(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-192252(P2018-192252A)
(43)【公開日】2018年12月6日
(54)【発明の名称】集合体の製作方法、および、パーツセット
(51)【国際特許分類】
A44C 27/00 20060101AFI20181109BHJP
A44C 25/00 20060101ALI20181109BHJP
【FI】
A44C27/00
A44C25/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-92646(P2018-92646)
(22)【出願日】2018年5月13日
(31)【優先権主張番号】特願2017-96092(P2017-96092)
(32)【優先日】2017年5月12日
(33)【優先権主張国】JP
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】517168646
【氏名又は名称】肥田 安世
(71)【出願人】
【識別番号】507337131
【氏名又は名称】木森 俊之
(74)【代理人】
【識別番号】100191189
【弁理士】
【氏名又は名称】浅野 哲平
(72)【発明者】
【氏名】肥田 安世
【テーマコード(参考)】
3B114
【Fターム(参考)】
3B114AA03
3B114AA11
3B114EB07
3B114JA01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】製作の手間を軽減できる集合体の製作方法、および、これに用いるパーツセットを提供する。
【解決手段】ネックレス10の製作方法は、準備工程と接続工程を含み、接続工程では、骨形パーツ20〜29,雲形パーツ31〜34,団子形パーツ41から構成されるパーツセットを準備する。各パーツは、両端側に環状部をそれぞれ有し、各パーツの環状部の外径は他のパーツの環状部に挿し込んだときに当該他のパーツの環状部に係合するよう当該他のパーツの内径より大きく形成される。接続工程では、各パーツの環状部に他のパーツの環状部を挿し込むことにより各パーツを繋ぎ合わせて接続する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
集合体の製作方法であって、
少なくとも一方に穴が形成された1対の係合部を有する、複数の可撓性シートであり、一の当該可撓性シートの係合部は他の前記可撓性シートの係合部の穴に挿入されて係合するよう他の前記可撓性シートにおける係合部の穴径より大きく形成されている複数の可撓性シートを準備する準備工程と、
一の前記可撓性シートの係合部の穴に他の前記可撓性シートの係合部を撓ませながら挿し込むことにより前記可撓性シートを互いに繋ぎ合わせて接続する接続工程と、
を含む集合体の製作方法。
【請求項2】
前記準備工程において準備される前記複数の可撓性シートは、異なるデザインが施された複数種類の前記可撓性シートの中から各々選択されたものである、
請求項1に記載の集合体の製作方法。
【請求項3】
複数の可撓性シートからなるパーツセットであって、
前記可撓性シートの各々は、他の可撓性シートと係合する1対の係合部を有し、
前記1対の係合部のうち少なくとも一方には穴が形成されており、
一の前記可撓性シートが有する前記係合部の外径は、他の前記可撓性シートにおける前記1対の係合部の穴径より大きく、かつ、他の前記可撓性シートにおける前記1対の係合部の穴に撓ませながら挿入可能な大きさに形成されていることを特徴とする、
パーツセット。
【請求項4】
前記可撓性シートの各々は本体部を有し、
前記1対の係合部は、前記本体部の周りに配置され、かつ、環状に形成されている、請求項3に記載のパーツセット。
【請求項5】
前記本体部の幅寸法が前記1対の係合部の穴径よりも短く形成されている、
請求項4に記載のパーツセット。
【請求項6】
前記可撓性シートは、前記本体部と前記1対の係合部の境目に括れ部が形成されることにより、前記境目における幅寸法が前記1対の係合部の穴径よりも短くなるよう形成されている、
請求項4または5に記載のパーツセット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、集合体の製作方法、および、複数の可撓性シートからなるパーツセットに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ネックレスやストラップなどの集合体は複数のパーツを集め合わせて構成されており、このような集合体を製作する場合には、テグス等の紐に多数のビーズを隙間なく挿入し、テグス両端を互いに結び合わせることにより製作が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3088787号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の製作方法では、ビーズをテグスに挿入する必要があり、製作に手間がかかるという問題がある。
【0005】
上記した課題に鑑み、本発明は、製作の手間を軽減できる集合体の製作方法、および、パーツセットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するため、本発明の一つは、集合体の製作方法であって、少なくとも一方に穴が形成された1対の係合部を有する、複数の可撓性シートであり、一の当該可撓性シートの係合部は他の前記可撓性シートの係合部の穴に挿入されて係合するよう他の前記可撓性シートにおける係合部の穴径より大きく形成されている複数の可撓性シートを準備する準備工程と、
一の前記可撓性シートの係合部の穴に他の前記可撓性シートの係合部を撓ませながら挿し込むことにより前記可撓性シートを互いに繋ぎ合わせて接続する接続工程と、を含むことを特徴とする。
【0007】
また、前記準備工程において準備される前記複数の可撓性シートは、異なるデザインが施された複数種類の前記可撓性シートの中から各々選択されたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の一つは、複数の可撓性シートからなるパーツセットであって、前記可撓性シートの各々は、他の可撓性シートと係合する1対の係合部を有し、前記1対の係合部のうち少なくとも一方には穴が形成されており、一の前記可撓性シートが有する前記係合部の外径は、他の前記可撓性シートにおける前記1対の係合部の穴径より大きく、かつ、他の前記可撓性シートにおける前記1対の係合部の穴に撓ませながら挿入可能な大きさに形成されていることを特徴とする。
【0009】
また、前記可撓性シートの各々は本体部を有し、前記1対の係合部は、前記本体部の周りに配置され、かつ、環状に形成されていることを特徴とする。
【0010】
また、前記本体部の幅寸法が前記1対の係合部の穴径よりも短く形成されていることを特徴とする。
【0011】
また、前記可撓性シートは、前記本体部と前記1対の係合部の境目に括れ部が形成されることにより、前記境目における幅寸法が前記1対の係合部の穴径よりも短くなるよう形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の集合体の製作方法によれば、可撓性シートの係合部を他の可撓性シートの係合部に挿し込むことにより双方の可撓性シートを係合させて繋ぎ合わせることができる。このため、テグス等を用いることなく集合体を製作することができ、製作の手間を軽減することができる。
【0013】
本発明のパーツセットによれば、各可撓性シートに設けられている係合部は他の可撓性シートの係合部に挿入した状態でその挿入された係合部に係合できる大きさに形成されている。このため、可撓性シートの係合部を他の可撓性シートの係合部に挿し込むだけで双方の可撓性シートを繋ぎ合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の一実施形態に係る集合体の製作方法が適用されたネックレスの全体構成図である。
【
図2】
図2(a)は
図1に含まれる骨形パーツの構成を示す図である。
図2(b)は
図1に含まれる雲形パーツの構成を示す図である。
図2(c)は
図1に含まれる団子形パーツの構成を示す図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係る集合体の製作方法におけるフローチャートを示す図である。
【
図4】
図2に示す雲形パーツと団子形パーツの他の接続態様を示す図である。
【
図5】
図5(a)は他の可撓性シートの構成を示す図である。
図5(b)はさらに他の可撓性シートの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態に係る集合体の製作方法について、ネックレスを例に図面を参照しつつ説明する。
【0016】
図1に示すように、集合体であるネックレス10は、骨形パーツ20〜29と、雲形パーツ31〜34と、団子形パーツ41とを環状に繋ぎ合わせて構成されている。これら骨形パーツ20〜29、雲形パーツ31〜34、及び団子形パーツ41によってパーツセット1(
図2)が構成されている。これらは、例えば、ポリ塩化ビニル等の可撓性を有するシートにより構成される。なお、可撓性を有するシートの素材として、薄いアクリル板等の樹脂素材、繊維素材、薄いステンレス板等の金属板を用いてもよい。
【0017】
ここで、骨形パーツ20〜29の構成は同一であるため、主に骨形パーツ20の構成について説明を行い、他の骨形パーツ21〜29については適宜説明を省略する。また、同様に、雲形パーツ31〜34の構成は同一であるため、雲形パーツ31の構成について説明を行い、他の雲形パーツ32〜34については適宜説明を省略する。
【0018】
図2(a)に示すように、骨形パーツ20は、細長い帯状の外観を有する本体部20aと、本体部20aの両端側に設けられた環状部20b,20cとから構成される。各環状部20b,20cは、同一構成を備え、その外径は撓んだ状態で他の骨形パーツ21〜29の環状部に挿入可能な大きさに形成されている。この骨形パーツ20は、
図1に示すように、団子形パーツ41の環状部41bに挿し込んだ状態で本体部20aが折り曲げられ、環状部20b,20cに骨形パーツ21が挿し込まれている。そして、骨形パーツ21は、骨形パーツ20と同様に本体部21aが折り曲げられた状態で環状部21b,21cに骨形パーツ22が挿し込まれる。このようにして各骨形パーツ20,21,22は互いに繋ぎ合わされ、他の骨形パーツ23〜29についても同様の構成で繋ぎ合わされる。
【0019】
ここで、
図2(a)に示すように、骨形パーツ20における本体部20aの幅寸法W1は、環状部20bの内径D1よりも短くなるように形成することが好ましい。また、環状部20cの内径は、環状部20bの内径D1の大きさと同じ大きさとすることが好ましい。これにより、骨形パーツ21を骨形パーツ20の環状部20b,20cに挿し込んだ状態において、骨形パーツ21の本体部21aの幅寸法が大きすぎるために環状部20b,20c内で突っ張ることがなく、双方の骨形パーツ20,21を互いに揺動可能な状態で繋ぎ合わすことができる。この結果、着用状態で身体の動きに追従してネックレス10が適度に揺動できることとなる。
【0020】
図2(b)に示すように、雲形パーツ31は、大小様々な大きさの円が少しずつ重なりあったような外観形状を有する本体部31aと、この本体部31aの周り(略両端部)に設けられた環状部31b,31cとを有する。
図1に示すように、この環状部31bは雲形パーツ32の環状部32cに挿し込まれており、反対側の環状部31cには骨形パーツ29の環状部29b,29cが挿し込まれ、それぞれ繋ぎ合わされている。この環状部31b,31cは同一構成を備えるため、以下の説明では、主として環状部31bについてのみ説明を行い、環状部31cについては適宜説明を省略する。
【0021】
図2(b)に示すように、雲形パーツ31の環状部31bの内径D2は、上述した骨形パーツ20における環状部20b,20cの外径よりも小さく、本体部20aの幅寸法W1よりも大きくなるように形成されている。これにより、雲形パーツ31の環状部31cに骨形パーツ29を挿し込むことにより双方のパーツを揺動可能な状態で係合させることができる。
【0022】
また、この環状部31bと本体部31aの境目には内側に向かって丸く括れた括れ部31a−1,31a−2が各々形成されている。この括れ部31a−1,31a−2を設けることにより、上記境目における本体部31aの幅寸法が環状部31bの内径D2よりも若干短く形成されている。このため、
図1に示すように、雲形パーツ31の環状部31bに雲形パーツ32の環状部32cを挿し込んだときに環状部32cが括れ部31a−1,31a−2に嵌まり込む。これにより双方の雲形パーツ31,32を揺動可能な状態で繋ぎ合わせることができる。環状部31cと本体部31aの境目にも括れ部31a−1,31a−2と同一構成を有する括れ部が31a−3,31a−4が設けられる。
【0023】
図2(c)に示すように、団子形パーツ41は、一列に並んだ4つの円形部41a−1〜41a−4を棒で刺したような外観形状を有する本体部41aと、この本体部41aの両端に設けられた環状部41b,41cとを有する。この環状部41b,41cは、上述した雲形パーツ31における環状部31bと略同一の形状を具備し、当該環状部31bと同等の内径を有する。このため、骨形パーツ20を団子形パーツ41の環状部41bに挿し込んだ状態で、骨形パーツ20の環状部20b,20cが団子形パーツ41の環状部41bに係合されることにより抜け落ちるのを防止できる。
【0024】
また、環状部41bと本体部41aの境目、すなわち、環状部41bと円形部41a−1の間の幅寸法W2は、環状部41bの内径D3よりも短く形成されており、雲形パーツ31における括れ部31a−1,31a−2と同様に括れ部として機能する。
【0025】
続いて、上述したネックレス10の製作方法について
図3を用いて説明する。
図3は、ネックレス10の製作方法のフローチャートである。
図3に示すように、ネックレス10の製作方法は、準備工程S1と接続工程S2とを備える。本実施形態では、準備工程S1において、10枚の骨形パーツ20〜29,4枚の雲形パーツ31〜34,1枚の団子形パーツ41を備えるパーツセット1を準備する。このように異なるデザインが施された複数のパーツから使用するパーツを任意に選択して用いることができる。また、製作するネックレスの寸法に応じて使用する上記パーツの枚数は適宜変更すればよい。
【0026】
接続工程S2では、
図1に示すように、団子形パーツ41の環状部41bに骨形パーツ20の環状部20bを弾性的に撓ませながら通して本体部20aまで挿し込み、挿し込んだ状態で本体部20aを折り曲げて環状部20b,20cを重ね合わせた状態とする。そして、重ね合わせた環状部20b,20cに骨形パーツ21の環状部21bを弾性的に撓ませながら通して本体部21aまで挿し込み、上記本体部20aと同様に、本体部21aを折り曲げて環状部21b,21cを重ね合わせる。同様の手順で、残りの骨形パーツ22〜29を順に繋ぎ合わせる。それから、骨形パーツ29の環状部29b,29cを弾性的に撓ませながら雲形パーツ31の環状部31cに通し、環状部29b,29cを元の状態に戻すことでこれらを繋ぎ合わせる。さらに、雲形パーツ31の反対側の環状部31bを雲形パーツ32の環状部32cに弾性的に撓ませながら通し、環状部31bを元の状態に戻すことでこれらを繋ぎ合わせる。同様の手順で、雲形パーツ33,34についても繋ぎ合わせる。最後に、団子形パーツ41の環状部41cに雲形パーツ34の環状部34bを弾性的に撓ませながら挿し込んで繋ぎ合わせることでネックレス10が完成する。
【0027】
本実施形態のネックレス10の製作方法によれば、骨形パーツ20〜29,雲形パーツ31〜34、団子形パーツ41を互いに他のパーツの環状部に挿し込むことによりリング状をなす集合体とすることができる。このため、テグス等を用いることなくネックレスを製作することができ、製作の手間を軽減することができる。
【0028】
<変形例>
(1)上記実施形態では、骨形パーツ20〜29を折り曲げた状態で繋ぎ合わせているが、雲形パーツ31〜34のように折り曲げずに繋ぎ合わせてもよい。すなわち、雲形パーツ31と雲形パーツ32を繋ぎ合わせている環状部31b,32cや、雲形パーツ34と骨形パーツ41を繋ぎ合わせている環状部34b,41cと同様に、可撓性シートである骨形パーツ20の環状部20b,20cは、骨形パーツ21の環状部21b,21cや、雲形パーツ31の環状部31b,31cや、団子形パーツ41の環状部41b,41cと係合する1対の係合部として機能する。
【0029】
(2)上記実施形態では、ネックレス10を例に挙げて本発明の集合体の製作方法の適用例を説明したが、例えば、鞄等に取り付けるストラップに適用してもよい。このように本発明は、飾りとして用いられるネックレス10やストラップの製作方法およびパーツセット1として好ましい。また、飾りとしては、ネックレス10やストラップに限られず、身に装着する装身具や、物品に用いられる装飾具であればよい。更には、パーツセット1は、装身具や装飾具などの飾りなどを製作する玩具として用いられても良い。
【0030】
(3)また、上記実施形態では、可撓性シートとして骨形パーツ20,雲形パーツ31,団子形パーツ41の3種類の異なるデザインのパーツを用いる例を挙げているが、使用するデザインの種類は4種類以上でもよいし、2種類より少なくてもよい。
【0031】
(4)上記実施形態では、骨形パーツ20〜29、雲形パーツ31〜34、団子形パーツ41を直列的に接続しているが、例えば
図4に示すような接続態様であっても構わない。具体的には、団子形パーツ42の環状部42bに対して雲形パーツ35の環状部35bを通して接続し、当該雲形パーツ35の環状部35bに対して雲形パーツ36の環状部36bを通して接続してもよい。さらに、当該雲形パーツ36の環状部36bに対して他の可撓性シートの環状部を通してもよい。さらに、団子形パーツ42の他の環状部(不図示)や雲形パーツ35,36の他の環状部(不図示)に対して、他の可撓性シートの環状部を通してもよい。このような接続態様によれば、網目状など平面的に広がる飾りを構成することができる。さらには、直列的に接続された複数の可撓性シートにより肩紐部を構成し、平面的に接続された複数の可撓性シートにより前面部および背面部を構成し、これらの肩紐部、前面部、及び背面部を互いに接続することで衣類を構成することもできる。
【0032】
(5)また、可撓性シートの各々は、同形状の複数のシート材が貼り合わされて構成されても構わない。当該複数のシート材には同じ素材のものを用いても構わないし、異なる素材を用いても構わない。また、本体部のみや、環状部のみを複数のシート材により構成しても構わない。さらに、本体部のみを複数のシート材により構成する場合には、当該シート材の一つに可撓性を有しない素材を用いても構わない。
【0033】
(6)また、例えば団子形パーツ41の本体部41aを構成している複数の円形部41a−1〜41a−4に環状部41bと同じ径の穴が開設されても構わない。
【0034】
(7)また、
図5(a)に示すように、1対の係合部51b,51cと、他の1対の係合部51d,51eと、を備える可撓性シート51であっても構わない。係合部51bと係合部51dは、他の可撓性シートの係合部に形成された穴に挿入されることで係合する。これにより、可撓性シート51と他の可撓性シートが連結される。また、係合部51cと係合部51eの円形の穴51c−1,51e−1には、さらに他の可撓性シートの係合部が挿入されることで係合する。これにより、可撓性シート51とさらに他の可撓性シートが連結される。なお、係合部51bと係合部51dは穴が形成されていない円形であるが、係合部51cや係合部51eの穴51c−1,51e−1と同様の穴が形成されても構わない。
【0035】
(8)上記の実施形態では係合部は全て円形であったが、必ずしも円形である必要はない。例えば、
図5(b)に示すように、1対の係合部61b,61cは方形であり、その中央に方形の穴61b−1,61c−1が形成されている可撓性シート61であっても構わない。あるいは、三角形や五角形といった多角形状のものであっても構わない。
【0036】
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々なる改良、修正、又は変形を加えた態様でも実施できる。また、同一の作用又は効果が生じる範囲内で、何れかの発明特定事項を他の技術に置換した形態で実施しても良い。
【符号の説明】
【0037】
1 パーツセット
10 ネックレス(集合体)
20〜29 骨形パーツ(可撓性シート)
20a,21a 本体部
20b,20c,21b,21c 環状部(係合部)
31〜36 雲形パーツ(可撓性シート)
31a−1〜31a−4 括れ部
31a 本体部
31b,31c,32c,34b、35b、36b 環状部(係合部)
41,42 団子形パーツ(可撓性シート)
41a 本体部
41b,41c,42b 環状部(係合部)