【解決手段】本願に係る生成装置は、取得部と、生成部とを有する。取得部は、端末装置からコンテンツを要求するリクエスト情報を取得する。生成部は、取得部により取得されたリクエスト情報に応じて、端末装置へ配信されるコンテンツの配信元が生成装置であることの検証に用いられる検証情報を生成する。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る生成装置、生成方法、及び生成プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る生成装置、生成方法、及び生成プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.生成処理〕
まず、実施形態に係る生成処理について説明する。
図1は、実施形態に係る生成処理の一例を示す図である。
図1に示す広告配信装置100は、コンテンツ配信装置50が配信するコンテンツに表示される広告コンテンツ(単に「広告」ともいう)を配信する配信サービスを提供する。
【0011】
〔生成システムの構成〕
図1の説明に先立って、
図2を用いて生成システム1の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る生成システムの構成例を示す図である。
図2に示すように、生成システム1には、端末装置10と、コンテンツ配信装置50と、広告配信装置100とが含まれる。端末装置10と、コンテンツ配信装置50と、広告配信装置100とは、所定のネットワークを介して通信可能に接続される。なお、
図1に示した生成システム1には、複数の端末装置10、複数のコンテンツ配信装置50、複数の広告配信装置100が含まれてもよい。
【0012】
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。
図1に示す例においては、端末装置10がタッチパネル機能を有するスマートフォンである場合を示す。
【0013】
また、端末装置10は、ユーザによる操作を受け付ける。
図1に示す例において、端末装置10は、所定のブラウザアプリ(以下、単に「ブラウザ」とする場合がある)を起動する。そして、端末装置10は、ブラウザに表示するコンテンツをコンテンツ配信装置50へ要求する。また、端末装置10は、取得したコンテンツに広告を表示する領域(以下、「広告枠」ともいう)が含まれる場合、広告を広告配信装置100へ要求する。なお、端末装置10は、ブラウザに限らず、コンテンツ配信装置50が配信するコンテンツを表示するためのアプリケーションによりコンテンツを表示してもよい。なお、以下では、端末装置10をユーザと表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザを端末装置10と読み替えることもできる。
【0014】
また、端末装置10における表示内容の変更に応じて、端末装置10を端末装置10−1、10−2として説明する。なお、端末装置10−1、10−2は同一の端末装置10である。また、以下では、端末装置10−1、10−2について、特に区別なく説明する場合には、端末装置10と記載する。
【0015】
コンテンツ配信装置50は、コンテンツを配信する情報処理装置である。
図1に示す例において、コンテンツ配信装置50は、端末装置10からの要求に応じて、端末装置10において表示されるコンテンツを配信する。例えば、コンテンツ配信装置50は、端末装置10からの要求に応じて、広告枠を含むコンテンツを配信する。
【0016】
以下では、コンテンツ配信装置50が配信するコンテンツがウェブページである場合を例に説明する。なお、コンテンツは端末装置10にインストールされた所定の閲覧アプリ等により表示されてもよい。
【0017】
広告配信装置100は、端末装置10から取得したリクエスト情報に応じて、端末装置10へ配信される広告(コンテンツ)の配信元が広告配信装置100であることの検証に用いられる検証情報であって、広告配信装置100の効果の計測に用いられる検証情報を生成する生成装置である。また、広告配信装置100は、広告の配信要求(以下、「広告要求」ともいう)に応じて広告を配信する広告配信サービスを提供する。
【0018】
以下、
図1を用いて、生成処理の一例を説明する。
図1に示す例においては、ユーザがユーザID「U1」により識別されるユーザ(以下、「ユーザU1」とする場合がある)である場合を示す。
【0019】
まず、端末装置10−1は、ユーザの操作に応じて、コンテンツ配信装置50にコンテンツの要求を送信する(ステップS11)。
図1の例では、端末装置10−1は、コンテンツ配信装置50にコンテンツの配信を要求するリクエスト情報RQ11を送信する。
【0020】
端末装置10からリクエスト情報を取得したコンテンツ配信装置50は、リクエスト情報と第1秘匿情報とに基づいて、第1検証情報を生成する(ステップS12)。例えば、コンテンツ配信装置50は、リクエスト情報RQ11に含まれる所定のパラメータ(以下、「シードパラメータ」ともいう)を用いて、第1検証情報を生成する。なお、ここでいうシードパラメータとは、リクエストに含まれる情報であればどのような情報であってもよい。例えば、シードパラメータは、要求元のユーザエージェントに関する情報であってもよい。例えば、シードパラメータは、リクエストに応じて動的に変動する情報であってもよい。例えば、シードパラメータは、タイムスタンプ等の時間に関する情報であってもよい。上記は一例であり、シードパラメータには、種々の情報が用いられてもよい。
【0021】
例えば、コンテンツ配信装置50は、生成用情報記憶部521に記憶されたロジックLG11や第1秘匿情報SC11等を用いて、第1検証情報を生成する。
図1の例では、第1秘匿情報SC11は、コンテンツ配信装置50と広告配信装置100とが保有する秘匿情報であるものとする。例えば、第1秘匿情報SC11は、コンテンツ配信装置50と広告配信装置100との間のセキュアな通信により、広告配信装置100がコンテンツ配信装置50に提供する情報であってもよい。例えば、第1秘匿情報SC11は、コンテンツ配信装置50と広告配信装置100との間の所定の暗号化技術を利用した通信により、広告配信装置100がコンテンツ配信装置50に提供する情報であってもよい。
【0022】
また、ロジックLG11は、第1検証情報を生成するために用いられる生成ロジックである。
図1の例では、ロジックLG11は、ハッシュ化の技術を用いたロジックであるものとする。例えば、ロジックLG11は、SHA−2等のSHA(Secure Hash Algorithm)であってもよい。
【0023】
なお、ロジックLG11は、ハッシュ化の技術に限らず、符号化技術や暗号化技術に関する種々の従来技術が用いられてもよい。例えば、ロジックLG11は、シードパラメータや第1秘匿情報SC11を用いて第1検証情報が生成可能であれば、どのようなロジックであってもよい。例えば、ロジックLG11は、共通鍵暗号化方式や公開鍵暗号化方式等の種々の暗号化技術を用いたロジックであってもよい。また、ロジックLG11は、不可逆な変換を行うロジックであってもよいし、可逆な変換を行うロジックであってもよい。
【0024】
図1の例では、コンテンツ配信装置50は、第1秘匿情報SC11と、リクエスト情報RQ11に含まれるシードパラメータとを入力としてロジックLG11により、第1検証情報FV11を生成する。例えば、コンテンツ配信装置50は、下記の式(1)に示すようなロジックLG11により、第1検証情報FV11を生成してもよい。
【0025】
y
1 = f(r,α) ・・・ (1)
【0026】
上記の式(1)の左辺中の「y
1」は、ロジックLG11により生成される第1検証情報FV11に対応する。また、上記の式(1)の右辺中の「f」は、ロジックLG11に対応する関数を示す。また、上記の式(1)の右辺中の「r」は、シードパラメータに対応する。また、上記の式(1)の右辺中の「α」は、第1秘匿情報SC11に対応する。このように、コンテンツ配信装置50は、上記の式(1)に示すようなロジックLG11にシードパラメータや第1秘匿情報SC11を入力することにより、第1検証情報FV11を生成する。
【0027】
また、コンテンツ配信装置50は、端末装置10へ配信するコンテンツを決定する。
図1の例では、コンテンツ配信装置50は、端末装置10へ配信するコンテンツをコンテンツCT11に決定する。なお、コンテンツ配信装置50は、端末装置10から要求されたコンテンツを配信するコンテンツとして決定するものとして、詳細な説明を省略する。
【0028】
そして、コンテンツ配信装置50は、端末装置10にコンテンツと第1検証情報とを配信する(ステップS13)。
図1の例では、コンテンツ配信装置50は、広告枠AR11を含むコンテンツCT11と第1検証情報FV11とを端末装置10へ配信する。
【0029】
コンテンツと第1検証情報とを受信した端末装置10は、受信したコンテンツに含まれる広告枠に表示する広告を広告配信装置100に要求する(ステップS14)。
図1の例では、端末装置10は、広告を要求するリクエスト情報RQ12と第1検証情報FV11とを広告配信装置100に送信する。また、端末装置10は、リクエスト情報RQ12とともにシードパラメータを送信する。例えば、リクエスト情報RQ12にリクエスト情報RQ11と同様のシードパラメータが含まれてもよい。例えば、シードパラメータは、コンテンツの要求及び広告の要求とが一連の処理であることを示す識別情報等であってもよい。
【0030】
端末装置10からリクエスト情報と第1検証情報とを取得した広告配信装置100は、第1検証情報を検証する(ステップS15)。例えば、広告配信装置100は、検証用情報記憶部121に記憶された第1秘匿情報SC11とロジックLG11とを用いて検証に用いる比較用情報を生成する。このように、広告配信装置100は、コンテンツ配信装置50と同様に第1秘匿情報SC11とロジックLG11とを有する。
【0031】
広告配信装置100は、コンテンツ配信装置50と同様に、リクエスト情報と第1秘匿情報とを用いて、比較用情報を生成する。例えば、広告配信装置100は、リクエスト情報RQ12に含まれるシードパラメータを用いて、比較用情報を生成する。
図1の例では、広告配信装置100は、検証用情報記憶部121に記憶されたロジックLG11や第1秘匿情報SC11等を用いて、比較用情報を生成する。
【0032】
具体的には、広告配信装置100は、第1秘匿情報SC11とシードパラメータとを入力としてロジックLG11により比較用情報を生成する。広告配信装置100は、上記の式(1)に示すようなロジックLG11にシードパラメータや第1秘匿情報SC11を入力することにより、比較用情報を生成する。この場合、上記の式(1)の左辺中の「y
1」は、広告配信装置100が生成する比較用情報に対応する。
【0033】
そして、広告配信装置100は、生成した比較用情報と、端末装置10から取得した第1検証情報FV11とを比較することにより、第1検証情報FV11を検証する。
図1の例では、広告配信装置100は、比較用情報と第1検証情報FV11とが一致するため、広告の要求が適切なコンテンツからの要求であると判定する。なお、広告配信装置100は、比較用情報と第1検証情報とが一致しない場合、広告の要求が適切なコンテンツからの要求でないと判定し、広告を配信しなくてもよい。
【0034】
また、広告配信装置100は、リクエスト情報と第2秘匿情報と第1検証情報とに基づいて、第2検証情報を生成する(ステップS16)。
【0035】
例えば、広告配信装置100は、生成用情報記憶部122に記憶されたロジックLG21や第2秘匿情報SC21や第1検証情報FV11等を用いて、第2検証情報を生成する。例えば、第2秘匿情報SC21は、広告配信装置100と広告効果を計測する外部装置が保有する秘匿情報であるものとする。
図1の例では、広告配信装置100が広告効果を計測する装置であるため、第2秘匿情報SC21は、広告配信装置100のみが保有するものとする。また、ロジックLG21は、第2検証情報を生成するために用いられる生成ロジックである。
図1の例では、ロジックLG21は、ハッシュ化の技術を用いたロジックであるものとする。例えば、ロジックLG21は、SHA−2等のSHAであってもよい。
【0036】
なお、ロジックLG21は、ハッシュ化の技術を用いたロジックに限らず、第2秘匿情報SC21や第1検証情報FV11を用いて第2検証情報が生成可能であれば、どのようなロジックであってもよい。例えば、ロジックLG21は、共通鍵暗号化方式や公開鍵暗号化方式等の種々の暗号化技術を用いたロジックであってもよい。
【0037】
図1の例では、広告配信装置100は、第2秘匿情報SC21と、第1検証情報FV11とを入力としてロジックLG21により、第2検証情報SV11を生成する。例えば、広告配信装置100は、下記の式(2)に示すようなロジックLG21により、第2検証情報SV11を生成してもよい。
【0038】
y
2 = g(x,β) ・・・ (2)
【0039】
上記の式(2)の左辺中の「y
2」は、ロジックLG21により生成される第2検証情報SV11に対応する。また、上記の式(2)の右辺中の「g」は、ロジックLG21に対応する関数を示す。また、上記の式(2)の右辺中の「x」は、第1検証情報FV11に対応する。また、上記の式(2)の右辺中の「β」は、第2秘匿情報SC21に対応する。このように、広告配信装置100は、ロジックLG21に第1検証情報FV11や第2秘匿情報SC21を入力することにより、第2検証情報SV11を生成する。
【0040】
また、広告配信装置100は、端末装置10へ配信する広告を決定する。
図1の例では、広告配信装置100は、コンテンツCT11の広告枠AR11に表示する広告を決定する。具体的には、広告配信装置100は、端末装置10へ配信する広告をFX(Foreign eXchange:外国為替保証金取引)に関する広告AC12に決定する。
【0041】
そして、広告配信装置100は、端末装置10に広告と第2検証情報とを配信する(ステップS17)。
図1の例では、広告配信装置100は、広告AC12と第2検証情報SV11とを端末装置10へ配信する。
【0042】
広告を受信した端末装置10は、受信した広告を広告枠に配置したコンテンツを表示する(ステップS18)。
図1の例では、端末装置10−2は、FXに関する広告AD12を広告枠AR11に配置したコンテンツCT11を表示する。
【0043】
そして、端末装置10は、広告を表示したことを示すビーコン情報と第2検証情報とを広告効果を計測する外部装置へ送信する(ステップS19)。
図1の例では、端末装置10は、ビーコン情報INF1と第2検証情報SV11とを広告配信装置100へ送信する。なお、ここでいうビーコン情報とは、インプレッションビーコンと称される情報であってもよい。
【0044】
端末装置10からビーコン情報と第2検証情報とを取得した広告配信装置100は、第2検証情報を検証する(ステップS20)。例えば、広告配信装置100は、ステップS16で送信した第2検証情報SV11と、ステップS21で取得した第2検証情報SV11とを比較することにより、第2検証情報SV11を検証する。例えば、広告配信装置100は、ステップS16で送信した第2検証情報SV11と、ステップS20で取得した第2検証情報SV11とが一致する場合、適切な広告の表示がされたと判定する。また、例えば、広告配信装置100は、ステップS16で送信した第2検証情報SV11と、ステップS210で取得した第2検証情報とが一致しない場合、不適切な広告の表示がされたと判定する。
【0045】
上述したように、広告配信装置100は、第2検証情報SV11を用いて検証を行うことにより、広告が端末装置10において適切に表示されたかどうかを計測することができる。したがって、広告配信装置100は、端末装置におけるコンテンツの所定の処理を適切に計測可能にすることができる。例えば、広告配信装置100は、端末装置におけるコンテンツの所定の処理を適切に計測可能にすることができることにより、広告主に対して適切な課金等を行うことが可能になる。
【0046】
例えば、コンテンツを配信する装置(装置X)が広告を配信する装置(装置Y)から直接広告を取得し、コンテンツに広告を配置して配信する形態、すなわちサーバ間でやり取りする形態の場合、広告の表示等に関して不正が行われにくい。このように、装置Xと装置Yとの間の通信、すなわちサーバサイドでの通信において広告が配信される場合、広告の要求元が装置Xであるため、広告が適切にコンテンツの広告枠に配置されると想定され、広告の表示等に関して不正が行われにくい。
【0047】
一方、
図1のように、端末装置10がコンテンツ配信装置50からコンテンツを受信した、広告配信装置100から広告を受信するような、端末装置10がコンテンツ配信装置50及び広告配信装置100との間で通信する場合、端末装置10における不正等により、広告の表示等に関して不正が行われる可能性が、サーバサイドでの通信に比べて高くなる。例えば、端末装置10が不正に広告を要求したり、ビーコン情報を偽装したりした場合、広告配信装置100や後述する計測装置等は、適切な広告配信であったかを検証することが難しい。
【0048】
そのため、
図1では、広告配信装置100は、第2秘匿情報SC21を用いて生成した第2検証情報SV11を広告配信とともに、端末装置10に送信することにより、広告が広告配信装置100から配信されたことを示すことができる。また、広告とともに第2検証情報SV11を受信した端末装置10が、広告等の表示に応じて広告配信装置100や計測装置等に送信するビーコン情報とともに、第2検証情報SV11を送信することにより、広告が広告配信装置100から配信されたことを検証可能にする。これにより、生成システム1においては、広告が端末装置10において適切に表示されたかどうかを計測することができる。
【0049】
また、広告配信装置100がコンテンツ配信装置50により生成された第1検証情報FV11を検証することにより、コンテンツ配信が適切に行われたかを検証することができる。また、広告配信装置100が第2検証情報SV11に第1検証情報FV11を用いることで、コンテンツ配信から広告配信までも一連の配信フローの正当性が検証可能となる。これにより、生成システム1においては、広告が端末装置10において適切に表示されたかどうかを計測することができる。なお、一連の配信フローには、広告配信装置100やコンテンツ配信装置50に限らず他の装置が含まれてもよい。このように、
図1に示す生成処理は、
図1に示すような2段階の配信フローに限らず、3段階以上の配信フローにも適用可能である。
【0050】
〔1−1.システム構成〕
図1の例では、説明を簡単にするために、広告配信装置100がビーコン情報を取得し、端末装置におけるコンテンツの所定の処理を計測する場合を示したが、広告を配信する装置(広告配信装置100)と計測を行う装置(以下、「計測装置」ともいう)が別体であってもよい。この場合、広告配信装置100が計測装置に第2検証情報を提供することにより、計測装置が端末装置10からビーコン情報とともに取得した第2検証情報を検証可能にしてもよい。
【0051】
また、計測装置が、第2秘匿情報SC21や検証ロジックとしてのロジックLG21を有することにより、計測装置が端末装置10からビーコン情報とともに取得した第2検証情報を検証可能にしてもよい。この場合、第2秘匿情報SC21は、広告配信装置100と計測装置が保有する秘匿情報である。
【0052】
この場合、計測装置は、広告配信装置100から第1検証情報FV11を取得してもよいし、端末装置10から第1検証情報FV11を取得してもよい。例えば、計測装置は、ビーコン情報とともに第1検証情報FV11及び第2検証情報SV11を取得してもよい。
【0053】
例えば、端末装置10からビーコン情報等を取得した計測装置は、第2検証情報を検証する。例えば、計測装置は、第2秘匿情報SC21とロジックLG21とを用いて検証に用いる第2比較用情報を生成する。このように、計測装置は、広告配信装置100と同様に第2秘匿情報SC21とロジックLG21とを有する。
【0054】
計測装置は、広告配信装置100と同様に、ロジックLG21や第2秘匿情報SC21や第1検証情報FV11等を用いて、第2比較用情報を生成する。例えば、計測装置は、ロジックLG21や第2秘匿情報SC21や第1検証情報FV11等を用いて、第2比較用情報を生成する。具体的には、広告配信装置100は、第2秘匿情報SC21と第1検証情報FV11とを入力としてロジックLG21により第2比較用情報を生成する。
【0055】
そして、計測装置は、生成した第2比較用情報と、端末装置10から取得した第2検証情報SV11とを比較することにより、第2検証情報SV11を検証する。例えば、計測装置は、第2比較用情報と第2検証情報SV11とが一致する場合、広告の要求が適切なコンテンツからの要求であると判定する。なお、計測装置は、第2比較用情報と第2検証情報とが一致しない場合、広告の要求が適切なコンテンツからの要求でないと判定してもよい。このように、広告の要求が適切なコンテンツからの要求でないと判定した場合、計測装置は、端末装置におけるコンテンツの所定の処理の回数として計数しなくてもよい。
【0056】
〔1−2.計測対象〕
なお、
図1の例では、広告配信装置100が配信した広告が端末装置10において適切に表示されたかどうかを計測対象とする場合を示したが、コンテンツが広告に限らず、種々のコンテンツであってもよい。例えば、計測対象となるコンテンツは広告に限らず、ニュース記事等の種々のコンテンツであってもよい。
【0057】
また、
図1の例では、広告配信装置100が配信した広告が端末装置10において適切に表示されたかどうかを計測対象とする場合を示したが、計測対象は広告の表示に限らず、種々の端末装置におけるコンテンツに関する処理であってもよい。すなわち、計測対象は、広告等のコンテンツのインプレッション(表示)のみに限らず種々の対象であってもよい。例えば、コンテンツがビデオ(動画)である場合、コンテンツが所定の閾値(例えば、50%等)以上再生されたかどうかが計測対象であってもよい。また、例えば、コンテンツが端末装置10において一部が表示され、ユーザがスクロール等を行うことにより表示範囲を変更するコンテンツである場合、コンテンツが所定の閾値(例えば、50%等)以上表示されたかどうかが計測対象であってもよい。
【0058】
〔2.広告配信装置の構成〕
次に、
図3を用いて、実施形態に係る広告配信装置100の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る広告配信装置100の構成例を示す図である。
図3に示すように、広告配信装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、広告配信装置100は、広告配信装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0059】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線または無線で接続され、端末装置10やコンテンツ配信装置50との間で情報の送受信を行う。
【0060】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部120は、
図3に示すように、検証用情報記憶部121と、生成用情報記憶部122と、広告情報記憶部123とを有する。
【0061】
(検証用情報記憶部121)
実施形態に係る検証用情報記憶部121は、広告に関する各種情報を記憶する。
図4は、実施形態に係る検証用情報記憶部121の一例を示す図である。
図4に示す検証用情報記憶部121は、「検証ロジック」、「第1秘匿情報」といった項目が含まれる。
【0062】
「検証ロジック」は、第1検証情報の検証に用いる検証ロジックを示す。また、「第1秘匿情報」は、第1検証情報の検証に用いる第1秘匿情報を示す。
【0063】
例えば、
図4に示す例において、第1検証情報の検証に用いる検証ロジックがロジックLG11であることを示す。また、第1検証情報の検証に用いる第1秘匿情報が第1秘匿情報SC11であることを示す。なお、第1検証情報の検証に用いる検証ロジックと第1検証情報を生成する生成ロジックが同じロジックLG11である場合を示すが、第1検証情報の検証が可能であれば、第1検証情報の検証に用いる検証ロジックと第1検証情報を生成する生成ロジックとは異なってもよい。
【0064】
なお、生成用情報記憶部122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、複数の生成ロジックや複数の第2秘匿情報を記憶してもよい。
【0065】
(生成用情報記憶部122)
実施形態に係る生成用情報記憶部122は、検証情報の生成に関する各種情報を記憶する。例えば、生成用情報記憶部122は、第2検証情報の生成に用いる各種情報を記憶する。
図5は、実施形態に係る生成用情報記憶部の一例を示す図である。
図5に示す生成用情報記憶部122は、「生成ロジック」、「第2秘匿情報」といった項目が含まれる。
【0066】
「生成ロジック」は、第2検証情報の生成に用いる生成ロジックを示す。また、「第2秘匿情報」は、第2検証情報の生成に用いる第2秘匿情報を示す。
【0067】
例えば、
図5に示す例において、第2検証情報の生成に用いる生成ロジックがロジックLG21であることを示す。また、第2検証情報の生成に用いる第2秘匿情報が第2秘匿情報SC21であることを示す。
【0068】
なお、生成用情報記憶部122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、複数の生成ロジックや複数の第2秘匿情報を記憶してもよい。
【0069】
(広告情報記憶部123)
実施形態に係る広告情報記憶部123は、広告に関する情報を記憶する。
図6には、広告情報記憶部123に記憶される広告情報の一例を示す。
図6は、実施形態に係る広告情報記憶部の一例を示す図である。
図6に示すように、広告情報記憶部123は、「広告ID」、「広告コンテンツ」、「広告主ID」、「商品名」といった項目を有する。
【0070】
「広告ID」は、広告を識別するための識別情報を示す。「広告コンテンツ」は、広告主から入稿された広告を示す。
図6では「広告コンテンツ」に「AC11」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、静止画像や動画像やテキストデータやURL、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納される。「広告主ID」は、広告主を識別するための識別情報を示す。なお、広告主は、入稿作業等を代理店に依頼する場合もある。以下では、「広告主」といった表記は、広告主だけでなく代理店を含む概念であるものとする。「商品名」は、広告の対象となる商品名やサービス名を示す。なお、各商品を識別する情報としては「商品名」に限らず、商品を識別するための「商品ID」等の情報を記憶してもよい。
【0071】
例えば、
図6に示す例では、広告ID「A11」により識別される広告AC11は、広告主ID「AP1」により識別される広告主から取得した広告コンテンツであることを示す。また、広告AC11は、対象となる商品が「車A」であることを示す。また、例えば、広告ID「A12」により識別される広告AC12は、広告主ID「AP2」により識別される広告主から取得した広告コンテンツであることを示す。また、広告AC12は、対象となる商品が「外国為替取引A」であることを示す。
【0072】
なお、広告情報記憶部123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、広告情報記憶部123は、入札価格に関する情報等を記憶してもよい。
【0073】
(制御部130)
図3の説明に戻って、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、広告配信装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(生成プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0074】
図3に示すように、制御部130は、取得部131と、決定部132と、生成部133と、配信部134とを有し、生成処理や広告配信処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、生成処理や広告配信処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0075】
(取得部131)
取得部131は、種々の情報を取得する。例えば、取得部131は、検証用情報記憶部121と、生成用情報記憶部122、広告情報記憶部123等の記憶部120に記憶された種々の情報を取得する。例えば、取得部131は、端末装置10やコンテンツ配信装置50等の外部の情報処理装置から種々の情報を取得する。
【0076】
取得部131は、端末装置10からコンテンツを要求するリクエスト情報を取得する。例えば、取得部131は、端末装置10から広告を要求するリクエスト情報を取得する。例えば、取得部131は、コンテンツ配信装置50により配信されるコンテンツ、及び当該コンテンツの配信元がコンテンツ配信装置50であることの検証に用いられる他の検証情報を受信した端末装置10から、当該コンテンツに含まれる広告要求情報に応じて、広告を要求するリクエスト情報と、他の検証情報とを取得する。
【0077】
取得部131は、コンテンツ配信装置50からコンテンツの配信元がコンテンツ配信装置50であることの特定に用いられる他の検証情報を受信した端末装置10から、他の検証情報を取得する。例えば、取得部131は、コンテンツ配信装置50が端末装置10から受信したコンテンツ要求情報に基づいて生成した他の検証情報を受信した端末装置10から、他の検証情報を取得する。例えば、取得部131は、コンテンツ配信装置50がコンテンツ配信装置50内の記憶部520に記憶した他の秘匿情報に基づいて生成した他の検証情報を受信した端末装置10から、他の検証情報を取得する。
【0078】
例えば、取得部131は、端末装置10からリクエスト情報と第1検証情報とを取得する。
図1の例では、取得部131は、端末装置10からリクエスト情報RQ12と第1検証情報FV11とを取得する。
【0079】
例えば、取得部131は、端末装置10からビーコン情報と第2検証情報とを取得する。
図1の例では、取得部131は、端末装置10からビーコン情報INF1と第2検証情報SV11とを取得する。
【0080】
(決定部132)
決定部132は、種々の情報を決定する。例えば、決定部132は、端末装置10へ配信する広告を決定する。例えば、決定部132は、広告情報記憶部123に記憶された広告から、端末装置10へ配信する配信広告を決定する。
【0081】
例えば、決定部132は、第1検証情報を検証する。例えば、決定部132は、検証用情報記憶部121に記憶された第1秘匿情報とリクエスト情報とを用いて検証ロジックにより生成した比較用情報と第1検証情報とを比較することにより、第1検証情報を検証する。例えば、決定部132は、比較用情報と第1検証情報とが一致する場合、広告の要求が適切なコンテンツからの要求であると判定する。また、例えば、決定部132は、比較用情報と第1検証情報とが一致しない場合、広告の要求が適切なコンテンツからの要求でないと判定し、広告を配信しないと決定する。
【0082】
例えば、決定部132は、生成部133により生成された比較用情報と、端末装置10から取得した第1検証情報FV11とを比較することにより、第1検証情報FV11を検証する。
図1の例では、決定部132は、比較用情報と第1検証情報FV11とが一致するため、広告の要求が適切なコンテンツからの要求であると判定する。
【0083】
例えば、決定部132は、第2検証情報を検証する。例えば、決定部132は、端末装置10へ送信した第2検証情報と、端末装置10から取得した第2検証情報とを比較することにより、第2検証情報を検証する。例えば、決定部132は、ス、端末装置10へ送信した第2検証情報と、端末装置10から取得した第2検証情報とが一致する場合、適切な広告の表示がされたと判定する。また、例えば、決定部132は、端末装置10へ送信した第2検証情報と、端末装置10から取得した第2検証情報とが一致しない場合、不適切な広告の表示がされたと判定する。
【0084】
例えば、決定部132は、端末装置10へ送信した第2検証情報SV11と、端末装置10から取得した第2検証情報SV11とを比較することにより、第2検証情報SV11を検証する。
図1の例では、広告配信装置100は、端末装置10へ送信した第2検証情報SV11と、端末装置10から取得した第2検証情報SV11とが一致するため、適切な広告の表示がされたと判定する。
【0085】
例えば、決定部132は、端末装置10へ配信する広告を決定する。例えば、決定部132は、コンテンツCT11の広告枠AR11に表示する広告を決定する。
図1の例では、決定部132は、端末装置10へ配信する広告をFXに関する広告AC12に決定する。
【0086】
(生成部133)
生成部133は、種々の情報を抽出する。例えば、生成部133は、取得部131により取得された情報や検証用情報記憶部121や生成用情報記憶部122に記憶された情報に基づいて、種々の情報を生成する。
【0087】
例えば、生成部133は、取得部131により取得されたリクエスト情報に応じて、端末装置10へ配信される広告(コンテンツ)の配信元が広告配信装置100であることの検証に用いられる検証情報であって、コンテンツの効果の計測に用いられる検証情報を生成する。例えば、生成部133は、広告配信装置100内の記憶部120に記憶された秘匿情報に基づいて、検証情報を生成する。例えば、生成部133は、所定の生成ロジックに前記秘匿情報を入力することにより、検証情報を生成する。
【0088】
例えば、生成部133は、検証用情報記憶部121に記憶された第1秘匿情報SC11とロジックLG11とを用いて検証に用いる比較用情報を生成する。
図1の例では、生成部133は、リクエスト情報と第1秘匿情報とを用いて、比較用情報を生成する。例えば、生成部133は、リクエスト情報RQ12に含まれるシードパラメータを用いて、比較用情報を生成する。
図1の例では、生成部133は、検証用情報記憶部121に記憶されたロジックLG11や第1秘匿情報SC11等を用いて、比較用情報を生成する。例えば、生成部133は、第1秘匿情報SC11とシードパラメータとを入力としてロジックLG11により比較用情報を生成する。例えば、生成部133は、上記の式(1)を用いて比較用情報を生成する。
【0089】
例えば、生成部133は、リクエスト情報と第2秘匿情報と第1検証情報とに基づいて、第2検証情報を生成する。例えば、生成部133は、生成用情報記憶部122に記憶されたロジックLG21や第2秘匿情報SC21や第1検証情報FV11等を用いて、第2検証情報を生成する。
図1の例では、生成部133は、第2秘匿情報SC21と、第1検証情報FV11とを入力としてロジックLG21により、第2検証情報SV11を生成する。例えば、生成部133は、上記の式(2)を用いて第2検証情報SV11を生成する。
【0090】
(配信部134)
配信部134は、種々の情報を配信する。配信部134は、外部の情報処理装置に種々の情報を配信する。例えば、配信部134は、決定部132により決定された各種情報を配信する。また、例えば、配信部134は、生成部133により生成された各種情報を配信する。
【0091】
配信部134は、決定部132により決定された配信広告を端末装置10に配信する。配信部134は、広告枠AR11に対応する配信広告を端末装置10へ配信する。例えば、配信部134は、広告AC12を、広告枠AR11に表示する広告として端末装置10へ配信する。
【0092】
配信部134は、生成部133により生成された検証情報を端末装置10に配信する。例えば、配信部134は、生成部133により生成された第2検証情報SV11を端末装置10に配信する。
【0093】
〔3.コンテンツ配信装置の構成〕
次に、
図7を用いて、実施形態に係るコンテンツ配信装置50の構成について説明する。
図7は、実施形態に係るコンテンツ配信装置50の構成例を示す図である。
図7に示すように、コンテンツ配信装置50は、通信部510と、記憶部520と、制御部530とを有する。なお、コンテンツ配信装置50は、コンテンツ配信装置50の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0094】
(通信部510)
通信部510は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部510は、ネットワークと有線または無線で接続され、端末装置10や広告配信装置100との間で情報の送受信を行う。
【0095】
(記憶部520)
記憶部520は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部520は、
図7に示すように、生成用情報記憶部521と、コンテンツ情報記憶部522とを有する。
【0096】
(生成用情報記憶部521)
実施形態に係る生成用情報記憶部521は、検証情報の生成に関する各種情報を記憶する。例えば、生成用情報記憶部521は、第1検証情報の生成に用いる各種情報を記憶する。
図8は、実施形態に係る生成用情報記憶部の一例を示す図である。
図8に示す生成用情報記憶部521は、「生成ロジック」、「第1秘匿情報」といった項目が含まれる。
【0097】
「生成ロジック」は、第1検証情報の生成に用いる生成ロジックを示す。また、「第2秘匿情報」は、第1検証情報の生成に用いる第1秘匿情報を示す。
【0098】
例えば、
図8に示す例において、第1検証情報の生成に用いる生成ロジックがロジックLG11であることを示す。また、第1検証情報の生成に用いる第1秘匿情報が第1秘匿情報SC11であることを示す。
【0099】
なお、生成用情報記憶部521は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、複数の生成ロジックや複数の第1秘匿情報を記憶してもよい。
【0100】
(コンテンツ情報記憶部522)
実施形態に係るコンテンツ情報記憶部522は、コンテンツ(記事)に関する情報を記憶する。
図9には、コンテンツ情報記憶部522に記憶されるコンテンツ情報(記事情報)の一例を示す。
図9は、実施形態に係るコンテンツ情報記憶部の一例を示す図である。
図9に示すように、コンテンツ情報記憶部522は、「コンテンツID」、「コンテンツ」、「カテゴリ」、「広告枠」といった項目を有する。
【0101】
「コンテンツID」は、コンテンツを識別するための識別情報を示す。「コンテンツ」は、コンテンツIDに対応するコンテンツを示す。
図4では「コンテンツ」に「CT11」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、静止画像や動画像やテキストデータやURL、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納される。また、「カテゴリ」は、コンテンツの内容に基づく分類情報を示す。また、「広告枠」は、コンテンツに含まれる広告枠を識別する情報を示す。
【0102】
例えば、
図9に示す例において、コンテンツID「C11」により識別されるコンテンツCT11は、内容がカテゴリ「ニュース」に分類され、コンテンツCT11には、広告枠AR11が含まれることを示す。
【0103】
なお、コンテンツ情報記憶部121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、コンテンツ情報記憶部121はコンテンツが作成された日時に関する情報を記憶してもよい。
【0104】
(制御部530)
図7の説明に戻って、制御部530は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPUやMPU等によって、コンテンツ配信装置50内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(広告配信プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部530は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0105】
図7に示すように、制御部530は、取得部531と、生成部532と、配信部533とを有し、生成処理やコンテンツ配信処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部530の内部構成は、
図7に示した構成に限られず、生成処理やコンテンツ配信処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0106】
(取得部531)
取得部531は、種々の情報を取得する。例えば、取得部531は、生成用情報記憶部521、コンテンツ情報記憶部522等の記憶部520に記憶された種々の情報を取得する。例えば、取得部531は、端末装置10や広告配信装置100等の外部の情報処理装置から種々の情報を取得する。
【0107】
取得部531は、端末装置10からコンテンツを要求するリクエスト情報を取得する。例えば、取得部531は、端末装置10から記事を要求するリクエスト情報を取得する。
【0108】
例えば、取得部531は、端末装置10からリクエスト情報を取得する。
図1の例では、取得部531は、端末装置10からリクエスト情報RQ11を取得する。
【0109】
(生成部532)
生成部532は、種々の情報を生成する。例えば、生成部532は、取得部531により取得された情報や生成用情報記憶部521に記憶された情報に基づいて、種々の情報を生成する。
【0110】
例えば、生成部532は、取得部531により取得されたリクエスト情報に応じて、端末装置10へ配信されるコンテンツ(記事)の配信元がコンテンツ配信装置50であることの検証に用いられる検証情報であって、コンテンツの効果の計測に用いられる検証情報を生成する。例えば、生成部532は、コンテンツ配信装置50内の記憶部520に記憶された秘匿情報に基づいて、検証情報を生成する。例えば、生成部532は、リクエスト情報に含まれる情報に基づいて、検証情報を生成する。例えば、生成部532は、リクエスト情報に含まれる情報であって、リクエストに応じて動的に変動する情報である変動情報に基づいて、検証情報を生成する。
【0111】
例えば、生成部532は、リクエスト情報と第1秘匿情報とに基づいて、第1検証情報を生成する。例えば、生成部532は、リクエスト情報RQ11に含まれるシードパラメータを用いて、第1検証情報を生成する。例えば、生成部532は、生成用情報記憶部521に記憶されたロジックLG11や第1秘匿情報SC11等を用いて、第1検証情報を生成する。
【0112】
図1の例では、生成部532は、第1秘匿情報SC11と、リクエスト情報RQ11に含まれるシードパラメータとを入力としてロジックLG11により、第1検証情報FV11を生成する。例えば、生成部532は、上記の式(1)を用いて第1検証情報FV11を生成する。
【0113】
例えば、生成部532は、端末装置10へ配信するコンテンツを決定する。例えば、生成部532は、コンテンツ情報記憶部522に記憶されたコンテンツのうち、端末装置10へ配信するコンテンツを決定する。
図1の例では、生成部532は、端末装置10へ配信するコンテンツをコンテンツCT11に決定する。
【0114】
(配信部533)
配信部533は、種々の情報を配信する。配信部533は、外部の情報処理装置に種々の情報を配信する。また、例えば、配信部533は、生成部532により生成された各種情報を配信する。
【0115】
配信部533は、コンテンツ(記事)を端末装置10に配信する。配信部533は、広告枠を含むコンテンツを端末装置10へ配信する。例えば、配信部533は、広告枠AR11を含むコンテンツCT11を端末装置10へ配信する。
【0116】
配信部533は、生成部532により生成された検証情報を端末装置10に配信する。例えば、配信部533は、生成部532により生成された第1検証情報FV11を端末装置10に配信する。
【0117】
〔4.処理フロー〕
次に、
図10を用いて、実施形態に係る生成システム1による生成処理の手順について説明する。
図10は、実施形態に係る生成処理の一例を示すフローチャートである。なお、広告配信装置100は、所定のタイミングで生成処理を行う。例えば、広告配信装置100は、端末装置10から所定のアクセスがあった場合に生成処理を行う。
【0118】
図10に示すように、広告配信装置100は、端末装置10から広告を要求するリクエスト情報を取得する(ステップS101)。例えば、広告配信装置100は、端末装置10から広告を要求するリクエスト情報RQ12と第1検証情報FV11とを取得する。
【0119】
その後、広告配信装置100は、リクエスト情報と秘匿情報とに基づいて、検証情報を生成する(ステップS102)。例えば、広告配信装置100は、リクエスト情報RQ12と第1検証情報FV11と生成用情報記憶部122に記憶された第2秘匿情報SC21とに基づいて、第2検証情報SV11を生成する。
【0120】
そして、広告配信装置100は、広告及び検証情報を配信する(ステップS103)。例えば、広告配信装置100は、広告と第2検証情報SV11とを配信する。
【0121】
〔5.処理シーケンス〕
次に、
図11を用いて生成システム1における生成処理の流れを示す。
図11は、実施形態に係る生成処理の一例を示すシーケンス図である。なお、
図11に示すシーケンス図においては、端末装置10、コンテンツ配信装置50、広告配信装置100に関する処理を示す。
【0122】
図11に示すように、端末装置10は、コンテンツ配信装置50にコンテンツの配信を要求するリクエスト情報を送信する(ステップS201)。端末装置10からリクエスト情報を取得したコンテンツ配信装置50は、リクエスト情報と第1秘匿情報とに基づいて、第1検証情報を生成する(ステップS202)。例えば、コンテンツ配信装置50は、生成用情報記憶部521に記憶された第1秘匿情報とリクエスト情報のシードパラメータとを入力として生成ロジックにより第1検証情報を生成する。例えば、コンテンツ配信装置50は、上記の式(1)を用いて第1検証情報を生成する。そして、コンテンツ配信装置50は、端末装置10にコンテンツと第1検証情報とを配信する(ステップS203)。
【0123】
コンテンツと第1検証情報とを受信した端末装置10は、受信したコンテンツに含まれる広告表示領域(広告枠)に表示する広告を広告配信装置100に要求する(ステップS204)。例えば、端末装置10は、シードパラメータを含むリクエスト情報と第1検証情報とを広告配信装置100に送信する。
【0124】
端末装置10からリクエスト情報(シードパラメータ)と第1検証情報とを取得した広告配信装置100は、第1検証情報を検証する(ステップS205)。例えば、広告配信装置100は、検証用情報記憶部121に記憶された第1秘匿情報とシードパラメータとを用いて検証ロジックにより生成した比較用情報と第1検証情報とを比較することにより、第1検証情報を検証する。例えば、広告配信装置100は、上記の式(1)を用いて比較用情報を生成する。
【0125】
例えば、広告配信装置100は、比較用情報と第1検証情報とが一致する場合、広告の要求が適切なコンテンツからの要求であると判定する。また、例えば、広告配信装置100は、比較用情報と第1検証情報とが一致しない場合、広告の要求が適切なコンテンツからの要求でないと判定し、広告を配信しなくてもよい。
【0126】
また、広告配信装置100は、リクエスト情報と第2秘匿情報と第1検証情報とに基づいて、第2検証情報を生成する(ステップS206)。例えば、広告配信装置100は、生成用情報記憶部122に記憶された第2秘匿情報とリクエスト情報と第1検証情報とを入力として生成ロジックにより第2検証情報を生成する。例えば、広告配信装置100は、上記の式(2)を用いて第2検証情報を生成する。そして、広告配信装置100は、端末装置10に広告と第2検証情報とを配信する(ステップS207)。
【0127】
広告を受信した端末装置10は、受信した広告を広告枠に配置したコンテンツを表示する(ステップS208)。そして、端末装置10は、広告を表示したことを示すビーコン情報と第2検証情報とを広告の表示を検証する外部装置へ送信する(ステップS209)。例えば、端末装置10は、ビーコン情報と第2検証情報とを広告配信装置100へ送信する。
【0128】
端末装置10からビーコン情報と第2検証情報とを取得した広告配信装置100は、第2検証情報を検証する(ステップS210)。例えば、広告配信装置100は、ステップS207で送信した第2検証情報と、ステップS210で取得した第2検証情報とを比較することにより、第2検証情報を検証する。例えば、広告配信装置100は、ステップS207で送信した第2検証情報と、ステップS210で取得した第2検証情報とが一致する場合、適切な広告の表示がされたと判定する。また、例えば、広告配信装置100は、ステップS207で送信した第2検証情報と、ステップS210で取得した第2検証情報とが一致しない場合、不適切な広告の表示がされたと判定する。
【0129】
〔6.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る広告配信装置100は、取得部131と、生成部133とを有する。取得部131は、端末装置10からコンテンツを要求するリクエスト情報(実施形態においては「リクエスト情報RQ12」。以下同じ)を取得する。生成部133は、取得部131により取得されたリクエスト情報に応じて、端末装置10へ配信されるコンテンツの配信元が広告配信装置100であることの検証に用いられる検証情報であって、コンテンツの効果の計測に用いられる検証情報(実施形態においては「第2検証情報SV11」。以下同じ)を生成する。
【0130】
このように、実施形態に係る広告配信装置100は、リクエスト情報に応じて、端末装置10へ配信されるコンテンツの配信元が広告配信装置100であることの検証に用いられる検証情報であって、コンテンツの効果の計測に用いられる検証情報を生成することにより、端末装置におけるコンテンツの所定の処理を適切に計測可能にすることができる。
【0131】
また、実施形態に係る広告配信装置100において、生成部133は、広告配信装置100内の記憶部120に記憶された秘匿情報(実施形態においては「第2秘匿情報SC21」。以下同じ)に基づいて、検証情報を生成する。
【0132】
このように、実施形態に係る広告配信装置100は、広告配信装置100内の記憶部120に記憶された秘匿情報に基づいて、検証情報を生成することにより、端末装置におけるコンテンツの所定の処理を適切に計測可能にすることができる。
【0133】
また、実施形態に係る広告配信装置100において、生成部133は、所定の生成ロジック(実施形態においては「ロジックLG21」。以下同じ)に秘匿情報を入力することにより、検証情報を生成する。
【0134】
このように、実施形態に係る広告配信装置100は、所定の生成ロジックに前記秘匿情報を入力し、検証情報を生成することにより、端末装置におけるコンテンツの所定の処理を適切に計測可能にすることができる。
【0135】
また、実施形態に係る広告配信装置100において、取得部131は、端末装置10から広告を要求するリクエスト情報を取得する。生成部133は、取得部131により取得されたリクエスト情報に応じて、端末装置10へ配信される広告の配信元が広告配信装置100であることの検証に用いられる検証情報であって、広告の効果の計測に用いられる検証情報を生成する。
【0136】
このように、実施形態に係る広告配信装置100は、リクエスト情報に応じて、端末装置10へ配信される広告の配信元が広告配信装置100であることの検証に用いられる検証情報であって、広告の効果の計測に用いられる検証情報を生成することにより、端末装置におけるコンテンツの所定の処理を適切に計測可能にすることができる。
【0137】
また、実施形態に係る広告配信装置100において、取得部131は、コンテンツ配信装置50により配信されるコンテンツ、及び当該コンテンツの配信元がコンテンツ配信装置50であることの検証に用いられる他の検証情報(実施形態においては「第1検証情報FV11」。以下同じ)を受信した端末装置10から、当該コンテンツに含まれる広告要求情報に応じて、広告を要求するリクエスト情報と、他の検証情報とを取得する。生成部133は、他の検証情報に基づいて、検証情報を生成する。
【0138】
このように、実施形態に係る広告配信装置100は、他の検証情報に基づいて、検証情報を生成することにより、端末装置におけるコンテンツの所定の処理を適切に計測可能にすることができる。
【0139】
また、実施形態に係る広告配信装置100において、取得部131は、コンテンツ配信装置10からコンテンツの配信元がコンテンツ配信装置10であることの特定に用いられる他の検証情報を受信した端末装置10から、他の検証情報を取得する。
【0140】
このように、実施形態に係る広告配信装置100は、他の検証情報を受信した端末装置10から、他の検証情報を取得することにより、端末装置におけるコンテンツの所定の処理を適切に計測可能にすることができる。
【0141】
また、実施形態に係る広告配信装置100において、取得部131は、コンテンツ配信装置50が端末装置10から受信したコンテンツ要求情報(実施形態においては「リクエスト情報RQ11」。以下同じ)に基づいて生成した他の検証情報を受信した端末装置10から、他の検証情報を取得する。
【0142】
このように、実施形態に係る広告配信装置100は、コンテンツ配信装置50が端末装置10から受信したコンテンツ要求情報に基づいて生成した他の検証情報を受信した端末装置10から、他の検証情報を取得することにより、端末装置におけるコンテンツの所定の処理を適切に計測可能にすることができる。
【0143】
また、実施形態に係る広告配信装置100において、取得部131は、コンテンツ配信装置50がコンテンツ配信装置50内の記憶部520に記憶した他の秘匿情報に基づいて生成した他の検証情報を受信した端末装置10から、他の検証情報を取得する。
【0144】
このように、実施形態に係る広告配信装置100は、コンテンツ配信装置50がコンテンツ配信装置50内の記憶部520に記憶した他の秘匿情報に基づいて生成した他の検証情報を受信した端末装置10から、他の検証情報を取得することにより、端末装置におけるコンテンツの所定の処理を適切に計測可能にすることができる。
【0145】
〔7.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る広告配信装置100は、例えば
図12に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図12は、広告配信装置及びコンテンツ配信装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0146】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0147】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ送信する。
【0148】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0149】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0150】
例えば、コンピュータ1000が広告配信装置100やコンテンツ配信装置50として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130、530の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0151】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0152】
〔8.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0153】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0154】
また、上述してきた実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0155】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、受付部は、受付手段や受付回路に読み替えることができる。