特開2018-198003(P2018-198003A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2018-198003選択装置、選択方法および選択プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-198003(P2018-198003A)
(43)【公開日】2018年12月13日
(54)【発明の名称】選択装置、選択方法および選択プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 17/30 20060101AFI20181116BHJP
   H04N 21/466 20110101ALI20181116BHJP
【FI】
   G06F17/30 340B
   G06F17/30 170D
   H04N21/466
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2017-102971(P2017-102971)
(22)【出願日】2017年5月24日
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田頭 幸浩
(72)【発明者】
【氏名】大倉 俊平
(72)【発明者】
【氏名】岩瀬 智亮
(72)【発明者】
【氏名】野口 正樹
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164FA08
5C164FA25
5C164MA05S
5C164MB12S
5C164SB31S
5C164SC04S
5C164SC11S
5C164UC01P
5C164YA10
(57)【要約】
【課題】動画の訴求効果を高めること。
【解決手段】本願に係る選択装置は、取得部と、選択部とを有する。取得部は、配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードを取得する。選択部は、取得部によって取得された配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードに基づいて配信対象の動画を選択する。また、取得部は、所定の利用者に配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードを取得し、選択部は、取得部によって取得された所定の利用者に配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードに基づいて、当該所定の利用者に配信するための動画を選択する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードを取得する取得部と、
前記取得部によって取得された前記キーワードに基づいて配信対象の動画を選択する選択部と、
を備えることを特徴とする選択装置。
【請求項2】
前記取得部は、
前記キーワードとして、所定の利用者に配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードを取得し、
前記選択部は、
前記取得部によって取得された前記所定の利用者に配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードに基づいて、当該所定の利用者に配信するための動画を選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の選択装置。
【請求項3】
前記選択部は、
前記キーワードとして、前記配信対象の動画が表示されるテキストコンテンツ以外のテキストコンテンツから抽出されるキーワードに基づいて配信対象の動画を選択する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の選択装置。
【請求項4】
前記選択部は、
前記キーワードとして、前記配信対象の動画が表示されるテキストコンテンツから抽出されるキーワードに基づいて配信対象の動画を選択する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の選択装置。
【請求項5】
前記取得部は、
前記キーワードとして、前記配信対象の利用者以外の利用者に配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードを取得し、
前記選択部は、
前記取得部によって取得された前記配信対象の利用者以外の利用者に配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードに基づいて配信対象の動画を選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の選択装置。
【請求項6】
前記取得部は、
前記配信対象の利用者以外の利用者に配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードとして、所定の期間内におけるトレンドに関するキーワードを取得し、
前記選択部は、
前記取得部によって取得された前記所定の期間内におけるトレンドに関するキーワードに基づいて配信対象の動画を選択する
ことを特徴とする請求項5に記載の選択装置。
【請求項7】
前記選択部は、
前記配信対象の動画として、前記キーワードから特定される動画に関連する動画である関連動画を選択する
ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の選択装置。
【請求項8】
前記選択部により選択された動画に関連するレビューであって、前記選択装置とは異なる装置に投稿されたレビューが表示される動画を配信する配信部、
をさらに備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の選択装置。
【請求項9】
コンピュータが実行する選択方法であって、
配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードを取得する取得工程と、
前記取得工程によって取得された前記キーワードに基づいて配信対象の動画を選択する選択工程と、
を含むことを特徴とする選択方法。
【請求項10】
配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードを取得する取得手順と、
前記取得手順によって取得された前記キーワードに基づいて配信対象の動画を選択する選択手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする選択プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、選択装置、選択方法および選択プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザが視聴した動画情報に基づいて、ユーザの嗜好に適する動画を推薦する技術が知られている。具体的には、ユーザが視聴した動画に関するユーザの操作ログに含まれる動画情報と推薦動画情報の合致度を計算し、計算した合致度に基づいて、推薦動画を選択する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−203773号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、動画の訴求効果を高めることができるとは限らない。具体的には、上記の従来技術では、ユーザが視聴した動画情報に基づいて、推薦動画を選択するにすぎず、動画の訴求効果を高めることができるとは限らない。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、動画の訴求効果を高めることができる選択装置、選択方法および選択プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る選択装置は、配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードを取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記キーワードに基づいて配信対象の動画を選択する選択部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、動画の訴求効果を高めることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る選択処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係るテキストコンテンツサーバの構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る閲覧履歴情報記憶部の一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る選択装置の構成例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る動画情報記憶部の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係るテキストコンテンツサーバの配信処理手順を示すフローチャートである。
図7図7は、実施形態に係る選択処理手順を示すフローチャートである。
図8図8は、変形例に係る選択処理の一例を示す図である。
図9図9は、選択装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る選択装置、選択方法および選択プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る選択装置、選択方法および選択プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.選択処理の一例〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る選択処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る選択処理の一例を示す図である。図1では、選択装置100が、配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードに基づいて配信対象の動画を選択する例を示す。具体的には、図1では、選択装置100が、閲覧された記事に頻繁に登場するキーワード「女優A」に基づいて、配信対象の動画として女優Aに関する動画広告を選択する場合を示す。
【0011】
図1に示すように、選択システム1には、端末装置10と、テキストコンテンツサーバ20と、選択装置100とが含まれる。端末装置10と、テキストコンテンツサーバ20と、選択装置100は、図示しない所定の通信網を介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、図1に示す選択システム1には、複数台の端末装置10や、複数台のテキストコンテンツサーバ20や、複数台の選択装置100が含まれてもよい。
【0012】
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。図1に示す例においては、端末装置10がスマートフォンである場合を示す。なお、端末装置10は、ブラウザやアプリケーションにより、テキストコンテンツサーバ20が配信するテキストコンテンツを表示する。
【0013】
テキストコンテンツサーバ20は、テキストコンテンツ(文字情報を主体とするコンテンツ)を配信する情報処理装置である。図1に示す例において、テキストコンテンツサーバ20は、端末装置10からの配信要求に応じて、端末装置10において表示されるテキストコンテンツの一例であるニュース記事を配信する。
【0014】
選択装置100は、端末装置10からの要求に応じて、配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードに基づいて配信対象の動画を選択し、選択した動画を要求元の端末装置10に配信する情報処理装置である。
【0015】
以下、図1を用いて、選択処理の一例を説明する。図1に示す例では、端末装置10はニュース記事のタイトルの一覧を表示する。端末装置10は、ユーザU1によってニュース記事のタイトルの一覧のなかから記事タイトルT11(女優Aの結婚に関するニュース記事のタイトル)が選択されると、選択された記事タイトルT11に対応するテキストコンテンツの配信要求をテキストコンテンツサーバ20に送信する(ステップS11)。
【0016】
テキストコンテンツサーバ20は、端末装置10から配信要求を受け付けた場合、ユーザU1の端末装置10に女優Aの結婚に関するニュース記事として、テキストコンテンツC12を配信する(ステップS12)。そして、端末装置10は、テキストコンテンツサーバ20から受信した女優Aの結婚に関するニュース記事として、テキストコンテンツC12を表示する。
【0017】
テキストコンテンツサーバ20は、テキストコンテンツを配信した場合は、テキストコンテンツの閲覧履歴情報222を更新する(ステップS13)。図1に示す例では、テキストコンテンツサーバ20は、2017年5月12日AM8:30に、女優Aの結婚に関するニュース記事に対応するテキストコンテンツC12をユーザU1の端末装置10に配信したとする。この場合、テキストコンテンツサーバ20は、閲覧日時「2017年5月12日AM8:30」と、ユーザU1のユーザID「U1」と、ユーザU1が閲覧したニュース記事(テキストコンテンツC12)のURLとを閲覧履歴情報222を保持する閲覧履歴情報記憶部223に格納することにより、閲覧履歴情報222を更新する。
【0018】
続いて、端末装置10は、ステップS11の開始時とは異なるニュース記事のタイトルの一覧を表示する。そして、端末装置10は、ユーザU1によってニュース記事のタイトルの一覧のなかから記事タイトルT15(大手衣料品メーカーD社の東南アジア進出に関するニュース記事のタイトル)が選択されると、テキストコンテンツサーバ20に選択された記事タイトルT15に対応するテキストコンテンツの配信要求を送信する(ステップS14)。
【0019】
続いて、テキストコンテンツサーバ20は、端末装置10から配信要求を受け付けた場合、テキストコンテンツ記憶部221から、記事タイトルT15に対応するテキストコンテンツC13を抽出する。ここで、テキストコンテンツC13は、動画広告枠(動画広告の表示枠)F10を含んでいるものとする。この場合、テキストコンテンツサーバ20は、閲覧履歴情報222を保持する閲覧履歴情報記憶部223から、ユーザU1の閲覧履歴に関する情報を取得する。そして、テキストコンテンツサーバ20は、取得したユーザU1の閲覧履歴に関する情報から、閲覧された記事に頻繁に登場するキーワード「女優A」を抽出する(ステップS15)。具体的には、閲覧履歴情報222を保持する閲覧履歴情報記憶部223から取得されたユーザU1の閲覧履歴情報222によると、ユーザU1は、女優Aの結婚に関するニュース記事(テキストコンテンツC12に対応する記事)を閲覧する前に、最新ゴルフクラブ情報に関するニュース記事(テキストコンテンツC11に対応する記事)や、正月の女優Aの映画公開に関するニュース記事(テキストコンテンツC10に対応する記事)を閲覧している。また、図1には図示されていないが、ユーザU1は他にも女優Aに関する記事を所定の閾値を超える回数閲覧しているものとする。ここで、女優Aに関する各々の記事には、キーワード「女優A」が所定の閾値を超える回数登場するものとする。したがって、テキストコンテンツサーバ20は、ユーザU1に閲覧された記事に頻繁に登場するキーワードとして「女優A」を抽出する。
【0020】
続いて、テキストコンテンツサーバ20は、端末装置10に、キーワード「女優A」が設定された動画広告の配信要求であって、テキストコンテンツC13内の動画広告枠F10に表示させるための動画広告を選択装置100に要求するという配信要求を含むテキストコンテンツC13を配信する(ステップS16)。なお、テキストコンテンツサーバ20は、テキストコンテンツを配信した場合は、テキストコンテンツの閲覧履歴情報222を更新する。
【0021】
端末装置10は、キーワード「女優A」が設定された動画広告の配信要求を取得することで、選択装置100にキーワード「女優A」が設定された動画広告の配信要求を送信する(ステップS17)。
【0022】
選択装置100は、端末装置10から受信した配信要求からキーワード「女優A」を取得する。そして、選択装置100は、動画情報記憶部120から女優Aが出演している映画Xの動画広告AC10を配信対象の動画広告として選択する(ステップS18)。
【0023】
続いて、選択装置100は、端末装置10に動画広告AC10を配信する(ステップS19)。また、端末装置10は、選択装置100から受信した動画広告AC10をテキストコンテンツC13に含まれる動画広告枠F10に表示する。
【0024】
上述したように、選択装置100は、配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードに基づいて配信対象の動画を選択する。具体的には、選択装置100は、配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードとして、動画を配信する以前にユーザが閲覧していた記事に頻繁に登場するキーワードに基づいて配信対象の動画を選択する。図1に示すように、選択装置100は、女優Aが登場するニュース記事を頻繁に閲覧したユーザに配信する動画として、動画を配信する以前にユーザが閲覧していた記事に頻繁に登場するキーワード「女優A」を抽出して、抽出したキーワード「女優A」に基づいて、配信対象の動画として女優Aが出演している映画Xの動画広告AC10を選択する。これにより、選択装置100は、女優Aに関心が高いユーザに対して、女優Aに関する動画広告を配信することができる。このように、選択装置100は、訴求効果の高い動画を選択して配信することができる。したがって、選択装置100は、動画の訴求効果を高めることができる。
【0025】
なお、図1に示す例では、テキストコンテンツサーバ20と選択装置100とは、別装置である場合を示したが、テキストコンテンツサーバ20と選択装置100とが一体であってもよい。例えば、選択装置100は、テキストコンテンツサーバ20の機能を有し、テキストコンテンツサーバ20の配信、及び動画の選択と配信の両方を行ってもよい。また、図1に示す例では、選択装置100は、配信対象の動画として動画広告を選択する場合を示したが、配信対象の動画は広告目的以外の動画(コンテンツ)であってもよい。例えば、配信対象の動画は、映画やドラマのような動画(コンテンツ)であってもよい。また、選択装置100は、テキストコンテンツの閲覧履歴に関する情報としてニュース記事に含まれるテキストに基づいて配信対象の動画を選択する場合を示したが、テキストコンテンツはニュース記事以外のテキストコンテンツであってもよい。例えば、テキストコンテンツは、SNS(Social Networking Service)に投稿された記事であってもよい。
【0026】
なお、図1に示す例の選択システム1は、以下のような前提のサービスに適用できる。具体的には、テキストコンテンツの配信サービスを提供する事業者Yと動画コンテンツの配信サービスを提供する事業者Zがいるとする。また、事業者Yは、事業者Zが自社の動画コンテンツの広告の実施を希望する場合に、事業者Zの動画コンテンツに関する動画広告を自社のテキストコンテンツに含んで提供する動画広告配信サービスを提供する。この例において、動画広告は、ユーザの端末装置10に表示された場合に、自動的に再生されてもよい。また、動画広告は、ユーザに動画広告が押下された場合に、再生されてもよい。また、動画広告の再生中に、ユーザに動画広告が押下された場合に、広告対象である事業者Zの動画コンテンツの購入サイトに移動してもよい。また、動画広告の再生が終了すると、自動的に広告対象である事業者Zの動画コンテンツの購入サイトに移動してもよい。
【0027】
〔2.テキストコンテンツサーバの構成〕
次に、図2を用いて、実施形態に係るテキストコンテンツサーバ20の構成について説明する。図2は、実施形態に係るテキストコンテンツサーバ20の構成例を示す図である。図2に示すように、テキストコンテンツサーバ20は、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを有する。なお、テキストコンテンツサーバ20は、テキストコンテンツサーバ20の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0028】
(通信部21)
通信部21は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部21は、図示しない所定の通信網を介して、有線又は無線で接続され、端末装置10と、選択装置100との間で情報の送受信を行う。
【0029】
(記憶部22)
記憶部22は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部22は、図2に示すように、テキストコンテンツ記憶部221と、閲覧履歴情報222を保持する閲覧履歴情報記憶部223とを有する。
【0030】
(テキストコンテンツ記憶部221)
テキストコンテンツ記憶部221は、各種テキストコンテンツを記憶する。例えば、テキストコンテンツ記憶部221は、ニュースサイトのニュース記事などに対応する各種テキストコンテンツを記憶する。ここで、テキストコンテンツは、動画の配信要求を含んでいてもよい。具体的には、テキストコンテンツは、ニュース記事を表示する領域の下方に動画を表示するための枠(動画表示枠)を含んでいてもよい。例えば、テキストコンテンツは、動画広告の配信要求であって、テキストコンテンツ内の動画広告枠に表示するための動画を選択装置100に要求するという配信要求を含んでいてもよい。
【0031】
(閲覧履歴情報記憶部223)
閲覧履歴情報記憶部223は、ユーザの閲覧履歴に関する各種情報を記憶する具体的には、閲覧履歴情報記憶部223は、閲覧履歴情報222を記憶する。図3に、実施形態に係る閲覧履歴情報記憶部223の一例を示す。具体的には、図3では、閲覧履歴情報記憶部223が保持する情報である閲覧履歴情報222の一例を示している。図3に示す例では、閲覧履歴情報222は、「閲覧日時」、「ユーザID」、「テキストコンテンツ」といった項目を有する。
【0032】
「閲覧日時」は、ユーザIDにより識別されるユーザがテキストコンテンツを閲覧した日時の情報を示す。
【0033】
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。図3に示す例では、ユーザID「U1」により識別されるユーザは、図1の例に示したユーザU1に対応する。
【0034】
「テキストコンテンツ」は、ユーザが閲覧したテキストコンテンツを示す。図3に示す例では、テキストコンテンツ「C13」(テキストコンテンツに付した参照符号)が記憶されていることを示す。
【0035】
図3に示す例において、1レコード目は、閲覧日時「2017年5月12日10:00」にユーザID「U1」により識別されるユーザ(ユーザU1)がテキストコンテンツC13を閲覧したことを示している。
【0036】
なお、閲覧履歴情報記憶部223は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、閲覧履歴情報記憶部223は、ユーザが閲覧したテキストコンテンツから抽出したテキストや、カテゴリ、ジャンル等の情報を記憶してもよい。
【0037】
(制御部230)
図2の説明に戻って、制御部23は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、選択装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(生成プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部230は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0038】
図2に示すように、制御部23は、受付部231と、配信部232とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部23の内部構成は、図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0039】
(受付部231)
受付部231は、ユーザの端末装置10からテキストコンテンツの配信要求を受け付ける。具体的には、受付部231は、ユーザの端末装置10からニュースサイトのニュース記事など各種テキストコンテンツの配信要求を受け付ける。図1に示す例では、受付部231は、ユーザU1によってニュース記事のタイトルの一覧のなかから記事タイトルT15(大手衣料品メーカーD社の東南アジア進出に関するニュース記事のタイトル)が選択されると、記事タイトルT15に対応するテキストコンテンツの配信要求を受け付ける。
【0040】
(配信部232)
配信部232は、端末装置10から配信要求を受け付けた場合、テキストコンテンツ記憶部221から、記事タイトルに対応するテキストコンテンツを抽出する。ここで、テキストコンテンツは、動画広告の表示枠(動画広告枠)を含むものとする。この場合、配信部232は、閲覧履歴情報222を保持する閲覧履歴情報記憶部223から、そのユーザの閲覧履歴に関する情報を取得する。そして、配信部232は、取得した閲覧履歴に関する情報から、配信済みのテキストコンテンツに含まれるキーワードを抽出する。続いて、配信部232は、配信済みのテキストコンテンツから抽出したキーワードを動画の配信要求に設定して、動画の配信要求を含むテキストコンテンツをそのユーザの端末装置10に配信する。図1に示す例では、配信部232は、端末装置10から配信要求を受け付けた場合、テキストコンテンツ記憶部221から、記事タイトルT15に対応するテキストコンテンツC13を抽出する。ここで、テキストコンテンツC13は、動画広告枠F10を含むものとする。この場合、配信部232は、閲覧履歴情報222を保持する閲覧履歴情報記憶部223から、ユーザU1の閲覧履歴に関する情報を取得する。そして、配信部232は、取得したユーザU1の閲覧履歴に関する情報から、配信済みのテキストコンテンツに頻繁に登場するキーワード「女優A」を抽出する。続いて、配信部232は、配信済みのテキストコンテンツから抽出したキーワード「女優A」を動画の配信要求に設定して、動画の配信要求を含むテキストコンテンツC13を端末装置10に配信する。
【0041】
また、配信部232は、端末装置10から配信要求を受け付けた場合に、要求元のユーザの閲覧履歴がない場合は、特にキーワードが設定されていない動画広告の配信要求を含むテキストコンテンツを端末装置10に配信する。具体的には、配信部232は、適当な動画広告の配信要求であって、テキストコンテンツ内の動画広告枠に表示するための動画を選択装置100に要求するという配信要求を含むテキストコンテンツを端末装置10に配信する。
【0042】
また、配信部232は、端末装置10から配信要求を受け付けた場合に、記事タイトルに対応するテキストコンテンツが動画広告の表示枠(動画広告枠)を含まない場合は、ユーザの端末装置10に動画広告を含まないテキストコンテンツを配信する。
【0043】
また、配信部232は、テキストコンテンツを配信した場合には、テキストコンテンツの閲覧履歴情報222を更新する。図1に示す例では、配信部232は、2017年5月12日AM10:00に、大手衣料品メーカーD社の東南アジア進出に関するニュース記事に対応するテキストコンテンツC13をユーザU1の端末装置10に配信したとする。この場合、配信部232は、閲覧日時「2017年5月12日AM10:00」と、ユーザU1のユーザID「U1」と、ユーザU1が閲覧したニュース記事(テキストコンテンツC13)のURLとを閲覧履歴情報222を保持する閲覧履歴情報記憶部223に格納することにより、閲覧履歴情報222を更新する。
【0044】
なお、配信部232は、テキストコンテンツが動画の配信要求を含む場合、閲覧履歴情報222を保持する閲覧履歴情報記憶部223からテキストや、カテゴリ、ジャンル等を抽出して、抽出したテキストや、カテゴリ、ジャンル等を動画の配信要求のキーワードとして設定してもよい。
【0045】
なお、テキストコンテンツサーバ20が配信するテキストコンテンツは、例えば、HTML(HyperText Markup Language)により記述されたHTMLファイルや、XML(Extensible Markup Language)により記述されたXMLファイル等により形成される。
【0046】
〔3.選択装置の構成〕
次に、図4を用いて、実施形態に係る選択装置100の構成について説明する。図4は、実施形態に係る選択装置100の構成例を示す図である。図4に示すように、選択装置100は、通信部110と、動画情報記憶部120と、制御部130とを有する。なお、選択装置100は、選択装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0047】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、図示しない所定の通信網を介して、有線又は無線で接続され、端末装置10と、テキストコンテンツサーバ20との間で情報の送受信を行う。
【0048】
(動画情報記憶部120)
動画情報記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
【0049】
動画情報記憶部120は、動画に関する各種情報を記憶する。ここで、図5に、実施形態に係る動画情報記憶部120の一例を示す。図5に示した例では、動画情報記憶部120は、「動画広告」、「作品名」、「概要」「出演者」、「監督」といった項目を有する。
【0050】
「動画広告」は、ユーザの端末装置10に配信する動画広告を示す。図5では、「動画広告」に「AC20」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、動画広告のファイル名やURL、またはこれらの格納場所を示すファイルパス名などが格納される。図5に示す例では、動画広告AC20は、図1の例に示した女優Aが出演している映画Xの動画広告に対応する。
【0051】
「作品名」は、広告対象の作品名を示す。図5に示す例では、作品名「映画X」は、図1の例に示した動画広告AC20の広告対象である映画の作品名「映画X」に対応する。
【0052】
「概要」は、広告対象の概要を示す。図5に示す例では、概要「女優Aの初主演映画X」は、図1の例に示した動画広告AC20の広告対象である女優Aが出演している映画Xの概要に対応する。
【0053】
「出演者」は、広告対象の作品に出演している出演者を示す。また、「監督」は、広告対象の作品を監督した監督を示す。
【0054】
図5に示す例では、1レコード目は、動画広告「AC20」の広告対象の作品名は「映画X」であり、広告対象の作品の概要は「女優Aの初主演映画X」であり、広告対象の作品の出演者は「女優A」であることを示す。
【0055】
(制御部130)
制御部130は、例えば、コントローラであり、CPUやMPU等によって、選択装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0056】
図4に示すように、制御部130は、取得部131と、選択部132と、配信部133とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。
【0057】
(取得部131)
取得部131は、配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードを取得する。例えば、取得部131は、所定の利用者に配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードを取得する。図1に示す例では、取得部131は、端末装置10から受信した動画広告の配信要求から、キーワード「女優A」を取得する。
【0058】
なお、取得部131は、テキストコンテンツサーバ20に、配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードを要求してもよい。具体的には、取得部131は、テキストコンテンツサーバ20にユーザU1の閲覧履歴に関する情報を要求する。テキストコンテンツサーバ20は、選択装置100からの要求に応じて、ユーザU1の閲覧履歴に関する情報を選択装置100に送信する。そして、取得部131は、テキストコンテンツサーバ20から受信した閲覧履歴に関する情報から、閲覧した記事に頻繁に登場するキーワード「女優A」を取得する。また、取得部131は、閲覧履歴情報222が格納されたストレージサーバに配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードを要求してもよい。具体的には、テキストコンテンツサーバ20は、テキストコンテンツサーバ20とは異なるストレージサーバに閲覧履歴情報222を格納しているとする。そして、取得部131は、ストレージサーバにユーザU1の閲覧履歴に関する情報を要求する。ストレージサーバは、選択装置100からの要求に応じて、ユーザU1の閲覧履歴に関する情報を選択装置100に送信する。そして、取得部131は、ストレージサーバから受信した閲覧履歴に関する情報から、閲覧した記事に頻繁に登場するキーワード「女優A」を取得する。
【0059】
(選択部132)
選択部132は、取得部131によって取得された配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードに基づいて配信対象の動画を選択する。例えば、選択部132は、取得部131によって取得された所定のユーザに配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードに基づいて、そのユーザに配信するための動画を選択する。具体的には、選択部132は、所定のユーザに配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードと動画情報記憶部120に格納された動画の作品名、概要、出演者、監督等が合致する動画をそのユーザに配信するための動画として選択する。図1に示す例では、選択部132は、ユーザU1に配信済みのテキストコンテンツから抽出されたキーワード「女優A」と動画情報記憶部120に格納された動画の概要、出演者が合致する映画Xの動画広告AC10をユーザU1に配信するための動画として選択する。
【0060】
このように、図1に示す例では、選択部132は、取得部131によって取得された配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードとして、配信対象の動画が表示されるテキストコンテンツC13以外のテキストコンテンツC12等から抽出されるキーワード「女優A」に基づいて配信対象の動画を選択する。
【0061】
なお、動画情報記憶部120は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、動画情報記憶部120は、動画の演出、原作、脚本、楽曲名、アーティスト名、動画の内容の詳細等の情報を記憶してもよい。そして、選択部132は、抽出したキーワードと動画情報記憶部120に格納された動画の作品名、概要、出演者、監督、演出、原作、脚本、楽曲名、アーティスト名、動画の内容の詳細等が合致する動画を配信対象の動画として選択してもよい。
【0062】
(配信部133)
配信部133は、ユーザの端末装置10に動画を配信する。図1に示す例では、配信部133は、ユーザU1の端末装置10に選択部132によって選択された配信対象の動画広告AC10を配信する。
【0063】
〔4.テキストコンテンツサーバの配信処理のフロー〕
次に、図6を用いて、実施形態に係るテキストコンテンツサーバ20の配信処理手順について説明する。図6は、実施形態に係るテキストコンテンツサーバ20の配信処理手順を示すフローチャートである。
【0064】
図6に示すように、テキストコンテンツサーバ20は、ユーザの端末装置10からテキストコンテンツの配信要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS101)。配信要求を受け付けていない場合(ステップS101;No)、テキストコンテンツサーバ20は、配信要求を受け付けるまで待機する。
【0065】
一方、配信要求を受け付けた場合(ステップS101;Yes)、テキストコンテンツサーバ20は、テキストコンテンツ記憶部221から、配信対象のテキストコンテンツを抽出する。そして、テキストコンテンツサーバ20は、配信対象のテキストコンテンツが動画広告の表示枠(動画広告枠)を含むか否かを判定する(ステップS102)。
【0066】
配信対象のテキストコンテンツが動画広告の表示枠(動画広告枠)を含む場合(ステップS102;Yes)、テキストコンテンツサーバ20は、閲覧履歴情報222を保持する閲覧履歴情報記憶部223から、ユーザの閲覧履歴に関する情報を取得する。そして、テキストコンテンツサーバ20は、取得したユーザの閲覧履歴に関する情報から、配信済みのテキストコンテンツからキーワードを抽出する(ステップS103)。図1に示す例では、テキストコンテンツサーバ20は、テキストコンテンツ記憶部221から、記事タイトルT15に対応するテキストコンテンツC13を抽出する。ここで、テキストコンテンツC13は、動画広告枠(動画広告の表示枠)F10を含んでいるものとする。この場合、テキストコンテンツサーバ20は、閲覧履歴情報222を保持する閲覧履歴情報記憶部223から、ユーザU1の閲覧履歴に関する情報を取得する。そして、テキストコンテンツサーバ20は、取得したユーザU1の閲覧履歴に関する情報から、閲覧された記事に頻繁に登場するキーワード「女優A」を抽出する。
【0067】
続いて、テキストコンテンツサーバ20は、動画の配信要求にキーワードを設定し、動画の配信要求を含むテキストコンテンツを生成する(ステップS104)。図1に示す例では、テキストコンテンツサーバ20は、動画の配信要求にキーワード「女優A」を設定し、動画の配信要求を含むテキストコンテンツC13を生成する。例えば、テキストコンテンツサーバ20は、キーワード「女優A」が設定された動画の配信要求を含むテキストコンテンツC13(htmlファイル)を生成する。
【0068】
続いて、テキストコンテンツサーバ20は、キーワードが設定された動画の配信要求を含むテキストコンテンツを端末装置10に配信する(ステップS105)。図1に示す例では、テキストコンテンツサーバ20は、キーワード「女優A」が設定された動画広告の配信要求であって、テキストコンテンツC13内の動画広告枠F10に表示させるための動画広告を選択装置100に要求するという配信要求を含むテキストコンテンツC13を端末装置10に配信する。
【0069】
なお、配信対象のテキストコンテンツが動画広告の表示枠(動画広告枠)を含まない場合(ステップS102;No)、テキストコンテンツサーバ20は、端末装置10に動画広告を含まないテキストコンテンツを配信する。
【0070】
続いて、テキストコンテンツサーバ20は、テキストコンテンツを配信した場合には、テキストコンテンツの閲覧履歴情報222を更新する(ステップS106)。図1に示す例では、テキストコンテンツサーバ20は、2017年5月12日AM8:30に、女優Aの結婚に関するニュース記事に対応するテキストコンテンツC12をユーザU1の端末装置10に配信したとする。この場合、テキストコンテンツサーバ20は、閲覧日時「2017年5月12日AM8:30」と、ユーザU1のユーザID「U1」と、ユーザU1が閲覧したニュース記事(テキストコンテンツC12)のURLとを閲覧履歴情報222を保持する閲覧履歴情報記憶部223に格納することにより、閲覧履歴情報222を更新する。
【0071】
〔5.選択処理のフロー〕
次に、図7を用いて、実施形態に係る選択処理の手順について説明する。図7は、実施形態に係る選択処理手順を示すフローチャートである。
【0072】
図7に示すように、選択装置100は、キーワードが設定された動画の配信要求を端末装置10から取得したか否かを判定する(ステップS201)。選択装置100は、キーワードが設定された動画の配信要求を端末装置10から取得していない場合(ステップS201;No)、配信要求を受け付けるまで待機する。図1に示す例では、選択装置100は、キーワードが設定された動画の配信要求を端末装置10から取得した場合(ステップS201;Yes)、キーワード「女優A」が設定された動画の配信要求を端末装置10から取得する。
【0073】
続いて、選択装置100は、配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードを動画の配信要求から取得する(ステップS202)。図1に示す例では、選択装置100は、キーワード「女優A」を動画の配信要求から取得する。
【0074】
続いて、選択装置100は、配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードトに基づいて動画を選択する(ステップS203)。図1に示す例では、選択装置100は、ユーザU1に配信済みのテキストコンテンツから抽出されたキーワード「女優A」と動画情報記憶部120に格納された動画の概要、出演者が合致する映画Xの動画広告AC10をユーザU1に配信するための動画として選択する。
【0075】
続いて、選択装置100は、選択された動画を配信する(ステップS204)。図1に示す例では、選択装置100は、女優Aが出演している映画Xの動画広告AC10を端末装置10に配信する。
【0076】
〔6.変形例〕
上述した実施形態に係る選択システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、選択システム1の他の実施形態について説明する。
【0077】
上述した実施形態においては、配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードとして、配信対象の動画が表示されるテキストコンテンツ以外のテキストコンテンツから抽出されるキーワードに基づいて配信対象の動画を選択する場合を例に説明したが、配信対象の動画が表示されるテキストコンテンツから抽出されるキーワードに基づいて配信対象の動画を選択してもよい。この点について、図8を用いて説明する。図8は、変形例に係る選択処理の一例を示す図である。なお、実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0078】
図8では、選択装置100は、配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードとして、配信対象の動画が表示されるテキストコンテンツから抽出されるキーワードに基づいて配信対象の動画を選択する場合を示す。具体的には、選択装置100は、配信対象の動画が表示されるテキストコンテンツC12(女優Aの結婚に関するニュース記事に対応するコンテンツ)から抽出されるキーワード「女優A」に基づいて配信対象の動画を選択する場合を示す。
【0079】
図8に示す例では、端末装置10は、ニュース記事のタイトルの一覧を表示している。端末装置10は、ユーザU1によってニュース記事のタイトルの一覧のなかから記事タイトルT11が選択されると、テキストコンテンツサーバ20に記事タイトルT11に対応するテキストコンテンツの配信要求を送信する(ステップS21)。
【0080】
テキストコンテンツサーバ20は、テキストコンテンツの配信要求を受け付けた場合は、テキストコンテンツ記憶部221から、テキストコンテンツを抽出する。ここで、テキストコンテンツは動画広告枠(動画広告の表示枠)を含むものとする。この場合、テキストコンテンツサーバ20は、抽出したテキストコンテンツからキーワードを抽出する(ステップS22)。具体的には、テキストコンテンツサーバ20は、テキストコンテンツの配信要求を受け付けた場合は、テキストコンテンツ記憶部221から、記事タイトルT11に対応するテキストコンテンツC12を抽出する。そして、テキストコンテンツサーバ20は、抽出したテキストコンテンツC12からキーワード「女優A」を抽出する。
【0081】
続いて、テキストコンテンツサーバ20は、キーワードが設定された動画の配信要求を含むテキストコンテンツを端末装置10に配信する(ステップS23)。具体的には、テキストコンテンツサーバ20は、キーワード「女優A」が設定された動画の配信要求を含むテキストコンテンツC12を端末装置10に配信する。
【0082】
続いて、端末装置10は、キーワードが設定された動画広告の配信要求を取得することで、選択装置100にキーワードが設定された動画広告の配信要求を送信する(ステップS24)。具体的には、端末装置10は、キーワード「女優A」が設定された動画広告の配信要求を取得することで、選択装置100にキーワード「女優A」が設定された動画広告の配信要求を送信する。
【0083】
選択装置100は、端末装置10から取得した動画の配信要求からキーワードを取得する。そして、選択装置100は、抽出したキーワードに基づいて配信対象の動画を選択する(ステップS25)。具体的には、選択装置100は、端末装置10から取得した動画の配信要求からキーワード「女優A」を取得する。そして、選択装置100は、抽出したキーワード「女優A」に基づいて、動画情報記憶部120から女優Aが出演している映画Xの動画広告AC10を配信対象の動画広告として選択する。
【0084】
続いて、選択装置100は、端末装置10に選択した動画を配信する(ステップS26)。具体的には、選択装置100は、端末装置10に動画広告AC10を配信する。そして、端末装置10は、選択装置100から受信した動画広告AC10をテキストコンテンツC12に含まれる動画広告枠F10に表示する。
【0085】
なお、これまでの説明では、選択装置100が配信対象の利用者に配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードに基づいて配信対象の動画を選択する例を示したが、選択装置100は、配信対象の利用者以外の利用者に配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードを取得してもよい。そして、選択装置100は、取得された配信対象の利用者以外の利用者に配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードに基づいて配信対象の動画を選択してもよい。例えば、選択装置100は、配信対象の利用者以外の利用者に配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードとして、所定の期間内におけるトレンドに関するキーワードを取得してもよい。そして、選択装置100は、取得された所定の期間内におけるトレンドに関するキーワードに基づいて配信対象の動画を選択してもよい。例えば、選択装置100は、配信対象の動画として、配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードから特定される動画に関連する動画である関連動画を選択してもよい。具体的には、映画Xのシリーズの3作目(作品名「映画X3」とする)がヒットして、ニュースやSNSで話題となった場合、選択装置100は、ニュース記事やSNS投稿記事から急上昇ワード(トレンドワード)となった「映画X3」を取得する。そして、選択装置100は、取得された急上昇ワード「映画X3」に基づいて、配信対象の動画として、「映画X3」に関連する動画である映画Xのシリーズの旧作(例えば、映画Xの1作目や2作目)を選択する。
【0086】
なお、配信部133は、選択部132により選択された動画に関連するレビューであって、選択装置100とは異なる装置に投稿されたレビューが表示される動画を配信してもよい。具体的には、選択装置100とは異なる動画配信サーバGがあるとする。動画配信サーバGは、選択装置100の動画情報記憶部120に記憶されたのと同じ動画のレビューを有するものとする。そして、選択装置100は、選択部132により選択された動画Xのレビューを動画配信サーバGから取得して、動画Xの下方に動画Xのレビューが表示されるようにして動画Xを配信してもよい。
【0087】
なお、選択装置100は、動画配信要求元のユーザの属性を有する場合は、ユーザの属性に応じて配信対象の動画を選択してもよい。例えば、動画配信要求元のユーザが30代の男性である場合は、自動車の広告動画を配信してもよい。例えば、動画配信要求元のユーザが30代の女性である場合は、化粧品の広告動画を配信してもよい。
【0088】
〔7.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る選択装置100は、取得部131と、選択部132とを有する。取得部131は、配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードを取得する。選択部132は、取得部131によって取得された配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードに基づいて配信対象の動画を選択する。
【0089】
これにより、実施形態に係る選択装置100は、ユーザの関心が高いキーワードに基づいて動画を選択することができるので、ユーザに配信される動画の訴求効果を高めることができる。
【0090】
また、実施形態に係る選択装置100において、取得部131は、所定の利用者に配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードを取得し、選択部132は、取得部131によって取得された前記所定の利用者に配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードに基づいて、当該所定の利用者に配信するための動画を選択する。
【0091】
これにより、実施形態に係る選択装置100は、配信対象のユーザごとにパーソナライズされたキーワードに基づいて動画を選択することができるので、ユーザに配信される動画の訴求効果を高めることができる。
【0092】
また、実施形態に係る選択装置100において、選択部132は、配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードとして、配信対象の動画が表示されるテキストコンテンツ以外のテキストコンテンツから抽出されるキーワードに基づいて配信対象の動画を選択する。
【0093】
これにより、実施形態に係る選択装置100は、動画の配信時点までにユーザの関心が高いという実績のあるキーワードに基づいて動画を選択することができるので、ユーザに配信される動画の訴求効果を高めることができる。
【0094】
また、実施形態に係る選択装置100において、選択部132は、配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードとして、配信対象の動画が表示されるテキストコンテンツから抽出されるキーワードに基づいて配信対象の動画を選択する。
【0095】
これにより、実施形態に係る選択装置100は、動画の配信時点でユーザの関心が最も高いキーワードに基づいて動画を選択することができるので、ユーザに配信される動画の訴求効果を高めることができる。
【0096】
また、実施形態に係る選択装置100において、取得部131は、配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードとして、配信対象の利用者以外の利用者に配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードを取得し、選択部132は、取得部131によって取得された配信対象の利用者以外の利用者に配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードに基づいて配信対象の動画を選択する。
【0097】
また、実施形態に係る選択装置100において、取得部131は、配信対象の利用者以外の利用者に配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードとして、所定の期間内におけるトレンドに関するキーワードを取得し、選択部132は、取得部131によって取得された所定の期間内におけるトレンドに関するキーワードに基づいて配信対象の動画を選択する。
【0098】
これにより、実施形態に係る選択装置100は、多くの人にとって関心が高い急上昇ワード(トレンドワード)に基づいて動画を選択することができるので、ユーザに配信される動画の訴求効果を高めることができる。
【0099】
また、実施形態に係る選択装置100において、選択部132は、配信対象の動画として、配信対象の利用者以外の利用者に配信済みのテキストコンテンツから抽出されるキーワードから特定される動画に関連する動画である関連動画を選択する。
【0100】
これにより、実施形態に係る選択装置100は、多くの人にとって関心が高い急上昇ワード(トレンドワード)に基づいて話題となっている動画の旧作等の関連動画を選択することができるので、ユーザに配信される動画の訴求効果を高めることができる。
【0101】
また、実施形態に係る選択装置100において、配信部133は、選択部132により選択された動画に関連するレビューであって、選択装置100とは異なる装置に投稿されたレビューが表示される動画を配信する。
【0102】
これにより、実施形態に係る選択装置100は、ユーザにレビューを閲覧させることにより動画への関心を高めることができるので、ユーザに配信される動画の訴求効果を高めることができる。
【0103】
〔8.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る選択装置100は、例えば図9に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図9は、選択装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0104】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0105】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
【0106】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0107】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0108】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る選択装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0109】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0110】
〔9.その他〕
また、上記実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0111】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0112】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0113】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0114】
1 選択システム
10 端末装置
20 テキストコンテンツサーバ
100 選択装置
120 動画情報記憶部
131 取得部
132 選択部
133 配信部
221 テキストコンテンツ記憶部
223 閲覧履歴情報記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9