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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-201692(P2018-201692A)
(43)【公開日】2018年12月27日
(54)【発明の名称】加熱調理器
(51)【国際特許分類】
   A47J 27/16 20060101AFI20181130BHJP
   F24C 1/00 20060101ALI20181130BHJP
【FI】
   A47J27/16 B
   F24C1/00 310B
   F24C1/00 320B
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2017-108408(P2017-108408)
(22)【出願日】2017年5月31日
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100081422
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 光雄
(74)【代理人】
【識別番号】100084146
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 宏
(74)【代理人】
【識別番号】100176463
【弁理士】
【氏名又は名称】磯江 悦子
(74)【代理人】
【識別番号】100183232
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 敏行
(72)【発明者】
【氏名】浅海 伸二
【テーマコード(参考)】
4B054
【Fターム(参考)】
4B054AA02
4B054AA16
4B054AB01
4B054AC02
4B054BA02
4B054BB02
(57)【要約】
【課題】過熱蒸気を用いて均一でムラのない加熱調理ができる加熱調理器を提供する。
【解決手段】加熱調理器は、上部が開口し、被加熱体を収容する容器(2)と、被加熱体を加熱調理するための過熱蒸気を発生する蒸気発生装置(6)と、容器(2)内に配置されて、先端部(71)が容器(2)の底部(2a)近傍に位置する蒸気ノズル(7)とを備える。蒸気ノズル(7)の先端部(71)のみに、蒸気発生装置(6)からの過熱蒸気を噴き出す蒸気口(73,74)が少なくとも1つ設けられている。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部が開口し、被加熱体を収容する容器と、
上記被加熱体を加熱調理するための過熱蒸気を発生する蒸気発生装置と、
上記容器内に配置されて、先端部が上記容器の底部近傍に位置する蒸気ノズルと
を備え、
上記蒸気ノズルの上記先端部のみに、上記蒸気発生装置からの過熱蒸気を噴き出す蒸気口が少なくとも1つ設けられていることを特徴とする加熱調理器。
【請求項2】
請求項1に記載の加熱調理器において、
上記容器の開口を開閉すると共に、上記蒸気ノズルの基端部が取り付けられた蓋を備えることを特徴とする加熱調理器。
【請求項3】
請求項2に記載の加熱調理器において、
上記蒸気ノズルの基端部は上記蓋に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする加熱調理器。
【請求項4】
請求項1から3までのいずれか一項に記載の加熱調理器において、
上記蒸気口は、上記蒸気ノズルの上記先端部の側面に設けられ、上記蒸気発生装置からの過熱蒸気を噴き出す側面側蒸気口を有することを特徴とする加熱調理器。
【請求項5】
請求項4に記載の加熱調理器において、
上記側面側蒸気口は、上記容器の底部に対する高さが同じになるように複数設けられていることを特徴とする加熱調理器。
【請求項6】
請求項4に記載の加熱調理器において、
上記蒸気ノズルは鉛直方向に延在していることを特徴とする加熱調理器。
【請求項7】
請求項1から6までのいずれか一項に記載の加熱調理器において、
上記蒸気口は、上記蒸気ノズルの先端面に設けられ、上記蒸気発生装置からの過熱蒸気を噴き出す先端面側蒸気口を有することを特徴とする加熱調理器。
【請求項8】
請求項1から3までのいずれか一項に記載の加熱調理器において、
上記蒸気ノズル内には、上記蒸気発生装置からの過熱蒸気が流れる蒸気流路が設けられ、
上記蒸気口は、上記蒸気ノズルの上記先端部の側面に設けられた側面側蒸気口と、上記蒸気ノズルの先端面に設けられた先端面側蒸気口とを有し、
上記蒸気流路から分岐した第1分岐蒸気流路が上記側面側蒸気口と連通する一方、上記蒸気流路から分岐した第2分岐蒸気流路が上記先端面側蒸気口と連通し、
上記第1分岐蒸気流路と上記第2分岐蒸気流路は、上記蒸気流路の同じ箇所から分岐することを特徴とする加熱調理器。
【請求項9】
請求項1から8までのいずれか一項に記載の加熱調理器において、
上記蒸気ノズルの上記先端部の側面は、側方に膨らむように形成された湾曲面であることを特徴とする加熱調理器。
【請求項10】
請求項1から9までのいずれか一項に記載の加熱調理器において、
上記蒸気発生装置は、
水が供給される凹部が上面に設けられたブロック体と、
上記ブロック体に埋め込まれた加熱管と、
上記ブロック体に埋め込まれて、上記ブロック体を加熱すると共に、上記ブロック体を介して上記加熱管を加熱するヒータと
を備え、
上記加熱管の一端部が上記ブロック体の凹部内の空間と連通し、かつ、上記加熱管の他端部が上記蒸気ノズルに連通することを特徴とする加熱調理器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、過熱蒸気を使用可能な加熱調理器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、加熱調理器としては、特許第4029892号公報(特許文献1)に開示されているように、米および水を収容する鍋を備え、炊飯時、100℃を超える過熱蒸気を鍋内の上側の空間に噴射して、炊きムラの低減を図っているものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4029892号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の加熱調理器では、過熱蒸気が鍋内の上側の空間に噴射されるため、鍋内の米うち、上側の米は十分に加熱されても、下側の米は十分に加熱されない。その結果、上記鍋内の米全体を均一に加熱することができないという問題が、発生してしまう。
【0005】
そこで、この発明の課題は、過熱蒸気を用いて均一でムラのない加熱調理ができる加熱調理器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明の一態様に係る加熱調理器は、
上部が開口し、被加熱体を収容する容器と、
上記被加熱体を加熱調理するための過熱蒸気を発生する蒸気発生装置と、
上記容器内に配置されて、先端部が上記容器の底部近傍に位置する蒸気ノズルと
を備え、
上記蒸気ノズルの上記先端部のみに、上記蒸気発生装置からの過熱蒸気を噴き出す蒸気口が少なくとも1つ設けられている。
【発明の効果】
【0007】
この発明の加熱調理器によれば、過熱蒸気を用いて均一でムラのない加熱調理ができる加熱調理器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】この発明の第1実施形態の加熱調理器の斜視図である。
図2】上記加熱調理器の側面図である。
図3】上記加熱調理器の正面図である。
図4図3のIII−III線矢視の断面図である。
図5図4の一部の拡大図である。
図6】上記加熱調理器の蒸気発生装置の斜視図である。
図7】上記蒸気発生装置の正面図である。
図8図7のVIII−VIII線矢視の断面図である。
図9】この発明の第2実施形態の加熱調理器の断面図である。
図10】上記第2実施形態の蒸気ノズルおよび蒸し台の斜視図である。
図11図10のXI−XI線矢視の断面図である。
図12】この発明の第3実施形態の加熱調理器の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
〔第1実施形態〕
図1は、この発明の第1実施形態の加熱調理器を斜め上方から見た斜視図である。また、図2は上記加熱調理器の側面図である。また、図3は上記加熱調理器の正面図である。
【0010】
上記第1実施形態の加熱調理器は、図1図3に示すように、ケーシング1と、このケーシング1の前側に配置された金属製の加熱調理用容器2と、ケーシング1の後部に着脱可能に取り付けられた水タンク3とを備えている。なお、加熱調理用容器2は容器の一例である。
【0011】
ケーシング1の前側の上部は、庇のように前方に突出し、加熱調理用容器2の後部上に位置する。一方、ケーシング1の後側の下部は、水タンク3を搭載する搭載部14となっている。この搭載部14からは電源コード15が延出している。また、ケーシング1の上面には操作部11が設けられている。この操作部11は、複数の選択ボタン12,12,・・・と、スタートボタン13とを有する。ユーザは、選択ボタン12を操作して、炊飯、蒸し、コーヒーなどのコースから所望のコースを選択した後、スタートボタン13を押す。
【0012】
加熱調理用容器2は、有底円筒形状に形成され、上部が開口する。この加熱調理用容器2内に、例えば米および水が入れられて、炊飯が行われる。また、耐熱樹脂性の外装部材16が加熱調理用容器2の周面に取り付けられており、外装部材16の切り欠きから加熱調理用容器2の周面の一部が露出している。また、外装部材16の外周面には180°の位相間隔で取っ手17,17が設けられている。なお、上記米および水は被加熱体の一例である。また、加熱調理用容器2内には、所望形状に切った野菜、調味液、米などを入れてもよい。
【0013】
また、加熱調理用容器2の開口は円板形状の蓋4で開閉される。この蓋4は、蓋本体41と、この蓋本体41の上面に設けられた取っ手部42とを有する。取っ手部42は、蓋本体41の上面から上方に膨出するような形状を呈する。より詳しくは、取っ手部42を上方から見たとき、取っ手部42は、略一定の幅を維持しつつ、蓋4の径方向の一方側から蓋4の径方向の他方側に向かって延在している。
【0014】
また、加熱調理用容器2は、ケーシング1の前側の下部に連なる円板形状の保温台5上に載置される。この保温台5内には環状の保温用ヒータ19,20(図4に示す)が配置されており、炊飯後、加熱調理用容器2の保温が可能となっている。
【0015】
水タンク3は水を貯留する。この水タンク3は、図示しないが、石油ストーブの油タンクと同じ周知の構造を有するもので、底部の水出口にチェック弁が設けられていて、搭載部14上に水タンク3を搭載すると、チェック弁が押されて開放するものである。このチェック弁は水出口に着脱可能に取り付けられており、水出口からチェック弁を取り外して、水出口を介して水タンク3内に水を補充可能となっている。
【0016】
図4は、図3のIII−III線から見た断面図である。
【0017】
上記加熱調理器は、加熱調理用容器2内の水や米などを加熱調理するための過熱蒸気を発生する蒸気発生装置6と、加熱調理用容器2内に配置された複数の蒸気ノズル7,7,・・・と、制御装置8とを備えている。なお、加熱調理器が備える蒸気ノズル7の本数は一本にしてもよい。
【0018】
複数の蒸気ノズル7,7,・・・は、互いに同じ形状、構造を有している。この蒸気ノズル7は、鉛直方向に延在し、下端部である先端部71が加熱調理用容器2の底部2a近傍に位置している。この先端部71と加熱調理用容器2の底部2aとの間には、予め設定された隙間が生じるようになっている。また、蒸気ノズル7は、上端部である基端部72が蓋4の蓋本体41の下面に着脱可能に取り付けられている。
【0019】
制御装置8は、マイクロコンピュータと入出力回路などからなって、操作部11などからの信号に基づいて、蒸気発生装置6、ポンプ18、保温用ヒータ19,20などを制御する。
【0020】
ポンプ18は、蒸気発生装置6の下方に配置されており、水タンク3内の水を蒸気発生装置6へ供給する。
【0021】
図5は、図4の加熱調理用容器2およびその周辺部を拡大した拡大図である。なお、図5では、図4の構成部と同一構成部は、図4の構成部の参照番号と同一参照番号を付している。
【0022】
加熱調理用容器2は、外側容器21と、この外側容器21の内側に配置された内側容器22とを備え、外側容器21と内側容器22の間が真空になっている。すなわち、加熱調理用容器2は、真空二重構造の容器である。加熱調理用容器2の底部2aは、外側容器21の底部と内側容器22の底部とで構成される。なお、加熱調理用容器2は、外側容器21および内側容器22を備えるが、外側容器21または内側容器22だけを備えるようにしてもよい。
【0023】
蓋4は、蓋本体41に設けられた第1蒸気通路43と、取っ手部42に設けられた第2蒸気通路44とを有する。この第1蒸気通路43と第2蒸気通路44は、蒸気発生装置6からの過熱蒸気などを各蒸気ノズル7に供給するための通路であり、接続配管45を介して互いに連通している。
【0024】
また、ケーシング1の前側の上部には、上下方向に移動可能に連結部91が取り付けられている。この連結部91の下端部は、ケーシング1の前側の上部から下方に突出しており、第2蒸気通路44の入口に接続される。また、連結部91は、図示しないバネで下方に付勢されていて、連結部91の下端部がバネの付勢力によって第2蒸気通路44の入口に押し付けられて密接する。保温台5上に加熱調理用容器2を載置する際、ユーザはバネの付勢力に抗して連結部91を上方に移動させる。
【0025】
また、連結部91内には可撓性の蒸気管92が挿入されており、蒸気発生装置6からの過熱蒸気などが蒸気管92から第2蒸気通路44内に流入する。
【0026】
蒸気ノズル7の先端部71の側面は、側方に膨らむように形成された湾曲面である。このような先端部71の側面の下部には側面側蒸気口73が複数設けられており、蒸気発生装置6からの過熱蒸気が各側面側蒸気口73から側方に向かって噴き出される。より詳しくは、側面側蒸気口73は、加熱調理用容器2の底部2aに対する高さが互いに同じになるように複数設けられている。なお、側面側蒸気口73は、加熱調理用容器2の底部2aに対する高さが互いに略同じになるように複数設けられている。すなわち、側面側蒸気口73,73,・・・は、例えば、加熱調理用容器2の底部2aに対する高さが製造誤差などでばらついてもよい。側面側蒸気口73は、蒸気ノズル7の先端部71の側面に単数設けられてもよい。また、蒸気ノズル7の先端部71の側面は、側方に膨らまず、蒸気ノズル7の先端に近づくにしたがって細くなる形状を先端部71が有するように形成されてもよい。また、蒸気ノズル7から先端部71を無くしてノズル本体だけ残してもよい。このノズル本体だけ残す場合、ノズル本体の下端部(加熱調理用容器2の底部2a側の端部)の側面は、側方に膨らまず、ノズル本体の下端に近づくにしたがって細くなる形状を上記下端部が有するように形成されてもよい。
【0027】
また、蒸気ノズル7の先端部71の底面(先端面)には、蒸気発生装置6からの過熱蒸気を下方に向かって噴き出す先端面側蒸気口74が単数設けられている。なお、先端面側蒸気口74は、蒸気ノズル7の先端部71の底面を大きくして、この大きくした底面に複数設けられてもよい。
【0028】
また、側面側蒸気口73,73,・・・と先端面側蒸気口74は、蒸気ノズル7の先端部71のみに設けられている。
【0029】
また、蒸気ノズル7内には、蒸気発生装置6からの過熱蒸気が流れる蒸気流路75が設けられている。この蒸気流路75から分岐した第1分岐蒸気流路76が側面側蒸気口73と連通する一方、蒸気流路73から分岐した第2分岐蒸気流路77が先端面側蒸気口と連通する。この第1分岐蒸気流路と第2分岐蒸気流路は、蒸気流路75の同じ箇所から分岐する。すなわち、第1分岐蒸気流路76の分岐点は、第2分岐蒸気流路77の分岐点と一致する。
【0030】
図6は、蒸気発生装置6を斜め上方から見た斜視図である。また、図7は、蒸気発生装置6の正面図である。また、図8は、図7のVIII−VIII線から見た断面図である。
【0031】
蒸気発生装置6は、図6図8に示すように、ブロック体61と、このブロック体61に埋め込まれて飽和蒸気などの流体が流れる加熱管63と、ブロック体61に埋め込まれて、ブロック体61を加熱すると共に、ブロック体61を介して加熱管63を加熱する蒸気発生用ヒータ62とを備えている。なお、蒸気発生用ヒータ62はヒータの一例である。
【0032】
ブロック体61は、金属(例えばアルミ合金)に加熱管63および蒸気発生用ヒータ62を鋳込み、円柱形状に形成されている。すなわち、ブロック体61は、円柱形状の金属ダイカスト製品である。なお、金属以外の材料でも、蒸気発生用ヒータ62の熱を加熱管63に伝えることが可能な材料であれば、ブロック体61の材料として用いてもよい。
【0033】
また、ブロック体61は円柱形状の凹部61aを上面に有している。この凹部61aには、例えば金属製の有底筒状体93の小径部93aが嵌合している。また、有底筒状体93の大径部93b側の開口は蓋体94で閉鎖されており、例えば耐熱樹脂性のOリング97が有底筒状体93と蓋体94の間をシールしている。また、ブロック体61の凹部61a内への異物の進入と、ブロック体61の凹部61a内からの異物の退出とを防ぐため、蓋体94の下面にはフィルタ部材98が取り付けられている。なお、ブロック体61の上面の凹部61aは、円柱形状以外の形状(例えば四角柱形状)にしてもよい。
【0034】
また、ブロック体61の周面の下部からは、加熱管63の一端部63aと蒸気発生用ヒータ62の一端部62aとが突出している。一方、ブロック体61の周面の上部からは加熱管63の他端部63bと蒸気発生用ヒータ62の他端部62bとが突出している。加熱管63の一端部63aと加熱管63の他端部63bとの間の部分、つまり、ブロック体61に埋め込まれている加熱管63の部分は、螺旋状に形成されている。また、加熱管63と同様に、ブロック体61に埋め込まれている蒸気発生用ヒータ62の部分も、螺旋状に形成されている。より詳しくは、蒸気発生用ヒータ62の螺旋形状の部分は、加熱管63の螺旋形状の部分の径方向内側に位置している。すなわち、加熱管63の螺旋形状の部分は、蒸気発生用ヒータ62の螺旋形状の部分の周囲に設けられている。
【0035】
また、ブロック体61の周面の中央部には温度ヒューズ64が取り付けられている。この温度ヒューズ64は、ブロック体61が異常温度になったときに、蒸気発生用ヒータ103の接続端子103aへの印加電圧を遮断する。
【0036】
また、ブロック体61の上部に蒸気発生用温度センサ65が取り付けられている。この蒸気発生用温度センサ65によって蒸気発生用ヒータ62の温度を間接的に検出することが可能となっている。
【0037】
蓋体94は、第1配管接続部95と、この第1配管接続部95の側方に設けられた第2配管接続部96とを有している。ポンプ18からの水は、第1配管接続部95を介して、ブロック体61の凹部61a内に供給される。また、ブロック体61の凹部61a内で発生した飽和蒸気は、第2配管接続部96を通過した後、加熱管63の一端部63a内に流入するようになっている。すなわち、第2配管接続部96は、図示しない蒸気管を介して、加熱管63の一端部63aに接続されて、加熱管63の一端部63aがブロック体61の凹部61a内の空間と連通している。一方、加熱管63の他端部63bは、蒸気管99(図5に示す)を介して、蒸気管92に接続されて、蒸気ノズル7,7,・・・に連通している。
【0038】
なお、図示しないが、ポンプ18と第1配管接続部95の間には流量計が設けられている。この流量計は、ポンプ18から第1配管接続部95に送られた水の量を示す信号を制御装置8に送出する。これにより、制御装置8は、流量計からの信号に基づいて、ポンプ18、蒸気発生用ヒータ62などを制御する。
【0039】
上記構成の加熱調理器で炊飯する場合、ユーザは、米および水が入った加熱調理用容器2を保温台5上に載置した後、選択ボタン12で炊飯コースを選択して、スタートボタン13を押す。そうすると、過熱蒸気が蒸気発生装置6から蒸気ノズル7へ供給されて、側面側蒸気口73と先端面側蒸気口74から過熱蒸気が噴き出る。この側面側蒸気口73と先端面側蒸気口74は加熱調理用容器2の底部2a近傍に位置するので、過熱蒸気は、加熱調理用容器2の底部2a近傍の領域に供給された後、上昇する。したがって、加熱調理用容器2の底部2a近傍の領域と、この領域よりも上側の領域とに、過熱蒸気を供給することができる。したがって、加熱調理用容器2内の米および水を過熱蒸気で均一に加熱することができる。
【0040】
また、その場合、側面側蒸気口73と先端面側蒸気口74は、蒸気ノズル7の先端部71のみに設けられているので、蒸気ノズル7の先端部71が加熱調理用容器2内の水に浸かっていても、側面側蒸気口73と先端面側蒸気口74に過熱蒸気を確実に噴き出させることができる。したがって、加熱調理用容器2の底部2a近傍の領域に過熱蒸気を確実に供給することができる。
【0041】
これに対して、仮に、蒸気ノズル7の先端部71以外の部分にも、側面側蒸気口73および先端面側蒸気口74と同様の蒸気口を設けていれば、水に浸かっていない蒸気口からは過熱蒸気が噴き出し易いが、水に浸かっている蒸気口からは噴き出し難くなる。したがって、側面側蒸気口73および先端面側蒸気口74は水に浸かっているので、側面側蒸気口73および先端面側蒸気口74からは過熱蒸気が噴き出し難くなってしまう。その結果、加熱調理用容器2の底部2a近傍の領域に十分な量の過熱蒸気を供給するのは、困難となる。
【0042】
また、加熱調理用容器2を煮物の調理に使用する場合、側面側蒸気口73および先端面側蒸気口74は100℃以上の過熱蒸気を噴き出すので、加熱調理用容器2内の調理液の温度を100℃以上の高温に保つことが可能となる。したがって、圧力鍋のような危険を伴う調理器具を用いることなく、手軽に圧力鍋と同様の高温調理が可能になる。
【0043】
また、加熱調理用容器2の底部2a近傍に蒸気ノズル7の先端部71を配置することにより、調理物と調理液の少なくとも一方からなる被加熱体を蒸気ノズル7の先端部71の周囲に配置することができる。別の言い方をすれば、上記被加熱体内に蒸気ノズル7の先端部71を挿入することができる。したがって、過熱水蒸気の熱量を被加熱体に直接投入することができるので、被加熱体の温度上昇が早く、調理時間を短縮することができる。
【0044】
また、蒸気ノズル7,の基端部72が蓋4の蓋本体41の下面に取り付けられているので、蒸気ノズル7に過熱蒸気を供給するための流路を加熱調理用容器2に設けなくて済み、構造を単純化できる。
【0045】
また、蒸気ノズル7の基端部は着脱可能であるので、蒸気ノズル7は、例えば、蒸気ノズル7とは長さが異なる他の蒸気ノズルと交換できる。したがって、上記過熱蒸気を用いた加熱パターンの種類を増やすことができる。
【0046】
また、蒸気ノズル7の先端部71の側面に、蒸気発生装置からの過熱蒸気を噴き出す側面側蒸気口73を設けることにより、蒸気ノズル7の先端部71の周囲の被加熱体を過熱蒸気で容易かつ確実に加熱することができる。
【0047】
また、側面側蒸気口73が複数あることにより、蒸気ノズル7の先端部71の周囲の被加熱体を過熱蒸気で効率良く加熱することができる。
【0048】
また、複数の側面側蒸気口73,73,・・・は、加熱調理用容器2の底部2aに対する高さが互いに同じとなるように設けられるので、側面側蒸気口73,73,・・・同士間における過熱蒸気の噴き出し量の差を低減することができる。
【0049】
また、蒸気ノズル7が鉛直方向に延在することにより、側面側蒸気口73からの過熱蒸気が蒸気ノズル7の側面に沿って上昇する。その結果、被加熱体が蒸気ノズル7の側面に接触し難くなるので、蒸気ノズル7の周囲の被加熱体の焦げ付きを少なくすることができる。
【0050】
また、蒸気ノズル7の先端面に、蒸気発生装置6からの過熱蒸気を噴き出す先端面側蒸気口74を設けることにより、加熱調理用容器2の底部2aを過熱蒸気で加熱することができる。したがって、上記過熱蒸気で炊飯する場合、過熱蒸気で加熱調理用容器2の底部2a上の水を過熱蒸気で蒸発させることができる。
【0051】
また、蒸気流路75の同じ箇所から第1分岐蒸気流路76と第2分岐蒸気流路77を分岐させることにより、側面側蒸気口73と先端面側蒸気口74の両方から過熱蒸気が噴き出し易くなる。したがって、蒸気ノズル7の先端部71近傍の被加熱体などの加熱効率を容易に高めることができる。
【0052】
また、蒸気ノズル7の先端部71の側面は、側方に膨らむように形成された湾曲面であるので、被加熱体内に蒸気ノズル7の先端部71を容易に挿入することができる。
【0053】
また、ブロック体61を蒸気発生用ヒータ62で加熱すると、ブロック体61の凹部6a内の水が蒸発し、飽和蒸気がブロック体61の凹部6a内に発生する。このとき、加熱管63の一端部63aがブロック体61の凹部61a内の空間と連通し、かつ、加熱管63の他端部63bが蒸気ノズル7に連通するので、蒸気ノズル7に向かうように加熱管63内に飽和蒸気を流すことができる。したがって、蒸気ノズル7の先端部71の側面側蒸気口73および先端面側蒸気口74は飽和蒸気を噴き出すことができる。
【0054】
また、蒸気発生用ヒータ62の温度を調節することにより、加熱管63内の飽和蒸気をさらに加熱して過熱蒸気にすることができる。したがって、蒸気ノズル7の先端部71の側面側蒸気口73および先端面側蒸気口74は過熱蒸気を噴き出すことができる。
【0055】
また、ブロック体61の凹部6a内で発生した飽和蒸気が加熱管63に送られるので、加熱管63内にスケールが発生するのを防ぐことができる。
【0056】
また、蒸気発生用ヒータ62の温度を調節することにより、お湯を蒸気ノズル7に供給することができるので、米の浸水時間を大幅に短くすることができる。
【0057】
また、上記流量計によって、加熱調理用容器2に供給された水やお湯の量を検出できるので、適切な量の水やお湯が加熱調理用容器2に供給されると、水やお湯の供給を自動的に止めることができる。したがって、ユーザは、炊飯時、水やお湯を計って加熱調理用容器2内に入れなくて済む。すなわち、ユーザにとって煩わしい水やお湯の計量を無くすことができる。
【0058】
上記第1実施形態において、例えば、外装部材16の外周面に凸部を設ける一方、ケーシング1の前面に、上記凸部が嵌合する凹部を設けてもよい。そして、上記凸部が上記凹部に嵌合しているとき、連結部91の下端部下に第2蒸気通路44の入口が位置するように、上記凸部および上記凹部を形成すれば、上記凸部および上記凹部に位置合わせ機能を持たせることができる。
【0059】
〔第2実施形態〕
図9は、この発明の第2実施形態の加熱調理器の断面図である。なお、図9では、上記第1実施形態の構成部と同一構成部は、上記第1実施形態の参照番号と同一参照番号を付している。
【0060】
上記第2実施形態の加熱調理器では、蒸し調理を行うため、上記第1実施形態の蓋4とは異なる蓋204で加熱調理用容器2の開口を閉鎖し、単数の蒸気ノズル7を加熱調理用容器2内に配置している。
【0061】
蒸気ノズル7の先端部71は、加熱調理用容器2の底部2a近傍に配置されている。また、蒸気ノズル7の基端部72は、蓋204の蓋本体241の下面の中央部に着脱可能に取り付けられている。
【0062】
また、加熱調理用容器2内には蒸し台201が配置されている。この蒸し台201は、例えば肉まんのような比較的大きい被蒸し物251を複数搭載すると共に、例えば焼売のような比較的小さい被蒸し物252を複数搭載している。
【0063】
図10は、蒸気ノズル7および蒸し台201を斜め上方から見た斜視図である。また、図11は、図10のXI−XI線から見た断面図である。
【0064】
蒸し台201は、図10,図11に示すように、第1環状板211と、この第1環状板211上に所定の間隔をあけて配置された第2環状板212とを有している。この第2環状板212は複数の連結部材213,213,・・・を介して第1環状板211に連結されている。また、第1環状板211には、周方向の全体にわたって複数の貫通孔214,214,・・・が設けられている。また、第1環状板211と同様に、第2環状板212にも、周方向の全体にわたって複数の貫通孔215,215,・・・が設けられている。
【0065】
蒸気ノズル7は、第1環状板211の中央部に設けられた貫通孔216と、第2環状板212の中央部に設けられた貫通孔217とに挿通されている。別の言い方をすれば、蒸気ノズル7は、第1環状板211および第2環状板212に取り囲まれている。
【0066】
上記構成の加熱調理器で蒸し調理を行う場合、ユーザは、被蒸し物251,252が入った加熱調理用容器2を保温台5上に載置した後、選択ボタン12で蒸しコースを選択して、スタートボタン13を押す。そうすると、飽和蒸気が蒸気発生装置6から蒸気ノズル7へ供給されて、側面側蒸気口73と先端面側蒸気口74から飽和蒸気が噴き出る。この側面側蒸気口73と先端面側蒸気口74は加熱調理用容器2の底部2a近傍に位置するので、過熱蒸気は、加熱調理用容器2の底部2a近傍の領域に供給された後、上昇する。したがって、加熱調理用容器2の底部2a近傍の領域と、この領域よりも上側の領域とに、飽和蒸気を供給することができる。したがって、加熱調理用容器2内を飽和蒸気で均一に満たすことができる。
【0067】
また、被蒸し物251は、比較的大きいが、被蒸し物252よりも側面側蒸気口73および先端面側蒸気口74に近いので、十分に蒸すことができる。
【0068】
〔第3実施形態〕
図12は、この発明の第3実施形態の加熱調理器の断面図である。なお、図12では、上記第1実施形態の構成部と同一構成部は、上記第1実施形態の参照番号と同一参照番号を付している。
【0069】
上記第3実施形態の加熱調理器では、デカンタ302内にコーヒーを入れる場合、濾紙351を保持するドリッパ304がデカンタ302上に載置される。この状態で、蒸気発生装置6から蒸気管92にお湯を送ることにより、デカンタ302内にコーヒーを入れることができる。
【0070】
この発明の具体的な実施形態について説明したが、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、第1〜第3実施形態に記載した内容を適宜組み合わしたり、その内容の一部を削除したりしたものを、この発明の一実施形態としてもよい。
【0071】
以上の開示を纏めると、次のようになる。
【0072】
この発明の一態様に係る加熱調理器は、
上部が開口し、被加熱体を収容する容器2と、
上記被加熱体を加熱調理するための過熱蒸気を発生する蒸気発生装置6と、
上記容器2内に配置されて、先端部71が上記容器2の底部2a近傍に位置する蒸気ノズル7と
を備え、
上記蒸気ノズル7の上記先端部71のみに、上記蒸気発生装置6からの過熱蒸気を噴き出す蒸気口73,74が少なくとも1つ設けられている。
【0073】
上記構成によれば、上記蒸気ノズル7は、容器2内に配置されて、先端部71が容器2の底部2a近傍に位置する。この先端部71の蒸気口73,74が過熱蒸気を噴き出させることにより、過熱蒸気は、容器2の底部2a近傍の領域に供給された後、上昇する。したがって、容器2の底部2a近傍の領域と、この領域よりも上側の領域とに、過熱蒸気を供給することができるので、容器2内の下側および上側の被加熱体を過熱蒸気で均一に加熱することができる。その結果、上記過熱蒸気を用いて均一でムラのない加熱調理ができる。
【0074】
また、上記容器2が例えば液体を被加熱体の一例として収容している場合、過熱蒸気を噴き出す蒸気口73,74が蒸気ノズル7の先端部71のみに設けられているので、蒸気ノズル7の先端部71が容器2内の液体に浸かっていても、蒸気口73,74に過熱蒸気を確実に噴き出させることができる。したがって、上記容器2の底部2a近傍の領域に過熱蒸気を確実に供給することができる。
【0075】
これに対して、上記蒸気ノズル7の各部に、過熱蒸気を噴き出す蒸気口73,74を設けた場合、液体に浸かっていない蒸気口73,74からは過熱蒸気が噴き出し易いが、液体に浸かっている蒸気口73,74からは過熱蒸気が噴き出し難くなってしまう。すなわち、過熱蒸気の噴き出しは、液体外の蒸気口73,74に偏ってしまう。したがって、その場合、蒸気ノズル7の先端部71が容器2の底部2a近傍に位置して液体内に入っているとき、容器2の底部2a近傍の領域に過熱蒸気を供給することは困難になってしまう。
【0076】
また、上記容器2が液体を被加熱体の一例として収容している場合、100℃以上の過熱蒸気が蒸気口73,74から噴き出されることにより、容器2内の液体の温度を100℃以上の高温に保つことが可能となる。したがって、圧力鍋のような危険を伴う調理器具を用いることなく、手軽に圧力鍋と同様の高温調理が可能になる。
【0077】
また、上記容器2の底部2a近傍に蒸気ノズル7の先端部71を配置することにより、蒸気ノズル7の先端部71の周囲に被加熱体を配置することができる。すなわち、上記被加熱体内に蒸気ノズル7の先端部71を挿入することができる。したがって、上記過熱水蒸気の熱量を被加熱体に直接投入することができるので、被加熱体の温度上昇が早く、調理時間を短縮することができる。
【0078】
一実施形態の加熱調理器は、
上記容器2の開口を開閉すると共に、上記蒸気ノズル7の基端部72が取り付けられた蓋4,204を備える。
【0079】
上記実施形態によれば、上記蓋4,204に蒸気ノズル7の基端部72を取り付けられているので、蒸気ノズル7に過熱蒸気を供給するための流路を容器2などに設けなくて済み、構造の複雑化を防止することができる。
【0080】
一実施形態の加熱調理器では、
上記蒸気ノズル7の基端部72は上記蓋4,204に着脱可能に取り付けられている。
【0081】
上記実施形態によれば、上記蓋4,204に蒸気ノズル7の基端部72を着脱可能に取り付けることにより、この蒸気ノズル7を他の蒸気ノズル7に交換できるので、様々な加熱調理を行うことができる。
【0082】
一実施形態の加熱調理器では、
上記蒸気口73,74は、上記蒸気ノズル7の上記先端部71の側面に設けられ、上記蒸気発生装置6からの過熱蒸気を噴き出す側面側蒸気口73を有する。
【0083】
上記実施形態によれば、上記蒸気ノズル7の先端部71の側面に、蒸気発生装置6からの過熱蒸気を噴き出す側面側蒸気口73を設けることにより、蒸気ノズル7の先端部71の周囲の被加熱体を過熱蒸気で容易かつ確実に加熱することができる。
【0084】
一実施形態の加熱調理器では、
上記側面側蒸気口73は、上記容器2の底部2aに対する高さが互いに同じになるように複数設けられている。
【0085】
上記実施形態によれば、上記側面側蒸気口73が複数あることにより、蒸気ノズル7の先端部71の周囲の被加熱体を過熱蒸気で効率良く加熱することができる。
【0086】
また、上記複数の側面側蒸気口73は、上記容器2の底部2aに対する高さが互いに同じとなるように設けられるので、側面側蒸気口73同士間における過熱蒸気の噴き出し量の差を低減することができる。
【0087】
一実施形態の加熱調理器では、
上記蒸気ノズル7は鉛直方向に延在している。
【0088】
上記実施形態によれば、上記蒸気ノズル7が鉛直方向に延在することにより、側面側蒸気口73からの過熱蒸気が蒸気ノズル7の側面に沿って上昇する。その結果、上記被加熱体が蒸気ノズル7の側面に接触し難くなるので、蒸気ノズル7の周囲の被加熱体の焦げ付きを少なくすることができる。
【0089】
一実施形態の加熱調理器では、
上記蒸気口73,74は、上記蒸気ノズル7の先端面に設けられ、上記蒸気発生装置6からの過熱蒸気を噴き出す先端面側蒸気口74を有する。
【0090】
上記実施形態によれば、上記蒸気ノズル7の先端面に、蒸気発生装置6からの過熱蒸気を噴き出す先端面側蒸気口74を設けることにより、容器2の底部2aを過熱蒸気で加熱することができる。したがって、上記過熱蒸気で炊飯する場合、過熱蒸気で容器2の底部2aを過熱蒸気で加熱することにより、容器2の底部2a上の 水を蒸発させることができる。
【0091】
一実施形態の加熱調理器では、
上記蒸気ノズル7内には、上記蒸気発生装置6からの過熱蒸気が流れる蒸気流路75が設けられ、
上記蒸気口73,74は、上記蒸気ノズル7の上記先端部71の側面に設けられた側面側蒸気口73と、上記蒸気ノズル7の先端面に設けられた先端面側蒸気口74とを有し、
上記蒸気流路75から分岐した第1分岐蒸気流路76が上記側面側蒸気口73と連通する一方、上記蒸気流路75から分岐した第2分岐蒸気流路77が上記先端面側蒸気口74と連通し、
上記第1分岐蒸気流路76と上記第2分岐蒸気流路77は、上記蒸気流路75の同じ箇所から分岐する。
【0092】
上記実施形態によれば、上記蒸気流路75の同じ箇所から第1分岐蒸気流路76と第2分岐蒸気流路77を分岐させることにより、側面側蒸気口73および先端面側蒸気口74の両方から過熱蒸気が噴き出し易くなる。したがって、上記蒸気ノズル7の先端部71近傍の被加熱体などの加熱効率を容易に高めることができる。
【0093】
一実施形態の加熱調理器では、
上記蒸気ノズル7の上記先端部71の側面は、側方に膨らむように形成された湾曲面である。
【0094】
上記実施形態によれば、上記蒸気ノズル7の先端部71の側面は、側方に膨らむように形成された湾曲面であるので、被加熱体内に蒸気ノズル7の先端部71を容易に挿入することができる。
【0095】
一実施形態の加熱調理器では、
上記蒸気発生装置6は、
水が供給される凹部61aが上面に設けられたブロック体61と、
上記ブロック体61に埋め込まれた加熱管63と、
上記ブロック体61に埋め込まれて、上記ブロック体61を加熱すると共に、上記ブロック体61を介して上記加熱管63を加熱するヒータ62と
を備え、
上記加熱管63の一端部63aが上記ブロック体61の凹部61a内の空間と連通し、かつ、上記加熱管63の他端部63bが上記蒸気ノズル7に連通する。
【0096】
上記実施形態によれば、上記ブロック体61をヒータ62で加熱すると、ブロック体61の凹部61a内の水が蒸発し、飽和蒸気がブロック体61の凹部61a内に発生する。このとき、上記加熱管63の一端部63aがブロック体61の凹部61a内の空間と連通し、かつ、加熱管63の他端部63bが蒸気ノズル7に連通するので、加熱管63内に飽和蒸気を蒸気ノズル7に向かって流すことができる。したがって、上記蒸気ノズル7の先端部71の蒸気口73,74は飽和蒸気を噴き出すことができる。
【0097】
また、上記ヒータ62の温度を調節することにより、加熱管63内の飽和蒸気をさらに加熱して過熱蒸気にすることができる。したがって、上記蒸気ノズル7の先端部71の蒸気口73,74は過熱蒸気を噴き出すことができる。
【0098】
また、上記ブロック体61の凹部61a内で発生した飽和蒸気が加熱管63に送られるので、加熱管63内にスケールが発生するのを防ぐことができる。
【符号の説明】
【0099】
1 ケーシング
2 加熱調理用容器
2a 底部
3 水タンク
4,204 蓋
6 蒸気発生装置
7 蒸気ノズル
7a 先端部
7b 基端部
18 ポンプ
71 先端部
72 基端部
73 側面側蒸気口
74 先端面側蒸気口
75 蒸気流路
76 第1分岐蒸気流路
77 第2分岐蒸気流路
61 ブロック体
62 蒸気発生用ヒータ
63 加熱管
201 蒸し台
251,252 被蒸し物
302 デカンタ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12