【解決手段】本発明は、複数の誘電体層、及び誘電体層を挟んで交互に配置される複数の第1及び第2内部電極を含み、互いに対向する第1及び第2面、これらと連結され、互いに対向する第3及び第4面、第1から4面と連結され、互いに対向する第5及び第6面を有し、第1及び第2内部電極の一端が第3及び第4面にそれぞれ露出するキャパシター本体と、第3及び第4面にそれぞれ配置される第1及び第2接続部、及びこれらから第1面の一部まで延びる第1及び第2バンド部をそれぞれ含む第1及び第2外部電極と、第1面側に、第3面及び第4面に向かって開放される第1及び第2半田収容部が設けられるように、第1及び第2バンド部上にそれぞれ配置される第1及び第2接続端子と、を含む積層型電子部品及びその実装基板を提供する。
複数の誘電体層、及び前記複数の誘電体層を挟んで交互に配置される複数の第1及び第2内部電極を含み、互いに対向する第1及び第2面、前記第1及び第2面と連結され、互いに対向する第3及び第4面、前記第1及び第2面と連結され、且つ前記第3及び第4面と連結され、互いに対向する第5及び第6面を有し、前記第1及び第2内部電極の一端が前記第3及び第4面にそれぞれ露出するキャパシター本体と、
前記キャパシター本体の第3及び第4面にそれぞれ配置される第1及び第2接続部、及び前記第1及び第2接続部から前記キャパシター本体の第1面の一部まで延びる第1及び第2バンド部をそれぞれ含む第1及び第2外部電極と、
前記キャパシター本体の第1面側に、前記キャパシター本体の第3面に向かって開放される第1半田収容部が設けられるように、前記第1バンド部上に配置される第1接続端子と、
前記キャパシター本体の第1面側に、前記キャパシター本体の第4面に向かって開放される第2半田収容部が設けられるように、前記第2バンド部上に配置される第2接続端子と、を含む、積層型電子部品。
前記第1または第2外部電極において、前記第1または第2バンド部の幅をBWとし、前記第1または第2接続部の幅をWとし、第1または第2半田収容部の長さをGと規定したときに、BW/4≦G≦3BW/4を満たす、請求項1から7のいずれか一項に記載の積層型電子部品。
前記第1または第2接続端子の幅をBGとし、前記キャパシター本体の幅をWと規定したときに、W/2≦BG≦Wを満たす、請求項1から8のいずれか一項に記載の積層型電子部品。
前記第1接続端子は前記第1半田収容部が設けられるように第1切開部を有し、前記第2接続端子は前記第2半田収容部が設けられるように第2切開部を有する、請求項1から9のいずれか一項に記載の積層型電子部品。
複数の誘電体層、及び前記複数の誘電体層を挟んで交互に配置される複数の第1及び第2内部電極を含み、互いに対向する第1及び第2面、前記第1及び第2面と連結され、互いに対向する第3及び第4面、前記第1及び第2面と連結され、且つ前記第3及び第4面と連結され、互いに対向する第5及び第6面を有し、前記第1及び第2内部電極の一端が前記第3及び第4面にそれぞれ露出するキャパシター本体と、
前記キャパシター本体の第3及び第4面にそれぞれ配置される第1及び第2接続部、及び前記第1及び第2接続部から前記キャパシター本体の第1面の一部まで延びる第1及び第2バンド部をそれぞれ含む第1及び第2外部電極と、
前記第1バンド部の下側に、前記キャパシター本体の第3面、第5面及び第6面と対応する方向に向かって開放される第1スペース部が設けられるように、前記第1バンド部上に前記第1接続部から離隔するように配置される第1接続端子と、
前記第2バンド部の下側に、前記キャパシター本体の第4面、第5面及び第6面と対応する方向に向かって開放される第2スペース部が設けられるように、前記第2バンド部上に前記第2接続部から離隔するように配置される第2接続端子と、を含む、積層型電子部品。
前記第1または第2外部電極において、前記第1または第2バンド部の幅をBWとし、前記第1または第2接続部の幅をWとし、第1または第2スペース部の長さをGと規定したときに、BW/4≦G≦3BW/4を満たす、請求項17または18に記載の積層型電子部品。
前記第1または第2接続端子の幅をBGとし、前記キャパシター本体の幅をWと規定したときに、W/2≦BG≦Wを満たす、請求項17から19のいずれか一項に記載の積層型電子部品。
複数の誘電体層、及び前記複数の誘電体層を挟んで交互に配置される複数の第1及び第2内部電極を含み、互いに対向する第1及び第2面、前記第1及び第2面と連結され、互いに対向する第3及び第4面、前記第1及び第2面と連結され、且つ前記第3及び第4面と連結され、互いに対向する第5及び第6面を有し、前記第1及び第2内部電極の一端が前記第3及び第4面にそれぞれ露出するキャパシター本体と、
前記キャパシター本体の第3及び第4面にそれぞれ配置される第1及び第2接続部、及び前記第1及び第2接続部から前記キャパシター本体の第1面の一部まで延びる第1及び第2バンド部をそれぞれ含む第1及び第2外部電極と、
前記第1バンド部上に配置され、前記キャパシター本体の第3面に向かって開放される第1切開部を有する第1接続端子と、
前記第2バンド部上に配置され、前記キャパシター本体の第4面に向かって開放される第2切開部を有する第2接続端子と、を含む、積層型電子部品。
前記第1接続端子は、前記第1接続部上において前記第1及び第2接続端子部の間に配置され、前記第1接続端子部から前記第2接続端子部まで延びる直方体状の接続端子部をさらに含み、
前記第2接続端子は、前記第2接続部上において前記第3及び第4接続端子部の間に配置され、前記第3接続端子部から前記第4接続端子部まで延びる直方体状の接続端子部をさらに含む、請求項27に記載の積層型電子部品。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、アコースティックノイズ及び20kHz以上の高周波振動を低減させることのできる積層型電子部品及びその実装基板を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一側面は、複数の誘電体層、及び上記誘電体層を挟んで交互に配置される複数の第1及び第2内部電極を含み、互いに対向する第1及び第2面、上記第1及び第2面と連結され、互いに対向する第3及び第4面、上記第1及び第2面と連結され、且つ上記第3及び第4面と連結され、互いに対向する第5及び第6面を有し、上記第1及び第2内部電極の一端が上記第3及び第4面にそれぞれ露出するキャパシター本体と、上記キャパシター本体の第3及び第4面にそれぞれ配置される第1及び第2接続部、及び上記第1及び第2接続部から上記キャパシター本体の第1面の一部まで延びる第1及び第2バンド部をそれぞれ含む第1及び第2外部電極と、上記キャパシター本体の第1面側に、上記キャパシター本体の第3面に向かって開放される第1半田収容部が設けられるように、上記第1バンド部上に配置される第1接続端子と、上記キャパシター本体の第1面側に、上記キャパシター本体の第4面に向かって開放される第2半田収容部が設けられるように、上記第2バンド部上に配置される第2接続端子と、を含む、積層型電子部品を提供する。
【0011】
本発明の一実施形態において、上記第1及び第2接続端子はバンプ端子からなることができる。
【0012】
本発明の一実施形態において、上記積層型電子部品は、上記第1及び第2接続端子の表面の少なくとも一部に形成される第1及び第2導電性樹脂層をさらに含むことができる。
【0013】
本発明の一実施形態において、上記第1及び第2接続端子はそれぞれ50μm以上の厚さを有することができる。
【0014】
本発明の一実施形態において、上記第1及び第2接続端子は上記第1及び第2接続部からそれぞれ離隔するように配置されており、上記第1半田収容部は、上記キャパシター本体の第3面、第5面及び第6面に向かって延びる方向に上記第1バンド部の下側に設けられる第1スペース部であり、上記第2半田収容部は、上記キャパシター本体の第4面、第5面及び第6面に向かって延びる方向に上記第2バンド部の下側に設けられる第2スペース部であることができる。
【0015】
本発明の一実施形態において、上記第1及び第2接続端子が上記第1及び第2バンド部の一部を覆うように形成されることができる。
【0016】
本発明の一実施形態において、上記第1及び第2外部電極はそれぞれ、上記第1及び第2接続部から上記キャパシター本体の第2面の一部までそれぞれ延びる第3及び第4バンド部をさらに含み、上記第3及び第4バンド部上に、上記第1及び第2接続端子と対向するように第3及び第4接続端子がそれぞれ配置されることができる。
【0017】
本発明の一実施形態において、上記第1または第2外部電極において、上記第1または第2バンド部の幅をBWとし、上記第1または第2接続部の幅をWとし、第1または第2半田収容部の長さをGと規定したときに、BW/4≦G≦3BW/4を満たすことができる。
【0018】
本発明の一実施形態において、上記第1または第2接続端子の幅をBGとし、上記キャパシター本体の幅をWと規定したときに、W/2≦BG≦Wを満たすことができる。
【0019】
本発明の一実施形態において、上記第1接続端子は上記第1半田収容部が設けられるように第1切開部を有し、上記第2接続端子は上記第2半田収容部が設けられるように第2切開部を有することができる。
【0020】
本発明の一実施形態において、上記第1及び第2切開部は曲面を有するように形成されることができる。
【0021】
本発明の一実施形態において、上記第1及び第2切開部は複数の折り曲げられた面を含むことができる。
【0022】
本発明の一実施形態において、上記第1接続端子は、上記キャパシター本体の第5及び第6面を連結する方向に2個が離隔するように上記第1バンド部上に配置され、上記第2接続端子は、上記キャパシター本体の第5及び第6面を連結する方向に2個が離隔するように上記第2バンド部上に配置されることができる。
【0023】
本発明の一実施形態において、上記第1及び第2外部電極は、上記第1及び第2接続部から上記キャパシター本体の第2面の一部までそれぞれ延びる第3及び第4バンド部をさらに含み、上記第3接続端子は、上記キャパシター本体の第5及び第6面を連結する方向に2個が離隔するように上記第3バンド部上に配置され、上記第4接続端子は、上記キャパシター本体の第5及び第6面を連結する方向に2個が離隔するように上記第4バンド部上に配置されることができる。
【0024】
本発明の一実施形態において、上記第1及び第2接続端子の底面は平らに形成されることができる。
【0025】
本発明の一実施形態において、上記第1及び第2接続端子は実装方向に向かって凸に形成されることができる。
【0026】
本発明の他の側面は、複数の誘電体層、及び上記誘電体層を挟んで交互に配置される複数の第1及び第2内部電極を含み、互いに対向する第1及び第2面、上記第1及び第2面と連結され、互いに対向する第3及び第4面、上記第1及び第2面と連結され、且つ上記第3及び第4面と連結され、互いに対向する第5及び第6面を有し、上記第1及び第2内部電極の一端が上記第3及び第4面にそれぞれ露出するキャパシター本体と、上記キャパシター本体の第3及び第4面にそれぞれ配置される第1及び第2接続部、及び上記第1及び第2接続部から上記キャパシター本体の第1面の一部まで延びる第1及び第2バンド部をそれぞれ含む第1及び第2外部電極と、上記第1バンド部の下側に、上記キャパシター本体の第3面、第5面及び第6面と対応する方向に向かって開放される第1スペース部が設けられるように、上記第1バンド部上に上記第1接続部から離隔するように配置される第1接続端子と、上記第2バンド部の下側に、上記キャパシター本体の第4面、第5面及び第6面と対応する方向に向かって開放される第2スペース部が設けられるように、上記第2バンド部上に上記第2接続部から離隔するように配置される第2接続端子と、を含み、上記第1及び第2スペース部が第1及び第2半田収容部となる、積層型電子部品を提供する。
【0027】
本発明のさらに他の側面は、複数の誘電体層、及び上記誘電体層を挟んで交互に配置される複数の第1及び第2内部電極を含み、互いに対向する第1及び第2面、上記第1及び第2面と連結され、互いに対向する第3及び第4面、上記第1及び第2面と連結され、且つ上記第3及び第4面と連結され、互いに対向する第5及び第6面を有し、上記第1及び第2内部電極の一端が上記第3及び第4面にそれぞれ露出するキャパシター本体と、上記キャパシター本体の第3及び第4面にそれぞれ配置される第1及び第2接続部、及び上記第1及び第2接続部から上記キャパシター本体の第1面の一部まで延びる第1及び第2バンド部をそれぞれ含む第1及び第2外部電極と、上記第1バンド部上に配置され、上記キャパシター本体の第3面に向かって開放される第1切開部を有する第1接続端子と、上記第2バンド部上に配置され、上記キャパシター本体の第4面に向かって開放される第2切開部を有する第2接続端子と、を含み、上記第1及び第2切開部が第1及び第2半田収容部となる、積層型電子部品を提供する。
【0028】
本発明のさらに他の側面は、一面に第1及び第2電極パッドを有する基板と、上記第1及び第2電極パッド上に第1及び第2接続端子がそれぞれ接続されるように実装される上記積層型電子部品と、を含む、積層型電子部品の実装基板を提供する。
【0029】
本発明のさらに他の側面は、複数の誘電体層、及び上記誘電体層を挟んで交互に配置される複数の第1及び第2内部電極を含むキャパシター本体と、上記キャパシター本体の対向する両端面に上記複数の第1及び第2内部電極とそれぞれ接続されるように配置され、上記キャパシター本体の対向する両端面に接続される上記キャパシター本体の接続面に配置される第1及び第2接続部をそれぞれ含む第1及び第2外部電極と、上記キャパシター本体の接続面上の第1接続部に配置され、第1半田収容部を形成するように、上記第1接続部上に互いに離隔するように配置される第1及び第2接続端子部と、上記キャパシター本体の接続面上の第2接続部に配置され、第2半田収容部を形成するように、上記第2接続部上に互いに離隔するように配置される第3及び第4接続端子部と、を含む、積層型電子部品を提供する。
【発明の効果】
【0030】
本発明の一実施形態によると、積層型電子部品のアコースティックノイズ及び20kHz以上の高周波振動を低減させることができる効果がある。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下では、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。しかし、本発明の実施形態は様々な他の形態に変形されることができ、本発明の範囲は以下で説明する実施形態に限定されない。また、本発明の実施形態は、当該技術分野で平均的な知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面における要素の形状及び大きさなどはより明確な説明のために拡大縮小表示(または強調表示や簡略化表示)がされることがある。
【0033】
図1は本発明の第1実施形態による積層型電子部品を示した斜視図であり、
図2は、
図1において、第1及び第2接続端子にめっき層が形成されたことを示した斜視図であり、
図3の(a)及び(b)は、本発明の第1実施形態による積層型電子部品の第1及び第2内部電極をそれぞれ示した平面図であり、
図4は
図1のI−I'線に沿った断面図である。
【0034】
図1から
図4を参照すると、本発明の第1実施形態による積層型電子部品100は、キャパシター本体110と、第1及び第2外部電極131、132と、キャパシター本体の実装面側に第1及び第2半田収容部が設けられるように第1及び第2外部電極131、132上にそれぞれ配置される第1及び第2接続端子141、151と、を含む。
【0035】
以下、本発明の実施形態を明確に説明するためにキャパシター本体110の方向を定義すると、図面に表示されたX、Y及びZはそれぞれ、キャパシター本体110の長さ方向、幅方向及び厚さ方向を示す。また、本実施形態において、厚さ方向は、誘電体層が積層される積層方向と同一の概念で用いられることができる。
【0036】
キャパシター本体110は、複数の誘電体層111をZ方向に積層してから焼成したものであって、複数の誘電体層111と、誘電体層111を挟んでZ方向に交互に配置される複数の第1及び第2内部電極121、122と、を含む。
【0037】
そして、キャパシター本体110のZ方向の両側には、必要に応じて、所定厚さのカバー112、113が形成されることができる。
【0038】
この際、キャパシター本体110において互いに隣接するそれぞれの誘電体層111同士は、その境界が確認できない程度に一体化されていることができる。
【0039】
キャパシター本体110は略六面体形状であることができるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0040】
本実施形態では、説明の便宜のために、キャパシター本体110においてZ方向に互いに対向する両面を第1及び第2面1、2、第1及び第2面1、2と連結されてX方向に互いに対向する両面を第3及び第4面3、4、第1及び第2面1、2と連結され、且つ第3及び第4面3、4と連結されてY方向に互いに対向する両面を第5及び第6面5、6と定義する。本実施形態では、第1面1が実装面となることができる。
【0041】
また、誘電体層111は高誘電率のセラミック材料を含み、例えば、BaTiO
3系セラミック粉末などを含むことができるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0042】
上記BaTiO
3系セラミック粉末としては、例えば、BaTiO
3にCa、Zrなどが一部固溶した(Ba
1−xCa
x)TiO
3、Ba(Ti
1−yCa
y)O
3、(Ba
1−xCa
x)(Ti
1−yZr
y)O
3、またはBa(Ti
1−yZr
y)O
3などが挙げられるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0043】
また、誘電体層111には、上記セラミック粉末とともに、セラミック添加剤、有機溶剤、可塑剤、結合剤及び分散剤などがさらに添加されることができる。上記セラミック添加剤としては、例えば、遷移金属酸化物または遷移金属炭化物、希土類元素、マグネシウム(Mg)またはアルミニウム(Al)などが用いられることができる。
【0044】
第1及び第2内部電極121、122は、互いに異なる極性を有する電極であって、誘電体層111を挟んでZ方向に沿って互いに対向するように交互に配置されており、一端がキャパシター本体110の第3及び第4面3、4を介してそれぞれ露出することができる。
【0045】
この際、第1及び第2内部電極121、122は、その間に配置された誘電体層111によって互いに電気的に絶縁されることができる。
【0046】
このようにキャパシター本体110の第3及び第4面3、4に交互に露出する第1及び第2内部電極121、122の端部は、後述のキャパシター本体110の第3及び第4面3、4に配置される第1及び第2外部電極131、132とそれぞれ接続されて電気的に連結されることができる。
【0047】
この際、第1及び第2内部電極121、122は導電性金属で形成され、例えば、ニッケル(Ni)またはニッケル(Ni)合金などの材料が用いられることができるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0048】
上記のような構成により、第1及び第2外部電極131、132に所定の電圧を印加すると、互いに対向する第1及び第2内部電極121、122の間に電荷が蓄積される。
【0049】
この際、積層型電子部品100の静電容量は、Z方向に沿って互いに重なる第1及び第2内部電極121、122の面積と比例するようになる。
【0050】
第1及び第2外部電極131、132には互いに異なる極性の電圧が提供され、第1及び第2内部電極121、122の露出部分とそれぞれ接続されて電気的に連結されることができる。
【0051】
このような第1及び第2外部電極131、132の表面には、必要に応じて、めっき層が形成されることができる。
【0052】
例えば、第1及び第2外部電極131、132は、第1及び第2導電層と、上記第1及び第2導電層上に形成される第1及び第2ニッケル(Ni)めっき層と、上記第1及び第2めっき層上に形成される第1及び第2スズ(Sn)めっき層と、をそれぞれ含むことができる。
【0053】
第1外部電極131は、第1接続部131aと、第1バンド部131bと、を含むことができる。
【0054】
第1接続部131aは、キャパシター本体110の第3面3に形成されて第1内部電極121と接続する部分であり、第1バンド部131bは、第1接続部131aからキャパシター本体110の実装面である第1面1の一部まで延びて第1接続端子141と接続する部分である。
【0055】
この際、第1バンド部131bは、固着強度を向上させるなどの目的で、必要に応じて、キャパシター本体110の第2面2の一部と第5及び第6面5、6の一部までさらに延びることができる。
【0056】
第2外部電極132は、第2接続部132aと、第2バンド部132bと、を含むことができる。
【0057】
第2接続部132aは、キャパシター本体110の第4面4に形成されて第2内部電極122と接続する部分であり、第2バンド部132bは、第2接続部132aからキャパシター本体110の実装面である第1面1の一部まで延びて第2接続端子151と接続する部分である。
【0058】
この際、第2バンド部132bは、固着強度を向上させるなどの目的で、必要に応じて、キャパシター本体110の第2面2の一部と第5及び第6面5、6の一部までさらに延びることができる。
【0059】
第1接続端子141は導体からなり、キャパシター本体110の第1面1側において第1外部電極131の第1バンド部131bと向かい合う第1接続面、上記第1接続面とZ方向に対向する面である第2接続面、及び上記第1及び第2接続面を連結する第1外周面を含む。
【0060】
また、第1接続端子141は第1バンド部131bの一部を覆うように形成される。これにより、キャパシター本体110の実装面である第1面1側において、第1バンド部131bの下側に、第1接続端子141により覆われていない部分が半田ポケットとしての第1半田収容部となる。
【0061】
また、第1接続端子141は、X方向にキャパシター本体110の中心側に偏向するように配置されることができる。
【0062】
この際、第1接続端子141は、X方向への長さが第1バンド部131bの長さよりも小さければよい。
【0063】
これにより、上記第1半田収容部がキャパシター本体110の第3面3に向かって開放されることで、半田ポケットとしての空間Gを最大限多く確保することができる構造を成すようになる。
【0064】
第2接続端子151は導体からなり、キャパシター本体110の第1面1側において第2外部電極132の第2バンド部132bと対向する第3接続面、上記第3接続面とZ方向に対向する面である第4接続面、及び上記第3及び第4接続面を連結する第2外周面を含む。
【0065】
また、第2接続端子151は第2バンド部132bの一部を覆うように形成される。これにより、キャパシター本体110の実装面である第1面1側において、第2バンド部132bの下側に、第2接続端子151により覆われていない部分が半田ポケットとしての第2半田収容部となる。
【0066】
また、第2接続端子151は、X方向にキャパシター本体110の中心側に偏向するように配置されることができる。
【0067】
この際、第2接続端子151は、X方向への長さが第2バンド部132bの長さよりも小さければよい。
【0068】
これにより、上記第2半田収容部がキャパシター本体110の第4面4に向かって開放されることで、半田ポケットとしての空間を最大限多く確保することができる構造を成すようになる。
【0069】
本実施形態では、第1接続端子141は、第1バンド部131b上に第1接続部131aから離隔するように配置され、第2接続端子151は、第2バンド部132b上に第2接続部132aから離隔するように配置される。
【0070】
これにより、第1バンド部131bの下側に、キャパシター本体110の第3面3、第5面5及び第6面6と対応する方向に向かって開放される第1スペース部が設けられ、第1スペース部は第1半田収容部161となることができる。
【0071】
また、第2バンド部132bの下側に、キャパシター本体110の第4面4、第5面5及び第6面6と対応する方向に向かって開放される第2スペース部162が設けられ、第2スペース部162は第2半田収容部となることができる。以下、実施形態についての説明において、スペース部と半田収容部は同一の図面符号を用いて説明することができる。
【0072】
図5は
図1に第3及び第4接続端子が追加されたことを示した斜視図である。
【0073】
図5を参照すると、本実施形態の積層型電子部品は、第3及び第4接続端子142、152をさらに含むことができる。これにより、積層型電子部品の上下の方向性を無くすことができる。
【0074】
そのために、第1及び第2外部電極131、132は、第1及び第2接続部からキャパシター本体110の第2面2の一部まで延びる第3及び第4バンド部131c、132cをさらに含み、第3接続端子142は、第3バンド部131c上に第1接続端子141とZ方向に対向するように配置され、第4接続端子152は、第4バンド部132c上に第2接続端子151とZ方向に対向するように配置されることができる。
【0075】
この際、第3及び第4接続端子142、152は、第1及び第2接続端子141、151とZ方向に互いに対応する位置に類似の形状に形成されることができる。
【0076】
このような第1及び第2接続端子141、151は、キャパシター本体110の第1面1にY方向に沿って一文字状に形成されるバンプ端子(Bump Terminal)からなることができる。
【0077】
また、第1及び第2接続端子141、151は第1及び第2外部電極131、132と同一の材料からなることができ、第1及び第2外部電極131、132と一体型に形成されることができる。
【0078】
また、第1及び第2接続端子141、151は、実装される基板とキャパシター本体110を所定距離離隔させることで、キャパシター本体110で発生した圧電振動が基板に伝わることを低減させることができる。このような効果を確保するために、第1及び第2接続端子141、151の厚さは50μm以上であることができる。
【0079】
第1及び第2接続端子141、151の厚さが所定厚さ以上である際に、半田を貯蔵できる空間が十分に確保され、このように空間が確保された際に、半田フィレットが第1及び第2外部電極131、132の第1及び第2接続部131a、132aに形成されることを抑制することができる。第1及び第2接続端子141、151の厚さが100μm未満であると、半田フィレットが第1及び第2外部電極131、132の第1及び第2接続部131a、132aに形成され、この半田フィレットが、圧電振動が基板に伝わる経路としての役割を果たすようになって、ノイズ低減効果が低下する恐れがある。
【0080】
また、必要に応じて、第1及び第2接続端子141、151の表面には、
図2のように、導電性エポキシなどの導電性ペーストを塗布することで導電性樹脂層141a、151aが形成されることができる。上記導電性エポキシとしては、例えば、銅(Cu)エポキシ、銀(Ag)エポキシなどが挙げられる。
【0081】
一方、図面では、接続端子の表面全体に導電性樹脂層が形成されているが、必要に応じて、導電性樹脂層は接続端子のうち実装面にのみ、または実装面のうち一部にのみ形成されてもよい。
【0082】
このような導電性樹脂層は、圧電振動を吸収して電子部品のアコースティックノイズをさらに低減させることができ、セット(Set)基板からキャパシター本体110に伝達される外力を吸収して減少させることで、積層型電子部品100の信頼性を向上させることができる。
【0083】
また、第1及び第2接続端子141、151は、必要に応じて、めっき層を含むことができる。上記めっき層は、第1及び第2接続端子141、151上に形成されるニッケル(Ni)めっき層と、上記ニッケルめっき層上に形成されるスズ(Sn)めっき層と、を含むことができる。
【0084】
この際、第1または第2外部電極131、132の第1または第2バンド部131b、132bの幅をBWとし、第1または第2外部電極131、132の第1及び第2接続部131a、132aの幅をWとし、第1または第2半田収容部161、162のX方向の長さをGとしたときに、BW/4≦G≦3BW/4を満たすことができる。
【0085】
すなわち、半田収容部の大きさを決定するGを、外部電極の幅であるBWの1/4以上に確保する場合、半田を貯蔵できる空間が十分に確保され、半田フィレットが第1及び第2外部電極131、132の第1及び第2接続部131a、132aに形成されることを抑制することができる。
【0086】
また、上記GをBWの3/4以上に確保する場合、接続端子において外部電極を支持する部分が小さくなりすぎるため、設置されたキャパシター本体が倒れたり、固着強度が弱くて接続端子が外部電極から予期せず分離したりするなどの問題が発生し得る。
【0087】
そして、本実施形態によると、W/2≦BG≦Wを満たすことができる。ここで、BGは第1または第2接続端子141、151のY方向の長さである。
【0088】
これにより、小型サイズの積層型電子部品において、部品の幅(W)が小さいため、BGをWよりも小さくすることで、実装時における積層型電子部品の倒れを防止することができる。また、BGをW/2以上にして、半田を貯蔵できる空間を十分に確保することで、半田フィレットの高さを制限する作用をし、アコースティックノイズをさらに低減させることができる。
【0089】
図6は本発明の第2実施形態による積層型電子部品を示した斜視図であり、
図7は、
図6において第1及び第2接続端子にめっき層が形成されたことを示した斜視図であり、
図8は、本発明の第2実施形態による積層型電子部品において、第1及び第2接続端子が他の形態を有することを示した斜視図である。
【0090】
第2実施形態による積層型電子部品100'において、キャパシター本体110、第1及び第2内部電極121、122及び第1及び第2外部電極131、132の構造は上述の実施形態と類似するため、重複を避けるためにこれについての具体的な説明を省略し、上述の第1実施形態と異なる構造を有する第1及び第2接続端子143、153及び第1及び第2半田収容部163、164を示し、これに基づいて具体的に説明する。
【0091】
図6から
図8を参照すると、第1接続端子143の第1外周面に第1切開部143aが形成される。これにより、キャパシター本体110の実装面である第1面1において、第1バンド部131b上に半田ポケットとしての第1半田収容部163が設けられることができる。
【0092】
本実施形態において、第1切開部143aは、キャパシター本体110の第3面3に向かって開放されるように形成されることができる。すなわち、第1切開部143aは、第3面3に向かう部分が開放された四角形状に、略逆「コ」字状に形成されることができる。
【0093】
但し、本発明はこれに限定されず、第1切開部は逆「コ」字状の他に、複数の折り曲げられた面を含むことができ、例えば、1つの折り曲げ部を有する2つの面からなるか、または3つ以上の折り曲げ部を有する4つ以上の面を含むように構成されることができる。
【0094】
第2接続端子153の第2外周面には第2切開部153aが形成される。これにより、キャパシター本体110の実装面である第1面1側において、第2バンド部132b上に半田ポケットとしての第2半田収容部164が設けられることができる。
【0095】
本実施形態において、第2切開部153aは、キャパシター本体110の第4面4に向かって開放されるように形成されることができる。すなわち、第2切開部153aは、第4面4に向かう部分が開放された四角形状に、略逆「コ」字状に形成されることができる。
【0096】
但し、本発明はこれに限定されず、第2切開部は約「コ」字状の他に、複数の折り曲げられた面を含むことができ、例えば、1つの折り曲げ部を有する2つの面からなるか、または3つ以上の折り曲げ部を有する4つ以上の面を含むように構成されることができる。
【0097】
また、必要に応じて、第1及び第2接続端子143、153の表面には、
図7のように導電性樹脂層143b、153bが形成されることができる。
【0098】
また、第1及び第2接続端子143、153は、必要に応じて、めっき層を含むことができる。上記めっき層は、第1及び第2接続端子143、153上に形成されるニッケル(Ni)めっき層と、上記ニッケルめっき層上に形成されるスズ(Sn)めっき層と、を含むことができる。
【0099】
一方、
図8に示されたように、第1及び第2接続端子143'、153'は第1及び第2切開部143a'、153a'が曲面を有するように形成されることができる。
【0100】
この際、第1及び第2切開部143a'、153a'は、X方向にキャパシター本体110の第3及び第4面に向かってそれぞれ開放されるように形成されることができる。
【0101】
これにより、キャパシター本体110の第1面側において、第1及び第2外部電極131、132の第1及び第2バンド部上には、四角形状の第1及び第2半田収容部が設けられることができる。
【0102】
但し、切開部が四角形状を有する積層型電子部品が、
図8の切開部より相対的に大きい体積(volume)の半田ポケットを確保することができる。したがって、第1実施形態の場合、積層型電子部品を基板に実装する時に相対的に多量の半田を取り込むことができるため、半田フィレットの形成を効果的に抑え、積層型電子部品100のアコースティックノイズの低減効果をさらに向上させることができる。
【0103】
図9は
図6に第3及び第4接続端子が追加されたことを示した斜視図である。
【0104】
図9を参照すると、本実施形態の積層型電子部品は、第3及び第4接続端子144、154をさらに含むことができる。
【0105】
そのために、第1及び第2外部電極131、132は、第1及び第2接続部からキャパシター本体110の第2面2の一部まで延びる第3及び第4バンド部131c、132cをさらに含み、第3接続端子144は、第3バンド部131c上に第1接続端子143とZ方向に対向するように配置され、第4接続端子154は、第4バンド部132c上に第2接続端子153とZ方向に対向するように配置されることができる。
【0106】
図10は本発明の第3実施形態による積層型電子部品を示した斜視図であり、
図11及び
図12は、
図10において、第1及び第2接続端子にめっき層が形成されたことをそれぞれ示した斜視図である。
【0107】
第3実施形態による積層型電子部品100''において、キャパシター本体110、第1及び第2内部電極121、122及び第1及び第2外部電極131、132の構造は上述の第1実施形態と類似するため、重複を避けるべくそれらについての具体的な説明を省略し、上述の第1及び第2実施形態と異なる構造を有する第1接続端子41、42、第2接続端子51、52及び第1及び第2半田収容部61、62を示し、これに基づいて具体的に説明する。
【0108】
図10から
図12を参照すると、第1接続端子41、42は、キャパシター本体110の第5及び第6面を互いに連結する方向、すなわち、Y方向に2個が互いに向かい合って離隔するように第1バンド部上に配置される。これにより、キャパシター本体110の実装面である第1面1側において、第1バンド部上に半田ポケットとしての第1半田収容部61が設けられる。
【0109】
第2接続端子51、52は、キャパシター本体110の第5及び第6面を互いに連結する方向、すなわち、Y方向に2個が互いに向かい合って離隔するように第1バンド部上に配置される。
【0110】
また、第1接続端子41、42と第2接続端子51、52には、必要に応じて、導電性エポキシなどの導電性ペーストを塗布することで導電性樹脂層が形成されることができる。
【0111】
この際、
図11のように、導電性樹脂層71、72、81、82は第1接続端子41、42と第2接続端子51、52において基板と接触する底面のみに形成されるか、または
図12のように、導電性樹脂層71'、72'、81'、82'は第1接続端子41、42と第2接続端子51、52の表面全体を覆うように形成されることができる。
【0112】
図13は、
図10に第3及び第4接続端子が追加されたことを示した斜視図である。
【0113】
図13を参照すると、本実施形態の積層型電子部品は、第3接続端子43、44及び第4接続端子53、54をさらに含むことができる。これにより、積層型電子部品の上下の方向性を無くすことができる。
【0114】
そのために、第1及び第2外部電極131、132は、第1及び第2接続部からキャパシター本体110の第2面2の一部まで延びる第3及び第4バンド部131c、132cをさらに含み、第3及び第4バンド部131c、132c上に、第1接続端子41、42と対向するように第3接続端子43、44が配置され、第2接続端子51、52と対向するように第4接続端子53、54が配置される。
【0115】
第3接続端子43、44は、キャパシター本体110の第5及び第6面を互いに連結する方向、すなわち、Y方向に2個が互いに向かい合って離隔するように第3バンド部131c上に配置され、第4接続端子53、54は、キャパシター本体110の第5及び第6面を互いに連結する方向、すなわち、Y方向に2個が互いに向かい合って離隔するように第4バンド部132c上に配置される。
【0116】
一方、
図10の第1接続端子と第2接続端子は、底面が平らに形成されることができる。これにより、第1接続端子と第2接続端子は略六面体形状からなることができる。
【0117】
しかし、本発明はこれに限定されず、
図14に示されたように、第1接続端子41'、42'と第2接続端子51'、52'の底面は、実装面である第1面1に向かって凸に形成されることができる。すなわち、第1接続端子41'、42'と第2接続端子51、52は曲面を有する半球状に形成されることができる。
【0118】
この際、
図15のように、第1接続端子41'、42'と第2接続端子51'、52'は、必要に応じて、めっき層73、74、83、84を含むことができる。めっき層73、74、83、84は、第1接続端子41'、42'と第2接続端子51'、52'上に形成されるニッケル(Ni)めっき層と、上記ニッケルめっき層上に形成されるスズ(Sn)めっき層と、を含むことができる。
【0119】
図16は、
図14に第3及び第4接続端子が追加されたことを示した斜視図である。
【0120】
図16を参照すると、本実施形態の積層型電子部品は、第1接続端子41'、42'と対向する第3接続端子43'、44'と、第2接続端子51'、52'と対向する第4接続端子53'、54'と、をさらに含むことができる。これにより、積層型電子部品の上下の方向性を無くすことができる。
【0121】
図17は、本発明の第1実施形態による積層型電子部品が基板に実装された状態を概略的に示した正面図である。
【0122】
積層型電子部品100が基板210に実装された状態で、積層型電子部品100に形成された第1及び第2外部電極131、132に異なる極性の電圧が印加されると、誘電体層111の逆圧電効果(Inverse piezoelectric effect)によりキャパシター本体110が厚さ方向に膨張及び収縮するようになり、第1及び第2外部電極131、132の両端部は、ポアソン効果(Poisson effect)によりキャパシター本体110の厚さ方向の膨張及び収縮とは反対に収縮及び膨張するようになる。
【0123】
このような収縮と膨張は振動を発生させる。また、上記振動は第1及び第2外部電極131、132から基板210に伝達され、これによって基板210から音響が放射されてアコースティックノイズとなる。
【0124】
図17を参照すると、本実施形態による積層型電子部品の実装基板は、一面に第1及び第2電極パッド221、222を有する基板210と、基板210の上面で第1及び第2接続端子141、151が第1及び第2電極パッド221、222上にそれぞれ接続されるように実装される積層型電子部品100と、を含む。
【0125】
この際、本実施形態では、積層型電子部品100が半田231、232を介して基板210に実装されることを示して説明しているが、必要に応じて、半田の代わりに導電性ペーストを用いてもよい。
【0126】
本実施形態によると、積層型電子部品100の第1及び第2外部電極131、132を介して基板に伝達される圧電振動が、ソフト(soft)な材質の絶縁体からなる第1及び第2接続端子141、151の弾性により吸収されることで、アコースティックノイズが低減することができる。
【0127】
この際、第1及び第2接続端子141、151の第1及び第2切開部によりそれぞれ設けられる第1及び第2半田収容部161、162が、キャパシター本体110の第1面に半田231、232を取り込むことができる半田ポケットとしての役割を果たすようになる。
【0128】
これにより、第1及び第2半田収容部161、162に半田231、232がより効果的に取り込まれるため、半田フィレット(Solder Fillet)がキャパシター本体110の第2面に向かって形成されることを抑えることができる。
【0129】
したがって、積層型電子部品100の圧電振動の伝達経路を遮断し、半田フィレットとキャパシター本体110での最大変位地点を離隔させることで、積層型電子部品100のアコースティックノイズの低減効果を著しく向上させることができる。
【0130】
また、本実施形態によると、上記アコースティックノイズの低減構造により、20kHz以内の可聴周波数で積層型電子部品の圧電振動が基板に伝達される振動量も効果的に抑制することができる。
【0131】
したがって、積層型電子部品の高周波振動を低減し、ITまたは産業/電装分野において電子部品の20kHz以上の高周波振動によって問題となり得るセンサー類の誤作動を防止し、センサー類の長時間の振動による内部疲労の蓄積を抑制することができる。
【0132】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲はこれに限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想から外れない範囲内で多様な修正及び変形が可能であるということは、当技術分野の通常の知識を有する者には明らかである。