特開2018-192084(P2018-192084A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-192084(P2018-192084A)
(43)【公開日】2018年12月6日
(54)【発明の名称】マッサージ器具
(51)【国際特許分類】
   A61H 39/04 20060101AFI20181109BHJP
【FI】
   A61H39/04 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-99523(P2017-99523)
(22)【出願日】2017年5月19日
(71)【出願人】
【識別番号】517176630
【氏名又は名称】飯田 和子
(74)【代理人】
【識別番号】100176256
【弁理士】
【氏名又は名称】相田 隆敬
(72)【発明者】
【氏名】飯田 和子
【テーマコード(参考)】
4C101
【Fターム(参考)】
4C101BA01
4C101BB02
4C101BB04
4C101BB05
4C101BC30
4C101BD02
4C101BD04
4C101BE01
(57)【要約】
【課題】 所望の部位に対して所望の力で容易にマッサージを行うことのできるマッサージ器具を提供する。
【解決手段】 マッサージ器具1は、第1の当接部材4と、ローラ部材7又は指圧部材8と、を備えている。第1の当接部材4は、第1の当接面41を有し、第1の当接面が立設した第1の柱2の第1の側面21に当接するように配置される。ローラ部材7又は指圧部材8は、マッサージ面71又は81を有し、マッサージ面71又は81が外部に曝されるようにして第1の当接部材4に対して着脱可能に取り付けられる。ローラ部材7又は指圧部材8は、第1の当接部材4の垂直方向における複数の位置に取り付け可能である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の当接面を有し、前記第1の当接面が、立設した第1の不動物の第1の側面に当接するように配置される第1の当接部材と、
マッサージ面を有し、前記マッサージ面が外部に曝されるようにして前記第1の当接部材に対して着脱可能に取り付けられるマッサージ部材と、
を備え、
前記マッサージ部材は、前記第1の当接部材の垂直方向における複数の位置に取り付け可能であることを特徴とするマッサージ器具。
【請求項2】
前記マッサージ部材は、前記マッサージ面が前記第1の側面から突出するように前記第1の当接部材に対して着脱可能に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ器具。
【請求項3】
前記第1の側面と対向する第2の側面を有する立設した第2の不動物が存在する場合において、第2の当接面を有し、前記第2の当接面が前記第2の側面と当接するように配置される第2の当接部材と、
前記第1の当接部材及び前記第2の当接部材を、それぞれ、前記第1の側面及び前記第2の側面に向けて付勢するために、前記第1の当接部材と前記第2の当接部材の間に配置される棒状付勢部材と、
を更に備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のマッサージ器具。
【請求項4】
前記第1の不動物が前記第1の側面と略水平方向において交差する他の側面を有している場合において、前記第1の当接部材は、前記他の側面と当接する固定補助部を更に有していることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のマッサージ器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所望の部位に対して所望の力で容易にマッサージを行うことのできるマッサージ器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、U字形状のマッサージ器であって、U字形状の一端を背中や腰に当てた状態で他端を手で引っ張ることにより、背中や腰に対して指圧を行うことができるマッサージ器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−95982号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記技術では、結局のところ、腕の力を用いて指圧を行うものであるため、あまり大きな力で指圧を行うことはできない。また、U字形状の範囲内で操作しなければならないため、所望の部位に届かなかったり、部位によっては力をかけにくい場合もある。
【0005】
そこで、本発明は、所望の部位に対して所望の力で容易にマッサージを行うことが可能なマッサージ器具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、第1の当接面を有し、前記第1の当接面が、立設した第1の不動物の第1の側面に当接するように配置される第1の当接部材と、マッサージ面を有し、前記マッサージ面が外部に曝されるようにして前記第1の当接部材に対して着脱可能に取り付けられるマッサージ部材と、を備え、前記マッサージ部材は、前記第1の当接部材の垂直方向における複数の位置に取り付け可能であることを特徴とするマッサージ器具を提供している。
【0007】
このような構成によれば、所望の部位に対して所望の力で容易にマッサージを行うことが可能となる。詳細には、マッサージを望む部位にマッサージ面を当てた状態でマッサージ面に対して体を預けるという簡易な動作を行うだけで、マッサージを行うことが可能となる。この際、体の重さを利用することができるので、通常のマッサージよりも遥かに大きな力でマッサージを行うことが可能であり、更に、“体を預ける量を変える”という簡易な動作だけで、マッサージの強さを自在に調整することが可能である。
【0008】
また、立設した第1の不動物の第1の側面に取り付けられた第1の当接部材に対して、マッサージ部材をマッサージを望む部位に応じて自由に取り付けることができるので、楽な姿勢を保ちながらマッサージを行うことが可能となる。
【0009】
更に、マッサージ部材は着脱可能であり、また、第1の当接部材の設置には僅かなスペースで足りるため、マッサージ部材を取り外せば、マッサージ器具を室内等に設置した場合であっても、第1の当接部材が室内の美観や生活の利便性を損なわせるという問題は、ほとんど生じない。
【0010】
また、前記マッサージ部材は、前記マッサージ面が前記第1の側面から突出するように前記第1の当接部材に対して着脱可能に取り付けられることが好ましい。
【0011】
このような構成によれば、マッサージ面に対して体を預けた際、その力(重さ)は、大部分が第1の不動物に対して垂直に働き、第1の当接面を第1の側面からずらす方向にはほとんど働かない。従って、第1の当接部材を第1の不動物に対して強固に固定する必要がなく、つっぱり棒等の固定部材による簡易的な固定で済ませることができる。また、簡易的な固定で済むため、不使用時には、第1の当接部材を取り外すことも容易である。
【0012】
また、第1の当接部材の下部が床面と接触するように配置することで、第1の当接部材の重さ、及び、体を預けた際に第1の当接部材を下方に押す力は床面で支持される。このことによっても、第1の不動物に対する第1の当接部材の固定が外れることが抑制される。
【0013】
また、前記第1の側面と対向する第2の側面を有する立設した第2の不動物が存在する場合において、第2の当接面を有し、前記第2の当接面が前記第2の側面と当接するように配置される第2の当接部材と、前記第1の当接部材及び前記第2の当接部材を、それぞれ、前記第1の側面及び前記第2の側面に向けて付勢するために、前記第1の当接部材と前記第2の当接部材の間に配置される棒状付勢部材と、を更に備えたことが好ましい。
【0014】
このような構成によれば、棒状付勢部材により、第1の当接部材及び第2の当接部材が、それぞれ、第1の側面及び第2の側面に向けて押し付けられるので、第1の不動物に対する第1の当接部材の固定が外れてしまうことが更に抑制される。
【0015】
また、前記第1の不動物が前記第1の側面と略水平方向において交差する他の側面を有している場合において、前記第1の当接部材は、前記他の側面と当接する固定補助部を更に有していることが好ましい。
【0016】
このような構成によれば、柱や壁の角をなす2つの面に、第1の当接板と固定補助部がそれぞれ当接するので、第1の不動物に対する第1の当接部材の固定が外れることが更に抑制される。
【発明の効果】
【0017】
本発明のマッサージ器具によれば、所望の部位に対して所望の力で容易にマッサージを行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の実施の形態によるマッサージ器具の説明図
図2】本発明の実施の形態による第1の当接部材の説明図
図3】本発明の実施の形態によるマッサージ部材の側面図
図4】本発明の変形例による不動物の上面図
図5】本発明の変形例による固定補助部の上面図
図6】本発明の変形例によるマッサージ器具の外観図
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態によるマッサージ器具1について、図1図3を参照して説明する。
【0020】
本実施の形態によるマッサージ器具1は、壁や柱等の立設した不動物の側面に取り付けられて使用されるものであって、本実施の形態では、図1に示すように、ドア枠を構成する第1の柱2及び第2の柱3に取り付けられるものとする。第1の柱2及び第2の柱3は、互いに対向する第1の側面21及び第2の側面31をそれぞれ有しているものとする。
【0021】
なお、第1の柱2及び第2の柱3が、本発明の“第1の不動物”及び“第2の不動物”にそれぞれ相当する。
【0022】
図1に示すように、マッサージ器具1は、第1の当接部材4と、第2の当接部材5と、保持部材6と、ローラ部材7と、指圧部材8と、棒状付勢部材9と、を備えている。
【0023】
第1の当接部材4は、金属等の剛性を有する部材により形成されており、図1及び図2に示すように、垂直方向に延びる略長方形状の第1の当接板41と、第1の当接板41の両側部からそれぞれ垂直に延出した略長方形状の一対のレール板42と、を備えている。
【0024】
なお、第1の当接板41の一方の面が、本発明の“第1の当接面”に相当する。
【0025】
第1の当接部材4は、第1の当接板41が第1の側面21に当接するように配置された上で、固定部材43によって第1の柱2に対して固定される。この際、第1の当接部材4は、下端が床面と接触するように配置し、床面によって支持されることが好ましい。また、第1の当接部材4は、床面によって支持された状態において、少なくともユーザの肩以上の高さを有していることが好ましい。
【0026】
第1の柱2に対して第1の当接部材4を固定する方法としては様々なものが考えられるが、本実施の形態では、第1の当接部材4から上方に伸縮可能に延出したつっぱり棒を固定部材43として採用し、ドア枠の上面と床面との間で第1の当接部材4を固定するものとする。
【0027】
一対のレール板42には、それぞれ、支持ピン44が挿通される第1の貫通孔45が垂直方向における複数の位置に形成されている。
【0028】
第2の当接部材5は、第2の柱3に対して固定される以外は、第1の当接部材4と同様の構成であるため、その説明は省略する。
【0029】
保持部材6は、一対のレール板42間に配置された状態で一対のレール板42に沿って垂直方向に移動可能な略直方体形状を有しており、その側面には、第2の貫通孔61が形成されている。この第2の貫通孔61及び第1の貫通孔45に支持ピン44を挿通させることで、保持部材6は、一対のレール板42に支持される。
【0030】
また、保持部材6のうち、第1の当接板41(第1の柱2)と反対側の面には、取付孔62が形成されている。
【0031】
一方、図3(a)に示すように、ローラ部材7のマッサージ面71と反対側には、取付孔62と嵌合可能な突出部72が形成されており、突出部72を取付孔62に嵌合させることで、ローラ部材7は、保持部材6に対して着脱可能に取り付けられる。
【0032】
同様に、図3(b)に示すように、指圧部材8のマッサージ面81と反対側には、取付孔62と嵌合可能な突出部82が形成されており、突出部82を取付孔62に嵌合させることで、指圧部材8は、保持部材6に対して着脱可能に取り付けられる。
【0033】
この結果、ローラ部材7(指圧部材8)と第1の柱2の間に第1の当接板41が挟まれた状態で、マッサージ面71(81)は、外部に曝されるように、詳細には、第1の当接板41と略垂直に第1の柱2から突出するように配置されることとなる。
【0034】
このような構成の下、例えば、腰に対してマッサージを行いたい場合には、まず、腰の高さ付近にローラ部材7(指圧部材8)を取り付ける。そして、腰にマッサージ面71(81)を当てた状態でマッサージ面71(81)に対して体を預けることで、腰に対してマッサージを行うことが可能となる。この際、体の重さを利用することができるので、通常のマッサージよりも遥かに大きな力でマッサージを行うことが可能であり、更に、“体を預ける量を変える”という簡易な動作だけで、マッサージの強さを自在に調整することが可能である。
【0035】
棒状付勢部材9は、図3(c)に示すように、高剛性かつ伸縮可能な円筒形状の部材から構成されている。棒状付勢部材9の直径は、一対のレール板42間の幅よりも僅かに小さいものとする。また、棒状付勢部材9の長さ方向の略中央位置には、軸を中心として回転可能なローラ機構91が設けられている。
【0036】
このような構成の下、棒状付勢部材9は、第1の側面21−第2の側面31間の長さに概ね調節された上で、各端部が、第1の当接部材4の第2の当接部材4の一対のレール板42間にそれぞれ配置される。詳細には、まず、第1の当接部材4と第2の当接部材の5の第1の貫通孔45にそれぞれ支持ピン44を挿通しておく。そして、棒状付勢部材9の各端部を、図1に示すように、各支持ピン44上にそれぞれ載置することで、棒状付勢部材9は、第1の当接部材4と第2の当接部材5の間に架け渡される。
【0037】
この際、棒状付勢部材9は、第1の当接部材4−第2の当接部材5間でつっぱるように長さを調節し、第1の当接部材4及び第2の当接部材5を、それぞれ、第1の側面21及び第2の側面31に向けて付勢させることが好ましい。これにより、第1の柱2に対する第1の当接部材4の固定が外れてしまうことが更に抑制される。また、支持ピン44及び第1の貫通孔45は、ローラ部材7及び指圧部材8の支持と、棒状付勢部材9の載置と、の両方に共通して使用することができるので、構造を複雑化せず、部品点数を減らすことができる。
【0038】
棒状付勢部材9は、高い位置に架け渡された場合には、ローラ機構91が存在しない位置を握り、ぶら下がり棒として使用することができる。一方、低い位置に架け渡された場合には、ローラ機構91に対して腰、腿裏等を当て、ローラ部材7や指圧部材8ではマッサージすることが難しい部位をマッサージすることが可能となる。更に、床面と接触するように架け渡された場合には、足裏をマッサージすることが可能となる。
【0039】
以上説明したように、本実施の形態によるマッサージ器具1では、立設した不動物の側面(第1の柱2等)に当接するように配置された第1の当接部材4に対して、マッサージ面71(81)が外部に曝されるようにローラ部材7(指圧部材8)が着脱可能に取り付けられ、かつ、前記マッサージ部材は、前記第1の当接部材の垂直方向における複数の位置に取り付け可能である。
【0040】
このような構成によれば、所望の部位に対して所望の力で容易にマッサージを行うことが可能となる。詳細には、マッサージを望む部位にマッサージ面71(81)を当てた状態でマッサージ面71(81)に対して体を預けるという簡易な動作を行うだけで、マッサージを行うことが可能となる。この際、体の重さを利用することができるので、通常のマッサージよりも遥かに大きな力でマッサージを行うことが可能であり、更に、“体を預ける量を変える”という簡易な動作だけで、マッサージの強さを自在に調整することが可能である。
【0041】
また、立設した不動物の側面(第1の柱2等)に取り付けられた第1の当接部材4に対して、ローラ部材7又は指圧部材8をマッサージを望む部位に応じて自由に取り付けることができるので、楽な姿勢を保ちながらマッサージを行うことが可能となる。
【0042】
更に、ローラ部材7又は指圧部材8は着脱可能であり、また、第1の当接部材4の設置には僅かなスペースで足りるため、ローラ部材7又は指圧部材8を取り外せば、マッサージ器具1を室内等に設置した場合であっても、第1の当接部材4が室内の美観や生活の利便性を損なわせるという問題は、ほとんど生じない。
【0043】
また、本実施の形態によるマッサージ器具1では、第1の当接部材4を立設した不動物の側面(第1の柱2等)に当接させることで、第1の当接部材4に取り付けられたローラ部材7(指圧部材8)のマッサージ面71(81)が第1の柱2から突出するように配置される。
【0044】
このような構成によれば、マッサージ面71(81)に対して体を預けた際、その力(重さ)は、大部分が第1の柱2に対して垂直に働き、第1の当接板41を第1の側面21からずらす方向にはほとんど働かない。従って、第1の当接部材4を第1の柱2に対して強固に固定する必要がなく、つっぱり棒等の固定部材43による簡易的な固定で済ませることができる。また、簡易的な固定で済むため、不使用時には、第1の当接部材4を取り外すことも容易である。
【0045】
また、第1の当接部材4の下部が床面と接触するように配置することで、第1の当接部材4の重さ、及び、体を預けた際に第1の当接部材4を下方に押す力は床面で支持される。このことによっても、第1の柱2に対する第1の当接部材4の固定が外れることが抑制される。
【0046】
また、本実施の形態によるマッサージ器具1では、棒状付勢部材9が、第1の当接部材4及び第2の当接部材5を、それぞれ、第1の側面21及び第2の側面31に向けて付勢させる。
【0047】
このような構成によれば、棒状付勢部材9により、第1の当接部材4及び第2の当接部材5が、それぞれ、第1の側面21及び第2の側面31に向けて押し付けられるので、第1の柱2に対する第1の当接部材4の固定が外れてしまうことが更に抑制される。
【0048】
尚、本発明のマッサージ器具は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。
【0049】
例えば、第1の柱2に対する第1の当接部材4の固定が外れてしまうことを抑制するためには、ローラ部材7(指圧部材8)は、上記実施の形態のように、マッサージ面71(81)が第1の柱2から突出するように配置されることが好ましいが、第1の当接部材4が第1の不動物に対して強固に固定されていれば、異なる方向に突出していてもよい。
【0050】
また、上記実施の形態では、第1の当接部材4は、ドア枠を構成する第1の柱2に取り付けられていたが、立設した不動物であれば、壁等の他のものに取り付けられてもよい。また、側面に凹凸等がある場合でも、第1の当接部材4が安定して当接可能であれば、本発明の“立設した不動物の側面”として採用することができる。更に、図4に示すように、壁から突出した部分2aがある場合には、当該突出部分2aを本発明の“第1の側面”と採用することもできる。また、不動物に板等の他の部材が取り付けられている場合、本発明の“第1の不動物”には、他の部材も含まれることとなる。
【0051】
また、上記実施の形態では、平面状の第1の側面21に当接させるだめに平面状の第1の当接板41を採用したが、本発明の“当接面”の形状は、立設した不動物の側面形状に応じて変更可能である。例えば、立設した不動物が円柱形状を有している場合、曲面状の当接面を採用することができる。
【0052】
また、上記実施の形態では、マッサージ器具1は、第1の当接部材4及び第2の当接部材5を備えていたが、棒状付勢部材9を架け渡す必要がなければ、いずれか一方だけであってもよい。
【0053】
また、上記実施の形態では、つっぱり棒の固定部材43により第1の当接部材4を第1の柱2に対して固定したが、マッサージ面71(81)が第1の当接板41と略垂直に第1の柱2から突出するように配置されている場合には、第1の当接部材4の左右方向には大きな力が加わらないので、ネジ止めや粘着テープ等のその他の簡易的な方法により固定することもできる。
【0054】
また、上記実施の形態では、第1の当接部材4は、下部が床面と接触するように配置されたが、第1の当接部材4が第1の柱2に対して強固に固定されている場合には、必ずしも下部が床面と接触していなくてもよい。
【0055】
また、図5に示すように、第1の不動物(この場合、第1の柱2)が第1の側面21略水平方向において交差する他の側面22を有している場合、第1の当接部材4は、他の側面22と当接する固定補助部46を更に有していてもよい。
【0056】
この場合、柱や壁の角をなす2つの面に、第1の当接板41と固定補助部46がそれぞれ当接するので、第1の不動物に対する第1の当接部材4の固定が外れることが更に抑制される。例えば、図1において、棒状付勢部材9に寄りかかってマッサージを行うような場合、第1の当接部材4に対しては、棒状付勢部材9を介して紙面奥側へ力がかかるが、この力は、固定補助部46によって受け止められることとなる。
【0057】
なお、図5では、板状の固定補助部46が延出しているが、棒状の固定補助部46を複数延出させてもよい。また、図5とは反対に、第1の当接部材4を固定補助部46の位置に、固定補助部46を第1の当接部材4の位置に配置することも可能である。
【0058】
また、上記実施の形態では、保持部材6と、ローラ部材7又は指圧部材8は別体であってが、一体であってもよい。また、必ずしも保持部材6は必要ではなく、ローラ部材7又は指圧部材8は、第1の当接部材4に直接取り付けられてもよい。また、第1の当接部材4及び第2の当接部材5に取り付けられるマッサージ部材は、ローラ部材7と指圧部材8のいずれか一方であってもよいし、それ以外のマッサージ部材であってもよい。
【0059】
また、上記実施の形態では、ローラ部材7又は指圧部材8は、保持部材6及び一対のレール部材42を介して第1の当接板41に固定されていたが、第1の当接板41に直接固定されていてもよい。
【0060】
また、本発明の“マッサージ器具”は、図6に示すように、座った状態で使用可能なものであってもよい。この場合、第1の当接部材4の下部から略水平に延出した座部47に座るように使用する構成とすることで、第1の支持部材4が倒れることはなくなるので、固定部材43も不要となる。
【0061】
更に、本発明の“マッサージ器具”は、建築物を建築する段階で、室内の美観や生活の利便性を考慮して“第1の当接部材”を壁や柱等に組み込んでおくことで、“マッサージ器具付の部屋”として販売等することも可能である。
【符号の説明】
【0062】
1 マッサージ器具
2 第1の柱
3 第2の柱
4 第1の当接部材
5 第2の当接部材
6 保持部材
7 ローラ部材
8 指圧部材
9 棒状付勢部材
21 第1の側面
31 第2の側面
41 第1の当接板
71 マッサージ面
81 マッサージ面
図1
図2
図3
図4
図5
図6