特開2018-201736(P2018-201736A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2018-201736遊技機
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-201736(P2018-201736A)
(43)【公開日】2018年12月27日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20181130BHJP
【FI】
   A63F7/02 320
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】586
(21)【出願番号】特願2017-108855(P2017-108855)
(22)【出願日】2017年5月31日
(71)【出願人】
【識別番号】000144522
【氏名又は名称】株式会社三洋物産
(74)【代理人】
【識別番号】100196151
【弁理士】
【氏名又は名称】工藤 洋平
(72)【発明者】
【氏名】岡村 鉉
【テーマコード(参考)】
2C333
【Fターム(参考)】
2C333AA11
2C333CA72
2C333CA76
2C333EA10
2C333GA01
(57)【要約】
【課題】遊技の興趣を向上した遊技機を提供すること。
【解決手段】設定された判定手段よりも先に記憶手段により記憶された情報に基づいて、事前判定を実行し、その事前判定により判定した結果を示すための事前情報を、判定結果を示すための識別情報の動的表示が開始される前に報知する。そして設定された判定手段により特定の判定結果と判定された場合に、特典遊技の種別を判定手段により判定される前の記憶手段に記憶された情報に対して事前に判定する。その事前に判定した特典遊技種別による判定結果を示すための事前遊技情報を識別情報の動的表示が開始される前に報知する事前特典遊技種別報知手段により実行する。
【選択図】図210
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技球が入球可能な入球手段と、
その入球手段に遊技球が入球したことに基づいて情報を取得可能な取得手段と、
その取得手段により取得された前記情報が記憶される記憶手段と、
その記憶手段に記憶された前記情報に基づいて判定を実行可能な判定手段と、
その判定手段による判定結果を示すための識別情報を表示手段に動的表示させる動的表示手段と、
前記表示手段に特定の判定結果を示すための識別情報が停止表示された場合に、遊技者に有利な特典遊技を実行可能な特典遊技実行手段と、
その特典遊技実行手段により前記特典遊技が実行される場合に、前記記憶手段に記憶された前記情報に基づいて実行される前記特典遊技の種別を決定する特典遊技種別決定手段と、を有した遊技機において、
前記判定手段よりも先に前記記憶手段に記憶された情報に基づいて、事前判定を実行する事前判定手段と、
その事前判定手段による前記事前判定の結果を示すための事前情報を前記事前判定された前記情報に対応する前記判定結果を示すための前記識別情報の動的表示が開始される前に報知する事前報知手段と、
前記判定手段により特定の判定結果と判定された場合に、前記特典遊技種別決定手段により決定される前記特典遊技の種別を前記判定手段により判定される前の前記記憶手段に記憶された前記情報に対して事前に判定する特典遊技種別事前判定手段と、
その特典遊技種別事前判定手段による判定結果を示すための事前遊技情報を判定された前記情報の判定結果を示すための前記識別情報の動的表示が開始される前に報知する事前特典遊技種別報知手段と、を有するものであることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記判定手段により判定される前の前記記憶手段に記憶された前記情報に対応する図柄を前記表示手段に表示する図柄表示手段を有し、
前記事前報知手段は、前記図柄表示手段により表示される前記図柄の表示態様を可変させることで報知するものであることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項3】
前記特典遊技が実行される場合に演出を実行する演出手段と、
前記事前特典遊技種別報知手段は、前記演出手段により特定演出を実行させるものであることを特徴とする請求項1または2記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ機などの遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、パチンコ機などの遊技機は、遊技盤面上に設けられた始動口に遊技球が入球すると、遊技の当否が抽選され、その抽選結果が当たりであった場合には、遊技者に有利となる特典遊技が実行されていた。実行される特典遊技には複数の種類の遊技者が得ることができる特典の異なる種別が設定されており、当たりとなった場合に、1の特典遊技種別が決定されるようにすることで、当たりとなった場合にも実行されている特典遊技の種別によって遊技者の興趣を異ならせる遊技機が提案されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−217766号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記した遊技機は、当たり、外れに対する興趣を向上させる演出だけでなく特典遊技の種別に対する興趣を向上させることが求められていた。上記した遊技機において、さらに遊技の興趣を向上した遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的を達成するために請求項1記載の遊技機は、遊技球が入球可能な入球手段と、その入球手段に遊技球が入球したことに基づいて情報を取得可能な取得手段と、その取得手段により取得された前記情報が記憶される記憶手段と、その記憶手段に記憶された前記情報に基づいて判定を実行可能な判定手段と、その判定手段による判定結果を示すための識別情報を表示手段に動的表示させる動的表示手段と、前記表示手段に特定の判定結果を示すための識別情報が停止表示された場合に、遊技者に有利な特典遊技を実行可能な特典遊技実行手段と、その特典遊技実行手段により前記特典遊技が実行される場合に、前記記憶手段に記憶された前記情報に基づいて実行される前記特典遊技の種別を決定する特典遊技種別決定手段と、を有し、前記判定手段よりも先に前記記憶手段に記憶された情報に基づいて、事前判定を実行する事前判定手段と、その事前判定手段による前記事前判定の結果を示すための事前情報を前記事前判定された前記情報に対応する前記判定結果を示すための前記識別情報の動的表示が開始される前に報知する事前報知手段と、前記判定手段により特定の判定結果と判定された場合に、前記特典遊技種別決定手段により決定される前記特典遊技の種別を前記判定手段により判定される前の前記記憶手段に記憶された前記情報に対して事前に判定する特典遊技種別事前判定手段と、その特典遊技種別事前判定手段による判定結果を示すための事前遊技情報を判定された前記情報の判定結果を示すための前記識別情報の動的表示が開始される前に報知する事前特典遊技種別報知手段と、を有するものである。
【0006】
請求項2記載の遊技機は、請求項1記載の遊技機において、前記判定手段により判定される前の前記記憶手段に記憶された前記情報に対応する図柄を前記表示手段に表示する図柄表示手段を有し、前記事前報知手段は、前記図柄表示手段により表示される前記図柄の表示態様を可変させることで報知するものである。
【0007】
請求項3記載の遊技機は、請求項1または2記載の遊技機において、前記特典遊技が実行される場合に演出を実行する演出手段と、前記事前特典遊技種別報知手段は、前記演出手段により特定演出を実行させるものである。
【発明の効果】
【0008】
請求項1記載の遊技機によれば、遊技球が入球可能な入球手段と、その入球手段に遊技球が入球したことに基づいて情報を取得可能な取得手段と、その取得手段により取得された前記情報が記憶される記憶手段と、その記憶手段に記憶された前記情報に基づいて判定を実行可能な判定手段と、その判定手段による判定結果を示すための識別情報を表示手段に動的表示させる動的表示手段と、前記表示手段に特定の判定結果を示すための識別情報が停止表示された場合に、遊技者に有利な特典遊技を実行可能な特典遊技実行手段と、その特典遊技実行手段により前記特典遊技が実行される場合に、前記記憶手段に記憶された前記情報に基づいて実行される前記特典遊技の種別を決定する特典遊技種別決定手段と、を有し、前記判定手段よりも先に前記記憶手段に記憶された情報に基づいて、事前判定を実行する事前判定手段と、その事前判定手段による前記事前判定の結果を示すための事前情報を前記事前判定された前記情報に対応する前記判定結果を示すための前記識別情報の動的表示が開始される前に報知する事前報知手段と、前記判定手段により特定の判定結果と判定された場合に、前記特典遊技種別決定手段により決定される前記特典遊技の種別を前記判定手段により判定される前の前記記憶手段に記憶された前記情報に対して事前に判定する特典遊技種別事前判定手段と、その特典遊技種別事前判定手段による判定結果を示すための事前遊技情報を判定された前記情報の判定結果を示すための前記識別情報の動的表示が開始される前に報知する事前特典遊技種別報知手段と、を有するものである。
【0009】
よって、遊技の興趣を向上できるという効果がある。
【0010】
請求項2記載の遊技機によれば、請求項1記載の遊技機の奏する効果に加え、次の効果を奏する。即ち、前記判定手段により判定される前の前記記憶手段に記憶された前記情報に対応する図柄を前記表示手段に表示する図柄表示手段を有し、前記事前報知手段は、前記図柄表示手段により表示される前記図柄の表示態様を可変させることで報知するものである。
【0011】
よって、遊技者が早期に遊技に飽きてしまうことを抑制できるという効果がある。
【0012】
請求項3記載の遊技機によれば、請求項1または2記載の遊技機の奏する効果に加え、次の効果を奏する。即ち、前記特典遊技が実行される場合に演出を実行する演出手段と、前記事前特典遊技種別報知手段は、前記演出手段により特定演出を実行させるものである。
【0013】
よって、特典遊技に関わる報知であることを分かり易く識別させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】第1実施形態におけるパチンコ機の正面図である。
図2】パチンコ機の遊技盤の正面図である。
図3】パチンコ機の背面図である。
図4】パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。
図5】パチンコ機の分解斜視正面図である。
図6】動作ユニットおよび遊技盤の分解斜視正面図である。
図7】動作ユニットの正面図である。
図8】動作ユニットの正面図である。
図9】動作ユニットの正面図である。
図10】動作ユニットの正面図である。
図11】遊技盤の分解斜視正面図である。
図12】(a)は、一般入賞口ユニットの正面図であり、(b)は、図12(a)のXIIb−XIIb線における一般入賞口ユニットの断面図である。
図13図2のXIII−XIII線における遊技盤の断面図である。
図14図13の範囲XIVにおける遊技盤の部分拡大断面図である。
図15】一般入賞口ユニットの背面図である。
図16図13の範囲XIVにおける遊技盤の部分拡大断面図である。
図17】センターフレームの分解斜視正面図である。
図18】(a)は、第1ユニットの正面図であり、(b)は、第1ユニットの側面図であり、(c)は、第1ユニットの背面図である。
図19】第1ユニットの分解斜視正面図である。
図20】第1ユニットの分解斜視背面図である。
図21図18(b)のXXI−XXI線における第1ユニットの断面図である。
図22図21に示す第1ユニットの模式断面図である。
図23図18(b)のXXIII−XXIII線における第1ユニットの断面図である。
図24】(a)は、図21のXXIVa−XXIVa線における第1ユニットの断面図であり、(b)は、図21のXXIVb−XXIVb線における第1ユニットの断面図であり、(c)は、図21のXXIVc−XXIVc線における第1ユニットの断面図である。
図25】(a)は、図21の範囲XXVaにおける第1ユニットの部分拡大図であり、(b)は、図25(a)のXXIVb−XXIVb線における第1ユニットの断面図である。
図26】(a)は、図21の範囲XXVaにおける第1ユニットの部分拡大図であり、(b)は、図26(a)のXXIVb−XXIVb線における第1ユニットの断面図である。
図27】(a)は、図25(a)のXXVIIa−XXVIIa線における第1ユニットの模式断面図であり、(b)は、図25(a)のXXVIIb−XXVIIb線における第1ユニットの模式断面図であり、(c)は、図25(a)のXXVIIc−XXVIIc線における第1ユニットの模式断面図である。
図28】(a)は、図25(a)のXXVb−XXVb線における第1ユニットの模式断面図であり、(b)は、図25(a)のXXVIIIb−XXVIIIb線における第1ユニットの模式断面図である。
図29】(a)は、第2ユニットの正面図であり、(b)は、第2ユニットの背面図である。
図30】第2ユニットの分解斜視正面図である。
図31】第2ユニットの分解斜視背面図である。
図32図29のXXXII−XXXII線における第2ユニットの断面図である。
図33】(a)は、センターフレームの正面図であり、(b)は、センターフレームの側面図である。
図34】(a)は、センターフレームの斜視正面図であり、(b)は、センターフレームの斜視背面図である。
図35】センターフレームの分解斜視背面図である。
図36図33のXXXVI−XXXVI線におけるセンターフレームの断面図である。
図37】(a)は、遊技盤の模式断面図であり、(b)は、遊技盤の模式分解断面図である。
図38】(a)は、背面ケースの正面図であり、(b)は、背面ケースの背面図である。
図39】(a)は、背面ケースの分解斜視正面図であり、(b)は、背面ケースの分解斜視背面図である。
図40】(a)は、背面ケースの正面図であり、(b)は、背面ケースの背面図である。
図41】(a)は、背面ケースの正面図であり、(b)は、背面ケースの背面図である。
図42】(a)は、背面ケースおよび基板ボックスの斜視背面図であり、(b)は、背面ケースおよび基板ボックスの背面図である。
図43】下変位ユニットの正面図である。
図44】下変位ユニットの背面図である。
図45】下変位ユニットの分解斜視正面図である。
図46】下変位ユニットの分解斜視背面図である。
図47】退避状態における下変位ユニットの正面図である。
図48】第1張出状態における下変位ユニットの正面図である。
図49】第2張出状態における下変位ユニットの正面図である。
図50】退避状態における下変位ユニットの背面図である。
図51】第1張出状態における下変位ユニットの背面図である。
図52】第2張出状態における下変位ユニットの背面図である。
図53】(a)は退避状態における、(b)は第1張出状態における、(c)は第2張出状態における、第1リンク部材とカム部材との背面図である。
図54図50のLIVa−LIVa線における下変位ユニットの断面模式図であり、(b)は、図51のLIVb−LIVb線における下変位ユニットの断面模式図である。
図55】(a)は、図50のLVa−LVa線における下変位ユニットの断面図であり、(b)は、図51のLVb−LVb線における下変位ユニットの断面図であり、(c)は、図52のLVc−LVc線における下変位ユニットの断面図である。
図56】(a)は、図52のLVIa−LVIa線における下変位ユニットの断面図であり、(b)は、第2張出状態における下変位ユニットの第1リンク部材およびカム部材の正面図である。
図57】(a)は、下変位部材の正面図であり、(b)は、下変位部材の背面図である。
図58】下変位部材の分解斜視正面図である。
図59】下変位部材の分解斜視背面図である。
図60】(a)及び(b)は、下変位部材の正面図である。
図61】第1位置における下変位部材の正面図である。
図62】第2位置における下変位部材の正面図である。
図63】第3位置における下変位部材の正面図である。
図64】(a)から(c)は、下変位部材の部分拡大図である。
図65】(a)から(c)は、下変位部材の正面図である。
図66】(a)から(c)は、下変位部材の正面図である。
図67】(a)から(c)は、下変位部材の正面図である。
図68】(a)から(c)は、下変位部材の正面図である。
図69】(a)は、図68(b)の範囲LXIXaにおける下変位部材の部分拡大図であり、(b)は、図68(a)の範囲LXIXbにおける下変位部材の部分拡大図である。
図70】(a)は、振分けユニットの上面図であり、(b)は、振分けユニットの背面図である。
図71】振分けユニットの分解正面斜視図である。
図72】振分けユニットの分解背面斜視図である。
図73図70(a)のLXXIII−LXXIII線における振分けユニットの断面図である。
図74】(a)及び(b)は、図73の範囲LXXIVにおける振分けユニットの部分拡大図である。
図75】(a)及び(b)は、振分けユニットの部分拡大図である。
図76】(a)及び(b)は、振分けユニットの部分拡大図である。
図77】(a)及び(b)は、振分けユニットの部分拡大図である。
図78】(a)及び(b)は、振分けユニットの部分拡大図である。
図79】振分けユニットおよび下変位ユニットの正面図である。
図80】振分けユニットおよび下変位ユニットの上面図である。
図81】下変位ユニットの正面図である。
図82】振分けユニットの断面図である。
図83】下変位ユニットの正面図である。
図84】振分けユニットの断面図である。
図85】下変位ユニットの正面図である。
図86】振分けユニットの断面図である。
図87】回転ユニットの正面図である。
図88】回転ユニットの背面図である。
図89】回転ユニットの分解斜視正面図である。
図90】回転ユニットの分解背面斜視図である。
図91】装飾ユニットの正面図である。
図92】(a)は、図91の矢印XCIIa方向視における装飾ユニットの側面図であり、(b)は、図91の矢印XCIIb方向視における装飾ユニットの側面図である。
図93】装飾ユニットの分解斜視正面図である。
図94】装飾ユニットの分解斜視背面図である。
図95図89の矢印XCVa方向視における回転ユニットであり、(b)は、図89の矢印XCVbにおける回転ユニットである。
図96図89の矢印XCVa方向視における回転ユニットであり、(b)は、図89の矢印XCVbにおける回転ユニットである。
図97】(a)は閉鎖状態の、(b)は中間状態の、(c)は開放状態の、それぞれにおける装飾ユニットおよび右伝達部材の側面図である。
図98】(a)は開放状態の、(b)は中間状態の、(c)は閉鎖状態の、それぞれにおける装飾ユニットおよび右伝達部材の側面図である。
図99】(a)は閉鎖状態における装飾ユニットの側面図であり、(b)は開放状態における装飾ユニットの側面図である。
図100】(a)は、回転体の正面図であり、(b)は、図100(a)の矢印Cb方向視における回転体の側面図であり、(c)は、図100(a)の矢印Cc方向視における回転体の側面図である。
図101】回転体の分解斜視正面図である。
図102】回転体の分解斜視背面図である。
図103】(a)は、開閉部材が閉鎖状態における回転体の側面図であり、(b)は、開閉部材が開放状態における回転体の側面図である。
図104】(a)及び(b)は、装飾ユニットの側面図である。
図105】下変位ユニットおよび回転ユニットの正面図である。
図106図105の矢印CVI方向視における下変位ユニットの上面図である。
図107】下変位ユニットおよび回転ユニットの正面図である。
図108】(a)は、球受台の上面図であり、(b)は、球受台の正面図であり、(c)は、図108(a)のCVIIIc−CVIIIc線における球受台の断面図である。
図109】球受台の分解斜視図である。
図110】(a)及び(b)は、球受台の断面図である。
図111】(a)及び(b)は、図87のCXI−CXI線における回転ユニットの断面模式図である。
図112】上変位ユニットの正面図である。
図113】上変位ユニットの分解斜視正面図である。
図114】上変位ユニットの分解斜視背面図である。
図115】上変位部材が退避位置に配置された状態における上変位ユニットの正面図である。
図116】上変位部材が中間位置に配置された状態における上変位ユニットの正面図である。
図117】上変位部材が張出位置に配置された状態における上変位ユニットの正面図である。
図118】(a)は、可変部の正面図であり、(b)は、可変部の背面図である。
図119】第2実施形態における下変位部材の分解斜視正面図である。
図120】下変位部材の正面図である。
図121】第3位置における下変位部材の正面図である。
図122】(a)は、第3実施形態における下変位部材の正面図であり、(b)は、下変位部材の背面図である。
図123】下変位部材の分解斜視正面図である。
図124】下変位部材の分解斜視背面図である。
図125】(a)及び(b)は、下変位部材の正面図である。
図126】(a)は、第1位置における下変位部材の正面図であり、(b)は、第2位置における下変位部材の正面図である。
図127】(a)は、第3位置における下変位部材の正面図であり、(b)は、第2位置における下変位部材の正面図である。
図128】第4実施形態における下変位ユニットの正面図である。
図129】下変位ユニットの正面図である。
図130】下変位ユニットの正面図である。
図131】(a)は、第5実施形態における振分けユニットの上面図であり、(b)は、振分けユニットの背面図である。
図132】振分けユニットの分解斜視正面図である。
図133】振分けユニットの分解斜視背面図である。
図134図131(a)のCXXXIV−CXXXIV線における振分けユニットの断面図である。
図135】(a)及び(b)は、図134の範囲CXXXVにおける振分けユニットの部分拡大図である。
図136】第6実施形態における回転ユニットの正面図である。
図137】回転ユニットの分解斜視正面図である。
図138】振分けユニットの分解斜視背面図である。
図139】(a)から(c)は、図138の矢印CXXXIX方向視における装飾ユニットの側面図である。
図140】(a)から(c)は、図138の矢印CXXXIX方向視における装飾ユニットの側面図である。
図141】第7実施形態における変位ユニットの側面模式図である。
図142】変位ユニットの側面模式図である。
図143】変位部材に遊技球が保持された場合における変位ユニットの側面模式図である。
図144】変位部材に遊技球が保持された場合における変位ユニットの側面模式図である。
図145】第8実施形態におけるパチンコ機の正面図である。
図146】回転操作ユニットの分解斜視正面図である。
図147図145のCXLVII−CXLVII線におけるパチンコ機の断面模式図である。
図148】パチンコ機の断面模式図である。
図149】第9実施形態における第1リンク部材の斜視正面図であり、(b)は、下変位ユニットの断面模式図である。
図150】第10実施形態における遊技盤の断面図である。
図151】第11実施形態における下変位部材の分解斜視正面図である。
図152】(a)及び(b)は、下変位部材の正面図である。
図153】(a)は、下変位部材の正面図であり、(b)は、図153(a)のCLIIIb−CLIIIb線における下変位部材の断面模式図であり、(c)は、図153(a)のCLIIIc−CLIIIc線における下変位部材の断面模式図である。
図154】(a)は、第12実施形態における球受部の分解斜視正面図であり、(b)は、球受部の正面図である。
図155】(a)及び(b)は、下変位部材の正面図であり、(c)は、図155(b)のCLVc−CLVc線における下変位部材の断面模式図である。
図156】(a)は、第13実施形態における特別入賞装置の正面図であり、(b)は、特別入賞装置の斜視正面図であり、(c)は、図156(a)のCLVIc−CLVIc線における特別入賞装置の断面図である。
図157】特別入賞装置の分解斜視正面図である。
図158】(a)は、特別入賞装置の上面図であり、(b)は、図158(a)のCLVIIIb−CLVIIIb線における特別入賞装置の断面図である。
図159】(a)は、第14実施形態における背面ケースの背面図であり、(b)は、図159(a)のCLIXb−CLIXb線における背面ケースの模式断面図である。
図160】(a)は、第15実施形態における背面ケースの模式断面図であり、(b)は、第16実施形態における背面ケースの模式断面図である。
図161】(a)は、第17実施形態における背面ケースの背面図であり、(b)は、図161(a)のCLXIb−CLXIb線における背面ケースの断面図である。
図162】(a)は、第18実施形態における背面ケースの正面図であり、(b)は、背面ケースの背面図である。
図163】(a)は、背面ケースの正面図であり、(b)は、背面ケースの背面図である。
図164】(a)は、遊技盤の模式上面図であり、(b)は、パチンコ機10の模式上面図である。
図165】第19実施形態における係合部材の分解斜視正面図である。
図166】(a)は、背面ケースの正面図であり、(b)は、図165のCLXVIb−CLXVIb線におけるワンウェイの断面図である。
図167】第20実施形態における背面ケースおよび回転ユニットの分解斜視図である。
図168】(a)は、係合部材の正面図であり、(b)は、回転ユニット及び係合部材の背面図である。
図169】(a)は、回転ユニットおよび係合部材の背面図であり、(b)は、背面ケース20300の背面図である。
図170図170は、第21実施形態における背面ケースおよび回転ユニットの分解斜視図である。
図171】(a)は、回転ユニットおよび係合部材の背面図であり、(b)は、図171(a)のCLXXIb−CLXXIb線における回転ユニットの模式断面図である。
図172】(a)は、回転ユニットおよび係合部材の背面図であり、(b)は、背面ケース及び回転ユニットの模式断面図である。
図173】(a)は、回転ユニットおよび係合部材の背面図であり、(b)は、背面ケース及び回転ユニットの模式断面図である。
図174】係合部材および固定部材の斜視正面図である。
図175】(a)及び(b)は、背面ケースの正面図である。
図176】(a)は、図175(b)のCLXXVIa−CLXXVIa線における背面ケースの模式断面図である。
図177】第24実施形態における背面ケースの正面図であり、図177(b)は、図177(a)のCLXXVIIb−CLXXVIIb線における背面ケースの断面図である。
図178図177(b)のCLXXVIII−CLXXVIII線における背面ケースの断面図である。
図179】(a)及び(b)は、第25実施形態における遊技盤の断面図である。
図180】(a)及び(b)は、第26実施形態における遊技盤の断面図である。
図181】(a)及び(b)は、第27実施形態における遊技盤の断面図である。
図182】(a)は、第28実施形態における遊技盤の断面図であり、(b)は、第29実施形態における遊技盤の断面図である。
図183】(a)は、第30実施形態における一般入賞口ユニットの断面図であり、(b)は、第31実施形態における一般入賞口ユニットの断面図である。
図184】第32実施形態における特別入賞装置の分解斜視正面図である。
図185】(a)は、特別入賞装置の正面図であり、(b)は、特別入賞装置の上面図であり、(c)は、図185(a)のCLXXXVc−CLXXXVc線における特別入賞装置の断面図である。
図186】(a)は、特別入賞装置の断面図であり、(b)は、図186(a)のCLXXXVIb−CLXXXVIb線における特別入賞装置の断面図である。
図187】(a)は、第33実施形態における第1経路部材の分解斜視正面図であり、(b)は、特別入賞装置の断面図である。
図188】(a)は、第34実施形態における遊技盤の正面図であり、(b)は、図188(a)のCLXXXVIIIb−CLXXXVIIIb線における遊技盤の断面図である。
図189】遊技盤の分解斜視正面図である。
図190図188のCXC−CXC線におけるパチンコ機の断面図である。
図191】(a)は、第35実施形態における遊技盤の正面図であり、(b)は、(a)のCXCIb−CXCIb線における遊技盤の断面図である。
図192】特別入賞装置の分解斜視図である。
図193】(a)から(c)は、図191(b)のCXCIII−CXCIII線における遊技盤13の断面図である。
図194】(a)は、第36実施形態における遊技盤を模式的に示した分解斜視正面図であり、(b)は、遊技盤の断面模式図である。
図195】(a)は、第37実施形態における遊技盤を模式的に示した分解斜視正面図であり、(b)は、遊技盤の断面模式図である。
図196】第38実施形態における下変位部材の分解斜視正面図である。
図197】(a)は、下変位部材の正面図であり、(b)は、図197(a)のCXCVIIb−CXCVIIb線における下変位部材の断面図であり、(c)は、図197(a)のCXCVIIc−CXCVIIc線における下変位部材の断面図である。
図198】第39実施形態における下変位部材の分解斜視背面図である。
図199】(a)は、下変位部材の正面図であり、図199(b)及び図199(c)は、下変位部材の断面図である。
図200】(a)は、第40実施形態における第1ユニットの模式断面図であり、図200(b)は、図200(a)のCCb−CCb線における第1ユニットの模式断面図である。
図201】(a)は、第41実施形態における第1ユニットの模式断面図であり、(b)は、図201(a)のCCIb−CCIb線における第1ユニットの模式断面図である。
図202】(a)は、図201(a)のCCIIa−CCIIa線における第1ユニットの模式断面図であり、(b)は、図201(a)のCCIIb−CCIIb線における第1ユニットの模式断面図である。
図203】第42実施形態における背面ケースの分解斜視正面図である。
図204】(a)は、背面ケースの正面図であり、(b)は、図204(a)のCCIVb−CCIVb線における背面ケースの模式断面図である。
図205】(a)は、背面ケースの正面図であり(b)は、図205(a)のCCVb−CCVb線における背面ケースの模式断面図である。
図206】(a)は、遊技盤の背面図であり、(b)は、図206(a)のCCVIb−CCVIb線における遊技盤の断面図である。
図207】第1制御例におけるパチンコ機の遊技盤の正面図である。
図208】第1制御例における特別入賞装置の内部構造を模式的に示した模式図である。
図209】(a)は、表示画面の領域区分設定と有効ライン設定とを模式的に示した図であり、(b)は、実際の表示画面を例示した図である。
図210】(a)は、第1制御例における16R確変大当たりの変動を示した表示内容の一例を示した図であり、(b)は、16R確変大当たり変動時の回転ユニットの表示態様の一例である。
図211】(a)は、第1制御例における6R確変大当たりの変動を示した表示内容の一例を示した図であり、(b)は、6R確変大当たり変動時の回転ユニットの表示態様の一例である。
図212】(a)は、第1制御例におけるCHARGE演出中の変動を示した表示内容の一例を示した図であり、(b)は、第1制御例におけるCHARGE演出中の変動停止を示した表示内容の一例を示した図である。
図213】(a)は、第1制御例における特殊図柄停止後のルーレット演出を示した表示内容の一例を示した図であり、(b)は、第1制御例におけるルーレット演出の結果を示した表示内容の一例を示した図である。
図214】(a)は、第1制御例におけるボタン押下有効期間が発生の表示内容の一例を示した図であり、(b)は、第1制御例におけるボタン押下有効期間が一定期間経過時の表示内容の一例を示した図である。
図215】(a)は、第1制御例におけるボタン押下中の表示内容の一例を示した図であり、(b)は、第1制御例における各ボタン押下有効期間表示が一致した後のボタン演出が融合した場合の一例を示した図である。
図216】第1制御例におけるボタン押下演出中の期間を示したタイミングチャートである。
図217】(a)は、第1制御例におけるボタン自動押下演出1の表示内容の一例を示した図であり、(b)は、第1制御例におけるボタン自動押下演出2の表示内容の一例を示した図である。
図218】第1制御例におけるボタン自動押下演出3の表示内容の一例を示した図である。
図219】(a)は、第1制御例における大当たり遊技中にアタッカ入賞した場合の表示内容の一例を示した図であり、(b)は、第1制御例における大当たり遊技中に疑似アタッカに入賞した場合の表示内容の一例を示した図である。
図220】主制御装置110のRAM203内に設けられるカウンタ等について模式的に示した模式図である。
図221】(a)は、第1制御例における主制御装置のROMの構成を模式的に示した模式図であり、(b)は、第1制御例における主制御装置のRAMの構成を模式的に示した模式図である。
図222】(a)は、特別図柄大当たり乱数テーブルの内容を模式的に示した模式図であり、(b)は、小当たり乱数テーブルの内容を模式的に示した模式図であり、(c)は、普通当たり乱数テーブルの内容を模式的に示した模式図である。
図223】(a)は、大当たり種別選択テーブルの内容を模式的に示した模式図であり、(b)は、特図1大当たり種別選択テーブルの内容を模式的に示した模式図であり、(c)は、特図2大当たり種別選択テーブルの内容を模式的に示した模式図である。
図224】変動パターン選択テーブルの構成を模式的に示した模式図である。
図225】通常・潜確用変動パターン選択テーブルの内容を模式的に示した模式図である。
図226】確変用変動パターン選択テーブルの内容を模式的に示した模式図である。
図227】(a)は、第1制御例における音声ランプ制御装置のROMの構成を模式的に示した模式図であり、(b)は、第1制御例における音声ランプ制御装置のRAMの構成を模式的に示した模式図である。
図228】(a)は、保留ランク選択テーブルの内容を模式的に示した模式図であり、(b)は、保留態様選択テーブルの内容を模式的に示した模式図である。
図229】宝箱態様選択テーブルの内容を模式的に示した模式図である。
図230】演出カウンタ群の内容を模式的に示した模式図である。
図231】第1制御例における表示制御装置の電気的構成を示すブロック図である。
図232】(a)〜(c)は、電源投入時画像を説明する説明図である。
図233】(a)は、背面Aを説明する説明図であり、(b)は、背面B〜Dを説明する説明図である。
図234】(a)〜(c)は、背面Eを説明する説明図である。
図235】表示データテーブルの一例を模式的に示した模式図である。
図236】転送データテーブルの一例を模式的に示した模式図である。
図237】描画リストの一例を模式的に示した模式図である。
図238】主制御装置内のMPUにより実行されるタイマ割込処理を示すフローチャートである。
図239】主制御装置内のMPUにより実行される特別図柄変動処理を示すフローチャートである。
図240】主制御装置内のMPUにより実行される特別図柄2変動開始処理を示すフローチャートである。
図241】主制御装置内のMPUにより実行される特別図柄1変動開始処理を示すフローチャートである。
図242】主制御装置内のMPUにより実行される小当たり設定処理を示すフローチャートである。
図243】主制御装置内のMPUにより実行される遊技状態更新処理を示すフローチャートである。
図244】主制御装置内のMPUにより実行される始動入賞処理を示すフローチャートである。
図245】主制御装置内のMPUにより実行される先読み処理を示すフローチャートである。
図246】主制御装置内のMPUにより実行される普通図柄変動処理を示すフローチャートである。
図247】主制御装置内のMPUにより実行される普通図柄変動開始処理を示すフローチャートである。
図248】主制御装置内のMPUにより実行されるスルーゲート通過処理を示すフローチャートである。
図249】主制御装置内のMPUにより実行される普図先読み処理を示すフローチャートである。
図250】主制御装置内のMPUにより実行されるその他入賞処理を示すフローチャートである。
図251】主制御装置内のMPUにより実行されるNMI割込処理を示すフローチャートである。
図252】主制御装置内のMPUにより実行される立ち上げ処理を示すフローチャートである。
図253】主制御装置内のMPUによりメイン処理を示すフローチャートである。
図254】主制御装置内のMPUにより実行される大当たり制御処理を示すフローチャートである。
図255】主制御装置内のMPUにより実行される小当たり制御処理を示すフローチャートである。
図256】音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される立ち上げ処理を示すフローチャートである。
図257】音声ランプ制御装置内のMPUにより実行されるメイン処理を示すフローチャートである。
図258】音声ランプ制御装置内のMPUにより実行されるコマンド判定処理を示すフローチャートである。
図259】音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される変動パターン受信処理を示すフローチャートである。
図260】音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される入賞情報関連処理を示すフローチャートである。
図261】音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される保留態様選択処理を示すフローチャートである。
図262】音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される宝箱態様選択処理を示すフローチャートである。
図263】音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される当たり関連処理を示すフローチャートである。
図264】音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される右アタッカ大当たり関連処理を示すフローチャートである。
図265】音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される疑似アタッカ演出処理を示したフローチャートである。
図266】音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される停止処理を示したフローチャートである。
図267】音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される変動表示設定処理を示したフローチャートである。
図268】音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される変動演出設定処理を示したフローチャートである。
図269】音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される操作演出設定処理を示したフローチャートである。
図270】音声ランプ制御装置内のMPUにより実行されるチャージ演出設定処理を示したフローチャートである。
図271】音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される枠ボタン入力監視・演出処理を示したフローチャートである。
図272】音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される液晶演出実行管理処理を示したフローチャートである。
図273】音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される操作演出管理処理を示したフローチャートである。
図274】表示制御装置内のMPUにより実行されるメイン処理を示したフローチャートである。
図275】表示制御装置内のMPUにより実行されるブート処理を示したフローチャートである。
図276】(a)は、表示制御装置内のMPUにより実行されるコマンド割込処理を示したフローチャートであり、(b)は、表示制御装置内のMPUにより実行されるV割込処理を示したフローチャートである。
図277】表示制御装置内のMPUにより実行されるコマンド判定処理を示したフローチャートである。
図278】(a)は、表示制御装置内のMPUにより実行される変動パターンコマンド処理を示したフローチャートであり、(b)は、表示制御装置内のMPUにより実行される停止種別コマンド処理を示したフローチャートである。
図279】(a)は、表示制御装置内のMPUにより実行される予告演出表示処理を示したフローチャートであり、(b)は、表示制御装置内のMPUにより実行される変動差替切替処理を示したフローチャートである。
図280】(a)は、表示制御装置内のMPUにより実行される操作演出コマンド処理を示したフローチャートであり、(b)は、表示制御装置内のMPUにより実行されるボタン融合表示処理を示したフローチャートである。
図281】表示制御装置内のMPUにより実行される疑似入賞表示処理を示すフローチャートである。
図282】表示制御装置内のMPUにより実行されるエラーコマンド処理を示すフローチャートである。
図283】表示制御装置内のMPUにより実行される表示設定処理を示したフローチャートである。
図284】(a)は、表示制御装置内のMPUにより実行される警告画像設定処理を示したフローチャートであり、(b)は、表示制御装置内のMPUにより実行されるポインタ更新処理を示したフローチャートである。
図285】(a)は、表示制御装置内のMPUにより実行される転送設定処理を示したフローチャートであり、(b)は、表示制御装置内のMPUにより実行される常駐画像転送設定処理を示したフローチャートである。
図286】表示制御装置内のMPUにより実行される通常画像転送設定処理を示したフローチャートである。
図287】表示制御装置内のMPUにより実行される描画処理を示したフローチャートである。
図288】(a)は、第2制御例におけるポイント獲得演出開始の表示内容の一例を示した図であり、(b)は、ポイント獲得演出終了を示した表示内容の一例を示した図である。
図289】(a)は、第2制御例における保留球でのポイント獲得演出の表示内容の一例を示した図であり、(b)は、リーチ選択変動パターンを示した表示内容の一例を示した図である。
図290】(a)は、第2制御例における疑似変動の表示内容の一例を示した図であり、(b)は、ポイント消費再変動を示した表示内容の一例を示した図である。
図291】(a)は、第2制御例における図柄HOLD選択画面の表示内容の一例を示した図であり、(b)は、第2制御例における図柄HOLD画面の表示内容の一例を示した図である。
図292】(a)は、第2制御例における音声ランプ制御装置のROMの構成を模式的に示した模式図であり、(b)は、第2制御例における音声ランプ制御装置のRAMの構成を模式的に示した模式図である。
図293】第2制御例における保留ありのポイント選択テーブルの内容を模式的に示した模式図である。
図294】第2制御例における保留なしのポイント選択テーブルの内容を模式的に示した模式図である。
図295】(a)は、第2制御例における変動ポイント選択テーブルの内容を模式的に示した模式図であり、(b)は、第2制御例における表示位置の内容を模式的に示した模式図である。
図296】(a)は、第2制御例における当たり消費ポイント選択テーブルの内容を模式的に示した模式図であり、(b)は、第2制御例における外れ消費ポイント選択テーブルの内容を模式的に示した模式図である。
図297】第2制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行されるメイン処理を示すフローチャートである。
図298】第2制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行されるコマンド判定処理2を示したフローチャートである。
図299】第2制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される変動パターン受信処理2を示したフローチャートである。
図300】第2制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行されるポイント選択処理を示したフローチャートである。
図301】第2制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される枠ボタン入力監視・演出処理2を示したフローチャートである。
図302】第2制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される予告設定処理を示したフローチャートである。
図303】第2制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される特殊ポイント選択処理を示したフローチャートである。
図304】第2制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される消費リーチ選択処理を示したフローチャートである。
図305】第2制御例における表示制御装置内のMPUにより実行されるV割込処理2を示したフローチャートである。
図306】第2制御例における表示制御装置内のMPUにより実行されるコマンド判定処理2を示したフローチャートである。
図307】(a)〜(c)は、第3制御例における下変位部材の正面図である。
図308】(a)は、第3制御例における音声ランプ制御装置のROMの構成を模式的に示した模式図であり、(b)は、第3制御例における音声ランプ制御装置のRAMの構成を模式的に示した模式図である。
図309】第3制御例における初期動作データの内容を模式的に示した模式図である。
図310】(a)は、第3制御例における発射動作データの内容を模式的に示した模式図であり、(b)は、第3制御例における原点動作データの内容を模式的に示した模式図である。
図311】(a)は、第3制御例における第1動作データの内容を模式的に示した模式図であり、(b)は、第3制御例における第2動作データの内容を模式的に示した模式図である。
図312】第3制御例における表示制御装置内のMPUにより実行される初期動作設定処理を示したフローチャートである。
図313】第3制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行されるメイン処理を示すフローチャートである。
図314】第3制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される初期排出動作設定処理を示すフローチャートである。
図315】第3制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される動作制御処理を示すフローチャートである。
図316】第3制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される第1動作設定処理を示すフローチャートである。
図317】第3制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される排出動作設定処理を示すフローチャートである。
図318】第3制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される第2動作設定処理を示すフローチャートである。
図319】第3制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される発射動作設定処理を示すフローチャートである。
図320】第4制御例におけるパチンコ機の遊技盤の正面図である。
図321】第4制御例における特別入賞装置の内部構造を模式的に示した模式図である。
図322】第4制御例におけるパチンコ機のゲームフローを模式的に示した模式図である。
図323】第4制御例における遊技状態に対応して実行される演出の流れを模式的に示した模式図である。
図324】(a)は、第4制御例における潜確演出Aモード中の演出を示した表示内容の一例を示した図であり、(b)は、第4制御例における潜確演出Bモード中の演出を示した表示内容の一例を示した図である。
図325】(a)は、第4制御例における特別図柄当たり乱数4テーブルの内容を模式的に示した模式図であり、(b)は、第4制御例における小当たり乱数4テーブルの内容を模式的に示した模式図であり、(c)は、第4制御例における普通当たり乱数4テーブルの内容を模式的に示した模式図である。
図326】(a)は、第4制御例における特図1大当たり種別選択4テーブルの内容を模式的に示した模式図であり、(b)は、第4制御例における特図2大当たり種別選択4テーブルの内容を模式的に示した模式図である。
図327】第4制御例における変動パターン選択4テーブルの内容を模式的に示した模式図である。
図328】第4制御例における通常、確変用4テーブルの内容を模式的に示した模式図である。
図329】(a)は、第4制御例における潜確用4テーブルの内容を模式的に示した模式図であり、(b)は、第4制御例における時短用4テーブルの内容を模式的に示した模式図である。
図330】第4制御例における主制御装置のRAMの構成を模式的に示した模式図である。
図331】第4制御例における音声ランプ制御装置のRAMの構成を模式的に示した模式図である。
図332】第4制御例における主制御装置内のMPUにより実行される特別図柄変動処理4を示したフローチャートである。
図333】第4制御例における主制御装置内のMPUにより実行される第1特別図柄変動開始処理4を示したフローチャートである。
図334】第4制御例における主制御装置内のMPUにより実行される第1特別図柄大当たり判定処理4を示したフローチャートである。
図335】第4制御例における主制御装置内のMPUにより実行される第1特別図柄変動パターン選択処理4を示したフローチャートである。
図336】第4制御例における主制御装置内のMPUにより実行される第1特別図柄変動実行中処理4を示したフローチャートである。
図337】第4制御例における主制御装置内のMPUにより実行される第1特別図柄変動停止処理4を示したフローチャートである。
図338】第4制御例における主制御装置内のMPUにより実行される第2特別図柄変動開始処理4を示したフローチャートである。
図339】第4制御例における主制御装置内のMPUにより実行される第2特別図柄大当たり判定処理4を示したフローチャートである。
図340】第4制御例における主制御装置内のMPUにより実行される特図2外れ変動処理4を示したフローチャートである。
図341】第4制御例における主制御装置内のMPUにより実行される第2特別図柄変動パターン選択処理4を示したフローチャートである。
図342】第4制御例における主制御装置内のMPUにより実行される特図2外れ変動パターン選択処理4を示したフローチャートである。
図343】第4制御例における主制御装置内のMPUにより実行される第2特別図柄変動実行中処理4を示したフローチャートである。
図344】第4制御例における主制御装置内のMPUにより実行される第2特別図柄変動停止処理4を示したフローチャートである。
図345】第4制御例における主制御装置内のMPUにより実行される特図2外れ停止処理4を示したフローチャートである。
図346】第4制御例における主制御装置内のMPUにより実行される普通図柄変動処理4を示したフローチャートである。
図347】第4制御例における主制御装置内のMPUにより実行される大当たり終了処理を示したフローチャートである。
図348】第4制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行されるメイン処理4を示したフローチャートである。
図349】第4制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行されるコマンド判定処理4を示したフローチャートである。
図350】第4制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される状態コマンド処理4を示したフローチャートである。
図351】第4制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される疑似演出設定処理を示したフローチャートである。
図352】第1制御例の変形例におけるパチンコ機の遊技盤の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1から図111を参照し、第1実施形態として、本発明をパチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機
」という)10に適用した場合の一実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に
おけるパチンコ機10の正面図であり、図2はパチンコ機10の遊技盤13の正面図であ
り、図3はパチンコ機10の背面図である。
【0016】
なお、以下の説明では、図1に示す状態のパチンコ機10に対して、紙面手前側を前方
(正面)側として、紙面奥側を後方(背面)側として説明する。また、図1に示す状態の
パチンコ機10に対して、上側を上方(上)側として、下側を下方(下)側として、右側
を右方(右)側として、左側を左方(左)側としてそれぞれ説明する。さらに、図中の矢
印U−D,L−R,F−Bは、パチンコ機10の上下方向,左右方向,前後方向をそれぞ
れ示している。
【0017】
図1に示すように、パチンコ機10は、略矩形状に組み合わせた木枠により外殻が形成
される外枠11と、その外枠11と略同一の外形形状に形成され外枠11に対して開閉可
能に支持された内枠4とを備えている。外枠11には、内枠4を支持するために正面視(
図1参照)左側の上下2カ所に金属製のヒンジ18が取り付けられ、そのヒンジ18が設
けられた側を開閉の軸として内枠4が正面手前側へ開閉可能に支持されている。
【0018】
内枠4には、多数の釘や入賞口63,64等を有する遊技盤13(図2参照)が裏面側
から着脱可能に装着される。この遊技盤13の前面を球(遊技球)が流下することにより
弾球遊技が行われる。なお、内枠4には、球を遊技盤13の前面領域に発射する球発射ユ
ニット112a(図4参照)やその球発射ユニット112aから発射された球を遊技盤1
3の前面領域まで誘導する発射レール(図示せず)等が取り付けられている。
【0019】
内枠4の前面側には、その前面上側を覆う前扉5と、その下側を覆う下皿ユニット15
とが設けられている。前扉5および下皿ユニット15を支持するために正面視(図1参照
)左側の上下2カ所に金属製のヒンジ19が取り付けられ、そのヒンジ19が設けられた
側を開閉の軸として前扉5および下皿ユニット15が正面手前側へ開閉可能に支持されて
いる。なお、内枠4の施錠と前扉5の施錠とは、シリンダ錠20の鍵穴21に専用の鍵を
差し込んで所定の操作を行うことでそれぞれ解除される。
【0020】
前扉5は、装飾用の樹脂部品や電気部品等を組み付けたものであり、その略中央部には
略楕円形状に開口形成された窓部5cが設けられている。前扉5の裏面側には2枚の板ガ
ラス8を有するガラスユニット16が配設され、そのガラスユニット16を介して遊技盤
13の前面がパチンコ機10の正面側に視認可能となっている。
【0021】
前扉5には、球を貯留する上皿17が前方へ張り出して上面を開放した略箱状に形成さ
れており、この上皿17に賞球や貸出球などが排出される。上皿17の底面は正面視(図
1参照)右側に下降傾斜して形成され、その傾斜により上皿17に投入された球が球発射
ユニット112a(図4参照)へと案内される。また、上皿17の上面には、枠ボタン2
2が設けられている。この枠ボタン22は、例えば、第3図柄表示装置81(図2参照)
で表示される演出のステージを変更したり、スーパーリーチの演出内容を変更したりする
場合などに、遊技者により操作される。
【0022】
前扉5には、その周囲(例えばコーナー部分)に各種ランプ等の発光手段が設けられて
いる。これら発光手段は、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じ
て、点灯又は点滅することにより発光態様が変更制御され、遊技中の演出効果を高める役
割を果たす。窓部5cの周縁には、LED等の発光手段を内蔵した電飾部29〜33が設
けられている。パチンコ機10においては、これら電飾部29〜33が大当たりランプ等
の演出ランプとして機能し、大当たり時やリーチ演出時等には内蔵するLEDの点灯や点
滅によって各電飾部29〜33が点灯または点滅して、大当たり中である旨、或いは大当
たり一歩手前のリーチ中である旨が報知される。また、前扉5の正面視(図1参照)左上
部には、LED等の発光手段が内蔵され賞球の払い出し中とエラー発生時とを表示可能な
表示ランプ34が設けられている。
【0023】
また、右側の電飾部32下側には、前扉5の裏面側を視認できるように裏面側より透明
樹脂を取り付けて小窓35が形成され、遊技盤13前面の貼着スペースK1(図2参照)
に貼付される証紙等がパチンコ機10の前面から視認可能とされている。また、パチンコ
機10においては、より煌びやかさを醸し出すために、電飾部29〜33の周りの領域に
クロムメッキを施したABS樹脂製のメッキ部材36が取り付けられている。
【0024】
窓部5cの下方には、貸球操作部40が配設されている。貸球操作部40には、度数表
示部41と、球貸しボタン42と、返却ボタン43とが設けられている。パチンコ機10
の側方に配置されるカードユニット(球貸しユニット)(図示せず)に紙幣やカード等を
投入した状態で貸球操作部40が操作されると、その操作に応じて球の貸出が行われる。
具体的には、度数表示部41はカード等の残額情報が表示される領域であり、内蔵された
LEDが点灯して残額情報として残額が数字で表示される。球貸しボタン42は、カード
等(記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、
カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が上皿17に供給される。返却ボタン43
は、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。なお、カード
ユニットを介さずに球貸し装置等から上皿17に球が直接貸し出されるパチンコ機、いわ
ゆる現金機では貸球操作部40が不要となるが、この場合には、貸球操作部40の設置部
分に飾りシール等を付加して部品構成は共通のものとしても良い。カードユニットを用い
たパチンコ機と現金機との共通化を図ることができる。
【0025】
上皿17の下側に位置する下皿ユニット15には、その中央部に上皿17に貯留しきれ
なかった球を貯留するための下皿50が上面を開放した略箱状に形成されている。下皿5
0の右側には、球を遊技盤13の前面へ打ち込むために遊技者によって操作される操作ハ
ンドル51が配設される。
【0026】
操作ハンドル51の内部には、球発射ユニット112aの駆動を許可するためのタッチ
センサ51aと、押下操作している期間中には球の発射を停止する発射停止スイッチ51
bと、操作ハンドル51の回動操作量(回動位置)を電気抵抗の変化により検出する可変
抵抗器(図示せず)などが内蔵されている。操作ハンドル51が遊技者によって右回りに
回動操作されると、タッチセンサ51aがオンされると共に可変抵抗器の抵抗値が回動操
作量に対応して変化し、その可変抵抗器の抵抗値に対応した強さ(発射強度)で球が発射
され、これにより遊技者の操作に対応した飛び量で遊技盤13の前面へ球が打ち込まれる
。また、操作ハンドル51が遊技者により操作されていない状態においては、タッチセン
サ51aおよび発射停止スイッチ51bがオフとなっている。
【0027】
下皿50の正面下方部には、下皿50に貯留された球を下方へ排出する際に操作するた
めの球抜きレバー52が設けられている。この球抜きレバー52は、常時、右方向に付勢
されており、その付勢に抗して左方向へスライドさせることにより、下皿50の底面に形
成された底面口が開口して、その底面口から球が自然落下して排出される。この球抜きレ
バー52の操作は、通常、下皿50の下方に下皿50から排出された球を受け取る箱(一
般に「千両箱」と称される)を置いた状態で行われる。下皿50の右方には、上述したよ
うに操作ハンドル51が配設され、下皿50の左方には灰皿53が取り付けられている。
【0028】
図2に示すように、遊技盤13は、正面視略正方形状に切削加工したベース板60に、
球案内用の多数の釘(図示せず)や風車の他、レール76,77、一般入賞口63、第1
入賞口64、第2入賞口640、可変入賞装置65、第1スルーゲート66、可変表示装
置ユニット80等を組み付けて構成され、その周縁部が内枠4(図1参照)の裏面側に取
り付けられる。ベース板60は薄い板材を張り合わせた木材からなり、その正面側からベ
ース板60の背面側に配設された各種構造体を遊技者に目視できないように形成される。
一般入賞口63、第1入賞口64、第2入賞口640、可変入賞装置65、可変表示装置
ユニット80は、ルータ加工によってベース板60に形成された貫通穴に配設され、遊技
盤13の前面側からタッピングネジ等により固定されている。
【0029】
遊技盤13の前面中央部分は、前扉5の窓部5c(図1参照)を通じて内枠4の前面側
から視認することができる。以下に、主に図2を参照して、遊技盤13の構成について説
明する。
【0030】
遊技盤13の前面には、帯状の金属板を略円弧状に屈曲加工して形成した外レール77
が植立され、その外レール77の内側位置には外レール77と同様に帯状の金属板で形成
した円弧状の内レール76が植立される。この内レール76と外レール77とにより遊技
盤13の前面外周が囲まれ、遊技盤13とガラスユニット16(図1参照)とにより前後
が囲まれることにより、遊技盤13の前面には、球の挙動により遊技が行われる遊技領域
が形成される。遊技領域は、遊技盤13の前面であって2本のレール76,77とレール
間を繋ぐ樹脂製の外縁部材73とにより区画して形成される領域(入賞口等が配設され、
発射された球が流下する領域)である。
【0031】
2本のレール76,77は、球発射ユニット112a(図4参照)から発射された球を
遊技盤13上部へ案内するために設けられたものである。内レール76の先端部分(図2
の左上部)には戻り球防止部材68が取り付けられ、一旦、遊技盤13の上部へ案内され
た球が再度球案内通路内に戻ってしまうといった事態が防止される。外レール77の先端
部(図2の右上部)には、球の最大飛翔部分に対応する位置に返しゴム69が取り付けら
れ、所定以上の勢いで発射された球は、返しゴム69に当たって、勢いが減衰されつつ中
央部側へ跳ね返される。
【0032】
遊技領域の正面視左側下部(図2の左側下部)には、発光手段である複数のLEDおよ
び7セグメント表示器を備える第1図柄表示装置37A,37Bが配設されている。第1
図柄表示装置37A,37Bは、主制御装置110(図4参照)で行われる各制御に応じ
た表示がなされるものであり、主にパチンコ機10の遊技状態の表示が行われる。本実施
形態では、第1図柄表示装置37A,37Bは、球が、第1入賞口64へ入賞したか、第
2入賞口640へ入賞したかに応じて使い分けられるように構成されている。具体的には
、球が、第1入賞口64へ入賞した場合には、第1図柄表示装置37Aが作動し、一方で
、球が、第2入賞口640へ入賞した場合には、第1図柄表示装置37Bが作動するよう
に構成されている。
【0033】
また、第1図柄表示装置37A,37Bは、LEDにより、パチンコ機10が確変中か
時短中か通常中であるかを点灯状態により示したり、変動中であるか否かを点灯状態によ
り示したり、停止図柄が確変大当たりに対応した図柄か普通大当たりに対応した図柄か外
れ図柄であるかを点灯状態により示したり、保留球数を点灯状態により示すと共に、7セ
グメント表示装置により、大当たり中のラウンド数やエラー表示を行う。なお、複数のL
EDは、それぞれのLEDの発光色(例えば、赤、緑、青)が異なるよう構成され、その
発光色の組み合わせにより、少ないLEDでパチンコ機10の各種遊技状態を示唆するこ
とができる。
【0034】
なお、本パチンコ機10では、第1入賞口64,第2入賞口640のいずれかに入賞が
あったことを契機として抽選が行われる。パチンコ機10は、その抽選において、大当た
りか否かの当否判定(大当たり抽選)を行うと共に、大当たりと判定した場合はその大当
たり種別の判定も行う。ここで判定される大当たり種別としては、15R確変大当たり、
4R確変大当たり、15R通常大当たりが用意されている。第1図柄表示装置37A,3
7Bには、変動終了後の停止図柄として抽選の結果が大当たりであるか否かが示されるだ
けでなく、大当たりである場合はその大当たり種別に応じた図柄が示される。
【0035】
ここで、「15R確変大当たり」とは、最大ラウンド数が15ラウンドの大当たりの後
に高確率状態へ移行する確変大当たりのことであり、「4R確変大当たり」とは、最大ラ
ウンド数が4ラウンドの大当たりの後に高確率状態へ移行する確変大当たりのことである
。また、「15R通常大当たり」は、最大ラウンド数が15ラウンドの大当たりの後に、
低確率状態へ移行すると共に、所定の変動回数の間(例えば、100変動回数)は時短状
態となる大当たりのことである。
【0036】
また、「高確率状態」とは、大当たり終了後に付加価値としてその後の大当たり確率が
アップした状態、いわゆる確率変動中(確変中)の時をいい、換言すれば、特別遊技状態
へ移行し易い遊技の状態のことである。本実施形態における高確率状態(確変中)は、後
述する第2図柄の当たり確率がアップして第2入賞口640へ球が入賞し易い遊技の状態
を含む。「低確率状態」とは、確変中でない時をいい、大当たり確率が通常の状態、即ち
、確変の時より大当たり確率が低い状態をいう。また、「低確率状態」のうちの時短状態
(時短中)とは、大当たり確率が通常の状態であると共に、大当たり確率がそのままで第
2図柄の当たり確率のみがアップして第2入賞口640へ球が入賞し易い遊技の状態のこ
とをいう。一方、パチンコ機10が通常中とは、確変中でも時短中でもない遊技の状態(
大当たり確率も第2図柄の当たり確率もアップしていない状態)である。
【0037】
確変中や時短中は、第2図柄の当たり確率がアップするだけではなく、第2入賞口64
0に付随する第1電動役物640aが開放される時間も変更され、通常中と比して長い時
間が設定される。第1電動役物640aが開放された状態(開放状態)にある場合は、そ
の第1電動役物640aが閉鎖された状態(閉鎖状態)にある場合と比して、第2入賞口
640へ球が入賞しやすい状態となる。よって、確変中や時短中は、第2入賞口640へ
球が入賞し易い状態となり、大当たり抽選が行われる回数を増やすことができる。
【0038】
なお、確変中や時短中において、第2入賞口640に付随する第1電動役物640aの
開放時間を変更するのではなく、または、その開放時間を変更することに加えて、1回の
当たりで第1電動役物640aが開放する回数を通常中よりも増やす変更を行うものとし
てもよい。また、確変中や時短中において、第2図柄の当たり確率は変更せず、第2入賞
口640に付随する第1電動役物640aが開放される時間および1回の当たりで第1電
動役物640aが開放する回数の少なくとも一方を変更するものとしてもよい。また、確
変中や時短中において、第2入賞口640に付随する第1電動役物640aが開放される
時間や、1回の当たりで第1電動役物640aを開放する回数は変更せず、第2図柄の当
たり確率だけを、通常中と比してアップするよう変更するものであってもよい。
【0039】
遊技領域には、球が入賞することにより5個から15個の球が賞球として払い出される
複数の一般入賞口63が配設されている。また、遊技領域の中央部分には、可変表示装置
ユニット80が配設されている。可変表示装置ユニット80には、第1入賞口64、第2
入賞口640のいずれかの入賞(始動入賞)をトリガとして、第1図柄表示装置37A,
37Bにおける変動表示と同期させながら、第3図柄の変動表示を行う液晶ディスプレイ
(以下単に「表示装置」と略す)で構成された第3図柄表示装置81と、第1スルーゲー
ト66の球の通過をトリガとして第2図柄を変動表示するLEDで構成される第2図柄表
示装置(図示せず)とが設けられている。
【0040】
また、可変表示装置ユニット80には、第3図柄表示装置81の外周を囲むようにして
、センターフレーム86が配設されている。このセンターフレーム86の中央に開口され
る開口部から第3図柄表示装置81が視認可能とされる。
【0041】
第3図柄表示装置81は9インチサイズの大型の液晶ディスプレイで構成されるもので
あり、表示制御装置114(図4参照)によって表示内容が制御されることにより、例え
ば上、中および下の3つの図柄列が表示される。各図柄列は複数の図柄(第3図柄)によ
って構成され、これらの第3図柄が図柄列毎に横スクロールして第3図柄表示装置81の
表示画面上にて第3図柄が可変表示されるようになっている。本実施形態の第3図柄表示
装置81は、主制御装置110(図4参照)の制御に伴った遊技状態の表示が第1図柄表
示装置37A,37Bで行われるのに対して、その第1図柄表示装置37A,37Bの表
示に応じた装飾的な表示を行うものである。なお、表示装置に代えて、例えばリール等を
用いて第3図柄表示装置81を構成するようにしても良い。
【0042】
第2図柄表示装置は、球が第1スルーゲート66を通過する毎に表示図柄(第2図柄(
図示せず))としての「○」の図柄と「×」の図柄とを所定時間交互に点灯させる変動表
示を行うものである。パチンコ機10では、球が第1スルーゲート66を通過したことが
検出されると、当たり抽選が行われる。その当たり抽選の結果、当たりであれば、第2図
柄表示装置において、第2図柄の変動表示後に「○」の図柄が停止表示される。また、当
たり抽選の結果、外れであれば、第2図柄表示装置において、第3図柄の変動表示後に「
×」の図柄が停止表示される。
【0043】
パチンコ機10は、第2図柄表示装置における変動表示が所定図柄(本実施形態におい
ては「○」の図柄)で停止した場合に、第2入賞口640に付随された第1電動役物64
0aが所定時間だけ作動状態となる(開放される)よう構成されている。
【0044】
第2図柄の変動表示にかかる時間は、遊技状態が通常中の場合よりも、確変中または時
短中の方が短くなるように設定される。これにより、確変中および時短中は、第2図柄の
変動表示が短い時間で行われるので、当たり抽選を通常中よりも多く行うことができる。
よって、当たり抽選において当たりとなる機会が増えるので、第2入賞口640の第1電
動役物640aが開放状態となる機会を遊技者に多く与えることができる。よって、確変
中および時短中は、第2入賞口640へ球が入賞しやすい状態とすることができる。
【0045】
なお、確変中または時短中において、当たり確率を高める、1回に当たりに対する第1
電動役物640aの開放時間や開放回数を増やすなど、その他の方法によっても、確変中
または時短中に第2入賞口640へ球が入賞しやすい状態としている場合は、第2図柄の
変動表示にかかる時間を遊技状態にかかわらず一定としてもよい。一方、第2図柄の変動
表示にかかる時間を、確変中または時短中において通常中よりも短く設定する場合は、当
たり確率を遊技状態にかかわらず一定にしてもよいし、また、1回の当たりに対する第1
電動役物640aの開放時間や開放回数を遊技状態にかかわらず一定にしてもよい。
【0046】
第1スルーゲート66は、可変表示装置ユニット80の右側の領域において遊技盤に組
み付けられる。第1スルーゲート66は、遊技盤に発射された球のうち、遊技盤を流下す
る球の一部が通過可能に構成されている。第1スルーゲート66を球が通過すると、第2
図柄の当たり抽選が行われる。当たり抽選の後、第2図柄表示装置にて変動表示を行い、
当たり抽選の結果が当たりであれば、変動表示の停止図柄として「○」の図柄を表示し、
当たり抽選の結果が外れであれば、変動表示の停止図柄として「×」の図柄を表示する。
【0047】
球の第1スルーゲート66の通過回数は、合計で最大4回まで保留され、その保留球数
が上述した第1図柄表示装置37A,37Bにより表示されると共に第2図柄保留ランプ
(図示せず)においても点灯表示される。第2図柄保留ランプは、最大保留数分の4つ設
けられ、第3図柄表示装置81の下方に左右対称に配設されている。
【0048】
なお、第2図柄の変動表示は、本実施形態のように、第2図柄表示装置において複数の
ランプの点灯と非点灯を切り換えることにより行うものの他、第1図柄表示装置37A,
37Bおよび第3図柄表示装置81の一部を使用して行うようにしても良い。同様に、第
2図柄保留ランプの点灯を第3図柄表示装置81の一部で行うようにしても良い。また、
第1スルーゲート66の球の通過に対する最大保留球数は4回に限定されるものでなく、
3回以下、又は、5回以上の回数(例えば、8回)に設定しても良い。また、スルーゲー
トの組み付け数は2つに限定されるものではなく、3つ以上の複数であっても良い。また
、スルーゲートの組み付け位置は可変表示装置ユニット80の左右両側に限定されるもの
ではなく、例えば、可変表示装置ユニット80の下方でも良い。また、第1図柄表示装置
37A,37Bにより保留球数が示されるので、第2図柄保留ランプにより点灯表示を行
わないものとしてもよい。
【0049】
可変表示装置ユニット80の下方には、球が入賞し得る第1入賞口64が配設されてい
る。この第1入賞口64へ球が入賞すると遊技盤13の裏面側に設けられる第1入賞口ス
イッチ(図示せず)がオンとなり、その第1入賞口スイッチのオンに起因して主制御装置
110(図4参照)で大当たりの抽選がなされ、その抽選結果に応じた表示が第1図柄表
示装置37Aで示される。
【0050】
一方、第1入賞口64の正面視右方には、球が入賞し得る第2入賞口640が配設され
ている。第2入賞口640へ球が入賞すると遊技盤13の裏面側に設けられる第2入賞口
スイッチ(図示せず)がオンとなり、その第2入賞口スイッチのオンに起因して主制御装
置110(図4参照)で大当たりの抽選がなされ、その抽選結果に応じた表示が第1図柄
表示装置37Bで示される。
【0051】
また、第1入賞口64,第2入賞口640は、それぞれ、球が入賞すると5個の球が賞
球として払い出される入賞口の1つにもなっている。なお、本実施形態においては、第1
入賞口64へ球が入賞した場合に払い出される賞球数と第2入賞口640へ球が入賞した
場合に払い出される賞球数とを同じに構成したが、第1入賞口64へ球が入賞した場合に
払い出される賞球数と第2入賞口640へ球が入賞した場合に払い出される賞球数とを異
なる数、例えば、第1入賞口64へ球が入賞した場合に払い出される賞球数を3個とし、
第2入賞口640へ球が入賞した場合に払い出される賞球数を5個として構成してもよい
【0052】
さらに、第1入賞口64の正面視左側には、球が入賞し得る第3入賞口82が配設され
ている。第3入賞口82は、球が入賞すると送球ユニット600を介して後述する振分け
ユニット500の第1開口511へ入賞した球を送球することができる。即ち、第3入賞
口82は後述する第1開口511と連通した状態で配置されている。
【0053】
第3入賞口82には第3電動役物82aが付随されている。この第3電動役物82aは
、遊技盤13に対して回転変位して開閉可能に構成されており、通常は第3電動役物82
aが閉鎖状態(縮小状態)となって球が第3入賞口82へ入賞し難い状態となっている。
一方、第1入賞口64又は第2入賞口640の入賞を契機とする大当たりの判定があった
場合、その大当たり前、後、又は大当たり中に、第3電動役物82aが所定時間開放(拡
大状態)となり、球が第3入賞口82へ入賞しやすい状態となる。また、第3入賞口82
の下流側には、通過した球を検出するセンサ装置SE1が搭載される。
【0054】
なお、第3電動役物82aの開放のタイミングは、第1入賞口64及び第2入賞口56
40の入賞を契機にして行われるものでなくても良く、第1スルーゲート66寝の球の通
過を契機として行われる第2図柄の変動表示の結果、「○」の図柄が第2図柄表示装置に
表示された場合、開放されるものであっても良い。
【0055】
第2入賞口640には第1電動役物640aが付随されている。この第1電動役物64
0aは開閉可能に構成されており、通常は第1電動役物640aが閉鎖状態(縮小状態)
となって、球が第2入賞口640へ入賞しにくい状態となっている。一方、第1スルーゲ
ート66への球の通過を契機として行われる第2図柄の変動表示の結果、「○」の図柄が
第2図柄表示装置に表示された場合、第1電動役物640aが開放状態(拡大状態)とな
り、球が第2入賞口640へ入賞しやすい状態となる。
【0056】
上述した通り、確変中および時短中は、通常中と比して第2図柄の当たり確率が高く、
また、第2図柄の変動表示にかかる時間も短いので、第2図柄の変動表示において「○」
の図柄が表示され易くなって、第1電動役物640aが開放状態(拡大状態)となる回数
が増える。更に、確変中または時短中は、第1電動役物640aが開放される時間も、通
常中より長くなる。よって、確変中または時短中は、通常時と比して、第2入賞口640
へ球が入賞しやすい状態を作ることができる。
【0057】
ここで、第1入賞口64に球が入賞した場合と第2入賞口640へ球が入賞した場合と
で、大当たりとなる確率は、低確率状態であっても高確率状態でも同一である。しかしな
がら、大当たりとなった場合に選定される大当たりの種別として15R確変大当たりとな
る確率は、第2入賞口640へ球が入賞した場合のほうが第1入賞口64へ球が入賞した
場合よりも高く設定されている。一方、第1入賞口64は、第2入賞口640にあるよう
な第1電動役物640aは有しておらず、球が常時入賞可能な状態となっている。
【0058】
よって、通常中においては、第2入賞口640に付随する電動役物が閉鎖状態にある場
合が多く、第2入賞口640に入賞しづらいので、電動役物のない第1入賞口64へ向け
て、可変表示装置ユニット80の左方を球が通過するように球を発射し(所謂「左打ち」
)、第1入賞口64への入賞によって大当たり抽選の機会を多く得て、大当たりとなるこ
とを狙った方が、遊技者にとって有利となる。
【0059】
一方、確変中や時短中は、第1スルーゲート66に球を通過させることで、第2入賞口
640に付随する第1電動役物640aが開放状態となりやすく、第2入賞口640に入
賞しやすい状態であるので、第2入賞口640へ向けて、可変表示装置ユニット80の右
方を球が通過するように球を発射し(所謂「右打ち」)、第1スルーゲート66を通過さ
せて第1電動役物640aを開放状態にすると共に、第2入賞口640への入賞によって
15R確変大当たりとなることを狙った方が、遊技者にとって有利となる。
【0060】
このように、本実施形態のパチンコ機10は、パチンコ機10の遊技状態(確変中であ
るか、時短中であるか、通常中であるか)に応じて、遊技者に対し、球の発射の仕方を「
左打ち」と「右打ち」とに変えさせることができる。よって、遊技者に対して、球の打ち
方に変化をもたらすことができるので、遊技を楽しませることができる。
【0061】
第1入賞口64の右側には可変入賞装置65が配設されており、その略中央部分に横長
矩形状の特定入賞口(大開放口)65aが設けられている。パチンコ機10においては、
第1入賞口64,第2入賞口640のいずれかの入賞に起因して行われた大当たり抽選が
大当たりとなると、所定時間(変動時間)が経過した後に、大当たりの停止図柄となるよ
う第1図柄表示装置37A又は第1図柄表示装置37Bを点灯させると共に、その大当た
りに対応した停止図柄を第3図柄表示装置81に表示させて、大当たりの発生が示される
。その後、球が入賞し易い特別遊技状態(大当たり)に遊技状態が遷移する。この特別遊
技状態として、通常時には閉鎖されている特定入賞口65aが、所定時間(例えば、30
秒経過するまで、或いは、球が10個入賞するまで)開放される。
【0062】
この特定入賞口65aは、所定時間が経過すると閉鎖され、その閉鎖後、再度、その特
定入賞口65aが所定時間開放される。この特定入賞口65aの開閉動作は、最高で例え
ば15回(15ラウンド)繰り返し可能にされている。この開閉動作が行われている状態
が、遊技者にとって有利な特別遊技状態の一形態であり、遊技者には、遊技上の価値(遊
技価値)の付与として通常時より多量の賞球の払い出しが行われる。
【0063】
可変入賞装置65は、具体的には、特定入賞口65aを覆う横長矩形状の開閉板と、そ
の開閉板の下辺を軸として前方側に開閉駆動するための大開放口ソレノイド(図示せず)
とを備えている。特定入賞口65aは、通常時は、球が入賞できないか又は入賞し難い閉
状態になっている。大当たりの際には大開放口ソレノイドを駆動して開閉板を前面下側に
傾倒し、球が特定入賞口65aに入賞しやすい開状態を一時的に形成し、その開状態と通
常時の閉状態との状態を交互に繰り返すように作動する。
【0064】
なお、上記した形態に特別遊技状態は限定されるものではない。特定入賞口65aとは
別に開閉される大開放口を遊技領域に設け、第1図柄表示装置37A,37Bにおいて大
当たりに対応したLEDが点灯した場合に、特定入賞口65aが所定時間開放され、その
特定入賞口65aの開放中に、球が特定入賞口65a内へ入賞することを契機として特定
入賞口65aとは別に設けられた大開放口が所定時間、所定回数開放される遊技状態を特
別遊技状態として形成するようにしても良い。また、特定入賞口65aは1つに限るもの
ではなく、1つ若しくは2以上の複数(例えば3つ)配置しても良く、また配置位置も第
1入賞口64の右側に限らず、例えば、可変表示装置ユニット80の左方でも良い。
【0065】
遊技盤13の下側における右隅部には、証紙や識別ラベル等を貼着するための貼着スペ
ースK1が設けられ、貼着スペースK1に貼られた証紙等は、前扉5の小窓35(図1
照)を通じて視認することができる。
【0066】
遊技盤13には、第1アウト口71が設けられている。遊技領域を流下する球であって
、いずれの入賞口63,64,65a,640,82,にも入賞しなかった球は、第1ア
ウト口71を通って図示しない球排出路へと案内される。第1アウト口71は、第1入賞
口64の下方に配設される。
【0067】
遊技盤13には、球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘が植設されてい
るとともに、風車等の各種部材(役物)とが配設されている。
【0068】
図3に示すように、パチンコ機10の背面側には、制御基板ユニット90,91と、裏
パックユニット94とが主に備えられている。制御基板ユニット90は、主基板(主制御
装置110)と音声ランプ制御基板(音声ランプ制御装置113)と表示制御基板(表示
制御装置114)とが搭載されてユニット化されている。制御基板ユニット91は、払出
制御基板(払出制御装置111)と発射制御基板(発射制御装置112)と電源基板(電
源装置115)とカードユニット接続基板116とが搭載されてユニット化されている。
【0069】
裏パックユニット94は、保護カバー部を形成する裏パック92と払出ユニット93と
がユニット化されている。また、各制御基板には、各制御を司る1チップマイコンとして
のMPU、各種機器との連絡をとるポート、各種抽選の際に用いられる乱数発生器、時間
計数や同期を図る場合などに使用されるクロックパルス発生回路等が、必要に応じて搭載
されている。
【0070】
なお、主制御装置110、音声ランプ制御装置113および表示制御装置114、払出
制御装置111および発射制御装置112、電源装置115、カードユニット接続基板1
16は、それぞれ基板ボックス100〜104に収納されている。基板ボックス100〜
104は、ボックスベースと該ボックスベースの開口部を覆うボックスカバーとを備えて
おり、そのボックスベースとボックスカバーとが互いに連結されて、各制御装置や各基板
が収納される。
【0071】
また、基板ボックス100(主制御装置110)および基板ボックス102(払出制御
装置111および発射制御装置112)は、ボックスベースとボックスカバーとを封印ユ
ニット(図示せず)によって開封不能に連結(かしめ構造による連結)している。また、
ボックスベースとボックスカバーとの連結部には、ボックスベースとボックスカバーとに
亘って封印シール(図示せず)が貼着されている。この封印シールは、脆性な素材で構成
されており、基板ボックス100,102を開封するために封印シールを剥がそうとした
り、基板ボックス100,102を無理に開封しようとすると、ボックスベース側とボッ
クスカバー側とに切断される。よって、封印ユニット又は封印シールを確認することで、
基板ボックス100,102が開封されたかどうかを知ることができる。
【0072】
払出ユニット93は、裏パックユニット94の最上部に位置して上方に開口したタンク
130と、タンク130の下方に連結され下流側に向けて緩やかに傾斜するタンクレール
131と、タンクレール131の下流側に縦向きに連結されるケースレール132と、ケ
ースレール132の最下流部に設けられ、払出モータ216(図4参照)の所定の電気的
構成により球の払出を行う払出装置133とを備えている。タンク130には、遊技ホー
ルの島設備から供給される球が逐次補給され、払出装置133により必要個数の球の払い
出しが適宜行われる。タンクレール131には、当該タンクレール131に振動を付加す
るためのバイブレータ134が取り付けられている。
【0073】
また、払出制御装置111には状態復帰スイッチ120が設けられ、発射制御装置11
2には可変抵抗器の操作つまみ121が設けられ、電源装置115にはRAM消去スイッ
チ122が設けられている。状態復帰スイッチ120は、例えば、払出モータ216(図
4参照)部の球詰まり等、払出エラーの発生時に球詰まりを解消(正常状態への復帰)す
るために操作される。操作つまみ121は、発射ソレノイドの発射力を調整するために操
作される。RAM消去スイッチ122は、パチンコ機10を初期状態に戻したい場合に電
源投入時に操作される。
【0074】
次に、図4を参照して、本パチンコ機10の電気的構成について説明する。図4は、パ
チンコ機10の電気的構成を示すブロック図である。
【0075】
主制御装置110には、演算装置である1チップマイコンとしてのMPU201が搭載
されている。MPU201には、該MPU201により実行される各種の制御プログラム
や固定値データを記憶したROM202と、そのROM202内に記憶される制御プログ
ラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM203
と、そのほか、割込回路やタイマ回路、データ送受信回路などの各種回路が内蔵されてい
る。主制御装置110では、MPU201によって、大当たり抽選や第1図柄表示装置3
7A,37Bおよび第3図柄表示装置81における表示の設定、第2図柄表示装置におけ
る表示結果の抽選といったパチンコ機10の主要な処理を実行する。
【0076】
なお、払出制御装置111や音声ランプ制御装置113などのサブ制御装置に対して動
作を指示するために、主制御装置110から該サブ制御装置へ各種のコマンドがデータ送
受信回路によって送信されるが、かかるコマンドは、主制御装置110からサブ制御装置
へ一方向にのみ送信される。
【0077】
RAM203は、各種エリア、カウンタ、フラグのほか、MPU201の内部レジスタ
の内容やMPU201により実行される制御プログラムの戻り先番地などが記憶されるス
タックエリアと、各種のフラグおよびカウンタ、I/O等の値が記憶される作業エリア(
作業領域)とを有している。なお、RAM203は、パチンコ機10の電源の遮断後にお
いても電源装置115からバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)
できる構成となっており、RAM203に記憶されるデータは、すべてバックアップされ
る。
【0078】
停電などの発生により電源が遮断されると、その電源遮断時(停電発生時を含む。以下
同様)のスタックポインタや、各レジスタの値がRAM203に記憶される。一方、電源
投入時(停電解消による電源投入を含む。以下同様)には、RAM203に記憶される情
報に基づいて、パチンコ機10の状態が電源遮断前の状態に復帰される。RAM203へ
の書き込みはメイン処理(図示せず)によって電源遮断時に実行され、RAM203に書
き込まれた各値の復帰は電源投入時の立ち上げ処理(図示せず)において実行される。な
お、MPU201のNMI端子(ノンマスカブル割込端子)には、停電等の発生による電
源遮断時に、停電監視回路252からの停電信号SG1が入力されるように構成されてお
り、その停電信号SG1がMPU201へ入力されると、停電時処理としてのNMI割込
処理(図示せず)が即座に実行される。
【0079】
主制御装置110のMPU201には、アドレスバスおよびデータバスで構成されるバ
スライン204を介して入出力ポート205が接続されている。入出力ポート205には
、払出制御装置111、音声ランプ制御装置113、第1図柄表示装置37A,37B、
第2図柄表示装置、第2図柄保留ランプ、特定入賞口65aの開閉板の下辺を軸として前
方側に開閉駆動するための大開放口ソレノイドや電動役物を駆動するためのソレノイドな
どからなるソレノイド209が接続され、MPU201は、入出力ポート205を介して
これらに対し各種コマンドや制御信号を送信する。
【0080】
また、入出力ポート205には、図示しないスイッチ群およびスライド位置検出センサ
Sや回転位置検出センサRを含むセンサ群などからなる各種スイッチ208、電源装置1
15に設けられた後述のRAM消去スイッチ回路253が接続され、MPU201は各種
スイッチ208から出力される信号や、RAM消去スイッチ回路253より出力されるR
AM消去信号SG2に基づいて各種処理を実行する。
【0081】
払出制御装置111は、払出モータ216を駆動させて賞球や貸出球の払出制御を行う
ものである。演算装置であるMPU211は、そのMPU211により実行される制御プ
ログラムや固定値データ等を記憶したROM212と、ワークメモリ等として使用される
RAM213とを有している。
【0082】
払出制御装置111のRAM213は、主制御装置110のRAM203と同様に、M
PU211の内部レジスタの内容やMPU211により実行される制御プログラムの戻り
先番地などが記憶されるスタックエリアと、各種のフラグおよびカウンタ、I/O等の値
が記憶される作業エリア(作業領域)とを有している。RAM213は、パチンコ機10
の電源の遮断後においても電源装置115からバックアップ電圧が供給されてデータを保
持(バックアップ)できる構成となっており、RAM213に記憶されるデータは、すべ
てバックアップされる。なお、主制御装置110のMPU201と同様、MPU211の
NMI端子にも、停電等の発生による電源遮断時に停電監視回路252から停電信号SG
1が入力されるように構成されており、その停電信号SG1がMPU211へ入力される
と、停電時処理としてのNMI割込処理(図示せず)が即座に実行される。
【0083】
払出制御装置111のMPU211には、アドレスバスおよびデータバスで構成される
バスライン214を介して入出力ポート215が接続されている。入出力ポート215に
は、主制御装置110や払出モータ216、発射制御装置112などがそれぞれ接続され
ている。また、図示はしないが、払出制御装置111には、払い出された賞球を検出する
ための賞球検出スイッチが接続されている。なお、該賞球検出スイッチは、払出制御装置
111に接続されるが、主制御装置110には接続されていない。
【0084】
発射制御装置112は、主制御装置110により球の発射の指示がなされた場合に、操
作ハンドル51の回動操作量に応じた球の打ち出し強さとなるよう球発射ユニット112
aを制御するものである。球発射ユニット112aは、図示しない発射ソレノイドおよび
電磁石を備えており、その発射ソレノイドおよび電磁石は、所定条件が整っている場合に
駆動が許可される。具体的には、遊技者が操作ハンドル51に触れていることをタッチセ
ンサ51aにより検出し、球の発射を停止させるための発射停止スイッチ51bがオフ(
操作されていないこと)を条件に、操作ハンドル51の回動操作量(回動位置)に対応し
て発射ソレノイドが励磁され、操作ハンドル51の操作量に応じた強さで球が発射される
【0085】
音声ランプ制御装置113は、音声出力装置(図示しないスピーカなど)226におけ
る音声の出力、ランプ表示装置(電飾部29〜33、表示ランプ34など)227におけ
る点灯および消灯の出力、変動演出(変動表示)や予告演出といった表示制御装置114
で行われる第3図柄表示装置81の表示態様の設定などを制御するものである。演算装置
であるMPU221は、そのMPU221により実行される制御プログラムや固定値デー
タ等を記憶したROM222と、ワークメモリ等として使用されるRAM223とを有し
ている。
【0086】
音声ランプ制御装置113のMPU221には、アドレスバスおよびデータバスで構成
されるバスライン224を介して入出力ポート225が接続されている。入出力ポート2
25には、主制御装置110、表示制御装置114、音声出力装置226、ランプ表示装
置227、その他装置228、枠ボタン22などがそれぞれ接続されている。その他装置
228には、駆動モータKM1,KM2,KM3が含まれる。
【0087】
音声ランプ制御装置113は、主制御装置110から受信した各種のコマンド(変動パ
ターンコマンド、停止種別コマンド等)に基づいて、第3図柄表示装置81の表示態様を
決定し、決定した表示態様をコマンド(表示用変動パターンコマンド、表示用停止種別コ
マンド等)によって表示制御装置114へ通知する。また、音声ランプ制御装置113は
、枠ボタン22からの入力を監視し、遊技者によって枠ボタン22が操作された場合は、
第3図柄表示装置81で表示されるステージを変更したり、スーパーリーチ時の演出内容
を変更したりするように、表示制御装置114へ指示する。ステージが変更される場合は
、変更後のステージに応じた背面画像を第3図柄表示装置81に表示させるべく、変更後
のステージに関する情報を含めた背面画像変更コマンドを表示制御装置114へ送信する
。ここで、背面画像とは、第3図柄表示装置81に表示させる主要な画像である第3図柄
の背面側に表示される画像のことである。表示制御装置114は、この音声ランプ制御装
置113から送信されるコマンドに従って、第3図柄表示装置81に各種の画像を表示す
る。
【0088】
また、音声ランプ制御装置113は、表示制御装置114から第3図柄表示装置81の
表示内容を表すコマンド(表示コマンド)を受信する。音声ランプ制御装置113では、
表示制御装置114から受信した表示コマンドに基づき、第3図柄表示装置81の表示内
容に合わせて、その表示内容に対応する音声を音声出力装置226から出力し、また、そ
の表示内容に対応させてランプ表示装置227の点灯および消灯を制御する。
【0089】
表示制御装置114は、音声ランプ制御装置113および第3図柄表示装置81が接続
され、音声ランプ制御装置113より受信したコマンドに基づいて、第3図柄表示装置8
1における第3図柄の変動演出などの表示を制御するものである。また、表示制御装置1
14は、第3図柄表示装置81の表示内容を通知する表示コマンドを適宜音声ランプ制御
装置113へ送信する。音声ランプ制御装置113は、この表示コマンドによって示され
る表示内容にあわせて音声出力装置226から音声を出力することで、第3図柄表示装置
81の表示と音声出力装置226からの音声出力とをあわせることができる。
【0090】
電源装置115は、パチンコ機10の各部に電源を供給するための電源部251と、停
電等による電源遮断を監視する停電監視回路252と、RAM消去スイッチ122(図3
参照)が設けられたRAM消去スイッチ回路253とを有している。電源部251は、図
示しない電源経路を通じて、各制御装置110〜114等に対して各々に必要な動作電圧
を供給する装置である。その概要としては、電源部251は、外部より供給される交流2
4ボルトの電圧を取り込み、各種スイッチ208などの各種スイッチや、ソレノイド20
9などのソレノイド、モータ等を駆動するための12ボルトの電圧、ロジック用の5ボル
トの電圧、RAMバックアップ用のバックアップ電圧などを生成し、これら12ボルトの
電圧、5ボルトの電圧およびバックアップ電圧を各制御装置110〜114等に対して必
要な電圧を供給する。
【0091】
停電監視回路252は、停電等の発生による電源遮断時に、主制御装置110のMPU
201および払出制御装置111のMPU211の各NMI端子へ停電信号SG1を出力
するための回路である。停電監視回路252は、電源部251から出力される最大電圧で
ある直流安定24ボルトの電圧を監視し、この電圧が22ボルト未満になった場合に停電
(電源断、電源遮断)の発生と判断して、停電信号SG1を主制御装置110および払出
制御装置111へ出力する。停電信号SG1の出力によって、主制御装置110および払
出制御装置111は、停電の発生を認識し、NMI割込処理を実行する。なお、電源部2
51は、直流安定24ボルトの電圧が22ボルト未満になった後においても、NMI割込
処理の実行に充分な時間の間、制御系の駆動電圧である5ボルトの電圧の出力を正常値に
維持するように構成されている。よって、主制御装置110および払出制御装置111は
、NMI割込処理(図示せず)を正常に実行し完了することができる。
【0092】
RAM消去スイッチ回路253は、RAM消去スイッチ122(図3参照)が押下され
た場合に、主制御装置110へ、バックアップデータをクリアさせるためのRAM消去信
号SG2を出力するための回路である。主制御装置110は、パチンコ機10の電源投入
時に、RAM消去信号SG2を入力した場合に、バックアップデータをクリアすると共に
、払出制御装置111においてバックアップデータをクリアさせるための払出初期化コマ
ンドを払出制御装置111に対して送信する。
【0093】
次いで、図5から図10を参照して、動作ユニット200の概略構成について説明する
図5は、パチンコ機10の分解斜視正面図であり、図6は、動作ユニット200及び遊
技盤13の分解斜視正面図である。また、図7から図10は、動作ユニット200の正面
図である。
【0094】
なお、図7では、上変位部材940が上方に退避されると共に、下変位部材440が下
方に退避された状態が、図8では、図7に示す状態から、上変位部材940が下方に回転
変位された状態が、図9では、図7に示す状態から、下変位部材440が後述する第1張
出位置に張り出された状態が、図10では、下変位部材440が、最大の張り出し位置で
ある第2張出位置に変位された状態が、それぞれ図示される。
【0095】
図5及び図6に示すように、動作ユニット200は、箱状に形成される背面ケース30
0を備え、その背面ケース300の内部空間に、上変位ユニット900、下変位ユニット
400、回転ユニット700及び遊技盤13の背面に取着される振分けユニット5あ00
と送球ユニット600とが収容される。
【0096】
背面ケース300は、正面視略矩形の底壁部301と、その底壁部301の4辺の外縁
から正面へ向けて立設される外壁部302とを備え、それら各壁部301,302により
一面側(正面側)が開放された箱状に形成される。底壁部301には、その中央に正面視
矩形の開口301aが開口形成され、その開口301aを通じて、底壁部301の背面に
配設される第3図柄表示装置81(図2参照)が視認可能とされる。
【0097】
上変位ユニット900は、背面ケース300の底壁部301のうちの開口301aの上
側部分に配設される正面視矩形横長のベース部材910と、そのベース部材910に摺動
可能に配設される上変位部材940とを備え、背面ケース300の開口301a(即ち、
第3図柄表示装置81)の正面側で、上変位部材940を摺動させつつ回転変位させる演
出を実行可能に形成される。なお、上変位ユニット900の詳しい説明は後述する。
【0098】
下変位ユニット400は、背面ケース300の底壁部301のうちの開口301aの下
側部分に配設される正面視矩形横長のベース部材410と、そのベース部材410に摺動
可能に配設される下変位部材440とを備え、背面ケースの開口301a(即ち、第3図
柄表示装置81)の正面側で、下変位部材440を摺動させつつ回転変位させる演出を実
行可能に形成される。なお、下変位ユニット400の詳しい説明は後述する。
【0099】
回転ユニット700は、背面ケース300の底壁部301のうちの開口301aの下側
部分の正面視右側(矢印)に配設される正面視略矩形の背面ベース720と、その背面ベ
ース720の前方に配設される回転体800とを備え、遊技盤13の正面視右側下方に形
成される透明の板部を介して回転体800を回転変位させる演出を遊技者に視認可能とさ
れる。なお、回転ユニット700の詳細な説明については後述する。
【0100】
送球ユニット600は、遊技盤13の背面側に取着され、遊技盤13の第3入賞口82
から遊技盤13の背面側に送球される遊技球を後述する振分けユニット500の第1開口
511に送球する経路が形成される。
【0101】
振分けユニット500は、遊技盤13の背面側に取着される経路形成部材510と、経
路形成部材510との対向に所定の隙間を形成した状態で配設されるベース板520と、
そのベース板520に取着され経路形成部材510とベース板520との対向間を流下す
る遊技球を各送球経路(第2送球経路KR2又は第3送球経路KR3)に振り分ける振分
け部材540とを備える。この振分け部材540に振り分けられた遊技球が下変位ユニッ
ト400に送球される。なお、振分けユニット500の詳しい説明は後述する。
【0102】
<第1の装飾体と第2の装飾体が前後方向に隣り合う位置に配置される>
次いで、図11から図16を参照して、遊技盤13に配設される一般入賞口ユニット1
50について説明する。
【0103】
初めに、図11及び図12を参照して、一般入賞口ユニット150について説明する。
図11は、遊技盤13の分解斜視正面図であり、図12(a)は、一般入賞口ユニット1
50の正面図であり、図12(b)は、図12(a)のXIIb−XIIb線における一
般入賞口ユニット150の断面図である。
【0104】
図11及び図12に示すように、遊技盤13は、正面視略矩形状の板部材から形成され
るベース板60と、そのベース板60に形成される開口部分に配設されるセンターフレー
ム86及び一般入賞口ユニット150と、を備える。
【0105】
ベース板60は、正面視において中央部分に開口される第1開口部60aと、レール部
材76,77により形成される遊技領域の重力方向下側に開口される第2開口部60bと
、を備える。第1開口部60aには、センターフレーム86が配設され、第2開口部60
bには、一般入賞口ユニット150が配設される。また、ベース板60には、正面側(矢
印F方向側)に装飾(模様や図柄等)が形成されたシールが貼付されて、遊技者にその装
飾を視認させることができる。なお、ベース板60の正面側の装飾は、シールに限られる
ものではなく、ベース板60の正面に装飾が印刷(塗装)されるものであっても良い。
【0106】
一般入賞口ユニット150は、遊技盤13の遊技領域(ベース板60の正面)に配設さ
れ、遊技領域を流下する遊技球の経路を変更可能とされる。また、一般入賞口ユニット1
50は、内レール76及び外レール77により囲われて形成される遊技領域に対して、正
面視(矢印B方向視)における重力方向下側(矢印D方向側)の端部に沿う位置に配置さ
れる。なお、図13図16では、ベース板60に配設されるシールが装飾部材60cの
符号を付して図示される。また、本実施形態では、装飾部材60cにキャラクター(人)
が描かれる。
【0107】
一般入賞口ユニット150は、正面視において三日月状に形成される本体部151と、
その本体部151の端部から正面側(矢印F方向側)に立設される第1立設部152と、
その第1立設部152の重力方向上側(矢印U方向側)の端部から遊技領域の中央側に向
かって延設される第2立設部153と、本体部151の背面側に配設される装飾部材15
4と、本体部151の正面側に形成される複数(本実施形態では3個)の一般入賞口63
と、を主に備える。
【0108】
本体部151は、ベース板60の板厚方向に開口される第2開口部60bの開口形状よ
りも若干大きい外形に設定され、第2開口部60bの開口に覆設された状態でベース板6
0の正面側に配設される。また、第2開口部60bにより、本体部151に配設される一
般入賞口63に流入する遊技球を遊技盤13(ベース板60)の背面側に送球できる。さ
らに、本体部151は、正面視において内側部分から外側の端部に向かうほどベース板6
0側に傾斜する傾斜面151aと、ベース板60側(矢印B方向側)の背面に凹設される
凹部151bと、その凹部151bを除いた本体部151の背面を形成する背面部151
dと、を主に備えて形成される。
【0109】
傾斜面151aは、ベース板60の正面に対して略30度ほど傾斜して形成される。こ
れにより、遊技盤13の遊技領域を流下する遊技球を、傾斜面151aに当接させて傾斜
面151aの傾斜に沿って流下させて、本体部151の正面側に移動させることができる
【0110】
ここで、本体部151の端部に傾斜面151aが形成されず、本体部151の側面が、
ベース板60の正面に対して垂直に形成される場合には、遊技盤13の遊技領域を流下す
る遊技球が、本体部151の側面に対して直交する方向から当接(衝突)して、その当接
した遊技球が流下方向と反対方向に跳ね返る恐れがある。
【0111】
これに対し、本実施形態では、傾斜面151aにより、本体部151の側面に当接する
遊技球を本体部の正面側に移動させることができるので、遊技領域を流下する遊技球の流
下が一時的に停滞することを抑制できる。その結果、ベース板60の正面側から一般入賞
口ユニット150の本体部151の正面に遊技球をスムーズに流下させることができる。
【0112】
背面部151dは、上述したように本体部151の背面であり、背面視における凹部1
51bの周囲に一定の幅で形成される。また、背面部151dは、一般入賞口ユニット1
50がベース板60に配設された状態において、ベース板60(装飾部材60c)の正面
に当接して配設される。
【0113】
凹部151bは、正面側(矢印F方向側)に向かって凹設される。また、凹部151b
は、凹設方向の底面となる凹設底面151b2と、その凹設底面151b2の外縁から背
面側(矢印B方向側)に向かって立設される内側面151b3と、を有する。
【0114】
凹設底面151b2は、後述する装飾部材154の接着面であり、本体部151の正面
と平行な平面として形成される。これにより、本体部151を介して装飾部材154の装
飾を視認した場合に、装飾部材154の装飾を一様に視認させることができる。
【0115】
内側面151b3は、正面視における前後方向(矢印F−B方向)に延設される。また
、内側面151b3の正面視における形状は、後述する装飾部材154の外形と略同一に
形成される。これにより、凹部151bに装飾部材154を配設した場合に、装飾部材1
54が凹部151bの外側に突出することを抑制できる。従って、一般入賞口ユニット1
50が、ベース板60に配設された際に、背面部151dとベース板60との間に装飾部
材154が挟まることで本体部151の背面部151dとベース板60との間に隙間が形
成されることを抑制できる。これにより、本体部151がベース板60に対して、通常の
配設位置よりも正面側に張り出すことを抑制できる。その結果、ベース板60の正面側か
ら一般入賞口ユニット150の本体部151の正面に遊技球をスムーズに流下させること
ができる。
【0116】
凹部151bは、その凹設空間に後述する装飾部材154を収容する凹みであり、凹設
深さ(正面側(矢印F方向側)への凹設距離)が、装飾部材154の厚み寸法よりも大き
く設定される。また、凹部151bは、正面視における本体部151の端部から本体部1
51の内側に一定の距離を隔てた位置で本体部151の端部の形状に沿って凹設される。
【0117】
よって、凹部151bの内側に装飾部材154を配設した場合に、装飾部材154の背
面が、本体部151よりも背面側に張り出すことを抑制できる。従って、一般入賞口ユニ
ット150がベース板60に配設された際に、凹設底面151b2とベース板60との間
に装飾部材154が挟まることで本体部151の背面部151dとベース板60との間に
隙間が形成されることを抑制できる。これにより、本体部151がベース板60に対して
通常の配設位置よりも正面側に張り出すことを抑制できる。その結果、本体部151の重
力方向上方(矢印U方向)から一般入賞口ユニット150の本体部151の正面に遊技球
をスムーズに流下させることができる。
【0118】
第1立設部152は、遊技領域の端部側(内レール76側)における本体部151の端
部から正面側(矢印F方向側)に立設される。第1立設部152は、その立設寸法がベー
ス板60(装飾部材60c)の正面に植立される内レール76の植立方向の幅寸法と略同
一に設定される。また、第1立設部152は、遊技盤13の正面側を覆う前扉5のガラス
ユニット16との対向間の間隔が遊技球の直径よりも小さく設定される。これにより、本
体部151の正面側を流下する遊技球を、遊技領域の重力方向下側の端部で第1立設部1
52に衝突させることができる。その結果、本体部151の正面側を流下する遊技球が内
レール76に衝突することを抑制でき、内レール76が遊技球と衝突して曲げられること
を抑制できる。
【0119】
ここで、内レール76と外レール77との対向間は、球発射ユニット112a(図4
照)から発射された遊技球を遊技盤13の上部へ案内するための空間であり、内レール7
6と外レール77との対向間に補強等を配設するスペースが限られる。そのため、内レー
ル76が曲がることを防止する目的で補強を配設することが困難であり、遊技領域を流下
する遊技球が内レール76に衝突して、内レール76が曲がる恐れがあった。
【0120】
これに対して、本実施形態では、遊技領域内に配設される一般入賞口ユニット150(
第1立設部152)により遊技領域を流下する遊技球が内レール76に衝突しにくくする
ことができる。従って、内レール76が曲ることで、内レール76及び外レール77の対
向間の距離が変更されることを抑制できる。その結果、遊技球を安定して遊技領域に打ち
出すことができる。
【0121】
第2立設部153は、正面視において第1立設部152の重力方向上側(矢印U方向側
)の端部から遊技領域の中央(第1入賞口64)に向かって下降傾斜して延設される(図
2参照)。これにより、内レール76とセンターフレーム83との対向間(図2参照)を
流下する遊技球が、第2立設部153の下降傾斜する延設部分の上面(矢印U方向側の面
)に送球されると、その遊技球を第2立設部153の下降傾斜に沿って転動させて、遊技
領域の中央に向けて送球することができる。これにより、内レール76と外レール77と
の対向間側(矢印L方向側)の遊技領域を流下する遊技球を、遊技領域の中央に配設され
る第1入賞口64に入賞(流入)させやすくできる。
【0122】
装飾部材154は、板状に形成されると共に、本体部151の背面側に接着される。ま
た、装飾部材154は、本体部151側の正面にベース板60の装飾部材60cに形成さ
れる装飾と正面視において連なる装飾が形成される。これにより、ベース板60に形成さ
れる装飾を装飾部材154の装飾と合わせて1の装飾に視認させることができる。なお、
本実施形態では、装飾部材154にキャラクター(人)の一部が描かれており、装飾部材
60cのキャラクターと装飾部材154のキャラクターとを合わせて1人のキャラクター
として視認させることができる。
【0123】
また、装飾部材154は、光透過性材料から形成される。これにより、ベース板60の
背面側(矢印B方向側)から第2開口部60bを通した光を装飾部材154の背面から入
射させて、装飾部材154の正面側(矢印F方向側)から出射させることができる。よっ
て、装飾部材154の正面に形成される装飾を明るくして、遊技者に視認させることがで
き、遊技者に装飾部材154の装飾を視認させやすくできる。
【0124】
次いで、図13を参照して、ベース板60と一般入賞口ユニット150とについて説明
する。図13は、図2のXIII−XIII線における遊技盤13の断面図である。
【0125】
図13に示すように、装飾部材154は、ベース板60の第2開口部60bの正面視に
おける開口形状よりも外形が大きく形成される。これにより、一般入賞口ユニット150
がベース板60に配設されると、装飾部材154の端部は、本体部151の凹部151b
の凹設底面151b2とベース板60(装飾部材60c)との間に配置される。よって、
本体部151と装飾部材154との接着が経年劣化等により剥がれた場合に、装飾部材1
54が遊技盤13から脱落することを抑制できる。
【0126】
また、装飾部材154は、ベース板60と前後方向(矢印F−B方向)において重なる
幅寸法が、後述する本体部151の背面から突設される突起155が挿入されるベース板
60の円形状の開口60g(図11参照)の直径よりも大きく設定される。これにより、
装飾部材154の本体部151に対する配置の位置ずれ、又は、装飾部材60cを形成し
た位置のずれにより、正面視における装飾部材154及び装飾部材60cの装飾の間に隙
間が形成されることを抑制できる。その結果、ベース板60の装飾部材60cと装飾部材
154の装飾とを1の装飾として遊技者に認識させやすくできる。
【0127】
また、本体部151に配設される3個の一般入賞口63は、遊技盤13の背面側に配設
される振り分けユニット500(図71参照)の開口514〜516に接続されており、
一般入賞口63に入賞した遊技球は、振り分けユニット500の第4送球経路KR4に送
球される。なお、振り分けユニット500についての詳しい説明は後述する。
【0128】
さらに、振り分けユニット500には、正面側に光を照射可能な光源を備える基板(図
示しない)がベース板520(図71参照)に配設されており、その基板から照射される
光がベース板60の第2開口部60bを挿通して一般入賞口ユニット150の背面に照射
される。
【0129】
よって、第2開口部60bは、一般入賞口ユニット150の一般入賞口63から入賞す
る遊技球の経路および一般入賞口ユニット150の背面に光を照射する空間として利用さ
れる。これにより、遊技球を送球するための開口と、光を通過させるための開口と、2箇
所の開口を分けて形成する必要がなくなるので、一般入賞口ユニット150の背面の全域
に光を照射しやすくすることができると共に、一般入賞口ユニット150の本体部151
の全域に一般入賞口63を配置することができる。その結果、一般入賞口ユニット150
の設計の自由度を向上することができると共に、一般入賞口ユニット150の全域から光
を出射して一般入賞口ユニット150の装飾(装飾部材154)を遊技者に視認させやす
くできる。
【0130】
また、本実施形態によれば、図13に示すように、遊技盤13のベース板60の装飾部
材60cと連なる装飾の装飾部材154は、ベース板60の正面に沿って配設される本体
部151の背面に配置されるので、ベース板60の装飾部材60cと装飾部材154の装
飾とを前後方向(矢印F−B方向)に隣合う(近づいた)位置に配置することができる。
これにより、装飾部材60c及び装飾部材154の正面視に対して傾斜した角度(例えば
、パチンコ機10(図1参照)の重力方向上側端部と同じ高さの視点)から装飾部材60
c及び装飾部材154を視認した際に、一般入賞口ユニットの装飾が一般入賞口ユニット
の正面に配設される場合に比べて、装飾部材60c及び装飾部材154の装飾がずれて視
認されることを抑制できる。その結果、ベース板60の装飾部材60cと装飾部材154
の装飾との連結部分を遊技者の視点に関わらず同様の位置関係で遊技者に視認させること
ができ、遊技盤13の意匠性を向上できる。
【0131】
次いで、図14を参照して、装飾部材154及びベース板60の装飾部材60cの連結
について詳しく説明する。図14は、図13の範囲XIVにおける遊技盤13の部分拡大
断面図である。なお、図14では、遊技者に視認される光の経路が2点鎖線で図示される
【0132】
上述したように、ベース板60の装飾部材60cと装飾部材154の装飾とは、合わせ
て1の装飾として遊技者に視認される。従って、ベース板60の装飾部材60cと装飾部
材154の装飾とを1の装飾(模様)として遊技者に視認させるために、両者の装飾の位
置ずれを抑える必要がある。しかしながら、ベース板60に装飾を形成する際、又は、本
体部151に装飾部材154を配設する際に、その装飾を正確な位置(毎回同じ位置)に
配置することが困難である。従って、ベース板60に一般入賞口ユニット150を配設し
た場合に、ベース板60の装飾部材60cに対する装飾部材154の装飾の位置がずれて
配設されることで、装飾部材60cと装飾部材154との装飾を合わせて1の装飾として
遊技者に視認させにくくなるという問題点があった。
【0133】
これに対して、本実施形態によれば、装飾部材154は、その端部が傾斜面151aの
背面側に配置される。これにより、装飾部材154の装飾とベース板60の装飾部材60
cの装飾との連結部分が、遊技者から正確に認識されにくくする(連結部分をぼやかして
遊技者に視認させる)ことができる。よって、装飾部材60cと装飾部材154とを1の
装飾として遊技者に認識させることができる。
【0134】
詳しく説明すると、図14に示すように、装飾部材154の装飾と装飾部材60cの装
飾との連結部(以下、「境界P1」(図14参照)と称す)は、本体部151の傾斜面1
51aの背面側に位置される。よって、境界P1から遊技者の視点に向かって出射される
光と、本体部151の正面と傾斜面151aとの連結部(以下、「境界P2」(図14
照)と称す)から遊技者の視点に向かって出射される光とを、装飾部材60c又は装飾部
材154の異なる位置で反射した光にすることができる(即ち、境界P1から遊技者の視
点に向かって出射される光の経路上に、境界P2が形成されることを抑制できる)。
【0135】
従って、境界P1では、装飾部材154に対する装飾部材60cの配置のずれが装飾の
位置ずれとして遊技者に認識されやすく、又、境界P2では、光の屈折方向の違いによる
装飾の位置ずれが遊技者に認識されやすいところ、境界P1及び境界P2のそれぞれの位
置から遊技者が視認する装飾を異なる位置の装飾にすることができるので、境界P1及び
境界P2における装飾の位置ずれが、同一の位置で遊技者に視認されることを抑制できる
。従って、境界P1における装飾の位置ずれと、境界P2における装飾の位置ずれとが合
わさり、装飾の位置ずれ量が大きくなって遊技者に認識されることを抑制できる。その結
果、装飾部材60cと装飾部材154との装飾を遊技者に1の装飾として認識させやすく
でき、遊技盤13の意匠性を向上できる。
【0136】
さらに、境界P1を傾斜面151aの背面側に配置することで、遊技者の視点において
、装飾部材60c及び本体部151の連結部(以下、「境界P3」(図14参照)と称す
)と、境界P2との間に境界P1を配置することができる。よって、本体部151から光
が出射する際に光が屈折することによる装飾の位置ずれ位置(境界P2,P3)の間に、
境界P1を配置することができる。従って、装飾の位置がずれて認識される領域が間延び
することを抑制できる。即ち、装飾の位置がずれて視認される領域を遊技盤13の正面に
対して限定的にすることができる。その結果、装飾の位置ずれ領域を遊技盤13の遊技領
域に対して、少なくすることができるので、装飾部材60c及び装飾部材154の装飾を
遊技者に1の装飾として認識させやすくできる。
【0137】
なお、本実施例では、ベース板60の装飾部材60cにキャラクターの顔が装飾され、
一般入賞口ユニット150の装飾部材154に装飾部材60cに装飾されたキャラクター
の体が装飾される。即ち、装飾部材60cと装飾部材154との装飾の連結部分には、そ
の装飾の輪郭が位置される。よって、装飾部材60cと装飾部材154との連結部分の位
置ずれを装飾の輪郭線であると遊技者に認識させることができる。その結果、装飾部材6
0c及び装飾部材154の装飾を遊技者に1の装飾として認識させやすくできる。
【0138】
さらに、本実施例では、ベース板60の装飾部材60cにキャラクターの顔の首元まで
が装飾され、一般入賞口ユニット150の装飾部材154に装飾部材154に装飾部材6
0cに装飾されたキャラクターの体が着用する服が装飾され、キャラクターの顔(首)と
服との色合いが異なるもの(本実施例では、顔が肌色で服が黒色)で装飾される。これに
より、装飾部材60cと装飾部材154との連結部分の位置ずれを色合いの異なる部分と
することで、装飾部材60cと装飾部材154とが分割されていることを遊技者に認識さ
せにくくすることができる。その結果、装飾部材60c及び装飾部材154の装飾を遊技
者に1の装飾として認識させやすくできる。
【0139】
本体部151には、上述したように背面側に凹部151bが凹設され、その内側に装飾
部材154が配設される。また、凹部151bの内側の側面(内側面151b3)の形状
は、正面視における装飾部材154の外形と略同一に設定される。これにより、装飾部材
154を本体部151に配設する際には、凹部151bの内側面151b3をガイド(位
置決め)として利用することができる。その結果、装飾部材154を本体部151に貼付
する際に、装飾部材154の配置が本体部151に対して位置ずれすることを抑制できる
【0140】
さらに、本体部151の背面側には円柱状に突出する突起155(図15参照)が複数
個所(本実施形態では、3箇所(図15参照))に形成される。突起155は、一般入賞
口ユニット150をベース板60に配設する場合にベース板60との位置決めをする位置
決め突起であり、ベース板60に凹設される凹部60dに挿入される。また、突起155
は、少なくとも1箇所(本実施形態では1箇所)が、凹部151bの凹設底面151b2
から突設され、装飾部材154に形成される開口に挿入される。従って、突起155を本
体部151に装飾部材154を配設する場合の位置決めとして利用することができる。
【0141】
よって、突起155により、一般入賞口ユニット150をベース板60に配設する際の
位置決めをすることができると共に、装飾部材154を本体部151に配設する際の位置
決めをすることができる。従って、装飾部材60cの正面側に装飾部材154を配置する
際の位置決めとなる部分を同一の部分とすることができるので、装飾部材60cの装飾と
装飾部材154の装飾とが位置ずれすることを抑制できる。その結果、装飾部材60cの
装飾と装飾部材154の装飾とを合わせて1の装飾として遊技者に認識させやすくできる
【0142】
さらに、凹設底面151b2から突設される突起155は、後述する範囲E1(図15
参照)の領域(接着テープ154aの貼付領域)に形成される。これにより、本体部15
1に装飾部材154を配設する際に、装飾部材154の開口に突起155を挿入した状態
で、装飾部材154の縁部の一箇所を凹部151bの内側面151b3に位置を合わせて
配設することで、本体部151に対して装飾部材154の2箇所を位置決めすることがで
きる。従って、装飾部材154の縁部を凹部151bの内側面151b3の2箇所で位置
をあわせて、装飾部材154を本体部151に配設する必要がなくなる。その結果、装飾
部材154の本体部151への配設作業を簡易にできる。
【0143】
次いで、図15及び図16を参照して、本体部151と装飾部材154との接着につい
て説明する。図15は、一般入賞口ユニット150の背面図であり、図16は、図13
範囲XIVにおける遊技盤13の部分拡大断面図である。なお、図15では、装飾部材1
54に貼付される接着テープ154aの範囲が、E1の符号を付して2点鎖線で図示され
る。また、図14では、遊技者に視認される光の経路が2点鎖線で図示される。なお、本
実施形態では、接着テープ154aが、光透過性の両面のテープから形成されて、範囲E
1に貼付される。
【0144】
図15及び図16に示すように、装飾部材154と本体部151とを接着する接着テー
プ154aは、装飾部材154の端部に沿って一定の幅で貼付される。これにより、接着
テープ154aが貼付されていない領域(範囲E1以外の部分)では、接着テープ154
aの厚みの分、本体部151(凹設底面151b2)と装飾部材154(装飾部材の正面
)との間に所定の幅の隙間(空間)が形成される。
【0145】
また、接着テープ154aは、装飾部材154の端部から境界P3を通過して傾斜面1
51aと直交する仮想線PK1(図14参照)を超える領域に接着される。これにより、
本体部151を通過して傾斜面151aから出射される光が、装飾部材154の装飾の影
響を受ける部分(波長が変化される部分)を接着テープ154aを貼付した範囲E1(装
飾部材154の端部)とすることができる。その結果、遊技者が所定以上の角度から一般
入賞口ユニット150を視認した場合にも、装飾部材60cと装飾部材154の装飾とを
1の装飾として遊技者に視認させやすくすることができる。
【0146】
ここで、遊技者が、通常よりも高い位置(例えば、パチンコ機10(図1参照)の重力
方向上側端部と同じ高さの視点)から遊技盤13を視認する場合には、図16に示すよう
に、傾斜面151aから遊技者の目線に向かって抜け出る光Lが、本体部151の正面お
よび背面を繰り返し反射して、本体部151の内部を通過する。この場合、装飾部材15
4の正面の全域が接着テープ154aを介して本体部151と当接するものであると、装
飾部材154側で反射される度に装飾部材154の装飾により光の波長が変更される。従
って、本体部151の内部を通過して傾斜面151aから出射される光は、装飾部材15
4の端部の装飾による波長の変化のみで反射することができない。よって、傾斜面151
aから遊技者に認識される装飾が本体部151の正面から遊技者に視認される装飾の波長
と異なるために、本体部151と傾斜面151aとで、装飾が連ならなくなるという問題
点があった。
【0147】
これに対し、本実施形態では、装飾部材154の本体部151への接着部分を範囲E1
のみとすることで、本体部151の内部を反射して通過する光Lが、装飾部材154の装
飾の影響を受けないよう(光の波長が変更されないよう)にすることができる。その結果
図16に示すように、本体部151を通過して傾斜面151aから出射される光が、装
飾部材154の装飾の影響を受ける部分(波長が変化される部分)を接着テープ154a
を貼付した範囲E1(装飾部材154の端部)とすることができ、遊技者に視認される傾
斜面151aの装飾と隣合う装飾と連なるものとして遊技者に視認させやすくできる。そ
の結果、遊技盤13の意匠性を向上できる。
【0148】
次いで、図17から図36を参照して、特別入賞装置550について説明する。初めに
図17を参照して、特別入賞装置550の配設方法について説明する。図17は、セン
ターフレーム86の分解斜視正面図である。
【0149】
図17に示すように、センターフレーム86は、ベース板60の中央の開口を取り囲む
略円形の枠状に形成されるベース枠86aと、そのベース枠86aの径方向外側に突出さ
れる突設部86bと、を備えて構成される。
【0150】
ベース枠86aは、ベース板60の中央の開口に沿う形状とされ、その中央の開口の内
側にベース枠86aの一部が挿入されると共に、ベース枠86aの一部を除く部分がベー
ス板60の正面側に張り出した状態でベース板60に配設される。
【0151】
突設部86bは、遊技盤13の遊技領域に対して、正面視右側(矢印R方向側)に突設
される。これにより、突設部86bに配設される特別入賞装置550を遊技領域に対して
正面視右側(矢印R方向側)に配設することができ、特別遊技状態となった際の右打ち時
の遊技球の送球経路の一部を特別入賞装置550により構成することができる。
【0152】
また、突設部86bは、前後方向(矢印F−B方向)に開口する開口部86b1と、そ
の開口部86b1の上方(矢印U方向)に位置し背面側(矢印B方向側)に向かって凹設
される凹部86b2と、を主に備える。
【0153】
開口部86b1は、後述する特別入賞装置550の第1ユニット551の一部が挿入さ
れる。これにより、第1ユニット551を、突設部86bの背面側に配設される特別入賞
装置550の第2ユニット552と開口部86b1を介して連結することができる。
【0154】
凹部86b2は、後述する特別入賞装置550の第1ユニット551の一部を内側に収
容可能とされる。また、凹部86b2には、遊技球の通過を検知可能な検出装置86b3
が配設される。これにより、第1ユニット551の凹部86b2の内側に収容される部分
を通過する遊技球を検出することができる。
【0155】
特別入賞装置550は、センターフレーム86の突設部86bの正面側(矢印F方向側
)に配設される第1ユニット551と、突設部86bの背面側(矢印B方向側)に配設さ
れる第2ユニット552と、を主に備えて構成される。
【0156】
第1ユニット551は、その内部を遊技球が流下可能な空間(経路)を備え、一部が遊
技盤13の遊技領域に配設される。また、第1ユニット551は、第2ユニット552を
挿通されたネジによりセンターフレーム86に配設される。なお、第1ユニット551及
び第2ユニット552の配設方法についての詳しい説明は後述する。
【0157】
次いで、図18から図20を参照して、特別入賞装置550の第1ユニット551の構
成について説明する。図18(a)は、第1ユニット551の正面図であり、図18(b
)は、第1ユニット551の側面図であり、図18(c)は、第1ユニット551の背面
図である。図19は、第1ユニット551の分解斜視正面図であり、図20は、第1ユニ
ット551の分解斜視背面図である。
【0158】
図18から図20に示すように、第1ユニット551は、正面側に配設される第1経路
部材560と、その第1経路部材560の背面側に配設される第2経路部材570と、そ
の第2経路部材570の背面に配設される第3経路部材580と、を主に備えて形成され
る。
【0159】
第1経路部材560は、遊技盤13の遊技領域の正面に沿った板状に形成される正面板
564と、上方側(矢印U方向側)が開放する断面略U字状に形成され、正面板564の
上方側端部から背面側に突設される第1受入部561、第2受入部562及び第3受入部
563と、その第1受入部561、第2受入部562及び第3受入部563の下側(矢印
D方向側)に連なって形成されると共に、正面板564の一部の端部に沿って延設される
第1壁部565と、その第1壁部565の下方に形成され、所定の間隔を隔てた2箇所か
ら突設される2組の第2壁部566及び第3壁部567と、を主に備える。
【0160】
正面板564は、後述する第2経路部材570又は第3経路部材580との対向間に形
成される遊技球の流下経路の正面側の壁部となる板部材であり、光透過部材から形成され
る。これにより、遊技者は、第1ユニット551の内部を流下する遊技球を正面板564
を介して(通して)視認することができる。
【0161】
また、正面板564は、第2経路部材570側(背面側(矢印B方向側)に突設される
案内部564aを備える。
【0162】
案内部564aは、第1ユニット551の内側を流下する遊技球により、正面板564
の壁面の全域が汚れることを抑制する壁部であり、後述する第2経路部材570又は第3
経路部材580との対向間を流下する遊技球の流下経路に沿って延設される。また、案内
部564aは、第1ユニット551を流下する遊技球の転動面から遊技球の半径分離れた
位置に突設される。言い換えると、案内部564aは、第1経路部材560を流下する遊
技球の中心位置と、略同一の位置に突設される。これにより、正面板564と遊技球とが
当接する部分を案内部564aの突設先端部に限定することができる。従って、正面板5
64の全域に遊技球と当接することにより傷が生じることや遊技球に付着した汚れが移着
することを抑制できる。その結果、正面板564を介して第1経路部材560の内部を流
下する遊技球を遊技者に視認させやすくできる。
【0163】
第1受入部561、第2受入部562及び第3受入部563は、第1ユニット551の
上方(矢印U方向)の遊技領域から流下する遊技球を第1ユニット551の内部に受け入
れる部分であり、上方側の開口が遊技球の直径よりも大きい寸法に設定される。また、第
1受入部561、第2受入部562及び第3受入部563は、正面板564の上方側(矢
印U方向側)の端部に左右方向(矢印L−R方向)に並設される。
【0164】
第1受入部561は、第2受入部562及び第3受入部563よりも遊技球の受け入れ
幅(左右方向(矢印L−R方向)の幅寸法)が大きく設定される。これにより、特別入賞
装置550に流入する遊技球は、第2受入部562又は第3受入部563よりも第1受入
部561に流入しやすくされる。
【0165】
また、第1受入部561は、第1ユニット551の内側に形成される流下経路に連通さ
れる。これにより、第1受入部561に受け入れられた遊技球は、第1ユニット551の
内側を流下される。なお、第1ユニット551の遊技球の流下経路については後述する。
【0166】
第2受入部562及び第3受入部563は、後述する第2ユニット552の内側に形成
される流下経路に連通される。これにより、第2受入部562及び第3受入部563に受
け入れられた遊技球が第2ユニット552の内側を流下される。なお、第2ユニット55
2の流下経路については後述する。
【0167】
第1壁部565は、後述する第2経路部材570に形成される第4壁部573との対向
間に遊技球を送球する空間を形成する内壁である。第1壁部565は、一端が上述した第
1受入部561の下方側に連結され、他端側が第2受入部562及び第3受入部563の
下側に亘って左右方向(矢印L−R方向)に延設される上方側壁部565aと、背面視略
C字状に湾曲して形成され上方側壁部565aに連結する湾曲壁部565bと、から主に
構成される。
【0168】
上方側壁部565aは、後述する第4壁部573の上面(矢印U方向側の面)を遊技球
が転動する際に、その転動面の上方を覆う内壁であり、第4壁部573の上面と直交する
方向に遊技球の直径よりも上方側(矢印U方向側)に離間する位置に形成される。
【0169】
湾曲壁部565bは、後述する第4壁部573の上面を転動する遊技球の転動方向を変
更する内壁であり、第4壁部573の転動側端部と対向する位置に形成される。また、湾
曲壁部565bは、第4壁部573の転動側端部を中心とする半円弧状に形成される。こ
れにより、第4壁部573の上面を転動する遊技球を、湾曲壁部565bの内壁に沿って
流下させることで、第4壁部573の下面側に案内することができると共に、その転動方
向を第4壁部573の上面の転動方向と反対にすることができる。
【0170】
第2壁部566は、第1ユニット551の内部を流下する遊技球の主の流下経路から分
岐する経路の空間を形成する内壁であり、正面板564の背面から突設される一対の壁部
の対向間が、遊技球の直径よりも若干大きい寸法に設定される。これにより、第1ユニッ
ト551を流下する経路を増やすことができる。
【0171】
第3壁部567は、第1ユニット551の内部を流下する遊技球の主の送球経路(主経
路SK3)から分岐する経路の内面を形成する壁部であり、正面板564の背面から突設
される一対の壁部の対向間が、遊技球の直径よりも若干大きい寸法に設定される。これに
より、第1ユニット551を流下する遊技球の経路を増やすことができる。
【0172】
また、第2壁部566と第3壁部567とは、それぞれ下流側の端部が第1ユニット5
51の左右方向(矢印L−R方向)の反対側に配置される。これにより、後述する分岐通
路から第1ユニット551の左右方向の両側に遊技球を送球することができる。
【0173】
第2経路部材570は、第1経路部材560の正面板564と対向する板状のベース板
571と、そのベース板571の正面から第1経路部材560側に突設される第4壁部5
73と、その第4壁部573から下方側に所定の距離離間する位置に突設される第5壁部
574と、その第5壁部574から下方側に所定の距離離間する位置に突設される第6壁
部575と、を主に備えて形成される。
【0174】
ベース板571は、第1経路部材560の正面板564と遊技球の直径よりも若干大き
い距離を隔てる位置に配設される。これにより、正面板564とベース板571との間に
遊技球を流下させることができる。また、ベース板571は、第1受入部561、第2受
入部562及び第3受入部563のそれぞれに対応する位置に開口する第1開口部571
a、第2開口部571b及び第3開口部571cと、第1開口部571aの下方に開口す
る第4開口部571dと、第5壁部574及び第6壁部575のそれぞれの上方に開口す
る第5開口部571e及び第6開口部571fと、第5壁部574および第6壁部575
の間に位置し背面側に凹設される凹設部571gと、を備える。
【0175】
第1開口部571a、第2開口部571b及び第3開口部571cは、上述した第1経
路部材560の第1受入部561、第2受入部562及び第3受入部563に流入する遊
技球をベース板571の背面側に通過させる開口である。
【0176】
また、ベース板571は、第1開口部571a、第2開口部571b及び第3開口部5
71cの下側端部から背面側に突出する第1転動部576、第2転動部577及び第3転
動部578を備える。これにより、第1開口部571aを通過する遊技球は、後述する第
3経路部材580に、第2開口部571b又は第3開口部571cを通過する遊技球は、
後述する第2ユニット552に、それぞれ送球される。
【0177】
第1開口部571a及び第4開口部571dは、背面側に後述する第3経路部材580
の一部が覆設される。これにより、第1開口部571aを通過する遊技球は、第4開口部
571dからベース板571の正面側(矢印F方向側)に送球される。
【0178】
第4壁部573は、第4開口部571dの下側端部に沿ってベース板571から突設さ
れると共に、左右方向(矢印L−R方向)に延設される。また、第4壁部573は、ベー
ス板571の正面視左側に開口される第4開口部571d側から正面視右側(矢印R方向
側)に向かう程、上面が下方に傾斜して形成される。これにより、第4開口部571dを
通過してベース板571の正面側に送球される遊技球を、第4壁部573の上面に乗せる
と共に、第4壁部573の上面の傾斜によりベース板571の右側(矢印R方向側)に送
球できる。
【0179】
第5壁部574は、上述した第1壁部565の湾曲壁部565bから送球される遊技球
の転動面となる部分であり、第4壁部573の下面と直交する方向に遊技球の直径よりも
下方側に離間する位置に突設されると共に、ベース板571の左右方向(矢印L−R方向
)に延設される。また、第5壁部は、湾曲壁部565b側(矢印R方向側)から後述する
凹設部574g側(矢印L方向側)に向かう程、上面(矢印U方向側の面)が下方に傾斜
して形成される。これにより、湾曲壁部565bから第5壁部574の上面に送球される
遊技球を、凹設部574g側に転動させることができる。さらに、第5壁部574は、遊
技球の転動面に下方側に向かって凹む第1受入凹部574a及び第2受入凹部574bを
備える。
【0180】
第1受入凹部574a及び第2受入凹部574bは、第5壁部574の延設方向に並設
される。また、第1受入凹部574a及び第2受入凹部574bは、凹設幅および凹設深
さが、遊技球の直径よりも大きい寸法に設定される。さらに、第1受入凹部574a及び
第2受入凹部574bの内側には、ベース板571に開口する第5開口部571eが形成
される。これにより、第1受入凹部574a又は第2受入凹部574bに流入する遊技球
は、第5開口部571eを通過してベース板571の背面側に送球される。
【0181】
凹設部574gは、第5壁部574の下流側端部(矢印L方向側の端部)の上方に形成
されており、第5壁部574の上面を転動する遊技球を凹設部574gの内側に流入させ
ると共に凹設部574gの下方(矢印D方向)に形成される第6壁部575の上部に送球
することができる。
【0182】
第6壁部575は、第5壁部574を転動して凹設部574gに送球される遊技球の転
動面となる部分であり、第5壁部574の下面から下方側に遊技球の直径よりも離間する
位置でベース板571から突設され、ベース板571の左右方向(矢印L−R)方向に延
設される。また、第6壁部575は、凹設部574g側(矢印L方向側)から上述した第
3壁部567側に向かって上面が下方に傾斜して形成される。これにより、凹設部574
gから第6壁部575の上面に送球される遊技球を、第3壁部567により形成される送
球経路側に転動させることができる。また、第6壁部575は、遊技球の転動面に下方側
に向かって凹む第3受入凹部575a及び第4受入凹部575bを備える。
【0183】
第3受入凹部575a及び第4受入凹部575bは、第6壁部575の延設方向に並設
される。また、第3受入凹部575a及び第4受入凹部575bは、凹設幅および凹設深
さが、遊技球の直径よりも大きい寸法に設定される。さらに、第3受入凹部575a及び
第4受入凹部575bの内側には、ベース板571に開口する第6開口部571fが形成
される。これにより、第3受入凹部575a及び第4受入凹部575bに流入した遊技球
は、第6開口部571fを通過してベース板571の背面側に送球される。
【0184】
第3経路部材580は、第2経路部材570の重力方向上方側(矢印U方向側)の背面
に配設される第1覆設部材581と、第2経路部材570の重力方向下方側(矢印D方向
側)の背面に配設される第2覆設部材582と、第1覆設部材581及び第2覆設部材5
82の間に配設される第1駆動ユニット583と、第2覆設部材582の背面に配設され
る第2駆動ユニット584とを主に備えて構成される。
【0185】
第1覆設部材581は、上述した第1開口部571a及び第4開口部571dの背面側
に配設される湾曲部581aと、その湾曲部581aの下方側に連なる板状の取付部58
1bと、を主に備える。
【0186】
湾曲部581aは、第1開口部571a及び第4開口部571d(第2経路部材570
)側が開放される断面U字状に湾曲して形成され、その内側に第1転動部576が配設さ
れる(図24(a)参照)。また、湾曲部581aの湾曲内側の壁面と第1転動部576
の突設先端部との離間距離は、遊技球の直径よりも大きく設定される。これにより、第1
転動部576を転動する遊技球を湾曲部581aの内壁に沿って流下させて、第1転動部
581aの下方側に送球することができる。よって、背面側に湾曲する湾曲部581aに
遊技球を送球することで、遊技球の転動時間を長くすることができる。その結果、遊技盤
13の遊技領域と平行な平面上に遊技球の転動面を確保できない場合でも、遊技球の転動
速度を遅くすることができる。
【0187】
さらに、湾曲部581aは、下方側の端部が、第4開口部571dの下側内縁よりも若
干高い位置に配置される。これにより、第1転動部576から湾曲部581aの内壁に沿
って流下されて第4開口部571dに送球された遊技球が逆流して、湾曲部581aの内
側に流入することを抑制できる。
【0188】
取付部581bは、第1覆設部材581を第2経路部材570の背面に締結するための
ネジを挿通する貫通孔581b1が2箇所に貫通形成される。また、取付部581bは、
背面側に向かって円柱状に突設される柱状体551aを備える。柱状体551aは、後述
する第2ユニット552を第1ユニット551に締結するためのネジ穴が先端に穿設され
る。これにより、第2ユニット552の背面側から挿通されるネジを柱状体551aに螺
合させて第1ユニット551と第2ユニット552とを締結することができる。
【0189】
第2覆設部材582は、第6開口部571fの背面側に配設される第2湾曲部582a
と、第1受入凹部574a〜第4受入凹部575bの背面側に配設される背面側壁部58
2bと、を主に備える。
【0190】
第2湾曲部582aは、第6開口部571f(第2経路部材570)側が開放される断
面U字状に湾曲して形成される(図24(c)参照)。また、第2湾曲部582aは、正
面側から背面側に向かって立設される立設壁582a1をU字の内側に備える。立設壁5
82a1により、第2湾曲部582aの内部空間が、正面視左側(矢印L方向側)の第1
空間582a2と、立設壁582a1を間に挟んで第1空間582a2の隣に形成される
第2空間582a3とに分けられる。
【0191】
第1空間582a2及び第2空間582a3は、遊技球の直径よりも大きい空間であり
、正面側から背面側に向かって形成される。また、第1空間582a2及び第2空間58
2a3は、背面側で連結される。また、第1空間582a2の内面は、背面側に向かう程
、下方に傾斜して形成され、第2空間582a3の内面は正面側に向かう程、下方に傾斜
して形成される。これにより、凹設部571gから第2湾曲部582aに送球される遊技
球は、第1空間582a2の傾斜により、背面側に転動されると共に背面側の端部で第2
湾曲部582aの湾曲により第2空間582a3に送球され、第2空間582a3の傾斜
により正面側に転動され、第6開口部571fの開口を通過して、ベース板571の正面
側に送球される。
【0192】
背面側壁部582bは、第1受入凹部574a〜第4受入凹部575bに送球されて、
第5開口部571e及び第6開口部571fを通過する遊技球を特別入賞装置550の下
方に案内する送球経路の背面側の壁部である。これにより、第1受入凹部574a〜第4
受入凹部575bに送球される遊技球を回収することができる。従って、第1受入凹部5
74a〜第4受入凹部575bに送球されて、後述する検出装置SE3〜SE6を通過し
て遊技価値を遊技者に付与した遊技球が再度遊技領域を流下して、遊技価値が再度遊技者
に付与されることを防止できる。
【0193】
第1駆動ユニット583は、電力により前後方向に変位する軸を備える第1ソレノイド
583aと、その第1ソレノイド583aの軸に連結される第1可変板583bと、第1
ソレノイド583a及び第1可変板583bの周囲を囲む第1保護部材583cと、を主
に備える。
【0194】
第1可変板583bは、左右方向(矢印L−R方向)に長い矩形状の板部材であり、第
1ソレノイド583aの軸の変位に合わせて前後方向(矢印F−B方向)に変位される。
また、第1可変板583bが正面側に張り出された状態では、その第1可変板583bの
先端が上述した第5開口部571eに挿入されると共に、第1受入凹部574a及び第2
受入凹部574bの上側に配置される。これにより、第1可変板583bが正面側に張り
出された状態では、その第1可変板583bにより第1受入凹部574a及び第2受入凹
部574bへの遊技球の流入を防止することができる。
【0195】
第1保護部材583cは、第2経路部材570側が開放する箱状に形成され、その内部
に第1ソレノイド583aの軸と第1可変板583bとを連結する機構が配設される。ま
た、第1保護部材583cは、前後方向に貫通する貫通孔583c1を複数備える。
【0196】
貫通孔583c1は、第1駆動ユニット583を第2経路部材570に締結するための
ネジを挿通する部分である。貫通孔583c1を挿通されたネジは、第1覆設部材581
の貫通孔581b1、又は、第2覆設部材582の貫通孔582b1を挿通されて、第2
経路部材570に穿設される孔に螺合される。よって、第1駆動ユニット583を第2経
路部材570に配設することで、第1覆設部材581及び第2覆設部材582を第2経路
部材570に配設することができる。これにより、第1覆設部材581及び第2覆設部材
582のネジの締結部分を少なくすることができ、製造コストを削減できる。
【0197】
また、第1覆設部材581又は第2覆設部材582を第2経路部材570と第1駆動ユ
ニット583との間に挟んだ状態とすることができるので、第1駆動ユニット583が、
特別入賞装置550から無理に外された場合に、第1覆設部材581又は第2覆設部材5
82と第2経路部材570との締結を不完全として、遊技球が第1覆設部材581又は第
2覆設部材582を通過できない状態としやすい。その結果、不正がされた状態で、遊技
が継続されることを抑制できる。
【0198】
第2駆動ユニット584は、第1駆動ユニット583と同様に、電力により前後方向に
変位する軸を備える第2ソレノイド584aと、その第2ソレノイド584aの軸に連結
される第2可変板584bと、第2ソレノイド584a及び第2可変板584bの周囲を
覆う第2保護部材584cと、を主に備える。
【0199】
第2可変板584bは、左右方向(矢印L−R方向)に長い板状体から形成されると共
に、正面視においてクランク状に屈曲して形成される。また、第2可変板584bが正面
側に張り出された状態では、その第2可変板584bの先端が、上述した第6開口部57
1fに挿入されると共に、第3受入凹部575a及び第4受入凹部575bの上側に配置
される。これにより、第2可変板584bが正面側に張り出された状態では、その第2可
変板584bにより第3受入凹部575a及び第4受入凹部575bへの遊技球の流入を
防止することができる。
【0200】
第2保護部材584cは、第2経路部材570側が開放する箱状に形成され、その内部
に第2ソレノイド584aの軸と第2可変板584bとを連結する機構が配設される。ま
た、第2保護部材584cは、第1経路部材560の第2壁部566により形成される送
球経路の背面側を覆う背面側壁部584c1を備える。これにより、背面側壁部584c
1と第2壁部566とで送球経路を形成できるだけでなく、背面側壁部584c1と第2
壁部566とで、第2経路部材570を覆うことができる。その結果、第1ユニット55
1の側面から不正部材が挿入されて、第2経路部材570に配設される検出装置SE3〜
SE6に不正が行われることを抑制しやすくできる。
【0201】
次いで、図21から図24を参照して第1受入部561から第1ユニット551の内部
に流入する遊技球の送球経路について説明する。図21は、図18(b)のXXI−XX
I線における第1ユニット551の断面図である。図22は、図21に示す第1ユニット
551の模式断面図である。図23は、図18(b)のXXIII−XXIII線におけ
る第1ユニット551の断面図である。図24(a)は、図21のXXIVa−XXIV
a線における第1ユニット551の断面図であり、図24(b)は、図21のXXIVb
−XXIVb線における第1ユニット551の断面図であり、図24(c)は、図21
XXIVc−XXIVc線における第1ユニット551の断面図である。
【0202】
なお、第1ユニット内部に流入する遊技球は、遊技球の主経路SK1〜SK6を主経路
SK1、主経路SK2、主経路SK3、主経路SK4、主経路SK5、主経路SK6の順
に流下する。又は、主経路SK1〜SK6を流下する途中の主経路SK3から主経路SK
3に連通する副経路HK1に流入されて副経路HK1を流下する。もしくは、主経路SK
1〜主経路SK6を流下する途中の主経路SK5から主経路SK5に連通する副経路HK
2又は副経路HK3のどちらかに流入されて副経路HK2又は副経路HK3のどちらかを
流下する。
【0203】
また、副経路HK1〜HK3には、遊技球の通過を検知する検出装置SE3〜SE6が
配設されており、その検出装置SE3〜SE6の遊技球の検出により、遊技者に所定の遊
技価値が付与される。本実施形態では、所定の球数の賞球により、遊技者に遊技価値が付
与される。
【0204】
図21から図24に示すように、主経路SK1は、第1覆設部材581の湾曲部581
a及び第2経路部材570の第1転動部576(図24(a)参照)により形成される空
間であり、第1開口部571aと第4開口部571dとを連通する。上述したように、湾
曲部581aは、第1開口部571a及び第4開口部571d(第2経路部材570)側
が開放される断面U字状に湾曲して形成され、主経路SK1を通過する遊技球を背面側に
迂回させることができる。これにより、正面視における領域が限られる空間(第1開口部
571a又は第4開口部571dの内側を遊技球が通過する際に、遊技球の左右方向にお
ける移動量を少なくすることができるので、主経路SK1を通過する遊技球を遊技者に視
認させやすくすることができる。これにより、第1ユニット551を通過する遊技球を遊
技者に視認させやすくして、遊技者の興趣を高めることができる。
【0205】
また、後述するように、主経路SK1に流入する遊技球は、遊技者に所定の遊技価値が
付与されるので、遊技者に遊技価値が付与される可能性がある遊技球の転動を遊技者に視
認させやすくできる。その結果、遊技者に興趣を与えやすくすることができる。なお、主
経路SK1は、後述する主経路SK2と連通されており、主経路SK1を通過する遊技球
を主経路SK2に流入させることができる。
【0206】
また、主経路SK1の湾曲部581aは、上述したセンターフレーム86の凹部86b
2(図17参照)に収容されて配設される。これにより、主経路SK1に遊技球が詰まっ
た(流れが遅い)場合に、その不具合を検出装置86b3(図17参照)により検出して
、エラーを報知することができる。
【0207】
さらに、主経路SK1の通路幅は、遊技球の直径よりも若干大きく設定されると共に、
検出装置SE3〜SE7(図23参照)の遊技球が通過する開口よりも小さく設定される
。これにより、基準の遊技球の直径(11ミリメートル)よりも直径の大きい遊技球(不
正な遊技球)が製造されて、その球で不正(遊技)が行われた場合に、その球を主経路S
K1の内側に留めることができる。よって、不正な遊技球が、主経路SK1の下流側に配
設される検出装置SE3〜SE7に流下して不正が行われることを抑制できる。また、不
正な遊技球を主経路SK1に留めることで、検出装置86b3(図17参照)により検出
して、エラー(不正)を報知することができる。なお、この場合の不正とは、検出装置S
E3〜SE7のいずれかの開口に不正な遊技球を嵌めて、検出装置SE3〜SE7に検出
を継続させて、不正な遊技球の払い出し(遊技価値)を得ることである。
【0208】
主経路SK2は、第1経路部材560の第1壁部565と、第2経路部材570の第4
壁部573との間に形成される空間である。主経路SK2に流入される遊技球は、第4壁
部573の上面を転動して流下される。上述したように、第4壁部573は、左右方向(
矢印L−R方向)に延設され第4開口部571dから離間するにつれて下降傾斜して形成
される。
【0209】
従って、上述した湾曲部581a(背面側への湾曲経路)は、遊技球の送球方向の切り
替え部分(主経路SK1と主経路SK2との連結部分)に形成されるので、遊技者が、主
経路SK1を流下する遊技球を見失うことを抑制できる。即ち、左右方向に延びる直線状
の送球経路(例えば、主経路SK2)の途中に背面側に湾曲する経路が形成される場合に
は、その湾曲する経路で一定の加速度で転動する遊技球の加速度が変化される(小さくな
る)ので、遊技球を追っていた目線が遊技球よりも先行してしまうことで、遊技者が遊技
球を見失う恐れがある。
【0210】
これに対し、遊技球の転動方向が切り替えられて本来遊技球の転動速度が遅くされる部
分に背面側への湾曲経路を形成するので、遊技者の目線が遊技球よりも先行することを抑
制して、遊技者が遊技球を見失うことを抑制できる。
【0211】
また、主経路SK1の内壁である湾曲部581aは、遊技盤13の左右方向中央部に対
して若干右方(矢印R方向)に配設される第1ユニット551の正面視左側(矢印L方向
側の端部)に形成される。よって、遊技盤13の正面に位置する遊技者から第1ユニット
551を視認しやすい側に、背面側への湾曲経路(主経路SK1)が形成されるので、遊
技者が主経路SK1から主経路SK2を通過する遊技球を見失うことを抑制しやすくでき
る。
【0212】
また、主経路SK2は、湾曲経路WK1に連通されており、湾曲経路WK1を介して、
後述する主経路SK3と連通される。これにより、主経路SK2を通過する遊技球は、湾
曲経路WK1を介して、主経路SK3に流入される。なお、湾曲経路WK1についての詳
しい説明は後述する。
【0213】
主経路SK3は、第2経路部材570の第4壁部573と、第5壁部574との間に形
成される空間である。主経路SK3に流入される遊技球は、第5壁部574の上面を転動
して流下される。また、主経路SK3には、上述した第1駆動ユニット583の第1可変
板583bが張出時に主経路SK3上に突出される。この主経路SK3上に第1可変板5
83bが突出した状態では、第5壁部574の上部を転動する遊技球が、第1可変板58
3bの上面を転動して主経路SK4に送球される。
【0214】
一方、主経路SK3上から第1可変板583bが退避した状態では、第5壁部574に
形成される第1受入凹部574a及び第2受入凹部574bの内部に形成される空間の副
経路HK1に遊技球が流入される。副経路HK1は、第5開口部571eを介して背面側
壁部582bにより形成される回収経路に送球される。
【0215】
この様に、第1ユニット551は、遊技球の送球経路上に張り出し、又は、送球経路上
から退避する第1可変板583bを備え、第1可変板583bの変位により、第1ユニッ
ト551の主経路SK3を流下する遊技球が副経路HK1に案内される場合と、主経路S
K4に案内される場合と、に変更することができるので、第1ユニット551を流下する
遊技球の流下方向に変化を与えることができる。
【0216】
この場合、副経路HK1に流入する遊技球は、遊技者に所定の遊技価値が付与されるの
で、遊技者に、遊技球が副経路HK1に流入したかどうかを注視させることができる。ま
た、第1可変板583bは、第1ユニット551に形成される送球経路の途中に配置され
、遊技者の視認方向(矢印F−B方向)に変位されるので、遊技者から第1可変板583
bの変位を視認させにくくすることができる。その結果、第1ユニット551の流下する
遊技球に注視させることができ、遊技者に遊技球の流下による興趣を与えやすくできる。
【0217】
また、副経路HK1は、正面視において遊技球を右側(矢印R方向側)から左側(矢印
L方向側)に送球する主経路SK3と、その主経路SK3の下方に位置し遊技球を左側か
ら右側に送球する主経路SK6との間を形成する第5壁部574に形成される。従って、
副経路HK1は、遊技球を左右に送球させる間の空間を利用して形成されるので、第1ユ
ニット551の外形が上下方向に大きくなることを抑制できる。その結果、第1ユニット
551の外形を小さくすることで、遊技者が遊技球を目で追う範囲を狭めることができ、
遊技者に第1ユニット551を流下する遊技球を視認させやすくすることができる。
【0218】
主経路SK4は、凹設部571gと第1経路部材560の突起568とにより形成され
る空間である。主経路SK4に流入する遊技球は、突起568に当接して凹設部571g
の内側(背面側)に送球された後に、凹設部の内面に沿って突起568の周囲を転動して
凹設部の外側(正面側)に送球される。即ち、遊技球は、突起568を迂回するように転
動される。また、主経路SK4は、主経路SK5に連通されており、主経路SK4を通過
する遊技球を主経路SK5に流入させることができる。
【0219】
主経路SK5は、上述した第3経路部材580の第2覆設部材582の第1空間582
a2及び第2空間582a3により形成される空間である。主経路SK5に流入される遊
技球は、上述したように第1空間582a2の内部を背面側に転動した後に、第2空間5
82a3の内部を正面側に転動される。また、主経路SK5には、上述した第2駆動ユニ
ット584の第2可変板584bが張出時に主経路SK5上に突出する。この主経路SK
5上に第2可変板584bが突出した状態では、第2湾曲部582aの内部を転動する遊
技球が、主経路SK6に送球される。
【0220】
一方、主経路SK5上から第2可変板584bが退避した状態では、第6壁部575に
形成される第3受入凹部575a及び第4受入凹部575bの内部に形成される空間の副
経路HK2に遊技球が流下される。副経路HK2は、第6開口部571fを介して背面側
壁部582bにより形成される回収経路に送球される。
【0221】
また、主経路SK5を構成する第2湾曲部582aは、上述したように背面側に湾曲し
て形成されており、主経路SK5を通過する遊技球を背面側に迂回させることができる。
これにより、正面視における領域が所定の限られた空間に設定される場合でも、遊技球が
転動可能な距離を長くすることができる。
【0222】
さらに、第2可変板584bは、主経路SK5の上流側の一部と、主経路SK5の下流
側の一部とで張出し、又は、退避の変位がされるように構成され、それら主経路SK5の
上流側と主経路SK5の下流側との間に背面側への湾曲経路が形成されるので、主経路S
K5を通過する遊技球により遊技者に遊技価値が付与される可能性がある時間を長くでき
る。その結果、遊技者に興趣を与える時間を長くすることができる。
【0223】
主経路SK4と主経路SK5との連通部分には、副経路HK3が連通される。副経路H
K3は、第1経路部材560の第2壁部566と、第3経路部材580の背面側壁部58
4c1との対向間に形成される空間である。
【0224】
副経路HK3は、主経路SK4から主経路SK5に遊技球が流入した際の遊技球の流下
方向(正面視右方向(矢印R方向)と異なる方向(正面視左方向(矢印L方向))に開口
される。また、副経路HK3は、その流入口の下側内縁が第2可変板584bよりも下方
(矢印D方向)に設定される。
【0225】
ここで、遊技球が主経路SK4から主経路SK5に正常に(重力以外の外力が作用しな
い状態で)流下する場合には、主経路SK4から主経路SK5又は副経路HK2に遊技球
が流入される。一方、遊技球が主経路SK4から副経路HK2に流入するタイミングで第
2可変板584bが張出されて第2可変板584bの先端面と遊技球が当接して、遊技球
に重力以外の外力が作用した場合には、第2可変板584bにより副経路HK3の流入口
に遊技球が押し出されて副経路HK3に流入される。
【0226】
よって、第1ユニット551は、遊技球の送球経路上に張り出し、又は、送球経路上か
ら退避する第2可変板584bを備え、第2可変板584bの変位により、第1ユニット
551の主経路SK4又は主経路SK5を流下する遊技球が主経路SK5、副経路HK2
又は副経路HK3のいずれかに案内されるので、第1ユニット551を流下する遊技球の
流下方向に変化を与えることができる。
【0227】
この場合、副経路HK2又は副経路HK3に流入する遊技球により遊技者に所定の遊技
価値が付与されるので、遊技者に、遊技球が副経路HK2又は副経路HK3に流入したか
どうかを注視させることができる。また、第2可変板584bは、第1ユニット551に
形成される送球経路の途中に配置されるので、遊技者から板部材584b2の変位を視認
させにくくすることができる。その結果、第1ユニット551を流下する遊技球に注視さ
せることができ、遊技者に遊技球の流下による興趣を与えやすくできる。
【0228】
また、上述したように、主経路SK4を挟んで上流側では、第1可変板583bにより
、遊技球の流下する経路が切り替えられる。よって、上流側の副経路HK1に流入せず遊
技者に遊技価値が付与されていない遊技球をさらに下流に流下させて副経路HK2又はH
K3に流入させることができる。従って、遊技者に遊技価値が一度付与される可能性があ
った遊技球を流下経路の切り替え部分を通過させることで、遊技球が副経路HK2及びH
K3に流入する願望を遊技者に再度持たせることができる。
【0229】
さらに、遊技球の流下する経路が切り替えられる主経路SK3と主経路SK5との間に
は、背面側に湾曲する主経路SK4が配設される。従って、正面視における所定の範囲内
で遊技球を転動させることができ、遊技者に遊技球の位置を認識させやすくできる。即ち
、主経路SK3を流下した後に、主経路SK4を通して遊技球の位置を遊技者に認識させ
ることで、主経路SK4の下流に連結される主経路SK5を転動する遊技球を遊技者に注
視させやすくできる。その結果、遊技球が副経路HK2及びHK3に流入する遊技球を遊
技者に視認させやすくでき、遊技者の興趣を向上できる。
【0230】
また、第2可変いた584bの正面側の左右の両端部には、左右方向の端部に向かう程
、背面側に傾斜する傾斜面584b1(図24(c)参照)が形成される。これにより、
遊技球が主経路SK4から副経路HK2に流入するタイミングで第2可変板584bが張
出されて第2可変板584bの先端面と遊技球とが当接した際に、傾斜面584b1によ
り遊技球を副経路HK3の流入口側に押し出すことができる。従って、傾斜面584b1
及び副経路HK2により第2可変板584bと第1経路部材560との間に遊技球が挟ま
ることを防止することができると共に、遊技球が流下されるタイミングの違いにより流下
方向が切り替えられる経路を複数(本実施形態では3経路)形成することができる。
【0231】
主経路SK6は、第1経路部材560の第3壁部567で囲われる空間である。主経路
SK6を流下する遊技球は、遊技盤13の遊技領域に送球される。従って、第1受入部5
61に流入した遊技球が、第1受入凹部574a〜第4受入凹部575bに流入されない
場合には、遊技者に遊技価値が付与されず、主経路SK6から遊技盤13の遊技領域に送
球されて、遊技盤13に形成されるアウト口71から回収される。
【0232】
<遊技球を前後方向に変位させる案内手段>
次いで、図25から図28を参照して、主経路SK2から主経路SK3への遊技球の流
下について説明する。図25(a)及び図26(a)は、図21の範囲XXVaにおける
第1ユニット551の部分拡大図であり、図25(b)及び図26(b)は、図25(a
)のXXVb−XXVb線における第1ユニット551の断面図である。図27(a)は
図25(a)のXXVIIa−XXVIIa線における第1ユニット551の模式断面
図であり、図27(b)は、図25(a)のXXVIIb−XXVIIb線における第1
ユニット551の模式断面図であり、図27(c)は、図25(a)のXXVIIc−X
XVIIc線における第1ユニット551の模式断面図である。図28(a)は、図25
(a)のXXVb−XXVb線における第1ユニット551の模式断面図であり、図28
(b)は、図25(a)のXXVIIIb−XXVIIIb線における第1ユニット55
1の模式断面図である。なお、図26では、湾曲経路WK1を流下する遊技球が図示され
る。
【0233】
図25から図28に示すように、主経路SK2、主経路SK3及び湾曲経路WK1は、
第2経路部材570のベース板571に、背面側に向かって断面円弧状に凹設される第1
凹部571h、第2凹部571i及び第3凹部571jと、主経路SK2上の内壁から正
面側に階段状に突出する第1段部571kと、主経路SK3上の内壁から階段状に突出す
る第2段部571mと、を備える。
【0234】
第1経路部材560の正面板564は、第1凹部571h、第2凹部571i及び第3
凹部571jと対向する位置に、それぞれ第1凸部564b、第2凸部564c及び第3
凸部564dが突設される。
【0235】
第2凹部571iと第2凸部564cとの対向間寸法L11(図28(a)参照)は、
遊技球の直径よりも大きい値に設定されると共に、正面板564及びベース板571の対
向間の距離寸法L12(図28(a)参照)よりも小さい値に設定される。これにより、
第1凹部571h、第2凹部571i及び第3凹部571jと、第1凸部564b、第2
凸部564c及び第3凸部564dとの対向間に送球される遊技球を第1凹部571h、
第2凹部571i及び第3凹部571jと、第1凸部564b、第2凸部564c及び第
3凸部564dに当接させて、遊技球の転動(流下)速度を遅くすることができる。
【0236】
また、第1凹部571h及び第1凸部564bの対向間寸法と、第3凹部571j及び
第3凸部564dの対向間寸法とは、第2凹部571iと第2凸部564cとの対向間寸
法L11と略同一の距離に設定される。
【0237】
さらに、第1凸部564b、第2凸部564c及び第3凸部564dの突設先端面と、
第1凹部571h、第2凹部571i及び第3凹部571jを除くベース板571の正面
との対向間の距離寸法L13(図28(a)参照)は、遊技球の直径よりも小さく設定さ
れる。これにより、第1凹部571h、第2凹部571i及び第3凹部571jと、第1
凸部564b、第2凸部564c及び第3凸部564dとの対向間に送球される遊技球を
第1凸部564b、第2凸部564c及び第3凸部564dに衝突させることができる。
その結果、遊技球の転動(流下)速度を遅くすることができる。
【0238】
また、この場合、第1凸部564b、第2凸部564c及び第3凸部564dに当接し
た遊技球は、第1凹部571h、第2凹部571i及び第3凹部571jの内側を流下さ
れる。従って、流下する遊技球を第1凹部571h、第2凹部571i及び第3凹部57
1jの凹設方向に案内することができる。
【0239】
段部571kは、主経路SK2の背面側の内壁から正面側に突出される。また、段部5
71kは、主経路SK2の経路内における下流側に形成される。段部571kは、主経路
SK2の上流側の端部が、ベース板571の正面から正面側に突出した位置に設定される
と共に、下流側の端部が彎曲経路WK1の背面と同一の位置に設定される。これにより、
主経路SK2を流下する遊技球を、段部571kに当接させて、正面側に移動させること
ができる。
【0240】
また、段部571kは、上流側の端部が上流側から下流側に向かって正面側に突出する
傾斜面として形成される。これにより、主経路SK2を流下して段部571kの上流側の
端部に当接する遊技球を正面側に案内しつつ下流側に流下させることができる。
【0241】
さらに、段部571kは、上流側の端部が、正面板564に形成される第1凸部564
bよりも主経路SK2の上流側に形成される。これにより、段部571kに当接して正面
側に案内される遊技球を第1凸部564bに当接させやすくすることができる。
【0242】
第1凹部571hは、主経路SK2を構成するベース板571に凹設されており、正面
視において、水平方向(矢印L−R方向)に長い楕円形状に形成される。また、第1凹部
571hは、段部571kにより正面側に突出された位置におけるベース板571に形成
される。第1凹部571hの上下方向の中心における背面側への凹設深さは、段部571
kの正面側への高さ寸法L22(図27(b)参照)と、略同一に設定される。これによ
り、暴れずに主経路SK2を送球される遊技球を、第1凹部571hの凹設方向(背面側
(矢印B方向側)に変位させなくても、第1凹部571hの内側に流入させることができ
る。
【0243】
一方、暴れた状態で主経路SK2を送球される遊技球は、段部571kの上流側の端部
に当接させて、主経路SK2の正面側に案内して、正面板564の第1凸部564bに当
接させる。これにより、遊技球の暴れを抑制しつつ、遊技球を第1凹部571hの内側に
送球することができる。
【0244】
さらに、第1凹部571hは、主経路SK2の上流側における遊技球の転動面(第4壁
部573の矢印U方向側の面)から直交する方向の凹設底面までの高さ寸法Y8(図25
(a)参照)が遊技球の半径分に設定され、主経路SK2の下流側における遊技球の転動
面(第4壁部573の矢印U方向側の面)から直交する方向の凹設底面までの高さ寸法Y
9(図25(a)参照)が遊技球の半径分よりも高く設定される。これにより、主経路S
K2を流下する遊技球を第1凹部571hに沿って送球する際に、重力方向上側(矢印U
方向側)に持ち上がる方向の抵抗を遊技球に作用させて、遊技球の転動速度を小さくする
ことができる。その結果、湾曲経路WK1に流入する遊技球の転動速度を十分に小さくす
ることができ、遊技球をスムーズに流下させやすくすることができる。
【0245】
第1凹部571hの断面における半径X11(図27(b)参照)は、遊技球の半径よ
りも大きい値に設定されており、第1凹部571hの内側に遊技球が送球された際に、そ
の内壁に遊技球を当接可能とされる。これにより、第1凹部571hと当接する遊技球の
当接部分が2箇所になることを抑制して、当接部分が増えることによる遊技球の転動に対
する抵抗が大きくなることを抑制できる。その結果、遊技球が主経路SK2で停止するこ
とを抑制できる。
【0246】
第1凹部571hと対向する位置に形成される第1凸部564bは、第1凹部571h
の上流側の端部から主経路SK2の遊技球の送球方向(図27(b)の矢印R方向)に離
間する位置に形成され、その離間する値が遊技球の半径よりも小さい寸法に設定される。
これにより、主経路SK2を流下する遊技球を第1凸部564bに当接させて第1凹部5
71hの内側に送球しやすくできる。
【0247】
第2凹部571iは、湾曲経路WK1のベース板571に凹設されており、正面視にお
ける外形が重力方向(矢印U−D方向)に長い楕円形状に形成される。また、第2凹部5
71iは、正面視における上下方向(矢印U−D方向)中央位置が、湾曲経路WK1の経
路の中間位置に設定される。さらに、第2凹部571iは、正面視における左右方向(矢
印L−R方向)中央位置が湾曲経路WK1の送球方向に対して直交する方向の中央位置に
形成される。
【0248】
なお、主経路SK1、湾曲経路WK1及び主経路SK2は、正面視において遊技球の送
球方向に対して直交する幅寸法L18(図25(a)参照)がすべて同一の寸法に設定さ
れており、その幅寸法L18が、遊技球の直径の略1.1倍に設定される。
【0249】
また、第1凹部571h、第2凹部571i及び第3凹部571jは、正面視における
短手方向の最大の幅寸法が、上述した幅寸法L18の略1/2に設定される。これにより
、各経路(主経路SK1、湾曲経路WK1及び主経路SK2)を通過する遊技球の中心を
第1凹部571h、第2凹部571i及び第3凹部571jの正面側を通過させることが
できるので、遊技球を第1凹部571h、第2凹部571i及び第3凹部571jの内側
に送球しやすくできる。
【0250】
段部571mは、主経路SK3の背面側の内壁から正面側に突出される。また、段部5
71mは、主経路SK3の経路内における上流側に形成される。段部571mは、主経路
SK3の下流側の端部が、ベース板571の正面側に突出した位置に設定されると共に、
上流側の端部が彎曲経路WK1の背面と同一の位置に設定される。これにより、主経路S
K3を流下する遊技球が、段部571mよりも下流側に送球された後に、段部571mを
超えて上流側に逆流(跳ね返る)することを抑制できる。
【0251】
第3凹部571jは、主経路SK3の内壁を構成するベース板571に形成されており
、正面視において、水平方向(矢印L−R方向)に長い楕円形状に形成される。また、第
3凹部571jは、段部571mにより正面側に突出された位置におけるベース板571
に形成される。第3凹部571jの上下方向の中心における背面側への凹設深さは、段部
571mの正面側への高さ寸法L23(図27(c)参照)と、略同一に設定される。こ
れにより、主経路KR3を送球される遊技球を、第3凹部571jの内側から外側に流出
させやすくできる。
【0252】
さらに、主経路SK3の下流側における第3凹部571jの端部は、後述する副経路H
K1に流下する経路を切り替える第1可変板583bの主経路SK3の上流側における端
部(矢印R方向側の端部)の重力方向上方(矢印U方向)に配置される。これにより、第
1可変板583bの停止位置がその変位により重力方向上方にずれた場合(可変板583
bが、湾曲壁部565bの下流側端部よりも上方に配置された場合)に、主経路SK3を
通過する遊技球を第3凹部571jの内面に沿って送球することで、第1可変板583b
に引っ掛かることなく送球できる。その結果、第1壁部565と第1可変板583bとが
隣合う部分において、第1可変板583bを下方に配置する必要がなくなり、第1ユニッ
ト551の上下方向寸法が大きくなることを抑制できる。
【0253】
また、この場合、第3凹部571jは、正面視における長手方向が、水平方向(矢印L
−R方向)に形成されており、主経路SK3を流下する遊技球に対して上方に離間される
ので、第1壁部565から第1可変板583bに送球される遊技球に対して、上方側に持
ち上がる方向の抵抗を作用させることができる。その結果、第1壁部565から第1可変
板583bに送球される遊技球が、第1可変板583bに引っ掛かることを抑制できる。
【0254】
さらに、第1ユニット551は、正面視における遊技盤13に対して水平方向の一側(
矢印R方向側)に遊技球を送球する主経路SK2と、その主経路SK2から送球された遊
技球を主経路SK2の案内方向と反対方向の水平方向の他側に送球する主経路SK3と、
主経路SK2および主経路SK3の一側同士を連結する湾曲経路WK1と、を備え、湾曲
経路WK1は、遊技盤に対して正面側または背面側の少なくとも一方に遊技球を送球する
案内手段(第2凸部564c及び第2凹部571i)を遊技盤に対して正面側および背面
側の内壁に備えるので、湾曲経路WK1を通過する遊技球を正面側または背面側(正面視
における遊技盤13の前後方向)に移動させることができる。
【0255】
従って、湾曲経路WK1を通過する遊技球の送球経路が正面視における前後方向に同一
の平面に形成される場合よりも、主経路SK2(第1経路)を転動して加速した遊技球の
流下速度を遅くすることができる。よって、遊技球の流下速度を遅くできる分、湾曲経路
WK1の内壁に衝突した遊技球が主経路SK2に戻る、又は、湾曲経路WK1の内側で主
経路SK2の送球方向(正面視における水平方向(矢印L−R方向))に揺れ動く(ぶれ
る)ことを抑制できる。これにより、湾曲経路WK1を通過する遊技球を遊技者の視線が
一定方向に追うことができる。その結果、湾曲経路WK1に送球された遊技球を遊技者に
視認させやすくすることができる。
【0256】
また、正面視における遊技盤13に対して遊技球が水平方向(正面視左右方向)に揺れ
動く(ぶれる)ことを抑制できるので、その分、主経路SK2および主経路SK3を連結
する湾曲経路WK1の経路を長くして遊技球が揺れ動くことを抑制する必要がなくなり、
湾曲経路WK1の経路を短くすることができる。その結果、第1ユニット551を遊技盤
13に対して所定の領域内に収めることができ、遊技盤13に対する第1ユニット551
の配設スペースを確保できる。
【0257】
さらに、第1凹部571hは、主経路SK2の上流側に向かって、その主経路SK2の
流下方向と直交する方向(矢印U−D方向)に凹設幅が大きくされる。これにより、主経
路SK2を流下する遊技球を第1凹部571hに受け入れやすくできる。また、第1凹部
571hは、主経路SK2の下流側に向かって、凹設幅が小さく設定されるので、第1凹
部571hに受け入れられた遊技球を同じ位置から抜け出させやすい。即ち、第1凹部5
71hは、主経路SK2の上流側で遊技球を受け入れやすく、主経路SK2の下流側で同
じ位置から遊技球を抜け出させやすくできる。その結果、主経路SK2の下流に連通され
る湾曲経路WK1の第2凹部571iに遊技球を送球しやすくできる。
【0258】
この場合、第1凹部571hの主経路SK2の流下方向(矢印R方向)における凹設端
部は、主経路SK2を送球される遊技球の転動方向において主経路SK2の転動面(第4
壁部573の上面)を超える位置に形成される。従って、第1凹部571hを抜け出る遊
技球に、主経路SK2の転動面の影響を受けにくくすることができる。その結果、第1凹
部571hから抜け出た遊技球を湾曲経路WK1の第2凹部571iに送球しやすくでき
る。
【0259】
また、主経路SK2は、第4開口部571d側から湾曲壁部565b側(即ち、正面視
左側(矢印L方向側)から正面視右側(矢印R方向側))に向かって、その経路の内部空
間が正面板564側(正面側(矢印F方向側))に傾斜して形成される。また、主経路S
K2は、その転動面(第4壁部573の重力方向上側の面)が正面側に向かって下降傾斜
して形成される。これにより、主経路SK2を流下する遊技球を正面板564側を転動さ
せやすくすることができ、その遊技球を正面板564に形成される第1凸部564bに当
接させやすくできる。その結果、第1凸部564bで遊技球の転動速度を遅くさせやすく
でき、主経路SK2を流下する遊技球が湾曲壁部565bと衝突した反力で主経路SK2
を逆流することを抑制できる。その結果、遊技球の送球方向の変更箇所で遊技球を安定し
て流下させることができる。
【0260】
第2凹部571iは、その上方端部(矢印U方向側端部)が、主経路SK2(第4壁部
573)を転動する遊技球の中心の転動軌跡に沿って直線状に描かれる仮想線IL3(図
25(a)参照)と接する位置に形成される。これにより、主経路SK2を比較的速い速
度で送球されて湾曲経路WK1に流入する遊技球を第2凹部571iに受け入れやすくす
ることができる。
【0261】
遊技球の送球方向の変更箇所(湾曲経路WK1)には、第2凹部571i及び第2凸部
564cが形成される。上述したように、第1凸部564b、第2凸部564c及び第3
凸部564dの突設先端面と、第1凹部571h、第2凹部571i及び第3凹部571
jを除くベース板571の正面との対向間の距離寸法L13(図28(a)参照)は、遊
技球の直径よりも小さく設定されるので、第2凹部571i及び第2凸部564cの間を
流下する遊技球を第2凸部564cに当接させて第2凹部571iの内側に押し入れるこ
とができる。よって、主経路SK3に流入する(第2凹部571i及び第2凸部564c
の間から抜け出る)遊技球を、第2凹部571iの内面の円弧に沿って流下させることが
できる。
【0262】
ここで、主経路SK2から湾曲経路WK1に送球された遊技球は、主経路SK2の遊技
球の転動方向に寄った位置を流下しやすくなる。従って、第2凹部571iの内側を流下
する遊技球は、第2凹部571iの正面視右側(矢印R方向側)の領域の内面に当接して
流下される。よって、主経路SK3に流入する遊技球の送球方向を主経路SK3の流下方
向(湾曲壁部565b側から凹設部571g(図21参照)側)に向けやすくできる。そ
の結果、遊技球の送球方向の変更箇所で、遊技球が湾曲壁部565bと衝突して流下が一
時的に停止することを抑制できる(図28参照)。
【0263】
さらに、湾曲経路WK1から主経路SK3に送球される遊技球の送球方向を主経路SK
3の流下方向に向かう方向に向けることができるので、遊技球が湾曲壁部565bに衝突
する力を小さくすることができる。その結果、湾曲壁部565bに遊技球が繰り返し衝突
することによる湾曲壁部565bの破損を抑制できる。
【0264】
また、第1凸部564bは、正面側に配設される第1経路部材560に形成され、第1
凹部571hは、背面側に配設される第2経路部材570に形成される。
【0265】
ここで、第1経路部材560に正面側に向かって凹設される凹部(第2経路部材570
の第1凹部571hに対応する凹部)を形成すると、凹部を凹設する分第1経路部材56
0の板厚を厚くする必要がある。よって、第1経路部材560の板厚が増す分、第1経路
部材560の透過性が悪くなり、第1ユニット551を通過する遊技球を遊技者が視認し
にくくなる。
【0266】
また、第1経路部材560の正面に部分的に膨出する膨出部分の背面に凹設部分を形成
すると、第1経路部材560の正面側に膨出部分が膨出する分、遊技盤13の正面側に配
設されるガラスユニット16(図1参照)との間の隙間を大きくする必要がある。よって
、第1経路部材560がガラスユニット16から離れる分、第1経路部材560の内部を
通過する遊技球を遊技者が視認しにくくなる。
【0267】
これに対し、第1凸部564bは、正面側に配設される第1経路部材560に形成され
、第1凹部571hは、背面側に配設される第2経路部材570に形成されるので、正面
側に配設される第1経路部材560の厚みを薄くすることができる。また、第1経路部材
560の正面側に部分的に突出する部分が形成されないので、第1経路部材560をガラ
スユニット16に近づけて配設することができる。その結果、第1経路部材560の内部
を通過する遊技球を遊技者に視認させやすくできる。
【0268】
第2凸部564cは、主経路SK2(第4壁部573の上面)よりも重力方向下方(矢
印D方向)に位置すると共に、正面視における主経路SK2の転動方向と略同一方向に下
降傾斜して形成される。これにより、第2凸部564cと第2凹部571iとの対向間を
流下する遊技球を、第2凸部564cの傾斜により第2凹部571iの正面視右側(矢印
R方向側)の領域に案内することができる。上述したように、第2凹部571iは、凹設
面が湾曲して形成されるので、第2凹部571iの正面視右側(矢印R方向側)の領域の
内側に当接して流下する遊技球を主経路SK3の流下方向(湾曲壁部565b側から凹設
部571g(図21参照)側)に向けて送球することができる。その結果、湾曲経路WK
1から主経路SK3への遊技球の流入をスムーズにさせることができる。
【0269】
また、第2凹部571iは、正面視における下方側(矢印D方向側)の端部が主経路S
K3を転動する遊技球の中心の転動軌跡に沿って直線状に描かれる仮想線IL4(図25
(a)参照)に接する位置に形成される。これにより、第2凹部571iの下流側端部か
ら排出される遊技球の中心の高さを仮想線IL4上に設定することができる。上述したよ
うに、本実施形態では、第2凹部571iから排出される遊技球を主経路SK3の流下方
向(湾曲壁部565b側から凹設部571g(図21参照)側)に向けて送球することが
できるので、第2凹部571iから排出される遊技球が、主経路SK3又は湾曲経路WK
1の内面と当接して主経路SK3に送球される遊技球が、湾曲経路WK1の内壁と衝突し
てそれらの経路の内側で停滞することを抑制できる。
【0270】
主経路SK3に流入する遊技球の流下方向を、主経路SK3の転動面に近い位置で、主
経路SK3の送球方向に向けることができる。これにより、湾曲経路WK1から主経路S
K3に流入する遊技球が、湾曲経路WK1の遊技球の送球方向に対して直交する方向に送
球されることを抑制できる。その結果、主経路SK3に送球される遊技球が、湾曲経路W
K1の内壁と衝突して停滞することを抑制できる。
【0271】
<高い遊技価値が付与される第1部材を正面側に配設する>
次いで、図29から図31を参照して第2ユニット552の構成について説明する。図
29(a)は、第2ユニット552の正面図であり、図29(b)は、第2ユニット55
2の背面図である。図30は、第2ユニット552の分解斜視正面図であり、図31は、
第2ユニット552の分解斜視背面図である。
【0272】
図29から図31に示すように、第2ユニット552は、第1ユニット551側(正面
側(矢印F方向側))に配設される第4経路部材610と、その第4経路部材610の背
面側(矢印B方向側)に配設される第5経路部材620と、その第5経路部材620の背
面側に配設され第5経路部材620との対向間に遊技球の送球経路を形成する第6経路部
材630と、第2ユニット552の側面に配設される装飾部材650と、を主に備える。
【0273】
第4経路部材610は、上述したセンターフレーム86を介して、第1ユニット551
の背面側(矢印B方向側)に取付される。また、第4経路部材610は、正面視縦長矩形
の板状に形成される取付板611と、その取付板611の端部から第1ユニット551側
(正面側(矢印F方向側))に立設される側壁部612と、第1ユニット551の第2転
動部577及び第3転動部578に内部空間が連通される第1連通路615及び第2連通
路616と、を備える。
【0274】
取付板611は、第1ユニット551側(正面側(矢印F方向側))に円形状に凹設さ
れると共にその凹設底面に貫通孔が形成される挿通部617と、第5経路部材620側(
背面側(矢印B方向側))に円形状に突設されると共に突設先端面にネジが螺合する孔が
穿設される経路側締結部618及び装飾側締結部619と、取付板611の中央に開口さ
れる開口部613と、その開口部613の外側に開口される第2挿通部614と、を備え
る。
【0275】
挿通部617は、第1ユニット551と第2ユニット552とを締結するためのネジの
先端を挿通する部分であり、取付板611の複数個所(本実施形態では、3箇所)に形成
される。
【0276】
経路側締結部618は、後述する第6経路部材630の挿通孔632に挿通されるネジ
が螺合される部分であり、挿通孔632と対向する位置に形成される。これにより、第6
経路部材630を第4経路部材610に締結できる。
【0277】
装飾側締結部619は、後述する装飾部材650に形成される締結孔652に挿通され
るネジが螺合される部分であり、締結孔652と対向する位置に形成される。これにより
、装飾部材650を第4経路部材610に締結できる。
【0278】
開口部613は、第1ユニット551に配設される第1ソレノイド583a及び第2ソ
レノイド584aと対向する位置に形成される。これにより、第1ユニット551の背面
に第4経路部材610を配設した際に、開口部613の内側に第1ソレノイド583a及
び第2ソレノイド584aを配設した状態とできる。従って、第1ユニット551の背面
に第4経路部材610を配設した際に、第4経路部材610が前後方向に大きくなること
を抑制できると共に、第1ソレノイド583a及び第2ソレノイド584aの周囲を第4
経路部材610で囲むことができる。
【0279】
第1連通路615及び第2連通路616は、正面視において上方側(矢印U方向側)が
開放するU字状に形成されると共に、前後方向(矢印F−B方向)に延設される。また、
第1連通路615及び第2連通路616は、正面側の端部が第1ユニット551の第2転
動部577及び第3転動部578の背面側に当接されると共に、背面側の端部が後述する
第5経路部材620の第1流入口625及び第2流入口626の端部の正面側に当接され
る。さらに、第1連通路615及び第2連通路616は、第1ユニット551側から第5
経路部材620に向かって下降傾斜して形成される。これにより、第1ユニット551の
第2転動部577及び第3転動部578から第1連通路615及び第2連通路616に送
球される遊技球を、その第1連通路615及び第2連通路616を転動させて、第5経路
部材620の第1流入口625及び第2流入口626に流入させることができる。
【0280】
第2挿通部614は、第4経路部材610をセンターフレーム86の突設部86bに締
結する際に、突設部86bのネジ孔86b4に螺合するネジを挿通する穴であり、突設部
86bに形成されるネジ孔86b4(図35参照)と対応する位置に形成される。これに
より、センターフレーム86の突設部86bの背面に第4経路部材610を配設できる。
【0281】
側壁部612は、第1ユニット551及び第2ユニット552とが締結された際に、第
1ユニット551の背面側(矢印B方向側)に配置される第1ソレノイド583aの側面
及び第2ソレノイド584aの側面を覆う板部材であり、取付板611の端部全域から第
1ユニット551側(正面側(矢印F方向側))に立設される。なお、側壁部612の正
面側(第1ユニット551側)への立設寸法は、センターフレーム86の突設部86bと
当接する長さに設定される。これにより、第1ユニット551及び第2ユニット552と
の間に側壁部612が配置されるので、第1ユニット551及び第2ユニット552との
間に隙間が形成されることを抑制できる。その結果、第1ユニット551及び第2ユニッ
ト552との間に不正物が挿入されることを抑制できる。
【0282】
第5経路部材620は、正面視略矩形の板から形成される板部材621と、その板部材
621に開口される第1流入口625及び第2流入口626と、第2流入口626の周囲
から第2流入口626の下方に亘って第6経路部材630側(背面側(矢印B方向側))
に立設される第2立設壁623と、第1流入口625の周囲から第1流入口625の下方
に亘って第6経路部材630側に立設される第1立設壁624と、板部材621から第6
経路部材630側に突設される被締結部627と、を主に備える。
【0283】
板部材621は、第4経路部材610の正面視における外形よりも小さい外形に形成さ
れると共に、第4経路部材610の背面側(矢印B方向側)に配設される。また、板部材
621は、正面視における中央部に開口される中央開口部622を備える。この中央開口
部622は、背面視における第2ソレノイド584aの外形よりも大きく形成されると共
に、第2ソレノイド584aと対応する位置に形成される。これにより、板部材621(
第5経路部材620)を第4経路部材610の背面側に配設した際に、第4経路部材61
0の開口部613の内側を挿通される第2ソレノイド584aを中央開口部622の内側
に配置できる。
【0284】
第1流入口625及び第2流入口626は、上述したように第4経路部材610の第1
連通路615及び第2連通路616を連動する遊技球を第5経路部材620及び第6経路
部材630の対向間に受け入れる部分(流入させる開口)である。
【0285】
被締結部627は、後述する第6経路部材630に形成される締結孔633を挿通され
たネジの先端を螺合させる部分であり、締結孔633と対応する位置に形成される。これ
により、第5経路部材620と第6経路部材630とが締結される。また、被締結部62
7の第6経路部材630側への突出寸法は、遊技球の直径よりも大きく設定される。これ
により、第5経路部材620と第6経路部材630との間に遊技球を流下可能な隙間が形
成される。
【0286】
第1立設壁624は、第1流入口625から第5経路部材620及び第6経路部材63
0の対向間に流入される遊技球を案内する壁であり、下方側に延設されると共に第2立設
壁623と連結される。第2立設壁623は、第2流入口から第5経路部材620に流入
された遊技球を案内する壁であり、板部材621の上下方向に亘って延設される。なお、
第1立設壁624及び第2立設壁623により形成される送球経路についての説明は後述
する。
【0287】
第6経路部材630は、正面視略矩形の板から形成されるベース板631と、第5経路
部材620の中央開口部622と対向する位置のベース板631に開口される第2中央開
口部634と、ベース板631の第2中央開口部634の周囲に貫通形成される挿通孔6
32及び締結孔633と、を備える。
【0288】
第2中央開口部634は、正面視において第5経路部材620の中央開口部622と略
同一の大きさに形成され、第5経路部材620と第6経路部材630とが組み合わされた
際に、第5経路部材620の中央開口部622と連通される。これにより、第2ユニット
552が第1ユニット551の背面側に配設された際に、第1ユニット551の第1ソレ
ノイド583aを第2中央開口部634の内側に配置できる。
【0289】
次いで、図32を参照して、第5経路部材620により形成される送球経路について説
明する。図32は、図29のXXXII−XXXII線における第2ユニット552の断
面図である。
【0290】
図32に示すように、第2ユニット552は、第5経路部材620の第1立設壁624
に囲われて形成される副経路HK4と、第2立設壁623に囲われて形成される副経路H
K5とを備える。
【0291】
副経路HK4は、第1流入口625から下方に延設された後、後述する副経路HK5側
に屈曲されて、副経路HK5に連通される。また、副経路HK4には、下方への延設部分
に遊技球の通過を検出する検出装置SE7が配設される。これにより、副経路HK4を遊
技球が通過したことを検出できる。また、検出装置SE7が遊技球の通過を検出すると、
遊技者に所定の遊技価値が付与される(本実施形態では、遊技球の賞球)。
【0292】
なお、本実施形態では、検出装置SE7を遊技球が通過することに伴って遊技者に賞球
される遊技球の数(例えば3個)が、第1ユニット551に配設される検出装置SE3〜
SE6を遊技球が通過することに伴って遊技者に賞球される遊技球の数(例えば15個)
よりも少なくされる。即ち、検出装置SE7を通過することに伴って遊技者に付与される
遊技価値は、第1ユニット551に配設される検出装置SE3〜SE6を遊技球が通過す
ることに伴って遊技者に付与される遊技価値よりも高く設定される。これにより、第1ユ
ニット551を通過する遊技球に注目させやすくできる。その結果、遊技者に興趣を与え
やすくすることができる。
【0293】
副経路HK5は、第2流入口626から下方に延設されると共に、第2ユニット552
の下方でパチンコ機10の回収経路に連通される。従って、副経路HK5を流下する遊技
球は、遊技者に遊技価値が付与されることなく回収される。また、副経路HK4を流下し
て検出装置SE7に検出された遊技球は、副経路HK5に送球されて、パチンコ機10に
回収される。
【0294】
また、特別入賞装置550は、光を透過可能な材料から形成されて遊技領域の正面側に
配設される第1ユニット551と、その第1ユニット551の背面側に配設される第2ユ
ニット552と、を備え、第1ユニット551は、遊技球を入球可能な第1受入部561
を備え、第2ユニット552は、遊技球を入球可能な第2受入部562及び第3受入部5
63を備え、第1受入部561に入球する遊技球の方が、第2受入部562及び第3受入
部563に入球する遊技球よりも遊技者に高い遊技価値(遊技球の払い出し)が付与され
る。
【0295】
従って、第1ユニット551及び第2ユニット552の遊技球の送球経路の取り回しが
複雑に形成される(例えば、第1ユニット551の送球経路と第2ユニット552の送球
経路とが正面視における前後方向に交差する)場合に比べて、第1ユニット551および
第2ユニット552に同じタイミングで遊技球が流下された場合に第1ユニット551を
流下する遊技球を遊技者に注視させやすくできる。よって、遊技価値の高い第1受入部5
61を備える第1ユニット551を流下する遊技球を遊技者に視認させやすくすることが
できる。その結果、遊技者に高い遊技価値が付与される経路を通過する遊技球を遊技者に
視認させることができるので、遊技者の興趣を向上させやすくできる。
【0296】
また、第1ユニット551へ遊技球を送球する送球経路の流入口(第1受入部561)
と、第2ユニット552へ遊技球を送球する送球経路の流入口(第2受入部562及び第
3受入部563)は、隣り合う位置に形成されるので、高い遊技価値が付与される第1ユ
ニット551に流入するか、低い遊技価値が付与される第2ユニット552に流入するか
、遊技球が流入するまで遊技者に判断させにくくすることできる。その結果、遊技球が特
別入賞装置550に流入する直前まで遊技者に興趣を与えやすくできる。
【0297】
次いで、図33から図37を参照して、センターフレーム86への特別入賞装置550
の配設状態について説明する。図33(a)は、センターフレーム86の正面図であり、
図33(b)は、センターフレーム86の側面図である。図34(a)は、センターフレ
ーム86の斜視正面図であり、図34(b)は、センターフレーム86の斜視背面図であ
る。図35は、センターフレーム86の分解斜視背面図である。図36は、図33のXX
XVI−XXXVI線におけるセンターフレーム86の断面図である。図37(a)は、
遊技盤13の模式断面図であり、図37(b)は、遊技盤13の模式分解断面図である。
なお、図37(a)及び図37(b)は、図36の断面に対応する。
【0298】
<第1部材をベース部材側に付勢する固定手段>
図33から図37に示すように、特別入賞装置550は、センターフレーム86を間に
挟んで、そのセンターフレーム86の正面側に取り外し可能な第1ユニット551と、セ
ンターフレーム86の背面側に取り外し可能な第2ユニットと、から構成される。
【0299】
第1ユニット551は、その第1ユニット551の背面側に配設される第1ソレノイド
583a及び第2ソレノイド584aがセンターフレーム86の開口部86b1に挿入さ
れた状態で、突設部86bの正面側に配設される。また、第1ユニット551は、第2ユ
ニット552側に円柱状に突出する柱状体551aを備える。
【0300】
柱状体551aは、第2ユニット552の第4経路部材610に形成される挿通部61
7と対向する位置に形成されると共に、挿通部617を挿通したネジが螺合する孔を先端
に備える。
【0301】
第1ユニット551のセンターフレーム86への固定は、第2ユニット552の第4経
路部材610に形成される挿通部617及び第2挿通部614に挿通されるネジにより固
定される。詳しく説明すると、第1ユニット551は、背面側(矢印B方向側)に配設さ
れる第4経路部材610との間にセンターフレーム86の突設部86bを介した状態で配
設される。また、第1ユニット551は、第4経路部材610の挿通部617から挿通さ
れるネジが柱状体551aに螺合されることで、第2ユニット552と締結される。
【0302】
さらに、第1ユニット551と第2ユニット552とを締結した状態で、第2ユニット
552に形成される第2挿通部614に挿通されたネジを突設部86bに凹設されるネジ
孔86b4(図35参照)に螺合させることで、突設部86bと第4経路部材610とを
締結できる。上述したように、第4経路部材610と第1ユニット551とは、締結固定
されるので、第4経路部材610が突設部86bに締結されることで第1ユニット551
が突設部86bに対して締結される。
【0303】
また、図37に示すように、ベース板60の第1開口部60aの上下方向における開口
寸法Y1(図37(b)参照)は、第1ユニット551(第2経路部材570)の上下方
向寸法Y2(図37(b)参照)よりも若干小さく設定される。また、第1ユニット55
1のベース板60の正面との当接面から、第2ユニット552のベース板60への当接面
までの距離寸法Y4(図37(b)参照)は、第1ユニット551と第2ユニット552
とが締結された際に、ベース板60の厚み寸法Y3(図37(b)参照)よりも若干小さ
く設定される。
【0304】
これにより、第1ユニット551と第2ユニットと552とを締結した場合に、第1ユ
ニット551をベース板60側(背面側)に付勢することができる。よって、ベース板6
0の正面と第1ユニット551との間に隙間が形成されることを抑制できる。従って、第
1ユニット551をベース板60の正面側からネジで締結する必要がなくなり、その分、
ネジの締結代を第1ユニット551の正面に必要としてないので、その分、第1ユニット
551の正面側の領域を遊技球の送球空間として利用することができる。その結果、第1
ユニット551に形成される遊技球の送球空間を確保することができる。
【0305】
また、第1ユニット551と第2ユニット552との締結部分(柱状体551a)は、
第1ユニット551の背面側に突出形成されるので、締結部分がベース板60の正面側に
形成される場合に比べて、第1ユニット551に形成される遊技球の送球空間を確保する
ことができる。
【0306】
また、第2ユニット552をベース板60(正面側)に付勢することができるので、第
2ユニット552とベース板60との間に隙間が形成されることを抑制できる。従って、
第2ユニット552とベース板60との対向間から針金やピアノ線等の不正物が挿入され
て、第1ユニット551の第1ソレノイド583a及び第2ソレノイド584aに不正が
されることを抑制できる。
【0307】
さらに、第1ユニット551は、ベース板60の背面側から挿通されるネジによりベー
ス板60に配設されるので、第1ユニット551の正面側にベース板60との締結代(ネ
ジが挿通される開口が形成される延設部分)を形成する必要がなくなる。その結果、正面
視における第1ユニット551の外形に対して、全域を送球経路として利用でき、第1ユ
ニット551の送球経路を大きくすることができる。
【0308】
また、ベース板60と第1ユニット551との締結部分がベース板60の背面側である
ので、遊技盤13の正面側からされる不正によりベース板60と第1ユニット551との
締結部分が外されることを抑制できる。その結果、第1ユニット551への不正を抑制で
きる。さらに、ベース板60と第1ユニット551との締結部分がベース板60の背面側
であるので、遊技者からネジの頭部を認識させにくくすることができる。その結果、第1
ユニット551をベース板60に固定するための構成が遊技者に認識されることにより、
遊技者の興趣が低下することを抑制できる。
【0309】
また、第1ユニット551は、ベース板60の背面側から締結される固定手段(ネジ)
により、ベース板60に対し背面側に付勢された状態でベース板60に配設されるので、
第1ユニット551に作用する背面側への付勢力により、第1ユニット551とベース板
60とを密着した状態で配設することができる。
【0310】
さらに、第1ユニット551と第2ユニット552とは、それぞれに遊技球を送球可能
な送球経路が形成された状態でセンターフレーム86に配設されるので、第1ユニット5
51の送球経路および第2ユニット552の送球経路が、第1ユニット551と第2ユニ
ット552との組立時にずれることを抑制できる。その結果、第1ユニット551及び第
2ユニット552の内部を流下する遊技球が、第1ユニット551及び第2ユニット55
2の送球経路で停止することを抑制できる。
【0311】
また、第1ユニット551は、第1ユニット551に送球された遊技球を第2ユニット
552に流入させるための転動面(第2転動部577及び第3転動部578)を備える。
従って、第1ユニット551及び第2ユニット552のそれぞれが、センターフレーム8
6の突設部86bに締結されるものであると、センターフレーム86に対する第1ユニッ
ト551の組付け誤差が生じて、第1ユニット551から第2ユニット552への遊技球
の送球がスムーズに行われなくなる恐れがあった。
【0312】
これに対し、本実施形態では、上述したように第1ユニット551は、第2ユニット5
52に締結されるので、第1ユニット551及び第2ユニット552の締結時の誤差を最
小(締結した際に誤差ができる箇所を最小)とすることができる。その結果、第1ユニッ
ト551から第2ユニット552への遊技球の送球をスムーズに行うことができる。
【0313】
第4経路部材610に締結される第5及び第6経路部材620,630は、背面視にお
いて第4経路部材610の挿通部617及び第2挿通部614の少なくとも一部と重なる
位置に配置される。これにより、第1ユニット551は、第4経路部材610に締結され
る第5及び第6経路部材620,630を取り外した後でのみセンターフレーム86から
取り外し可能とされる。これにより、主経路SK1〜SK6を形成する第1ユニット55
1がセンターフレーム86から取り外されて主経路SK1〜SK6に不正が行われること
を抑制できる。
【0314】
さらに、突設部86bは、端部に第2ユニット552側に立設する(折り返される)立
設部86b5を備える(図33(b)参照)。これにより、第1ユニット551と第2ユ
ニット552とが、センターフレーム86の突設部86bを間に介してセンターフレーム
86に配設された状態では、立設部86b5が、第1ユニット551の背面側に配設され
る第1ソレノイド583a及び第2ソレノイド584aを取り囲んだ状態とされる。
【0315】
よって、第1ユニット551及び第2ユニット552がセンターフレーム86に配設さ
れた状態で、第1ユニット551及び第2ユニット552の対向間から針金やピアノ線な
どの不正物が挿入されることを抑制できる。その結果、第1ユニット551及び第2ユニ
ット552がセンターフレーム86に配設された状態で第1ユニット551の第1ソレノ
イド583a及び第2ソレノイド584aに不正が行われることを抑制できる。
【0316】
また、第1ユニット551と第2ユニット552との間には、第1ソレノイド583a
及び第2ソレノイド584aの正面側の一部が配設されると共に、立設部86b5が介設
される。よって、立設部86b5が配設される空間を利用して、第1ソレノイド583a
及び第2ソレノイド584aの正面側の一部を配設することができる。従って、第1ソレ
ノイド583a及び第2ソレノイド584aの正面側の一部が、第1ユニット551と第
2ユニット552との間に収容される分、第1ソレノイド583a及び第2ソレノイド5
84aが背面側に突出することを抑制できる。その結果、第1ソレノイド583a及び第
2ソレノイド584aの背面側の周囲を第2ユニット552により取り囲みやすくするこ
とができ、第1ソレノイド583a及び第2ソレノイド584aに背面側から不正がされ
ることを第2ユニット552により抑制することができる。
【0317】
さらに、第1ユニット551と第2ユニット552との間には、第1ソレノイド583
a及び第2ソレノイド584aの正面側の一部が配設されるので、第2ユニット552を
流下する遊技球を第1ソレノイド583a及び第2ソレノイド584aで隠して遊技者側
から視認しにくくすることができる。これにより、第1ユニット551を流下する遊技球
の動線と第2ユニット552を流下する遊技球の動線とが正面視において重なる場合であ
っても、第1ユニット551を流下する遊技球を遊技者に視認させやすくできる。その結
果、第2ユニット552を流下する遊技球により遊技者に付与される遊技価値よりも高い
遊技価値が遊技者に付与される第1ユニット551を流下する遊技球を遊技者に視認させ
ることができるので、遊技者に興趣を与えやすくできる。
【0318】
また、第1ユニット551及び第2ユニット552がセンターフレーム86に配設され
た状態では、装飾部材650が、センターフレーム86のベース枠86aの内側の側面を
覆う状態で配設される。これにより、センターフレーム86のベース枠86aの開口を介
して(挿通して)特別入賞装置550に針金やピアノ線などの不正物が挿入されることを
抑制できる。
【0319】
図36及び図37に示すように、第1ユニット551に配設される第1ソレノイド58
3aは、背面側が第2ユニット552の第4経路部材610及び第5経路部材620に形
成される中央開口部622及び第2中央開口部634の内側に挿入される。これにより、
第2ユニット552が背面側(矢印B方向側)に膨出することを抑制できると共に、第1
ソレノイド583aに針金やピアノ線等の不正物がアクセスされることを抑制できる。
【0320】
また、第1ソレノイド583aの荷重を第2ユニット552により支持することができ
るので、第1ソレノイド583aが配設される第1ユニット551の第2経路部材570
が撓むことを抑制できる。その結果、第1ユニット551の遊技球の通過を安定させるこ
とができる。
【0321】
さらに、上述したように、センターフレーム86に形成される突設部86bの開口部8
6b1に第1ソレノイド583a及び第2ソレノイド584aが囲われて配設されるので
、比較的荷重の大きい(重い)第1ソレノイド583a及び第2ソレノイド584aを開
口部86b1(突設部86b)により支持することができる。その結果、突設部86bが
、特別入賞装置550の荷重により撓むことを抑制できる。
【0322】
よって、ベース板60に配設されるセンターフレーム86が曲る(撓む)ことを抑制で
きるので、センターフレーム86に配設される第1ユニット551の配置がベース板60
に対して位置ずれすることを抑制できる。その結果、遊技盤13の遊技領域から第1ユニ
ット551(特別入賞装置550)に遊技球をスムーズに流入させることができる。
【0323】
また、第1ユニット551から第2ユニット552へ遊技球を送球する第2転動部57
7及び第3転動部578は、突設部86bの開口部86b1の外側に形成される。これに
より、開口部86b1の内側に配置される第1ソレノイド583a及び第2ソレノイド5
84aの駆動により発生する電磁力により、第1ユニット551から第2ユニット552
に送球される遊技球の転動が阻害されることを抑制できる。言い換えると、第1ソレノイ
ド583a及び第2ソレノイド584aの駆動により発生する電磁力が突設部86bの外
側に作用することを突設部86bにより抑制できる。その結果、第1ユニット551から
第2ユニット552への遊技球の送球を安定させることができる。
【0324】
上述したように、第1ソレノイド583aは、背面側が第2ユニット552の中央開口
部622及び第2中央開口部634に挿入されて配設される。これにより、第1ユニット
551の検出装置SE3〜6及び第1ソレノイド583aの配線を中央開口部622及び
第2中央開口部634を挿通させて配設することができる。また、それらの配線を第1ソ
レノイド583aに沿って配設することができるので、配線が絡まることを抑制できる。
【0325】
さらに、第1ソレノイド583aの荷重を、第2ユニット552の中央開口部622及
び第2中央開口部634により支えることができるので、第1ユニット551が配設され
る突設部86bが撓むことを抑制できる。よって、ベース板60に配設されるセンターフ
レーム86が曲る(撓む)ことを抑制できるので、センターフレーム86に配設される第
1ユニット551の配置がベース板60に対してずれることを抑制できる。その結果、遊
技盤13の遊技領域から第1ユニット551(特別入賞装置550)に遊技球をスムーズ
に流入させることができる。
【0326】
<基板ユニットの固定部材を背面部材に配設する変位部材>
次いで、図38から図42を参照して、背面ケース300及び基板ユニット110の連
結構造についての詳しい説明する。まず、図38及び図39を参照して、背面ケース30
0の構造について説明する。
【0327】
図38(a)は、背面ケース300の正面図であり、図38(b)は、背面ケース30
0の背面図である。図39(a)は、背面ケース300の分解斜視正面図であり、図39
(b)は、背面ケース300の分解斜視背面図である。
【0328】
図38及び図39に示すように、背面ケース300は、底壁部301の正面側(箱状に
形成された開放側(矢印F方向側))に配設される係合部材310と、背面ケース300
の背面側(矢印B方向側)に配設され、上述した基板ボックス100(主制御装置110
)を固定する固定部材320と、を主に備える。
【0329】
また、背面ケース300は、底壁部301に正面側の2箇所から突設される突設部30
1bと、固定部材320と対向する位置に開口する第1開口部301cと、係合部材31
0と対向する位置に開口する第2開口部301dと、を備える。
【0330】
突設部301bは、係合部材310をスライド可能な状態で保持するための軸であり、
後述する係合部材310に開口する摺動溝314の内側に挿通される。また、突設部30
1bは、円環状に突設されており、その円環状の内側にネジを螺合できる。よって、突設
部301bを摺動溝314の内側に挿通した後に、摺動溝314の溝幅よりも直径の大き
い頭部を有するネジを突設部301bに螺合することで、係合部材310を背面ケース3
00に配設できる。
【0331】
第1開口部301cは、後述する固定部材320の一部(係合部材310との係合部分
)を挿通するための開口であり、固定部材320の係合部分(後述する被係合部332)
を挿通可能な形状に形成される。これにより、背面ケース300(底壁部301)の背面
側に配設される固定部材320を、背面ケース300(底壁部301)の正面側に配設さ
れる係合部材310で係合させることができる。
【0332】
また、第1開口部301cは、固定部材320と係合部材310との係合側(矢印L方
向側)の反対側(矢印R方向側)となる端部に背面側に突出する突壁301c1を備える
。突壁301c1は、背面側の突設先端が略90度屈曲する鉤状に形成され、その屈曲方
向が、第1開口部301cから離間する方向(矢印R方向)に設定される。
【0333】
突壁301c1は、先端が後述する固定部材320の係止部331に挿入される。これ
により、固定部材320と係合部材310との係合部分の反対側(矢印R方向側)を係止
させることができる。その結果、背面ケース300に配設される固定部材320を左右(
矢印L−R方向)の両端で支持する(係合させる)ことができ、固定部材320と係合部
材310との係合部分に力が集中することを抑制して固定部材320及び係合部材310
が破損することを抑制できる。なお、第1開口部301cへの固定部材320の配設につ
いての詳しい説明は後述する。
【0334】
第2開口部301dは、後述する係合部材310の一部(操作子315)を背面ケース
300の背面側に挿通するための開口であり、これにより、係合部材310を背面ケース
の背面側から操作することができる。よって、上述したように、固定部材320を背面ケ
ース300の背面に配置した後に、背面ケース300の背面側から係合部材310を操作
して、固定部材320と係合部材とを背面ケース300(底壁部301)の正面側で係合
させることができる。
【0335】
係合部材310は、正面視における外形がクランク状に形成されており、互いに平行と
なる方向に延設される第1片311及び第2片312と、その第1片311及び第2片3
12の端部同士を第1片311及び第2片312の延設方向と直交する方向に連結する第
3片313とから構成される。
【0336】
上述した2の摺動溝314は、第1片311及び第2片第312にそれぞれ1箇所づつ
形成され、第1片311及び第2片312の延設方向(矢印L−R方向)に長い長穴状に
開口される。これにより、係合部材310は、第1片311及び第2片312の延設方向
(矢印L−R方向)に摺動可能とされる。
【0337】
第1片311は、第3片313が連結される他側(矢印L方向側)と反対側の一側(矢
印R方向側)の端部が、後述する固定部材320との係合部分として形成されており、第
1片311の延設方向と略直交する方向である上下方向(矢印U−D方向)の両外側に突
出する係合部316と、その2箇所の係合部316の略中間位置から第1片311の延設
方向(矢印L−R方向)に凹設される凹部317と、背面ケース300の底壁部301側
(背面側(矢印B方向側))に向かって突出する操作子315と、を備える。
【0338】
係合部316は、正面視における外形が略三角形状に形成され、一側(矢印R方向側)
の外面が、一側の端部から他側(矢印L方向側)に向かう程、第1片311の外側に突出
する傾斜面として形成される一方、他側の外面が、第1片311の延設方向(矢印L−R
方向)に対して略直交する方向である上下方向(矢印U−D方向)延設される。
【0339】
凹部317は、第1片311の厚み方向に切り欠いて形成されると共に、第1片311
の一側(矢印R方向側)端部から他側(矢印L方向側)に向かって凹設される。よって、
第1片311の一側が二股に分割される。これにより、第1片311の一側の剛性を他側
に比べて低くすることができる。その結果、第1片311の一側を弾性変形させやすくし
て、係合部材310を固定部材320と係合させやすくできる。なお、係合部材310と
固定部材320との係合についての詳しい説明は後述する。
【0340】
操作子315は、係合部材310を操作する操作部分であり、第1片311の他側の端
部に形成され、その突出寸法が、背面ケース300の底壁部301の板厚よりも大きい値
に設定され、少なくとも作業者が指で掴める程度の寸法分、背面ケース300の背面側に
突出される。これにより、操作子315を底壁部301の第2開口部301dから突出さ
せることができると共に、その突出部分(操作子315の先端)を掴ませて操作させるこ
とができる。
【0341】
第2片312は、正面側に円形に凹設される締結孔318を備える。締結孔318は、
後述する回転ユニット700の背面ベース720に貫通される孔(図89参照)に挿通さ
れるネジを螺合させる部分である。これにより、背面ケース300の内側(底壁部301
の正面側)に回転ユニット700を配設した後、回転ユニット700の背面側に配設され
る係合部材310を操作して、係合部材310を規定位置(後述する固定部材320との
係合位置)に操作することができると共に、締結孔318にネジを螺合して係合部材31
0と回転ユニット700(背面ベース720)とを締結することができる。従って、規定
位置に配置される係合部材310を背面ケース300の背面側から突出する操作子315
の操作のみでは、操作不能にすることができる。その結果、パチンコ機10が組み上げら
れた状態で、操作子315が不正に操作されて、固定部材320と基板ボックス100(
主制御装置110)とが、不正な基板ボックスに簡易に交換されることを抑制できる。
【0342】
なお、この場合、回転ユニット700の背面ベース720の孔を挿通して締結孔318
に締結されるネジは、遊技盤13に配設される第1入賞口64を取り外した孔から操作可
能としてもよい。この場合、遊技盤13と背面ケース300との締結を解除する必要がな
くなるので、正常な基板ボックス100への交換作業が複雑化することを抑制できる。そ
の結果、正常な基板ボックス100の交換作業を簡易にすることができる。
【0343】
固定部材320は、背面ケース300と別部材から構成される。これにより、背面ケー
ス300に比べて外形の小さい固定部材320に基板ボックス100をカシメ固定させる
ことができるので、固定部材320が背面ケース300と一体に形成される場合に比べて
、基板ボックス100を配設しやすくできる。その結果、基板ボックス100が固定部材
320から取り外されにくい状態で基板ボックス100を背面ケース300に配設しやす
くできる。
【0344】
また、背面ケース300は、それぞれのパチンコ機の型式で同一形状の部品として流用
することができるところ、基板ボックス100は、それぞれのパチンコ機10の型式で形
状や大きさが異なるので、基板ボックス100が配設される固定部材320を別のパチン
コ機との流用品とすることができない。従って、固定部材320が背面ケース300と一
体に形成される場合に比べて、背面ケース300の成形時の金型を別のパチンコ機と同一
の金型とすることができる。その結果、背面ケース300に比べて外形の小さい固定部材
320の金型を形成するだけですむので、製造コストを削減できる。
【0345】
固定部材320は、上述した係合部材310と係合する介設部材330と、その介設部
材330に締結される軸支部材340とから構成される。これにより、軸支部材340を
別の遊技機の固定部材と同一の形状の流用品として使用することができる。
【0346】
介設部材330は、正面側(矢印F方向側)が開放する箱状に形成され、他側(矢印L
方向側)の側面に突設される係止部331と、他側(矢印L方向側)の側面から背面ケー
ス300側(正面側)に突出して枠状に形成される被係合部332と、箱状の底面に円形
状に開口する挿通孔333と、背面から軸支部材340側に突出する突部334と、を主
に備える。
【0347】
係止部331は、固定部材320の他側(矢印L方向側)を底壁部301に係合させる
ための開口を備え、その開口に上述した第1開口部301cの周囲から断面L字状に突設
される突壁301c1が挿通されることで底壁部301に係合される。これにより、介設
部材330(固定部材320)を背面ケース300に配設する際に、介設部材330の係
止部331に突壁301c1を挿通させて介設部材330の一側(矢印R方向側)を背面
ケース300に対して係止することができる。
【0348】
被係合部332は、係合部材310と係合する部分であり、背面ケース300側(矢印
F方向側)への突出寸法が、背面ケース300に配設される係合部材310を超える寸法
に設定され、囲われる空間の正面側(矢印F方向側)の内面から底壁部301の正面まで
の距離寸法が、係合部材310の正面から底壁部301の正面までの距離よりも大きく設
定される。これにより、被係合部332により囲われる空間と係合部材310とが、前後
方向(矢印F−B方向)において重なる位置に配置される。
【0349】
挿通孔333は、介設部材330を後述する軸支部材340と締結するネジを挿通する
貫通孔であり、軸支部材340の締結孔343と同軸上に設定される。
【0350】
突部334は、断面略L字状に形成され、その屈曲側の先端部と介設部材330の底面
との間の距離が後述する軸支部材340の挿入部344の板厚よりも大きく設定される。
これにより、突部334の屈曲側の先端部と介設部材330の底面との対向間に挿入部3
44を挿入して配設できる。
【0351】
軸支部材340は、背面ケース300側(矢印F方向側)が開放する箱状に形成される
本体部341と、その本体部341の背面側(矢印B方向側)から断面略U字状に膨出す
る支持部342と、を主に備えて形成される。
【0352】
本体部341は、上方側(矢印U方向側)の側面から上方に向かって突出する挿入部3
44と、箱状に形成される本体部341の底面側(矢印D方向側)から背面側(矢印B方
向側)に向かって凹設される締結孔343とを主に備える。
【0353】
挿入部344は、上述したように突部334の屈曲側の先端部と介設部材330の底面
との対向間に挿入される板部材である。これにより、軸支部材340の上方側が背面ケー
ス300の背面側に傾倒することを抑制できる。
【0354】
締結孔343は、挿入部344と反対側の端部に偏る下方側(矢印D方向側)に配置さ
れる。また、上述したように、締結孔343は、介設部材330の挿通孔333(図39
(b)参照)を挿通するネジを締結する孔である。従って、軸支部材340は、上方側(
矢印U方向側)の挿入部344が介設部材330の突部334に挿入されると共に、下方
側が介設部材330と締結固定される。よって、軸支部材340は、下方側のネジの締結
のみで介設部材330に固定されるので、締結部分を少なくすることができ、製造工程の
簡易化をすることができる。
【0355】
支持部342は、上述した基板ボックス100(主制御装置110)の軸受部117と
かしめ締結される部分であり、内部にかしめ金具を配設可能な中空状に形成される。なお
、基板ボックス100は、かしめ金具による締結により、軸支部材340に対して回転可
能な状態で保持される。
【0356】
次いで、図40(a)から図41(b)を参照して、係合部材310と固定部材320
との係合について説明する。図40(a)は、係合部材310及び固定部材320の係合
前の状態における背面ケース300の正面図であり、図40(b)は、係合部材310及
び固定部材320の係合前の状態における背面ケース300の背面図である。図41(a
)は、係合部材310及び固定部材320の係合後の状態における背面ケース300の正
面図であり、図41(b)は、係合部材310及び固定部材320の係合後の状態におけ
る背面ケース300の背面図である。なお、図40(b)及び図41(b)では、背面ケ
ース300と重なる係合部材310の外形の一部が鎖線で図示される。
【0357】
図40(a)及び図40(b)に示すように、係合部材310及び固定部材320の係
合前に、介設部材330及び軸支部材340が介設部材330側(正面側(矢印F方向側
))から挿入されるネジにより締結されて組み合わされる。これにより、介設部材330
及び軸支部材340が背面ケース300の背面側から不正に分解される(締結されたネジ
が取り外される)ことを抑制できる。その結果、軸支部材340にかしめ固定される基板
ボックス100が不正な基板ボックスに交換されることを抑制できる。
【0358】
締結された状態の介設部材330及び軸支部材340(固定部材320)は、上述した
ように介設部材330の係止部331の内側に第1開口部301cに形成される突壁30
1c1が挿入される。この場合、締結された状態の介設部材330及び軸支部材340(
固定部材320)は、突壁301c1の屈曲側(矢印R方向側)から第1開口部301c
に配設される。
【0359】
背面ケース300に固定部材320が配置されると、被係合部332により囲われる空
間が、係合部材310の一側(係合部316側)端部と対向する位置に配置される。これ
により、係合部材310をスライド変位させることで、係合部材310の一側(矢印R方
向側)端部を被係合部332に囲われる空間に挿入できる。
【0360】
ここで、係合部材310の2箇所の係合部316の上下方向(矢印U−D方向)におけ
る外側寸法は、上述した固定部材320の被係合部332により囲われる空間の上下方向
における開口寸法よりも大きく設定される。そのために、被係合部332により囲われる
空間に係合部材310を配設できないという問題点がある。
【0361】
これに対して、係合部材310は、上述したように第1片311の一側(矢印R方向側
)に凹設される凹部317により、第1片311を弾性変形しやすくできると共に、係合
部316の三角形状により、係合部材310がスライド変位されて被係合部332の内縁
と当接した際の力を係合部材310の凹部317側に作用させることができる。その結果
、二股に形成される第1片311を弾性変形させて被係合部332に囲われる空間に挿入
できる。
【0362】
図41(a)及び図41(b)に示すように、係合部材310及び固定部材320は、
係合部材310がスライド変位されて、係合部材310の第1片311が、介設部材33
0の被係合部332により囲われる空間に挿通されると、弾性変形された第1片311が
変形前の形状に戻される。上述したように、係合部316は、他側の側面が第1片311
の延設方向と略直交する方向に延設される。従って、係合部材310を反対方向にスライ
ド変位させる力のみでは、第1片311を凹部317側に弾性変形させる力が作用されな
い。即ち、係合部316の傾斜面および凹部317により第1片311を被係合部332
により囲われる空間に挿入しやすくできると共に、係合部316の他側(矢印L方向側)
の側面により被係合部332により囲われる空間に挿入された第1片311を抜けにくく
することができる。その結果、遊技者の不正行為により、背面ケース300の背面側から
固定部材320が取り外されることを抑制でき、固定部材320にかしめ締結される基板
ボックス100(主制御装置110)が不正な基板ボックスに交換されることを抑制でき
る。
【0363】
また、背面ケース300は、ベース板60及び背面ケース300の間に配設され、ベー
ス板60の背面側(矢印B方向側)であって、ベース板60および背面ケース300(底
壁部301)の対向間の外側から操作可能な係合部材310を備え、固定部材320は、
背面ケース300の正面側(矢印F方向側)に突出する被係合部332を備え、その被係
合部332と係合部材310とが係合して、背面ケース300に配設されるので、ベース
板60及び背面ケース300の間に役物装置(本実例では、回転ユニット700)を配設
した状態で、ベース板60及び背面ケース300の間の外側から係合部材310を操作し
て、係合部材310と固定部材320とを係合させることができる。
【0364】
従って、係合部材310をベース板60及び背面ケース300の対向間に配設される役
物装置に邪魔されることなく、固定部材320を背面ケース300に配設することができ
る。その結果、固定部材320を背面ケース300に簡易に配設することができる。
【0365】
また、背面ケース300の正面側(矢印F方向側)に配設される被係合部332に係合
部材310を係合させるので、背面ケース300と固定部材320との係合部分をベース
板60及び背面ケース300の対向間に配置することができる。これにより、ベース板6
0の背面側(矢印B方向側)から係合部材310と固定部材320との係合部分へのアク
セスが困難とされる。その結果、ベース板60の背面側から係合部材310と固定部材3
20との係合が解除されて、固定部材320に不正がされる(例えば、不正な固定部材に
交換される)ことを抑制できる。
【0366】
また、背面ケース300は、固定部材320が配設される部分に開口される第1開口部
301cと、係合部材310が配設される部分に開口される第2開口部301dとを備え
、係合部材310は、背面ケース300の正面側(矢印F方向側)に配設されると共に第
2開口部301dを介して(挿通して)背面ケース300の背面側(矢印B方向側)から
操作可能とされ、固定部材320は、第1開口部301cを通過した被係合部332が背
面ケース300の正面側に配置されるので、係合部材310と固定部材320の被係合部
332との係合部分に背面ケース300の背面側からアクセスし難くできる。その結果、
背面ケース300に配設される役物装置の大きさに関係なく、固定部材320を背面ケー
ス300に固定することができると共に、遊技盤13の背面側から操作されて不正な基板
ボックスに交換されることを防止することができる。
【0367】
さらに、係合部材310は、第2開口部301dを挿通して背面ケース300の背面側
(矢印B方向側)に突出する操作子315を備えるので、背面ケース300の正面側(矢
印F方向側)に係合部材310を配設した状態で係合部材310を操作しやすくできる。
その結果、係合部材310と固定部材320の被係合部332との係合操作をさせやすく
できる。
【0368】
また、係合部材310は、背面ケース300(底壁部301)の正面側と平行な平面上
をスライド変位可能とされるので、係合部材310が、背面ケース300に対して前後方
向(矢印F−B方向)に変位されない分、係合部材310の正面側(矢印F方向側)を背
面ケース300に配設される役物装置の配設スペースとして利用しやすくできる。その結
果、背面ケース300(底壁部301)の正面側の領域を役物装置の配設スペースとして
利用しやすくできる。
【0369】
次いで、図41に示す状態から、背面ケース300から固定部材320を取り外す場合
の操作について説明する。
【0370】
図41に示すように、第1開口部301cは、正面視略L字状に開口されており、固定
部材320の被係合部332と係合状態における係合部材310の凹部317が、第1開
口部301cを介して背面ケース300の背面側(矢印B方向側)から操作可能とされる
【0371】
よって、係合部材310の凹部317の外側部分を、専用の工具等で凹部317の凹設
側に弾性変形させることで、係合部材310の係合部316と被係合部332との係合が
解除される。この係合を解除した状態で、係合部材310を被係合部332により係合さ
れる内部空間から引き出す方向(矢印L方向)に変位させた後、係合部材310の変形を
戻すことで、係合部材310と被係合部332との係合を解除することができる。
【0372】
なお、係合部材310の凹部317の外側部分と第1開口部301cとの隙間は、なる
べく小さく形成されることが好ましい。これによれば、背面ケース300から固定部材3
20を取り外す人の指を挿入不可能にできると共に、専用の工具の挿入は可能とされる。
その結果、専用の工具を有する作業者のみに基板ボックス100(主制御装置110)を
交換可能とさせることができ、不正な基板ボックス100に交換されることを抑制できる
【0373】
次いで、図42(a)及び図42(b)を参照して、軸支部材340にかしめ締結され
る基板ボックス100(主制御装置110)について説明する。図42(a)は、背面ケ
ース300及び基板ボックス100(主制御装置110)の斜視背面図であり、図42
b)は、背面ケース300及び基板ボックス100(主制御装置110)の背面図である
。なお、図42(b)では、基板ボックス100と重なる係合部材310の外形が鎖線で
図示される。
【0374】
図42(a)及び図42(b)に示すように、基板ボックス100は、一端側(矢印R
方向側)の端部から突出する軸受部117を備える。軸受部117は、上下方向(矢印U
−D方向)に所定の間隔を隔てて一対配設される。一対の軸受部117は、上述したよう
に軸支部材340の支持部342とかしめ締結される部分であり、支持部342の上下方
向(矢印U−D方向)の寸法と対向間の間隔が略同一に設定される。これにより、基板ボ
ックス100は、一対の軸受部117の対向間に支持部342を配設すると共に、軸受部
117の上方からかしめピンを挿入してかしめ固定することで、軸支部材340に締結さ
れる。
【0375】
以上のように構成される基板ボックス100によれば、基板ボックス100は、軸支部
材340に対して回転可能に保持されると共に、係合部材310の背面側に配設されるの
で、上述したように、操作子315を操作して係合部材310を固定部材320に係合さ
せる場合には、基板ボックス100を回転させることで、操作子315を操作させやすく
できる。また、係合部材310を固定部材320に係合させた後には、基板ボックス10
0を係合部材310の背面側に配置することで、操作子315を背面ケース300の背面
側から操作しにくくできる。その結果、パチンコ機10が組み立てられた後に、操作子3
15が操作されて、不正な基板ボックスに交換されることを抑制できる。
【0376】
なお、基板ボックス100の他端側(矢印L方向側)は、背面ケース300の底壁部3
01に向かって、基板ボックス100の背面側(矢印B方向側)から挿入されて背面ケー
ス300に締結されるネジにより固定される。これにより、基板ボックス100は、背面
ケース300の背面側に回転(動作)不能な状態で配設される。
【0377】
次いで、図43から図69を参照して、下変位ユニット400の詳細な構成を説明する
。まず、図43から図46を参照して、下変位部材440を変位させる構造について説明
する。
【0378】
図43は、下変位ユニット400の正面図であり、図44は、下変位ユニット400の
背面図である。図45は、下変位ユニット400の分解斜視正面図であり、図46は、下
変位ユニット400の分解斜視背面図である。なお、図43から図14では、下変位部材
440が退避位置(ベース部材410に対して一番下方に配置された位置)に配置された
状態が図示される。
【0379】
図43から図46に示すように、下変位ユニット400は、背面ケース300の底壁部
301(図6参照)に配設されるベース部材410と、そのベース部材410に配設され
る伝達部材420と、ベース部材410に連結されると共に伝達部材420の変位に伴っ
て変位されるリンク部材430と、一端がベース部材410に摺動可能に連結されると共
に他端がリンク部材430に連結されてリンク部材430から駆動力を伝達されることで
変位する下変位部材440とを主に備えて形成される。
【0380】
ベース部材410は、正面視矩形横長の板部材を前後方向に2枚組み合わせて形成され
、正面側に配置される正面ベース411と、背面側に配置される背面ベース412とを備
える。正面ベース411と背面ベース412との対向間には、伝達部材420及びリンク
部材430とが配置される。
【0381】
正面ベース411は、前後方向(図43紙面奥行方向)に貫通した2つの摺動溝411
a,411bと、背面側に突出する円柱状の2本の軸支ピン411c,411dと、軸支
ピン411dを軸とした円弧状に突出する湾曲壁部411eとを主に備えて形成される。
【0382】
摺動溝411a,411bは、下変位部材440の背面側から突出する2本の突起47
2,473がそれぞれ挿通される孔である。摺動溝411a,411bは、それぞれ左右
方向に長く伸びて形成される。よって、摺動溝411a,411bに挿通された突起47
2,473を摺動溝411a,411bに沿って変位させることで、下変位部材440を
左右方向に摺動させることができる。
【0383】
また、摺動溝411a,411bは、それぞれ円弧状に湾曲して形成されており、正面
ベース411の左側(図43左側)端部から右側(図43右側)端部にかけて上方(図4
3上方向)に開口される。さらに、摺動溝411a,411bは、それぞれの円弧の軸が
異なる位置に配置され、上下方向(図43上下方向)における対向間の隙間が左端部から
右端部にかけて狭くされる。
【0384】
後述する下変位部材440のベース部材470の突起472,473は、その間の距離
が変わらないので、下変位部材440を摺動溝に沿って摺動させた場合には、下変位部材
440を回転させつつ変位させることができる。即ち、2つの摺動溝411a,411b
の間の距離を変更することで、下変位部材440に回転の駆動力を与えることなく下変位
部材440を摺動に伴って回転させることができる。なお、下変位部材440の詳しい変
位の態様は後述する。
【0385】
軸支ピン411cは、後述する伝達部材420のカム部材422の軸部422aに挿入
される突起であり、軸部422aの内径よりも小さい外径の円柱状に形成される。また、
軸支ピン411cは、金属製の棒状体から形成され、正面ベース411に外嵌される。よ
って、カム部材422にその外周面から軸方向に向かって力が作用した際に、軸支ピン4
11cが折れる(破損する)ことを抑制できる。
【0386】
軸支ピン411dは、後述する第1リンク部材431の一端に形成される貫通孔431
aに挿入される突起であり、貫通孔431aの内径よりも小さい外径の円柱状に形成され
る。また、軸支ピン411dは、金属性の棒状体から形成され、正面ベース411に外嵌
される。よって、第1リンク部材431に貫通孔431aの方向に向かって力が作用した
際に、軸支ピン411dが折れる(破損する)ことを抑制できる。
【0387】
湾曲壁部411eは、正面ベース411の背面側から突出すると共に、軸支ピン411
dの軸を中心に湾曲して形成される。湾曲壁部411eの突出距離は、後述する第1リン
ク部材431の板状突起431bの突出先端面に当接する距離に設定される。よって、第
1リンク部材431が前方側に位置ずれすることが抑制される。また、湾曲壁部411e
は、軸支ピン411dの軸を中心に湾曲して形成されるので、第1リンク部材431が軸
支ピン411dの軸周りに回転された場合でも、第1リンク部材431の板状突起431
bを湾曲壁部411eの突出先端面と当接させることができる。
【0388】
回収口411fは、後述する下変位部材440の球受部467の移動により、出射開口
471から出された球を、回収口411fに流入させて回収するための開口である。回収
口411fの下流側は、球の回収経路に連結される。回収口411fは、正面ベース41
1の右側端部に突出して形成される孔であり、その開口面が、退避状態における下変位部
材440と対向した面および第1張出状態における下変位部材440の出射開口471の
重力方向下側に位置する面とされる。
【0389】
また、退避状態における下変位部材440の出射開口471は、回収口411fの上方
に配置される。よって、出射開口471から出射された球を回収口411fに受け入れて
速やかに回収することができる。
【0390】
背面ベース412は、正面側(図44紙面手前側)から背面側に向かって凹設される溝
部412a,412bと、溝部412bの近傍に正面側に向かって突出形成される係止部
412cとを主に備えて形成される。
【0391】
溝部412aは、上述した正面ベース411の軸支ピン411cの先端側を挿入する孔
であり、軸支ピン411cの外径よりも大きい内径の円形に形成されると共に、軸支ピン
411cと対向する位置に凹設される。よって、カム部材422は、軸部422aに軸支
ピン411cを挿通した後に、正面ベース411と背面ベース412とが組み合されるこ
とで、ベース部材410から脱落不能に保持される。また、背面ベース412が、軸支ピ
ン411cの先端部を保持することができるので、カム部材422にその外周面から軸方
向に力が作用した際に、軸支ピン411cが正面ベース411との連結部から曲がって折
れることを抑制できる。
【0392】
溝部412bは、上述した正面ベース411の軸支ピン411dの先端側を挿入する孔
であり、軸支ピン411dの外径よりも大きい内径の円形に形成されると共に、軸支ピン
411dと対向する位置に凹設される。よって、第1リンク部材431は、貫通孔431
aに軸支ピン411dを挿通した後に、正面ベース411と背面ベース412とが組み合
わされることで、ベース部材410から脱落不能に保持される。また、背面ベース412
が、軸支ピン411dの先端部を保持することができるので、第1リンク部材431に貫
通孔431aの方向に力が作用した際に、軸支ピン411dが正面ベース411との連結
部から曲がって折れることを抑制できる。
【0393】
係止部412cは、後述する付勢ばねSP1の一端側を係止する板であり、付勢ばねS
P1の外側に形成される。これにより、付勢ばねSP1の一端側を係止することができる
。なお、付勢ばねSP1の詳しい説明は後述する。
【0394】
伝達部材420は、正面ベース411の正面側に取着される駆動モータKM1の軸に連
結される伝達ギヤ421と、その伝達ギヤ421と歯合され伝達ギヤ421の駆動に伴っ
て回転されるカム部材422とを主に備えて形成される。
【0395】
伝達ギヤ421は、外周面全域に歯合面を有するギヤであり、駆動モータKM1の軸部
に外嵌される。よって、駆動モータKM1に電力が付与されて軸部が回転されると、伝達
ギヤ421も同様に回転される。
【0396】
カム部材422は、正面視における外形が大きさの異なる2つの半円の一端同士を組み
合わせた形状に形成されると共に、前後方向に所定の厚みを有する板状体から形成される
。カム部材422の外形の小さい半円部には、外周面に伝達ギヤ421と歯合する歯面4
22bが刻設されると共に、半円の中心に軸部422aが貫通形成される。カム部材42
2の外形の大きい半円部には、後述するリンク部材430と対向する背面側に凹設される
摺動溝422cが形成される。
【0397】
軸部422aは、上述したように軸支ピン411cを挿通する孔であり、軸支ピン41
1cに軸部422aが回転可能に軸支されることで、カム部材422が軸支ピン411c
の軸を中心に回転可能に保持される。
【0398】
カム部材422は、歯面422bが伝達ギヤ421と歯合した状態でベース部材410
に配設されるので、伝達ギヤ421が回転されると、カム部材422が軸部422aの軸
を中心に回転できる。
【0399】
摺動溝422cは、カム部材422の半径の大きい半円部の外周部に沿って凹設される
。従って、一端側から他端側に向かうにつれて軸部422aとの距離が大きくされる。ま
た、摺動溝422cは、下変位部材440が後述する退避状態に位置する際に第1リンク
部材431の摺動突起431dから貫通孔431aの方向に延設される段部422c1と
、下変位部材440が後述する第2張出状態に位置する際に摺動突起431dから貫通孔
431aの方向に延設される段部422c3と、下変位部材440が退避状態と第2張出
状態との中間状態の第1張出状態に位置する際に摺動突起431dから貫通孔431aの
方向に延設される段部422c2とを備える。
【0400】
リンク部材430は、第1リンク部材431と第2リンク部材432との2つのリンク
部材から形成される。また、リンク部材430は、第1リンク部材431と第2リンク部
材432とのそれぞれの端部が回転可能に連結して形成される。
【0401】
第1リンク部材431は、正面視略くの字形状に屈曲して形成されると共に、前後方向
に所定の厚みを有する板状に形成される。第1リンク部材431は、カム部材422の変
位に伴って変位するリンクであり、一端側に前後方向に貫通する貫通孔431aと、他端
側に背面側に突出する円柱状の連結突起431cと、上述した湾曲壁部411eと対向す
る位置に突出する板状突起431bと、屈曲部分の正面側に突出する円柱状の摺動突起4
31dとを主に備えて形成される。
【0402】
貫通孔431aは、上述したように軸支ピン411dが挿入される貫通孔である。第1
リンク部材431は、貫通孔431aに軸支ピン411dが挿入された状態で正面ベース
411と背面ベース412とが組み合わされることで、ベース部材410に対して回転可
能に保持される。
【0403】
板状突起431bは、第1リンク部材431が前後方向に位置ずれすることを抑制して
、第1リンク部材431が前方に配置されるカム部材422と衝突することを抑制する突
起であり、貫通孔431aを軸とした湾曲状に突出する板状体に形成されると共に、その
突出長さが、カム部材422の前後方向の厚みよりも大きく設定される。これによりカム
部材422の背面と第1リンク部材431の正面とが衝突することを抑制できる。
【0404】
また、板状突起9431bの突設寸法は、カム部材422の厚み(矢印F−B方向寸法
)寸法よりも大きく設定される。さらに、板状突起431bの突設先端面と対向するベー
ス部材410(湾曲壁部411e)とは、若干の隙間(距離X14(図55(a)参照)
)を隔てて配置される。
【0405】
カム部材422は、板状突起431bを除く第1リンク部材9431の正面と湾曲壁部
411eの突出面(背面)との対向間における領域を変位可能な状態で配置される。また
、カム部材422及び第1リンク部材431との対向間の隙間と、カム部材422及びベ
ース部材410の対向間の隙間と、を合わせた2箇所の隙間の寸法は、上述した距離X1
4よりも大きく設定される。
【0406】
これにより、上述した距離X14が小さくなる方向(矢印F方向)に第1リンク部材9
431が、撓んだ際に板状突起431bの突設先端面を対向するベース部材410(湾曲
壁部411e)に当接させることができる。よって、板状突起9431bを除く第1リン
ク部材9431の正面と湾曲壁部411eの突出面(背面)との対向間にカム部材422
が挟まれて変位が規制されることを抑制できる。
【0407】
連結突起431cは、後述する第2リンク部材432と連結される軸部であり、第2リ
ンク部材432の貫通孔432aに挿入されると共に、背面側から頭部の外径が貫通孔4
32aよりも大きいネジ等が締結される。これにより、第1リンク部材431と第2リン
ク部材432とが回転可能に連結される。
【0408】
貫通孔431aの縁部には、背面側に突出する壁部431fが形成される。壁部431
fは、後述する付勢ばねSP1をその外周面にはめ込んで保持するための壁面である。
【0409】
リンク側係合部431eは、壁部431fにはめ込んだ付勢ばねSP1の他端側を係止
する突起であり、第1リンク部材431の一端側の背面側に鉤状に突出して形成される。
よって、付勢ばねSP1は、一端側が背面ベース412の係止部412cに係合された状
態とされ、他端側が第1リンク部材431のリンク側係合部431eに係合された状態と
される。従って、付勢ばねSP1の付勢力を、第1リンク部材431の他端側をベース部
材410に対して上方に回転させる方向に作用させることができる。その結果、下変位部
材440を回転変位させる際に、付勢ばねSP1の付勢力が作用するので、駆動モータK
M1の消費エネルギーを抑えることができる。
【0410】
摺動突起431dは、貫通孔431aからカム部材422の軸部422aとの離間距離
と略同一距離貫通孔431aから離間した位置に形成される。また、摺動突起431dは
、その先端部分が摺動溝422cの内側に挿入される。即ち、摺動突起431dは、その
外径の大きさが、摺動溝422cの対向間における幅寸法よりも小さく形成される。
【0411】
摺動突起431dは、摺動溝422cの内側に配置されることで、カム部材422の回
転変位に伴って、摺動溝422cの内側を摺動して変位される。即ち、カム部材422が
変位されることで、第1リンク部材431が、貫通孔431aの軸を中心に回転変位され
る。なお、第1リンク部材431の変位についての詳しい説明は後述する。
【0412】
また、摺動突起431dと板状突起431bとは、近接する位置に形成されるので、板
状突起431bにより第1リンク部材431の前方への変位が抑制される。よって、摺動
突起431dがカム部材422を前方に押し出すことを抑制できる。その結果、カム部材
422に凹設される摺動溝422cの凹設深さを深くする必要がなくなり、カム部材42
2の前後方向の厚さを厚くすることなくその剛性を確保できる。
【0413】
第2リンク部材432は、一方が長い正面視矩形に形成されると共に、前後方向に所定
の厚みを備えた板状に形成される。第2リンク部材432は、一端側に前後方向に貫通形
成される貫通孔432aと、他端側に前後方向に貫通形成される貫通孔432bとを主に
備えて形成される。
【0414】
貫通孔432aは、上述したように第1リンク部材431と連結されるための孔であり
、内部に連結突起431cが挿入される。これにより、第2リンク部材432は、第1リ
ンク部材431に対して回転可能に連結される。
【0415】
貫通孔432bは、後述する下変位部材440と連結されリンク部材430の変位を下
変位部材440に伝達できる。貫通孔432bは、後述する背面ケース482の突起48
2aが挿入される孔であり、その内径が突起482aの外径よりも大きく形成される。よ
って、貫通孔432bに突起482aを挿入すると共に、突起482aの先端部に貫通孔
432bの内径よりも大きい頭部を有するネジ等を締結することで、下変位部材440が
、第2リンク部材432に対して回転可能に保持される。よって、下変位部材440の駆
動は、カム部材422が回転変位された際に、その変位がリンク部材430を介して伝達
される。
【0416】
次いで、図47から図52を参照して、下変位部材440の変位動作について説明する
図47は、退避状態における下変位ユニット400の正面図であり、図48は、第1張
出状態における下変位ユニット400の正面図であり、図49は、第2張出状態における
下変位ユニット400の正面図である。図50は、退避状態における下変位ユニット40
0の背面図であり、図51は、第1張出状態における下変位ユニット400の背面図であ
り、図52は、第2張出状態における下変位ユニット400の背面図である。なお、図5
0から図52では、背面ベース412が透明視された状態が図示される。また、図50
図52では、第1リンク部材431の板状突起431b及び湾曲壁部411eの一部が
鎖線で図示される。
【0417】
また、退避状態とは、摺動溝422cの内側に配置される摺動突起431dが、段部4
42c1の対向間に配置され、下変位部材440が下側に配置された状態である。第2張
出状態とは、摺動突起431dが段部442c3の対向間に配置され、下変位部材440
の先端側が一番上方に配置された状態である。第1張出状態とは、摺動突起431dが段
部442c2の対向間に配置され、下変位部材440が、退避状態と第2張出状態との中
間状態に配置された状態である。
【0418】
図47及び図50に示すように、退避状態における下変位ユニット400は、第1位置
のカム部材422が、伝達ギヤ421に回転されて摺動溝422cの他端側(段部422
c3側)を軸部422aの背面視右側(図50右側)へ位置させた状態とされる。この場
合、第1リンク部材431の摺動突起431dは、摺動溝422cの内壁に沿って案内さ
れて、段部422c1に位置した状態とされる。よって、第1リンク部材431は、他端
側(連結突起431c側)が、一端側の貫通孔431aの背面視右側(図50右側)に位
置した状態(貫通孔431aを軸に回転して他端側を回転可能な範囲の下端に位置させた
状態(第1従動位置))とされる。
【0419】
第2リンク部材432は、第1リンク部材431に連結されるので、第1リンク部材4
31に連結される一端側(貫通孔432a側)が、背面視右側(図50右側)へ位置され
る。これにより、第2リンク部材432に連結される下変位部材440は、正面ベース4
11と連結される突起472,473が、摺動溝411a,411bの背面視右側(図5
0右側)に位置された状態とされる。上述したように、摺動溝411a,411bの垂直
方向の対向間の距離は、背面視右側の方が左側よりも大きくされるので、下変位部材44
0は、長手方向を左右方向と略平行にした状態で配置される。即ち、正面ベース411の
前方に配置された状態とされる。
【0420】
図47及び図50に示す退避状態から図46及び図51に示す第1張出状態への変位は
、カム部材422が変位されることで行われる。
【0421】
第1張出状態では、駆動モータKM1の駆動力により伝達ギヤ421が回転され、カム
部材422が、退避状態の位置から略90度回転されて第3位置に変位される。これによ
り、カム部材422の他端側(段部422c3側)を軸部422aの上方に位置した状態
とされる。この回転変位により、摺動溝422cの内壁に案内される第1リンク部材43
1の摺動突起431dが摺動溝422cの変位に伴って変位されて、第3従動位置に配置
される。なお、第1張出状態では、摺動突起431dが、摺動溝422cの段部422c
2の内壁の対向間に案内される。
【0422】
よって、第1リンク部材431は、摺動突起431dの変位により貫通孔431aを中
心に略30度回転され、他端側(連結突起431c側)が退避状態の位置から、背面視左
上(図51左上)に変位される。
【0423】
第1リンク部材431の回転変位により、第1リンク部材431に連結される第2リン
ク部材432が変位され、第2リンク部材432に連結される下変位部材440が変位さ
れる。この場合、下変位部材440は、突起472,473が、正面ベース411の摺動
溝411a,411bに摺動可能に連結されるので、摺動溝411a,411bの形状に
沿って変位される。上述したように、摺動溝411a,411bの垂直方向の対向間の距
離は、背面視右側から左側に行くに従って狭くされるので、下変位部材440は、正面視
右側(図48右側)にスライド変位されつつ、先端側が上方に回転変位される。
【0424】
また、第1張出状態では、先端側の重力方向下側に回収口411fが位置された状態と
される。即ち、下変位部材440を退避状態から第1張出状態への遷移の際に、スライド
変位させつつ回転変位させることで、下変位部材440の先端側をベース部材410の正
面視右側に張り出させることなく変位させることができる。その結果、他の変位役物の可
変領域と異なる変位領域を形成しやすくできる。他の変位役物と衝突することを抑制でき
る。
【0425】
また、回収口411fが下変位部材440の一端側(正面ベース411に連結される突
起472、473側と反対側)の下方に位置されるので、後述する下変位部材440の球
受部467が発射動作して、球が出射開口471からそのまま下方に落下した場合に、球
を回収口411fに送球させることができる。
【0426】
図48及び図51に示す第1張出状態から図49及び図52に示す第2張出状態への変
位は、第1張出状態から更にカム部材422が変位されることで行われる。
【0427】
第2張出状態では、第1張出状態から、駆動モータKM1の駆動力により伝達ギヤ42
1が回転され、カム部材422が、第1張出状態の位置(第3位置)から略90度回転さ
れた第2位置に配置される。よって、カム部材422の他端側(段部422c3側が軸部
422aの上方に位置した状態とされる。また、この回転変位により摺動溝422cの内
壁に案内される第1リンク部材431の摺動突起431dが摺動溝422cの変位に伴っ
て変位されて、第2従動位置に配置される。なお、第2張出状態では、摺動突起431d
が、摺動溝422cの段部422c1の内壁の対向間に案内される。
【0428】
よって、第1リンク部材431は、摺動突起431dの変位により貫通孔431aを中
心に略30度回転され、他端側(連結突起431c側)が第1張出状態の位置から、背面
視略左上(図52左上)に変位される。
【0429】
第1リンク部材431の回転変位により、第1リンク部材431に連結される第2リン
ク部材432が変位され、第2リンク部材432に連結される下変位部材440が変位さ
れる。この場合、下変位部材440は、突起472,473が、正面ベース411の摺動
溝411a,411bに摺動可能に連結されるので、摺動溝411a,411bの形状に
沿って変位される。上述したように、摺動溝411a,411bの垂直方向の対向間の距
離は、背面視右側から左側に行くに従って狭くされるので、下変位部材440は、正面視
右側(図49右側)にスライド変位されつつ、先端側が上方に回転変位される。
【0430】
また、第1張出状態と同様に、第2張出状態では、先端側の重力方向下側に回収口41
1fが位置された状態とされる。即ち、下変位部材440を退避状態から第2張出状態へ
の遷移の際に、スライド変位させつつ回転変位させることで、下変位部材440の先端側
をベース部材410の正面視右側に張り出させることなく変位させることができる。その
結果、他の変位役物の可変領域と異なる変位領域を形成しやすくでき、他の変位役物と衝
突することを抑制できる。
【0431】
次いで、図53を参照して、各状態における第1リンク部材431とカム部材422と
の位置関係を説明する。図53(a)は退避状態における、図53(b)は第1張出状態
における、図53(c)は第2張出状態における、第1リンク部材431とカム部材42
2との背面図である。なお、図53(a)から図53(c)では、カム部材422の第1
リンク部材431と重なる部分が鎖線で図示される。
【0432】
図53(a)に示すように、退避状態では、第1リンク部材431の摺動突起431d
が、摺動溝422cの段部422c1の内壁の対向間に配置される。また、上述したよう
に、摺動突起431dは、貫通孔431aからカム部材422の軸部422aとの離間距
離と略同一距離、貫通孔431aから離間した位置に形成される。よって、退避状態に位
置する第1リンク部材431に貫通孔431aの軸を中心に回転する力が作用する際に、
その力を摺動突起431dから、カム部材422の軸部422aに作用させることできる
。従って、第1リンク部材431の回転力で、カム部材422が回転することを抑制でき
る。その結果、退避状態において、第2リンク部材432を介して第1リンク部材431
に連結される下変位部材440が変位されること抑制できる。
【0433】
図53(b)に示すように、第1張出状態では、第1リンク部材431の摺動突起43
1d、摺動溝422cの段部422c2の内壁の対向間に配置される。よって、退避状態
と同様に、第1張出状態に位置する第1リンク部材431に貫通孔431aを中心に回転
する力が作用する際に、その力を摺動突起431dから、カム部材422の軸部422a
に作用させることができる。従って、第1リンク部材431の回転力で、カム部材422
が回転することを抑制できる。その結果、第1張出状態において、第2リンク部材432
を介して第1リンク部材431に連結される下変位部材440が変位されることを抑制で
きる。
【0434】
ここで、第1張出位置では、下変位部材440の変位の中間位置となるために停止した
状態を維持させるためには、駆動モータKM1を停止状態で維持させる必要がある。その
ため、第1張出位置(変位の中間位置)で下変位部材440を停止させていると消費エネ
ルギーが嵩むという問題があった。
【0435】
これに対し、本実施形態では、第1張出状態では、第1リンク部材431の摺動突起4
31dが、摺動溝422cの段部422c2の内壁の対向間に配置されるので、上述した
ように、下変位部材440が変位されることを抑制できる。よって、下変位部材440を
変位の途中の位置で停止させた際に、駆動モータKM1の電力を停止させたとしても、下
変位部材440が変位することを抑制できる。その結果、下変位部材440を変位途中で
停止した際に駆動モータKM1の消費エネルギーが嵩むことを抑制できる。
【0436】
図53(c)に示すように、第2張出状態では、第1リンク部材431の摺動突起43
1d、摺動溝422cの段部422c2の内壁の対向間に配置される。よって、退避状態
および第1張出状態と同様に、第2張出状態に位置する第1リンク部材431に貫通孔4
31aの軸を中心に回転する力が作用する際に、その力を摺動突起431dから、カム部
材422の軸部422aに作用させることができる。従って、第1リンク部材431の回
転力で、カム部材422が回転することを抑制できる。その結果、第2張出状態において
、第2リンク部材432を介して第1リンク部材431に連結される下変位部材440が
変位されることを抑制できる。
【0437】
また、各段部422c1,422c2,422c3は、摺動突起431dと貫通孔43
1aとを結ぶ方向に延設されるので、第1リンク部材431の摺動突起431dが変位す
る方向の摺動溝422cの幅寸法を小さくできる。よって、退避位置、第1張出位置およ
び第2張出位置での、第1リンク部材431が貫通孔431aの軸を中心に回転変位でき
る摺動溝422cと摺動突起431dとの隙間を小さくできる。従って、各状態における
第1リンク部材431が、貫通孔431aの軸を中心に回転変位可能な隙間を小さくでき
る。その結果、各状態における下変位部材440が振動や変位停止時の慣性力で揺れ動く
幅を小さくでき、遊技者に停止した状態を視認させやすくできる。
【0438】
よって、下変位部材440を駆動する伝達部材420及びリンク部材430(駆動機構
)は、球受部467から遊技球が出射される際の反作用の方向に下変位部材440が変位
されることを規制することができるので、反作用に伴って下変位部材440がベース部材
410に対して変位されることを抑制できる。その結果、下変位部材440のがたつきを
抑制できる。
【0439】
次いで、図54を参照して、リンク部材430及びカム部材422との前後方向の関係
を説明する。図54(a)は、図50のLIVa−LIVa線における下変位ユニット4
00の断面模式図であり、図54(b)は、図51のLIVb−LIVb線における下変
位ユニット400の断面模式図である。なお、図51及び図52では、背面ベース412
を透明視して図示したが、図54(a)及び(b)では、透明視していない状態の下変位
ユニット400の断面図が図示される。
【0440】
図54(a)に示すように、退避状態における下変位ユニット400のリンク部材43
0は、背面ベース412とカム部材422との間に配置される。よって、下変位部材44
0が前後方向に揺れ動くことを抑制できる。即ち、第1リンク部材431の他端側は、第
2リンク部材432を介して複数の備品を組み合わせて構成される下変位部材440に連
結されるので、下変位部材440の荷重により前後方向に撓む恐れがあるところ、カム部
材422が前方に配置されるので、第1リンク部材431が前方に撓むことを抑制できる
。その結果、第1リンク部材431が前方に動くことを抑制できるので、下変位部材44
0が前後方向へ揺れ動くことを抑制できる。
【0441】
図54(b)に示すように、第1張出状態における下変位ユニット400のリンク部材
430は、退避状態の場合と同様に、背面ベース412とカム部材422との間に配置さ
れる。よって、下変位部材440が前後方向に揺れ動くことを抑制できる。
【0442】
また、退避状態および第1張出状態では、カム部材422がリンク部材430の第1リ
ンク部材431と第2リンク部材432との連結部分の前方側に配置される。よって、リ
ンク部材430は、2の部材から形成されるとその連結部分を回転可能にする必要がある
ためその隙間の分、他の部分より剛性が弱くなり屈曲しやすくなるところ、前方側にカム
部材422が配置されるので、リンク部材430の連結部分が屈曲することを抑制できる
。その結果、下変位部材440が前後方向にゆれ動くことを抑制できる。
【0443】
<従動部材の変位を規制する規制手段により変位部材の変位を規制する>
次いで、図55及び図56を参照して、カム部材422と湾曲壁部411eとの関係に
ついて説明する。図55(a)は、図50のLVa−LVa線における下変位ユニット4
00の断面図であり、図55(b)は、図51のLVb−LVb線における下変位ユニッ
ト400の断面図であり、図55(c)は、図52のLVc−LVc線における下変位ユ
ニット400の断面図である。
【0444】
図55(a)に示すように、下変位ユニット400が退避状態(第1位置)とされる場
合には、カム部材422と湾曲壁部411eとが、前後方向(矢印F−B方向)において
異なる位置に配置される。従って、下変位ユニット400を退避状態(第1位置)から第
1張出状態(第3位置)へ変位させる際に、カム部材422に作用する抵抗が大きくなる
ことを抑制できる。その結果、下変位部材440の変位開始を安定させることができる。
【0445】
図55(b)及び図55(c)に示すように、下変位ユニット400が第1張出状態(
第3位置)とされる場合には、カム部材422の一部が、湾曲壁部411eの正面側(矢
印F方向側)に所定の隙間を隔てる位置に配置される。これにより、カム部材422が正
面方向に変位する場合に、カム部材422の軸方向の側面を湾曲壁部411eに当接させ
て、カム部材422が正面側に変位することを抑制できる。
【0446】
なお、カム部材422の正面ベース411側(矢印F方向側)の面は、正面ベース41
1のの背面と平行な平坦面に形成される(図45参照)。これにより、カム部材422が
湾曲壁部411e側に変位した場合に、カム部材422の平坦面を湾曲壁部411eに当
接させることができる。よって、カム部材422が湾曲壁部411eに部分的に当接する
ことを抑制して、一部に力が集中することを抑制できる。その結果、カム部材422が破
損することを抑制できる。
【0447】
ここで、上述したように、下変位部材440は、退避状態(第1位置)から第1張出状
態(第3位置)に変位される場合に先端側(正面ベース411に連結される突起473と
長手方向反対側)が上方(矢印U方向)に回転変位される。よって、下変位部材440の
長手方向の方向成分が重力方向に近づく分、下変位部材440が前後方向に傾倒する力成
分が大きくされる。従って、第1張出状態(第3位置)とされる場合には、退避状態(第
1位置)とされる場合よりも、下変位部材440を支えるリンク部材430に作用する前
後方向の力が大きくされる。その結果、リンク部材430に連結されるカム部材422が
、前後方向に変位されやすくなる。
【0448】
これに対し、本実施形態では、下変位ユニット400が退避状態(第1位置)から第1
張出状態(第3位置)を超えて変位される場合に、カム部材422の一部が湾曲壁部41
1eの正面側に配設されるので、正面側へのカム部材422の変位を規制することができ
る。その結果、第1張出状態(第3位置)から第2張出状態(第2位置)の間で下変位部
材440が前後方向に揺れ動くことを抑制でき、下変位部材440の変位を遊技者に視認
させやすくできる。
【0449】
なお、リンク部材430の背面側への変位は、上述したようにリンク部材430を背面
ベース412及びカム部材422との間に配設することで規制できる。即ち、リンク部材
430が背面側に揺れ動く場合には、リンク部材430を背面ベース412に当接させて
、リンク部材430の変位を規制することができる。その結果、下変位部材440が前後
方向に揺れ動くことを抑制できる。
【0450】
また、正面ベース411は、リンク部材430の従動方向以外の方向の揺動を規制する
規制手段(湾曲壁部411e)を備え、カム部材422は、第1位置と第2位置との間で
変位され、第1位置から第1位置および第2位置の中間位置の第3位置を変位する第1変
位領域と、第3位置から第2位置を変位する第2変位領域とを変位可能とされ、リンク部
材430は、カム部材422が第1位置から第2位置に変位されることで、第1従動位置
から第2従動位置に従動され、第1従動位置から第1従動位置および第2従動位置との中
間位置の第3従動位置を変位する第1従動領域と、第3従動位置から第2従動位置を変位
する第2従動領域とを変位可能とされ、第2変位領域と第1従動領域との一部が同一の領
域に設定され、カム部材422が第2変位領域を変位される際に、規制手段(湾曲壁部4
11e)によりカム部材422の変位方向以外の方向の揺動が規制されるので、規制手段
(湾曲壁部411e)の同一の部分を利用してリンク部材430およびカム部材422の
揺動を規制することができる。
【0451】
従って、規制手段(湾曲壁部411e)を1箇所に形成すれば良いので、カム部材42
2とリンク部材430とのそれぞれに変位を規制する規制手段が形成される場合に比べて
、規制手段の形状を簡易にでき、製造コストを抑えることができる。
【0452】
また、リンク部材430およびカム部材422の揺動を規制手段(湾曲壁部411e)
の同一の部分を利用して規制することができるので、1の規制手段(湾曲壁部411e)
にリンク部材430とカム部材422と規制部分をそれぞれ形成する必要がないので、そ
の分、規制手段(湾曲壁部411e)を小さくすることができる。
【0453】
また、下変位ユニット400が、退避状態から第2張出状態に変位される場合には、正
面ベース411に形成される摺動溝411a,411bに挿入される下変位部材440の
突起472,473(突起472,473に配設されるカラーC(図14参照))がカム
部材422の変位に伴って、カム部材422の他端側(段部422c3側)の正面側(矢
印F方向側)に移動される(図50から図52参照)。これにより、カム部材422の他
端側(段部422c3側)が、突起472,473(突起472,473に配設されるカ
ラーC)により背面側に押し出されると、カム部材422が、軸部422aを中心に前後
方向に回転変位されてリンク部材430と当接する恐れがある。
【0454】
これに対し、本実施形態では、上述したように、正面側へのカム部材422の変位を湾
曲壁部411eに当接させて規制することができるので、カム部材422が軸部422a
を中心に前後方向に回転変位することを抑制できる。その結果、リンク部材430とカム
部材422とが当接することを抑制できる。
【0455】
また、本実施形態では、カム部材422が、第1張出状態(第3位置)を超えて変位さ
れる場合に湾曲壁部411eにより変位が規制されるので、カム部材422が初期動作時
に湾曲壁部411eと当接して摩擦抵抗が大きくなることを抑制できる。その結果、カム
部材422の初期動作を安定させることができる。
【0456】
次いで、図56を参照して、下変位ユニット400が第2変位状態とされる場合の、カ
ム部材422と第1リンク部材431とについて説明する。図56(a)は、図52のL
VIa−LVIa線における下変位ユニット400の断面図であり、図56(b)は、第
2張出状態(第2位置)における下変位ユニット400の第1リンク部材431及びカム
部材422の正面図である。なお、図56(b)では、ベース部材410の外形が鎖線で
図示される。
【0457】
図56に示すように、下変位ユニット400が、第2変位状態とされる場合には、カム
部材422の端部が、第1リンク部材431の板状突起431bと当接する。これにより
、下変位ユニット400を退避状態(第1位置)から第2変位状態に変位する方向へのカ
ム部材422の回転変位を規制することができる。その結果、カム部材422の回転変位
を停止する動作を、伝達ギヤ421及び歯面422bの歯合部分と、カム部材422及び
第1リンク部材431の当接部分とに分散することができ、伝達ギヤ421及び歯面42
2bの歯面が破損することを抑制できる。
【0458】
また、下変位ユニット400が第2変位状態とされる場合には、第1リンク部材431
の板状突起431bとカム部材422との当接面が、カム部材422の軸部422aとそ
の当接部分とを通る仮想線KS1と直交する方向に設定される。これにより、第1リンク
部材431の軸周りに、第2変位状態から退避状態(第1位置)の方向に変位する力が作
用する際に、その力が、カム部材422の軸部422aの軸周りに回転する方向に作用す
ることを抑制できる。その結果、第1リンク部材431に作用する力でカム部材422が
回転することを抑制できる。
【0459】
ここで、上述したように、下変位部材440が先端側(正面ベース411に連結される
突起473と長手方向反対側)が上方(矢印U方向)に回転変位される。従って、下変位
部材440の長手方向の方向成分が重力方向に近づく分、下変位部材440を支える第1
リンク部材431の貫通孔431aの軸周りに作用する回転方向の力が最大となるところ
、第1リンク部材431からカム部材422への力の伝達が抑制されるので、下変位部材
440を第2変位状態の位置で維持しやすくできる。
【0460】
さらに、カム部材422が第2変位状態の位置に配置される際には、下変位部材440
の荷重により第1リンク部材431の貫通孔431aの軸周りに回転する力が作用される
。この場合、カム部材422の端部が板状突起431bに押し出されてカム部材422が
軸部422aの軸周りに回転する方向の力PW1(図56(b)参照)と、カム部材42
2の摺動溝422cの内壁が摺動突起431dより押し出されてカム部材422が軸部4
22aの軸周りに回転する方向の力PW2(図56(b)参照)と、が打ち消し合う方向
に作用する。その結果、カム部材422が第1リンク部材431から作用される力で回転
することを抑制できる。
【0461】
次いで、図57から図60を参照して、下変位部材440の構成について詳細な説明を
する。図57(a)は、下変位部材440の正面図であり、図57(b)は、下変位部材
440の背面図である。図58は、下変位部材440の分解斜視正面図であり、図59
、下変位部材440の分解斜視背面図である。図60(a)及び(b)は、下変位部材4
40の正面図である。
【0462】
なお、図60(a)では、下変位部材440の装飾部材450が透明視された状態が図
示され、図60(b)では、下変位部材440の装飾部材450及び正面ケース481が
透明視された状態が図示される。
【0463】
図57から図60に示すように、下変位部材440は、正面ベース411に連結される
ベース部材470と、そのベース部材470の前後を覆うケース部材480と、ケース部
材480とベース部材470との間に変位可能に配設される伝達機構460と、ケース部
材480の前後を覆う態様で形成される装飾部材450とを主に備えて形成される。
【0464】
ベース部材470は、正面視矩形横長に形成される板部材であり、一端側の背面側に突
出する突起472,473と、他端側の縁部から正面側に立設する立設壁471aと、左
右方向(図57左右方向)中央部の上端から正面側に上下反対のU字状に突出する突設壁
477と、ベース部材470の上端に突設壁477の端部から一端側に刻設されるラック
ギヤ476と、正面側に突出する軸部474,475と、ベース部材470の一端側の背
面に取着される長方形状の配線係止部478と、ベース部材470の上下方向中央部に一
端側から他端側に延びて凹設される開口479とを主に備えて形成される。
【0465】
突起472,473は、上述したように正面ベース411の摺動溝411a,411b
に挿入されて、下変位部材440と正面ベース411とを連結する連結部分である。よっ
て、摺動溝411a,411bの内壁の対向間の寸法よりも小さい外径の円柱状に形成さ
れる。
【0466】
立設壁471aは、後述する正面ケース481が、ベース部材470に取着された際に
、正面ケース481とベース部材470との対向間に隙間を形成するための壁部であり、
球の直径よりも大きい立設寸法に設定される。
【0467】
軸部474,475は、後述する伝達機構460の伝達ギヤ462,463の軸に挿入
され伝達ギヤ462,463を回転可能に保持する突起であり、伝達ギヤ462,463
の軸孔の内径よりも小さい外径の円柱状に形成される。
【0468】
ラックギヤ476は、後述する伝達ギヤ465と歯合する歯面が刻設される。これによ
り、後述する可動ラック464が、ベース部材470に対してスライド変位することで、
伝達ギヤ465を回転させることができる。
【0469】
突設壁477は、後述する送球ユニット600から送球される球を、装飾部材450の
開口451aを介してベース部材470の前方に受け入れた際に、球が下変位部材440
の外側に落下することを抑制するための壁面であり、略U字に形成された対向する壁部の
間は、球の直径よりも大きく形成される。
【0470】
配線係止部478は、ベース部材470の背面側に配設される制御基板へのフレキシブ
ル配線(図示せず)を係止するための部材であり、ベース部材470との間にフレキシブ
ル配線の一端を介した状態でベース部材470の背面側に取着される。これにより、下変
位部材440がベース部材410に対して変位可能に配設されるものであっても、フレキ
シブル配線が絡むことを抑制できる。
【0471】
また、配線係止部478は、背面側に、円柱状に突出する突起478aを備える。突起
478aの突出距離は、背面側に連結されるリンク部材430よりも背面側に突出する距
離に設定されると共に、背面ベース412の正面と当接可能な距離に設定される。これに
より、下変位部材440が後方側に揺れ動くことを抑制できると共に、リンク部材430
が背面ベース412と衝突することを抑制できる。
【0472】
開口469は、正面側に配設される可動ラック464のスライド変位方向を規定する開
口であり、後述する可動ラック464の案内板464dが内部に挿入される。
【0473】
伝達機構460は、ベース部材470の前方に配置される部材であり、伝達ギヤ461
,462,463と、その伝達ギヤ461に軸部分が連結される駆動モータKM2と、伝
達ギヤ463と歯合する歯面を有し、ベース部材470の前方にスライド変位可能に配設
される可動ラック464と、その可動ラック464に回転可能に配置されると共に、ラッ
クギヤ476に歯合した状態とされる伝達ギヤ465と、その伝達ギヤ465に歯合され
る歯面を有し可動ラック464の前方をスライド変位可能に配設されるラック466と、
そのラック466の一端側に回転可能に配設される球受部467とを主に備えて形成され
る。
【0474】
伝達ギヤ461は、駆動モータKM2の軸部分が軸孔に内嵌されるギヤであり、駆動モ
ータKM2に連結された状態で駆動モータKM2がベース部材470に取着されることで
、ベース部材470に配設される。
【0475】
伝達ギヤ462,463は、上述したように、軸孔にベース部材470の軸部474,
475が挿入されてベース部材に回転可能に保持される。また、伝達ギヤ461から46
3はそれぞれ歯合されたギヤ列であり、伝達ギヤ461が駆動モータKM2により回転さ
れることで、終端の伝達ギヤ463が回転される。
【0476】
可動ラック464は、正面視矩形横長の板状に形成され、下端面に刻設されるラックギ
ヤ464aと、正面側から円柱状に突出する軸部464bと、上端面の一端側から上方に
突出する当接板464cと、上下方向略中央位置に一端から他端にかけて突出される案内
板464dと、その案内板464dと反対の正面側に突出するラック案内部464eと、
下方の他端に突出する衝突部464fとを主に備えて形成される。
【0477】
ラックギヤ464aは、伝達ギヤ463と歯合する歯面である。よって、ベース部材4
70にラックギヤ464aと伝達ギヤ463を歯合した状態で配置することで、可動ラッ
ク464を駆動モータKM2の駆動で変位可能とできる。
【0478】
軸部464bは、伝達ギヤ465が回転可能に保持される軸部分であり、伝達ギヤ46
5の軸孔よりも小さい外径の円柱状に形成される。
【0479】
当接板464cは、後述する振分けユニット500の振分け部材540に当接して振分
け部材540を変位させる当接部である。即ち、可動ラック464の変位によって、振分
け部材540を変位可能とされる。なお、当接板464cと振分け部材540との当接態
様については後述する。
【0480】
案内板464dは、上述したように、ベース部材470の開口479の内部に挿入され
る板状体であり、駆動モータKM2の駆動により変位される可動ラック464の変位方向
を規定することができる。即ち、駆動モータKM2の駆動により変位される可動ラック4
64を開口479の延設方向に沿って変位させることができる。なお、本実施形態では、
開口479は、左右方向に延設されるので、可動ラック464をベース部材470に対し
て左右方向にスライド変位させることができる。
【0481】
ラック案内部464eは、後述するラック466の変位方向を規制するための突壁であ
り、左右方向に一端から他端に亘って突設される。
【0482】
衝突部464fは、後述する変位部材492の突起492bと当接して変位部材492
を変位させる壁部であり、可動ラック464の下端に突出して形成される。また、衝突部
464fは、他端側が傾斜した状態に形成される。これにより、変位部材492の突起4
92bをその傾斜面に沿って摺動させて変位させることができる。
【0483】
ラック466は、正面視矩形横長の棒状体から形成され、上端面に刻設されるラックギ
ヤ466aと、他端側の端部から背面側に円柱状に突出する軸部466bと、正面側に突
出する2つの摺動板466cと、背面側に一端から他端に亘って凹設される凹設部466
dとを主に備えて形成される。
【0484】
ラックギヤ466aは、可動ラック464に取着される伝達ギヤ465に歯合される。
これにより、ラック466が可動ラック464の前方に配置された状態では、可動ラック
464がスライド変位することで、そのスライド変位に伴って伝達ギヤ465が回転され
、ラック466に駆動力が伝達される。従って、ラック466は、可動ラック464に対
して変位できる。
【0485】
軸部466bは、後述する球受部467の軸孔467bに挿入される突起であり、軸孔
467bの内径よりも大きい外径の円柱状に形成される。これにより、球受部467を回
転可能に保持できる。
【0486】
摺動板466cは、後述する正面ケース481の開口481aに挿入される突起であり
、所定の厚みを有する板状体から形成される。これにより、ラック466に伝達ギヤ46
5から駆動力が伝達され、ラック466が可動ラック464に対して変位された場合に、
ラック466の変位方向を開口481aの延設される方向に規定することができる。
【0487】
凹設部466dは、ラック466が可動ラック464の前方に配設された際に、内側に
ラック案内部464eを配置した状態とされる。これにより、ラック466に伝達ギヤ4
65から駆動力が伝達され、ラック466が可動ラック464に対して変位された場合に
、ラック466の変位方向をラック案内部464eの延設方向に規定することができる。
【0488】
ここで、ラック466の変位方向を規制するためには、凹設部466d及びラック案内
部464eを形成すれば、ラック466の変位方向をラック案内部464eの延設方向に
規定することができる。しかしながら、下変位部材440は、左右方向にスライド変位し
つつ回転変位するものであるので、下変位部材440の変位状態によっては、自重により
伝達ギヤ465及びラック466の歯合の状態が変わり、伝達ギヤ465からラック46
6へ駆動力がうまく伝達されなくなる恐れがあった。
【0489】
これに対し、本実施形態では、ラック466の変位方向を規定する箇所が、摺動板46
6c及び開口481aと凹設部466d及びラック案内部464eとの2箇所形成される
ので、下変位部材440の変位状態が変化された際に、伝達ギヤ465及びラック466
の歯合状態が変化することを抑制できる。その結果、伝達ギヤ465からラック466へ
の駆動の伝達が阻害されることを抑制できる。
【0490】
また、摺動板466cは、ラック466の左右方向(図57(a)左右方向)の2箇所
から突出形成されており、他端側(軸部466bの反対側)の摺動板466cが、ラック
の変位終端位置(ラック466が可動ラック464に対して一番張り出された位置)にお
いて、伝達ギヤ465の下方(図57下側)に配置される。
【0491】
ここで、変位終端位置では、後述するようにラック466の軸部466bに配設される
球受部467が発射動作(回転変位)をするので、ラック466の一端側に配設される球
受部467の変位による慣性力で、ラックの他端側が変位しやすい。そのため、伝達ギヤ
465及びラック466の歯合面に負荷がかかり易く、伝達ギヤ465及びラック466
が破損する恐れがあった。
【0492】
これに対し、本実施形態では、他端側(軸部466bの反対側)の摺動板466cが、
ラックの変位終端位置(ラック466が可動ラック464に対して一番張り出された位置
)において、伝達ギヤ465の下方(図57下側)に配置されるので、球受部467が発
射動作(回転動作)をした際に、伝達ギヤ465及びラック466との歯合する位置のラ
ック466が変位することを抑制できる。その結果、伝達ギヤ465及びラック466が
破損することを抑制できる。
【0493】
球受部467は、遊技球を保持する部分であり、正面視略U字に形成され、U字の内側
部分に球を受け入れることが可能に形成される。即ち、球受部467のU字の内側は、球
の外形よりもやや大きく形成される。これにより、球受部467の内側部分に1球可能と
される。また、球受部467は、U字の下端位置に前後方向に貫通する軸孔467bと、
下方の外周面から、下側に突出する脚部467aとを主に備えて形成される。
【0494】
軸孔467bは、上述したように、ラック466に球受部467を回転可能な状態で保
持するための軸孔であり、ラック466の軸部466bの外径よりも大きい内径に形成さ
れる。よって、球受部467は、ラック466の軸部466bを軸孔467bに挿入する
ことで回転可能に保持できる。また、軸部466bを軸孔467bに挿入した後に、付勢
ばねSP2が軸部466bの軸周囲に配設され、軸部466bに軸孔467bの内径より
も頭部の大きいネジ等が締結される。これにより、球受部467は、正面視右周りに付勢
された状態でラック466に配設される。なお、球受部467の態様について詳しい説明
は後述する。
【0495】
脚部467aは、球受部467が付勢ばねSP2により回転されることを付勢する突起
であり、球受部467のU字の開放部分を上方に向けた状態で、先端が後述する正面ケー
ス481の底壁部481bに当接する位置に設定される。これにより、球受部467が回
転されることを規制できる。
【0496】
ケース部材480は、ベース部材470の前後を覆設する部材であり、ベース部材47
0の正面側に配設される正面ケース481と、背面側に配設される背面ケース482とを
主に備える。
【0497】
正面ケース481は、正面視矩形横長の板状に形成され、重力方向略中間位置に左右方
向に広がる開口481aと、背面側の下端面に突出形成される底壁部481bと、下方縁
部に前後方向に貫通する軸孔481cとを主に備えて形成される。
【0498】
開口481aは、前後方向に貫通形成されており、上述したように、ベース部材470
に正面ケース481が配設されると内部にラックの摺動板466cが挿入された状態とさ
れる。
【0499】
底壁部481bは、正面ケース481の下端部から背面側に突出形成されると共に、左
右方向に延設される。また、底壁部481bは、正面ケース481がベース部材470に
配設された状態では、その上面に球受部467の脚部467aが当接した状態とされる。
【0500】
背面ケース482は、ベース部材470の背面側に制御基板491を配設するための板
部材であり、正面視における外形が、ベース部材470の外形よりも小さい矩形横長に形
成される。また、背面ケース482は、背面側に突出する突起482aを備える。
【0501】
突起482aは、上述したように、第2リンク部材432の貫通孔432bと連結され
る連結部であり、貫通孔432bの内径よりも小さい外径の円柱状に形成される。よって
、突起482aを貫通孔432bに挿入した後に、突起482aの先端に貫通孔432b
の内径よりも頭部の大きいネジ等を締結することで、背面ケース482と第2リンク部材
432とを回転可能な状態で連結できる。
【0502】
装飾部材450は、模様やキャラクターを模した外形形状に形成され、表面にその模様
やキャラクターの絵が描かれる。装飾部材450は、正面ケース481の正面側に配設さ
れる正面側装飾部451と、背面ケース482の背面側に配設される背面側装飾部452
とを主に備えて形成される。なお、本実施形態では、装飾部材450にサメの模様(キャ
ラクター)が描かれる。
【0503】
正面側装飾部451は、正面視において正面ケース481の外形よりも大きい外径に形
成され、正面ケース481に取着される。これにより、正面側装飾部の背面側に配設され
る部材(ケース部材480、ベース部材470等)を遊技者から視認不可能とすることが
できる。
【0504】
背面側装飾部452は、正面側装飾部451の上端後方に配設される。これにより、背
面側装飾部452の上方から正面側装飾部451の背面側に配置される部材を遊技者から
視認不能とすることができる。
【0505】
また、正面側装飾部451と前後方向同一平面上に変位部材492が配設される。変位
部材492は、背面側に突出する軸部492aと、突起492bとを主に備えて形成され
る。
【0506】
軸部492aは、正面ケース481の軸孔481cの内径よりも小さい外径の円柱状に
形成される。よって、軸部492aを軸孔481cに挿入することで、変位部材492を
回転可能な状態で正面ケースに連結できる。また、軸孔481cを挿入された軸部492
aの先端側には、付勢ばねSP3が配設される。これにより、変位部材492を付勢した
状態で配設することができる。なお、変位部材492の変位の詳しい説明は後述する。
【0507】
軸部492aは、上述した可動ラック464の衝突部464fに衝突されることで、変
位部材492に軸部492aの軸を中心に回転する駆動力を伝達できる。即ち、可動ラッ
ク464は、その変位に伴って変位部材492を回転変位させることができる。
【0508】
よって、下変位部材440は、下変位部材440(基部材)に変位可能に配設される変
位部材492(配設部材)を備え、球受部467(変位部材)は、遊技球を保持可能かつ
射出可能に形成され、変位部材492は、球受部467から遊技球が出射される際に変位
可能とされるので、下変位部材440のがたつきの発生を抑制することができる。
【0509】
即ち、球受部467から遊技球が発射されると、遊技球の重さの分、下変位部材440
の重心位置が変化されるところ、例えば、遊技球の発射に伴う重心位置の変化を相殺する
方向へ変位部材492を変位させる構成を採用した場合には、重心位置の変化に伴う下変
位部材440のがたつきの発生を抑制できる。また、球受部467から遊技球が発射され
ると、その遊技球の発射に伴い下変位部材440が反作用を受けるところ、例えば、遊技
球の発射に伴う反作用を相殺する方向へ変位部材492を変位させる構成を採用した場合
には、反作用に伴う下変位部材440のがたつきの発生を抑制できる。
【0510】
また、上述したように、カム部材422が第2変位状態の位置に配置される際には、カ
ム部材422が軸部422aの軸周りに回転する方向の力PW1(図56(b)参照)と
、カム部材422が軸部422aの軸周りに回転する方向の力PW2(図56(b)参照
)とが打ち消し合う方向に作用して、カム部材422が第1リンク部材431から作用さ
れる力で回転することを抑制できる。従って、第2変位状態では、カム部材422とリン
ク部材430とを安定した状態で配置することができる。よって、第2変位状態の位置で
、下変位部材440の球受部467から遊技球が発射された際に、その遊技球の発射によ
る慣性力で第1リンク部材431またはカム部材422が揺れ動くことを抑制できる。
【0511】
さらに、変位部材492の変位は、球受部467の変位により衝突部464fが、軸部
492aに衝突されることで行われるので、変位部材492を変位させるための駆動手段
を別途設ける必要がない。即ち、球受部467を変位させるための駆動モータKM2を、
変位部材492を変位させるための駆動手段として、兼用することができる。よって、そ
の分、下変位部材440を軽量化して、そのがたつきを抑制しやすくできる。
【0512】
また、球受部467の変位に機械的に同期させて変位部材492を変位させることがで
きるので、例えば、球受部467の位置をセンサ装置で検出し、その検出結果に応じて変
位部材492を駆動手段で駆動する制御を不要とでき、その分、製品コストの削減を図る
ことができると共に、球受部467に対する変位部材492の変位動作の信頼性を確保で
きる。
【0513】
次いで、図61から図64を参照して、伝達機構460の遷移について説明する。図6
1は、第1位置における下変位部材440の正面図であり、図62は、第2位置における
下変位部材440の正面図であり、図63は、第3位置における下変位部材440の正面
図である。図64(a)から(c)は、下変位部材440の部分拡大図である。
【0514】
なお、第1位置は、球受部467がベース部材470に対して左右方向(図61左右方
向)略中央位置に配置された位置である。第2位置は、球受部467が、突設壁477の
重力方向下側(図62下側)に配置された位置である。第3位置は、球受部467が、ベ
ース部材470の左右方向右端に配置された位置である。
【0515】
また、図61から図64では、下変位部材440の装飾部材450及び正面ケース48
1が透明視されると共に、正面ケース481の底壁部481bの外形が鎖線で図示される
。さらに、図64(a)及び(b)では、第3位置に変位する直前の遷移状態が順に図示
され、図64(c)では、第3位置における下変位部材440が図示される。
【0516】
図61に示すように、第1位置における下変位部材440は、可動ラック464が、ベ
ース部材470に対して左右方向左端に位置した状態とされる。また、第1位置では、ラ
ック466が可動ラック464の前方に配置され、ラック466と可動ラック464とが
前後方向に重なった状態とされる。即ち、ラック466も可動ラック464と同様に、ベ
ース部材470に対して左右方向左端に位置される。よって、ラック466に連結される
球受部467はベース部材470に対して左右方向略中央位置に配置される。
【0517】
第1位置では、上述したように、可動ラック464、ラック466がベース部材470
の左右方向左端に集められた状態とされる。ここで、下変位部材440は、スライド変位
しつつ回転変位する(退避状態から第1及び第2張出状態に変位する)ので、下変位部材
440の重心位置が、回転する軸の近傍に配置された状態とすることが望ましい。
【0518】
本実施形態によれば、球受部467を変位させる伝達機構460が可動ラック464及
びラック466を前後に重畳した状態(2段ラック)とされるので、その重心位置を正面
ベース411の摺動溝411a,411b側(下変位部材440の回転軸側)に近づける
ことができる。
【0519】
従って、上述したように下変位部材440を退避状態の位置から第1及び第2張出状態
の位置に変位させる際には、下変位部材440を第1位置とすることで、下変位部材44
0を回転変位させる際の駆動力を小さくできる。よって、下変位部材440を変位させる
駆動モータKM1の消費エネルギーを抑えることができる。
【0520】
図61に示す第1位置から図62に示す第2位置への変位は、駆動モータKM2を駆動
させることで行われる。
【0521】
第1位置から駆動モータKM2が駆動されると、駆動モータKM2の軸に連結される伝
達ギヤ461が回転される。これにより、伝達ギヤ462及び伝達ギヤ463が回転され
る。伝達ギヤ463が回転されると、伝達ギヤ463と歯合するラックギヤ464aから
、可動ラック464に駆動力が伝達されて可動ラック464がベース部材470に対して
右方向にスライド変位される。
【0522】
可動ラック464がスライド変位されると、そのスライド変位に伴って可動ラック46
4に配設される伝達ギヤ465がベース部材470のラックギヤ476により回転される
。これにより、伝達ギヤ465に歯合されるラックギヤ466aによりラック466へ駆
動力が伝達される。その結果、ラック466が可動ラック464に対して左右方向右側へ
スライド変位されて、球受部467が第2位置へ変位される。
【0523】
図62に示す第2位置から図63に示す第3位置への変位は、第1位置から第2位置ま
での変位と同様に、駆動モータKM2の駆動により行われる。なお、駆動モータKM2か
らラック466までの駆動の伝達については第1位置から第2位置までの変位と同様であ
るため、その詳細な説明は省略する。
【0524】
図63及び図64に示すように、第3位置に球受部467が変位されると、球受部46
7は、脚部467aと正面ケース481の底壁部481bとの当接状態が解除され、軸部
466bに配置した付勢ばねSP2の付勢力により軸孔467bの軸を中心に回転変位さ
れる。
【0525】
詳しく説明すると、第1及び第2位置(第3位置における球受部467よりも正面視左
側に球受部467が配置されている状態)では、球受部467の脚部467aの先端が正
面ケース481の底壁部481bの上面に当接した状態とされ、付勢ばねSP2の付勢力
による軸孔467bを中心に正面視時計回りへの回転が規制される。
【0526】
一方、球受部467の脚部467aの先端部は、第3位置へ変位されると、底壁部48
1bの端部よりも正面視右側に配置され、底壁部481bとベース部材470の立設壁4
71aとの対向間に形成される凹部481b1の内側に配置される。よって、球受部46
7は付勢ばねSP2の付勢力により軸孔467bの軸を中心に回転される。第3位置で球
受部467が回転されると、脚部467aの先端が底壁部481bの端面と当接して、球
受部467の軸孔467bを中心とする回転が規制される。これにより、球受部467は
、軸孔467bを中心に略40度回転された位置で停止される。なお、以下では、第3位
置における球受部467の回転変位を発射動作と称して説明する。
【0527】
また、球受部467が第1位置から第3位置方向(第1方向)へ変位する際の軌道領域
に凹設される凹部481b1を備え、球受部467は、第1方向へ変位する際に、凹部4
81b1に係合される脚部467aを備えると共に、脚部467aが凹部481b1に係
合されることで姿勢が変化可能に形成されるので、球受部467の姿勢を変化させるため
の構造を簡素化できる。
【0528】
さらに、球受部467が第2位置から第3位置へ変位されると、衝突部464fが可動
ラック464の変位により正面視右側にスライド変位され、変位部材492の突起492
bと衝突する。これにより、変位部材492が軸部492aの軸を中心に回転変位される
【0529】
即ち、球受部467が、第3位置に変位されると、球受部467が回転変位されると共
に、変位部材492が回転変位される。よって、球受部467が、発射動作をして球受部
467の内側から球が排出されて、下変位部材440が軽くなることで下変位部材440
が揺れ動く力と、変位部材492が回転変位する慣性力とを反対方向に作用させることが
できる。その結果、下変位部材440の内部から球が排出された際に下変位部材440が
揺れ動くことを抑制できる。
【0530】
次いで、図65を参照して、球受部467への球の受入動作について説明する。図65
(a)から(c)は、下変位部材440の正面図である。なお、図65(a)から(c)
では、球受部467へ球を受け入れる受入動作する遷移状態が順に図示される。
【0531】
また、図65(a)から(c)では、下変位部材440の装飾部材450及び正面ケー
ス481が透明視されると共に、正面ケース481の底壁部481bの外形が鎖線で図示
される。
【0532】
更に、図65(a)から(c)では、下変位部材440が退避状態における水平方向が
仮想線H1の符号を付して2点鎖線で図示されると共に、下変位部材440が第1張出状
態における水平方向が仮想線H2の符号を付して図示される。また、下変位部材440が
退避状態の位置から第1張出状態の位置まで回転された角度を角度θの符号を付して図示
される。なお、仮想線H1,仮想線H2及び角度θは図65以降の図にも図示される。
【0533】
図65(a)に示すように、退避状態(下変位部材440の長手方向を仮想線H1と平
行にした状態)の下変位ユニット400において、下変位部材440の球受部467を第
1位置に変位させることで、後述する振分けユニット500から遊技球T1が下変位部材
440の正面側装飾部451に形成される開口451aに送球される。開口451aに送
球される遊技球T1は突設壁477の内側に送球されて、下変位部材440の内部に送球
される。
【0534】
図65(b)に示すように、開口451aに遊技球T1が送球されると下変位部材44
0が第2位置へ変位される。よって、上述したように第2位置では、球受部467が突設
壁477の下方に配置されるので、突設壁477の内側に送球された遊技球T1を、球受
部467の内側に送球できる。球受部467に遊技球T1が受け入れられることで、球受
部467の動作に伴って遊技球T1を変位させることができる。
【0535】
図65(c)に示すように、球受部に遊技球T1が送球されると、下変位部材440は
、第1位置へ変位される。これにより、球受部467に遊技球T1を配置した状態で第1
位置に球受部467を配置した状態とできる。
【0536】
ここで、ベース部材と、そのベース部材に一側が変位可能に配設される基部材と、その
基部材に変位可能に配設される変位部材とを備えた遊技機が知られている。この遊技機に
よれば、基部材を遊技領域へ張り出して遊技者から視認可能にされる張出位置と、遊技領
域から後退される退避位置との間で変位される演出に加え、基部材を張出位置に配置した
状態において変位部材を変位させる演出を行うことができる。
【0537】
しかしながら、上述した従来の遊技機では、ベース部材に基部材の一側が変位可能に配
設されるため、変位部材が変位されると、一側を死点として、ベース部材に対する基部材
のがたつきが発生しやすいという問題点があった。特に、変位部材を停止状態から変位さ
せる際には、加速度の変化が最大となるため、慣性力の影響により、基部材のがたつきが
発生しやすい。
【0538】
これに対し、本実施形態では、球受部467は、第2位置から変位を開始する態様と、
第1位置よりも下変位部材440(基部材)の一側に近い第1位置から変位を開始する態
様とを形成可能に形成され、少なくとも下変位部材440がベース部材410に対して所
定位置に配置された状態(例えば、下変位部材440が遊技領域へ張り出して遊技者から
視認可能とされる第1張出状態)では、第1位置から変位を開始するので、基部材の下変
位部材440のがたつきを抑制することができる。即ち、第1位置は、第2位置よりも、
下変位部材の一側に近い位置とされるので、かかる第1位置を球受部467の変位開始位
置とすることで、球受部467の重さを、下変位部材440がベース部材410に対して
がたつく際の死点に近づけておくことができ、その分、球受部467を停止状態から変位
される際の慣性力の影響を下変位部材440に作用させ難くできる。その結果、下変位部
材440のがたつきを抑制しやすくできる。
【0539】
また、下変位部材440は、上述したように、スライド変位しつつ回転変位(退避状態
から第1及び第2張出状態に変位)される。そのため、遊技球T1を回転軸の遠方に配置
した状態で下変位部材440が回転変位されると、遊技球T1に遠心力が発生しやすくな
り、遊技球T1が動いて球受部467の内壁と遊技球T1との衝突による衝突音が発生、
又は球受部467が破損するという問題点があった。
【0540】
これに対し、本実施形態では、遊技球T1を球受部467に受け入れた後に、下変位部
材440を第1位置に変位させることができるので、遊技球T1を下変位部材440の回
転軸の近傍に配置する(近づける)ことができる。従って、下変位部材440に遊技球T
1を受け入れた状態で下変位部材440を、回転変位(退避状態から第1及び第2張出状
態に変位)させた際に、遊技球T1に遠心力が発生することを抑制できる。その結果、遊
技球T1と球受部467とが衝突した際に衝突音が発生する、又は球受部467が破損す
ることを抑制できる。
【0541】
さらに、本実施形態では、下変位部材440は、球受部467を動作させる伝達機構4
60が可動ラック464、伝達ギヤ465(ピニオンギヤ)及びラック466(ラック部
材)で形成され、ラック466に球受部467が配設されるので、球受部467の変位を
第1位置から開始する際には、ラック466の重さだけでなく可動ラック464、ラック
466の重さも下変位部材440の一側(下変位部材440がベース部材410に対して
がたつく際の支点)に近づけておくことができる。その結果、球受部467を停止状態か
ら変位される際の下変位部材440のがたつきを抑制しやすくできる。
【0542】
また、球受部467に遊技球T1を受け入れた状態では、遊技球T1の荷重分、下変位
部材440の荷重が重くされる。そのため、上述したように、下変位部材440を第1位
置にした状態とすることで、下変位部材440の重心位置を正面ベース411の摺動溝4
11a,411b側(下変位部材440の回転軸側)に移動させ易くできる。従って、下
変位部材440を退避状態の位置から第1及び第2張出状態の位置に変位させる際には、
下変位部材440を第1位置とすることで、下変位部材440を回転変位させる際の駆動
力を小さくできる。よって、下変位部材440を変位させる駆動モータKM1の消費エネ
ルギーを抑えることができる。
【0543】
次いで、図66を参照して、球の払出動作について説明する。図66(a)から(c)
は、下変位部材440の正面図である。なお、図66(a)から(c)では、球の払出動
作における下変位部材440の遷移状態が順に図示される。また、図66(a)から(c
)では、下変位部材440の装飾部材450及び正面ケース481が透明視されると共に
、正面ケース481の底壁部481bの外形が鎖線で図示される。さらに、球の払出動作
とは、下変位部材440の球受部467に受け入れた遊技球T1を出射開口471から下
変位部材440の外方に払い出す動作である。
【0544】
図66(a)から(c)に示すように、下変位部材440の球受部467に受け入れた
球を払い出す払出動作は、下変位部材440を第1位置から順に第3位置まで変位させる
ことで行われる。
【0545】
即ち、受入動作で球受部467の内側に遊技球T1を受け入れて、第1位置に配置され
た下変位部材440を、第3位置に変位させることで、遊技球T1が球受部467の変位
に伴って、出射開口471側に運搬される。出射開口471側に移動された遊技球T1は
、球受部467のスライド変位と第3位置における球受部467の発射動作とにより、出
射開口471側への慣性力が付与されて、球受部467の内側から飛び出される。これに
より下変位部材440の内部から球を払い出すことができる。
【0546】
ここで、球受部467(変位部材)が第1位置から変位を開始する際の変位方向は、下
変位部材440の位置側から離間する方向であるので、球受部467が第1位置に配置さ
れた状態では、ラック466(ラック部材)をより下変位部材440の一側からベース部
材410へ近づけることができる。即ち、下変位部材440の一側から、離間する方向へ
球受部467(ラック466)が変位するためには、ラック466は、球受部467の変
位が開始された後に、伝達ギヤ465(ピニオンギヤ)が歯合されるラックギヤ466a
側の部分を下変位部材440の一側に向けることとなる。よって、ラック466の重さを
より下変位部材440の一側(下変位部材440が、ベース部材410に対してがたつく
際の支点)に近づけておくことができ、その結果、球受部467を停止状態から変位され
る際の下変位部材440のがたつきを抑制しやすくできる。
【0547】
球受部467は、第3位置方向(第1方向)へ変位され、第3位置に達すると姿勢が変
化可能に形成されるので、第3位置までは、1球の遊技球T1を球受部467が保持した
状態を維持しやすくして、球受部467からの遊技球T1の脱落を抑制できる一方、第2
位置に達した際には、球受部467の姿勢の変化を利用して、遊技球T1を球受部467
の内側から払出しやすくできる。
【0548】
なお、下変位部材440を退避状態(下変位部材440の長手方向を仮想線H1と水平
に配置した状態)の位置で図66(a)から図66(c)に示す球受部467の払出動作
を行う場合は、下変位部材440の外側に払い出された遊技球が、回収口411fの内部
に送球される。
【0549】
一方、下変位部材440が第1張出状態(下変位部材440の長手方向が仮想線H1か
ら角度θ回転された状態)の位置で球受部467の払出動作を行う場合は、下変位部材4
40の外側に払い出された遊技球が、回転ユニット700の球受台710の上部に送球さ
れる。
【0550】
次いで、図67及び図68参照して、下変位部材440の内部に2球以上の球が送球さ
れた際の排出動作について説明する。図67(a)から(c)及び図68(a)から(c
)は、下変位部材440の正面図である。
【0551】
なお、図43(a)から(c)及び図44(a)から(c)では、排出動作の遷移状態
が順に図示される。また、図43(a)から(c)及び図44(a)から(c)では、下
変位部材440の装飾部材450及び正面ケース481が透明視されると共に、正面ケー
ス481の底壁部481bの外形が2点鎖線で図示される。
【0552】
図67(a)から(c)に示すように、後述する振分けユニット500から2球以上の
球が連続して送球された場合には、下変位部材440を受入動作させることで、2球目の
遊技球T2を球受部467の変位経路上に落下させることができる。
【0553】
即ち、球受部467を第1位置から第2位置へ変位させて1球目の遊技球T1を球受部
467の内側に送球することができ、2球目の遊技球T2を1球目の遊技球T1に当接さ
せて、突設壁477の内側に留めて置くことができる(図67(b)参照)。第2位置で
1球目の遊技球T1を受け入れた後に球受部467を第1位置に変位させることで、球受
部467に1球目の遊技球T1を受け入れた状態で、球受部467を第1位置に変位させ
て、2球目の遊技球T2を球受部467の変位経路上に落下させることができる。
【0554】
ここで、第2位置で球受部467に受け入れる球を球受部467の変位により、第3位
置へ変位させる遊技機では、後述する振分けユニット500の振分け部材540の変位に
動作不良が生じると規定数以上の遊技球が球受部467の軌道領域に送球される恐れがあ
り、この場合、規定数を超えた分の遊技球により不具合を生じる恐れがあるという問題点
があった。例えば、規定数を超えた分の遊技球が、球受部467を駆動させる伝達機構4
60に入り込み、可動部分に噛み込まれることで、破損を招く恐れがあった。或いは、規
定数を超えた分の遊技球が遊技領域外(例えば、遊技盤13の背面側または背面ケース3
00の内側)へ流出する恐れがあった。
【0555】
これに対し、本実施形態によれば、球受部467が、第2位置から球の送球方向と反対
方向となる第1位置に変位可能に形成されるので、その分、球受部467の軌道領域を拡
大できる。よって、例えば、振分け部材540に動作不良が生じ、規定数以上の遊技球が
送球された場合でも、球受部467の軌道領域が拡大されている分、規定数を超えた分の
遊技球を軌道領域に受け入れることができる。その結果、規定数を超えた分の遊技球を、
球受部467の第3位置への変位に伴って移動させることができる。よって、規定数を超
えた分の遊技球が、球受部467を駆動させる伝達機構460に入り込むことや、遊技領
域外へ流出することを抑制でき、その結果、規定数を超えた分の遊技球による不具合を生
じ難くできる。
【0556】
また、球受部467は、第2位置において後述する振分けユニット500から送球され
た1球の遊技球T1を受け取って保持可能とされると共に、第2位置から第1位置の方向
(第2方向)へ少なくとも、遊技球の直径を超える距離だけ変位可能に形成されるので、
第2位置において1球の遊技球を受け取った後、球受部467を第2位置から第3方向(
第1方向)へ変位させることで、規定数を超える分の遊技球を球受部467の軌道領域(
球受部の467よりも第1方向の領域)に送球させることができる。よって、2球目以降
の遊技球T2を、球受部467の第3位置方向(第1方向)への変位に伴って移動させる
ことができる。
【0557】
この場合、1球目の遊技球T1を球受部467が保持し、2球目以降の遊技球T2を球
受部467の軌道領域に送球できるので、1球目の遊技球T1と、2球目以降の遊技球T
2とを分離することができる。よって、例えば、球受部467を第3位置方向(第1方向
)へ変位させることで、1球目の遊技球T1を球受部材が保持した状態を維持しつつ、2
球目以降の遊技球T2のみを軌道領域から排出する動作が可能となる。
【0558】
また、球受部467を第2位置に変位させて1球目の球を受け入れた後に、第3位置に
変位させて球受部467の内側から遊技球T1を排出するものでは、2球目の遊技球T2
がラック466の上部に落下して、2球目の遊技球T2が球受部467と伝達ギヤ465
との間に送球されて、2球目の遊技球T2を下変位部材440の外方に排出不能となる恐
れがある。
【0559】
これに対し、本実施形態では、球受部467に球を受け入れる受入動作を、第2位置で
球受部467の内側に遊技球T1を受け入れた後、出射開口471とは反対の第1位置へ
変位させることができるので、2球目の遊技球T2が下変位部材440の外方に排出不能
となることを抑制できる。
【0560】
言い変えると、役物内に送球された遊技球を排出する排出動作をする役物を備える遊技
機では、球を排出する部材(本実施形態では球受部467)の動作を球を受け入れる位置
(第2位置)と球を排出する位置(第3位置)に変位させるのみであると、2球以上の遊
技球が役物内に送球された場合に、球を排出する部材に対して排出口(出射開口471)
と反対側に2球目の遊技球T2を排出する恐れがあるところ、本実施形態では、1球目の
遊技球T1を受け入れた後に、球受部467を出射開口471と反対側の第1位置に変位
させることで、2球目の遊技球T2を球受部467と出射開口471との間に送球するこ
とができる。
【0561】
図68(a)から(c)に示すように、2球目の遊技球T2を球受部467の変位経路
上に送球した後に、球受部467を発射動作する前の第3位置まで変位させることで、2
球目の遊技球T2を球受部467に当接させた状態で出射開口471側に転動させること
ができる。その結果、2球目の遊技球T2を出射開口471から排出することができる。
【0562】
この場合、球受部467は、そのU字部分の下端面が球受部467の変位経路上に送球
される2球目の遊技球T2の中心位置よりも上方(図68(a)上方)に配置される。ま
た、脚部467aが底壁部481bの上面と当接した状態において、底壁部481bとの
当接面に対して略45度傾倒した状態で配置される。さらに、球受部467のU字の右側
図68(a)右側)の側面が脚部467aの右側の端部と上下方向に同一となる位置に
配置されるので、2球目の遊技球T2の外面を脚部467aに当接させることができる。
【0563】
また、脚部467aは、底壁部481bの上面に対して略45度傾倒した状態とされる
ので、2球目の遊技球T2の下半球(底壁部481b側の下半球)の外面と当接される。
これにより、2球目の遊技球T2を出射開口471側に転動させる際に、脚部467aの
傾斜面で2球目の遊技球T2を上方に持ち上げる力を発生させることができる。よって、
2球目の遊技球T2が底壁部481bの上面を転動する際の2球目の遊技球T2と底壁部
481bとの摩擦力を小さくできる。その結果、2球目の遊技球T2を出射開口471側
に転動する際に、球受部467が停止されることを抑制できる。
【0564】
言い変えると、脚部467aは、球受部467から第1位置から第3位置に向かう方向
(第1方向)へ向けて突設されると共に、その突設先端が、球受部467の軌道領域へ送
球された遊技球(即ち、2球目以降の遊技球T2)の下半面に当接可能に形成されるので
、球受部467が第1位置から第3位置方向(第1方向)へ変位される際には、遊技球を
その下半面を脚部467aで押しつつ移動させることができる。その結果、2球目以降の
遊技球T2を球受部467の軌道領域から排出しやすくできる。
【0565】
また、球受部467に保持される1球目の遊技球T1と、球受部467の軌道領域へ送
球された遊技球(2球目以降の遊技球T2)との間に脚部467aが介在することで、か
かる脚部467aの突設長さの分、1球目の遊技球T1と2球目以降の遊技球T2との間
隔を確保できる。よって、1球目の遊技球T1を球受部467が保持した状態を維持しつ
つ、2球目以降の遊技球T2のみを軌道領域から排出しやすくできる。
【0566】
さらに、凹部481b1との係合により、球受部467の姿勢を変化させる役割と、遊
技球をその下半面を押しつつ移動させる役割とを脚部467aに兼用させるので、その分
、部品点数を削減して製品コストの削減を図ることができる。
【0567】
また、凹部481b1は、第1位置から第3位置方向(第1方向)における大きさが遊
技球の直径よりも小さくされるので、球受部467の軌道領域へ送球された遊技球(即ち
、2球目以降の遊技球T2)が、球受部467の第1方向への変位に伴って移動される際
に、凹部481b1を通過しやすくできる。その結果、2球目以降の遊技球T2を軌道領
域から排出しやすくできる。
【0568】
上述したように、下変位ユニット400が退避状態に配置されると、下変位部材440
の出射開口471の下方に回収口411fが配置された状態とされる。よって、退避状態
において排出動作された遊技球T2は、回収口411fに送球される。
【0569】
一方、下変位ユニット400が第1張出状態に配置されると、回収口411fは、出射
開口471の下方に位置した状態とされる。また、回収口411fの開口は、上方側が開
口される。よって、排出動作された遊技球T2は、回収口411fに送球される。
【0570】
即ち、回収口411fは、ベース部材470における第1方向側(立設壁471a側)
の端部の鉛直方向下方に配設されると共に鉛直方向上に開口を有するので、球受部467
の第3位置方向(第1方向)への移動に伴って移動され、球受部467の軌道領域から排
出される遊技球(即ち、2球目以降の遊技球T2)を回収口411fの開口から受け入れ
て回収することができる。
【0571】
また、回収口411fの開口は、少なくとも退避状態、第1張出状態および第2張出状
態のそれぞれの位置において、ベース部材470における第1方向側(立設壁471a側
)の端部の鉛直方向下方に配設される。これにより、下変位ユニット400が、退避位置
、第1張出状態および第2張出状態のいずれに変位された場合でも球受部467の軌道領
域から排出される遊技球(即ち、2球目以降の遊技球T2)を回収部材の開口から受け入
れて回収することができる。
【0572】
なお、下変位部材440を退避状態(下変位部材440の長手方向を仮想線H1と水平
に配置した状態)の位置で図67(a)から(c)及び図68(a)から(c)に示す球
受部467の排出動作を行う場合は、下変位部材440の外側に払い出された遊技球が、
回収口411fの内部に送球される。また、下変位部材440が第1張出状態(下変位部
材440の長手方向が仮想線H1から角度θ回転された状態)の位置で球受部467の排
出動作を行う場合は、下変位部材440の外側に払い出された遊技球が、上述したように
回収口411fに送球される。
【0573】
次に図69を参照して、2球目の遊技球T2が出射開口471から排出される際の構成
について説明する。図69(a)は、図68(b)の範囲LXIXaにおける下変位部材
440の部分拡大図であり、図69(b)は、図68(a)の範囲LXIXbにおける下
変位部材440の部分拡大図である。
【0574】
図69に示すように、球受部467が発射動作の直前の第3位置まで変位されると、遊
技球T2を立設壁471a側の球受部467の側面に当接させて、出射開口471から下
変位部材440の外方に押し出すことができる。
【0575】
この場合、球受部467の脚部467aが底壁部481bと立設壁471aとの間に挿
入されて球受部467が回転動作する際に遊技球T2と球受部467とを当接させること
で、球受部467の回転の力を遊技球T2に伝達させることができる。その結果、遊技球
T2を出射開口471から排出させやすくできる。また、球受部467が遊技球T2に当
接された際の反発力を利用して球受部467を回転動作する前の状態に戻すことができる
。よって、球受部467の軌道領域に送球された遊技球T2を排出する際に、球受部46
7に保持した1球目の遊技球T1が脱落することを抑制できる。
【0576】
さらに、下変位部材440は、球受部467が第2位置から第3位置方向(第1方向)
へ変位する際の軌道領域に遊技球の半径よりも低い高さで立設されると共に凹部481b
1よりも第1方向側に位置する立設壁471aを備え、球受部467の軌道領域へ送球さ
れた2球目以降の遊技球が球受部467の第1方向への変位に伴って移動されると、その
遊技球T2が立設壁471aと球受部467とに当接されて、球受部467の姿勢変化が
規制可能に形成されるので、1球目の遊技球T1を球受部467が保持した状態を維持し
つつ、2球目の以降の遊技球のみを軌道領域から排出しやすくできる。
【0577】
即ち、立設壁471aは、底壁部481bの上面から立設先端までの高さが遊技球の半
径よりも低い高さで立設されるので、球受部467の第1方向への変位に伴って脚部に押
されて遊技球T2が移動されると、遊技球T2の下半面を立設壁471aに当接させて、
かかる立設壁471aを遊技球が乗り越え易くできる。この場合、球受部467に遊技球
T2が当接され(即ち、球受部467と立設壁471aとの間に遊技球T2が介在され)
、遊技球T2から球受部467へ反力を作用させることができるので、球受部の姿勢変化
を規制でき、球受部467が保持している1球目の遊技球が脱落することを抑制できる。
その結果、1球目の遊技球を球受部467が保持した状態を維持しつつ、2球目以降の遊
技球T2のみを遊技領域から排出しやすくできる。
【0578】
一方、球受部467の軌道領域に2球目以降の遊技球T2が送球されていない場合には
、立設壁471aと球受部467との間に遊技球が介在されていないので、脚部467a
が凹部に481b1に係合されることで、球受部467の姿勢を変化させることができる
。その結果、球受部467の姿勢の変化を利用して1球目の遊技球T1(即ち、球受部4
67に保持されている遊技球)を球受部467から排出しやすくできる。
【0579】
次いで、図70から図72を参照して、振分けユニット500について詳細な説明をす
る。図70(a)は、振分けユニット500の上面図であり、図70(b)は、振分けユ
ニット500の背面図である。図71は、振分けユニット500の分解正面斜視図であり
図72は、振分けユニット500の分解背面斜視図である。
【0580】
図70から図72に示すように、振分けユニット500は、正面視略矩形の板状体に形
成されるベース板520と、そのベース板520の正面側に取着されベース板520との
対向間に球が流下可能な複数の流下経路を形成する経路形成部材510と、ベース板52
0の背面側に回転可能に取着される振分け部材540と、ベース板520の端面に取着さ
れベース板520と経路形成部材510との対向間に形成される球の流下経路を延長する
延長経路部材530とを主に備えて形成される。
【0581】
ベース板520は、背面側に突出する円柱状の軸部523と、その軸部523の軸を中
心とする円弧形状に貫通形成される第1開口521と、その第1開口521よりも半径の
大きい円弧形状に貫通形成される第2開口522と、上端の側面に上端側が開放する断面
U字状形成されると共に左右方向に延設される転動部525と、背面側に鉤状に突出する
係止部524とを主に備えて形成される。
【0582】
軸部523は、後述する振分け部材540の軸孔545に挿入されて、振分け部材54
0を回転可能な状態でベース部材に取着する軸であり、軸孔545の内径よりも小さい外
径に形成される。
【0583】
第1開口521及び第2開口522は、後述する振分け部材540の規制板541及び
貯留板542が挿通される開口であり、規制板541及び貯留板542の板の厚みよりも
大きい幅の開口に形成される。また、振分け部材540は、回転可能な状態でベース板5
20に取着されるので、第1開口521及び第2開口522は、規制板541及び貯留板
542の正面視における周方向の寸法よりも円弧の長さが大きく形成される。
【0584】
係止部524は、振分け部材540に形成される係止部544とで付勢ばねSP4を係
止する係合部であり、付勢ばねSP4の一端が係止される。
【0585】
転動部525は、球が転動する底面であり、背面視左側(図70(b)左側)の一端に
向かって下側に傾斜して形成されると共にU字に形成される湾曲形状が球の外形よりも大
きく形成される。よって、転動部525を転動する球が転動部で停止することを抑制して
、一端側に球を転動させることができる。
【0586】
また転動部525は、前後の側面からU字の内側に向かって突出する複数の突起525
bと、一端側の端部に背面側に開口する開口525aとを備える。
【0587】
突起525bは、前後の側面に一定の間隔を隔てて形成されると共に、前方側に形成さ
れる突起525bと背面側に形成される突起525bとが正面視において互い違いとなる
位置に形成される。よって、転動部525を転動する球を、突起525bに衝突させるこ
とができるので、転動部525を転動する球の転動速度を遅くすることができる。
【0588】
ここで、上述したように、下変位ユニット400の球受部467への球の送球は、球受
部467を第1位置へ配置した状態で行われる(図65(a)及び図65(b)参照)。
そのため、第3送球経路KR3の転動部525を転動する遊技球の送球速度が速くされる
と、球受部467を第2位置へ移動する前に遊技球が下変位部材440の内部に送球され
る恐れがある。
【0589】
これに対し、本実施形態では、第3送球経路KR3の転動部525の内面に突設される
複数の突起525bが形成され、第3送球経路KR3の転動部525を通過する遊技球に
抵抗を付与することができるので、第3送球経路KR3を通過する遊技球の速度を遅くす
ることができる。よって、その分、切り替え位置(第1位置)から受け取り位置(第2位
置)まで球受部467が変位する際に、必要とされる時間を長くできるので、球受部46
7に遊技球を確実に受け取らせることができる。また、球受部467に必要とされる変位
速度を遅くできる分、駆動モータKM2の変位速度の出力を小さくして、製品コストの削
減を図ることができる。
【0590】
開口525aは、転動部525の一端の背面側に開放して形成されており、その背面視
における外形は球の大きさよりも大きく形成される。よって、転動部525を一端側に転
動する球は、開口525aから排出される。
【0591】
経路形成部材510は、ベース板520よりも左右方向の横幅が小さい矩形縦長の板状
に形成されると共に、背面側に遊技球の外径よりも大きい複数の壁が形成され、その複数
の壁の対向間を球の外径よりも大きく形成することで、その内部に複数の球の流下経路が
形成される。
【0592】
経路形成部材510は、上端面に開口する第1開口511と、第1開口511の側壁の
対向間に形成される第1送球経路KR1と、第1送球経路KR1に連結される第2送球経
路KR2及び第3送球経路KR3と、第2送球経路KR2及び第3送球経路KR3の端部
において経路形成部材510の側面に開口する第2開口512及び第3開口513と、前
後方向に貫通形成される複数の開口514,515,516と、開口514,515,5
16の背面側の壁で形成される第4送球経路KR4と、その第4送球経路KR4の端部に
おいて経路形成部材510の側面に開口する第4開口517とを主に備えて形成される。
【0593】
第1開口511は、後述する送球ユニット600から送球される球を振分けユニットの
内部に流入させるための開口であり、経路形成部材510の上端の側面に形成されると共
に、その外形が球よりも大きく形成される。また、第1開口511は、送球ユニット60
0と連結されており送球ユニット600から送球される球を流入可能とされる。
【0594】
第1送球経路KR1は、第1開口511から流入した球をベース板520及び経路形成
部材510との対向間を流下させる経路であり、下方向に延設して形成される。また、第
4送球経路KR4は、経路形成部材510の上下方向略3分の1程度に延設して形成され
ており下流の端部が、第2送球経路KR2及び第3送球経路KR3に連結される。即ち、
第1送球経路KR1を流下する球が、第2送球経路KR2又は第3送球経路KR3に流下
可能に形成される。
【0595】
第2送球経路KR2は、上述したように、第1送球経路KR1に連結されて形成される
経路であり、下流側の端部が第2開口512に連結される。即ち、第1開口511から流
下して第1送球経路KR1を流下する球が第2送球経路KR2へ流下すると、第2開口5
12から振分けユニット500の外方へ排出される。
【0596】
第2開口512は、球を回収する回収経路(図示せず)に連結される。よって、第2開
口から排出される球は、回収経路により回収される。また、第2開口512の内側(第2
送球経路KR2の下流端)には、遊技球の通過を検出するセンサ装置SE2が配置される
。よって、第3入賞口82を通過する遊技球の球数をセンサ装置SE1で検出すると共に
、第2送球経路KR2を通過する遊技球の球数をセンサ装置SE2で検出することで、第
3送球経路KR3を通過する遊技球の個数を検知することができる。
【0597】
即ち、後述する規制板541の上流に所定の球数(1球)の遊技球が貯留されたか否か
をセンサ装置SE1及びセンサ装置SE1の差で検知することができる。例えば、第3電
動役物82aの一回の開放時に、第3入賞口82(センサ装置SE1)を通過する球数が
8個であり、第2送球経路KR2(センサ装置SE2)を通過する球数が7個の場合は、
第3送球経路KR3に1球分の遊技球を流下(貯留)した状態であることを検出できる。
【0598】
第3送球経路KR3は、上述したように、第1送球経路KR1に連結されて形成される
経路であり、下流側の端部が第3開口513に連結される。即ち、第1開口511から流
下して第1送球経路KR1を流下する球が第3送球経路KR3へ流下すると、第3開口5
13から排出される。
【0599】
第3開口513は、ベース板520の転動部525の他端側(開口525aの反対の端
部側)の上方に形成される。よって、第3開口513から排出される球は、転動部525
の内側に送球される。即ち、第3送球経路KR3に送球される球は、第3開口513を介
して転動部525に送球される。
【0600】
開口514から516は、それぞれ遊技盤13に形成される第3入賞口82の背面側に
形成されており、第3入賞口82に入賞した球が送球される。即ち、遊技盤13の正面側
の遊技領域を流下する球が第3入賞口82に入賞すると、球は開口514から516に振
分けユニット500の内部に送球される。
【0601】
第4送球経路KR4は、開口514から516に連結して形成されており、下流側で1
つの経路に連結されて、経路形成部材510の下端面に形成される第4開口に連結される
。第4開口は、球を回収する回収経路(図示せず)に連結される。よって、遊技盤13の
第3入賞口82に入賞した球は、振分けユニット500の第4送球経路KR4に送球され
た後に、第4開口517から排出されて回収される。
【0602】
延長経路部材530は、下側が開放する断面U字に形成されると共に、左右方向に延設
される。また、延長経路部材530は、そのU字の内径が球の外径よりも大きく形成され
る。よって、ベース板520の転動部525の上部に配設されることで、転動部525の
上部に送球される球を、転動部525及び延長経路部材530の内側を送球可能にできる
と共に、転動部を転動する球が、転動部525から落下することを抑制できる。
【0603】
さらに、延長経路部材530は、転動部525に形成される突起525bと左右方向同
じ位置に一定の間隔で形成される突起531が形成される。これにより、突起525bと
同様に転動部525を転動する球の転動速度を遅くすることができる。
【0604】
振分け部材540は、一方が長く形成される正面視矩形に形成され、前後方向に所定の
厚みを備えて形成される。振分け部材540は、正面側に板状体で突出する規制板541
及び貯留板542と、上方の一端側に貫通形成される軸孔545と、背面側に鉤状に形成
される係止部544とを主に備えて形成される。
【0605】
軸孔545は、上述したように、ベース板520の軸部523が挿入される貫通孔であ
り、前後方向に貫通して形成される。振分け部材540は、ベース板520の軸部523
を軸孔545に挿通すると共に、背面側から軸孔よりも頭部の大きいネジ等を軸部523
に締結することにより、ベース板520に回転可能な状態で取着される。
【0606】
規制板541は、第1開口521を介して第1送球経路KR1と第2送球経路KR2と
の連結部分に配置されて第1送球経路KR1を流下する球が第2送球経路KR2へ流入す
ることを規制する板部材であり、軸孔545の正面側の端面よりも正面側に突出して形成
されると共に、ベース板520から正面側への突出距離が球の半径よりも大きく設定され
る。
【0607】
また、規制板541は、軸孔545の軸を中心とする円弧状に湾曲して形成される。こ
れにより、振分け部材540が軸孔545の軸を中心に回転変位された際に、規制板54
1の変位領域を最小にすることができる。
【0608】
貯留板542は、第2開口522を介して第2送球経路KR2上に配置され、第2送球
経路KR2を流下する球を貯留板542の上流側に貯留する板部材であり、軸孔545の
正面側の端面よりも正面側に突出して形成されると共に、ベース板520から正面側への
突出距離が、球の半径よりも大きく設定される。
【0609】
また、貯留板542は、軸孔545の軸を中心とする円弧状に湾曲して形成されると共
に、その円弧の半径が規制板541の湾曲部分の半径よりも大きく形成される。よって、
貯留板542は、軸孔545から規制板541よりも離間した位置に形成される。これに
より、規制板541を第1送球経路KR1と第2送球経路KR2との連結部分に突出させ
ることができると共に、貯留板542を第2送球経路KR2上に配置することができる。
さらに、振分け部材540が軸孔545の軸を中心に回転変位された際の変位領域を最小
にすることができる。
【0610】
突起部543は、上述した下変位部材440の当接板464cに衝突されることで、振
分け部材540に回転の駆動力を作用させる駆動伝達部材であり、振分け部材540の他
端側に突出して形成される。即ち、振分け部材540の回転軸となる軸孔545が形成さ
れる一端側と反対側に、駆動力が伝達される突起部543が形成される。これにより、下
変位部材440の当接板464cの衝突する力を小さくすることができる。
【0611】
従って、当接板464cを変位させる駆動モータKM3の駆動力を小さくすることがで
きるので、駆動モータKM3の消費エネルギーを小さくすることができる。また、駆動の
際に、当接板464cが突起部543と衝突する際のエネルギーを小さくできるので、当
接板464cと突起部543とが衝突した際に衝突音を小さくすることができる。なお、
当接板464cと突起部543との衝突の際の詳しい態様については後述する。
【0612】
さらに、突起部543の突出先端の当接板464cとの当接箇所は、円形状に膨出する
膨出部543aが形成される。膨出部543aに当接板464cを当接させることで、当
接板と振分け部材540との接地面積を小さくすることができる。従って、振分け部材5
40を回転変位させる際に、突起部543(膨出部543a)と当接板464cと摩擦抵
抗を小さくすることができる。その結果、駆動モータKM3の消費エネルギーが大きくな
ることを抑制できる。
【0613】
係止部544は、上述したようにベース板520の係止部524との間で付勢ばねSP
4を係止する部分である。よって、振分け部材540の他端側が常に係止部524側に回
転する力を付与することができるので、振分け部材540がパチンコ機10の振動等でゆ
れ動くことを抑制できる。
【0614】
次いで、図73を参照して、振分けユニット500の球の流下経路について詳しく説明
する。図73は、図70(a)のLXXIII−LXXIII線における振分けユニット
500の断面図である。なお、図73では、振分け部材540が、鎖線で図示される。ま
た、図73では、振分け部材540が貯留位置に配置された状態が図示される。
【0615】
ここで、振分け部材540が貯留位置に配置された状態とは、振分け部材540が付勢
ばねSP4の付勢力により回転され、第2送球経路KR2上に貯留板542を配置した状
態のことである。
【0616】
図73に示すように、第1送球経路KR1は、その流下経路の下端側が、ベース板52
0の左右方向(図73左右方向)の中央部分に向かって傾倒されると共に、その傾倒部分
が緩やかなS字状に湾曲して形成される。また、S字状に湾曲した先端部分が第3送球経
路KR3に連結され、第2送球経路KR2が、第1送球経路KR1の端部に第1送球経路
KR1の傾倒する方向と反対方向に傾倒した状態で連結される。
【0617】
これにより、第1送球経路KR1を流下する球を傾倒部分の下面に衝突させることで、
球の流下方向を重力方向から第1送球経路KR1の傾倒する方向に向けることができる。
よって、球を第3送球経路KR3の入り口(第1送球経路KR1と第3送球経路KR3と
の連結部分)に向かって流下させることができる。従って、振分け部材540が配置され
ていない状態では、第1送球経路KR1を流下する球を第3送球経路KR3に送球するこ
とができる。
【0618】
ここで、遊技球が流下する流下経路と、その流下経路から分岐される第1分岐通路およ
び第2分岐通路と、流下通路を流下した遊技球を第1分岐通路または第2分岐通路の一方
へ振り分ける遊技機が知られている。
【0619】
しかしながら、従来の遊技機では、流下通路を流下した遊技球を第1分岐通路と第2分
岐通路とへ1球ずつ交互に振り分ける構造であるため、流下通路を流下する遊技球が、第
1分岐通路と第2分岐通路とに均等に(即ち、半数ずつ)振分けられる。即ち、第1分岐
通路へ振り分ける遊技球の数を変更できないという問題点があった。
【0620】
これに対し、本実施形態では、変位可能に形成されると共に第3送球経路KR3から遊
技球を受け取る球受部467を備え、球受部467に連動する当接板464cが振分け部
材540に当接して変位されることで、振分け部材540が変位されるので、球受部46
7の変位に応じて、第3送球経路KR3または第2送球経路へ振り分ける遊技球の数を変
更できる。即ち、第3送球経路KR3へ振り分ける遊技球の数を変更できる。
【0621】
なお、振分け部材540の変位は、球受部467の変位を利用して、振分け部材540
を変位させることができるので、かかる振分け部材540を変位させるための駆動手段や
伝達機構を別途設けることを不要とできる。よって、その分、部品点数を削減して、製品
コストの削減を図ることができる。
【0622】
また、例えば、センサ装置による位置検出や駆動手段による駆動を利用して振分け部材
540の変位を制御する構造では、検出不良や制御不良による誤作動によって、振分け部
材の振分け動作の信頼性の低下を招くところ、本実施形態によれば、振分け部材540に
よる振分け先を、球受部467の変位に機械的に同期させて切り換えることができるので
、振分け動作の信頼性の向上を図ることができる。
【0623】
特に、球受部467は、第3送球経路KR3の転動部525から遊技球を受けとる部材
であるので、かかる球受部467の変位に同期させて振分け部材540の振分け先を第3
送球経路に切り替えることで、第3送球経路KR3に振分けられた遊技球を変位部材に確
実に受け取らせることができる。
【0624】
さらに、従来の遊技機では、流下経路を流下する遊技球が、第1分岐通路または第2分
岐通路の一方へ振り分けられるのみであるため、遊技者に興趣を与えることが不十分であ
った。
【0625】
これに対し、本実施形態によれば、規制板541(振分手段)による振り分け先が第3
送球経路KR3(第1分岐通路)とされた状態では、第3における遊技球の流下を規制し
、振分け部材540による振り分け先が、第2送球経路KR2(第2分岐通路)とされた
状態では第3送球経路KR3における遊技球の流下を許容する貯留板542(流下状態変
更手段)を備えるので、遊技者に興趣を与えることができる。
【0626】
即ち、規制板541による振り分け先が第3送球経路とされると、第3送球経路KR3
へ振り分けられた遊技球の流下を規制して第3送球経路KR3に遊技球を貯留すると共に
、規制板541による振り分け先が第2送球経路KR2とされると、第3送球経路KR3
における遊技球の流下を許容し、第3送球経路KR3に貯留されていた遊技球を流下させ
る(開放する)ことができる。これにより、第1送球経路KR1(流下経路)を流下する
遊技球を第3送球経路KR3又は、第2送球経路KR2の一方へ振り分ける動作に加え、
第3送球経路KR3に振り分けられた遊技球を流下させる(開放する)動作を形成できる
。更に、これら貯留および開放の動作を、振分け動作に連動して、交互に形成できる。そ
の結果、遊技者に興趣を与えることができる。
【0627】
また、規制板541(振分手段)と貯留板542(流下状態変更手段)とが一体に形成
される振分け部材540(一体部材)を備えるので、それら規制板541と貯留板542
とを動作させる構造の簡素化と動作の信頼性の向上とを図ることができる、即ち、規制板
541と貯留板542とが別体に形成される場合には、2部品となるため、それら2部品
を動作させる構造が複雑化すると共に動作の信頼性の低下を招く。
【0628】
これに対し、本実施形態によれば、規制板541と貯留板542とを一部品として形成
できるので、その分、構造を簡素化でき、製品コストの削減と動作の信頼性の向上とを図
ることができる。
【0629】
さらに、振分け部材540は、貯留位置(第1状態位置)と規制位置(第2状態位置)
とに変位可能に形成され、振分け部材540が貯留位置に変位された状態では、規制板5
41が第3送球経路KR3(第1分岐通路)を振分け先とする位置に配置され且つ貯留板
542が第3送球経路KR3における遊技球の流下を規制する位置に配置され、振分け部
材540が規制位置に変位された状態では、規制板541が第2送球経路KR2を振分け
先とする位置に配置され且つ貯留板542が第3送球径路における遊技球の流下を許容す
る位置に配置されるので、振分け部材540を2位置(貯留位置および規制位置)で変位
させることで、第1送球経路KR1(流下通路)を流下する遊技球を第3送球経路KR3
又は第2送球経路の一方へ振り分ける動作に加え、第3送球経路KR3に振り分けられた
遊技球の流下を一端停止させる(貯留する)動作と、その停止された(貯留された)遊技
球を流下させる(開放する)動作とを形成できると共に、これら貯留および開放の動作を
、振り分け動作に連動して、交互に形成できる。即ち、構造を簡素化して、製品コストの
削減と動作の信頼性の向上とを図ることができる。
【0630】
振分け部材540(一体部材)は、回転可能に形成され、貯留板542(流下状態変更
手段)は、第3送球経路KR3(第1分岐通路)に対して出没可能に形成され、第3送球
経路KR3へ突出することで遊技球の流下を規制すると共に、振分け部材540の回転軸
を中心とする円弧状に湾曲した形状に形成されるので、規制板541の出没の為に第3送
球経路KR3の内壁に開口される孔(凹部519)の面積を小さくすることができる。
【0631】
貯留板542(流下状態変更手段)は、第3送球経路KR3(第1分岐通路)の上流を
臨む側が凹となる姿勢で配設されるので、第3送球経路KR3への貯留板542が突出し
始めた初期の状態(即ち、通路内へ流下状態変更手段の先端側のみが突出されている状態
)において、貯留板542の先端側の形状を遊技球の流下を規制しやすい向きで配置でき
、第3送球経路KR3に振り分けられた遊技球の流下を規制しやすくできる。
【0632】
また、貯留板542が、第3送球経路へ最大に突出され遊技球の流下を規制する状態で
は、貯留板542の凹により遊技球を安定して保持できるので、遊技球の暴れを抑制でき
る。
【0633】
振分けユニット500は、振分け部材540(一体部材)に付勢力を付与して、規制板
541が第3送球経路(第1分岐通路)へ突出する方向へ付勢する付勢ばねSP4(付勢
手段)を備え、規制板541から振分け部材540の回転軸までの距離が、規制板541
から振分け部材540の回転軸までの距離よりも大きくされるので、付勢ばねSP4の付
勢力を利用して、振分け部材540を貯留板542が第3応急経路へ突出する姿勢(即ち
、貯留位置)に維持しやすくできる。
【0634】
この場合、貯留板542から振分け部材540の回転軸までの距離が、規制板541か
ら振分け部材540の回転軸までの距離よりも大きくされるので、流下する遊技球が衝突
されると、回転軸からの距離が大きい分、同じ衝撃力が作用した場合でも、貯留板542
が没入しやすいところ、付勢ばねSP4の付勢方向が、貯留板542が第3送球経路KR
3へ突出する方向とされることで、その付勢力の分、貯留板542が凹部519へ没入さ
れることを抑制できる。
【0635】
また、振分け部材540(一体部材)は、その自重により貯留板542(流下状態変更
手段)が第3送球経路(第1分岐通路)へ突出する方向へ回転されるので、かかる自重を
利用して振分け部材540を、貯留板542が第3送球経路KR3へ突出する姿勢(即ち
、貯留位置)に維持しやすくできる。よって、遊技球が衝突した場合には、その自重の分
、貯留板542が凹部519へ没入されることを抑制できる。
【0636】
また、付勢ばねSP4(付勢手段)が脱落した場合でも、振分け部材540を、その自
重により、規制板541が第3送球経路KR3へ突出した姿勢に維持して、第3送球経路
へ遊技球が流下することを抑制できる。
【0637】
さらに、振分け部材540に付勢力を付与して、振分け部材540による振分け先を第
3送球経路KR3又は第2送球経路KR2の一方に維持させる付勢ばねSP4を備え、球
受部467が振分け部材540を付勢ばねSP4の方向に抗する方向へ変位させることで
、振分け部材540による振分け先が第3送球経路KR3または第2送球経路KR2の他
方に切替えられると共に、付勢ばねの付勢力によって、振分け部材540による振分け先
が第3送球経路KR3または第2送球経路KR2の一方に復帰される。
【0638】
従って、振分け部材540による振り分け先が不用意に切り換えられることを抑制でき
る。この場合、球受部467の変位に伴って振分け部材540が変位され、その振り分け
先が切り替えられた後、切り替え前の振り分け先への復帰は、付勢ばねSP4の付勢力に
より行うことができるので、球受部467に連動する当接板464cが振分け部材540
と当接されていることを不要とできる。即ち、球受部467に連動する当接板464cを
振分け部材540から離間させることができる。よって、球受部467の可動範囲の設計
の自由度を高めることができる。
【0639】
次いで、図74を参照して、振分け部材540の変位について説明する。図74(a)
及び(b)は、図73の範囲LXXIVにおける振分けユニット500の部分拡大図であ
る。なお、図74(a)は、振分け部材540が貯留位置に位置する状態が、図74(b
)は、振分け部材540が規制位置に位置する状態がそれぞれ図示される。また、振分け
部材540が規制位置に配置された状態とは、振分け部材540の突起部543に下変位
部材440の当接板464cが衝突して、振分け部材540が軸孔545の軸を中心に回
転されて、第1送球経路KR1と第3送球経路KR3との連結部分に規制板541を配置
した状態のことである。
【0640】
図74(a)に示すように、振分け部材540が貯留位置に配置された状態では、貯留
板542が第3送球経路KR3上に配置されると共に、規制板541が経路形成部材51
0の背面側の壁に形成される凹部518の内側に配置される。
【0641】
この場合、貯留板542の第3送球経路KR3の内側に突出した先端の端部とその先端
と対向する第3送球経路KR3の内壁との距離寸法L1は、球の直径よりも小さくされる
。よって、第3送球経路KR3の上流(第1送球経路KR1)から送球される球は、貯留
板542の上流側に停止される。
【0642】
また、貯留板542の湾曲した部分の内側から第1送球経路KR1と第3送球経路KR
3との連結部分までの距離寸法L2は、球の半径よりも大きく設定されると共に、球の直
径よりも小さく設定される。これにより、貯留板542の上流側に停止される球の数を1
球とすることができる。なお、以下では、貯留板542の上流側に球を1球停止させた振
分けユニット500の状態を貯留状態と称す。
【0643】
一方、図74(b)に示すように、振分け部材540が、規制位置に配置された状態で
は、規制板541が第1送球経路KR1と第3送球経路KR3との連結部分に配置される
と共に、貯留板542が、経路形成部材510の背面側の壁部に形成される凹部519の
内側に配置される。
【0644】
この場合、規制板541の第1送球経路KR1内側に突出した先端の端部と第3送球経
路KR3の入り口の内壁までの距離寸法L3は、球の直径よりも小さくされる。よって、
第1送球経路KR1を流下する球は、規制板541に衝突して、第2送球経路KR2に送
球される。
【0645】
即ち、振分け部材540を規制位置と貯留位置とで切り換えることで、第1送球経路K
R1を送球される球を第3送球経路KR3に送球して、第3送球経路KR3上に停止させ
る状態と、第1送球経路KR1を流下する球を第3送球経路KR3に流入不能として、第
2送球経路KR2に送球される状態とを形成することができる。
【0646】
よって、1つの振分け部材540を変位させることで、1の流下する経路から2の流下
する経路に分かれる場合に、球の流下経路をどちらかに確実に切り替えることができる。
【0647】
また、付勢ばねSP4は、振分け部材540に付勢力を付与して、振分け部材540に
よる振り分け先を第2送球経路KR2に維持させるので、球受部467が遊技球を受け取
り不能な状態において、振分け部材540による振り分け先が第3送球経路に切り替えら
れることを抑制できる。
【0648】
さらに、規制板541(振分手段)は、第1送球経路KR1(流下通路)または第3送
球経路KR3(第1分岐通路)に対して出没可能に形成されると共に、その出没位置が、
第1送球経路KR1の下流端における流下方向の延長線上における内壁とされるので、第
1送球経路KR1の下端側から流下する遊技球に近い位置で、規制板541を突出させる
ことができる。よって、規制板541を流下通路または第3送球経路KR3(第1分岐通
路)へ突出させ始めてから遊技球を振り分けできる状態となるまでに要する時間を短くす
ることができる。その結果、規制板541による振り分け先の切り替えを確実に行うこと
ができる。
【0649】
また、規制板541(振分手段)は、第3送球経路KR3(第1分岐通路)に突出され
ることで、第1送球経路KR1(流下通路)を流下する遊技球を第2送球経路(第2分岐
通路)へ振り分けるものであり、規制板541の突出方向が、第2送球経路KR2の上流
端を指向する方向に設定されるので、第1送球経路KR1を流下する遊技球が突出動作の
途中の規制板に当接した場合には、かかる遊技球を規制板の突出動作に伴って、第2送球
経路KRへ押し込むことができる。その結果、第2送球経路KR2への振り分けをより確
実に行うことができる。
【0650】
なお、本実施形態では、振分け部材540の規制板541が、貯留板542よりも軸孔
545と近接した位置に配置されるが、規制板541が規制板541よりも軸孔545と
離間した位置に配置されてもよい。即ち、振分け部材540の軸孔545を図74(a)
及び図74(b)に示す第3送球経路KR3の下流側の背面のポイントPの位置に振分け
部材540の軸を配置してもよい。この場合、振分け部材540に形成される規制板54
1及び貯留板542の配置位置は、本実施形態と同一の位置に形成される。
【0651】
軸孔545をポイントPに配置した状態では、振分け部材540を回転変位させた際の
規制板541の変位速度を貯留板542よりも早くできる。そのため、後述するように振
分け部材540を貯留位置から規制位置に変位させた際には、規制板541を早く流下経
路上に突出させることができる。その結果、規制位置から貯留位置に振分け部材540を
切り替えたタイミングで、第1送球経路KR1を流下する遊技球が第3送球経路KR3に
流入することを抑制することができる。
【0652】
また、この場合、規制板541及び貯留板542の正面視における形状は、ポイントP
を中心とする円弧状に形成される。これにより、振分け部材540が規制位置から貯留位
置(又は反対)に変位される際に規制板541及び貯留板542の変位領域を最小とする
ことができる。さらに、規制板541及び貯留板542を第3送球経路KR3の外側に受
け入れる凹部518,519は、規制板541及び規制板541の変位軌跡に沿った凹設
形状とされる。
【0653】
次いで、図75及び図76を参照して、振分け部材540が貯留位置に配置される際に
、送球経路から2球以上の球が送球された場合の説明をする。図75(a)及び(b)は
、振分けユニット500の部分拡大図である。図76(a)及び(b)は、振分けユニッ
ト500の部分拡大図である。
【0654】
なお、図78(a)及び(b)は、図74(a)の振分けユニット500の部分拡大図
と対応する。また、図75(a)から図76(b)までは、球が流入された際の球の遷移
状態が順に図示される。さらに、図75(a)から図76(b)は、振分け部材540が
貯留位置に配置された状態とされる。
【0655】
図75(a)及び(b)に示すように、振分け部材540が貯留位置に配置された状態
で、1球目の遊技球T1が第1送球経路KR1に送球されると、上述したように、遊技球
T1は、第3送球経路KR3に送球されて、貯留板542の上方に停止される。
【0656】
この場合、貯留板542は、第3送球経路KR3の上端から球の半径から直径の間の距
離下流側に配置された位置とされるので、貯留板542の上部に停止された球の一部が、
第1送球経路KR1側に突出された状態とされる(図75参照)。
【0657】
よって、第3送球経路KR3(第1分岐通路)は、上述したように、下流へ向けて下降
傾斜して形成されると共に、その重力方向側の内壁を遊技球が転動可能に形成され、貯留
板542(流下状態変更手段)は、重力方向下側の内壁から第3送球経路KR3内へ出没
可能に形成されるので、貯留板542を第3送球経路KR3内へ突出させ始めてから遊技
球の流下を規制できる状態となるまでに要する時間を短くすることができる。その結果、
規制板541の振り分け先が第2送球経路KR2(第2分岐通路)から第3送球経路KR
3に切り替えられ、第3送球経路KR3に遊技球が振分けられた際に、その遊技球の流下
の規制に貯留板542の突出を間に合わせ易くできる。
【0658】
また、規制板541は、第3送球経路KR3に対して出没可能に形成され、第3送球経
路KR3に最大に突出した状態では、突出する方向の力成分が遊技球から貯留板542へ
作用されるので、第3送球経路KR3へ振り分けられた遊技球の流下を規制する際に、そ
の遊技球が衝突した際の衝撃で貯留板542が凹部519に没入することを抑制できる。
よって、遊技球の流下を規制しやすくできる。
【0659】
次に、図76(a)及び(b)に示すように、振分けユニット500が貯留状態の場合
に第1送球経路KR1に2球目の遊技球T2が送球されると、遊技球T2は、第1送球経
路KR1から第3送球経路KR3の上端に方向に送球される。第3送球経路KR3の上端
部には遊技球T1が停止された状態とされるので、遊技球T2は、遊技球T1に衝突して
第2送球経路KR2に送球される。
【0660】
この場合、上述したように、遊技球T1は、第1送球経路KR1側に突出した状態とさ
れるので、遊技球T2を第3送球経路KR3の内側に送球することなく第2送球経路KR
2に案内することができるので、遊技球T2を第3送球経路KR3の内部に留まることな
く第2送球経路KR2に送球することができる。よって、第1送球経路KR1及び第2送
球経路KR2の送球を安定させることができる。
【0661】
即ち、第1送球経路KR1(流下通路)における第2送球経路KR2(第2分岐通路)
を望む側の内壁は、第1送球経路KR1を流下する遊技球を、第3送球経路KR3(第1
分岐通路)に貯留された規定数(1球)の遊技球のうちの末尾の遊技球を第3送球経路K
R3の側面へ案内可能に形成されるので、第1送球経路KR1を流下する遊技球を、規定
数の遊技球のうちの末尾の遊技球に衝突させた後、第2送球経路KR2へ流下させやすく
できる。
【0662】
なお、規定数の遊技球のうち、末尾の遊技球とは、上流側(規制板541と反対側)に
位置する遊技球を意味する。また、本実施形態では、規定数は1球に設定される。この場
合、末尾の遊技球は、第3送球経路KR3に貯留されている遊技球そのものを意味する。
【0663】
また、上述したように、第1送球経路KR1(流下通路)は、その流下経路の下端側が
、ベース板520の左右方向(図73左右方向)の中央部分に向かって傾倒されると共に
、その傾倒部分が緩やかなS字状に湾曲して形成される。即ち、第1送球経路KR1(流
下通路)の下流端の流下方向は、第3送球経路KR3の上流端の流下方向に形成されるの
で、第1送球経路KR1を流下する遊技球が、第3送球経路に貯留された規定数の遊技球
のうちの末尾の遊技球に衝突した際に、末尾の遊技球に作用される反発力の方向を第3送
球経路KR3の上流端の流下方向と異ならせることができる。その結果、衝突の際の反発
力で、末尾の遊技球が第3送球経路KR3の上流端から飛び出して、第2送球経路KR2
へ流入されることを抑制できる。
【0664】
さらに、第3送球経路KR3の上端部は、第1送球経路KR1の下端部の傾斜方向に傾
斜して形成されるので、遊技球T2が遊技球T1と衝突する位置を遊技球T1の上半球に
すると共に、第2送球経路KR2側とすることができる。よって、遊技球T1に衝突した
遊技球T2の跳ね返り方向を第2送球経路KR2の入り口(上端)側とすることができる
。従って、遊技球T1に衝突する遊技球T2を第2送球経路KR2に送球しやすくできる
。その結果、第1送球経路KR1及び第2送球経路KR2に球が停滞することを抑制でき
る。
【0665】
また、規制板541による振り分け先が、第3送球経路KR3(第1分岐通路)とされ
ると共に第3送球経路KR3における遊技球の流下が貯留板542(流下状態変更手段)
により規制され、第3送球経路KR3に規定数(1球)の遊技球が貯留された状態では、
第1送球経路KR1(流下通路)を流下する遊技球が第2送球経路KR2(第2分岐通路
)へ流下可能に形成されるので、規定数以上の遊技球が流下通路を流下する場合に、規定
数を超える分の遊技球(2球目以降の遊技球T2)が第1送球経路KR1に滞ることを抑
制できる。よって、規制板541の変位(振り分け先を第2送球経路KR2とする動作)
が、第1送球経路KR1に滞った遊技球によって阻害されることを抑制できる。
【0666】
次いで、図77を参照して、振分け部材540が規制位置に配置される際に、送球経路
に球が送球された場合の説明をする。図77(a)及び(b)は、振分けユニット500
の部分拡大図である。
【0667】
なお、図77(a)及び(b)は、図74(a)の振分けユニット500の部分拡大図
と対応する。また、図77(a)及び(b)は、球が流入された際の球の遷移状態がそれ
ぞれ図示される。さらに、図77(a)及び(b)は、振分け部材540が規制位置に配
置された状態とされる。
【0668】
図77(a)及び(b)に示すように、振分け部材540が規制位置に配置された状態
で第1送球経路KR1に球が送球されると、送球された遊技球T1は、第1送球経路KR
1の下端で規制板541に衝突する。これにより、遊技球T1は、第2送球経路KR2に
案内されて、第2送球経路KR2を流下する。
【0669】
次いで、図78を参照して、第3送球経路KR3の下流側に球を流下させる際の動作に
ついて説明する。図78(a)及び(b)は、振分けユニット500の部分拡大図である
【0670】
なお、図78(a)及び(b)は、図74(a)の振分けユニット500の部分拡大図
と対応する。また、図78(a)及び(b)は、球が流入された際の球の遷移状態がそれ
ぞれ図示される。さらに、図78(a)は振分け部材540が貯留位置に配置された状態
が、図78(b)は振分け部材540が規制位置に配置された状態が、それぞれ図示され
る。
【0671】
図78(a)及び(b)に示すように、振分けユニット500が貯留状態(図78(a
)に示す状態)とされた際に、振分け部材540が変位されて規制位置に配置されると、
貯留板542の上方に停滞された遊技球T1が第3送球経路KR3の下流側に流下される
【0672】
即ち、第3送球経路KR3への球の流下は、貯留板542の上方に停滞された球のみと
される。また、上述したように貯留板542の上方に停滞する球は、1とされるので第3
送球経路KR3への球の流下を1球ずつ行うことができる。よって、第3送球経路KR3
の下流側に流下される球の数を安定させることができるので、第3送球経路KR3に意図
しない球数の球が流下されることを抑制できる。
【0673】
よって、振分け部材540(振分手段)は、その振分け部材540の変位に伴って第3
送球経路(第1分岐通路)に対して出没可能に形成される規制板541(第1出没部)及
び貯留板(第2出没部)を備え、規制板541は、第3送球経路へ突出することで、第1
送球経路KR1(流下通路)を流下する遊技球を第2送球経路KR2(第2分岐通路)へ
振り分け可能に形成され、貯留板542は、規制板541よりも第3送球経路KR3の下
流側に位置すると共に、第3送球経路KR3に突出することで、第3送球経路KR3に振
り分けられた遊技球の流下を規制可能に形成され、それら規制板541及び貯留板542
は、一方が第3送球経路KR3の通路内へ突出した状態では他方が第3送球経路KR3の
通路外(凹部518,519の内側)に退避されるので、球受部467(変位部材)の変
位に伴って振分け部材540を変位させることで、規定数(1球)の遊技球のみを第3送
球経路KR3へ振り分けて球受部467に受け取らせることができる。
【0674】
即ち、規制板541が突出することで、第1送球経路KR1を流下する遊技球を第2送
球経路へ振り分ける第1の状態と、規制板541は退避することで、第1送球経路KR1
を流下する遊技球を第3送球経路へ振り分ける第2の状態と、第2出没部が突出すること
で、第3送球経路KR3へ振り分けられた遊技球の流下を規制(遊技球を貯留)する第3
の状態と、第2出没部が退避することで、第3送球経路に貯留されていた遊技球を流下さ
せて球受部へ受け取らせる第4の状態とを形成することができ、これら各状態を組み合わ
せることで、規定数(1球)の遊技球のみを第3送球経路KR3へ振り分けて球受部46
7に受け取らせることができる。
【0675】
また、振分け部材540が、規制板541及び542を備える、即ち、1の部品として
形成されるので、振分け部材540の構造(規制板541及び貯留板542を動作させ、
それらの機能を発揮させるための構造)を簡略かできる。更に、規制板541及び貯留板
542は、一方が第3送球経路KR3の通路内へ突出した状態では、他方が第3送球経路
KR3の通路外へ退避されるので、球受部467の2つの位置(第1位置および第2位置
)に応じて、振分け部材540も2つの位置に変位可能に形成されれば足りる。即ち、振
分け部材540を2つの位置で変位させることで、上述した第1から第4の状態を形成で
きる。よって、振分け部材540の構造および球受部467の変位に伴い振分け部材54
0を変位させる構造を簡素化でき、その分、遊技球の振り分け動作の信頼性の向上を図る
ことができる。
【0676】
次いで、図79から図80を参照して、振分けユニット500及び下変位ユニット40
0について説明する。図79は、振分けユニット500及び下変位ユニット400の正面
図である。図80は、振分けユニット500及び下変位ユニット400の上面図である。
なお、下変位ユニット400は、退避位置に配置された状態が図示される。
【0677】
図79及び図80に示すように、振分けユニット500は、下変位ユニット400の正
面側(図80下側)に配置される。この場合、振分けユニット500の転動部525に形
成される開口525aと、下変位部材440の装飾部材450に形成される開口451a
とが前後方向に重なる位置に配置される。よって、転動部525を転動される球は、開口
525a及び開口451aを介して下変位部材440の内部に送球される。
【0678】
言い変えると、下変位部材440への球の送球は、遊技盤13の前方の遊技領域を流下
する球を遊技盤13に形成される第3入賞口82から送球ユニット600及び振分けユニ
ット500を介して行われる。
【0679】
よって、振分けユニット500は、球受部467の軌道領域に連通される転動部525
を備え、振分け部材540は、転動部525における遊技球の通過を規制するので、例え
ば、振分け部材540に動作不良が生じ、2球目以降の遊技球T2が送球された場合でも
、2球目以降の遊技球T2を、転動部525を介して、振分け部材540の軌道領域へ確
実に送球させることができる。その結果、2球目以降の遊技球T2による不具合を生じ難
くできる。
【0680】
次いで、図81から図86を参照して、振分け部材540と下変位部材440との関係
について説明する。図81図83及び図85は、下変位ユニット400の正面図であり
図82図84及び図86は、振分けユニット500の断面図である。なお、図81
図83及び図85では、下変位部材440の装飾部材450及び正面ケース481が透明
視されると共に、正面側に配設される振分けユニット500の振分け部材540のみが図
示される。また、図82図84及び図86では、振分け部材540が鎖線で図示される
と共に、背面側に配設される下変位部材440の当接板464cが鎖線で図示される。
【0681】
さらに、図81及び図82では、下変位部材440の球受部467が第1位置に、振分
け部材540が規制位置にそれぞれ配置された状態が図示されると共に、下変位部材44
0が退避状態に位置する状態が図示される。図83及び図84では、下変位部材440の
球受部467が第2位置に、振分け部材540が貯留位置にそれぞれ配置された様態が図
示されると共に、下変位部材440が退避状態に位置する状態が図示される。図85及び
図86では、下変位部材440の球受部467が第1位置に、振分け部材540が貯留位
置にそれぞれ配置された状態が図示されると共に、下変位部材440が第1張出状態に位
置する状態が図示される。
【0682】
図81及び図82に示すように、下変位部材440が退避状態に配置された状態および
下変位部材440の球受部467が第1位置に配置された状態では、上述したように球受
部467を駆動するラック466が下変位部材440の他端側(下変位部材440の正面
視左側)に配置されると共に、背面側に可動ラック464が前後方向に重なった状態に配
置される。
【0683】
即ち、可動ラック464は、ラック466と同様に、下変位部材440の他端側(下変
位部材440の正面視左側)に配置された状態とされる。よって、可動ラック464に形
成される当接板464cは、下変位部材440の他端側に位置される。この場合、当接板
464cの他端側の側面(正面視左側の面)が、振分け部材540の突起部543に当接
した状態とされる。これにより、振分け部材540は、軸孔545の軸を中心に回転の駆
動力が作用されて、規制板541を第1送球経路KR1に突出させた位置(規制位置)に
変位される。
【0684】
従って、下変位部材440が退避状態にされると共に、球受部467が第1位置に配置
された状態では、振分けユニット500の第1送球経路KR1に送球される球は、第3送
球経路KR3に流下されず、第2送球経路KR2に送球される。また、上述したように、
貯留板542の上方に球を貯留した貯留状態から振分け部材540を規制位置へ変位させ
ることで、第3送球経路KR3の下流側(貯留板542の下流側)に遊技球を送球できる
。この際に、球受部467を球受動作させることで球受部467の内側に遊技球を送球す
ることができる。
【0685】
なお、遊技球を振分けユニット500に貯留した状態とするための第3電動役物82a
の開放動作は、球受部467が第1位置に変位する前に行われ、球受部467が第1位置
に変位される際には、第3電動役物82aが閉鎖した状態とされる。これにより、振分け
部材540を貯留位置から規制位置に変位させた際に、第1送球経路KR1を通過する遊
技球が規制板541及び貯留板542により流下が規制されず、意図しない遊技球が第3
送球経路KR3の下流側に送球されることを抑制できる。
【0686】
また、振分け部材540は、球受部467の変位に連動して動作可能に形成されるので
、球受部467の変位に応じて、球受部467の軌道領域への遊技球の送球を規制または
、許容できる。即ち、遊技球の送球の規制または許容を、球受部467の変位に機械的に
同期させて切り替えることができるので、例えば、振分け部材540の位置を検出するセ
ンサの検出結果に応じて振分け部材540を駆動する、駆動手段、或いは、それら各手段
の制御を不要とでき、その分、製品コストの削減を図ることができると共に、動作の信頼
性の向上を図ることができる。
【0687】
さらに、振分け部材540は、球受部467が第2位置から第1位置方向(第2方向)
へ変位されることに連動して、球受部467の軌道領域へ遊技球T2を送球することを許
容するので、球受部467の軌道領域であって、球受部467よりも第1方向側の領域に
遊技球を確実に送球させることができる。
【0688】
また、球受部467は、振分け部材540を切り替える切り替え位置とその切り替え位
置(第1位置)とは異なる位置に設定される受け取り位置(第2位置)とに、変位可能に
形成され、球受部467が切り替え位置に変位された状態では、振分け部材540による
振り分け先が第3送球経路KR3に切り替えられ、球受部467が受け取り位置に変位さ
れた状態では、第3送球経路から球受部467が遊技球を受け取り可能とされると共に、
振分け部材540による振り分け先が第2送球経路KR2に切り替えられるので、球受部
467が球を受け取り可能な規定数(本実施形態では1球)を超えた遊技球が第3送球経
路KR3に振り分けられることを抑制できる。
【0689】
即ち、切り替え位置と受け取り位置とを同一の位置に設定した場合には、振分け部材5
40による振り分け先が第3送球経路へ切り替えられた状態のままで、球受部467が遊
技球を受け取るため、球受部467が受け取り可能な規定数を超えて遊技球が第3送球経
路KR3へ振り分けられる恐れがある。第3送球経路KR3への遊技球の流入を規制する
手段を別途設けた場合には、構造が複雑化して信頼性が低下すると共に、製品コストの増
加を招く。
【0690】
これに対し、実施形態では、球受部467が切り替え位置へ変位され、規定数(本実施
形態では1球)の遊技球が第3送球経路KR3へ振り分けられた後に、振分け部材540
が受け取り位置へ変位されると、振り分け先が第2送球経路KR2へ切り替えられた状態
とされるので、第3送球経路へ1球を超えた遊技球が流下しないようにできる。よって、
球受部467が、受け取り可能な規定数(1球)を超えた遊技球が第3送球経路KR3へ
振り分けられることを抑制できる。また、上述した手段(第3送球経路KR3への遊技球
の流入を規制する手段)を別途設ける必要がないので、信頼性の向上と製品コストの低減
とを図ることができる。
【0691】
また、パチンコ機10は、電源を入れた(オンした)際に、各動作ユニットが電源を切
った(オフした)位置から始動する。さらに、パチンコ機10の電源を切った場合にその
制御のみがリセットされる可能性がある。その場合、振分け部材540が駆動手段を備え
るものであると、電源入れた際に、貯留状態の振分けユニット500が初期動作の際に動
作して第3送球経路KR3に遊技球を流下させて、第3位置に配置された球受部467の
退避側(第1位置側)に遊技球が送球される恐れがある。
【0692】
これに対し、本実施形態では、振分け部材540の変位と球受部467の変位とが同期
されるので、パチンコ機10が所定の基準位置に位置しない状態で電源が切られたとして
も、パチンコ機10の電源を投入した際に意図しない遊技球が球受部467の軌道領域に
送球されることを抑制できる。その結果、下変位部材440の内部に遊技球が詰まること
を抑制できる。
【0693】
さらに、下変位部材440の軌道領域に遊技球を残した状態で、電源がオフされた場合
には、球受部467に上述した排出動作させることで、球受部467の軌道領域に残され
た遊技球を下変位部材440の外方に排出して、回収口411fから回収することができ
る。
【0694】
次いで、図83及び図84を参照して説明する。図83及び図84に示すように、下変
位部材440が退避状態に配置された状態および下変位部材440の球受部467が第2
位置または第3位置(第1位置以外の位置)に配置された状態では、上述したように、球
受部467を駆動するラック466が下変位部材440の左右方向(図83左右方向)略
中央位置に配置されると共に、可動ラック464が下変位部材440の他端側(図83
右方向左側)の端部から、一端側に可動した位置に配置される。
【0695】
よって、可動ラック464に形成される当接板464cは、下変位部材4440の他端
側の端部から一端側に離間した位置に配置される。この場合、当接板464cの他端側の
面(正面視左側の面)が、振分け部材540の突起部543と離間した状態とされる。こ
れにより、振分け部材540は、振分け部材540とベース板520との間に介設される
付勢ばねSP4の付勢力により軸孔545の軸を中心に回転されて、貯留板542を第3
送球経路KR3に突出させた位置(貯留位置)に変位される。
【0696】
従って、下変位部材440が、退避状態にされると共に、球受部467が第2位置また
は第3位置(第1位置以外の位置)に配置された状態では、振分けユニット500の第1
送球経路KR1に送球される球が、貯留板542の上方に停止した状態とされる。また、
上述したように、振分けユニット500が貯留状態の場合に第1送球経路KR1に送球さ
れる球は、貯留板542の上方に停止した球と衝突して第2送球経路KR2に送球される
【0697】
次いで、図85及び図86を参照して説明する。図85及び図86に示すように、下変
位部材440が第1張出状態または第2張出状態に配置された状態では、上述したように
下変位部材440が、正面ベース411に対してスライド変位されると共に回転変位され
る。よって、可動ラック464に形成される当接板464cは、下変位部材440の変位
に伴って変位され、振分け部材540の突起部543と離間した状態とされる。これによ
り、振分け部材540は、振分け部材540とベース板520との間に介設される付勢ば
ねSP4の付勢力により軸孔545の軸を中心に回転されて、貯留板542を第3送球経
路KR3に突出させた位置(貯留位置)に変位される。
【0698】
従って、下変位部材440が、第1張出状態または第2張出状態とされると、振分けユ
ニット500の第1送球経路KR1に送球される球が、貯留板542の上方に停止した状
態とされる。また、上述したように、振分けユニット500が貯留状態の場合に第1送球
経路KR1に送球される球は、貯留板542の上方に停止した球と衝突して第2送球経路
KR2に送球される。
【0699】
即ち、下変位部材440が、第1張出状態および第2張出状態(退避状態以外の状態)
とされる場合には、下変位部材440の変位に伴って、装飾部材450の開口451aの
位置が変位するために、開口451aと振分けユニット500の開口525aとの球の連
通状態が解除される。そのため、第3送球経路KR3に球を流下すると、開口451aか
ら球が背面ケース300の内部に排出される恐れがあるところ、本実施形態では、振分け
部材540を貯留位置とすることで第3送球経路KR3の下流側に球が流下することを抑
制することができる。その結果、背面ケース300の球が内部に球が排出されることを抑
制できる。
【0700】
言い変えると、下変位ユニット400の下変位部材440は、退避状態、第1張出状態
および第2張出状態とで変位可能に形成され、退避状態に下変位部材440が位置する際
に、下変位部材440に球受部467が配設されるので、下変位部材440を退避状態に
配置した状態で球受部467を変位させる態様と、第1又は第2張出状態に配置した状態
で球受部467を変位させる態様とを形成することができる。よって、その分、演出効果
を高めることができる。
【0701】
この場合、下変位部材440が第1又は第2張出状態に配置された状態では、球受部4
67が第3送球経路KR3の転動部525から遊技球を受け取り不能(第3送球経路KR
3の転動部525と下変位部材440の開口451aとが非連通の状態)とされるところ
かかる状態では、球受部467に連動する当接板464cが振分け部材540に当接不能
とされるので、球受部467は遊技球を受け取り不能な状態(下変位部材440が第1張
出状態または第2張出状態に配置された状態)において、振分け部材540による振り分
け先が第3送球経路KR3に切り替えられることを抑制できる。
【0702】
また、振分け部材540は、下変位部材440のベース部材470と別部材として形成
される振分けユニット500のベース板520に配設されるので、その分、下変位部材4
40のベース部材470の大型化を抑制することができる。
【0703】
ここで、下変位部材440の第1張出状態から退避状態への変位は左右方向への回転変
位だけでなく回転変位もされるため、傾倒状態の当接板464cその回転変位をした際に
、当接板464cの上面に振分け部材540の突起部543が当接して振分け部材540
が回転変位できない恐れがある。
【0704】
これに対し、本実施形態では、下変位ユニット400が、図85に示す第1張出位置に
変位した状態から、退避状態に変位する場合には、球受部467を第1位置以外の箇所(
第2位置または第3位置)に変位させた状態とされる。これにより、退避状態に変位した
下変位部材440の当接板464cが、突起部543と衝突することを抑制できる。その
結果、当接板464cの上面に振分け部材540の突起部543が当接して振分け部材5
40が回転変位できなくなることを抑制できる。
【0705】
また、振分け部材540は、上述したように膨出部543aが形成されるので、制御不
良等により、下変位ユニット400を第1張出状態から退避状態に変位させる際に、当接
板464cの上面に振分け部材540の突起部543が当接した場合にも、振分け部材5
40を回転変位させることができる。
【0706】
即ち、膨出部543aにより当接板464cとの接地面積を小さくできるので、当接板
464cが当接した際に膨出部543aをその面に沿って摺動させやすくできる。よって
、振分け部材540を回転変位させやすくできる。その結果、当接板464cの上面に振
分け部材540の突起部543が当接して振分け部材540が回転変位できなくなること
を抑制できる。
【0707】
次いで、図87から図90を参照して、回転ユニット700の駆動伝達部分の構成につ
いて説明する。図87は、回転ユニット700の正面図であり、図88は、回転ユニット
700の背面図であり、図89は、回転ユニット700の分解斜視正面図であり、図90
は、回転ユニット700の分解背面斜視図である。
【0708】
図87から図90に示すように、回転ユニット700は、複数の変位部材で構成される
装飾ユニット750と、その装飾ユニット750の重力方向上側に配置される球受台71
0と、その球受台710及び装飾ユニット750の背面側に配置される背面ベース720
と、装飾ユニット750の正面視左側に配設される左側伝達部材730と、装飾ユニット
750の正面視右側に配設される右側伝達部材740と、を主に備えて形成される。
【0709】
球受台710は、上述した下変位ユニット400の下変位部材440の一側の出射開口
471から出射される遊技球を落下させる部材である。これにより、下変位部材440の
内側に送球された球を回転ユニット700に送球させることができる。なお、球受台71
0の詳細な構成については、後述する。
【0710】
装飾ユニット750は、側面視において上方に湾曲部分を配置した略D字状のブロック
体であり、正面側にキャラクターや模様の装飾が施される。また、装飾ユニット750は
、複数の部材から構成されており、後述する駆動の伝達により変位可能に構成される。な
お、装飾ユニット750の構成についての説明は後述する。
【0711】
背面ベース720は、球受台710の背面側および装飾ユニット750の背面側を連結
する板部材であり、正面視略矩形に形成される。上述したように装飾ユニット750は、
複数の可動部材で構成されるために、その締結部分が限定されるところ、遊技者から視認
不能とされる位置の背面側で装飾ユニット750と球受台710とを連結することで、装
飾ユニット750の可動域を確保しつつ、装飾ユニット750と球受台710とを1つの
ユニットとして組み付けることができる。
【0712】
左側伝達部材730は、装飾ユニット750の左側側面(図87左側)に配設される駆
動モータKM4と、その駆動モータKM4の駆動力を伝達する伝達部材730と、駆動モ
ータKM4が取着されるモータベース732と、伝達部材730を覆設するギヤカバー7
33と、そのギヤカバー733に取着されると共にギヤカバー733との対向間に所定の
隙間を形成する送球経路カバー734とを主に備えて形成される。
【0713】
駆動モータKM4は、後述する装飾ユニット750の各部材を可動させるための駆動源
である。駆動モータKM4の駆動は、後述する伝達部材730により伝達される。
【0714】
伝達部材730は、駆動モータKM4の軸に取着される伝達ギヤ731aと、その伝達
ギヤ731aに歯合する伝達ギヤ731bと、その伝達ギヤ731bに歯合する伝達ギヤ
731cと、その伝達ギヤ731cと隣り合って配置されると共に軸735により同軸に
配設される伝達ギヤ731dと、伝達ギヤ731dと歯合される負荷ギヤ731eとを主
に備えて形成される。
【0715】
伝達ギヤ731aは、上述したように駆動モータKM4に取着されており、駆動モータ
KM4が回転駆動されることで回転する。
【0716】
伝達ギヤ731bは、内部にワンウェイクラッチOW1が配設されると共に、そのワン
ウェイクラッチOW1の内輪が回転の駆動力を装飾ユニット750を右側の右側伝達部材
740に伝達する軸部JB1に連結される。
【0717】
なお、ワンウェイクラッチOW1は、内側に配置されると共に外周面にカム面が形成さ
れる内輪と、その内輪の外側に配設される外輪と、内輪および外輪との間に複数のスプリ
ング及びローラーと、を備え、内輪に対して外輪が一方向に回転しようとするとカム面と
ローラーとの接触面圧が高くなり、抵抗となって内輪への動力を伝達し、内輪に対して外
輪が他方向に回転すると、カム面とローラーとの接触面圧が低くなり、滑って動力伝達を
切断するカム式のクラッチである。
【0718】
よって、伝達ギヤ731bは、駆動モータKM4から一方向の駆動力が伝達されると、
軸部JB1に回転の駆動力を伝達できると共に、駆動モータKM4から他方向の駆動力が
伝達されると、内輪に対して外輪が滑って軸部JB1への駆動力の伝達が遮断される。
【0719】
伝達ギヤ731cは、伝達ギヤ731bと同様に内部にワンウェイクラッチOW1が配
設される。また、伝達ギヤ731cのワンウェイクラッチOW1の内側には、軸735が
配設されている。
【0720】
よって、伝達ギヤ731cは、駆動モータKM4から一方向の駆動力が伝達されると、
軸735に回転の駆動力を伝達できると共に、駆動モータKM4から他方向の駆動力が伝
達されると、内輪に対して外輪が滑って軸735への駆動力の伝達が遮断される。また、
伝達ギヤ731cは、伝達ギヤ731bと歯合されており、互いの回転方向は反対方向と
される。そのため、伝達ギヤ731bが一方向の回転とされる際には、伝達ギヤ731c
が他方向の回転とされる。一方、伝達ギヤ731bが他方向の回転とされる際には、伝達
ギヤ731bが一方向の回転とされる。即ち、駆動モータKM4の回転方向が切り換えら
れることにより、軸部JB1が回転する態様または軸735が回転する態様に切り換えら
れる。
【0721】
伝達ギヤ731dは、軸735に取着される。上述したように軸735は、伝達ギヤ7
31cが一方向に回転された場合にのみ回転される。よって、伝達ギヤ731cは、伝達
ギヤ731cが一方向に回転された場合のみ一方向に回転し、他方向への回転は非回転と
される。
【0722】
負荷ギヤ731eは、軸孔が箱部材760に取着される抵抗部材791の軸部791a
に連結される。抵抗部材791は、箱部材760に締結されるベース部分に対して回転可
能な軸部791aを備えて形成される。抵抗部材791は、軸部791aがベース部分に
対して回転する際に所定量の抵抗が作用するように形成される。即ち、軸部791aを回
転させるには、所定量の力が必要とされるので、軸部791aに連結される負荷ギヤ73
1eを回転させる力も同様に所定量以上の力が必要とされる。
【0723】
これにより、伝達ギヤ731dに歯合される回転体800が伝達ギヤ731dの回転に
より、回転されて停止した際にその、慣性力によって回転することを抑制できる。即ち、
軸部791aがベース部分に対して回転する際の抵抗は、回転体800の回転が停止した
際に回転体800の軸周りに作用する慣性力よりも大きく設定される。
【0724】
また、負荷ギヤ731eは、伝達ギヤ731cと同軸に配設される伝達ギヤ731dに
連結される。よって、駆動モータKM4にかかる負荷ギヤ731eの抵抗を、伝達ギヤ7
31dを回転させる一方向の回転のみとすることができる。即ち、伝達ギヤ731cが、
他方向に回転される際には、伝達ギヤ731cと伝達ギヤ731dとの駆動の伝達が遮断
されるので、負荷ギヤ731eの抵抗が作用することを抑制できる。その結果、伝達ギヤ
731bを一方向に回転かせる際には、負荷ギヤ731eの抵抗が作用することを抑制で
きる。
【0725】
モータベース732は、装飾ユニット750側が開放する箱状体に形成され、箱の底部
分の外側(図87左側)に駆動モータKM4が軸を箱の内側に挿通した状態で配設される
。これにより、駆動モータKM4の軸に連結される伝達ギヤ731aをモータベース73
2の内側に配設できる。即ち、モータベース732の箱の深さ寸法は、伝達ギヤ731a
の幅寸法よりも大きく設定される。その結果、モータベース732に駆動モータKM4及
び伝達ギヤ731aを取着した状態で装飾ユニット750に配置することができると共に
、伝達ギヤ731aが装飾ユニット750に衝突することを抑制できる。
【0726】
ギヤカバー733は、背面視縦長矩形に形成されると共に、間に左側伝達部材730を
配置した状態で装飾ユニット750に締結される。また、装飾ユニット750には、後述
する回転体800の軸孔と対向する位置に貫通孔733aが貫通形成される。これにより
、回転体800の内部を転動する球を貫通孔733aを介して外方に排出することができ
る。なお、回転体800に送球される球についての説明は後述する。
【0727】
送球経路カバー734は、ギヤカバー733の外側(図87左側)に配置される部材で
あり、板状体から形成されると共に、その縁部からギヤカバー733側に突出する壁部が
立設される。これにより、ギヤカバー733と送球経路カバー734との対向間に隙間を
形成することができ、ギヤカバー733の貫通孔733aを挿通された球をその隙間を挿
通させて回転ユニット700の外側に排出することができる。ギヤカバー733と送球経
路カバーとの対向間の隙間から排出された球は図示しない回収経路に送球されて回収され
る。
【0728】
右側伝達部材740は、上述した軸部JB1の他端側に連結される回転部材741と、
その回転部材741に一端が連結されるアーム部材742と、回転部材741及びアーム
部材742とを覆設した状態で装飾ユニット750に配設されるクランクカバー743と
を主に備えて形成される。
【0729】
回転部材741は、円盤状の板状に形成される本体部741bと、その本体部741b
の軸にはめ込まれるワンウェイクラッチOW1と、装飾ユニット750の反対側(図87
右側)に突出する円柱状の突起741aとを主に備えて形成される。
【0730】
回転部材741に取着されるワンウェイクラッチOW1は、内輪の軸孔が軸部JBの他
端側に挿入される。また、ワンウェイクラッチOW1は、軸部JB1の回転方向と反対の
回転が内輪に入力されると内輪と外輪とが非伝達とされるように配置される。
【0731】
これにより、回転部材741に軸部JB1から伝達される回転速度よりも速い回転速度
の駆動力をワンウェイクラッチOW1の外輪に入力した場合に、外輪のみを回転させて回
転部材741を駆動モータKM4の駆動以外の駆動力で回転させることができる。その結
果、回転部材741に速度の異なる2つ以上の回転をさせることができる。
【0732】
アーム部材742は、側面視C字とI字とを組み合わせた形状であり、C字の一端にI
字の他端が連結されて形成される。また、アーム部材742は、C字部分とI字部分との
連結部分に貫通形成される軸孔742aと、I字部分の一端に貫通形成される楕円状の第
1摺動溝742bと、C字部分の他端に貫通形成される楕円状の第2摺動溝742cとを
主に備えて形成される。
【0733】
軸孔742aは、後述する箱部材760の右側側面板764に形成される軸部764a
が挿入される孔であり、軸部764aの外径よりも大きい内径に形成される。よって、ア
ーム部材742は、軸孔742aに軸部764aが挿入されて、装飾ユニット750に配
設されるので、装飾ユニット750に対して回転可能とされる。
【0734】
第1摺動溝742bは、回転部材741の突起741aが挿入される孔であり、楕円に
形成された短手方向の幅寸法が、突起741aの外径よりも大きく設定される。よって、
第1摺動溝742bの内側に突起741aを挿入できると共に、回転部材741の回転に
より、アーム部材742を回転変位させることができる。
【0735】
また、回転部材741は、外径がアーム部材742のI字部分の長手方向寸法よりも小
さく形成されると共に、軸がアーム部材742の軸孔742aからI字部分の長手方向寸
法の半分の距離よりも離間した位置に配置される。これにより、回転部材741を回転さ
せることでアーム部材742に軸孔742aの軸を中心とした回転の往復運動をさせるこ
とができる。
【0736】
第2摺動溝742cは、後述する右側蓋部773の突起773aが挿入される孔であり
、楕円に形成された短手方向の幅寸法が、突起773aの外径よりも大きく設定される。
よって、第2摺動溝742cの内側に突起773aを挿入できる。また、右側蓋部773
は、箱部材760に対して回転変位可能に形成されている。よって、上述したように回転
部材741が回転されて、アーム部材742が回転の往復運動をすることで、アーム部材
742の他端に連結される右側蓋部773を箱部材760に対して回転させることができ
る。
【0737】
クランクカバー743は、背面視楕円に形成される楕円部分743aと、その楕円部分
743aの背面側に連なって形成される球送球部743bとを主に備えて形成される。
【0738】
楕円部分743aは、アーム部材742を覆設するカバーであり、側面視における外形
がアーム部材742及びアーム部材742の変位領域よりも大きく形成されると共に、縁
部から装飾ユニット750側にアーム部材742の厚みよりも大きく突出する壁部が形成
される。これにより、クランクカバー743を装飾ユニット750に配設した際に、クラ
ンクカバー743と装飾ユニット750との対向間にアーム部材742を配設できる。
【0739】
球送球部743bは、遊技盤13の前方の流下領域を流下する球が所定の回収口より回
収された際に、その球を回収経路に送球するための経路部材であり、内部に所定の大きさ
の空間を備える棒状に形成される。また、球送球部743bは、上端側が、開口され遊技
盤13の回収口に連結されると共に、下端側が、装飾ユニット750に形成される開口に
連結される。これにより、遊技盤13に回収された球を、球送球部743bを介して装飾
ユニット750の内部に通して図示しない回収経路に案内することができる。
【0740】
次いで、図91から図95を参照して装飾ユニット750について説明する。図91
、装飾ユニット750の正面図である。図92(a)は、図91の矢印XCIIa方向視
における装飾ユニット750の側面図であり、図92(b)は、図91の矢印XCIIb
方向視における装飾ユニット750の側面図である。図93は、装飾ユニット750の分
解斜視正面図であり、図94は、装飾ユニット750の分解斜視背面図である。なお、図
91(b)及び図91(c)では、箱部材760の右側側面板764及び左側側面板76
5と透明視された状態が図示される。
【0741】
図91から図94に示すように、装飾ユニット750は、装飾ユニット750の外側の
装飾部分となる箱部材760及び箱部材760の重力方向上側(図91(a)上側)に配
設される蓋部材770と、箱部材760及び蓋部材770の内部に配設される回転体80
0とを主に備えて形成される。
【0742】
箱部材760は、回転体800の下方に配設されるベース部材762と、そのベース部
材762の前方に配設される前面板761と、ベース部材762の底面に配置される下面
板763と、ベース部材762の正面視右側に配設される右側側面板764と、ベース部
材762の正面視左側に配設される左側側面板765とを主に備えて形成される。
【0743】
ベース部材762は、上面視において回転体800よりも大きい矩形横長に形成される
と共に、重力方向に球の外径よりも大きい厚みを備えて形成される。ベース部材762は
、上面が回転体800の軸と同軸の曲面に形成される。これにより、ベース部材762を
回転体800の近傍に配置した際にベース部材762と回転体800の衝突を抑制できる
【0744】
ベース部材762は、上面に左右方向に亘って下側に凹設される凹部762aと、底面
に略L字に凹設される球送球部762bとを主に備えて形成される。
【0745】
凹部762aは、内側に上述した軸部JB1が配設される溝であり、装飾ユニット75
0の側面に配設される伝達ギヤ731bの軸上に凹設される。これにより、軸部JB1を
介して駆動モータKM4の駆動力を伝達することができる。
【0746】
球送球部762bは、底面にL字に屈曲して凹設されており、一端側が、右側側面板7
64の開口764bに連結されると共に、他端側が、前面板761の入賞口761aの背
面側に連結される。また、球送球部762bの凹設幅は、球の直径よりも大きく形成され
る。これにより、下側に下面板763が配設されることで箱部材760の内部に球を送球
可能とできる。
【0747】
前面板761は、正面視矩形横長に形成されると共に、背面側に所定の厚みを備えて形
成される。また、前面板761は、正面側に球が挿入可能な大きさの入賞口761aが形
成される。入賞口761aは、上述したように背面側に配設されるベース部材762の球
送球部762bに連結される。よって、入賞口761aの内部に送球された球は、ベース
部材762の球送球部762bに送球される。
【0748】
右側側面板764は、側面視における外形が上方が湾曲するD字状に形成される。また
、右側側面板764は、装飾ユニット750の外側に突出する軸部764aと、その軸部
764aの下方に貫通形成される軸受部764cと、回転体800の回転軸と同一の軸の
湾曲状に開口形成される湾曲開口764dと、クランクカバー743の球送球部762b
の下端と対向する位置に開口する開口764bと、回転体800の回転軸の軸上に側面視
半円形に貫通形成される係合部764eとを主に備えて形成される。
【0749】
開口764bは、クランクカバー743の球送球部から送球される球をベース部材76
2へ送球可能にするための孔であり、球の外径よりも大きく形成される。これにより、ク
ランクカバー743に送球された球を、ベース部材762に送球できる。
【0750】
軸受部764cは、上述した軸部JB1が挿入される孔であり、軸部JB1の外径より
も大きい内径に形成される。これにより、上述した右側伝達部材740に駆動力を伝達す
ることができる。
【0751】
湾曲開口764dは、右側蓋部773突出する突起773aが内部に挿通される開口で
ある。また、湾曲開口764dは、蓋部材770が回転変位されるために、蓋部材770
の回転軸と同軸の円弧形状に形成される。これにより、蓋部材770が回転変位された際
に、突起773aと湾曲開口764dとが衝突することを抑制できる。
【0752】
係合部764eは、回転体800の内部に配設されるベース板810の正面視右側の端
部と係合してベース板810を回転不能に保持する部材である。即ち、ベース板810の
右端部811の先端部811aが係合部764eに挿入されて配置される。これにより、
ベース板810が回転不能とされる。
【0753】
左側側面板765は、側面視における外形が右側側面板764と略同一に形成される。
また、左側側面板765は、回転体800の軸上に貫通形成される貫通孔765aと、回
転体800側に向かって突出する軸部765bと、抵抗部材791の軸部791aが挿入
される貫通孔765cとを主に備えて形成される。
【0754】
貫通孔765aは、回転体800の正面視左側における開口から排出される球を、上述
したモータベース732の貫通孔733aに挿通するための開口である。即ち、貫通孔7
65aは、回転体800の軸上に形成されると共に、その内径の大きさが回転体800の
正面視左における開口の内径と同一の大きさに設定される。
【0755】
軸部765bは、後述する回転規制部材780に形成される軸孔781に挿入されて、
回転規制部材780を回転可能な状態で保持できる。なお、回転規制部材780の変位に
ついては後述する。
【0756】
貫通孔765cは、上述したように抵抗部材791の軸部791aを挿通する孔であり
、上述した負荷ギヤ731eの側面と対向する位置に形成される。
【0757】
下面板763は、ベース部材762の下面に配設されることで、ベース部材762の球
送球部762bと下面板763とで、球が通過可能な送球経路を形成する板部材である。
また、下面板763には、上下方向に貫通する開口763aが形成される。開口763a
は、球送球部762bの内側を送球された球を、図示しない回収経路に送球するための開
口である。よって、前面板761の入賞口761aに入賞した球および遊技領域から右側
伝達部材740の球送球部743bに送球され球を装飾ユニット750の内部から排出で
きる。
【0758】
蓋部材770は、回転体800の軸と同軸の湾曲状に形成される湾曲蓋部771と、そ
の湾曲蓋部771の正面視右側の側面に締結される右側蓋部773と、湾曲蓋部771の
正面視左側の側面に締結される左側蓋部772とを主に備えて形成される。
【0759】
湾曲蓋部771は、上述したように側面視における外形が、回転体800の軸と同軸の
湾曲形状に形成されると共に、回転体800のよりも大きい半径で形成される。湾曲蓋部
771は、正面側の一部に透明板から形成される透明部771aを備える。
【0760】
透明部771aは、遊技者から回転体800の外周面に描かれた模様やキャラクターな
どを遊技者に視認可能にさせる板である。即ち、遊技者は、回転体800が蓋部材770
に上端側が覆設された態様であっても、透明部771aを介して回転体800の表示を視
認可能とされる。
【0761】
右側蓋部773は、側面視円環状に形成され、円環外側の半径が湾曲蓋部771の半径
と略同一に設定される。また、右側蓋部773の内径は、回転体800の右端部811の
側面視における外形の大きさよりも大きく形成される。これにより、右側蓋部773は、
円環状の内側部分に回転体800の右端部811を挿通した状態で配設される。
【0762】
さらに、右側蓋部773は、装飾ユニット750の外側(正面視右側)に突出する突起
773aと、外周縁部に径方向内側に向かって凹設される凹部773bとを主に備えて形
成される。突起773aは、上述したように、アーム部材742の第2摺動溝742cに
挿入される突起である。
【0763】
凹部773bは、後述する開閉部材870の突起871が挿入されることで、開閉部材
870を回転させることができる。よって、凹部773bは、凹設幅が、突起871の外
形よりも大きく設定される。また、凹部773bは、湾曲蓋部771が配設される右側蓋
部773の縁部と略反対の位置に形成される。
【0764】
左側蓋部772は、側面視円環状に形成され、円環外側の半径が湾曲蓋部771の半径
と略同一に設定される。また、左側蓋部772の内径は、後述する左回転部880の歯面
881aの外径よりも大きく形成される。これにより、左側蓋部772は、円環状の内側
部分に回転体800の左回転部880を挿通した状態で配設される。
【0765】
また、左側蓋部772は、装飾ユニット750の外側(正面視左側)に突出する板状体
のセンサ板772aが形成される。センサ板772aは、図示しない二股状のセンサの対
向間に配置されることで、左側蓋部772の位置を検出できる。
【0766】
ここで、回転体800に対する蓋部材770について説明する。回転体800を組み上
げた状態での蓋部材770の配設は、組み上げ前(別部材)の右側蓋部773及び左側蓋
部772の内側に回転体800の左右の端部をそれぞれ挿入した状態とする。それから、
右側蓋部773及び左側蓋部772と湾曲蓋部771を組み上げることで回転体800と
蓋部材770とが連結される。よって、蓋部材770は、回転体800の軸を中心に、回
転体に対して回転可能とされる。
【0767】
回転規制部材780は、側面視略L字状に屈曲して形成される。回転規制部材780は
、屈曲部分に貫通した軸孔781と、一端側に屈曲方向に突出する突起782と、他端側
の先端に平坦に形成される当接面783とを主に備えて形成される。
【0768】
軸孔781には、上述したように左側側面板765の軸部765bが挿入される。これ
により、回転規制部材780は、左側側面板765に対して回転可能に保持される。また
、軸部には、付勢ばねSP5が挿入される。その結果、回転規制部材780には、1方向
の回転力が作用される。
【0769】
突起782は、後述する左回転部880の係合突起882と係合することで、回転体8
00の回転変位を規制できる。当接面783は、上述した蓋部材770の背面側の端部が
当接する面であり、蓋部材770が当接されることで、回転規制部材780を回転させる
ことができる。なお、回転規制部材780と回転体800との規制態様については後述す
る。
【0770】
次いで、図95から図96を参照して、駆動モータKM4が回転された場合の駆動力の
伝達経路を説明する。図95(a)及び図96(a)は、図89の矢印XCVa方向視に
おける回転ユニット700であり、図95(b)及び図96(b)は、図89の矢印XC
Vbにおける回転ユニット700である。
【0771】
なお、図95では、駆動モータKM4の軸が正方向(時計回り)に回転された際の各部
材の変位方向が2点鎖線で図示される。図96では、駆動モータKM4の軸が負方向(反
時計回り)に回転された際に各部材の変位方向が2点鎖線で図示される。
【0772】
図95(a)及び図95(b)に示すように、駆動モータKM4が正方向に駆動される
と、伝達ギヤ731aが正方向に回転される。伝達ギヤ731aが正方向に回転されると
、伝達ギヤ731bが負方向に回転されると共に、伝達ギヤ731cが正方向に回転され
る。
【0773】
この場合、伝達ギヤ731bに配設されるワンウェイクラッチOW1は、外輪の回転を
内輪に非伝達とされ、軸部JB1が非回転とされる。よって、軸部JB1に連結される回
転部材741に駆動力が非伝達とされ、アーム部材742は停止状態とされる。
【0774】
一方、伝達ギヤ731に配設されるワンウェイクラッチOW1は、外輪の回転を内輪に
伝達する状態とされ、軸735が回転される。よって、軸735に連結される伝達ギヤ7
31dが回転される。これにより、伝達ギヤ731dに歯合される負荷ギヤ731eおよ
び回転体800の歯面881aが回転される。即ち、駆動モータKM4が正回転をすると
、蓋部材770への駆動力は非伝達とされると共に、回転体800への駆動力は伝達状態
とされる。
【0775】
図96(a)及び図96(b)に示すように、駆動モータKM4が負方向に駆動される
と、伝達ギヤ731aが負方向に回転される。伝達ギヤ731aが負方向に回転されると
、伝達ギヤ731bが正方向に回転されると共に、伝達ギヤ731cが負方向に回転され
る。
【0776】
この場合、伝達ギヤ731bに配設されるワンウェイクラッチOW1は、外輪の回転を
内輪に伝達する状態とされ、軸部JB1が回転される。よって、軸部JB1に連結される
回転部材741に駆動力が伝達され、回転部材741が回転される。これにより、アーム
部材742が軸孔742aの軸を中心とする回転往復運動をして、蓋部材770が変位さ
れる。
【0777】
一方、伝達ギヤ731に配設されるワンウェイクラッチOW1は、外輪の回転を内輪に
非伝達とされ、軸735が非回転とされる。よって、軸735に連結される伝達ギヤ73
1dに駆動力が非伝達とされ、回転体800及び負荷ギヤ731eは非回転状態とされる
。即ち、駆動モータKM4が負回転をすると、蓋部材770への駆動力は伝達状態とされ
ると共に、回転体800への駆動力は非伝達とされる。
【0778】
よって、駆動モータKM4からの駆動力を、回転体800へ伝達する伝達ギヤ731c
(回転側駆動手段)と蓋部材770を介して後述する開閉部材870へ伝達する伝達ギヤ
731b(変位側伝達手段)とに、ワンウェイクラッチOW1を配設することで、駆動モ
ータKM4の回転方向に応じて、その回転力を伝達ギヤ731cまたは伝達ギヤ731b
の一方へ伝達すると共に他方への伝達を遮断することができる。その結果、駆動モータK
M4の回転方向を切り替えるのみで、その回転駆動力により駆動する駆動対象を切り替え
ることができる、即ち、駆動モータKM4の回転方向に応じて、回転体800の回転およ
びその回転の停止と、開閉部材870の変位およびその停止とを切り替えることができ、
複数の態様を形成可能としつつ、構造を簡素化できる。
【0779】
ここで、ワンウェイクラッチOW1を利用して駆動手段の回転方向に応じて、その駆動
対象(回転体800または開閉部材870(蓋部材770)を切り替える構造では、駆動
モータKM4からの駆動力の伝達が遮断されると、駆動力により駆動されていた方向への
回転または変位が自在な状態となる。そのため、例えば、駆動手段の駆動対象が回転体8
00から開閉部材870(蓋部材770)に切り替えられ、駆動力の伝達が遮断されると
、回転体800は、回転自在な状態となり慣性力により回転が継続(自転)される恐れが
ある。
【0780】
これに対し、本実施形態では、伝達ギヤ731cにより駆動される伝達ギヤ731dに
歯合される負荷ギヤ731e(負荷用歯車)を備えるので、駆動モータKM4からの回転
の駆動力の伝達が遮断されても、負荷ギヤ731eを回転させる際の負荷(抵抗)を利用
して、回転体800の回転が継続されることを抑制できる。
【0781】
次いで、図97及び図98を参照して、蓋部材770の変位について説明する。図97
(a)及び図98(c)は閉鎖状態の、図97(b)及び図98(b)は中間状態の、図
97(c)及び図98(a)は開放状態の、それぞれにおける装飾ユニット750及び右
側伝達部材740の側面図である。
【0782】
なお、図97(a)から図97(c)及び図98(a)から図98(c)では、右側伝
達部材740のクランクカバー743が取り外された状態が図示される。また、装飾ユニ
ット750の閉鎖状態とは、蓋部材770が回転体800の上方(図97(a)上方)半
面を覆う状態に配置された状態であり、開放状態とは、蓋部材770が回転変位され、回
転体800の背面側(図97(c)右側)に配置された状態である。中間状態とは、蓋部
材770が、閉鎖状態と開放状態との間の位置に配置された状態である。
【0783】
さらに、図97(a)から図97(c)では、閉鎖状態から開放状態へ変位される状態
が順に図示され、図98(a)から図98(c)では、開放状態から閉鎖状態へ変位され
る状態が順に図示される。
【0784】
まず、図97を参照して、閉鎖状態から開放状態へ変位される際の蓋部材770の変位
について説明する。アーム部材742への駆動力の伝達は、上述したように駆動モータK
M4を負方向に回転させることで行われる。
【0785】
閉鎖状態では、回転部材741の突起741aは、アーム部材742の軸孔742aよ
りも背面側(図97(a)右側)に配置された状態とされる。よって、アーム部材742
は、突起741aが挿入される第1摺動溝742bが軸孔742aよりも背面側に配置さ
れる。
【0786】
アーム部材742の軸孔742aと第1摺動溝742bと第2摺動溝742cとは略同
一直線上に形成される。従って、第1摺動溝742bの反対側の端部に形成される第2摺
動溝742cが軸孔742aよりも正面側(図97(a)左側)に配置された状態とされ
る。その結果、蓋部材770の右側面に突出する突起773aが、第2摺動溝742cに
案内されて、蓋部材770の湾曲蓋部771を回転体800の上方に配置した状態とされ
る。
【0787】
次に、図97(b)に示すように、回転部材741を略90度回転させて、突起741
aを回転部材741の軸の下方に位置させると、アーム部材742の第1摺動溝742b
が、突起741aの変位に伴って軸孔742aの重力方向下側(図97(b)下側)に変
位される。
【0788】
従って、第1摺動溝742bの反対側の端部に形成される第2摺動溝742cが、軸孔
742aの重力方向上側(図97(b)上側)に配置された状態とされる。その結果、蓋
部材770の突起773aが、第2摺動溝742cに案内されて、蓋部材770の湾曲蓋
部771を回転体800の背面側に回転変位させた位置に配置した状態とされる。
【0789】
この場合、蓋部材770の重心位置が、蓋部材770の回転軸(円柱状に形成される回
転体800の中心位置)よりも背面側に配置される。よって、蓋部材770の荷重により
、蓋部材770を閉鎖状態から開放状態へ変位させる方向に回転力が作用される。上述し
たように、回転部材741は、ワンウェイクラッチOW1が配設されており、外輪が内輪
に対して先行して回転可能に構成されるので、蓋部材770の荷重により駆動モータKM
4の駆動を停止して蓋部材770を継続して回転させることができる。
【0790】
図97(c)に示すように、蓋部材770は、回転体の背面側まで変位されると、回転
部材741の突起741aが中間状態の位置から略90度回転された位置に停止される。
即ち、突起741aの変位領域の一番左側(図97左側)端部とされる。よって、アーム
部材742の回転が規制され、蓋部材770の回転が停止される。
【0791】
即ち、閉鎖状態から開放状態への蓋部材770の変位は、駆動モータKM4を駆動して
中間状態に変位させる動作と、蓋部材770の荷重り落下する動作とで行われる。
【0792】
その結果、蓋部材770を閉鎖状態から開放状態へ変位させる際には、駆動モータKM
4を駆動させる区間を全区間の半分とすることができるので、駆動モータKM4の消費エ
ネルギーを小さくできる。
【0793】
さらに、閉鎖状態から中間状態への変位速度は、駆動モータKM4の回転速度に従う態
様に、中間状態から開放状態までの変位速度は、蓋部材770の荷重に従う態様に、それ
ぞれすることができるので、閉鎖状態から開放状態までの変位速度を2段階に変化させる
ことができる。従って、駆動モータKM4の変位速度を変更することなく蓋部材770の
変位速度を変更させることができるので、制御を複雑化する必要がない。その結果、制御
を簡易にでき、制御不良が発生することを抑制できる。
【0794】
なお、蓋部材770が駆動モータKM4の回転速度に従う変位区間を第1区間と称し、
蓋部材770が蓋部材770の荷重に従う変位区間を第2区間と称し、第1区間には、D
K1の符号を、第2区間には、DK2の符号を付して説明する。
【0795】
次に、図98を参照して、開放状態から閉鎖状態へ変位される際の蓋部材770の変位
について説明する。
【0796】
上述したように、開放状態では、回転部材741の突起741aは、アーム部材742
の軸孔742aよりも正面側(図98(a)左側)配置された状態とされて、蓋部材77
0の湾曲蓋部771を回転体800の背面側に配置した状態とされる。
【0797】
次に、図98(b)に示すように、回転部材741を略90度回転させて、突起741
aを回転部材741の軸の上方に位置させると、アーム部材742の第1摺動溝742b
が突起741aの変位に伴って軸孔742aの重力方向下側(図98(b)下側)に変位
される。
【0798】
従って、第1摺動溝742bの反対側の端部に形成される第2摺動溝742cが、軸孔
742aの重力方向上側(図98(b)上側)に配置された状態とされる。その結果、蓋
部材770の突起773aが、第2摺動溝742cに案内されて、蓋部材770の湾曲蓋
部771を回転体800の背面側に位置させた状態から略45度上方に回転変位させた位
置に配置した状態とされる。
【0799】
また、閉鎖状態の位置(図97(a)の位置)に変位させた蓋部材770は、遊技領域
(遊技盤13の正面側)に配置されており、開放状態の位置(図97(c)の位置)に変
位させた蓋部材770は、遊技領域の領域外(遊技盤13の背面側)に配置される。よっ
て、遊技領域を流下する遊技球が回転体800に衝突して、かかる回転体800が回転さ
れることを抑制できる。特に、本実施形態では後述するように回転体800には、遊技領
側へ向かって変位する開閉部材870が配設されるので、遊技領域を流下する遊技機が開
閉部材870に衝突して、かかる開閉部材870が開放される(張り出される)ことを抑
制できる。
【0800】
また、蓋部材770は、開放状態の位置では、遊技領域の領域外に配置されるので、蓋
部材770の開放状態の位置への変位により、開閉部材870が遊技領域へ張り出すため
のスペースを確保することができる。よって、その分、回転体800の外面を遊技領域側
へ近づけることができ、遊技者に開閉部材870を視認させやすくできる。
【0801】
さらに、蓋部材770は、回転体800の回転軸と略平行な軸まわりに回転可能に形成
されると共に、回転体800の外面に沿って、湾曲する板状に形成されるので、閉鎖状態
の位置(覆設位置)及び開放状態の位置(退避位置)の間で変位する際に必要なスペース
を抑制できる、よって、その分、他の部材を配設するためのスペースを確保できる。また
、このように蓋部材770が湾曲して形成されることで、遊技領域を流下する遊技球が、
閉鎖状態の位置に配置された蓋部材770上に停留されることを抑制して、スムーズに流
下させることができる。
【0802】
次に、図98(c)に示すように、回転部材741を更に略90度回転させて、突起7
1aを回転部材741の軸の右側に変位させると、アーム部材742の第1摺動溝742
bが突起741aの変位に伴って軸孔742aよりも背面側(図98(c)右側)に変位
される。
【0803】
従って、第1摺動溝742bの反対側の端部に形成される第2摺動溝742cが、軸孔
742aよりも正面側(図98(c)左側)に配置された状態とされる。その結果、蓋部
材770の突起773aが、第2摺動溝742cに案内されて、蓋部材770の湾曲蓋部
771を回転体800の上方に配置した状態とされる。
【0804】
この場合、蓋部材770の変位に伴って、蓋部材770の重心位置が、蓋部材770の
回転軸よりも正面側に変位される。よって、中間状態から閉鎖状態の途中で、蓋部材77
0の荷重により、蓋部材770を開放状態から閉鎖状態へ変位させる方向に回転力が作用
される。よって、駆動モータKM4の駆動を停止した状態でも、蓋部材770の荷重によ
り蓋部材770を継続して回転させることができる。
【0805】
よって、蓋部材770の荷重により蓋部材770を閉鎖状態とすることができるので、
蓋部材770を確実に閉鎖状態とできる。
【0806】
ここで、蓋部材770の回転変位が駆動モータKM4のみにより変位するものであると
、駆動モータKM4の駆動停止動作がずれた場合に、蓋部材770を正常な位置で停止で
きなくなる恐れがある。また、本実施形態のように、回転部材741の回転方向が1つの
場合、駆動モータKM4の停止動作が遅れた場合に、正常な位置へ戻すには1回転分の回
転が必要となる。
【0807】
これに対し、本実施形態では、蓋部材770を停止させる位置を蓋部材770の荷重を
利用して機械的に停止させることができるので、蓋部材770の停止位置がずれることを
抑制することができる。
【0808】
ここで、駆動力を発生する駆動手段と、その駆動手段の駆動力により変位される変位部
材と、その変位部材への駆動力を伝達する伝達手段とを備えた遊技機が知られている。し
かしながら、上述した従来の遊技機では、駆動手段から変位部材への伝達手段による駆動
力の伝達状態が常に一定であるため、駆動手段が一定の駆動速度で駆動されると、変位部
材も一定の速度で変位され、かかる変位部材の変位態様に変化を付与することができない
。そのため、変位部材の変位に伴う演出の演出効果が不十分であるという問題点があった
【0809】
なお、駆動手段の駆動速度を増減させれば、変位部材の変位速度を変化させることはで
きるが、変位部材の変位区間のうちの所定の区間における変位速度を他の区間における変
位速度と異なる変位速度とするためには、変位部材の位置を検出するセンサ装置を配置し
、そのセンサ装置の検出結果に応じて、駆動手段の出力を増減させる制御が必要となり、
製品コストや制御コストの増加を招く。また、構造および制御が複雑となり、その信頼性
の低下を招く。
【0810】
これに対し、本実施形態では、伝達手段(回転部材741及びアーム部材742)は、
ワンウェイクラッチOW1を備え、ワンウェイクラッチOW1の内輪(第1部材)がワン
ウェイクラッチOW1の外輪(第2部材)に対して、一方向に変位される場合には、内輪
および外輪にローラーが係合して、駆動力が伝達されると共に、内輪が外輪に対して他方
向へ変位される場合には、内輪および外輪へのローラーの係合が解除されて、駆動力の伝
達が遮断され、蓋部材770(変位部材)の変位区間のうちの第2区間DK2(所定の区
間)では、外輪が内輪に対して一方向へ向けて変位されるので、回転部材741の駆動状
態にかかわらず、第2区間DK2における蓋部材770の変位速度を、他の区間における
蓋部材770の変位速度よりも速くすることができる。よって、蓋部材770に変化を付
与して、その蓋部材770の変位に伴う演出効果を高めることができる。
【0811】
また、駆動モータKM4の駆動状態に関わらず、外輪を内輪に対して一方向に先行させ
ることができるので、例えば、蓋部材770の変位区間における全区間において、駆動モ
ータKM4を一定の駆動速度で駆動でき、蓋部材770の変位区間の途中で(即ち第1区
間DK1か第2区間DK2かに応じて)、駆動モータKM4の駆動速度を増減させる必要
がない。その結果、制御を簡略化して、制御コストを削減できると共に、動作の信頼性の
向上を図ることができる。或いは、第2区間DK2では、駆動手段の動作を停止させるこ
とができ、この場合には、消費エネルギーの抑制を図ることができる。
【0812】
また、内輪を外輪に対して他方向へ変位させる方向の駆動状態では、ローラーの係合が
解除されて、駆動力の伝達が遮断されるので、変位部材を停止状態(被駆動状態)とする
ことができ、かかる駆動状態における駆動手段(駆動モータKM4)の駆動力を回転体8
00を駆動するための駆動力として利用することができる。即ち、駆動手段(駆動モータ
KM4)の駆動方向を切り替えることで蓋部材770と回転体800との2部材をそれぞ
れ変位させることができる。
【0813】
また、蓋部材770は、回転可能に形成されると共に、その重心位置が回転中心から偏
心された位置に配置され、第2区間DK2では、蓋部材770の重さが外輪を一方向へ変
位させる方向へ作用可能に形成されるので、かかる蓋部材770の重さを利用して、外輪
を内輪に対して一方向へ先行して変位させることができる。即ち、第2区間DK2におけ
る蓋部材770の変位速度を、第1区間DK1の区間における蓋部材770の変位速度よ
りも速くすることができる。その結果、蓋部材770の変位態様に変化を付与して、その
変位部材の変位に伴う演出効果を高めることができる。
【0814】
さらに、駆動力の伝達は、ワンウェイクラッチOW1の外輪が取着される本体部741
b及びその本体部741bから突出すると共に、その本体部741cの回転中心から変位
して位置する突起741a(ピン部)を有する回転部材741(クランク部材)と、アー
ム部材742とで行われるので、外輪によって回転部材741を回転させ、突起741a
を第1摺動溝742bに沿って摺動させることで、回転部材741の他端側(第2摺動溝
742c側)を往復運動させることができる。この場合、アーム部材742の他端側が蓋
部材770の往復運動に伴って、蓋部材770を開放状態の位置と閉鎖状態の位置との間
で往復動作させることができる。即ち、駆動モータKM4の駆動方向を切り替えることな
く、蓋部材770の変位方向を切り替えることができる。
【0815】
またこの場合、第2区間DKの区間を往復動作の両方に形成することができるので、蓋
部材770が往復動作される際には、いずれの方向へ変位させる際にも、その変位の途中
から蓋部材770の変位速度を早くすることができる、その結果、蓋部材770の変位態
様に変化を付与して、その蓋部材の変位に伴う演出効果を高めることができる。
【0816】
次いで、図99を参照して、回転規制部材780の変位について説明する。図99(a
)は閉鎖状態における装飾ユニット750の側面図であり、図99(b)は開放状態にお
ける装飾ユニット750の側面図である。なお、図99(a)及び図99(b)では、箱
部材760の左側側面板765が透明視された状態が図示される。
【0817】
図99(a)に示すように、蓋部材770が閉鎖状態とされる場合には、回転規制部材
780は、付勢ばねSP5の付勢力により、突起782側が下方に押し下げられた状態(
図99(a)において軸孔781の軸を中心に時計回りに回転された状態)とされる。
【0818】
よって、回転体800の回転軸から係合突起882の外側までの距離寸法L4は、回転
体800の回転軸から回転規制部材780の突起782の先端までの距離寸法L5よりも
小さくされる(L4<L5)。
【0819】
従って、回転体800と回転規制部材780とは係合されず、回転体800は回転可能
とされる。
【0820】
一方、図99(b)に示すように、蓋部材770が開放状態とされる場合には、回転規
制部材780は、当接面783が回転体800の背面側に変位される蓋部材770と当接
して、当接面783が下方に押し下げられた状態(図99(b)において軸孔781の軸
を中心に反時計回りに回転された状態)とされる。
【0821】
よって、回転体800の回転軸から係合突起882の外側までの距離寸法L4は、回転
体800の回転軸から回転規制部材780の突起782の先端までの距離寸法L6よりも
大きくされる(L6<L4)。
【0822】
その結果、左回転部880の係合突起882を重力方向一番下方に配置した状態の回転
体800において、係合突起882の内側に回転規制部材780の突起782を挿入する
ことができる。即ち、回転体800と回転規制部材780とが係合されるので、回転体8
00が回転不能とされる。なお、本実施形態では、回転体800の回転を不能とする位置
(係合突起882の内側に突起782が挿入される位置)が後述する回転体800の開閉
部材870が開放状態とされる位置に設定される。
【0823】
即ち、回転体800の回転を規制する回転規制部材780(回転規制手段)は、開閉部
材870(変位部材)が、開放位置(第2位置)へ変位され、変位部材の他側が遊技領域
に張り出された場合に回転体800の回転を規制するので、開閉部材870が張り出され
た状態で回転体800が回転されて、その回転軌跡上に位置する他の部材に開閉部材87
0が干渉することを抑制できる。また、遊技領域を流下する遊技球を変位部材が受け止め
た際に作用する荷重や変位部材の上面を転動する遊技球の重さにより回転体800が回転
されることを抑制できる。
【0824】
ここで、変位可能に形成される第1部材および第2部材を備え、第1部材が、第2部材
の少なくとも一部を視認不能に覆う覆設位置と、その覆設位置に配置された状態よりも第
2部材を視認不能に覆う領域を減少させる退避位置との間で変位可能に形成された遊技機
が知られている。この遊技機によれば、第1部材を覆設位置に配置し、第2部材を遊技者
から視認不能とした状態から、第1部材を退避位置に変位させることで、第2部材を露出
させて遊技者に視認させる演出を行うことができる。
【0825】
しかしながら、上述した従来の遊技機では、第2部材が変位可能に形成されているため
、第2部材が露出された際に、かかる第2部材が変位される恐れがある。そのため、遊技
者に第2部材を適正な状態で視認させることができず、演出効果が低下するという問題点
があった。
【0826】
これに対し、本実施形態によれば、蓋部材770(第1部材)は、開放状態の位置(退
避位置)に変位された状態において、回転体800(第2部材)の変位を規制可能に形成
されるので、かかる回転体800を適正な状態で遊技者に視認させることができ、演出効
果を確保できる。即ち、蓋部材770を開放状態の位置へ変位させ、回転体800を露出
させるという演出を行う際に、その演出のために行わざる得ない蓋部材770の開放状態
の位置への変位を、回転体800の変位を規制する手段として利用する。よって、回転体
800の変位を規制するための機構を別途設けることや制御を行う必要がなく、その分、
構造を簡素化できる。
【0827】
また、回転体800は、後述するように外周面の形状が回転中心から非対称に形成され
る(図101参照)。よって、回転体800は、回転可能に形成されると共に、その重心
位置が回転中心から偏心されるので、かかる回転体800の設計の自由度を高めることが
できる。即ち、回転体800をその重心位置が、回転中心に位置する形状とする必要がな
く、回転軸に対して非対称の形状を採用できるので、かかる回転体800による演出効果
を高めることができる。一方で、このように、回転体800の重心位置が偏心されている
と、回転体800がその重力で、回転中心まわりに回転(自転される恐れがある)よって
、閉鎖状態の位置に変位された蓋部材770が、回転体800の変位を規制可能に形成さ
れる構成が特に有効となり、これにより、回転体800を適正な状態で遊技者に視認させ
ることができ、演出効果を確保できる。
【0828】
なお、回転体800は、軸を中心に対称に形成されていてもよい。この場合、回転体8
00を比重の異なる2つ以上の部材から形成することでその重心位置を回転軸と異なる位
置に配置することができる。例えば、半面を金属材料から形成して、残りの半面を可撓性
材料から形成することで、一般的に可撓性材料よりも比重の大きい金属材料側に重心を位
置させることができる。
【0829】
次いで、図100から図102を参照して回転体800の構成について説明する。図1
00(a)は、回転体800の正面図であり、図100(b)は、図100(a)の矢印
Cb方向視における回転体800の側面図であり、図100(c)は、図100(a)の
矢印Cc方向視における回転体800の側面図である。図101は、回転体800の分解
斜視正面図であり、図102は、回転体800の分解斜視背面図である。
【0830】
図100から図102に示すように、回転体800は、複数の部材を組み合わせること
で円柱状に形成される。回転体800は、軸部分に配置されるベース板810と、そのベ
ース板810を取り囲んで配置され円環状に組み合わせられる第1表示部830、第2表
示部840、第3表示部850及び第4表示部860と、軸方向の一端に配設される右回
転部89と、軸方向の他端に配設される左回転部880と、第1表示部830の内側に配
設される開閉部材870とを主に備えて形成される。
【0831】
ベース板810は、軸方向視における断面が断面略L字に形成されると共に、軸方向に
延設した形状に形成される。ベース板810は、左右の両端部から外側に突出する右端部
811及び左端部812を備えて形成される。
【0832】
右端部811は、ベース板810の正面視右側(図100(a)右側)から円環状に突
出して形成される。右端部811は、その右端部811の突出先端に部分的に突出する先
端部811aと、円環状の内側部分の連通孔811bとを主に備えて形成される。
【0833】
先端部811aは、右端部811の先端部分から、軸方向にさらに突出されると共に、
右側側面視(図100(c)の方向視)における突出領域が右側側面板764の係合部7
64eの内側の領域よりも小さく設定される。先端部811aは、上述したように右側側
面板764の係合部764eの内側に挿入される。これにより、ベース板810と右側側
面板764(蓋部材770)とが係合された状態とされる。その結果、ベース板810を
後述する各表示面(第1表示部830、第2表示部840、第3表示部850及び第4表
示部860)の回転変位に対して停止した状態にできる。
【0834】
連通孔811bは、後述するLED基盤820に連結される配線(図示せず)を挿通す
る開口であり、ベース板810の正面視右側の側面に貫通形成される。これにより、配線
を挿通することができる。
【0835】
左端部812は、ベース板810の正面視左側(図100(a)左側)から円環状に突
出して形成される。左端部812は、その左端部812の下側半円から突出する先端部8
12aと、円環状の内側部分の連通孔812bとを主に備えて形成される。
【0836】
先端部812aは、左端部812の先端部分から、軸方向にさらに突出されると共に、
左側側面視(図100(b)の方向視)における突出形状が円環状の下半円とされる。
【0837】
連通孔812bは、後述する開閉部材870により回転体800の内部に送球された球
を回転体800の外側に排出するための経路である。連通孔812bは、その内径が、球
よりも大きく設定されると共に、ギヤカバー733に形成された貫通孔733aと略同一
に設定される。
【0838】
また、連通孔812bは、ギヤカバー733の貫通孔733aに連結される開口であり
、左端部812の突出距離が貫通孔733aと当接する距離に設定される。さらに、貫通
孔733aの端面の上半球には、突起733bが形成される。突起733bの突出距離は
、先端部812aの突出距離と略同一に設定される。これにより、ベース板810とギヤ
カバー733(左側伝達部材730)とが係合された状態とされる。その結果、ベース板
810を後述する各表示面(第1表示部830、第2表示部840、第3表示部850及
び第4表示部860)の回転変位に対して停止した状態にできる。
【0839】
ベース板810の底面には、逆回転防止部材813が回転可能状態で配設される。逆回
転防止部材813は、上面視略円形に形成されると共に、一端側に傾斜した突起813a
が形成される。また、逆回転防止部材813は、ベース板810との間に付勢ばねSP6
が配設されており、これにより、突起813aを常に正面視左側(図100(a)左側)
に付勢した状態とされる。
【0840】
右回転部890は、所定の厚みの板状に形成されると共に、側面視円環状に形成される
。右回転部890は、円環の内側の内径がベース板810の右端部811の大きさよりも
大きく形成される。これにより、右回転部890の内側にベース板810の右端部811
を挿入できる。また、右回転部890は、左右方向に貫通する軸孔891と、その軸孔8
91を中心に湾曲して開口される摺動溝892とを主に備えて形成される。
【0841】
軸孔891は、後述する開閉部材870の軸部872が挿入される孔であり、軸部87
2の外径よりも大きい内径に形成される。これにより、開閉部材870の軸部872が第
1表示部830に対して変位することを抑制できる。
【0842】
摺動溝892は、軸孔891を中心とした湾曲形状に形成され、その半径は、開閉部材
870の突起871及び軸部872までの離間距離と同一に設定される。これにより、摺
動溝892の内部に開閉部材870の突起871が挿入されることで、開閉部材870の
変位の際に突起871を摺動溝892の内部を摺動させることができる。
【0843】
左回転部880は、所定の厚みの板状に形成されると共に、側面視円環状に形成される
。左回転部880は、円環の内側の内径がベース板810の左端部812の大きさよりも
大きく形成される。これにより、左回転部880の内側に、ベース板810の左端部81
2を挿入できる。また、左回転部880は、内縁部分から円環状に突出する壁部881と
、側壁から突出する係合突起882と、内縁部に傾斜面を連続して並べた係止部883と
を主に備えて形成される。
【0844】
壁部881は、回転体800の正面視左側に突出して形成される。壁部881は、突出
先端の外周面にギヤの歯面881aが刻設されると共に、内側に開口する連通孔881b
を備える。歯面881aは、上述したように伝達ギヤ881dに歯合される。これにより
、駆動モータKM4の駆動力を回転体800に伝達させることができる。
【0845】
連通孔881bは、回転体800の内部空間と外部空間とを連通する開口であり、後述
する開閉部材870の開放により回転体800の内部に送球された球を排出できる。
【0846】
係合突起882は、上述したように、回転規制部材780が係合される突起である。係
合突起882は、左回転部880の正面視左側の側面から突出して形成される。また、係
合突起882は、所定の距離離間した位置に2つ形成されており、その間に回転規制部材
780の突起782が挿入可能に形成される。
【0847】
係止部883は、その断面が鋸歯状に形成される。左回転部880は、ベース板810
に配設されると、係止部883に上述した逆回転防止部材813の突起813aの先端が
当接された状態とされる。これにより、左回転部880を一方向へ回転させる回転力が作
用する際には、係止部883の傾斜面に沿って突起813aを摺動させて左回転部880
を回転させることができるが、左回転部880を他方向へ回転させる回転力が作用する際
には、係止部883の面が突起813aに引っ掛り回転が抑制される。
【0848】
これにより、回転体800が駆動モータKM4の回転駆動力により回転される方向とは
逆方向へ回転されることを規制することができるので、例えば、回転体800の重心位置
の偏りや遊技球の衝突などに起因して回転体が逆回転されることを抑制できる。
【0849】
第1表示部830から第4表示部860は、それぞれが同一の湾曲形状に形成されてお
り、互いの端面が連結されることで、一つの円環状にできる。また、1つの円環にされた
第1表示部830から第4表示部860の内径は、左右の回転部880,890の外径と
略同一に設定される。これにより、各表示部830〜860を左右の回転部880,89
0に配設することで第1表示部830から第4表示部860を1つの円柱状に形成するこ
とができる。
【0850】
また、第1表示部830から第4表示部860は、それぞれにキャラクターや模様が描
かれており、上述したように左回転部880から駆動力が伝達されることで回転して、そ
れぞれのキャラクターや模様を遊技者に視認させることができる。
【0851】
第1表示部830は、その湾曲面に開口した開口831と、軸側に開放すると共にU字
状に突出形成される軸受部832とを主に備えて形成される。
【0852】
開口831は、内部に後述する開閉部材870を配置する開口であり、開閉部材870
の外形と略同一の内径の開口に形成される。軸受部832は、開放したU字部分に開閉部
材870の軸部872を挿入可能な大きさに形成される。よって、開閉部材870を開口
831に挿入すると共に、開閉部材870の軸部872を軸受部832に挿入することで
、開閉部材870を第1表示部830に対して回転変位させることができる。なお、開閉
部材870の変位態様についての説明は後述する。
【0853】
LED基盤820は、電力が供給されることで、LED基盤820に搭載されたLED
ライトを発光させることができる。またLED基盤820は、ベース板810の背面側に
取着される。
【0854】
次いで、図103を参照して、開閉部材870の開閉について説明する。図103(a
)は、開閉部材870が閉鎖状態における回転体800の側面図である。図103(b)
は、開閉部材870が開放状態における回転体800の側面図である。なお、図103
は、開閉部材870が他の部材と重なる際に、その外径が鎖線で図示される。
【0855】
また、開閉部材870の閉鎖状態とは、開閉部材870の外周面が、第1表示部830
の外周面と略平行に配置された状態である。一方、開閉部材870の開放状態とは、開閉
部材870の外周面が第1表示部830の外周面と交差する状態に配置された状態である
【0856】
図103(a)に示すように、開閉部材870が閉鎖状態における回転体800は、開
閉部材870の突起871が、右回転部890の摺動溝892の一端側(図103(a)
では軸部872の下方側)に位置される。
【0857】
一方、図103(b)に示すように、開閉部材870が開放状態における回転体800
は、開閉部材870の突起871が、右回転部890の摺動溝892の他端側に位置され
る。即ち、開閉部材870の変位は、突起871が右回転部890の摺動溝892の内部
を摺動することで行われる。
【0858】
次いで、図104を参照して、突起871の変位について説明する。図104(a)及
び(b)は、装飾ユニット750の側面図である。なお、図104(a)及び図104
b)では、箱部材760の右側側面板764が透明視された状態で図示される。
【0859】
また、図104(a)では、装飾ユニット750が閉鎖状態とされ、開閉部材870が
閉鎖状態とされた状態が図示される。図104(b)では、装飾ユニット750が開放状
態とされ、開閉部材870が開放状態とされた状態が図示される。
【0860】
図104(a)に示すように、装飾ユニット750が閉鎖状態とされると、右側蓋部7
73の外縁部が突起871と当接した状態とされる。装飾ユニット750が閉鎖状態にお
いて、右側蓋部773の下半面における回転軸からの外径L7は、右回転部890の軸か
ら摺動溝892の一端側までの距離L8よりも小さくされる(L7<L8)。
【0861】
また、L7とL8との寸法の差は、突起871の外径と略同一に設定される。よって、
右側蓋部773の外縁部が突起871と当接した状態では、突起871が摺動溝892の
一端側に変位される。その結果、開閉部材870が閉鎖状態とされる。即ち、装飾ユニッ
ト750が閉鎖状態とされる際に、開閉部材870が開放状態に変位することを抑制でき
る。
【0862】
図104(b)に示すように、装飾ユニット750が開放状態とされると、右側蓋部7
73の変位に伴って外縁部に形成される凹部773bが変位する。この場合、凹部773
bの内側に突起871が挿入される。これにより、突起871は、摺動溝892を他側に
変位可能とされる。その結果、軸部872と第1表示部830との間に配設される付勢ば
ねSP7の付勢力により、開閉部材870が開放状態とされる。
【0863】
上述したように、開閉部材870の開放状態への変位は、蓋部材770の変位に従って
行うことができる。よって、開閉部材870を駆動させる駆動源を回転体800に配設す
る必要がないため、回転体800を小さく形成できる。
【0864】
また、開閉部材870を変位させるための駆動モータKM4を蓋部材770を変位させ
るための駆動手段として兼用できる。この場合、開閉部材870と蓋部材770とを別々
の駆動手段の駆動力により変位させる場合には、制御不良が生じると開閉部材870と蓋
部材770とが干渉するおそれがあるところ、開閉部材870と蓋部材770とを機械的
に連結してそれらの変位を同期させることができるので、開閉部材870と蓋部材770
とが干渉することを抑制できる。
【0865】
図104(b)に示すように、開閉部材870を開放すると、回転の先端側は、箱部材
760の入賞口761aの上方に配置される。これにより、後述する球受台710の送球
部711cから送球される球を開閉部材870の上面に落下させることができる。
【0866】
この場合、開閉部材870は、回転先端側が、軸部872よりも上方に配置される。よ
って、上面に落下する球を回転体800の内部側へ転動させることができる。回転体80
0の内部へ転動される遊技球は、回転体800の内部に配設されるベース板810の上面
に転動される。更に、ベース板810は、左端部812側に向かって下方に傾斜した状態
とされるので、ベース板810の上面に転動される球を左端部812側に転動させて、そ
の内側から回転体800の外方に排出することができる。即ち、回転体800の内部を球
の送球経路として利用することができる。
【0867】
また、回転体800には、上述したように、回転体800の回転を規制する回転規制部
材780が配設されるので、蓋部材770を開放状態の位置に変位させ、回転体800を
露出させる演出を行う際には、更に、開閉部材870を変位させることで、その演出効果
を高めることができる。一方で、回転体800が回転(自転)される恐れがある。よって
開放状態の位置に変位された蓋部材770が、回転体800の変位を規制可能に形成され
るという構成が特に有効となり、これにより、回転体800を適正な状態で遊技者に視認
させることができ、演出効果を確保できる。
【0868】
ここで、回転可能に形成され、その回転軸まわりの外面が、遊技者に視認可能に配設さ
れる回転部材を備えた遊技機が知られている。この遊技機によれば、回転部材が円筒状に
形成され、その外周面の表示(図柄)を回転部材を回転させつつ、又は、回転部材を停止
させて遊技者に視認させることができる。しかしながら、上述した従来の遊技機では、遊
技者に視認させるための表示をその外面に保持するための部材のとして利用されるのみで
、回転部材の活用が不十分であるという問題点があった。即ち、回転部材は、遊技者が視
認可能な程度の表示を保持する必要があるため、比較的大型に形成される。そのため、そ
の占有空間が嵩む一方、その外面以外の部分は活用されていない。
【0869】
これに対し、本実施形態によれば、回転体800(回転部材)は、その内部に形成され
る内部空間を外部に連通させると共に、遊技球が通過可能に形成される開口831及び連
通孔881b(連通口)を備えるので、遊技領域を流下する遊技球を、開口831及び連
通孔881bを介して内部空間へ流入または内部空間から流出させることができる。よっ
て、デッドスペースとされる回転体800の内部空間を遊技球の貯留空間または送球通路
として機能させることができ、その分、回転体800を活用できる。
【0870】
また、上述した従来の遊技機では、回転部材を停止に伴って、外周面の表示を遊技者に
視認させる演出態様を形成できるのみであるため、演出態様の変化が乏しく、演出効果が
不十分であるいう問題点があった。
【0871】
これに対し、本実施形態によれば、回転体800(回転部材)の外面に変位可能に配設
される開閉部材870(変位部材)を備えるので、回転体800の回転または停止に伴っ
て外面の表示を遊技者に視認させる演出態様に加え、開閉部材870を変位させる演出態
様を形成できるので、その分、演出態様に変化を付与して、演出効果を高めることができ
る。
【0872】
蓋部材770(変位部材)は、閉鎖位置(第1位置)に変位されると、回転体800(
回転部材)の外面の一部が開閉部材870により形成されるので、回転体800の外形を
小さくでき、その分、回転体800が回転するのに要するスペースを小さくできる。一方
、開閉部材870が、開放位置(第2位置)へ変位されると、回転体800の径方向外方
へ開閉部材870が突出されるので、開閉部材870の変位を遊技者に視認させやすくで
き、演出効果を高めることができる。また、開閉部材870を閉鎖位置に配置した状態で
回転体800を回転させると共に、その回転を停止した際に開閉部材870を開放位置に
配置する(変位させる)ことで、回転体800の外面として視認していた部分(開閉部材
870)が、回転体800の径方向外方へ突出される態様を形成でき、興趣を高めること
ができる。
【0873】
また、回転体800の内部空間にベース板810に光を発光するLED基盤820が配
設される。よって、開閉部材870が開放位置にされることで、回転体800の外面が開
放され内部空間が外部に連通され、LED基盤820からの発光を外部に出射させること
ができる。一方、開閉部材870が閉鎖位置にされることで、回転体800の外面が閉鎖
され、LED基盤820からの発光が外部へ出射されること遮断することができる。その
結果、演出効果を高めることができる。
【0874】
ここで、回転体800を回転可能にすると共に、その回転体800に開閉部材870を
変位可能に配設するためには、回転体800及び開閉部材870のそれぞれに駆動手段が
必要となり、製品コストが嵩む。また、開閉部材870を変位させるための駆動手段を回
転体800に搭載すると、回転体800の重量が増加するため、回転体800の回転の開
始または、停止を円滑に行うことが困難となる。
【0875】
これに対し、本実施形態によれば、開閉部材870は、蓋部材770の変位に伴って変
位され、蓋部材770及び回転体800は同一の駆動モータKM4により変位されるので
、1の駆動モータKM4を兼用して、回転体800の回転と、開閉部材870の変位とを
行うことができる。よって、製品コストの削減を図ることができる。また、開閉部材を変
位させるための駆動手段を回転体800に搭載する必要がないので、回転体800の重量
を軽量化でき、回転体800の回転の開始または停止を円滑に行うことができる。
【0876】
また、開口831(第1連通口)及び連通孔881b(第二連通口)は、異なる位置に
形成されるので、開口831を外部から内部空間に遊技球を流入させる流入口とし、連通
孔881bを内部空間から外部へ遊技球を流出させる流出口とすることができる。即ち、
回転体800(回転部材)を回転させなくても(停止状態に維持したままで)、回転体8
00を遊技球の送球通路として活用できる。
【0877】
さらに、開口831は、回転体800の外周面に形成され、連通孔881bは、回転体
800の軸方向の端面に形成されるので、回転体800(回転部材)の内部空間への遊技
球の流入を遊技者に視認しやすくできると共に、回転体800を停止状態に維持したまま
で、遊技球を排出することができる。
【0878】
即ち、回転体800は、外面が遊技者から視認可能に配設されるところ、その外面に、
開口831(流入口)が形成されるので、遊技球の流入を遊技者に視認させやすくできる
。一方、回転体800の外面に連通孔881bが形成されると、かかる連通孔881bが
上方となる回転位置に回転体800が配置されると、内部空間から遊技球を流出させるこ
とができないところ、連通孔881b(流出口)は、回転体800の回転軸方向の端面に
形成されるので、回転体800の回転位置に関わらず、内部空間から遊技球を流出可能な
状態を形成できる。
【0879】
また、開口831(第1連通口)の内側には、変位可能な開閉部材870(変位部材)
が配設され、開閉部材870が閉鎖位置(第1位置)へ変位されると、開口831が開閉
部材870によって遮蔽され、開閉部材870が開放位置(第2位置)へ変位されると、
開口831が開放されるので、開口831を介した遊技球の流入を遮蔽状態と許容状態と
に切り替えることができる。
【0880】
さらに、開閉部材870(変位部材)は、一側が回転体800(回転部材)に回転可能
に軸支され、開閉部材870が開放位置(第2位置)に変位されると、一側と反対側とな
る他側が遊技領域へ張り出されるので、遊技領域を流下する遊技球を開閉部材870の上
面に受け止めさせることができる。よって、開口831が、流入口として形成されると、
遊技領域を流下する遊技球を開閉部材870を利用して、回転体800の内部空間へ流入
させやすくできる。
【0881】
また、遊技領域を流下する遊技球を開閉部材870の上面に止め易くさせることができ
る。よって、例えば、回転体800に遊技球の流入口が形成される場合には、遊技領域を
流下する遊技球を、開閉部材870を利用して、流入口に流入させやすくすることができ
る。この場合、遊技領域を流下する遊技球を開閉部材870に受け止めさせると、その際
に作用する荷重や変位部材の上面を転動する遊技球の重さにより回転体800が回転され
る恐れがある。よって、開放状態の位置に変位された蓋部材770が、回転規制部材78
0を変位させて回転体800の変位を規制可能に形成されるという構成が特に有効となり
、これにより、開閉部材870を遊技領域の所定の位置に張り出せた状態を維持しやすく
できる。
【0882】
開閉部材870の軸部872は、回転体800の回転方向側に配置される。言い変える
と、開閉部材870(変位部材)は、その一側が他側よりも回転体800(回転部材)の
回転方向前方側に位置される。よって、回転体800が回転される際に、その回転部材の
周りに配設される部材に開閉部材870が干渉したとしても、かかる干渉により発生する
力を開閉部材870を閉じる(閉鎖位置へ変位させる)方向へ作用させることができる。
即ち、回転体800の回転時に開閉部材870が他の部材に干渉して張り出される(第2
位置)へ変位されることを抑制できる。また、開閉部材870が他の部材に係合して回転
体800の回転が阻害されることを抑制できる。
【0883】
また、回転体800の内部空間に配設されるベース板810(固定部材)は、回転体8
00が回転可能に配設される箱部材760(ベース部材)に対して非回転とされるので、
開口831から回転体800の内部空間に流入された遊技球をベース板810の上面を連
通孔881bへ向けて転動させることで、回転体800の回転に伴って、遊技球が内部空
間で暴れる又は、遊技球の転動が阻害され内部空間に留まることを抑制できる。
【0884】
上述したように、開閉部材870の開閉動作は、蓋部材770の変位によって規制され
るので、開放状態(第2位置)へ変位された開閉部材870が回転体800の周囲の部材
に干渉することを抑制できる。
【0885】
上述したように、回転体800には、ベース板810の背面側に取着されるLED基盤
820への配線を挿通させる連通孔811bが、連通孔881bが形成された回転体80
0の端面と反対の端面に形成される。よって、連通孔881bおよび連通孔811bのそ
れぞれに使用できるスペースを確保しやすくできる。
【0886】
即ち、回転体800の内部に配設するLED基盤に電気的な配線をする場合、回転体8
00の外周面から配線を挿通すると回転体800の回転により配線が絡まるため、回転体
の軸方向端面から配線することが好ましいところ、回転体800の軸方向両端面に遊技球
が流入する開口および遊技球が流出する開口を形成するものであると、配線を挿通させる
スペースが確保し難くなる。
【0887】
これに対し、本実施形態では、回転体800の遊技球の流入口をその外周面とできるの
で、回転体800の軸方向端面の一方を遊技球の流出口とすると共に、他方を配線の挿入
口とすることができるので、配線を挿通させるスペースを確保しやすくできる。
【0888】
その結果、連通孔881bを介して遊技球の排出をスムーズに行わせることができると
共に、電気的接続線(LED基盤820への配線)の開口への配線作業を行いやすくでき
る。また、連通孔881bと連通孔811bとを最大限離間させることができるので、回
転体800の内部空間を連通孔881bへ転動する遊技球と電気的接続線との干渉を抑制
しやすくできる。
【0889】
次いで、図105及び図106を参照して、下変位ユニット400及び回転ユニット7
00について説明する。図105は、下変位ユニット400及び回転ユニット700の正
面図であり、図106は、図105の矢印CVI方向視における下変位ユニット400の
上面図である。なお、図105及び図106では、退避状態における下変位ユニット40
0が図示される。
【0890】
図105及び図106に示すように、下変位ユニット400及び回転ユニット700は
、左右方向に隣合う位置に配置される。また、前後方向(図106上下方向)における下
変位ユニット400及び回転ユニット700は、球受台710の前後方向略中央位置に下
変位部材440の出射開口471が配置される。
【0891】
次いで、図107を参照して、下変位ユニット400から回転ユニット700への球の
送球を態様を説明する。図107は、下変位ユニット400及び回転ユニット700の正
面図である。なお、図107では、下変位ユニット400が第1張出状態に配置された状
態が図示される。
【0892】
図107に示すように、下変位ユニット400が、第1張出状態とされ、下変位部材4
40の内部に配設された球受部467が内側に球を受け入れた状態(球受動作をした状態
)で発射動作をすると、上述したように、下変位部材440の出射開口471から球受部
467の内部に配置された球が下変位部材440の外方に排出される。
【0893】
下変位部材440の出射開口471から排出された球は、自由落下をして、正面視右側
に配設される回転ユニット700の球受台710に落下する。その結果、下変位ユニット
400から回転体800へ球を送球することができる。
【0894】
次いで、図108及び図109を参照して、球受台710の構成について説明する。図
108(a)は、球受台710の上面図であり、図108(b)は、球受台710の正面
図であり、図108(c)は、図108(a)のCVIIIc−CVIIIc線における
球受台710の断面図である。図109は、球受台710の分解斜視図である。
【0895】
図108及び図109に示すように、球受台710は、箱状に形成される皿受部711
と、その皿受部711の内側に配設されるソレノイド712と、そのソレノイド712に
連結される変位部材713と、ソレノイド712を覆設するカバー部材714とを主に備
えて形成される。
【0896】
皿受部711は、底面を形成する底板711aと、その底板711aの縁部に立設され
る立設部711bと、底板711aの外縁の一部から突出する送球部711cと、その送
球部711cの縁部に立設される立設部711bに貫通形成される軸孔711dとを主に
備えて形成される。
【0897】
底板711aは、後述する送球部711c側に向かって下方に撓んだ形状に形成される
。これにより、底板711aの上部に送球された球をその撓み(傾斜)で送球部711c
側に転動させることができる。
【0898】
また、底板711aは、可撓性材料で形成されると共に、底板711aの下面(図10
8(c)下面)には、シボ加工が施され、表面に細かい凹凸が形成される。これにより、
底板711aを成形した際に、熱収縮する比率を上面と底面とで異ならせて、底面側に撓
み易くできる。即ち、シボ加工が施される底面は、凹凸により熱収縮した際に底板側を凸
に湾曲させる方向へ力が作用し難くなる。一方、上面側は、平坦面に形成されるので熱収
縮した際に水平方向に引張る力が作用して端部が上方に変化し易くなる(上面側が凹の湾
曲を形成しやすい)。従って、熱収縮した際に球が転動しやすくなる方向に撓み易くでき
る。その結果、底板711aを成形した際に不良品となることを抑制できる。
【0899】
立設部711bは、送球部711cの外縁部から重力方向上側(図108(c)上側)
に立設される壁部である。立設部711bの立設距離は、球の外径よりも大きく設定され
る。これにより、底板711aの上部に送球される球がその縁部から下方に落下すること
を抑制できる。なお、本実施形態では、立設部711bの立設寸法が球の直径の略1.5
倍に設定される。
【0900】
また、立設部711bは、底板711aの領域を2つに分断する中央立設部711b1
が立設部711bに連結して形成される。中央立設部711b1により、一方を球が送球
される領域に、他方を後述するソレノイド712が配設される領域に、底板711aの上
部の領域が分けられる。
【0901】
送球部711cは、底板711aの正面側に形成される。また、左右方向(図108
a)左右方向)の位置が底板711aの略中央位置よりも右側(図108右側)に配置さ
れる。さらに、送球部711cは、底板から突出される従って下方に湾曲される。これに
より、底板711aから送球される球を送球部711cを介して下方に落下させることが
できる。なお、送球部711cの下側には、蓋部材770の入賞口761aが配設されて
おり(図106参照)、送球部711cから落下する球を入賞口761aの内部に送球で
きる。
【0902】
軸孔711dは、後述する変位部材713の軸部713aが挿入される。これにより、
変位部材713を軸孔711dの軸を中心に回転変位させることができる。
【0903】
ソレノイド712は、電力が付与されることで、ソレノイド712の内部に挿入した軸
をピストン変位させることができる。ソレノイド712の軸には、伝達部材712aが取
着される。伝達部材712aは、ソレノイド712の駆動力を後述する変位部材713に
伝達する部材であり、先端に連通孔712a1が貫通形成される。
【0904】
変位部材713は、断面C字状に形成され、その一端にC字の外側に突出する突起71
3bと、両端にC字の内側に突出する軸部713aとを主に備えて形成される。
【0905】
突起713bは、ソレノイド712の連通孔712a1に挿入される突起であり、連通
孔712a1の内径よりも大きい外径の円柱状に形成される。これにより、ソレノイド7
12の変位が伝達部材712aを介して変位部材713に伝達される。
【0906】
軸部713aは、軸孔711dに挿入される軸である。軸部713aが軸孔711dに
挿入されることで、変位部材713は、軸部713aの軸を中心に回転できる。即ち、ソ
レノイド712の変位により、変位部材713が駆動される。
【0907】
カバー部材714は、ソレノイド712の外形よりも大きい外形に形成されており、底
板711aの上部に配置されたソレノイド712の上方に配置されると共に、皿受部71
1に締結固定される。これにより、ソレノイド712を固定することができる。
【0908】
次いで、図110を参照して球受台710に落下する球について説明する。図110
a)及び図110(b)は、球受台710の断面図である。なお、図110(a)及び図
110(b)は、図108(c)の球受台710の断面と対応する。
【0909】
図110に示すように、下変位ユニット400の下変位部材440から送球される球は
、重力方向に自由落下すると共に、球受部467の発射動作により回転ユニット700側
図110(a)右側)へ変位する。即ち、球受台710の底板711aに対して正面視
右下方向に落下される。
【0910】
この場合、上述したように、底板711aは、送球部711c側に向かって下方に撓ん
で形成され、送球部711cは底板711aに対して右側に形成されるので、球が落下す
る底板711aの上面を右側に向かって下方に傾斜する傾斜面にできる。よって、球の変
位方向と球が落下する底板711aの傾斜方向とを平行に近づけることができる。
【0911】
これにより、図110(b)に示すように、底板711aに落下した球が上方向(図1
10(b)上方向)にバウンドすることを抑制できる。従って、下変位ユニット400の
下変位部材440から回転ユニット700の球受台710に送球される球が、球受台71
0から落下することを抑制できる。
【0912】
さらに、底板711aに落下した球を、その落下の勢いで送球部711c側に転動させ
ることができる。よって、送球部711cまでの球の転動時間を短くすることができる。
その結果、下変位部材440から球受台710へ送球される球をスムーズに送球すること
ができる。
【0913】
次いで、図111を参照して、球受台710の発光について説明する。図111(a)
及び(b)は、図87のCXI−CXI線における回転ユニット700の断面模式図であ
る。なお、図111(a)は、装飾ユニット750が閉鎖状態に、図111(b)では、
装飾ユニット750が開放状態に、それぞれ配置された状態が図示される。
【0914】
図111(a)に示すように、装飾ユニット750が閉鎖状態に配置された状態での球
受台710への光の発光は、背面ベース720の背面側に配置されるLED基盤721に
より行われる。
【0915】
詳しく説明すると、LED基盤721のLED721aから発光する光を、蓋部材77
0の背面側に反射させることで、球受台710の底板711aへ入射させる。また、上述
したように、底板711aの底面には、シボ加工が施されるので、シボ加工の凹凸により
入射された光を乱反射させることができる。これにより、球受台710の底面全体を発光
させることができる。
【0916】
一方、図111(b)に示すように、装飾ユニット750が開放状態に配置された状態
では、上述したように、蓋部材770に透明部771aが形成されるので、LED基盤7
21のLED721aは、蓋部材770に反射されず透過される。蓋部材770の内側に
は回転体800が形成されるので、回転体800の外周面で反射させて球受台710へ入
射させることができる。
【0917】
またこの場合、回転体800の第3表示部850を球受台710側(図111(b)上
側)に回転させることで、ベース板810の背面側に配置されるLED基盤820のLE
D821から発光する光を、回転体800の内壁に反射させて第3表示部850から出射
させることができる。
【0918】
上述したように、第3表示部850の内壁には、シボ加工が施されており、表面に複数
の凹凸が形成される。よって、他の表示部よりも第3表示部850は、回転体800の外
側に光を出射させやすくできる。そのため、第3表示部850を球受台710側に配置す
ることが好ましい。
【0919】
次いで、図112から図118を参照して、上変位ユニット900の詳細な構成を説明
する。まず、図112から図114を参照して、上変位部材940を変位させる構造につ
いて説明する。
【0920】
図112は、上変位ユニット900の正面図である。図113は、上変位ユニット90
0の分解斜視正面図である。図114は、上変位ユニット900の分解背面斜視である。
なお、図112から図114では、上変位部材940が退避位置(ベース部材910に対
して一番上方に配置された位置)に配置された状態が図示される。
【0921】
図112から図114に示すように、上変位ユニット900は、背面ケース300の底
壁部301(図6参照)に配設されるベース部材910と、そのベース部材910の内部
に配設される伝達部材920と、ベース部材910に回転可能に連結されると共に伝達部
材920の変位に伴って変位される回転部材930と、一端がベース部材410に摺動変
位可能に連結されると共に回転部材930に連結されて回転部材930から駆動力を伝達
されることで変位する上変位部材940とを主に備えて形成される。
【0922】
ベース部材910は、正面視矩形横長の板部材を前後方向に2枚組み合わされて形成さ
れ、正面側に配設される正面ベース911と、背面側に配設される背面ベース912とを
備える。正面ベース911及び背面ベース912との対向間には、伝達部材920及び回
転部材930とが配設される。
【0923】
正面ベース911は、前後方向(図112紙面奥行方向)に貫通した3つの摺動溝91
1c,911d,911eと、周方向中央位置の背面側に突出する軸支ピン911bと、
正面ベースの一端側(正面視左側)の正面に突出する軸部911fと、一端側の前後方向
に貫通する開口911aとを主に備えて形成される。
【0924】
開口911aは、正面ベース911に配設される駆動モータKM5の軸を背面側に挿通
させるための開口である。これにより、正面ベース911の正面側に配設される駆動モー
タKM5の軸を正面ベース911の背面側に挿通することができる。
【0925】
軸支ピン911g,911bは、後述する伝達ギヤ922及び伝達ギヤ923の軸孔に
挿通され、伝達ギヤ922及び伝達ギヤ923を回転可能に保持できる。即ち、軸支ピン
911g,911bは、伝達ギヤ922及び伝達ギヤ923の軸孔の内径よりも小さい外
径の円柱状に形成される。
【0926】
摺動溝911cは、軸支ピン911bの軸を中心とする円弧状に貫通形成される。摺動
溝911cは、後述する伝達ギヤ923の軸支ピン923aが挿通される開口であり、そ
の円弧の半径が、後述する伝達ギヤ923の軸孔から軸支ピン923aまでの距離と略同
一に設定される。これにより、軸支ピン923aを摺動溝911cの内部に挿通した状態
で伝達ギヤ923を回転させた際に、軸支ピンと、摺動溝911cの内壁とが衝突するこ
とを抑制できる。
【0927】
摺動溝911d,911eは、後述する上変位部材940の軸支ピン951,952が
挿入される溝であり、その短手方向の幅寸法が軸支ピン951,952の外径よりも大き
く設定される。
【0928】
摺動溝911eは、正面ベース911の長手方向(正面視左右方向)に直線状に形成さ
れる。一方、摺動溝911dは、正面ベース911の下方を中心とした円弧状に形成され
る。即ち、摺動溝911eおよび摺動溝911dは、非平行に形成される。よって、左右
方向に異なる位置では、2つの摺動溝911e,911dの上下方向の対向間の距離寸法
が異なる状態に形成される。これにより、摺動溝911e,911dの内部を軸支ピン9
51,952を摺動させた場合に、その上下方向の対向間の距離寸法の差によって、上変
位部材940が回転しつつ摺動される。
【0929】
軸部911fは、正面側に円柱状に突出して形成される。軸部911fは、後述する回
転部材930の一端に形成される貫通孔931に挿通して、回転部材930を回転可能な
状態で保持することができる。即ち、軸部911fは、回転部材930の貫通孔931の
内径よりも小さい外径に形成される。
【0930】
背面ベース912は、正面ベース911の背面側に所定の間隔を隔てて取着される板部
材である。背面ベース912は、金属材料から形成される。これにより、ベース部材91
0の全体の剛性を向上することができる。その結果、横長矩形に形成されるベース部材9
10に比較的重量の重い上変位部材940が配設された際に、ベース部材910がねじれ
ることを抑制できる。
【0931】
伝達部材920は、正面ベース911と背面ベース912との対向間に配設される。伝
達部材920は、駆動モータKM5の軸に連結される伝達ギヤ921と、その伝達ギヤ9
21に歯合される伝達ギヤ922と、その伝達ギヤ922に歯合される伝達ギヤ923と
を主に備えて形成される。
【0932】
伝達ギヤ921は、上述したように軸孔に正面ベース911の正面側に配設された駆動
モータKM5の軸が挿入されて駆動モータKM5と連結される。これにより、伝達ギヤ9
21は、駆動モータKM5の駆動力により回転変位することができる。
【0933】
伝達ギヤ922は、上述したように伝達ギヤ921及び伝達ギヤ923と歯合される。
これにより、伝達ギヤ921の回転の駆動力を伝達ギヤ923に伝達することができる。
【0934】
伝達ギヤ923は、その外周縁部に正面側に突出する軸支ピン923aを備えて形成さ
れる。よって、伝達ギヤ923が回転されると、軸支ピン923aは、伝達ギヤ923の
軸周りに回転変位される。
【0935】
回転部材930は、一方側が長い棒状に形成され、一端側の端部に前後方向に貫通形成
される貫通孔931と、長手方向略中央位置に長手方向に延設された開口932とを主に
備えて形成される。
【0936】
貫通孔931は、上述したように、正面ベース911の軸部911fが挿入される開口
であり、軸部911fが挿入されることで、回転部材930を正面ベース911に対して
回転可能な状態で保持することができる。また、軸部911fの先端には、付勢ばねSP
8が配設される。これにより、回転部材930は、正面ベース911に対して他端側を上
方に持ち上げる方向に付勢される。
【0937】
開口932は、伝達ギヤ923の軸支ピン923aが挿入される溝であり、内部を軸支
ピン923aが摺動可能に形成される。上述したように、伝達ギヤ923が回転変位され
て軸支ピン923aの配置が変位する際に、開口932の内側を軸支ピン923aが変位
する。よって、回転部材930は、一端が回転可能に軸支された状態で配置されるので、
軸支ピン923aの変位により一端を軸に回転される。
【0938】
また、回転部材930の他端側には、正面視円環状に形成されると共に、背面側に所定
の厚みを備えた板状に形成される円環部材933が配設される。
【0939】
円環部材933の正面側には、その外周縁に沿って対称の位置に凹設される2つの摺動
溝933aを備えて形成される。円環部材933は、後述する上変位部材940との連結
される部分であり、内側に上変位部材940の軸部953が挿入される。また、円環部材
933と上変位部材940とは回転可能に連結されており、回転部材930が回転変位す
るに共に伴って上変位部材940が変位可能とされる。
【0940】
摺動溝933aには、内側に上変位部材940の突起961が挿入されており、上変位
部材940が回転部材に対して回転変位することで、突起961が摺動溝933aの内部
を摺動できる。
【0941】
また、摺動溝933aの円弧軸は、回転部材930に対する上変位部材940の回転軸
とは、異なる位置に配置される。これにより、上変位部材940が回転部材930に対し
て回転変位した際に、第1開放部960を変位できる。なお、第1開放部960の詳しい
説明は後述する。
【0942】
なお、回転部材930の一端側(回転軸側)には、前方に板状体から形成される軸部カ
バー913及び変形規制カバー914が配設される。軸部カバー913は、回転部材93
0の回転軸部分の前方に配設されており、回転部材930が前後方向にがたつくことが抑
制される。変形規制カバー914は、回転軸から所定距離離間した位置に配設されており
、回転部材930が他端側に配設される上変位部材940の重みで前後方向に変形するこ
とを抑制できる。
【0943】
上変位部材940は、正面ベース911及び回転部材930に連結されるベース体95
0と、そのベース体950の背面側に回転可能に配設される2つの第1開放部960と、
ベース体950の正面側に回転可能に配設される2つの第2開放部970と、一端側に配
設される可変部980とを主に備えて形成される。
【0944】
ベース体950は、一端側の背面に突出形成される2つの軸支ピン951,952と、
他端側の背面に突出形成される軸部953とを主に備えて形成される。
【0945】
軸支ピン951,952は、上述したように正面ベース911の摺動溝911e,91
1dに挿入される突起である。よって、上変位部材940が、回転部材930により駆動
された際に、軸支ピン951,952が摺動溝911e,911dに沿って摺動すること
で、上変位部材940を左右方向にスライド変位させると共に、他端側を下方に回転変位
させることができる。
【0946】
軸部953は、上述したように、円環部材933に挿入されて回転部材930と連結さ
れる突起であり、円環部材933の内径よりも小さい外径の円柱状に形成される。これに
より、上変位部材940を回転部材930に回転可能に連結できる。よって、回転部材9
30が駆動モータKM5の駆動力により、一端を軸に回転変位されると、円環部材933
の変位により、上変位部材940に駆動力が伝達される。その結果、上変位部材940が
、摺動溝911e,911dに沿って変位することができる。
【0947】
第1開放部960は、前後方向に所定の厚みを備えた板部材であり、ベース体950の
背面側に2枚配設される。第1開放部960は、ベース体950の他端側に回転可能に軸
支されて配設される。また、第1開放部960は、背面側に突出すると共に、円環部材9
33の摺動溝933aの内側に配設される突起961を備える。これにより、上変位部材
940が回転部材930の変位により回転部材930に対して回転変位した際に、突起9
61を摺動溝933aの内側を摺動させることができる。
【0948】
この場合、上述したように摺動溝933aの湾曲軸は、回転部材930に対する上変位
部材940の回転軸と異なる位置に配置されるので、突起961が摺動溝933aの内側
を摺動するに伴って、ベース体950に軸支された第1開放部960を回転変位すること
ができる。
【0949】
第2開放部970は、前後方向に所定の厚みを備えた板部材であり、ベース体950の
正面側に2枚配置される。第2開放部970は、ベース体950の他端側に回転可能に軸
支されて配設される。また。第2開放部970は、第1開放部960が所定の変位をされ
た際に係合する係合突起(図示せず)を備えて形成される。これにより、上述したように
第1開放部960が、上変位部材940が所定の回転変位をされた際に、軸支部分を軸に
回転変位されると、第2開放部970と係合して第2開放部970を回転変位させること
ができる。
【0950】
次いで、図115から図117を参照して、上変位部材940の変位について説明する
図115は、上変位部材940が退避位置に配置された状態における上変位ユニット9
00の正面図である。図116は、上変位部材940が中間位置に配置された状態におけ
る上変位ユニット900の正面図である。図117は、上変位部材940が張出位置に配
置された状態における上変位ユニット900の正面図である。
【0951】
なお、上変位部材940の退避位置とは、軸支ピン951,952が、正面ベース91
1の摺動溝911d,911eの他端側(正面ベース911の正面視右側)に配置された
状態の位置である。また、張出位置とは、軸支ピン951,952が、正面ベース911
の摺動溝911d,911eの一端側(正面ベース911の正面視左側)に配置され状態
の位置である。更に、中間位置とは、上変位部材940が退避位置と張出位置との中間の
位置に変位された状態の位置である。
【0952】
図115から図117に示すように、上変位部材940が正面ベース911に対して変
位されると、上変位部材940は、その長手方向を略水平方向(図115左右方向)から
略鉛直方向(図117上下方向)に回転変位される。
【0953】
また、その回転変位に伴って、上変位部材940の一端側の位置が、正面ベース911
の正面視右側端部の位置から正面視略中央位置に変位される。即ち、上変位部材940は
、上述したように駆動モータKM5の駆動力により回転部材930が回転されると、スラ
イド変位しつつ回転変位される。
【0954】
また、図116に示す中間位置から、図117に示す張出位置までの変位時に、上変位
部材940に配設される第1開放部960がベース体950に対して回転変位される、よ
って、第1開放部960の回転変位に係合して変位する第2開放部970も同様にベース
体950に対して回転変位される。よって、張出位置では、上変位部材940の長手方向
を鉛直方向に向けると共に、第1開放部960及び第2開放部970が変位した状態とさ
れる。
【0955】
なお、本実施形態では、上変位部材940は、人間の腕(手も含む)形を模した形状に
形成されている。よって、第1位置から第3位置に変位して、第1開放部960及び第2
開放部970が変位されることで、人間の腕が太くなるような変位を遊技者に視認させる
ことができる。
【0956】
次いで、図118を参照して、可変部980の詳細な説明をする。図118(a)は、
可変部980の正面図であり、図118(b)は、可変部980の背面図である。
【0957】
図118(a)及び図118(b)に示すように、可変部980は、人間の手を模した
形状に形成されており、手の後部分を形成する本体部981と、本体部981に連結され
て手の指部分を形成する指部982〜986とを主に備えて形成される。
【0958】
本体部981の内部には、駆動モータ(図示しない)が配設されており、内部に配設さ
れる可変板(図示しない)を前後方向(図118(a)上下方向)にピストン変位可能と
される。
【0959】
指部982は、親指に相当する部分であり、基部側が本体部981の可変板に連結され
る。これにより、可変板がピストン運動をされることで指部982を変位させることがで
きる。
【0960】
指部983〜986は、その内側に基部側に配設される第1リンクRB1と、先端側に
配設される第2リンクRB2とを主に備えて形成される。
【0961】
第1リンクRB1は、先端側が第2リンクRB2に回転可能な状態で連結されると共に
基部側が本体部981の可変板に連結される。従って、本体部981の可変板がピストン
運動をされることで、第1リンクRB1および第1リンクRB1を介して第2リンクRB
2を変位させることができる。これにより、指部983〜986を変位させることができ
る。なお、本実施形態では、指部982〜986を変位させることで、手の指を開閉する
動作を遊技者に視認させることができる。
【0962】
正面ベース411は、前後方向(図43紙面奥行方向)に貫通した2つの摺動溝411
a,411bと、背面側に突出する円柱状の2本の軸支ピン411c,411dと、軸支
ピン411dを軸とした円弧状に突出する湾曲壁部411eとを主に備えて形成される。
【0963】
摺動溝411a,411bは、下変位部材440の背面側から突出する2本の突起47
2,473がそれぞれ挿通される孔である。摺動溝411a,411bは、それぞれ左右
方向に長く伸びて形成される。よって、摺動溝411a,411bに挿通された突起47
2,473を摺動溝411a,411bに沿って変位させることで、下変位部材440を
左右方向に摺動させることができる。
【0964】
また、摺動溝411a,411bは、それぞれ円弧状に湾曲して形成されており、正面
ベース411の左側(図43左側)端部から右側(図43右側)端部にかけて上方(図4
3上方向)に開口される。さらに、摺動溝411a,411bは、それぞれの円弧の軸が
異なる位置に配置され、上下方向(図43上下方向)における対向間の隙間が左端部から
右端部にかけて狭くされる。
【0965】
下変位部材440のベース部材470の突起472,473は、その間の距離が変わら
ないので、下変位部材440を摺動溝に沿って摺動させた場合には、下変位部材440を
回転させつつ変位させることができる。即ち、2つの摺動溝411a,411bの間の距
離を変更することで、下変位部材440に回転の駆動力を与えることなく下変位部材44
0を摺動に伴って回転させることができる。
【0966】
軸支ピン411cは、後述する伝達部材420のカム部材422の軸部422aに挿入
される突起であり、軸部422aの内径よりも小さい外径の円柱状に形成される。また、
軸支ピン411cは、金属製の棒状体から形成され、正面ベース411に外嵌される。よ
って、カム部材422にその外周面から軸方向に向かって力が作用した際に、軸支ピン4
11cが折れる(破損する)ことを抑制できる。
【0967】
次いで、図119から図121を参照して、第2実施形態における下変位部材2440
について説明する。第1実施形態では、可動ラック464及びラック466が、駆動モー
タKM2の駆動力により同方向に変位する場合を説明したが、第2実施形態における下変
位部材2440は、可動ラック2464及びラック466が駆動モータKM2の駆動力に
より反対方向に変位される。なお、上記第1実施形態と同一の部分には、同一の符号を付
してその説明は、省略する。
【0968】
まず、第2実施形態における下変位部材2440の全体構成について、図119及び図
120を参照して説明する。図119は、第2実施形態における下変位部材2440の分
解斜視正面図である。図120は、下変位部材2440の正面図である。なお、図120
では、下変位部材2440の装飾部材450及び正面ケース481が透明視された状態が
図示される。
【0969】
図119及び図120に示すように、第2実施形態における下変位部材2440は、正
面ベース411に連結されるベース部材2470と、そのベース部材2470の前後を覆
うケース部材480と、ケース部材480とベース部材2470との間に変位可能に配設
される伝達機構2460と、ケース部材480の前後を覆う態様で形成される装飾部材4
50とを主に備えて形成される。
【0970】
ベース部材2470は、正面視矩形横長に形成される板部材であり、一端側の背面に突
出する突起472,473と、他端側の縁部から正面側に立設する立設壁471aと、左
右方向(図120左右方向)中央部の上端から正面側に上下方向反対のU字状に突出する
突設壁477と、正面側に突設する軸部474,475と、その軸部474,475より
も上方に突設する軸部2470a,2470bとを主に備えて形成される。
【0971】
軸部2470aは、後述する伝達ギヤ2468aが回転可能に軸支される軸部材であり
、伝達ギヤ2468aの軸孔よりも小さく形成される。
【0972】
軸部2470bは、後述する伝達ギヤ2468bが回転可能に軸支される軸部材であり
、伝達ギヤ2468bの軸孔よりも小さく形成される。後述するように、伝達ギヤ246
8a及び軸部2470aとは、その外周面に刻設されるギヤ歯面が歯合された状態で配設
される。即ち、軸部2470a及び軸部2470bの正面視における間隔は、伝達ギヤ2
468a及び伝達ギヤ2468bの半径分の距離に設定される。
【0973】
伝達機構2460は、ベース部材470の前方に配置されており、伝達ギヤ461,4
62,463と、その伝達ギヤ461に軸部分が連結される駆動モータKM2と、伝達ギ
ヤ463と歯合する歯面を有し、ベース部材470の前方にスライド変位可能に配設され
る可動ラック2464と、その可動ラック2464に歯合する伝達ギヤ2468aと、そ
の伝達ギヤ2468aに歯合する伝達ギヤ2468bと、その伝達ギヤ2468bに歯合
するラック46と、そのラック466の一端側に回転可能に配設される球受部467とを
主に備えて形成される。
【0974】
可動ラック2464は、正面視矩形横長の板状体に形成され、下端面に刻設されるラッ
クギヤ464aと、上端面に刻設されるラックギヤ2464gと、下方の端部に突出する
衝突部464fとを主に備えて形成される。
【0975】
ラックギヤ2464gは、後述する伝達ギヤ2468aに歯合される。これにより、駆
動モータKM4から駆動が伝達されてラック466が変位されると、その変位に伴って伝
達ギヤ2468aを回転させることができる。
【0976】
伝達ギヤ2468a,2468bは、上述したように互いに歯合した状態でベース部材
2470の軸部2470a,2470bにそれぞれ軸支される。これにより、伝達ギヤ2
468aが回転されると、伝達ギヤ2468bが回転される。また、伝達ギヤ2468b
は、ラック466のラックギヤ466aに歯合されており伝達ギヤ2468bが回転され
ると、ラック466に駆動力が伝達されてラック466が変位される。
【0977】
即ち、駆動モータKM4の駆動力によりラック466を駆動させることができる。なお
、伝達ギヤ2468a,2468bは、一部前後方向にずれた位置に配置されており、伝
達ギヤ2468aはラック466に、伝達ギヤ2468bは可動ラック2464にそれぞ
れ衝突することが抑制される。
【0978】
次いで、図121を参照して、下変位部材2440の変位について説明する。図121
は、下変位部材2440の正面図である。なお、図121では、図120と同様に、下変
位部材2440の装飾部材450及び正面ケース481が透明視された状態で図示される
【0979】
図121に示すように、駆動モータKM2に電力が付与されて、上述した伝達機構24
60により、球受部467が発射位置に変位されると、可動ラック464及びラック46
6が互いに異なる方向に変位される。
【0980】
詳しく説明すると、駆動モータKM4が回転されることで、可動ラック464は、下変
位部材440の他端側(図121左側)に変位される。この変位に伴って、伝達ギヤ24
68a,2468bが回転されて、ラック466が一端側(図3右側)に変位される。こ
れにより、球受部467を第3位置に変位させることができる。
【0981】
よって、球受部467が、第1位置から変位されると、その球受部467の変位方向と
逆方向となる変位成分を形成することができるので、球受部467の変位に伴い、下変位
部材2440の重心位置が変化されることを可動ラック464の変位で小さくすることが
できる。その結果、重心位置の変化に起因する下変位部材2440のがたつきを抑制でき
る。
【0982】
次いで、図122から図127を参照して、第3実施形態における下変位部材3440
について説明する。第1実施形態では、ラックピニオン機構により球受部467をスライ
ド変位させる場合を説明したが、第3実施形態における下変位部材3440は、リンク機
構により球受部467がスライド変位される。なお、上記各実施形態と同一の部分には、
同一の符号を付してその説明は省略する。
【0983】
まず、第3実施形態における下変位部材3440の全体構成について、図122から図
125を参照して説明する。図122(a)は、第3実施形態における下変位部材344
0の正面図であり、図122(b)は、下変位部材3440の背面図である。図123
、下変位部材3440の分解斜視正面図であり、図124は、下変位部材3440の分解
斜視背面図である。図125(a)及び91(b)は、下変位部材3440の正面図であ
る。
【0984】
なお、図125(a)では、下変位部材3440の装飾部材450が透明視された状態
が図示され、図125(b)では、下変位部材3440の装飾部材450及び正面ケース
3481が透明視された状態が図示される。
【0985】
図122から図125に示すように、第3実施形態における下変位部材3440は、正
面ベース411に連結されるベース部材3470とそのベース部材3470の前後を覆う
ケース部材480と、ケース部材480とベース部材3470との間に変位可能に配設さ
れる伝達機構3460と、ケース部材480の前後を覆う態様で形成される装飾部材45
0とを主に備えて形成される。
【0986】
ベース部材3470は、正面視矩形横長に形成される板部材であり、一端側の背面に突
出する突起472,473と、他端側の縁部から正面側に立設する立設壁471aと、そ
の立設壁471aの基端側から連なって形成されると共にベース部材3470の下方の縁
部に立設される摺動壁3470cと、左右方向(図122(a)左右方向)中央部の上端
から正面側に上下方向反対のU字状に突出する突設壁477と、ベース部材470の上下
方向中央部に一端側から他端側に延びつつ凹設される開口479とを主に備えて形成され
る。
【0987】
摺動壁3470cは、球受部467の脚部467aと当接して、その球受部467の位
置(態様)を規制するための壁部である。即ち、球受部467の下方の位置まで突出形成
される。これにより、球受部467をそのU字部分の開口を上方に向けた状態で保持する
ことができる。
【0988】
また、摺動壁3470cは、立設壁471a側の端部の下方に凹設される凹部3470
c1が形成される。凹部3470c1は、球受部467の脚部467aの先端をその内部
に受け入れる溝である。これにより、球受部467が後述する伝達機構3460により立
設部側に摺動された際に、球受部467を凹部に受け入れて球受部467を回転させるこ
とができる。その結果、球受部467に発射動作(U字の内部に保持された球を下変位部
材3440の外方に排出する動作)をさせることができる。
【0989】
伝達機構3460は、後述する正面ケース3480に取着される駆動モータKM2と、
駆動モータKM2の軸に連結されて回転可能に配設される第1リンク部材3468と、そ
の第1リンク部材3468に回転可能な状態で連結される第2リンク部材3469と、そ
の第2リンク部材3469の一端側に連結される球受部467とを主に備えて形成される
【0990】
第1リンク部材3468は、矩形横長の板状体から形成され、一端側に貫通形成される
軸孔3468bと、駆動モータKM2の軸に連結される連結孔3468aと、他端側に膨
出して形成される荷重部3468cとを主に備えて形成される。
【0991】
軸孔3468bは、後述する第2リンク部材3469の回転軸3469aが挿通される
貫通孔であり、回転軸3469aの外径よりも大きい内径で前後方向に貫通形成される。
【0992】
連結孔3468aは、上述したように駆動モータKM2の軸に締結される孔であり、駆
動モータKM2の軸の外径と略同一の内径に形成される。連結孔3468aに駆動モータ
KM2の軸が内嵌されて締結されることで、第1リンク部材3468が、駆動モータKM
2の駆動力で回転可能とされる。
【0993】
荷重部3468cは、連結孔3468aよりも他端側に膨出して形成される。荷重部3
46cは、第1リンク部材3468の重心を連結孔3468aよりも他端側に位置させる
ための荷重を与えるための部材であり、一端側よりも外側に膨出して形成される。
【0994】
第2リンク部材3469は、矩形横長の状態に形成されると共に、第1リンク部材34
68の背面側に配設される。第2リンク部材3469は、他端側から正面に向かって円柱
状に突出する回転軸3469aと、一端側に前後方向に貫通形成される貫通孔3469b
とを主に備えて形成される。
【0995】
回転軸3469aは、上述したように、第1リンク部材3468の軸孔3468bに挿
入される。これにより、第1リンク部材3468と第2リンク部材3469とを回転可能
な状態で連結することができる。
【0996】
貫通孔3469bは、球受部467を第2リンク部材3469に連結するための開口で
ある。また、貫通孔3469bは球受部467の軸孔467bの内径より小さく形成され
る。よって、球受部467の軸孔467bと貫通孔3469bとを同軸上に配置すると共
に、開口469の短手方向の幅よりも頭の大きいネジをベース部材3470背面側から開
口479及び軸孔467bを挿通させて貫通孔3469bに締結させることで、球受部4
67が回転可能な状態で第2リンク部材に連結される。
【0997】
ケース部材480は、ベース部材470の前後を覆設する部材であり、ベース部材47
0の正面側に配設される正面ケース3481と、背面側に配設される背面ケース482と
を主に備える。
【0998】
正面ケース3481は、正面視矩形横長の板状に形成され、駆動モータKM2と対向す
る位置に貫通される開口3481dと、背面側の下端面に突出形成される底壁部481b
と、下方縁部に前後方向に貫通する軸孔481cとを主に備えて形成される。
【0999】
開口3481dは、正面ケース3481の正面側に配設される駆動モータKM2の軸を
背面側に挿通させるための孔であり、駆動モータKM2の軸よりも大きい外径に形成され
る。これにより、正面ケース3481の正面側に配設される駆動モータKM2の駆動力を
背面側に配置される第1リンク部材3468に伝達できる。
【1000】
次いで、図126及び図127を参照して、下変位部材3440の変位について説明す
る。図126(a)は、第1位置における下変位部材440の正面図であり、図126
b)は、第2位置における下変位部材440の正面図である。図127(a)は、第3位
置における下変位部材440の正面図であり、図127(b)は、第2位置における下変
位部材440の正面図である。
【1001】
なお、図126(a)から図127(b)までは、下変位部材440の遷移状態が順に
図示される。また、図126(a)及び図126(b)または図127(a)及び図12
7(b)は、下変位部材3440の装飾部材450及び正面ケース481が透明視された
状態が図示される。
【1002】
図126及び図127に示すように、第1位置における下変位部材440は、第1リン
ク部材3468及び第2リンク部材3469がその長手方向(図126(a)左右方向)
をベース部材3470の長手方向(図126(a)左右方向)と略平行な状態とされると
共に、第1リンク部材3468及び第2リンク部材3469が前後方向に重なる態様で配
置される。
【1003】
即ち、第1リンク部材3468及び第2リンク部材3469との連結部分をベース部材
3470の一端側(図126(a)左側)に配置した状態とされる。これにより、第2リ
ンク部材3469が一端側に配置される。その結果、球受部467が第1位置に配置され
る。
【1004】
次いで、図126(b)に示すように、第1位置の状態から、駆動モータKM2が回転
されて、第1リンク部材3468が回転変位されると、第1リンク部材3468の一端側
がベース部材3470に対して変位される。これにより、第1リンク部材3468の一端
側に連結される第2リンク部材3469が変位される。この場合、第2リンク部材346
9の一端側は、球受部467に連結されると共にベース部材3470の開口479に沿っ
て摺動可能とされるので、第2リンク部材3469の一端側がベース部材3470の他端
側に押し出される。その結果、第2リンク部材3469の他端側に連結される球受部46
7を第2位置に変位させることができる。
【1005】
次に、図127(a)に示すように、第2位置の状態から、駆動モータKM2がさらに
回転変位されて、第1リンク部材3468が、第1位置の状態から略180度回転される
と、第1リンク部材3468と第2リンク部材3469との連結部分がその回転軸に対し
てベース部材3470の他端側に配置された状態とされる。よって、第2リンク部材34
69の一端側が更にベース部材3470の他端側に押し出されて、球受部467が第3位
置に配置される。
【1006】
この場合、球受部467の脚部467aの先端が、凹部3470c1の内側に配置され
ることで、球受部467が付勢ばねSP2により回転されて発射動作される。
【1007】
さらに、第1リンク部材3468の荷重部3468cが、ベース部材3470の一端側
に変位される。これにより、球受部467がベース部材に対して変位した際に下変位部材
3440の重心位置が変化されることを抑制できる。その結果、下変位部材3440のが
たつきを抑制できる。
【1008】
即ち、球受部467が、第1位置から変位されると、その球受部467の変位方向と逆
方向となる変位成分を形成することができるので、球受部467の変位に伴い、下変位部
材3440の重心位置が変化されることを荷重部3468cの変位で小さくすることがで
きる。その結果、重心位置の変化に起因する下変位部材440のがたつきを抑制できる。
【1009】
また、第3実施形態では、図127(b)に示すように、第1リンク部材3468の回
転を継続させることで、球受部467を第2位置および第1位置に退避させることができ
る。よって、駆動モータKM2の制御を切り替える必要がなく、第2位置または第1位置
への変位を早く行うことができる。
【1010】
従って、球受部467の内側から遊技球を排出した際には、下変位部材440の重心位
置が変化するので、下変位部材3440ががたつき易くなるところ、球受部467を素早
く退避させて、その重心位置を下変位部材440の回転軸に素早く近づけることで下変位
部材3440のがたつきを抑制することができる。
【1011】
更に、球受部467の変位を直ちに行うことで、球受部467の内側から遊技球を排出
した際の排出動作の反作用による下変位部材3440のぐらつきを抑えることができる。
【1012】
即ち、球受部467の内側から遊技球を排出した際には、排出された遊技球の分、下変
位部材440の荷重が軽くなり、反作用で下変位部材3440が上方に変位しやすいとこ
ろ、球受部467を直ちに変位させることで、球受部467の回転変位による反作用でベ
ース部材470を下方に変位させる力を作用させて、下変位部材3440から球が排出さ
れた際の反作用を打ち消すことができる。
【1013】
次いで、図128から図130を参照して、第4実施形態における下変位ユニット44
00について説明する。第1実施形態では、退避状態に配置された下変位部材440が発
射動作可能に形成される場合を説明したが、第4実施形態における下変位ユニット440
0は、退避状態に配置された下変位部材440の発射動作が規制される。なお、上記各実
施形態と同一の部分には同一の符号と付してその説明は省略する。
【1014】
まず、第4実施形態における下変位ユニット4400の全体構成について図128を参
照して説明する。図128は、第4実施形態における下変位ユニット4400の正面図で
ある。なお、図128では、下変位部材440の装飾部材450及び正面ケース481が
透明視された状態が図示されると共に、正面ケース481の底壁部481bが、鎖線で図
示される。また、図128では、下変位部材440が退避状態であって、球受部467が
第1位置に配置された状態が図示される。
【1015】
図128に示すように、第4実施形態における下変位ユニット4400は、下変位部材
440のベース部材470に、立設壁471aと正面ケース481の底壁部481bとの
対向間に開口される開口4471bが形成される。
【1016】
開口4471bは、内部に後述する係合壁4411gの先端部分4411g1が挿入さ
れる。即ち、開口4471bは、先端部分4411g1よりも大きく開口される。
【1017】
正面ベース411には、回収口411fの底面に連続する略L字状に形成された係合壁
4411gが形成される。
【1018】
係合壁4411gは、略L字に屈曲した先端部分4411g1が開口4471bに挿入
されることで、球受部467が第3位置で回転されること(発射動作すること)を規制す
ることができる。即ち、先端部分4411g1の先端位置が、退避状態に位置する下変位
部材440の底壁部481bの上面の高さと略同一に設定される。
【1019】
次いで、図129及び図130を参照して、下変位ユニット4400の各部材が変位さ
れた状態について説明する。図129及び図130は、下変位ユニット4400の正面図
である。なお、図129及び図130では、図128と同様に下変位部材440の装飾部
材450及び正面ケース481が透明視された状態が図示されると共に、正面ケース48
1の底壁部481bが、鎖線で図示される。
【1020】
また、図129では、下変位部材440が退避状態であって、球受部467が第3位置
に配置された状態が図示される。また、図130では、下変位部材440が第1張出状態
であって、球受部467が第1位置に配置された状態が図示される。
【1021】
図129に示すように、球受部467が第3位置に変位されると、球受部467の脚部
467aの先端が係合壁4411gの先端部分4411g1の上面に当接して凹部481
b1又は開口4471bへの侵入が規制される。これにより、球受部467が回転される
ことが規制される。
【1022】
よって、球受部467の軌道領域上に送球された球を、下変位部材440の外方に排出
するために球受部467に払出動作をさせた際に、第3位置で球受部467が回転して、
球受部467の内側に保持した遊技球が排出されることを抑制できる。
【1023】
即ち、球受部467の第3位置への変位に伴って、規定数(1球)を超える遊技球を球
受部467の軌道領域から排出する際に、球受部467の姿勢が変化されることを規制で
きる。よって、規定数を超える分の遊技球のみを軌道領域から排出しやすくできる。
【1024】
一方、図130に示すように、下変位部材440が第1張出状態の位置(退避状態の位
置ではない位置)に変位されると、ベース部材470に対して、下変位部材440が変位
されるので、下変位部材440の開口4471bと係合壁4411gとが離間される。よ
って、第1張出状態では、球受部467を第3位置に変位させて発射動作をすることがで
きる。
【1025】
即ち、球受部467の第3位置への変位に伴って、規定数(1球)を超える分の遊技球
を球受部467の軌道領域から排出する際に、球受部467の姿勢が変化されることを抑
制して、規定数の遊技球を球受部467が保持した状態を維持しやすくできる一方、下変
位部材440が第1及び第2張出位置に変位されると係合壁4411gが開口4471b
の内部空間から離間されるので、球受部467の第3位置への変位に伴って脚部467a
が開口4471bに係合されることで、球受部467の姿勢を変化させ、規定数の遊技球
を球受部467から排出しやすくできる。
【1026】
次いで、図131から図135を参照して、第5実施形態における振分けユニット55
00について説明する。第1実施形態では、振分け部材540が回転して貯留状態と規制
状態とを形成する場合を説明したが、第5実施形態における振分け部材540は、スライ
ド変位して貯留状態と規制状態とを形成する。なお、上記各実施形態と同一の部分には同
一の符号を付してその説明は省略する。
【1027】
まず、第5実施形態における振分けユニット5500の全体構成について図131から
図134を参照して説明する。図131(a)は、第5実施形態における振分けユニット
5500の上面図であり、図131(b)は、振分けユニット5500の背面図である。
図132は、振分けユニット5500の分解斜視正面図であり、図133は、振分けユニ
ット5500の分解斜視背面図である。図134は、図131(a)のCXXXIV−C
XXXIV線における振分けユニット5500の断面図である。なお、図134では、振
分け部材540の外形が鎖線で図示される。
【1028】
図131から図133に示すように、第5実施形態における振分けユニット5500は
、正面視略矩形に形成されるベース板5520と、そのベース板5520の正面側に取着
されベース板5520との対向間に球が流下可能な複数の流下経路を形成する経路形成部
材510と、ベース板5520の背面側にスライド可能に取着される振分け部材5540
と、ベース板5520の端面に取着されベース板5520と経路形成部材510との対向
間に形成される球の流下経路を延長する延長経路部材530とを主に備えて形成される。
【1029】
ベース板5520は、背面側に突出する円柱状の2本の軸部5526と、長方形状に貫
通形成される第1開口5521及び第2開口5522と、上端の側面に上端側が開放する
断面U字状形成されると共に左右方向に延設される転動部525と、背面側に鉤状に突出
する係止部524とを主に備えて形成される。
【1030】
軸部5526は、背面側に2本突出して形成されており、それぞれ後述する2つの摺動
溝5546の内部に挿入される。
【1031】
第1開口5521及び第2開口5522は、後述する振分け部材5540の規制板54
1及び貯留板5542が挿通される開口であり、規制板5541及び貯留板5542の板
の厚みよりも大きい幅の開口に形成される。また、振分け部材5540は、スライド可能
な状態でベース板5520に取着されるので、第1開口5521及び第2開口5522は
、規制板5541及び貯留板5542よりも振分け部材5540のスライド方向に大きい
開口に形成される。
【1032】
振分け部材5540は、一方が長く形成される正面視矩形に形成され、前後方向に所定
の厚みを備えて形成される。振分け部材5540は、正面側に板状に突出する規制板55
41及び貯留板5542と、その規制板5541及び貯留板5542の延設方向と略同一
方向に長い長穴に形成される摺動溝5546と、背面側に鉤状に形成される係止部544
とを主に備えて形成される。
【1033】
規制板5541は、第1開口5521を介して、第1送球経路KR1と第2送球経路K
R2との連結部分に配設されて、第1送球経路KR1を流下する遊技球が第2送球経路K
R2へ流入することを規制する板部材であり、第1開口5521から突出される距離が遊
技球の半径よりも大きい距離に設定される。
【1034】
また、規制板5541は、正面視直線状に形成され、その延設される方向が、振分け部
材540のスライド方向と略同一に設定される。これにより、振分け部材5540がスラ
イド変位された際に、規制板5541の変位領域を最小にすることができる。その結果、
第1開口5521の開口領域を最小にすることができ、ベース板5520の剛性を確保す
ることができる。
【1035】
貯留板5542は、第2開口5522を介して、第2送球経路KR2上に配置され、第
2送球経路KR2を流下する遊技球を貯留板5542の上流側に流下する板部材であり、
第2開口5522から突出される距離が遊技球の半径よりも大きい距離に設定される。
【1036】
また、貯留板5542は、正面視直線状に形成され、その延設される方向が、振分け部
材540のスライド方向と略同一に設定される。これにより、振分け部材5540がスラ
イド変位された際に、貯留板5542の変位領域を最小にすることができる。その結果、
第2開口5522の開口領域を最小にすることができ、ベース板5520の剛性を確保す
ることができる。
【1037】
摺動溝5546は、前後方向に貫通形成される長穴である。摺動溝5546は、その内
部にベース板5520の軸部5526が挿入される。よって、軸部5526を摺動溝55
46に挿入する共に、背面側からネジ等を軸部5526の先端に締結することで、振分け
部材5540をベース板5520に対してスライド変位可能な状態で保持することができ
る。
【1038】
摺動溝5546は、2箇所に形成されそれぞれの長手方向が平行に形成される。これに
より、振分け部材5540が回転変位することを抑制しつつ、振分け部材5540をスラ
イド変位させることができる。
【1039】
次いで、図135を参照して、振分け部材5540の変位について説明する。図135
(a)及び図135(b)は、図134の範囲CXXXVにおける振分けユニット550
0の部分拡大図である。なお、図135(a)では、振分け部材5540が貯留位置に配
置された状態が、図135(b)では、振分け部材5540が規制位置に配置された状態
が、それぞれ図示される。
【1040】
図135(a)に示すように、振分け部材5540が規制位置配置された状態では、貯
留板5542が第3送球経路KR3状に配置される共に、規制板5541が経路形成部材
510の背面側の壁に形成される凹部518の内側に配置される。
【1041】
この場合、貯留板5542の第3送球経路KR3の内側に突出した先端とその先端と対
向する第3送球経路の内壁との距離寸法L9は、遊技球の直径よりも小さくされる。よっ
て、第3送球経路KR3の上流(第1送球経路KR1)から送球される球は、貯留板55
42の上流側に停止される。
【1042】
一方、図135(b)に示すように、振分け部材5540が、規制位置に配置された状
態では、規制板5541が第1送球経路KR1と第3送球経路KR3との連結部分に配置
されると共に、規制板5541が第1送球経路KR1と第3送球経路KR3との連結部分
に配置され、貯留板5542が、経路形成部材510の背面側の壁部に形成される凹部5
19の内側に配置される。
【1043】
この場合、規制板5541の第1送球経路KR1の内側に突出した先端の端部と第3送
球経路KR3の入り口の内壁までの距離寸法L10は、遊技球の直径よりも小さくされる
。よって、第1送球経路KR1を流下する球は、規制板5541に衝突して第2送球経路
KR2に送球される。
【1044】
即ち、振分け部材5540を規制位置と貯留位置とで切り換えることで、第1送球経路
KR1を送球される球を第3送球経路KR3に送球して、第3送球経路KR3上に停止さ
せる状態と、第1送球経路KR1を流下する球を第3送球経路KR3に流入不能として、
第2送球経路KR2に送球される状態とを形成することができる。
【1045】
よって、1つの振分け部材5540をスライド変位させることで、1の流下する経路か
ら2の流下する経路に分かれる場合に、球の流下経路をどちらかに確実に切り替えること
ができる。
【1046】
また、規制板5541(振分手段)は、第1送球経路KR1(流下通路)または第3送
球経路KR3(第1分岐通路)に対して出没可能に形成されると共に、その出没位置が、
第1送球経路KR1の下流端における流下方向の延長線上における内壁とされる。よって
、第1送球経路KR1の下端側から流下する遊技球に近い位置で、規制板5541を突出
させることができる。よって、規制板5541を流下通路または第3送球経路KR3(第
1分岐通路)へ突出させ始めてから遊技球を振り分けできる状態となるまでに要する時間
を短くすることができる。その結果、規制板5541による振り分け先の切り替えを確実
に行うことができる。
【1047】
また、規制板5541(振分手段)は、第3送球経路KR3(第1分岐通路)に突出さ
れることで、第1送球経路KR1(流下通路)を流下する遊技球を第2送球経路(第2分
岐通路)へ振り分けるものであり、規制板5541の突出方向が、第2送球経路KR2の
上流端を指向する方向に設定されるので、第1送球経路KR1を流下する遊技球が突出動
作の途中の規制板に当接した場合には、かかる遊技球を規制板の突出動作に伴って、第2
送球経路KRへ押し込むことができる。その結果、第2送球経路KR2への振り分けをよ
り確実に行うことができる。
【1048】
次いで、図136から図140を参照して、第6実施形態における回転ユニット670
0について説明する。第1実施形態では、回転体800の駆動に負荷ギヤ731eが連結
され、回転体800が慣性力で動作することが規制される場合を説明したが、第6実施形
態における回転体800は、負荷ギヤ731eが取り外される。なお、上記各実施形態と
同一の部分には同一の符号を付してその説明は省略する。
【1049】
まず、第6実施形態における回転ユニット6700の全体構成について図136から図
138を参照して説明する。図136は、第6実施形態における回転ユニット6700の
正面図であり、図137は、回転ユニット6700の分解斜視正面図である。図138
、振分けユニット6500の分解斜視背面図である。
【1050】
図136から図138に示すように、回転ユニット6700は、回転変位する回転体8
00を備える装飾ユニット6750と、その装飾ユニット6750の重力方向上側に配置
される球受台710と、その球受台710及び装飾ユニット6750の背面側に配置され
る背面ベース720と、装飾ユニット6750の正面視左側に配設される左側伝達部材7
30と、装飾ユニット6750の正面視右側に配設されるクランクカバー743と、を主
に備えて形成される。
【1051】
装飾ユニット6750は、重力方向上側が開放される箱形状に形成される箱部材760
と、その箱部材の内側に回転可能に配設される回転体800とを主に備えて形成される。
即ち、第1実施形態では、装飾ユニット750は、箱部材760と蓋部材770との内側
に回転体800が配置されたが、第6実施形態では、蓋部材770が取り外された状態で
形成される。
【1052】
左側伝達部材730は、装飾ユニット750の左側側面(図136左側)に配設される
駆動モータKM4と、その駆動モータKM4の駆動力を伝達する伝達部材6731と、駆
動モータKM4が取着されるモータベース732と、伝達部材6731を覆設するギヤカ
バー733と、そのギヤカバー733に取着されると共にギヤカバー733との対向間に
所定の隙間を有して形成される送球経路カバー734とを主に備えて形成される。
【1053】
伝達部材6731は、駆動モータKM4の軸に取着される伝達ギヤ731aと、その伝
達ギヤ731aに歯合する伝達ギヤ6731bと、その伝達ギヤ6731bに歯合する伝
達ギヤ731cと、その伝達ギヤ731cと隣り合って配置されると共に軸735により
同軸に配設される伝達ギヤ731dとを主に備えて形成される。
【1054】
伝達ギヤ6731bは、伝達ギヤ731cに駆動力を伝達するギヤである。なお、第1
実施形態では、伝達ギヤ731bの内部にワンウェイクラッチOW1が取着されたが、第
6実施形態の伝達ギヤ6731bには、ワンウェイクラッチOW1が取り外される。また
、伝達ギヤ731c及び伝達ギヤ731dについては、第1実施形態と同じであるので、
その詳細な説明は省略する。
【1055】
よって、駆動モータKM4から一方向の駆動力が伝達されると、軸735に回転の駆動
力を伝達できると共に、駆動モータKM4から他方向の駆動力が伝達されるとワンウェイ
クラッチOW1の内輪に対して外輪が滑って(空転して)軸735への駆動力の伝達が遮
断される。
【1056】
次いで、図139及び図140を参照して、回転体800の回転について説明する。図
139(a)から図139(c)は、図138の矢印CXXXIX方向視における装飾ユ
ニット6750の側面図であり、図140(a)から図140(c)は、図138の矢印
CXXXIX方向視における装飾ユニット6750の側面図である。
【1057】
なお、図139及び図140では、箱部材760の左側側面板765が透明視された状
態が図示される。また、図139(a)から図139(c)では、回転体800の重心G
が第2区間DK2を変位する態様が順に図示され、図140(a)から図140(c)で
は、回転体800の重心Gが第1区間DK1を変位する態様が順に図示される。
【1058】
図139に示すように、回転体800は、駆動モータKM4から一方向の駆動力が伝達
されると左方向視(図139方向視)右回り(時計回り)に回転変位される。
【1059】
回転体800は、上述したように回転軸を中心を非対称に形成され、回転軸と異なる位
置に重心Gが配置される。そのため、回転体800が図140(a)に示す重心Gを回転
軸の上側に配置した状態から回転されて、図140(b)に示めす重心Gを回転軸と略水
平の位置に変位し始めると、その荷重により回転方向に回転する力が作用される。
【1060】
そのため、伝達ギヤ731cに配置されたワンウェイクラッチOW1の外輪と内輪との
間に介設されるローラーの係合が解除され、外輪(回転体800側)が内輪(駆動モータ
側)に対して先行して駆動する状態とされる。即ち、第2区間では、回転体800の回転
速度を駆動モータKM4の回転速度よりも速くして回転させることができる。
【1061】
なお、第2区間DK2をその荷重で回転する回転体800は、その荷重により、図13
9(c)に示す重心Gを回転軸の下側に位置する位置まで回転される。
【1062】
一方、図140に示すように、第1区間DK1を回転体800の重心Gが変位する場合
には、回転体800の荷重がその回転する方向と反対方向に作用する。そのため、回転体
800は、駆動モータKM4の回転速度に従って回転される。
【1063】
よって、第6実施形態では、第2区間DK2における回転体800の変位速度を第1区
間DK1における回転体800の変位速度よりも早くすることができる。その結果、回転
体800の変位態様に変化を付与して、その回転体800の変位に従う演出効果を高める
ことができる。
【1064】
次いで、図141から図144を参照して、第7実施形態について説明する。上述した
第1実施形態では、蓋部材770がその自重により、ワンウェイクラッチOW1の外輪を
内輪に対して先行させる(即ち、蓋部材770の変位速度を速くする)場合を説明したが
、第7実施形態における変位部材7710は、遊技球の重さを利用して、ワンウェイクラ
ッチOW1の外輪を内輪に対して先行させる(即ち、変位部材7710の変位速度を速く
する)。なお、上述した各実施形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省
略する。
【1065】
図141及び図142は、第7実施形態における変位ユニット7700の側面模式図で
ある。なお、図141では、変位部材7710が上昇位置に配置された状態が、図142
では、変位部材7710が下降位置に配置された状態が、それぞれ模式的に図示される。
【1066】
図141及び図142に示すように、変位ユニット7700は、スライド変位可能に形
成される変位部材7710と、その変位部材7710へ駆動手段(図示せず、例えば、電
動モータ)の回転駆動力を伝達する伝達部材7720と、変位部材7710のスライド変
位に伴って回転される負荷ギヤ7730とを主に備える。
【1067】
変位部材7710は、図示しない支持機構によって仮想線L1に沿って直線変位可能に
支持される部材であり、その変位部材7710の側面から突設される被駆動ピン7711
と、変位部材7710の下面に仮想線L1に沿って刻設されるラックギヤ7712と、変
位部材7710の先端に回転可能に軸支される球受け部材7713とを主に備える。
【1068】
なお、仮想線L1は、図141に示す上昇位置から図142に示す下降位置へ向かうに
従って下降傾斜する直線として設定される。即ち、上昇位置では、下降位置よりも、変位
部材7710が重力方向上方に位置される。
【1069】
被駆動ピン7711は、伝達部材7720のアーム部材7723における駆動溝772
3bに摺動可能に挿通される部材であり、駆動溝7723bの溝幅よりも若干小さな外形
の円柱状体として形成される。ラックギヤ7712には、負荷ギヤ7730が歯合されて
おり、かかる負荷ギヤ7730が変位部材7710のスライド変位に伴って回転される。
【1070】
球受け部材7713は、変位部材7710の上面に遊技球を保持するための部材であり
、回転軸7713aを中心に回転されることで、図141に示す起立状態と図142に示
す傾倒状態とを形成可能とされる。起立状態では、一端側が変位部材7710の上面より
も突出されることで、遊技球を保持可能とされる(図143参照)。一方、傾倒状態では
、一端側が変位部材7710の上面よりも下方に位置されることで、変位部材7710の
上面から遊技球を排出可能とされる(図144参照)。
【1071】
なお、球受け部材7713は、図示しない付勢ばね(例えば、ねじりばね)から作用す
る付勢力により起立状態に維持される。変位部材7710(球受け部材7713)の軌道
上には、係合ピン7740が固定されており、変位部材7710が下降位置へスライド変
位されると、球受け部材7713の他端側に係合ピン7740が係合されることで、球受
け部材7713が回転されて、傾倒状態とされる。一方、変位部材7710が上昇位置へ
スライド変位されると、球受け部材7713が付勢ばねの弾性回復力により回転されて、
傾倒状態に復帰される。
【1072】
伝達部材7720は、上述した図示しない駆動手段により回転駆動される円板状の回転
部材7721と、その回転部材7721の軸方向端面から突設されると共に回転部材77
21の回転中心から偏心して位置する円柱状の駆動ピン7722と、その駆動ピン772
2が一端側に摺動可能に挿通される被駆動溝7723aが開口形成されるアーム部材77
23とを主に備える。
【1073】
回転部材7721と駆動手段との間には、ワンウェイクラッチOW1が介設される。詳
細には、ワンウェイクラッチOW1は、内輪が駆動手段に連結されると共に、外輪が回転
部材7721に連結され、内輪が駆動手段により矢印A方向(図141の時計周り)に回
転駆動されると、その回転駆動力を外輪に伝達する(即ち、回転部材7721を矢印A方
向へ回転させる)一方、内輪が駆動手段により矢印A方向と反対方向(図141の反時計
周り)に回転駆動されると、外輪(回転部材7721)への動力伝達を切断する。
【1074】
アーム部材7723は、被駆動溝7723aが開口形成される一端側とは反対側となる
他端側に、変位部材の7710の被駆動ピン7711が摺動可能に挿通される駆動溝77
23bが開口形成されると共に、それら被駆動溝7723a及び駆動溝7723bの間(
中間部分)が回転軸7723cにより回転可能に軸支される。
【1075】
なお、駆動ピン7722は、被駆動溝7723aの溝幅よりも若干小さな外形の円柱状
体として形成される。また、被駆動溝7723a及び駆動溝7723bは、アーム部材7
723の長手方向に沿った直線状の溝として形成される。
【1076】
以上のように形成された変位ユニット7700によれば、変位部材7710が図141
に示す上昇位置に配置された状態から、回転部材7721が矢印A方向(図141の時計
回り)に回転されると、駆動ピン7722が被駆動溝7723aの内壁面に作用して、ア
ーム部材7723が回転軸7723cを中心として図141時計回りに回転される。この
アーム部材7723の時計回りの回転に伴って、駆動溝7723bの内壁面が被駆動ピン
7711を押し下げる方向へ作用することで、変位部材7710が、仮想線L1に沿って
スライド変位され、図142に示す下降位置に配置される。
【1077】
一方、変位部材7710が図142に示す下降位置に配置された状態から、回転部材7
721が矢印A方向(図141の時計回り)に更に回転されると、駆動ピン7722が被
駆動溝7723aの内壁面に作用して、アーム部材7723が回転軸7723cを中心と
して図141反時計回りに回転される。このアーム部材7723の反時計周りの回転に伴
って、駆動溝7723bの内壁面が被駆動ピン7711を押し上げる方向に作用すること
で、変位部材7710が、仮想線L1に沿ってスライド変位され、図141に示す上昇位
置に配置される。
【1078】
ここで、負荷ギヤ7730は、第1実施形態における負荷ギヤ731eと同様に、回転
する際に所定量の抵抗が発生するように形成される。これにより、変位部材7710の重
さ(自重)がアーム部材7723に作用して、回転部材7721を矢印A方向(図141
の時計周り)に回転させることで、ワンウェイクラッチOW1の外輪が内輪に対して一方
向(矢印A方向)へ先行することを抑制できる。即ち、遊技球を保持していない状態では
、上昇位置から下降位置へ向かう際の変位部材7710の変位速度が速くされることを抑
制できる。
【1079】
即ち、駆動手段の回転駆動力により回転部材7721が矢印A方向(図141及び図1
42の時計回り)に回転されている間、その回転駆動手段の回転駆動の速度に応じたスラ
イド速度で、変位部材7710が上昇位置と下降位置との間を往復変位(スライド変位)
される。
【1080】
図143及び図144は、変位部材7710に遊技球が保持された場合における変位ユ
ニット7700の側面模式図である。なお、図143では、変位部材7710が上昇位置
に配置された状態が、図144では、変位部材7710が下降位置に配置された状態が、
それぞれ模式的に図示される。
【1081】
図143及び図144に示すように、変位部材7710は、その上面に遊技球を保持可
能に形成される。即ち、本実施形態では、変位ユニット7700が遊技領域において遊技
球が流下される領域に配置され、その流下する遊技球を変位部材7710がその上面で受
け止め可能に形成される。なお、図143では、符号Tで示す4球の遊技球が変位部材7
710の上面に保持された状態が例示される。
【1082】
この場合、変位部材7710が遊技球を保持した状態では、その遊技球の重さの分、変
位部材7710全体としての重さを大きく(重く)して、負荷ギヤ7730の回転に伴う
抵抗を越えさせることができる。即ち、変位部材7710全体の重さ(遊技球を含む重さ
)をアーム部材7723に作用させ、回転部材7721を矢印A方向(図143の時計周
り)に回転させることで、ワンウェイクラッチOW1の外輪を内輪に対して一方向(矢印
A方向)へ先行させることができる。その結果、上昇位置から下降位置へ向かう際の変位
部材7710の変位速度を、遊技球を保持していない場合(図141参照)の変位速度よ
りも、速くすることができる。
【1083】
また、保持されている遊技球の数に応じて、変位部材7710全体としての重さを異な
らせることができる。これにより、変位部材7710に遊技球が保持されているか否かだ
けでなく、保持している遊技球の数に応じても、変位部材7710の変位速度を異ならせ
る(変化させる)ことができる。その結果、変位部材7710の変位速度のバリエーショ
ンを増やすことができ、その分、変位部材7710の変位に伴う演出の演出効果を高める
ことができる。
【1084】
上述したように、変位部材7710には、その先端(下方傾斜側の端部)に球受け部材
7713が配設される。よって、遊技領域を流下される遊技球を変位部材7710(その
上面または球受け部材7713)が受け止めた際には、その遊技球から変位部材7710
に作用される力を、下降位置へ向けてスライド変位させる力として作用させることができ
る。即ち、かかる力を、アーム部材7723及び回転部材7721を介して、ワンウェイ
クラッチOW1の外輪を内輪に対して一方向(矢印A方向)へ先行させる方向へ作用させ
ることができる。
【1085】
これにより、流下する遊技球を、変位部材7710(その上面または球受け部材771
3)が受け止めた際に、その遊技球の運動エネルギーを利用して、変位部材7710の下
降位置へ向かう方向へのスライド変位の変位速度をより速くすることができる。
【1086】
この場合、流下する遊技球は、その流下方向や流下速度がそれぞれ異なる。そのため、
受け止める遊技球の流下状態(流下方向や流下速度)の差に応じて、変位部材7710に
作用される力(運動エネルギーの大きさ)を異ならせることができる。これにより、変位
部材7710に遊技球が保持されているか否かや保持されている遊技球の数だけでなく、
遊技球の流下状態に応じても、変位部材7710の変位速度を異ならせる(変化させる)
ことができる。その結果、変位部材7710の変位速度のバリエーションを増やすことが
でき、その分、変位部材7710の変位に伴う演出の演出効果を高めることができる。
【1087】
また、第7実施形態では、回転部材7721の回転方向が一方向とされるので、駆動手
段の駆動方向を切り替える必要がない。言い変えると、回転手段を一方向に連続して回転
させることで、変位部材7710を往復変位させることができる。よって、駆動手段の駆
動方向を切り替える時間をなくすことができる。その結果、駆動手段の切り替えを必要と
しない分、変位部材7710を直ちに変位させることができる。
【1088】
この場合、変位部材7710の変位を直ちに行うことで、球受け部材7713が回転変
位して変位部材7710(その上面または球受け部材7713)が受け止めた遊技球を落
下させる動作をした際の反作用による変位部材7710のがたつきを抑制することができ
る。
【1089】
即ち、変位部材7710(球受け部材7713)から遊技球を落下させた際には、落下
された遊技球の分、変位部材7710の荷重が軽くなり、反作用で変位部材7710が上
方に変位しやすいところ、変位部材7710を直ちに変位させることで、球受け部材77
13の変位による反作用で、変位部材7710を下方に変位させる力を作用させて、変位
部材7710から球が落下された際の反作用を打ち消すことができる。
【1090】
なお、遊技領域を流下する遊技球とは、遊技盤13の前面(正面)を重力方向に沿って
移動する遊技球に限定されず、重力方向と異なる方向へ移動する遊技球も含まれる。重力
方向と異なる方向へ移動する遊技球としては、例えば、釘やチューリップ、役物などに衝
突して、重力方向と異なる方向へ移動する遊技球や、ステージを転動した後、そのステー
ジから飛び出して、重力方向と異なる方向へ移動する遊技球が例示される。
【1091】
ここで、本実施形態では、負荷ギヤ7730を設けることで、変位部材7710が遊技
球を保持していない状態では(図141参照)、変位部材7710が下降位置へ向けてス
ライド変位される際に、ワンウェイクラッチOW1の外輪が内輪に対して一方向(矢印A
方向)へ先行しない(即ち、変位部材7710の変位速度が速くならない)ように構成し
た。
【1092】
これに対し、負荷ギヤ7730を省略する又はその負荷ギヤ7730の抵抗を小さい値
に設定して、変位部材7710が下降位置へ向けてスライド変位される際に、ワンウェイ
クラッチOW1の外輪が内輪に対して一方向(矢印A方向)へ先行する(即ち、変位部材
7710の変位速度が速くなる)ように構成しても良い。即ち、変位部材7710の重さ
(自重)のみを、アーム部材7723に作用させ、回転部材7721を矢印A方向(図1
41の時計周り)に回転させた場合でも、ワンウェイクラッチOW1の外輪が内輪に対し
て先行するようにしても良い。
【1093】
次いで、図145から図148を参照して、第8実施形態における上皿8017につい
て説明する。第8実施形態における上皿8017には、正面視した左右方向略中央位置に
回転操作ユニット8650が配設される。なお、上記各実施形態と同一の部分には、同一
の符号を付してその説明を省略する。
【1094】
まず、第8実施形態における回転操作ユニット8650の全体構成について、図145
から図147を参照して説明する。図145は、第8実施形態におけるパチンコ機10の
正面図である。図146は、回転操作ユニット8650の分解斜視正面図である。図14
7は、図145のCXLVII−CXLVII線におけるパチンコ機10の断面模式図で
ある。
【1095】
図145から図147に示すように、回転操作ユニット8650は、パチンコ機10の
上皿8017の内部空間に配置されると共に、後述する回転操作部8654の外周面が上
皿8017の外方に突出した状態で配設される。
【1096】
回転操作ユニット8650は、駆動モータKM6と、その駆動モータKM6の軸部に連
結される伝達ギヤ8651と、その伝達ギヤ8651の外周面に歯合される伝達ギヤ86
52と、その伝達ギヤ8652の軸孔に内嵌される軸部8653と、その軸部8653に
内輪が外嵌するワンウェイクラッチOW1と、そのワンウェイクラッチOW1の外輪が内
嵌される回転操作部8654とを主に備えて形成される。
【1097】
伝達ギヤ8651は、駆動モータKM6の軸に連結される。よって、駆動モータKM6
に回転の駆動力が付与されることで、伝達ギヤ8651を回転できる。上述したように、
伝達ギヤ8651には、伝達ギヤ8652が歯合された状態で配置される。従って、駆動
モータKM6に回転の駆動力が付与されると、伝達ギヤ8651を介して伝達ギヤ865
2を回転できる。
【1098】
軸部8653は、円柱状に形成された棒部材であり、その軸方向長さは回転操作部86
54の左右方向の幅寸法よりも長く形成される。軸部8653は、上述したように、一方
が伝達ギヤ8652の軸孔に内嵌されると共に、他方がワンウェイクラッチOW1の内輪
に挿入される。これにより、伝達ギヤ8652が回転された際の駆動力をワンウェイクラ
ッチOW1に伝達することができる。
【1099】
ワンウェイクラッチOW1は、上述したように内輪と外輪とその間に係合されるローラ
ーとから形成されており、内輪が一方向に回転されると内輪の回転を外輪に伝達できると
共に内輪が他方向に回転されると内輪の回転を外輪に非伝達にできる。
【1100】
回転操作部8654は、円環状に形成されており、その外周面の一部が上皿8017か
ら突出した状態で配設される。また、回転操作部8654の内円部には、ワンウェイクラ
ッチOW1の外輪が内嵌される。即ち、回転操作部8654の内傾は、ワンウェイクラッ
チOW1の外径と略同一に形成される。よって、回転操作部8654は、ワンウェイクラ
ッチOW1の外輪が回転されることで、回転が伝達される。
【1101】
その結果、駆動モータKM6が駆動されて、一方向に回転されると、その回転が伝達ギ
ヤ8651,8652及びワンウェイクラッチOW1の内輪を介してワンウェイクラッチ
OW1の外輪に伝達されて、回転操作部8654が回転される。一方、駆動モータKM6
が駆動されて、他方向に回転されると、ワンウェイクラッチOW1の内輪と外輪とが非伝
達とされ回転操作部8654への回転駆動の伝達が遮断される。
【1102】
次に、図148を参照して、遊技者が回転操作部8654を操作する場合の説明をする
図148は、パチンコ機10の断面模式図である。なお、図148の断面は、図147
と対応する。
【1103】
上述したように、回転操作部8654は、駆動モータKM6が回転されることで、回転
操作部8654が回転する態様と、駆動モータKM6の回転を非回転とすることで、回転
操作部8654の回転変位が停止された態様を形成することができる。
【1104】
さらに、図148に示すように、駆動モータKM6が一方向へ回転され、回転操作部8
654がA方向に回転される際に、遊技者が回転操作部8654の外周面を操作して回転
操作部8654に回転A方向と同一方向に回転力を発生させると、ワンウェイクラッチO
W1の外周面および回転操作部8654が先行して回転される。即ち、回転操作部865
4は、遊技者の操作により駆動モータKM6の回転速度よりも速い速度の回転で操作する
ことができる。
【1105】
また、回転操作部8654が非回転(駆動モータKM6が非回転)とされる際に、遊技
者が回転A方向に回転操作部8654に駆動力を付与することで回転操作部8654を回
転変位させることができる。
【1106】
よって、第8実施形態では、回転操作部8654が、駆動モータKM6の駆動により非
回転または回転状態の態様を形成するだけでなく、回転操作部8654が遊技者の操作に
より停止状態から回転する態様および回転操作部8654が遊技者の操作により回転状態
から更に早い速度で回転される態様を形成することができる。
【1107】
その結果、回転操作部8654の変位態様を遊技者に視認させる態様を複数形成するこ
とができるので、遊技者に興趣を与えることができる。また、回転操作部8654の回転
態様を複数形成することで、パチンコ機10の演出態様を複数形成することができるので
、その演出を増加できる分、遊技者に興趣を与えることができる。
【1108】
なお、回転操作部8654の側面には、その回転回数を計測するセンサ装置等が配置さ
れており、回転操作部8654の回転数や回転速度に基づいて変化される演出を行うこと
ができる。
【1109】
次いで、図149を参照して、第9実施形態における第1リンク部材9431について
説明する。第9実施形態における第1リンク部材9431の板状突起9431bは、カム
部材422との当接面が傾斜して形成される傾斜面9431b1を備える。なお、上記各
実施形態と同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
【1110】
図149(a)は、第9実施形態における第1リンク部材9431の斜視正面図であり
図149(b)は、下変位ユニット400の断面模式図である。なお、図149(b)
は、図56(a)の断面模式図と対応する。
【1111】
なお、第9実施形態における下変位ユニット400は、第1実施形態における下変位ユ
ニット400と同様に、背面ケース300の底壁部301(図6参照)に配設されるベー
ス部材410と、そのベース部材410に配設される伝達部材420と、その伝達部材4
20から駆動力が伝達されることで変位する下変位部材440(図45参照)と、を備え
る。また、第9実施形態における下変位ユニット400は、ベース部材410及び下変位
部材440に連結されると共に伝達部材420の駆動に伴って変位されるリンク部材94
30を備え、そのリンク部材9430の変位により下変位部材440が変位される。
【1112】
図149に示すように、第9実施形態における第1リンク部材9431は、正面視略く
の字形状に屈曲して形成されると共に、前後方向に所定の厚みを有する板状に形成される
。第1リンク部材9431は、一端側(図149(a)矢印D方向側)の前後方向に貫通
する貫通孔431aと、他端側(図149(a)矢印U方向側)の背面側に突出する円柱
状の連結突起431c(図46参照)と、ベース部材410の湾曲壁部411eと対向す
る位置に突出する板状突起9431bと、屈曲部分の正面側に突出する円柱状の摺動突起
431dと、備える。
【1113】
板状突起9431bは、貫通孔431aの軸を中心に湾曲状に延設されると共に、正面
側(正面ベース411側(矢印F方向側))に向かって突設される。また、板状突起94
31bの突設寸法は、カム部材422の厚み(矢印F−B方向寸法)寸法よりも大きく設
定される。さらに、板状突起9431bの突設先端面と対向するベース部材410(湾曲
壁部411e)とは、若干の隙間(距離X14(図149(b)参照))を隔てて配置さ
れる。
【1114】
カム部材422は、板状突起9431bを除く第1リンク部材9431の正面と湾曲壁
部411eの突出面(背面)との対向間における領域を変位可能な状態で配置される。ま
た、カム部材422及び第1リンク部材9431との対向間の隙間と、カム部材422及
びベース部材410の対向間の隙間と、を合わせた2箇所の隙間の寸法は、上述した距離
X14よりも大きく設定される。
【1115】
これにより、上述した距離X14が小さくなる方向(矢印F方向)に第1リンク部材9
431が、撓んだ際に板状突起9431bの突設先端面を対向するベース部材410(湾
曲壁部411e)に当接させることができる。よって、板状突起9431bを除く第1リ
ンク部材9431の正面と湾曲壁部411eの突出面(背面)との対向間にカム部材42
2が挟まれて変位が規制されることを抑制できる。
【1116】
また、板状突起9431bは、カム部材422側(図149(b)矢印L方向側)の周
方向の側面に、カム部材422に向かうに従って正面側に突出する傾斜面9431b1を
備える。傾斜面9431b1は、図149(b)に示すように、突出側(矢印F方向側)
に向かって略45度傾斜して形成される。
【1117】
これにより、下変位ユニット400が第2変位状態とされてカム部材422の端部が板
状突起9431bに当接した際に、カム部材422を第1リンク部材9431の背面(矢
印F方向側の面)に押し付ける(変位させる)ことができると共に、第1リンク部材94
31の板状突起9431bの突設先端面(矢印F方向側の面)を湾曲壁部411eに押し
付けることができる。その結果、カム部材422及び第1リンク部材9431が前後方向
(矢印F−B方向)に揺れ動くことを抑制でき、下変位部材440を第2変位状態の位置
で維持しやすくできる。
【1118】
なお、この場合、カム部材422の端部には、傾斜面9431b1との当接部分に傾斜
面9431b1と平行な平面が形成されることが好ましい。これにより、カム部材422
と傾斜面9431b1とが当接した際に、カム部材422を背面側(矢印B方向側)に変
位させやすくできる。
【1119】
次いで、図150を参照して、第10実施形態における一般入賞口ユニット10150
について説明する。上記第1実施形態では、一般入賞口ユニット150は、接着テープ1
54aが、装飾部材154の端部に貼付される場合について説明したが、第10実施形態
では、接着テープ10154aが装飾部材10154の端部から所定の幅を隔てる内側に
貼付される。なお、上記各実施形態と同一の部分には、同一の符号を付してその説明は省
略する。
【1120】
図150は、第10実施形態における遊技盤13の断面図である。なお、図150は、
図16の断面図に対応する。また、第10実施形態における一般入賞口ユニット1015
0は、第1実施形態における一般入賞口ユニット150と同様に、遊技盤13の遊技領域
(ベース板60の正面)に配設され、遊技領域を流下する遊技球の経路を変更可能とされ
る。また、一般入賞口ユニット10150は、内レール76及び外レール77により囲わ
れて形成される遊技領域に対して、正面視(矢印B方向視)における重力方向下側(矢印
D方向側)の端部に沿う位置に配置される。
【1121】
さらに、一般入賞口ユニット10150は、正面視において三日月状に形成される本体
部151と、その本体部151の端部から正面側(矢印F方向側)に立設される第1立設
部152(図12参照)と、その第1立設部152の重力方向上側(矢印U方向側)の端
部から遊技領域の中央側に向かって延設される第2立設部153(図12(a)参照)と
、本体部151の正面側に形成される複数(本実施形態では3個)の一般入賞口63(図
12(a)参照)と、備える。
【1122】
図150に示すように、第10実施形態における一般入賞口ユニット10150は、本
体部10151の背面に配設される装飾部材10154を備える。装飾部材10154は
、本体部151と接着される接着テープ10154aが、装飾部材10154の端部から
所定の幅を隔てる内側に貼付される。これにより、接着テープ10154aの厚みの分、
本体部151と装飾部材10154との間に所定の隙間(空間)が装飾部材10154の
端部に形成される。その結果、遊技者が所定以上の角度(例えば、パチンコ機10(図1
参照)の重力方向上側端部と同じ高さの視点)から一般入賞口ユニット10150を視認
した場合に、装飾部材60cと装飾部材10154の装飾との境界を遊技者に視認させに
くくすることができる。
【1123】
詳しく説明すると、装飾部材10154の端部に本体部151との間の空気層を形成す
ることで、本体部151の内部を反射して本体部151の端部(傾斜面151a)から遊
技者側に出射する光Lが、装飾部材10154の端部での装飾の影響を受けないようにす
る(光Lの波長が変更されにくくする)ことができる。また、接着テープ10154aの
内部を通過して、装飾部材10154の装飾の影響の受ける光は、本体部151の内部を
繰り返し反射されることで本体部151の外側に出射されるので、遊技者の視点に向かっ
て反射される際に、装飾部材10154の装飾の影響を少なくすることができる。
【1124】
よって、遊技者に出射される光Lの波長の変化を少なくすることができ、遊技者が所定
以上の角度から一般入賞口ユニット10150を視認した場合に、装飾部材60cと装飾
部材10154の装飾との境界を認識させにくくすることができる。その結果、通常の角
度(例えば、遊技盤13の重力方向略中間位置と同一の高さの視点)から装飾部材60c
と装飾部材10154の装飾を遊技者が視認する場合には、ベース板の装飾部材60cと
装飾部材10154の装飾とを1の装飾として遊技者に視認させやすくできると共に、所
定の角度(例えば、パチンコ機10(図1参照)の重力方向上側端部と同じ高さの視点)
から視認する場合には、境界部分の装飾を見にくくして、装飾が分割されていることを遊
技者に分かりにくくすることができる。
【1125】
次いで、図151から図153を参照して、第11実施形態における下変位部材114
40について説明する。上記第1実施形態では、下変位部材440の背面側に配設される
制御基板491により装飾部材450に光を照射する場合について説明したが、第11実
施形態の下変位部材11440は、制御基板491から照射される光により内部の遊技球
の位置を遊技者に認識させることができる。なお、上記各実施形態と同一の部分には、同
一の符号を付してその説明は省略する。
【1126】
初めに、図151及び図152を参照して、第11実施形態における下変位部材114
40の全体構成について説明する。図151は、第11実施形態における下変位部材11
440の分解斜視正面図である。図152(a)及び図152(b)は、下変位部材11
440の正面図である。なお、図152(a)では、制御基板491に配設される発光体
11491aの外形が鎖線で図示され、図152(b)では、装飾部材11450が取り
外された状態が図示される。
【1127】
図152(a)及び図152(b)に示すように、第11実施形態における下変位部材
11440は、正面ベース411(図45参照)に連結されるベース部材470と、その
ベース部材470の前後を覆うケース部材480と、ケース部材480及びベース部材4
70の間に変位可能に配設される伝達機構11460と、ケース部材480の前後(矢印
F−B方向)を覆う態様で形成される装飾部材11450と、を主に備えて形成される。
【1128】
装飾部材11450は、模様やキャラクターを模した外形に形成され、表面にその模様
やキャラクターの絵が描かれる。装飾部材11450は、正面ケース481の正面側(矢
印F方向側)に配設される正面側装飾部11451と、背面ケース482の背面側(矢印
B方向側)に配設される背面側装飾部452とを主に備えて形成される。なお、本実施形
態では、装飾部材11450にサメの模様(キャラクター)が描かれる。
【1129】
正面側装飾部11451は、正面視において正面ケース481の外形よりも大きい外形
に形成され、正面ケース481に取着される。これにより、正面側装飾部11451の背
面側に配設される部材(ケース部材480、ベース部材470等)を遊技者から視認不可
能とすることができる。また、正面側装飾部11451は、正面視における内側に光透過
性材料から形成される透過部11451bを備える。
【1130】
透過部11451bは、後述する制御基板491に配設される複数の発光体11491
aと対向する位置の全域に形成されており、複数の発光体11491aから照射される光
を遊技者側に導光可能とされる。また、透過部11451bは、正面側(矢印F方向側)
が、上下方向(矢印U−D方向)の外側端部に向かって背面側(矢印B方向側)に湾曲し
て形成される。これにより、透過部11451bの背面側から入射される光が透過部11
451bの内部を通過して正面側から出射される際に、拡散しやすくされる。
【1131】
伝達機構11460は、ベース部材470の正面側(矢印F方向側)に配置される部材
であり、伝達ギヤ461,462,463と、その伝達ギヤ461に軸部分が連結される
駆動モータKM2と、伝達ギヤ463と歯合する歯面を有し、ベース部材470の正面側
をスライド変位可能に配設される可動ラック464と、その可動ラック464に回転可能
に配置される伝達ギヤ465と、ベース部材470に形成され、伝達ギヤ465が歯合さ
れる歯面のラックギヤ476と、伝達ギヤ465に歯合される歯面を有し可動ラック46
4の正面側をスライド変位可能に配設されるラック11466と、そのラック11466
の一端側に回転可能に配設される球受部467と、を主に備える。
【1132】
ラック11466は、正面視矩形横長の棒状体から形成され、上端面に刻設されるラッ
クギヤ466aと、長手方向の他端側(矢印L方向側)の端部から背面側(矢印B方向側
)に円柱状に突出する軸部466bと、正面側(矢印F方向側)に突出する2つの摺動板
466cと、長手方向の一端(矢印R方向側)から他端に亘って背面に凹設される凹設部
466d(図59参照)と、ラックギヤ466aの正面側から上方(矢印U方向)に突設
される遮蔽板11466eと、を備える。
【1133】
遮蔽板11466eは、非光透過性の材料から形成されており、発光体11491aか
ら出射される光を遮断可能とされる。また、遮蔽板11466eは、上方への突設高さ(
矢印U方向高さ)が、背面側に配設される発光体11491aよりも高い位置(矢印U方
向側の位置)とされる。これにより、ラック11466の変位に伴って、遮蔽板1146
6eを前後方向(矢印F−B方向)に変位させて、発光体11491aから照射される光
を遮断できる。
【1134】
制御基板491は、ベース部材470の背面側(矢印B方向側)に配設されており、正
面側に光を照射できる発光体11491aを複数個備える。複数の発光体11491aは
、下変位部材11440の長手方向(矢印L−R方向)に並設されると共に、ベース部材
470を介して正面側(矢印F方向側)に配設される球受部467よりも上方(矢印U方
向)に配設される。これにより、球受部467により、発光部11491aから出射され
た光が遮られることを抑制できる。
【1135】
次いで、図153を参照して、遊技球が球受部467の内側に送球された状態について
説明する。図153(a)は、下変位部材11440の正面図であり、図153(b)は
図153(a)のCLIIIb−CLIIIb線における下変位部材11440の断面
模式図であり、図153(c)は、図153(a)のCLIIIc−CLIIIc線にお
ける下変位部材11440の断面模式図である。
【1136】
図153に示すように、球受部467に遊技球が受け入れられると、受け入れられた遊
技球が、発光体11491aの正面側(矢印F方向側)に重なる位置に配置される。これ
により、球受部467により受け入れられた遊技球で、発光体11491aから遊技者側
に照射される光を遮断することができる。その結果、下変位部材11440の内側に送球
された遊技球の位置を光が遮断されてできる影により遊技者に認識させることができる。
【1137】
また、第11実施形態では、装飾部材11450の背面側に配設され、球受部467の
変位領域に向けて光を出射可能な制御基板491を備え、制御基板491は、球受部46
7の背面側に配設され、球受部467または球受部467に受け入れられた遊技球により
、制御基板491から出射される光を遮断して、装飾部材11450から出射される光の
光量を部分的に異ならせるので、球受部467または球受部467に受け入れられた遊技
球の正面側に位置する装飾部材11450から出射される光の光量と、その他の位置の装
飾部材11450から出射される光の光量と、を異ならせる(暗くして影を形成する)こ
とで、その光量の異なる部分の背面側に球受部467または球受部467に受け入れられ
た遊技球が位置することを遊技者に認識させることができる。
【1138】
詳しく説明すると、球受部467の背面側に制御基板491が配設される場合には、制
御基板491から出射される光を球受部467または球受部467に受け入れた遊技球に
より遮断することで、球受部467または球受部467に受け入れた遊技球の正面側の装
飾部材11450から出射される光の光量を装飾部材11450の他の部分よりも暗くす
ることができる。その結果、装飾部材11450から出射される光量の少ない(暗い)部
分の背面側に球受部467または球受部467に受け入れた遊技球が位置することを遊技
者に認識させることができる。
【1139】
また、球受部467は、遊技球の下半球を受け入れる形状に形成され、発光体1149
1aは、球受部467に受け入れられる遊技球の中心よりも高い位置に配置されるので、
発光体11491aから照射される光が球受部467に照射されにくくすることができる
。従って、発光体11491aから照射される光により、遊技球を受け入れる球受部46
7及び球受部467をスライド変位させるラック11466の外形が影となって、透過部
11451bに影が形成されることを抑制できる。その結果、球受部467に受け入れら
れた遊技球でのみ、透過部11451bに影を形成することができるので、遊技球が球受
部467に受け入れられていない状態で球受部467が変位する場合に、遊技者の視線が
球受部467に注目されることを抑制できる。
【1140】
次いで、図154及び図155を参照して、第12実施形態における球受部12467
について説明する。上記第11実施形態では、球受部467に受け入れた遊技球により発
光体11491aから照射される光を遮断する場合について説明したが、第12実施形態
では、球受部12467に配設される第3片12467eにより発光体11491aから
照射される光を遮蔽する。なお、上記各実施形態と同一の部分には、同一の符号を付して
その説明は省略する。
【1141】
初めに、図154を参照して、第12実施形態における球受部12467の構成につい
て説明する。図154(a)は、第12実施形態における球受部12467の分解斜視正
面図であり、図154(b)は、球受部12467の正面図である。なお、図154(a
)では、球受部12467の一部が鎖線で図示される。
【1142】
なお、第12実施形態における下変位部材12440は、上記第11実施形態における
下変位部材11440と同様に、正面ベース411(図45参照)に連結されるベース部
材470と、そのベース部材470の前後を覆うケース部材480と、ケース部材480
の前後(矢印F−B方向)を覆う態様で形成される装飾部材11450と、を主に備えて
形成される。また、第12実施形態における下変位部材12440は、ケース部材480
及びベース部材470の間に変位可能に配設され、遊技球を受け入れることで変形可能な
球受部12467cを有する伝達機構12460を備える。
【1143】
図154に示すように、第12実施形態における球受部12467は、正面視略L字に
屈曲して形成される第1片12467cと、その第1片12467cに連結される第2片
12467dと、その第2片12467dに連結されると共に第1片12467c及び第
2片12467dの背面側に配設される第3片12467eと、を備える。
【1144】
第1片12467c及び第2片12467dは、開口451a(図57参照)から下変
位部材12440の内側に送球された遊技球を保持する部分であり、第1片12467c
及び第2片12467dの対向間に遊技球が送球されると、第1片12467cに対して
第2片12467dが離間する方向に変位され、第1片12467cの一部と第2片12
467dとが正面視においてU字状に配置され、そのU字の内側部分に遊技球を保持する
ことができる。
【1145】
第1片12467cは、正面視においてL字に形成される一方の延設側を形成する受入
片12467c4と、他方の延設側を形成する脚部467aと、受入片12467c4及
び脚部467aとの連結部分(屈曲部分)に前後方向(矢印F−B方向)に貫通する軸孔
467bが形成される円環状の屈曲部12467c5と、屈曲部12467c5を間に挟
んで反対側に突出する連結部12467c1と、を備える。
【1146】
受入片12467c4は、1片12467c及び第2片12467dにより正面視U字
状に形成される他方側(矢印R方向側)の側面を形成する部分であり、正面において三日
月状に形成されると共に、第2片12467dから離間する方向に凹となる湾曲形状に形
成される。
【1147】
連結部12467c1は、屈曲部12467c5の軸方向(矢印F−B方向)に所定の
間隔を隔てて2箇所から突設される。また、連結部12467c1は、後述する第2片1
2467d及び第3片12467eを連結する部分であり、軸孔467bの軸方向に沿っ
て延設されると共に断面円形状に開口される連結孔12467c2を備える。
【1148】
連結孔12467c2は、後述する第3片12467eに突設される軸部12467e
3が挿入される開口である。連結孔12467c2は、後述する第2片12467dに形
成される挿通孔12467d3に挿通した軸部12467e3が背面側(矢印B方向側)
から挿入される。また、軸部12467e3は、連結孔12467c2の挿入側と反対側
(正面側(矢印F方向側))から挿入されるネジにより締結される。これにより、第1片
12467cに第2片12467d及び第3片12467eを締結することができる。
【1149】
また、第1片12467cは、連結部12467c1の突設基端側に重力方向下側(矢
印D方向側)に凹む凹部12467c3を備える。凹部12467c3の凹設底面は、第
1片12467c及び第2片12467dにより遊技球が保持される底面の中で一番低い
位置(最下部)に形成される。これにより、第1片12467c及び第2片12467d
に保持される遊技球は、凹部12467c3の内側に転動される。
【1150】
第2片12467dは、第1片12467cの受入片12467c4及び第2片124
67dにより正面視U字状に形成される他方側(矢印L方向側)の側面を形成する部分で
あり、正面視において三日月状に形成されると共に、受入片12467c4から離間する
方向に凹となる湾曲形状に形成される。また、第1片12467c、第2片12467d
の連結部分に前後方向(矢印F−B方向)に円形状に開口する挿通孔12467d3と、
背面側(矢印B方向側)から正面側(矢印F方向側)に向かって断面円形状に凹設される
凹設部12467d2と、を主に備える。
【1151】
第2片12467dは、挿通孔12467d3に、第3片12467eの軸部1246
7e3が挿入され、凹設部12467d2に、第3片12467eの連結軸12467e
4が挿入される。従って、第2片12567dが変位されると、第3片12467eも同
様に変位される。よって、第2片12567dが第1片12467cに対して回転変位さ
れると、第3片12567eも同様に第1片12467cに対して回転変位される。
【1152】
さらに、第2片12467dは、第1片12467cの2箇所に突設される連結部12
467c1の対向間に配設されて、第1片12467cに連結される。これにより、第2
片12467dが挿通孔12467d3の軸方向にねじれた場合に、連結部12467c
1の対向側の側面に第2片12467dを当接させて軸部12467e3が折れることを
抑制できる。
【1153】
凹設部12467d2は、後述する第3片12467eの連結軸12467e4を挿入
する孔であり、連結軸12467e4と略同一の形状に凹設される。
【1154】
第3片12467eは、正面視略半円形の板状に形成される遮蔽板12467e1と、
その遮蔽板12467e1から正面側(矢印F方向側)に向かって突設される軸部124
67e3及び連結軸12467e4と、を備える。
【1155】
遮蔽板12467e1は、非光透過性の材料から形成されており、発光体11491a
の正面側に配置される場合に、発光体11491aから照射される光を遮蔽することがで
きる。なお、遮蔽板12467e1による発光体11491aの光の遮蔽については後述
する。
【1156】
軸部12467e3は、上述したように第1片12467cの連結孔12467c2及
び第2片12467dの挿通孔12467d3に挿入される円柱体である。また、軸部1
2467e3の突設先端面には、軸部12467e3の挿入側と反対側から連結孔124
67c2に挿入されるネジを螺合可能な孔が形成される。よって、軸部12467e3を
連結孔12467c2及び挿通孔12467d3に挿入した状態で、軸部12467e3
の挿入先端面にネジを締結することで、第1片12467c、第2片12467d及び第
3片12467eを連結することができると共に、第3片12467eを第1片1246
7cに対して回転可能な状態にできる。
【1157】
連結軸12467e4は、上述したように、第2片12467dの凹設部12467d
2に挿入される。これにより、第2片12467dが第1片12467cに対して軸部1
2467e3を中心に回転変位した際に、連結軸12467e4を第2片12467dの
変位に伴って変位させることができる。従って、第3片12467eを第2片12467
dの変位に伴って変位させることができる。
【1158】
次いで、図155を参照して、第12実施形態における球受部12467の変位につい
て詳しく説明する。図155(a)及び図155(b)は、下変位部材12440の正面
図であり、図155(c)は、図155(b)のCLVc−CLVc線における下変位部
材12440の断面模式図である。なお、図155(a)及び図155(b)では、下変
位部材12440の一部および発光体11491aが鎖線で図示される。また、図155
(a)では、遊技球が球受部12467に受け入れられる前(保持される前)の状態が図
示され、図155(b)では、遊技球が球受部12467に受け入られた(保持された)
状態が図示される。
【1159】
図155に示すように、球受部12467は、遊技球が第1片12467c及び第2片
12467dの対向間に受け入れられる前の状態では、第3片12467eの荷重により
第2片12467dが第1片12467c側に近づいた状態とされ、第3片12467e
が、球受部12467の背面側に配設される発光体11491aよりも下方に位置される
。従って、球受部12467に遊技球が受け入れられる前では、発光体11491aから
照射される光を遊技者側に出射することができる。
【1160】
一方、第1片12467c及び第2片12467dの対向間に遊技球が受け入れられる
と、受け入れられた遊技球は、第1片12467c及び第2片12467dの受入面(正
面視U字に形成される内側の側面)を転動して、その受入面の最下端に位置する凹部12
467c3に案内される。これにより、遊技球の外面で第2片12467dを軸部124
67e3を中心に第1片12467cから離間する方向に回転させることができる。その
結果、第2片12467dの変位に伴って移動する第3片12467eを球受部1246
7の背面側に配設される発光体11491aの正面側(矢印F方向側)に配置することが
できる。
【1161】
従って、発光体11491aから出射される光を第3片12467eの遮蔽板1246
7e1により遮蔽することができる。その結果、球受部12467に遊技球が受け入れら
れた場合にのみ、発光体11491aから出射される光を遮蔽しやすくできるので、下変
位部材12440に受け入れられた遊技球の位置を発光体11491aの光を遮蔽する影
の位置で遊技者に認識させることができる。
【1162】
また、第2片12467dは、凹設部12467d2に連結軸12467e4が挿入さ
れて、第3片12467eの荷重が常に作用される。第3片12467eの重心G(図1
54(b)参照)は、第2片12567d及び第3片12567eとの連結部分から、軸
部12467e3を挟んで反対側に設定される。これにより、第2片12467dおよび
第3片12467deに重力以外の力が作用していない状態では、第3片12467eの
荷重により、第2片12467dを第1片12467c4側に、回転させることができる
【1163】
従って、球受部12467から遊技球が排出される(取り出される)と、第3片124
67eの荷重により第2片12467dを第1片12467cの球受片12467c4側
に変位させることができる。
【1164】
さらに、球受部12467は、第1実施形態における球受部467と同様に、下変位部
材12440の内部をスライド変位させる動作により、軸穴12467bを中心に回転さ
れて、下変位部材12440の出射開口471(図66参照)から受け入れた遊技球が外
側に排出される。
【1165】
ここで、球受部12467に受け入れられた遊技球を排出する構造として、球受部12
467のスライド移動に伴って、軸孔467bを中心に球受部12467の回転させる構
造では、球受部12467のスライド速度により、軸孔467bを中心とする球受部12
467の回転速度が変更される。従って、球受部12467のスライド速度のみに回転速
度が依存するので、球受部12467からの遊技球の排出速度が安定しないという問題点
があった。
【1166】
これに対し、第12実施形態では、第3片12467eの荷重により第2片12467
dが回転する方向と、遊技球を出射する際の軸孔467bを軸とする球受部12467の
回転方向とが略同一の方向に設定されるので、出射開口471から出射される遊技球に第
2片12467dが変位する際の駆動力を付与することができる。従って、球受部124
67を変位させて出射開口471から遊技球を排出する際の球受部12467から遊技球
に作用させる力を小さくしても、出射される遊技球の速度を維持することができる。その
結果、球受部12467から出射される遊技球の排出速度を安定させることができる。
【1167】
次いで、図156から図158を参照して、第13実施形態における特別入賞装置13
550について説明する。上記第1実施形態では、特別入賞装置550の第1ユニット5
51の内部に流入した遊技球の送球経路を第3経路部材580の第1及び第2駆動ユニッ
ト583,584により切り替える場合を説明したが、第13実施形態では、特別入賞装
置13550の送球経路の対向間隔を変更することで、特別入賞装置13550の内部を
流下する遊技球の流下経路を調整する。なお、上記各実施形態と同一の部分には、同一の
符号を付してその説明は省略する。
【1168】
初めに、図156及び図157を参照して、第13実施形態における特別入賞装置13
550の全体構成について説明する。図156(a)は、第13実施形態における特別入
賞装置13550の正面図であり、図156(b)は、特別入賞装置13550の斜視正
面図であり、図156(c)は、図156(a)のCLVIc−CLVIc線における特
別入賞装置13550の断面図である。図157は、特別入賞装置13550の分解斜視
正面図である。
【1169】
図156及び図157に示すように、第13実施形態における特別入賞装置13550
は、正面側に配設される第1経路部材13560と、その第1経路部材13560の背面
側に配設される第2経路部材13570と、を備える。
【1170】
第1経路部材13560は、遊技盤13の遊技領域の正面に沿った板状に形成される正
面板13564と、その正面板13564の左右の端部から背面側(ベース板60側)に
突設される第1壁部13565と、を主に備える。
【1171】
正面板13564は、後述する第2経路部材13570との対向間に形成される遊技球
の流下経路の正面側の壁部となる板部材であり、光透過部材から形成される。これにより
、遊技者は、特別入賞装置13550の内部を流下する遊技球を正面板13564を介し
て視認することができる。また、正面板13564は、第2経路部材13570側に突出
する第1凸部13564b、第2凸部13564cと、その第1凸部13564b、第2
凸部13564cの下方に位置し第2経路部材13570側に突設される第3凸部135
64dと、を備える。
【1172】
第1凸部13564b及び第2凸部13564cは、特別入賞装置13550の内部を
流下する遊技球を案内するための突起であり、正面板13564の左右方向外側(矢印L
−R方向外側)から正面板13564の左右方向中央側に向かって下降傾斜して形成され
る。
【1173】
第3凸部13564dは、正面板13564の左右方向(矢印L−R方向)中央に位置
し重力方向(矢印U−D方向)に延設される。なお、第13実施形態では、遊技盤13の
遊技領域において、特別入賞装置13550の左右方向(矢印L−R方向)略中央位置の
左右で特別入賞装置13550から流下する遊技球の送球経路が異なり、特別入賞装置1
3550の正面視左側から流下する遊技球は、第1入賞口64(図2参照)に送球され、
送球された遊技球により、遊技者に特定の遊技価値が付与される(所定数の遊技球が払い
出される)。一方、特別入賞装置13550の正面視右側から流下する遊技球は、遊技盤
13のアウト口71に送球され、パチンコ機10に回収される。
【1174】
なお、第13実施形態では、特別入賞装置13550の左側(矢印L方向側)の下方(
矢印D方向側に第1入賞口64が配置される。これにより、特別入賞装置13550の正
面視左側から流下する遊技球を第1入賞口64に流入させることができる。
【1175】
第1壁部13565は、遊技盤13のベース板60と特別入賞装置13550とを連結
する部分であり、突設先端部に左右外側に突出する連結板13565aを左右の第1壁部
13565にそれぞれ2箇所ずつ備える。
【1176】
連結板13565aは、特別入賞装置13550を遊技盤13のベース板60に締結す
るためのネジを挿入するための貫通孔13565a1が貫通形成される。この貫通穴13
565a1に挿通したネジにより、特別入賞装置13550をベース板60に締結するこ
とができる。
【1177】
第2経路部材13570は、第1経路部材13560の正面板13564と対向する板
状のベース板13571と、そのベース板13571の左右(矢印L−R方向)の端部か
ら第1経路部材13560の正面板13564側に突設される第4壁部13573と、を
備える。
【1178】
ベース板13571は、第1経路部材13560の正面板13564との対向間の隙間
で遊技球の送球経路を形成する部材であり、正面視における外形が正面板13564の外
形よりも小さく形成される。これにより、ベース板13571の正面側を正面板1356
4で覆うことができるので、遊技者側からベース板13571を視認しにくくすることが
できる。
【1179】
また、ベース板13571は、第1経路部材13560側に突出する第4凸部1357
1b、第5凸部13571cと、それら第4凸部13571b及び第5凸部13571c
の下方に位置し正面板13564側に突設される第6凸部13571dと、を主に備える
【1180】
第4凸部13571b及び第5凸部13571cは、特別入賞装置13550の内部を
流下する遊技球を案内するための突起であり、ベース板13571の左右方向外側(矢印
(L−R方向外側)からベース板13571の中央側に向かって下降傾斜して形成される
【1181】
第6凸部13571dは、上述した第3凸部13564dと対向する位置に形成されて
おり、第3凸部13564dの先端と所定の隙間を有する長さに形成される。なお、第3
凸部13564dと、第6凸部13571dとの対向間の隙間は、遊技球の直径よりも小
さい寸法に設定される。
【1182】
第4壁部13573は、第1経路部材13560を挿通したネジを締結するための締結
孔13573aが左右の第4壁部13573のそれぞれに2箇所ずつ穿設される。これに
より、第1経路部材13560と第2経路部材13570とが締結固定される。
【1183】
また、第4壁部13573の締結孔13573aの周囲には、第1経路部材13560
と第2経路部材13570との対向間の隙間を調整するシム部材SIが配設される。
【1184】
シム部材SIは、薄い板状の透明材料から形成されており、遊技者側から視認されにく
くされる。また、本実施形態では、シム部材SIは、正面視左側の端部に配設され、正面
視左側の正面板13564とベース板13571の対向間の間隔が大きくされる。
【1185】
次いで、図158を参照して、第13実施形態における特別入賞装置13550の内部
を流下する遊技球について説明する。図158(a)は、特別入賞装置13550の上面
図であり、図158(b)は、図158(a)のCLVIIIb−CLVIIIb線にお
ける特別入賞装置13550の断面図である。
【1186】
図158に示すように、特別入賞装置13550は、正面視左側の端部にシム部材SI
が配設され、正面視左側における正面板13564とベース板13571との対向間の間
隔L14(図158(a)参照)が、正面視右側における正面板13564とベース板1
3571との対向間の間隔L15(図158(a)参照)よりも大きく設定される(L1
4>L15)。
【1187】
なお、間隔L14は、正面板13564とベース板13571とが対向する位置におけ
る左側(矢印L方向側)端部の間隔である。また、間隔L15は、正面板13564とベ
ース板13571とが対向する位置における右側(矢印R方向側)端部の間隔である。さ
らに、間隔L15は、遊技球の直径よりも大きく設定されており、特別入賞装置1355
0の上方から流下する遊技球を左右方向のどの位置からでも特別入賞装置13550の内
部に流入させることができる(L14>L15>遊技球の直径)。
【1188】
また、特別入賞装置13550は、第3凸部13564d及び第6凸部13571dに
より下流側が左右に区画される。これにより、特別入賞装置13550の上流側の主経路
SK1(図158(b)参照)を流下する遊技球は、特別入賞装置13550の正面視左
側に形成される主経路SK2と、正面視右側に形成される副経路HK1とのどちらか一方
に流入される。なお、上述したように、特別入賞装置13550の下流側の遊技領域は、
特別入賞装置13550の左右方向の略中央位置で送球経路が異なって形成されている。
従って、主経路SK2から遊技領域に送球される遊技球は、特定の入賞口に送球され、副
経路HK1から遊技領域に送球される遊技球は、遊技板13のアウト口71に送球される
【1189】
さらに、上述した正面板13564の第1凸部13564b及び第2凸部13564c
と、ベース板13571の第4凸部13571b及び第5凸部13571cとの突出寸法
は、略同一に設定される。即ち、正面板13564から背面側に向かって突出する第1凸
部13565bと第2凸部13564cとは、その突出寸法が同一に設定される。また、
ベース板13571から正面側に向かって突出する第4凸部13571bと第5凸部13
571cとは、その突出寸法が同一に設定される。さらに、第1凸部13565bと第4
凸部13571bとの突出寸法が同一に設定される。
【1190】
また、第1凸部13564b及び第2凸部13564cと第4凸部13571b及び第
5凸部13571cとは、上下方向の高さが異なる位置に配置される。即ち、正面板13
564から背面側に向かって突出する第1凸部13565bと第2凸部13564cとは
、同一の高さから突出される。また、ベース板13571から正面側に向かって突出する
第4凸部13571bと第5凸部13571cとは、同一の高さから突出される。さらに
、第1凸部13565bと第4凸部13571bとは、異なる高さに配置され、第4凸部
13571bが、第1凸部13565bよりも下方に配置される。また、重力方向2箇所
から突設される第4凸部13571bの中間位置に、重力方向の2箇所から突設される第
1凸部13565bの下方側が配置される。
【1191】
これにより、特別入賞装置13550の内部を流下する遊技球を第1凸部13564b
及び第4凸部13571b又は第2凸部13564c及び第5凸部13571cに順に衝
突させつつ流下させることができる。その結果、遊技球を第1凸部13564b及び第2
凸部13564cと第4凸部13571b及び第5凸部13571cの延設方向に沿って
流下させることができる。
【1192】
特別入賞装置13550の正面視左側における正面板13564及び第4凸部1357
1b又は、ベース板13571及び第1凸部13564bの対向間の距離寸法L16(図
158(a)参照)は、シム部材SIにより遊技球の直径よりも大きく設定されると共に
、特別入賞装置13550の正面視右側における正面板13564及び第5凸部1357
1c又は、ベース板13571及び第2凸部13564cの対向間の距離寸法L17は、
遊技球の直径よりも小さく設定される。
【1193】
なお、間隔L16は、第4凸部13571b及び第1凸部13564bの第5凸部13
571c及び第2凸部13564c側(矢印R方向側)の端部における正面板13564
又はベース板13571との対向間の距離寸法である。また、間隔L17は、第5凸部1
3571c及び第2凸部13564cの第4凸部13571b及び第1凸部13564b
側(矢印L方向側)の端部における正面板13564又はベース板13571との対向間
の距離寸法である。
【1194】
さらに、第13実施形態では、特別入賞装置13550の左側(矢印L方向側)の下方
(矢印D方向側に第1入賞口64が配置される。これにより、特別入賞装置13550の
正面視左側から流下する遊技球を第1入賞口64に流入させることができる。
【1195】
よって、特別入賞装置13550の正面視右側(矢印R方向側)から特別入賞装置13
550の主経路SK1に流入される遊技球は、第2凸部13564c及び第5凸部135
71cに当接しやすくされ、第2凸部13564c及び第5凸部13571cの延設方向
に沿って流下させて副経路HK1側に案内されやすくなる。一方、特別入賞装置1355
0の正面視左側(矢印L方向側)から特別入賞装置13550の主経路SK1に流入され
る遊技球は、第1凸部13564b及び第4凸部13571bに衝突し難くされ、そのま
ま副経路HK1に送球されやすくなる。その結果、特別入賞装置13550の内部に流入
した遊技球の流下方向を変更することができる。
【1196】
なお、本実施形態では、第1凸部13564b、第2凸部13564c、第4凸部13
571b及び第5凸部13571cが、第6凸部13571d及び第3凸部13564d
(主経路HK1と副経路SK6との遊技球の流入口)よりも上方(矢印U方向)に形成さ
れる。よって、主経路SK1を流下する遊技球の大半を副経路HK1に流下させることが
できると共に、副経路HK1よりも相対的に少ない個数の遊技球を主経路SK6に流下さ
せることができる。
【1197】
また、第13実施形態では、第1経路部材13560と第2経路部材13570との対
向間をシム部材SIにより調整すると共に非平行として、第1経路部材13560と第2
経路部材13570との対向間を流下する遊技球の位置(遊技球の流下する方向)を調整
することができる。
【1198】
従って、ベース板60の正面に打ち付けられた釘のベース板60の正面に対する角度を
変更して遊技球が流下されやすい方向を調整する場合に比べて、特別入賞装置13550
の内側を流下されやすい方向を遊技者に認識させにくくすることができる。その結果、遊
技者が遊技機で遊技をする前に遊技が不利であると認識することを抑制でき、遊技機の稼
動率を向上できる。
【1199】
また、第1経路部材13560及び第2経路部材13570の対向方向の2方向(前後
方向(矢印F−B方向))を変更することのみで、特別入賞装置13550の内側を流下
する遊技球の流下方向を変更できるので、遊技盤13(ベース板60)の正面に対して全
方向に調整可能な釘よりも、その調整を簡易にできる。その結果、調整者の意図する方向
に遊技球を流下させやすくできる。
【1200】
なお、調整者の意図する方向とは、例えば、副経路HK1側(矢印L方向側)の第1経
路部材13560及び第2経路部材13570の対向間を主経路SK6側(矢印R方向側
)の第1経路部材13560及び第2経路部材13570の対向間よりも大きくして、特
別入賞装置13550の内側を流下する遊技球が副経路HK1に流下する、又は、主経路
SK6側(矢印R方向側)の第1経路部材13560及び第2経路部材13570の対向
間を副経路HK1側(矢印L方向側)の第1経路部材13560及び第2経路部材135
70の対向間よりも大きくして、特別入賞装置13550の内側を流下する遊技球が主経
路SK6に流下することである。
【1201】
さらに、正面側に配設される第1経路部材13560に対して、シム部材SIを挟むこ
とにより背面側に配設される第2経路部材13570を前後方向(矢印F−B方向)に移
動させることができるので、第1経路部材13560と第2経路部材13570との対向
間の距離を遊技者に認識させにくくすることができる。即ち、遊技者から遠方側に配設さ
れる第2経路部材13570が前後方向に移動されるので、遊技者から近い第1経路部材
13560が変位される場合に比べて、第1経路部材13560と第2経路部材1357
0の対向間の距離を遊技者に把握されにくくすることができる。その結果、遊技機の稼動
率を向上することができる。
【1202】
次いで、図159を参照して、第14実施形態における係合部材14310について説
明する。上記第1実施形態では、係合部材310の操作子315が、背面ケース300の
底壁部301側(背面側(矢印B方向側))に向かって突出して形成される場合について
説明したが、第14実施形態における操作子14315は、突出先端面が基端側に向かっ
て傾斜して形成される。なお、上記各実施形態と同一の部分には、同一の符号を付してそ
の説明は省略する。
【1203】
図159(a)は、第14実施形態における背面ケース300の背面図であり、図15
9(b)は、図159(a)のCLIXb−CLIXb線における背面ケース300の模
式断面図である。
【1204】
なお、第14実施形態における背面ケース14300は、第1実施形態における背面ケ
ース300と同様に、正面視略矩形の底壁部301と、その底壁部301の4辺の外縁か
ら正面へ向けて立設される外壁部302とを備え、それら各壁部301,302により一
面側(正面側)が開放された箱状に形成される。底壁部301には、その中央に正面視矩
形の開口301aが開口形成され、その開口301aを通じて、底壁部301の背面に配
設される第3図柄表示装置81(図2参照)が視認可能とされる。
【1205】
また、第14実施形態における背面ケース14300は、底壁部301の正面側(箱状
に形成された開放側(矢印F方向側))に配設される係合部材14310と、背面ケース
14300の背面側(矢印B方向側)に配設され、基板ボックス100(主制御装置11
0)を固定する固定部材320と、を主に備える。
【1206】
図159に示すように、第14実施形態における係合部材14310は、正面視におけ
る外形がクランク状に形成されており、互いに平行となる方向に延設される第1片143
11及び第2片312と、その第1片14311及び第2片312の端部同士を第1片1
4311及び第2片312の延設方向と直交する方向に連結する第3片313とから構成
される。
【1207】
第1片14311は、第3片313が連結される他側と反対側の一側(矢印R方向側)
の端部が、固定部材320の被係合部332(図41(a)参照)との係合部分として形
成されており、第1片14311の延設方向と略直交する方向である上下方向(矢印U−
D方向)の両外側に突出する係合部316と、その2箇所の係合部316の略中間位置か
ら第1片14311の延設方向(矢印L−R方向)に凹設される凹部317と、背面ケー
ス300の底壁部301側(背面側(矢印B方向側))に向かって突出する操作子143
15と、を備える。
【1208】
操作子14315は、第1片14311の他側(矢印L方向側)の端部に形成され、そ
の突出寸法が、背面ケース300の底壁部301の板厚よりも大きい値に設定され、少な
くとも作業者が指で掴める程度の寸法分、背面ケース14300(底壁部301)の背面
側に突出される。これにより、操作子14315を底壁部301の第2開口部301dか
ら突出させることができると共に、その突出部分(操作子14315の先端)を掴ませて
操作させることができる。
【1209】
また、操作子14315の突出先端面は、係合部316側(第1片14311の他側(
矢印L方向側)に向かうほど操作子14315の基端側に近づく傾斜面14315aとし
て形成される。これにより、係合部材14310と固定部材320との係合を解除する方
向(矢印L方向側)に作業者が操作子14315を操作する際に、係合部材14310と
固定部材320との係合を解除する方向に作用する力を小さくすることができる。
【1210】
即ち、傾斜面14315aにより作業者が操作子14315を操作した力を分散するこ
とができる。これにより、背面ケース300の背面側から操作子14315を操作して係
合部材14310と固定部材320との係合を解除し難くすることができる。その結果、
不正に固定部材320に配設される基板ボックス100を交換しようとする作業者が、背
面ケース300の背面側から操作子14315を操作して、固定部材320を背面ケース
300から取り外すことを抑制できる。
【1211】
また、傾斜面14315aの係合部316側の端部は、背面ケース300の底壁部30
1の背面よりも正面側(矢印F方向側)に配置される。これにより、係合部材14310
と固定部材320との係合を解除する目的で操作子14315を操作する作業者の手を傾
斜面14315aに当接させることができる。その結果、操作子14315を操作し難く
して、固定部材320に配設される基板ボックス100を不正に交換しようとする作業者
が、背面ケース300の背面側から操作子14315を操作して、固定部材320を背面
ケース300から取り外すことを抑制できる。
【1212】
次いで、図160(a)を参照して、第15実施形態における係合部材15310につ
いて説明する。上記第1実施形態では、係合部材310の操作子315は、背面ケース3
00の底壁部301側(背面側(矢印B方向側))に向かって突出して形成される場合に
ついて説明したが、第15実施形態における操作子15315は、係合部材15310の
第1片15311に軸支される。なお、上記各実施形態と同一の部分には、同一の符号を
付してその説明は省略する。
【1213】
図160(a)は、第15実施形態における背面ケース300の模式断面図である。な
お、図160(a)の断面は、図159(b)の断面と対応する。
【1214】
なお、第15実施形態における背面ケース15300は、第1実施形態における背面ケ
ース300と同様に、正面視略矩形の底壁部301と、その底壁部301の4辺の外縁か
ら正面へ向けて立設される外壁部302とを備え、それら各壁部301,302により一
面側(正面側)が開放された箱状に形成される。底壁部301には、その中央に正面視矩
形の開口301a(図5参照)が開口形成され、その開口301aを通じて、底壁部30
1の背面に配設される第3図柄表示装置81(図2参照)が視認可能とされる。
【1215】
また、第15実施形態における背面ケース15300は、底壁部301の正面側(箱状
に形成された開放側(矢印F方向側))に配設される係合部材15310と、背面ケース
15300の背面側(矢印B方向側)に配設され、基板ボックス100(主制御装置11
0)を固定する固定部材320(図41参照)と、を主に備える。
【1216】
図160(a)に示すように、第15実施形態における係合部材15310は、正面視
における外形がクランク状に形成されており、互いに平行となる方向に延設される第1片
15311及び第2片312(図41参照)と、その第1片14311及び第2片312
の端部同士を第1片15311及び第2片312の延設方向と直交する方向に連結する第
3片313(図41参照)とから構成される。
【1217】
第1片15311は、第3片313が連結される他側(矢印L方向側)と反対側の一側
(矢印R方向側)の端部が、固定部材320の被係合部332(図41(a)参照)との
係合部分として形成されており、第1片15311の延設方向と略直交する方向である上
下方向(矢印U−D方向)の両外側に突出する係合部316(図41参照)と、その2箇
所の係合部316の略中間位置から第1片15311の延設方向(矢印L−R方向)に凹
設される凹部317(図41参照)と、背面ケース300の第2開口部301dに挿通さ
れる操作子15315と、その操作子15315が軸支される軸受部15319と、を主
に備える。
【1218】
軸受部15319は、第1片15311の第3片313が連結される他側(矢印L方向
側)に第1片15311から突設される。また、軸受部15319は、後述する操作子1
5315を重力方向(矢印U−D方向)に挿通した円柱状の軸部材15315cが挿入さ
れる凹部が形成される。
【1219】
操作子15315は、棒状に形成されると共に、第1片15311側の端部に重力方向
に貫通する貫通孔15315bと、その貫通孔15315bに挿入される軸部材1531
5cと、を備える。
【1220】
よって、操作子15315は、貫通孔15315bに挿入された軸部材15315cが
、軸受部15319の凹部に挿入されることで、第1片15311に対して回転変位可能
な状態で保持される。また、操作子15315の回転軸(軸部材15315c)は、第1
片15311よりも正面側に配置される。これにより、図160(a)に示す状態の操作
子15315の上方視における右方向(時計回り)の回転を第1片15311の他側の端
部に当接させて規制することができると共に、左方向(反時計回り)の回転を許容するこ
とができる。
【1221】
よって、係合部材15310と固定部材320との係合を解除する方向(矢印L方向側
)に作業者が操作子15315を操作する際(図160(a)に示す状態の操作子153
15を反時計周りに回転させる際)に、係合部材15310と固定部材320との係合を
解除する方向(矢印L方向)に作用する力を小さくすることができる。これにより、背面
ケース300の背面側から操作子15315を操作して係合部材15310と固定部材3
20との係合を解除しにくくすることができる。その結果、固定部材320に配設される
基板ボックス100を不正に交換しようとする遊技者が、背面ケース300の背面側から
操作子15315を操作して、固定部材320を背面ケース300から取り外すことを抑
制できる。
【1222】
次いで、図160(b)を参照して、第16実施形態における係合部材15310につ
いて説明する。上記第1実施形態では、係合部材310のスライド操作を操作子315に
より行われる場合について説明したが、第16実施形態では、係合部材16310の第1
片16311の端部が操作されることで行われる。なお、上記各実施形態と同一の部分に
は、同一の符号を付してその説明は省略する。
【1223】
図160(b)は、第16実施形態における背面ケース300の模式断面図である。な
お、図160(b)の断面は、図160(a)の断面と対応する。また、第16実施形態
における背面ケース16300は、第1実施形態における背面ケース300と同様に、正
面視略矩形の底壁部301と、その底壁部301の4辺の外縁から正面へ向けて立設され
る外壁部302とを備え、それら各壁部301,302により一面側(正面側)が開放さ
れた箱状に形成される。底壁部301には、その中央に正面視矩形の開口301a(図5
参照)が開口形成され、その開口301aを通じて、底壁部301の背面に配設される第
3図柄表示装置81(図2参照)が視認可能とされる。
【1224】
さらに、第16実施形態における背面ケース16300は、底壁部301の正面側(箱
状に形成された開放側(矢印F方向側))に配設される係合部材16310と、背面ケー
ス16300の背面側(矢印B方向側)に配設され、基板ボックス100(主制御装置1
10)を固定する固定部材320(図41参照)と、を主に備える。
【1225】
図160(b)に示すように、第16実施形態における係合部材16310は、正面視
における外形がクランク状に形成されており、互いに平行となる方向に延設される第1片
16311及び第2片312(図41参照)と、その第1片16311及び第2片312
の端部同士を第1片16311及び第2片312の延設方向と直交する方向に連結する第
3片313(図41参照)とから構成される。また、第16実施形態における係合部材1
6310は、背面ケース300に形成される第2開口部301dに背面側から挿通させた
指によりスライド変位可能とされる。
【1226】
第1片16311は、第3片313が連結される他側(矢印L方向側)と反対側の一側
(矢印R方向側)の端部が、固定部材320の被係合部332(図41参照)との係合部
分として形成されており、第1片311の延設方向と略直交する方向である上下方向(矢
印U−D方向)の両外側に突出する係合部316(図41参照)と、その2箇所の係合部
316の略中間位置から第1片16311の延設方向(矢印L−R方向)に凹設される凹
部317(図41参照)と、を主に備える。
【1227】
図160(b)に示すように、係合部材16310の係合部316と固定部材320の
被係合部332とが係合した状態では、第1片16311の他側(矢印L方向側)の端部
が第2開口部301dの開口に対して水平方向外側に配置される。従って、係合部材16
310と固定部材320との係合を解除する方向(矢印L方向側)に作業者が係合部材1
6310を操作する際には、背面ケース300の第2開口部301dから挿入する指で、
係合部材16310と固定部材320との係合を解除する方向に係合部材16310を変
位させにくくすることができる。その結果、固定部材320に配設される基板ボックス1
00を交換しようとしてする作業者が、背面ケース300の背面側から係合部材1631
0を不正に操作して、固定部材320を背面ケース300から取り外すことを抑制できる
【1228】
次いで、図161を参照して、第17実施形態における背面ケース17300について
説明する。上記第1実施形態では、背面ケース300の第2開口部301dから、係合部
材310の操作子315が突出する場合について説明したが、第17実施形態では、背面
ケース17300の第2開口部301dから突出する操作子315が、所定の位置で背面
ケースの一部に覆われる。なお、上記各実施形態と同一の部分には同一の符号を付してそ
の詳しい説明を省略する。
【1229】
図161(a)は、第17実施形態における背面ケース17300の背面図であり、図
161(b)は、図161(a)のCLXIb−CLXIb線における背面ケース173
00の断面図である。
【1230】
図161に示すように、第17実施形態における背面ケース17300は、正面視略矩
形の底壁部17301と、その底壁部17301の4辺の外縁から正面へ向けて立設され
る外壁部302とを備え、それら各壁部17301,302により一面側(正面側)が開
放された箱状に形成される。底壁部17301には、その中央に正面視矩形の開口301
aが開口形成され、その開口301aを通じて、底壁部17301の背面に配設される第
3図柄表示装置81(図2参照)が視認可能とされる。
【1231】
また、背面ケース17300は、底壁部17301に正面側の2箇所から突設される突
設部301bと、固定部材320と対向する位置に開口する第1開口部301cと、係合
部材310と対向する位置に開口する第2開口部301dと、その第2開口部301dの
第1開口部301c側(矢印R方向側)の背面を覆設する覆設部17301eと、を備え
る。
【1232】
覆設部17301eは、第2開口部301dの第1開口部301c側(矢印R方向側)
の端部から背面側(矢印B方向側)に向かって立設される。また、覆設部17301eは
立設先端部が背面視における第2開口部301dの開口の内側に向かって屈曲する屈曲部
17301e1を備える。これにより、覆設部17301eは、第1開口部301c側(
矢印R方向側)と反対側(矢印L方向側)が開口する箱形状に形成される。
【1233】
また、覆設部17301eの立設距離(底壁部17301cの背面から屈曲部1730
1e1の正面との間の距離)は、底壁部17301cから突出する操作子315の突出寸
法よりも大きく設定される。さらに、覆設部17301eは、背面視における屈曲部17
301e1の左右方向(矢印L−R方向)の寸法が、背面視における操作子315の左右
方向の寸法よりも大きく設定される。
【1234】
これにより、係合部材310の係合部316と固定部材320の被係合部332とが係
合した状態では、図161(b)に示すように、操作子315が覆設部材17301eの
内側に配置される。従って、係合部材310と固定部材320との係合を解除する方向(
矢印L方向側)に係合部材310を作業者が操作する際に、背面ケース17300の背面
側から操作子315を掴みにくくすることができる。これにより、係合部材310と固定
部材320との係合を解除する方向(矢印L方向側)に係合部材310が変位されること
を抑制できる。その結果、固定部材320に配設される基板ボックス100を不正に交換
しようとしてする作業者(遊技者)が、背面ケース17300の背面側から係合部材31
0を操作して、固定部材320を背面ケース17300から取り外すことを抑制できる。
【1235】
次いで、図162から図164を参照して、第18実施形態における背面ケース183
00について説明する。上記第1実施形態では、係合部材310が、直線方向(矢印L−
R方向)にスライド変位される場合について説明したが、第18実施形態における係合部
材18310は、背面ケース18300に対して回転変位される。なお、上記各実施形態
と同一の部分については、同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
【1236】
初めに、図162及び図163を参照して、第18実施形態における背面ケース183
00の構成および係合部材18310の操作について説明する。図162(a)及び図1
63(a)は、第18実施形態における背面ケース18300の正面図であり、図162
(b)及び図163(b)は、背面ケース18300の背面図である。なお、図162
a)及び図162(b)では、係合部材18310と固定部材18320とが係合した状
態が図示され、図163(a)及び図163(b)では、係合部材18310と固定部材
18320との係合が解除された状態が図示される。
【1237】
図162及び図163に示すように、第18実施形態における背面ケース18300は
、正面視略矩形の底壁部18301と、その底壁部18301の4辺の外縁から正面へ向
けて立設される外壁部18302とを備え、それら各壁部18301,18302により
一面側(正面側)が開放された箱状に形成される。また、背面ケース18300は、底壁
部18301の正面側(箱状に形成された開放側(矢印F方向側))に配設される係合部
材18310と、背面ケース18300の背面側に配設され、基板ボックス100(主制
御装置110)を固定する固定部材18320と、を備える。
【1238】
底壁部18301は、その中央に正面視矩形の開口301aが開口形成され、その開口
301aを通じて、底壁部18301の背面に配設される第3図柄表示装置81(図2
照)が視認可能とされる。また、底壁部18301は、固定部材18320と対向する位
置に開口する第1開口部18301cと、その第1開口部18301cの下方(矢印D方
向)に位置し、正面側に突出する突設部18301bと、を備える。
【1239】
第1開口部18301cは、後述する固定部材18320の被係合部18332を挿通
するための開口であり、正面視において被係合部18332よりも大きい形状に形成され
る。これにより、背面ケース18300の内側に役物装置(回転ユニット700)を配設
した後で、背面ケース18300の背面側から固定部材18320の係合部分を背面ケー
ス18300の正面側に配置することができる。
【1240】
突設部18301bは、後述する係合部材18310を軸支する部材であり、底壁部1
8301bの正面から円柱状に突設される。また、突設部18301bの突設先端面には
、ネジを螺合する孔が凹設される。これにより、係合部材18310を背面ケース183
00に配設した状態で、突設部18301bにネジを螺合することで、係合部材1831
0が突設部18301bから抜け出ることを規制できる。
【1241】
外壁部18302は、正面視において右側(矢印R方向側)の側面に左右方向(矢印L
−R方向)に開口する開口部18302aを備える。開口部18302aは、後述する係
合部材18310の回転軌跡上に形成される。これにより、係合部材18310を背面ケ
ース18300の内側に配設した後に、係合部材18310を回転させることで係合部材
18310を背面ケース18300の外側に突出させることができる。
【1242】
固定部材18320は、後述する係合部材18310と係合する介設部材18330と
、その介設部材18330に締結される軸支部材340と、から構成される。
【1243】
介設部材18330は、正面側が開放する箱状に形成され、他側(矢印L方向側)の側
面に突設される係止部18331と、一側(矢印R方向側)の側面から背面ケース300
側に突出して枠状に形成される被係合部18332と、箱状の底面(矢印B方向側の側面
)に円形状に開口する挿通孔333(図39(b)参照)と、背面から突出する突部33
4と、を主に備える。
【1244】
係止部18331は、固定部材320の他側(矢印L方向側)を底壁部18301に係
合させるための開口を備え、その開口に上述した第1開口部18301cの周囲から断面
L字状に突設される突壁18301c1が挿通されることで底壁部18301に係合され
る。
【1245】
これにより、介設部材18330(固定部材18320)を背面ケース18300に配
設する際に、介設部材18330の係止部18331に突壁18301c1を挿通させて
介設部材18330の他側(矢印L方向側)を背面ケース18300に対して係止するこ
とができる。
【1246】
被係合部18332は、係合部材18310と係合する部分であり、背面ケース183
00側(矢印F方向側)への突出寸法が、背面ケース18300に配設される係合部材1
8310を超える寸法に設定され、囲われる空間の正面側(矢印F方向側)の内面から底
壁部18301の正面までの距離寸法が、係合部材18310の正面から底壁部1830
1の正面までの距離よりも大きく設定される。これにより、被係合部18332により囲
われる空間と係合部材18310とが、前後方向(矢印F−B方向)において重なる位置
に配置される。
【1247】
係合部材18310は、正面視略L字状に形成されており、背面ケース18300の突
設部18301bに軸支される第2片18312と、その第2片18312の一方の端部
から屈曲して形成される第1片18311と、から構成される。
【1248】
第2片18312は、第1片18311が形成される側と反対側の端部に前後方向(矢
印F−B方向)に円形状に開口される軸支孔18312aを備える。軸支孔18312a
は、上述した背面ケース18300の突設部18301bが挿入される孔であり、これに
より、係合部材18310を背面ケース18300の内側に軸支した状態で配設できる。
【1249】
第1片18311は、上述した軸支孔18312aの軸を中心として円弧状に延設され
る。これにより、係合部材18310を軸支孔18312aの軸を中心として回転させた
際に第1片18311の変位領域を最小とすることができる。また、第1片18311は
、第2片18312との連結側と反対側の端部に、軸支孔18312aから径方向の両側
に突出する係合部18316と、その2箇所の係合部316の略中間位置から第1片18
311の延設方向に凹設される凹部18317と、を備える。
【1250】
2箇所の係合部18316は、正面視における外形が略三角形状に形成される。また、
2箇所の係合部18316の一方の係合部18316は、第2片18312との連結部と
反対側の端部から第2片18312との連結部側に向かう程、第1片18311の径方向
外側に突出する外形に形成される。2箇所の係合部18316の他方の係合部18316
は、第2片18312との連結部と反対側の端部から第2片18312との連結部側に向
かう程、第1片18311の径方向内側に突出する外形に形成される。
【1251】
凹部18317は、第1片18311の厚み方向に切り欠いて形成されると共に、第1
片18311の第2片18312との連結側と反対側の端部から、第1片18311の延
設方向に沿って第2片18312との連結側に向かって凹設される。よって、第1片18
311の端部が二股に分割される。これにより、第1片18311の第2片18312と
の連結側と反対側の端部を、第2片18312との連結側よりも弾性変形させやすくして
、係合部材18310を固定部材18320と係合させやすくできる。
【1252】
次いで、係合部材18310と固定部材18320との係合について説明する。図16
3に示すように、介設部材18330及び軸支部材340は、係合部材18310との係
合前に介設部材18330側から挿入されるネジにより締結されて組み合わされる。
【1253】
また、係合部材18310は、上述したように背面ケース18300の突設部1830
1bに軸支された状態で配設され、第1片18311と第2片18312との連結部が、
背面ケース18300の開口部18302aから突出された状態で配設される。
【1254】
なお、背面ケース18300に軸支された係合部材18310は、重心が背面ケース1
8300の突設部18301bよりも開口部18302a側に位置しており、外部の力が
作用していない状態では、重力により第1片18311と第2片18312との連結部が
背面ケース18300の開口部18302aから突出する方向に回転される力が、係合部
材18310に作用される。これにより、係合部材18310と固定部材18320との
係合が不完全であった場合に、係合部材18310を背面ケース18300の外側に突出
させて、係合部材18310と固定部材18320との係合の忘れを防止することができ
る。
【1255】
締結された状態の介設部材18330及び軸支部材340(固定部材18320)は、
介設部材18330の係止部18331に第1開口部18301cの周囲から突設される
突壁18301c1が挿入されて、固定部材18320の正面視左側(矢印L方向側)が
背面ケース18300に係止される。この場合、固定部材18320の被係合部1833
2が、第1開口部18301cの内側に挿入され、その被係合部18332に囲われた空
間が係合部材18310の第1片18311の先端と対向する位置に配設される。
【1256】
次に、係合部材18310を固定部材18320に係合させる作業者は、背面ケース1
8300の開口部18302aから突出した係合部材18310(第1片18311と第
2片18312との連結部)を背面ケース18300の内側(矢印R1方向側)に押し込
む(図163参照)ことで、係合部材18310を突設部18301bを中心に回転させ
る。
【1257】
これにより、図162に示すように、係合部材18310の先端を、被係合部1833
2の内部空間に挿入できる。この場合、2箇所の係合部18316の外側端部同士の離間
寸法は、被係合部18332の内部空間の上下方向の開口寸法よりも大きく設定されるが
、係合部材18310の凹部18317により、第1片18311が弾性変形させやすく
されるので、第1片18311の端部を凹部18317の内側に弾性変形させて、2箇所
の係合部18316の外側端部同士の離間寸法を、被係合部18332の内部空間の上下
方向の開口寸法よりも小さくして第1片18311の端部を被係合部18332の内側に
挿入できる。
【1258】
また、係合部材18310の第1片18311と第2片18312との連結部分は、背
面ケース18300の開口部18302aの内側に挿入されるので、係合部材18310
が、係合された状態で係合部材18310が背面ケース18300の外側から操作される
ことを抑制できる。その結果、係合部材18310が不正に操作されて、固定部材183
20に連結される基板ボックス100(主制御装置110)が不正な基板に交換されるこ
とを抑制できる。
【1259】
次に、第18実施形態における係合部材18310と固定部材18320との係合の解
除は、について説明する。図163(a)に示すように、第1開口部18301cは、正
面視略L字状に開口されており、固定部材18320の被係合部18332と係合状態に
おける係合部材18310の凹部18317が、第1開口部18301cを介して背面ケ
ース1300の背面側(矢印B方向側)から操作可能とされる。
【1260】
よって、係合部材18310の凹部18317の外側部分を、専用の工具等で凹部18
317の凹設側に弾性変形させることで、係合部材18310の係合部18316と被係
合部18332との係合が解除される。この係合を解除した状態で、係合部材18310
を被係合部18332により係合される内部空間から引き出す方向(矢印L方向)に変位
させた後、係合部材310の変形を戻すことで、係合部材18310と被係合部1833
2との係合を解除することができる。
【1261】
なお、係合部材18310の凹部18317の外側部分と第1開口部18301cとの
隙間は、なるべく小さく形成されることが好ましい。これによれば、背面ケース300か
ら固定部材18320を取り外す人の指を挿入不可能にできると共に、専用の工具の挿入
は可能とされる。その結果、専用の工具を有する作業者のみに基板ボックス100(主制
御装置110)を交換可能とさせることができ、不正な基板ボックス100に交換される
ことを抑制できる。
【1262】
次いで、図164を参照して、係合部材18310を固定部材18320に係合し忘れ
た場合についての説明をする。図164(a)は、遊技盤13の模式上面図であり、図1
64(b)は、パチンコ機10の模式上面図である。なお、図164(a)及び図164
(b)では、係合部材18310を被係合部18332に係合し忘れた状態が図示される
。また、図164(a)及び図164(b)では、正面視において枠状に形成される外枠
11の上方側の一片を取り外した状態が図示される。
【1263】
上述したように、係合部材18310と被係合部18332との係合が不完全であった
場合に、重力により係合部材18310を背面ケース18300の外側に突出させること
ができる。この場合、遊技盤13の左右方向(矢印L−R方向)における係合部材183
10の端部から背面ケース18300の右側(矢印R方向側)の端部までの距離寸法LR
1(図164(a)参照)が、遊技盤13が配設される外枠11の左右方向における内側
の左右方向寸法LR2(図164(b)参照)よりも大きく設定される。これにより、係
合部材18310と固定部材18320とが非係合の場合に、遊技盤13を外枠11の内
側に挿入しようとすると、係合部材18310の背面側を外枠11の正面に当接させるこ
とができる。その結果、係合部材18310と固定部材18320とが非係合の場合に、
遊技盤13が外枠11に配設されることを抑制して、係合部材18310と固定部材18
320との係合の忘れを抑制することができる。
【1264】
次いで、図165及び図166を参照して、第19実施形態における係合部材1931
0について説明する。上記第18実施形態では、外枠11の内側に係合部材18310を
配置して係合部材18310が不正に操作されることを抑制したが、第19実施形態では
、係合部材19310の解除方向への回転を規制して、係合部材18310が不正に操作
されることを抑制する。なお、上記各実施形態と同一の部分については、同一の符号を付
してその詳しい説明を省略する。
【1265】
図165は、第19実施形態における係合部材19310の分解斜視正面図である。図
166(a)は、背面ケース18300の正面図であり、図166(b)は、図165
CLXVIb−CLXVIb線におけるワンウェイ19350の断面図である。
【1266】
図165に示すように、第19実施形態における係合部材19310は、正面視略L字
状に形成されており、背面ケース19300に対して回転軸を有する第2片19312と
、その第2片19312の一方の端部から屈曲して形成される第1片18311と、から
構成される。
【1267】
第2片19312は、第1片18311が形成される側と反対側の端部に前後方向(矢
印F−B方向)に円形状に開口する嵌合孔19312bを備える。嵌合孔19312bは
、後述するワンウェイ19350が嵌合される孔であり、ワンウェイ19350の外輪1
9351と略同一の内径に形成される。
【1268】
ワンウェイ19350は、外周面にカム面が形成される内輪19352と、その内輪1
9352との外側を囲む円環状に形成される外輪19351と、それら外輪19351及
び内輪19352の間に配設される複数のスプリング19353及びローラ19354と
、を備え(図166(b)参照)、外輪19351に対して内輪19352が一方向に回
転しようとするとカム面とローラ19354との接触面圧が高くなり、抵抗となって外輪
への動力を伝達し、外輪19351に対して内輪が他方向に回転すると、カム面とローラ
10354との接触面圧が低くなり滑って動力伝達を切断するカム式のクラッチである。
なお、ワンウェイ19350の詳しい説明は後述する。
【1269】
また、ワンウェイ19350の内輪19352には、中心に操作子19360が挿入さ
れる。操作子19360は、背面ケース19300の背面側(矢印B方向側)に配置され
る操作部19361と、その操作部19361の正面側(矢印F方向側)に突設される挿
入部19362と、を主に備える。
【1270】
操作部19361は、背面ケース19300の背面側から操作子19360を作業者が
操作する部分であり、円形状に形成され、その外形が後述する挿入部19362が挿通さ
れる開口よりも大きく形成される。これにより、操作子19360を背面ケース1930
0の背面側から配設した場合に、操作部19361が背面ケース19300の正面側(矢
印F方向側)に抜け出ることを抑制できる。
【1271】
挿入部19362は、操作部19361の軸と同軸上の円柱状に形成され、正面側(矢
印F方向側)に突設される。また、挿入部19362は、その外周面に径方向に突設され
る突壁19362aを備える。
【1272】
突壁19362aは、挿入部19362に対してワンウェイ19350の内輪1935
2が空転することを防止する係合部分であり、内輪19352に形成される凹部1935
2aに挿入される。これにより、操作子19360に作用する回転力が内輪19352に
非伝達とされることを防止できる。
【1273】
さらに、挿入部19362の突設先端面には、正面視円形状に凹設される凹部が形成さ
れており、その凹部に正面側から背面側に向かってネジを螺合させることで、ワンウェイ
19350に対して操作子19360を連結できる。
【1274】
次いで、図166を参照して背面ケース19300と係合部材19310との配設状態
について説明する。背面ケース19300は、正面視略矩形状の底壁部19301と、そ
の底壁部19301の4辺の外縁から正面へ向けて立設される外壁部302とを備え、そ
れら各壁部19301,302により一面側(正面側)が開放された箱状に形成される。
また、背面ケース19300は、底壁部19301の正面側(箱状に形成された開放側(
矢印F方向側))に配設される係合部材19310と、背面ケース19300の背面側に
配設され、基板ボックス100(主制御装置110)を固定する固定部材18320と、
を備える。
【1275】
底壁部19301は、その中央に正面視矩形の開口301aが開口形成され、その開口
301aを通じて、底壁部19301の背面に配設される第3図柄表示装置81(図2
照)が視認可能とされる。また、底壁部19301には、固定部材18320と対向する
位置に開口する第1開口部18301cと、その第1開口部18301cの下方(矢印D
方向)に位置し、前後方向に開口して内側に上述した操作子19360の挿入部1936
2が挿入される開口(図示しない)と、を備える。
【1276】
上述した係合部材19310は、嵌合孔19312bの内側にワンウェイ19350を
内観した状態の係合部材19310を底壁部10301の正面側に配設した後に、背面ケ
ース19300の背面側から操作子19360の挿入部19362を背面ケース1930
0の開口を介してワンウェイ19350の内輪19352の内側に挿入することで底壁部
19301に配設される。
【1277】
次いで、ワンウェイ19350の動作について説明する。上述したようにワンウェイ1
9350は、内輪19352の一方向と他方向との回転方向で外輪19351への動力の
伝達が許容される場合と遮断される場合とに切り替えられる。
【1278】
初めに、内輪19352の動力が外輪に伝達される場合について説明する。図166
b)に示すように、内輪19352が一方向(矢印LK方向(図166(b)参照))に
回転されると、内輪19352のカム面と外輪19351の内周面との間にローラ193
54が挟まり、ローラ19354の接触が抵抗となって、内輪19352の動力が外輪1
9351に伝達される。この場合、一方向の回転方向が、係合部材19310を固定部材
18320に係合させる方向に設定される。
【1279】
次いで、内輪19352の動力が遮断される場合について説明する。内輪19352が
他方向(矢印RK方向(図166(b)参照))に回転されると、ローラ19354が外
輪19351の内周面と接触する抵抗により、内輪19352の径方向内側に変位される
。これにより、外輪19351の内周面とローラ19354との接触面圧が低くなり、ロ
ーラ19354が外輪19351に対して滑って動力伝達を遮断する。この場合、他方向
の回転方向が、係合部材19310を固定部材18320との係合を解除する方向に設定
される。
【1280】
これにより、係合部材19310を背面ケース19300に配設した状態で、操作子1
9360を回転させて係合部材19310を固定部材18320に係合させることができ
る。さらに、係合部材19310と固定部材18320とが係合した状態から操作子19
360を回転させて係合部材19310と固定部材18320との係合を解除することが
規制される。その結果、係合部材19310(操作子19360)が不正に操作されて、
固定部材18320に連結される基板ボックス100(主制御装置110)が不正な基板
に交換されることを抑制できる。
【1281】
次いで、図167から図169を参照して、第20実施形態における係合部材2031
0について説明する。上記第1実施形態では、係合部材310の移動が回転ユニット70
0の背面ベース720に挿通されるネジにより規制される場合について説明したが、第2
0実施形態では、係合部材20310が固定部材320に係合された際に、係合部材20
310の移動が回転ユニット20700の背面ベース20720に形成される係合部20
724aに係合されることで規制される。なお、上記各実施形態と同一の部分については
、同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
【1282】
初めに、図167及び図168を参照して、第20実施形態における係合部材2031
0及び回転ユニット20700について説明する。図167は、第20実施形態における
背面ケース20300及び回転ユニット20700の分解斜視図である。図168(a)
は、係合部材20310の正面図であり、図168(b)は、回転ユニット20700及
び係合部材20310の背面図である。
【1283】
なお、第20実施形態における背面ケース20300は、第1実施形態における背面ケ
ース300と同様に、正面視略矩形の底壁部301と、その底壁部301の4辺の外縁か
ら正面へ向けて立設される外壁部302とを備え、それら各壁部301,302により一
面側(正面側)が開放された箱状に形成される。底壁部301には、その中央に正面視矩
形の開口301a(図5参照)が開口形成され、その開口301aを通じて、底壁部30
1の背面に配設される第3図柄表示装置81(図2参照)が視認可能とされる。
【1284】
また、第20実施形態における背面ケース20300は、底壁部301の正面側(箱状
に形成された開放側(矢印F方向側))に配設される係合部材20310と、背面ケース
20300の背面側(矢印B方向側)に配設され、基板ボックス100(主制御装置11
0)を固定する固定部材320と、を主に備える。さらに、第20実施形態における背面
ケース20300には、底壁部301の正面に回転ユニット20700が配設される。
【1285】
図167及び図168に示すように、第20実施形態における背面ケース20300の
底壁部301の正面側(矢印F方向側)に配設される係合部材20310は、正面視にお
ける形状がクランク状に形成されており、互いに平行となる方向に延設される第1片31
1及び第2片20312と、その第1片311及び第2片20312の端部同士を第1片
311及び第2片20312の延設方向と直交する方向に連結する第3片313とから構
成される。
【1286】
第1片311及び第2片20312には、その延設方向に長い長穴の摺動溝314がそ
れぞれ形成されており、これにより、係合部材20310は、第1片311及び第2片2
0312の延設方向(矢印L−R方向)に摺動可能とされる。
【1287】
また、第2片20312は、係合部材20310の摺動方向と平行な側面に凹設される
凹部20312cを備える。凹部20312cは、後述する回転ユニット20700の背
面ベース20720の係合部20724aの先端が挿入される凹みであり、係合部207
24aの外形と略同一の形状に形成される。
【1288】
詳しく説明すると、凹部20312cは、第2片20312の第3片313との連結側
と反対側(矢印L方向側)の端部までの寸法SH1(図168(a)参照)が、係合部材
20310の摺動溝314の内部を突設部301bが摺動可能な寸法SH2(図168
b)参照)と略同一に設定される。また、凹部20312cは、正面視における角度が直
角の三角形に凹設されると共に、その直角の部分が第2片20312の第3片313との
連結側(矢印R方向側)に設定される。
【1289】
回転ユニット20700は、背面ケース20300の底壁部301のうちの開口301
aの下側部分の右側(矢印R方向側に配設される正面視矩形状の背面ベース20720と
、その背面ベース20720の正面側(矢印F方向側)に配設される回転体800(図9
3参照)とを備え、遊技盤13に配設される光透過性のセンターフレーム86を介して回
転体800を回転変位させる演出を遊技者に視認させることができる。
【1290】
背面ベース20720は、球受台710の背面および装飾ユニット750の背面側(矢
印B方向側)を連結する板部材であり、球受台710及び装飾ユニット750の背面側に
配設される。また、背面ベース20720は、背面から立設される立設壁20724を備
える。
【1291】
立設壁20724は、背面ケース20300に配設される係合部材20310の外縁を
取り囲む形状に延設される。また、立設壁20724は、係合部材20310の凹部20
312cと対向する位置に形成され、凹部20312cの内側に先端が挿入される係合部
20724aを備える。
【1292】
係合部20724aは、係合部材20310を固定部材320に係合させる方向(矢印
R方向)に立設壁20724から突設され、係合部材20310の摺動方向と直交する方
向において、立設壁20724と所定の隙間を隔てて形成される。これにより、係合部2
0724aの剛性を低くして、係合部20724aを弾性変形させやすくできる。また、
立設壁20724と係合部20724aとの隙間の分、係合部20724aが弾性変形可
能な領域を確保することができる。
【1293】
また、係合部20724aは、突設先端部に係合部材20310側に屈曲する屈曲部2
0724a1を備え、その屈曲部20724a1の正面視形状が、上述した凹部2031
2cと略同一形状の三角形状に形成される。これにより、係合部材20310は、固定部
材320との係合前において、係合部材20310の凹部20312cの内側に屈曲部2
0724a1が配置される。よって、係合部材20310を、その変位方向(矢印L−R
方向)に摺動させにくくすることができる(図168(b)参照)。
【1294】
従って、係合部材20310が背面ケース20300に対して振動や揺れ等の力により
振動して、固定部材320との係合方向(矢印R方向)に移動することを抑制できる。よ
って、背面ケース20300に固定部材320が配設される前に、係合部材20310の
位置が変位して、固定部材320を背面ケース20300に配設した際に、固定部材32
0の被係合部332が係合部材20310と当接することを抑制できる。言い換えると、
背面ケース20300に固定部材320を配設する際に、固定部材320の被係合部33
2(図167参照)を配設する際の変位領域内に、係合部材20310が位置することを
抑制できる。その結果、係合部材20310を固定部材320との係合を解除する方向に
操作する必要がなくなるので、係合部材20310と固定部材320とを係合させる際の
作業性を向上することができる。
【1295】
次いで、図169を参照して、係合部材20310と固定部材320とが係合された状
態における係合部材20310及び回転ユニット20700について説明する。図169
(a)は、回転ユニット20700及び係合部材20310の背面図であり、図169
b)は、背面ケース20300の背面図である。なお、図169(a)及び図169(b
)では、係合部材20310と固定部材20320とが係合した状態が図示される。また
図169(b)では、係合部材20310の一部および立設壁20724の外形が鎖線
で図示される。
【1296】
図169に示すように、背面ケース20300の背面側(矢印B方向側)から操作子3
15が操作されて係合部材20310が、背面ケース20300の底壁部301に対して
正面視左側(矢印L方向側)に配置された状態から、背面ケース20300の底壁部30
1に対して正面視右側(矢印R方向側)に変位されると、係合部材20310の凹部20
312cの内側に配設された屈曲部20724a1が、その凹部20312cの傾斜面に
より凹部20312cに押し出される。
【1297】
ここで、上述したように、凹部20312cは、第2片20312の第3片313との
連結側と反対側(矢印L方向側)の端部までの距離寸法SH1(図168(a)参照)が
、係合部材20310の摺動溝314の内部を突設部301bが摺動可能な寸法SH2(
図168(b)参照)と略同一に設定されるので、係合部材20310が固定部材320
と係合する位置まで変位されると、係合部材20310の第2片20312の第3片31
3との連結側と反対側(矢印L方向側)の端部が、屈曲部20724a1と係合部材20
310の変位方向(矢印L−R方向)に隣合う位置に配置される。これにより、係合部材
20310が、固定部材320との係合を解除する方向(矢印L方向)に不正に変位され
ることを抑制できる。
【1298】
なお、上記第1実施形態と同様に、係合部材20310は、係合部316が固定部材3
20の被係合部332に引っ掛かる(係合する)ことで、係合部材20310の固定部材
320との係合を解除する方向への変位が規制される。しかしながら、固定部材320の
被係合部332を背面ケース300の第1開口部301cを挿通させるので、被係合部3
32と係合部316との係合は、第1開口部301cを介して不正に解除される恐れがあ
った。
【1299】
これに対して、第20実施形態では、係合部材20310の固定部材320との係合を
解除する方向への変位を、固定部材320と係合する係合部材20310の係合部316
と反対側の端部を屈曲部20724a1に当接させて規制することができるので、第1開
口部301cから不正物が挿入されて、係合部材20310の端部と屈曲部20724a
1との係合が解除されることを抑制できる。その結果、係合部材20310と固定部材3
20との係合が不正に解除されて、固定部材320に連結される基板ボックス100(主
制御装置110)が不正な基板に交換されることを抑制できる。
【1300】
なお、固定部材320と係合部材20310とは、背面ケース20300の内側(底壁
部301)に配設される回転ユニット20700を背面ケース20300から取り外して
、係合部材20310の端部と屈曲部20724a1との係合を解除した後に、係合部材
20310の第1片311の端部を弾性変形させて、係合部材20310の端部を被係合
部332の内部空間から引き出すことで両者の係合を解除できる。
【1301】
従って、背面ケース20300から、固定部材320を取り外す場合には、背面ケース
20300の正面側から回転ユニット20700を取り外す必要があるので、係合部材2
0310と固定部材320との係合が不正に解除されて、固定部材320に連結される基
板ボックス100(主制御装置110)が不正な基板に交換されることを抑制できる。
【1302】
さらに、係合部材20310は、上述したように正面視における形状がクランク状に屈
曲して形成されるので、第1片311側から挿入される針金やワイヤー等の不正物が直線
状に第2片20312の端部まで送られることを規制できる。従って、第1片311側か
ら挿入される不正物が正確に第2片20312と屈曲部20724a1との係合部分に送
れることを抑制できる。その結果、係合部材20310と固定部材320との係合が不正
に解除されて、固定部材320に連結される基板ボックス100(主制御装置110)が
不正な基板に交換されることを抑制できる。
【1303】
次いで、図170から図173を参照して、第21実施形態における回転ユニット21
700について説明する。上記第1実施形態では、回転ユニット700の背面ベース72
0に挿通されるネジにより係合部材310の移動が規制される場合について説明したが、
第21実施形態では、回転ユニット21700の背面ベース21720に形成される挿入
部21724bに第1片311が挿入されることで、係合部材310の移動が規制される
。なお、上記各実施形態と同一の部分については、同一の符号を付してその詳しい説明を
省略する。
【1304】
初めに、図170及び図171を参照して、第21実施形態における係合部材310及
び回転ユニット21700の全体構成について説明する。図170は、第21実施形態に
おける背面ケース300及び回転ユニット21700の分解斜視図である。図171(a
)は、回転ユニット21700及び係合部材310の背面図であり、図171(b)は、
図171(a)のCLXXIb−CLXXIb線における回転ユニット21700の模式
断面図である。
【1305】
なお、第21実施形態における背面ケース21300は、第1実施形態における背面ケ
ース300と同様に、正面視略矩形の底壁部301と、その底壁部301の4辺の外縁か
ら正面へ向けて立設される外壁部302とを備え、それら各壁部301,302により一
面側(正面側)が開放された箱状に形成される。底壁部301には、その中央に正面視矩
形の開口301aが開口形成され、その開口301aを通じて、底壁部301の背面に配
設される第3図柄表示装置81(図2参照)が視認可能とされる。
【1306】
また、第21実施形態における背面ケース21300は、底壁部301の正面側(箱状
に形成された開放側(矢印F方向側))に配設される係合部材310と、背面ケース21
300の背面側(矢印B方向側)に配設され、基板ボックス100(主制御装置110)
を固定する固定部材320と、を主に備える。さらに、第21実施形態における背面ケー
ス21300には、底壁部301の正面に回転ユニット21700が配設される。
【1307】
図170及び図171に示すように、第21実施形態における回転ユニット21700
は、背面ケース300の底壁部301のうちの開口301aの下側(矢印D方向側)部分
の右側(矢印R方向側)に配設される正面視矩形状の背面ベース21720と、その背面
ベース21720の正面側に配設される回転体800(図93参照)と、を備え、遊技盤
13に配設される光透過性のセンターフレーム86を介して回転体800を回転変位させ
る演出を遊技者に視認させることができる。
【1308】
背面ベース21720は、球受台710の背面および装飾ユニット750の背面側を連
結する板部材であり、球受台710及び装飾ユニット750の背面側に配設される。また
、背面ベース21720は、その背面に立設される立設壁21724を備える。
【1309】
立設壁21724は、背面ケース300に配設された状態の係合部材310の外縁を取
り囲む形状に延設される。また、立設壁21724は、係合部材310が背面ケース30
0に対して左側(矢印L方向側)端部に位置する状態(係合部材310と固定部材320
との係合が解除された状態)において、係合部材310の凹部317に向かって(矢印L
方向に向かって)突設される挿入部21724bを備える。
【1310】
挿入部21724bは、立設壁21724から係合部材310の変位方向(矢印L−R
方向)と平行な方向に延設されると共に、固定部材320と係合された状態における係合
部材310と重力方向(矢印U−B方向)に重なる寸法に設定される。また、挿入部21
724bの先端部には、背面側(係合部材310側)に屈曲する屈曲部21724b1が
形成され、その屈曲部21742b1の屈曲先端部が、パチンコ機10の前後方向(矢印
F−B方向)において、係合部材310と重なる長さに設定される。
【1311】
さらに、挿入部21742bの上下方向(矢印U−D方向)における幅寸法は、係合部
材310の凹部317の上下方向における幅寸法よりも小さい寸法に設定される。従って
、挿入部21724bは、係合部材310が固定部材320と係合された状態において、
屈曲部21724b1が凹部317の内側に挿入された状態とされる。これにより、係合
部材310及び固定部材320が係合された状態から係合部材310の第1片311が凹
部317の凹設内側に弾性変形されることを抑制できる。その結果、係合部材20310
と固定部材320との係合が不正に解除されて、固定部材320に連結される基板ボック
ス100(主制御装置110)が不正な基板に交換されることを抑制できる。
【1312】
次いで、図171から図173を参照して、係合部材310を固定部材320に係合さ
せる場合の挿入部21724bの動作について説明する。図172(a)及び図173
a)は、回転ユニット21700及び係合部材310の背面図である。図172(b)及
図173(b)は、背面ケース300及び回転ユニット21700の模式断面図である
。なお、図172(a)及び図172(b)では、係合部材310と固定部材320との
係合が解除された状態が図示され、図173(a)及び図173(b)では、係合部材3
10が、固定部材320へ係合される途中の状態が図示される。
【1313】
図172及び図173に示すように、係合部材310は、固定部材320との係合が解
除された状態から、係合部材310の第1片311の端部が固定部材320の被係合部3
32の内部空間に挿入される際に、第1片311の端部が凹部317の内側に向かって弾
性変形される。これにより、凹部317は、その上下方向(矢印U−D方向)における幅
寸法が、挿入部21724bの上下方向の幅寸法よりも小さくされる。
【1314】
また、係合部316が、被係合部332の内部空間に位置する場合(図173(a)に
示す位置の場合)、第1片311の端部が挿入部21724bの突設先端部を超える位置
に配置される。言い換えると、係合部316の左右方向における長さ寸法が、挿入部21
724bの突設先端部から固定部材320の被係合部332の端部までの対向間寸法より
も大きく設定される。
【1315】
よって、係合部316が、被係合部332の内部空間から押し出される際に、係合部材
310の第1片311側の端部を挿入部21724bの屈曲部21724b1に当接させ
ることができる。この場合、挿入部21724bは、屈曲部21724b1の傾斜面に沿
って先端が正面側(矢印F方向側)に押し出される。これにより、係合部材310を固定
部材320と係合する位置まで変位させることができる。
【1316】
なお、図171に示すように、係合部316が、被係合部332の内部空間から抜け出
された場合には、上述したように、第1片311の上下方向における凹部317の幅寸法
よりも、挿入部21724bの上下方向における幅寸法が大きくされるため、凹部317
の内側に屈曲部21724b1が挿入される。
【1317】
従って、上述したように、係合部材310の第1片311が凹部317の凹設内側に弾
性変形されることを抑制できる。その結果、係合部材20310と固定部材320との係
合が不正に解除されて、固定部材320に連結される基板ボックス100(主制御装置1
10)が不正な基板に交換されることを抑制できる。
【1318】
なお、係合部材310と固定部材320とは、背面ケース300の内側(底壁部301
)に配設される回転ユニット21700を背面ケース21300から取り外して、係合部
材310の端部と背面ケース20300との係合を解除した後に、係合部材310の第1
片311の端部を弾性変形させて、係合部材310の端部を被係合部332の内部空間か
ら引き出すことで両者の係合を解除することができる。
【1319】
従って、背面ケース21300から、固定部材320を取り外す場合には、背面ケース
21300の正面側から回転ユニット21700を取り外す必要があるので、係合部材3
10と固定部材320との係合が背面ケース21300の背面側から不正に解除されて、
固定部材320に連結される基板ボックス100(主制御装置110)が不正な基板に交
換されることを抑制できる。
【1320】
次いで、図174から図176を参照して、第22実施形態における係合部材2231
0及び固定部材22320について説明する。上記第1実施形態では、固定部材320の
被係合部332に係合部材310の係合部316が係合される場合について説明したが、
第22実施形態では、係合部材22310に凹設される凹部22311aに固定部材22
320に形成される屈曲部22332a1が係合される。なお、上記各実施形態と同一の
部分については、同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
【1321】
図174から図176(a)を参照して、第22実施形態における係合部材22310
及び固定部材22320の構成について説明する。図174は、係合部材22310及び
固定部材22320の斜視正面図である。図175(a)及び図175(b)は、背面ケ
ース22300の正面図である。図176(a)は、図175(b)のCLXXVIa−
CLXXVIa線における背面ケース22300の模式断面図である。なお、図175
a)では、係合部材22310と固定部材22320とが係合前の状態が図示され、図1
75(b)では、係合部材22310と固定部材22320とが係合された状態が図示さ
れる。
【1322】
図174から図176(a)に示すように、第22実施形態における背面ケース223
00は、正面視略矩形状の底壁部301と、その底壁部301の4辺の外縁から正面へ向
けて立設される外壁部302とを備え、それら各壁部301,302により、一面側が開
放される箱状に形成される。また、背面ケース22300は、底壁部301の正面側(箱
状に形成された開放側(矢印F方向側))に配設される係合部材22310と、底壁部3
01の背面側に配設され、基板ボックス100(主制御装置110)を固定する固定部材
22320とを備える。
【1323】
係合部材22310は、正面視における外形がクランク形状に形成されており、互いに
平行となる方向に延設される第1片22311及び第2片312と、その第1片2231
1及び第2片312の端部同士を第1片22311及び第2片312の延設方向と直交す
る方向に連結する第3片313とから構成される。
【1324】
また、第1片22311及び第2片312には、その延設方向に長い長穴の摺動溝31
4がそれぞれ形成されており、これにより、係合部材22310は、第1片22311及
び第2片312の延設方向(矢印L−R方向)に摺動可能とされる。
【1325】
第1片22311は、第3片313が連結される側と反対側の端部の正面側(矢印F方
向側)に背面側(矢印B方向側)に向かって凹設される凹部22311aを備える。
【1326】
凹部22311aは、後述する固定部材22320に形成される屈曲部22332a1
が挿入されて、係合部材22310と固定部材22320とを係合させる部分であり、後
述するように、係合部材22310の第1片22311の一側(矢印R方向側)の端部を
固定部材22320の被係合部22332の内部空間に収容した場合に、固定部材223
20の22332aと対向する位置に形成される。
【1327】
また、凹部22311aの内部形状は、断面が略直角三角形状に形成されており、直角
部分が、第1片22311の端部側(矢印R方向側)に設定されると共に、凹設底面が第
1片22311の端部側に向かって背面側(矢印B方向)に深くなる傾斜面として形成さ
れる。
【1328】
固定部材22320は、上述した係合部材22310に係合する介設部材22330と
、その介設部材22330の背面側に締結される軸支部材340とから構成される。
【1329】
介設部材22330は、正面側(矢印F方向側)が開放する箱状に形成され、一側(矢
印R方向側)の側面に突出する係止部331と、他側(矢印L方向側)の側面から背面ケ
ース22300の底壁部301側(背面側(矢印B方向側))に突出して枠状に形成され
る被係合部22332と、箱状の底面(矢印B方向側の側面)に円形状に開口する挿通孔
333(図39(b)参照)と、背面から突出する突部334と、を主に備える。
【1330】
被係合部22332は、その囲われた内部空間に係合部材22310の第1片2231
1の一側(矢印R方向側)の端部が挿入される部分であり、その内縁形状が、第1片22
311の外形よりも若干大きく設定される。また、被係合部22332は、枠状に形成さ
れるうちの正面側(矢印F方向側)の1辺から係合部材22310の被係合部22332
への挿入方向(矢印R方向側)に突出する突部22332aを備える。
【1331】
突部22332aは、先端の端部に正面側(矢印F方向側)に屈曲する屈曲部2233
2a1を備え、その屈曲部22332a1が、上述した係合部材22310の凹部223
11aに挿入されることで、係合部材22310と固定部材22320とを係合させるこ
とができる。即ち、屈曲部22332a1は、係合部材22310が被係合部22332
へ挿入された状態における凹部22311aと対向する位置に形成される。
【1332】
この場合、図176(a)に示すように、係合部材22310と固定部材22320と
の係合部分が、背面ケース22300の底壁部301に対して係合部材22310を挟ん
で正面側に形成される。従って、底壁部301に形成される第1開口部301cから係合
部材22310と固定部材22320との係合部分を離間させることができるので、第1
開口部301cから針金やワイヤなどの不正部材が挿入されて、係合部材22310と固
定部材22320との係合が不正に解除されることを抑制できる。
【1333】
さらに、底壁部301と係合部材22310及び固定部材22320の係合部分との間
に、係合部材22310の第1片22311を配置することができるので、底壁部301
に形成される第1開口部301c等の開口部から不正に挿入された針金やワイヤ等が、直
線的に係合部材22310及び固定部材22320の係合部分に到達することを抑制でき
る。その結果、底壁部301の開口から不正部材(針金やワイヤ等)が挿入されて、係合
部材22310と固定部材22320との係合が不正に解除されることを抑制できる。
【1334】
また、本実施形態では、突部22332aが、被係合部22332の内部空間への係合
部材22310の挿入方向に突設される。従って、係合部材22310と固定部材223
20との係合部分が、固定部材22320の正面側に設定される。これにより、底壁部3
01の第1開口部301cから針金やワイヤ等の不正部材が挿入された場合に、係合部材
22310と固定部材22320との係合部分に到達する不正部材の挿入方向を底壁部3
01の正面に対して斜めに傾かせることができる。これにより、不正部材の先端から係合
部材22310と固定部材22320との係合部分の係合を解除する方向の力が伝達され
にくくすることができる。その結果、底壁部301の第1開口部301cから不正部材が
挿入されて、係合部材22310と固定部材22320との係合が不正に解除されること
を抑制できる。
【1335】
次いで、図176(b)を参照して、第23実施形態における係合部材23310及び
固定部材23320について説明する。上記第22実施形態では、係合部材22310の
被係合部22332への挿入方向に係合部材22310を係合させる突部22332aが
突設される場合を説明したが、第23実施形態では、係合部材23310の被係合部23
332の挿入方向と反対方向に突部23332aが突設される。なお、上記各実施形態と
同一の部分については、同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
【1336】
図176(b)は、第23実施形態における背面ケース23300の断面図である。な
お、図176(b)の断面図は、図176(a)の断面図と対応する。また、第23実施
形態は、上述したように、第22実施形態における係合部材22310と固定部材223
20と、係合位置が異なるのみであるので、係合部材23310と固定部材23320と
の係合部分以外は、第22実施形態と同一であるのでその説明は省略する。
【1337】
なお、第23実施形態における背面ケース22300は、正面視略矩形の底壁部233
01と、その底壁部23301の4辺の外縁から正面へ向けて立設される外壁部302と
を備え、それら各壁部23301,302により一面側(正面側)が開放された箱状に形
成される。底壁部301には、その中央に正面視矩形の開口301a(図5参照)が開口
形成され、その開口301aを通じて、底壁部301の背面に配設される第3図柄表示装
置81(図2参照)が視認可能とされる。
【1338】
また、第23実施形態における背面ケース23300は、底壁部23301の正面側(
箱状に形成された開放側(矢印F方向側))に配設される係合部材23310と、背面ケ
ース23300の背面側(矢印B方向側)に配設され、基板ボックス100(主制御装置
110)を固定する固定部材23320と、を主に備える。
【1339】
図176(b)に示すように、第23実施形態では、上述したように被係合部2333
2から突出される突部23332aの突出方向が、第22実施形態の突部22332a(
図176(a)参照)と反対方向(矢印L方向)に設定され、その突部23332aの突
出先端に背面側(矢印B方向側)に向かって屈曲する屈曲部23332a1が形成される
【1340】
係合部材23310は、屈曲部23332a1と対向する位置に屈曲部23332a1
の外形よりも大きい矩形状の開口23310bが形成される。これにより、係合部材23
310が、固定部材23320の被係合部23332の内部空間に挿入されると、開口2
3310bの内側に屈曲部23332a1が挿入されて、係合部材23310と固定部材
23320とが係合される。
【1341】
また、第23実施形態における背面ケース23300の底壁部23301には、固定部
材23320と対向する位置に、第3開口部23301eが形成される。この第3開口部
23301eにより、作業者は底壁部23301の背面側から係合部材23310と固定
部材23320との係合部分を解除することができる。その結果、背面ケース23300
から固定部材23320の取り外しの作業を簡易にすることができる。
【1342】
次いで、図177及び図178を参照して、第24実施形態における背面ケース243
00について説明する。上記第18実施形態では、固定部材18320を底壁部1830
1から取り外す場合に、固定部材18320と係合部材18310との係合を解除する場
合について説明したが、第24実施形態では、固定部材24320を底壁部24301か
ら取り外す場合に、係合部材24310の固定部材24320への挿入部分を切断する。
なお、上記各実施形態と同一の部分については、同一の符号を付してその詳しい説明を省
略する。
【1343】
図177(a)は、第24実施形態における背面ケース24300の正面図であり、図
177(b)は、図177(a)のCLXXVIIb−CLXXVIIb線における背面
ケース24300の断面図である。図178は、図177(b)のCLXXVIII−C
LXXVIII線における背面ケース24300の断面図である。
【1344】
図177及び図178に示すうように、第24実施形態における背面ケース24300
は、正面視略矩形状の底壁部24301と、その底壁部24301の4辺の外縁から正面
へ向けて立設される外壁部302とを備え、それら各壁部24301,302により一面
側(正面側)が開放された箱状に形成される。また、背面ケース24300は、底壁部2
4301の正面側(箱状に形成された開放側(矢印F方向側))に配設される係合部材2
4310と、底壁部24301の背面側に配設され、基板ボックス100(主制御装置1
10)を固定する固定部材24320と、を備える。
【1345】
底壁部24301は、その中央に正面視矩形状の開口301aが開口形成され、その開
口301aを通して、底壁部24301の背面に配設される第3図柄表示装置81(図2
参照)が視認可能とされる。また、底壁部24301には、固定部材24320と対向す
る位置に開口する第1開口部24301cと、その第1開口部24301cの左側(矢印
L方向側)に位置し、前後方向(矢印F−B方向)に開口して内側に後述する操作子24
360の挿入部24362が挿入される開口(図示しない)と、を備える。
【1346】
係合部材24310は、正面視T字状に形成される第2片24312と、その第2片2
4312の端部から屈曲して円弧状に延設される第1片24311と、を主に備える。第
2片24312は、直交する2本の延設部分の連結部分に前後方向に貫通する貫通孔24
312dを備え、その貫通孔24312dから第2片24312の延設部分の外側までの
距離距離が、それぞれ略同一に設定される。
【1347】
貫通孔24312dは、後述する操作子24360の挿入部24362が挿入される部
分であり、挿入部24362の外形と略同一の円形状に形成される。これにより、操作子
24360が回転操作されることで、貫通孔24312dを中心に係合部材24310が
回転変位される。
【1348】
第1片24311は、貫通孔24312dを中心とする円弧形状に形成され、第2片2
4312のそれぞれの端部から一方向の回転(正面視左回転)方向に突設される。また、
各第1片24311は、突設先端部に貫通孔24312dの軸を中心とする径方向の両側
に突出する係合部24316と、突設先端面から第2片24312との連結側に向かって
凹設される凹部24317と、を備える。
【1349】
係合部24316は、後述する固定部材24320と係合させる部分であり、凹部24
317により第1片24311の突設先端部(係合部24316が形成される部分)を弾
性変形して固定部材24320に形成される被係合部24332に係合させることができ
る。なお、係合部24316と凹部24317との形状についての詳しい説明は後述する
【1350】
操作子24360は、底壁部24301の背面側(矢印B方向側)からの操作を底壁部
24301の正面側(矢印F方向側)に配設される係合部材24310に伝達する操作部
材であり、円柱状に形成される操作部24361と、その操作部24361と同軸上に突
出される挿入部24362と、を備える。操作部24361は、底壁部24301に形成
され、挿入部24362を挿通する開口よりも大きい寸法に外径が設定される。これによ
り、操作子24360の全体が底壁部24301の正面側に変位されることを抑制できる
【1351】
挿入部24362は、上述したように係合部材24310の貫通孔24312dに挿入
される部分であり、これにより、操作部24361から入力された回転力を係合部材24
310に伝達できる。
【1352】
固定部材24320は、上述した係合部材24310と係合する介設部材24330と
、その介設部材24330の背面側に配設される軸支部材340と、から構成される。
【1353】
介設部材24330は、正面側(矢印F方向側)が開放する箱状に形成される。また、
介設部材24330は、正面から突設されると共に、下方側(矢印D方向側)が開放され
た箱状に形成される収容部24335を備える。収容部24335は、内部に係合部材2
4310の係合部分(第1片24311の先端部分)を挿入する部分であり、下方側の開
放部分が上述した係合部材24310の第1片24311の変位軌跡上に配置される。こ
れにより、係合部材24310を回転させて、係合部材24310の第1片24311の
端部を収容部24335の内部空間に収容することができる。
【1354】
また、収容部24335は、その内部空間が1箇所の係合部材24310の係合部分よ
りも大きく形成される。これにより、後述するように係合部材24310が切断された場
合に、収容部24335の内部空間に係合部材24310の切断部分を収容することがで
きる。なお、本実施形態では、収容部24335の内部空間の大きさが、係合部材243
10の係合部分(第1片24311の先端部分)の略3倍に設定されており、収容部24
335の内部空間に少なくとも3個以上の係合部材24310が収容可能とされる。
【1355】
収容部24335は、図178に示すように、下方側が開口されると共に、開口部分に
段部24335aが階段状に突出され、その段部24335aに収容部24335の内側
に収容される係合部材24310の係合部24316が係合される。これにより、係合部
材24310を回転した場合に、第1片24311の先端部を収容部24335の内側に
挿入すると共に、係合部材24310と固定部材24320と係合させることができる。
【1356】
また、この場合、凹部24317の凹設深さSH3(図178参照)は、収容部243
35に収容され係合された状態の第1片24311の端部から収容部24335の下方側
端までの距離寸法SH4よりも小さく設定される。従って、係合された第1片24311
に形成される凹部24317が、収容部24335の内側に収容された状態とされる。こ
れにより、第1片24311の端部が弾性変形されて係合部材24310と固定部材24
320との係合が解除されることを抑制できる。
【1357】
従って、第24実施形態では、収容部24335の内側に挿入される第1片24311
の収容部24335から突出する第1片24311を切断することで、底壁部24301
から固定部材24320を取り外すことができる。
【1358】
この場合、収容部24335の上部内縁から第1片24311の先端部までの距離寸法
SH5(図178参照)が、上述した距離寸法SH4よりも大きく設定される。これによ
り、第1片24311の切断した部分を収容部24335の上方に移動させることができ
、収容部24335の開放側(矢印F方向側)から他の第1片24311を挿入して段部
24335aに係合させることができる。
【1359】
よって、固定部材24320が底壁部24301から取り外された回数を係合部材24
310の残りの第1片24311の個数または収容部24335に収容される切断された
第1片24311の個数により、判断させることができる。その結果、固定部材2432
0が底壁部24301から不正に取り外されて、その固定部材24320に連結される基
板ボックス100(主制御装置110)が不正な基板に交換された場合に、係合部材24
310の残りの第1片24311の個数または収容部24335に収容される切断された
第1片24311の個数によ、不正に固定部材24320が取り外されたことを作業者に
認識させることができる。
【1360】
また、係合部材24310は上述したように第2片24312が、正面視T字状に形成
され、第1片24311が形成されていない側(T字の上方側)の領域を利用して、係合
部材24310を回転させて第1片24311を固定部材24320に挿入することがで
きる。また、第1片24311が切断されるとその第1片24311の切断された領域を
利用して、係合部材24310を回転可能とされ、次(他)の第1片24311を固定部
材24320に挿入することができる。これにより、第1片24311の収容部2433
5に収容される順番を決定することができる。よって、作業者は、切断されていない第1
片24311がどの位置にあるのかを視認して、固定部材24320が不正に解除されて
いないのかを判断することができるので、第1片24311の個数を作業者が数える場合
よりも、不正がされた痕跡を作業者が見落とすことを抑制できる。
【1361】
次いで、図179を参照して、第25実施形態における遊技盤25013について説明
する。上記第1実施形態では、一般入賞口ユニット150の装飾部材154が、本体部1
51に接着される場合について説明したが、第25実施形態では、装飾部材154が、ベ
ース板60の正面側に接着される。なお、上記各実施形態と同一の部分については、同一
の符号を付してその詳しい説明を省略する。
【1362】
図179(a)及び図179(b)は、第25実施形態における遊技盤25013の断
面図である。なお、図179(a)及び図179(b)は、図14の断面図と対応する。
また、図179(b)では、ベース板60から一般入賞口ユニット25150が分解され
た状態が図示される。
【1363】
なお、第25実施形態における遊技盤25013は、第1実施形態における遊技盤13
と同様に、遊技盤25013は、正面視略矩形状の板部材から形成されるベース板60と
、そのベース板60に形成される開口部分に配設されるセンターフレーム86を備える。
また、遊技盤25013は、正面視略正方形状に切削加工したベース板60に、球案内用
の多数の釘(図示せず)や風車の他、レール76,77、一般入賞口63、第1入賞口6
4、第2入賞口640、可変入賞装置65、第1スルーゲート66、可変表示装置ユニッ
ト80等(図2参照)を組み付けて構成され、その周縁部が内枠4(図1参照)の裏面側
に取り付けられる。さらに、第25実施形態では、ベース60の第2開口部60b(図1
1参照)の開口部分に一般入賞口ユニット25150が配設される。
【1364】
図179に示すように、第25実施形態における遊技盤25013のベース板60の正
面側に配設される一般入賞口ユニット25150は、ベース板60の正面に沿って配設さ
れる本体部151と、その本体部151の端部に立設される第1立設部152と、本体部
141の正面から立設されると共に、一端が第1立設部152に連結される第2立設部1
53と、本体部151の背面側に配設される装飾部材25154と、本体部151に形成
される複数(本実施形態では3個)の一般入賞口63と、を主に備える。
【1365】
装飾部材25154は、光透過性材料から板状に形成されると共に、ベース板60の正
面側に配設される装飾部材60cと連なる模様や文字(絵柄)の装飾が施される。また、
装飾部材25154は、その外縁の形状が、本体部151に形成される凹部151bの内
縁の形状よりも若干小さく形成される。
【1366】
また、装飾部材25154は、ベース板60(装飾部材60c)の正面に接着させる接
着テープ25154aを装飾部材25154の背面の端部に備える。これにより、装飾部
材25154をベース板60に接着して配設することができる。従って、作業者は、装飾
部材25154をベース板60へ配置する際に、ベース板60の装飾部材60cの装飾を
視認しつつ装飾部材25154をベース板60の正面に貼付することができる。よって、
装飾部材25154とベース板60の装飾部材60cとの装飾の位置を合わせやすくする
ことができる。その結果、装飾部材25154とベース板60の装飾部材60cとの装飾
の位置がずれることを抑制して、遊技者に装飾部材25154とベース板60の装飾部材
60cとを1の装飾として遊技者に視認させやすくできる。
【1367】
さらに、装飾部材25154がベース板60(装飾部材60c)の正面に直接貼付され
るので、本体部151の正面側に装飾が施される場合よりも、装飾部材25154と装飾
部材60cとの前後方向(矢印F−B方向)における配置を近づけることができる。その
結果、遊技者が装飾部材25154を斜めから視認した場合の各装飾部材25154,6
0cの装飾の位置ずれが大きくなることを抑制できる。その結果、遊技者に装飾部材25
154とベース板60の装飾部材60cとを1の装飾として遊技者に視認させやすくでき
る。
【1368】
また、第25実施形態では、本体部151の凹部151bの凹設寸法X1が、装飾部材
25154及び接着テープ25154aとを合わせた前後方向(矢印F―B方向)におけ
る幅寸法X2よりも、小さく設定される。これにより、装飾部材25154の正面側(矢
印F方向側)から、本体部151を配設した場合に、装飾部材25154を凹部151b
の凹設底面151b2に装飾部材25154の正面が当接することを抑制できる。
【1369】
従って、凹部151bを除いた本体部151の背面を形成する背面部151dをベース
板60の正面に当接させることができ、背面部151dとベース板60との間に隙間が形
成されることを抑制できる。その結果、背面部151dとベース板60との間にゴミ等が
入ってベース板60の装飾部材60cの装飾が視認されにくくなることを抑制できる。
【1370】
次いで、図180を参照して第26実施形態における遊技盤26013について説明す
る。上記第1実施形態では、一般入賞口ユニット150の本体部151の端部に直線状の
傾斜面151aが形成される場合について説明したが、第26実施形態では、本体部26
151の端部に形成される傾斜面26151aが外側に膨出する断面円弧状に形成される
。なお、上記各実施形態と同一の部分については、同一の符号を付してその詳しい説明を
省略する。
【1371】
図180(a)及び図180(b)は、第26実施形態における遊技盤26013の断
面図である。なお、図180(a)及び図180(b)は、図14の断面図に対応する。
また、図180(a)では、遊技者が遊技盤26013を通常よりも高い位置(例えば、
パチンコ機10(図1参照)の重力方向上側端部と同じ高さの視点)から視認した場合の
視線が2点鎖線で図示され、図180(b)では、遊技者が遊技盤26013を通常の位
置(例えば、遊技盤26013の重力方向略中間位置と同一の高さの視点)から視認した
場合の視線が2点鎖線で図示される。
【1372】
なお、第26実施形態における遊技盤26013は、第1実施形態における遊技盤13
と同様に、遊技盤26013は、正面視略矩形状の板部材から形成されるベース板60と
、そのベース板60に形成される開口部分に配設されるセンターフレーム86(図2参照
)を備える。また、遊技盤26013は、正面視略正方形状に切削加工したベース板60
に、球案内用の多数の釘(図示せず)や風車の他、レール76,77、一般入賞口63、
第1入賞口64、第2入賞口640、可変入賞装置65、第1スルーゲート66、可変表
示装置ユニット80等(図2参照)を組み付けて構成され、その周縁部が内枠4(図1
照)の裏面側に取り付けられる。さらに、第26実施形態では、ベース60の第2開口部
60b(図11参照)の開口部分に一般入賞口ユニット26150が配設される。
【1373】
図180に示すように、第26実施形態における遊技盤26013のベース板60の正
面側に配設される一般入賞口ユニット26150は、ベース板60の正面に沿う板状の本
体部26151と、その本体部26151の背面側に配設される装飾部材154と、を備
える。
【1374】
本体部26151は、透明の樹脂材料から形成され、背面側に配設される装飾部材15
4の模様や文字等(絵柄)の装飾を遊技者側から視認可能とされる。また、本体部261
51は、正面視における端部が背面側に向かって傾斜すると共に、断面円弧状に膨出する
傾斜面26151aと、本体部26151の背面から正面側に向かって凹設される凹部1
51bと、を主に備えて形成される。
【1375】
傾斜面26151aは、本体部26151の正面側の平面との連結点と、背面側の端部
と、を連結する仮想線IL1のベース板60の正面に対する傾斜角度θ1が、45度より
も小さく設定される。これにより、傾斜角度θ1が、45度よりも大きく設定される場合
よりも、本体部26151を水平方向に進む光が傾斜面26151aから本体部2615
1の外側に入射する際の入射角が大きくされる。よって、本体部26151の外側に光が
出射させた際に、その光の進行方向を上方側に屈曲させやすくできる。従って、遊技者が
、遊技盤26013に対して通常の位置よりも高い位置から一般入賞口ユニット2615
0を視認した場合に、装飾部材154,60cの連結部分を正面側から視認させやすくで
きる。その結果、装飾部材154,60cの連結部分の前後方向の位置の違いを遊技者に
認識されにくくすることができるので、一般入賞口ユニット26150の装飾部材154
と、ベース板60の装飾部材60cとを合わせて1の装飾として視認させやすくできる。
なお、本実施形態では、角度θ1が40度に設定される。
【1376】
また、上述したように傾斜面26151aは、外側に膨出する断面円弧状に形成される
ので、本体部26151の中央側(図180(a)下側)に向かうほど、本体部2615
1を水平方向に進む光が傾斜面26151aから本体部26151の外側に入射する際の
入射角が大きくされる。従って、本体部26151の中央側(図180(a)下側)に向
かうほど、本体部26151を水平方向に進む光が傾斜面26151aから本体部261
51の外側に入射する際の入射角が大きくされる。
【1377】
よって、遊技者が傾斜面26151aを介して、本体部26151の正面側の平面との
連結点と背面側の端部との中間位置を通過する水平線HR1(図180(a)参照)より
も下方側の装飾を視認した場合に、本体部26151内を通過する遊技者の視線の角度を
ベース板60の正面に対して直交する方向(水平方向)に近づけやすくできる。
【1378】
さらに、凹部151bの内側に配設される装飾部材154は、その端部の位置が、本体
部26151の正面側の平面との連結点と背面側の端部との中間位置を通過する水平線H
R1(図180(a)参照)よりも下方に設定されると共に、傾斜面26151aの背面
側に設定される。上述したように、水平線HR1(図180(a)参照)よりも下方側の
装飾を、遊技者が傾斜面26151aを介して視認した場合に、本体部26151内を通
過する遊技者の視線の角度をベース板60の正面に対して直交する方向(水平方向)に近
づけやすくできる。
【1379】
従って、図180(a)に示すように、遊技者が遊技盤26013を通常よりも高い位
置から一般入賞口ユニット26150及びベース板60を視認した場合にも、傾斜面26
151aを介してベース板60の装飾部材60cの装飾と、一般入賞口ユニット2615
0の装飾部材154の装飾とを合わせて遊技者に視認させやすくできる。その結果、一般
入賞口ユニット26150の装飾部材154と、ベース板60の装飾部材60cとを合わ
せて1の装飾として視認させやすくできる。
【1380】
一方、図180(b)に示すように、遊技者が遊技盤26013を通常の高さから一般
入賞口ユニット26150及びベース板60を視認した場合には、傾斜面26151aの
膨出形状により、本体部26151を水平方向に進む光が傾斜面26151aから本体部
26151の外側に入射する際の入射角が直角に近似するので、本体部26151の外側
に出射される光を屈折しにくくできる。よって、傾斜面26151aを介した際に遊技者
の視線の方向が屈曲することを抑制して、一般入賞口ユニット26150の装飾部材15
4と、ベース板60の装飾部材60cと、の前後方向位置ずれを遊技者に認識させにくく
することができる。その結果、一般入賞口ユニット26150の装飾部材154と、ベー
ス板60の装飾部材60cとを合わせて1の装飾として視認させやすくできる。
【1381】
次いで、図181を参照して、第27実施形態における遊技盤27013について説明
する。上記第1実施形態では、一般入賞口ユニット150の本体部151の端部に直線状
の傾斜面151aが形成される場合について説明したが、第27実施形態では、本体部2
6151の端部形成される傾斜面27151aが、本体部27151の内側に凹む断面円
弧状に形成される。なお、上記各実施形態と同一の部分については、同一の符号を付して
その詳しい説明を省略する。
【1382】
図181(a)及び図181(b)は、第27実施形態における遊技盤27013の断
面図である。なお、図181(a)及び図181(b)は、図14の断面図に対応する。
また、図181(a)では、遊技者が遊技盤27013を通常よりも高い位置(例えば、
パチンコ機10(図1参照)の重力方向上側端部と同じ高さの視点)から視認した場合の
視線が2点鎖線で図示され、図181(b)では、遊技者が遊技盤27013を通常の位
置(例えば、遊技盤27013の重力方向略中間位置と同一の高さの視点)から視認した
場合の視線が2点鎖線で図示される。
【1383】
なお、第27実施形態における遊技盤27013は、第1実施形態における遊技盤13
と同様に、遊技盤27013は、正面視略矩形状の板部材から形成されるベース板60と
、そのベース板60に形成される開口部分に配設されるセンターフレーム86(図2参照
)を備える。また、遊技盤27013は、正面視略正方形状に切削加工したベース板60
に、球案内用の多数の釘(図示せず)や風車の他、レール76,77、一般入賞口63、
第1入賞口64、第2入賞口640、可変入賞装置65、第1スルーゲート66、可変表
示装置ユニット80等(図2参照)を組み付けて構成され、その周縁部が内枠4(図1
照)の裏面側に取り付けられる。さらに、第27実施形態では、ベース60の第2開口部
60b(図11参照)の開口部分に一般入賞口ユニット27150が配設される。
【1384】
図181に示すように、第27実施形態における遊技盤27013のベース板60の正
面側に配設される一般入賞口ユニット27150は、ベース板60の正面に沿う板状の本
体部27151と、その本体部27151の背面側に配設される装飾部材154と、を備
える。
【1385】
本体部27151は、透明の樹脂材料から形成され、背面側に配設される装飾部材15
4の模様や文字等(絵柄)の装飾を遊技者側から視認可能とされる。また、本体部271
51は、正面視における端部が背面側に向かって傾斜し、本体部27151の内側に向か
って凹設される断面円弧状の傾斜面27151aと、本体部27151の背面から正面側
に向かって凹設される凹部151bと、を主に備えて形成される。
【1386】
傾斜面27151aは、本体部27151の正面側の平面との連結点と、背面側の端部
と、を連結する仮想線IL2のベース板60の正面に対する傾斜角度θ2が、45度より
も大きく設定される。これにより、傾斜面2751aの外側への突出距離を小さくするこ
とができ、本体部27151の外形が大きくなることを抑制できる。
【1387】
また、上述したように、傾斜面27151aは、本体部27151の内側に凹設される
断面円弧状に形成されるので、遊技者が傾斜面27151aを介して、各装飾部材60c
,154を視認する場合に、その凹設形状により傾斜面27151aを介して各装飾部材
60c,154の装飾を視認可能な領域を広げることができる。即ち、本体部27151
の内側に向かって凹設される断面円弧状により、各装飾部材60c,154から傾斜面2
7151aに入射される光を屈折させて、遊技者の視点に向かって集光することができる
。その結果、傾斜面27151a介して視認される模様や文字(絵柄)を小さくして、各
装飾部材60c,154の連結を遊技者に分かりにくくすることができる。その結果、各
装飾部材60c,154の位置ずれを遊技者に分かりにくくさせることができ、遊技者の
興趣が損なわれることを抑制できる。
【1388】
さらに、凹部151bの内側に配設される装飾部材154は、その端部の位置が、本体
部27151の正面側の平面との連結点と背面側の端部との中間位置を通過する水平線H
R2よりも上方に設定されると共に、傾斜面27151aの背面側に設定される。
【1389】
これにより、図181(a)に示すように、遊技者が遊技盤26013を通常よりも高
い位置から一般入賞口ユニット27150及びベース板60を視認した場合には、装飾部
材60cと装飾部材154との連結部分の正面側の本体部26151を水平方向に進む光
が傾斜面26151aから本体部26151の外側に入射する際の入射角が大きくされる
。従って、装飾部材154との連結部分の正面側の本体部27151を水平方向に進む光
は、遊技者の視点側に屈折されやすくなるので、遊技者が、遊技盤27013に対して通
常の位置よりも高い位置から一般入賞口ユニット27150を視認した場合に、装飾部材
154,60cの連結部分を正面側から視認させやすくできる。その結果、装飾部材15
4,60cの連結部分の前後方向の位置の違いを遊技者に認識されにくくすることができ
るので、一般入賞口ユニット27150の装飾部材154と、ベース板60の装飾部材6
0cとを合わせて1の装飾として視認させやすくできる。
【1390】
一方、図181(b)に示すように、遊技者が遊技盤27013を通常の高さから一般
入賞口ユニット27150及びベース板60を視認した場合には、傾斜面27151aの
凹設形状により、装飾部材154との連結部分の正面側の本体部27151を水平方向に
進む光が傾斜面27151aから本体部27151の外側に入射する際の入射角が直角に
近似するので、本体部27151の外側に出射される光を屈折しにくくできる。よって、
傾斜面27151aを介した際に遊技者の視線の方向が屈曲することを抑制して、一般入
賞口ユニット27150の装飾部材154と、ベース板60の装飾部材60cと、の前後
方向位置ずれを遊技者に認識させにくくすることができる。その結果、一般入賞口ユニッ
ト27150の装飾部材154と、ベース板60の装飾部材60cとを合わせて1の装飾
として視認させやすくできる。
【1391】
次いで、図182(a)を参照して、第28実施形態における遊技盤28013につい
て説明する。上記第1実施形態では、一般入賞口ユニット150の本体部151に凹設さ
れる凹部151bの端部の内面は、本体部151の板厚方向と平行とされる場合について
説明したが、第28実施形態における凹部28151bの端部の内面は、凹設底面151
b2側に向かって内側に傾斜される。なお、上記各実施形態と同一の部分については、同
一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
【1392】
図182(a)は、第28実施形態における遊技盤28013の断面図である。なお、
図182(a)は、図14の断面図に対応する。また、図182(a)では、遊技者が遊
技盤28013を通常の位置(例えば、遊技盤28013の重力方向略中間位置と同一の
高さの視点)から視認した場合の視線が2点鎖線で図示される。
【1393】
なお、第28実施形態における遊技盤28013は、第1実施形態における遊技盤13
と同様に、遊技盤28013は、正面視略矩形状の板部材から形成されるベース板60と
、そのベース板60に形成される開口部分に配設されるセンターフレーム86(図2参照
)を備える。また、遊技盤28013は、正面視略正方形状に切削加工したベース板60
に、球案内用の多数の釘(図示せず)や風車の他、レール76,77、一般入賞口63、
第1入賞口64、第2入賞口640、可変入賞装置65、第1スルーゲート66、可変表
示装置ユニット80等(図2参照)を組み付けて構成され、その周縁部が内枠4(図1
照)の裏面側に取り付けられる。さらに、第28実施形態では、ベース60の第2開口部
60b(図11参照)の開口部分に一般入賞口ユニット28150が配設される。
【1394】
図182(a)に示すように、第28実施形態における遊技盤28013のベース板6
0の正面側に配設される一般入賞口ユニット28150は、ベース板60の正面に沿う板
状の本体部28151と、その本体部28151の背面側に配設される装飾部材154と
、を備える。
【1395】
本体部28151は、透明の樹脂材料から形成され、背面側に配設される装飾部材15
4の模様や文字等(絵柄)の装飾を遊技者側から視認可能とされる。また、本体部281
51は、端部が背面側に向かって傾斜される傾斜面151aと、本体部28151の背面
から正面側に向かって凹設される凹部28151bとを主に備える。
【1396】
凹部28151bの内側面28151b3は、上述したように、凹設底面151b2側
から凹設開口側に向かって(矢印F方向側から矢印B方向側に向かって)外側に本体部2
8151の端部側に向かって傾斜して形成される。この場合、その凹部28151bの断
面における内側面28151b3のベース板60の正面に対する傾斜角度θ3(図182
(a)参照)が、本体部151の傾斜面151aのベース板60に対する傾斜角度θ4(
図182(a)参照)よりも小さく設定される。
【1397】
これにより、図182(a)示すように、遊技者が本体部28151の傾斜面2815
1aを介して装飾部材60cを視認する場合に、本体部28151を通過することで屈曲
して遊技者に視認される虚像の装飾位置と、本体部28151を介さずに装飾部材60c
を視認した際の実像の装飾位置とを近づけることができる。即ち、本体部28151の傾
斜面28151a及び凹部の内側面28151b3で屈折されて視認される装飾部材60
cの位置を遊技者の視線の延長線上に位置させることができる。その結果、遊技者に本体
部28151を介して装飾部材60cを視認させた際に、光の屈折により生じる装飾の位
置ずれを抑制して、遊技者の興趣が損なわれることを抑制できる。
【1398】
次いで、図182(b)を参照して、第29実施形態における遊技盤29013につい
て説明する。上記第28実施形態では、凹部29151bの断面における内側面2915
1b3のベース板60の正面に対する傾斜角度θ3が、傾斜面151aのベース板60に
対する傾斜角度θ4よりも小さく設定される場合について説明したが、第29実施形態で
は、凹部29151bの断面における内側面29151b3のベース板60の正面に対す
る傾斜角度θ5が、傾斜面151aのベース板60に対する傾斜角度θ6よりも大きく設
定される。なお、上記各実施形態と同一の部分については、同一の符号を付してその詳し
い説明を省略する。
【1399】
図182(b)は、第29実施形態における遊技盤29013の断面図である。なお、
図182(b)は、図14の断面図に対応する。また、図182(b)では、遊技者が遊
技盤29013を通常の位置(例えば、遊技盤29013の重力方向略中間位置と同一の
高さの視点)から視認した場合の視線が2点鎖線で図示される。
【1400】
なお、第29実施形態における遊技盤29013は、第1実施形態における遊技盤13
と同様に、遊技盤29013は、正面視略矩形状の板部材から形成されるベース板60と
、そのベース板60に形成される開口部分に配設されるセンターフレーム86(図2参照
)を備える。また、遊技盤29013は、正面視略正方形状に切削加工したベース板60
に、球案内用の多数の釘(図示せず)や風車の他、レール76,77、一般入賞口63、
第1入賞口64、第2入賞口640、可変入賞装置65、第1スルーゲート66、可変表
示装置ユニット80等(図2参照)を組み付けて構成され、その周縁部が内枠4(図1
照)の裏面側に取り付けられる。さらに、第29実施形態では、ベース60の第2開口部
60b(図11参照)の開口部分に一般入賞口ユニット29150が配設される。
【1401】
図182(b)に示すように、第29実施形態における遊技盤29013のベース板6
0の正面側に配設される一般入賞口ユニット29150は、ベース板60の正面に沿う板
状の本体部29151と、その本体部29151の背面側に配設される装飾部材154と
、を備える。
【1402】
本体部29151は、透明の樹脂材料から形成され、背面側に配設される装飾部材15
4の模様や文字等(絵柄)の装飾を遊技者側から視認可能とされる。また、本体部291
51は、端部が背面側に向かって傾斜される傾斜面151aと、本体部29151の背面
から正面側に向かって凹設される凹部29151bとを主に備える。
【1403】
凹部29151bの内側面29151b3は、上述したように、凹設底面151b2側
から凹設開口側に向かって(矢印F方向側から矢印B方向側に向かって)外側に本体部2
9151の端部側に向かって傾斜して形成される。この場合、その凹部29151bの断
面における内側面29151b3のベース板60の正面に対する傾斜角度θ5(図182
(b)参照)が、本体部151の傾斜面151aのベース板60に対する傾斜角度θ6(
図182(b)参照)よりも大きく設定される。
【1404】
これにより、図182(b)示すように、遊技者が本体部29151の傾斜面151a
を介して装飾部材60cを視認する場合に、装飾部材60c及び装飾部材154から傾斜
面151aを介して遊技者の視点に照射される光を、凹部29151bの内側面2915
1b3の傾斜に対して、略直交する方向に照射される光とすることができる。従って、装
飾部材60c及び装飾部材154から凹部29151bの内側面29151b3に光が入
射する際に、光が屈折すること抑制できる。その結果、凹部29151bの内側面291
51b3に光が入射する際に、光が屈折することで、装飾部材60c及び装飾部材154
の連結部分が重力方向上側から視認されることを抑制でき、装飾部材60c及び装飾部材
154を1の装飾として遊技者に視認させやすくできる。
【1405】
また、凹部29151bの内側面29151b3と装飾部材154の端部との間に所定
の隙間を備えるので、その隙間により装飾部材154が形成される際に生じる寸法誤差を
吸収することができる。
【1406】
次いで、図183(a)を参照して、第30実施形態における一般入賞口ユニット30
150について説明する。上記第28実施形態では、凹部28151bの内側面2815
1b3が傾斜して形成される場合について説明したが、第30実施形態では、凹部301
51bの内側面30151b3が凹部28151bの内側に膨出すると共に断面円弧状に
湾曲して形成される。なお、上記各実施形態と同一の部分については、同一の符号を付し
てその詳しい説明を省略する。
【1407】
なお、第30実施形態における遊技盤30013は、第1実施形態における遊技盤13
と同様に、遊技盤30013は、正面視略矩形状の板部材から形成されるベース板60と
、そのベース板60に形成される開口部分に配設されるセンターフレーム86(図2参照
)を備える。また、遊技盤30013は、正面視略正方形状に切削加工したベース板60
に、球案内用の多数の釘(図示せず)や風車の他、レール76,77、一般入賞口63、
第1入賞口64、第2入賞口640、可変入賞装置65、第1スルーゲート66、可変表
示装置ユニット80等(図2参照)を組み付けて構成され、その周縁部が内枠4(図1
照)の裏面側に取り付けられる。さらに、第30実施形態では、ベース60の第2開口部
60b(図11参照)の開口部分に一般入賞口ユニット30150が配設される。
【1408】
図183(a)は、第30実施形態における一般入賞口ユニット30150の断面図で
ある。なお、図183(a)は、図14の断面図に対応する。また、図183(a)では
、遊技者が、遊技盤30013を通常の位置(例えば、遊技盤30013の重力方向略中
間位置と同一の高さの視点)から視認した場合の視線が2点鎖線で図示される。
【1409】
図183(a)に示すように、第30実施形態における遊技盤30013のベース板6
0の正面側に配設される一般入賞口ユニット30150は、ベース板60の正面に沿う板
状の本体部30151と、その本体部30151の背面側に配設される装飾部材154と
、を備える。
【1410】
本体部30151は、透明の樹脂材料から形成され、背面側に配設される装飾部材15
4の模様や文字等(絵柄)の装飾を遊技者側から視認可能とされる。また、本体部301
51は、端部が背面側に向かって傾斜される傾斜面151aと、本体部30151の背面
から正面側に向かって凹設される凹部30151bとを主に備える。
【1411】
凹部30151bの内側面30151b3は、凹設底面151b2側から凹設開口側に
向かって(矢印F方向側から矢印B方向側に向かって)外側に本体部30151の端部側
に傾斜して形成される共に、凹部30151bの内側に向かって断面円弧状に膨出する。
これにより、凹部30151bを介して装飾部材60cを視認する遊技者の視線を装飾部
材60cの装飾面と直交する方向(水平方向)に向けやすくできる。その結果、凹部30
151bを介して遊技盤30013の装飾を視認した場合に、装飾部材154の端部が視
認されることを抑制して、装飾部材60c及び装飾部材154を1の装飾として遊技者に
視認させやすくできる。
【1412】
次いで、図183(b)を参照して第31実施形態における一般入賞口ユニット311
50について説明する。上記第1実施形態では、傾斜面151aは、断面が直線状の面と
して形成される場合について説明したが、第31実施形態における傾斜面31151aは
、複数の凹設部31151a1を備える。なお、上記各実施形態と同一の部分については
、同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
【1413】
図183(b)は、第31実施形態における一般入賞口ユニット31150の断面図で
ある。なお、図183(b)は、図14の断面図に対応する。また、第31実施形態にお
ける遊技盤31013は、第1実施形態における遊技盤13と同様に、遊技盤31013
は、正面視略矩形状の板部材から形成されるベース板60と、そのベース板60に形成さ
れる開口部分に配設されるセンターフレーム86(図2参照)を備える。また、遊技盤3
1013は、正面視略正方形状に切削加工したベース板60に、球案内用の多数の釘(図
示せず)や風車の他、レール76,77、一般入賞口63、第1入賞口64、第2入賞口
640、可変入賞装置65、第1スルーゲート66、可変表示装置ユニット80等(図2
参照)を組み付けて構成され、その周縁部が内枠4(図1参照)の裏面側に取り付けられ
る。さらに、第31実施形態では、ベース60の第2開口部60b(図11参照)の開口
部分に一般入賞口ユニット31150が配設される。
【1414】
図183(b)に示すように、第31実施形態における遊技盤31013のベース板6
0の正面側に配設される一般入賞口ユニット31150は、ベース板60の正面に沿う板
状の本体部31151と、その本体部31151の背面側に配設される装飾部材154と
を備える。
【1415】
本体部31151は、透明の樹脂材料から形成され、背面側に配設される装飾部材15
4の模様や文字等(絵柄)の装飾を遊技者側から視認可能とされる。また、本体部311
51は、端部が背面側に向かって傾斜される傾斜面31151aと、本体部31151の
背面から正面側に向かって凹設される凹部151bとを主に備える。
【1416】
傾斜面31151aは、その傾斜方向と直行する方向に凹設される複数の凹設部311
51a1を備える。複数の凹設部31151a1は、傾斜面31151aの傾斜方向に複
数個並設されると共に、正面視における本体部31151の端部に沿って延設される。こ
れにより、本体部31151の内部に入射されて本体部31151の端部(傾斜面311
51a)から出射される光を乱反射させることができる。従って、傾斜面31151aを
介して視認される装飾をぼやかした状態で遊技者に視認させることができる。
【1417】
ここで、本体部31151に配設される装飾部材154の端部は、第1実施形態と同様
に傾斜面31151aの背面側に配設されるので、装飾部材154の装飾と装飾部材60
cの装飾の連結部分をぼやかした状態で遊技者に視認させることができる。その結果、遊
技者に各装飾部材の連結を認識させにくくすることができ、装飾部材60cの装飾と装飾
部材154の装飾とを1の装飾として遊技者に認識させやすくできる。
【1418】
<対向間の間隔を調整して流下方向を変更する調整手段>
次いで、図184から図186を参照して、第32実施形態における特別入賞装置32
550について説明する。上記第13実施形態では、第1経路部材13560と第2経路
部材13570との間にシム部材SIを挟むことで、第1経路部材13560と第2経路
部材13570との対向間隔を調整する場合について説明したが、第32実施形態では、
第1経路部材32560と第2経路部材32570との対向間隔をネジの締結位置により
調整する場合について説明する。なお、上記各実施形態と同一の部分には、同一の符号を
付してその説明は省略する。
【1419】
初めに、図184及び図185を参照して、第32実施形態における特別入賞装置32
550の構成について説明する。図184は、第32実施形態における特別入賞装置32
550の分解斜視正面図である。図185(a)は、特別入賞装置32550の正面図で
あり、図185(b)は、特別入賞装置32550の上面図であり、図185(c)は、
図185(a)のCLXXXVc−CLXXXVc線における特別入賞装置32550の
断面図である。
【1420】
図184及び図185に示すように、第32実施形態における特別入賞装置32550
は、正面側に配設される第1経路部材32560と、その第1経路部材32560の背面
側に配設される第2経路部材32570と、を備える。
【1421】
第1経路部材32560は、非光透過の材料から形成される。また、第1経路部材32
560は、板状に形成され遊技領域の正面側に配設される正面板32564と、その正面
板32564の左右の端部から背面側(ベース板60側)に突設される第1壁部3256
5と、を備える。
【1422】
正面板32564は、後述する第2経路部材32570との対向間で形成される遊技球
の流下経路の正面側の壁部となる板部材であり、非光透過の材料から形成される。これに
より、遊技者に特別入賞装置33550の内部を流下する遊技球を視認不能にできる。そ
の結果、遊技者が特別入賞装置33550の内部の遊技球の流下方向を把握することを抑
制して、遊技者が遊技をやめることを抑制できる。
【1423】
第1壁部32565は、第2経路部材32570と連結(締結)される部分であり、左
右方向(板厚方向)に円形状に貫通する貫通孔32565cと、2の第1壁部32565
の対向面に複数個並設されると共に断面三角形状に突設される一側突部32565dと、
第1壁部32565の上下の両端から2の第2壁部32566の対向面側に立設される立
設部32565eとを主に備える。
【1424】
貫通孔32565cは、第1経路部材32560を第2経路部材32570に締結させ
るためのネジを挿通する貫通穴であり、各第1壁部32565に1箇所ずつ形成される。
【1425】
一側突部32565dは、後述する第2経路部材32570の他側凹部32573cに
挿入されて、第1経路部材32560を第2経路部材32570に対して位置決めをする
部分であり、前後方向(矢印F−B方向)に並設されると共に、上下方向(矢印U−D)
方向に延設される。
【1426】
立設部32