に記憶される。
【0032】
[2−4−2.加工ツール情報]
図6(b)は、加工ツール情報の項目例を示す。加工ツール情報は、画像処理サービスで利用可能な加工ツール(例えば、フィルタリングツール,スタンプ付加ツール,フレーム付加ツールなど)を示す情報である。
図6(b)に例示されるように、加工ツール情報は、キー項目である「加工ツールID」と、「加工ツール名称」,「加工プログラムパス」,「削除フラグ」と、を含む。
加工ツール情報は、画像処理サービスにおいて新たな加工ツールが利用可能になった後にストレージ22に記憶される。また、利用不可能となった後に「削除フラグ」が有意化される。
【0033】
[2−4−3.SNS情報]
図6(c)は、SNS情報の項目例を示す。SNS情報は、画像処理サービスで利用可能なSNSを示す情報である。
図6(c)に例示されるように、SNS情報は、キー項目である「SNS種別ID」と、「SNS名称」,「アイコン画像パス」と、を含む。
SNS情報は、画像処理サービスにおいて新たなSNSが利用可能になった後にストレージ22に記憶される。また、利用不可能となった後に「削除フラグ」が有意化される。
【0034】
[2−4−4.加工ツール登録情報]
図6(d)は、加工ツール登録情報の項目例を示す。加工ツール登録情報は、画像処理サービスのユーザが利用可能な加工ツールを示す情報である。
図6(d)に例示されるように、加工ツール登録情報は、キー項目である「ユーザID」と、「加工ツールID」と、を含む。
加工ツール登録情報は、その加工ツールが有償であれば、例えばそのユーザによる対価の支払いを経てストレージ22に記憶される。その加工ツールが無償であれば、例えばそのユーザによる登録操作を経てストレージ22に記憶される。
【0035】
[2−4−5.SNS登録情報]
図6(e)は、SNS登録情報の項目例を示す。SNS登録情報は、画像処理サービスのユーザが利用可能なSNSにアクセスする際に使用するログイン情報である。
図6(e)に例示されるように、SNS登録情報は、キー項目である「ユーザID」及び「SNS種別ID」と、「アカウント」,「パスワード」と、を含む。
SNS登録情報は、ユーザによる連携登録を受けてストレージ22に記憶される。
【0036】
[2−4−6.通常処理パラメータ]
図6(f)は、通常処理パラメータの項目例を示す。通常処理パラメータは、通常処理に係る現在の設定状況を示す情報である。
図6(f)に例示されるように、通常処理パラメータは、キー項目である「ユーザID」と、加工処理の態様を設定する「加工処理パラメータ」,投稿処理の態様を設定する「投稿処理パラメータ」と、を含む。「加工処理パラメータ」は、加工処理に用いる加工ツール及び加工処理を省略する旨を一意に特定可能な情報である。「投稿処理パラメータ」は、投稿先のSNS種別及び投稿処理を省略する旨を一意に特定可能な情報である。
通常処理パラメータは、画像処理サービスへのユーザ登録を経てストレージ22に記憶され、特殊処理により間接的に更新され得る。なお、簡易カメラ10のユーザが自己のユーザ端末40により画像処理システム20にアクセスし、直接的に更新できるように構成してもよい。
【0037】
[2−4−7.プリセット情報]
図6(g)は、プリセット情報の項目例を示す。プリセット情報は、特殊処理における適用条件と処理内容の組合せを示す情報である。
図6(g)に例示されるように、プリセット情報は、キー項目である「ユーザID」及び「プリセットID」と、「プリセット名称」,「適用条件A」,「適用条件B」,「加工処理パラメータ」,「投稿処理パラメータ」と、を含む。「適用条件A」は、パターンマッチングに用いる被写体のパターン画像のファイルパスである。「適用条件B」は、開始時刻と終了時刻により区分される時間帯である。なお、「適用条件A」は、被写体の基本パターン画像と被写体の映り方の指定の組合せや被写体の種別と被写体の映り方であってもよい。また、「適用条件B」は、さらに曜日指定があってもよい。
プリセット情報は、ユーザがユーザ端末40により画像処理システム20にアクセスして手動で登録した後にストレージ22に記憶される。
【0038】
図7は、プリセット情報登録画面の構成例を示す。画面700は、例えば画像処理サービスにログインしたユーザのユーザ端末40に表示される。
図7に例示されるように、画面700は、適用条件を指定する領域710と、処理内容を指定する領域720と、ボタン730と、を含む。
【0039】
ユーザは、下記の手順により必要な事項をそれぞれ指定する。
・パターン画像の指定:ボックス7111にチェックを入れて、ボタン7112の指定を契機として表示される画面でアップロードする画像を指定する。指定する画像は、既に撮影済みの画像でもよいし、これから撮影する画像でもよい。
・曜日の指定:ボックス7121にチェックを入れて、領域7122に表示されるボックスの中から指定したい曜日に対応するボックスにチェックを入れる。なお、曜日が指定されない場合は、全ての曜日が指定されたものとみなされる。
・時間帯の指定:ボックス7131にチェックを入れて、領域7132において開始時刻及び終了時刻を選択する。なお、時間帯が指定されない場合は、全時間帯(00:00〜24:00)が指定されたものとみなされる。
【0040】
・加工処理の指定:ボックス7211にチェックを入れて、プルダウン7212でいずれかを選択する。なお、選択肢は、「加工しない」と、加工ツール登録情報(図6(d))に登録されている加工ツールの名称である。「加工ツール名称」は、加工ツール情報(図6(b))を参照して取得するとよい。
・投稿処理の指定:ボックス7221にチェックを入れて、プルダウン7222でいずれかを選択する。なお、選択肢は、「投稿しない」と、SNS登録情報(図6(e))に登録されているSNSの名称である。「SNS名称」は、SNS情報(図6(c))を参照して取得するとよい。
必要な事項が指定された後にボタン730がタップされると、登録データがユーザ端末40から画像処理サーバ21に送信される。登録データを受信した画像処理サーバ21は、新たなプリセット情報(図6(g))をストレージ22に記憶させる。
【0041】
[2−4−8.入力画像情報]
図6(h)は、入力画像情報の項目例を示す。入力画像情報は、画像処理サービスにおいて投稿された入力画像に関する情報である。
図6(h)に例示されるように、入力画像情報は、キー項目である「投稿ID」と、「投稿者」,「投稿時期」,「入力画像パス」,「特殊画像フラグ」と、を含む。「投稿者」は、上記「ユーザID」でよい。「投稿時期」は、入力画像の取得時期でよい。「特殊画像フラグ」は、有意のとき当該入力画像が特殊画像に該当することを示す。
入力画像情報は、簡易カメラ10が投稿した画像が取得される度にストレージ22に記憶される。
【0042】
[2−5.機能構成]
図8は、画像処理システムの機能構成例を示す。
図8に例示されるように、画像処理システム20は、取得部811と、解析部821と、判定部822と、特殊処理実行部830と、記憶部841と、通常処理実行部850と、を含む。特殊処理実行部830は、被写体特定部831と撮影時期特定部832とパラメータ更新部833を含む。通常処理実行部850は、加工部851と投稿部852を含む
記憶部841は、ストレージ22を含んで構成される。その他の機能は、画像処理サーバ21を含んで構成される。
【0043】
画像処理サーバ21が担う機能は、サーバ装置向けOS(Operating System)と当該OS上で動作するWebサーバプログラム及び画像処理プログラムとがサーバ装置にそれぞれインストールされることにより実現される。
サーバ装置にインストールされるべきプログラムは、CD(Compact Disc),DVD(Digital Versatile Disk),MOディスク(Magneto-Optical disk),フラッシュメモリ(flash memory)などの記録媒体に記録された状態で配布され当該記録媒体からサーバ装置に読み込まれてもよいし、通信ネットワークを介し搬送波に重畳させてサーバ装置に供給されてもよい。
【0044】
取得部811は、撮影した画像を直ちに投稿する簡易カメラ10から入力画像を取得する。取得した画像はストレージ22又は図示しない他の記憶装置に記憶される。また、ストレージ22に新たな入力画像情報(図6(h))が記憶される。
解析部821は、簡易カメラ10から取得した入力画像を公知の手法により解析する。例えば、入力画像を構成する画素の属性(例えば、色相,明度)を特定し、属性が特定された画素の分布に基づいて輪郭や領域を画定するとよい。
【0045】
判定部822は、入力画像が特殊画像に該当するか否かを当該入力画像の解析結果に応じて判定する。本実施例では、事前に登録されているパターン画像に映っている被写体との間で所定基準を満たす程度の一致度を有する被写体が入力画像に映っている場合に、当該入力画像が特殊画像に該当すると判定する。換言すれば、いずれかのプリセット情報(図6(g))における「適用条件A」を満たす場合に、特殊画像に該当すると判定する。
パターンマッチングに利用する被写体は任意である。ただし、簡易カメラ10による撮影の際に撮影者の身近に又は周囲に存在し、容易に撮影可能であり、かつ、一致度の判定がしやすいものが好ましい。例えば、ユーザの掌紋,腕時計その他の時計などが特に好ましい。
ある入力画像が特殊画像に該当すると判定された場合に、当該入力画像に対応する入力画像情報(図6(h))の「特殊画像フラグ」が有意化される。
【0046】
特殊処理実行部830は、入力画像が判定部822により特殊画像に該当すると判定された場合に当該特殊画像が指示する特殊処理を実行する。本実施例では、特殊処理において通常処理に係る設定を更新する。
被写体特定部831は、特殊画像に映る被写体の種類と当該被写体の映り方を特定する。例えば、被写体として基本パターンに類似する掌が特定され、当該被写体の映り方として掌の左右の別,画像の長辺・短辺に対する掌の縦横の別,屈曲している指の数や位置などを特定するとよい。
【0047】
撮影時期特定部832は、特殊画像の撮影時期を特定する。本実施例では、簡易カメラ10が撮影した画像を直ちに投稿することから、取得部811による特殊画像の取得時期を当該特殊画像の撮影時期と擬制する。
なお、特殊画像に特定の被写体が映っていれば、当該被写体が示す内容から当該特殊画像の撮影時期を特定することも可能である。例えば、特殊画像に時計が映っていれば、当該時計が示す時刻から当該特殊画像の撮影時期を特定することができる。
その他、簡易カメラ10が画像ファイルに撮影時刻を示すメタデータを付加している場合、特殊画像に付加されたメタデータから当該特殊画像の撮影時期を特定してもよい。
【0048】
パラメータ更新部833は、被写体特定部831により特定される特殊画像に映る被写体の種類及び当該被写体の映り方や、撮影時期特定部832により特定される当該特殊画像の撮影時期に応じて、通常処理の種類と態様の少なくともいずれかを設定するパラメータを更新する。
具体的には、特定された被写体の種別及び映り方や撮影時期がいずれかのプリセット情報(図6(g))における全ての適用条件を満たす場合に、記憶部841に記憶されている当該特殊画像の投稿者に係る通常処理パラメータ(図6(f))における「加工処理パラメータ」及び「投稿処理パラメータ」を、当該プリセット情報における「加工処理パラメータ」及び「投稿処理パラメータ」にそれぞれ更新する。
【0049】
通常処理実行部850は、入力画像に対する通常処理を当該入力画像が判定部822により特殊画像に該当しないと判定された場合に限り実行する。
加工部851は、通常処理パラメータ(図6(f))の「加工処理パラメータ」が指定する加工ツールに対応するプログラムのパスを加工ツール情報(図6(b))を参照して特定し、当該プログラムを起動させて入力画像を加工する。
投稿部852は、通常処理パラメータ(図6(f))の「投稿処理パラメータ」が指定するSNS種別にアクセスするためのログイン情報をSNS登録情報(図6(e))を参照して特定し、当該SNS種別により識別されるSNSを提供する画像共有システム30にアクセスして入力画像を投稿する。
【0050】
[2−6.画像処理手順]
[2−6−1.メイン処理]
図9は、画像処理サーバ21による画像処理手順を例示する。
S910:撮影した画像を直ちに投稿する簡易カメラ10から入力画像を取得する。取得した画像はストレージ22又は図示しない他の記憶装置に記憶させる。また、ストレージ22に新たな入力画像情報(図6(h))を記憶させる。
S920:取得した入力画像を公知の手法により解析する。本実施例では、入力画像を構成する画素の属性を特定し、属性が特定された画素の分布に基づいて輪郭や領域を画定する。
【0051】
S930:入力画像が特殊画像に該当するか否かをS920における解析の結果に応じて判定する。本実施例では、パターン画像とのマッチング結果に応じ判定する。入力画像が特殊画像に該当すると判定した場合、当該入力画像に対応する入力画像情報(図6(h))の「特殊画像フラグ」を有意化する。
S940:S930において入力画像が特殊画像に該当すると判定された場合に、当該特殊画像が指示する特殊処理を実行する。本実施例における特殊処理では、通常処理に係る設定を更新する。
S950:S930において入力画像が特殊画像に該当しないと判定された場合に、当該入力画像に対する通常処理を実行する。
【0052】
[2−6−2.特殊処理]
図10は、画像処理サーバ21による特殊処理手順を例示する。
S1010:特殊画像に映る被写体の種類と当該被写体の映り方を特定する。例えば、被写体として基本パターンに類似する掌が特定され、当該被写体の映り方として掌の左右の別,画像の長辺・短辺に対する掌の縦横の別,屈曲している指の数や位置などを特定する。
S1020:特殊画像の撮影時期を特定する。本実施例では、簡易カメラ10が撮影した画像を直ちに投稿することから、S910における当該特殊画像の取得時期を当該特殊画像の撮影時期と擬制する。
S1030:全ての適用条件を満たすプリセット情報(図6(g))が存在するか否かを判定する。
【0053】
S1040:S1030においてプリセット情報が存在すると判定された場合に、S1010において特定される被写体の種類及び当該被写体の映り方や、S1020において特定される撮影時期に応じて、通常処理の種類と態様の少なくともいずれかを設定するパラメータを更新する。
本実施例では、特殊画像の投稿者に係る通常処理パラメータ(図6(f))における「加工処理パラメータ」及び「投稿処理パラメータ」を、当該プリセット情報における「加工処理パラメータ」及び「投稿処理パラメータ」にそれぞれ更新する。
【0054】
[2−6−3.通常処理]
図11は、画像処理サーバ21による通常処理手順を例示する。
S1110:ストレージ22に記憶されている通常処理パラメータ(図6(f))の「加工処理パラメータ」を参照する。
S1120:加工処理の要否を判定する。
S1130:S1120において必要と判定された場合に、加工処理を実行する。本実施例では、「加工処理パラメータ」が指定する加工ツールに対応するプログラムのパスを加工ツール情報(図6(b))を参照して特定し、当該プログラムを起動させて入力画像を加工する。
【0055】
S1140:ストレージ22に記憶されている通常処理パラメータ(図6(f))の「投稿処理パラメータ」を参照する。
S1150:投稿処理の要否を判定する。
S1160:S1150において必要と判定された場合に、投稿処理を実行する。本実施例では、「投稿処理パラメータ」が指定するSNS種別にアクセスするためのログイン情報をSNS登録情報(図6(e))を参照して特定し、当該SNS種別により識別されるSNSを提供する画像共有システム30にアクセスして入力画像を投稿する。
【0056】
[3.変形例]
[3−1.(変形例1)判定処理の変形例]
上記実施例において判定部822は、ユーザにより事前に登録されたパターン画像に映る被写体と類似する被写体が入力画像に映っている場合に当該入力画像が特殊画像に該当すると判定する。そのため、パターンマッチングに利用するパターン画像がユーザにより事前に登録されている必要があった。
本発明において、特殊画像の要件はユーザが事前に登録したパターン画像に類似することだけに限定されるものではない。
【0057】
[3−1−1.被写体が何も映っていないこと]
レンズが遮蔽された状態で撮影された画像や、無模様単色の画像を特殊画像として扱うように構成してもよい。
例えば、判定部822は、入力画像に所定属性の画素が所定基準を満たす程度に含まれる場合に特殊画像に該当すると判定する。具体的には、明度が所定の閾値以下の画素が全体のX%以上(例えば、90≦X≦99など)を占める入力画像や、特定の色相の画素が全体のY%以上(例えば、80≦Y≦95など)を占める入力画像を、特殊画像に該当すると判定する。
【0058】
[3−1−2.特定のSNSのアイコンが映っていること]
特定のSNSのアイコンが映る画像を特殊画像として扱うように構成してもよい。SNSのアイコンは決まっているので、ユーザが事前に登録する手順が省略可能である。
例えば、判定部822は、特定のSNSのアイコンに類似する被写体が入力画像に含まれる場合に当該入力画像が特殊画像に該当すると判定する。
この場合、当該特定のSNSと親和性の高い加工ツールによる加工処理を指定する「加工処理パラメータ」と、当該特定のSNSを投稿先に指定する「投稿処理パラメータ」を事前にプリセット情報(図6(g))として登録しておくとよい。
【0059】
[3−1−3.特定種別の被写体が映っていること]
被写体の種別を指定することで、当該特定種別の被写体と思しき物体が映る画像を特殊画像として扱うように構成してもよい。この構成では、ユーザがパターン画像を事前に登録しておく必要がない。
例えば、判定部822は、解析部821による解析結果に基づき入力画像に映る被写体の種別を同定し、当該同定した種類が事前に指定された種別に該当する場合に当該入力画像が特殊画像に該当すると判定する。
【0060】
[3−2.(変形例2)特殊処理の変形例]
上記実施例において特殊処理実行部830は、特殊画像に映る被写体の種類や映り方と特殊画像の撮影時期とに応じて通常処理の種類と態様の少なくともいずれかを設定するパラメータを更新する。
これに対し、特殊処理としてその他の性質の処理を実行させてもよい。
【0061】
[3−2−1.予備的特殊処理]
特殊処理実行部830が、判定部822による直後の入力画像に対する判定の結果を制御するフラグを有意化する予備的特殊処理を実行してもよい。この場合、判定部822は、直後の入力画像を上記フラグが示す状態を加味して判定する。
具体的には、特殊処理実行部830が直後の入力画像が特殊画像であるか否かを示す特殊フラグを有意化し、判定部822は上記特殊フラグが有意であれば解析結果に関わらず直後の入力画像が特殊画像に該当すると判定する。
【0062】
判定部822により特殊画像に該当すると判定された入力画像は、加工処理や投稿処理の対象にならない(図9のS930:Yes)。また、特殊画像に該当すると判定されても、プリセット情報(図6(g))の全ての適用条件を満たさない限り、パラメータは更新されない(図10のS1030:No)。
したがって、簡易カメラ10のユーザは、予備的特殊処理の実行を指示する画像を投稿することにより、直後に投稿する任意の画像を非公開として扱わせることができる。
【0063】
[3−2−2.遡及的特殊処理]
特殊処理実行部830が、通常処理実行部850による直前の入力画像に対する通常処理の効果を打ち消す遡及的特殊処理を実行してもよい。具体的には、特殊処理実行部830が、通常処理実行部850による直前の入力画像に対する通常処理により指定のSNSに投稿された入力画像を削除してもよい。
簡易カメラ10は、撮影した画像を直ちに画像処理サーバ21に投稿するから、撮影ミスに当たる画像も画像処理サーバ21に常に投稿され、特殊画像と判定されない限りSNSに投稿される可能性がある。本変形例のように遡及的な処理が可能であれば、簡易カメラ10のユーザは、遡及的特殊処理の実行を指示する画像を投稿することにより、直前に投稿した画像をSNSから削除することができる。
【0064】
[3−3.(変形例3)画像処理サーバの構成の変形例]
[3−3−1.特殊処理実行部の構成]
上記実施例及び変形例1,2では、特殊処理実行部830が被写体特定部831,撮影時期特定部832及びパラメータ更新部833を含む。したがって、被写体の種類と映り方を特定する処理,特殊画像の撮影時期を特定する処理,及びパラメータを更新する処理の実行主体は、画像処理サーバ21である。
これに対し、特殊処理実行部830が被写体特定部831,撮影時期特定部832及びパラメータ更新部833のうち少なくともいずれかを含まないように構成してもよい。すなわち、画像処理サーバ21でない他のサーバ装置が被写体特定部831,撮影時期特定部832及びパラメータ更新部833のうち少なくともいずれかの機能を有するように構成してもよい。この場合、画像処理サーバ21の特殊処理実行部830は、被写体特定部831,撮影時期特定部832及びパラメータ更新部833の機能にそれぞれ対応する機能を他の装置に実行させる指示情報を出力することになる。
【0065】
[3−3−2.通常処理実行部の構成]
上記実施例及び変形例1,2では、通常処理実行部850が加工部851及び投稿部852を含む。したがって、入力画像を加工する処理,及び入力画像を投稿する処理の実行主体は、画像処理サーバ21である。
これに対し、通常処理実行部850が加工部851及び投稿部852のうち少なくともいずれかを含まないように構成してもよい。すなわち、画像処理サーバ21でない他のサーバ装置が加工部851及び投稿部852のうち少なくともいずれかの機能を有するように構成してもよい。この場合、画像処理サーバ21の通常処理実行部850は、加工部851及び投稿部852の機能にそれぞれ対応する機能を他の装置に実行させる指示情報を出力することになる。
【0066】
[3−4.(変形例4)画像処理の実行主体の変形例]
上記実施例では、画像処理システム20を構成する画像処理サーバ21が画像処理を実行する。
これに対し、撮像機能を有するユーザ端末が画像処理を実行するように構成することも可能である。
図12は、本変形例に係るユーザ端末40aの機能構成例を示す。
図12に例示されるように、ユーザ端末40aは、撮像部1211と、解析部1221と、判定部1222と、特殊処理実行部1230と、記憶部1241と、通常処理実行部1250と、を含む。特殊処理実行部1230は、被写体特定部1231と撮影時期特定部1232とパラメータ更新部1233を含む。通常処理実行部1250は、加工部1251と投稿部1252を含む
撮像部1211は、カメラ551を含んで構成される。記憶部1241は、EEPROM523を含んで構成される。その他の機能は、MPU511を含んで構成される。
【0067】
本変形例に係るユーザ端末40aの機能は、ユーザ装置向けOS上で動作する画像処理プログラムがユーザ装置にインストールされることにより実現される。
ユーザ装置にインストールされるべきプログラムは、通信ネットワークを介し搬送波に重畳させてユーザ装置に供給されるのが一般的である。なお、当該プログラムは、CD,DVD,MOディスク,フラッシュメモリなどの記録媒体に記録された状態で配布され当該記録媒体からユーザ装置に読み込まれてもよい。
【符号の説明】
【0068】
10 簡易カメラ(撮像装置の一例)
20 画像処理システム
21 画像処理サーバ(画像処理装置の一例)
22 ストレージ
30 画像共有システム
31 画像共有サーバ
32 ストレージ
40 ユーザ端末
40a ユーザ端末(画像処理装置の一例)
50 通信ネットワーク

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12