【課題】 多数のキャラクタを記載するために充分な面積を保持しつつ、その面積より小さくなる所定面積を有する配置場所に配置されても表示機能を充分に発揮することができる薄状体を提供する。
【解決手段】 特定目印線が折り目となる位置に印刷されており、表面及び裏面には、前記特定目印線に基づいて山折り及び/又は谷折りされたとき及び/又は全面を折り畳まれることなく使用される際、表示機能を発揮する面状装飾が印刷されている薄状体とする。
前記面状装飾は、双六、地図、一定面内に納められた図柄、一覧表及び比較表からなる群から選択された少なくとも1種であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の薄状体。
前記第一合成樹脂シート及び前記第二合成樹脂シートの少なくとも1つは、透明領域及び/又は半透明領域が形成されたものであることを特徴とする請求項5に記載のデスクマット。
【背景技術】
【0002】
学習机用のデスクマットとして、本体シートと透明なカバーシートとを備え、本体シートの一辺とカバーシートの一辺とが接合一体化されたものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。このようなデスクマットは、例えば学習机の天板上に敷設され、本体シートとカバーシートとの間に、地図等が印刷された紙等(薄状体)が挿入配置される。これにより、天板上の汚れや傷がつくことを防止しつつ、使用者となる子供等は、勉強の合間に地図等を観察している。
【0003】
このようなデスクマットは、例えば横100cm、縦70cmの面積を有する天板上に敷設されるため、デスクマットの面積は天板の面積よりやや小さい横89cm、縦50cmとなっている。
【0004】
一方、近年、子供達の間でテレビゲーム等が流行している。テレビゲームには多数のキャラクタが登場するものがあり、子供達は、キャラクタの絵柄とともにそのキャラクタの解説文等が記載された紙となるキャラクタ一覧表を購入したりして楽しんでいる。
【0005】
そして、子供達は、このようなキャラクタ一覧表等の紙を、頻繁に使用する学習机の天板上に敷設されたデスクマットに挟み込んでいる。このとき、キャラクタ一覧表等の紙の面積Sは、デスクマットの面積よりやや小さい横82cm、縦48cmとなっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、近年のテレビゲームには、非常に多数(例えば400種類)のキャラクタが登場してくるため、横82cm、縦48cmとなる面積Sでは、表面と裏面(合計表示領域2S)を用いても、全てのキャラクタが記載しきれず一部のキャラクタのみが記載されることとなり、子供達が不満を感じることがあった。
【0008】
また、横82cm、縦48cmより大きい面積を有する紙を用いると、その紙を折り畳んでデスクマットに挟み込む必要があるため、或るキャラクタ上で折られたりする等の美観が損なわれるという問題点があった。
【0009】
そこで、本発明は、上述した如き課題に鑑みてなされたものであり、多数のキャラクタを記載するために充分な面積(表示領域)を保持しつつ、その面積より小さくなる所定面積を有する配置場所に配置されても表示機能を充分に発揮することができる薄状体及びそれを備えるデスクマットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
以上のような目的を達成するために、本発明に係る薄状体は、特定目印線が折り目となる位置に印刷されており、表面及び裏面には、前記特定目印線に基づいて山折り及び/又は谷折りされたとき及び/又は全面を折り畳まれることなく使用される際、表示機能を発揮する面状装飾が印刷されていることを特徴とする。
このような本発明に係る薄状体によれば、表面及び裏面に面状装飾が印刷され、かつ、表示機能を損なわない位置に特定目印線が印刷されており、その特定目印線で折り畳まれて所定面積となっても、面状装飾の表示機能を充分に発揮することができる。また、薄状体の面積がその所定面積より大きくなっており、多数のキャラクタ等の面状装飾が印刷されている。
【0011】
上記本発明に係る薄状体は、前記特定目印線が、面積を1/4及び/又は1/2とする位置に印刷されていることが好ましい。
このような本発明に係る薄状体によれば、薄状体の面積が所定面積の2倍や4倍となっており、充分な数のキャラクタ等の面状装飾が印刷されている。
【0012】
上記本発明に係る薄状体は、前記面状装飾が、双六、地図、一定面内に納められた図柄、一覧表及び比較表からなる群から選択された少なくとも1種であることが好ましい。
このような本発明に係る薄状体によれば、充分な数のキャラクタ等や、充分な大きさの地図等が印刷されているため、子供達等は満足することができる。
【0013】
上記本発明に係る薄状体は、前記特定目印線が、線分、一直線上に並べられた記号、又は、直線の両端を示す記号であることが好ましい。
このような本発明に係る薄状体によれば、表示機能を発揮するように正確に折り畳むことができる。
【0014】
本発明に係るデスクマットは、上述したような薄状体と、矩形状の第一合成樹脂シートと、矩形状の第二合成樹脂シートとを備えるデスクマットであって、前記第一合成樹脂シートと前記第二合成樹脂シートとの少なくとも一辺が固着されており、前記薄状体が前記第一合成樹脂シートと前記第二合成樹脂シートとの間に挿入配置されることを特徴とする。
【0015】
このような本発明に係るデスクマットによれば、薄状体の表面及び裏面に面状装飾が印刷され、かつ、表示機能を損なわない位置に特定目印線が印刷されており、その特定目印線で折り畳まれて所定面積(机の天板の面積よりやや小さい面積)となり、第一合成樹脂シートと第二合成樹脂シートとの間に挿入配置されても、面状装飾の表示機能を充分に発揮することができる。また、薄状体の面積がその所定面積より大きくなっており、充分な数のキャラクタ等の面状装飾が印刷されている。その結果、子供達等は満足することができる。
【0016】
上記本発明に係るデスクマットは、前記第一合成樹脂シート及び前記第二合成樹脂シートの少なくとも1つは、透明領域及び/又は半透明領域が形成されたものであることが好ましい。
このような本発明に係るデスクマットによれば、第一合成樹脂シートと第二合成樹脂シートとの間に挿入配置された状態で面状装飾を観察することができる。また、デスクマット上に紙等を置き、キャラクタ等の面状装飾をなぞることでキャラクタを描くことができ、子供達等は楽しむことができる。
【0017】
上記本発明に係るデスクマットは、前記第一合成樹脂シートの面積及び前記第二合成樹脂シートの面積が、前記薄状体の面積より小さくなるように設定され、折り畳まれた前記薄状体が、前記第一合成樹脂シートと前記第二合成樹脂シートとの間で挿入・取出可能となるように構成されていることが好ましい。
【0018】
上記本発明に係るデスクマットは、前記第一合成樹脂シートの面積及び前記第二合成樹脂シートの面積が、前記薄状体の面積より大きくなるように設定され、前記薄状体が前記第一合成樹脂シートと前記第二合成樹脂シートとの間で挿入配置されて、前記第一合成樹脂シートの四辺と前記第二合成樹脂シートの四辺とが固着されたものであることが好ましい。
【発明の効果】
【0019】
以上のように本発明に係る薄状体によれば、表面及び裏面に面状装飾が印刷され、かつ、表示機能を損なわない位置に特定目印線が印刷されており、その特定目印線で折り畳まれて所定面積となっても、面状装飾の表示機能を充分に発揮することができる。また、薄状体の面積がその所定面積より大きくなっており、多数のキャラクタ等の面状装飾が印刷されている。
【0020】
以上のように本発明に係るデスクマットによれば、薄状体の表面及び裏面に面状装飾が印刷され、かつ、表示機能を損なわない位置に特定目印線が印刷されており、その特定目印線で折り畳まれて所定面積(机の天板の面積よりやや小さい面積)となり、第一合成樹脂シートと第二合成樹脂シートとの間に挿入配置されても、面状装飾の表示機能を充分に発揮することができる。また、薄状体の面積がその所定面積より大きくなっており、充分な数のキャラクタ等の面状装飾が印刷されている。その結果、子供達等は満足することができる。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0023】
<第一実施形態>
<デスクマット>
図1は、本発明の第一実施形態に係るデスクマットの使用状態を示す図であり、
図2は、第一実施形態に係るデスクマットの平面図であり、
図3は、第一実施形態に係るデスクマットの側面図である。
【0024】
デスクマット100は、平面視で長方形状を呈しており、デスクマット100の面積S’(=横X’×縦Y’)は、学習机A等の長方形状の天板Bの面積よりやや小さくなっている。そして、デスクマット100は天板B上に敷設されて使用される。
【0025】
第一実施形態に係るデスクマット100は、第一実施形態に係る薄状体10と、第一合成樹脂シート20と、第二合成樹脂シート30とを備える。
【0026】
第一合成樹脂シート20は、長方体(縦X’×横Y’×厚さZ’)を呈している。そして、第一合成樹脂シート20は透明となっている。
上記第一合成樹脂シート20の材質としては、PVC(ポリ塩化ビニル)やオレフィン系樹脂等の公知のものが挙げられ、例えばEVA(エチレン・酢酸ビニルコポリマ)樹脂からなる芯材の表裏両面に、保護層となるEAA(エチレン・アクリル酸コポリマ)樹脂が積層されたもの等が挙げられる。
上記第一合成樹脂シート20の厚さZ’は、0.3mm以上0.8mm以下であることが好ましい。
【0027】
第二合成樹脂シート30も、第一合成樹脂シート20と同形状の長方体(縦X’×横Y’×厚さZ’)を呈している。そして、第二合成樹脂シート30は、透明、もしくは、グリーン、グレーといった任意の色に着色された半透明となっている。
上記第二合成樹脂シート30の材質としても、第一合成樹脂シート20と同様にPVC(ポリ塩化ビニル)やオレフィン系樹脂等の公知のものが挙げられ、例えばEVA(エチレン・酢酸ビニルコポリマ)樹脂からなる芯材の表裏両面に、保護層となるEAA(エチレン・アクリル酸コポリマ)樹脂が積層されたもの等が挙げられる。
上記第二合成樹脂シート30の厚さZ’は、0.3mm以上0.8mm以下であることが好ましい。
【0028】
第一合成樹脂シート20の一辺25と第二合成樹脂シート30の一辺25とが固着されている。これにより、例えば第一合成樹脂シート20の対向する一辺側を持ち上げることにより、第一実施形態に係る薄状体10を第一合成樹脂シート20と第二合成樹脂シート30との間に挿入配置することが可能となっている。
なお、第一合成樹脂シート20の一辺25と第二合成樹脂シート30の一辺25との固着方法としては、公知の方法が挙げられ、例えば高周波溶接や超音波溶接や熱溶着や接着といった方法等が挙げられる。
【0029】
<薄状体>
<形状>
図4は、第一実施形態に係る薄状体を折り畳んで第一合成樹脂シートと第二合成樹脂シートとの間に挿入配置する際の図である。また、
図5は、第一実施形態に係る薄状体の表面図であり、
図6は、第一実施形態に係る薄状体の裏面図である。
【0030】
薄状体10は、長方体(横X×縦Y×厚さZ)を呈しており、第一合成樹脂シート20と第二合成樹脂シート30との間に、1/2の大きさに折り畳まれた状態で挿入配置されて使用されたり、第一合成樹脂シート20と第二合成樹脂シート30との間から取り出されて広げられた状態(折り畳まない状態)で使用されたりする。
上記薄状体10の材質としては、紙、樹脂、布等が挙げられ、上記薄状体10の厚さZは、折り畳み可能な厚さとなっており、0.1mm以上0.3mm以下であることが好ましい。
【0031】
薄状体10の面積S(=横X×縦Y)は、第一合成樹脂シート20及び第二合成樹脂シート30の面積S’(=横X’×縦Y’)より大きくなっており、1/2の大きさに折り畳まれた状態における薄状体10の面積(所定面積)S/2(=横X×縦Y/2)は、第一合成樹脂シート20及び第二合成樹脂シート30の面積S’よりやや小さくなっている。
【0032】
ここで、薄状体10の表面と裏面とに印刷されている面状装飾の一例について説明する。
<表面の面状装飾>
薄状体10の表面の面積S(=横X×縦Y)は、第一合成樹脂シート20(第二合成樹脂シート30)の面積S’(=横X’×縦Y’)の約2倍の横82cm、縦96cmとなる。
【0033】
薄状体10の表面の1/2の面積となる上段領域S/2(=横X×縦Y/2)11aには、テレビゲーム等に登場する例えば縦7×横12の種類のキャラクタ(例えばポケットモンスタ(登録商標))の絵柄とともにそのキャラクタの解説文等が印刷されるとともに、上段領域11a全面の背景は緑色に印刷されている。また、薄状体10の表面の1/2の面積となる下段領域S/2(=横X×縦Y/2)11bには、例えば縦7×横12の種類のキャラクタの絵柄とともにそのキャラクタの解説文等が印刷されるとともに、下段領域11b全面の背景は赤色に印刷されている。つまり、薄状体10の表面の上段領域11aと下段領域11bとの間に形成されている赤色と緑色との色の違いによる境界線(線分)が、特定目印線13となっている。
【0034】
<裏面の面状装飾>
薄状体10の裏面の面積S(=横X×縦Y)も、第一合成樹脂シート20及び第二合成樹脂シート30の面積S’(=横X’×縦Y’)の約2倍の横82cm、縦96cmとなる。
薄状体10の裏面の全領域S(=横X×縦Y)12には、例えば縦15×横12の種類のキャラクタの絵柄とともにそのキャラクタの解説文等が印刷されている。
【0035】
次に、薄状体10の使用方法の一例について説明する。
<使用方法>
子供達等は、このような薄状体10を表面の特定目印線13で、裏面の上半分と下半分とが互いに合わさるように山折りすることにより、1/2の大きさに折り畳む。このとき、特定目印線13で折られているため、表面上の或るキャラクタ上で折られたりする等の美観(面状装飾)が損なわれることはない。
【0036】
そして、子供達等は、1/2の大きさに折り畳まれた薄状体10を、第一合成樹脂シート20と第二合成樹脂シート30との間に挿入配置する。そして、デスクマット100を学習机A等の天板B上に敷設する。このとき、第一合成樹脂シート20が透明であるため、薄状体10の表面の上段領域11aを上側にして挿入配置すると、上段領域11aに記載された例えば縦7×横12の種類のキャラクタを観察したり、デスクマット100上に紙等を置き、キャラクタ等の面状装飾をなぞることでキャラクタを描いたりすることができる。一方、薄状体10の表面の下段領域11bを上側にして挿入配置すると、下段領域11bに記載された例えば縦7×横12の種類のキャラクタを観察したり、デスクマット100上に紙等を置き、キャラクタ等の面状装飾をなぞることでキャラクタを描いたりすることができる。
【0037】
また、子供達等は勉強の合間の休憩時に、第一合成樹脂シート20と第二合成樹脂シート30との間から薄状体10を取り出し、薄状体10の裏面が上側となるように床等に広げることで、例えば縦15×横12の種類のキャラクタを観察することができる。
【0038】
以上のように、第一実施形態に係るデスクマット100によれば、薄状体10の表面及び裏面に面状装飾が印刷され、かつ、表示機能を損なわない位置に特定目印線13が印刷されており、特定目印線13で折り畳まれて所定面積S/2となり、第一合成樹脂シート20と第二合成樹脂シート30との間に挿入配置されても、上段領域11aのキャラクタ一覧表や下段領域11bのキャラクタ一覧表等の面状装飾の表示機能を充分に発揮することができる。また、薄状体10の面積Sが所定面積S/2の2倍となっており、充分な数(例えば400種類)のキャラクタ等の面状装飾が印刷されている。その結果、子供達等は満足することができる。
【0039】
<第二実施形態>
<デスクマット>
図7は、第二実施形態に係るデスクマットの表面図であり、
図8は、第二実施形態に係るデスクマットの裏面図である。
デスクマット200は、平面視で長方形状を呈しており、デスクマット200の面積S’’(=横X×縦Y’’)は、学習机A等の長方形状の天板Bの面積の約2倍よりやや小さくなっている。そして、デスクマット200は天板B上に1/2の大きさに折り畳まれた状態で敷設されて使用される。
【0040】
第二実施形態に係るデスクマット200は、第二実施形態に係る薄状体210と、第一合成樹脂シート220と、第二合成樹脂シート230とを備える。
【0041】
上記第一合成樹脂シート220及び上記第二合成樹脂シート230は、長方体(横X’×縦Y’’×厚さZ’)を呈している。そして、第一合成樹脂シート220及び第二合成樹脂シート230は透明となっている。
上記第一合成樹脂シート220及び上記第二合成樹脂シート230の材質としては、PVC(ポリ塩化ビニル)やオレフィン系樹脂等の公知のものが挙げられ、例えばEVA(エチレン・酢酸ビニルコポリマ)樹脂からなる芯材の表裏両面に、保護層となるEAA(エチレン・アクリル酸コポリマ)樹脂が積層されたもの等が挙げられる。
上記第一合成樹脂シート220及び上記第二合成樹脂シート230の厚さZ’は、0.1mm以上0.3mm以下であることが好ましい。
【0042】
薄状体210の面積S(=横X×縦Y)は、第一合成樹脂シート220及び第二合成樹脂シート230の面積S’’(=横X’×縦Y’’)よりやや小さくなる。
薄状体210は、第一合成樹脂シート220と第二合成樹脂シート230との間に挿入配置されている。
【0043】
そして、薄状体210が挿入配置された状態で、第一合成樹脂シート220の四辺と第二合成樹脂シート230の四辺とが固着されている。
なお、第一合成樹脂シート220の四辺と第二合成樹脂シート230の四辺との固着方法としては、公知の方法が挙げられ、例えば高周波溶接や超音波溶接や熱溶着や接着といった方法等が挙げられる。
また、第一合成樹脂シート220及び第二合成樹脂シート230の角には、微小の丸みRが形成されていることが好ましい。
【0044】
ここで、薄状体210の表面と裏面とに印刷されている面状装飾の一例について説明する。
<表面の面状装飾>
薄状体210の表面の1/2の面積となる上段領域S/2(=横X×縦Y/2)211aには、上段領域211a内に納められた図柄が印刷されている。また、薄状体210の表面の1/2の面積となる下段領域S/2(=横X×縦Y/2)211bには、下段領域211b内に納められた図柄が印刷されている。そして、薄状体210の表面の上段領域211aと下段領域211bとの間となる左端部には、左端部側横線213aが印刷されるとともに、薄状体210の表面の上段領域211aと下段領域211bとの間となる右端部には、右端部側横線213bが印刷されている。これにより、左端部側横線213aと右端部側横線213bとを結ぶ線分(特定目印線)で折り畳むことで、表示機能を発揮するように正確に折り畳むことができる。
【0045】
<裏面の面状装飾>
薄状体210の裏面の全領域S(=横X×縦Y)212には、双六が印刷されている。
【0046】
ここで、薄状体210の使用方法の一例について説明する。
<使用方法>
子供達等は、このようなデスクマット200を、薄状体210の表面の特定目印線213a、213bで、裏面の上半分と下半分とが互いに合わさるように山折りすることにより、1/2の大きさに折り畳む。このとき、特定目印線213a、213bで折られているため、表面上の図柄上で折られたりする等の美観(面状装飾)が損なわれることはない。
【0047】
そして、子供達等は、1/2の大きさに折り畳まれたデスクマット200を、学習机A等の天板B上に敷設する。このとき、第一合成樹脂シート220が透明であるため、薄状体210の表面の上段領域211aを上側にして敷設すると、上段領域211aに印刷された図柄を観察することができる一方、薄状体210の表面の下段領域211bを上側にして敷設すると、下段領域211bに印刷された図柄を観察することができる。
【0048】
また、子供達等は勉強の合間の休憩時に、デスクマット200を取り出し、薄状体210の裏面が上側となるように床等に広げることで、充分な大きさの双六を楽しむことができる。
【0049】
以上のように、第二実施形態に係るデスクマット200によれば、薄状体210の表面及び裏面に面状装飾が印刷され、かつ、表示機能を損なわない位置に特定目印線213a、213bが印刷されており、特定目印線213a、213bで折り畳まれて所定面積S/2となり、第一合成樹脂シート220と第二合成樹脂シート230との間に挿入配置されても、上段領域211aの図柄や下段領域211bの図柄等の面状装飾の表示機能を充分に発揮することができる。また、薄状体210の面積Sが所定面積S/2の2倍となっており、充分な大きさSの双六等の面状装飾が印刷されている。その結果、子供達等は満足することができる。
【0050】
<第三実施形態>
上述したデスクマット100及びデスクマット200では、特定目印線として、色の違いによる線分13が形成されたり、左端部側横線213aと右端部側横線213bとが形成されたりする構成としたが、一直線上に並べられた記号が形成されているような構成としてもよい。これにより、表示機能を発揮するように正確に折り畳むことができる。
<第四実施形態>
上述したデスクマット100及びデスクマット200では、学習机A等の天板B上に薄状体10及び薄状体210が1/2の大きさに折り畳まれて敷設される構成としたが、1/4の大きさに折り畳まれて敷設されるような構成としてもよい。また、
図9の(a)に示すように、表面における2/3の領域311a、311bと1/3の領域311cとに分割する位置に特定目印線313が印刷されている薄状体310であってもよく、このような薄状体310では、
図9の(b)に示すように、1/3の領域311cを折り畳むことにより、1/3の領域311aと1/3の領域312とが観察されるよう構成としてもよい。これにより、観察される図柄を変化させたりすることができる。
【0051】
<第五実施形態>
上述したデスクマット100及びデスクマット200では、面状装飾が、双六、一定面内に納められた図柄、キャラクタ一覧表である構成としたが、地図、比較表であるような構成としてもよい。
<第六実施形態>
上述したデスクマット100及びデスクマット200では、第一合成樹脂シート20及び第一合成樹脂シート220が透明である構成としたが、
図10の(a)及び(b)に示すように、上半分420aが半透明で下半分420bが透明である第一合成樹脂シート420であるような構成としてもよい。これにより、
図10の(c)に示すような上半分411aに印刷された図柄と下半分411bに印刷された図柄とを有する薄状体410を用いて、上半分411aと下半分411bとのいずれかを選択することで、観察される図柄を変化させたりすることができる。