(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-191625(P2018-191625A)
(43)【公開日】2018年12月6日
(54)【発明の名称】籾殻培地を用いた植物栽培方法。
(51)【国際特許分類】
A01G 24/20 20180101AFI20181109BHJP
A01G 9/00 20180101ALI20181109BHJP
【FI】
A01G1/00 303B
A01G9/00 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
【全頁数】3
(21)【出願番号】特願2017-110440(P2017-110440)
(22)【出願日】2017年5月17日
(71)【出願人】
【識別番号】598059826
【氏名又は名称】平松 勝彦
(72)【発明者】
【氏名】平松 勝彦
【テーマコード(参考)】
2B022
2B327
【Fターム(参考)】
2B022BA14
2B022BA18
2B022BB01
2B327NC05
2B327NC26
2B327NC41
2B327ND01
2B327NE01
2B327QB03
(57)【要約】 (修正有)
【課題】農業生産は他の産業に比べて、労働環境、経済的環境の厳しい業界であり、これらの厳しい環境を改善するための方法を提供する。
【解決手段】下部に水抜き穴8、と上部に植物安定板4、を設けた栽培用ケース5、内部に籾殻7を敷き詰め上部に栽培用植物の苗を植え付ける構造の植物栽培方法であり、籾殻は安価な物質であり植物栽培において培地に活用することで費用対効果からも農業経済活動においても有利に働く作用が生じ、さらに籾殻は物質的に比重が低く軽いため、栽培活動労力が軽減される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
あらかじめ、下部に水抜き穴8、と上部に植物安定板4、を設けた栽培用ケース5、内部に籾殻を敷き詰め上部に栽培用植物の苗を植え付ける構造の植物栽培方法であると同時に籾殻は安価な物質あり植物栽培において培地に活用することで費用対効果からも農業経済活動においても有利に働く作用が生じる、さらに籾殻は物質的に比重が低く軽いため、栽培活動労力が軽減される。などの特徴を有する培地に籾殻を利用した植物栽培方法。
【請求項2】
籾殻に適量の薫炭と堆肥を添加する。薫炭を添加されることでアルカリ性が強くなる。農業用ヨーグルトを水に溶かして添加することでpHの値は下がり中性を示す。などの籾殻培地を用いた植物栽培方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の栽培方法は、植物栽培において生育培地に籾殻を使用する栽培方法である。
【背景技術】
【0002】
農業の最大の課題は厳しい労働力である。本発明の栽培方法は植物の栽培生育培地に軽い(比重が低い)籾殻を使用するため労働力が軽減される栽培方法である。
特許文献に付きましては、調べましたが本発明に関連した文献はありませんでした。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
農業生産は他の産業に比べて、労働環境、経済的環境の厳しい業界である。本発明はこれらの厳しい環境を改善するための方法である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
籾殻は比重の小さい物質である。したがって、軽いため作業が軽減されると共に栽培終了後においても籾殻は廃棄物にはならない、肥料として土壌に戻すことができる。また、農業収入などの経済的効果においても籾殻は最も安価な物質であることから費用対効果環境においても有利な効果を得ることができる。
【発明の効果】
【0005】
籾殻の比重は0.1である。木質は0・3、水は1、0であることから籾殻は極めて軽い物質であることを示している。このようなことから年配者や女子など比較的力の無い方々でも容易に栽培ができるなどの効果が見られる。また、住宅のベランダにおいても籾殻は軽いために栽培が可能になると共にビルなどの比較的高い所においても栽培が効能になるなどの特徴を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の形態は現在既に行われている水耕栽培とほぼ同じである。
図1のAに示すように水耕栽培装置(既設栽培)で、A図では栽培用ケース5、内に水が入っているのに対してB図では籾殻が入っている。A図、B図の構造は同じであるが栽培用ケース5、内に入っている水2、籾殻7、が異なっていて本発明の栽培方法がB図である。また、本発明の籾殻培地では堆肥や薫炭などの添加物の混合が可能な点がある。水中では出来ない微生物環境が形成されることなどの効果を得ることができる特徴を示す。
【実施例】
【0007】
先ず、農業ハウス内に細長く
図1に示す構造物を設置する。あらかじめ、堆肥と薫炭を添加された籾殻2、を栽培用ケース5、内部に敷き詰める。この時同時に植物の成長必須元素などを添加したものをいれても良い。次に、水を散布してから、苗木を植えることで栽培準備完了。
生育過程では肥料などの成分を与えるのであるが、現在では溶液土耕用肥料が販売されていてそれらを用いて植物に与える事で栽培が行われる。
【産業上の利用可能性】
【0008】
籾殻は軽いと同時に安価で購入できる。さらに、日本全国どこにでも存在して余っているのが現状、したがって、栽培方法と栽培設備が開発されれば多くの栽培農家で採用されると考える。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】A 水耕栽培方法(既設) B 本発明籾殻培地植物栽培方法
【符号の説明】
1、 葉
2、 水
3、 茎
4、 植物安定板(発泡スチロール製)
5、 栽培用ケース
6、 支柱
7、 籾殻
8、 水抜き穴