【課題】近距離無線通信を介して、他の通信の接続情報を含む通信情報を端末装置に通知するとともに、情報処理装置で発生した不具合に関する情報を端末装置に通知することが可能な情報処理装置、端末装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置は、近距離無線通信による第1の通信を介して読み取られる情報を生成する手段であって、前記第1の通信とは異なる無線通信による第2の通信の接続情報を通知するための第1の通信情報を生成するとともに、当該情報処理装置に不具合が発生した場合に、前記不具合に関する情報を通知するための第1の通信情報を生成する生成手段、を備える。
近距離無線通信による第1の通信を介して読み取られる情報を生成する手段であって、前記第1の通信とは異なる無線通信による第2の通信の接続情報を通知するための第1の通信情報を生成するとともに、当該情報処理装置に不具合が発生した場合に、前記不具合に関する情報を通知するための第1の通信情報を生成する生成手段、
を備えた情報処理装置。
前記生成手段は、前記不具合の程度に応じて、前記第2の通信の接続情報を含まない前記不具合に関する情報、又は前記第2の通信の接続情報を含む前記不具合に関する情報を生成する、
請求項1に記載の情報処理装置。
前記生成手段は、前記不具合の程度に応じて、前記不具合の識別情報を含む前記不具合に関する情報、又は前記第2の通信の接続情報と当該情報処理装置を管理するための管理情報を取得するプロトコルの接続情報を含む前記不具合に関する情報を生成する、
請求項2に記載の情報処理装置。
近距離無線通信による第1の通信を介して情報を読み取る手段であって、前記第1の通信とは異なる無線通信による第2の通信の接続情報を通知するため第1の通信情報を読み取るとともに、情報処理装置に不具合が発生した場合に、前記不具合に関する情報を通知するための第1の通信情報を読み取る読取手段、
を備えた端末装置。
読み取られた前記不具合に関する情報に前記不具合の識別情報が含まれている場合に、対応する前記不具合の解消方法を記憶部から読み出して表示部に表示するよう制御する制御手段を、
さらに備えた請求項7に記載の端末装置。
読み取られた前記不具合に関する情報に前記第2の通信の接続情報が含まれている場合に、前記情報処理装置を管理するための管理情報を前記第2の通信を介して取得するよう制御する制御手段を、
さらに備えた請求項7に記載の端末装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題の一つは、近距離無線通信を介して、他の通信の接続情報を含む通信情報を端末装置に通知するとともに、情報処理装置で発生した不具合に関する情報を端末装置に通知することが可能な情報処理装置、端末装置及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]近距離無線通信による第1の通信を介して読み取られる情報を生成する手段であって、前記第1の通信とは異なる無線通信による第2の通信の接続情報を通知するための第1の通信情報を生成するとともに、当該情報処理装置に不具合が発生した場合に、前記不具合に関する情報を通知するための第1の通信情報を生成する生成手段、を備えた情報処理装置。
[2]前記生成手段は、前記不具合の程度に応じて、前記第2の通信の接続情報を含まない前記不具合に関する情報、又は前記第2の通信の接続情報を含む前記不具合に関する情報を生成する、前記[1]に記載の情報処理装置。
[3]前記生成手段は、前記不具合の程度に応じて、前記不具合の識別情報を含む前記不具合に関する情報、又は前記第2の通信の接続情報と当該情報処理装置を管理するための管理情報を取得するプロトコルの接続情報を含む前記不具合に関する情報を生成する、前記[2]に記載の情報処理装置。
[4]前記不具合に関する情報は、前記不具合の識別情報を含む、前記[1]に記載の情報処理装置。
[5]前記不具合に関する情報は、前記第2の通信の接続情報、及び当該情報処理装置を管理するための管理情報を取得するプロトコルの接続情報をさらに含む、前記[4]に記載の情報処理装置。
[6]前記第2の通信の接続情報に基づいて端末装置から前記第2の通信を介して送信された第2の通信情報に基づいて処理を実行する実行手段をさらに備えた、前記[1]から[5]のいずれかに記載の情報処理装置。
[7]近距離無線通信による第1の通信を介して情報を読み取る手段であって、前記第1の通信とは異なる無線通信による第2の通信の接続情報を通知するため第1の通信情報を読み取るとともに、情報処理装置に不具合が発生した場合に、前記不具合に関する情報を通知するための第1の通信情報を読み取る読取手段、を備えた端末装置。
[8]読み取られた前記不具合に関する情報に前記不具合の識別情報が含まれている場合に、対応する前記不具合の解消方法を記憶部から読み出して表示部に表示するよう制御する制御手段を、さらに備えた前記[7]に記載の端末装置。
[9]読み取られた前記不具合に関する情報に前記第2の通信の接続情報が含まれている場合に、前記情報処理装置を管理するための管理情報を前記第2の通信を介して取得するよう制御する制御手段を、さらに備えた前記[7]に記載の端末装置。
[10]前記制御手段は、前記管理情報を取得した場合に、前記管理情報を外部に送信し、前記外部から前記不具合の解消方法を取得して表示部に表示するよう制御する、前記[9]に記載の端末装置。
[11]前記制御手段は、外部に通話可能に接続することを指示する指示手段を前記表示部に表示するよう制御する、前記[8]又は[10]に記載の端末装置。
[12]情報処理装置のコンピュータを、近距離無線通信による第1の通信を介して読み取られる情報を生成する手段であって、前記第1の通信とは異なる無線通信による第2の通信の接続情報を通知するための第1の通信情報を生成するとともに、当該情報処理装置に不具合が発生した場合に、前記不具合に関する情報を通知するための第1の通信情報を生成する生成手段として、機能させるためのプログラム。
[13]端末装置のコンピュータを、近距離無線通信による第1の通信を介して情報を読み取る手段であって、前記第1の通信とは異なる無線通信による第2の通信の接続情報を通知するための第1の通信情報を読み取るとともに、情報処理装置に不具合が発生した場合に、前記不具合に関する情報を通知するための第1の通信情報を読み取る読取手段として、機能させるためのプログラム。
【発明の効果】
【0007】
請求項1、7、12、13に係る発明によれば、近距離無線通信を介して、他の通信の接続情報を含む通信情報を端末装置に通知するとともに、情報処理装置で発生した不具合に関する情報を端末装置に通知することが可能になる。
請求項2、5、9に係る発明によれば、端末装置が不具合を解消するための追加の情報を取得することが可能になる。
請求項3に係る発明によれば、不具合の程度に応じて、端末装置が解消方法を表示することが可能になり、又は端末装置が不具合を解消するための追加の情報を取得することが可能になる。
請求項4、8に係る発明によれば、端末装置が解消方法を表示することが可能になる。
請求項6に係る発明によれば、端末装置から遠隔操作により情報処理装置に処理を行わせることができる。
請求項10に係る発明によれば、端末装置は情報処理装置から取得した管理情報を外部で解析させることにより不具合の解消方法を取得し、それを表示することができる。
請求項11に係る発明によれば、通話により外部に直ちに不具合の解消方法に関する問合せや保守を依頼することが可能になる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図中、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付してその重複した説明を省略する。なお、本実施の形態では、情報処理装置の一例として画像処理装置を例に挙げて説明するが、その他の情報処理装置であってもよい。
【0010】
[実施の形態の要約]
本発明の実施の形態に係る画像処理装置は、近距離無線通信による第1の通信を介して読み取られる情報を生成する手段であって、第1の通信とは異なる無線通信による第2の通信の接続情報を通知するための第1の通信情報を生成するとともに、当該画像形成装置に不具合が発生した場合に、不具合に関する情報を通知するための第1の通信情報を生成する生成手段を備える。
【0011】
「不具合」とは、保守が必要な画像形成装置の状態をいう。「不具合に関する情報」には、不具合が発生したことを示す情報、不具合の程度を示す情報、不具合の識別情報、不具合を解消するのに必要な追加の情報を取得するための接続情報等が含まれる。
【0012】
不具合には、例えば、軽い不具合と、重い不具合とがある。「軽い不具合」とは、ユーザで解消が可能又は容易な不具合をいい、例えば、トレイ内の用紙切れやトナーカートリッジ内のトナー切れ等の消耗材不足、紙詰まり、消耗品の寿命到達等がある。「重い不具合」とは、ユーザで解消が不可能又は困難な不具合をいい、例えば、CE(customer engineer)で解消可能なシステムエラー、複数の不具合が発生した場合、解消するまでのステップ数が多い場合等がある。なお、不具合の程度を3段階以上に分け、端末装置が不具合の程度に応じて異なる方法で解消方法を取得し、表示してもよい。
【0013】
[実施の形態]
(情報処理システムの構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る情報処理システムの構成例を示すブロック図である。この情報処理システム1は、画像形成装置2と、画像形成装置2に無線により通信可能に接続される携帯端末装置3と、携帯端末装置3と公衆回線網4を介して接続されるサポートセンタ5とを有して概略構成されている。なお、
図1では、画像形成装置2及び携帯端末装置3をそれぞれ1つずつ図示するが、それぞれ複数でもよい。
【0014】
情報処理システム1は、携帯端末装置3を画像形成装置2にかざす操作(以下「タップ操作」ともいう。)を行うことにより、画像形成装置2に不具合が発生していない場合には、予め定められた処理、例えば、携帯端末装置3に保存されている画像データを画像形成装置2に送信して印刷させることができるようになっている。
【0015】
画像形成装置2は、例えば、プリント、コピー、スキャン等の複数の機能を有する。なお、画像形成装置2は、プリント、コピー、スキャンのいずれか1つの機能を有するものでよく、さらにファックス等の他の機能を有するものでもよい。
【0016】
携帯端末装置3は、例えば、画像形成装置2を利用するユーザが携帯して使用されるものである。携帯端末装置3として、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレット型PC、多機能電話機(スマートフォン)、携帯電話機等を用いることができる。携帯端末装置3は、端末装置の一例である。なお、端末装置は携帯型に限られない。画像形成装置2が着脱可能な操作パネルを備えている場合には、操作パネルを端末装置として用いてもよい。
【0017】
公衆回線網4は、例えば、音声通信とデータ通信が可能なISDN(Integrated Services Digital Network)、3G回線、インターネット等や、データ通信が可能なLTE(Long Term Evolution)等を用いることができる。
【0018】
サポートセンタ5は、携帯端末装置3から送信された管理情報について解析を行い、データベースに解消方法が存在すれば、解消方法を示す情報を携帯端末装置3に送信する。サポートセンタ5は、診断コマンドを携帯端末装置3に発行し、携帯端末装置3から送信された画像形成装置2の診断結果に基づいて修復コマンドを生成する。サポートセンタ5は、修復コマンドを携帯端末装置3に発行し、画像形成装置2を修復させる。
【0019】
(画像形成装置の構成)
図2は、画像形成装置2及び携帯端末装置3の制御系の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、画像形成装置2は、画像形成装置2の各部を制御する制御部20と、記憶部21と、第1の通信部22と、第2の通信部23と、画像読取部24と、画像出力部25と、不具合検出部26と、不具合表示部27とを備える。
【0020】
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)、インターフェース等から構成されている。CPUは、記憶部21に記憶されたプログラム210に従って動作することにより、第1の通信制御手段201、第2の通信制御手段202、実行手段203等として機能する。第1の通信制御手段201は、生成手段の一例である。
【0021】
記憶部21は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク等で実現され、プログラム210、MIB(Management Information Base)211、エラーコード情報212、Wi−Fi接続情報213、SNMP(Simple Network Management Protocol)/MIB(Management Information Base)接続情報214等を記憶する。Wi−Fi接続情報213は、第2の通信の接続情報の一例である。SNMP/MIB接続情報214は、自装置2を管理するための管理情報を取得するプロトコルの接続情報の一例である。
【0022】
MIB211は、自装置2を管理するための管理情報を格納する。管理情報には、装置情報(自装置の機種コード等の機種情報、製造シリアル番号等)、システム設定情報(IPアドレス、MACアドレス等)、不具合の種類ごとのエラーコード、エラー履歴情報、補充状況(トナー補充、用紙補充等)等が含まれる。
【0023】
エラーコード情報212には、不具合検出部26からの検出信号に対応して、エラーコード、不具合の程度(例えば、軽い又は重い)を示す情報等が登録されている。
【0024】
Wi−Fi接続情報213には、Wi−Fi接続に必要な情報、例えば、MACアドレス等の接続先のアクセスポイント名を示すSSID(Service Set Identifier)、通信情報を暗号化するためのWi−Fiパスワードが含まれる。
【0025】
SNMP/MIB接続情報214は、SNMPのプロトコルによってMIB211に格納されているに管理情報を取得するための接続情報である。
【0026】
第1の通信部22は、携帯端末装置3の第1の通信部32との間で近距離無線通信、例えばNFC通信を行うものである。なお、近距離無線通信は、NFC通信に限られない。NFC通信は、通信可能距離が10cm程度以下で無線通信を行うものである。NFC通信では、NFCの規格に準拠した標準フォーマットのNDEF(NFC Data Exchange Format)が用いられる。第1の通信部22は、例えば、NFCタグ装置により構成される。NFCタグ装置のメモリ22aに書き込まれたNDEFメッセージ220A〜220C(これらを総称するときは「NDEFメッセージ220」ともいう。)がカードエミュレーションモードにより携帯端末装置3の第1の通信部32に読み取られる。NDEFメッセージ220のデータ構造については、後述する。NFC通信は、第1の通信の一例である。NDEFメッセージ220は、第1の通信情報の一例である。
【0027】
第2の通信部23は、携帯端末装置3の第2の通信部33との間で第1の通信部22よりも長い通信可能距離、例えば100m程度以下でWi−Fi(登録商標)通信を行う。Wi−Fi通信は、NFC通信よりも多い通信量の情報を通信可能である。Wi−Fi通信として、例えば、Wi−Fi等のLANルータを経由した無線LAN(Local Area Network)や、LANルータを経由しないWi−Fiダイレクトを用いることができる。なお、第2の通信部23は、Bluetooth(登録商標)等の他の無線通信を用いてもよい。Wi−Fi通信は、第2の通信の一例である。
【0028】
画像読取部24は、例えばスキャナにより構成され、原稿から画像データを読み取って入力する。画像出力部25は、例えば感光体による画像保持体を有し、用紙等の記録媒体に画像を形成して出力する。
【0029】
不具合検出部26は、画像形成装置2の各部に設けられ、自装置2の不具合を検出する複数のセンサを備える。センサは、例えば、機器の故障、ネットワークの接続障害、システムエラー、用紙詰まり、トレイ内の用紙切れ、トナーカートリッジ内のトナー切れ等を検出する。センサは、不具合の発生を検出すると、検出信号を不具合が解消されるまで制御部20に出力する。制御部20は、どのセンサから検出信号を出力されたかによって不具合の種類等を認識する。不具合検出部26が検出する不具合は、画像形成装置2の機種ごとに定義されている。
【0030】
不具合表示部27は、例えば、画像形成装置2の筐体の表面に設けられたLED(light emitting diode)と、LEDを駆動するLED駆動部とを備える。不具合検出部26から検出信号が制御部20に出力した場合、第1の通信制御手段201は、LED駆動部を制御してLEDを点滅させて不具合が発生したことをユーザに通知する。
【0031】
第1の通信制御手段201は、第1の通信部22によるNFC通信を制御する。また、第1の通信制御手段201は、自装置2で不具合が発生しているか否か、発生した不具合が軽いか重いかに応じて、異なるNDEFメッセージ220を第1の通信部22のメモリ22aに書き込む。なお、不具合が発生していない通常動作の場合のNDEFメッセージ220Aを予めメモリ22aに書き込んでおき、不具合が発生した場合に、NDEFメッセージ220Aの一部を書き替えてNDEFメッセージ220B、220Cを生成してもよい。
【0032】
第2の通信制御手段202は、第2の通信部23によるWi−Fi通信を制御する。また、第2の通信制御手段202は、携帯端末装置3からWi−Fi通信を介して送信された印刷指示情報312を実行手段203に出力する。印刷指示情報312は、第2の通信情報の一例である。
【0033】
実行手段203は、第2の通信制御手段202から出力された印刷指示情報312に従って印刷処理を実行する。すなわち、実行手段203は、印刷指示情報312に含まれる画像データを印刷指示情報312に含まれる印刷条件で印刷するように画像出力部25を制御する。画像出力部25は、実行手段203の制御により画像データを用紙等の記録媒体に印刷する。なお、実行手段203は、第2の通信制御手段202から出力された指示情報によっては画像読取部24を制御してスキャンを実行する場合もある。
【0034】
(携帯端末装置の構成)
図2に示すように、携帯端末装置3は、携帯端末装置3の各部を制御する制御部30と、記憶部31と、第1の通信部32と、第2の通信部33と、操作表示部34と、公衆回線通信部35とを備える。
【0035】
制御部30は、CPU(Central Processing Unit)、インターフェース等から構成されている。CPUは、記憶部31に記憶されたプログラム310に従って動作することにより、第1の通信制御手段301、第2の通信制御手段302、表示制御手段303、第3の通信制御手段304等として機能する。これらの手段301〜304の詳細については後述する。
【0036】
記憶部31は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク等で実現され、プログラム310、画像データ311、印刷指示情報312、解消方法情報313等を記憶する。
【0037】
プログラム310には、NDEFメッセージ220で指定されるアプリケーションも含まれる。
【0038】
印刷指示情報312には、記憶部31に記憶された画像データ311から選択された画像データ311と、画像データ311に対する、カラー/白黒、印刷枚数等の印刷条件とが含まれる。なお、記憶部31に複数の印刷指示情報312を記憶させておき、印刷指示情報312のリストを操作表示部34に表示してユーザがリストから選択した印刷指示情報312を画像形成装置2に送信してもよい。
【0039】
解消方法情報313は、軽い不具合について、機種コード及びエラーコードに対応した不具合の解消方法を含む。解消方法は文章のみ又はイラスト入り文章で表現されていてもよく、動画や音声付き動画で表現されていてもよい。
【0040】
不具合が用紙切れの場合、解消方法には、例えば、「トレイ××に△△サイズの用紙をセットしてください」のように用紙のセットを促す情報等が含まれる。不具合が紙詰まりの場合、解消方法には、例えば、カバーの開閉手順、紙詰まりの除去手順等が含まれる。不具合がトナーカートリッジ内のトナー不足の場合、解消方法には、例えば、カバーの開閉手順、トナーカートリッジの交換手順等が含まれる。サポートされてない用紙が選択された不具合の場合、解消方法には、例えば、サポートされてない用紙選択の解除、禁則処理の解除等が含まれる。
【0041】
第1の通信部32は、画像形成装置2の第1の通信部22との間で近距離無線通信、例えばNFC通信を行うものである。第1の通信部32は、例えば、NFCリーダ装置により構成される。第1の通信部32は、画像形成装置2の第1の通信部22のメモリ22aに書き込まれたNDEFメッセージ220を読み取る。第1の通信部32及び第1の通信制御手段301は、読取手段の一例である。
【0042】
第2の通信部33は、画像形成装置2の第2の通信部23との間でWi−Fi通信を行うものであり、画像形成装置2の第2の通信部23と同様の機能を有する。
【0043】
操作表示部34は、液晶ディスプレイ等の表示部にタッチパネルが重合配置されたタッチパネルディスプレイを有し、表示画面を表示部に表示するとともに、操作者からタッチパネルへの操作を受け付ける。
【0044】
公衆回線通信部35は、公衆回線網4を介してサポートセンタ5等の外部との間で音声又はデータの送受信を行う。
【0045】
第1の通信制御手段301は、第1の通信部32によるNFC通信を制御する。また、第1の通信制御手段301は、第1の通信部32が読み取ったNDEFメッセージ220を解析する。解析の結果、NDEFメッセージ220のタイプがタイプ(通常動作)のNDEFメッセージ220Aであり、NDEFメッセージ220AにWi−Fi接続情報213が含まれている場合には、第1の通信制御手段301は、タイプ(通常動作)の情報及びWi−Fi接続情報213を第2の通信制御手段302に出力する。
【0046】
また、第1の通信制御手段301は、NDEFメッセージ220のタイプがタイプ(軽い不具合)のNDEFメッセージ220Bであり、NDEFメッセージ220Bに機種コード及びエラーコードが含まれている場合には、タイプ(軽い不具合)の情報、機種コード及びエラーコードを表示制御手段303に出力する。
【0047】
また、第1の通信制御手段301は、NDEFメッセージ220のタイプがタイプ(重い不具合)のNDEFメッセージ220Cであり、NDEFメッセージ220CにWi−Fi接続情報213及びSNMP/MIB接続情報214が含まれている場合には、タイプ(重い不具合)の情報、Wi−Fi接続情報213及びSNMP/MIB接続情報214を第2の通信制御手段302及び表示制御手段303に出力する。
【0048】
第2の通信制御手段302は、第2の通信部33によるWi−Fi通信を制御する。また、第2の通信制御手段302は、第1の通信制御手段301からタイプ(通常動作)の情報及びWi−Fi接続情報213が出力された場合は、画像データの印刷を指示する印刷指示情報312を、第2の通信部33によりWi−Fi通信を介してWi−Fi接続情報213に含まれるMACアドレスの画像形成装置2に送信する。
【0049】
第2の通信制御手段302は、第1の通信制御手段301からタイプ(重い不具合)の情報、Wi−Fi接続情報213及びSNMP/MIB接続情報214が出力された場合は、Wi−Fi接続情報213を用いてWi−Fi接続及びSNMP/MIB接続し、Wi−Fi通信を介してMACアドレスを取得し、SNMPのプロトコルを用いてMIB211から管理情報を取得する。第2の通信制御手段302は、取得した管理情報を表示制御手段303及び第3の通信制御手段304に出力する。なお、管理情報を表示制御手段303に出力せずにユーザの指示を省略してもよい。
【0050】
表示制御手段303は、第1の通信制御手段301からタイプ(軽い不具合)の情報、機種コード及びエラーコードが出力された場合、機種コード及びエラーコードに基づいて解消方法情報313を参照し、対応する不具合の解消方法を記憶部31から読み出して操作表示部34の表示画面に表示する。なお、操作表示部34の表示画面に、解消方法の他に、機種コード、エラーコード等を表示してもよい。また、エラーコードに基づいて解消方法を操作表示部34の表示画面に表示する際に、サポートセンタ5に接続するための接続ボタンを表示してもよい。ユーザが解消方法に従って自ら不具合を解消せずにサポートセンタ5に電話して担当者に作業を依頼したり、解消方法を音声で聞くことができる。
【0051】
また、表示制御手段303は、第2の通信制御手段302から管理情報が出力された場合、サポートセンタ5に接続するための接続ボタン及びサポートセンタ5に接続を促すメッセージを操作表示部34の表示画面に表示する。このとき、機種コード、エラーコードを接続ボタン及びメッセージとともに操作表示部34の表示画面に表示してもよい。なお、表示制御手段303は、第1の通信制御手段301からエラーコードが出力され、エラーコードに対応する解消方法が解消方法情報313に存在しない場合、サポートセンタ5に接続するための接続ボタンを操作表示部34の表示画面に表示してもよい。
【0052】
第3の通信制御手段304は、操作表示部34に表示された接続ボタンが操作されたとき、当該携帯端末装置3を公衆回線通信部35により公衆回線網4を介してサポートセンタ5に接続する。第3の通信制御手段304は、第2の通信制御手段302から出力された管理情報を公衆回線網4を介してサポートセンタ5に送信する。このとき、ユーザが携帯端末装置3を用いて公衆回線網4を介して通話によりサポートセンタ5に所属する保守者に不具合への対処を依頼してもよい。
【0053】
(NDEFメッセージの構成)
NDEFメッセージの一例を
図3、
図4及び
図5を参照して説明する。NDEFメッセージ220は、複数のNDEFレコードから構成されている。
【0054】
図3は、不具合が発生していない通常動作の場合のNDEFメッセージ220Aのデータ構造の一例を示す図である。NDEFメッセージ220Aには、ヘッダ、タイプ(通常動作)、データ長、起動するアプリケーションを示すアプリケーション名、及びアプリケーションのバージョンが書き込まれ、さらに通常動作のためのWi−Fi接続情報213としてSSID(MACアドレス)及びWi−Fiパスワードが書き込まれる。
【0055】
図4は、軽い不具合が発生した場合のNDEFメッセージ220Bのデータ構造の一例を示す図である。
図4に示すNDEFメッセージ220Bは、
図3に示すNDEFメッセージ220Aのタイプ(通常動作)がタイプ(軽い不具合)に書き替えられ、Wi−Fi接続情報のSSIS(MACアドレス)及びWi−Fiパスワードがそれぞれ機種コード及びエラーコードに書き替えられて更新される。タイプ(軽い不具合)の情報、機種コード及びエラーコードは、不具合に関する情報の一例である。
【0056】
図5は、重い不具合が発生した場合のNDEFメッセージ220Cのデータ構造の一例を示す図である。
図5に示すNDEFメッセージ220Cは、
図3に示すNDEFメッセージ220Aのタイプ(通常動作)がタイプ(重い不具合)に書き替えられ、SNMP/MIB接続情報214が追加されている。タイプ(重い不具合)の情報、Wi−Fi接続情報213及びSNMP/MIB接続情報214は、不具合に関する情報の一例である。
【0057】
(情報処理システムの動作)
次に、情報処理システム1の動作の一例を説明する。
【0058】
(1)画像形成装置の動作
画像形成装置2の動作の一例を
図6のフローチャートに従って説明する。
【0059】
画像形成装置2の第1の通信制御手段201は、不具合が発生したか否かを、不具合検出部26から検出信号が出力されたか否かにより判断する(S1)。
【0060】
不具合が発生していない場合、すなわち不具合検出部26から検出信号が出力されていない場合は(S1:No)、第1の通信制御手段201は、通常動作のタイプ等を含む、
図3に示すNDEFメッセージ220Aを生成して第1の通信部22のメモリ22aに書き込む(S2)。
【0061】
不具合が発生している場合、すなわち不具合検出部26から検出信号が出力されている場合は(S1:Yes)、第1の通信制御手段201は、不具合表示部27のLED駆動部を制御してLEDを点滅させてユーザに不具合の発生を通知するとともに、不具合検出部26が検出した不具合が軽い不具合か否かを、不具合検出部26から出力された検出信号に基づいてエラーコード情報212を参照して判断する(S3)。
【0062】
不具合検出部26が検出した不具合が軽い不具合の場合(S3:Yes)、第1の通信制御手段201は、第1の通信部22のメモリ22aに記憶されているNDEFメッセージ220を
図4に示すNDEFメッセージ220Bに書き替える(S4)。
【0063】
不具合検出部26が検出した不具合が軽い不具合ではない場合、すなわち重い不具合の場合は(S3:No)、第1の通信制御手段201は、第1の通信部22のメモリ22aに記憶されているNDEFメッセージ220Aを
図5に示すNDEFメッセージ220Cに書き替える(S5)。
【0064】
第1の通信制御手段201は、一定の時間(例えば5分)待つ(S6)。ここでは、ユーザが不都合を解消したり、サポートセンタ5に問い合わせしたり、CEによる修復を待つ。その後、第1の通信制御手段201は、不具合が解消されているか否かを、不具合検出部26からの検出信号の出力の有無により判断する(S7)。不具合検出部26から検出信号が出力されなくなれば(S7:Yes)、不具合が解消したとして、第1の通信制御手段201は、不具合表示部27のLEDの点滅を停止するようLED駆動部を制御する。まだ不具合検出部26から検出信号が出力されている場合は(S7:No)、複数の不具合が同時に発生していることもあることから、上記ステップS3に戻り、前述したのと同様の処理を行う(S4〜S7)。
【0065】
(2)携帯端末装置の動作
携帯端末装置3の動作の一例を
図7のフローチャートに従って説明する。
【0066】
携帯端末装置3を画像形成装置2にかざす操作(以下「タップ操作」)をすると、携帯端末装置3の第1の通信部32は、画像形成装置2の第1の通信部22との間でNFC通信の接続を確立する。
【0067】
携帯端末装置3の第1の通信制御手段301は、第1の通信部32により第1の通信部22のメモリ22aからNDEFメッセージ220を読み取る(S11)。
【0068】
NDEFメッセージ220で指定されたアプリケーションが起動され、第1の通信制御手段201は、NDEFメッセージ220を解析し、タイプが不具合のタイプか否かを判断する(S12)。不具合のタイプではない場合、すなわち通常動作のタイプの場合は(S12:No)、第1の通信制御手段301は、
図3に示すNDEFメッセージ220AからSSID(MACアドレス)及びWi−FiパスワードのWi−Fi接続情報213を取得し、Wi−Fi接続情報213を第2の通信制御手段302に出力する(S13)。
【0069】
第2の通信制御手段302は、第2の通信部33により画像形成装置2の第2の通信部23との間でWi−Fi通信を行う(S14)。
【0070】
第2の通信制御手段302は、印刷指示情報312を記憶部31から読み出してWi−Fi通信を介して画像形成装置2に送信して印刷を実行させる(S15)。
【0071】
上記ステップS12において、不具合のタイプである場合、すなわち軽い不具合のタイプ及び重い不具合のタイプの場合は(S12:Yes)、第1の通信制御手段301は、エラーコードの有無を判断し(S16)、エラーコードが存在すれば(S16:Yes)、エラーコードを解析する(S17)。第1の通信制御手段301は、タイプ(軽い不具合)及びエラーコードを表示制御手段303に出力する。
【0072】
表示制御手段303は、解消方法情報313を検索してエラーコードに対応する不具合の解消方法が存在するか否かを判断する(S18)。解消方法が存在する場合(S18:Yes)、解消方法を操作表示部34の表示画面に表示する(S19)。
【0073】
上記ステップS16において、エラーコードが存在しない場合、すなわち重い不具合の場合は(S16:No)、第1の通信制御手段301は、Wi−Fi接続情報213及びSNMP/MIB接続情報214を取得し、第2の通信制御手段302に出力する(S20)。
【0074】
第2の通信制御手段302は、Wi−Fi接続情報213に基づいて第2の通信部33により画像形成装置2の第2の通信部23との間でWi−Fi通信を行う(S21)。
【0075】
第2の通信制御手段302は、SNMPを用いてMIB211から管理情報を取得する(S22)。取得した管理情報に基づいて解消方法情報313を参照して不具合を解消する解消方法が存在するか否かを判断する(S23)。解消方法が存在する場合(S23:Yes)、表示制御手段303は、前述したように解消方法を操作表示部34に表示する(S19)。
【0076】
上記ステップS23において、解消方法が存在しない場合(S23:No)、表示制御手段303は、サポートセンタ5に接続するための接続ボタンを操作表示部34に表示する(S24)。このとき、機種コード、エラーコードを接続ボタンとともに操作表示部34に表示してもよい。
【0077】
接続ボタンが操作されると(S25:Yes)、第3の通信制御手段304は、当該携帯端末装置3を公衆回線通信部35により公衆回線網4を介してサポートセンタ5に接続する。第3の通信制御手段304は、管理情報を公衆回線網4を介してサポートセンタ5に送信する(S26)。サポートセンタ5は、管理情報について解析を行い、データベースに解消方法が存在すれば(S27)、解消方法を示す情報を携帯端末装置3に送信する。携帯端末装置3は、サポートセンタ5から送信された解消方法を操作表示部34に表示する(S19)。
【0078】
解消方法が存在しないために一定時間経過しても解消方法を示す情報が送信されて来なければ、表示制御手段303は、応答を待つか否かのメッセージを操作表示部34に表示する(S28)。ユーザが応答待たない操作を行った場合(S28:No)、処理を終了する。
【0079】
なお、上記ステップS19、S24、S28において、サポートセンタ5に所属する保守者と通話にするための接続ボタンを表示してもよい。接続ボタンが操作された場合は、第3の通信制御手段304は、携帯端末装置3を公衆回線網4を介してサポートセンタ5に接続して通話を可能とする。ユーザが携帯端末装置3を用いて電話により解消方法の有無を問い合わせてもいいし、保守者に対処を依頼してもよい。
【0080】
(3)トナー切れの不具合を発生した場合の情報処理システムの動作
図8は、トナー切れの不具合を発生した場合の情報処理システム1のシーケンス図である。
【0081】
画像形成装置2でトナー切れの不具合を発生した場合、第1の通信制御手段201は、第1の通信部22のメモリ22aに記憶されている
図3に示すNDEFメッセージ220Aをトナー切れのエラーコードを含む
図4に示すNDEFメッセージ220Bに書き替える(S31)。このとき、第1の通信制御手段201の制御により不具合表示部27のLEDが点滅してユーザに不具合が発生したことを通知する。
【0082】
LEDの点滅に気が付いたユーザが携帯端末装置3を画像形成装置2にタップ操作すると(S32)、携帯端末装置3は、画像形成装置2の第1の通信部22からNDEFメッセージ220Bを読み取る(S33)。NDEFメッセージ220Bで指定されたアプリケーションが起動され、第1の通信制御手段201は、NDEFメッセージ220Bに含まれるエラーコードを解析し、解消方法情報313を参照することによりトナー切れの不具合が発生したことを知る(S34)。携帯端末装置3の操作表示部34には、トナー交換するための方法が解消方法として表示される(S35)。
【0083】
ユーザがトナーを交換すると(S36)、不具合検出部26は、制御部20への検出信号の出力を停止する。第1の通信制御手段201は、不具合が解消されたものと判断し、通常動作のタイプでNDEFメッセージ220を書き替える(S37)。
【0084】
(4)システムエラーの不具合を発生した場合の情報処理システムの動作
図9は、システムエラーの不具合を発生した場合の情報処理システム1のシーケンス図である。
【0085】
画像形成装置2でシステムエラーの不具合を発生した場合、第1の通信部22のメモリ22aには、
図5に示すNDEFメッセージ220Cが書き込まれる(S41)。
【0086】
ユーザが携帯端末装置3を画像形成装置2にタップ操作すると(S42)、携帯端末装置3の第1の通信部32は、NDEFメッセージ220Cを読み取る(S43)。携帯端末装置3の第1の通信制御手段301は、NDEFメッセージ220Cを解析し、タイプ(重い不具合)の情報、Wi−Fi接続情報213及びSNMP/MIB接続情報214を取得する(S44)。表示制御手段303は、SNMP/MIB接続を促す画面を携帯端末装置3の操作表示部34に表示する(S45)。
【0087】
ユーザが操作表示部34に表示された画面に対してSNMP/MIB接続を指示すると(S46)、携帯端末装置3はWi−Fi接続及びSNMP/MIB接続を行う(S47)。画像形成装置2の第2の通信制御手段202は、管理情報を複数回に分けて携帯端末装置3に送信する(S49a〜49c)。
【0088】
携帯端末装置3の表示制御手段303は、サポートセンタ5への接続を促すメッセージとともに接続ボタンを含む画面を操作表示部32に表示する(S50)。ユーザが接続ボタンを操作してサポートセンタ5への接続を指示すると(S51)、携帯端末装置3の第3の通信制御手段304は、携帯端末装置3を公衆回線通信部35により公衆回線網4を介してサポートセンタ5に接続する(S52)。サポートセンタ5からデータの送信要求があると(S53)、第3の通信制御手段304は、管理情報を公衆回線網4を介してサポートセンタ5に送信する(S54)。
【0089】
サポートセンタ5で解析が行われる(S55)。サポートセンタ5は、診断/修復コマンドを携帯端末装置3に発行し(S56)、携帯端末装置3の制御部30は、診断/修復コマンドに従い、画像形成装置2に対して診断/修復を実行させる(S57)。すなわち、サポートセンタ5は、最初は診断コマンドを携帯端末装置3に発行する。携帯端末装置3は、診断コマンドに基づいて画像形成装置2に診断を実行させ、診断結果を画像形成装置2から受け付けると、その診断結果をサポートセンタ5に送信する。次に、サポートセンタ5は、診断結果に基づいて修復コマンドを携帯端末装置3に発行する。携帯端末装置3は、修復コマンドに基づいて画像形成装置2に修復を実行させる。画像形成装置2は、修復を実行し、修復完了通知を携帯端末装置3に対して行う(S58)。画像形成装置2の第1の通信制御手段201は、不具合が解消されたものと判断し、通常動作のタイプのNDEFメッセージ220Aに更新する(S59)。
【0090】
携帯端末装置3は、修復完了通知をサポートセンタ5に対して行う(S60)。携帯端末装置3の表示制御手段303は、修復完了の画面を操作表示部34に表示する(S61)。ユーザは操作表示部34に対して終了処理を行う(S62)。
【0091】
画像形成装置2が表示部を有していない場合でも、画像形成装置2で発生した不具合の解消方法をユーザに通知することができる。
【0092】
(他の実施の形態)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の実施の形態は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲内で種々の変形、実施が可能である。例えば、上記実施の形態では、情報処理装置として画像形成装置について説明したが、本発明は、PC、タブレット型PC、スマートフォン、ゲーム装置、サーバ装置等の情報処理装置にも適用することができる。
【0093】
制御部20、30の各手段は、それぞれ一部又は全部を再構成可能回路(FPGA:Field Programmable Gate Array)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)等のハードウエア回路によって構成してもよい。
【0094】
また、本発明の要旨を変更しない範囲内で、上記実施の形態の構成要素の一部を省くことや変更することが可能である。例えば、不具合表示部27を省くことは可能である。不具合表示部27の代わりに振動、音声等の他の手段で不具合が発生したことを通知してもよい。また、不具合が発生したことを画像形成装置2か携帯端末装置3にメールで通知してもよい。
【0095】
また、本発明の要旨を変更しない範囲内で、上記実施の形態のフローにおいて、ステップの追加、削除、変更、入替え等が可能である。また、上記実施の形態で用いたプログラムをCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供することができる。また、上記実施の形態で用いたプログラムをクラウドサーバ等の外部サーバに格納しておき、ネットワークを介して利用することができる。