特開2018-198155(P2018-198155A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-198155(P2018-198155A)
(43)【公開日】2018年12月13日
(54)【発明の名称】車両用灯具
(51)【国際特許分類】
   F21S 41/00 20180101AFI20181116BHJP
   F21S 43/00 20180101ALI20181116BHJP
   F21S 45/00 20180101ALI20181116BHJP
   F21W 103/00 20180101ALN20181116BHJP
   F21W 104/00 20180101ALN20181116BHJP
   F21W 105/00 20180101ALN20181116BHJP
   F21W 111/00 20180101ALN20181116BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20181116BHJP
【FI】
   F21S8/10 371
   F21S8/10 352
   F21W101:12
   F21W101:14
   F21W111:00
   F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2017-102428(P2017-102428)
(22)【出願日】2017年5月24日
(71)【出願人】
【識別番号】000002303
【氏名又は名称】スタンレー電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094525
【弁理士】
【氏名又は名称】土井 健二
(74)【代理人】
【識別番号】100094514
【弁理士】
【氏名又は名称】林 恒徳
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 浩二
【テーマコード(参考)】
3K243
【Fターム(参考)】
3K243DA01
3K243DB01
3K243EA07
3K243EB19
3K243EB20
(57)【要約】
【課題】視点を振った場合の見栄えを向上させることができる車両用灯具を提供する。
【解決手段】第1光源20bからの光が照射される第1照射領域A20bと第2光源20cからの光が照射される第2照射領域A20cとが重なった重複領域B1に配置された第1光制御素子及び第2光制御素子を備え、前記第1光制御素子は、前記第1光源20bからの光の照射方向を制御する光制御素子であり、前記第2光制御素子は、前記第2光源20cからの光の照射方向を制御する光制御素子である車両用灯具であることを特徴とする。
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1光源からの光が照射される第1照射領域と第2光源からの光が照射される第2照射領域とが重なった重複領域に配置された第1光制御素子及び第2光制御素子を備え、
前記第1光制御素子は、前記第1光源からの光の照射方向を制御する光制御素子であり、
前記第2光制御素子は、前記第2光源からの光の照射方向を制御する光制御素子である車両用灯具。
【請求項2】
前記第1光源からの光が入光する第1入光部と、前記第2光源からの光が入光する第2入光部と、前記第1入光部から入光した前記第1光源からの光が照射される前記第1照射領域及び前記第2入光部から入光した前記第2光源からの光が照射される前記第2照射領域を含む出射面と、を含むレンズ体と、を備え、
前記第1光制御素子及び前記第2光制御素子は、前記出射面のうち前記重複領域に設けられている請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項3】
複数の前記第1光制御素子と、複数の前記第2光制御素子と、をさらに備える請求項1又は2に記載の車両用灯具。
【請求項4】
複数の前記第1光制御素子は、第1ラインに沿って配置された第1光制御素子群を構成し、
複数の前記第2光制御素子は、前記第1ラインに対して平行な第2ラインに沿って配置された第2光制御素子群を構成する請求項3に記載の車両用灯具。
【請求項5】
前記第1光制御素子群と前記第2光制御素子群は、交互に複数設けられる請求項4に記載の車両用灯具。
【請求項6】
前記第1光制御素子は、前記第1光源からの光の照射方向を特定の方向に制御する光制御素子であり、
前記第2光制御素子は、前記第2光源からの光の照射方向を前記特定の方向に制御する光制御素子である請求項1から5のいずれか1項に記載の車両用灯具。
【請求項7】
前記光制御素子は、レンズカットである請求項1から6のいずれか1項に記載の車両用灯具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用灯具に関し、特に、視点を振った場合の見栄えを向上させることができる車両用灯具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、第1光源からの光が照射される第1照射領域と第2光源からの光が照射される第2照射領域とを重ならない形態で設け、第1照射領域及び第2照射領域にそれぞれ複数の光制御素子(例えば、レンズカット)を配置し、当該複数の光制御素子で第1光源及び第2光源からの光を制御して目的の配光パターンを形成するように構成された車両用灯具が提案されている(例えば、特許文献1(図3等)参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016−4667号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の車両用灯具においては、第1光源からの光が第1照射領域に配置された光制御素子から出射し、第2光源からの光が第2照射領域に配置された光制御素子から出射するため、車両用灯具に対して視点を振っても(例えば、右から左に振っても)、見栄えが特に変化しないという課題がある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、視点を振った場合の見栄えを向上させることができる車両用灯具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の一つの側面は、第1光源からの光が照射される第1照射領域と第2光源からの光が照射される第2照射領域とが重なった重複領域に配置された第1光制御素子及び第2光制御素子を備え、前記第1光制御素子は、前記第1光源からの光の照射方向を制御する光制御素子であり、前記第2光制御素子は、前記第2光源からの光の照射方向を制御する光制御素子である車両用灯具であることを特徴とする。
【0007】
この側面によれば、視点を振った場合の見栄えを向上させることができる車両用灯具を提供することができる。
【0008】
これは、第1光制御素子及び第2光制御素子が、第1光源からの光が照射される第1照射領域と第2光源からの光が照射される第2照射領域とが重なった重複領域に配置されていることによるものである。
【0009】
すなわち、第1光制御素子及び第2光制御素子が重複領域に配置されているため、第1光源からの光が重複領域に配置された第1光制御素子から出射するだけでなく、重複領域に配置された第2光制御素子から例えば拡散光として出射すること、かつ、第2光源からの光が重複領域に配置された第2光制御素子から出射するだけでなく、重複領域に配置された第1光制御素子から例えば拡散光として出射すること、によるものである。
【0010】
また、上記発明において、好ましい態様は、前記第1光源からの光が入光する第1入光部と、前記第2光源からの光が入光する第2入光部と、前記第1入光部から入光した前記第1光源からの光が照射される前記第1照射領域及び前記第2入光部から入光した前記第2光源からの光が照射される前記第2照射領域を含む出射面と、を含むレンズ体と、を備え、前記第1光制御素子及び前記第2光制御素子は、前記出射面のうち前記重複領域に設けられていることを特徴とする。
【0011】
また、上記発明において、好ましい態様は、複数の前記第1光制御素子と、複数の前記第2光制御素子と、をさらに備えることを特徴とする。
【0012】
また、上記発明において、好ましい態様は、複数の前記第1光制御素子は、第1ラインに沿って配置された第1光制御素子群を構成し、複数の前記第2光制御素子は、前記第1ラインに対して平行な第2ラインに沿って配置された第2光制御素子群を構成することを特徴とする。
【0013】
また、上記発明において、好ましい態様は、前記第1光制御素子群と前記第2光制御素子群は、交互に複数設けられることを特徴とする。
【0014】
また、上記発明において、好ましい態様は、前記第1光制御素子は、前記第1光源からの光の照射方向を特定の方向に制御する光制御素子であり、前記第2光制御素子は、前記第2光源からの光の照射方向を前記特定の方向に制御する光制御素子であることを特徴とする。
【0015】
また、上記発明において、好ましい態様は、前記光制御素子は、レンズカットであることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】車両用灯具10の正面図である。
図2】車両用灯具10の斜視図である。
図3】レンズ体30の背後に配置された複数の光源20a〜20lの配置等を説明するための図である。
図4図1の一部A−A断面図(概略図)である。
図5図3中の重複領域B1付近を拡大した拡大図である。
図6図5を矢印X方向から見た斜視図である。
図7】入光部33から入光した光源20からの光が拡散している様子を表す図である。
図8】変形例の断面図(概略図)である。
図9】変形例の断面図(概略図)である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態である車両用灯具10について添付図面を参照しながら説明する。各図において対応する構成要素には同一の符号が付され、重複する説明は省略される。
【0018】
図1は車両用灯具10の正面図、図2は斜視図である。
【0019】
図1及び図2に示す車両用灯具10は、例えば、リアコンビネーションランプ(例えば、テールランプやターンランプ)として機能する標識用ランプ(又は信号用ランプ)であり、車両(図示せず)の後端部の左側及び右側に搭載される。
【0020】
図3は、レンズ体30の背後に配置された複数の光源20a〜20lの配置等を説明するための図である。
【0021】
図3に示すように、本実施形態の車両用灯具10は、レンズ体30と、その背後に配置された複数の光源20a〜20lと、を備える。以下、光源20a〜20lを特に区別しない場合、光源20と記載する。
【0022】
光源20は、例えば、赤色LEDである(車両用灯具10をテールランプとして用いる場合)。図3に示すように、光源20は、正面視で、V字を構成するラインに沿って配置されている。
【0023】
レンズ体30は、出射面31と、その反対側の裏面32とを含む正面視でV型のレンズ体である。レンズ体30は、例えば、金型を用いてアクリルやポリカーボネイト等の合成樹脂を射出成形することにより一体成形することができる。
【0024】
図2に示すように、レンズ体30の裏面32には、複数の光源20a〜20lの前方にそれぞれ配置される複数の入光部33a〜33lが設けられる。以下、入光部33a〜33lを特に区別しない場合、入光部33と記載する。
【0025】
入光部33は、当該入光部33から入光した光源20からの光が均一な輝度で照射領域Aを照射するように、その面形状等が構成されている。
【0026】
次に、照射領域A(発光領域Aともいう)について説明する。図4は、図1の一部A−A断面図(概略図)である。
【0027】
図4に示すように、入光部33から入光した光源20からの光は、出射面31上の照射領域Aを照射する。なお、出射面31は、図6に示すように曲面であってもよいし、図4に示すように平面であってもよいし、その他面であってもよい。
【0028】
以下、入光部33b〜33dから入光した光源20b〜20dからの光が照射する照射領域A20b〜A20dについて説明するが、他の入光部33から入光した光源20からの光が照射する照射領域についても同様である。
【0029】
例えば、図4に示すように、入光部33bから入光した光源20bからの光は、出射面31のうち照射領域A20bを照射する。照射領域A20bは、出射面31のうち正面視で光源20bの両隣に配置された光源20aと光源20cとの間の領域である(図3参照)。
【0030】
また例えば、図4に示すように、入光部33cから入光した光源20cからの光は、出射面31のうち照射領域A20cを照射する。照射領域A20cは、出射面31のうち正面視で光源20cの両隣に配置された光源20bと光源20dとの間の領域である(図3参照)。
【0031】
また例えば、図4に示すように、入光部33dから入光した光源20dからの光は、出射面31のうち照射領域A20dを照射する。照射領域A20dは、出射面31のうち正面視で光源20dの両隣に配置された光源20cと光源20eとの間の領域である(図3参照)。
【0032】
次に、出射面31のうち照射領域Aが重なった領域(以下重複領域という)に設けられる光制御素子について説明する。
【0033】
以下、図4等に示すように、出射面31のうち照射領域A20cと照射領域A20bが重なった領域B1(以下、重複領域B1という)に設けられる複数の第1光制御素子C1及び複数の第2光制御素子C2、並びに、出射面31のうち照射領域A20cと照射領域A20dが重なった領域B2(以下、重複領域B2という)に設けられる複数の第3光制御素子C3及び複数の第2光制御素子C2について説明するが、他の照射領域Aが重なった重複領域に設けられる光制御素子についても同様である。
【0034】
図5は、図3中の重複領域B1付近を拡大した拡大図である。図6は、図5を矢印X方向から見た斜視図である。
【0035】
まず、図5図6に示すように、出射面31のうち重複領域B1に設けられる複数の第1光制御素子C1及び複数の第2光制御素子C2について説明する。
【0036】
例えば、出射面31のうち重複領域B1には、複数の第1光制御素子C1が第1ラインL1に沿って配置された第1光制御素子群(レンズカット群)及び複数の第2光制御素子C2が第1ラインL1に対して平行な第2ラインL2に沿って配置された第2光制御素子群(レンズカット群)が設けられる。第1光制御素子群及び第2光制御素子群は、第1ラインL1(及び第2ラインL2)に対して直交する方向(図5中Y方向)に交互に配置されている。なお、第1光制御素子群及び第2光制御素子群の配置方向は、特に限定されず、上下方向であってもよいし、左右方向であってもよいし、上下方向と左右方向の組み合わせであってもよいし、その他の方向であってもよい。
【0037】
複数の第1光制御素子C1は、例えば、レンズカットである。以下、第1光制御素子C1のことをレンズカットC1という。レンズカットC1は、例えば、六角柱をカットした断面(六角形のカット面)である。複数のレンズカットC1は、それぞれ、入光部33bから入光し、当該複数のレンズカットC1から出射する光源20bからの光が、特定の方向(例えば、図4中、光源20bの光軸AX20b方向)に照射されるように、その面形状や傾き等が構成(調整)されている。このように、複数のレンズカットC1は、これに対応する光源20bからの光を制御するように構成されている。
【0038】
この場合、光源20bの光軸AX20bに近いレンズカットC1ほど光源20bの光軸AX20bに対する傾きが大きくなる。逆に、光源20bの光軸AX20bから遠いレンズカットC1ほど光源20bの光軸AX20bに対する傾きが小さくなる。なお、光源20bからの光が特定の方向以外の方向に照射されるように、複数のレンズカットC1のうち一部の面形状や傾き等を構成(調整)してもよい。
【0039】
複数の第2光制御素子C2は、例えば、レンズカットである。以下、第2光制御素子C2のことをレンズカットC2という。レンズカットC2は、例えば、六角柱をカットした断面(六角形のカット面)である。複数のレンズカットC2は、それぞれ、入光部33cから入光し、当該複数のレンズカットC2から出射する光源20cからの光が、特定の方向(例えば、図4中、光源20cの光軸AX20c方向)に照射されるように、その面形状や傾き等が構成されている。このように、複数のレンズカットC2は、これに対応する光源20cからの光を制御するように構成されている。
【0040】
この場合、光源20cの光軸AX20cに近いレンズカットC2ほど光源20cの光軸AX20cに対する傾きが大きくなる。逆に、光源20cの光軸AX20cから遠いレンズカットC2ほど光源20cの光軸AX20cに対する傾きが小さくなる。なお、光源20cからの光が特定の方向以外の方向に照射されるように、複数のレンズカットC2のうち一部の面形状や傾き等を構成(調整)してもよい。
【0041】
次に、図5図6に示すように、出射面31のうち重複領域B2に設けられる複数の第3光制御素子C3について説明する。
【0042】
例えば、出射面31のうち重複領域B2には、複数の第3光制御素子C3が第3ラインL3に沿って配置された第3光制御素子群(レンズカット群)及び複数の第2光制御素子C2が第1ラインL1(第3ラインL3)に対して平行な第2ラインL2に沿って配置された第2光制御素子群(レンズカット群)が設けられる。第3光制御素子群及び第2光制御素子群は、第2ラインL2(及び第3ラインL3)に対して直交する方向(図5中Y方向)に交互に配置されている。
【0043】
複数の第3光制御素子C3は、例えば、レンズカットである。以下、第3光制御素子C3のことをレンズカットC3という。レンズカットC3は、例えば、六角柱をカットした断面(六角形のカット面)である。複数のレンズカットC3は、それぞれ、入光部33dから入光し、当該複数のレンズカットC3から出射する光源20dからの光が、特定の方向(例えば、図4中、光源20dの光軸AX20d方向)に照射されるように、その面形状や傾き等が構成されている。このように、複数のレンズカットC3は、これに対応する光源20dからの光を制御するように構成されている。
【0044】
この場合、光源20dの光軸AX20dに近いレンズカットC3ほど光源20dの光軸AX20dに対する傾きが大きくなる。逆に、光源20dの光軸AX20dから遠いレンズカットC3ほど光源20dの光軸AX20dに対する傾きが小さくなる。なお、光源20dからの光が特定の方向以外の方向に照射されるように、複数のレンズカットC3のうち一部の面形状や傾き等を構成(調整)してもよい。
【0045】
上記構成の車両用灯具10においては、入光部33から入光し、出射面31上の重複領域(例えば、重複領域B1、B2)を照射する光源20(例えば、光源20b〜20d)からの光は、複数のレンズカットC1〜C3のうち当該光源20に対応するレンズカットから特定の方向に出射して前方に照射されて目的の配光パターンを形成する。
【0046】
例えば、入光部33bから入光し、出射面31上の重複領域B1を照射する光源20bからの光は、重複領域B1に設けられた複数のレンズカットC1、C2のうち当該光源20bに対応する複数のレンズカットC1から特定の方向(例えば、図4中、光源20bの光軸AX20b方向)に出射して前方に照射されて目的の配光パターンを形成する。
【0047】
同様に、入光部33cから入光し、出射面31上の重複領域B1を照射する光源20cからの光は、重複領域B1に設けられた複数のレンズカットC1、C2のうち当該光源20cに対応する複数のレンズカットC2から特定の方向(例えば、図4中、光源20cの光軸AX20c方向)に出射して前方に照射されて目的の配光パターンを形成する。
【0048】
同様に、入光部33cから入光し、出射面31上の重複領域B2を照射する光源20cからの光は、重複領域B2に設けられた複数のレンズカットC3、C2のうち当該光源20bに対応する複数のレンズカットC2から特定の方向(例えば、図4中、光源20cの光軸AX20c方向)に出射して前方に照射されて目的の配光パターンを形成する。
【0049】
同様に、入光部33dから入光し、出射面31上の重複領域B2を照射する光源20dからの光は、重複領域B2に設けられた複数のレンズカットC3、C2のうち当該光源20cに対応する複数のレンズカットC3から特定の方向(例えば、図4中、光源20dの光軸AX20d方向)に出射して前方に照射されて目的の配光パターンを形成する。
【0050】
なお、上記構成の車両用灯具10においては、入光部33から入光し、出射面31上の重複領域(例えば、重複領域B1、B2)を照射する光源20(例えば、光源20b〜20d)からの光は、複数のレンズカットC1〜C3のうち当該光源20に対応するレンズカット以外のレンズカットから出射する場合がある。
【0051】
図7は、入光部33から入光した光源20からの光が拡散している様子を表す図である。
【0052】
例えば、図7に示すように、入光部33bから入光し、出射面31上の重複領域B1を照射する光源20bからの光Ray1は、重複領域B1に設けられた複数のレンズカットC1、C2のうち当該光源20bに対応する複数のレンズカットC1以外の複数のレンズカットC2から出射する場合がある。この場合、光源20bからの光Ray1は、複数のレンズカットC2から特定の方向以外の方向に例えば拡散光として出射する(図7参照)。
【0053】
同様に、入光部33cから入光し、出射面31上の重複領域B1を照射する光源20cからの光Ray2は、重複領域B1に設けられた複数のレンズカットC1、C2のうち当該光源20cに対応する複数のレンズカットC2以外の複数のレンズカットC1から出射する場合がある。この場合、光源20cからの光Ray2は、複数のレンズカットC1から特定の方向以外の方向に例えば拡散光として出射する(図7参照)。
【0054】
同様に、入光部33cから入光し、出射面31上の重複領域B2を照射する光源20cからの光Ray3は、重複領域B2に設けられた複数のレンズカットC3、C2のうち当該光源20cに対応する複数のレンズカットC2以外の複数のレンズカットC3から出射する場合がある。この場合、光源20cからの光Ray3は、複数のレンズカットC3から特定の方向以外の方向に例えば拡散光として出射する(図7参照)。
【0055】
同様に、入光部33dから入光し、出射面31上の重複領域B2を照射する光源20dからの光Ray4は、重複領域B2に設けられた複数のレンズカットC3、C2のうち当該光源20dに対応する複数のレンズカットC3以外の複数のレンズカットC2から出射する場合がある。この場合、光源20dからの光Ray4は、複数のレンズカットC2から特定の方向以外の方向に例えば拡散光として出射する(図7参照)。
【0056】
以上のように、特定の方向以外の方向に照射される光(例えば、Ray1〜Ray4)は、目的の配光パターンの形成に用いられないが、広範囲に拡散する光となるため、視点を振った場合の見栄え(点灯フィーリング)が大幅に向上する。
【0057】
以上説明したように、本実施形態によれば、視点を振った場合の見栄え(点灯フィーリング)を向上させることができる車両用灯具を提供することができる。
【0058】
これは、レンズカットC1〜C3が重複領域(例えば、重複領域B1、B2)に配置されていることによるものである。
【0059】
すなわち、レンズカットC1〜C3が重複領域(例えば、重複領域B1、B2)に配置されているため、第1光源(例えば、光源20b)からの光が重複領域(例えば、重複領域B1)に配置されたレンズカットC1から出射するだけでなく、重複領域(例えば、重複領域B1)に配置されたレンズカットC2から例えば拡散光として出射すること、かつ、第2光源(例えば、光源20c)からの光が重複領域(例えば、重複領域B1)に配置されたレンズカットC2から出射するだけでなく、重複領域(例えば、重複領域B1)に配置されたレンズカットC1から例えば拡散光として出射すること、によるものである。
【0060】
また、本実施形態によれば、次の効果を奏する。
【0061】
すなわち、上記従来技術においては、第1照射領域と第2照射領域との境界において、第1照射領域及び第2照射領域それぞれに配置した複数の光制御素子(例えば、レンズカット)のカット方向が反転する場合があり、この場合、第1照射領域と第2照射領域との境界に沿って線状の段差(凹部)が発生し、当該線状の段差(境界)において、点灯時に光り抜けによる点光りや明暗の差が発生し、輝度ムラとして視認されてしまうことがあった(点灯フィーリングの悪化)。
【0062】
これに対して、本実施形態によれば、以上のように構成された複数のレンズカットC1〜C3が重複領域(例えば、重複領域B1、B2)に交互に配置されているため、第1照射領域と第2照射領域との境界(例えば、照射領域A20bと照射領域A20dとの境界)は、図6に示すように、境界線ではなく境界点Pとなる。他の照射領域との境界についても同様である。その結果、非点灯時の見栄えが向上する。また、点灯時に光り抜けによる点光りや明暗の差(線状の段差(凹部)における輝度ムラ)を抑制することができる(点灯フィーリングの改善)。
【0063】
次に、変形例について説明する。
【0064】
上記実施形態では、本発明の車両用灯具をリアコンビネーションランプ(例えば、テールランプやターンランプ)に適用した例について説明したが、これに限らない。例えば、リアコンビネーションランプ以外のヘッドランプ、リッドランプ(バックドアやトランク等の可動部に取り付けられるランプ)、ドアミラーに取り付けられるターンランプ、室内灯等、自動車灯具全般に本発明の車両用灯具を適用してもよい。
【0065】
また、上記実施形態では、光制御素子として、六角柱をカットした断面(六角形のカット面)を用いた例について説明したが、これに限らない。例えば、光制御素子として、六角形以外の多角形のカット面(レンズカット)を用いてもよいし、多角形以外の例えば円形又は楕円形、その他形状のカット面(レンズカット)を用いてもよい。なお、光制御素子のサイズや数は特に限定されない。
【0066】
また、上記実施形態では、複数の光制御素子C1〜C3を直線(第1〜第3ラインL1〜L3)に沿って配置した例について説明したが、これに限らない。例えば、複数の光制御素子C1〜C3を曲線に沿って配置してもよいし、直線と曲線が混在したラインに沿って配置してもよいし、その他ラインに沿って配置してもよい。また、複数の光制御素子C1〜C3を規則的に配置してもよいし、無秩序に(ランダムに)配置してもよい。また、複数の光制御素子C1〜C3は、全て同じサイズであってもよいし、一部異なるサイズであってもよい。
【0067】
また、上記実施形態では、レンズ体30として、入光部33を含むレンズ体30を用いた例について説明したが、これに限らない。例えば、図8に示すように、レンズ体30として、板状のレンズ体30Aを用いてもよいし、その他形状のレンズ体を用いてもよい。図8は、変形例の断面図である。この場合、レンズ体30Aは、分割されていてもよい(例えば、重複領域ごとに分割されていてもよい)。
【0068】
また、上記実施形態では、レンズ体30として、入光部33間にスリットS(図4参照)が設けられたレンズ体30を用いた例について説明したがこれに限らない。例えば、図9に示すように、レンズ体30として入光部33間にスリットが設けられていないレンズ体30Bを用いてもよい。すなわち、入光部33の形状は特に限定されない。図9は、変形例の断面図である。
【0069】
上記各実施形態で示した各数値は全て例示であり、これと異なる適宜の数値を用いることができるのは無論である。
【0070】
上記各実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎない。上記各実施形態の記載によって本発明は限定的に解釈されるものではない。本発明はその精神または主要な特徴から逸脱することなく他の様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0071】
10…車両用灯具、20(20a〜20l)…光源、30、30A、30B…レンズ体、31…出射面、32…裏面、33(33a〜33l)…入光部、A…照射領域、B1、B2…重複領域、C1〜C3…光制御素子(レンズカット)、P…境界点
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9