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特開2018-191296スマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステム及びその使用方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-191296(P2018-191296A)
(43)【公開日】2018年11月29日
(54)【発明の名称】スマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステム及びその使用方法
(51)【国際特許分類】
   H04R 25/00 20060101AFI20181102BHJP
   H04R 1/10 20060101ALI20181102BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20181102BHJP
【FI】
   H04R25/00 Z
   H04R1/10 101Z
   H04M1/00 U
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2018-90611(P2018-90611)
(22)【出願日】2018年5月9日
(31)【優先権主張番号】106115433
(32)【優先日】2017年5月10日
(33)【優先権主張国】TW
(71)【出願人】
【識別番号】518162153
【氏名又は名称】趙平
(71)【出願人】
【識別番号】518162164
【氏名又は名称】張翼宇
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 真二郎
(72)【発明者】
【氏名】趙平
(72)【発明者】
【氏名】張翼宇
【テーマコード(参考)】
5D005
5K127
【Fターム(参考)】
5D005BB11
5K127BA03
5K127BB02
5K127BB33
5K127CB16
5K127DA15
5K127GA04
5K127GA14
5K127GE02
5K127JA15
5K127JA48
5K127JA50
5K127MA11
(57)【要約】
【課題】スマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステム及びその使用方法を提供する。
【解決手段】本発明のスマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステム及びその使用方法は、使用者がサーボ装置によりヘッドフォンパーソナライズアプリケーションユニットをダウンロードすると共に携帯装置にインストールさせ、且つ携帯装置とスマートヘッドフォン装置とがペアリングされ、使用者が携帯装置の登録モジュールを使用して対応するデータの入力を行う。使用者がスマートヘッドフォン装置を着用すると、携帯装置の聴力検査モジュールにより使用者の左右の耳に対する聴力検査が行われ、検査結果が生成され、且つスマートヘッドフォン装置の自動補正ユニットにより検査結果に対する自動補正が行われ、その後に携帯装置の手動補正モジュールによる補正が行われ、最後に使用者が個人の好みに合わせて携帯装置のお好み設定モジュールにより音響効果モードの調整を行い、スマートヘッドフォン装置のパーソナライズが完成する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部にヘッドフォンパーソナライズアプリケーションユニットが保存され、前記ヘッドフォンパーソナライズアプリケーションユニットは、使用者が対応するデータを入力して登録するために用いられる登録モジュールと、前記使用者が聴力検査を行って検査結果を生成させるための聴力検査モジュールと、前記使用者が前記検査結果に対して手動補正を行うための手動補正モジュールと、前記使用者が個人の好みに合わせて音響効果モードを調整可能にし、設定完了後に前記使用者の聴力に適合するパーソナライズ設定を形成させるお好み設定モジュールとを含むサーボ装置と、
第1送信ユニットによりネットワークに接続される携帯装置であって、前記サーボ装置により前記ヘッドフォンパーソナライズアプリケーションユニットがダウンロードされると共に前記携帯装置にインストールされる携帯装置と、
スマートヘッドフォン装置と、を備え、
前記スマートヘッドフォン装置は、
中央処理装置と、
前記中央処理装置に電気的に接続される第2送信ユニットであって、前記第2送信ユニットが前記第1送信ユニットとペアリングされ、前記携帯装置から伝送された命令を受信させると共に前記中央処理装置に伝送させ、前記中央処理装置により前記命令が対応する信号に変換される第2送信ユニットと、
前記中央処理装置に電気的に接続されるヘッドフォンユニットであって、前記ヘッドフォンユニットから前記対応する信号が発信されて前記使用者に聴かせるヘッドフォンユニットと、
前記中央処理装置に電気的に接続され、且つ前記聴力検査モジュールにより生成される検査結果に基づいて自動補正を行う自動補正ユニットと、
前記中央処理装置に電気的に接続され、前記パーソナライズ設定が前記ストレージユニット内に保存されるストレージユニットと、
前記中央処理装置に電気的に接続され、前記スマートヘッドフォン装置に必要な電力を供給する給電ユニットと、を更に含むことを特徴とする、
スマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステム。
【請求項2】
前記スマートヘッドフォン装置は、外部環境のノイズを収音させる少なくとも1つのサンプリングユニットと、前記サンプリングユニット及び前記中央処理装置にそれぞれ電気的に接続され、前記外部環境のノイズの変化の分析を行うと共に分析信号を発生させ、且つ前記分析信号が前記中央処理装置に伝送され、前記中央処理装置は前記分析信号に基づいて前記ヘッドフォンユニットの再生音量の調整を行うサンプリング信号処理ユニットとを更に備えることを特徴とする請求項1に記載のスマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステム。
【請求項3】
前記スマートヘッドフォン装置は、前記中央処理装置に電気的に接続されるデジタル信号処理ユニットを更に備え、前記デジタル信号処理ユニットは前記分析信号に基づいて反対方向信号を前記ヘッドフォンユニットに提供することを特徴とする請求項2に記載のスマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステム。
【請求項4】
前記スマートヘッドフォン装置は、前記中央処理装置に電気的に接続される衛星測位ユニットを更に備え、前記衛星測位ユニットにより前記スマートヘッドフォン装置の現在地が取得され、且つ前記中央処理装置に出力されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のスマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステム。
【請求項5】
前記登録モジュールには前記使用者が入力するための少なくとも1つのデータ欄が設定されることを特徴とする請求項1に記載のスマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステム。
【請求項6】
前記データ欄はユーザー名と、パスワードと、パスワード再入力と、性別と、年齢と、職業と、前記スマートヘッドフォン装置のシリアルナンバーとを含むことを特徴とする請求項5に記載のスマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステム。
【請求項7】
前記ヘッドフォンパーソナライズアプリケーションユニットは、前記使用者が前記スマートヘッドフォン装置により提供される機能を選択させるための機能選択モジュールを更に有することを特徴とする請求項1に記載のスマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステム。
【請求項8】
使用者がサーボ装置を使用してヘッドフォンパーソナライズアプリケーションユニットのダウンロードを行うと共に携帯装置にインストールさせ、且つ前記携帯装置とスマートヘッドフォン装置とをペアリングさせてペアリングプロセスを完成させる工程1と、
登録プロセスが実行され、前記使用者が前記携帯装置の登録モジュールを利用して対応するデータの入力を行う工程2と、
聴力検査プロセスが実行され、前記使用者が前記スマートヘッドフォン装置を着用し、前記携帯装置の聴力検査モジュールにより前記使用者の左右の耳の聴力検査が行われると共に検査結果が生成される工程3と、
聴覚補正プロセスが実行され、まず前記スマートヘッドフォン装置の自動補正ユニットにより前記検査結果に対する自動補正が行われ、前記使用者が続いて前記携帯装置の手動補正モジュールにより補正を行う工程4と、
お好み設定プロセスが実行され、前記使用者が個人の好みに合わせて前記携帯装置のお好み設定モジュールにより音響効果モードの調整を行い、設定完了後に前記スマートヘッドフォン装置のパーソナライズが完成する工程5と、を少なくとも含むことを特徴とする、
スマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステムの使用方法。
【請求項9】
前記登録モジュールには、前記使用者が入力するための少なくとも1つのデータ欄が設定されることを特徴とする請求項8に記載のスマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステムの使用方法。
【請求項10】
前記データ欄はユーザー名と、パスワードと、パスワード再入力と、性別と、年齢と、職業と、前記スマートヘッドフォン装置のシリアルナンバーとを含むことを特徴とする請求項9に記載のスマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステムの使用方法。
【請求項11】
前記聴力検査プロセスは準備状態及び検査状態を更に含むことを特徴とする請求項8に記載のスマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステムの使用方法。
【請求項12】
前記準備状態では、前記スマートヘッドフォン装置の音量が最低まで下げられ、且つ前記スマートヘッドフォン装置のサンプリングユニットが所定の位置に調整されて環境のノイズの検査が行われ、検出された前記環境のノイズが規定値より低い場合、前記検査状態に切り換えられ、検出された前記環境のノイズが前記規定値より高い場合、前記検査状態に切り換えられないことを特徴とする請求項11に記載のスマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステムの使用方法。
【請求項13】
前記検査状態では、前記使用者は前記スマートヘッドフォン装置を使用して前記携帯装置から発信された音声信号を聴き取り、前記使用者は毎回片方の耳で前記音声信号を聴き取り、前記使用者が前記音声信号を聴き取った場合、前記携帯装置の確認ボタンを押して確認メッセージを発信させ、且つ前記携帯装置は前記音声信号とは異なる周波数または音量の音声信号を再度発信させ、複数回検査が行われた後に前記携帯装置に前記検査結果が表示され、且つ同時に前記検査結果が前記ストレージユニットに保存され、前記携帯装置により前記サーボ装置にアップロードされて保存されることを特徴とする請求項12に記載のスマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステムの使用方法。
【請求項14】
前記使用者の両耳の検査が完了して前記検査結果が生成された後に前記聴覚補正プロセスが実行され、前記聴覚補正プロセスは聴覚曲線補正と、聴覚閾値感度補正と、平衡補正と、音源位置補正とを更に含み、前記聴覚曲線補正及び前記聴覚閾値感度補正は前記自動補正ユニットにより自動補正が行われ、前記平衡補正及び前記音源位置補正は前記使用者が前記手動補正モジュールを使用して補正を行うことを特徴とする請求項13に記載のスマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステムの使用方法。
【請求項15】
前記音響効果モードはニュースモードと、クラシックモードと、ポップ音楽モードと、ロックンロールモードと、重低音モードとを含み、前記使用者が選択可能であることを特徴とする請求項8に記載のスマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステムの使用方法。
【請求項16】
機能選択プロセスが実行され、前記使用者が機能選択モジュールを使用して前記スマートヘッドフォン装置により提供される機能を選択するプロセスの工程6を更に含むことを特徴とする請求項8に記載のスマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステムの使用方法。
【請求項17】
前記機能は能動的ノイズキャンセリング機能及びイージーリスニング機能を含むことを特徴とする請求項16に記載のスマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステムの使用方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステム及びその使用方法に関し、より詳しくは、サーボ装置、ヘッドフォンパーソナライズアプリケーションユニット、携帯装置、及びスマートヘッドフォン装置の使用方法を使用者の聴力及び好みに合わせて使用者専用にパーソナライズ可能であるスマートヘッドフォン装置のスマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステム及びその使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワーク技術の不断の発展に伴い、より多くの人々が個人用の携帯装置を利用してオンラインで直接音楽を聴いたり、音楽ファイルを個人用携帯装置にダウンロードして聴くようになっている。人々のが他人の邪魔にならずにいつでもどこでも音楽を聴けるようにするためのヘッドフォン装置が個人用携帯装置の必需品となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、人々は音楽をクリアに心地よく聴くためにヘッドフォン装置の再生音量を調整するが、従来のヘッドフォン装置では使用者の左右の耳に対する再生音量を一律に調整することしかできなかった。左右の目では視力が違うのと同様に左右の耳の聴力にも差異があり、よって、異なる左右で異なる聴力に対して再生音量を調整することで聴力障害が起こらないようにする必要があるが、使用時に毎回左右の耳のヘッドフォンの再生音量を調整し直すのでは使用者にとって非常に不便であった。
【0004】
また、個人によって聴覚の感受性も異なり、高音が好きな人や重低音が好きな人もいるが、従来のヘッドフォン装置では使用者の需要に応じて調整を行うことができなかった。
【0005】
そこで、本発明者は上記の欠点が改善可能と考え、すなわち、スマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステム及びその使用方法を使用者の聴力及び好みに合わせて使用者専用にパーソナライズ可能にするスマートヘッドフォン装置を如何に提供するか、鋭意検討を重ねた結果、合理的設計で上記の課題を効果的に改善する本発明の提案に到った。
【0006】
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものである。上記課題解決のため、本発明は、次のようなスマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステム及びその使用方法を提供することを主目的とする。
すなわち、サーボ装置、ヘッドフォンパーソナライズアプリケーションユニット、携帯装置、及びスマートヘッドフォン装置の使用方法を使用者の聴力及び好みに合わせて使用者専用にパーソナライズ可能にするスマートヘッドフォン装置により、使用者がパーソナライズしたスマートヘッドフォン装置を着用して音楽や放送を聴くことで、使用者の両耳の聴力の差異の問題を解決させる。音量を毎回調整させる必要が無くなるほか、使用者の両耳にとって不適当な音量で音楽を聴くことによる聴力障害の発生も防ぎ、且つ音楽を聴く周波数を使用者の好みの設定に基づいて調整を行い、使用者が快適な環境で音楽を聴くことが可能になる。
【0007】
本発明の他の目的は、次のようなスマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステム及びその使用方法を提供することにある。
すなわち、外部環境のノイズに対するサンプリング、分析、及び処理を行い、且つ分析結果に基づいてヘッドフォンユニットの音量の調整を行い、イージーリスニング機能を提供する。或いは、分析結果に基づいて外部環境のノイズを抑制する信号をヘッドフォンユニットに伝送させ、能動的ノイズキャンセリング機能を提供する。どちらの機能も使用者にとっていつでもどこでも音楽をクリアに聴くために役立つ。
【0008】
本発明のさらなる他の目的は、次のようなスマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステム及びその使用方法を提供することにある。
すなわち、スマートヘッドフォン装置を最良のリスニング状態に維持させるための定期検査機能を有し、使用者の聴力の変化の検査を行うと共にその変化に基づいてスマートヘッドフォン装置の設定の調整を行う。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明のある態様のスマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステムは、内部にヘッドフォンパーソナライズアプリケーションユニットが保存され、前記ヘッドフォンパーソナライズアプリケーションユニットは、使用者が対応するデータを入力して登録するために用いられる登録モジュールと、前記使用者が聴力検査を行って検査結果を生成させるための聴力検査モジュールと、前記使用者が前記検査結果に対して手動補正を行うための手動補正モジュールと、前記使用者が個人の好みに合わせて音響効果モードを調整可能にし、設定完了後に前記使用者の聴力に適合するパーソナライズ設定を形成させるお好み設定モジュールとを含むサーボ装置と、第1送信ユニットによりネットワークに接続される携帯装置であって、前記サーボ装置により前記ヘッドフォンパーソナライズアプリケーションユニットがダウンロードされると共に前記携帯装置にインストールされることと、スマートヘッドフォン装置とを備え、前記スマートヘッドフォン装置は、中央処理装置と、前記中央処理装置に電気的に接続される第2送信ユニットであって、前記第2送信ユニットが前記第1送信ユニットとペアリングされ、前記携帯装置から伝送された命令を受信させると共に前記中央処理装置に伝送させ、前記中央処理装置により前記命令が対応する信号に変換されることと、前記中央処理装置に電気的に接続されるヘッドフォンユニットであって、前記ヘッドフォンユニットから前記対応する信号が発信されて前記使用者に聴かせることと、前記中央処理装置に電気的に接続され、且つ前記聴力検査モジュールにより生成される検査結果に基づいて自動補正を行う自動補正ユニットと、前記中央処理装置に電気的に接続され、前記パーソナライズ設定が前記ストレージユニット内に保存されるストレージユニットと、前記中央処理装置に電気的に接続され、前記スマートヘッドフォン装置に必要な電力を供給する給電ユニットとを更に含む。
【0010】
上述の実施形態では、前記スマートヘッドフォン装置は、外部環境のノイズを収音するための少なくとも1つのサンプリングユニットと、前記サンプリングユニット及び前記中央処理装置にそれぞれ電気的に接続され、前記外部環境のノイズの変化の分析を行って分析信号を発信させ、且つ前記分析信号が前記中央処理装置に伝送され、前記中央処理装置が前記分析信号に基づいて前記ヘッドフォンユニットの再生音量の調整を行うサンプリング信号処理ユニットとを更に備える。
【0011】
上述の実施形態では、前記スマートヘッドフォン装置は、前記中央処理装置に電気的に接続されるデジタル信号処理ユニットを更に備え、前記デジタル信号処理ユニットは前記分析信号に基づいて前記ヘッドフォンユニットの再生音量及び周波数の調整を行う。
【0012】
上述の実施形態では、前記スマートヘッドフォン装置は、前記中央処理装置及び前記ヘッドフォンユニットに電気的に接続されると共に前記ヘッドフォンユニットから再生される音声信号を増幅させるためのアンプユニットを更に備える。
【0013】
上述の実施形態では、前記スマートヘッドフォン装置は、前記中央処理装置に電気的に接続される衛星測位ユニットを更に備え、前記衛星測位ユニットにより前記スマートヘッドフォン装置の現在地が取得されると共に前記中央処理装置に出力される。
【0014】
上述の実施形態では、前記登録モジュールには前記使用者が入力するための少なくとも1つのデータ欄が設定される。
【0015】
上述の実施形態では、前記データ欄はユーザー名と、パスワードと、パスワード再入力と、性別と、年齢と、職業と、前記スマートヘッドフォン装置のシリアルナンバーとを含む。
【0016】
上述の実施形態では、前記ヘッドフォンパーソナライズアプリケーションユニットは、前記使用者が前記スマートヘッドフォン装置により提供される機能を選択させるための機能選択モジュールを更に有する。
【0017】
本発明の別の態様のスマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステムの使用方法は、使用者がサーボ装置を使用してヘッドフォンパーソナライズアプリケーションユニットのダウンロードを行うと共に携帯装置にインストールさせ、且つ前記携帯装置とスマートヘッドフォン装置とをペアリングさせてペアリングプロセスを完成させる工程1と、登録プロセスが実行され、前記使用者が前記携帯装置の登録モジュールを利用して対応するデータの入力を行う工程2と、聴力検査プロセスが実行され、前記使用者が前記スマートヘッドフォン装置を着用し、前記携帯装置の聴力検査モジュールにより前記使用者の左右の耳の聴力検査が行われると共に検査結果が生成される工程3と、聴覚補正プロセスが実行され、まず前記スマートヘッドフォン装置の自動補正ユニットにより前記検査結果に対する自動補正が行われ、前記使用者が続いて前記携帯装置の手動補正モジュールにより補正を行う工程4と、お好み設定プロセスが実行され、前記使用者が個人の好みに合わせて前記携帯装置のお好み設定モジュールにより音響効果モードの調整を行い、設定完了後に前記スマートヘッドフォン装置のパーソナライズが完成する工程5とを少なくとも含む。
【0018】
上述の実施形態では、前記登録モジュールには、前記使用者が入力するための少なくとも1つのデータ欄が設定される。
【0019】
上述の実施形態では、前記データ欄はユーザー名と、パスワードと、パスワード再入力と、性別と、年齢と、職業と、前記スマートヘッドフォン装置のシリアルナンバーとを含む。
【0020】
上述の実施形態では、前記聴力検査プロセスは準備状態及び検査状態を更に含む。
【0021】
上述の実施形態では、前記準備状態では、前記スマートヘッドフォン装置の音量が最低まで下げられ、且つ前記スマートヘッドフォン装置のサンプリングユニットが所定の位置に調整されて環境のノイズの検査が行われ、検出された前記環境のノイズが規定値より低い場合、前記検査状態に切り換えられ、検出された前記環境のノイズが前記規定値より高い場合、前記検査状態に切り換えられない。
【0022】
上述の実施形態では、前記検査状態では、前記使用者は前記スマートヘッドフォン装置を使用して前記携帯装置から発信された音声信号を聴き取り、前記使用者は毎回片方の耳で前記音声信号を聴き取り、前記使用者が前記音声信号を聴き取った場合、前記携帯装置の確認ボタンを押して確認メッセージを発信させ、且つ前記携帯装置は前記音声信号とは異なる周波数または音量の音声信号を再度発信させ、複数回検査が行われた後に前記携帯装置に前記検査結果が表示され、且つ同時に前記検査結果が前記ストレージユニットに保存され、前記携帯装置により前記サーボ装置にアップロードされて保存される。
【0023】
上述の実施形態では、前記使用者の両耳の検査が完了して前記検査結果が生成された後に前記聴覚補正プロセスが実行され、前記聴覚補正プロセスは聴覚曲線補正と、聴覚閾値感度補正と、平衡補正と、音源位置補正とを更に含み、前記聴覚曲線補正及び前記聴覚閾値感度補正は前記自動補正ユニットにより自動補正が行われ、前記平衡補正及び前記音源位置補正は前記使用者が前記手動補正モジュールを使用して補正を行う。
【0024】
上述の実施形態では、前記音響効果モードはニュースモードと、クラシックモードと、ポップ音楽モードと、ロックンロールモードと、重低音モードとを含み、前記使用者が選択可能である。
【0025】
上述の実施形態では、機能選択プロセスが実行され、前記使用者が機能選択モジュールを使用して前記スマートヘッドフォン装置により提供される機能を選択するプロセスの工程6を更に含む。
【0026】
上述の実施形態では、前記機能は能動的ノイズキャンセリング機能及びイージーリスニング機能を含む。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の一実施形態に係るスマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステムの組織を示す概略図である。
図2】本発明のヘッドフォンパーソナライズアプリケーションユニットの機能モジュールを示す概略図である。
図3図2に示す登録モジュールの実施形態を示す概略図である。
図4A図2に示す聴力検査モジュールの実施形態を示す概略図である。
図4B図2に示す聴力検査モジュールの実施形態を示す概略図である。
図4C図2に示す聴力検査モジュールの実施形態を示す概略図である。
図4D図2に示す聴力検査モジュールの実施形態を示す概略図である。
図5A図2に示す手動補正モジュールの実施形態を示す概略図である。
図5B図2に示す手動補正モジュールの実施形態を示す概略図である。
図5C図2に示す手動補正モジュールの実施形態を示す概略図である。
図6図2に示すお好み設定モジュールの実施形態を示す概略図である。
図7】本発明の一実施形態に係るスマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステムの他の組織を示す概略図である。
図8】本発明の一実施形態に係るスマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステムの使用方法を示すフローチャートである。
図9】本発明の一実施形態に係るスマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステムが機能選択モジュールを実行する場合の実施形態を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、図面を参照しつつ、本発明に係るスマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステム及びその使用方法について具体的に説明する。なお、各実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【実施例】
【0029】
まず、図1〜6を参照しながら、本発明をさらに詳しく説明する。本発明のスマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステムの構成は、以下の通りである。
【0030】
サーボ装置100内にはヘッドフォンパーソナライズアプリケーションユニット200が保存され、前記ヘッドフォンパーソナライズアプリケーションユニット200は登録モジュール21と、聴力検査モジュール22と、手動補正モジュール23と、お好み設定モジュール24とを備える。
前記登録モジュール21は使用者が対応するデータを入力して登録を行うために使用される(図3参照、前記登録モジュール21には前記使用者が入力するための少なくとも1つのデータ欄が設定され、前記データ欄はユーザー名と、パスワードと、パスワード再入力と、性別と、年齢と、職業と、前記スマートヘッドフォン装置400のシリアルナンバーとを含む)。前記聴力検査モジュール22は前記使用者が聴力検査を行って検査結果を生成させるために用いられる(図4A乃至図4D参照)。前記手動補正モジュール23は前記使用者が前記検査結果に対して手動補正を行うために使用される(図5A乃至図5C参照)。前記お好み設定モジュール24は前記使用者が個人の好みに合わせて音響効果モードの調整を行るために用いられる(図6参照)。設定完了後に前記使用者の聴力に適合したパーソナライズ設定が形成される。また、前記ヘッドフォンパーソナライズアプリケーションユニットは機能選択モジュール25を更に有し、前記使用者が前記スマートヘッドフォン装置400により提供される機能を選択可能になる。
【0031】
携帯装置300(例えば、スマートフォン、タブレット端末等の携帯装置)は第1送信ユニット31を介してネットワークに接続され、前記サーボ装置100から前記ヘッドフォンパーソナライズアプリケーションユニット200がダウンロードされると共に前記携帯装置300にインストールされる。
【0032】
スマートヘッドフォン装置400は、中央処理装置41と、前記中央処理装置41に電気的に接続される第2送信ユニット42であって、前記第2送信ユニット42により前記第1送信ユニット31とペアリングされ、前記携帯装置300から伝送された命令を受信させると共に前記中央処理装置41に伝送させ、前記中央処理装置41により前記命令が対応する信号に変換される第2送信ユニット42と、前記中央処理装置41に電気的に接続され、前記対応する信号を発信させて前記使用者に聴かせるヘッドフォンユニット43と、前記中央処理装置41に電気的に接続されると共に前記聴力検査モジュールにより生成された検査結果に基づいて自動補正を行う自動補正ユニット44と、前記中央処理装置41に電気的に接続され、前記パーソナライズ設定が保存されるストレージユニット45と、前記中央処理装置41に電気的に接続され、前記スマートヘッドフォン装置400に必要な電力を供給させる給電ユニット46とを備える。前記スマートヘッドフォン装置400は耳覆い型ブルートゥース(登録商標)ヘッドフォンである。
【0033】
使用者は前記スマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステムを利用して個人専用のスマートヘッドフォン装置を構築することができる。前記使用者がパーソナライズされたスマートヘッドフォン装置を着用して携帯装置、デスクトップパソコン、ノートパソコン、携帯音楽プレーヤー等の音声信号を再生可能なあらゆる装置に接続して音楽や放送を聴く際に、使用者の両耳の聴力差の問題を解決させているため、毎回音量を調整し直さずともよくなり、使用者の両耳が不適当な音量で音楽を聴くことで聴力障害に陥ることがなくなる。また、音楽の周波数が使用者の好みの設定に基づいて調整され、使用者は快適な環境で音楽を聴くことができる。
【0034】
続いて、図7に示されるように、前記スマートヘッドフォン装置400は、外部環境のノイズを収音するための集音マイクである少なくとも1つのサンプリングユニット47と、前記サンプリングユニット47及び前記中央処理装置41にそれぞれ電気的に接続され、前記外部環境のノイズの変化の分析を行って分析信号を発信させるサンプリング信号処理ユニット48とを更に備える。
また、前記分析信号は前記中央処理装置41に伝送され、前記中央処理装置41により前記分析信号に基づいて前記ヘッドフォンユニット43の再生音量が調整されることにより、使用者が環境の違いによって音が大きすぎる或いは小さすぎると感じてしまい、音楽を快適に聴けなくなる事態が回避される。
【0035】
これ以外にも、前記スマートヘッドフォン装置400は、前記中央処理装置41に電気的に接続されるデジタル信号処理ユニット49を更に備える。
前記デジタル信号処理ユニット49は前記分析信号に基づいて相当の比率の反対方向信号を前記ヘッドフォンユニット43に供給する。これにより、前記サンプリングユニット47が外部環境のノイズのサンプリングを行った後、前記サンプリング信号処理ユニット48に伝送させて分析を行うと共に前記分析信号を発信させ、最後に前記デジタル信号処理ユニット49により反対方向信号が前記ヘッドフォンユニット43に提供されることよりヘッドフォンユニットのノイズキャンセリング技術が実現する。使用者が音楽を聴いている最中に外部環境のノイズの影響を受けなくなり、音楽をクリアに聴くことができる。
【0036】
このほか、前記スマートヘッドフォン装置400は、前記中央処理装置41に電気的に接続される衛星測位ユニット50を更に備える。前記衛星測位ユニット50により前記スマートヘッドフォン装置400の現在地が取得され、且つ前記中央処理装置41に出力される。これにより、使用者が前記スマートヘッドフォン装置400を着用した際に現在地を知ることができる。
【0037】
図8は本発明所に係るスマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステムの使用方法を図示する。これは以下の工程を少なくとも含む。
使用者がサーボ装置を使用してヘッドフォンパーソナライズアプリケーションユニットのダウンロードを行うと共に携帯装置にインストールさせ(例えば、スマートフォン、タブレット端末等の携帯装置)、且つ前記携帯装置とスマートヘッドフォン装置とをペアリングさせてペアリングプロセスを完成させる工程1S1。
登録プロセスが実行され、前記使用者が前記携帯装置の登録モジュールを利用して対応するデータの入力を行う工程2S2。
聴力検査プロセスが実行され、前記使用者が前記スマートヘッドフォン装置を着用し、前記携帯装置の聴力検査モジュールにより前記使用者の左右の耳の聴力検査が行われると共に検査結果が生成される工程3S3。
聴覚補正プロセスが実行され、まず前記スマートヘッドフォン装置の自動補正ユニットにより前記検査結果に対する自動補正が行われ、前記使用者が続いて前記携帯装置の手動補正モジュールにより補正を行う工程4S4。
お好み設定プロセスが実行され、前記使用者が個人の好みに合わせて前記携帯装置のお好み設定モジュールにより音響効果モードの調整を行い、設定完了後に前記スマートヘッドフォン装置のパーソナライズが完成する工程5S5。
【0038】
次に、図を参照しながら、本発明をさらに詳しく説明する。
【0039】
まず、前記携帯装置及び前記スマートヘッドフォン装置のペアリングプロセスが完了し、次に前記登録プロセスが実行され、前記登録モジュールには前記使用者が入力するための少なくとも1つのデータ欄が設定される(図3参照)。また、前記データ欄はユーザー名と、パスワードと、パスワード再入力と、性別と、年齢と、職業と、前記スマートヘッドフォン装置のシリアルナンバーとを含み、使用者は上述の各データ欄の入力が完了すると登録も完了する。
【0040】
登録プロセスの完了後、使用者の聴力検査が行われ、聴力検査プロセスが実行される。前記聴力検査プロセスは準備状態及び検査状態を更に含み、前記準備状態では(図4A参照)、まず前記スマートヘッドフォン装置の音量が最低まで下げられると共に前記スマートヘッドフォン装置のサンプリングユニットが所定の位置まで調整されて環境のノイズの検査が行われる。
検出された前記環境のノイズが低い場合は前記検査状態に切り換えられ、検出された前記環境のノイズが高い場合は前記検査状態に切り換えられない。前記検査状態に切り換えられた場合(図4B及び図4C参照)、前記使用者は前記スマートヘッドフォン装置を使用して前記携帯装置から発せられる音声信号を聴くことができ、且つ前記音声信号間の周波数または音量の違いにより、前記使用者が毎回片耳で前記音声信号を聴き、前記使用者が前記音声信号を聴き取った場合は前記携帯装置の確認ボタンを押して(図4B及び図4Cに示す”聴こえる”)確認メッセージを発信させる。
その後、前記携帯装置により前記音声信号とは異なる周波数または音量の音声信号が発信され、複数回の検査が行われた後、前記携帯装置に前記検査結果が表示され(図4Dに示す左右両耳の聴覚曲線)、同時に前記検査結果が前記ストレージユニットに保存され、前記携帯装置により前記サーボ装置にアップロードされて保存される。
【0041】
これにより、前記使用者の両耳の検査が完了して前記検査結果が生成された後、続いて聴覚補正プロセスが実行される。まず、前記スマートヘッドフォン装置の自動補正ユニットにより前記検査結果に対する自動補正が行われ、且つ聴取音量が設定され、前記使用者は前記携帯装置の手動補正モジュールを利用して補正を行う。前記聴覚補正プロセスは聴覚曲線補正と、聴覚閾値感度補正と、平衡補正(図5A参照)と、音源位置補正(図5B参照)とを更に含む。
前記聴覚曲線補正及び前記聴覚閾値感度補正では前記自動補正ユニットにより自動補正が実行され、例えば、トレンドに合わせて微調整されると共に前記ヘッドフォンパーソナライズアプリケーションユニットによりどちらの耳を基準とするか自動的に判断される。検査結果が右耳の高音域及び左耳の低音域が正常だった場合、右耳に対する低音及び左耳に対する高音の補正を行うのみでよい。前記平衡補正及び前記音源位置補正は前記使用者が前記手動補正モジュールを使用して補正を行い、使用者が音声を頭部中央の位置で発せられるように微調整を行った後、補正済の音楽及び未補正の音楽をそれぞれ再生して使用者が聴き比べられるようにし、使用者が補正機能を使用するか否かを決定させる(図5C参照)。
【0042】
最後にお好み設定プロセスが実行され、前記使用者は個人の好みに合わせて前記携帯装置のお好み設定モジュールを使用して音響効果モードの調整を行う(図6参照)。前記音響効果モードはニュースモードと、クラシックモードと、ポップ音楽モードと、ロックンロールモードと、重低音モードとを含み、前記使用者が選択可能である。
設定完了後に前記スマートヘッドフォン装置のパーソナライズが完成する。これにより、前記使用方法により前記スマートヘッドフォン装置により前記使用者の聴力に対する矯正が実行され、使用者がパーソナライズされたスマートヘッドフォン装置を携帯装置、デスクトップパソコン、ノートパソコン、携帯音楽プレーヤー等の音声信号が再生可能なあらゆる装置に接続させて音楽や放送を聴く際に、使用者の両耳の聴力差の問題が解決されているため、毎回音量を調整し直さずともよくなり、使用者の両耳が不適当な音量で音楽を聴くことによる聴覚障害を負うことが無くなり、且つ音楽の周波数も使用者の好みの設定に基づいて調整され、使用者が快適な環境で音楽を聴けるようになり、好ましいリスニング効果が達成される。
【0043】
また、本発明のスマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステムの使用方法は、機能選択プロセスが実行され、前記使用者が機能選択モジュールを使用して前記スマートヘッドフォン装置により提供される機能を選択するプロセスの工程6S6を更に含む。
図9に示すように、前記機能は能動的ノイズキャンセリング機能及びイージーリスニング機能を含み、使用者が切り替え可能である。能動的ノイズキャンセリング機能はサンプリングユニットが外部環境のノイズに対するサンプリングを行った後、前記サンプリング信号処理ユニットに伝送されて分析が行われると共に前記分析信号が発信される。最後に、前記デジタル信号処理ユニットが提供する反対方向信号が前記ヘッドフォンユニットに送信され、使用者が音楽を聴いている最中に外部環境のノイズの影響を受けなくなり、音楽をクリアに聴くことができる。
イージーリスニング機能はサンプリングユニットにより外部環境のノイズのサンプリングが行われた後、前記サンプリング信号処理ユニットに伝送されて分析が行われて前記分析信号が発信され、中央処理装置は前記分析信号に基づいて前記ヘッドフォンユニットの再生音量の調整を行う。これにより、使用者が音楽を聴く際に環境のノイズが変化した場合(ノイズが大きくなる或いは小さくなる)、前記スマートヘッドフォン装置は即時前記ヘッドフォンユニットの再生音量の調整を行い(音量を上げるまたは下げる)、使用者が音楽をクリアで快適に聴けるようになる。
【0044】
このほか、使用者が音楽を第一所定時間(例えば、60分)聴き続けた場合、携帯装置に保存されるヘッドフォンパーソナライズアプリケーションユニットが自動的に警告メッセージを発信させる。例えば、携帯装置のスクリーンに「耳を10分間休ませて下さい」等の文字が表示され、同時にスマートヘッドフォン装置のヘッドフォンユニットにより特別な警告音が発せられる。
また、第二所定時間(例えば、120分)を超えて聴き続けた場合、携帯装置に保存されるヘッドフォンパーソナライズアプリケーションユニットが自動的に警告メッセージを発信させる。携帯装置のスクリーンには「耳を10分間休ませて下さい」等の文字が表示され、スマートヘッドフォン装置のヘッドフォンユニットにより特別な警告音が発せられる。更に第三所定時間(例えば、5分)を超えて聴き続けた場合、スマートヘッドフォン装置が自動的に停止する。このように、耳の健康を護る警告機能を有する。
【0045】
最後に、スマートヘッドフォン装置を一定日数(例えば、90日)使用した場合、起動時に携帯装置のスクリーンに警告文が表示され、例えば、「聴力検査をして下さい」と表示される。これにより、使用者は工程2S2乃至工程5S5の検査や調整等のプロセスを再度実行し、且つ毎回の検査及び調整結果がスマートヘッドフォン装置のストレージユニット及びサーボ装置に保存され、使用者の聴力の変化の定期検査が行われると共にその変化に応じてスマートヘッドフォン装置の設定が調整され、スマートヘッドフォン装置が最良のリスニング状態に維持される。
【0046】
総合すると、本発明のスマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステム及びその使用方法は、サーボ装置、ヘッドフォンパーソナライズアプリケーションユニット、携帯装置、及びスマートヘッドフォン装置の使用方法(ペアリング、登録、聴力検査、聴覚補正、お好み設定)が使用者の聴力及び好みに合わせて使用者専用にパーソナライズされるスマートヘッドフォン装置であり、使用者がパーソナライズされたスマートヘッドフォン装置を着用して音楽や放送を聴く場合、使用者の両耳の聴力差の問題が解決されているため、毎回音量を調整させる必要がなく、使用者の両耳が不適当な音量で音楽を聴くことによる聴覚障害を負うこともなくなる。また、音楽の周波数は使用者の好みの設定に基づいて調整されるため、使用者は快適な環境で音楽を聴くことができる。
また、本発明はスマートヘッドフォン装置のパーソナライズシステム及びその使用方法を更に提供し、外部環境のノイズに対するサンプリング、分析、及び処理を行い、且つ分析結果に基づいてヘッドフォンユニットの音量が調整され、イージーリスニング機能が提供される。或いは、分析結果に基づいて外部環境のノイズを抑制させる信号がヘッドフォンユニットに伝送され、能動的ノイズキャンセリング機能が提供される。どちらも使用者がいつでもどこでも快適に音楽を聴けるようにするための機能である。最後に、スマートヘッドフォン装置を最良のリスニング状態に維持させるための定期検査機能を有し、使用者の聴力の変化の検査を行うと共にその変化に基づいてスマートヘッドフォン装置の設定を調整させる。
【0047】
上述の実施形態は本発明の技術思想及び特徴を説明するためのものにすぎず、当該技術分野を熟知する者に本発明の内容を理解させると共にこれをもって実施させることを目的とし、本発明の特許請求の範囲を限定するものではない。従って、本発明の精神を逸脱せずに行う各種の同様の効果をもつ改良又は変更は、後述の請求項に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0048】
100 サーボ装置
200 ヘッドフォンパーソナライズアプリケーションユニット
21 登録モジュール
22 聴力検査モジュール
23 手動補正モジュール
24 お好み設定モジュール
25 機能選択モジュール
300 携帯装置
31 第1送信ユニット
400 スマートヘッドフォン装置
41 中央処理装置
42 第2送信ユニット
43 ヘッドフォンユニット
44 自動補正ユニット
45 ストレージユニット
46 給電ユニット
47 サンプリングユニット
48 サンプリング信号処理ユニット
49 デジタル信号処理ユニット
50 衛星測位ユニット
S1 工程1
S2 工程2
S3 工程3
S4 工程4
S5 工程5
S6 工程6

図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図5C
図6
図7
図8
図9