特開2018-200862(P2018-200862A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2018-200862無剥離電線連結コネクタ用ターミナル
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  • 特開2018200862-無剥離電線連結コネクタ用ターミナル 図000003
  • 特開2018200862-無剥離電線連結コネクタ用ターミナル 図000004
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  • 特開2018200862-無剥離電線連結コネクタ用ターミナル 図000007
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-200862(P2018-200862A)
(43)【公開日】2018年12月20日
(54)【発明の名称】無剥離電線連結コネクタ用ターミナル
(51)【国際特許分類】
   H01R 4/24 20180101AFI20181122BHJP
【FI】
   H01R4/24
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-232199(P2017-232199)
(22)【出願日】2017年12月1日
(31)【優先権主張番号】10-2017-0065974
(32)【優先日】2017年5月29日
(33)【優先権主張国】KR
(71)【出願人】
【識別番号】517422663
【氏名又は名称】李英煥
(74)【代理人】
【識別番号】100103207
【弁理士】
【氏名又は名称】尾崎 隆弘
(72)【発明者】
【氏名】李英煥
(72)【発明者】
【氏名】柳玉子
【テーマコード(参考)】
5E012
【Fターム(参考)】
5E012AA04
5E012AA09
(57)【要約】      (修正有)
【課題】カット部を芯線の中心線と直角になるように傾斜を与えて被覆切断力を極大化させることで、芯線接続部を向いた芯線の進入が容易に行われるようにする無剥離電線連結コネクタ用ターミナルを提供する。
【解決手段】電線連結コネクタ用ターミナルは上端部の両側に外側に下方傾斜したカット部11が設けられた中央直立片10と中央直立片の両側にそれぞれ一定間隔で離間して設けられ上端部に中央直立片のカット部と対称に下方傾斜したカット部が設けられた一対の外側直立片20と中央直立片と一対の外側直立片の下段部を互いに連結する連結部30とを含み、互いに向かい合うカット部の間に形成された空間であると共に、電線が下方に進入する通路である電線進入部40及び電線進入部と連通されるようにその下部に位置され、被覆が切開された電線の内部の芯線が進入した後、中央直立片と外側直立片とに接続されるようにする空間である芯線接続部50を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上端部の両側に、外側に下方傾斜したカット部が設けられた中央直立片と、
前記中央直立片の両側にそれぞれ一定間隔で離間して設けられ、上端部に前記中央直立片のカット部と対称に下方傾斜したカット部が設けられた一対の外側直立片と、
前記中央直立片と一対の外側直立片の下段部を互いに連結する接続部と、を含み、
互いに向かい合う前記カット部の間に形成された空間であると共に、電線が下方に進入する通路である電線進入部、及び
前記電線進入部と連通されるようにその下部に位置され、被覆が切開された前記電線の内部の芯線が進入した後、前記中央直立片と外側直立片とに接続されるようにする空間である芯線接続部、を含む電線連結コネクタ用ターミナル。
【請求項2】
前記中央直立片には、前記芯線接続部に該当する部位が芯線の外周面を取り囲む形状で接続されるように内側に凹設された凹部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の電線連結コネクタ用ターミナル。
【請求項3】
前記凹部に対応する外側直立片の一側が前記凹部の方向に凸設されて、前記芯線を凹部方向に押し付けるための凸部が設けられたことを特徴とする請求項2に記載の電線連結コネクタ用ターミナル。
【請求項4】
前記凹部と凸部の傾斜部の上段と当該カット部の下段部との間には、互いに平行に直立されて前記電線の被覆が切開されると同時に、前記芯線が安定的に前記直立片の間に垂直進入できるようにする直立部がそれぞれ設けられており、前記それぞれのカット部は前記それぞれの直立部と45度に傾斜したことを特徴とする請求項3に記載の電線連結コネクタ用ターミナル。
【請求項5】
前記凸部は前記芯線に対する押圧が最高点に至るように前記芯線の中心線と同一線上に設けられたことを特徴とする請求項3に記載の電線連結コネクタ用ターミナル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無剥離電線連結コネクタ用ターミナルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、ある電線を分離されている一つ以上の他の電線と連結するか、または電線の先端を所定の装置等に連結する方法は、主に電線の被覆を剥ぎ取った後、露出した芯線が複数本で構成されている場合、ねじり合わせた後連結することが一般的である。
【0003】
ここで、相異なる電線を連結する場合には、絶縁テープで電線を巻き取って他の連結部や外部物体との接触を防ぐと共に、外部からの湿気の侵入を遮断するようにしている。しかし、これらの連結作業は非常に面倒であり、手間が掛かる短所がある。
【0004】
また、連結されている電線間の軸方向引張力に対する抵抗力も非常に低下して電線間の接続が弱くなって、軸方向に容易に分離したり離脱したりするなどの問題点を有していた。
【0005】
これらの問題点を解決するために、先行技術では電線の被覆を剥がさず、コネクタに装着する際に、被覆の一部を切断する刃物が備えられたターミナルによって電線を互いに接続させる方案が多様に提示されている。(無剥離電線連結コネクタ)
【0006】
一例として、従来技術の電線連結コネクタ用ターミナルを見てみると、上方の電線進入部側にカット部が設けられ、下方に芯線接続部を有し、互いに長さ方向に沿って一定間隔で離間した複数の直立片の下段部を一体型に連結する構造になっている。
【0007】
しかし、これらの従来技術のターミナル(例えば、特許文献1)は、カット部の傾斜角が芯線の中心線と直角をなすことができないため、切断力が極大化されていない。また、芯線接続部も一字状の直立構造になっているため、芯線との接続面積が極大化されていない。更に、外側直立片の幅の広さがあまり広くないため、芯線によって外側方に押し付けられて直立片が広がって接続力を低下させる。そのため、接触抵抗が高くなるなどの問題点を有していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】韓国特許登録第10−0943203号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は前述したような問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、カット部を芯線の中心線と直角になるように傾斜を与えて被覆切断力を極大化させることで、芯線接続部を向いた芯線の進入が容易に行われるようにする無剥離電線連結コネクタ用ターミナルを提供することにある。
【0010】
また、本発明の他の目的は、中央直立片により芯線接続部に位置した芯線を取り囲んで接続面積を極大化させる凹部を設けて、芯線とターミナルとの間の接続状態を良好に維持させる無剥離電線連結コネクタ用ターミナルを提供することにある。
【0011】
更に、本発明の他の目的は、凹部の対向側である外側直立片に芯線を凹部に押圧すると共に、芯線によって外部に押し付けられないように凹部の方向に凸設した凸部を設けて、芯線と凹部との間の安定した接続はもちろん、外側直立片の変形と損傷等を防ぐことができるようにする無剥離電線連結コネクタ用ターミナルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前述の目的を達成するために、本発明に係る電線連結コネクタ用ターミナルは、上端部の両側に、外側に下方傾斜したカット部が設けられた中央直立片と、中央直立片の両側にそれぞれ一定間隔で離間して設けられ、上端部に中央直立片のカット部と対称に下方傾斜したカット部が設けられた一対の外側直立片と、中央直立片と一対の外側直立片の下段部を互いに連結する接続部と、を含み、互いに向かい合うカット部の間に形成された空間であると共に、電線が下方に進入する通路である電線進入部、及び電線進入部と連通されるようにその下部に位置され、被覆が切開された電線の内部の芯線が進入した後、中央直立片と外側直立片とに接続されるようにする空間である芯線接続部、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る電線連結コネクタ用ターミナルによれば、外側直立片の幅の広さがあまり広くないため、芯線によって外側方に押し付けられて直立片が広がって接続力を低下させることにより、接触抵抗が高くなるなどの問題点を解消するために、本発明においては外側方の直立片の厚さが段々増加するようにすることで、前述したような問題点を解決できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施形態に係る電線連結コネクタ用ターミナルを示す斜視図である。
図2】本発明の一実施形態に係る電線連結コネクタ用ターミナルを示す正面図である。
図3】本発明の一実施形態に係る電線連結コネクタ用ターミナルに芯線が接続された状態を示す正面図である。
図4】本発明のターミナル100を電線連結用コネクタ200に適用した場合の例示的な図で、コネクタにターミナルが装着され、カバーに電線が装着された状態を示す概略斜視図である。
図5図4と同様に、本発明のターミナルを電線連結用コネクタに適用した場合の例示的な図で、コネクタを用いて電線をターミナルに装着する過程を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付した図面に基づいて本発明を説明すると、次の通りである。
【0016】
図1乃至図3に示すように、本発明の一実施形態に係る電線連結コネクタ用ターミナルは、中央直立片10と、一対の外側直立片20と、連結部30と、を含んでいる。
【0017】
中央直立片10はその上端部の両側に、外側に下方傾斜した上狭下広構造のカット部11が設けられている。
【0018】
外側直立片20は中央直立片10の両側に、それぞれ一定間隔で離間して直立されており、上端部に中央直立片10のカット部11と対称に向かい合った状態で下方傾斜したカット部21が設けられている。
【0019】
また、カット部11、21はその上端部に、刃物を形成するために幅方向に沿って上方に行くほど狭くなる構造になっている。
【0020】
連結部30は中央直立片10と一対の外側直立片20の下段部を互いに連結する棒状になっている。
【0021】
そして、連結部30には互いに向かい合うカット部11、21の間に形成された空間であると共に、電線5が下方に進入しながら被覆が切開される通路である電線進入部40が設けられている。
【0022】
そして、電線進入部40と連通されるようにその下部に位置され、被覆が切開された電線5の内部の芯線(または銅線と称する)7が進入した後、この芯線7が中央直立片10と外側直立片20とに接続されるようにする空間である芯線接続部50が設けられている。
【0023】
ここで、それぞれのカット部11、21の下段は電線進入部40に進入する電線5の中心点と直角をなして電線5の外周面に与えられる切断力を極大化させる直立部14、24と45度に傾斜した構造になっている。
【0024】
そして、中央直立片10には、芯線接続部50に対応する部位が芯線7の外周面を取り囲む形状で接続されるように内側に凹設された凹部12が設けられている(図3のA部分を参照)。
【0025】
ここで、凹部12には、芯線7の下段中央部である、所謂6時方向から3時方向まで円形状に凹設されて芯線7の外周面を取り囲み、3時方向を越える地点で上方に傾斜した傾斜部13が設けられている(図3のA部分及びその上部を参照)。
【0026】
このように傾斜部13を設けることで、芯線7が傾斜部13に沿って進入する途中、自然に凹部12に嵌着されるようにすることができる。
【0027】
そして、凹部12に対応する外側直立片20の一側には、凹部12の方向に凸設されて芯線7を凹部12の方向に押し付けるための凸部22が設けられている。
【0028】
ここで、凸部22は芯線7に対する押圧力が最高点に至ると極大化されるように、芯線7の中心線と同一線上に設けられている。
【0029】
そして、外側直立片20は、この外側直立片20の内側部上側から凸部22まで凹部12に向かって下方に傾斜して凸部22の幅が下方に行くほど広くなるようにすることで、芯線7によって外側直立片20が外側方に押し付けられることを防ぐための傾斜部23の構造になっている(図3のB部分を参照)。
【0030】
そして、凹部12と凸部22の傾斜部13、23の上段と当該カット部11、21の下段部との間には、互いに平行に直立されて電線5の被覆が切開されると同時に、芯線7が安定的に直立片10、20の間に垂直進入できるようにする直立部14、24がそれぞれ設けられている(図3のCの部分を参照)。
【0031】
ここで、傾斜部13、23の間隔と直立部14、24の間隔とは、直立片10、20の間に進入した芯線7が進入瞬間から芯線接続部50に安着されるまで継続的に芯線7が両側直立片10、20と接続した状態を維持することで、芯線7が芯線接続部50に達していなくても、接続が行われるように芯線7の直径と同一の大きさを有することが好ましい。
【0032】
そして、凹部12と凸部22との間の下側部位には、芯線7との公差による芯線7の浮きを防ぐために、芯線7との接続が行わない空間部60が設けられている。
【0033】
次に、このような構成を有する本発明に係るターミナルに芯線が接続される過程を説明する。まず接続しようとする電線5を電線進入部40から下降させる。
【0034】
そうすると、電線5は両カット部11、21によって被覆が切断されると同時に、電線5の内部の芯線7は同一の直径の大きさを有した直立部14、24の間に垂直降下するようになる。
【0035】
その後、同一の直径の大きさを有した傾斜部13、23に沿って芯線7が下降する途中、芯線接続部50に到達すると同時に、芯線7の右下方外周面の部位が凹部12に嵌着されながら、最終的に芯線7と直立片10、20との間の接続が行われるようになる。
【0036】
このように、本発明の電線連結コネクタ用ターミナルは、カット部を芯線の中心線と直角になるように傾斜を与えて被覆切断力を極大化させることで、芯線接続部を向いた芯線の進入が容易になるようにして、結果的に芯線接続作業を効率的に行うようにし、これによって、作業能率の向上を図ることができるようになる。
【0037】
また、中央直立片は芯線接続部に位置した芯線を取り囲んで接続面積を極大化させるようが設けられた凹部を有して、芯線とターミナルとの間の接続状態を良好に維持することで、芯線の接続状態に対する信頼性を与えることができるようになる。
【0038】
更に、凹部の対向側である外側直立片には、芯線を凹部に押圧すると共に、芯線によって押し付けられないように凹部の方向に凸設した凸部を設けて、芯線と凹部との間の安定した接続はもちろん、外側直立片の変形及び損傷等を防ぐことができるようすることで、部品の損傷を防ぐによるコストの節減を図ることができるようになる。
【0039】
一方、本発明のターミナル100を電線連結用コネクタ200に適用した例を見てみると、以下の通りである。
【0040】
図4及び5を参照すると、コネクタ200は本体201と、ターミナル100と、ターミナル100上に載置された電線5、6を押圧しながら、本体201の上方を覆い被せる一対のカバー203を含んでいる。ブリッジ204は本体201とカバー203とを互いに連結して本体201とカバー203が一体型構造になるようにし、連結した後には切り取って除去することができる。図5は一対のカバー203に挿入された電線5、6が互いに反対側でターミナル20に締結される過程を詳細に示している。これによって、2本の電線5、6を剥離せず、その芯線7が電気的に互いに接続することができる。
【産業上の利用可能性】
【0041】
以上のように、カット部を芯線の中心線と直角になるように傾斜を与えて被覆切断力を極大化させることで、芯線接続部を向いた芯線の進入が容易に行われるようにする無剥離電線連結コネクタ用ターミナルを提供する。従って、本発明の産業利用性はきわめて高いものといえる。
【符号の説明】
【0042】
10・・・中央直立片
20・・・外側直立片
30・・・連結部
40・・・電線進入部
50・・・芯線接続部
100・・・ターミナル
200・・・コネクタ
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2018年10月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上端部の両側に、外側に下方傾斜したカット部が設けられた中央直立片と、
前記中央直立片の両側にそれぞれ一定間隔で離間して設けられ、上端部に前記中央直立片のカット部と対称に下方傾斜したカット部が設けられた一対の外側直立片と、
前記中央直立片と一対の外側直立片の下段部を互いに連結する接続部と、を含み、
互いに向かい合う前記カット部の間に形成された空間であると共に、電線が下方に進入する通路である電線進入部、及び
前記電線進入部と連通されるようにその下部に位置され、被覆が切開された前記電線の内部の芯線が進入した後、前記中央直立片と外側直立片とに接続されるようにする空間であり、
前記電線進入部の中央から前記中央直立片側に傾斜した下部に位置する芯線接続部をさらに含み、
前記中央直立片のカット部と前記一対の外側直立片のカット部の下部には、互いに平行に立っており、前記電線の被覆が切開されると同時に、前記芯線が安定的に前記直立片の間から垂直進入できるように直立部が前記中央直立片と前記一対の外側直立片にそれぞれ設けられ、
前記中央直立片の直立部と前記一対の外側直立片の直立部の下部には、前記芯線を前記中央直立片の中央下部に隣接する前記芯線接続部まで案内する傾斜部が設けられ、
前記中央直立片の傾斜部の下部には、前記芯線接続部に該当する部分が芯線の外周面を取り囲む形状で接続されるように内側に凹曲面を有する凹部が設けられ、
前記凹部に対応する外側直立片の一側が前記凹部の方向に突出して前記芯線を凹部方向に後押しするために凸部が前記一対の外側直立片の傾斜部の下端部に設けられたことを特徴とする電線連結コネクタ用ターミナル。
【請求項2】
前記凸部が前記芯線に対する押圧が最高点に至るように前記芯線の中心線と同一線上に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の電線連結コネクタ用ターミナル。
【請求項3】
前記一対の外側直立片の傾斜部と前記凹部の下部には、前記芯線との公差による芯線の浮きを防止するために、芯線との接続がない空間部が設けられたことを特徴とする請求項に記載の電線連結コネクタ用ターミナル。
【請求項4】
記それぞれのカット部は前記それぞれの直立部と45度に傾斜したことを特徴とする請求項に記載の電線連結コネクタ用ターミナル
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
前述の目的を達成するために、本発明に係る電線連結コネクタ用ターミナルは、上端部の両側に、外側に下方傾斜したカット部が設けられた中央直立片と、中央直立片の両側にそれぞれ一定間隔で離間して設けられ、上端部に中央直立片のカット部と対称に下方傾斜したカット部が設けられた一対の外側直立片と、中央直立片と一対の外側直立片の下段部を互いに連結する接続部と、を含み、互いに向かい合うカット部の間に形成された空間であると共に、電線が下方に進入する通路である電線進入部、及び電線進入部と連通されるようにその下部に位置され、被覆が切開された電線の内部の芯線が進入した後、中央直立片と外側直立片とに接続されるようにする空間であり、前記電線進入部の中央から前記中央直立片側に傾斜した下部に位置する芯線接続部をさらに含み、前記中央直立片のカット部と前記一対の外側直立片のカット部の下部には、互いに平行に立っており、前記電線の被覆が切開されると同時に、前記芯線が安定的に前記直立片の間から垂直進入できるように直立部が前記中央直立片と前記一対の外側直立片にそれぞれ設けられ、前記中央直立片の直立部と前記一対の外側直立片の直立部の下部には、前記芯線を前記中央直立片の中央下部に隣接する前記芯線接続部まで案内する傾斜部が設けられ、前記中央直立片の傾斜部の下部には、前記芯線接続部に該当する部分が芯線の外周面を取り囲む形状で接続されるように内側に凹曲面を有する凹部が設けられ、前記凹部に対応する外側直立片の一側が前記凹部の方向に突出して前記芯線を凹部方向に後押しするために凸部が前記一対の外側直立片の傾斜部の下端部に設けられたことを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
そして、電線進入部40と連通されるようにその下部に位置され、被覆が切開された電線5の内部の芯線(または銅線と称する)7が進入した後、この芯線7が中央直立片10と外側直立片20とに接続されるようにする空間である芯線接続部50が設けられている。前記芯線接続部50は電線進入部40の中央から中央直立片10側に傾斜した下部に位置する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0025】
ここで、凹部12には、芯線7の下段中央部である、所謂6時方向から3時方向まで円形状に凹設されて芯線7の外周面を取り囲み、3時方向を越える地点で上方に傾斜した傾斜部13が設けられている(図3分参照)。傾斜部13は、芯線7を中央直立片10の中央下部に隣接する 芯線接続部50まで案内するものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0040】
図4及び5を参照すると、コネクタ200は本体201と、ターミナル100と、ターミナル100上に載置された電線5、6を押圧しながら、本体201の上方を覆い被せる一対のカバー203を含んでいる。ブリッジ204は本体201とカバー203とを互いに連結して本体201とカバー203が一体型構造になるようにし、連結した後には切り取って除去することができる。図5は一対のカバー203に挿入された電線5、6が互いに反対側でターミナル100に締結される過程を詳細に示している。これによって、2本の電線5、6を剥離せず、その芯線7が電気的に互いに接続することができる。