特開2018-193650(P2018-193650A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-193650(P2018-193650A)
(43)【公開日】2018年12月6日
(54)【発明の名称】授乳服
(51)【国際特許分類】
   A41B 9/06 20060101AFI20181109BHJP
【FI】
   A41B9/06 D
   A41B9/06 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-100450(P2017-100450)
(22)【出願日】2017年5月21日
(71)【出願人】
【識別番号】716004475
【氏名又は名称】佐伯 智美
(72)【発明者】
【氏名】佐伯 智美
【テーマコード(参考)】
3B128
【Fターム(参考)】
3B128FA02
3B128FB03
3B128FB08
3B128FC05
(57)【要約】
【課題】授乳時に授乳者の乳房を露出することなく安全・容易に授乳ができるだけでなく、左右両側の乳房を同時に露出することで、授乳に供する乳房を容易に交換できる授乳服を提供すること。
【解決手段】この授乳服は、胴回りを覆う筒状であり、前面上端に、授乳者の左右乳房基底部下半分に至るU字状の開口部があり、その開口部周囲を伸縮性部材で囲んだ本体部と、本体部の最上端から開口部の下端まで、授乳者が着用した状態で授乳者の胸部を覆う大きさを有し、授乳者左乳房の基底部最左端の左横から開口部に沿って本体部上端までと、授乳者右乳房の基底部最右端の右横から開口部に沿って本体部上端までとの2カ所で本体部に縫合されるカバー部と、カバー部の前面上端部と本体部の背面上端部との間に、掛け渡すように連結されている左右の肩紐を備えることで、授乳時に左右乳房を開口部から容易に露出でき、非授乳時には開口部から乳房が露出せず生活ができる。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
授乳者が着る上着であり、その前面上部に、授乳者の左右両乳房を同時に露出するに十分な大きさの開口部があり、その開口部の周囲を伸縮性の部材で囲んだ本体部と、授乳者が前記本体部を着用した状態で前記開口部を覆う十分な大きさを有し、授乳者左乳房の基底部最左端の左横上部、および、右乳房の基底部最右端の右横上部で前記本体部と縫合される伸縮性のあるカバー部と、を備える授乳服
【請求項2】
前記カバー部は、カバー素材を折り重ねる等することでカバー部に厚さを持たせる、あるいは、カバー部の裏側に乳パッドなどの厚みのある部材を装着させるなどにより、授乳者の胸部形状を覆い隠すことを特徴とする請求項1に記載の授乳服。
【請求項3】
前記カバー部は、前記本体部との縫合部をフック、ファスナー、ボタン、面ファスナーなどの着脱可能な固定方法とすることで、前記カバー部を、予備のカバー部に交換できることを特徴とする、請求項1、または、請求項2に記載の授乳服。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣服として着用した状態で乳児に授乳できる授乳服に関するものである。
【背景技術】
【0002】
女性が乳児に母乳を与える際は、着用している衣服をはだけて乳房を露出させる必要がある。この行為を他人の前で行うことは女性にとって大きな抵抗があり、母乳育児中の女性が外出をためらう一因となっている。
【0003】
そこで、露出部分が最小限で済み、母体に快適で、乳児に迅速に応えられる授乳服が実用化されている。また、授乳服に関連する発明も種々提案されている。
【0004】
例えば、特許文献1(実用新案登録第3097968号公報)では、左右の乳房部に相当する部分にそれぞれ縦型の開口部を設けた授乳服が開示されている。このタイプの授乳服は、それぞれの開口部から乳房を露出して授乳する。
【0005】
特許文献2(特開2010-159525)では、前身頃中央に、縦型の開口部を設けた授乳服は、中央の開口部を左右それぞれの乳房側に広げ、乳房を露出して授乳する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】登録実用新案第3110811号公報
【特許文献2】特開2006−63471号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の授乳服は、左右のそれぞれの乳房を、開口部から露出して授乳する構造となっており、左右の乳房を交換して授乳する場合、乳房を一旦開口部から内部に収容し、改めて、反対側の乳房を露出し直して授乳する必要があるため、迅速に授乳に供する乳房を切り替えることができないという欠点があった。
【0008】
また、従来の授乳服では、開口部と乳房の摩擦を避けるため、ブラジャー等の下着を着用せざるを得ず、開口部から乳房を露出する際、下着から乳房を露出する手間がかかるという欠点があった。
【0009】
また、授乳時には、授乳者である乳幼児の嘔吐物や、授乳者の母乳により衣服が汚れることがあるが、外出先では容易に汚れた衣服を交換することはできないという欠点があった。
【0010】
本発明は、このような従来の授乳服が有している問題を解決するものであり、授乳に供する左右乳房を簡単に露出でき、授乳中に容易に授乳に供する乳房を切り替えることを可能とする授乳服を実現することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
そして、本発明は、上記目的を達成するために、授乳者が着る上着の前面上部に、授乳者の左右両乳房を同時に露出するに十分な大きさの開口部があり、その開口部の周囲を伸縮性の部材で囲んだ本体部と、授乳者が前記本体部を着用した状態で前記開口部を覆う十分な大きさを有し、授乳者左乳房の基底部最左端の左横上部、および、右乳房の基底部最右端の右横上部で前記本体部と縫合される伸縮性のあるカバー部で構成することを最も主要な特徴とする。
【0012】
また、第2の課題解決手段は、カバー部の構造をそれ自体で厚みを持たせるか、カバー部の裏面に厚みのあるパッドを装着するなどして、カバー部に厚みを持たせた。
【0013】
また、第3の課題解決手段は、カバー部と上着本体にフック、ファスナー、ボタン、面ファスナーなどの着脱可能な固定方法を備えることで、授乳服本体からカバー部を着脱できるようにし、複数のカバー部を交換して使用できるようにしたものである。
【0014】
上記第1の課題解決手段による作用は次のとおりである。すなわち、授乳者の左右両側の乳房を露出する大きさの開口部を設け、両乳房を隠すだけの大きさのカバー部を設けることで、授乳時にはカバー部を上げ、左右両乳房を同時に露出でき、容易に授乳できるとともに、カバー部が授乳中の乳房を覆うため、不用意な乳房の露出を避けることができる。そして、非授乳時には、伸縮性のあるカバー部が乳房上半分を押え、カバー部全体としては開口部全体を覆うことで、授乳者の胸部の露出を避けることができる。
【0015】
上記第2の課題解決手段による作用は次のとおりである。すなわち、前記カバー部そのものに厚さを持たせる、あるいは、カバー部の裏側に乳パッドなどの厚みのある部材を装着させるなどにより、授乳者の乳房の形状が外観から確認できないようにし、授乳ブラジャーなどの下着の着用を不要とし、授乳時の乳房の露出が更に容易にできる。
【0016】
上記第3の課題解決手段による作用は次のとおりである。すなわち、前記カバー部を授乳服本体から着脱可能とし、予備のカバー部と交換できるようにし、母乳、授乳者の嘔吐などで汚れ安いカバー部を簡単に交換でき、外出時も不用意にカバー部が汚れる不安なく授乳ができる。
【発明の効果】
【0017】
上述したように本発明の授乳服は、 本発明の請求項1記載の授乳服は、授乳時において、容易に左右乳房全体を同時に露出ができるため、授乳する際に、左右の乳房の状態により 素早く授乳に適した側の乳房を選択できる
【0018】
本発明の請求項2記載の授乳服は、請求項1記載の授乳時において、容易に左右乳房全体を同時に露出ができるため、授乳する際に、左右の乳房の状態により 素早く授乳に適した側の乳房を選択できる利点に加えて、前記カバー部に厚みを持たせることで、授乳服を通して授乳者の乳房が確認できないようにするため着用する授乳ブラジャーなどの下着の着用を不要とし、容易に授乳が開始できるという利点がある。
【0019】
本発明の請求項3記載の授乳服は、請求項1、請求項2記載の授乳時において、容易に左右乳房全体を同時に露出ができるため、授乳する際に、左右の乳房の状態により 素早く授乳に適した側の乳房を選択できる利点に加えて、前記カバー部を本体部と交換できるにすることで、不用意にカバー部が汚れた場合でも交換でき、外出時の不安が低減できる利点に加え、デザインの異なるカバー部を交換し、ファッション的な満足をもたらす利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の実施の請求項1に係る授乳服の概略正面図と概略背面図である。
図2図1の授乳服を着用し、授乳しないときの状態を説明するための正面図である。
図3】本発明の実施の請求項1の図2とは異なる、授乳服の実施形態の正面図である。
図4図1の授乳服を着用し、カバー部を開けた状態を説明するための正面図である。
図5】本発明の実施の請求項1の図2とは異なる構成例を説明した図である。
図6】本発明の実施の請求項1の授乳服を着用し、授乳中の状態を説明するための正面図である。
図7】本発明の実施の請求項2に係る授乳服のカバー部の概略正面図と概略背面図である。
図8図2の授乳服を着用し、授乳しないときの状態を説明するための正面図と概略背面図である。
図9】本発明の実施の請求項2に係る授乳服のカバー部の構成方法の一例である。
図10】本発明の実施の請求項3に係る授乳服の概略正面図と予備カバー部である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態に係る授乳服100を、図面に基づき詳しく説明する。
以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号を付している。
なお、本発明の実施の形態において「乳児」は、授乳対象となる人である。また、「授乳者」は、乳児に授乳する人であって、本発明の実施の形態に係る授乳服100の着用者である。
図1(a)に、請求項1の実施形態に係る授乳服100の概略正面図を、図1(b)に、その背面図を、それぞれ示す。
なお、この授乳服100を構成する、本体部1、肩紐2には、正面側(腹側)を示すF(Front)および背面側(背中側)を示すB(Back)を添えている。
【0022】
この授乳服100は、通常の筒状の上着と同様の構造である。
特徴的であるのは、(1)本体部1が、前面上部に、授乳者の左右両乳房を同時に露出するに十分な大きさのU字型の開口部3を設けている点、(2)その開口部3の周囲4は 伸縮性の部材で囲まれている点、(3)カバー部5は、開口部3の上端から、開口部3の下端までの範囲で、授乳者が着用した状態で授乳者の胸部を覆う十分な大きさを有している点、(4)本体部1とカバー部5とは、授乳者右乳房の基底部最右端の右横から開口部に沿って本体部上端までの縫合部6aと、授乳者左乳房の基底部最左端の左横から開口部に沿って本体部上端までの縫合部6bで縫い込まれる点、(5)カバー部5は、授乳者が着用した状態で授乳者の乳房の形状に合わせて伸縮する部材である点、(6)本体部1が使用者の胴体からずり落ちないように左右1対の肩紐2a、2bを備えている点、である。
【0023】
本体部1を形成する素材は、特に限定されるものではなく、通常の上衣に使用される材料でよい。
【0024】
本体部1は、たとえば、筒状に編成された編地を用いて製造してもよいし、前後2枚の布を組み合わせた筒状の構造でも良い。
【0025】
請求項1の実施形態に係る授乳服100を授乳者が着用した正面図を図2に示す。
【0026】
図2に示すように、授乳者がこの授乳服100を着用した場合において、授乳服100の本体部1の上端が授乳者の胸部を覆う高さに調整できるような肩紐2a、2bを備えている。
【0027】
なお、肩紐2a、2bは、この腹巻10の本体部1の上端が授乳者の胸部を覆う高さに調整できればよく、一つの方法に限定されるものではない。構成例としては、図2の肩紐2a(B)、2b(B)の長さを調整するか、図3のように、肩紐なしで、本体1を伸縮性の素材として、本体1の伸縮性を利用し、胸部の高さに調整する方法等が考えられる。
【0028】
図2に示した通り、授乳者がこの授乳服100を着用した場合において、 カバー部5は、授乳者右乳房の基底部最右端の右横から本体部1の上端までの開口部3に沿った縫合部6aと、授乳者左乳房の基底部最左端の左横から本体部1の上端までの開口部に沿った縫合部6bで縫い込むため、カバー部5は、授乳者の乳房上半分を適度な強さで抑えるため、カバー部5が開いて乳房全体が露出する恐れはない。
【0029】
この授乳服100を授乳者が着用し,カバー部5を捲り上げた正面図を図4に示す。図4(a)に示した通り、授乳者がこの授乳服100を着用した場合において、授乳者の乳房を伸縮性の部材で構成される開口部周囲4で囲んでいるため、授乳者の左右乳房基底部の下半分に沿って密着する。
【0030】
また、図4(b)に示した通り、カバー部5は伸縮性を有するため、授乳時には授乳に供する乳房を開口部3とカバー部5の間から露出し、授乳に供することができる。一方、授乳に供しない乳房は、カバー部の伸縮性により、露出することがない。
【0031】
上記実施例は、筒状で肩部が無い上着で説明したが、肩部のある上着であっても良い。肩部がある上着の構造の授乳服100を授乳者が着用した正面図を図5に示す。
この場合は、開口部3は、図5に示す通り、楕円半分の形状となり、カバー部5は、授乳者右乳房の基底部最右端の右横の縫合部6aと、開口部上半分の縫合部6cと、授乳者左乳房の基底部最左端の左横の縫合部6bで縫い込まれる。
【0032】
以上のような構成を備える請求項1の授乳服10の使用方法について説明する。本発明の第1の実施形態に係る授乳服100の一例を着用した授乳者が、授乳している状態を図6に示す。図6に示すように、授乳者は、授乳時には、カバー部5の下に乳児の頭をもぐりこませ、授乳に供する乳房を乳児に哺乳させる。カバー部5は、十分な長さと伸縮性を有し、乳児の顔、および、授乳に使用しない方の乳房を覆うため、授乳部分、および、授乳に使用しない乳房は、授乳時に外部に露出しない。
授乳者の乳房は、左右両方とも授乳服100から露出しているため、授乳に供する左右の乳房を交換する場合も、乳房を授乳服に収める必要なく、即座に交換できる。
【0033】
図7(a)に、請求項2の実施形態に係る授乳服100の概略正面図を、図7(b)に、その背面図を、それぞれ示す。
なお、この授乳服100を構成する、本体部1、肩紐2には、正面側(腹側)を示すF(Front)および背面側(背中側)を示すB(Back)を添えている。
【0034】
本発明の第2の実施形態は、第1の実施形態のカバー部5の厚みが異なるのみで、他の構成は第1の実施形態と同じである。
特徴的であるのは、(1)本体部1が、前面上部に、授乳者の左右両乳房を同時に露出するに十分な大きさのU字型の開口部3を設けている点、(2)その開口部3の開口部周囲4は 伸縮性の部材で囲まれている点、(3)カバー部5は、開口部3の上端から、開口部3の下端までの範囲で、授乳者が着用した状態で授乳者の胸部を覆う十分な大きさを有している点、(4)本体部1とカバー部5とは、授乳者右乳房の基底部最右端の右横から開口部に沿って本体部上端までの縫合部6aと、授乳者左乳房の基底部最左端の左横から開口部に沿って本体部上端までの縫合部6bで縫い込まれる点、(5)カバー部5は、授乳者が着用した状態で授乳者の乳房の形状に合わせて伸縮する部材である点、(6)本体部1が使用者の胴体からずり落ちないように左右1対の肩紐2a、2bを備えている点に加えて、(7)カバー部5は、そのものに厚さを持たせる、あるいは、カバー部の裏側に乳パッドなどの厚みのある部材を装着させた点である。
【0035】
請求項2の実施形態に係る授乳服100を授乳者が着用した正面図を図8に示す。
【0036】
カバー部の厚み以外は、請求項1の構成・使用方法と同じため、ここでは、請求項1と異なる点を記載する。
【0037】
図9は、本発明の第2の実施形態に係るカバー部5である。図9に示した通り、フリル等のそれ自身で厚さを持たせた布5a、5b、5cを更に、この順で複数段、位置をずらせて重ねることにより、カバー部5に必要な広さと厚みを持たせる。
厚みの持たせ方は、これ以外の方法として、カバー部5に乳房パッドを入れるポケットを設ける方法などが考えられ、厚みの持たせ方は、問わない。
【0038】
図10(a)に、請求項3の実施形態に係る授乳服100のカバー部を取り外したときの概略正面図を、図10(b)に、予備カバー部7を、それぞれ示す。図10は、請求項2の本体1を使用した図であるが、請求項1の本体1に対しても、同様の図となる。
【0039】
本発明の第3の実施形態は、授乳服本体部1とカバー部5の結合方法が異なるのみで、他の構成は第1の実施形態、第2の実施形態と同じである。
特徴的であるのは、(1)本体部1が、前面上部に、授乳者の左右両乳房を同時に露出するに十分な大きさのU字型の開口部3を設けている点、(2)その開口部3の周囲4は 伸縮性の部材で囲まれている点、(3)予備カバー部7は、開口部3の上端から、開口部3の下端までの範囲で、授乳者が着用した状態で授乳者の胸部を覆う十分な大きさを有している点、(4)予備カバー部7は、授乳者が着用した状態で授乳者の乳房の形状に合わせて伸縮する部材である点、(6)本体部1が使用者の胴体からずり落ちないように左右1対の肩紐2a、2bを備えている点に加えて、(7)本体部1と予備カバー部7とは、授乳者左乳房の基底部最左端の左横から開口部に沿って本体部上端までの結合部8aと、授乳者右乳房の基底部最右端の右横から開口部に沿って本体部上端までの結合部8bにおいて、フック、ファスナー、ボタン、面ファスナーなどの着脱可能な固定方法で結合し、授乳服本体1から予備カバー部7を着脱できるようにし、複数のカバー部で交換して使用できるようにしたもの点である。
【0040】
複数のカバー部を交換して使用する構成以外の構成及び使用方法は、請求項1、または、請求項2と同じため、ここでは、請求項1、または、請求項2と異なる点を記載する。
【0041】
着脱可能な予備カバー部7は、本体部との結合部8a、8bに、フック、ファスナー、ボタン、面ファスナーなどの着脱可能な固定方法を装着する。一方、本体部にも、カバー部5と接合する部分の結合部8c、8dにカバー部の着脱固定方法により決定する対の固定方法を装着する。たとえば、着脱固定方法がフックの場合、8aがフックオスの場合、8cは、フックメスを装着する。
【0042】
着脱可能なカバー部5は、同一のサイズ、同一のデザインに限定されず、複数のサイズ、複数のデザインを可能とすることで、単なる予備だけでなく、授乳者の乳房のサイズの変化、使用条件にも対応できる。
【0043】
以上のような構成を備える請求項3の授乳服10の使用方法について説明する。授乳の方法は、請求項1と同様であり、異なるのは、着脱可能なカバー部の交換方法だけである。
カバー部5の8aと本体部8c、カバー部5の8bと本体部8dをそれぞれ固定することで、着脱可能かカバー部5を固定することで、請求項1、または、請求項2と同じ機能を有する授乳服となる。一方、着脱可能なカバー部5aを、本体部から着脱し、同じ着脱方法を有する別のカバー部5bと交換することができる。着脱の方法は、本発明の本質ではなく、それぞれの着脱方法の一般的な使用法に従う。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明は、授乳服等に利用可能であり、特に、快適な授乳を実現しつつ、助産師等による授乳介助時等に有用である。
【符号の説明】
【0045】
100 授乳服
1 本体部
2 肩紐
3 開口部
4 開口部周囲
5 カバー部
6 縫合部
7 予備カバー部
8 結合部

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10