特開2018-197457(P2018-197457A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-197457(P2018-197457A)
(43)【公開日】2018年12月13日
(54)【発明の名称】動揺装置用避難梯子収納ケース
(51)【国際特許分類】
   E06C 9/14 20060101AFI20181116BHJP
【FI】
   E06C9/14 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-102722(P2017-102722)
(22)【出願日】2017年5月24日
(71)【出願人】
【識別番号】000004330
【氏名又は名称】日本無線株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126561
【弁理士】
【氏名又は名称】原嶋 成時郎
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 天
(72)【発明者】
【氏名】山本 壮志
(72)【発明者】
【氏名】田畑 圭一
【テーマコード(参考)】
2E044
【Fターム(参考)】
2E044BB09
2E044EE01
(57)【要約】
【課題】動揺装置に損傷を与えることなく、迅速かつ適正に避難梯子を設けることを可能にする。
【解決手段】 対象物を動揺させてシミュレーションを行う動揺装置100に取り付けられる取付部4と、開口2aを有して避難梯子110を収納する収納部2と、収納部2の開口2aを開閉するカバー部3と、を備え、カバー部3を開けると収納部2の開口2aが下方に向いて避難梯子110が延びながら落下するように、収納部2が設けられている。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象物を動揺させてシミュレーションを行う動揺装置に取り付けられる取付部と、
開口を有し、避難梯子を収納する収納部と、
前記収納部の開口を開閉するカバー部と、
を備え、前記カバー部を開けると前記収納部の開口が下方に向いて前記避難梯子が延びながら落下するように、前記収納部が設けられている、
ことを特徴とする動揺装置用避難梯子収納ケース。
【請求項2】
前記収納部と前記カバー部は、変形自在な柔軟材で形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の動揺装置用避難梯子収納ケース。
【請求項3】
前記収納部は、一つの開口を有する袋状で、前記避難梯子を収納し前記カバー部を閉じた状態では前記開口が上方を向き、前記カバー部を開けると前記開口が下方に向くように、前記カバー部に接続されている、
ことを特徴とする請求項1または2のいずか1項に記載の動揺装置用避難梯子収納ケース。
【請求項4】
前記収納部は、2つの開口を有する筒状で、一方の開口が下方を向いて配設され、前記避難梯子を収納した状態で前記カバー部が少なくとも前記一方の開口を閉じるように、前記カバー部に接続されている、
ことを特徴とする請求項1または2のいずか1項に記載の動揺装置用避難梯子収納ケース。
【請求項5】
前記収納部は、帯状材の両端部を接続して筒状に形成され、前記帯状材の両端部は着脱自在となっている、
ことを特徴とする請求項4に記載の動揺装置用避難梯子収納ケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、対象物を動揺させてシミュレーションを行う動揺装置に配設される避難梯子を収納する、動揺装置用避難梯子収納ケースに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、対象物を動揺させて試験を行う動揺装置は、対象物を載せる載置台の下方にシリンダ(六軸モーションベース)が複数配設され、シリンダによるピストン運動によって載置台および対象物を動揺させるものである(例えば、特許文献1等参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−054311号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、動揺装置のトップテーブル(載置台の周囲を囲むテーブル)から床までの高さが約3mに及ぶ場合があり、緊急時にトップテーブルから床まで避難するための避難梯子が必要である。しかしながら、避難がしやすいようにトップテーブルから床まで延びる避難梯子を取り付けると、動揺装置が動くことで避難梯子も揺れてしまい、六軸モーションベースや床に接触するなどの不具合が生じるおそれがある。
【0005】
そこでこの発明は、動揺装置に損傷を与えることなく、迅速かつ適正に避難梯子を設けることを可能にする動揺装置用避難梯子収納ケースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、対象物を動揺させてシミュレーションを行う動揺装置に取り付けられる取付部と、開口を有し、変形自在な避難梯子を収納する収納部と、前記収納部の開口を開閉するカバー部と、を備え、前記カバー部を開けると前記収納部の開口が下方に向いて前記避難梯子が延びながら落下するように、前記収納部が設けられている、ことを特徴とする動揺装置用避難梯子収納ケースである。
【0007】
この発明によれば、避難梯子を収納部に収納してカバー部を閉じた状態では、避難梯子が動揺装置用避難梯子収納ケースから外部に出ず、カバー部を開けると収納部の開口から避難梯子が延びながら落下する。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の動揺装置用避難梯子収納ケースにおいて、前記収納部と前記カバー部は、変形自在な柔軟材で形成されている、ことを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の動揺装置用避難梯子収納ケースにおいて、前記収納部は、一つの開口を有する袋状で、前記避難梯子を収納し前記カバー部を閉じた状態では前記開口が上方を向き、前記カバー部を開けると前記開口が下方に向くように、前記カバー部に接続されている、ことを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の動揺装置用避難梯子収納ケースにおいて、前記収納部は、2つの開口を有する筒状で、一方の開口が下方を向いて配設され、前記避難梯子を収納した状態で前記カバー部が少なくとも前記一方の開口を閉じるように、前記カバー部に接続されている、ことを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の動揺装置用避難梯子収納ケースにおいて、前記収納部は、帯状材の両端部を接続して筒状に形成され、前記帯状材の両端部は着脱自在となっている、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、避難梯子を使用しない平常時には、避難梯子を収納部に収納してカバー部を閉じることで、避難梯子が動揺装置用避難梯子収納ケースから外部に出ないため、動揺装置が動作していても、避難梯子が動揺装置に損傷を与えることがない。一方、緊急時には、カバー部を開けるだけで収納部の開口から避難梯子が延びながら落下するため、迅速かつ適正に避難梯子を設けることが可能となる。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、収納部とカバー部が変形自在な柔軟材で形成されているため、人による扱いがしやすく、人や動揺装置に損傷を与えることも抑制でき、安全性が向上する。また、金属で構成する場合に比べて、軽量化することができるとともに、製作費を軽減することが可能となる。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、収納部に避難梯子を収納してカバー部を閉じた状態では、収納部が袋状でその開口が上方を向くため、避難梯子が落下するのを確実に防止することができる。しかも、収納部が袋状なため、横方向の揺れが頻繁に発生する動揺装置において、避難梯子を確実、適正に収納できて有効である。また、カバー部を開けると収納部の開口が下方に向くため、避難梯子を確実かつ迅速に落下させることができる。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、収納部に避難梯子を収納してカバー部を閉じた状態では、筒状の収納部の下方を向いた一方の開口がカバー部で閉じられるため、避難梯子が落下するのを防止することができる。しかも、収納部が筒状なため、横方向の揺れが頻繁に発生する動揺装置において、避難梯子を確実、適正に収納できて有効である。また、カバー部を開けると収納部の下方を向いた一方の開口から、避難梯子を確実かつ迅速に落下させることができる。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、筒状の収納部を形成する帯状材の両端部が着脱自在なため、カバー部を開けただけでは避難梯子が落下しない場合などに、帯状材の両端部を離して筒状態を解放することで、より確実に避難梯子を落下させることができる。また、収納部に避難梯子を収納する際に、帯状材の両端部を離して筒状態を解放することで、容易かつ適正に避難梯子を収納することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】この発明の実施の形態1に係る動揺装置用避難梯子収納ケースに避難梯子を収納し、カバー部が開いた状態を示す斜視図である。
図2図1の動揺装置用避難梯子収納ケースを示す斜視図である。
図3図1においてカバー部が閉じた状態を示す斜視図である。
図4図2の動揺装置用避難梯子収納ケースの側面図である。
図5図4においてカバー部が開いた状態を示す側面図である。
図6】この発明の実施の形態に係る動揺装置を示す概略斜視図である。
図7図6の動揺装置の非常口周辺を示す拡大図である。
図8】この発明の実施の形態2に係る動揺装置用避難梯子収納ケースに避難梯子を収納し、カバー部が開いた状態を示す斜視図である。
図9図8の動揺装置用避難梯子収納ケースを示す斜視図である。
図10図8においてカバー部が閉じた状態を示す斜視図である。
図11図9の動揺装置用避難梯子収納ケースの天板部を開けた状態を示す平面図である。
図12図9の動揺装置用避難梯子収納ケースの側面図である。
図13図12においてカバー部が開いた状態を示す側面図である。
図14図8の動揺装置用避難梯子収納ケースの収納部の高さ関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0019】
「実施の形態1」
図1図7は、この実施の形態を示し、図2は、この実施の形態に係る動揺装置用避難梯子収納ケース1を示す斜視図である。この動揺装置用避難梯子収納ケース1は、対象物を動揺させてシミュレーションを行う動揺装置100に配設される避難梯子110を収納するケースであり、避難梯子110は変形自在で、この実施の形態では、図1に示すように、2本の縄111の間に複数のステップ112が配設されたな縄梯子の場合について説明する。
【0020】
ここで、この実施の形態における動揺装置100は、図6に示すように、ドームスクリーン101内にリング状のトップテーブル102が配設され、このトップテーブル102のリング内に、対象物を載せる載置台(図示せず)が配置されている。そして、トップテーブル102の下方に配置された六軸モーションベース103によって、載置台および対象物を動揺させるものである。また、トップテーブル102には、複数の非常口104が設けられ、緊急時にハッチ105を開けて避難梯子110を取り付けることで、非常口104から床まで避難できるようになっている。さらに、非常口104の下方には、図7に示すような梁106や足場などの部材が配設されている。
【0021】
動揺装置用避難梯子収納ケース1は、図1に示すように、主として、収納部2と、カバー部3と、取付部4と、を備え、収納部2とカバー部3は、変形自在な柔軟材、具体的には、表層面が滑らかで滑りやすい繊維生地で形成されている。
【0022】
収納部2は、開口2aを有して避難梯子110を収納するものであり、この実施の形態では、一つの開口2aを有する袋状に形成されている。すなわち、内部を広げた状態で、上部が大きく開口した買い物かご状で、図4に示すように、底面部21が半円状(蒲鉾状)に湾曲している。また、底面部21には、図1に示すように、避難梯子110を通すための長穴状のスリット2bが形成されている。このような収納部2の内部の大きさは、開口2aから避難梯子110が真っ直ぐ延びて落下しやすくなるように、避難梯子110を適正に収納できるように設定されている。
【0023】
カバー部3は、収納部2の全体を覆うとともに、収納ケース1を開けた際には、収納部2の開口2aが下方に向き避難梯子110が延びながら落下するように、収納部2を保持する。すなわち、収納部2の幅(側面部22間の長さ)よりもやや長い幅を有し、かつ、収納部2の開口2aから底面部21を通って前面部23までの一周を巻ける長さを有する帯体で構成され、一端部側には剛性が高い四角い補強板が内蔵され、図2に示すように、これが天板部31となっている。
【0024】
また、天板部31に第1の着脱フック51が取り付けられ、カバー部3の他端部には、第1の着脱フック51と係止する第2の着脱フック52が取り付けられている。この着脱フック51、52は、片手でワンタッチで着脱ができる構造で、図2に示すように、着脱フック51、52を係止してカバー部3を閉じた状態で天板部31上に位置し、トップテーブル102上の人が着脱フック51、52の解除をしやすいように配設されている。さらに、天板部31の中央部には、避難梯子110の縄111を挿入可能な縄挿入孔311が形成されている。また、天板部31よりも反先端側(第1の着脱フック51の反対側)側には、柱などに取り付けるための穴(図示せず)が形成されている。
【0025】
このようなカバー部3の他端部側に収納部2が接続され、収納部2に避難梯子110を収納しカバー部3を閉じた状態では開口2aが上方を向き、カバー部3を開けると開口2aが下方に向くようになっている。すなわち、図5に示すように、開口2aが下方を向いた状態で、収納部2の前面部23側とカバー部3の他端部側の内面32とが接続されている。ここで、収納部2とカバー部3との接続端(縫い付け位置)3aは、収納部2の縦中心Cよりも奥側(前面部23側)に位置されており、これにより、後述するようにして着脱フック51、52を外した際に、収納部2の開口2aが真下に向くようになっている。なお、接続端3aが縦中心Cよりも手前側に位置すると、着脱フック51、52を外した際に収納部2の開口2aが真下に向かず、避難梯子110が引っ掛かりやすくなってしまう。
【0026】
そして、図4に示すように、開口2aが上方を向くように収納部2(カバー部3の他端部側)を上げることで、カバー部3の天板部31で開口2aが閉じられる。この状態で第1の着脱フック51と第2の着脱フック52を係止すると、収納部2の開口2aが上方を向いてカバー部3で閉じられた状態が維持される。
【0027】
また、第1の着脱フック51と第2の着脱フック52の係止を解除すると、つまり、カバー部3を開けると、図5に示すように、収納部2、カバー部3と避難梯子110の自重によってカバー部3の他端部側が下がり、収納部2が半回転してその開口2aが解放されて真下に向く。ここで、図1に示すように、カバー部3を開けた際に、収納部2の開口2aの面が水平に位置するように、収納部2の前面部23側とカバー部3の他端部側とが接続され、かつ、避難梯子110が真っ直ぐ上下に延びるように、収納部2のスリット2bが形成されている。
【0028】
取付部4は、動揺装置100に取り付けられるものであり、図2に示すように、2つの取付部4がカバー部3の天板部31の幅方向の両側に配設されている。すなわち、取付部4は、帯状で両端部に着脱部(面ファスナ)が設けられ、中央部がカバー部3の天板部31の上面に固定されている。そして、図3に示すように、避難梯子110を収納部2に収納し、2つの取付部4を動揺装置100の梁106などに巻いて両端部を接続することで、動揺装置用避難梯子収納ケース1が動揺装置100に取り付けられる。また、避難梯子110の縄111の上端部をカバー部3の縄挿入孔311に挿入して、梁106に結び付けることで、避難梯子111が動揺装置100に取り付けられる。このようにして動揺装置100に取り付けられると、天板部31と開口2aの面が略水平に位置する。
【0029】
このような構成の動揺装置用避難梯子収納ケース1によれば、避難梯子110を収納部2に収納してカバー部3を閉じた状態では、避難梯子110が動揺装置用避難梯子収納ケース1から外部に出ず、カバー部3を開けると収納部2の開口2aが真下に向き、この開口2aから避難梯子110が延びながら真下に落下する。
【0030】
すなわち、避難梯子110を使用しない平常時には、避難梯子110を収納部2に収納してカバー部3を閉じることで、避難梯子110が動揺装置用避難梯子収納ケース1から外部に出ないため、動揺装置100が動作していても、避難梯子110が動揺装置100に損傷を与えることがない。一方、緊急時には、カバー部3をワンタッチで開けるだけで、収納部2の開口2aから避難梯子110が延びながら落下するため、迅速かつ適正に避難梯子110を設けることが可能となる。
【0031】
しかも、収納部2に避難梯子110を収納してカバー部3を閉じた状態では、収納部2が袋状でその開口2aが上方を向くため、避難梯子110が落下するのを確実に防止することができる。しかも、収納部2が袋状なため、横方向の揺れが頻繁に発生する動揺装置100において、避難梯子110を確実、適正に収納できて有効である。また、カバー部3を開けると収納部2の開口2aが真下に向くため、避難梯子110を確実かつ迅速に落下させることができる。
【0032】
また、収納部2とカバー部3が変形自在な柔軟材で形成されているため、人による扱いがしやすく、人や動揺装置100に損傷を与えることも抑制でき、安全性が向上する。さらに、金属で構成する場合に比べて、軽量化することができるとともに、製作費を軽減することが可能となる。
【0033】
「実施の形態2」
図8図13は、この実施の形態を示し、実施の形態1と同等の構成については、同一符号を付することでその説明を省略する。この実施の形態では、収納部6は、2つの開口6a、6bを有する筒状で、一方の開口6aが下方を向いて配設され、避難梯子110を収納した状態でカバー部3が少なくとも一方の開口6aを閉じるように、カバー部3に接続されている点で実施の形態1と構成が異なる。
【0034】
収納部6は、変形自在な柔軟材、具体的には実施の形態1と同様に、表層面が滑らかで滑りやすい繊維生地で形成された2つの帯状材61、62で構成されている。すなわち、図8に示すカバー部3の天板部31よりも反先端側(第1の着脱フック51の反対側であり、以下「収納構成部33」という)において、図11に示すように、カバー部3の幅方向の一方側に第1の帯状材61の一端部が接続され、カバー部3の幅方向の他方側に第2の帯状材62の一端部が接続されている。この第1の帯状材61と第2の帯状材62は、バンド状で他端部に着脱部(面ファスナ)が設けられ、両他端部は着脱自在となっている。
【0035】
そして、第1の帯状材61と第2の帯状材62の両他端部を接続することで、両帯状材61、62と収納構成部33で筒状の収納部6が形成される。つまり、この実施の形態では、カバー部3の一部が収納部6の一部を構成する。このようにして、2つの開口6a、6bを有する筒状の収納部6が形成され、実施の形態1と同様にして動揺装置100の梁106などに動揺装置用避難梯子収納ケース1を取り付けると、図9図10に示すように、一方(下方)の開口6aが下方を向いて、他方(上方)の開口6bが上方を向く。このとき、筒状の収納部6は、軸心が垂直に延びて、2つの開口6a、6bの面が略水平に位置する。
【0036】
このような収納部6の内部の大きさは、一方の開口6aから避難梯子110が真っ直ぐ延びて落下しやすくなるように、避難梯子110を適正に収納できるように設定されている。また、カバー部3の長さは、収納部6の開口6a、6bを通って収納部6を一周巻ける長さに設定され、両端部には、第1の着脱フック51と第2の着脱フック52が取り付けられている。
【0037】
そして、避難梯子110を収納部6に収納した状態で第1の着脱フック51と第2の着脱フック52を係止すると、つまり、カバー部3を閉じると、図12に示すように、収納部6の両開口6a、6bがカバー部3によって閉じられた状態となる。すなわち、上下の開口6a、6bが閉じられた筒状の収納部6に、避難梯子110が収納された状態となる。
【0038】
また、第1の着脱フック51と第2の着脱フック52の係止を解除すると、つまり、カバー部3をワンタッチで開けると、図13に示すように、カバー部3と避難梯子110の自重によってカバー部3の第2の着脱フック52側が下がり、収納部6の一方の開口6aが解放されて真下に向いた状態となる。これにより、図8に示すように、収納部6内の避難梯子110が延びながら落下する。
【0039】
このように、この実施の形態によれば、収納部6に避難梯子110を収納してカバー部3を閉じた状態では、筒状の収納部6の両開口6a、6bがカバー部3で閉じられるため、避難梯子110が落下するのを防止することができる。しかも、収納部6が筒状なため、横方向の揺れが頻繁に発生する動揺装置100において、避難梯子110を確実、適正に収納できて有効である。また、カバー部3をワンタッチで開けるだけで、収納部6の下方を向いた一方の開口6aから、避難梯子110を確実かつ迅速に落下させることができる。
【0040】
また、筒状の収納部6を形成する帯状材61、62の両端部が着脱自在なため、カバー部3を開けただけでは避難梯子110が落下しない場合などに、帯状材61、62の両端部を離して筒状態を解放することで、より確実に避難梯子110を落下させることができる。また、収納部6に避難梯子110を収納する際に、帯状材61、62の両端部を離して筒状態を解放することで、容易かつ適正に避難梯子110を収納することができる。
【0041】
ところで、収納部6の高さは、カバー部3側よりも中央部が低く設定されている。すなわち、図14に示すように、カバー部3側の高さH1と湾曲部の高さH2とが同じ高さに設定され、中央部の高さH3が高さH1よりも低く設定されている。このように、カバー部3側の高さH1と湾曲部の高さH2とを同じ高さにすることで、避難梯子110が側面からはみ出ることなく確実に収納することができる、また、中央部の高さH3をカバー部3側の高さH1よりも低くすることで、避難梯子110に接触する収納部6(帯状材61、62)の面積が小さくなり、避難梯子110が円滑に落下しやすくなる。
【0042】
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態2では、2つの帯状材61、62と収納構成部33で筒状の収納部6を形成しているが、1つの帯状材をカバー部3に接続し、その両端部を接続して筒状に形成してもよい。
【符号の説明】
【0043】
1 動揺装置用避難梯子収納ケース
2 収納部
2a 開口
3 カバー部
4 取付部
51 第1の着脱フック
52 第2の着脱フック
6 収納部
6a 一方の開口
6b 他方の開口
61 第1の帯状材
62 第2の帯状材
100 動揺装置
110 避難梯子
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14