特開2018-198125(P2018-198125A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-198125(P2018-198125A)
(43)【公開日】2018年12月13日
(54)【発明の名称】グロメット
(51)【国際特許分類】
   H01B 17/58 20060101AFI20181116BHJP
   H02G 3/22 20060101ALI20181116BHJP
   F16L 5/02 20060101ALN20181116BHJP
【FI】
   H01B17/58 C
   H02G3/22
   F16L5/02 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2017-101591(P2017-101591)
(22)【出願日】2017年5月23日
(71)【出願人】
【識別番号】000002303
【氏名又は名称】スタンレー電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100100011
【弁理士】
【氏名又は名称】五十嵐 省三
(72)【発明者】
【氏名】安宅 美香
【テーマコード(参考)】
5G333
5G363
【Fターム(参考)】
5G333AA09
5G333AB07
5G333CB18
5G333EA02
5G333EB08
5G363AA16
5G363BA01
5G363CB08
(57)【要約】
【課題】組立作業を容易とするグロメットを提供する。
【解決手段】グロメット1は、一体的に円筒状をなしたシリコーン樹脂よりなる。グロメット1は、小径部11、大径部12、及び小径部11と大径部12とを連結してハウジング3の孔31の内縁部を嵌合するための嵌合部13よりなる。グロメット1の軸方向の円周状に120°づつずれた導線孔14−1、14−2、14−3が設けられている。導線孔14−1、14−2、14−3の内部には、止水用、滑り止め用としての凸部14−1a、14−2a、14−3aが設けられている。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の導線を挿入するための複数の導線孔を設けたグロメット。
【請求項2】
前記複数の導線孔は前記グロメットの軸方向の円周上に配置された請求項1に記載のグロメット。
【請求項3】
前記複数の導線孔は等間隔で配置された請求項1に記載のグロメット。
【請求項4】
前記各導線孔の内面に凸部を設けた請求項1〜3のいずれかに記載のグロメット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は導線等を貫通させてハウジング等に取付けるためのグロメットに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ハウジング内に導線等を配線するために、ハウジングに孔を開け、グロメットに導線を貫通させ、ハウジングの孔の内縁部にグロメットを嵌め込むことにより、ハウジングの孔の振動等から導線を保護する。
【0003】
図7は従来のグロメットを示し、(A)は側面図、(B)は(A)のB−B線断面図である(参照:特許文献1の図1)。
【0004】
図7において、グロメット100は一体的に円筒状に形成され、絶縁層200−1a、200−2aによって被覆された2つの導線200−1、200−2を貫通させた上で、ハウジング300の孔301の内縁部に取付けられるものである。グロメット100は、ハウジング300の外側に係止されるための大径部101、ハウジング300の内側に係止されるための小径部102、大径部101と小径部102とを連結してハウジング300の孔301の内縁部を嵌合するための嵌合部103、大径部101の中央部から軸方向に延出された導線保護管104によって構成されており、グロメット100の中心には2つの導線200−1、200−2を貫通させるための1つの貫通孔100aが設けられている。たとえば、導線200−1は+電圧用であり、導線200−2は−電圧用である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−37862号公報(特許第5119790号公報)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、図7に示す従来のグロメットにおいては、貫通孔100aは2つの導線200−1、200−2を挿入するように設計されている。従って、1本目の導線200−1を挿入した後には、貫通孔100aに余裕がなくなり、2本目の導線200−2を挿入しにくくなることがある。特に、貫通孔100aが3つ以上の導線たとえば+電圧用、−電圧用及び調光線用の各導線を挿入できるように設計されていた場合、先に貫通孔に挿入された導線が詰まっていくので、後の導線は挿入しにくくなり、グロメットの組立て時間が増大するという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するために、本発明に係るグロメットは、複数の導線を挿入するための複数の導線孔を設けたものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、複数の導線孔を設けたので、1つの導線孔に導線を挿入後も、他の導線孔への導線の挿入は容易であり、従って、グロメットの組立て時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明に係るグロメットの実施の形態を示し、(A)は表側斜視図、(B)は裏側斜視図である。
図2図1のグロメットの表面図である。
図3図1のグロメットの裏面図である。
図4図2図3のIV−IV線断面図である。
図5】導線を挿入したグロメットの図2図3のIV−IV線断面図である。
図6】ハウジングに嵌め込んだグロメットの図2図3のIV−IV線断面図である。
図7】従来のグロメットを示し、(A)は側面図、(B)は(A)のB−B線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は本発明に係るグロメットの実施の形態を示し、(A)は表側斜視図、(B)は裏側斜視図、図2図1のグロメットの表面図、図3図1の裏面図、図4図2図3のIV−IV線断面図である。
【0011】
図1図2図3図4に示すように、グロメット1は、一体的に円筒状をなした長さ約11.5mmのシリコーン樹脂(硬度40)よりなる。グロメット1は、直径約9.9mmの小径部11、直径約16.2mmの大径部12、及び小径部11と大径部12とを連結して後述のハウジング3の孔31の内縁部を嵌合するための直径約8.1mmの嵌合部13よりなる。また、グロメット1の軸方向の直径約4.5mmの円周上に120°づつずらして直径約1.3mmの導線孔14−1、14−2、14−3が設けられている。この導線孔14−1、14−2、14−3においては、表面側入口の直径はやや大きくなっており、導線を挿入し易くしている。また、導線孔14−1、14−2、14−3の内部には、止水用、滑り止め用としての凸部14−1a、14−2a、14−3aが設けられている。
【0012】
次に、図5を参照して導線2−1の挿入について説明する。すなわち、絶縁層2−1aで被覆された導線2−1をグロメット1の導線孔14−1に挿入すると、導線孔14−1の凸部14−1aに、矢印に示すごとく、外側へ押し戻す圧力が加わる。この結果、他の導線孔14−2、14−3に内圧が加わり、導線孔14−2、14−3の内径が小さくなり、他の導線が導線孔14−2、14−3を通りにくくなることがある。しかし、導線孔14−1、14−2、14−3はグロメット1の径方向に配置されず少しずれているので、他の導線孔14−2、14−3に加わる内圧は小さい。従って、この場合、他の導線は依然として導線孔14−2、14−3を通り易い。
【0013】
最後に、図6を参照して導線2−1、2−2、2−3を挿入したグロメット1のハウジング3の孔31に嵌め込みについて説明する。すなわち、グロメット1の表側からハウジング3の孔31の内縁部に嵌め込む。この場合、小径部11の突起部11aが変形しかつ大径部12の突起部12aも変形するので、ハウジング3は嵌合部13に完全に嵌合することになる。
【0014】
尚、上述の実施の形態においては、導線孔14−1、14−2、14−3は円周上に等間隔に設けられているが、導線孔14−1、14−2、14−3の距離が適切に確保されていれば、必ずしも円周上でなくともよく、等間隔でなくともよい。また、導線孔の数は導線の数に応じて2又は4以上になし得る。さらに、グロメット1の断面形状は、円形断面の外、他の断面形状たとえば楕円形状でもよい。
【0015】
また、導線2−1、2−2、2−3としては、絶縁層で被覆されたケーブル、ワイヤハーネスを含むとする。
【0016】
さらに、本発明は上述の実施の形態の自明の範囲のいかなる変更にも適用し得る。
【産業上の利用可能性】
【0017】
本発明は発光ダイオード(LED)素子を用いた照明灯具、車両用灯具、屋外で用いられる投光器等に利用できる。
【符号の説明】
【0018】
1:グロメット
11:小径部
11a:突起部
12:大径部
12a:突起部
13:嵌合部
14−1、14−2、14−3:導線孔
14−1a、14−2a、14−3a:凸部
2−1、2−2、2−3:導線
2−1a、2−2a、2−3a:絶縁層
3:ハウジング
31:孔
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7